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特許7410525情報処理システム、制御方法、及びサーバ装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-12-26
(45)【発行日】2024-01-10
(54)【発明の名称】情報処理システム、制御方法、及びサーバ装置
(51)【国際特許分類】
   H04L 51/52 20220101AFI20231227BHJP
   G06Q 50/00 20240101ALI20231227BHJP
   H04N 7/15 20060101ALI20231227BHJP
   G06F 3/04842 20220101ALI20231227BHJP
   H04L 51/04 20220101ALI20231227BHJP
   A63F 13/87 20140101ALN20231227BHJP
【FI】
H04L51/52
G06Q50/00 300
H04N7/15 170
G06F3/04842
H04L51/04
A63F13/87
【請求項の数】 18
(21)【出願番号】P 2022158120
(22)【出願日】2022-09-30
【審査請求日】2022-09-30
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】504437801
【氏名又は名称】グリー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100196829
【弁理士】
【氏名又は名称】中澤 言一
(72)【発明者】
【氏名】吉野 新一
(72)【発明者】
【氏名】工藤 義礎
【審査官】小林 義晴
(56)【参考文献】
【文献】特開2019-125211(JP,A)
【文献】特開2021-009693(JP,A)
【文献】特開2022-040894(JP,A)
【文献】特開2019-102001(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04L 51/52
G06Q 50/00
H04N 7/15
G06F 3/04842
H04L 51/04
A63F 13/87
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
一又は複数のコンピュータプロセッサを備える情報処理システムであって、
前記一又は複数のコンピュータプロセッサが、
第1ユーザを示す第1オブジェクトを含む動画の表示に関する情報を第2ユーザの第2端末装置に送信し、
前記第2ユーザによって入力されたテキスト情報又は前記第2ユーザによって選択された第3オブジェクトを示す画像を前記動画に含め、
前記第1オブジェクトに関する関連画像を複数含むグループの中から前記第1ユーザによって選択された前記関連画像の表示に関する情報を前記第2端末装置に送信すること、
を実行し、
前記一又は複数のコンピュータプロセッサが、
前記動画に関する情報を参照情報として取得し、
前記参照情報に基づいて生成した、前記第1オブジェクトを含む画像を前記関連画像として前記グループに含めること、
を実行し、
前記参照情報には、前記テキスト情報又は前記第3オブジェクトを示す画像が含まれる
ことを特徴とする情報処理システム。
【請求項2】
一又は複数のコンピュータプロセッサを備える情報処理システムであって、
前記一又は複数のコンピュータプロセッサが、
第1ユーザを示す第1オブジェクトを含む動画の表示に関する情報を第2ユーザの第2端末装置に送信し、
前記第1オブジェクトに関する関連画像を複数含むグループの中から前記第1ユーザによって選択された前記関連画像の表示に関する情報を前記第2端末装置に送信すること、
を実行し、
前記一又は複数のコンピュータプロセッサが、
前記動画に関する情報を参照情報として取得し、
前記参照情報に基づいて生成した、前記第1オブジェクトを含む画像を前記関連画像として前記グループに含めること、
を実行し、
前記参照情報として取得された前記動画に関する情報には、前記動画において前記第1オブジェクトとともに表示されることが選択可能な第2オブジェクトのうち前記第1ユーザによって選択された前記第2オブジェクトに関する情報が含まれる
ことを特徴とする情報処理システム。
【請求項3】
一又は複数のコンピュータプロセッサを備える情報処理システムであって、
前記一又は複数のコンピュータプロセッサが、
第1ユーザによって保有される保有オブジェクトを示す画像の情報を記憶し、
前記第1ユーザを示す第1オブジェクトを含む動画の表示に関する情報を第2ユーザの第2端末装置に送信し、
前記第1オブジェクトに関する関連画像を複数含むグループの中から前記第1ユーザによって選択された前記関連画像の表示に関する情報を前記第2端末装置に送信すること、
を実行し、
前記一又は複数のコンピュータプロセッサが、
前記第1オブジェクトに関する参照情報を取得し、
前記参照情報に基づいて生成した、前記第1オブジェクトを含む画像を前記関連画像として前記グループに含めること、
を実行し、
前記参照情報には、前記保有オブジェクトを示す画像の情報が含まれる
ことを特徴とする情報処理システム。
【請求項4】
前記第3オブジェクトを示す画像が前記動画に含められた場合、前記動画において前記第1オブジェクトの所定部位に関連付けられた前記第3オブジェクトを示す画像が表示され、
前記一又は複数のコンピュータプロセッサが、
所定条件が満たされた場合、前記第3オブジェクトを示す画像を含む前記参照情報に基づいて生成された、前記第1オブジェクトを含む画像を、前記関連画像として前記グループに含め、
前記所定条件が満たされない場合、前記第3オブジェクトを示す画像を含まない前記参照情報に基づいて生成された、前記第1オブジェクトを含画像を、前記関連画像として前記グループに含めること、
を実行する、請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項5】
前記参照情報として取得された前記動画に関する情報は、表示された前記動画に含まれる前記第1オブジェクトの所定のタイミングにおけるポーズと同一ーズの前記第1オブジェクトを含む前記関連画像を表示するためのモーションデータを含む、請求項1又は2に記載の情報処理システム。
【請求項6】
前記参照情報として取得された前記動画に関する情報は、表示された前記動画のキャプチャ画像情報を含む、請求項1又は2に記載の情報処理システム。
【請求項7】
前記一又は複数のコンピュータプロセッサが、
前記第1オブジェクトのプロファイルを示す画像を記憶すること、
を実行し、
前記参照情報には、前記プロファイルを示す画像の情報が含まれる、請求項1~3のいずれか一項に記載の情報処理システム。
【請求項8】
前記一又は複数のコンピュータプロセッサが、
仮想空間内に存在する前記第1オブジェクトを表示すること、
を実行し、
前記参照情報には、前記仮想空間内を示す所定の画像情報が含まれる、請求項1~3のいずれか一項に記載の情報処理システム。
【請求項9】
前記動画が表示画面に描画される描画処理負荷は、前記関連画像が表示画面に描画される描画表示負荷よりも大きい、請求項1~3のいずれか一項に記載の情報処理システム。
【請求項10】
前記動画は、前記第1オブジェクトを含む3次元空間が描画された3次元動画像であり、前記関連画像は、2次元画像である、請求項1~3のいずれか一項に記載の情報処理システム。
【請求項11】
表示画面における前記動画の表示サイズは、表示画面における前記関連画像の表示サイズよりも大きい、請求項1~3のいずれか一項に記載の情報処理システム。
【請求項12】
前記動画を表示するための表示情報の送信時の伝送量は、前記関連画像の表示関する情報の送信時の伝送量よりも大きい、請求項1~3のいずれか一項に記載の情報処理システム。
【請求項13】
一又は複数のコンピュータプロセッサを備える情報処理システムの制御方法であって、
前記一又は複数のコンピュータプロセッサが、
第1ユーザを示す第1オブジェクトを含む動画の表示に関する情報を第2ユーザの第2端末装置に送信し、
前記第2ユーザによって入力されたテキスト情報又は前記第2ユーザによって選択された第3オブジェクトを示す画像を前記動画に含め、
前記第1オブジェクトに関する関連画像を複数含むグループの中から前記第1ユーザによって選択された前記関連画像の表示に関する情報を前記第2端末装置に送信すること、
を含み、
前記一又は複数のコンピュータプロセッサが、
前記動画に関する情報を参照情報として取得し、
前記参照情報に基づいて生成した、前記第1オブジェクトを含む画像を前記関連画像として前記グループに含めること、
を含み、
前記参照情報には、前記テキスト情報又は前記第3オブジェクトを示す画像が含まれること
を特徴とする制御方法。
【請求項14】
一又は複数のコンピュータプロセッサを備える情報処理システムの制御方法であって、
前記一又は複数のコンピュータプロセッサが、
第1ユーザを示す第1オブジェクトを含む動画の表示に関する情報を第2ユーザの第2端末装置に送信し、
前記第1オブジェクトに関する関連画像を複数含むグループの中から前記第1ユーザによって選択された前記関連画像の表示に関する情報を前記第2端末装置に送信すること、
を含み、
前記一又は複数のコンピュータプロセッサが、
前記動画に関する情報を参照情報として取得し、
前記参照情報に基づいて生成した、前記第1オブジェクトを含む画像を前記関連画像として前記グループに含めること、
を含み、
前記参照情報として取得された前記動画に関する情報には、前記動画において前記第1オブジェクトとともに表示されることが選択可能な第2オブジェクトのうち前記第1ユーザによって選択された前記第2オブジェクトに関する情報が含まれる
ことを特徴とする制御方法。
【請求項15】
一又は複数のコンピュータプロセッサを備える情報処理システムの制御方法であって、
前記一又は複数のコンピュータプロセッサが、
第1ユーザによって保有される保有オブジェクトを示す画像の情報を記憶し、
前記第1ユーザを示す第1オブジェクトを含む動画の表示に関する情報を第2ユーザの第2端末装置に送信し、
前記第1オブジェクトに関する関連画像を複数含むグループの中から前記第1ユーザによって選択された前記関連画像の表示に関する情報を前記第2端末装置に送信すること、
を含み、
前記一又は複数のコンピュータプロセッサが、
前記第1オブジェクトに関する参照情報を取得し、
前記参照情報に基づいて生成した、前記第1オブジェクトを含む画像を前記関連画像として前記グループに含めること、
を含み、
前記参照情報には、前記保有オブジェクトを示す画像の情報が含まれる
ことを特徴とする制御方法。
【請求項16】
第1ユーザの第1端末装置と第2ユーザの第2端末装置と通信するサーバ装置であって、
前記第1端末装置から送信された、前記第1ユーザを示す第1オブジェクトを含む動画の表示に関する情報を受信し、
前記第1端末装置から送信された、前記第1オブジェクトに関する関連画像を複数含むグループの中から前記第1ユーザによって選択された前記関連画像の表示に関する情報を受信し、
前記第1端末装置から受信した前記動画の表示に関する情報及び前記関連画像の表示に関する情報を前記第2端末装置に送信する、処理部
を備え、
前記動画には、前記第2ユーザによって入力されたテキスト情報又は前記第2ユーザによって選択された第3オブジェクトを示す画像が含まれ、
前記動画に関する情報として取得された参照情報に基づいて生成した、前記第1オブジェクトを含む画像が前記関連画像として前記グループに含まれ
前記参照情報には、前記テキスト情報又は前記第3オブジェクトを示す画像が含まれる

ことを特徴とするサーバ装置。
【請求項17】
第1ユーザの第1端末装置と第2ユーザの第2端末装置と通信するサーバ装置であって、
前記第1端末装置から送信された、前記第1ユーザを示す第1オブジェクトを含む動画の表示に関する情報を受信し、
前記第1端末装置から送信された、前記第1オブジェクトに関する関連画像を複数含むグループの中から前記第1ユーザによって選択された前記関連画像の表示に関する情報を受信し、
前記第1端末装置から受信した前記動画の表示に関する情報及び前記関連画像の表示に関する情報を前記第2端末装置に送信する、処理部
を備え、
前記動画に関する情報として取得された参照情報に基づいて生成した、前記第1オブジェクトを含む画像が前記関連画像として前記グループに含まれ、
前記参照情報として取得された前記動画に関する情報には、前記動画において前記第1オブジェクトとともに表示されることが選択可能な第2オブジェクトのうち前記第1ユーザによって選択された前記第2オブジェクトに関する情報が含まれる
ことを特徴とするサーバ装置。
【請求項18】
第1ユーザの第1端末装置と第2ユーザの第2端末装置と通信するサーバ装置であって、
前記第1端末装置から送信された、前記第1ユーザを示す第1オブジェクトを含む動画の表示に関する情報を受信し、
前記第1端末装置から送信された、前記第1オブジェクトに関する関連画像を複数含むグループの中から前記第1ユーザによって選択された前記関連画像の表示に関する情報を受信し、
前記第1端末装置から受信した前記動画の表示に関する情報及び前記関連画像の表示に関する情報を前記第2端末装置に送信する、処理部
を備え、
前記第1オブジェクトに関する参照情報に基づいて生成した、前記第1オブジェクトを含む画像が前記関連画像として前記グループに含まれ、
前記参照情報には、前記第1端末装置に記憶された前記第1ユーザによって保有される保有オブジェクトを示す画像の情報が含まれる
ことを特徴とするサーバ装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書で開示された実施形態は、情報処理システム、制御方法、及びサーバ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、ユーザによる端末装置の操作によって入力されたテキスト情報又は画像情報等の入力情報を、他ユーザの端末装置に送信する機能を実現するインスタントメッセンジャー(Instant Messenger)が知られている。近年のインスタントメッセンジャーでは、ユーザに対応するアバター等のキャラクタオブジェクトが用いられた画像情報が、入力情報としてユーザの端末装置から他ユーザの端末装置に送信され得る。
【0003】
例えば、特許文献1には、ユーザの端末装置から他ユーザの端末装置に送信可能な画像情報の一例としてアバタースタンプが用いられる情報処理システムについて記載されている。特許文献1に記載された情報処理システムでは、ユーザは、自身が作成及び登録したアバター等のオブジェクトに対応する画像情報(自作アバタースタンプ等)を用いることができる。このように、特許文献1に記載された情報処理システムにおいて、ユーザは、自身を示すオブジェクトに対応する画像を用いて他ユーザとのコミュニケーションを行うことにより、自身に対応するオブジェクトを他ユーザにアピールすることが可能となる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2019-91363号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に記載された情報処理システムでは、ユーザに対応する情報の候補を豊富にするためにユーザ自身が情報を生成するという煩雑な操作を行う必要があり、ユーザの情報処理システムの利用促進を促すことができなくなるという問題があった。また、特許文献1に記載された情報処理システムでは、ユーザに対応する情報の候補が多い場合、ユーザにとって、他ユーザに提供したい情報の選択操作が煩雑になってしまい、ユーザの情報処理システムの利用促進を促すことができなくなるという問題があった。
【0006】
本明細書で開示された情報処理システム、制御方法、及びサーバ装置は、ユーザに煩雑な操作を行わせることなく、他ユーザに提供される情報を決定するユーザインターフェースを向上させることを可能とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
開示された情報処理システムは、一又は複数のコンピュータプロセッサを備える情報処理システムであって、一又は複数のコンピュータプロセッサが、第1ユーザを示す第1オブジェクトを含む動画の表示に関する情報を第2ユーザの第2端末装置に送信し、第1オブジェクトに関する関連画像を複数含むグループの中から第1ユーザによって選択された関連画像の表示に関する情報を第2端末装置に送信すること、を実行し、一又は複数のコンピュータプロセッサが、第1オブジェクトに関する参照情報を取得し、参照情報に基づいて生成した、第1オブジェクトを含む画像を関連画像としてグループに含めること、を実行する。
【0008】
また、開示された情報処理システムにおいて、一又は複数のコンピュータプロセッサが、第1オブジェクトを含み且つ参照情報に基づかずに生成した画像を、関連画像としてグループに含めること、を実行することが好ましい。
【0009】
また、開示された情報処理システムにおいて、参照情報の取得において、一又は複数のコンピュータプロセッサが、表示された動画に関する情報を、参照情報として取得すること、を実行することが好ましい。
【0010】
また、開示された情報処理システムにおいて、参照情報として取得された動画に関する情報は、表示された動画に含まれる第1オブジェクトの所定のタイミングにおけるポーズと同一のポーズの第1オブジェクトを含む関連画像を表示するためのモーションデータを含むことが好ましい。
【0011】
また、開示された情報処理システムにおいて、参照情報として取得された動画に関する情報は、表示された動画のキャプチャ画像情報を含むことが好ましい。
【0012】
また、開示された情報処理システムにおいて、一又は複数のコンピュータプロセッサが、第2ユーザによって入力されたテキスト情報を動画に含めること、を実行し、参照情報として取得された動画に関する情報は、テキスト情報を含むことが好ましい。
【0013】
また、開示された情報処理システムにおいて、参照情報として取得された動画に関する情報は、動画において第1オブジェクトとともに表示されることが選択可能な第2オブジェクトのうち第1ユーザによって選択された第2オブジェクトに関する情報を含むことが好ましい。
【0014】
また、開示された情報処理システムにおいて、一又は複数のコンピュータプロセッサが、第2ユーザによって選択された第3オブジェクトを示す画像を動画に含めること、を実行し、参照情報の取得において、一又は複数のコンピュータプロセッサが、第3オブジェクトを示す画像の情報を、参照情報として取得すること、を実行することが好ましい。
【0015】
また、開示された情報処理システムにおいて、一又は複数のコンピュータプロセッサが、第1ユーザによって保有される保有オブジェクトを示す画像の情報を記憶すること、を実行し、参照情報の取得において、一又は複数のコンピュータプロセッサが、保有オブジェクトを示す画像の情報を、参照情報として取得すること、を実行することが好ましい。
【0016】
また、開示された情報処理システムにおいて、一又は複数のコンピュータプロセッサが、第1オブジェクトのプロファイルを示す画像を記憶すること、を実行し、参照情報の取得において、一又は複数のコンピュータプロセッサが、プロファイルを示す画像の情報を、参照情報として取得すること、を実行することが好ましい。
【0017】
また、開示された情報処理システムにおいて、一又は複数のコンピュータプロセッサが、仮想空間内に存在する第1オブジェクトを表示すること、を実行し、参照情報の取得において、一又は複数のコンピュータプロセッサが、仮想空間内を示す所定の画像情報を、参照情報として取得すること、を実行することが好ましい。
【0018】
また、開示された情報処理システムにおいて、動画が表示画面に描画される描画処理負荷は、関連画像が表示画面に描画される描画表示負荷よりも大きいことが好ましい。
【0019】
また、開示された情報処理システムにおいて、動画は、第1オブジェクトを含む3次元空間が描画された3次元動画像であり、関連画像は、2次元画像であることが好ましい。
【0020】
また、開示された情報処理システムにおいて、表示画面における動画の表示サイズは、表示画面における関連画像の表示サイズよりも大きいことが好ましい。
【0021】
また、開示された情報処理システムにおいて、動画を表示するための表示情報の送信時の伝送量は、関連画像の表示関する情報の送信時の伝送量よりも大きいことが好ましい。
【0022】
開示された制御方法は、一又は複数のコンピュータプロセッサを備える情報処理システムの制御方法であって、一又は複数のコンピュータプロセッサが、第1ユーザを示す第1オブジェクトを含む動画の表示に関する情報を第2ユーザの第2端末装置に送信し、第1オブジェクトに関する関連画像を複数含むグループの中から第1ユーザによって選択された関連画像の表示に関する情報を第2端末装置に送信すること、を含み、一又は複数のコンピュータプロセッサが、第1オブジェクトに関する参照情報を取得し、参照情報に基づいて生成した、第1オブジェクトを含む画像を関連画像としてグループに含めること、を含む。
【0023】
開示されたサーバ装置は、第1ユーザの第1端末装置と第2ユーザの第2端末装置と通信するサーバ装置であって、第1端末装置から送信された、第1ユーザを示す第1オブジェクトを含む動画の表示に関する情報を受信し、第1端末装置から送信された、第1オブジェクトに関する関連画像を複数含むグループの中から第1ユーザによって選択された関連画像の表示に関する情報を受信し、第1端末装置から受信した動画の表示に関する情報及び関連画像の表示に関する情報を第2端末装置に送信する、処理部を備え、第1オブジェクトに関する参照情報に基づいて生成した、第1オブジェクトを含む画像が関連画像としてグループに含まれる。
【発明の効果】
【0024】
開示された情報処理システム、制御方法、及びサーバ装置によって、ユーザに煩雑な操作を行わせることなく、他ユーザに提供される情報を決定するユーザインターフェースを向上させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
図1】情報処理システムの概要の一例を説明するための模式図である。
図2】情報処理システムの概要の一例を説明するための模式図である。
図3】情報処理システムの概略構成の一例を示す図である。
図4】端末装置の概略構成の一例を示す図である。
図5】各種テーブルのデータ構造の一例を示す図である。
図6】サーバ装置の概略構成の一例を示す図である。
図7】端末装置に表示される各種画面の一例を示す図である。
図8】端末装置に表示される各種画面の一例を示す図である。
図9】端末装置に表示される各種画面の一例を示す図である。
図10】端末装置に表示される各種画面の一例を示す図である。
図11】端末装置に表示される各種画面の一例を示す図である。
図12】端末装置に表示される各種画面の一例を示す図である。
図13】端末装置に表示される画面の一例を示す図である。
図14】(a)は、端末装置に表示される画面の一例を示す図であり、(b)は、参照情報テーブルのデータ構造の一例を示す図である。
図15】端末装置に表示される画面の一例を示す図である。
図16】端末装置に表示される画面の一例を示す図である。
図17】情報処理システムの動作シーケンスの一例を示す図である。
図18】(a)は、参照情報取得処理の動作フローの一例を示す図であり、(b)は、候補情報表示処理の動作フローの一例を示す図である。
図19】追加生成処理の動作フローの一例を示す図である。
図20】端末装置に表示される各種画面の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
以下、図面を参照しつつ、本発明の様々な実施形態について説明する。ただし、本発明の技術的範囲はそれらの実施形態に限定されず、特許請求の範囲に記載された発明とその均等物に及ぶ点に留意されたい。
【0027】
(情報処理システムの概要)
図1及び図2は、情報処理システムの概要の一例を説明するための模式図である。情報処理システムは、複数のユーザのそれぞれが操作する端末装置とサーバ装置とを備える。例えば、端末装置は、ユーザが所有する多機能携帯電話(所謂「スマートフォン」)等の情報処理装置である。例えば、サーバ装置は、通信ネットワークを介して端末装置に動画配信サービス及び情報交換サービスを提供するためのコンピュータである。サーバ装置は、動画配信サービス及び情報交換サービスの両サービス以外の他サービス(オンラインゲーム等)を端末装置に提供してもよい。
【0028】
動画配信サービスは、特定の端末装置を操作しているユーザを示す画像(後述する、ユーザを示すキャラクタオブジェクトを含む配信画像等。)が、特定の端末装置から一又は複数の他のユーザの端末装置に配信されるサービスである。情報交換サービスは、インスタントメッセンジャー等を実行している複数のユーザの端末装置間において、テキスト情報及び画像情報等の各種情報が一の端末装置から他の端末装置が送信されるサービスである。情報交換サービスは、所謂チャット機能によって実現されるサービスでもよい。
【0029】
動画配信サービス、情報交換サービス、及び他サービスのうちの少なくとも2以上のサービスにおいて、各ユーザを示すキャラクタオブジェクトが連動して用いられてもよい。キャラクタオブジェクトが連動して用いられることとは、例えば、動画配信サービスにおいて外観が変更されたキャラクタオブジェクトが、情報交換サービスにおいても当該変更された外観で表示されることである。また、キャラクタオブジェクトが連動して用いられることとは、情報交換サービスにおいて使用が許可されたキャラクタオブジェクトが、動画配信サービスにおいても使用が可能となること等でもよい。また、キャラクタオブジェクトが連動して用いられることとは、情報交換サービスにおいて使用が許可されなくなったキャラクタオブジェクトが、動画配信サービスにおいても使用ができなくなること等でもよい。
【0030】
端末装置は、アプリケーションプログラム等の制御プログラムを記憶し、ユーザからの開始操作に応じて制御プログラムをメモリにロードする。端末装置は、ユーザによる指示の入力及びロードした制御プログラムに含まれる命令の実行により、少なくとも動画配信サービス及び情報交換サービスのいずれか一方を開始する。動画配信サービスが開始されると、端末装置は、制御プログラムに含まれる命令を実行することにより、動画配信サービスに関する複数の機能を実現する。また、情報交換サービスが開始されると、端末装置は、制御プログラムに含まれる命令を実行することにより、情報交換サービスに関する複数の機能を実現する。なお、サーバ装置によって提供される各種サービスをユーザが利用したい場合、ユーザが、サーバ装置と通信可能な端末装置を用いて各種サービスに係る公知のログイン操作を行うことにより、各種サービスに係るサーバ装置及び端末装置間のセッションが開始される。これにより、ユーザは、各種サービスに参加し、各種サービスを利用することが可能となる。
【0031】
動画配信サービスが開始された場合、例えば、ユーザの端末装置は、ユーザによって入力された各種の入力データに基づくモーションデータを含むキャラクタ動画データを生成する生成機能を実現する。例えば、入力データは、ユーザの端末装置に備えられた撮像装置によって所定のサンプリング時間間隔ごとに取得された複数の撮像データであり、この場合、各撮像データにはユーザが写されている。キャラクタ動画データは、ユーザを示すキャラクタオブジェクトを含む配信画像の表示に関する情報の一例である。キャラクタ動画データは、動画配信サービス中において所定時間ごとに生成される。
【0032】
また、例えば、ユーザの端末装置は、キャラクタ動画データに基づいて配信画像を表示する。ユーザの端末装置は、配信画像の表示とともに、生成されたキャラクタ動画データをサーバ装置経由で他ユーザの端末装置に送信するため、生成されたキャラクタ動画データをサーバ装置に所定時間ごとに送信する出力機能を実現する。また、例えば、ユーザの端末装置は、サーバ装置から所定時間ごとに送信された他ユーザの所定の指示を示す情報に基づいて、特定のオブジェクトを含む配信画像を表示する機能を実現する。
【0033】
以下、キャラクタ動画データをサーバ装置に送信するという端末装置の機能を少なくとも使用するユーザを配信ユーザと称する場合がある。配信ユーザによって操作される端末装置を配信端末装置と称する場合がある。また、配信端末装置からキャラクタ動画データを受信し且つ配信ユーザの配信画像を表示するという端末装置の機能を少なくとも使用するユーザを視聴ユーザと称する場合がある。視聴ユーザによって操作される端末装置を視聴端末装置と称する場合がある。なお、1台の端末装置が、配信端末装置及び視聴端末装置の両方の機能を有してもよい。
【0034】
動画配信サービスが開始されると、図1(a)に示されるように、配信端末装置は、配信ユーザの配信イベントに関する配信画像を含む配信画面を表示する。一又は複数の視聴端末装置は、配信端末装置からキャラクタ動画データをサーバ装置経由で受信し、キャラクタ動画データに基づいて配信ユーザの配信イベントに関する配信画像を含む配信画面を表示する。配信ユーザの配信画像は、配信ユーザを示すキャラクタオブジェクトを含む。当該キャラクタオブジェクトは、キャラクタ動画データに含まれる配信ユーザのモーションデータに応じて動作するように表示される。
【0035】
配信端末装置がマイクを備える場合、配信端末装置は、配信ユーザによって発せられた音声を取得し、取得した配信ユーザの音声データを一又は複数の視聴端末装置に送信することができる。この場合、配信端末装置は、配信ユーザの音声データを、キャラクタ動画データとともにサーバ装置経由で一又は複数の視聴端末装置に送信するために、配信ユーザのキャラクタ動画データ及び音声データをサーバ装置に送信する。また、一又は複数の視聴端末装置は、配信端末装置によってサーバ装置に送信された配信ユーザのキャラクタ動画データ及び音声データをサーバ装置から受信する。
【0036】
配信ユーザによって発生された音声が配信端末装置によって取得された時において、キャラクタ動画データに含まれる配信ユーザのモーションデータは、配信ユーザの唇の動きを示すフェイスモーションデータを含む。この場合、配信端末装置は、配信ユーザによって発生された音声と略同期するように唇が動作する配信ユーザを示すキャラクタオブジェクトを含む配信画像を表示する。一又は複数の視聴端末装置は、配信ユーザの音声データを配信ユーザのキャラクタ動画データとともに受信した場合、配信ユーザの音声を出力するとともに、出力された音声と略同期するように唇が動作する配信ユーザを示すキャラクタオブジェクトを含む配信画像を表示する。
【0037】
