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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-12-25
(45)【発行日】2024-01-09
(54)【発明の名称】センサ装置、その製造方法及び操作方法
(51)【国際特許分類】
   G01D 11/24 20060101AFI20231226BHJP
   G01D 21/02 20060101ALI20231226BHJP
【FI】
G01D11/24 K
G01D21/02
【請求項の数】 8
(21)【出願番号】P 2022524963
(86)(22)【出願日】2020-11-04
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-01-04
(86)【国際出願番号】 IB2020000935
(87)【国際公開番号】W WO2021090065
(87)【国際公開日】2021-05-14
【審査請求日】2022-06-15
(31)【優先権主張番号】63/058,234
(32)【優先日】2020-07-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】62/930,192
(32)【優先日】2019-11-04
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】592115939
【氏名又は名称】新川電機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001335
【氏名又は名称】弁理士法人 武政国際特許商標事務所
(72)【発明者】
【氏名】松本 幸太郎
(72)【発明者】
【氏名】松田 博行
(72)【発明者】
【氏名】青木 寛
(72)【発明者】
【氏名】寺田 勝
(72)【発明者】
【氏名】エマーソン,オベル
(72)【発明者】
【氏名】ローウ,ポール,エイ.
【審査官】細見 斉子
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2014/0152451(US,A1)
【文献】米国特許第9322678(US,B1)
【文献】米国特許第9913006(US,B1)
【文献】特表2017-538075(JP,A)
【文献】国際公開第2015/144770(WO,A1)
【文献】米国特許出願公開第2012/0319866(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G01D 1/00-21/02
H05K 1/00-13/08
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
装置であって、
エンクロージャアセンブリであって、
キャップと、
前記キャップと機械的に結合されたベースと、
前記ベースと機械的に結合された支持ブラケットと、を含む、エンクロージャアセンブリと、
プリント回路基板(PCB)アセンブリであって、
プロセッサと、
前記プロセッサと電気的に結合されたメモリと、
前記プロセッサと電気的に結合された第1のセンサと、
前記プロセッサと電気的に結合された第2のセンサと、
前記プロセッサと電気的に結合された通信インターフェースと、
2つの可撓性PCB相互接続を使用して電気的に結合された部品配置用の3つの剛性部分とを含む、プリント回路基板(PCB)アセンブリとを含み、
前記3つの剛性部分は、
前記ベースの側に配置され、前記第1のセンサと前記第2のセンサが取り付けられる第1の剛性部分と、
前記第1の剛性部分に対して垂直方向側に配置され、電池が取り付けられる第2の剛性部分と、
前記第1の剛性部分及び前記第2の剛性部分より前記ベースから離れて配置される第3の剛性部分とを含む、センサ装置。
【請求項2】
前記通信インターフェースは無線通信インターフェースであり、
前記キャップの少なくとも一部は実質的に無線周波数(RF)透過性であり、
前記第3の剛性部分に前記通信インターフェースとアンテナが取り付けられる、請求項1に記載のセンサ装置。
【請求項3】
前記第1のセンサは、振動センサであり、前記第1の剛性部分としての基板上のほぼ中心に配置される、請求項1又は2に記載のセンサ装置。
【請求項4】
前記ベースは、状態監視をする機械から熱と振動を伝達する部材であってステンレス鋼を用いて構成され、
前記第1の剛性部分は、ねじを使用して前記ベースに取り付けられ、
前記第2のセンサは、温度センサであり、監視対象の機械に対して前記ベースを介して接触可能に構成される、請求項1から3のいずれかに記載のセンサ装置。
【請求項5】
前記プロセッサおよび前記メモリは、マイクロコントローラに組み込まれ、前記第3の剛性部分に取り付けられている、請求項1から4のいずれかに記載のセンサ装置。
【請求項6】
第3のセンサをさらに含み、
前記第1のセンサは、前記装置のスリープ状態で動作するように構成され、前記装置をアクティブ状態にトリガするようにさらに構成された低感度振動センサであり、
前記第2のセンサは温度センサであり、
前記第3のセンサは、前記装置のアクティブ状態で動作するように構成された高感度振動センサであって、前記第1の剛性部分に取り付けられ、前記第1のセンサの横に配置される、請求項1から5のいずれかに記載のセンサ装置。
【請求項7】
装置を製造する方法であって、
プリント回路基板(PCB)アセンブリを機械的に組み立てるステップであって、前記プリント回路基板(PCB)アセンブリは、
プロセッサと、
前記プロセッサと電気的に結合されたメモリと、
前記プロセッサと電気的に結合された第1のセンサと、
前記プロセッサと電気的に結合された第2のセンサと、
前記プロセッサと電気的に結合された通信インターフェースと、
2つの可撓性PCB相互接続を使用して電気的に結合された部品配置用の3つの剛性部分とを含み、
前記3つの剛性部分は、
ベースの側に配置され、前記第1のセンサと前記第2のセンサが取り付けられる第1の剛性部分と、
前記第1の剛性部分に対して垂直方向側に配置され、電池が取り付けられる第2の剛性部分と、
前記第1の剛性部分及び前記第2の剛性部分よりベースから離れて配置される第3の剛性部分と、を含む、ステップと、
エンクロージャ内に前記PCBアセンブリを機械的に組み立てるステップであって、前記エンクロージャは、
キャップと、
前記キャップと機械的に結合されたベースと、
前記ベースと機械的に結合されたマウントと、を含む、ステップと、
を含む方法。
【請求項8】
装置を機械に設置するステップであって、前記装置は、
エンクロージャアセンブリであって、
キャップと、
前記キャップと機械的に結合されたベースと、
