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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-12-25
(45)【発行日】2024-01-09
(54)【発明の名称】椎体間ケージ
(51)【国際特許分類】
   A61F 2/44 20060101AFI20231226BHJP
【FI】
A61F2/44
【請求項の数】 5
(21)【出願番号】P 2022554183
(86)(22)【出願日】2020-10-29
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-04-24
(86)【国際出願番号】 CN2020124584
(87)【国際公開番号】W WO2021179628
(87)【国際公開日】2021-09-16
【審査請求日】2022-09-07
(31)【優先権主張番号】202020281213.7
(32)【優先日】2020-03-09
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】516272319
【氏名又は名称】山東冠龍医療用品有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100146374
【弁理士】
【氏名又は名称】有馬 百子
(72)【発明者】
【氏名】李 維銘
(72)【発明者】
【氏名】楊 文州
(72)【発明者】
【氏名】潘 会会
【審査官】黒田 正法
(56)【参考文献】
【文献】中国実用新案第207506664(CN,U)
【文献】米国特許出願公開第2016/0302943(US,A1)
【文献】特開2014-180551(JP,A)
【文献】特表2014-515657(JP,A)
【文献】特表2007-505710(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2019/0290446(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2019/0274837(US,A1)
【文献】中国特許出願公開第102427769(CN,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61F 2/44
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
チューブ本体(1)を含む椎体間ケージであって、
前記チューブ本体の軸方向および円周方向には、間隔を置いて分布した複数の支持伸縮継手(2)と1つの安定伸縮継手(3)が設置され、
支持伸縮継手(2)は、支持片板(21)を含み、
支持片板(21)の長さ方向に沿った両端には、それぞれ延長支持板(22)が設置され、
支持片板(21)の底部の両側は、それぞれ変形支持片(23)を介してチューブ本体(1)に接続され、
支持片板(21)には、変形支持片(23)の上端の、前記軸に対して内側に当接して、変形支持片(23)の上端の前記軸に対して内側への変形を制限する内曲ストップブロック(25)が設置され、
チューブ本体に隣接して設置された2つの支持伸縮継手(2)の間には、変形支持片(23)の下端の、前記軸に対して外側に当接して、変形支持片(23)の下端の、前記軸に対して外側への変形を制限する外曲ストップブロック(24)が設置され、
チューブ本体(1)の円周方向上の2つの支持伸縮継手(2)の間に相対的に設置された2つの制限ブロック(26)が設置され、
変形支持片(23)が最大に拡張すると、2つの制限ブロック(26)が互いに当接し、
前記支持伸縮継手(2)上の延長支持板(22)と内曲ストップブロック(25)との間に接続部が設置され、
変形支持片(23)の上端は、前記接続部に接続され、
前記内曲ストップブロック(25)の両端は、それぞれ変形支持片(23)に向かって伸び、
変形支持片(23)が最大に膨脹した状態で、相対的に設置された2枚の変形支持片(23)の内側がいずれも、内曲ストップブロック(25)に当接することを特徴とする椎体間ケージ。
【請求項2】
