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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-12-26
(45)【発行日】2024-01-10
(54)【発明の名称】ベニヤ単板の分離装置
(51)【国際特許分類】
   B65H 3/08 20060101AFI20231227BHJP
   B27D 1/00 20060101ALI20231227BHJP
【FI】
B65H3/08 320
B27D1/00 F
【請求項の数】 3
(21)【出願番号】P 2019115146
(22)【出願日】2019-06-21
(65)【公開番号】P2021001050
(43)【公開日】2021-01-07
【審査請求日】2022-05-12
(73)【特許権者】
【識別番号】000148818
【氏名又は名称】株式会社太平製作所
(74)【代理人】
【識別番号】100131048
【弁理士】
【氏名又は名称】張川 隆司
(74)【代理人】
【識別番号】100174377
【弁理士】
【氏名又は名称】山内 健吾
(74)【代理人】
【識別番号】100215038
【弁理士】
【氏名又は名称】木村 友子
(72)【発明者】
【氏名】尾関 修康
【審査官】後藤 健志
(56)【参考文献】
【文献】特開昭56-093634(JP,A)
【文献】特開昭59-149250(JP,A)
【文献】特開昭56-052334(JP,A)
【文献】特開平09-124172(JP,A)
【文献】特開2018-104181(JP,A)
【文献】実開昭57-049835(JP,U)
【文献】特開2000-177857(JP,A)
【文献】特開2004-189393(JP,A)
【文献】特開2007-069447(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65H 3/08
B27D 1/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
木目の繊維方向が長手方向に一致するように積層されたベニヤ単板の堆積山上を昇降可能に設けられ、前記ベニヤ単板の長手方向の前後に所定間隔を置いて配設され、かつ前記ベニヤ単板の繊維方向と直交する該ベニヤ単板の幅方向に沿って該ベニヤ単板を吸着可能な前部吸着体及び後部吸着体と、
前記前部吸着体と前記後部吸着体との間に配置される中間体と、を備え、
前記前部吸着体、前記後部吸着体及び前記中間体のうち、少なくとも前記前部吸着体及び前記後部吸着体は、前記ベニヤ単板を吸着した状態で上昇可能とされ、前記前部吸着体及び前記後部吸着体がそれぞれ予め定められた前部上限位置及び後部上限位置に達したとき、前記前部上限位置及び前記後部上限位置が山部、前記中間体との接触位置である中間体接触位置が谷部となるように、吸着されて吊り下げられた状態にある前記ベニヤ単板の長手方向に沿って凹凸状の湾曲面が形成され、
前記中間体は、前記ベニヤ単板の幅方向に沿って直線状に延びる第一の長手部材を含んで構成され、前記前部上限位置及び前記後部上限位置のいずれよりも低い所定位置を予め定められた固定位置として昇降不能に設けられ、
さらに、前記ベニヤ単板の幅方向に沿って直線状に延びる第二の長手部材が設けられ、該第二の長手部材は、前記前部吸着体の前側に設けられ、前記前部吸着体が前記前部上限位置にあるとき前記ベニヤ単板の前端部と接触可能とされており、前記第二の長手部材が前記ベニヤ単板の前端部と接触することで、吸着されて吊り下げられた状態にある前記ベニヤ単板の前端部に発生する振れが防止されるように構成されていることを特徴とするベニヤ単板の分離装置。
【請求項2】
前記中間体は、前記ベニヤ単板の幅方向に沿って該ベニヤ単板を吸着可能な中間部吸着体として構成され、前記前部上限位置及び前記後部上限位置のいずれよりも低い所定位置を予め定められた中間部上限位置として昇降可能に設けられている請求項1に記載のベニヤ単板の分離装置。
【請求項3】