配信端末装置は、配信ユーザからの指示に応じて、配信ユーザを示すキャラクタオブジェクトを含むキャラクタ関連画像を生成する。例えば、キャラクタ関連画像は、情報交換サービスにおいて配信端末装置によって一又は複数の他ユーザの端末装置に送信され得る所謂「スタンプ画像」である。キャラクタ関連画像はスタンプ画像に限定されず、サーバ装置によって提供されるサービスにおいて利用可能であれば、どのような画像でもよい。他ユーザは、視聴ユーザに限定されてもよく、又は、視聴ユーザを含む配信ユーザ以外のユーザでもよい。他ユーザは、視聴ユーザを含まない配信ユーザ以外のユーザでもよい。
【0038】
キャラクタ関連画像は、サーバ装置によって提供される情報交換サービス以外のサービスで使用されてもよい。例えば、動画配信サービスにおいて、キャラクタ関連画像を生成した配信端末装置は、キャラクタ関連画像を一又は複数の視聴端末装置に送信できるように構成されてもよい。また、オンラインゲームにおいて、キャラクタ関連画像を生成した配信端末装置は、キャラクタ関連画像を、当該オンラインゲームに参加している一又は複数の他ユーザの端末装置に送信できるように構成されてもよい。
【0039】
図1(a)に示される例では、配信端末装置は3種類のキャラクタ関連画像を生成する。配信端末装置によって生成されたキャラクタ関連画像は図1(a)に示される3種類に限定されず、2種類のキャラクタ関連画像が生成されても、4種類以上のキャラクタ関連画像が生成されてもよい。
【0040】
次に、配信端末装置は、サーバ装置によって提供される少なくとも一のサービスにおいて使用可能なキャラクタ関連画像を含む使用可能グループを設定する。配信端末装置によって設定された使用可能グループに所属する(含まれる)キャラクタ関連画像は図1(a)に示される2種類に限定されない。1種類のキャラクタ関連画像が使用可能グループに所属するように使用可能グループが設定されてもよく、また、3種類以上のキャラクタ関連画像が使用可能グループに所属するように使用可能グループが設定されてもよい。
【0041】
配信端末装置によって設定された使用可能グループに所属しない(含まれない)キャラクタ関連画像は図1(a)に示される1種類に限定されない。使用可能グループに所属しないキャラクタ関連画像は2種類以上でもよい。使用可能グループに所属しないキャラクタ関連画像がなくてもよく、この場合、キャラクタ関連画像が生成されるたびに、生成されたキャラクタ関連画像が使用可能グループに所属するように使用可能グループが設定されてもよい。
【0042】
以下、図1(b)を参照して、情報交換サービスにおけるキャラクタ関連画像の使用の一例について説明する。図1(b)は、情報交換サービスを利用している配信端末装置によって表示される情報交換画面の一例を示す図である。図1(b)に示される例では、配信ユーザによって入力された入力情報が、情報交換画面のユーザ表示領域内の、最も古い入力情報から順に画面の上から下に向けて時系列に表示される。例えば、ユーザ表示領域は、情報交換画面の右辺近傍領域である。入力情報は、テキスト情報、静止画像情報、動画像情報、及びスタンプ画像等である。また、一又は複数の他ユーザの端末装置から送信された他ユーザの入力情報が、情報交換画面の他ユーザ表示領域に、最も古い入力情報から順に画面の上から下に向けて時系列に表示される。例えば、他ユーザ表示領域は、情報交換画面の左辺近傍領域である。
【0043】
図1(b)に示されるように、配信端末装置は、配信ユーザからの指示に応じて、配信ユーザの使用可能グループに所属する全部又は一部のキャラクタ関連画像のそれぞれを示す候補情報を選択可能に表示する。候補情報は、キャラクタ関連画像と同一の画像、キャラクタ関連画像を縮小したサムネイル画像、又はキャラクタ関連画像をデフォルメした簡略画像等である。候補情報には、キャラクタ関連画像を示すテキスト情報、マーク画像等が含まれてもよい。
【0044】
配信端末装置は、表示された候補情報の中から配信ユーザによって選択された候補情報に対応するキャラクタ関連画像を、情報交換画面のユーザ表示領域の最新の入力情報の下に表示する(図1(b))。配信端末装置は、キャラクタ関連画像の表示とともに、当該キャラクタ関連画像の表示に関する情報を、サーバ装置経由で一又は複数の他ユーザの端末装置に送信する。この場合、キャラクタ関連画像の表示に関する情報を受信した一又は複数の他ユーザの端末装置は、当該キャラクタ関連画像を、情報交換画面の他ユーザ表示領域の最新の入力情報の下に表示する。キャラクタ関連画像の表示に関する情報は、キャラクタ関連画像を識別するための識別情報である。キャラクタ関連画像の表示に関する情報は、キャラクタ関連画像でもよい。
【0045】
配信端末装置は、配信ユーザを示すキャラクタオブジェクトに関する参照情報に基づいて新たなキャラクタ関連画像を生成する追加生成処理を実行する。参照情報は、表示された配信画像を示す情報、視聴ユーザによって入力された応答情報、キャラクタオブジェクトによって現在装着されている又は過去に装着された装着オブジェクトに関する情報、配信画面内に表示された追加オブジェクトに関する情報、視聴ユーザによって選択された追加オブジェクトに関する情報、配信ユーザに関連付けられた保有オブジェクトに関する情報、配信ユーザ若しくはキャラクタオブジェクトのプロファイル画像、及び/又は、キャラクタオブジェクトが存在する仮想空間内を示す画像情報である。参照情報は上述の例に限らず、配信ユーザに関する情報又は配信ユーザを示すキャラクタオブジェクトに関する情報であればどのような情報でもよい。参照情報の詳細は後述する。
【0046】
以下、図2を参照して追加生成処理の一例の概要について説明する。以下、配信ユーザを示すキャラクタオブジェクトを単にキャラクタオブジェクトと称する場合がある。
【0047】
まず、配信端末装置は、配信ユーザ若しくは視聴ユーザによる指示に応じて、又は、自動的に、参照情報を取得する。図2の(1)に示される例では、参照情報として、表示された配信画像の少なくとも一部の画像情報が参照情報として取得される。参照情報として取得された画像情報には、キャラクタオブジェクトを示す画像が含まれる。参照情報として取得された画像情報には、キャラクタオブジェクトを示す画像が含まれなくてもよい。
【0048】
参照情報として、配信画像のキャラクタオブジェクトのモーションデータが所定のタイミングにおいて取得されてもよい。所定のタイミングは、配信ユーザ若しくは視聴ユーザによる指示に対応するタイミング、又は、自動的に決定されたタイミングである。取得されたモーションデータは、一のモーションデータでも、連続する複数のモーションデータでもよい。
【0049】
次に、配信端末装置は、取得した参照情報に基づいて新たなキャラクタ関連画像を生成する(図2の(2))。例えば、参照情報が配信画像の少なくとも一部の画像情報である場合、配信端末装置は、当該一部の画像情報をキャラクタ関連画像とする。配信端末装置は、当該一部の画像情報に所定の画像を重畳して生成した画像をキャラクタ関連画像としてもよい。参照情報がモーションデータである場合、配信端末装置は、参照情報として取得したモーションデータとキャラクタオブジェクトのモデルデータとに基づいてキャラクタ関連画像を生成する。
【0050】
次に、配信端末装置は、新たなキャラクタ関連画像を使用可能グループに所属させ(含ませ)、図2の(3)に示されるように、新たなキャラクタ関連画像を示す候補情報を選択可能に表示する。そして、配信端末装置は、表示された候補情報の中から配信ユーザによって一の候補情報が選択された場合、当該一の候補情報に対応するキャラクタ関連画像を、情報交換画面のユーザ表示領域の最新の入力情報の下に表示する。
【0051】
配信端末装置は、新たなキャラクタ関連画像を使用可能グループに所属させ(含ませ)るとともに、使用可能グループに含まれている他のキャラクタ関連画像を削除してもよい。削除される他のキャラクタ関連画像は、使用可能グループに含まれている、新たなキャラクタ関連画像以外の全てのキャラクタ関連画像でもよい。これにより、既に使用可能グループに含まれているキャラクタ関連画像が、新たなキャラクタ関連画像に変更される。
【0052】
キャラクタ関連画像を生成する端末装置は配信端末装置に限らない。ユーザを示すキャラクタオブジェクトが利用可能な端末装置であれば、当該キャラクタオブジェクトを含むキャラクタ関連画像を生成してもよい。
【0053】
以上、図1及び図2を参照しつつ説明したとおり、情報処理システム、端末装置、及びサーバ装置は、配信ユーザに関する情報又は配信ユーザを示すキャラクタオブジェクトに関する情報に基づいて、使用可能となるキャラクタ関連画像の種類を増加させる。このように、情報処理システム、端末装置、及びサーバ装置によって、ユーザに煩雑な操作を行わせることなく、他ユーザに提供される情報を決定するユーザインターフェースを向上させることが可能となる。
【0054】
また、情報処理システム、端末装置、及びサーバ装置は、配信ユーザに関する情報又は配信ユーザを示すキャラクタオブジェクトに関する情報に基づくキャラクタ関連画像を、使用可能なキャラクタ関連画像のうちの少なくとも一つと変更させる。このように、情報処理システム、端末装置、及びサーバ装置によって、ユーザに煩雑な操作を行わせることなく、他ユーザに提供される情報を変化させてユーザの選択を飽きさせないようにすることが可能となる。
【0055】
また、従来の情報処理システムでは、ユーザがキャラクタ関連画像の候補を増減又は変更させる操作又は指示を行うためには、ユーザは、キャラクタ関連画像を使用するサービスを中断又は終了させる必要があった。このように、従来の情報処理システムでは、ユーザがキャラクタ関連画像の候補を増減又は変更させる操作又は指示を行う際に、サービスの中断又は終了、及び、中断したサービスの再開に関する複数の通信が発生することになり、端末装置の処理負荷及び/又は端末装置とサーバ装置と間の通信の負荷が増大するという問題が生じることがあった。
【0056】
これに対し、本実施形態で開示された情報処理システム、端末装置、及びサーバ装置では、参照情報に基づいて新たなキャラクタ関連画像を生成する追加生成処理により、他ユーザに提供される情報の多様化を図ること、及び/又は他ユーザに提供される情報を変化させてユーザの選択を飽きさせないようにすることができ、端末装置の処理負荷及び/又は端末装置とサーバ装置と間の通信負荷を低減させることが可能となる。また、本実施形態で開示された情報処理システム、端末装置、及びサーバ装置により、サービスの実行を継続したまま、自動的なキャラクタ関連画像の変更を、簡単なインターフェースで実現することが可能となる。
【0057】
また、図1及び図2に示される例において、情報交換サービスを利用するユーザ及び他ユーザは、所定の関係を有しているユーザでもよい。例えば、ユーザと所定の関係を有する他ユーザは、ユーザの相互フォロワーである。なお、ユーザが他ユーザをフォローし且つ他ユーザもユーザをフォローしている(ユーザと他ユーザが相互フォローしている)場合、ユーザと他ユーザは相互フォロワーとなる。また、ユーザと所定の関係を有する他ユーザは、ユーザの相互フォロワーである所定ユーザと相互フォローの関係にある他ユーザでもよい。また、ユーザと所定の関係を有する他ユーザは、ユーザとフレンド関係にある他ユーザでもよく、又は、ユーザの端末装置に特定情報(電話番号、メールアドレス、所定のID(identification)等)が記憶されている他のユーザでもよい。また、ユーザが配信ユーザである場合、ユーザと所定の関係を有する他ユーザは、ユーザが配信した配信画像を視聴した視聴ユーザでもよい。この場合、所定の関係を有しているユーザ及び他ユーザが、図1及び図2に示されるような情報交換サービスを行う場合、ユーザ及び他ユーザによって構成される所定の情報交換グループが、ユーザ若しくは他ユーザの端末装置又はサーバ装置によって一時的に作成されてもよい。
【0058】
なお、上述した図1及び図2の説明は、本発明の内容への理解を深めるための説明にすぎない。本発明は、具体的には、次に説明する各実施形態において実施され、且つ、本発明の原則を実質的に超えずに、さまざまな変形例によって実施されてもよい。このような変形例はすべて、本発明及び本明細書の開示範囲に含まれる。
【0059】
(情報処理システム1)
図3は、情報処理システム1の概略構成の一例を示す図である。情報処理システム1は、複数のユーザのそれぞれが操作する端末装置2と、サーバ装置3とを備える。端末装置2及びサーバ装置3は、例えば、基地局4と移動体通信網5とゲートウェイ6とインターネット7等の通信ネットワークとを介して相互に接続される。端末装置2及びサーバ装置3間では、ハイパーテキスト転送プロトコル(Hypertext Transfer Protocol,HTTP)等の通信プロトコルに基づいて通信が行われる。また、端末装置2及びサーバ装置3間において、最初にHTTP通信によりコネクションが確立され、その後は、HTTP通信よりも小コスト(通信負荷及び処理負荷が少ない)の双方向通信が行われるWebSocketに基づいて通信が行われてもよい。なお、端末装置2及びサーバ装置3間の通信方式は、上述の方式に限定されず、本実施形態を実現できるものであれば、端末装置2及びサーバ装置3間においてどのような通信方式の技術が用いられてもよい。
【0060】
通信ネットワークは、ローカルエリアネットワーク(Local Area Network, LAN)又はワイドエリアネットワーク(Wide Area Network, WAN)、若しくは、LAN及びWANの任意の組み合わせでもよい。通信ネットワークには、公衆交換電話網(Public Switched Telephone Network, PSTN)、サービス総合デジタル網(Integrated Services Digital Network, ISDN)及び/又はサブネットワークが含まれてもよい。通信ネットワークは、イーサネット(Ethernet)のネットワークケーブル、又は、ユニバーサルシリアルバス(Universal Serial Bus, USB)ケーブル等の有線通信網でもよい。通信ネットワークは、EDGE、3G、4G及び/又は5Gの無線セルラーシステムを含むセルラーネットワークなどの無線通信網でもよい。無線通信網には、Wi-Fi(登録商標)、無線LAN、Bluetooth(登録商標)、又は、その他の公知の無線形式の通信が含まれてもよい。
【0061】
端末装置2は、スマートフォン等の情報処理装置である。端末装置2は、携帯電話機、ノートPC、タブレット端末、タブレットPC、ヘッドマウントディスプレイ(Head Mounted Display,HMD)、電子書籍リーダー、又はウェアラブルコンピュータ等でもよい。端末装置2は、携帯ゲーム機、又はゲーム用コンソール等でもよい。端末装置2は、ユーザ及び他ユーザを示すキャラクタオブジェクトの表示出力、他ユーザの音声の出力、並びに、他ユーザとの情報交換処理が可能であれば、どのような情報処理装置でもよい。
【0062】
図3に示される例では、1台のサーバ装置3が情報処理システム1の構成要素として図示されているが、サーバ装置3は複数の物理的に別体のサーバ装置3の集合であってもよい。この場合、複数のサーバ装置3のそれぞれは、同一の機能を有するものでもよく、1台のサーバ装置3の機能を分散して有するものでもよい。例えば、動画配信サービスを実現するためのサーバ装置3aと、情報交換サービスを実現するためのサーバ装置3bとが、情報処理システム1の構成要素であってもよい。
【0063】
(端末装置2)
図4は、端末装置2の概略構成の一例を示す図である。端末装置2は、基地局4と移動体通信網5とゲートウェイ6とインターネット7等の通信ネットワークとを介してサーバ装置3に接続し、サーバ装置3と通信を行う。端末装置2は、ユーザによって入力された各種データ(撮像データ等)に従ってモーションデータを含むキャラクタ動画データを生成し、生成したキャラクタ動画データ及び/又はユーザの音声データをサーバ装置3に送信する。また、端末装置2は、サーバ装置3から送信された他ユーザのキャラクタ動画データ及び/又は他ユーザの音声データを受信し、受信したャラクタ動画データ及び/又は音声データに基づいて他ユーザのキャラクタオブジェクトを表示し、及び/又は、他ユーザの音声を出力する。また、端末装置2は、ユーザによって入力された、テキスト情報、静止画像情報、動画像情報、及びスタンプ画像等の入力情報と、他ユーザの端末装置2から送信された、他ユーザによって入力された入力情報と、を時系列に従って表示する。このような機能を実現するため、端末装置2は、端末通信I/F21と、端末記憶装置22と、表示装置23と、入力装置24と、撮像装置25と、マイク26と、端末処理装置27とを備える。
【0064】
端末通信I/F21は、ハードウェア、ファームウェア、又はTCP/IP(Transmission Control Protocol / Internet Protocol)ドライバやPPP(Point-to-Point Protocol)ドライバ等の通信用ソフトウェア又はこれらの組み合わせとして実装される。端末装置2は、端末通信I/F21を介して、サーバ装置3等の他の装置にデータを送信し且つ他の装置からデータを受信することができる。なお、端末通信I/F21には、通信ネットワークとインターフェースするためのイーサネットPROネットワークインターフェースカードのようなネットワークコントローラが含まれてもよい。また、ネットワークコントローラは、Bluetooth(登録商標)、近距離無線通信(Near Field Communication, NFC)、又は赤外線等の他の直接的な無線通信規格に準拠するものでもよい。
【0065】
端末記憶装置22は、例えば、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等の半導体メモリ装置である。端末記憶装置22は、端末処理装置27における処理に用いられるオペレーティングシステムプログラム、ドライバプログラム、制御プログラム及びデータ等を記憶する。端末記憶装置22に記憶されるドライバプログラムは、表示装置23を制御する出力デバイスドライバプログラム、及び、入力装置24を制御する入力デバイスドライバプログラム等である。端末記憶装置22に記憶される制御プログラムは、例えば、動画配信サービス及び情報交換サービス等を含む各種サービスに関する各種機能を実現するためのアプリケーションプログラムである。なお、制御プログラムは、サーバ装置3又はその他の装置から送信されたものでもよい。
【0066】
端末記憶装置22は、データとして、端末装置2を操作するユーザを一意に識別するための識別情報(例えば、ユーザID)等を記憶する。また、端末記憶装置22は、データとして、背景データ及びモデルデータ等を記憶する。また、端末記憶装置22は、データとして、ユーザテーブルT1、オブジェクトテーブルT2、グループテーブルT3、及び参照情報テーブルT4を記憶する。また、端末記憶装置22は、所定の処理に係るデータを一時的に記憶してもよい。
【0067】
背景データは、配信画像において、ユーザのキャラクタオブジェクトが存在する仮想空間を構築するためのアセットデータである。背景データには、仮想空間の背景を描画するためのデータ、配信画像に含まれる各種物体を描画するためのデータ、及びこれら以外の配信画像に表示される各種背景オブジェクトを描画するためのデータが含まれる。背景データには、仮想空間における各種背景オブジェクトの位置を示すオブジェクト位置情報が含まれてもよい。
【0068】
また、端末記憶装置22は、データとして、キャラクタ関連画像用のモーションデータを複数種類記憶する。キャラクタ関連画像用のモーションデータは、キャラクタオブジェクトに所定の動作をさせるための各部位(頭部、腕部、手部(指部を含む)、胸部、胴部、脚部、又はこれら以外の部位)の位置及び向きのデジタル表現であるボディモーションデータを含む。また、キャラクタ関連画像用のモーションデータは、キャラクタオブジェクトに顔に所定の表情をさせるためのフェイスモーションデータを含んでもよい。
【0069】
キャラクタ関連画像用のモーションデータは、キャラクタオブジェクトを所定時間(例えば3秒)だけ動くように表現するために、複数の連続したモーションデータの集合であってもよい。キャラクタ関連画像用のモーションデータは、一のモーションデータでもよい。キャラクタ関連画像用のモーションデータが一のモーションデータである場合、当該キャラクタ関連画像用のモーションデータによって生成されたキャラクタ関連画像に含まれるキャラクタオブジェクトは動作を行わない。
【0070】
また、端末記憶装置22は、データとして、キャラクタ関連画像用のモーションデータとともに、各種背景オブジェクト、ギフトオブジェクト、文字を表現するためのオブジェクトデータ等の、キャラクタ関連画像用のオブジェクトデータを記憶してもよい。このようなキャラクタ関連画像のデザインに関する、キャラクタ関連画像用のオブジェクトデータが用いられることにより、キャラクタ関連画像の表現を多様にすることが可能となる。この場合、端末記憶装置22は、キャラクタ関連画像用のオブジェクトデータに関連付けられたオブジェクトIDを記憶してもよい。
【0071】
表示装置23は、液晶ディスプレイである。なお、表示装置23は、有機EL(Electro-Luminescence)ディスプレイ等でもよい。表示装置23は、端末処理装置27から供給された、動画像データに応じた動画像及び/又は静止画像データに応じた静止画像等を表示画面に表示する。また、表示装置23は、端末装置2の構成要素でなくてもよく、この場合、表示装置23は、サーバ装置3と通信可能なHMDのディスプレイ、有線又は無線を介して端末装置2と通信可能な、プロジェクションマッピング(Projection Mapping)用の映写装置、網膜投影型の投影装置等でもよい。なお、端末装置2は、表示装置23とインターフェースするためのグラフィックカード又はグラフィックアダプタ等のディスプレイコントローラを備えてもよい。
【0072】
入力装置24は、タッチパネル等のポインティングデバイスである。入力装置24がタッチパネルである場合、入力装置24は、ユーザのタップ、ダブルタップ、ドラッグ等の各種タッチ操作を検出することができる。タッチパネルは、静電容量式の近接センサを備え、ユーザの非接触操作を検出可能に構成されてもよい。なお、入力装置24は、入力キー等でもよい。ユーザは、入力装置24を用いて、文字、数字及び記号、若しくは、表示装置23の表示画面上の位置等を入力することができる。入力装置24は、ユーザにより操作されると、その操作に対応する信号を発生する。そして、入力装置24は、発生した信号を、ユーザの指示として端末処理装置27に供給する。なお、端末装置2は、入力装置24とインターフェースするためのI/Oインターフェースを備えてもよい。I/Oインターフェースは、入力装置24の他のさまざまな周辺機器と接続されてもよい。
【0073】
撮像装置25は、結像光学系、撮像素子及び画像処理部等を有するカメラである。結像光学系は、例えば光学レンズであり、被写体からの光束を撮像素子の撮像面上に結像させる。撮像素子は、CCD(Charge Coupled Device)又はCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)等であり、撮像面上に結像した被写体像の画像を出力する。画像処理部は、連続して撮像素子によって生成された画像から、所定期間毎に所定のファイル形式の動画像データを作成して撮像データとして出力する。または、画像処理部は、撮像素子によって生成された画像から所定のファイル形式の静止画像データを作成して撮像データとして出力する。
【0074】
マイク26は、ユーザによって発せられた音声を取得し、音声データに変換するように構成された集音装置である。マイク26は、ユーザの音声入力を取得することができるように構成され、マイク26により取得されたユーザの音声入力を音声データに変換し、音声データを端末処理装置27に出力する。
【0075】
端末処理装置27は、端末記憶装置22に記憶されているオペレーティングシステムプログラム、ドライバプログラム及び制御プログラムをメモリにロードし、ロードしたプログラムに含まれる命令を実行するプロセッサである。端末処理装置27は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro Processing Unit)、DSP(Digital Signal Processor)、GPU(Graphics Processing Unit)等の電子回路、又は各種電子回路の組み合わせである。端末処理装置27は、ASICs(Application Specific Integrated Circuits)、PLD(Programmable Logic Device)、FPGA(Field Programmable Gate Array)、MCU(Micro Controller Unit)等の集積回路により実現されてもよい。図4においては、端末処理装置27が単一の構成要素として図示されているが、端末処理装置27は複数の物理的に別体のプロセッサの集合であってもよい。例えば、命令を実行するために協調的に並列に動作する複数のプロセッサが実装されてもよい。
【0076】
なお、本明細書で開示された構成要素(例えば、端末処理装置27及び/又は(後述する)サーバ処理装置33)により実現される機能は、当該記載された機能を実現するようにプログラムされた、汎用プロセッサ、特定用途プロセッサ、集積回路、ASICs、CPU、従来型の回路、及び/又はそれらの組合せを含む、「Circuitry」又は「Processing Circuitry」において実装されてもよい。プロセッサは、トランジスタやその他の回路を含み、「Circuitry」又は「Processing Circuitry」とみなされる。プロセッサは、メモリに格納されたプログラムを実行する、「Programmed Processor」であってもよい。
【0077】
本明細書において、「Circuitry」、「ユニット」、「手段」は、記載された機能を実現するようにプログラムされたハードウェア、又は実行するハードウェアである。当該ハードウェアは、本明細書に開示されているあらゆるハードウェア、又は、当該記載された機能を実現するようにプログラムされた、又は、実行するものとして知られているあらゆるハードウェアであってもよい。
【0078】
当該ハードウェアが「Circuitry」のタイプであるとみなされるプロセッサである場合、当該「Circuitry」、「ユニット」、又は「手段」は、ハードウェアと、当該ハードウェア及び又はプロセッサを構成する為に用いられるソフトウェアの組合せである。
【0079】
「Processing Circuitry」は、任意のコンピュータベース及びクラウドベースの制御プロセスを制御するために使用されてもよい。後述する動作シーケンス、動作フロー、及びフローチャートにおける、説明又はブロックは、その制御プロセスの特定の論理機能又は工程(steps)を実装するための一又は複数の実行可能な命令を含むモジュール、セグメント、又はコードの一部を示すものとして理解され得る。また、これらの代替実装は、本発明(the present advancements)の例示的な実施形態の範囲内に含まれる。例えば、制御プロセスの特定の論理機能又は工程(steps)は、開示された順序と異なる順序で実行されてもよく、例えば、実質的に同時に実行されてもよく、又は、開示された順序と逆の順序で実行されてもよい。
【0080】
「Processing Circuitry」には、本明細書に開示された制御プロセスのうちの一又は複数の制御プロセスを実行するCPUが含まれもよい。プロセスデータ及び命令は、メモリに格納されもよい。プロセスデータ及び命令は、ハードディスクドライブ(Hard Disk Drive, HDD)又は携帯型記憶媒体などの記憶媒体ディスクに格納されてもよい。プロセスデータ及び命令は、リモートに格納されてもよい。
【0081】
特許請求された発明(the claimed advancements)は、本発明のプロセスの命令が格納されるコンピュータ可読媒体の形式によって限定されない。例えば、命令は、CD、DVD、FLASHメモリ、RAM、ROM、PROM、EPROM、EEPROM、ハードディスク、又は「Processing Circuitry」が通信する情報処理装置(他のサーバ装置又はコンピュータ等)の任意の他の不揮発性コンピュータ可読媒体に格納されてもよい。命令は、「Processing Circuitry」によって実行可能であれば、ネットワークベースのストレージ、クラウドベースのストレージ、又は他のモバイルアクセス可能なストレージに格納されてもよい。
【0082】
特許請求された発明(the claimed advancements)は、ユーティリティアプリケーション、バックグラウンドデーモン、オペレーティングシステムのコンポーネント、又は、それらの組み合わせとして提供されてもよい。また、マイクロソフトウィンドウズ(登録商標)、UNIX(登録商標)、ソラリス、LINUX(登録商標)、Apple MAC-OS、Apple iOS、及び当業者に公知の他のシステムを含むオペレーティングシステムと、CPUとが連携して実行されてもよい。
【0083】
本明細書で開示された機能及び特徴は、情報処理システム1のさまざまな分散コンポーネントによって実行されてもよい。例えば、一又は複数のプロセッサが、これらのシステム機能を実行することができ、各プロセッサは、ネットワーク内で通信可能な複数のコンポーネントに分散されてもよい。分散されたコンポーネントには、さまざまなヒューマンインターフェイス、通信デバイス(ディスプレイモニター、スマートフォン、タブレット、携帯情報端末(PDA)等)、処理を共有する一又は複数のクライアント及びサーバ装置が含まれてもよい。情報処理システム1への入力として、ユーザによる直接の入力が受信されても、リアルタイム又はバッチプロセスによるリモートで入力が受信されてもよい。さらに、実装の一部は、本明細書で開示されているものと同一ではないモジュール又はハードウェアで実行されてもよく、この場合、他の実装も特許請求の範囲内に含まれるものである。
【0084】
端末処理装置27は、制御プログラムに含まれる各種命令を実行することにより、生成部271、送信部272、受信部273、表示処理部274、及び音声出力部275として機能する。生成部271、送信部272、受信部273、表示処理部274、及び音声出力部275の機能については後述する。
【0085】
(各種テーブル)
図5は、端末記憶装置22に記憶されるユーザテーブルT1、オブジェクトテーブルT2、及びグループテーブルT3のデータ構造の一例を示す図である。なお、ユーザテーブルT1、オブジェクトテーブルT2、及びグループテーブルT3のうちの少なくとも一つのテーブルは、サーバ装置3のサーバ記憶装置32に記憶されてもよい。この場合、端末装置2は、所定のタイミングで、サーバ記憶装置32に記憶されている最新のテーブルを受信して端末記憶装置22に記憶してもよい。
【0086】
(ユーザテーブルT1)