前記外曲ストップブロック(24)の両端は、それぞれ変形支持片(23)に向かって伸び、変形支持片(23)が最大に膨脹した状態で、変形支持片(23)の外側が外曲ストップブロック(24)に当接することを特徴とする請求項1に記載の椎体間ケージ。
【請求項3】
前記安定伸縮継手(3)は、間隔をあけて設置された複数の支持棒(31)を含み、接続する支持棒(31)の間に空洞があり、空洞の両端には、相対的に設置されたリミットブロック(32)が設置され、支持棒(31)が最大に拡張すると、相対的に設置された2つのリミットブロック(32)が互いに当接することを特徴とする請求項1に記載の椎体間ケージ。
【請求項4】
前記チューブ本体(1)の、ケージ挿入ツールと接続される一端に位置決め溝(4)が設置されることを特徴とする請求項1に記載の椎体間ケージ。
【請求項5】
前記支持棒(31)の数量は4つで、チューブ本体(1)の円周方向に均一に設置されることを特徴とする請求項に記載の椎体間ケージ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、医療機器の技術分野、具体的に椎体間ケージに関する。
【背景技術】
【0002】
椎間板(intervertebral disc)は、中央の髄核、弾力性に富んだゴム状物質、周辺部の線維輪に分かれ、複数層の繊維軟骨輪によって同心円状に配列されている。首と腰の線維輪は前が厚く後ろが薄いため、髄核が後外側に脱出しやすく、脊柱管や椎間孔に突出し、脊髄や脊髄神経を圧迫して椎間板ヘルニアを形成する。従来技術において、椎間板ヘルニアは、通常、手術を使用して椎体間ケージを移植することによって治療される。
【0003】
ケージの元の形状は、金属チタンで作られた6mmの柱状構造であり、高度な生体適合性と堅牢性を備えており、椎体構造に過度の損傷を与えることなく、外径7mmのチャネル内において、病気の椎間腔に移植することができ、ケージが椎間腔の適切な位置にある場合、ケージ取り付けツールのハンドルを回転させてケージを拡張すると、その最大拡張直径は15mmに達することがある。自家骨または同種骨の移植により、椎間腔の高さを効果的に回復および維持できる。
【0004】
特許文献1は、椎間拡張可能ケージを開示し、水平に設置された接触片を備えた伸縮継手を設計し、拡張片を使用して接触片をケージのチューブ本体に接続することにより、手術治療において、ケージのチューブ本体を圧縮すると、拡張片は外力の作用で外側に曲がって拡張し、同時にそれに接続された接触片を外側に拡張するように駆動し、接触片は外力の作用を直接受けないため、接触片は圧縮された後も水平状態を維持でき、それによって椎体により大きな接触面積を提供でき、椎体間の椎間腔の高さと安定性を確保しながら手術中の安全を確保でき、圧縮後の伸縮継手のゆがみによる患者への傷害を回避することができる。ただし、実際の手術の拡張プロセス中に、外圧の不一致等の要因により、接触片の両側にある拡張片2の拡張度が一致せず、接触片が軸線に平行ではない場合があり、ケージの継続的な軸方向の圧縮により、支持片が曲がって変形し、拡張片2の拡張順序も決定できなくなり、拡張片2は傾斜するので、拡張後の接触片は水平状態になれず、依然として尾根状の突起はゆがみ、これにより、椎間の椎間腔の高さと椎体の安定性を維持することが難しくなり、患者に不必要な害を及ぼすことになる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】中国の発明特許CN207506664Uの明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
従来技術では、本体に埋め込まれたケージの拡張状態を把握しにくく、拡張片2の拡張順序を決定することができず、拡張片2が傾斜して尾根状の突起がゆがむという問題に対して、拡張片2は傾斜するので、拡張した接触片は水平状態になれず、依然として尾根状の突起はゆがみ、本発明は、椎体間ケージが順次拡張され、接触片が拡張後に水平状態にあることを保証する有益な効果を達成するように、椎体間ケージを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、椎体間ケージを提供し、チューブ本体を含み、チューブ本体の軸方向および円周方向には、間隔を置いて分布した複数の支持伸縮継手と1つの安定伸縮継手が設置され、支持伸縮継手は、支持片板を含み、支持片板の長さ方向に沿った両端には、それぞれ延長支持板が設置され、支持片板の底部の両側は、それぞれ変形支持片を介してチューブ本体に接続され、支持片板には、変形支持片の上端の変形を制限する内曲ストップブロックが設置され、チューブ本体に隣接して設置された2つの支持伸縮継手の間には、変形支持片の下端の変形を制限する外曲ストップブロックが設置され、チューブ本体の円周方向上の2つの支持伸縮継手の間に相対的に設置された2つの制限ブロックが設置され、変形支持片が最大に拡張すると、2つの制限ブロックが互いに当接する。