前記前部吸着体、前記後部吸着体及び前記中間体は、前記ベニヤ単板の堆積山上にて該ベニヤ単板の長手方向に沿って移動可能な走行体に支持されている請求項1に記載のベニヤ単板の分離装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はベニヤ単板の分離装置及び分離方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、木目の繊維方向が長手方向に一致するように積層されたベニヤ単板の堆積山より最上部のベニヤ単板のみを次工程へ供給する装置として、真空式の吸着機構によりベニヤ単板を吸着保持した状態で移動させるものが知られている。一般にベニヤ単板には、導管溝、節穴、裂け目、割れ目等が散在しているため、これら導管溝等を通して最上部と2枚目以降のベニヤ単板が同時に吸着されることがあった。また、ベニヤ単板自体が湿潤状態に保たれていたり、木材の樹脂分を含んだやに、或いは補修単板にみられるテープ貼着部などによりベニヤ単板同士が堆積中に軽い接着状態となることによって、最上部と2枚目以降のベニヤ単板が随伴して上昇することもあった。
【0003】
下記特許文献1、2には、最上部と2枚目以降のベニヤ単板の層間を分離して、2枚目以降のベニヤ単板を堆積山上へ自然落下させるために、最上部のベニヤ単板の吸着後にベニヤ単板の繊維方向と直交する幅方向の吸着高さを変えたり、繊維方向へ若干湾曲動させるようにした技術が開示されている(例えば、下記特許文献1、2参照)。
【0004】
具体的に、下記特許文献1に記載されたベニヤ単板の分離方法では、ベニヤ単板を吸着した後、ベニヤ単板の幅方向における吸着個所の高さを変えることによってベニヤ単板を非平面状に変形させ、さらにベニヤ単板を幅方向に少なくとも片道以上移動させることによって、最上部と2枚目以降のベニヤ単板を分離するようにしている。
【0005】
また、下記特許文献2に記載されたベニヤ単板の分離方法では、搬送体を有する吸引装置をベニヤ単板の上方に配置し、またベニヤ単板に浮揚力を与える吸着機構を昇降自在に設け、両者の真空吸着機能によって、ベニヤ単板を一旦分別的、且つ若干湾曲動させて吸着保持するようにしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【文献】特開昭56-52334号公報
【文献】特公平2-37282号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、ベニヤ単板は繊維方向と直交する幅方向へは湾曲し易いため、上記特許文献1に記載された方法によって吸引高さを変えても最上部と2枚目以降のベニヤ単板が同時に非平面状に変形する場合があり、最上部と2枚目以降のベニヤ単板を分離できないことがあった。
【0008】
一方、上記特許文献2に記載された分離方法では、ベニヤ単板を繊維方向に沿って湾曲動(実施例では2点間において一方を支点として他方を傾斜状に持ち上げ)させているが、緩やかで単調な傾斜面が形成されるに過ぎないため、最上部と2枚目以降のベニヤ単板の層間に空気を流入させるための空隙が形成されにくく、最上部と2枚目以降のベニヤ単板を分離できないことがあった。これは、ベニヤ単板は繊維方向における前後の曲げに対して比較的高い曲げ強度を有しており、繊維方向に沿って湾曲しにくいとの材料特性に基づく。
【0009】
本発明の課題は、ベニヤ単板の堆積山において、最上部と2枚目以降のベニヤ単板をほぼ確実に分離することが可能なベニヤ単板の分離装置及び分離方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段及び発明の効果】
【0010】
上記課題を解決するために、本発明における第一のベニヤ単板の分離装置は、
木目の繊維方向が長手方向に一致するように積層されたベニヤ単板の堆積山上を昇降可能に設けられ、前記ベニヤ単板の長手方向の前後に所定間隔を置いて配設され、かつ前記ベニヤ単板の繊維方向と直交する該ベニヤ単板の幅方向に沿って該ベニヤ単板を吸着可能な前部吸着体及び後部吸着体と、
前記前部吸着体と前記後部吸着体との間に配置される中間体と、を備え、
前記前部吸着体、前記後部吸着体及び前記中間体のうち、少なくとも前記前部吸着体及び前記後部吸着体は、前記ベニヤ単板を吸着した状態で上昇可能とされ、前記前部吸着体及び前記後部吸着体がそれぞれ予め定められた前部上限位置及び後部上限位置に達したとき、前記前部上限位置及び前記後部上限位置が山部、前記中間体との接触位置である中間体接触位置が谷部となるように、吸着されて吊り下げられた状態にある前記ベニヤ単板の長手方向に沿って凹凸状の湾曲面が形成され
前記中間体は、前記ベニヤ単板の幅方向に沿って直線状に延びる第一の長手部材を含んで構成され、前記前部上限位置及び前記後部上限位置のいずれよりも低い所定位置を予め定められた固定位置として昇降不能に設けられ、