図5(a)は、サーバ装置3によって提供されるサービスを利用するユーザを管理するユーザテーブルT1のデータ構造の一例である。ユーザテーブルT1において管理されるユーザは配信ユーザであるが、配信ユーザ以外のユーザが管理されてもよい。ユーザテーブルT1では、各ユーザについて、ユーザID、ユーザの名称、ユーザのキャラクタオブジェクト、ユーザの保有オブジェクト、及び使用オブジェクト等が、互いに関連付けて記憶されている。ユーザテーブルT1において、ユーザのユーザIDに関連付けて、ユーザの保有コイン(ユーザが保有している仮想的な貨幣価値の「コイン」の総量を示す情報)及び/又はユーザポイント等が記憶されてもよい。ユーザIDは、各ユーザを一意に識別するための識別データの一例である。名称は、各ユーザの名称を示すデータの一例である。
【0087】
例えば、キャラクタオブジェクトは、キャラクタオブジェクトのアニメーションを生成するためのモデルデータを識別するためのモデルIDである。モデルデータは、モデルIDに関連付けられて端末記憶装置22に記憶される。モデルデータは、3次元のアニメーションを生成するための3次元モデルデータであってもよいし、2次元のモデルデータを生成するための2次元モデルデータであってもよい。モデルデータは、例えば、キャラクタオブジェクトの顔及び顔以外の部分の骨格を示すリグデータ(所謂「スケルトンデータ」)と、キャラクタオブジェクトの表面の形状や質感を示す表面データとを含む。モデルデータには、互いに異なる複数のモデルデータが含まれてもよい。複数のモデルデータのそれぞれは、互いに異なるリグデータを有してもよく、又は、同じリグデータを有してもよい。複数のモデルデータのそれぞれは、互いに異なる表面データを有してもよく、又は、同じ表面データを有してもよい。なお、キャラクタオブジェクトを構成する複数の部分オブジェクトのそれぞれに関連付けられた複数のオブジェクトIDが、モデルIDに関連付けられてもよい。この場合、複数の部分オブジェクトのオブジェクトIDごとに、3次元のアニメーションを生成するための3次元モデルデータが端末記憶装置22及びサーバ記憶装置32に記憶されていてもよい。この場合、キャラクタオブジェクトの表示処理において、モデルIDに関連付けられた複数の部分オブジェクトのオブジェクトIDを抽出し、各オブジェクトIDに対応する(各部分オブジェクトの)3次元モデルデータが特定され、特定された(各部分オブジェクトの)3次元モデルデータに基づいてキャラクタオブジェクトが表示されてもよい。また、各3次元モデルデータに対応する画像情報が記憶されてもよい。
【0088】
保有オブジェクトは、各ユーザが保有しているオブジェクトを示すオブジェクトIDである。保有オブジェクトは、キャラクタオブジェクトの特定の部位に関連付けることが可能な装着オブジェクト、及び、配信画像内においてユーザのキャラクタオブジェクトの背面に配置される壁紙オブジェクト等である。装着オブジェクト及び壁紙オブジェクトの詳細は後述する。保有オブジェクトは、上述の例に限らず、配信画面に表示可能であればどのようなオブジェクトでもよい。保有オブジェクトは、ユーザが参加したイベントの結果に応じて、又は、ユーザによって実行された選択ゲーム(例えば、抽選ゲーム)の結果に応じて、ユーザが保有することになったオブジェクトでもよい。また、保有オブジェクトは、情報処理システム1における購入機能において、ユーザが仮想的な貨幣価値の「コイン」を消費することで、ユーザが保有することになったオブジェクトでもよい。
【0089】
使用オブジェクトは、ユーザの端末装置2において表示中の配信画像において使用されているオブジェクトを示すオブジェクトIDである。例えば、動画配信サービス中に、ユーザの変更指示が入力された場合、表示中の配信画像に含まれるユーザのキャラクタオブジェクトに、ユーザの保有オブジェクトとして保有している装着オブジェクトが装着される。この場合、ユーザのキャラクタオブジェクトに装着された装着オブジェクトのオブジェクトIDが、使用オブジェクトとしてユーザIDに関連付けてユーザテーブルT1に記憶される。また、例えば、動画配信サービス中に、ユーザの変更指示が入力された場合、表示中の配信画像においてユーザのキャラクタオブジェクトの背面に、ユーザの保有オブジェクトとして保有している壁紙オブジェクトが配置される。この場合、配信画像に配置された壁紙オブジェクトのオブジェクトIDが、使用オブジェクトとしてユーザIDに関連付けてユーザテーブルT1に記憶される。
【0090】
(オブジェクトテーブルT2)
図5(b)は、追加オブジェクトとして選択されるオブジェクトを管理するオブジェクトテーブルT2のデータ構造の一例である。追加オブジェクトは、例えば、視聴ユーザによって配信ユーザに贈られるギフトオブジェクトである。オブジェクトテーブルT2では、各追加オブジェクトについて、オブジェクトID、名称、画像情報、希少度及び配置箇所等が、互いに関連付けて記憶されている。
【0091】
オブジェクトIDは、各追加オブジェクトを一意に識別するための識別データの一例である。画像情報は、各追加オブジェクトに対応する一又は複数の静止画像である。画像情報は、各追加オブジェクトに対応する1種類以上の動画像でもよい。希少度は、各追加オブジェクトの希少度合いを示す情報である。配置箇所は、各追加オブジェクトの画像情報が表示される箇所を示す情報である。なお、キャラクタオブジェクトの表示位置及び表示範囲が定められている場合、当該キャラクタオブジェクトに対する相対的な位置を示す情報が配置箇所として記憶されてもよい。画像情報に代えて、追加オブジェクトのモデルデータが記憶されてもよい。追加オブジェクトのモデルデータには、3次元形状を示すリグデータと表面データとが含まれ、当該モデルデータに基づいて、追加オブジェクトを所定の視点から見た画像が描画される。
【0092】
追加オブジェクトは、複数の種類(カテゴリ)に分類される。例えば、追加オブジェクトには、エフェクトギフトとして使用されるエフェクトオブジェクトと、通常ギフトとして使用される通常オブジェクトと、装着ギフトとして使用される装着オブジェクトと、メッセージギフトとして使用されるメッセージオブジェクトと、が含まれる。追加オブジェクトに、配信画像内のキャラクタオブジェクトの背面に配置される壁紙オブジェクトが含まれてもよい。なお、追加オブジェクトの種類(カテゴリ)を示す情報が、追加オブジェクトのオブジェクトIDに関連付けてオブジェクトテーブルT2に記憶されてもよい。以下、追加オブジェクトの種類に応じて、画像情報及び配置箇所について説明する。
【0093】
エフェクトオブジェクトは、配信画像の全体の印象に影響を与えるオブジェクトである。エフェクトオブジェクトは、例えば、紙吹雪を模したオブジェクトである。エフェクトオブジェクトが紙吹雪を模したオブジェクトである場合、画像情報として、複数の紙を示す画像が記憶される。
【0094】
エフェクトオブジェクトの配置箇所として「空間」を示す情報が記憶される。例えば、紙吹雪を模したオブジェクトは、配信画像の全体に表示される。エフェクトオブジェクトは、視聴ユーザの指示に応じて、配信ユーザの配信画像を含む配信画面全体に表示されてもよい。エフェクトオブジェクトは、配信画像に含まれるキャラクタオブジェクトと重複するように表示されてもよい。エフェクトオブジェクトは、後述する装着オブジェクトと異なり、キャラクタの特定の部位に関連付けられずに表示される。このように、情報処理システム1の端末装置2は、視聴ユーザの指示に応じて配信ユーザの配信画像にエフェクトオブジェクトを表示することにより、当該エフェクトオブジェクトが表示される前に比べて、配信ユーザの配信画像の全体の印象を変えることができる。
【0095】
通常オブジェクトは、例えば、ぬいぐるみ、花束、アクセサリ、又はギフトやプレゼントに適した物品を模したオブジェクトである。通常オブジェクトの配置箇所として「空間」を示す情報が記憶される。例えば、通常オブジェクトには、所定の移動ルートに関する情報が関連付けられており、配信画像内を所定の移動ルートに沿って移動する通常オブジェクトが表示される。「通常オブジェクト」の配置箇所として記憶される「空間」を示す情報は、複数の種類に分類されてもよい。複数の種類の「空間」は、例えば、「中央の空間」(配信画像を左右に3分割した場合の画像中央の領域)、「左の空間」(配信画像を左右に3分割した場合の画像左側の領域)、及び「右の空間」(配信画像を左右に3分割した場合の画像右側の領域)である。また、複数の種類の「空間」は、「中央の空間」(配信画像を上下に3分割した場合の画像中央の領域)、「上の空間」(配信画像を上下に3分割した場合の画像上側の領域)、及び「下の空間」(配信画像を上下に3分割した場合の画像下側の領域)でもよい。この場合、通常オブジェクトに関連付けられた移動ルートは、当該通常オブジェクトの配置箇所として関連付けられた種類の「空間」内に設定される。例えば、通常オブジェクトに、「右の空間」を示す情報が記憶された場合、当該通常オブジェクトに、配信画像を左右に3分割した場合の画像右側の領域内を移動する移動ルートに関する情報が関連付けられる。また、配信画像内の通常オブジェクトごとに設定された位置又は自動的にランダムに決定された位置から、所定の移動ルールに沿って移動する通常オブジェクトが表示されてもよい。所定の移動ルールは、例えば、通常オブジェクトが自由落下しているような移動となるように設定された移動ルールである。なお、通常オブジェクトは、キャラクタオブジェクトと重複するように表示されてもよい。この場合、通常オブジェクトは、後述する装着オブジェクトと異なり、キャラクタオブジェクトの特定の部位に関連付けられずに表示される。また、通常オブジェクトは、キャラクタオブジェクトに接したタイミングで跳ね返るような移動を行うように表示されてもよい。
【0096】
通常オブジェクトが、配信画像に含まれるキャラクタオブジェクトと重複して表示される場合、例えば、通常オブジェクトは、キャラクタオブジェクトの「『顔』を含む『頭部』以外の部分」と重複するように表示されてもよい。この場合、通常オブジェクトは、キャラクタオブジェクトの「頭部」とは重複しないように表示される。また、通常オブジェクトは、キャラクタオブジェクトの「『顔』を含む『上半身』以外の部分」と重複するように表示されてもよい。この場合、通常オブジェクトは、キャラクタオブジェクトの「上半身」とは重複しないように表示される。
【0097】
装着オブジェクトは、キャラクタオブジェクトの特定の部位(装着箇所)に関連付けて配信画像に表示されるオブジェクトである。例えば、特定の部位は、キャラクタオブジェクトの頭部における、頭部の前方左側、前方右側、後方左側、後方右側、中央前側、中央後側、左目、右目、左耳、右耳、及び髪全体等である。また、特定の部位は、親指、薬指、手首、肘、肩、二の腕、手全体、腕全体、胴部、上半身、下半身等でもよい。
【0098】
キャラクタオブジェクトの特定の部位に関連付けられた装着オブジェクトは、キャラクタオブジェクトの特定の部位に接するように配信画像に表示される。また、キャラクタオブジェクトの特定の部位に関連付けられた装着オブジェクトは、キャラクタオブジェクトの特定の部位の一部又は全部を覆うように配信画像に表示されてもよい。特定の部位は、3次元座標空間における位置を示す3次元位置情報で特定されてもよく、また、3次元座標空間の位置情報に関連付けられてもよい。
【0099】
装着オブジェクトの画像情報は、例えば、キャラクタオブジェクトに装着されるアクセサリ(カチューシャ、ネックレス又はイヤリング等)、衣服(Tシャツ又はワンピース等)、コスチューム、及び、これら以外のキャラクタオブジェクトが装着可能なもの、を模した画像情報である。
【0100】
装着オブジェクトの配置箇所として、装着オブジェクトがキャラクタオブジェクトのどの部位に関連付けられるかを示す装着部位を示す情報が記憶される。例えば、装着オブジェクトが「カチューシャ」である場合、装着オブジェクトの配置箇所として、キャラクタオブジェクトの「頭部」を示す情報が記憶される。また、装着オブジェクトが「Tシャツ」である場合、装着オブジェクトの配置箇所として、キャラクタオブジェクトの「胴部」を示す情報が記憶される。
【0101】
装着オブジェクトの配置箇所として、3次元座標空間における複数の装着部位を示す情報が記憶されてもよい。例えば、装着オブジェクトが「カチューシャ」である場合、装着オブジェクトの配置箇所として、キャラクタオブジェクトの「頭部後方左側」及び「頭部後方右側」の2つの部位を示す情報が記憶されてもよい。これにより、「カチューシャ」を模した装着オブジェクトは、キャラクタオブジェクトの「頭部後方左側」及び「頭部後方右側」の両方に装着されるように表示される。
【0102】
キャラクタオブジェクトに装着箇所が共通する複数種類の装着オブジェクトが装着される場合、当該複数種類の装着オブジェクトは時間を隔ててキャラクタオブジェクトに装着される。これにより、装着部位が共通する複数種類の装着オブジェクトは、キャラクタオブジェクトに同時に装着されない。例えば、「カチューシャ」を示す装着オブジェクト及び「帽子」を示す装着オブジェクトの装着箇所として、ともに「頭部」が記憶される場合、「カチューシャ」を示す装着オブジェクト及び「帽子」を示す装着オブジェクトは、同時にキャラクタオブジェクトの頭部に表示されない。
【0103】
オブジェクトテーブルT2において、追加オブジェクトの種類に応じた表示時間が、当該追加オブジェクトのオブジェクトIDに関連付けて記憶されてもよい。例えば、装着オブジェクトの表示時間は、エフェクトオブジェクトの表示時間及び通常オブジェクトの表示時間よりも長い時間が記憶されてもよい。例えば、装着オブジェクトの表示時間として「60秒」が記憶された場合、エフェクトオブジェクトの表示時間として「5秒」が記憶され、通常オブジェクトの表示時間として「10秒」が記憶されてもよい。
【0104】
(グループテーブルT3)
図5(c)は、ユーザが所属する情報交換グループを管理するグループテーブルT3のデータ構造の一例である。グループテーブルT3は、ユーザごとに個別に設けられ、図5(c)に示されるグループテーブルT3は、当該グループテーブルT3を記憶する端末装置2を操作するユーザのグループテーブルT3である。
【0105】
グループテーブルT3では、各情報交換グループについて、情報交換グループのグループID、情報交換グループの名称、情報交換グループに所属する所属ユーザ等が、互いに関連付けて記憶されている。グループIDは、各情報交換グループを一意に識別するための識別データの一例である。名称は、各情報交換グループの名称を示すデータの一例である。所属ユーザは、情報交換グループに所属する各ユーザのユーザIDである。
【0106】
なお、グループテーブルT3がサーバ記憶装置32に記憶される場合は、グループテーブルT3ごとに、対応するユーザ(グループテーブルT3を記憶する端末装置2を操作するユーザ)のユーザIDが関連付けて記憶される。
【0107】
図4に戻り、生成部271、送信部272、受信部273、表示処理部274、音声出力部275の機能について説明する。
【0108】
(生成部271)
生成部271は、端末装置2が、配信ユーザによって操作される配信端末装置として使用される場合に機能する。生成部271は、撮像装置25によって連続的に出力された撮像データを、撮像装置25から取得する。例えば、配信ユーザによって把持された端末装置2(配信端末装置)の撮像装置25は、表示装置23の表示画面を眺める配信ユーザの顔が撮影方向となるように、端末装置2に設けられる。撮像装置25は、撮影方向の配信ユーザの顔を連続的に撮像し、配信ユーザの顔の撮像データを取得し、端末処理装置27の生成部271に出力する。撮像装置25は、配信ユーザの顔以外の部位、例えば、頭部、腕部、手部(指部を含む)、胸部、胴部、脚部、又はこれら以外の部位を撮像して撮像データを取得しても良い。また、撮像装置25は、人物の顔の奥行きを検出可能な3Dカメラであってもよい。
【0109】
生成部271は、連続的に取得した撮像データに基づいて、配信ユーザの顔の動きのデジタル表現であるフェイスモーションデータを、時間の経過に伴って随時生成する。フェイスモーションデータは、所定のサンプリング時間間隔ごとに生成されてもよい。このように、生成部271によって生成されたフェイスモーションデータは、配信ユーザの顔の動き(表情の変化)を時系列的にデジタル表現することができる。
【0110】
生成部271は、配信ユーザの各部位(頭部、腕部、手部(指部を含む)、胸部、胴部、脚部、又はこれら以外の部位)の位置及び向きのデジタル表現であるボディモーションデータを、連続的に取得した撮像データに基づいて、フェイスモーションデータとともに、又は、フェイスモーションデータとは別に、生成してもよい。
【0111】
ボディモーションデータは、配信ユーザに装着された公知のモーションセンサからの検出情報に基づいて生成されてもよい。この場合、端末装置2(配信端末装置)の端末通信I/F21は、配信ユーザに装着されたモーションセンサからの検出情報を無線通信で取得するための所定の通信回路を有する。そして、生成部271は、端末通信I/F21によって取得された検出情報に基づいてボディモーションデータを生成する。ボディモーションデータは、所定のサンプリング時間間隔ごとに生成されてもよい。このように、生成部271によって生成されたボディモーションデータは、配信ユーザの体の動きを時系列的にデジタル表現することができる。
【0112】
配信ユーザに装着されたモーションセンサからの検出情報に基づくボディモーションデータの生成は、例えば、撮影スタジオで行われてもよい。この場合、撮影スタジオには、ベースステーションと、トラッキングセンサと、ディスプレイと、が備えられてもよい。ベースステーションは、例えば、多軸レーザーエミッターである。配信ユーザに装着されるモーションセンサは、例えば、HTC CORPORATIONから提供されているVive Trackerでもよく、また、ベースステーションは、例えば、HTC CORPORATIONから提供されているベースステーションでもよい。
【0113】
また、撮影スタジオに隣接した別室に、サポーターコンピュータが設置されていてもよい。撮影スタジオのディスプレイは、サポーターコンピュータから受信した情報を表示するように構成されてもよい。サーバ装置3は、サポーターコンピュータが設置されている部屋と同じ部屋に設置されてもよい。サポーターコンピュータが設置されている部屋と撮影スタジオとはガラス窓によって隔てられていてもよい。この場合、サポーターコンピュータのオペレータは、配信ユーザを視認できる。サポーターコンピュータは、サポーターの操作に応じて、撮影スタジオに備えられた各種装置の設定を変更することができるように構成されてもよい。サポーターコンピュータは、例えば、ベースステーションによる走査インターバルの設定、トラッキングセンサの設定、及びこれら以外の各種機器の各種設定の変更を行うことができる。オペレータは、サポーターコンピュータにメッセージを入力し、当該入力されたメッセージが撮影スタジオのディスプレイに表示されてもよい。
【0114】
生成部271は、随時生成したフェイスモーションデータ及び/又はボディモーションデータを含むキャラクタ動画データを生成し、生成したキャラクタ動画データを、表示処理部274に出力する。以下、フェイスモーションデータ及びボディモーションデータを、モーションデータと総称する場合がある。また、生成部271は、生成したキャラクタ動画データと、端末記憶装置22に記憶された配信ユーザのユーザIDとを送信部272に出力する。なお、生成部271は、マイク26から出力された配信ユーザの音声データを取得した場合、生成したキャラクタ動画データと、取得した音声データと、端末記憶装置22に記憶された配信ユーザのユーザIDと、を送信部272に出力する。
【0115】
(送信部272)
配信ユーザの端末装置2(配信端末装置)の送信部272は、配信ユーザによる配信の開始指示に応じて、配信ユーザによる配信イベントの開始を指示するための配信開始指示に関する情報を、端末記憶装置22に記憶された配信ユーザのユーザIDとともに端末通信I/F21を介してサーバ装置3に送信する。以下、配信ユーザのユーザIDを、配信ユーザIDと称する場合がある。
【0116】
また、配信ユーザの端末装置2(配信端末装置)の送信部272は、生成部271から出力された配信ユーザのキャラクタ動画データを、配信イベントにおける配信ユーザの配信画像を表示するための情報として、端末記憶装置22に記憶された配信ユーザIDとともに端末通信I/F21を介してサーバ装置3に送信する。配信ユーザの音声データが、配信ユーザのキャラクタ動画データとともに生成部271から出力された場合、送信部272は、配信ユーザのキャラクタ動画データ及び音声データを、配信ユーザIDとともに、端末通信I/F21を介してサーバ装置3に送信する。
【0117】
また、配信ユーザの端末装置2(配信端末装置)の送信部272は、配信ユーザによる配信の終了指示に応じて、配信ユーザによる配信イベントの終了を指示するための配信終了指示に関する情報を、端末記憶装置22に記憶された配信ユーザIDとともに端末通信I/F21を介してサーバ装置3に送信する。
【0118】
また、視聴ユーザの端末装置2(視聴端末装置)の送信部272は、視聴ユーザによる配信画像の視聴開始指示に応じて、視聴開始指示に関する情報を、配信画像に関する情報と、端末記憶装置22に記憶された視聴ユーザのユーザIDとともに端末通信I/F21を介してサーバ装置3に送信する。配信画像に関する情報は、配信ユーザによって視聴開始が指示された配信画像を特定するための情報であり、たとえば、配信画像の識別情報(配信画像ID)又は配信画像を配信している配信ユーザの配信ユーザID等である。以下、視聴ユーザのユーザIDを、視聴ユーザIDと称する場合がある。
【0119】
また、送信部272は、ユーザが入力装置24を操作することによって入力された各種の指示を示す情報を、端末記憶装置22に記憶されたユーザIDとともに端末通信I/F21を介してサーバ装置3に送信する。ユーザによる各種の指示には、例えば、追加指示、変更指示、及び生成指示等が含まれる。追加指示を示す情報は、配信ユーザの配信画像に含ませる追加オブジェクトのオブジェクトIDと配信ユーザIDと視聴ユーザの端末装置2(視聴端末装置)の端末記憶装置22に記憶された視聴ユーザIDとともにサーバ装置3に送信される。
【0120】
配信ユーザによって部分オブジェクトが選択されて、選択された部分オブジェクトによって構成されるキャラクタオブジェクトの作成に関する指示がされた場合、キャラクタオブジェクトのモデルデータを識別するためのモデルIDと、キャラクタオブジェクトを構成する複数の部分オブジェクトのオブジェクトIDとが、配信ユーザの端末装置2(配信端末装置)の端末記憶装置22に記憶されたユーザID等とともに端末通信I/F21を介してサーバ装置3に送信されてもよい。この場合、サーバ装置3は、ユーザIDと、モデルIDと、キャラクタオブジェクトを構成する複数の部分オブジェクトのオブジェクトIDとを互いに関連付けてサーバ記憶装置32に記憶してもよい。
【0121】
また、サーバ装置3経由で、配信ユーザのキャラクタオブジェクトのモデルデータを識別するためのモデルIDと、ユーザのキャラクタオブジェクトを構成する複数の部分オブジェクトのオブジェクトIDと、ユーザのユーザIDとを受信した視聴ユーザの端末装置2(視聴端末装置)は、受信したユーザIDとモデルIDとキャラクタオブジェクトを構成する複数の部分オブジェクトのオブジェクトIDと、を互いに関連付けて端末記憶装置22に記憶してもよい。これにより、配信ユーザのユーザID(又はモデルID)のみがサーバ装置3経由で視聴ユーザの端末装置2(視聴端末装置)に送信されるだけで、視聴ユーザの端末装置2(視聴端末装置)は、受信したユーザID(又はモデルID)に関連付けられた複数の部分オブジェクトのオブジェクトIDを抽出することができる。そして、視聴ユーザの端末装置2(視聴端末装置)は、抽出した各オブジェクトIDに対応する(各部分オブジェクトの)3次元モデルデータに基づいて配信ユーザのキャラクタオブジェクトを含む配信画像を表示することができる。
【0122】
ユーザの端末装置2の送信部272は、ユーザによる、新たな情報交換を開始する指示に応じて、新規開始指示に関する情報を、端末通信I/F21を介してサーバ装置3に送信する。新規開始指示に関する情報とともに、ユーザによって指定された他ユーザのユーザID及び端末装置2の端末記憶装置22に記憶されたユーザIDが、サーバ装置3に送信される。ユーザによって指定された他ユーザは、ユーザによって情報交換の相手として指定された一又は複数のユーザである。以降、ユーザと一又は複数の他ユーザとが所属するグループを、情報交換グループと称する場合がある。
【0123】
情報交換グループに所属するユーザの端末装置2の送信部272は、ユーザによる、情報交換グループ内の情報交換(例えば、テキストチャット等)を開始する指示に応じて、情報交換開始指示に関する情報を、端末通信I/F21を介してサーバ装置3に送信する。情報交換開始指示に関する情報とともに、端末装置2の端末記憶装置22に記憶された、ユーザが所属する情報交換グループのグループIDが、送信先情報としてサーバ装置3に送信される。なお、サーバ装置3が情報交換グループに所属する各ユーザのユーザIDを記憶しない場合、情報交換開始指示に関する情報とともに、情報交換グループを示すグループID又は情報交換グループに所属する他ユーザのユーザIDを含む送信先情報がサーバ装置3に送信されてもよい。
【0124】
情報交換グループに所属するユーザの端末装置2の送信部272は、情報交換画面の表示中においてユーザによる入力情報が入力された場合、当該入力情報を、端末通信I/F21を介してサーバ装置3に送信する。入力情報とともに、情報交換グループに所属するユーザの端末装置2の端末記憶装置22に記憶されたユーザID及び送信先情報が、サーバ装置3に送信される。送信先情報は、情報交換グループを示すグループID、又は、情報交換グループに所属する他ユーザのユーザIDである。
【0125】
(受信部273)
視聴ユーザの端末装置2(視聴端末装置)の受信部273は、サーバ装置3から送信された、配信ユーザのキャラクタ動画データ及びユーザIDを、端末通信I/F21を介して受信する。視聴ユーザの端末装置2(視聴端末装置)の受信部273は、サーバ装置3から送信された、配信ユーザのキャラクタ動画データ、音声データ及びユーザIDを、端末通信I/F21を介して受信する。視聴ユーザの端末装置2(視聴端末装置)の受信部273は、サーバ装置3から送信された、配信ユーザの音声データ及びユーザIDを、端末通信I/F21を介して受信する。また、受信部273は、サーバ装置3から送信された、配信ユーザの端末装置2(配信端末装置)及び視聴ユーザの端末装置2(視聴端末装置)の受信部273は、他ユーザの各種の指示を示す情報等を、端末通信I/F21を介して受信する。受信部273は、受信した情報を端末処理装置27に渡す。
【0126】
サーバ装置3から送信された配信ユーザのキャラクタ動画データ及びユーザIDは、配信ユーザの端末装置2(配信端末装置)の送信部272によってサーバ装置3に送信されたものである。また、サーバ装置3から送信された配信ユーザのキャラクタ動画データ、音声データ及びユーザIDは、配信ユーザの端末装置2(配信端末装置)の送信部272によってサーバ装置3に送信されたものである。また、サーバ装置3から送信された配信ユーザの音声データ及びユーザIDは、配信ユーザの端末装置2(配信端末装置)の送信部272によってサーバ装置3に送信されたものである。
【0127】
情報交換グループに所属するユーザの端末装置2の受信部273は、情報交換グループに所属する他ユーザの端末装置2から送信された新規開始指示に関する情報に応じて、サーバ装置3から送信された新規開始指示に関する情報と、情報交換グループに所属するユーザのユーザIDと、を受信する。
【0128】
情報交換グループに所属するユーザの端末装置2の受信部273は、サーバ装置3から送信された、情報交換グループに所属する他ユーザの入力情報及びユーザIDを、端末通信I/F21を介して受信する。
【0129】
(表示処理部274)
配信ユーザの端末装置2(配信端末装置)の表示処理部274は、配信イベントの開始の指示に応じて、生成部271によって生成されたモーションデータを含むキャラクタ動画データに基づいて描画された画像を配信ユーザの配信画像として表示装置23に表示する。なお、モーションデータは、キャラクタ動画データとして視聴ユーザの端末装置2(視聴端末装置)に送信される。また、視聴ユーザの端末装置2(視聴端末装置)の表示処理部274は、受信部273によって受信された配信ユーザのキャラクタ動画データ(モーションデータ)に基づいて描画された画像を配信ユーザの配信画像として表示装置23に表示する。
【0130】
以下、モーションデータに基づく配信画像の描画処理について説明する。以下の説明において、配信端末装置におけるモーションデータに基づく配信画像の描画処理では、端末記憶装置22に記憶されたユーザIDが用いられ、視聴端末装置におけるモーションデータに基づく配信画像の描画処理では、サーバ装置3から受信したユーザIDが用いられる。
【0131】
まず、表示処理部274は、ユーザIDに関連付けられたキャラクタオブジェクトのモデルIDと、使用オブジェクトのオブジェクトIDとをユーザテーブルT1から抽出する。次に、表示処理部274は、抽出したモデルIDに関連付けられたモデルデータと、抽出した使用オブジェクトのオブジェクトIDに関連付けられた画像情報及び配置箇所を端末記憶装置22から読み出す。次に、表示処理部274は、読み出したモデルデータと使用オブジェクトの画像情報及び配置箇所とモーションデータとに基づいて、使用オブジェクトが配置箇所に装着されたキャラクタオブジェクトのアニメーションを生成する。なお、キャラクタオブジェクトのモデルIDに、キャラクタオブジェクトを構成する複数の部分オブジェクトのオブジェクトIDが関連付けられている場合、表示処理部274は、抽出したモデルIDに関連付けられた複数の部分オブジェクトのオブジェクトIDに対応するモデルデータを抽出する。次に、表示処理部274は、読み出した複数の部分オブジェクトのモデルデータと使用オブジェクトの画像情報及び配置箇所とモーションデータとに基づいて、使用オブジェクトが配置箇所に装着されたキャラクタオブジェクトのアニメーションを生成する。なお、使用オブジェクトは、複数の部分オブジェクトの中に含まれてもよい。
【0132】
