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特許7410305ネットワークスライシング方法、ネットワークスライシングデバイスおよび記憶媒体
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-12-25
(45)【発行日】2024-01-09
(54)【発明の名称】ネットワークスライシング方法、ネットワークスライシングデバイスおよび記憶媒体
(51)【国際特許分類】
   H04W 76/10 20180101AFI20231226BHJP
   H04W 28/084 20230101ALI20231226BHJP
   H04W 76/20 20180101ALI20231226BHJP
   H04W 88/18 20090101ALI20231226BHJP
【FI】
H04W76/10
H04W28/084
H04W76/20
H04W88/18
【請求項の数】 10
(21)【出願番号】P 2022541911
(86)(22)【出願日】2022-03-24
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-08-04
(86)【国際出願番号】 CN2022082672
(87)【国際公開番号】W WO2022257549
(87)【国際公開日】2022-12-15
【審査請求日】2022-07-06
(31)【優先権主張番号】202110645811.7
(32)【優先日】2021-06-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】522257632
【氏名又は名称】深▲せん▼艾靈网絡有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】110001519
【氏名又は名称】弁理士法人太陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】兪一帆
【審査官】松野 吉宏
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2021/0076252(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2019/0116486(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2019/0230556(US,A1)
【文献】国際公開第2019/199028(WO,A1)
【文献】米国特許出願公開第2021/0153157(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24 - 7/26
H04W 4/00 - 99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末によりローカルセッション管理機能SMFに対象プロトコルデータユニットPDUセッション確立要求を送信するステップと、
前記端末により、基地局から送信されるベアラ確立通知を受信するステップとを含み、
前記PDUセッション確立要求が、初期ネットワークスライス情報と、データネットワーク名DNN情報と、端末識別子情報と、PDUセッション識別子情報とを含み、前記PDUセッション確立要求が、ローカルSMFによりローカル統合データ管理UDMに転送されてユーザーサブスクリプションを要求し、ローカルUDMにより前記端末識別子情報に基づいて前記端末識別子情報に対応する対象ネットワークスライス情報を取得してローカルSMFに通知し、前記ローカルSMFが前記初期ネットワークスライス情報を前記対象ネットワークスライス情報に置き換えてPDUセッションを確立することを確定し、
前記ベアラ確立通知が、ローカルアクセスおよびモビリティ管理機能AMFによる無線ベアラの確立の指示に従って確定されるものであり、前記ベアラ確立通知が、無線ベアラを確立することを前記端末に指示することに使用され、ローカルAMFは、前記ローカルSMFがPDUセッションの確立を確定することを指示したあと、無線ベアラを確立することを前記基地局に指示する
ことを特徴とするネットワークスライシング方法。
【請求項2】
前記端末識別子情報と前記対象ネットワークスライス情報とのマッピング関係は、前記ローカルUDM内で予め設定されたものである
ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記端末により、前記ローカルAMFに、ローカルSMFから送信されるセッション解放応答を受信したあとアクセスネットワークANにリソース解放要求を送信することを前記AMFに指示するためのセッション解放要求を送信するステップと、
前記端末により前記ANが指定したリソース変更要求を受信するステップと、
前記端末により前記リソース変更要求に基づいて前記ANにリソース変更応答を送信するとともに、前記リソース変更要求に基づいてPDUセッションを解放するステップとをさらに含む
ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記端末により、前記基地局から送信されるリソース変更コマンドを受信するステップと、
前記端末により、前記リソース変更コマンドに基づいて前記基地局にセッション変更応答を送信するステップとをさらに含み、
前記リソース変更コマンドは、PDUセッション変更要求を含み、前記SMFが前記UDMから送信される更新情報を受信してから指示した更新情報に基づいて送信され、前記更新情報が、前記端末識別子情報と前記対象ネットワークスライス情報とのマッピング関係の更新を指示するためのものである
ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項5】
ステップ1.ローカル統合データ管理UDMにより、ローカルセッション管理機能SMFが端末により開始されるプロトコルデータユニットPDUセッション確立要求に基づいて送信したサブスクリプション要求を受信し、前記PDUセッション確立要求が、初期ネットワークスライス情報と、データネットワーク名DNN情報と、端末識別子情報と、PDUセッション識別子情報とを含み、前記サブスクリプション要求が、前記端末識別子情報を含み、
ステップ2.ローカルUDMにより、前記端末識別子情報に基づいて、前記端末識別子情報に対応する対象ネットワークスライス情報を取得し、
ステップ3.前記ローカルUDMによりローカルSMFにサブスクリプション情報を送信し、前記サブスクリプション情報が、前記対象ネットワークスライス情報を含み、これによって、前記ローカルSMFが前記PDUセッション確立要求における前記初期ネットワークスライス情報を前記対象ネットワークスライス情報に置き換えてPDUセッションを確立することを確定することができる、
ことを含む、ネットワークスライシング方法。
【請求項6】
前記ローカルUDMにより、前記端末識別子情報と前記対象ネットワークスライス情報とのマッピング関係の更新操作に応答して、更新された、前記端末識別子情報と前記対象ネットワークスライス情報とのマッピング関係を取得するステップと、
前記ローカルUDMにより前記ローカルSMFに更新情報を送信するステップとをさらに含み、
前記更新情報は、更新された、前記端末識別子情報と前記対象ネットワークスライス情報とのマッピング関係を含み、これによって、前記ローカルSMFが前記更新情報に基づいてリソース変更を実行することを前記端末を指示することができる
ことを特徴とする請求項5に記載の方法。
【請求項7】
ローカルセッション管理機能SMFにより、端末から送信される、初期ネットワークスライス情報と、データネットワーク名DNN情報と、端末識別子情報と、PDUセッション識別子情報とを含むプロトコルデータユニットPDUセッション確立要求を受信するステップと、
ローカルSMFにより前記PDUセッション確立要求に基づいてローカル統合データ管理UDMに、前記端末の端末識別子情報を含むサブスクリプション要求を送信するステップと、
前記ローカルSMFにより、ローカルUDMから送信される、前記端末識別子情報に対応する対象ネットワークスライス情報を含むサブスクリプション情報を受信するステップと、
前記ローカルSMFにより前記PDUセッション確立要求における前記初期ネットワークスライス情報を前記対象ネットワークスライス情報に置き換えてPDUセッションを確立することを確定するステップとを含む
ことを特徴とするネットワークスライシング方法。
【請求項8】
SMFにより、前記UDMから送信される更新情報を受信するステップと、
AMFが基地局に更新情報を送信するとともに前記端末にリソース変更コマンドを送信することに備え、前記SMFにより移動管理機能AMFに前記更新情報を送信するステップとをさらに含み、
前記更新情報は、更新された、前記端末識別子情報と前記対象ネットワークスライス情報とのマッピング関係を含む
ことを特徴とする請求項7に記載の方法。
【請求項9】
ネットワークスライシングデバイスであって、
処理装置と、記憶媒体と、バスとを備え、
前記記憶媒体に前記処理装置が実行可能なマシン読取可能なコマンドが記憶され、前記ネットワークスライシングデバイスが作動するとき、前記処理装置と前記記憶媒体とがバスを介して通信し、前記処理装置が前記マシン読取可能なコマンドを実行することにより、上記の請求項1~8のいずれか1項に記載の方法を実行する
ことを特徴とするネットワークスライシングデバイス
【請求項10】
コンピュータプログラムが記憶され、前記コンピュータプログラムが処理装置により実行されるとき上記の請求項1~8のいずれか1項に記載の方法実行され