さらに、前記ベニヤ単板の幅方向に沿って直線状に延びる第二の長手部材が設けられ、該第二の長手部材は、前記前部吸着体の前側に設けられ、前記前部吸着体が前記前部上限位置にあるとき前記ベニヤ単板の前端部と接触可能とされており、前記第二の長手部材が前記ベニヤ単板の前端部と接触することで、吸着されて吊り下げられた状態にある前記ベニヤ単板の前端部に発生する振れが防止されるように構成されていることを特徴とする。
【0012】
本発明における第一のベニヤ単板の分離装置及び分離方法によれば、吸着されて吊り下げられた状態にあるベニヤ単板の長手方向に沿って凹凸状の湾曲面が形成される。すなわち、前部吸着体、中間体及び後部吸着体によって、ベニヤ単板の長手方向に沿って山、谷、山となるような凹凸状の湾曲面が形成される。このため、前部吸着体及び後部吸着体によって堆積山の最上部のみならず2枚目以降のベニヤ単板が吸着されたとしても、凹凸状の湾曲面の形成過程で、最上部と2枚目以降のベニヤ単板との層間に空気を流入させるための空隙が形成されやすくなり、その空隙内への空気の流入によって2枚目以降のベニヤ単板を堆積山上へ自然落下させることができる。
【0013】
この場合、上記中間体を、ベニヤ単板の幅方向に沿って直線状に延びる中実の棒状、中空の棒状、板状等の長手部材を含んで構成し、前部上限位置及び後部上限位置のいずれよりも低い所定位置を予め定められた固定位置として昇降不能に設けることができる。また、上記中間体を、ベニヤ単板の幅方向に沿って該ベニヤ単板を吸着可能な中間部吸着体として構成し、前部上限位置及び後部上限位置のいずれよりも低い所定位置を予め定められた中間部上限位置として昇降可能に設けることができる。
【0014】
後者のように中間体を中間部吸着体として構成する場合、中間部吸着体が中間部上限位置に達したときに中間部吸着体による吸着作用を停止させれば、中間部吸着体が上記中間体と同様に機能する。この場合も、ベニヤ単板には前部上限位置及び後部上限位置を山部、中間部上限位置を谷部とする凹凸状の湾曲面が形成されることになる。
【0015】
なお、前部上限位置及び後部上限位置が山部となり、中間体の固定位置(中間部吸着体の中間部上限位置)が谷部となる場合、前部上限位置及び後部上限位置がいずれも中間体の固定位置(中間部吸着体の中間部上限位置)よりも高い位置であれば、前部上限位置及び後部上限位置は同じ高さである必要はなく、異なる高さに設定してもよい。
【0016】
他方、上記中間体を、ベニヤ単板の幅方向に沿って該ベニヤ単板を吸着可能な中間部吸着体として構成し、前部上限位置及び後部上限位置のいずれよりも高い所定位置を予め定められた中間部上限位置として昇降可能に設けることもできる。このような構成とすることで、本発明における第二のベニヤ単板の分離装置及び分離方法を実施することが可能となる。
【0017】
本発明における第二のベニヤ単板の分離装置及び分離方法では、中間部吸着体が前部吸着体及び後部吸着体と共にベニヤ単板の対応部位を吸着した後、中間部吸着体が中間部上限位置に達する前に、前部吸着体及び後部吸着体がそれぞれ前部上限位置及び後部上限位置に達することになる。ベニヤ単板は前部上限位置及び後部上限位置においてその上昇を阻止された状態で、中間部吸着体がベニヤ単板を吸着したまま引き続き中間部上限位置に向けて上昇するので、ベニヤ単板には前部上限位置及び後部上限位置を谷部、中間部上限位置を山部とする凹凸状の湾曲面が形成される。
【0018】
本発明における第二のベニヤ単板の分離装置及び分離方法によれば、吸着されて吊り下げられた状態にあるベニヤ単板の長手方向に沿って凹凸状の湾曲面が形成される。すなわち、前部吸着体、中間部吸着体及び後部吸着体によって、ベニヤ単板の長手方向に沿って谷、山、谷となるような凹凸状の湾曲面が形成される。これにより、第一のベニヤ単板の分離装置及び分離方法の場合と同様、凹凸状の湾曲面の形成過程で、最上部と2枚目以降のベニヤ単板との間に空隙が形成され、最上部と2枚目以降のベニヤ単板とが分離しやすくなる。
【0019】
なお、前部上限位置及び後部上限位置が谷部となり、中間部吸着体の中間部上限位置が山部となる場合、前部上限位置及び後部上限位置がいずれも中間部吸着体の中間部上限位置よりも低い位置であれば、前部上限位置及び後部上限位置は同じ高さである必要はなく、異なる高さに設定してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1】昇降台上にベニヤ単板が載置された状態を模式的に示す平面図。
図2】本発明の実施例1に係るベニヤ単板の分離装置を、一部の部材を省略して模式的に示す背面図。
図3図2の平面図。
図4】電気的構成のブロック図と共に示す図2の側面図。
図5図4のコントローラにより実行されるベニヤ単板の分離処理を示すフローチャート。