表示処理部274は、モーションデータにフェイスモーションデータが含まれる場合、キャラクタオブジェクトの表情がフェイスモーションデータに基づいて変化するように、キャラクタオブジェクトのアニメーションを生成する。これにより、表示処理部274は、読み出したモデルデータとフェイスモーションデータとに基づいて、配信ユーザの表情の動きに同期して動くキャラクタオブジェクトのアニメーションを生成することができる。表示処理部274は、モーションデータにフェイスモーションデータ及びボディモーションデータが含まれる場合、読み出したモデルデータとフェイスモーションデータ及びボディモーションデータとに基づいて、配信ユーザの表情及び体の動きに同期して動くキャラクタオブジェクトのアニメーションを生成する。次に、表示処理部274は、生成したキャラクタオブジェクトのアニメーション(動画像)と、端末記憶装置22に記憶された背景データを用いて生成した背景を示す背景画像と、を含む配信画像を描画する。そして、表示処理部274は、描画された配信画像を示す描画データを出力し、モーションデータに基づく配信画像の描画処理を終了する。配信画像の描画処理において3次元のモデルデータが用いられた場合、配信画像の描画処理において描画された配信画像は、配信ユーザの表情及び体の動きに同期して動くキャラクタオブジェクトを含む3次元の仮想空間内が描画された3次元動画像である。以下、主に、キャラクタオブジェクトのアニメーション(動画像)を含む配信画像について説明するが、配信画像は、キャラクタオブジェクトのアニメーション(動画像)を含むものに限定されない。配信画像は、キャラクタオブジェクトの静止画像を含むものでもよい。また、配信画像は、キャラクタオブジェクトの新たな静止画像が所定時間ごとに表示されるものでもよい。
【0133】
また、表示処理部274は、配信ユーザによる変更指示に応じて、配信ユーザの保有オブジェクトである装着オブジェクト又は装着ギフトとして視聴ユーザから送信された装着オブジェクトを適用したキャラクタオブジェクトを、表示装置23に表示する変更処理を実行してもよい。例えば、配信ユーザによって変更指示された装着オブジェクトが「カチューシャ」である場合、表示処理部274は、当該装着オブジェクト(「カチューシャ」)のオブジェクトIDを、ユーザテーブルT1において配信ユーザのユーザIDに関連付けられた保有オブジェクトから抽出し、配信ユーザの使用オブジェクトとして記憶する。表示処理部274は、配信ユーザの使用オブジェクトとして記憶されたオブジェクトIDに関連付けられた画像情報及び配置箇所をオブジェクトテーブルT2から抽出する。次に、表示処理部274は、抽出した画像情報及び配置箇所に基づいて、装着オブジェクト(「カチューシャ」)を頭部(「カチューシャ」のオブジェクトIDに関連付けられた配置箇所)に装着した配信ユーザのキャラクタオブジェクトを含む配信画像を生成する。なお、表示処理部274は、キャラクタオブジェクトの装着部位(配置箇所)の動きに付随して動く装着オブジェクトを装着したキャラクタオブジェクトを含む配信画像を生成してもよい。例えば、配信画像において、装着オブジェクト「カチューシャ」は、キャラクタオブジェクトの頭部の動きに付随して動くように表示される。
【0134】
また、視聴ユーザの端末装置2(視聴端末装置)の表示処理部274は、視聴ユーザからの追加オブジェクトの追加指示に応じて、追加オブジェクトを含む配信画像を表示する。また、配信ユーザの端末装置2(配信端末装置)の表示処理部274は、視聴ユーザの端末装置2から受信した追加オブジェクトの追加指示を示す情報に応じて、追加オブジェクトを含む配信画像を表示する。
【0135】
配信ユーザの端末装置2(配信端末装置)の表示処理部274は、視聴ユーザの端末装置2(視聴端末装置)から追加オブジェクトの追加指示を示す情報とともに受信したオブジェクトIDがいずれかのエフェクトオブジェクトのオブジェクトIDである場合、オブジェクトテーブルT2を参照して、追加指示を示す情報とともに受信したオブジェクトIDに関連付けられたエフェクトオブジェクトの静止画像又は動画像(画像情報)を端末記憶装置22から抽出し、抽出した静止画像又は動画像を含む配信画像を生成する。例えば、紙吹雪や花火を示すエフェクトオブジェクトの追加指示がなされた場合、配信ユーザの端末装置2(配信端末装置)の表示処理部274は、紙吹雪や花火を模したエフェクトオブジェクト(図示せず)の動画像を含む配信画像を生成する。視聴ユーザの端末装置2(視聴端末装置)の表示処理部274は、視聴ユーザからの追加オブジェクトの追加指示を示す情報とともに受信したオブジェクトIDがいずれかのエフェクトオブジェクトのオブジェクトIDである場合、同様に、オブジェクトテーブルT2を参照して、追加指示を示す情報とともに受信したオブジェクトIDに関連付けられたエフェクトオブジェクトの静止画像又は動画像(画像情報)を端末記憶装置22から抽出し、抽出した静止画像又は動画像を含む視聴ユーザの配信画像を生成する。
【0136】
配信ユーザの端末装置2(配信端末装置)の表示処理部274は、視聴ユーザの端末装置2(視聴端末装置)から受信した追加オブジェクトの追加指示を示す情報とともに受信したオブジェクトIDが通常オブジェクトのオブジェクトIDである場合、オブジェクトテーブルT2を参照して、通常オブジェクトのオブジェクトIDに関連付けられた、通常オブジェクトの静止画像又は動画像(画像情報)及び配置箇所を抽出する。次に、配信ユーザの端末装置2(配信端末装置)の表示処理部274は、配置箇所によって示される位置に配置した通常オブジェクトの静止画像又は動画像を含む視聴ユーザの配信画像を生成する。また、視聴ユーザの端末装置2(視聴端末装置)の表示処理部274は、視聴ユーザからの追加オブジェクトの追加指示を示す情報とともに受信したオブジェクトIDが通常オブジェクトのオブジェクトIDである場合、同様に、オブジェクトテーブルT2を参照して、通常オブジェクトのオブジェクトIDに関連付けられた、通常オブジェクトの静止画像又は動画像(画像情報)及び配置箇所を抽出し、配置箇所によって示される位置に配置した通常オブジェクトの静止画像又は動画像を含む視聴ユーザの配信画像を生成する。
【0137】
表示処理部274は、配信画像の表示領域内を移動する通常オブジェクトの動画像を含む配信画像を生成してもよい。例えば、表示処理部274は、通常オブジェクトは、配信画像の上から下に向かって落下するような動きをする通常オブジェクトの動画像を含む配信画像を生成してもよい。この場合、通常オブジェクトは、落下開始から出力画像の下端まで落下する間、配信画像の表示領域内に表示され、配信画像の下端に落下した後に配信画像から消滅してもよい。なお、通常オブジェクトの移動ルートは、配信画像の、左から右の方向、右から左の方向、左上から左下の方向、又はこれら以外の方向のルートでもよく、また、直線軌道、円軌道、楕円軌道、螺旋軌道、又はこれら以外の軌道に沿ったルートでもよい。
【0138】
配信ユーザの端末装置2(配信端末装置)の表示処理部274は、視聴ユーザからの追加オブジェクトの追加指示を示す情報とともに受信したオブジェクトIDが装着オブジェクトのオブジェクトIDである場合、配信画像内に、装着指示に関する通知情報を表示する。次に、表示処理部274は、オブジェクトテーブルT2を参照して、追加指示を示す情報とともに受信したオブジェクトIDに関連付けられた装着オブジェクトの画像情報及び配置箇所を抽出する。次に、表示処理部274は、抽出した画像情報及び配置箇所に基づいて、装着オブジェクトを、配置箇所によって示される装着部位に装着した配信ユーザのキャラクタオブジェクトを含む配信画像を生成する。また、視聴ユーザの端末装置2(視聴端末装置)の表示処理部274は、視聴ユーザからの追加オブジェクトの追加指示を示す情報とともに受信したオブジェクトIDが装着オブジェクトのオブジェクトIDである場合、配信画像内に、装着指示に関する通知情報を表示する。次に、表示処理部274は、オブジェクトテーブルT2を参照して、追加指示を示す情報とともに受信したオブジェクトIDに関連付けられた装着オブジェクトの画像情報及び配置箇所を抽出する。次に、表示処理部274は、抽出した画像情報及び配置箇所に基づいて、装着オブジェクトを、配置箇所によって示される装着部位に装着した配信ユーザのキャラクタオブジェクトを含む配信画像を生成する。
【0139】
また、ユーザの端末装置2の表示処理部274は、ユーザによる新たな情報交換を開始する指示に応じて、当該ユーザと当該ユーザによって指定された全ての他ユーザが所属する新たな情報交換グループに係る情報交換画面を表示する。また、ユーザの端末装置2の表示処理部274は、他ユーザの新規開始指示に関する情報と新たな情報交換グループに所属する各ユーザのユーザIDが受信部273によって受信された場合、当該情報交換グループに係る情報交換画面を表示する。
【0140】
また、情報交換グループに所属するユーザの端末装置2の表示処理部274は、ユーザによる、情報交換グループ内の情報交換(例えば、テキストチャット等)を開始する指示に応じて、当該情報交換グループに係る情報交換画面を表示する。また、情報交換グループに所属するユーザの端末装置2の表示処理部274は、当該情報交換グループに所属する他ユーザの情報交換開始指示に関する情報と当該情報交換グループに所属する各ユーザのユーザIDが受信部273によって受信された場合、当該情報交換グループに係る情報交換画面を表示する。
【0141】
また、情報交換グループに所属するユーザの端末装置2の表示処理部274は、情報交換画面の表示中においてユーザによる入力情報が入力された場合、入力された入力情報を、情報交換画面のユーザ表示領域の最新の入力情報の下に表示する。また、情報交換グループに所属するユーザの端末装置2の表示処理部274は、情報交換画面の表示中において、他ユーザによる入力情報が受信部273によって受信された場合、受信された入力情報を、情報交換画面の他ユーザ表示領域の最新の入力情報の下に表示する。
【0142】
(音声出力部275)
視聴ユーザの端末装置2(視聴端末装置)の音声出力部275は、配信ユーザの音声データが受信部273によって受信された場合、音声データに基づいて生成される配信ユーザの音声をスピーカ(図示せず)から音声出力する。また、視聴端末装置の音声出力部275は、配信ユーザのキャラクタ動画データ及び音声データが受信された場合、表示処理部274による配信ユーザの配信画像の表示とともに、音声データに基づく配信ユーザの音声をスピーカから音声出力する。これにより、配信画像に含まれる配信ユーザのキャラクタオブジェクトの唇の動作中に、配信ユーザの音声が出力されるため、視聴ユーザは、音声を発しているような配信ユーザのキャラクタオブジェクトを含む配信画像を視聴することができる。
【0143】
(サーバ装置3)
図6は、サーバ装置3の概略構成の一例を示す図である。複数のユーザのそれぞれの端末装置2に動画配信サービス及び情報交換サービス等の各種サービスを提供するサーバ装置3は、配信ユーザの端末装置2から送信された配信ユーザのキャラクタ動画データ及び各種の指示を示す情報を、一又は複数の視聴ユーザの端末装置2に送信する。また、サーバ装置3は、一のユーザの端末装置から受信した入力情報(テキスト情報、スタンプ画像等)を、一のユーザと同一の情報交換グループに所属する一又は複数の他のユーザの端末装置2に送信する。また、サーバ装置3は、一のユーザの端末装置2から受信した情報を、当該情報と同時に受信した送信先情報に含まれるユーザIDによって示されるユーザの端末装置2に送信してもよい。そのために、サーバ装置3は、サーバ通信I/F31と、サーバ記憶装置32と、サーバ処理装置33とを備える。
【0144】
サーバ通信I/F31は、ハードウェア、ファームウェア、又はTCP/IPドライバやPPPドライバ等の通信用ソフトウェア又はこれらの組み合わせとして実装される。サーバ装置3は、サーバ通信I/F31を介して、他の装置に情報を送信し且つ他の装置から情報を受信することができる。
【0145】
サーバ記憶装置32は、例えば、ROM、RAM等の半導体メモリ装置である。サーバ記憶装置32は、例えば、磁気ディスク、光ディスク、又はデータを記憶可能な前記以外の各種記憶装置でもよい。サーバ記憶装置32は、サーバ処理装置33における処理に用いられるオペレーティングシステムプログラム、ドライバプログラム、アプリケーションプログラム及びデータ等を記憶する。なお、サーバ記憶装置32は、データとして、ユーザテーブルT1、オブジェクトテーブルT2、グループテーブルT3、及び参照情報テーブルT4を記憶してもよい。なお、サーバ記憶装置32は、データとして、配信中の配信ユーザの配信ユーザIDを記憶し、配信ユーザの配信ユーザIDに関連付けて、当該配信ユーザの配信画像を視聴中の視聴ユーザのユーザID(視聴ユーザID)を記憶する。なお、配信ユーザIDは、配信画像に関する情報の一種である。配信画像に関する情報は、配信画像の識別情報(配信画像ID)でもよい。例えば、配信画像IDと配信ユーザIDと視聴ユーザIDとが互いに関連付けて記憶されてもよい。
【0146】
サーバ処理装置33は、サーバ記憶装置32に記憶されているオペレーティングシステムプログラム、ドライバプログラム、及び制御プログラムをメモリにロードし、ロードしたプログラムに含まれる命令を実行するプロセッサである。サーバ処理装置33は、例えば、CPU、MPU、DSP、GPU等の電子回路、又は各種電子回路の組み合わせである。サーバ処理装置33は、ASIC、PLD、FPGA、MCU等の集積回路により実現されてもよい。図6においては、サーバ処理装置33が単一の構成要素として図示されているが、サーバ処理装置33は複数の物理的に別体のプロセッサの集合であってもよい。例えば、命令を実行するために協調的に並列に動作する複数のプロセッサが実装されてもよい。サーバ処理装置33は、制御プログラムに含まれる各種命令を実行することにより、サーバ受信部331、及びサーバ送信部332として機能する。
【0147】
(サーバ受信部331)
サーバ受信部331は、配信ユーザの端末装置2(配信端末装置)から送信された配信開始指示に関する情報を、配信ユーザIDとともに、サーバ通信I/F31を介して受信する。サーバ受信部331は、配信ユーザの端末装置2(配信端末装置)から送信された配信終了指示に関する情報を、配信ユーザIDとともに、サーバ通信I/F31を介して受信する。また、サーバ受信部331は、配信ユーザの端末装置2(配信端末装置)から送信された配信ユーザの配信画像を表示するための情報を、配信ユーザIDとともに、サーバ通信I/F31を介して受信する。
【0148】
また、サーバ受信部331は、視聴ユーザの端末装置2(視聴端末装置)から送信された視聴開始指示に関する情報を、配信画像に関する情報及び視聴ユーザIDとともに、サーバ通信I/F31を介して受信する。サーバ受信部331は、視聴ユーザの端末装置2(視聴端末装置)から送信された追加指示を示す情報を、オブジェクトID、配信ユーザID、及び視聴ユーザIDとともに、サーバ通信I/F31を介して受信する。
【0149】
また、サーバ受信部331は、新たに情報交換を開始したいユーザの端末装置2から、サーバ通信I/F31を介して、新規開始指示に関する情報、当該ユーザのユーザID、及び情報交換の相手として選択された他ユーザのユーザIDを受信する。この場合、サーバ受信部331は、新たな情報交換グループのグループIDを設定する。そして、サーバ受信部331は、受信したユーザのユーザID及び他ユーザのユーザIDを、新たな情報交換グループに所属するユーザIDとして、新たな情報交換グループのグループIDに関連付けてサーバ記憶装置32に記憶する。
【0150】
また、サーバ受信部331は、情報交換グループに所属するユーザの端末装置2から、サーバ通信I/F31を介して、情報交換開始指示に関する情報、当該ユーザのユーザID、及び送信先情報を受信する。サーバ受信部331は、受信した送信先情報が情報交換グループを示すグループIDである場合、サーバ記憶装置32を参照し、送信先情報として受信されたグループIDに関連付けられたユーザのユーザIDを抽出する。そして、サーバ受信部331は、抽出したユーザIDを送信先の端末装置2のユーザのユーザIDとして特定する。また、サーバ受信部331は、受信した送信先情報がユーザIDである場合、送信先情報として受信したユーザIDを送信先の端末装置2のユーザのユーザIDとして特定する。そして、サーバ受信部331は、受信した情報交換開始指示に関する情報及び送信先の端末装置2のユーザのユーザIDを、サーバ送信部332に渡す。
【0151】
また、サーバ受信部331は、情報交換グループに所属するユーザの端末装置2から、サーバ通信I/F31を介して、当該ユーザによって入力された入力情報、当該ユーザのユーザID、及び送信先情報を受信する。次に、サーバ受信部331は、受信した送信先情報に基づいて、送信先の端末装置2のユーザのユーザIDを抽出する。サーバ受信部331は、受信した入力情報、入力情報を入力したユーザのユーザID、及び送信先の端末装置2のユーザのユーザIDを、サーバ送信部332に渡す。
【0152】
(サーバ送信部332)
サーバ送信部332は、サーバ受信部331によって受信された配信ユーザのキャラクタ動画データ及びユーザIDを、サーバ記憶装置32に記憶された、当該配信ユーザの配信ユーザIDに関連付けられた視聴ユーザIDによって示される視聴ユーザの端末装置2(視聴端末装置)にサーバ通信I/F31を介して送信する。サーバ送信部332は、サーバ受信部331によって受信された配信ユーザのキャラクタ動画データ、音声データ及びユーザIDを、サーバ記憶装置32に記憶された、当該配信ユーザの配信ユーザIDに関連付けられた視聴ユーザIDによって示される視聴ユーザの端末装置2(視聴端末装置)にサーバ通信I/F31を介して送信する。
【0153】
また、サーバ送信部332は、サーバ受信部331によって受信された配信ユーザによる各種の指示を示す情報を、サーバ記憶装置32に記憶された、当該配信ユーザの配信ユーザIDに関連付けられた視聴ユーザIDによって示される視聴ユーザの端末装置2(視聴端末装置)にサーバ通信I/F31を介して送信する。また、サーバ送信部332は、サーバ受信部331によって受信された視聴ユーザによる各種の指示を示す情報を、当該視聴ユーザのユーザIDに関連付けられた配信ユーザIDによって示される配信ユーザの端末装置2、及び、当該配信ユーザIDに関連付けられた他の視聴ユーザのユーザIDによって示される視聴ユーザの端末装置2にサーバ通信I/F31を介して送信する。
【0154】
また、サーバ受信部331による新たな情報交換グループのグループIDの設定に応じて、サーバ送信部332は、新たな情報交換グループのグループIDに関連付けられた、新たな情報交換グループに所属するユーザIDを、サーバ記憶装置32から抽出する。そして、サーバ送信部332は、抽出されたユーザIDによって識別されるユーザの端末装置2に、新たな情報交換グループに関する情報交換画面の表示指示に関する情報を、サーバ通信I/F31を介して送信する。
【0155】
また、サーバ送信部332は、サーバ受信部331から、情報交換開始指示に関する情報及び送信先情報を受け取ると、送信先情報に係るユーザIDによって識別されるユーザの端末装置2に、受け取った情報交換開始指示に関する情報交換画面の表示指示に関する情報を、サーバ通信I/F31を介して送信する。
【0156】
また、サーバ送信部332は、サーバ受信部331から、入力情報、入力情報を入力したユーザのユーザID、及び送信先の端末装置2のユーザのユーザIDを受け取ると、送信先の端末装置2のユーザのユーザIDのうち、入力情報を入力したユーザのユーザID以外のユーザIDによって識別されるユーザの端末装置2に、受け取った入力情報を、サーバ通信I/F31を介して送信する。
【0157】
(各種画面の例)
以下、図7図14(a)及び図15図16を参照し、ユーザの端末装置2の表示装置23に表示される各種画面の例について説明する。図7図14(a)及び図15図16において、同一の符号が付されている複数の構成要素は、互いに等価な機能を有する構成要素である。
【0158】
図7(a)は、配信ユーザの端末装置2(配信端末装置)の表示装置23に表示される配信画面600の一例を示す図である。配信画面600には、キャラクタオブジェクト601を含む配信画像602と、応答情報表示領域603と、取得ボタン604、配信終了ボタン605と、が含まれる。図7(b)は、視聴ユーザの端末装置2(視聴端末装置)の表示装置23に表示される配信画面610の一例を示す図である。配信画面610には、キャラクタオブジェクト611を含む配信画像612と、評価ボタン613と、追加ボタン614と、コメントボタン615と、応答情報表示領域616と、視聴終了ボタン617と、が含まれる。
【0159】
配信ユーザの端末装置2(配信端末装置)は、配信イベントの開始に応じて、送信部272による配信開始指示に関する情報のサーバ装置3への送信処理を実行する。配信イベントは、表示装置23に表示されたホーム画面等の所定の画面(図示せず)に対する配信ユーザの操作に応じて、配信ユーザによる配信イベントの開始指示が入力装置24から端末処理装置27に入力された場合に開始される。次に、端末装置2(配信端末装置)は、送信部272によるキャラクタ動画データ等の送信処理と表示処理部274による配信画面600の表示処理とを同時に(並行して)実行する。
【0160】
視聴ユーザの端末装置2(視聴端末装置)の受信部273によって、現在配信を行っている1人以上の配信ユーザを示す情報が受信された場合、端末装置2(視聴端末装置)の表示処理部274は、配信イベント選択画面(図示せず)を表示装置23に表示する。配信イベント選択画面には、現在配信を行っている1人以上の配信ユーザを選択するための選択肢オブジェクトが含まれる。次に、端末装置2(視聴端末装置)の送信部272は、配信イベント選択画面に含まれる1人以上の配信ユーザの中から視聴ユーザによる入力装置24の操作に応じて選択された配信ユーザを示す情報を入力装置24から取得する。このように、送信部272は、視聴ユーザによる配信画像の視聴開始指示を入力装置24から受け付ける。そして、送信部272は、選択された配信ユーザを示す情報を含む視聴開始指示に関する情報、配信画像に関する情報、及び端末記憶装置22に記憶された視聴ユーザのユーザIDを、端末通信I/F21を介してサーバ装置3に送信する。
【0161】
サーバ装置3のサーバ受信部331は、端末装置2(視聴端末装置)から送信された視聴開始指示に関する情報、配信画像に関する情報、及び視聴ユーザのユーザIDを、サーバ通信I/F31を介して受信する。次に、サーバ装置3のサーバ送信部332は、視聴開始指示に関する情報とともに受信されたユーザIDによって識別される視聴ユーザの端末装置2(視聴端末装置)を特定する。次に、サーバ送信部332は、特定された端末装置2(視聴端末装置)に、視聴開始指示に関する情報とともに受信された配信画像に関する情報によって識別される配信画像を表示するための情報をサーバ通信I/F31を介して配信する。なお、配信画像を表示するための情報は、配信ユーザのキャラクタ動画データ、又は、配信ユーザのキャラクタ動画データ及び音声データである。
【0162】
端末装置2(視聴端末装置)の受信部273によってキャラクタ動画データが受信された場合、端末装置2(視聴端末装置)の表示処理部274は、受信されたキャラクタ動画データに基づいて配信画面610を表示する。端末装置2(視聴端末装置)の受信部273によってキャラクタ動画データ及び音声データが受信された場合、端末装置2(視聴端末装置)の表示処理部274は、受信されたキャラクタ動画データに基づいて配信画面610を表示するとともに、端末装置2(視聴端末装置)の音声出力部275は、音声データに基づいて生成される配信ユーザの音声をスピーカ(図示せず)から音声出力する。なお、サーバ装置3のサーバ受信部331は、視聴開始指示に関する情報を送信した端末装置2(視聴端末装置)の視聴ユーザの視聴ユーザIDを、視聴中の視聴ユーザの視聴ユーザIDとして登録(サーバ記憶装置32に記憶)する。
【0163】
以下、配信画面600に含まれる各表示要素について説明する。
【0164】
配信画面600に含まれるキャラクタオブジェクト601は、表示処理部274によって生成された配信ユーザのキャラクタオブジェクトのアニメーション(動画像)である。表示処理部274は、生成された配信ユーザのモーションデータと、ユーザテーブルT1に記憶された配信ユーザのユーザIDに関連付けられたキャラクタオブジェクトとに基づいて、配信ユーザのキャラクタオブジェクトのアニメーションを生成する。モーションデータにフェイスモーションデータが含まれる場合、表示処理部274は、配信ユーザの表情の動きに同期するように、キャラクタオブジェクト601の表情を変化させる。モーションデータにボディモーションデータが含まれる場合、表示処理部274は、配信ユーザの体の動きに同期するように、キャラクタオブジェクト601の対応する部位を動作させる。表示処理部274は、生成されたキャラクタオブジェクト601を含む配信画像602を、表示装置23に表示する。
【0165】
配信画面600に含まれる応答情報表示領域603は、配信画面610を表示している各端末装置2(視聴端末装置)から送信された応答情報(コメント情報、評価情報、及び/又は追加オブジェクトに関する情報)が含まれる。
【0166】
図7(a)に示される応答情報表示領域603の例では、「ユーザR」という名称の視聴ユーザの端末装置2(視聴端末装置)から「かっこいい」というコメントを示すコメント情報が送信されたことが示されている。次に、「ユーザF」という名称の視聴ユーザの端末装置2(視聴端末装置)から評価情報が送信されたことが示されている。そして、「ユーザA」という名称の視聴ユーザの端末装置2(視聴端末装置)から評価情報が直近で送信されたことが示されている。
【0167】
配信画面600に含まれる配信終了ボタン605は、配信画面600の表示を終了して、配信画像612の配信を終了するためのボタンオブジェクト等のオブジェクト画像である。配信ユーザによる入力装置24の操作によって配信終了ボタン605が選択されると、配信ユーザの端末装置2(配信端末装置)の表示処理部274は、配信画面600の表示を終了する。そして、端末装置2(配信端末装置)の送信部272は、配信終了指示に関する情報を、端末記憶装置22に記憶された配信ユーザIDとともに、端末通信I/F21を介してサーバ装置3に送信する。サーバ装置3のサーバ受信部331は、配信ユーザの端末装置2(配信端末装置)から送信された配信終了指示に関する情報を受信すると、配信終了指示に関する情報とともに受信された配信ユーザIDをサーバ記憶装置32から削除する。さらに、サーバ受信部331は、削除された配信ユーザIDに関連付けられた視聴ユーザIDをサーバ記憶装置32から削除する。これにより、配信終了ボタン605を選択した配信ユーザの配信画像の配信が終了する。なお、配信を終了した配信ユーザの配信ユーザIDは、サーバ記憶装置32から削除されなくてもよい。この場合、配信を終了した配信ユーザの配信ユーザIDは、配信終了ユーザIDとしてサーバ記憶装置32に記憶されてもよい。また、配信を終了した配信ユーザの配信ユーザIDに関連付けられた視聴ユーザIDは、サーバ記憶装置32から削除されなくてもよい。この場合、配信を終了した配信ユーザの配信ユーザIDに関連付けられた視聴ユーザIDは、視聴終了ユーザIDとしてサーバ記憶装置32に記憶されてもよい。また、サーバ送信部332は、配信を終了した配信ユーザの配信ユーザIDに関連付けられた視聴ユーザIDにより識別される視聴ユーザの端末装置2(視聴端末装置)に、配信終了指示に関する情報を送信してもよい。この場合、配信ユーザの配信画像を表示している視聴ユーザの端末装置2(視聴端末装置)においても、配信終了指示に関する情報の受信に応じて、配信画面610の表示が終了する。
【0168】
以下、配信画面610に含まれる各表示要素について説明する。
【0169】
配信画面610に含まれるキャラクタオブジェクト611は、表示処理部274によって生成された配信ユーザのキャラクタオブジェクトのアニメーション(動画像)である。表示処理部274は、受信部273によって受信された配信ユーザのキャラクタ動画データ(モーションデータ)と、ユーザテーブルT1に記憶された配信ユーザのユーザIDに関連付けられたキャラクタオブジェクトとに基づいて、配信ユーザのキャラクタオブジェクトのアニメーションを生成する。以下、キャラクタオブジェクト611を含む配信画像612の表示処理の一例について説明する。
【0170】
サーバ装置3は、配信ユーザの配信画像の視聴開始指示に関する情報、配信画像に関する情報(配信画像の配信ユーザID)と、及び視聴ユーザのユーザIDを、視聴ユーザの端末装置2(視聴端末装置)から受信した場合、受信した視聴ユーザの視聴ユーザIDを、受信した配信画像の配信ユーザIDと関連付けて記憶する。
【0171】
視聴ユーザの端末装置2(視聴端末装置)の受信部273によって受信された配信ユーザのキャラクタ動画データ(モーションデータ)に、配信ユーザのフェイスモーションデータが含まれる場合、配信ユーザの表情の動きに同期して表情が変化するキャラクタオブジェクト611を含む配信画像612が表示される。例えば、配信ユーザが音声を発した場合では、唇が動作しているキャラクタオブジェクト611を含む配信画像612が表示される。また、受信部273によって受信された配信ユーザのモーションデータに配信ユーザのボディモーションデータが含まれる場合、配信ユーザの体の動きに同期して、対応する部位が動作するキャラクタオブジェクト611を含む配信画像612が表示される。配信ユーザのキャラクタ動画データ及び音声データが受信された場合、受信されたキャラクタ動画データに基づく配信画像612が表示処理部274によって表示され、受信された配信ユーザの音声データに基づいて生成される配信ユーザの音声が音声出力部275によって音声出力される。これにより、ユーザAは、音声を発しているような動きをしている配信ユーザのキャラクタオブジェクト611を見ながら配信ユーザの音声を聞くことができる。以上により、配信画像612の表示処理は終了する。配信画像612の表示処理は、配信ユーザの出力情報を所定の時間間隔ごと(例えば2秒ごと)に受信するたびに実行される。
【0172】
配信画面610に含まれる評価ボタン613は、配信画面610に含まれるキャラクタオブジェクト611に関する評価情報の送信、又は、キャラクタオブジェクト611に係る配信ユーザに関する評価情報の送信、を指示するためのオブジェクト画像である。視聴ユーザによる入力装置24の操作に応じて評価ボタン613が選択された場合、端末装置2(視聴端末装置)の送信部272は、「配信画面610に含まれるキャラクタオブジェクト611に対する肯定的な評価」がなされたことを示す評価情報又は「配信画面610に含まれるキャラクタオブジェクト611に係る配信ユーザに対する肯定的な評価」がなされたことを示す評価情報とともに、当該評価情報の表示指示に関する情報を、端末通信I/F21を介してサーバ装置3に送信する。サーバ装置3のサーバ受信部331は、受信した評価情報をサーバ記憶装置32に記憶してもよく、また、サーバ装置3のサーバ送信部332は、受信された評価情報を配信ユーザの端末装置2(配信端末装置)に送信してもよい。
【0173】
なお、評価ボタン613は、「配信画面600に含まれるキャラクタオブジェクト611に対する否定的な評価」がなされたことを示す評価情報又は「配信画面600に含まれるキャラクタオブジェクト611に係る配信ユーザに対する否定的な評価」がなされたことを示す評価情報の送信を指示するためのオブジェクト画像でもよい。また、配信画面610に、複数種類の評価ボタン613(例えば、肯定的な評価情報を送信するための評価ボタン及び否定的な評価情報を送信するための評価ボタンの2種類の評価ボタン)が含まれてもよい。