ことを特徴とする記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、通信技術の分野に属し、具体的に、ネットワークスライシング方法、設備および記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
第5世代移動通信システム(5th generation mobile networks、5G)ローカルネットワークは、プライベート5Gネットワークとも呼ばれ、5G技術を利用してローカルユーザーサイトで専用ネットワークを構築し、該ネットワークが、一致する接続、最適なサービスおよび特定領域内での安全な通信方式を有し、5G技術による高伝送レート、低遅延および多数接続などの特性を提供する。産業用モノのインターネット(Industrial Internet of Things、IIoT)の場合、センサを工場に設置することにより環境状況を監視することができ、品質管理およびカスタム設計などをサポートする。5Gローカルネットワークにより、センサデータを収集、分析して、工場運営の各面に関する情報を詳細に把握することができ、さらに、分析結果を5Gローカルネットワークにより知能ロボットなどに伝送することもでき、これによって、製品製造または工場内の物品輸送をサポートする。5Gローカルネットワークにより、労働者は、軽量化拡張現実設備を着用して、仮想環境を通じて設備に対する操作を完成することができる。
【0003】
現在、5Gローカルネットワークを配備できる団地、企業の建物または公共の場が多い。5Gネットワークスライシングを利用して1つの5G物理ネットワークを複数の仮想ネットワークに分割して、5Gネットワークデータを区別して管理するとともに、各仮想ネットワークの間の論理的な独立性を保ち、これによって、ネットワークアーキテクチャを追加せずに、異なる端末ユーザーにカスタマサービスを提供する。
【0004】
しかし、従来技術では、端末とネットワークスライスとの間のカスタム化の方式が複雑で、実現が比較的に困難である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本出願は、上記の従来技術の不足に対して、従来技術では、端末とネットワークスライスとの間のカスタム化の方式が複雑で、実現が比較的に困難であるという課題を解決できる、ネットワークスライシング方法、設備および記憶媒体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の目的を実現するため、本出願の実施例は、下記の技術案を採用する。
【0007】
第1局面として、本出願の一実施例によるネットワークスライシング方法は、
端末によりローカルSMFに対象プロトコルデータユニットPDUセッション確立要求を送信するステップと、
前記端末により、基地局がローカルAMFによる無線ベアラの確立の指示に従って送信したベアラ確立通知を受信するステップとを含み、
前記PDUセッション確立要求が、初期ネットワークスライス情報と、DNN情報と、端末識別子情報と、PDUセッション識別子情報とを含み、前記PDUセッション確立要求が、前記ローカルSMFによりローカルUDMに転送されてユーザーサブスクリプションを要求し、前記ローカルUDMにより前記端末識別子情報に基づいて前記端末識別子情報に対応する対象ネットワークスライス情報を取得してローカルSMFに通知し、前記ローカルSMFが前記初期ネットワークスライス情報を前記対象ネットワークスライス情報に置き換えてPDUセッションを確立することを確定し、
前記ベアラ確立通知が、無線ベアラを確立することを前記端末に指示することに使用され、前記ローカルAMFは、前記ローカルSMFがPDUセッションの確立を確定することを指示したあと、無線ベアラを確立することを前記基地局に指示する。
【0008】
第2局面として、本出願のもう一実施例によるネットワークスライシング方法は、次のステップを含む。
ステップ1.ローカルUDMにより、ローカルSMFが端末により開始されるPDUセッション確立要求に基づいて送信したサブスクリプション要求を受信し、前記PDUセッション確立要求が、初期ネットワークスライス情報と、DNN情報と、端末識別子情報と、PDUセッション識別子情報とを含み、前記サブスクリプション要求が、前記端末識別子情報を含む。
ステップ2.前記ローカルUDMにより、前記端末識別子情報に基づいて、前記端末識別子情報に対応する対象ネットワークスライス情報を取得する。
ステップ3.前記ローカルUDMにより前記ローカルSMFにサブスクリプション情報を送信し、前記サブスクリプション情報が、前記対象ネットワークスライス情報を含み、これによって、前記ローカルSMFが前記PDUセッション確立要求における前記初期ネットワークスライス情報を前記対象ネットワークスライス情報に置き換えてPDUセッションを確立することを確定することができる。
【0009】
第3局面として、本出願のもう一実施例によるネットワークスライシング装置は、
ローカルSMFにより、端末から送信される、初期ネットワークスライス情報と、DNN情報と、端末識別子情報と、PDUセッション識別子情報とを含むPDUセッション確立要求を受信するステップと、
前記ローカルSMFにより前記PDUセッション確立要求に基づいてローカルUDMに、前記端末の端末識別子情報を含むサブスクリプション要求を送信するステップと、
前記ローカルSMFにより、前記ローカルUDMから送信される、前記端末識別子情報に対応する対象ネットワークスライス情報を含むサブスクリプション情報を受信するステップと、
前記ローカルSMFにより前記PDUセッション確立要求における前記初期ネットワークスライス情報を前記対象ネットワークスライス情報に置き換えてPDUセッションを確立することを確定するステップとを含む。
【0010】
第4局面として、本出願のもう一実施例によるネットワークスライシング装置は、送信モジュールと、確立モジュールとを備える。
前記送信モジュールは、端末がローカルSMFに対象プロトコルデータユニットPDUセッション確立要求を送信するためのものである。前記PDUセッション確立要求は、初期ネットワークスライス情報と、DNN情報と、端末識別子情報と、PDUセッション識別子情報とを含む。前記PDUセッション確立要求は、前記ローカルSMFによりローカルUDMに転送されてユーザーサブスクリプションを要求し、前記ローカルUDMにより前記端末識別子情報に基づいて前記端末識別子情報に対応する対象ネットワークスライス情報を取得してローカルSMFに通知し、そして、前記ローカルSMFが前記初期ネットワークスライス情報を前記対象ネットワークスライス情報に置き換えてPDUセッションを確立することを確定する。
前記確立モジュールは、前記端末が、基地局がローカルAMFによる無線ベアラの確立の指示に従って送信したベアラ確立通知を受信するためのものである。前記ベアラ確立通知は、無線ベアラを確立することを前記端末に指示するためのものである。前記ローカルAMFは、前記ローカルSMFがPDUセッションの確立を確定することを指示したあと、無線ベアラを確立することを前記基地局に指示する。
【0011】
第5局面として、本出願のもう一実施例によるネットワークスライシング装置は、受信モジュールと、取得モジュールと、送信モジュールとを備える。
前記受信モジュールは、ローカルUDMが、ローカルSMFが端末により開始されるPDUセッション確立要求に基づいて送信したサブスクリプション要求を受信することためのものである。前記PDUセッション確立要求は、初期ネットワークスライス情報と、DNN情報と、端末識別子情報と、PDUセッション識別子情報とを含む。前記サブスクリプション要求は、前記端末識別子情報を含む。
前記取得モジュールは、前記ローカルUDMが、前記端末識別子情報に基づいて、前記端末識別子情報に対応する対象ネットワークスライス情報を取得するためのものである。
前記送信モジュールは、前記ローカルUDMが前記ローカルSMFにサブスクリプション情報を送信するためのものである。前記サブスクリプション情報は、前記対象ネットワークスライス情報を含み、これによって、前記ローカルSMFが前記PDUセッション確立要求における前記初期ネットワークスライス情報を前記対象ネットワークスライス情報に置き換えてPDUセッションを確立することを確定することができる。
【0012】
第6局面として、本出願のもう一実施例によるネットワークスライシング装置は、受信モジュールと、送信モジュールと、置き換えモジュールとを備える。
前記受信モジュールは、ローカルSMFが端末から送信されるPDUセッション確立要求を受信するためのものである。前記PDUセッション確立要求は、初期ネットワークスライス情報と、DNN情報と、端末識別子情報と、PDUセッション識別子情報とを含む。
前記送信モジュールは、前記ローカルSMFが前記PDUセッション確立要求に基づいてローカルUDMにサブスクリプション要求を送信するためのものである。前記サブスクリプション要求は、前記端末の端末識別子情報を含む。
前記受信モジュールは、具体的に、前記ローカルSMFが前記ローカルUDMから送信されるサブスクリプション情報を受信することに使用される。前記サブスクリプション情報は、前記端末識別子情報に対応する対象ネットワークスライス情報を含む。
前記置き換えモジュールは、前記ローカルSMFが前記PDUセッション確立要求における前記初期ネットワークスライス情報を前記対象ネットワークスライス情報に置き換えてPDUセッションを確立することを確定するためのものである。