図6図5のベニヤ単板の分離処理の一工程に対応する説明図。
図7図5のベニヤ単板の分離処理の一工程に対応する説明図。
図8図5のベニヤ単板の分離処理の一工程に対応する説明図。
図9図5のベニヤ単板の分離処理の一工程に対応する説明図。
図10図5のベニヤ単板の分離処理の一工程に対応する説明図。
図11】本発明の実施例2に係るベニヤ単板の分離装置により実行されるベニヤ単板の分離処理の一工程に対応する説明図。
図12】本発明の実施例3に係るベニヤ単板の分離装置により実行されるベニヤ単板の分離処理の一工程に対応する説明図。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。
【0022】
(実施例1)
図1に示すように、昇降台200上には、木目の繊維方向が長手方向に一致するようにベニヤ単板101の堆積山102(図2図4参照)が形成される。堆積山102は他工程で積み上げられ、堆積山102ごとにコロコンベヤ或いはリフタにより昇降台200上へと運ばれる。そして、ベニヤ単板101は、図1の実線で示すように、後述する分離装置1により堆積山102から1枚ずつ次工程へと繰り出される。昇降台200は、空圧又は油圧式の流体シリンダや電磁切換弁等を含む流体シリンダ装置201を含んで構成され、高さ調整が可能とされている(図4参照)。
【0023】
分離装置1は、図2図4に示すように、堆積山102の上方を覆うように配置され、走行体10、ボールねじ機構20、吸着体30、中間体40Aを含んで構成されている。なお、以下の説明では、図2の背面視において図2の上下方向を分離装置1の上下方向、図2の左右方向を分離装置1の左右方向、図4の側面視において図4の左右方向を分離装置1の前後方向とする(図2の背面視では図の奥側が前方、図の手前側が後方となる)。
【0024】
走行体10は長方形状の板材11を備える。板材11の裏面の各隅部にはスライドブロック12が取り付けられている。一方、図示を省略する門型状の機枠には一対の板状の梁1a,1aが前後方向に平行に延びるように架設され、各梁1aの表面にはガイドレール13が前後方向に延びるように敷設されている。これにより、板材11はスライドブロック12及びガイドレール13を介して両梁1a,1aにスライド移動可能に支持されている。
【0025】
走行体10は、図3に示すように、空圧又は油圧式の流体シリンダ14や電磁切換弁等を含む流体シリンダ装置15(図4参照)によりスライド移動可能とされている。流体シリンダ14は、その基端が機枠に取り付けられ、ピストンロッド14aが走行体10の板材11に接続されている。これにより、走行体10は、流体シリンダ14のピストンロッド14aの伸長動作に伴い前方へスライド移動し、流体シリンダ14のピストンロッド14aの収縮動作に伴い後方へスライド移動する。
【0026】
ボールねじ機構20は、ボールねじモータ21、ねじ軸22、ナット23、可動テーブル24を含んで構成されている。ボールねじモータ21は、ねじ軸22を回転駆動する駆動源であり、走行体10の表面の中央部に取り付けられている。ナット23は、可動テーブル24に取り付けられ、これに螺合するねじ軸22の軸線周りの正逆回転に伴い、可動テーブル24を上下に昇降させる。
【0027】
吸着体30は、可動枠31、前部吸着箱32、後部吸着箱33、吸着パッド34を含んで構成されている。可動枠31は、前後に所定間隔を置いて配置され、左右方向に平行に延びる板状の前部枠31a及び後部枠31bと、左右に所定間隔を置いて配置され、前後方向に平行に延びる角パイプ状の左部枠31c及び右部枠31dとが一体的に接続されたものである。
【0028】
前部枠31aは、ボルト等の接続部材25により可動テーブル24と一体的に接続されている。これにより、ボールねじ機構20が作動して可動テーブル24が昇降するのに伴い、前部枠31aを含む可動枠31が同時に昇降する。なお、前部枠31aには、ねじ軸22との干渉を回避し、ねじ軸22の軸線周りの回転を許容する貫通孔31eが形成されている(図2参照)。
【0029】
前部吸着箱32及び後部吸着箱33は、可動枠31の下方にて前後に所定間隔を置いて配置され、ベニヤ単板101の幅方向にわたって左右方向に平行に延びている。前部吸着箱32及び後部吸着箱33は何れも直方体の箱状をなし、各箱の下面にはそれぞれ複数のポート部32a,33aが形成され、各ポート部32a,33aには吸着パッド34が気密性を保持した状態で取り付けられている。
【0030】