【0174】
配信画面610が複数の端末装置2(視聴端末装置)において表示されている場合、各端末装置2(視聴端末装置)から送信された評価情報を集計した集計情報が配信画面600及び/又は配信画面610に含まれてもよい。例えば、サーバ装置3は、複数の端末装置2(視聴端末装置)のそれぞれから送信された評価情報の数を計数し、当該評価情報の数を配信画面600及び/又は配信画面610に含めるための表示情報を生成してもよい。集計情報は、評価情報の数に限らず、評価情報が送信された時間帯に関する情報等でもよい。なお、集計期間は、配信イベントの開始から現在時刻までの期間、配信画面600の表示開始から現在時刻までの期間、配信画面610の配信開始から現在時刻までの期間、又は、所定の期間(例えば、21時~24時までの期間)等である。また、集計期間は、複数設定されてもよい。サーバ装置3によって評価情報が配信ユーザの端末装置2(配信端末装置)に送信され得る場合、評価情報の集計処理は端末装置2(配信端末装置)によって実行されてもよい。この場合、配信画面600に集計情報を含める処理は、端末装置2(配信端末装置)によって実行されてもよく、配信画面610に集計情報を含める処理は、当該配信画面610を表示している端末装置2(視聴端末装置)によって実行されてもよい。
【0175】
配信画面610に含まれる追加ボタン614は、配信画面600及び配信画面610に表示させる追加オブジェクトを選択するための選択画面700の表示を指示するためのオブジェクト画像である。視聴ユーザによる入力装置24の操作に応じて追加ボタン614が選択されると、当該視聴ユーザの端末装置2(視聴端末装置)において選択画面700が表示される。選択画面700の詳細は後述する。
【0176】
配信画面610に含まれるコメントボタン615は、配信画面600及び配信画面610に表示させるコメント(文字列)を入力するためのコメント入力ウィンドウ(図示しない)の表示を指示するためのオブジェクト画像である。視聴ユーザによる入力装置24の操作に応じてコメントボタン615が選択されると、コメント入力ウィンドウ(図示しない)が配信画面610上に重畳表示される。
【0177】
コメント入力ウィンドウは、コメントボタン615を選択した視聴ユーザの端末装置2の表示装置23のみに表示され、コメント入力ウィンドウに入力中の文字列は、他の端末装置2の表示装置23に表示されない。例えば、視聴ユーザの端末装置2の表示処理部274は、当該視聴ユーザによる入力装置24の操作に応じてコメント入力ウィンドウに入力されたコメント(文字列)を示すコメント情報を作成する。コメント情報は応答情報の一種である。
【0178】
配信画面610に含まれる応答情報表示領域616には、視聴ユーザによる操作に応じて作成された応答情報(コメント情報、評価情報、及び/又は(後述する)追加オブジェクトに関する情報)、及び、同一の配信ユーザの配信画像612を視聴している他の視聴ユーザの端末装置2から送信された応答情報が含まれる。
【0179】
図7(b)に示される応答情報表示領域616の例では、「ユーザR」という名称の視聴ユーザの端末装置2から「かっこいい」というコメント(文字列)を示すコメント情報が送信されたことが示されている。また、「ユーザF」という名称の視聴ユーザの端末装置2から評価情報が送信されたことが示されている。さらに、この端末装置2を操作するユーザAの端末装置2によって作成された評価情報が送信されたことが示されている。
【0180】
配信画面610を表示している端末装置2の送信部272は、当該端末装置2の視聴ユーザによって応答情報が作成されて送信指示が入力されると、作成された応答情報とともに応答情報の表示指示に関する情報を、端末通信I/F21を介してサーバ装置3に送信する。なお、応答情報の表示指示に関する情報とともに、端末記憶装置22に記憶された当該視聴ユーザの視聴ユーザIDが送信される。
【0181】
サーバ装置3のサーバ受信部331は、配信画面610を表示している端末装置2から送信された応答情報の表示指示に関する情報を、応答情報と視聴ユーザIDとともに受信する。サーバ装置3のサーバ送信部332は、受信した視聴ユーザIDに関連付けて記憶された配信ユーザIDを、サーバ記憶装置32から抽出する。そして、サーバ送信部332は、抽出した配信ユーザIDによって示される配信ユーザの端末装置2及び抽出した視聴ユーザIDによって示される視聴ユーザの端末装置2に、受信した応答情報及び視聴ユーザIDを送信する。配信画面610を表示している各端末装置2の受信部273は、サーバ装置3から送信された応答情報及び視聴ユーザIDを端末通信I/F21を介して受信する。配信画面610を表示している各端末装置2の表示処理部274は、受信された応答情報及び受信された視聴ユーザIDに関連付けられた名称に基づいて、応答情報と当該応答情報を入力した視聴ユーザの名称とを時系列に並べて応答情報表示領域616内に含めた配信画面610を表示する。なお、受信されたユーザIDに関連付けられた名称は、表示処理部274によって、ユーザテーブルT1が参照されることにより抽出された情報である。このように、配信画面610を表示している各端末装置2の表示処理部274は、応答情報が受信されるたびに、受信された応答情報と当該応答情報を入力した視聴ユーザの名称とを時系列に並べて応答情報表示領域616に表示する。
【0182】
応答情報表示領域603及び/又は応答情報表示領域616に表示可能な応答情報の数に上限数が設定されてもよい。図7(a)に示される応答情報表示領域603及び図7(b)に示される応答情報表示領域616の例では、表示可能な応答情報の上限数は「3」である。各端末装置2に表示される応答情報の数が、設定された上限数を超える場合、各端末装置2の表示処理部274は、新たに受信した3つの応答情報を順に応答情報表示領域603に含めた配信画面600又は応答情報表示領域616に含めた配信画面610を表示する。
【0183】
なお、応答情報表示領域616内の応答情報がスクロール可能に表示されてもよい。この場合、この場合、ユーザによるスワイプ操作(例えば、指が画面に接しながら当該指が画面下から上に移動する操作)に応じて、応答情報表示領域616に現在含まれていない応答情報が、応答情報表示領域616内にスクロール表示される。配信画面600に含まれる応答情報表示領域603内の応答情報も、応答情報表示領域616と同様に、スクロール可能に表示されてもよい。
【0184】
視聴終了ボタン617は、配信画面610の表示を終了して、配信画像612の視聴を終了するためのボタンオブジェクト等のオブジェクト画像である。視聴ユーザによる入力装置24の操作によって視聴終了ボタン617が選択されると、当該視聴ユーザの端末装置2の表示処理部274は、配信画面610の表示を終了する。そして、端末装置2の送信部272は、視聴終了指示に関する情報を、端末記憶装置22に記憶された視聴ユーザIDと送信先情報ともに、端末通信I/F21を介してサーバ装置3に送信する。サーバ装置3のサーバ受信部331は、ユーザの端末装置2から送信された視聴終了指示に関する情報と視聴ユーザIDを受信すると、受信した視聴ユーザIDと同一且つ終了させた配信画面610に係る配信ユーザの配信ユーザIDに関連付けられた視聴ユーザIDを、視聴終了ユーザIDとしてサーバ記憶装置32に記憶する。なお、視聴終了ユーザIDは、終了させた配信画面610に係る配信ユーザの配信ユーザIDに関連付けて記憶される。これにより、視聴終了ボタン617を選択した視聴ユーザの配信画像の視聴が終了する。
【0185】
図8(a)は、視聴ユーザの端末装置2(視聴端末装置)の表示装置23に表示される選択画面700の一例を示す図である。図8(a)に示されるように、選択画面700は、配信画面610に重畳するように表示される。選択画面700は、配信画面610の表示を一時的に中断させている間に後に表示され、選択画面700の表示の終了に応じて配信画面610が再表示されてもよい。
【0186】
図8(a)に示される例では、8種類の追加候補オブジェクトを示す画像が選択画面700の表示領域内に含まれる。追加候補オブジェクトを示す画像の近傍に、当該追加候補オブジェクトを示す名称が配置されてもよい。選択画面700の表示領域内に含まれる追加候補オブジェクトの数は、8つに限らず、7つ以下でも9つ以上でもよい。端末装置2の表示処理部274は、複数の追加候補オブジェクトを示す画像の一部を選択画面700の表示領域内に含めることができない場合、追加候補オブジェクトを示す画像をスクロール可能に表示してもよい。この場合、視聴ユーザによるスワイプ操作(例えば、指が画面に接しながら当該指が画面右から左に移動する操作)に応じて、選択画面700の表示領域内に現在含まれていない追加候補オブジェクトを示す画像がスクロールされて、選択画面700の表示領域内に表示される。
【0187】
追加候補オブジェクトのそれぞれは追加オブジェクトを示す。追加候補オブジェクトを示す画像は、例えば、追加オブジェクトの一種であるギフトオブジェクトを示すアイコン画像、サムネイル画像等である。なお、選択画面700において、各追加候補オブジェクトの画像が、追加オブジェクトの種類(無料ギフト、有料ギフト、アクセサリ、応援グッズ、アピール、バラエティ、グループの所属ユーザの協力が必要な協力ギフト等)ごとに分類されて表示されてもよい。なお、有料ギフトに属する追加オブジェクトとは、ユーザが仮想的な貨幣価値の「コイン」を消費することにより購入可能な追加オブジェクトである。無料ギフトに属する追加オブジェクトとは、貨幣価値を消費することなく、代わりに配信を視聴することなどで取得できるポイントを消費すること等で入手可能な追加オブジェクトである。なお、追加オブジェクトは、視聴ユーザが、端末装置2において実行される所定のミッションをプレイして、当該所定のミッションをクリアすることで配信ユーザに送信することが可能となるオブジェクトでもよい。追加オブジェクトは、視聴ユーザが、端末装置2において実行される公知の抽選ゲームをプレイして、当該抽選ゲームで当選することで配信ユーザに送信することが可能となるオブジェクトでもよい。また、追加オブジェクトは、視聴ユーザが保有するオブジェクトとして管理(記憶)されてもよい。
【0188】
視聴ユーザによる入力装置24の操作に応じて追加候補オブジェクトが選択されると、入力装置24は、追加指示を、選択された追加候補オブジェクトに対応するオブジェクトIDとともに端末処理装置27に入力する。以下、追加指示に応じた追加処理の一例について説明する。
【0189】
まず、表示処理部274は、入力された追加指示及びオブジェクトIDを取得すると、オブジェクトテーブルT2を参照して、取得したオブジェクトIDに関連付けられた追加オブジェクトの静止画像又は動画像(画像情報)を端末記憶装置22から抽出する。次に、表示処理部274は、配信ユーザのキャラクタオブジェクト611を含む配信画像612に、抽出した静止画像又は動画像を含めた新たな配信画像612を生成する。
【0190】
次に、送信部272は、入力された追加指示及びオブジェクトIDを取得すると、追加指示を示す情報を、取得したオブジェクトIDと端末記憶装置22に記憶された視聴ユーザの視聴ユーザIDと配信画像に関する情報(配信画像の配信ユーザID)とともに、端末通信I/F21を介してサーバ装置3に送信する。次に、サーバ装置3のサーバ受信部331は、サーバ通信I/F31を介して、追加指示を示す情報とオブジェクトIDと視聴ユーザIDと配信画像に関する情報(配信画像の配信ユーザID)とを受信する。なお、配信画像に関する情報(配信画像の配信ユーザID)が送信されなかった場合、サーバ装置3のサーバ送信部332は、受信した視聴ユーザIDに関連付けて記憶された配信ユーザIDを、サーバ記憶装置32から抽出する。サーバ送信部332は、配信画像に関する情報(配信画像の配信ユーザID)又は抽出した配信ユーザIDに関連付けられた視聴ユーザIDのうち、受信した視聴ユーザID以外の視聴ユーザIDを抽出する。そして、サーバ送信部332は、抽出した視聴ユーザIDによって示される視聴ユーザの端末装置2に、受信した追加指示を示す情報とオブジェクトIDと受信したユーザID(追加指示をした視聴ユーザのユーザID)を、サーバ通信I/F31を介して送信する。また、サーバ送信部332は、配信画像に関する情報(配信画像の配信ユーザID)又は抽出した配信ユーザIDによって示される配信ユーザの端末装置2に、受信した追加指示を示す情報とオブジェクトIDと受信した視聴ユーザIDを、サーバ通信I/F31を介して送信する。
【0191】
そして、視聴ユーザ(追加指示をした視聴ユーザを除く)及び配信ユーザの端末装置2の受信部273は、端末通信I/F21を介して、追加指示を示す情報と追加指示をした視聴ユーザのユーザIDとオブジェクトIDとを受信する。次に、端末装置2の表示処理部274は、オブジェクトテーブルT2を参照して、受信したオブジェクトIDに関連付けられた追加オブジェクトの静止画像又は動画像(画像情報)を端末記憶装置22から抽出する。次に、表示処理部274は、配信ユーザのキャラクタオブジェクト601、611を含む配信画像602、612に、抽出した静止画像又は動画像を含めた新たな配信画像612を生成する。なお、新たな配信画像602、612には、追加指示をした視聴ユーザの名称及び受信したオブジェクトIDに関連付けられた追加オブジェクトの名称を含む応答情報が新たに表示されてもよい。以上により、追加処理は終了する。
【0192】
図8(b)は、端末装置2の表示装置23に表示される配信画面710の他の一例を示す図である。配信画面710には、配信画面610と同様に、キャラクタオブジェクト611を含む配信画像612と、評価ボタン613と、追加ボタン614と、コメントボタン615と、応答情報表示領域616と、視聴終了ボタン617が含まれる。
【0193】
配信画面710には、配信画面610と異なり、追加オブジェクト711及び追加オブジェクト712が含まれる。追加オブジェクト711及び追加オブジェクト712は、ともに追加オブジェクトを示す静止画像又は動画像である。以下、追加オブジェクト712の追加指示をした視聴ユーザがユーザAである場合を例に、追加オブジェクト712の表示処理の一例について説明する。
【0194】
ユーザAによる入力装置24の操作に応じて、(追加オブジェクト712に対応する)追加候補オブジェクトが選択されると、ユーザAの端末装置2の入力装置24は、追加指示を、選択された追加候補オブジェクトに対応するオブジェクトIDとともに端末処理装置27に入力する。ユーザAの端末装置2の表示処理部274は、入力された追加指示及びオブジェクトIDを取得すると、オブジェクトテーブルT2を参照して、取得したオブジェクトIDに関連付けられた追加オブジェクトの静止画像又は動画像(画像情報)を端末記憶装置22から抽出する。そして、ユーザAの端末装置2の表示処理部274は、配信ユーザのキャラクタオブジェクト611を含む配信画像612に、抽出した静止画像又は動画像に基づく追加オブジェクト712を含めた新たな配信画像612を生成する。
【0195】
ユーザAの端末装置2の送信部272は、追加オブジェクト712に係る追加指示を示す情報と取得したオブジェクトIDと端末記憶装置22に記憶されたユーザAの視聴ユーザIDとを、サーバ装置3経由で、視聴ユーザ(追加指示をした視聴ユーザを除く)及び配信ユーザの端末装置2に送信する。追加オブジェクト712に係る追加指示を示す情報とユーザAの視聴ユーザIDとオブジェクトIDとが、視聴ユーザ(ユーザAを除く)及び配信ユーザの端末装置2の受信部273によって受信されると、視聴ユーザ(ユーザAを除く)及び配信ユーザの端末装置2の表示処理部274は、オブジェクトテーブルT2を参照して、受信したオブジェクトIDに関連付けられた追加オブジェクトの静止画像又は動画像(画像情報)を端末記憶装置22から抽出する。そして、当該端末装置2の表示処理部274は、配信ユーザのキャラクタオブジェクト611を含む配信画像612に、抽出した静止画像又は動画像に基づく新たな配信画像612を生成する。以上により、追加オブジェクト712の表示処理は終了する。
【0196】
配信画面に追加される追加オブジェクトは、所定の変化条件が満たされると、配信画面の表示中に、形状、サイズ、配置、色、輝度、及び/又はデザインが変化してもよい。なお、所定の変化条件は、追加オブジェクトの追加指示を示す情報に関する条件であってもよい。例えば、所定の変化条件は、同じ配信画面を視聴している全視聴ユーザのうちのいずれかの視聴ユーザによる追加指示のタイミングに係る条件が満たされたこと、及び/又は、同じ配信画面を視聴している全視聴ユーザのうちの少なくとも2の視聴ユーザが互いに異なる複数の特定の種類の追加オブジェクトの追加指示をしたことでもよい。追加指示のタイミングに係る条件が満たされることとは、例えば、複数の視聴ユーザによる追加指示のタイミングの差分時間が所定期間内であること等である。視聴ユーザによる追加指示に応じて、サーバ装置3によって当該視聴ユーザに所定のポイントが付与される。所定の変化条件が満たされた場合、所定の変化条件を満たす追加指示を行った視聴ユーザに、所定のポイントよりも多いポイントが付与されてもよい。所定の変化条件は、所定の関係を有する複数の視聴ユーザのいずれかによる追加指示のタイミングに係る条件が満たされたこと、及び/又は、所定の関係を有する複数の視聴ユーザが互いに異なる複数の特定の種類の追加オブジェクトの追加指示をしたことでもよい。この場合、所定の関係を有さない視聴ユーザによる追加指示のタイミングに係る条件が満たされたとしても、所定の変化条件は満たされない。
【0197】
複数の視聴ユーザにおける所定の関係とは、例えば、複数の視聴ユーザのうちの一の視聴ユーザが複数の視聴ユーザのうちの他の視聴ユーザの相互フォロワーであることである。なお、一のユーザが他のユーザをフォローし且つ他のユーザも一のユーザをフォローしている(一のユーザと他のユーザが相互フォローしている)場合、一のユーザと他のユーザは相互フォロワーとなる。また、複数の視聴ユーザにおける所定の関係とは、複数の視聴ユーザのうちの一の視聴ユーザが、複数の視聴ユーザのうちの他の視聴ユーザと相互フォローしている所定の視聴ユーザと相互フォローの関係にあることでもよい。
【0198】
また、複数の視聴ユーザにおける所定の関係とは、複数の視聴ユーザがフレンド関係にあることでもよい。また、複数の視聴ユーザにおける所定の関係とは、複数の視聴ユーザのうちの一の視聴ユーザの端末装置に、複数の視聴ユーザのうちの他の視聴ユーザの特定情報(電話番号、メールアドレス、所定のID(identification)等)が記憶されていることでもよい。また、複数の視聴ユーザにおける所定の関係とは、複数の視聴ユーザが同一の情報交換サービスを利用して情報交換を実施した回数が、所定回数以上である関係でもよい。また、複数の視聴ユーザにおける所定の関係とは、複数の視聴ユーザのそれぞれが同一の及び/又は異なる情報交換サービスに参加した回数が、ともに所定回数以上である関係でもよい。
【0199】
また、複数の視聴ユーザにおける所定の関係とは、複数の視聴ユーザのうちの一の視聴ユーザが配信ユーザとして配信画像を配信した場合において、当該複数の視聴ユーザのうちの他の視聴ユーザの操作に関する関係でもよい。ここで、他の視聴ユーザの操作に関する関係とは、当該一の視聴ユーザによって配信された配信画像を当該他の視聴ユーザが視聴した回数が所定の視聴回数以上であるという関係である。また、他の視聴ユーザの操作に関する関係とは、当該一の視聴ユーザによって配信された配信画像において、当該他の視聴ユーザによるコメント情報の送信が所定の送信回数以上であるという関係でもよい。
【0200】
また、複数の視聴ユーザにおける所定の関係とは、複数の視聴ユーザのそれぞれが参加している所定のイベントに関する関係でもよい。ここで、所定のイベントに関する関係とは、複数の視聴ユーザのそれぞれが、現在同一のイベントに参加しているという関係である。また、所定のイベントに関する関係とは、複数の視聴ユーザのそれぞれが、過去に同一のイベントに参加していたという関係でもよい。また、所定のイベントに関する関係とは、複数の視聴ユーザのうちの一以上の視聴ユーザが参加しているイベントに、複数の視聴ユーザのうちの他の視聴ユーザが、過去に参加していたという関係でもよい。
【0201】
配信ユーザによる入力装置24の操作によって配信画像602の変更ボタン(図示せず)が選択された場合、選択画面800が表示される。例えば、変更ボタンは、配信画面600に含まれる。変更ボタンは、表示装置23に表示されたホーム画面等の所定の画面に含まれるものでもよい。図9(a)は、配信ユーザの端末装置2(配信端末装置)の表示装置23に表示される選択画面800の一例を示す図である。図9(a)に示される選択画面800は、配信画面600に重畳して表示される。選択画面800は、配信画面600の表示を終了させた後に表示されてもよい。
【0202】
選択画面800には、複数の配置箇所のそれぞれを示す複数の配置候補オブジェクト801、及び、キャラクタオブジェクト601に新たに装着させる装着オブジェクトの候補となる装着候補オブジェクト802が含まれる。配信ユーザによる入力装置24の操作によって複数の配置候補オブジェクト801のいずれかが選択されると、選択された配置候補オブジェクト801に対応する配置候補に関連付けられた配信ユーザの保有オブジェクトのオブジェクトIDに対応する装着候補オブジェクト802が選択画面800に表示される。配信ユーザによる入力装置24の操作によって複数の装着候補オブジェクト802のいずれかが選択されると、入力装置24は、変更指示を端末処理装置27に入力し、表示処理部274は、上述の変更処理を実行する。そして、表示処理部274は、新たな装着オブジェクトを装着したキャラクタオブジェクト811を含む配信画像812を含む配信画面810(図9(b))を表示する。
【0203】
図9(b)は、配信ユーザの端末装置2(配信端末装置)の表示装置23に表示される配信画面810の他の一例を示す図である。配信画面810には、新たな装着オブジェクトを装着した配信ユーザのキャラクタオブジェクト811を含む配信画像812が少なくとも含まれる。図9(b)に示される例では、配信ユーザのキャラクタオブジェクト601が着用している衣服が変更されたキャラクタオブジェクト811が表示される。
【0204】
動画配信サービスを開始した配信ユーザによって入力された変更指示に関する情報は、サーバ装置3を経由して、当該配信ユーザの配信画像を視聴している視聴ユーザの端末装置2(視聴端末装置)に送信される。これにより、配信ユーザによって入力された変更指示に応じた変更処理が、視聴ユーザの端末装置2(視聴端末装置)においても実行される。これにより、新たな装着オブジェクトが装着された配信ユーザのキャラクタオブジェクトを含む配信画像が視聴ユーザの端末装置2(視聴端末装置)に表示される。
【0205】
図8及び図9を参照して説明したように、視聴ユーザによる追加指示に応じて、ユーザ配信ユーザのキャラクタオブジェクトを含む配信画像の少なくとも一部が変更され、配信ユーザによる変更指示に応じて、配信ユーザのキャラクタオブジェクトの少なくとも一部が変更される。これにより、配信イベント中に、視聴ユーザが飽きてしまうこと防止し、動画配信サービスを継続利用しようとするユーザの意欲を向上させることが可能となる。
【0206】
また、従来の情報処理システムでは、配信ユーザは、キャラクタオブジェクトを介して視聴ユーザへの配信イベントを開始した後に、キャラクタオブジェクトを含む配信画像を変更しようとするためには、配信イベントを中断しなければならなかった。そして、配信イベントが中断された後に、キャラクタオブジェクトの外観及び/又はキャラクタオブジェクトを含む配信画像内の背景等の画像を変更するための機能を起動させる必要があった。そして、配信ユーザは、変更機能を用いてキャラクタオブジェクト及び/又は配信画像を変更した後に、配信イベントを再開するという煩雑な手続きを行う必要があった。これに対し、本実施形態の情報処理システム1は、配信イベントを中断して配信ユーザのキャラクタオブジェクトの再設定を行うことなく、配信ユーザのキャラクタオブジェクトの変更を可能とする。これにより、本実施形態の情報処理システム1では、配信イベント中に配信ユーザのキャラクタオブジェクトを変更させるためのユーザインターフェースが複雑とならないため、従来の情報処理システムより、ユーザビリティを向上させることが可能となる。また、本実施形態の情報処理システム1では、配信イベントを中断することなくユーザのキャラクタオブジェクトの変更が可能であるため、サーバ装置3及び端末装置2間の通信回数及び通信量を低減させることができる。このように、本実施形態の情報処理システム1では、サーバ装置3及び端末装置2間の通信を改善することが可能となる。
【0207】
図10(a)は、ユーザの端末装置2の表示装置23に表示されるグループ設定画面900の一例を示す図である。グループ設定画面900は、表示装置23に表示されたホーム画面等の所定の画面に対するユーザの操作に応じて表示される。グループ設定画面900を表示可能な端末装置2を操作できるユーザは、配信ユーザ又は視聴ユーザである。グループ設定画面900を表示可能な端末装置2を操作できるユーザは、配信ユーザ及び視聴ユーザに限定されず、サーバ装置3によって提供されるサービスを受けることが可能なユーザであれば、どのようなユーザでもよい。グループ設定画面900に対するユーザの操作に応じて、新たな情報交換グループが設定される。
【0208】
図10(a)に示されるように、グループ設定画面900には、候補表示領域901、選択オブジェクト902と、開始ボタン903と、が含まれる。候補表示領域901には、情報交換グループに所属可能な一又は複数の候補ユーザを示す情報が表示される。例えば、情報交換グループに所属可能な一又は複数の候補ユーザは、グループ設定画面900を表示した端末装置2を操作するユーザの相互フォロワーであるユーザである。または、情報交換グループに所属可能な一又は複数の候補ユーザは、グループ設定画面900を表示した端末装置2を操作するユーザとフレンド関係にあるユーザでもよい。情報交換グループに所属可能な一又は複数の候補ユーザは、上述に限らず、グループ設定画面900を表示した端末装置2を操作するユーザと所定の関係を有するユーザであればどのようなユーザでもよい。図10(a)に示される例では、ユーザの端末装置2の表示処理部274は、情報交換グループに所属可能な複数のユーザのキャラクタオブジェクトのそれぞれサムネイル画像及び名称を、候補ユーザを示す情報として候補表示領域901に表示する。
【0209】
選択オブジェクト902は、候補表示領域901に表示された各候補ユーザを選択するための操作オブジェクトである。図10(a)に示される例では、ユーザの端末装置2の表示処理部274は、各候補ユーザに対応するチェックボックスオブジェクトを選択オブジェクト902として表示する。例えば、ユーザの入力装置24の操作によって選択オブジェクト902が選択されると、選択オブジェクト902が「チェック」マークを含む表示となる。この場合、「チェック」マークを含む表示となっている選択オブジェクト902に対応する候補ユーザが選択された状態となる。また、「チェック」マークを含む表示となっている選択オブジェクト902がユーザの入力装置24の操作によって選択されると、選択オブジェクト902が「チェック」マークを含まない表示となる。この場合、「チェック」マークを含まない表示となっている選択オブジェクト902に対応する候補ユーザが選択されていない状態となる。選択オブジェクト902のそれぞれには、対応する候補ユーザのユーザIDが関連付けられている。
【0210】
開始ボタン903は、ユーザが新たに情報交換グループを作成し、新たに作成した情報交換グループに所属する他ユーザとの情報交換を開始するためのボタンオブジェクト等である。ユーザによる入力装置24の操作によって開始ボタン903が選択されると、端末装置2を操作するユーザと選択オブジェクト902によって選択された状態の候補ユーザとが所属ユーザとして所属する新たな情報交換グループが作成される。例えば、ユーザの端末装置2の表示処理部274は、端末記憶装置22に記憶されたユーザのユーザIDと、選択オブジェクト902によって選択された状態の選択オブジェクト902に関連付けられた候補ユーザのユーザIDと、を特定する。そして、表示処理部274は、新たに作成したグループIDに、特定されたユーザのユーザID及び候補ユーザのユーザIDを、所属ユーザとして関連付けてグループテーブルT3に記憶する。この際、表示処理部274は、新たに作成したグループIDに対して、自動的に作成した情報交換グループの名称を対応付けてもよく、又は、ユーザによって入力された情報交換グループの名称を対応付けてもよい。開始ボタン903の選択に応じて新たな情報交換グループが作成されると、表示処理部274は、新たな情報交換グループの所属ユーザによる情報交換画面1000を表示する。
【0211】
図10(b)は、ユーザの端末装置2の表示装置23に表示される情報交換開始画面910の一例を示す図である。情報交換開始画面910は、表示装置23に表示されたホーム画面等の所定の画面に対するユーザの操作に応じて表示される。情報交換開始画面910を表示可能な端末装置2を操作できるユーザは、配信ユーザ又は視聴ユーザである。情報交換開始画面910を表示可能な端末装置2を操作できるユーザは、配信ユーザ及び視聴ユーザに限定されず、サーバ装置3によって提供されるサービスを受けることが可能なユーザであれば、どのようなユーザでもよい。情報交換開始画面910に対するユーザの操作に応じて、選択された情報交換グループによる情報交換が開始される。
【0212】
図10(b)に示されるように、情報交換開始画面910には、候補グループ領域911が含まれる。候補グループ領域911には、情報交換開始画面910を表示する端末装置2を操作するユーザが所属している情報交換グループを示す情報が表示される。情報交換グループを示す情報は、ユーザによって選択可能であり、情報交換グループを示す情報には、対応する情報交換グループのグループIDが関連付けられている。
【0213】
ユーザによる入力装置24の操作によって、情報交換開始画面910に含まれるいずれかの情報交換グループを示す情報が選択されると、選択された情報交換グループを示す情報に関連付けられているグループIDが特定される。表示処理部274は、特定されたグループIDに関連付けられたユーザIDによって識別される各ユーザ(特定されたグループIDによって示される情報交換グループに所属する各ユーザ)による情報交換画面1000を表示する。
【0214】