前記受信モジュールは、具体的に、SMFが前記UDMから送信される更新情報を受信することに使用される。前記更新情報は、更新された、前記端末識別子情報と前記対象ネットワークスライス情報とのマッピング関係を含む。
前記送信モジュールは、具体的に、前記AMFが前記基地局に更新情報を送信するとともに前記端末にリソース変更コマンドを送信することに備え、前記SMFがAMFに前記更新情報を送信することに使用される。
【0013】
第7局面として、本出願のもう一実施例によるネットワークスライシング設備は、処理装置と、記憶媒体と、バスとを備え、前記記憶媒体に前記処理装置が実行可能なマシン読取可能なコマンドが記憶され、ネットワークスライシング設備が作動するとき、前記処理装置と前記記憶媒体とがバスを介して通信し、前記処理装置が前記マシン読取可能なコマンドを実行することにより、上記の第1局面~第3局面のいずれか1つに記載の方法を実行する。
【0014】
第8局面として、本出願のもう一実施例による記憶媒体であって、前記記憶媒体にコンピュータプログラムが記憶され、前記コンピュータプログラムが処理装置により実行されるとき上記の第1局面~第3局面のいずれか1つに記載の方法を実行する。
【発明の効果】
【0015】
本出願の有益効果として、本出願に係るネットワークスライシング方法を利用すれば、スライス情報がUDMにより設定するものであるため、つまり、スライス情報について、ネットワーク側でネットワーク管理者により対応のネットワークスライス情報を設定することができ、ネットワークスライシング過程において、SMFが、端末から送信される、端末識別子情報を含むPDUセッション確立要求を受信したあと、PDUセッション確立要求をUDMに転送してユーザーサブスクリプションを要求し、UDMが端末識別子情報に基づて端末識別子情報に対応する対象ネットワークスライス情報を取得したあと、SMFが、受信した対象ネットワークスライス情報に基づいて、初期ネットワークスライス情報を対象ネットワークスライス情報に置き換えてPDUセッションを確立することを確定し、そして、端末がAMFの指示を受信して無線ベアラを確立し、これによって、各UEに対応するネットワークスライスの作用のカスタマ設定を実現でき、ネットワークスライスのカスタム化を簡単にするだけでなく、UEのネットワークユーザーにとって、5Gローカルネットワーク内部でネットワークスライスを利用して異なるQoSのサービスをサポートすることができ、専用の5G端末に変える必要がない。したがって、5Gネットワークスライスの使用要求が顕著に低くなるとともに、ネットワークユーザーによるネットワークスライスへの管理の自由度を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】本出願の実施例によるネットワークスライス確立方法に適用するネットワークアーキテクチャの模式図である。
図2】本出願の一実施例によるネットワークスライシング方法の模式的フローチャートである。
図3】本出願の一実施例によるネットワークスライス確立プロセスのインタラクティブを示す模式図である。
図4】本出願のもう一実施例によるネットワークスライシング方法の模式的フローチャートである。
図5】本出願の一実施例によるネットワークスライスのクローズプロセスのインタラクティブを示す模式図である。
図6】本出願のもう一実施例によるネットワークスライシング方法の模式的フローチャートである。
図7】本出願の一実施例によるネットワークスライス更新プロセスのインタラクティブを示す模式図である。
図8】本出願のもう一実施例によるネットワークスライシング方法の模式的フローチャートである。
図9】本出願のもう一実施例によるネットワークスライシング方法の模式的フローチャートである。
図10】本出願のもう一実施例によるネットワークスライシング方法の模式的フローチャートである。
図11】本出願のもう一実施例によるネットワークスライシング方法の模式的フローチャートである。
図12】本出願の一実施例によるネットワークスライシング装置の模式的構成図である。
図13】本出願のもう一実施例によるネットワークスライシング装置の模式的構成図である。
図14】本出願のもう一実施例によるネットワークスライシング装置の模式的構成図である。
図15】本出願のもう一実施例によるネットワークスライシング装置の模式的構成図である。
図16】本出願の一実施例によるネットワークスライシング設備の模式的構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
本出願の実施例の技術案をより明瞭に説明するため、以下、実施例の説明に必要な図面を簡単に説明する。説明する図面は、本出願のいくつかの実施例を示すものにすぎず、範囲を限定するものではない。当業者は、発明能力を用いなくても、これらの図面をもとに他の関連図面を得ることが可能である。
【0018】
本出願の実施例の目的、技術案および利点をより明瞭にするため、以下、本出願の実施例に用いられる図面を参照しながら、本出願の実施例の技術案を明瞭かつ完全に説明し、説明される実施例が本出願の一部の実施例にすぎず、すべての実施例ではないことは無論である。
【0019】
ここで図面を用いて示した本出願の実施例における部品は、様々な配置方法で配置、設計することが可能である。このため、図面に示された本出願の実施例に対する以下の詳細な説明は、本出願の選択された実施例にすぎず、保護しようとする本出願の範囲を限定するものではない。本出願の実施例をもとに、当業者が発明能力を用いることなく得たすべての他の実施例も、本出願の保護範囲に属する。
【0020】
なお、同様な符号は、図面において同様なものを示すので、1つの図面で定義された場合、他の図面でさらに定義、解釈することが不要になる。
【0021】
従来技術では、端末とネットワークスライスとの間のカスタム化の方式が複雑で、実現が比較的に困難であるとともに、ネットワークスライス情報S-NSSAIを設定することにより5Gローカルネットワークでネットワークスライスを管理することをサポートできない。
【0022】
これに鑑みて、本出願の実施例は、ネットワークスライシング方法を提供し、該方法によれば、ローカルUDMにより端末設備UEの端末識別子情報に基づいて対応のネットワークスライス情報を自ら設定することができ、これによって、各UEに対応するネットワークスライスの作用のカスタマ設定を実現でき、ネットワークスライスのカスタム化を簡単にするだけでなく、UEのネットワークユーザーにとって、5Gローカルネットワーク内部でネットワークスライスを利用して異なるQoSのサービスをサポートすることができ、専用の5G端末に変える必要がない。したがって、5Gネットワークスライスの使用要求が顕著に低くなるとともに、ネットワークユーザーによるネットワークスライスへの管理の自由度を向上させることができる。
【0023】
本出願を説明する前に、本出願の実施例の適用場面を説明する。本出願の実施例による技術案は、各種のローカルネットワーク通信システムに適用することができ、例えば、団地、企業の建物または公共の場などのローカル場面が挙げられ、上記のローカル場面で5Gローカルネットワークを配備することができる。本出願に記載されたローカルネットワーク要素は、5Gローカルネットワークにおけるネットワーク要素であり、例えば、ローカルSMFが挙げられ、他のネットワーク要素について説明を省略する。5Gネットワークスライスを利用して1つの5G物理ネットワークを複数の仮想ネットワークに分割し、5Gネットワークデータを区別して管理するとともに、各仮想ネットワークの間の論理的な独立性を保ち、これによって、ネットワークアーキテクチャを追加せずに、異なる端末ユーザーにカスタマサービスを提供する。
【0024】
また、本出願に使用するフローチャートは、本出願のいくつかの実施例により実現される操作を示すものである。なお、フローチャートに示す操作は、異なる順序で実現してもよく、論理的なコンテキスト関係のないステップについて、逆の順序で実行してもよく、同時に実行してもよい。また、当業者は、本出願の内容をもとに、フローチャートに1つまたは複数の他の操作を追加してもよく、フローチャートから1つまたは複数の操作を削除してもよい。
【0025】
図1は、本出願の実施例によるネットワークスライス確立方法に適用するネットワークアーキテクチャの模式図である。図1に示すように、該ネットワークアーキテクチャは、具体的に、下記のネットワーク要素を含むことができる。
【0026】
1.端末設備(user equipment、UE)
ユーザー設備、端末、アクセス端末、加入者ユニット、加入者局、移動局、移動無線局、リモート局、リモート端末、移動設備、ユーザー端末、無線通信設備、ユーザーエージェントまたはユーザー装置とも呼ばれる。UEは、セルラーフォン、コードレス電話、セッション確立プロトコル(session initiation protocol、SIP)電話、ワイヤレスローカルループ(wireless local loop、WLL))局、携帯情報端末(personal digital assistant、PDA)、無線通信機能を備えたハンドヘルド設備、計算設備または無線モデムに接続した他の処理設備、車載設備、ウェアラブル設備、5Gネットワークにおける端末設備または将来の公衆陸上移動体ネットワーク(public land mobile network、PLMN)における端末設備などであってもよく、構内設備、論理エンティティ、スマート設備、例えば携帯電話、スマート端末などの端末設備であってもよく、サーバ、ゲートウェイ、基地局、制御装置などの通信設備であってもよく、モノのインターネット設備であってもよく、例えばセンサ、電力メーター、水道メーターなどのモノのインターネット(Internet of things、IoT)設備であってもよい。本出願の実施例ではこれに対して限定しない。