各吸着パッド34は、弾性変形により伸縮可能な蛇腹状をなし、前部吸着箱32及び後部吸着箱33の下面から下方へ同じ長さだけ突出し、各下端位置が揃うように配置されている。前部吸着箱32及び後部吸着箱33は、図4に模式的に示すように、吸引ダクト等の連通路52を通して真空式の吸引装置51に気密性を保持した状態で接続されている。なお、この実施例1では、前部吸着箱32の両端部に位相をずらせた状態で2列の吸着パッド34が配列されているが(図3図4参照)、後部吸着箱33のように単列の吸着パッド34を下方へ同じ長さだけ突出する構成としてもよい。
【0031】
前部吸着箱32は一対の連結部材36,36により前部枠31aと上下に相対移動可能に連結され、後部吸着箱33は一対の連結部材36,36により後部枠31bと上下に相対移動可能に連結されている。連結部材36の対となるもの同士は、左右に所定間隔を置いて配置され、上下方向に平行に延びている。
【0032】
各連結部材36の外周上には、それぞれ圧縮コイルばね37が配置されている。これにより、可動枠31の下降に伴い、前部吸着箱32及び後部吸着箱33がそれぞれ吸着パッド34を介してベニヤ単板101に接触した状態から、さらに可動枠31が圧縮コイルばね37を縮ませつつ、所定距離だけ前部吸着箱32及び後部吸着箱33に接近することで、圧縮コイルばね37のばね力を受けて吸着パッド34が収縮しつつベニヤ単板101を押圧するようになっている。
【0033】
中間体40Aは、左右方向に直線状に延びる棒状の長手部材41を備える。長手部材41は、一対の支持部材42,42により走行体10の板材11に固定されている。一対の支持部材42,42は左右に所定間隔を置いて配置され、上下方向に平行に延びている。長手部材41は、板材11と共に前後に移動可能であるが、板材11に対して上下に移動不能とされ、その高さ位置がベニヤ単板101を吸着した状態での吸着パッド34の上限位置よりも低い所定位置に保持されている。
【0034】
前部吸着箱32の前方位置には、図3及び図4に示すように、上部送りローラ61及び下部送りローラ62(ピンチロール)がそれぞれローラ軸61a,62aの軸線周りに回転可能に配設されている。下部送りローラ62はベニヤ単板101の幅方向にわたって左右方向に延びている。上部送りローラ61は複数のもの(図3では4個の場合が例示)が左右方向にほぼ等間隔で配置され、各上部送りローラ61は一対のブラケット61b,61bを介してローラ移動軸61cに取り付けられている。ローラ移動軸61cはギヤ、モータ等を含む駆動機構63により所定角度だけ回転駆動され、ローラ移動軸61cの回転駆動により、各上部送りローラ61が下部送りローラ62に接近、離間可能とされている。
【0035】
上部送りローラ61は、下部送りローラ62から離間した位置が原位置とされ(図4の実線参照)、下部送りローラ62に接近した位置が作動位置とされている(図4の二点鎖線参照)。上部送りローラ61及び下部送りローラ62は常時、ベニヤ単板101を搬送方向下流側へ送る向きに回転しており、上部送りローラ61が原位置にある状態ではベニヤ単板101を挟み込むことはできないが、上部送りローラ61が作動位置にある状態では下部送りローラ62との協働によりベニヤ単板101を挟み込んで搬送方向下流側へ送ることが可能な構成とされている。
【0036】
下部送りローラ62の後方位置(搬送方向上流側)には誘導部材64が配置されている。誘導部材64は、ベニヤ単板101の前端部を上部送りローラ61と下部送りローラ62間へ誘導可能な傾斜面を有し、ベニヤ単板101の幅方向にわたって左右方向に延びている。
【0037】
また、下部送りローラ62の前方位置には、ベニヤ単板101の前端縁に接触可能なゲート65が設けられている(図4の二点鎖線参照)。ゲート65は、ギヤ、モータ等を含む駆動機構66により、ベニヤ単板101の前端縁に接触してベニヤ単板101の搬送方向下流側への進行を阻止する原位置(閉鎖位置)と、ベニヤ単板101の前端縁から離間してベニヤ単板101の搬送方向下流側への進行を許容する作動位置(開放位置)とに、択一的に移動可能とされている。
【0038】
分離装置1は、さらに単板検出センサ71及びコントローラ72を備えている。単板検出センサ71は、接触式又は透過型や反射型の非接触式の検出器であり、昇降台200上にてベニヤ単板101を検出すると、その検出信号をコントローラ72へ出力する。
【0039】
コントローラ72は、CPU,ROM,RAM,入出力インターフェース回路などからなるマイクロコンピュータを主要構成部品としており、例えばROMには図5に示す分離プログラムが格納・記憶されている。コントローラ72は、単板検出センサ71の検出信号に基づいて、昇降台200の流体シリンダ装置201、走行体10の流体シリンダ装置15、吸引装置51、ボールねじ機構20のボールねじモータ21、駆動機構63,66などを予め定められた順序に従って制御する。