前記ベースと機械的に結合された支持ブラケットと、を含むエンクロージャアセンブリと、
プリント回路基板(PCB)アセンブリであって、
プロセッサと、
前記プロセッサと電気的に結合されたメモリと、
前記プロセッサと電気的に結合された第1のセンサと、
前記プロセッサと電気的に結合された第2のセンサと、
前記プロセッサと電気的に結合された通信インターフェースと、
2つの可撓性PCB相互接続を使用して電気的に結合された部品配置用の3つの剛性部分と、を含む、プリント回路基板(PCB)アセンブリと、
電池と、を含み、
前記3つの剛性部分は、
前記ベースの側に配置され、前記第1のセンサと前記第2のセンサが取り付けられる第1の剛性部分と、
前記第1の剛性部分に対して垂直方向側に配置され、電池が取り付けられる第2の剛性部分と、
前記第1の剛性部分及び前記第2の剛性部分より前記ベースから離れて配置される第3の剛性部分と、を含む、ステップと、
前記通信インターフェースを介して送信された第1のセンサデータおよび第2のセンサデータを受信するステップと、
を含む方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、2019年11月4日に出願された米国仮特許出願第62/930,192号(代理人整理番号第1101/2 PROV号)の利益、および2020年7月29日に出願された米国仮特許出願第63/058,234号(代理人整理番号第1101/2 PROV2号)の利益を主張し、その全内容は参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
本発明は、一般にセンサに関し、より具体的には、機械を監視するためのスマートセンサに関する。
【背景技術】
【0003】
状態監視は、故障を防止し、信頼性を高め、機械のメンテナンスを減らすための重要なツールである。そのような機械は、エンジン、圧縮機、タービン、ローラ、ギヤボックス、ファン、ポンプ、電動モータなどを含むことができる。具体的には、振動および温度は、状態監視における2つの重要なパラメータである。振動および温度データを解析することにより、機械故障の早期検出を実現することができる。そのような問題には、軸受の故障、シャフトの曲がり、速度超過、共振、位置ずれ、バランスのずれ、部品間の過度のクリアランス(機械的な緩み)などが含まれる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
機械および状態監視がより複雑になるにつれて、機械の効率を改善して寿命を延ばし、メンテナンスを減らすために、使用することができる性能データの収集のための改善された方法および装置が必要とされる。
【課題を解決するための手段】
【0005】
この概要は、以下の詳細な説明でさらに説明されるものを、簡略化した形として概念を抜き出して導入するために、提供される。この概要は、特許請求される主題の重要な特徴または本質的な特徴を特定することを意図しておらず、特許請求される主題の範囲を限定するために使用されることも意図していない。
【0006】
本明細書では、機械の状態監視を容易にするための装置、方法、および装置を製造する方法が開示される。これらは、機械の効率を改善し、機械の寿命を延ばし、メンテナンスも減らすことができる。一実施形態では、装置は、エンクロージャアセンブリおよびプリント回路基板(PCB)アセンブリを含む。エンクロージャアセンブリは、キャップと、キャップと機械的に結合されたベースと、ベースと機械的に結合された支持ブラケットと、を含む。PCBアセンブリは、プロセッサと、プロセッサに結合されたメモリと、プロセッサに電気的に結合された第1のセンサと、プロセッサに電気的に結合された第2のセンサと、プロセッサに電気的に結合された通信インターフェースと、を含む。本装置は、設置されると、概ね、最大高さ2.1インチおよび最大直径1.2インチのテーパ付き円筒の形状となる。
【0007】
いくつかの実施形態では、その通信インターフェースは無線通信インターフェースであってもよく、キャップの少なくとも一部は実質的に無線周波数(RF)透過性であってもよい。特定の実施形態では、無線通信インターフェースは、Bluetooth(登録商標)インターフェースであってもよい。より具体的には、無線通信インターフェースは、Bluetooth(登録商標)Low Energy(BLE)インターフェースであってもよい。
【0008】
いくつかの実施形態では、第1のセンサは振動センサであってもよく、第2のセンサは温度センサであってもよい。特定の場合には、振動センサは加速度センサであってもよく、温度センサは熱電対、サーミスタなどであってもよい。
【0009】
いくつかの実施形態では、本装置は電池クランプを含んでもよく、電池クランプはPCBアセンブリ上に配置されてもよい。PCBアセンブリは、2つの可撓性PCB相互接続を使用して電気的に結合された部品配置用の3つの剛性部分を含んでもよい。本装置は電池をさらに含んでもよく、電池はリチウム電池であってもよい。そのプロセッサおよびメモリは、マイクロコントローラ/モジュールに組み込まれてもよい。3つの剛性部分は、第1の剛性部分と、第2の剛性部分と、第3の剛性部分とを含み、第1の剛性部分は、ベースの側に設けられて第1のセンサと第2のセンサが取り付けられてもよく、第2の剛性部分は、第1の剛性部分に対して垂直方向側に配置されて電池が取り付けられてもよく、第3の剛性部分は、第1の剛性部分及び第2の剛性部分よりもベースから離れた位置に設けられてもよい。
【0010】
いくつかの実施形態では、本装置は第3のセンサを含んでもよい。この実施形態では、第1のセンサは、装置のスリープ状態で動作するように構成された低感度振動センサであってもよい。第1のセンサは、装置をアクティブ状態にするようにさらに構成されてもよい。第2のセンサは温度センサであってもよく、第3のセンサは装置のアクティブ状態で動作するように構成された高感度振動センサであってもよい。特定の実施形態では、第3のセンサは、x軸、y軸、およびz軸を有する3軸加速度センサであってもよい。3軸加速度センサは、z軸がベースの取り付け面に対してほぼ垂直になるように配置されてもよい。
【0011】
いくつかの実施形態では、ベースは、機械振動および機械温度の監視を可能にするために、取り付け面が機械表面に取り付けられることを可能にするように構成されてもよい。ベースはまた、PCBアセンブリおよび3軸加速度センサが支持ブラケットに対して静止したままである間に、支持ブラケットが取り付け面の垂直軸を中心に使用者によって回転されることを可能にするように構成されてもよい。特定の実施形態では、ベースは、取り付け面に対してほぼ垂直に配置されたねじ付き取り付けスタッドを含んでもよい。他の実施形態では、取り付け面は、磁性であってもよく、または機械面と結合するための接着剤を含んでもよい。