【0027】
2.アクセスネットワーク(access network、AN)
特定エリアの認定ユーザーにネットワークアクセス機能を提供するとともに、ユーザーのレベル、サービスのニーズなどに応じて質の異なる伝送トンネルを使用できるものである。アクセスネットワークは、異なるアクセス技術を採用するアクセスネットワークであることができる。現在の無線アクセス技術には、第3世代移動体通信システムの標準化プロジェクト(3rd Generation Partnership Project、3GPP(登録商標))アクセス技術(例えば、3G、4Gまたは5Gシステムに採用する無線アクセス技術)および非第3世代移動体通信システムの標準化プロジェクト(non-3GPP)アクセス技術の2つのタイプがある。3GPPアクセス技術とは、3GPP標準仕様に準拠したアクセス技術であり、3GPPアクセス技術を使用したアクセスネットワークが無線アクセスネットワーク(Radio Access Network、RAN)と称され、そのうち、5Gシステムにおけるアクセスネットワーク設備が次世代基地局(next generation Node Base station、gNB)と称される。非3GPPアクセス技術とは、3GPP標準仕様に準拠しないアクセス技術であり、例えば、wifiのアクセスポイント(access point、AP)をはじめとするエアインターフェース技術が挙げられる。
【0028】
無線通信技術に基づいてネットワークにアクセスする機能を実現するアクセスネットワークは、無線アクセスネットワーク(radio access network、RAN)と称される。無線アクセスネットワークは、無線リソースを管理し、端末にアクセスサービスを提供して、制御信号およびユーザーデータの、端末とコアネットワークとの間の転送を実現することができる。
【0029】
アクセスネットワーク設備は、アクセスネットワークにおける、エアインターフェースにおいて1つまたは複数のセクタを経由して無線端末と通信する設備を含む。アクセスネットワークシステムは、受信したエアフレームをインターネットプロトコル(Internet Protocol、IP)パケットと互いに変換し、無線端末と、IPネットワークを含む、アクセスネットワークの他の部分との間のルーターとして機能することができる。無線アクセスネットワークシステムは、エアインターフェースに対する属性の管理を調整することもできる。アクセスネットワーク設備は、進化型ノードB(evolved NodeB、eNB)、無線ネットワーク制御装置(Radio Network Controller、RNC)、ノードB(Node B、NB)、基地局制御装置(Base Station Controller、BSC)、通信基地局(Base Transceiver Station、BTS)、ホーム基地局(例えば、Home evolved NodeB、またはHome NodeB、HNB)、ベースバンドユニット(Base Band Unit、BBU)、ワイヤレスフィディリティ(Wireless Fidelity、WIFI)システムにおけるアクセスポイント(Access Point、AP)、無線中継ノード、無線バックホールノード、伝送ポイント(transmission and reception point、TRPまたはtransmission point、TP)などを含むが、これらに限定されなく、例えば5GNRである5GシステムにおけるgNBまたは伝送ポイント(TRPまたはTP)、5Gシステムにおける基地局の1つまたは1組み(複数のアンテナパネルを含む)のアンテナパネルであってもよく、gNBまたは伝送ポイントを構成するネットワークノードであってもよく、例えばベースバンドユニット(BBU)または分散ユニット(distributed unit、DU)などである。
【0030】
3.アクセスおよびモビリティ管理機能(access and mobility management function、AMF)エンティティ
主にモビリティ管理およびアクセス管理などに使用し、モビリティ管理エンティティ(mobility management entity、MME)機能における、セッション管理以外の他の機能の実現に使用することができ、例えば、合法的傍受またはアクセス許可(または認証)などの機能の実現に使用する。本出願の実施例において、アクセスおよびモビリティ管理ネットワーク要素の機能の実現に使用することができる。
【0031】
4.セッション管理機能(session management function、SMF)エンティティ
主にセッション管理、UEのインターネットプロトコル(Internet Protocol、IP)アドレスの割当および管理、ユーザープレーン機能の選択および管理、ポリシー制御または課金機能インターフェースの終端点およびダウンリンクデータ通知などに使用する。本出願の実施例において、セッション管理ネットワーク要素の機能の実現に使用してもよい。
【0032】
5.ユーザープレーン機能(User Plane Function、UPF)エンティティ
すなわち、データプレーンゲートウェイであり、パケットのルーティングおよび転送、またはユーザープレーンデータのサービス品質(quality of service、QoS)の処理などに使用する。ユーザーデータは、該ネットワーク要素を介してデータネットワーク(data network、DN)にアクセスすることができる。本出願の実施例において、ユーザープレーンゲートウェイの機能の実現に使用してもよい。
【0033】
6.ネットワークエクスポージャー機能(network exposure function、NEF)エンティティ
3GPPネットワーク機能により提供されるサービスおよび機能などを外部に安全に開放することに使用する。
【0034】
7.ネットワークリポジトリ機能(network function(NF)repository function、NRF)エンティティ
ネットワーク機能エンティティおよびそれにより提供されるサービスの説明情報を保存することに使用し、そして、サービス検出、ネットワーク要素エンティティ検出などをサポートできる。
【0035】
8.ポリシー制御機能(policy control function、PCF)エンティティ
ネットワーク行為をガイドする統合ポリシーフレームワークであり、コントロールプレーン機能ネットワーク要素(例えばAMF、SMFネットワーク要素など)にポリシールール情報などを提供することに使用する。
【0036】
9.統合データ管理(unified data management、UDM)エンティティ
ユーザー識別子、アクセス認証、登録、またはモビリティ管理などの処理に使用する。
【0037】
10.アプリケーション機能(application function、AF)エンティティ
アプリケーションの影響を受けるデータルーティング、ネットワーク開放機能ネットワーク要素のアクセス、または、ポリシーフレームワークとインタラクティブするポリシー制御などを行うことに使用する。
【0038】
該ネットワークアーキテクチャにおいて、N1インターフェースは、端末とAMFエンティティとの間の参照ポイントであり、N2インターフェースは、ANとAMFエンティティとの間の参照ポイントであり、非アクセス層(non-access stratum、NAS)メッセージの送信などに使用され、N3インターフェースは、ANとUPFエンティティとの間の参照ポイントであり、ユーザープレーンのデータの伝送などに使用され、N4インターフェースは、SMFエンティティとUPFエンティティとの間の参照ポイントであり、例えばN3に接続したトンネル識別子情報、データキャッシュ指示情報およびダウンリンクデータ通知メッセージなどの情報の伝送に使用される。
【0039】
本出願の実施例に適用する上記のネットワークアーキテクチャは、従来のポイントツーポイントアーキテクチャおよびサービスベースアーキテクチャの面で説明した例示的なネットワークアーキテクチャに過ぎず、本出願の実施例に適用するネットワークアーキテクチャがこれに限定されなく、上記の各ネットワーク要素の機能を実現できるすべてのネットワークアーキテクチャは本出願の実施例に適用することができる。また、上記のネットワーク要素間が既設のインターフェースを介して通信することができ、ここで説明を省略する。
【0040】
図1に示されるAMFエンティティ、SMFエンティティ、UPFエンティティ、NEFエンティティ、PCFエンティティ、UDMエンティティは、コアネットワークにおける、異なる機能を実現するネットワーク要素として理解することができ、例えば、必要に応じて組み合わせてネットワークスライスとすることができる。これらのコアネットワークのネットワーク要素は、それぞれ別体の設備であってもよく、同一の設備に統合してさまざまな機能を実現するようにしてもよく、本出願ではこれに対して限定しない。
【0041】
説明を簡単にするため、以下の説明において、AMFを実現するエンティティをAMFと記載し、PCFを実現するエンティティをPCFと記載し、他の符号も同様にするため、説明を省略する。なお、上記の命名は、異なる機能を区別するためのものにすぎず、これらのネットワーク要素が互いの別体の物理設備であることを意味しなく、本出願では上記のネットワーク要素の具体的な形態に対して限定しなく、例えば、同一の物理設備に統合してもよく、それぞれ異なる物理設備であってもよい。また、上記の命名は、異なる機能を容易に区別するためのものにすぎず、本出願を限定するものではなく、本出願について、5Gネットワークや将来の他のネットワークにおいて他の命名を採用する可能性を排除するとは意味していない。例えば、6Gネットワークにおいて、上記の各ネットワーク要素の一部または全部は、5Gにおける用語を使用してもよく、他の名称などを使用してもよい。ここでまとめて説明し、後で説明を省略する。