【0040】
次に、上記のように構成された分離装置1を用いて堆積山102からベニヤ単板101を搬送する場合について説明する。この場合、コントローラ72は、図5のフローチャートで示される分離処理を示すプログラムを実行する。
【0041】
コントローラ72は、単板検出センサ71によるベニヤ単板101の検出信号の入力により、堆積山102の上面の高さが基準高さに維持されるように昇降台200の流体シリンダ装置201を制御する。走行体10が原位置にある場合は(S2:YES)、吸引装置51を吸引駆動する(S4)。一方、走行体10が原位置にない場合は(S2:NO)、流体シリンダ装置15を制御して走行体10を原位置へ復帰させた後、吸引装置51を吸引駆動する。吸引装置51の吸引駆動により、前部吸着箱32及び後部吸着箱33は、いずれも吸引状態に設定される。
【0042】
次に、コントローラ72は、ボールねじモータ21を所定量正転駆動し、前部吸着箱32及び後部吸着箱33を図4に示す原位置から、圧縮コイルばね37の付勢力により各吸着パッド34をベニヤ単板101に押し付けようとする力と、吸引装置51の負圧によりベニヤ単板101を引っ張り上げようとする力によって各吸着パッド34の蛇腹部分が縮んだ状態となる図6に示す作動位置まで下降させる。その後、コントローラ72は、ボールねじモータ21を所定量逆転駆動し、各吸着パッド34がベニヤ単板101を吸着した状態のまま、前部吸着箱32及び後部吸着箱33を図7に示す原位置まで復帰させる(S5)。
【0043】
前部吸着箱32及び後部吸着箱33が作動位置から原位置まで復帰する途上に中間体40の長手部材41が配置されているため、ベニヤ単板101は長手部材41と接触し、その接触部位の上昇は阻止されることになる。一方、前部吸着箱32及び後部吸着箱33の各吸着パッド34は、ベニヤ単板101が長手部材41と接触した後もベニヤ単板101を吸着した状態のまま引き続き上昇し、前部吸着箱32及び後部吸着箱33が原位置に復帰したときの前部吸着箱32の各吸着パッド34の下端位置(前部上限位置)、及び後部吸着箱33の各吸着パッド34の下端位置(後部上限位置)が山部101a、長手部材41との接触位置(中間部接触位置)が谷部101bとなるように、吸着されて吊り下げられた状態にあるベニヤ単板101の長手方向に沿って凹凸状(波状)の湾曲面が形成される。
【0044】
このようにベニヤ単板101に凹凸状の湾曲面が形成されることにより、前部吸着箱32及び後部吸着箱33の各吸着パッド34によって堆積山102の最上部のみならず2枚目以降のベニヤ単板101が吸着されたとしても、凹凸状の湾曲面の形成過程で、最上部と2枚目以降のベニヤ単板101との層間に空気を流入させるための空隙Gが形成されやすくなり、その空隙G内への空気の流入によって2枚目以降のベニヤ単板101を堆積山102上へ自然落下させることができる。
【0045】
次に、コントローラ72は、流体シリンダ装置15を伸長駆動し、図8に示すように、走行体10を作動位置へ移動させる(S6)。ベニヤ単板101は各吸着パッド34に吸着されて吸着体30に吊り下げられた状態で、走行体10と共に前方に向けて移動する。コントローラ72は、走行体10が作動位置に達するのとほぼ同時に、吸引装置51の吸引駆動を停止する(S7)。これにより、ベニヤ単板101は走行体10による前方への推進力と重力を受けて図9の矢印に示すように前方斜め下向きに落下し、その前端部が下部ローラ62及び誘導部材64上に乗り掛かることになる。そして、下部ローラ62が一定速度で回転しているため、ベニヤ単板101はその前端縁がゲート65に接触するまで送られ、前進が阻止された状態となる。
【0046】
次に、コントローラ72は、流体シリンダ装置15を収縮駆動し、図10に示すように、走行体10を原位置へ復帰させる(S8)。また、駆動機構63、66を駆動して、各上部送りローラ61及びゲート65をそれぞれ作動位置へ移動させる。これにより、ベニヤ単板101はその前端部から順次上部送りローラ61と下部送りローラ62とに挟み込まれて搬送方向下流側へ送られることになる。
【0047】
コントローラ72は、ベニヤ単板101が次工程へ送られたことを示す検出信号を入力すると、駆動機構63,66を駆動して、各上部送りローラ61及びゲート65をそれぞれ原位置へ復帰させる(S9)。
【0048】