図11(a)は、ユーザの端末装置2の表示装置23に表示される情報交換画面1000の一例を示す図である。情報交換画面1000では、グループ設定画面900に含まれる開始ボタン903がユーザによって選択されたことにより新たに設定された情報交換グループに所属する複数のユーザによる情報交換が行われる。または、情報交換画面1000では、情報交換開始画面910においてユーザによって選択された情報交換グループに所属する複数のユーザによる情報交換が行われる。以下、情報交換を行う情報交換グループに所属する複数のユーザのうち、情報交換画面1000を表示している端末装置2を操作するユーザ以外のユーザを、他ユーザと称する場合がある。情報交換画面1000(及び後述する各情報交換画面)は、テキストチャット等を実現する所謂チャット画面等によって実現されてもよい。
【0215】
情報交換画面1000には、他ユーザ入力情報1001と、他ユーザ情報1002と、テキスト入力オブジェクト1003と、候補表示ボタン1004と、ユーザ入力情報1005と、が含まれる。他ユーザ入力情報1001は、他ユーザによって入力された入力情報である。他ユーザ情報1002は、他ユーザ入力情報1001ごとに対応付けられて表示される他ユーザを示す情報(キャラクタオブジェクトのアイコン画像等)である。テキスト入力オブジェクト1003は、入力情報としてのテキスト情報をユーザが入力するための操作オブジェクトである。候補表示ボタン1004は、キャラクタ関連画像に対応する候補情報1101を、ユーザが選択できるように表示させるための操作オブジェクトである。ユーザ入力情報1005は、ユーザによって入力された入力情報である。
【0216】
他ユーザの端末装置2から送信された他ユーザの入力情報がサーバ装置3を経由して受信される度に、表示処理部274は、情報交換画面1000の他ユーザ表示領域に、受信された他ユーザの入力情報を示す他ユーザ入力情報1001を表示する。例えば、他ユーザ表示領域は、情報交換画面1000の左辺近傍領域であり、他ユーザ入力情報1001は、他ユーザ表示領域に、最も古いものから順に画面の上から下に向けて時系列に表示される。ユーザの入力情報が、テキスト入力オブジェクト1003に対するユーザの入力操作によって入力される度に、表示処理部274は、情報交換画面1000のユーザ表示領域に、入力されたユーザの入力情報を示すユーザ入力情報1005を表示する。例えば、ユーザ表示領域は、情報交換画面1000の右辺近傍領域であり、ユーザ入力情報1005は、ユーザ表示領域に、最も古いものから順に画面の上から下に向けて時系列に表示される。
【0217】
ユーザの端末装置2の送信部272は、新たに設定された情報交換グループに係る情報交換画面1000が表示された場合、新たな情報交換グループに関する情報を、端末通信I/F21を介してサーバ装置3に送信する。新たな情報交換グループに関する情報は、新たな情報交換グループのグループID、新たな情報交換グループの名称、及び新たな情報交換グループに所属するユーザのユーザIDである。
【0218】
サーバ装置3のサーバ受信部331は、サーバ通信I/F31を介して、情報交換グループに関する情報を受信する。サーバ受信部331は、受信した新たな情報交換グループに関する情報をサーバ記憶装置32に記憶する。例えば、サーバ受信部331は、新たな情報交換グループのグループIDに関連付けて、新たな情報交換グループの名称、及び新たな情報交換グループに所属するユーザのユーザIDをサーバ記憶装置32に記憶する。
【0219】
サーバ装置3のサーバ送信部332は、新たな情報交換グループに関する情報を、新たな情報交換グループに所属するユーザのうちの、新たな情報交換グループに関する情報を送信したユーザ以外のユーザのユーザIDによって示される他ユーザの端末装置2にサーバ通信I/F31を介して送信する。
【0220】
他ユーザの端末装置2の受信部273は、サーバ装置3経由でユーザの端末装置2から送信された新たな情報交換グループに関する情報を受信すると、新たな情報交換グループのグループIDに関連付けて、新たな情報交換グループの名称、及び新たな情報交換グループに所属するユーザのユーザIDを、グループテーブルT3に記憶する。なお、他ユーザの端末装置2の表示処理部274は、新たな情報交換グループに関する情報を受信すると、自動的に新たな情報交換グループに係る情報交換画面1000を表示してもよい。
【0221】
情報交換画面1000において、ユーザの操作によってテキスト入力オブジェクト1003に新たなテキスト情報が入力情報として入力されると、表示処理部274は、入力された新たなテキスト情報を、ユーザ入力情報1005としてユーザ表示領域に表示する。情報交換画面1000において、ユーザの操作によって画像情報又は動画情報等が入力情報として入力されると、表示処理部274は、入力された画像情報又は動画情報等を、ユーザ入力情報1005としてユーザ表示領域に表示する。入力情報として入力される情報は、テキスト情報、画像情報、及び動画情報に限定されず、所定のアプリケーションプログラムによって利用可能な形式の情報でもよい。
【0222】
他ユーザの端末装置2によって表示された情報交換画面1000において他ユーザの操作によって入力された入力情報が、他ユーザのユーザIDとともに、サーバ装置3経由で受信された場合、受信された入力情報が、他ユーザ入力情報として他ユーザ表示領域に表示される。この場合、受信された他ユーザのユーザIDに関連する画像等が他ユーザ情報1002として表示される。
【0223】
ユーザの端末装置2の送信部272は、入力された新たなテキスト情報及びユーザのユーザIDを、サーバ装置3を経由して他ユーザの端末装置2に送信する。これにより、テキスト情報を入力したユーザ以外の所属ユーザである他ユーザの端末装置2に表示される情報交換画面1000においても、入力された新たなテキスト情報が他ユーザ入力情報1001として表示される。
【0224】
情報交換画面1000において、ユーザによる入力装置24の操作によって候補表示ボタン1004が選択された場合、入力装置24は、キャラクタ関連画像を選択するための候補情報の表示指示を端末処理装置27に送出する。次に、表示処理部274は、ユーザのキャラクタオブジェクトを含むキャラクタ関連画像が過去に生成されて端末記憶装置22に記憶されているか否かを判定する。ユーザのキャラクタオブジェクトを含むキャラクタ関連画像が記憶されていない場合、表示処理部274は、キャラクタ関連画像の生成を指示するための生成指示オブジェクト1006を表示する。また、ユーザのキャラクタオブジェクトを含むキャラクタ関連画像が記憶されている場合、例えば、表示処理部274は、記憶されている4種類の候補情報1101を含む情報交換画面1100を表示する。
【0225】
図11(b)は、ユーザの端末装置2の表示装置23に表示される情報交換画面1010の一例を示す図である。情報交換画面1010は、情報交換画面1000に含まれる候補表示ボタン1004がユーザによって選択されたときに、ユーザのキャラクタオブジェクトを含むキャラクタ関連画像が端末記憶装置22に記憶されていないと判定された場合に表示される画面である。
【0226】
情報交換画面1010には、情報交換画面1000と同様に、他ユーザ入力情報1001と、他ユーザ情報1002と、テキスト入力オブジェクト1003と、候補表示ボタン1004と、ユーザ入力情報1005と、が含まれる。さらに、情報交換画面1010には、生成指示オブジェクト1006が含まれる。図11(b)に示される例では、情報交換画面1010において、生成指示オブジェクト1006とともに、キャラクタ関連画像の生成を促す情報が表示される。
【0227】
情報交換画面1010において、ユーザによる入力装置24の操作によって生成指示オブジェクト1006が選択された場合、入力装置24は、キャラクタ関連画像の生成指示を端末処理装置27に送出する。生成部271は、入力装置24からキャラクタ関連画像の生成指示を取得した場合、キャラクタ関連画像の生成処理を実行する。以下、キャラクタ関連画像の生成処理の一例について説明する。
【0228】
まず、生成部271は、端末記憶装置22に記憶されたユーザIDに関連付けられたキャラクタオブジェクトのモデルIDと、使用オブジェクトのオブジェクトIDとをユーザテーブルT1から抽出する。次に、生成部271は、抽出したモデルIDに関連付けられたモデルデータと、抽出した使用オブジェクトのオブジェクトIDに関連付けられた画像情報及び配置箇所を端末記憶装置22から読み出す。次に、生成部271は、キャラクタ関連画像用のモーションデータ及びキャラクタ関連画像用のオブジェクトデータを端末記憶装置22から読み出す。次に、生成部271は、読み出したモデルデータと、使用オブジェクトの画像情報及び配置箇所と、キャラクタ関連画像用のモーションデータ及びキャラクタ関連画像用のオブジェクトデータとに基づいて、所定の動作及び表情のキャラクタオブジェクトと、背景、文字等のオブジェクトデータとを含むキャラクタ関連画像を生成する。そして、生成部271は、生成したキャラクタ関連画像に、当該キャラクタ関連画像を一意に識別するための関連画像IDを関連付けて端末記憶装置22に記憶する。また、生成部271は、生成したキャラクタ関連画像を示す候補情報を生成し、生成した候補情報に、キャラクタ関連画像を識別するための関連画像IDを関連付けて端末記憶装置22に記憶する。また、生成部271は、キャラクタ関連画像の生成時における使用オブジェクトのオブジェクトIDを関連画像IDに関連付けて端末記憶装置22に記憶し、キャラクタ関連画像の生成処理が終了する。なお、生成されたキャラクタ関連画像の一部又は全部は、情報交換サービスにおいて使用できないように設定されてもよい。この場合、情報交換サービスにおいて使用可能なキャラクタ関連画像によって構成される使用可能グループが設定されてもよい。そして、情報交換サービスにおいて使用可能な新たなキャラクタ関連画像が生成されると、当該新たなキャラクタ関連画像は使用可能グループに含まれるように設定される。
【0229】
以下、キャラクタ関連画像の送信処理の一例について説明する。まず、キャラクタ関連画像を生成した端末装置2の送信部272は、端末記憶装置22に記憶された、関連画像IDに関連付けられたキャラクタ関連画像、候補情報、及び使用オブジェクトのオブジェクトIDを、端末通信I/F21を介してサーバ装置3に送信する。なお、関連画像IDに関連付けられたキャラクタ関連画像、候補情報、及び使用オブジェクトのオブジェクトIDとともに、端末記憶装置22に記憶されたユーザIDが、サーバ装置3に送信される。サーバ装置3のサーバ受信部331は、関連画像IDに関連付けられたキャラクタ関連画像、候補情報、及び使用オブジェクトのオブジェクトIDと、ユーザIDとを受信すると、ユーザIDに関連画像IDを関連付けて記憶するとともに、関連画像IDに関連付けて、キャラクタ関連画像、候補情報、及び使用オブジェクトのオブジェクトIDをサーバ記憶装置32に記憶する。そして、サーバ送信部332は、キャラクタ関連画像等を送信した端末装置2のユーザが所属する情報交換グループに所属する他のユーザの端末装置2に、受信された、ユーザのユーザIDに関連付けられた関連画像IDと、当該関連画像IDに関連付けられたキャラクタ関連画像、候補情報、及び使用オブジェクトのオブジェクトIDを、サーバ通信I/F31を介して送信する。他のユーザの端末装置2は、送信された、ユーザIDに関連付けられた関連画像IDと、当該関連画像IDに関連付けられたキャラクタ関連画像、候補情報、及び使用オブジェクトのオブジェクトIDを端末記憶装置22に記憶する。以上により、キャラクタ関連画像の送信処理が終了する。なお、キャラクタ関連画像を生成した端末装置2の送信部272は、端末記憶装置22に記憶された、関連画像IDに関連付けられた候補情報及び使用オブジェクトのオブジェクトIDをサーバ装置3に送信しなくてもよい。また、情報交換グループに所属する他のユーザの端末装置2に、同じ情報交換グループに所属する一のユーザのユーザIDに関連付けられた、候補情報及び使用オブジェクトのオブジェクトIDが送信されなくてもよい。また、情報交換グループに所属する他のユーザの端末装置2に、同じ情報交換グループに所属する一のユーザのユーザIDに関連付けられたキャラクタ関連画像が送信されるタイミングは、一のユーザが、キャラクタ関連画像を入力情報として選択したタイミングでもよい。キャラクタ関連画像の送信処理は、キャラクタ関連画像の生成処理及び/又は追加生成処理が実行されるたびに実行されてもよい。
【0230】
表示処理部274は、生成部271によって生成された候補情報を、端末記憶装置22から読み出して表示する。図12(a)は、ユーザの端末装置2の表示装置23に表示される情報交換画面1100の一例を示す図である。情報交換画面1100は、情報交換画面1010に含まれる生成指示オブジェクト1006がユーザによって選択されたときに表示される画面である。
【0231】
情報交換画面1100には、情報交換画面1000と同様に、他ユーザ入力情報1001と、他ユーザ情報1002と、テキスト入力オブジェクト1003と、候補表示ボタン1004と、ユーザ入力情報1005と、が含まれる。さらに、情報交換画面1010には、生成された4種類の候補情報1101及び追加生成ボタン1102が含まれる。情報交換画面1100に含まれる候補情報1101の種類は4種類に限らず、3種類以下でも5種類以上でもよい。端末装置2の表示処理部274は、複数種類の候補情報1101の一部を情報交換画面1100の表示領域内に含めることができない場合、候補情報1101をスクロール可能に表示してもよい。この場合、ユーザによるスワイプ操作(例えば、指が画面に接しながら当該指が画面右から左に移動する操作)に応じて、情報交換画面1100の表示領域内に現在含まれていない候補情報1101がスクロールされて、情報交換画面1100の表示領域内に表示される。
【0232】
ユーザによる入力装置24の操作に応じて、4種類の候補情報1101の中から一つの候補情報が選択された場合(図12(b))、入力装置24は、選択された候補情報に関連付けられた関連画像IDを端末処理装置27に送出する。次に、表示処理部274は、入力装置24から受け取った関連画像IDによって識別されるキャラクタ関連画像を端末記憶装置22から抽出し、抽出されたキャラクタ関連画像を、ユーザ入力情報1201として情報交換画面1200のユーザ表示領域に表示する(図13)。ユーザ入力情報1201として表示されるキャラクタ関連画像は、2次元静止画像、又は、キャラクタオブジェクトを含む3次元の仮想空間内が描画された3次元静止画像である。ユーザ入力情報1201として表示されるキャラクタ関連画像が複数の連続したモーションデータに基づいて生成された場合、当該キャラクタ関連画像は、所定時間(例えば3秒)だけ動くキャラクタオブジェクトを含む2次元動画像でもよい。この場合、キャラクタ関連画像は、所定時間(例えば3秒)だけ動くキャラクタオブジェクトを含む3次元の仮想空間内が描画された3次元動画像でもよい。図13に示されるように、ユーザ入力情報1201として表示されたキャラクタ関連画像の表示装置23の表示画面における表示サイズは、配信画像602の表示装置23の表示画面における表示サイズより小さい。このように、キャラクタ関連画像が表示装置23の表示画面に描画される描画処理負荷は、配信画像602が表示装置23の表示画面に描画される描画処理負荷より小さい。また、配信画像602を表示するためのモーションデータを含むキャラクタ動画データは、継続的に送信されるため、当該キャラクタ動画データの送信時の伝送量は、キャラクタ関連画像を表示するための関連画像IDの送信時の伝送量よりも大きい。このように、各種サービスにおいてキャラクタ関連データが使用されることにより、配信画像が使用される場合と比較して、端末装置2及び/又はサーバ装置3の処理負荷、並びに、端末装置2及びサーバ装置3の間の送信負荷を低減させつつ、ユーザのキャラクタオブジェクトを他のユーザの端末装置2に表示させることが可能となる。
【0233】
表示処理部274によるユーザ入力情報1201の表示とともに、送信部272は、入力装置24から受け取った関連画像ID及び端末記憶装置22に記憶されたユーザIDを、端末通信I/F21を介してサーバ装置3に送信する。サーバ装置3のサーバ送信部332は、サーバ受信部331によって受信されたユーザIDと同じ情報交換グループに関連付けられた他ユーザのユーザIDをサーバ記憶装置32から抽出する。また、サーバ送信部332は、抽出されたユーザIDによって識別される他ユーザの端末装置2に、サーバ受信部331によって受信された関連画像ID及びユーザIDを、サーバ通信I/F31を介して送信する。
【0234】
そして、他ユーザの端末装置2の受信部273は、サーバ装置3から送信された関連画像ID及びユーザIDを、端末通信I/F21を介して受信する。次に、他ユーザの端末装置2の表示処理部274は、受信部273によって受信された関連画像IDによって識別されるキャラクタ関連画像を端末記憶装置22から抽出し、抽出されたキャラクタ関連画像を、他ユーザ入力情報として配信画面の他ユーザ表示領域に表示する。このように、ユーザによって使用されたキャラクタ関連画像と同一の画像が、ユーザが所属する情報交換グループに関連付けられた他ユーザの端末装置2においても表示される。なお、他ユーザの端末装置2の表示処理部274は、受信された関連画像IDによって識別されるキャラクタ関連画像が端末記憶装置22に記憶されていない場合、他ユーザの端末装置2の送信部272は、画像送信要求をサーバ装置3に送信する。画像送信要求は、受信された関連画像ID及び/又はユーザID、並びに、他ユーザのユーザIDとともに送信される。サーバ装置3のサーバ送信部332は、サーバ受信部331によって画像送信要求が受信された場合、画像送信要求とともに受信された関連画像IDに関連付けられたキャラクタ関連画像をサーバ記憶装置32から抽出する。次に、サーバ送信部332は、抽出されたキャラクタ関連画像を、受信された関連画像ID及びユーザIDとともに他ユーザの端末装置2に送信する。他ユーザの端末装置2の受信部273は、サーバ装置3から送信された関連画像ID、キャラクタ関連画像及びユーザIDを、端末通信I/F21を介して受信し、互いに関連付けて端末記憶装置22に記憶する。そして、他ユーザの端末装置2の表示処理部274は、記憶されたキャラクタ関連画像を、他ユーザ入力情報として配信画面の他ユーザ表示領域に表示する。
【0235】
図12(a)に戻り、ユーザによる入力装置24の操作に応じて追加生成ボタン1102が選択された場合、ユーザの端末装置2の表示処理部274及び生成部271は、追加生成処理を実行する。追加生成処理は、ユーザを示すキャラクタオブジェクトに関する参照情報に基づいて新たなキャラクタ関連画像を生成する処理である。参照情報は、参照情報取得処理によって取得された情報であり、例えば、表示された配信画像を示す情報を含む。
【0236】
図14(a)を参照して、配信ユーザの端末装置2によって実行される参照情報取得処理の一例について説明する。以下、配信ユーザの端末装置2を配信端末装置2aと称し、視聴ユーザの端末装置2を視聴端末装置2bと称する場合がある。図14(a)は、配信端末装置2aの表示装置23に表示される配信画面600の一例を示す図である。図14(a)に示される配信画面600は、図7(a)に示される配信画面600と同様の表示要素を有する。
【0237】
図14(a)に示されるように、配信ユーザによる配信端末装置2aの入力装置24の操作に応じて取得ボタン604が選択された場合、入力装置24は、参照情報の取得指示を、端末処理装置27に入力する。
【0238】
参照情報には、配信画像602の少なくとも一部の画像情報が含まれる。例えば、配信端末装置2aの表示処理部274は、参照情報の取得指示に応じて、配信画像602の少なくとも一部の画像情報を参照情報として取得する。参照情報として取得された画像情報は、参照情報の取得指示時点の時刻において表示処理部274が配信画面600をキャプチャしたキャプチャ画像情報(スクリーンショット)、又は、そのスクリーンショットの一部分の画像領域に対応する画像情報である。参照情報として取得された画像情報は、表示処理部274によって時系列に従って取得された、取得期間(例えば、参照情報の取得指示を取得した時点の時刻から2秒後までの期間。)内の複数のスクリーンショット(又はその一部)でもよい。取得期間は、配信ユーザによる配信端末装置2aの入力装置24の操作に応じた取得ボタン604のタッチの継続期間でもよい。例えば、配信端末装置2aの入力装置24は、配信ユーザの指が取得ボタン604に接触した時刻から、配信ユーザの指が取得ボタン604から離れた時刻までの期間を、取得期間として出力してもよい。以降、参照情報として取得された画像情報を、参照画像情報と称する場合がある。そして、表示処理部274は、参照画像情報を端末記憶装置22に記憶し、参照情報取得処理が終了する。配信画像602の少なくとも一部の画像情報は、配信画像を示す情報の一例である。
【0239】
参照情報には、配信画像602のキャラクタオブジェクト601のモーションデータが含まれてもよい。図14(a)に示される例において、表示処理部274は、参照情報の取得指示に応じて、配信画像602のキャラクタオブジェクト601のモーションデータを参照情報として取得してもよい。例えば、生成部271は、モーションデータを生成するたびに、現在時刻から所定時間前までのモーションデータ(例えば、現在時刻が8時5分30秒の場合、8時5分0秒から8時5分30秒までのモーションデータ。)を一時的に端末記憶装置22に記憶する。そして、表示処理部274は、参照情報の取得指示時点の時刻において表示された配信画像602のキャラクタオブジェクト601のモーションデータを参照情報として取得する。表示処理部274は、参照情報の取得指示を取得した時点の時刻から取得期間(例えば、当該から2秒前までの期間)内において表示された配信画像602のキャラクタオブジェクト601のモーションデータを参照情報として取得してもよい。以降、参照情報として取得されたモーションデータを、参照モーションデータと称する場合がある。そして、表示処理部274は、参照モーションデータを端末記憶装置22に記憶し、参照情報取得処理が終了する。配信画像602のキャラクタオブジェクト601のモーションデータは、配信画像を示す情報の一例である。
【0240】
参照画像情報及び参照モーションデータに係る参照情報取得処理は、配信ユーザによる取得ボタン604の選択に応じて実行されるものに限らない。例えば、参照画像情報及び参照モーションデータに係る参照情報取得処理は、視聴ユーザによる指示に応じて自動的に実行されてもよい。この場合、配信ユーザの配信画像612を視聴している視聴ユーザの視聴端末装置2bによって表示される配信画面610には、取得ボタン(図示しない)が含まれる。視聴ユーザによる視聴端末装置2bの入力装置24の操作に応じて取得ボタンが選択された場合、入力装置24は、参照情報の取得指示を、取得ボタンが選択された時点の日時を示す取得日時情報とともに端末処理装置27に入力する。視聴端末装置2bの送信部272は、参照情報の取得指示及び取得日時情報を取得すると、参照情報の取得指示を示す情報及び取得日時情報を、端末通信I/F21を介してサーバ装置3に送信する。参照情報の取得指示を示す情報及び取得日時情報とともに、端末記憶装置22に記憶された視聴ユーザの視聴ユーザIDが送信されてもよい。次に、サーバ装置3のサーバ受信部331は、サーバ通信I/F31を介して、参照情報の取得指示を示す情報及び取得日時情報を受信する。サーバ装置3のサーバ送信部332は、受信された参照情報の取得指示を示す情報及び取得日時情報を、サーバ通信I/F31を介して配信端末装置2aに送信する。配信端末装置2aの受信部273は、端末通信I/F21を介して、受信された参照情報の取得指示を示す情報及び取得日時情報を受信する。受信部273は、参照情報の取得指示を示す情報及び取得日時情報に基づいて、取得日時情報によって示される日時における参照画像情報及び参照モーションデータに係る参照情報取得処理を実行する。そして、受信部273は、取得日時情報によって示される日時における参照画像情報及び/又は参照モーションデータを取得し、参照画像情報及び/又は参照モーションデータを端末記憶装置22に記憶して、参照情報取得処理が終了する。
【0241】
また、参照画像情報及び参照モーションデータに係る参照情報取得処理は、所定の取得条件が満たされた場合に自動的に実行されてもよい。所定の取得条件は、配信画面600内の応答情報表示領域603に含まれる応答情報に関する条件である。例えば、配信端末装置2aの表示処理部274は、応答情報の数が最も多い期間に対応する参照画像情報及び/又は参照モーションデータを取得する。
【0242】
以下、応答情報の数が最も多い期間に対応する参照画像情報及び参照モーションデータに係る参照情報取得処理の一例について説明する。まず、表示処理部274は、所定の単位時間ごとに複数の期間を設け、各期間内に表示された応答情報の数を端末記憶装置22に記憶する。所定の単位時間は、例えば10秒である。所定の単位時間は、5秒、30秒等でもよい。所定の単位時間10秒である場合、一例として、8時5分0秒~8時5分10秒の期間、8時5分10秒~8時5分20秒の期間、8時5分20秒~8時5分30秒の期間、・・・の各期間の応答情報の数が記憶される。各期間に重複期間(8時5分0秒~8時5分10秒の期間、8時5分5秒~8時5分15秒の期間、8時5分10秒~8時5分20秒の期間、・・・)が存在してもよい。表示処理部274は、過去Na日間のうちで表示された応答情報の数が多い上位のMa位までの各期間内の特定日時における参照画像情報及び/又は参照モーションデータを取得する。Na日は、1日、2日、5日、10日等である。Maが「1」の場合、表示された応答情報の数が最も多い一の期間内の特定日時における参照画像情報及び/又は参照モーションデータが取得される。Maが「5」の場合、表示された応答情報の数が多い1位~5位の各期間内の特定日時における、5つの参照画像情報及び/又は参照モーションデータが取得される。期間内の特定日時は、当該期間の開始日時、当該期間の終了日時、又は当該期間内の任意の日時である。そして、表示処理部274は、取得した参照画像情報及び/又は参照モーションデータを端末記憶装置22に記憶して、参照情報取得処理が終了する。
【0243】
表示処理部274は、各期間内に表示された応答情報のうちの所定の種類の応答情報の数を端末記憶装置22に記憶してもよい。例えば、表示処理部274は、コメント情報の数を記憶してもよく、また、表示処理部274は、評価情報の数を記憶してもよい。また、表示処理部274は、複数種類の応答情報の合計数を記憶してもよい。
【0244】
所定の取得条件は、配信画面610を視聴している視聴ユーザ又は配信画面610を視聴した視聴ユーザに関する条件でもよい。例えば、配信端末装置2aの表示処理部274は、配信ユーザの配信画像を同時に視聴している視聴ユーザが多いタイミングに対応する参照画像情報及び/又は参照モーションデータを取得する。
【0245】
以下、配信ユーザの配信画像を同時に視聴している視聴ユーザが多いタイミングに対応する参照画像情報及び参照モーションデータに係る参照情報取得処理の一例について説明する。まず、サーバ装置3のサーバ送信部332は、所定の時間間隔ごとに、配信ユーザの配信画像を視聴中の視聴ユーザのユーザID(視聴ユーザID)の数を、同時視聴数として計数する。サーバ送信部332は、同時視聴数を計数するたびに、同時視聴数を示す同時視聴数情報をサーバ通信I/F31を介して配信端末装置2aに送信する。表示処理部274は、所定の時間間隔ごとに受信した同時視聴数情報を参照し、過去Na日間のうちで同時視聴数が多い上位のMa位までタイミングにおける参照画像情報及び/又は参照モーションデータを取得する。Na日は、1日、2日、5日、10日等である。Maが「1」の場合、同時視聴数が最も多い一のタイミングにおける参照画像情報及び/又は参照モーションデータが取得される。Maが「5」の場合、同時視聴数が多い1位~5位の各タイミングにおける、5つの参照画像情報及び/又は参照モーションデータが取得される。そして、表示処理部274は、取得した参照画像情報及び/又は参照モーションデータを端末記憶装置22に記憶して、参照情報取得処理が終了する。
【0246】
所定の取得条件は、配信画面600に表示された追加オブジェクトに関する条件でもよい。例えば、配信端末装置2aの表示処理部274は、表示された追加オブジェクトの数が最も多い期間に対応する参照画像情報及び/又は参照モーションデータを取得する。
【0247】
以下、表示された追加オブジェクトの数が最も多い期間に対応する参照画像情報及び参照モーションデータに係る参照情報取得処理の一例について説明する。まず、表示処理部274は、所定の単位時間(5秒、10秒、30秒等)ごとに複数の期間を設け、各期間内に表示された表示された追加オブジェクトの数を端末記憶装置22に記憶する。各期間に重複期間が存在してもよい。表示処理部274は、過去Na日間(Na日は、1日、2日、5日、10日等)のうちで表示された追加オブジェクトの数が多い上位のMa位までの各期間内の特定日時における参照画像情報及び/又は参照モーションデータを取得する。期間内の特定日時は、当該期間の開始日時、当該期間の終了日時、又は当該期間内の任意の日時である。そして、表示処理部274は、取得した参照画像情報及び/又は参照モーションデータを端末記憶装置22に記憶して、参照情報取得処理が終了する。
【0248】
表示処理部274は、各期間内に表示された追加オブジェクトのうちの所定の種類の追加オブジェクトの数を端末記憶装置22に記憶してもよい。例えば、表示処理部274は、「クマ」のギフトオブジェクトの数を記憶してもよく、また、表示処理部274は、「アクセサリ」のギフトオブジェクトの数を記憶してもよい。また、表示処理部274は、複数種類の追加オブジェクトの合計数を記憶してもよい。また、配信端末装置2aの表示処理部274は、表示された追加オブジェクトの対価の合計が最も高い期間に対応する参照画像情報及び/又は参照モーションデータを取得してもよい。この場合、追加オブジェクトは、視聴ユーザが、対価(視聴ユーザが保有している仮想的な貨幣価値の「コイン」等)を支払うことで、配信端末装置2aに送信できるものである。例えば、表示処理部274は、各期間内に表示された表示された追加オブジェクトの対価の合計を端末記憶装置22に記憶する。表示処理部274は、過去Na日間(Na日は、1日、2日、5日、10日等)のうちで表示された対価の合計が高い上位のMa位までの各期間内の特定日時における参照画像情報及び/又は参照モーションデータを取得する。なお、参照モーションデータが取得される場合、その取得タイミングにおいて配信画像内に表示される追加オブジェクトのオブジェクトIDが取得されてもよい。そして、参照モーションデータと追加オブジェクトのオブジェクトIDとが用いられることにより、取得タイミングにおける配信画像と同様キャラクタ関連画像が生成され得る。本実施形態における動画配信サービスでは、対価が高いほど、外観が豪華な、入手が困難な、及び/又は、人気が高い、追加オブジェクトが提供される。これにより、配信ユーザは、追加オブジェクトの対価の合計が高い、外観が豪華な、入手が困難な、及び/又は、人気が高い、キャラクタ関連画像を使用できるようになる。