【0042】
図1における各ネットワーク要素の間のインターフェースの名称は、例示的なものにすぎず、具体的に実施するとき、インターフェースの名称が他の名称であってもよく、本出願ではこれに対して具体的に限定しない。また、上記の各ネットワーク要素の間の的伝送されるメッセージ(またはシグナリング)の名称も例示的なものにすぎず、メッセージの機能に対する限定にならない。
【0043】
以下、複数の具体的な応用例を挙げて、本出願の実施例によるネットワークスライシング方法を説明する。図2は、本出願の一実施例によるネットワークスライシング方法の模式的フローチャートである。該方法の実行主体は、端末であることができ、すなわち上記の図1における端末設備(user equipment、UE)であることができる。図2に示すように、該方法は、下記のステップを含む。
【0044】
S101は、端末によりローカルSMFに対象プロトコルデータユニットPDUセッション確立要求を送信する。
【0045】
PDUセッション確立要求は、初期ネットワークスライス情報と、データネットワーク名(Data Network Name、DNN)情報と、端末識別子情報と、PDUセッション識別子情報とを含む。PDUセッション確立要求は、ローカルSMFによりローカルUDMに転送されてユーザーサブスクリプションを要求し、ローカルUDMにより端末識別子情報に基づいて端末識別子情報に対応する対象ネットワークスライス情報を取得してローカルSMFに通知し、そして、ローカルSMFが初期ネットワークスライス情報を対象ネットワークスライス情報に置き換えてPDUセッションを確立することを確定する。
【0046】
例示的に、本出願の実施例において、端末識別子情報と対象ネットワークスライス情報とのマッピング関係は、ローカルUDM内で予め設定されたものであってもよく、例えば、マッピング関係が、ネットワーク管理者により5GローカルネットワークのNEFを通じて設定され、該設定情報が、端末がネットワークにアクセスする前にUDMに書き込まれたため、ローカルUDMが直接端末識別子情報に基づいてローカル記録から端末識別子情報に対応する対象ネットワークスライス情報を検索する。
【0047】
本出願の一実施例において、端末識別子情報は、例えば、国際移動体加入者識別番号(International Mobile Subscriber Identity、IMSI)情報または国際移動体装置識別番号(International Mobile Equipment Identity、IMEI)情報であってもよく、IMSI情報が、セルラーネットワークにおける異なるユーザーを区別するための、すべてのセルラーネットワークにおいて重複しない識別番号である。なお、ユーザーアカウントなどの他の識別子であってもよく、ここで限定しない。
【0048】
図3は、本出願の一実施例によるネットワークスライス確立プロセスのインタラクティブを示す模式図である。下記の実施例において、初期ネットワークスライス要求を「S-NSSAI 1」と記し、対象ネットワークスライス要求を「S-NSSAI 2」と記する。図3に示すように、本出願の一実施例において、端末がローカルSMFに対象プロトコルデータユニットPDUセッション確立要求を送信する具体的なインタラクティブプロセスは、例えば、下記のステップを含む。
【0049】
S301は、PDUセッションを送信する。
S301におけるPDUセッションは、端末UEがローカルAMFに送信されるのものであり、PDUセッションに、初期ネットワークスライス情報S-NSSAI 1と、DNN情報と、端末識別子情報と、PDUセッション識別子情報とが含まれる。
S302は、ローカルAMFがローカルSMFを選択してセッション確立の処理を実行させる。
すなわち、ローカルSMFを確定することである。
S303は、PDUセッション確立メッセージを送信する。
S303におけるセッション確立メッセージは、ローカルAMFがローカルSMFに送信するものであり、セッション確立メッセージが、UEの識別子を含むPDUセッション確立メッセージである。
S304は、ユーザーサブスクリプションを取得することをローカルUDMに要求する。
S304において、ローカルSMFが、PDUセッション確立メッセージを受信したあと、ユーザーサブスクリプションを取得することをローカルUDMに要求し、UEの識別子をローカルUDMに通知する。
S305は、UEの識別子に基づいてローカル記録から対応の対象ネットワークスライス情報を検索する。
S305において、ローカルUDMがUEの識別子に基づいてローカル記録から検索し、UEの識別子に対応する対象ネットワークスライス情報S-NSSAI 2を検出する。
【0050】
S306は、ユーザーサブスクリプション情報を送信する。
S306において、ローカルUDMがローカルSMFに対象ネットワークスライス情報S-NSSAI 2を含むユーザーサブスクリプション情報に送信する。
S307は、PDUセッションにおける初期ネットワークスライス情報を対象ネットワークスライス情報に置き換える。
S307において、ローカルSMFが、受信したユーザーサブスクリプション情報に基づいて、PDUセッションのコンテキスト情報における初期ネットワークスライス情報S-NSSAI 1を対象ネットワークスライス情報S-NSSAI 2に置き換える。
S308は、確定メッセージを送信する。
S308における確定メッセージは、ローカルSMFがローカルAMFに送信する、対象ネットワークスライス情報S-NSSAI 2を含む確定メッセージであり、確定メッセージが、PDUセッションを確立できることを確定するためのものである。
【0051】
さらに、図2を参照する。
S102は、端末により、基地局がローカルAMFによる無線ベアラの確立の指示に従って送信したベアラ確立通知を受信する。ベアラ確立通知は、無線ベアラを確立することを端末に指示するためのものである。
ローカルAMFは、ローカルSMFがPDUセッションの確立を確定することを指示したあと、無線ベアラを確立することを基地局に指示する。
【0052】
任意選択で、図3に示すように、端末が無線ベアラを確立する具体的なプロセスは、下記のステップを含む。
【0053】
S309は、ローカルSMFによりPDUセッションに対して認証を実行する。
S310は、ローカルSMFによりローカルPCFを選択する。
S311は、ローカルSMFにより、選択されたローカルPCFからPCCポリシー情報を取得することを要求する。
S312は、ローカルSMFによりローカルUPFを選択する。
S313は、ローカルSMFによりローカルPCFへセッションポリシー情報を更新する。
S314は、ローカルSMFによりPDUセッション情報とPCCポリシー情報とをローカルUPFに送信する。
S315は、ローカルSMFによりセッション確立受諾メッセージをローカルAMFに送信する。
【0054】
S316は、ローカルAMFにより、無線ベアラを確立することをローカル5G基地局(AN)に通知する。
S317は、ローカル5G基地局により、無線ベアラを確立することをUEに通知する。
S318は、ローカル5G基地局により、無線ベアラの確立の完了をローカルAMFに通知する。
S319は、ローカルAMFにより相応のトンネル情報をローカルSMFに通知する。
S320は、ローカルSMFによりダウンリンクトンネル情報をローカルUPFに通知する。
【0055】
S321は、ローカルSMFによりトンネルの確立の完了をローカルAMFに通知する。
S322は、PDUセッションの確立プロセスが完了する。
【0056】
上記の説明からわかるように、端末がPDUセッション確立要求を開始してローカルSMFにPDUセッションを送信したあと、ローカルUDMが、ローカルSMFからのユーザーサブスクリプション要求情報を受信したあと、それに含まれる端末識別子を読み取って、端末識別子およびUDM内の所定マッピング関係に基づいて、端末識別子に対応する対象ネットワークスライス情報を確定し、取得した対象ネットワークスライス情報をSMFに送信する。つまり、上記の方法によれば、各端末に対応する対象ネットワークスライス情報をカスタマイズ可能にし、ネットワークスライス情報の自由度を向上させ、ユーザーのニーズに応じてカスタマイズすることができる。
【0057】
本出願に係るネットワークスライシング方法を利用すれば、スライス情報がUDMにより設定するものであるため、つまり、スライス情報について、ネットワーク側でネットワーク管理者により対応のネットワークスライス情報を設定することができ、ネットワークスライシング過程において、SMFが、端末から送信される、端末識別子情報を含むPDUセッション確立要求を受信したあと、PDUセッション確立要求をUDMに転送してユーザーサブスクリプションを要求し、UDMが端末識別子情報に基づて端末識別子情報に対応する対象ネットワークスライス情報を取得したあと、SMFが、受信した対象ネットワークスライス情報に基づいて、初期ネットワークスライス情報を対象ネットワークスライス情報に置き換えてPDUセッションを確立することを確定し、そして、端末がAMFの指示を受信して無線ベアラを確立し、これによって、各UEに対応するネットワークスライスの作用のカスタマ設定を実現でき、ネットワークスライスのカスタム化を簡単にするだけでなく、UEのネットワークユーザーにとって、5Gローカルネットワーク内部でネットワークスライスを利用して異なるQoSのサービスをサポートすることができ、専用の5G端末に変える必要がない。したがって、5Gネットワークスライスの使用要求が顕著に低くなるとともに、ネットワークユーザーによるネットワークスライスへの管理の自由度を向上させることができる。