【0012】
別の実施形態では、装置を製造するための方法が開示される。本方法は、エンクロージャアセンブリ内にPCBアセンブリを機械的に組み立てるステップを含む。PCBアセンブリは、プロセッサと、プロセッサに結合されたメモリと、プロセッサに電気的に結合された第1のセンサと、プロセッサに電気的に結合された第2のセンサと、プロセッサに電気的に結合された通信インターフェースと、を含む。エンクロージャアセンブリは、キャップと、キャップと機械的に結合されたベースと、ベースと機械的に結合された支持ブラケットと、を含む。
【0013】
別の実施形態では、機械を監視するための方法が開示される。本方法は、装置を機械に設置するステップを含む。その装置は、エンクロージャアセンブリおよびPCBアセンブリを含む。エンクロージャアセンブリは、キャップと、キャップと機械的に結合されたベースと、ベースと機械的に結合された支持ブラケットと、を含む。PCBアセンブリは、プロセッサと、プロセッサに結合されたメモリと、プロセッサに電気的に結合された第1のセンサと、プロセッサに電気的に結合された第2のセンサと、プロセッサに電気的に結合された通信インターフェースと、を含む。本方法は、通信インターフェースを介して該装置によって送信された第1のセンサデータおよび第2のセンサデータを受信するステップをさらに含む。
【発明の効果】
【0014】
本発明のセンサ装置、その製造方法及び操作方法では、機械の状態監視を容易にすることができ、機械の効率を改善し、機械の寿命を延ばし、メンテナンスも減らすことができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】本発明の実施形態による、状態監視のために機械に取り付けるための装置を示すブロック図である。
図2A】本発明の実施形態による米国(US)市場向けの図1の装置に適用可能なエンクロージャを示す図である。
図2B】本発明の実施形態による日本市場向けの図1の装置に適用可能なエンクロージャを示す図である。
図3A】本発明の実施形態による、米国市場向けの図1の装置に適用可能なプリント回路基板(PCB)アセンブリを示す図である。
図3B】本発明の実施形態による、米国市場向けの図1の装置に適用可能なプリント回路基板(PCB)アセンブリを示す図である。
図3C】本発明の実施形態による、米国市場向けの図1の装置に適用可能なプリント回路基板(PCB)アセンブリを示す図である。
図3D】本発明の実施形態による、米国市場向けの図1の装置に適用可能なプリント回路基板(PCB)アセンブリを示す図である。
図3E】本発明の実施形態による、日本市場向けの図1の装置に適用可能なPCBアセンブリを示す図である。
図3F】本発明の実施形態による、日本市場向けの図1の装置に適用可能なPCBアセンブリを示す図である。
図3G】本発明の実施形態による、日本市場向けの図1の装置に適用可能なPCBアセンブリを示す図である。
図4A】本発明の実施形態による米国市場向けの図3A図3DのPCBアセンブリに適用可能な金属支持ブラケットを示す図である。
図4B】本発明の実施形態による米国市場向けの図3A図3DのPCBアセンブリに適用可能な金属支持ブラケットを示す図である。
図4C】本発明の実施形態による、日本市場向けの図3E図3GのPCBアセンブリに適用可能な金属支持ブラケットを示す図である。
図4D】本発明の実施形態による、日本市場向けの図3E図3GのPCBアセンブリに適用可能な金属支持ブラケットを示す図である。
図5A】本発明の実施形態による米国市場向けの図3A図3DのPCBアセンブリに適用可能な電池支持体を示す図である。
図5B】本発明の実施形態による米国市場向けの図3A図3DのPCBアセンブリに適用可能な電池支持体を示す図である。
図5C】本発明の実施形態による、日本市場向けの図3E図3GのPCBアセンブリに適用可能な電池支持体を示す図である。
図5D】本発明の実施形態による、日本市場向けの図3E図3GのPCBアセンブリに適用可能な電池支持体を示す図である。
図6A】本発明の実施形態による米国市場向けの図2Aのエンクロージャ用のキャップを示す図である。
図6B】本発明の実施形態による米国市場向けの図2Aのエンクロージャ用のキャップを示す図である。
図6C】本発明の実施形態による、日本市場向けの図2Bのエンクロージャ用キャップを示す図である。
図6D】本発明の実施形態による、日本市場向けの図2Bのエンクロージャ用キャップを示す図である。
図7A】本発明の実施形態による米国市場向けの図2Aのエンクロージャに適用可能なキャップのない装置を示す図である。
図7B】本発明の実施形態による米国市場向けの図2Aのエンクロージャに適用可能なキャップのない装置を示す図である。
図7C】本発明の実施形態による、日本市場向けの図2Bのエンクロージャに適用可能なキャップのない装置を示す図である。
図7D】本発明の実施形態による、日本市場向けの図2Bのエンクロージャに適用可能なキャップのない装置を示す図である。
図8A】本発明の実施形態による、米国市場向けの図7Aおよび図7Bの装置の分解図である。
図8B】本発明の実施形態による、日本市場向けの図7Cおよび図7Dの装置の分解図である。
図9A】本発明の実施形態による、米国市場向けの図2Aのエンクロージャのための非枢動ベースを示す図である。
図9B】本発明の実施形態による、日本市場向けの図2Bのエンクロージャのための非枢動ベースを示す図である。
図10】本発明の実施形態による、米国市場向けの図2Aのエンクロージャのための枢動ベースを示す図である。
図11】本発明の実施形態による、図10の枢動ベースのためのナット、ロケータ、および枢動センサベースを示す図である。
図12A】本発明の実施形態による、図11のナットを示す図である。
図12B】本発明の実施形態による、図11のロケータを示す図である。
図12C】本発明の実施形態による、図11の枢動センサベースを示す図である。
図13A】本発明の実施形態による米国市場向けの図3A図3DのPCBアセンブリを示す機械図である。
図13B】本発明の実施形態による米国市場向けの図3A図3DのPCBアセンブリを示す機械図である。
図13C】本発明の実施形態による米国市場向けの図3A図3DのPCBアセンブリを示す機械図である。
図13D】本発明の実施形態による米国市場向けの図3A図3DのPCBアセンブリを示す機械図である。
図13E】本発明の実施形態による、日本市場向けの図3E図3GのPCBアセンブリを示す機械図である。
図13F】本発明の実施形態による、米国市場向けの図3A図3DのPCBアセンブリを示す別の機械図である。
図13G】本発明の実施形態による、日本市場向けの図3E図3GのPCBアセンブリを示す別の機械図である。