なお、実施例1の構成に加えて、例えば図7の符号81で示すように、前部吸着箱32の吸着パッド34の前方近傍に、中間体40の長手部材41と同様、ベニヤ単板101の幅方向に沿って延びる長手部材を設けてもよい。長手部材81は、前部吸着箱32の吸着パッド34が前部上限位置にあるとき、ベニヤ単板101の前端部に軽く接触する位置に配置されており、各吸着パッド34がベニヤ単板101を吸着した状態で前部上限位置に達する時や走行体10の前進時にベニヤ単板101の前端部に軽く接触することで、ベニヤ単板101に発生する振れを防止する機能を果たす。このため、上述したように走行体10が作動位置に至った時、仮にベニヤ単板101の前端が大きく上方へ振れて反った状態のまま自然落下し、その前端部分が上部送りローラ61の上方へ逸れる等の不都合は、長手部材81がベニヤ単板101の前端部に軽く接触することで良好に防止できることになる。
【0049】
また、例えば図7の符号82で示すように、誘導部材64の下方近傍に噴射ノズルを設けてもよい。噴射ノズル82は、ベニヤ単板101の前端縁に向けてエアを噴出可能なものであり、ベニヤ単板101の幅方向に所定間隔で複数設けられる。走行体10の前進時に、コントローラ72により噴射ノズル82からエアが噴出されるように構成することで、堆積山102における最上部のベニヤ単板101と、それに随伴して上昇していた2枚目以降のベニヤ単板101との空隙G内に強制的に空気を流入させることができ、ベニヤ単板101同士の分離動作を助長することが可能である。すなわち、ベニヤ単板101における凹凸状の湾曲面の形成過程で、ベニヤ単板101の長手方向の前半部では最上部と2枚目以降が分離していたとしても、特に湿潤状態が高いとその後半部において完全に分離していない場合がある。このような場合、走行体10が作動位置まで前進する途上、噴射ノズル82からエアが噴出されることで2枚目以降のベニヤ単板101との分離動作を効果的に助長することが可能となる。
【0050】
(実施例2)
上記実施例1では、中間体40Aの長手部材41が板材11に対して上下に移動不能とされ、その高さ位置がベニヤ単板101を吸着した状態での吸着パッド34の上限位置よりも低い所定位置に保たれるように構成されていたが、中間体40Aに代えて、例えば図11に示すように、ベニヤ単板101を吸着可能な吸着体30に含まれる中間体40Bとして構成することができる。中間体40Bは、前部吸着箱32及び後部吸着箱33と同様、ベニヤ単板101の幅方向にわたって左右方向に延びる直方体の箱状の中間部吸着箱35を備え、中間部吸着箱35の下面には複数のポート部35aが形成され、各ポート部35aには吸着パッド34が気密性を保持した状態で取り付けられている。
【0051】
中間部吸着箱35は、前部吸着箱32及び後部吸着箱33と同様、可動枠31に取り付けられ、ボールねじ機構20の駆動により前部吸着箱32及び後部吸着箱33と共に上下に昇降可能とされている。また、中間部吸着箱35は、例えば可動枠31に設けられた空圧又は油圧式の流体シリンダや電磁切換弁等を含む流体シリンダ装置38の駆動により、前部吸着箱32及び後部吸着箱33に対し上下に昇降可能とされている。
【0052】
この実施例2では、ベニヤ単板101を吸着した状態での中間部吸着箱35の各吸着パッド34の最終的な下端位置が、前部吸着箱32及び後部吸着箱33の各吸着パッド34の下端位置である前部上限位置及び後部上限位置のいずれよりも低い所定位置(中間部上限位置)に設定されている。
【0053】
この実施例2の作動について説明する。コントローラ72は、前部吸着箱32、後部吸着箱33及び中間部吸着箱35の各吸着パッド34がベニヤ単板101を吸着した後、ボールねじモータ21を所定量逆転駆動し、前部吸着箱32及び後部吸着箱33の各吸着パッド34を図11に示す前部上限位置及び後部上限位置まで上昇させる。その後、コントローラ72は、流体シリンダ装置38を駆動し、中間部吸着箱35の吸着パッド34のみを図11に示す中間部上限位置まで下降させる。なお、流体シリンダ装置38の駆動時以降は、中間部吸着箱35での吸引装置51の駆動を停止してもよい。
【0054】
これにより、前部吸着箱32の各吸着パッド34の下端位置(前部上限位置)、及び後部吸着箱33の各吸着パッド34の下端位置(後部上限位置)が山部101a、中間部吸着箱35の各吸着パッド34の下端位置(中間部上限位置)が谷部101bとなるように、吸着されて吊り下げられた状態にあるベニヤ単板101の長手方向に沿って凹凸状(波状)の湾曲面が形成される。その結果、上記実施例1と同様、凹凸状の湾曲面の形成過程で、最上部と2枚目以降のベニヤ単板101との層間に空気を流入させるための空隙Gが形成されやすくなり、その空隙G内への空気の流入によって2枚目以降のベニヤ単板101を堆積山102上へ自然落下させることができる。