【0058】
任意選択で、上記の実施例をもとに、本出願の実施例は、ネットワークスライシング方法を提供する。以下、図面を参照しながら、上記の方法の実現プロセスを例示的に説明する。図4は、本出願のもう一実施例によるネットワークスライシング方法の模式的フローチャートである。PDUセッションを確立したあと、その確立されたセッションを解放することができる。図4に示すように、該方法は、下記のステップをさらに含む。
【0059】
S103は、端末によりローカルAMFにセッション解放要求を送信する。
セッション解放要求は、AMFに、ローカルSMFから送信されるセッション解放応答を受信したあと、アクセスネットワークANにリソース解放要求を送信することを指示するためのものである。
S104は、端末によりANが指定したリソース変更要求を受信する。
S105は、端末によりリソース変更要求に基づいてANにリソース変更応答を送信するとともに、リソース変更要求に基づいてPDUセッションを解放する。
【0060】
図5は、本出願の一実施例によるネットワークスライスのクローズプロセスのインタラクティブを示す模式図である。ネットワークスライスのクローズは、すなわちPDUセッションの解放である。図5に示すように、本出願の一実施例において、ネットワークスライスのクローズは、さまざまなトリガー場面に対応可能であり、例えば、UEにより開始されてもよく、SMFによりトリガーされてもよく、AMFにより開始されてもよく、SMFによりトリガーされるAMFにより開始されてもよい。下記の1a~1dは、それぞれ異なるセッション解放トリガー場面に対応する。本出願の実施例において、aは、UEにより開始されるセッション解放トリガー場面に対応し、bは、SMFにより開始されるセッション解放トリガー場面に対応し、cは、AMFにより開始されるセッション解放トリガー場面に対応し、dは、SMFによりトリガーされるAMFにより開始されるセッション解放トリガー場面に対応する。ネットワークスライスのクローズプロセスは、具体的に、下記のステップを含む。
【0061】
S401aは、UEによりセッション解放要求をAMFに送信する。
S402aは、AMFによりPDUセッション解放要求をSMFに送信する。
S401dは、SMFによりAMFをトリガーしてAMFがPDUセッション解放要求をSMFに送信させる。
S403aは、SMFによりUPFにN4セッション解放要求を送信する。
S403bは、SMFによりAMFにN1、N2メッセージを伝送する。
S403cは、SMFによりAMFにPDUセッション解放のコンテキスト応答を送信する。
S404は、AMFによりN2リソース解放要求をANに送信する。
S405は、ANにより、UEANが指定した、PDUセッション解放コマンドを含むリソース変更要求を送信する。
【0062】
S406は、ANによりAMFにN2リソース解放応答を送信する。
S407aは、AMFによりSMFにコンテキスト更新要求を送信する。
コンテキスト更新要求は、N2、SMリソース解放応答およびユーザー位置のPDUセッションコンテキスト更新要求を含む。
S407bは、SMFによりAMFにPDUセッションコンテキスト更新応答を送信する。
S408は、UEによりANにPDUセッション解放応答を送信する。
S409は、ANによりAMFにN2アップリンクベアラNASを送信する。
S4010aは、AMFによりSMFにPDUセッションコンテキスト更新応答を送信する。
PDUセッションコンテキスト更新応答は、PDUセッション解放応答およびユーザー位置のPDUセッションコンテキスト更新要求を含む。
S410bは、SMFによりAMFにPDUセッションコンテキスト更新応答を送信する。
【0063】
S411は、PDUセッションコンテキスト解放通知を送信する。
S412は、PDUセッションの解放が完了する。
【0064】
任意選択で、上記の実施例をもとに、本出願の実施例は、ネットワークスライシング方法をさらに提供する。以下、図面を参照しながら、上記の方法の実現プロセスを例示的に説明する。図6は、本出願のもう一実施例によるネットワークスライシング方法の模式的フローチャートである。図6に示すように、該方法は、下記のステップをさらに含む。
【0065】
S106は、端末により、基地局から送信されるリソース変更コマンドを受信する。
リソース変更コマンドはPDUセッション変更要求を含む。リソース変更コマンドは、SMFがUDMから送信される更新情報を受信してから指示した更新情報に基づいて送信され、更新情報が、端末識別子情報と対象ネットワークスライス情報とのマッピング関係の更新を指示するためのものである。
S107は、端末により、リソース変更コマンドに基づいて基地局にセッション変更応答を送信する。
【0066】
図7は、本出願の一実施例によるネットワークスライス更新プロセスのインタラクティブを示す模式図である。ネットワークスライスの更新は、すなわちPDUセッションの変更である。ネットワークスライスの更新は、UDM内の端末識別子と対象ネットワークスライス情報とのマッピング関係の更新行為によりトリガーされる。図7に示すように、本出願の一実施例において、ネットワークスライスの更新プロセスのインタラクティブ過程は、具体的に、下記のステップを含む。
【0067】
S501は、UDM内の端末識別子情報と対象ネットワークスライス情報とのマッピング関係の更新が発生する。
S502は、UDMにより、更新された、端末識別子情報と対象ネットワークスライス情報とのマッピング関係をSMFに同期する。
S503は、SMFによりQoS更新トリガーアクションを開始する。
S504は、SMFによりPCFへセッション管理ポリシーを更新する。
S505は、SMFによりAMFを通じてN1およびN2メッセージを送信する。
SMFがAMFにN1、N2情報を伝送することにより、SMFの更新後のセッションポリシーを通知する。
【0068】
S506は、AMFによりANにN2セッション要求を送信する。
S507は、ANによりUEにリソース変更コマンドを送信する。
リソース変更コマンドは、PDUセッション変更要求のリソース変更コマンドを含む。
S508は、ANによりAMFにN2セッション応答を送信する。
S509は、AMFによりSMFにPDUセッションコンテキスト更新要求を送信する。
S510は、SMFによりAMFにPDUセッションコンテキスト更新応答を送信する。
【0069】
S511は、UEによりANにPDUセッション変更応答を送信する。
S512は、ANによりAMFにAN転送NASメッセージを送信する。
S513は、AMFによりSMFにPDUセッションコンテキスト更新要求を送信する。
S514は、SMFによりAMFにPDUセッションコンテキスト更新応答を送信する。
S515は、SMFによりUPFにN4セッション変更要求を送信する。
【0070】
S516は、UPFがSMFにN4セッション変更応答を送信する。
S517は、PDUセッションの更新が完了する。
【0071】
このように、本出願の実施例において、UEがPDUセッションを確立したあと、UE識別子と対象ネットワークスライス情報とのマッピング関係がUDM内で動的に更新することが可能である。UDM内のマッピング関係が更新されたあと、UDMが、動的に更新された、UE識別子と対象ネットワークスライス情報とのマッピング関係をローカルSMFに通知する。ローカルSMFは、更新された、UE識別子と対象ネットワークスライス情報とのマッピング関係に基づいて、PDUセッションの変更プロセスを完成させる。
【0072】
本出願に係るネットワークスライシング方法を利用すれば、5G端末がローカルAMFに端末識別子情報を含むPDUセッション確立要求を送信し、該要求がローカルAMFによりローカルSMFに転送される。そして、ローカルSMFがローカルUDMに端末識別子情報を含む端末サブスクリプション情報要求Subscription retrievalを送信し、UDMが端末識別子情報に基づいてローカル記録を検索することにより、該識別子に対応する対象ネットワークスライス情報S-NSSAI-2を取得して、それをローカルSMFに送信する。そして、ローカルSMFが、PDUセッション確立要求に含まれる初期ネットワークスライス情報S-NSSAI-1をUDMから送信された対象ネットワークスライス情報S-NSSAI-2に置き換え、新しいネットワークスライス情報S-NSSAI-2を端末の対象ネットワークスライスとして使用し、3GPP標準化プロセスに従って5Gローカルネットワーク内の他のネットワーク要素とインタラクティブし、ローカルAMFに、PDUセッション確立要求を確定する確定メッセージを送信する。ローカルAMFが、該メッセージを受信したあと、3GPP標準化プロセスに従って5G基地局および5Gローカルネットワーク内の他のネットワーク要素とインタラクティブすることにより、5G端末が5Gローカルネットワーク内でデータ接続および関連ネットワークスライスの確立を完成させる。この方法によれば、5基地局に接続する状況で、移動端末の識別子情報に基づいて5Gネットワークスライスの確立、変更およびクローズの操作を実行することができる。そして、従来の5G端末が初期ネットワークスライス情報を持ったままで、5Gローカルネットワーク内部で対象ネットワークスライスを確立することをサポートし、そして、対象ネットワークスライス情報は、ネットワーク側でネットワーク管理者によりカスタマ設定することが可能である。この方法によれば、ネットワークユーザーにとって、5Gローカルネットワーク内部でネットワークスライスを利用して異なるQoSのサービスをサポートすることができ、専用の5G端末に変える必要がない。したがって、5Gネットワークスライスの使用要求が顕著に低くなるとともに、ネットワークユーザーによるネットワークスライスへの管理の自由度を向上させることができる。