図14A】本発明の実施形態による、米国市場向けの図3A図3Dの電池ホルダを示す機械図である。
図14B】本発明の実施形態による、日本市場向けの図3E図3Gの電池ホルダを示す機械図である。
図14C】本発明の実施形態による、米国市場向けの図3A図3Dの電池ホルダを示す別の機械図である。
図14D】本発明の実施形態による、日本市場向けの図3E図3Gの電池ホルダを示す別の機械図である。
図14E】本発明の実施形態による、米国市場向けの図3A図3Dの電池ホルダを示す別の機械図である。
図14F】本発明の実施形態による、日本市場向けの図3E図3Gの電池ホルダを示す別の機械図である。
図14G】本発明の実施形態による、米国市場向けの図3A図3Dの電池ホルダを示す別の機械図である。
図14H】本発明の実施形態による、日本市場向けの図3E図3Gの電池ホルダを示す別の機械図である。
図14I】本発明の実施形態による、米国市場向けの図3A図3Dの電池ホルダを示す別の機械図である。
図14J】本発明の実施形態による、日本市場向けの図3E図3Gの電池ホルダを示す別の機械図である。
図15A】本発明の実施形態による、米国市場向けの図4Aおよび図4Bの金属支持ブラケットを示す機械図である。
図15B】本発明の実施形態による、日本市場向けの図4Cおよび図4Dの金属支持ブラケットを示す機械図である。
図15C】本発明の実施形態による、米国市場向けの図4Aおよび図4Bの金属支持ブラケットを示す別の機械図である。
図15D】本発明の実施形態による、日本市場向けの図4Cおよび図4Dの金属支持ブラケットを示す別の機械図である。
図15E】本発明の実施形態による、米国市場向けの図4Aおよび図4Bの金属支持ブラケットを示す別の機械図である。
図15F】本発明の実施形態による、日本市場向けの図4Cおよび図4Dの金属支持ブラケットを示す別の機械図である。
図15G】本発明の実施形態による、米国市場向けの図4Aおよび図4Bの金属支持ブラケットを示す別の機械図である。
図15H】本発明の実施形態による、日本市場向けの図4Cおよび図4Dの金属支持ブラケットを示す別の機械図である。
図15I】本発明の実施形態による、米国市場向けの図4Aおよび図4Bの金属支持ブラケットを示す別の機械図である。
図15J】本発明の実施形態による、日本市場向けの図4Cおよび図4Dの金属支持ブラケットを示す別の機械図である。
図16A】本発明の実施形態による、米国市場向けの図9Aの非枢動ベースを示す機械図である。
図16B】本発明の実施形態による、日本市場向けの図9Bの非枢動ベースを示す機械図である。
図16C】本発明の実施形態による、米国市場向けの図9Aの非枢動ベースを示す別の機械図である。
図16D】本発明の実施形態による、日本市場向けの図9Bの非枢動ベースを示す別の機械図である。
図16E】本発明の実施形態による、米国市場向けの図9Aの非枢動ベースを示す別の機械図である。
図16F】本発明の実施形態による、日本市場向けの図9Bの非枢動ベースを示す別の機械図である。
図16G】本発明の実施形態による、米国市場向けの図9Aの非枢動ベースを示す別の機械図である。
図16H】本発明の実施形態による、日本市場向けの図9Bの非枢動ベースを示す別の機械図である。
図17A】本発明の実施形態による、米国市場向けの図6Aおよび図6Bのキャップを示す機械図である。
図17B】本発明の実施形態による、日本市場向けの図6Cおよび図6Dのキャップを示す機械図である。
図17C】本発明の実施形態による、米国市場向けの図6Aおよび図6Bのキャップを示す別の機械図である。
図17D】本発明の実施形態による、日本市場向けの図6Cおよび図6Dのキャップを示す別の機械図である。
図17E】本発明の実施形態による、米国市場向けの図6Aおよび図6Bのキャップを示す別の機械図である。
図17F】本発明の実施形態による、日本市場向けの図6Cおよび図6Dのキャップを示す別の機械図である。
図17G】本発明の実施形態による、米国市場向けの図6Aおよび図6Bのキャップを示す別の機械図である。
図17H】本発明の実施形態による、日本市場向けの図6Cおよび図6Dのキャップを示す別の機械図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
本発明の主題は、法的要件を満たすために具体的に記載されている。しかしながら、説明自体は、本特許の範囲を限定することを意図するものではない。むしろ、本発明者らは、特許請求される発明が、他の現在または将来の技術と併せて、本明細書に記載されたものと同様の異なるステップまたは要素を含むように、他の方法で具体化されてもよいことを企図している。さらに、「ステップ」という用語は、使用される方法の異なる態様を意味するために本明細書で使用され得るが、個々のステップの順序が明示的に記載されていない限り、本明細書に開示されている様々なステップの間の任意の特定の順序を意味するものとして解釈されるべきではない。
【0017】
信頼性および分析のための状態監視は、振動監視および温度監視のための改善されたセンサを統合することができる。用途には、食品、医薬品、自動車、紙、飛行機、ならびに他の種類の機器およびソフトグッズを含む消耗品の製造のためのプロセス監視が含まれる。さらに、改善されたセンサの用途を健康分野に応用することができる。
【0018】
図1は、本発明の実施形態による、状態監視のために機械に取り付けるための装置102を示すブロック図100を示す。エンクロージャ104は、振動センサ106Aと106Bおよび温度センサ108を収容し、両方ともマイクロコントローラ110と電気的に結合されている。該エンクロージャはまた、リアルタイムクロック112、無線周波数(RF)インターフェース114、およびアンテナ116を収容する。リアルタイムクロック112は、振動データおよび温度データがタイムスタンプされることを可能にするためにマイクロコントローラと電気的に結合される。RFインターフェース114は、プロセッサ114およびアンテナ116と、装置102のための通信インターフェースと、に電気的に結合される。センサアプリケーション118は、マイクロコントローラ110内のメモリに格納されたプログラム命令を含む。プログラム命令は、マイクロコントローラ110によって実行されると、機械の状態監視を容易にするためのステップを実行する。エンクロージャ104はまた、電池120を収容する。マイクロコントローラ110は、電流充電および/または電池残量を監視するように構成される。
【0019】
いくつかの実施形態では、RFインターフェース114は、Bluetooth(登録商標)Low Energy(BLE)インターフェースであってもよく、電気電子技術者協会(IEEE)802.15.4技術規格に準拠していてもよい。例えば、マイクロコントローラ110、無線通信インターフェース114、およびアンテナ116は、Lairdの451-00001 BL654シリーズモジュールなどの単一のPCBモジュールに統合されてもよい。