【0008】
さらに、前記支持伸縮継手上の延長支持板と内曲ストップブロックとの間に接続部が設置され、変形支持片の上端は、接続部に接続され、前記内曲ストップブロックの両端は、それぞれ変形支持片に向かって伸び、変形支持片が最大に膨脹した状態で、相対的に設置された2枚の変形支持片の内側が、内曲ストップブロックに当接する。
【0009】
さらに、前記外曲ストップブロックの両端は、それぞれ変形支持片に向かって伸び、変形支持片が最大に膨脹した状態で、変形支持片の外側が外曲ストップブロックに当接する。
【0010】
さらに、前記安定伸縮継手は、間隔をあけて設置された複数の支持棒を含み、接続する支持棒の間に空洞があり、空洞の両端には、相対的に設置されたリミットブロックが設置され、支持棒が最大に拡張すると、相対的に設置された2つのリミットブロックが互いに当接する。
【0011】
さらに、前記チューブ本体の、ケージ挿入ツールと接続される一端に位置決め溝が設置される。
【0012】
さらに、前記支持棒の数量は4つで、チューブ本体の円周方向に均一に設置される。
【発明の効果】
【0013】
本発明の有益な効果は以下のとおりである。
【0014】
本発明が提供する椎体間ケージでは、支持片板の長さ方向に沿った両端には、それぞれ延長支持板が設置され、これにより上下の終板との接触面積が増加し、ケージ支持面への圧力が軽減され、これにより、支持面積が小さく圧力が強いことによって終板が支持面によって破損し、椎間腔が崩壊する状況を回避または低減する。変形支持片は拡張と変形の過程で、内曲ストップブロックおよび外曲ストップブロックによって制限されるため、拡張後に支持片板とケージは軸方向に平行になり、椎間腔の融合空間が確保される。チューブ本体の円周方向上の2つの支持伸縮継手の間に相対的に設置された2つの制限ブロックが設置され、変形支持片が最大に拡張すると、2つの制限ブロックが互いに当接し、変形支持片の過度の拡張を回避し、支持片板とケージが軸方向に平行であることを保証できる。支持片板のサイズを変更することにより、さまざまな仕様の広げサイズを得ることができ、さまざまなサイズの臨床ニーズを満たすことができる。本発明で提供された椎体間ケージは、チューブ本体上の伸縮継手を内側から外側に順次拡張させることができ、それらはすべて同じ拡張サイズの状態にあり、拡張後の接触片が水平状態にあることを保証し、尾根状の突起がゆがむ状況を回避でき、椎間の椎間腔の高さと椎体の安定性を維持することができ、それにより患者に不必要な危害を加えないようにする。
【0015】
さらに、本発明の設計原理は信頼でき、構造は簡単で、非常に幅広い利用可能性を持っている。
【図面の簡単な説明】
【0016】
本発明の実施例または従来技術における技術的解決手段をより明確に説明するために、以下では、実施例または従来技術の説明に使用する必要がある添付の図面を簡単に紹介し、明らかに、当業者にとって、創造的な努力なしにこれらの図面から他の図面を取得することもできる。
【0017】
図1】本発明の1つの実施例による、椎体間ケージの閉鎖時の構造概略図である。
図2】本発明の1つの実施例による、椎体間ケージの拡張後の構造概略図である。
図3】本発明の1つの実施例による、椎体間ケージの閉鎖時の部分構造概略図である。
図4】本発明の1つの実施例による、椎体間ケージの拡張の初期段階の構造概略図である。
図5】本発明の1つの実施例による、椎体間ケージの拡張後の部分構造概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