【0073】
以下、複数の具体的な応用例を挙げて、本出願の実施例によるネットワークスライシング方法を説明する。図8は、本出願の一実施例によるネットワークスライシング方法の模式的フローチャートである。該方法の実行主体は、図1におけるローカルUDMであることができる。図8に示すように、該方法は、下記のステップを含む。
【0074】
S201は、ローカルUDMにより、ローカルSMFが端末により開始されるPDUセッション確立要求に基づいて送信したサブスクリプション要求を受信する。
PDUセッション確立要求は、初期ネットワークスライス情報と、DNN情報と、端末識別子情報と、PDUセッション識別子情報とを含む。サブスクリプション要求は、端末識別子情報を含む。
S202は、ローカルUDMにより、端末識別子情報に基づいて、端末識別子情報に対応する対象ネットワークスライス情報を取得する。
S203は、ローカルUDMによりローカルSMFにサブスクリプション情報を送信する。
サブスクリプション情報は、対象ネットワークスライス情報を含み、これによって、ローカルSMFがPDUセッション確立要求における初期ネットワークスライス情報を対象ネットワークスライス情報に置き換えてPDUセッションを確立することを確定することができる。
【0075】
上記の方法は、実行主体が異なるというところだけにおいて図2に示す方法と相違しているため、その有益効果が同様であり、ここで説明を省略する。また、上記の方法の具体的なインタラクティブ図は、図3に示すインタラクティブ図と同じである。
【0076】
任意選択で、上記の実施例をもとに、本出願の実施例は、ネットワークスライシング方法をさらに提供する。以下、図面を参照しながら、上記の方法の実現プロセスを例示的に説明する。図9は、本出願のもう一実施例によるネットワークスライシング方法の模式的フローチャートである。図9に示すように、該方法は、下記のステップをさらに含む。
【0077】
S204は、ローカルUDMにより、端末識別子情報と対象ネットワークスライス情報とのマッピング関係の更新操作に応答して、更新された、端末識別子情報と対象ネットワークスライス情報とのマッピング関係を取得する。
任意選択で、エンジニアにより端末識別子情報と対象ネットワークスライス情報とのマッピング関係を更新するようにしてもよく、他の設備によりローカルUDMに更新コマンドを送信することにより端末識別子情報と対象ネットワークスライス情報とのマッピング関係を更新するようにしてもよく、ここで限定しない。
【0078】
S205は、ローカルUDMによりローカルSMFに更新情報を送信する。
更新情報は、更新された、端末識別子情報と対象ネットワークスライス情報とのマッピング関係を含み、これによって、ローカルSMFが更新情報に基づいてリソース変更を実行することを端末を指示することができる。
【0079】
上記の方法の具体的なインタラクティブ図は図7に示すものと同じであるため、ここで説明を省略する。
【0080】
また、ローカルUDMもネットワークスライスの解放のために機能しており、解放プロセスに対応する具体的なインタラクティブ図が図5に示すものと同じであるため、ここで説明を省略する。
【0081】
以下、複数の具体的な応用例を参照しながら、本出願の実施例によるネットワークスライシング方法を説明する。図10は、本出願の一実施例によるネットワークスライシング方法の模式的フローチャートである。該方法の実行主体は、図1におけるローカルSMFであることができる。図10に示すように、該方法は、下記のステップを含む。
【0082】
S601は、ローカルSMFにより、端末から送信されるPDUセッション確立要求を受信する。
PDUセッション確立要求は、初期ネットワークスライス情報と、DNN情報と、端末識別子情報と、PDUセッション識別子情報とを含む。
【0083】
S602は、ローカルSMFによりPDUセッション確立要求に基づいてローカルUDMにサブスクリプション要求を送信する。
サブスクリプション要求は、端末の端末識別子情報を含む。
【0084】
S603は、ローカルSMFにより、ローカルUDMから送信されるサブスクリプション情報を受信する。
サブスクリプション情報は、端末識別子情報に対応する対象ネットワークスライス情報を含む。
【0085】
S604は、ローカルSMFによりPDUセッション確立要求における初期ネットワークスライス情報を対象ネットワークスライス情報に置き換えてPDUセッションを確立することを確定する。
【0086】
上記の方法は、実行主体が異なるというところだけにおいて図2に示す方法と相違しているため、その有益効果が同様であり、ここで説明を省略する。また、上記の方法の具体的なインタラクティブ図は、図3に示すインタラクティブ図と同じである。
【0087】
任意選択で、上記の実施例をもとに、本出願の実施例は、ネットワークスライシング方法をさらに提供する。以下、図面を参照しながら、上記の方法の実現プロセスを例示的に説明する。図11は、本出願のもう一実施例によるネットワークスライシング方法の模式的フローチャートである。図11に示すように、該方法は、下記のステップをさらに含む。
【0088】
S605は、SMFにより、UDMから送信される更新情報を受信する。
更新情報は、更新された、端末識別子情報と対象ネットワークスライス情報とのマッピング関係を含む。
【0089】
S606は、AMFが基地局に更新情報を送信するとともに端末にリソース変更コマンドを送信することに備え、SMFによりAMFに更新情報を送信する。
上記の方法の具体的なインタラクティブ図は図7に示すものと同じであるため、ここで説明を省略する。
【0090】
また、SMFもネットワークスライスの解放のために機能しており、解放プロセスに対応する具体的なインタラクティブ図が図5に示すものと同じであるため、ここで説明を省略する。
【0091】
以下、図面を参照しながら、本出願に係るネットワークスライシング装置を説明する。該ネットワークスライシング装置は、上記の図1図7のいずれか1つに示すネットワークスライシング方法を実行することができ、その具体的な実現および有益効果について上記の内容を参照できるため、下記で説明を省略する。
【0092】
図12は、本出願の一実施例によるネットワークスライシング装置の模式的構成図である。図12に示すように、該装置は、送信モジュール701と、確立モジュール702とを備える。
【0093】
送信モジュール701は、端末がローカルSMFに対象プロトコルデータユニットPDUセッション確立要求を送信するためのものである。PDUセッション確立要求は、初期ネットワークスライス情報と、DNN情報と、端末識別子情報と、PDUセッション識別子情報とを含む。PDUセッション確立要求は、ローカルSMFによりローカルUDMに転送されてユーザーサブスクリプションを要求し、ローカルUDMにより端末識別子情報に基づいて端末識別子情報に対応する対象ネットワークスライス情報を取得してローカルSMFに通知し、そして、ローカルSMFが初期ネットワークスライス情報を対象ネットワークスライス情報に置き換えてPDUセッションを確立することを確定する。
【0094】
確立モジュール702は、端末が、基地局がローカルAMFによる無線ベアラの確立の指示に従って送信したベアラ確立通知を受信するためのものである。ベアラ確立通知は、無線ベアラを確立することを端末に指示するためのものである。ローカルAMFは、ローカルSMFがPDUセッションの確立を確定することを指示したあと、無線ベアラを確立することを基地局に指示する。
【0095】
任意選択で、端末識別子情報と対象ネットワークスライス情報とのマッピング関係は、ローカルUDM内で予め設定されたものである。
【0096】
任意選択で、上記の実施例をもとに、本出願の実施例は、アパーチャー制御装置をさらに提供する。以下、図面を参照しながら、上記の図12に示す装置の実現プロセスを例示的に説明する。図13は、本出願のもう一実施例によるネットワークスライシング装置の模式的構成図である。図13に示すように、該装置は、受信モジュール703をさらに備える。
【0097】
送信モジュール701は、具体的に、端末がローカルAMFにセッション解放要求を送信する。セッション解放要求は、AMFに、ローカルSMFから送信されるセッション解放応答を受信したあと、ANにリソース解放要求を送信することを指示することに使用される。
【0098】
受信モジュール703は、端末がANが指定したリソース変更要求を受信するためのものである。
【0099】
送信モジュール701は、具体的に、端末がリソース変更要求に基づいてANにリソース変更応答を送信するとともに、リソース変更要求に基づいてPDUセッションを解放することに使用される。
【0100】
任意選択で、受信モジュール703は、具体的に、端末が基地局から送信されるリソース変更コマンドを受信することに使用される。リソース変更コマンドにはPDUセッション変更要求が含まれる。リソース変更コマンドは、SMFがUDMから送信される更新情報を受信してから指示した更新情報に基づいて送信され、更新情報が、端末識別子情報と対象ネットワークスライス情報とのマッピング関係の更新を指示するためのものである。
【0101】
送信モジュール701は、具体的に、端末がリソース変更コマンドに基づいて基地局にセッション変更応答を送信することに使用される。