【0020】
他の実施形態では、マイクロコントローラ110は、超低電力マイクロコントローラであってもよい。例えば、マイクロコントローラ110は、Renesas(登録商標)Synergy R7FS1JA783A01CFM Microcontroller Unit(MCU)または同様のMCUであってもよい。R7FS1JA783A01CFM MCUは、256キロバイト(KB)コードフラッシュ、32KBスタティックランダムアクセスメモリ(SRAM)メモリ、ならびに複数のアナログ-デジタル変換器(ADC)およびデジタル-アナログ変換器(DAC)を有する48MHz Arm Cortex-M23プロセッサコアに基づいている。
【0021】
装置102は、スリープ状態およびアクティブ状態で動作するように構成される。振動センサ106Aは、装置102をスリープ状態からアクティブ状態に遷移させるために用いられる低感度振動センサである。振動センサ106Bは、機械の詳細な測定を可能にする高感度振動センサであり、軸受の故障、シャフトの曲がり、速度超過、共振、位置ずれ、バランスのずれ、部品間の過度のクリアランス(機械的な緩み)などの問題を検出する。
【0022】
特定の実施形態(図1には示されていない)では、装置102はまた、電場および磁場(EMF)を測定するための電場(E場)センサおよび/または磁場(H場)センサを含むことができる。装置102はまた、機械の向きおよび/または傾きを検出するための傾斜センサを含むことができる。
【0023】
いくつかの実施形態では、エンクロージャ104は、概して先細シリンダ(図1には示されていない)の形状を形成するベースおよびキャップを含む。キャップの少なくとも一部は、アンテナ116を介した無線通信を可能にする実質的にRF透過性である。ベースは、機械から振動センサ106Aおよび106Bへの最適な熱および振動伝達のためのステンレス鋼、および温度センサ108を含む。
【0024】
図2Aは、本発明の実施形態による、米国(US)市場向けの図1の装置に適用可能なエンクロージャを示す図200を示す。エンクロージャは、キャップ202およびベース204を含む。図2Bは、本発明の実施形態による、日本市場向けの図1の装置に適用可能なエンクロージャを示す図210を示す。エンクロージャは、キャップ212およびベース214を含む。本発明の残りの部分を通して、所与の図は、所与の市場に固有の場合、米国市場バージョンまたは日本市場バージョンとしてラベル付けされる。
【0025】
図3A図3Dは、本発明の実施形態による、米国市場向けの図1の装置に適用可能なプリント回路基板(PCB)アセンブリの異なる図を示す図300、310、320、330を示す。図3E図3Gは、本発明の実施形態による、日本市場向けの図1の装置に適用可能なPCBアセンブリの異なる図を示す図340、350、360を示す。各PCBアセンブリ(米国市場バージョンおよび日本市場バージョン)は、振動センサ106Aおよび106Bと、温度センサ108と、マイクロコントローラ110と、リアルタイムクロック112と、RFインターフェース114と、アンテナ116と、のための電気的結合を確保および提供する。各PCBアセンブリはまた、電池120用の電池ホルダを提供する。電池ホルダは、標準的なばね鋼を含む。
【0026】
各PCBアセンブリ(すなわち、単一のアセンブリ)は、2つの可撓性PCB相互接続を使用して電気的に結合された部品配置用の3つの剛性部分を有する3層プリント回路基板を含む。具体的には、この構成は、第1の剛性部分(すなわち、下部水平部分)、第1の可撓性PCB相互接続、第2の剛性部分(すなわち、垂直部分)、第2の可撓性PCB相互接続、および第3の剛性部分(すなわち、上部水平部分)としてカスケード接続されている。2つの可撓性PCB相互接続は、剛性部分間の振動の低減を可能にする。この配置により、メモリ、RFインターフェース114、およびアンテナ116(例えば、Bluetoothモジュール)を含むマイクロコントローラ110が、第3の剛性部分に取り付けられ、監視されている機械から物理的に最も遠くにあることが可能になる。さらに、これにより、通信インターフェース114およびアンテナ116は、RF伝送経路の最適な見通し線をなす。第3の剛性部分はまた、発光ダイオード(LED)およびスイッチ(図1には示されていない)を含む。LEDは、装置102の異なるステータス状態を示すための多色LEDである。スイッチは、フラッシュメモリ(図1には示されていない)から電力を除去するために使用され、それによって全体的な電力ドレインを低下させ、電池寿命を延ばす。
【0027】
振動センサ106Aおよび106B、ならびに温度センサ108は、第1の剛性部分(すなわち、底部)に取り付けられ、機械に物理的に最も近い。この配置は、機械の最適な監視を可能にする。第1の剛性部分上の銅フィードスルーは、ステンレス鋼ベースからの金属熱伝達接触を可能にし、温度センサ108の底部に直接金属接触経路を与える。これにより、温度変化に対するより速い応答、および機械の表面温度のより正確な読み取りが可能になる。
【0028】
振動センサ106Bは、精密3軸微小電気機械システム(MEMS)加速度計である。振動センサ106Bは、振動センサ106Bの両側に配置された2つのねじを使用して、第1の剛性部分の基板上のほぼ中心に配置される。この配置は、振動センサ106Bを(ケースを介して)機械に固定するベース上の1/4―28UNFの真上に振動センサ106Bを配置する。したがって、機械表面から、1/4~28取り付けスタッドを通って、ベースのステンレス鋼構造内に、および振動センサ106Bが取り付けられている第1の剛性部分内に振動のための直接機械的伝達経路が形成される。
【0029】
振動センサ106Aは、超低電力MEMS加速度計であり、振動センサ106Bの横に取り付けられている。振動センサ106Aは、振動の突然の大きな増加を継続的に監視するために使用され、振動の大きな増加が見られると、RFインターフェース114と共に振動センサ106Bをウェイクアップさせる。これは、継続的な監視をシミュレートする。したがって、装置102は、本質的に常にオンであり、プログラム可能範囲を超える振動の突然の増加を捕捉することができる。2つの異なる加速度計の理由は、精度のレベルおよびダイナミックレンジが異なることである。
【0030】
第1の剛性部分はまた、電圧レギュレータおよびレギュレータ用の電源スイッチ(図1には示されていない)を含む。
【0031】