【0249】
参照情報には、配信画面600内の応答情報表示領域603に含まれる応答情報が含まれてもよい。例えば、表示処理部274は、応答情報表示領域603内にコメント情報が表示される度に、表示されたコメント情報を参照情報として端末記憶装置22に記憶する。この場合、コメント情報とともに当該コメント情報の表示日時情報又は受信日時情報等の日時情報が端末記憶装置22に記憶されてもよい。また、表示処理部274は、応答情報表示領域603内に評価情報が表示される度に、表示された評価情報を参照情報として端末記憶装置22に記憶してもよい。この場合、評価情報とともに当該評価情報の表示日時情報又は受信日時情報等の日時情報が端末記憶装置22に記憶されてもよい。
【0250】
参照情報として記憶されるコメント情報は、応答情報表示領域603に含まれるものに限らない。例えば、動画配信サービス中に実行され得る特定のゲームにおいて、配信ユーザ及び/又は視聴ユーザによって入力されたコメント情報でもよい。特定のゲームは、例えば、言葉ゲーム(クイズ、連想ゲーム、しりとり、言葉集めゲーム、なぞなぞ、答え合わせゲーム等)である。特定のゲームは、それぞれがネットワークに接続された複数の端末装置2を操作する配信ユーザが参加可能なネットワークゲームである。特定のゲームは、それぞれがネットワークに接続された複数の端末装置2を操作する視聴ユーザが参加可能なネットワークゲームでもよい。また、特定のゲームは、それぞれがネットワークに接続された複数の端末装置2を操作する配信ユーザ及び視聴ユーザが参加可能なネットワークゲームでもよい。特定のゲームは、言葉ゲームに限定されず、対戦ゲーム、スポーツ模擬ゲーム、シューティングゲーム等でもよい。
【0251】
例えば、言葉ゲームに参加している複数のユーザ(配信ユーザ及び/又は視聴ユーザ)によって各端末装置2に入力されたコメント情報は、サーバ装置3に送信される。サーバ装置3は、受信したコメント情報を、言葉ゲームに参加している複数のユーザの端末装置2に送信する。サーバ装置3は、言葉ゲームの終了時に、当該言葉ゲーム中に受信したコメント情報を、当該言葉ゲームに参加していが複数のユーザの端末装置2に送信してもよい。各端末装置2の受信部273は、コメント情報が受信される度に、受信されたコメント情報を参照情報として端末記憶装置22に記憶する。この場合、コメント情報とともに当該コメント情報の受信日時情報等の日時情報が端末記憶装置22に記憶されてもよい。
【0252】
参照情報として記憶されるコメント情報は、所定の選択条件を満たすものに限定されてもよい。所定の選択条件は、例えば、他ユーザからの高評価を得ることができたコメント情報、他ユーザからの高評価を得た数の多い上位Mb位までのコメント情報等である。
【0253】
参照情報には、視聴ユーザによって選択された追加オブジェクトに関する情報が含まれてもよい。例えば、配信ユーザの配信画像612を視聴している視聴ユーザによる視聴端末装置2bの選択画面700の操作に応じて追加指示を示す情報とともに送信された追加オブジェクトのオブジェクトIDが参照情報として端末記憶装置22に記憶されてもよい。例えば、配信端末装置2aの受信部273は、視聴端末装置2bから送信された、追加指示を示す情報と視聴ユーザのユーザIDとオブジェクトIDとを、サーバ装置3を経由して受信するたびに、受信したオブジェクトIDを参照情報として端末記憶装置22に記憶する。この場合、追加オブジェクトのオブジェクトIDとともに当該追加オブジェクトの表示日時情報又は追加オブジェクトのオブジェクトIDの受信日時情報等の日時情報が端末記憶装置22に記憶されてもよい。このように、配信画面600内に表示された追加オブジェクトに関する情報が参照情報として端末記憶装置22に記憶される。
【0254】
参照情報として記憶される追加オブジェクトのオブジェクトIDは、配信画面600に表示されない追加オブジェクトのオブジェクトIDでもよい。この場合、配信ユーザの配信画像612を視聴している視聴ユーザによる視聴端末装置2bにおいて、選択画面700と同様の、追加オブジェクトを選択するための選択画面(図示せず)が表示される。当該選択画面において、視聴ユーザによる視聴端末装置2bの入力装置24の操作に応じて追加オブジェクトが選択された場合、入力装置24は、参照情報の取得指示と選択された追加オブジェクトのオブジェクトIDとを端末処理装置27に入力する。視聴端末装置2bの送信部272は、参照情報の取得指示及び追加オブジェクトのオブジェクトIDを取得すると、参照情報の取得指示を示す情報及び追加オブジェクトのオブジェクトIDを、端末通信I/F21を介してサーバ装置3に送信する。参照情報の取得指示を示す情報及び追加オブジェクトのオブジェクトIDとともに、端末記憶装置22に記憶された視聴ユーザの視聴ユーザIDが送信されてもよい。次に、サーバ装置3のサーバ受信部331は、サーバ通信I/F31を介して、参照情報の取得指示を示す情報及び追加オブジェクトのオブジェクトIDを受信する。サーバ装置3のサーバ送信部332は、受信された参照情報の取得指示を示す情報及び追加オブジェクトのオブジェクトIDを、サーバ通信I/F31を介して配信端末装置2aに送信する。配信端末装置2aの受信部273は、端末通信I/F21を介して、受信された参照情報の取得指示を示す情報及び追加オブジェクトのオブジェクトIDを受信する。受信部273は、参照情報の取得指示を示す情報及び追加オブジェクトのオブジェクトIDに基づいて、受信した追加オブジェクトのオブジェクトIDを参照情報として端末記憶装置22に記憶する参照情報取得処理を実行する。参照情報として、受信した追加オブジェクトのオブジェクトIDを記憶するとともに、参照情報の取得指示を示す情報の受信日時が記憶されてもよい。
【0255】
参照情報には、配信ユーザに関連付けて記憶された保有オブジェクトに関する情報が含まれてもよい。例えば、配信ユーザのユーザIDに関連付けて記憶された保有オブジェクトのオブジェクトIDが、参照情報として端末記憶装置に記憶されてもよい。
【0256】
参照情報には、配信ユーザのキャラクタオブジェクトのプロファイル画像が含まれてもよい。例えば、プロファイル画像は、プロファイル情報の一種であり、配信ユーザのキャラクタオブジェクトの画像を含む。プロファイル画像には、配信ユーザのキャラクタオブジェクトの画像が含まれなくてもよく、例えば、プロファイル画像は、配信ユーザを示す画像が含まれた画像でもよい。プロファイル情報は、プロファイル画像の他に、配信ユーザの名称、配信ユーザによって入力された各種情報(配信カテゴリ、配信時間帯、好きな追加オブジェクト等)等を含んでもよい。配信ユーザのプロファイル情報は、配信ユーザの配信端末装置2aの端末記憶装置22に記憶される。また、サーバ装置は、配信端末装置2aから送信されたプロファイル情報をサーバ記憶装置32に記憶してもよい。配信ユーザが配信端末装置2aの入力装置24を操作することにより、プロファイル情報が変更されると、変更されたプロファイル情報に応じて参照情報も自動的に変更されてもよい。この場合、ユーザは、配信端末装置2aの入力装置24を操作することにより、参照情報(プロファイル画像)を変更してもよい。
【0257】
参照情報には、キャラクタオブジェクトが存在する仮想空間内を示す画像情報が含まれてもよい。例えば、配信ユーザのキャラクタオブジェクトは、後述するメタバース(インターネット空間)のワールド内を、配信ユーザの操作に応じて自由に移動することができる。この場合において、配信ユーザの操作に応じて又は自動的に、ワールド内を示す画像情報が、参照情報として取得されてもよい。
【0258】
参照情報には、キャラクタオブジェクトが登場するゲーム空間内を示す画像情報が含まれてもよい。例えば、配信ユーザのキャラクタオブジェクトは、配信ユーザがプレイする2次元又は3次元のゲーム空間内を、配信ユーザの操作に応じて自由に移動することができる。この場合において、配信ユーザの操作に応じて又は自動的に、ゲーム空間内を示す画像情報が、参照情報として取得されてもよい。
【0259】
参照情報には、上述の例に限らず、配信ユーザに関する情報又は配信ユーザを示すキャラクタオブジェクトに関する情報であればどのような情報が含まれてもよい。
【0260】
(参照情報テーブルT4)
図14(b)は、参照情報を管理する参照情報テーブルT4のデータ構造の一例である。参照情報テーブルT4は、ユーザごとに個別に設けられ、図14(b)に示される参照情報テーブルT4は、当該参照情報テーブルT4を記憶する端末装置2を操作するユーザの参照情報テーブルT4である。
【0261】
参照情報テーブルT4では、参照情報ID、参照情報、日時情報等が、互いに関連付けて記憶される。参照情報IDは、各参照情報を一意に識別するための識別データの一例である。参照情報取得処理が実行される度に、取得された参照情報に新たな参照情報IDが付与され、新たな参照情報ID及び取得された参照情報が互いに関連付けて参照情報テーブルT4に記憶される。また、日時情報は、参照情報取得処理において参照情報とともに取得された日時情報であり、取得された参照情報とともに新たな参照情報IDに関連付けて参照情報テーブルT4に記憶される。なお、参照情報取得処理において参照情報とともに日時情報が取得されなかった場合、新たな参照情報ID及び取得された参照情報に関連付けられた日時情報は記憶されない。
【0262】
(参照情報選択画面)
図15は、ユーザの端末装置2の表示装置23に表示される参照情報選択画面1300の一例を示す図である。参照情報選択画面1300は、情報交換画面1100に含まれる追加生成ボタン1102がユーザによって選択されたことに応じて追加生成処理が開始された場合に表示される画面である。例えば、端末装置の表示処理部274は、ユーザによる入力装置24の操作による追加生成ボタン1102の選択に応じて参照情報選択画面1300を表示する。なお、参照情報テーブルT4に参照情報が記憶されていない場合、参照情報選択画面1300は表示されない。
【0263】
参照情報選択画面1300には、参照情報を示す候補参照情報1301a、1301bと、キャラクタ関連画像用のオブジェクトデータ1302a、1302bと、追加生成指示ボタン1303、終了ボタン1304が含まれる。
【0264】
参照情報を示す候補参照情報1301a、1301bは、参照情報テーブルT4に記憶された参照情報を示す画像情報又はテキスト情報であり、それぞれがユーザによって選択可能に表示される。図15に示される候補参照情報1301aは、参照情報が参照画像情報又は参照モーションデータである場合に表示される候補参照情報の一例である。例えば、参照情報が参照画像情報である場合、候補参照情報1301aは参照画像情報である。また、参照情報が参照画像情報である場合、候補参照情報1301aは参照画像情報基づいて生成された画像(例えば、参照画像情報の画素数を低減させた画像等)でもよい。参照情報が参照モーションデータである場合、候補参照情報1301aは参照モーションデータとキャラクタオブジェクトのモデルデータとに基づいて生成されたキャラクタオブジェクトを示す画像である。図15に示される候補参照情報1301bは、参照情報が追加オブジェクトである場合に表示される画像の一例である。例えば、参照情報が追加オブジェクトである場合、候補参照情報1301bは、追加オブジェクトを示す画像である。また、参照情報がコメント情報である場合、候補参照情報は、コメント情報を示す画像情報又はテキスト情報である。
【0265】
参照情報選択画面1300に含まれる参照情報を示す候補参照情報は、2つに限定されず、1つでも3つ以上でもよい。端末装置2の表示処理部274は、複数の候補参照情報の一部を参照情報選択画面1300の表示領域内に含めることができない場合、候補参照情報をスクロール可能に表示してもよい。この場合、ユーザによるスワイプ操作に応じて、参照情報選択画面1300の表示領域内に現在含まれていない候補参照情報がスクロールされて、参照情報選択画面1300の表示領域内に表示されてもよい。
【0266】
参照情報選択画面1300に含まれる候補参照情報は、特定の種類のみの参照情報を示す情報でもよい。例えば、参照情報選択画面1300に含まれる候補参照情報は、参照画像情報を示す画像情報だけでもよい。また、参照情報選択画面1300に含まれる候補参照情報は、参照モーションデータを示す画像情報だけでもよい。また、参照情報選択画面1300に含まれる候補参照情報は、コメント情報を示す画像情報又はテキスト情報だけでもよい。また、参照情報選択画面1300に含まれる候補参照情報は、装着オブジェクトを示す画像情報又はテキスト情報だけでもよい。参照情報選択画面1300に含まれる候補参照情報は、追加オブジェクトとして送信された装着オブジェクトを示す画像情報又はテキスト情報だけでもよい。参照情報選択画面1300に含まれる候補参照情報は、追加オブジェクトとして送信されたギフトオブジェクトを示す画像情報又はテキスト情報だけでもよい。また、参照情報選択画面1300に含まれる候補参照情報は、保有オブジェクトを示す画像情報又はテキスト情報だけでもよい。また、参照情報選択画面1300に含まれる候補参照情報は、プロファイル画像を示す画像情報だけでもよい。また、参照情報選択画面1300に含まれる候補参照情報は、仮想空間内を示す画像情報を示す画像情報だけでもよい。なお、参照情報選択画面1300には、2種類以上の候補参照情報が含まれてもよい。
【0267】
参照情報選択画面1300に含まれる候補参照情報は、特定の種類の参照情報のうちの一部の候補参照情報でもよい。例えば、参照情報選択画面1300に含まれる候補参照情報は、参照情報テーブルT4に参照情報として記憶されたコメント情報のうちの所定の抽出方法によって抽出されたコメント情報を示す画像でもよい。
【0268】
この場合、所定の抽出方法は、参照情報として記憶されたコメント情報の中から、同一のコメント情報を抽出し、そのコメント情報の数を集計し、集計した数が多い上位のMc位までのコメント情報を抽出する方法でもよい。例えば、Mc位が「2」位であり、且つ、参照情報テーブルT4に、5つの「かっこいい」というコメント情報と、3つの「かわいい」というコメント情報と、2つの「がんばれ」というコメント情報とが記憶されている場合、「かっこいい」というコメント情報及び「かわいい」という2種類のコメント情報が抽出される。また、所定の抽出方法は、参照情報として記憶されたコメント情報の中から、特定の追加オブジェクトが表示された時点の時刻に関する所定期間(当該時刻の前後5秒等)の日時情報に関連付けられたコメント情報を抽出する方法でもよい。例えば、候補参照情報として、特定の追加オブジェクトを示す情報と、当該特定の追加オブジェクトが表示された時点の時刻に関する所定期間の日時情報に関連付けられたコメント情報が含まれる場合、ユーザは、特定の追加オブジェクトと、当該特定の追加オブジェクトにマッチするコメント情報とを選択することができる。これにより、情報処理システム1は、特定の追加オブジェクトとユーザが所望するコメント情報とを含むキャラクタ関連画像を提供することが可能となる。
【0269】
また、参照情報選択画面1300に含まれる候補参照情報は、参照情報テーブルT4に参照情報として記憶された追加オブジェクト(装着オブジェクト)のうちの所定の抽出方法によって抽出された追加オブジェクト(装着オブジェクト)を示す画像でもよい。この場合、所定の抽出方法は、キャラクタ関連画像に用いられるキャラクタ関連画像用のオブジェクトデータ(背景、文字等を示すオブジェクトのデータ)と表示位置が重複しない配置箇所の追加オブジェクト(装着オブジェクト)を抽出する方法である。
【0270】
参照情報選択画面1300において、候補参照情報1301a、1301bが表示されなくてもよい。参照情報選択画面1300において候補参照情報1301a、1301bが表示されない場合、参照情報テーブルT4に記憶された参照情報の中から所定の選択方法に従って選択された参照情報が決定され、決定された参照情報に基づくキャラクタ関連画像が生成される。所定の選択方法は、参照情報の中からランダムに所定数の参照情報を選択する方法、又は、予め各参照情報に関連付けられた順番に従って参照情報の中から所定数の参照情報を選択する方法等である。所定数は、「1」、又は、「2」以上の任意の自然数である。なお、参照情報テーブルT4に記憶された特定の種類の参照情報の中から所定の選択方法に従って参照情報が選択されてもよい。例えば、参照情報として記憶されたコメント情報の中から所定数のコメント情報が所定の選択方法に従って参選択されてもよい。所定の選択方法は、参照情報として記憶されたコメント情報の中からランダムに所定数のコメント情報を選択する方法である。また、所定の選択方法は、参照情報として記憶されたコメント情報の中から、同一のコメント情報を抽出して、そのコメント情報の数を集計し、集計した数が最も多いコメント情報を選択する方法でもよい。例えば、参照情報テーブルT4に、5つの「かっこいい」というコメント情報と、3つの「かわいい」というコメント情報と、2つの「がんばれ」というコメント情報とが記憶されている場合、「かっこいい」というコメント情報が選択(決定)される。
【0271】
キャラクタ関連画像用のオブジェクトデータ1302a、1302bは、端末記憶装置22に記憶されたキャラクタ関連画像用のオブジェクトデータを示す画像情報であり、それぞれがユーザによって選択可能に表示される。参照情報選択画面1300に含まれるキャラクタ関連画像用のオブジェクトデータは、2種類に限定されず、1種類でも3種類以上でもよい。端末装置2の表示処理部274は、複数種類のキャラクタ関連画像用のオブジェクトデータの一部を参照情報選択画面1300の表示領域内に含めることができない場合、キャラクタ関連画像用のオブジェクトデータをスクロール可能に表示してもよい。この場合、ユーザによるスワイプ操作に応じて、参照情報選択画面1300の表示領域内に現在含まれていないキャラクタ関連画像用のオブジェクトデータがスクロールされて、参照情報選択画面1300の表示領域内に表示されてもよい。
【0272】
参照情報選択画面1300において、キャラクタ関連画像用のオブジェクトデータ1302a、1302bが表示されなくてもよい。参照情報選択画面1300において、キャラクタ関連画像用のオブジェクトデータ1302a、1302bが表示されない場合、キャラクタ関連画像用のオブジェクトデータが用いられないキャラクタ関連画像が生成される。または、キャラクタ関連画像用のオブジェクトデータ1302a、1302bが表示されない場合、予め定められたキャラクタ関連画像用のオブジェクトデータが用いられたキャラクタ関連画像が生成されてもよい。
【0273】
追加生成指示ボタン1303は、新たなキャラクタ関連画像を生成する追加生成指示を入力するための操作オブジェクトの一例である。例えば、ユーザによる入力装置24の操作に応じて追加生成指示ボタン1303が選択された場合、入力装置24は、生成部271に追加生成指示を入力する。
【0274】
生成部271は、入力装置24からの追加生成指示を取得すると、新たなキャラクタ関連画像の生成処理に用いる参照情報を決定する。追加生成指示ボタン1303が選択されたときに既に候補参照情報1301a、1301bのいずれかが選択されている場合、生成部271は、選択された画像に対応する参照情報を決定する。追加生成指示ボタン1303が選択されたときに既に候補参照情報1301a、1301bのいずれも選択されていない場合、生成部271は、参照情報テーブルT4に記憶された参照情報の中から所定の選択方法に従って選択された参照情報を決定する。
【0275】
次に、生成部271は、決定された参照情報に基づいて新たなキャラクタ関連画像を生成する生成処理を実行する。以下、決定された参照情報が参照画像情報である場合における新たなキャラクタ関連画像を生成する生成処理の一例について説明する。
【0276】
決定された参照情報が参照画像情報である場合、生成部271は、参照情報(参照画像情報)を新たなキャラクタ関連画像とし、当該新たなキャラクタ関連画像を一意に識別するための関連画像IDを関連付けて端末記憶装置22に記憶する。また、生成部271は、参照情報(参照画像情報)のうちの所定の画像領域内の画像を切り抜き、当該画像を新たなキャラクタ関連画像とし、当該新たなキャラクタ関連画像を一意に識別するための関連画像IDを関連付けて端末記憶装置22に記憶してもよい。そして、生成部271は、生成した新たなキャラクタ関連画像を示す候補情報を生成し、生成した候補情報に、新たなキャラクタ関連画像を識別するための関連画像IDを関連付けて端末記憶装置22に記憶し、生成処理が終了する。これにより、情報処理システム1は、参照情報の取得タイミングにおける配信画像内のキャラクタオブジェクトと同一のポーズ(姿勢)のキャラクタオブジェクトを含む新たなキャラクタ関連画像を提供することが可能となる。
【0277】
以下、決定された参照情報が参照モーションデータである場合における新たなキャラクタ関連画像を生成する生成処理の一例について説明する。まず、生成部271は、端末記憶装置22に記憶されたユーザIDに関連付けられたキャラクタオブジェクトのモデルIDと、使用オブジェクトのオブジェクトIDとをユーザテーブルT1から抽出する。次に、生成部271は、抽出したモデルIDに関連付けられたモデルデータと、抽出した使用オブジェクトのオブジェクトIDに関連付けられた画像情報及び配置箇所を端末記憶装置22から読み出す。次に、生成部271は、決定された参照情報(参照モーションデータ)及びキャラクタ関連画像用のオブジェクトデータを端末記憶装置22から読み出す。次に、生成部271は、読み出したモデルデータと、使用オブジェクトの画像情報及び配置箇所と、参照情報(参照モーションデータ)及びキャラクタ関連画像用のオブジェクトデータとに基づいて、所定の動作及び表情のキャラクタオブジェクトと、背景、文字等のオブジェクトデータとを含む新たなキャラクタ関連画像を生成する。なお、追加生成指示ボタン1303が選択されたときに既にキャラクタ関連画像用のオブジェクトデータ1302a、1302bのいずれかが選択されている場合、生成部271は、選択されたオブジェクトデータを用いて新たなキャラクタ関連画像を生成する。これにより、情報処理システム1は、参照情報の取得タイミングにおける配信画像内のキャラクタオブジェクトと同一のポーズ(姿勢)のキャラクタオブジェクトを含む新たなキャラクタ関連画像を提供することが可能となる。
【0278】
参照情報が応答情報である場合における新たなキャラクタ関連画像を生成する生成処理の一例について説明する。まず、生成部271は、端末記憶装置22に記憶されたユーザIDに関連付けられたキャラクタオブジェクトのモデルIDと、使用オブジェクトのオブジェクトIDとをユーザテーブルT1から抽出する。次に、生成部271は、抽出したモデルIDに関連付けられたモデルデータと、抽出した使用オブジェクトのオブジェクトIDに関連付けられた画像情報及び配置箇所を端末記憶装置22から読み出す。次に、生成部271は、キャラクタ関連画像用のモーションデータ及びキャラクタ関連画像用のオブジェクトデータを端末記憶装置22から読み出す。次に、生成部271は、読み出したモデルデータと、使用オブジェクトの画像情報及び配置箇所と、キャラクタ関連画像用のモーションデータ及びキャラクタ関連画像用のオブジェクトデータと、参照情報とに基づいて、所定の動作及び表情のキャラクタオブジェクトと、背景、文字等のオブジェクトデータと、参照情報に対応するオブジェクトデータを含む新たなキャラクタ関連画像を生成する。なお、追加生成指示ボタン1303が選択されたときに既にキャラクタ関連画像用のオブジェクトデータ1302a、1302bのいずれかが選択されている場合、生成部271は、選択されたオブジェクトデータを用いて新たなキャラクタ関連画像を生成する。これにより、情報処理システム1は、配信画面内のキャラクタオブジェクトに関する情報を用いたキャラクタ関連画像を提供することが可能となる。
【0279】
参照情報がコメント情報である場合、参照情報に対応するオブジェクトデータは、コメント情報が記載されたオブジェクト(例えば、「かっこいい」というテキストが表示された文字板オブジェクト等)である。この場合、生成された新たなキャラクタ関連画像には、コメント情報が記載されたオブジェクトが含まれる。
【0280】
参照情報が追加オブジェクトに関する情報である場合における新たなキャラクタ関連画像を生成する生成処理の一例について説明する。まず、生成部271は、端末記憶装置22に記憶されたユーザIDに関連付けられたキャラクタオブジェクトのモデルIDと、使用オブジェクトのオブジェクトIDとをユーザテーブルT1から抽出する。次に、生成部271は、抽出したモデルIDに関連付けられたモデルデータと、抽出した使用オブジェクトのオブジェクトIDに関連付けられた画像情報及び配置箇所を端末記憶装置22から読み出す。次に、生成部271は、キャラクタ関連画像用のモーションデータ及びキャラクタ関連画像用のオブジェクトデータを端末記憶装置22から読み出す。次に、生成部271は、読み出したモデルデータと、使用オブジェクトの画像情報及び配置箇所と、キャラクタ関連画像用のモーションデータ及びキャラクタ関連画像用のオブジェクトデータと、参照情報とに基づいて、所定の動作及び表情のキャラクタオブジェクトと、背景、文字等のオブジェクトデータと、参照情報に対応する追加オブジェクトを含む新たなキャラクタ関連画像を生成する。なお、追加生成指示ボタン1303が選択されたときに既にキャラクタ関連画像用のオブジェクトデータ1302a、1302bのいずれかが選択されている場合、生成部271は、選択されたオブジェクトデータを用いて新たなキャラクタ関連画像を生成する。
【0281】
参照情報が追加オブジェクトのうちの装着オブジェクトに関する情報である場合、参照情報に対応する追加オブジェクトは、キャラクタオブジェクトに適用される装着オブジェクトである。例えば、参照情報に対応する追加オブジェクトが装着オブジェクト「カチューシャ」である場合、生成された新たなキャラクタ関連画像には、カチューシャを装着したキャラクタオブジェクトが含まれる。この場合、抽出した使用オブジェクト(既にキャラクタオブジェクトに適用されている装着オブジェクト)が、参照情報に対応する装着オブジェクトと同じ種類である場合、抽出した使用オブジェクトに替えて、参照情報に対応する装着オブジェクトがキャラクタオブジェクトに適用されてもよい。これにより、情報処理システム1は、配信画面内のキャラクタオブジェクトに関する情報を用いたキャラクタ関連画像を提供することが可能となる。
【0282】
参照情報が追加オブジェクトのうちのギフトオブジェクトに関する情報である場合、参照情報に対応する追加オブジェクトは、キャラクタオブジェクトが保持するギフトオブジェクトである。例えば、参照情報に対応する追加オブジェクトがギフトオブジェクト「クマ」である場合、生成された新たなキャラクタ関連画像には、「クマ」を抱えたキャラクタオブジェクトが含まれる。この場合、キャラクタオブジェクトの属性、及び/又は、ギフトオブジェクトの種類に応じたポーズとなるような、キャラクタ関連画像用のモーションデータが、キャラクタオブジェクトに適用されてもよい。これにより、情報処理システム1は、配信画面内のキャラクタオブジェクトに対する視聴ユーザからの情報を用いたキャラクタ関連画像を提供することが可能となる。
【0283】
この場合、キャラクタ関連画像用のモーションデータは、端末記憶装置22に複数種類記憶され、いずれかのモーションデータが自動的に適用されてもよい。例えば、キャラクタ関連画像用のモーションデータとして、キャラクタオブジェクトのパラメータごとに異なる種類のモーションデータが記憶されてもよい。パラメータは、性別(女性型、男性型等)、サイズ(身長が所定値以上、所定値未満等)、性格(穏やか、活気がある等)、年齢(30歳以上、30歳未満等)等を含む。例えば、キャラクタオブジェクトが女性型である場合、キャラクタ関連画像用のモーションデータMFが自動的に適用され、キャラクタオブジェクトが男性型である場合、キャラクタ関連画像用のモーションデータMMが自動的に適用されてもよい。キャラクタオブジェクトの身長が所定値以上である場合、キャラクタ関連画像用のモーションデータMTが自動的に適用され、キャラクタオブジェクトの身長が所定値未満である場合、キャラクタ関連画像用のモーションデータMLが自動的に適用されてもよい。また、参照情報に対応する追加オブジェクトがギフトオブジェクト「クマ」である場合、キャラクタ関連画像用のモーションデータMGが自動的に適用され、参照情報に対応する追加オブジェクトがギフトオブジェクト「サイリウム」である場合、キャラクタ関連画像用のモーションデータMPが自動的に適用されてもよい。また、キャラクタオブジェクトが女性型であり且つ参照情報に対応する追加オブジェクトがギフトオブジェクト「クマ」である場合は、キャラクタ関連画像用のモーションデータMF1が自動的に適用され、キャラクタオブジェクトが男性型であり且つ参照情報に対応する追加オブジェクトがギフトオブジェクト「クマ」である場合は、キャラクタ関連画像用のモーションデータMF2が自動的に適用され、キャラクタオブジェクトが女性型であり且つ参照情報に対応する追加オブジェクトがギフトオブジェクト「サイリウム」である場合は、キャラクタ関連画像用のモーションデータMP1が自動的に適用され、キャラクタオブジェクトが男性型であり且つ参照情報に対応する追加オブジェクトがギフトオブジェクト「サイリウム」である場合は、キャラクタ関連画像用のモーションデータMP2が自動的に適用されてもよい。
【0284】
なお、参照情報が追加オブジェクトのうちのギフトオブジェクトに関する情報である場合において、キャラクタ関連画像用のモーションデータが自動的にキャラクタオブジェクトに適用されるものに限らない。例えば、複数種類のキャラクタ関連画像用のモーションデータの中からユーザによって選択されたモーションデータが、キャラクタオブジェクトに適用されてもよい。
【0285】
参照情報が保有オブジェクトに関する情報である場合における新たなキャラクタ関連画像を生成する生成処理の一例について説明する。まず、生成部271は、端末記憶装置22に記憶されたユーザIDに関連付けられたキャラクタオブジェクトのモデルIDと、使用オブジェクトのオブジェクトIDとをユーザテーブルT1から抽出する。次に、生成部271は、抽出したモデルIDに関連付けられたモデルデータと、抽出した使用オブジェクトのオブジェクトIDに関連付けられた画像情報及び配置箇所を端末記憶装置22から読み出す。次に、生成部271は、キャラクタ関連画像用のモーションデータ及びキャラクタ関連画像用のオブジェクトデータを端末記憶装置22から読み出す。次に、生成部271は、読み出したモデルデータと、使用オブジェクトの画像情報及び配置箇所と、キャラクタ関連画像用のモーションデータ及びキャラクタ関連画像用のオブジェクトデータと、参照情報とに基づいて、所定の動作及び表情のキャラクタオブジェクトと、背景、文字等のオブジェクトデータと、参照情報に対応する保有オブジェクトを含む新たなキャラクタ関連画像を生成する。なお、追加生成指示ボタン1303が選択されたときに既にキャラクタ関連画像用のオブジェクトデータ1302a、1302bのいずれかが選択されている場合、生成部271は、選択されたオブジェクトデータを用いて新たなキャラクタ関連画像を生成する。これにより、情報処理システム1は、キャラクタオブジェクトに係るユーザに関する情報を用いたキャラクタ関連画像を提供することが可能となる。