【0102】
以下、図面を参照しながら、本出願に係るネットワークスライシング装置を説明する。該ネットワークスライシング装置は、上記の図8図9のいずれか1つに示すネットワークスライシング方法を実行することができ、その具体的な実現および有益効果について上記の内容を参照できるため、下記で説明を省略する。
【0103】
図14は、本出願のもう一実施例によるネットワークスライシング装置の模式的構成図である。図14に示すように、該装置は、受信モジュール801と、取得モジュール802と、送信モジュール803とを備える。
【0104】
受信モジュール801は、ローカルUDMが、ローカルSMFが端末により開始されるPDUセッション確立要求に基づいて送信したサブスクリプション要求を受信するためのものである。PDUセッション確立要求は、初期ネットワークスライス情報と、DNN情報と、端末識別子情報と、PDUセッション識別子情報とを含む。サブスクリプション要求は、端末識別子情報を含む。
【0105】
取得モジュール802は、ローカルUDMが、端末識別子情報に基づいて、端末識別子情報に対応する対象ネットワークスライス情報を取得するためのものである。
【0106】
送信モジュール803は、ローカルUDMがローカルSMFにサブスクリプション情報を送信するためのものである。サブスクリプション情報は、対象ネットワークスライス情報を含み、これによって、ローカルSMFがPDUセッション確立要求における初期ネットワークスライス情報を対象ネットワークスライス情報に置き換えてPDUセッションを確立することを確定することができる。
【0107】
任意選択で、取得モジュール802は、具体的に、ローカルUDMが端末識別子情報と対象ネットワークスライス情報とのマッピング関係の更新操作に応答して、更新された、端末識別子情報と対象ネットワークスライス情報とのマッピング関係を取得することに使用される。
【0108】
送信モジュール803は、具体的に、ローカルUDMがローカルSMFに更新情報を送信することに使用される。更新情報は、更新された、端末識別子情報と対象ネットワークスライス情報とのマッピング関係を含み、これによって、ローカルSMFが更新情報に基づいてリソース変更を実行することを端末を指示することができる。
【0109】
以下、図面を参照しながら、本出願に係るネットワークスライシング装置を説明する。該ネットワークスライシング装置は、上記の図10図11のいずれか1つに示すネットワークスライシング方法を実行することができ、その具体的な実現および有益効果について上記の内容を参照できるため、下記で説明を省略する。
【0110】
図15は、本出願のもう一実施例によるネットワークスライシング装置の模式的構成図である。図15に示すように、該装置は、受信モジュール901と、送信モジュール902と、置き換えモジュール903とを備える。
【0111】
受信モジュール901は、ローカルSMFが端末から送信されるPDUセッション確立要求を受信するためのものである。PDUセッション確立要求は、初期ネットワークスライス情報と、DNN情報と、端末識別子情報と、PDUセッション識別子情報とを含む。
【0112】
送信モジュール902は、ローカルSMFがPDUセッション確立要求に基づいてローカルUDMにサブスクリプション要求を送信するためのものである。サブスクリプション要求は、端末の端末識別子情報を含む。
【0113】
受信モジュール901は、具体的に、ローカルSMFがローカルUDMから送信されるサブスクリプション情報を受信することに使用される。サブスクリプション情報は、端末識別子情報に対応する対象ネットワークスライス情報を含む。
【0114】
置き換えモジュール903は、ローカルSMFがPDUセッション確立要求における初期ネットワークスライス情報を対象ネットワークスライス情報に置き換えてPDUセッションを確立することを確定するためのものである。
【0115】
受信モジュール901は、具体的に、SMFがUDMから送信される更新情報を受信することに使用される。更新情報は、更新された、端末識別子情報と対象ネットワークスライス情報とのマッピング関係を含む。
【0116】
送信モジュール902は、具体的に、AMFが基地局に更新情報を送信するとともに端末にリソース変更コマンドを送信することに備え、SMFがAMFに更新情報を送信することに使用される。
【0117】
上記の装置は、上記の実施例による方法を実行するためのものであり、その実現原理および技術的効果が上記の実施例による方法と類似しているため、ここで説明を省略する。
【0118】
上記のモジュールは、上記の方法を実施するように構成される1つまたは複数の集積回路であってもよく、例えば、1つまたは複数の特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit、ASICと略称する)であり、または、1つまたは複数のデジタルシグナルプロセッサ(digital Signal Processor DSPと略称する)であり、または、1つまたは複数のフィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array、FPGAと略称する)などである。または、上記のあるモジュールは、処理素子によりプログラムコードをコールする形式で実現される場合、該処理素子が、汎用プロセッサであってもよく、例えば中央処理装置(Central Processing Unit、CPUと略称する)またはプログラムコードをコールできる他の処理装置であってもよい。または、これらのモジュールが集積されてシステムオンチップ(system-on-a-chip、SOCと略称する)の形式で実現されてもよい。
【0119】
図16は、本出願の一実施例によるネットワークスライシング設備の模式的構成図である。該ネットワークスライシング設備は、端末設備または端末設備のチップに統合することができる。
【0120】
該ネットワークスライシング設備は、処理装置510と、記憶媒体520と、バス530とを備える。
【0121】
処理装置510はプログラムを記憶するためのものであり、処理装置510が記憶媒体520に記憶されるプログラムを読み取ることにより、上記の図1図11に対応する方法の実施例を実行する。具体的な実現方式および技術的効果は類似するため、ここで説明を省略する。
【0122】
任意選択で、本出願は、プログラム製品をさらに提供し、例えばコンピュータプログラムが記憶される記憶媒体であり、該プログラムが処理装置により実行されるときに上記の方法に対応する実施例を実行する。
【0123】
本出願によるいくつかの実施例において、記載された装置および方法は、他の方式により実現することも可能である。例えば、上記説明された装置の実施例は、例示的なものにすぎない。例えば、前記ユニットの区分は、単に論理的な機能による区分であり、実際の実現では他の区分方式を採用してもよい。例えば、複数のユニットまたは部品を組み合わせ、または他のシステムに統合してもよく、または一部の特徴を省略または不実行にしてもよい。また、示したもしくは論じた相互結合または直接結合または通信接続は、いくつかのインターフェース、装置またはユニットを介する間接結合または通信接続であってもよく、また、電気的、機械的、または他の形式による接続であってもよい。
【0124】
上記の別個の部品として説明されたユニットは、物理的に分離であってもなくてもよい。ユニットとして示した部材は、物理的なユニットであってもなくてもよく、つまり、同一位置に配置してもよく、複数のネットワークユニットに分散してもよい。本実施例の案の目的を達成するために実際の要求に応じて一部または全部のユニットを選択することが可能である。
【0125】
また、本出願の各実施例による各機能ユニットは、1つの処理ユニットに統合してもよく、独立した物理的な存在として機能してもよく、2つ以上のユニットを1つのユニットに統合させてもよい。上記の集積したユニットは、ハードウェアの方式で実現してもよく、ハードウェアおよびソフトウェアの両方による機能ユニットの方式で実現してもよい。
【0126】
ソフトウェアによる機能ユニットの方式で実現される上記の集積したユニットは、コンピュータ読取可能な記憶媒体に記憶されることが可能である。上記のソフトウェアによる機能ユニットは、記憶媒体に記憶され、コンピュータ設備(パソコン、サーバまたはネットワーク設備など)または処理装置(英語表記:processor)により本出願の各実施例における前記方法の一部のステップを実行するための複数のコマンドを含む。上記の記憶媒体は、USBディスク、携帯型ハードディスク、リードオンリーメモリ(英語表記:Read-Only Memory、ROMと略称する)、ランダムアクセスメモリ(英語表記:Random Access Memory、RAMと略称する)、磁気ディスクまたは光ディスク等の各種の、プログラムコードを記憶できる媒体を含む。
【0127】
〔関係出願の相互参照〕
本出願は、2021年06月10日に中国専利局に提出された、出願番号が202110645811.7であり、名称が「ネットワークスライシング方法、設備および記憶媒体」である中国出願に基づいて優先権を主張し、その内容のすべては本出願に参照として取り込まれる。

図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
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図10
図11
図12
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図14
図15
図16