電池120は、第2の剛性部分に取り付けられ、第1の剛性部分から離れて懸架される。したがって、振動測定値への影響を低減し、必要なときにそれを使用者が容易に変更できるようにする。電池120は、1/2AA型のリチウム電池である。電池120および装置102は、全体として、摂氏-55度~+85度の動作環境用に構成される。第2の剛性部分はまた、リアルタイムクロック112と、構成要素間の電気的結合のためのレベルシフタ(図1には示されていない)と、を含む。
【0032】
他の実施形態では、第2の剛性部分は、1つまたは複数のコイン型電池を保持するようにサイズおよび形状が適合されてもよい。1つまたは複数のコイン型電池は、サイズAG1、AG3、AG4、AG10、AG12、AG13などを含むことができる。さらに他の実施形態では、第2の剛性部分は、必要に応じて他の電池タイプおよびフォームファクタを保持するようにサイズおよび形状が適合されてもよい。
【0033】
図4Aおよび図4Bは、本発明の実施形態による米国市場向けの図3A図3DのPCBアセンブリに適用可能な金属支持ブラケットの二面図(正面および背面)を示す図400および図410を示す。図4Cおよび図4Dは、本発明の実施形態による、日本市場向けの図3E図3GのPCBアセンブリに適用可能な金属支持ブラケットの二面図(正面および背面)を示す図420および図430を示す。金属支持ブラケットは、PCBアセンブリをそれぞれのベースに固定するために使用される。
【0034】
図5Aおよび図5Bは、本発明の実施形態による米国市場向けの図3A図3DのPCBアセンブリに適用可能な電池支持体の二面図(正面および背面)を示す図500および図510を示す。図5Cおよび図5Dは、本発明の実施形態による、日本市場向けの図3E図3GのPCBアセンブリに適用可能な電池支持体の二面図(正面および背面)を示す図520および図530を示す。各電池支持体は、電池120をキャップから絶縁し、キャップが取り付けられている間に電池120を電池ホルダに良好に固定するために使用される。
【0035】
図6Aおよび図6Bは、本発明の実施形態による、米国市場向けの図2Aのエンクロージャ用キャップの等角図(頂部および底部)を示す図600および図610を示す。図6Cおよび図6Dは、本発明の実施形態による、日本市場向けの図2Bのエンクロージャ用キャップの等角図(頂部および底部)を示す図620および図630を示す。キャップは、ポリカーボネート(PC)またはアクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS)を含むプラスチック材料で成形されてもよい。キャップは、新川ブルーの色であってもよい。
【0036】
図7Aおよび図7Bは、本発明の実施形態による、米国市場向けの図2Aのエンクロージャに適用可能な装置(電池付きおよびキャップなしのPCBアセンブリを含む)を示す図700および図710を示す。図7Cおよび図7Dは、本発明の実施形態による、日本市場向けの図2Bのエンクロージャに適用可能な装置(電池付きおよびキャップなしのPCBアセンブリを含む)を示す図720および図730を示す。PCBアセンブリはまた、支持ブラケットおよびベースを含む。図示するように、PCBアセンブリは、既存のセンサソリューションに対して全体の体積(高さおよび直径を含む)を減少させるために電池120の周りに巻き付く。
【0037】
図8Aは、本発明の実施形態による、米国市場向けの図7Aおよび図7Bの装置の分解図を示す図800を示す。図8Bは、本発明の実施形態による、日本市場向けの図7Cおよび図7Dの装置の分解図を示す図810を示す。分解図は、各装置のベース、キャップ、PCBアセンブリ、支持ブラケット、電池ホルダ、および電池120を含む。いくつかの実施形態では、ベースは非枢動ベースである。特定の実施形態では、各装置のベースは、キャップをベースに固定するためのリングガスケット(図8には示されていない)を含んでもよい。
【0038】
図9Aは、本発明の実施形態による、米国市場向けの図2Aのエンクロージャの非枢動ベースを示す図900を示す。図9Bは、本発明の実施形態による、日本市場向けの図2Bのエンクロージャのための非枢動ベースを示す図910を示す。各非枢動ベースは、振動センサ106Aおよび/または振動センサ106Bに対する軸マーキングを含む。軸マーキングは、長方形の切り込みまたは保持リングスロットであってもよい。各非枢動ベースはまた、ねじ付き(1/4~28)取り付けスタッドを含む。他の実施形態では、各非枢動ベースは、エポキシ、磁石、接着剤などを使用して機械に取り付けるように適合されてもよい。各非枢動ベースはまた、SUS316を含む。
【0039】
図10は、本発明の実施形態による、米国市場向けの図2Aのエンクロージャのための枢動ベースを示す図1000を示す。枢動ベースは、振動センサ106Aおよび/または振動センサ106Bに対する軸マーキングを含む。枢動ベースは、ナット、ロケータ、および枢動センサベースで構成される。ナットは、支持ブラケットおよびPCBアセンブリを固定する。ロケータは、装置102が設置されると、機械上の測定点位置を固定する。枢動センサベースは、支持ブラケットおよびPCBアセンブリが位置合わせのために回転されることを可能にする。図11は、本発明の実施形態による、図10の枢動ベースのためのナット、ロケータ、および枢動センサベースをさらに示す図1100を示す。
【0040】
図12Aから図12Cは、本発明の実施形態による、図11のナット、ロケータ、および枢動センサベースの図を個別に示す図1200、1210、および1220を示す。各構成要素は、SUS316を含む。他の実施形態では、枢動ベースは、エポキシ、磁石、接着剤などを使用して機械に取り付けるように適合されてもよい。図13A図13Dは、本発明の実施形態による、米国市場向けの図3A図3DのPCBアセンブリの様々な図を示す機械図1300、1310、1320、および1330を示す。図13Eは、本発明の実施形態による、日本市場向けの図3E図3GのPCBアセンブリの図を示す機械図1340を示す。図13Fは、本発明の実施形態による、米国市場向けの図3Aから図3DのPCBアセンブリを示す別の機械図1350を示す。図13Gは、本発明の実施形態による、日本市場向けの図3E図3GのPCBアセンブリを示す別の機械図1360を示す。図13a~図13gは、図3a~図3gに前述したような電池ホルダを含むPCBアセンブリの機械図を示す。寸法はインチで示されている。図13aは、PCBアセンブリおよび電池ホルダの機械図の第1の図を示す。
【0041】