【0055】
(実施例3)
上記実施例2では、ベニヤ単板101を吸着した状態での中間部吸着箱35の各吸着パッド34の最終的な下端位置(中間部上限位置)が、前部吸着箱32及び後部吸着箱33の各吸着パッド34の下端位置である前部上限位置及び後部上限位置のいずれよりも低い所定位置に設定されていたが、これとは逆に、中間部吸着箱35の各吸着パッド34の最終的な下端位置(中間部上限位置)が、前部吸着箱32及び後部吸着箱33の各吸着パッド34の下端位置である前部上限位置及び後部上限位置のいずれよりも高い所定位置に設定される構成としてもよい。
【0056】
この実施例3の作動について説明する。コントローラ72は、前部吸着箱32、後部吸着箱33及び中間部吸着箱35の各吸着パッド34がベニヤ単板101を吸着した後、ボールねじモータ21を所定量逆転駆動し、前部吸着箱32及び後部吸着箱33の各吸着パッド34を図12に示す前部上限位置及び後部上限位置まで上昇させる。その後、コントローラ72は、流体シリンダ装置38を駆動し、中間部吸着箱35の吸着パッド34のみを図12に示す中間部上限位置まで上昇させる。
【0057】
これにより、前部吸着箱32の各吸着パッド34の下端位置(前部上限位置)、及び後部吸着箱33の各吸着パッド34の下端位置(後部上限位置)が谷部101b、中間部吸着箱35の各吸着パッド34の下端位置(中間部上限位置)が山部101aとなるように、吸着されて吊り下げられた状態にあるベニヤ単板101の長手方向に沿って凹凸状(波状)の湾曲面が形成される。その結果、上記実施例1と同様、凹凸状の湾曲面の形成過程で、最上部と2枚目以降のベニヤ単板101との層間に空気を流入させるための空隙Gが形成されやすくなり、その空隙G内への空気の流入によって2枚目以降のベニヤ単板101を堆積山102上へ自然落下させることができる。
【0058】
なお、上記実施例1~3では、前部吸着箱32及び後部吸着箱33が吸着パッド34と共に前部吸着体及び後部吸着体としての機能を果たしていたが、吸着パッド34は前部吸着体及び後部吸着体の必須の構成要素ではなく、例えば前部吸着箱及び後部吸着箱の下面に複数の吸着孔を穿設し、前部吸着箱及び後部吸着箱により直接ベニヤ単板を吸着するように構成することも可能である。この場合には、前部吸着箱及び後部吸着箱自体が前部吸着体及び後部吸着体としての機能を果たすことになる。同様に、上記実施例2、3では、中間部吸着箱35及び吸着パッド34が中間部吸着体としての機能を果たしていたが、例えば中間部吸着箱の下面に複数の吸着孔を穿設し、中間部吸着箱により直接ベニヤ単板を吸着するように構成することも可能である。
【0059】
また、上記実施例1等では、走行体10をスライド移動させる駆動手段として流体シリンダ装置15を採用したが、これに限らず、例えばモータを駆動源とするボールねじ機構やギヤ機構、カム機構、クランク機構等に適宜変更することができる。また、吸着体30を上下に昇降させる駆動手段としてモータを駆動源とするボールねじ機構20を採用したが、これに限らず、例えば流体シリンダ装置等に適宜変更することができる。また、中間部吸着箱35を前部吸着箱32及び後部吸着箱33に対して上下に昇降させる駆動手段として流体シリンダ装置38を採用したが、これに限らず、例えばモータを駆動源とするボールねじ機構に変更し、或いは駆動源を有しないメカ機構により前部吸着箱32及び後部吸着箱33に対する中間部吸着箱35の高さ位置を変更可能な構成としてもよい。
【0060】
その他、本発明は上記実施例及びその変形例に限らず、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えた態様で実施することが可能である。
【符号の説明】
【0061】
1 分離装置
10 走行体
15 流体シリンダ装置
20 ボールねじ機構
21 ボールねじモータ
30 吸着体
32 前部吸着箱
33 後部吸着箱
34 吸着パッド
35 中間部吸着箱
36 流体シリンダ装置
40A,40B 中間体
51 吸引装置
41 長手部材
71 単板検出センサ
72 コントローラ
101 ベニヤ単板
101a 山部
101b 谷部
102 堆積山
200 昇降台
201 流体シリンダ装置
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12