当業者が本発明の技術的解決手段をよりよく理解できるようにするために、以下に本発明の実施例における添付の図面を参照して、本発明の実施例における技術的解決手段を、明確かつ完全に説明し、明らかに、説明する実施例は、本発明の一部の実施例にすぎず、すべての実施例ではない。本発明の実施例に基づいて、創造的な作業なしに当業者によって得られる他のすべての実施例は、本発明の保護範囲に含まれるものとする。
【0019】
以下、本発明に出現する主な用語を説明する。
【0020】
本発明が提供する椎体間ケージは、チューブ本体1を含む。
【0021】
図1は、本発明の1つの実施例による、椎体間ケージの閉鎖時の構造概略図である。図2は、本発明の1つの実施例による、椎体間ケージの拡張後の構造概略図である。図3は、本発明の1つの実施例による、椎体間ケージの閉鎖時の部分構造概略図である。図1図3に示すように、前記チューブ本体1の軸方向および円周方向には、間隔を置いて分布した複数の支持伸縮継手2と1つの安定伸縮継手3が設置され、伸縮継手は拡張した後、図1に示す初期状態から図2に示す拡張状態に拡張する。
【0022】
支持伸縮継手2は、支持片板21を含み、支持片板21の長さ方向に沿った両端には、それぞれ延長支持板22が設置され、これにより上下の終板との接触面積が増加し、ケージ支持面への圧力が軽減され、これにより、支持面積が小さく圧力が強いことによって終板が支持面によって破損し、椎間腔が崩壊する状況を回避または低減する。
【0023】
支持片板21の底部の両側は、それぞれ変形支持片23を介してチューブ本体1に接続される。変形支持片23は、ある程度の弾性を有する薄片状であり、変形過程で曲げて変形することができる。
【0024】
変形支持片23の一端は支持片板21の内側に接続され、変形支持片23の他端はチューブ本体1に接続される。
【0025】
チューブ本体1の軸方向における支持伸縮継手2の数量は、少なくとも2つに設置され、具体的には、治療の必要に応じて設置できる。2つ以上の支持伸縮継手2が設置される場合、各支持伸縮継手2は互いに位置合わせされ、すなわち、支持伸縮継手2上の支持片板21の位置は一致する。
【0026】
支持片板21には、変形支持片23の上端の変形を制限する内曲ストップブロック25が設置され、内曲ストップブロック25と支持片板21は一体成形に設計されている。チューブ本体1に隣接して設置された2つの支持伸縮継手2の間には、変形支持片23の下端の変形を制限する外曲ストップブロック24が設置され、外曲ストップブロック24は、チューブ本体1と一体成形に設計される。
【0027】
変形支持片23の拡張変形過程において、内曲ストップブロック25および外曲ストップブロック24によって制限されるため、拡張後に支持片板21とケージは軸方向に平行になり、椎間腔の融合空間が確保される。
【0028】
チューブ本体1の円周方向上の2つの支持伸縮継手2の間に相対的に設置された2つの制限ブロック26が設置され、変形支持片23が最大に拡張すると、2つの制限ブロック26が互いに当接する。
【0029】
変形支持片23が最大に拡張すると、2つの制限ブロック26が互いに当接し、変形支持片23の過度の拡張を回避し、支持片板21とケージが軸方向に平行であることを保証できる。
【0030】
前記支持伸縮継手2上の延長支持板22と内曲ストップブロック25との間に接続部が設置され、変形支持片23の上端は、接続部に接続され、前記内曲ストップブロック25の両端は、それぞれ変形支持片23に向かって伸び、内曲ストップブロック25の両端はすべて、接続部の外側に伸びる。
【0031】
変形支持片23が最大状態まで拡張すると、相対的に設置された2枚の変形支持片23の内側が、内曲ストップブロック25に当接する。内曲ストップブロック25は、変形支持片23の変形量を制限するために用いられる。
【0032】
前記外曲ストップブロック24の両端は、それぞれ変形支持片23に向かって伸び、変形支持片23が最大に膨脹した状態で、変形支持片23の外側が外曲ストップブロック24に当接し、ケージの拡張状態を効果的に制御できる。
【0033】
前記安定伸縮継手3は、間隔をあけて設置された複数の支持棒31を含み、接続する支持棒31の間に空洞がある。
【0034】
ケージの拡張状態を不変に保つために、空洞の両端には、相対的に設置されたリミットブロック32が設置され、支持棒31が最大に拡張すると、相対的に設置された2つのリミットブロック32が互いに当接する。