図14Aは、本発明の実施形態による、米国市場向けの図3A図3Dの電池ホルダの第1の図を示す機械図1400を示す。図14Bは、本発明の実施形態による、日本市場向けの図3E図3Gの電池ホルダの第1の図を示す機械図1410を示す。図14Cは、本発明の実施形態による、米国市場向けの図3A図3Dの電池ホルダの第2の図を示す別の機械図1420aを示す。図14Dは、本発明の実施形態による、日本市場向けの図3E図3Gの電池ホルダの第2の図を示す別の機械図1430aを示す。図14Eは、本発明の実施形態による、米国市場向けの図3A図3Dの電池ホルダの第3の図を示す別の機械図1440aを示す。図14Fは、本発明の実施形態による、日本市場向けの図3E図3Gの電池ホルダの第3の図を示す別の機械図1450を示す。図14Gは、本発明の実施形態による、米国市場向けの図3A図3Dの電池ホルダの第4の図を示す別の機械図1460を示す。図14Hは、本発明の実施形態による、日本市場向けの図3E図3Gの電池ホルダの第4の図を示す別の機械図1470を示す。図141は、本発明の実施形態による、米国市場向けの図3A図3Dの電池ホルダの第5の図を示す別の機械図1480を示す。図14Jは、本発明の実施形態による、日本市場向けの図3E図3Gの電池ホルダの第5の図を示す別の機械図1490を示す。寸法は、必要に応じてインチおよびミリメートルで表される。各電池ホルダは、ベースに対して空間内で電池を固定し、電池ホルダに対する振動応力を低減する肩部を含む。(図14Eおよび図14Gを参照されたい。)各電池ホルダはまた、より良好な振動応答のために、電池ホルダを押し込んでPCBアセンブリを締め付けるのに役立つリブを含む。(図14Iおよび図14Jを参照されたい。)
【0042】
図15Aは、本発明の実施形態による、米国市場向けの図4Aおよび図4Bの金属支持ブラケットの第1の図を示す機械図1500を示す。図15Bは、本発明の実施形態による、日本市場向けの図4Cおよび図4Dの金属支持ブラケットの第1の図を示す機械図1510を示す。図15Cは、本発明の実施形態による、米国市場向けの図4Aおよび図4Bの金属支持ブラケットの第2の図を示す別の機械図1520を示す。図15Dは、本発明の実施形態による、日本市場向けの図4Cおよび図4Dの金属支持ブラケットの第2の図を示す別の機械図1530を示す。図15Eは、本発明の実施形態による、米国市場向けの図4Aおよび図4Bの金属支持ブラケットの第3の図を示す別の機械図1540を示す。図15Fは、本発明の実施形態による、日本市場向けの図4Cおよび図4Dの金属支持ブラケットの第3の図を示す別の機械図1550を示す。図15Gは、本発明の実施形態による、米国市場向けの図4Aおよび図4Bの金属支持ブラケットの第4の図を示す別の機械図1560を示す。図15Hは、本発明の実施形態による、日本市場向けの図4Cおよび図4Dの金属支持ブラケットの第4の図を示す別の機械図1570を示す。図15Iは、本発明の実施形態による、米国市場向けの図4Aおよび図4Bの金属支持ブラケットの第5の図を示す別の機械図1580を示す。図15Jは、本発明の実施形態による、日本市場向けの図4Cおよび図4Dの金属支持ブラケットの第5の図を示す別の機械図1590を示す。寸法は、必要に応じてインチおよびミリメートルで表される。
【0043】
図16Aは、本発明の実施形態による、米国市場向けの図9Aの非枢動ベースの第1の図を示す機械図1600を示す。図16Bは、本発明の実施形態による、日本市場向けの図9Bの非枢動ベースの第1の図を示す機械図1610を示す。図16Cは、本発明の実施形態による、米国市場向けの図9Aの非枢動ベースの第2の図を示す機械図1620を示す。図16Dは、本発明の実施形態による、日本市場向けの図9Bの非枢動ベースの第2の図を示す機械図1630を示す。図16Eは、本発明の実施形態による、米国市場向けの図9Aの非枢動ベースの第3の図を示す機械図1640を示す。図16Fは、本発明の実施形態による、日本市場向けの図9Bの非枢動ベースの第3の図を示す機械図1650を示す。図16Gは、本発明の実施形態による、米国市場向けの図9Aの非枢動ベースの第4の図を示す機械図1660を示す。図16Hは、本発明の実施形態による、日本市場向けの図9Bの非枢動ベースの第4の図を示す機械図1670を示す。寸法は、必要に応じてインチおよびミリメートルで表される。
【0044】
米国および日本の市場バージョンは、異なる固定具パターンを使用する。米国市場バージョンは、部品の中央付近に2つのねじ位置を有し、部品の中央付近に検知部品を配置して保持するのに役立ち、PCBを六角形ベースに取り付けるためにのみ使用される。日本市場バージョンのパターンは、ねじをこれらの構成要素からさらに離して配置し、等距離4位置設計を使用する。日本市場バージョンの設計における4つのねじはすべて、PCBを金属支持ブラケットと挟み込むので、いずれもPCBを六角形ベースに位置決めするためだけのものではない。
【0045】
図17Aは、本発明の実施形態による、米国市場向けの図6Aおよび図6Bのキャップの第1の図を示す機械図1700を示す。図17Bは、本発明の実施形態による、日本市場向けの図6Cおよび図6Dのキャップの第1の図を示す機械図1710を示す。図17Cは、本発明の実施形態による、米国市場向けの図6Aおよび図6Bのキャップの第2の図を示す機械図1720を示す。図17Dは、本発明の実施形態による、日本市場向けの図6Cおよび図6Dのキャップの第2の図を示す機械図1730を示す。図17Eは、本発明の実施形態による、米国市場向けの図6Aおよび図6Bのキャップの第3の図を示す機械図1740を示す。図17Fは、本発明の実施形態による、日本市場向けの図6Cおよび図6Dのキャップの第3の図を示す機械図1750を示す。図17Gは、本発明の実施形態による、米国市場向けの図6Aおよび図6Bのキャップの第4の図を示す機械図1760を示す。図17Hは、本発明の実施形態による、日本市場向けの図6Cおよび図6Dのキャップの第4の図を示す機械図1770を示す。寸法は、必要に応じてインチおよびミリメートルで表される。
【0046】
性能基準に戻ると、装置102の振動センサ106B(米国および日本の市場バージョン)は、3軸の各々の加速度および速度を測定するように構成される。加速度は、ピークおよび2乗平均平方根(RMS)としてミリメートル/秒で測定される。速度は、ピークおよびRMSとしてミリメートル/秒で測定される。測定間隔の間、3つの軸の各々について波形がキャプチャされる。波形から高速フーリエ変換(FFT)が抽出される。所与の周波数帯域について、分解能線は800、1600、または3200であり得る。最大6つのプログラマブル帯域がサポートされる。次いで、装置102は、RFインターフェースを介して送信するための帯域の二乗和平方根(RSS)を計算する。
【0047】