【0286】
この場合、生成された新たなキャラクタ関連画像には、保有オブジェクトを抱えたキャラクタオブジェクトが含まれる。この場合、参照情報が追加オブジェクトのうちのギフトオブジェクトに関する情報である場合と同様に、キャラクタオブジェクトの属性、及び/又は、ギフトオブジェクトの種類に応じたポーズとなるような、キャラクタ関連画像用のモーションデータが、キャラクタオブジェクトに適用されてもよい。
【0287】
決定された参照情報がプロファイル画像である場合、生成部271は、プロファイル画像を新たなキャラクタ関連画像とする。また、決定された参照情報が仮想空間内を示す画像情報である場合、生成部271は、仮想空間内を示す画像情報を新たなキャラクタ関連画像とする。また、決定された参照情報がゲーム空間内を示す画像情報である場合、生成部271は、ゲーム空間内を示す画像情報を新たなキャラクタ関連画像とする。これにより、情報処理システム1は、キャラクタオブジェクトに関連する各種情報を用いたキャラクタ関連画像を提供することが可能となる。
【0288】
そして、生成部271は、生成した新たなキャラクタ関連画像に、当該新たなキャラクタ関連画像を一意に識別するための関連画像IDを関連付けて端末記憶装置22に記憶する。また、生成部271は、生成した新たなキャラクタ関連画像を示す候補情報を生成し、生成した候補情報に、新たなキャラクタ関連画像を識別するための関連画像IDを関連付けて端末記憶装置22に記憶し、新たなキャラクタ関連画像の生成処理が終了する。
【0289】
参照情報テーブルT4に参照情報として記憶された追加オブジェクト(装着オブジェクト)が特定の装着オブジェクトであった場合、生成部271は、全てのキャラクタ関連画像の生成処理において、自動的に当該特定の装着オブジェクトを適用してもよい。特定の装着オブジェクトの自動適用処理は、特定の装着オブジェクトが参照情報として記憶された時点から適用期間内に限定して実行されるものでもよい。特定の装着オブジェクトの自動適用処理は、特定の装着オブジェクトが適用されて生成されたキャラクタ関連画像の使用回数が所定の上限回数以下である場合に限定して実行されるものでもよい。例えば、配信ユーザが、特定の装着オブジェクトが適用されて生成されたキャラクタ関連画像を10回(上限回数の一例)使用した場合、以降において、特定の装着オブジェクトの自動適用処理は実行されず、生成部271は、全てのキャラクタ関連画像に対して、自動的に当該特定の装着オブジェクトを適用しない生成処理を実行する。
【0290】
特定の装着オブジェクトが参照情報として記憶されると、既に生成されたキャラクタ関連画像に対して当該特定の装着オブジェクトを適用する生成処理が、自動的に再実行されてもよい。また、特定の装着オブジェクトが適用されたキャラクタ関連画像は、所定の使用期間に限り情報交換サービスにおいて使用可能なものであってもよい。例えば、所定の使用期間が経過すると、既に生成されたキャラクタ関連画像に対して当該特定の装着オブジェクトを適用しない生成処理が、自動的に再実行されてもよい。または、所定の使用期間が経過すると、特定の装着オブジェクトが適用されたキャラクタ関連画像の候補情報が、後述する候補情報1403から削除されることにより、特定の装着オブジェクトが適用されたキャラクタ関連画像が使用不可とされてもよい。
【0291】
参照情報として記憶された追加オブジェクト(装着オブジェクト)が特定の装着オブジェクトであった場合、生成部271は、一部のキャラクタ関連画像の生成処理において、自動的に当該特定の装着オブジェクトを適用しなくてもよい。例えば、特定の装着オブジェクトが適用されることにより、当該特定の装着オブジェクトの表示位置と、キャラクタ関連画像に用いられるキャラクタ関連画像用のオブジェクトデータ(背景、文字等を示すオブジェクトのデータ)の表示位置とが重複するようなキャラクタ関連画像には、当該特定の装着オブジェクトが適用されなくてもよい。また、特定の装着オブジェクトが適用されることにより、当該特定の装着オブジェクトの表示位置と、既に装着済みの他の装着オブジェクトの表示位置とが重複するようなキャラクタ関連画像には、当該特定の装着オブジェクトが適用されなくてもよい。
【0292】
終了ボタン1304は、参照情報選択画面1300の表示を終了するための操作オブジェクトである。ユーザによる入力装置24の操作によって終了ボタン1304が選択されると、端末装置2の表示処理部274は、参照情報選択画面1300の表示を終了する。
【0293】
図16は、ユーザの端末装置2の表示装置23に表示される情報交換画面1400の一例を示す図である。情報交換画面1400は、追加生成処理によって新たなキャラクタ関連画像が生成された場合に表示される。
【0294】
情報交換画面1400には、情報交換画面1100と同様に、他ユーザ入力情報1401と、他ユーザ情報1402と、テキスト入力オブジェクト1003と、候補表示ボタン1004と、ユーザ入力情報1404と、追加生成ボタン1102とが含まれる。情報交換画面1400の候補情報1403には、情報交換画面1100の4種類の候補情報1101と、2種類の新たなキャラクタ関連画像に対応する候補情報とが含まれる。なお、候補情報1403に2種類の新たなキャラクタ関連画像に対応する候補情報が含まれた場合、以前から含まれていた4種類の候補情報1101のうちの1種類以上の候補情報を、候補情報1403から削除してもよい。例えば、3種類以上の候補情報が削除されることにより、候補情報の選択肢が減少することになり、ユーザの情報の選択を容易にすることが可能となる。
【0295】
ユーザによる入力装置24の操作に応じて、6種類の候補情報1403の中から一つの候補情報が選択された場合、入力装置24は、選択された候補情報に関連付けられた関連画像IDを端末処理装置27に送出する。次に、表示処理部274は、入力装置24から受け取った関連画像IDによって識別されるキャラクタ関連画像を端末記憶装置22から抽出し、抽出されたキャラクタ関連画像を、ユーザ入力情報1404として情報交換画面1400のユーザ表示領域に表示する(図16)。
【0296】
表示処理部274によるユーザ入力情報1404の表示とともに、送信部272は、入力装置24から受け取った関連画像ID及び端末記憶装置22に記憶されたユーザIDを、端末通信I/F21を介してサーバ装置3に送信する。サーバ装置3のサーバ送信部332は、サーバ受信部331によって受信されたユーザIDと同じ情報交換グループに関連付けられた他ユーザのユーザIDをサーバ記憶装置32から抽出する。また、サーバ送信部332は、抽出されたユーザIDによって識別される他ユーザの端末装置2に、サーバ受信部331によって受信された関連画像ID及びユーザIDを、サーバ通信I/F31を介して送信する。
【0297】
そして、他ユーザの端末装置2の受信部273は、サーバ装置3から送信された関連画像ID及びユーザIDを、端末通信I/F21を介して受信する。次に、他ユーザの端末装置2の表示処理部274は、受信部273によって受信された関連画像IDによって識別されるキャラクタ関連画像を端末記憶装置22から抽出し、抽出されたキャラクタ関連画像を、他ユーザ入力情報として配信画面の他ユーザ表示領域に表示する。このように、ユーザによって使用されたキャラクタ関連画像と同一の画像が、ユーザが所属する情報交換グループに関連付けられた他ユーザの端末装置2においても表示される。なお、他ユーザの端末装置2の表示処理部274は、受信された関連画像IDによって識別されるキャラクタ関連画像が端末記憶装置22に記憶されていない場合、他ユーザの端末装置2の送信部272は、画像送信要求をサーバ装置3に送信する。画像送信要求は、受信された関連画像ID及び/又はユーザID、並びに、他ユーザのユーザIDとともに送信される。サーバ装置3のサーバ送信部332は、サーバ受信部331によって画像送信要求が受信された場合、画像送信要求とともに受信された関連画像IDに関連付けられたキャラクタ関連画像をサーバ記憶装置32から抽出する。次に、サーバ送信部332は、抽出されたキャラクタ関連画像を、受信された関連画像ID及びユーザIDとともに他ユーザの端末装置2に送信する。他ユーザの端末装置2の受信部273は、サーバ装置3から送信された関連画像ID、キャラクタ関連画像及びユーザIDを、端末通信I/F21を介して受信し、互いに関連付けて端末記憶装置22に記憶する。そして、他ユーザの端末装置2の表示処理部274は、記憶されたキャラクタ関連画像を、他ユーザ入力情報として配信画面の他ユーザ表示領域に表示する。
【0298】
(情報処理システム1の動作シーケンス)
図17は、情報処理システム1の動作シーケンスの一例を示す図である。この動作シーケンスは、予め端末記憶装置22及びサーバ記憶装置32のそれぞれに記憶されている制御プログラムに基づいて、主に端末処理装置27及びサーバ処理装置33により、2台の端末装置2及びサーバ装置3の各要素と協働して実行される。以下、2台の端末装置2のうち、配信端末装置2aを、配信ユーザによって操作される端末装置2とし、視聴端末装置2bを、視聴ユーザによって操作される端末装置2とする。
【0299】
まず、配信端末装置2aの送信部272は、生成部271によって生成されたキャラクタ動画データ及び配信ユーザの配信ユーザIDを、端末通信I/F21を介してサーバ装置3に送信する(ステップS101)。送信部272は、配信ユーザの音声データをキャラクタ動画データとともにサーバ装置3に送信してもよい。動画配信サービスの開始から終了までの間、ステップS101の処理は、所定時間間隔ごと(例えば、2秒間隔ごと)に連続して実行される。そして、ステップS101の処理の実行に応じて、ステップS102~S104に係る処理は断続的に実行される。
【0300】
サーバ装置3のサーバ送信部332は、サーバ受信部331によってキャラクタ動画データが受信されるたびに、受信されたキャラクタ動画データを、サーバ通信I/F31を介して視聴端末装置2bに配信する(ステップS102)。配信端末装置2aの表示処理部274は、生成部271によって生成されたキャラクタ動画データに基づいて配信画像を表示するための描画データを生成し、生成した描画データに基づいて表示装置23に配信画面を表示する(ステップS103)。視聴端末装置2bの表示処理部274は、受信部273によって受信されたキャラクタ動画データに基づいて配信画像を表示するための描画データを生成し、生成した描画データに基づいて表示装置23に配信画面を表示する(ステップS104)。
【0301】
次に、視聴端末装置2bの送信部272は、視聴ユーザによる入力装置24の操作に応じて入力された、応答情報を配信画面に表示させるための表示指示に関する情報、及び/又は、追加オブジェクトを配信画面に表示させるための追加指示を示す情報を、端末通信I/F21を介してサーバ装置3に送信する(ステップS105)。サーバ装置3のサーバ送信部332は、サーバ受信部331によって各種指示(表示指示、追加指示等)に関する情報が受信されるたびに、受信された各種指示に関する情報を、サーバ通信I/F31を介して配信端末装置2aに配信する(ステップS106)。視聴端末装置2bの表示処理部274は、視聴ユーザによる入力装置24の操作に応じて入力された各種指示に基づいて、応答情報及び/又は追加オブジェクトを表示するための描画データを生成し、生成した描画データに基づいて表示装置23に配信画面を表示する(ステップS107)。配信端末装置2aの表示処理部274は、受信部273によって受信された各種指示に関する情報に基づいて、応答情報及び/又は追加オブジェクトを表示するための描画データを生成し、生成した描画データに基づいて表示装置23に配信画面を表示する(ステップS108)。
【0302】
次に、配信端末装置2aの表示処理部274は、参照情報取得処理を実行する(ステップS109)。参照情報取得処理の詳細は後述する。参照情報取得処理は、視聴端末装置2bから送信された参照情報を取得する場合、配信端末装置2aの受信部273によって実行されてもよい。参照情報取得処理は、配信端末装置2aのみが実行可能な処理に限らない。例えば、ユーザを示すキャラクタオブジェクトが利用可能な視聴端末装置2bの表示処理部274又は受信部273が、候補情報表示処理を実行してもよい。
【0303】
次に、配信端末装置2aの表示処理部274は、候補情報表示処理を実行する(ステップS110)。候補情報表示処理の詳細は後述する。なお、候補情報表示処理は、配信端末装置2aのみが実行可能な処理に限らない。例えば、ユーザを示すキャラクタオブジェクトが利用可能な視聴端末装置2bの表示処理部274が、候補情報表示処理を実行してもよい。
【0304】
次に、配信端末装置2aの生成部271及び表示処理部274は、追加生成処理を実行する(ステップS111)。追加生成処理の詳細は後述する。追加生成処理は、配信端末装置2aのみが実行可能な処理に限らない。例えば、ユーザを示すキャラクタオブジェクトが利用可能な視聴端末装置2bの生成部271及び表示処理部274が、候補情報表示処理を実行してもよい。
【0305】
次に、配信端末装置2aの送信部272は、配信ユーザによる入力装置24の操作に応じて入力された入力情報を、端末通信I/F21を介してサーバ装置3に送信する(ステップS112)。次に、サーバ装置3のサーバ送信部332は、サーバ受信部331によって入力情報が受信されるたびに、受信された入力情報を、サーバ通信I/F31を介して視聴端末装置2bに配信する(ステップS113)。配信端末装置2aの表示処理部274は、配信ユーザによる入力装置24の操作に応じて入力された入力情報を表示するための描画データを生成し、生成した描画データに基づいて表示装置23に情報交換画面を表示する(ステップS114)。視聴端末装置2bの表示処理部274は、受信部273によって受信された入力情報を表示するための描画データを生成し、生成した描画データに基づいて表示装置23に情報交換画面を表示する(ステップS115)。
【0306】
図18(a)は、参照情報取得処理の動作フローの一例を示す図である。図18(a)に示される候補情報表示処理は、図17のステップS109において実行される。
【0307】
まず、表示処理部274又は受信部273は、参照情報の取得指示が取得されたか否かを判定する(ステップS201)。参照情報の取得指示が取得されなかった場合(ステップS201-No)、表示処理部274又は受信部273は、参照情報取得処理を終了する。参照情報の取得指示が取得された場合(ステップS201-Yes)、表示処理部274又は受信部273は、参照情報を取得し(ステップS202)、取得した参照情報を端末記憶装置22に記憶し(ステップS203)、参照情報取得処理を終了する。
【0308】
図18(b)は、候補情報表示処理の動作フローの一例を示す図である。図18(b)に示される候補情報表示処理は、図17のステップS110において実行される。
【0309】
まず、表示処理部274は、候補情報の表示指示が取得されたか否かを判定する(ステップS301)。候補情報の表示指示が取得されていない場合(ステップS301-No)、処理をステップS301に戻す(候補情報の表示指示が取得されるまで待機する。)。
【0310】
表示処理部274は、候補情報の表示指示が取得された場合(ステップS301-Yes)、キャラクタ関連画像が過去に生成されて端末記憶装置22に記憶されているか否かを判定する(ステップS302)。生成部271は、キャラクタ関連画像が記憶されていない場合(ステップS302-No)、キャラクタ関連画像を生成し(ステップS303)、処理をステップS304に進める。
【0311】
表示処理部274は、キャラクタ関連画像が過去に生成されて端末記憶装置22に記憶されている場合(ステップS302-Yes)、生成部271は、キャラクタ関連画像に対応する候補情報を生成して、表示処理部274は、生成された候補情報を表示し(ステップS304)、候補情報表示処理を終了する。
【0312】
図19は、追加生成処理の動作フローの一例を示す図である。図19に示される追加生成処理は、図17のステップS111において実行される。
【0313】
まず、表示処理部274は、参照情報テーブルT4に参照情報が記憶されているか否かを判定する(ステップS401)。参照情報が記憶されていない場合(ステップS401-No)、表示処理部274は、追加生成処理を終了する。参照情報が記憶されている場合(ステップS401-Yes)、表示処理部274は、参照情報選択画面1300を表示する(ステップS402)。
【0314】
次に、表示処理部274は、入力装置24によって追加生成指示が入力されたか否かを判定する(ステップS403)。追加生成指示が入力されていない場合(ステップS403-No)、表示処理部274は、追加生成処理を終了する。追加生成指示が入力された場合(ステップS403-Yes)、生成部271は、参照情報を決定する(ステップS404)。
【0315】
次に、生成部271は、決定された参照情報に基づいて新たなキャラクタ関連画像を生成する(ステップS405)。そして、表示処理部274は、生成された新たなキャラクタ関連画像を表示し(ステップS406)、追加生成処理が終了する。
【0316】
以上、詳述したとおり、本実施形態の情報処理システム1では、配信ユーザに関する情報又は配信ユーザを示すキャラクタオブジェクトに関する情報に基づいて、使用可能となるキャラクタ関連画像の種類を、増加させることができる。このように、本実施形態の情報処理システム1によって、ユーザに煩雑な操作を行わせることなく、他ユーザに提供される情報を決定するユーザインターフェースを向上させることが可能となる。また、本実施形態の情報処理システム1では、配信ユーザに関する情報又は配信ユーザを示すキャラクタオブジェクトに関する情報に基づいて、キャラクタ関連画像の種類を変更することができる。このように、本実施形態の情報処理システム1によって、ユーザに煩雑な操作を行わせることなく、ユーザによる、他ユーザに提供される情報を変化させてユーザの選択を飽きさせないようにすることが可能となる。
【0317】
(変形例1)
なお、本発明は、本実施形態に限定されるものではない。例えば、情報交換画面において、スタンプ画像が、種類ごとに分類されて表示されてもよい。例えば、スタンプ画像には、「OK」を伝えるためのスタンプ画像、「NO」を伝えるためのスタンプ画像、「笑う」表情を有するスタンプ画像等が含まれる。また、スタンプ画像には、キャラクタ関連画像として生成されたスタンプ画像、新たなキャラクタ関連画像として生成されたスタンプ画像等が含まれてもよい。
【0318】
図20は、キャラクタ関連画像として生成されたスタンプ画像を含む情報交換画面1500、1510の一例を示す図である。情報交換画面1500、1510において、スタンプ画像の種類を選択するための種類選択ボタン1501が含まれる。ユーザによる入力装置24の操作に応じて、いずれかの種類選択ボタン1501に対応する候補情報が選択された場合、選択された種類選択ボタン1501に対応する種類のスタンプ画像が、種類選択ボタン1501の下の表示領域に表示される。図20では、スタンプ画像の種類を選択するためのウィジェットとしてボタンが例示されるが、スタンプ画像の種類を選択するためのウィジェットはタブでもよい。このように、情報交換画面1500、1510において、複数のスタンプ画像のそれぞれが種類ごとに切り替えて表示される。
【0319】
図20(a)は、キャラクタ関連画像として生成されたスタンプ画像に対応する種類選択ボタン1501が選択された場合の情報交換画面1500の一例を示す図である。情報交換画面1500では、キャラクタ関連画像として生成されたスタンプ画像に対応する候補情報1101が表示される。なお、「OK」を伝えるためのスタンプ画像に対応する種類選択ボタン1501が選択された場合、情報交換画面1500には、「OK」を伝えるためのスタンプ画像に対応する候補情報が表示される。
【0320】
図20(b)は、新たなキャラクタ関連画像として生成されたスタンプ画像に対応する種類選択ボタン1501が選択された場合の情報交換画面1510の一例を示す図である。情報交換画面1510では、新たなキャラクタ関連画像として生成されたスタンプ画像に対応する種類選択ボタン1501が選択されて、この選択に応じて、新たなキャラクタ関連画像として生成されたスタンプ画像に対応する候補情報1511が表示される。図20(b)に示される例では、新たなキャラクタ関連画像として生成されたスタンプ画像に対応する種類選択ボタン1501は、「追加」と表記されたボタンオブジェクトである。
【0321】
このように、情報交換画面において、スタンプ画像が、種類ごとに分類されて表示されるように構成されることにより、ユーザインターフェースを向上させることが可能となる。このような情報交換画面により、端末装置2の表示画面のサイズに限りがあったとしても、複数のスタンプ画像の一覧性を向上させることが可能となる。また、このような情報交換画面1500、1510により、ユーザは、使用を希望するスタンプ画像を直感的及び/又は容易に発見することが可能となる。また、このような情報交換画面1500、1510により、ユーザは、新たなキャラクタ関連画像として生成されたスタンプ画像の有無を一見して把握することが可能となる。
【0322】
(変形例2)
端末装置2の端末処理装置27により実現される機能の少なくとも一部は、端末装置2の端末処理装置27以外のプロセッサにより実現されてもよい。端末処理装置27により実現される機能の少なくとも一部は、例えば、サーバ装置3のサーバ処理装置33により実現されてもよい。具体的には、生成部271と表示処理部274の機能の一部は、サーバ装置3において実行されてもよい。例えば、端末装置2は、連続的に取得した撮像データと音声データを、端末装置2を操作するユーザのユーザIDとともにサーバ装置3に送信する。そして、サーバ装置3は、生成部271及び表示処理部274の機能を用いて、キャラクタ動画データを生成し、全てのユーザの配信画像を含むコミュニケーション画面を表示装置23に表示するための表示情報を生成する。そして、サーバ装置3は、表示情報を、音声情報(音声データ)とともに全てのユーザの各端末装置2に送信する。各端末装置2は、サーバ装置3から受信した各情報を出力する(所謂「サーバレンダリング」)。
【0323】
(変形例3)
端末装置2は、端末装置2に記憶された制御プログラムに含まれる各種命令を実行することにより、コミュニケーション画面等を表示する機能を有するが、端末装置2は、情報交換サービス及び/又は動画配信サービスを実現するために、ウェブアプリケーションに組み込まれたブラウザ機能を呼び出し、このブラウザ機能を用いて、サーバ装置からウェブページ(HTML(Hyper Text Markup Language)等のマークアップ言語によって記述されたドキュメント)を受信し、このウェブページに組み込まれた制御プログラムを実行してもよい(所謂「ブラウザレンダリング」)。例えば、マークアップ言語として、HTML 5が用いられることにより、端末装置2は、新規な情報処理を容易に実行することができる。端末装置2において情報交換サービス及び/又は動画配信サービスを実現させるためにこのようなウェブアプリケーションを採用することにより、プログラムの製作者は、サーバ装置により送信されるウェブページに新しいプログラムを組み込むだけで新しい情報処理をクライアントサイド(端末装置側)に提供することができ、新しいプログラムの製作工数を大幅に抑えることが可能となる。また、クライアントサイドでは、新しい制御プログラムをダウンロードせずにウェブページを受信するだけで、新しいサービスの提供を受けることができ、制御プログラムのダウンロードに比べ、通信ネットワークの負荷、通信コスト及び/又は通信時間の低減が可能となり且つユーザのインターフェースの簡素化を実現することが可能となる。
【0324】
(変形例4)
ユーザAの端末装置2の生成部271は、撮像データを用いずにフェイスモーションデータを含む出力情報を生成してもよい。例えば、端末装置2の端末記憶装置22には、音声データに対応するフェイスモーションデータを記憶しており、生成部271は、取得したユーザAの音声データに対応するフェイスモーションデータを端末記憶装置22から抽出して、抽出したフェイスモーションデータと、音声データ及びユーザAのユーザIDとを含む出力情報を生成してもよい。また、ユーザAの端末装置2の生成部271は、フェイスモーションデータを含めずに、マイク26から出力されたユーザAの音声データと端末記憶装置22に記憶されたユーザIDとを含む出力情報を生成してもよい。この場合、ユーザBの端末装置2の表示処理部274は、サーバ装置3経由で受信したユーザAの出力情報に含まれるユーザAの音声データに対応するフェイスモーションデータを抽出して、ユーザAのキャラクタオブジェクトのアニメーションを生成してもよい。なお、ユーザの音声データに対応するフェイスモーションデータの生成処理は、公知のリップシンクアルゴリズムを用いた処理であってもよい。
【0325】
例えば、ユーザAの端末装置2がHMDを表示装置23として用いるような場合では、ユーザAの撮像データを取得することなしに、キャラクタオブジェクトを介したコミュニケーションをユーザBと行うことが可能となる。
【0326】
(変形例5)
各端末装置2に表示される配信画像602、612、812は、配信ユーザの動作に基づいて生成された3次元又は2次元のキャラクタオブジェクトのアニメーションが含まれる動画像又は静止画像に限られない。配信画像602、612、812には、配信ユーザの操作に応じて生成されたキャラクタオブジェクトのアニメーションが含まれてもよく、また、配信ユーザ本人の動画像又は静止画像が含まれてもよい。なお、動画配信サービス中において、各端末装置2は、これらキャラクタオブジェクトのアニメーション又は配信ユーザ本人の動画像又は静止画像を表示しなくてもよい。この場合、各端末装置2は、配信ユーザの音声のみをスピーカから音声出力してもよい。
【0327】
このように、本実施形態に開示の「配信ユーザ」は、キャラクタ動画データをサーバ装置に送信するという端末装置の機能を少なくとも使用するユーザに限らず、各種配信画像を表示するための情報及び/又は音声データを送信する側のユーザでもよい。各種配信画像を表示するための情報は、例えば、キャラクタ動画データ、配信ユーザ本人を撮影した動画像データ等である。
【0328】
(変形例6)
また、本実施形態に開示の「配信ユーザ」は、単独での動画配信サービスを主催又は開催するユーザに限らない。「配信ユーザ」は、複数人が参加可能なコラボ配信サービス、複数人が参加及び/又は視聴可能なビデオチャットサービス又はボイスチャットサービスを主催又は開催するユーザでもよい。または、「配信ユーザ」は、複数人が参加及び/又は視聴可能な仮想空間上でのイベント(パーティなど)サービスを主催又は開催するユーザでもよい。このように、「配信ユーザ」は、これらのサービスをメインで実行するユーザでもよく、ホストユーザ、主催ユーザ、又は開催ユーザなどと言い換えられてもよい。
【0329】
本実施形態に開示の「視聴ユーザ」は、配信端末装置からキャラクタ動画データを受信し且つ配信ユーザの配信画像を表示するという端末装置の機能を少なくとも使用するユーザに限らない。「視聴ユーザ」は、各種配信画像を表示するための情報及び/又は音声データを受信する側のユーザでもよい。
【0330】
「視聴ユーザ」は、各種配信画像を表示するための情報及び/又は音声データを受信する側のユーザのみならず、リアクションすることも可能なユーザでもよい。例えば、「視聴ユーザ」は、動画配信サービス又はコラボ配信サービスを視聴するユーザ、若しくは、ビデオチャットサービス、ボイスチャットサービス、又はイベントサービスに参加するユーザ及び/又はこれらサービスを視聴するユーザでもよい。そのため、本開示における「視聴ユーザ」は、ゲストユーザ、参加ユーザ、リスナー、観覧ユーザ、又は応援ユーザなどと言い換えられてもよい。
【0331】
(変形例7)
また、本開示の実施形態における情報処理システム1は、複数の人が同時に参加してキャラクタオブジェクト(例えば、アバター等)を通じて、交流、仕事、及び/又は遊びなどを実社会に近いレベルの自由な活動ができるデジタル世界であって、現実と仮想の隔たりを超えて社会活動ができる、次のインターネット空間(メタバース)を提供してもよい。このような空間において、ユーザのアバターはワールド内を自由に歩き回り、互いにコミュニケーションをとることが可能である。
【0332】
情報処理システム1は、かかる空間にいる複数のアバターの中の一のアバター(キャラクタオブジェクト)を、配信ユーザのキャラクタオブジェクトとして含む配信画像を配信してもよい。すなわち、多対多のメタバース空間において一対多の動画配信が行われてもよい。このような空間において、配信ユーザと視聴ユーザとは特に区別されないものとすることができる。
【0333】
以上、本実施形態及びその変形例について詳述したが、本発明は特定の実施例に限定されるものではない。また、本発明の範囲から外れることなく、様々な変更、置換、及び修正を本発明に加えることが可能である。
【符号の説明】
【0334】
1 情報処理システム
2 端末装置
21 端末通信I/F
22 端末記憶装置
23 表示装置
24 入力装置
25 撮像装置
26 マイク
27 端末処理装置
271 生成部
272 送信部
273 受信部
274 表示処理部
275 音声出力部
3 サーバ装置
31 サーバ通信I/F
32 サーバ記憶装置
33 サーバ処理装置
331 サーバ受信部
332 サーバ送信部
4 基地局
5 移動体通信網
6 ゲートウェイ
7 インターネット
【要約】
【課題】情報処理システム、制御方法、及びサーバ装置は、ユーザに煩雑な操作を行わせることなく、他ユーザに提供される情報を決定するユーザインターフェースを向上させることを可能とする。
【解決手段】情報処理システムは、一又は複数のコンピュータプロセッサを備える情報処理システムであって、一又は複数のコンピュータプロセッサが、第1ユーザを示す第1オブジェクトを含む動画の表示に関する情報を第2ユーザの第2端末装置に送信し、第1オブジェクトに関する関連画像を複数含むグループの中から第1ユーザによって選択された関連画像の表示に関する情報を第2端末装置に送信すること、を実行し、一又は複数のコンピュータプロセッサが、第1オブジェクトに関する参照情報を取得し、参照情報に基づいて生成した、第1オブジェクトを含む画像を関連画像としてグループに含めること、を実行する。
【選択図】図3
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20