【0035】
本実施例では、前記支持棒31の数量は4本であり、チューブ本体1の円周方向に均一に設置される。
【0036】
前記チューブ本体1の、ケージ挿入ツールと接続される一端に位置決め溝4が設置され、ケージは位置決め溝4に挿入される。
【0037】
図4は、本発明の1つの実施例による、椎体間ケージの拡張の初期段階の構造概略図である。図5は、本発明の1つの実施例による、椎体間ケージの拡張後の部分構造概略図である。図4に示すように、椎間板ケージの拡張初期段階では、まず片側の延長支持板22が変形し、ケージがさらに圧縮された後、反対側の延長支持板22が変形し、変形支持片23が最大に膨脹した状態で、相対的に設置された2枚の変形支持片23の内側が、内曲ストップブロック25に当接する。支持棒31が最大に拡張すると、相対的に設置された2つのリミットブロック32が互いに当接する。
【0038】
本実施例の実施形態は以下のとおりである。
【0039】
拡張ツールプルロッドは、チューブ本体の内孔5を通過し、プルロッドが軸方向に引っ張られて押されると、支持片板21は、両側の制限ブロック26が接触して圧着するまで両側に拡張し、2つの支持片板21が外側に拡張して、上下の椎体の終板と結合して支持し、安定伸縮継手3上の4本の支持棒31は拡張すると、リミットブロック32が接触して圧着するまで斜め4方向に膨らんで曲がる。拡張プロセス中、外圧の不一致などの要因により、支持伸縮継手2の両側の拡張が一致せず、支持片板21がチューブ本体1の軸線と平行にならない場合があり、ケージの軸方向の圧縮により、支持片板21が徐々に曲がって変形し、外曲ストップブロック24と内曲ストップブロック25の制限の下で、片側の支持片板21が限界まで曲がると、両側が一致する状態に達するまで、他側は曲がって変形し続ける。
【0040】
本発明によって提供される椎体間ケージにおいて、支持片板21の長さ方向に沿った両端には、それぞれ延長支持板22が設置され、これにより上下の終板との接触面積が増加し、ケージ支持面への圧力が軽減され、これにより、支持面積が小さく圧力が強いことによって終板が支持面によって破損し、椎間腔が崩壊する状況を回避または低減する。変形支持片23の膨張変形過程において、内曲ストップブロック25および外曲ストップブロック24によって制限されるため、拡張後に支持片板21とケージは軸方向に平行になり、椎間腔の融合空間が確保される。チューブ本体1の円周方向上の2つの支持伸縮継手2の間に相対的に設置された2つの制限ブロック26が設置され、変形支持片23が最大に拡張すると、2つの制限ブロック26が互いに当接し、変形支持片23の過度の拡張を回避し、支持片板21とケージが軸方向に平行であることを保証できる。支持片板21のサイズを変更することにより、さまざまな仕様の広げサイズを得ることができ、さまざまなサイズの臨床ニーズを満たすことができる。本発明で提供された椎体間ケージは、チューブ本体上の伸縮継手を内側から外側に順次拡張させることができ、それらはすべて同じ拡張サイズの状態にあり、拡張後の接触片が水平状態にあることを保証し、尾根状の突起がゆがむ状況を回避でき、椎間の椎間腔の高さと椎体の安定性を維持することができ、それにより患者に不必要な危害を加えないようにする。
【0041】
添付の図面を参照し、好ましい実施例と合わせて本発明を詳細に説明したが、本発明はこれらに限定されるものではない。本発明の精神および本質から逸脱することなく、当業者は、本発明の実施例に対して様々な同等の修正または置換を行うことができ、これらの修正または置換はすべて、本発明の範囲内にあるはずであり/当業者は本発明によって開示された技術的範囲内において、容易に考えられた変更または交換は、すべてが本発明の保護範囲内に含まれるべきである。したがって、本発明の保護範囲は、特許請求の範囲の保護範囲に基づくべきである。
【符号の説明】
【0042】
1、チューブ本体
2、支持伸縮継手
21、支持片板
22、延長支持板
23、変形支持片
24、外曲ストップブロック
25、内曲ストップブロック
26、制限ブロック
3、安定伸縮継手
31、支持棒
32、リミットブロック
4、位置決め溝
5、チューブ本体内孔


図1
図2
図3
図4
図5
【図 】