装置102は、振動センサ106Bを使用して、定時的にプログラムされたスケジュールで振動測定を行うようにさらに構成される。測定のタイミング間隔は、使用者によってプログラム可能である。特定の実施形態では、この時間スケジュールは、1時間に1回から1日に1回の範囲であり得る。しかしながら、測定が行われないが振動センサ106Aが高い振動を検出する間隔中に、装置102が起動して測定を行う。この測定値は、最終的には単に全体値であるか、スペクトルおよび/または波形測定値でもあり得る。この事象の間に、温度も測定される。次いで、装置102は、RFインターフェース114を介してアップロードする必要がある測定値を有することを通知する。ハブ(または他の集約装置)が通知に応答すると、データがアップロードされる。装置102が通知に対する応答を受信しない場合には、装置102は、別の時点でアップロードされるべき内部フラッシュメモリ上にデータを格納する。装置102上のフラッシュメモリは、最大300個の測定値(各軸について100個)を格納することができる。測定が時限測定であり、通知に対する応答がない場合には、測定値も内部メモリに格納される。通知中にハブ(または他の集約装置)に連絡し、格納されたデータが利用可能である場合には、格納されたデータは、最新の測定値を含むすべてのデータがアップロードされるまで先入れ先出し(FIFO)の順序で送信される。
【0048】
センサの典型的な電池寿命予測は、日数、週数、および/または月数として指定されている。この指定方法は、使用者に誤った期待をもたらす。この理由は、実際の電池寿命が、(1)実行および送信された測定の回数、(2)環境および/または機械の温度(すなわち、電池の自己放電率は温度によって異なる)、および(3)センサ装置がアクティブである時間対スリープである時間の影響を直接受けるためである。しかしながら、装置102は、測定サイクルの数として指定される。3つの軸すべてを測定することは、3つの測定サイクルを消費する。特定の実施形態では、完全に充電されたときの電池120は、最低1500回の測定サイクルとみなされる。他の実施形態では、完全に充電されたときの電池120は、最低1800回の測定サイクルとみなされる。
【0049】
結論として、前述の装置102は、状態監視のためのセンサ技術に多くの改善を提供する。例えば、PCBアセンブリ(すなわち、単一のアセンブリ)は、通信インターフェース114およびアンテナ116を第3の剛性部分(すなわち、上部水平部分)上で、最適なRF伝送経路の見通し線のための最高点に、かつ監視されている機械から最も遠い位置に配置する。
【0050】
さらに、PCBアセンブリは、振動センサ106B(例えば、精密3軸MEMS加速度計)への直接的な機械的伝達経路を提供する。第1の剛性部分(すなわち、下部水平部分)は、振動センサ106Bを1/4~28取り付けスタッドの真上に配置する。第1の剛性部分は、振動センサ106Bの両側に配置された2つのねじを使用してステンレス鋼ベースに直接取り付けられる。この配置は、機械の状態監視に最適な振動伝達を提供する。
【0051】
1/4―28UNFおよびステンレス鋼ベースを介した機械から温度センサ108への温度伝達は、PCBアセンブリの第1の剛性部分内の銅フィードスルーを使用してさらに最適化される。この配置は、温度センサ108をベースに直接配置するためにステンレス鋼ベースを機械加工する必要性を排除する。温度をベースに直接位置決めするこのような機械加工は、PCBアセンブリの第1の剛性部分を撓ませることができる。この反りはまた、振動センサ106Bへの振動伝達の減少を引き起こし、振動測定の全体的な感度を低下させる可能性がある。
【0052】
他の改良は、装置102がスリープモードで動作し、より大きな振動でウェイクアップして、振動センサ106B(例えば、精密3軸MEMS加速度計)を使用してより広い周波数範囲を含むより正確な測定を行うことを可能にするために、より低出力の低感度加速度計(すなわち、振動センサ106A)の使用を含む。その後に、ウェイクモードは、データ転送のために通信インターフェース114およびアンテナ116を起動する。この二重加速度計構成は、低い電力使用量を維持しながら連続的な振動監視を可能にする。
【0053】
さらに、装置102は、不揮発性フラッシュメモリを使用する。したがって、通信インターフェース114に送信の機会が提示されるまで、電力を遮断し、データを格納することができる。例えば、装置102は、データが記録されるとき、センサ・アグリゲーション・ハブおよび/またはネットワークの範囲内になくてもよい。装置102がハブおよび/またはネットワークの範囲内で移動されると、データを転送することができる。不揮発性フラッシュメモリはまた、電池が故障した後に、記録されたデータを失うことなく交換することを可能にする。
【0054】
追加の特徴および改良点は、振動スペクトル範囲、温度範囲、トリガレベル、警報報告などを含む特定の種類の測定のために装置102を遠隔でプログラムする能力を含む。
【0055】
装置102は、ダストの侵入がなく、強力なウォータージェットから保護されたIP66等級を含む国際電気標準会議(IEC)60529に準拠している。
装置102はまた、全米防火協会(NFPA)規格70、National Electric Code(登録商標)(NEC)の第500条から第506条、クラス1、ディビジョン2、グループA、B、C、およびDに準拠している。
【0056】
実施形態は、様々な図の好ましい実施形態に関連して説明されているが、他の同様の実施形態が使用されてもよく、またはそこから逸脱することなく同じ機能を実行するために説明された実施形態に対して修正および追加が行われてもよいことを理解されたい。したがって、開示された実施形態は、いかなる単一の実施形態にも限定されるべきではなく、むしろ、添付の特許請求の範囲に従って幅および範囲において解釈されるべきである。
【符号の説明】
【0057】
102 装置
104 エンクロージャ
106A 振動センサ
106B 振動センサ
108 温度センサ
110 マイクロコントローラ
112 リアルタイムクロック
114 無線周波数(RF)インターフェース
116 アンテナ
118 センサアプリケーション
120 電池
202 キャップ
204 ベース
212 キャップ
214 ベース

図1
図2A
図2B
図3A
図3B
図3C
図3D
図3E
図3F
図3G
図4A
図4B
図4C
図4D
図5A
図5B
図5C
図5D
図6A
図6B
図6C
図6D
図7A
図7B
図7C
図7D
図8A
図8B
図9A
図9B
図10
図11
図12A
図12B
図12C
図13A
図13B
図13C
図13D
図13E
図13F
図13G
図14A
図14B
図14C
図14D
図14E
図14F
図14G
図14H
図14I
図14J
図15A
図15B
図15C
図15D
図15E
図15F
図15G
図15H
図15I
図15J
図16A
図16B
図16C
図16D
図16E
図16F
図16G
図16H
図17A
図17B
図17C
図17D
図17E
図17F
図17G
図17H