(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-12-26
(45)【発行日】2024-01-10
(54)【発明の名称】システム及びプログラム
(51)【国際特許分類】
G07G 1/00 20060101AFI20231227BHJP
G07G 1/01 20060101ALI20231227BHJP
G07G 1/12 20060101ALI20231227BHJP
【FI】
G07G1/00 301D
G07G1/01 301D
G07G1/12 301E
(21)【出願番号】P 2019231765
(22)【出願日】2019-12-23
【審査請求日】2022-12-01
(73)【特許権者】
【識別番号】000145068
【氏名又は名称】株式会社寺岡精工
(74)【代理人】
【識別番号】100149548
【氏名又は名称】松沼 泰史
(74)【代理人】
【識別番号】100145481
【氏名又は名称】平野 昌邦
(72)【発明者】
【氏名】若林 秀樹
【審査官】永安 真
(56)【参考文献】
【文献】特開2019-095991(JP,A)
【文献】特開2002-117210(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G07G 1/00 - 1/14
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
顧客が店内を回って夫々の商品の陳列場所にて夫々の商品を登録するシステムであって、
店内に陳列された商品を撮像する撮像手段と、
前記撮像手段によって撮像された商品を特定する商品特定手段と、
前記
商品特定手段によって
特定された商品を
登録商品として表示する表示手段と、
商品
の特売予定情報を記憶可能な記憶手段と
を備え、
前記表示手段は、
前記
商品特定手段によって特定された商品が、前記記憶手段
に前記特売予定情報が記憶されている
特売予定商品であるときは、当該商品を
登録商品として表示する前に、当該商品
の特売予定情報を表示する
ことを特徴とす
るシステム。
【請求項2】
前記表示手段は、
前記
商品特定手段によって特定された商品
が前記
特売予定商品であるときは、当該商品を購入するかしないかを選択可能な選択ボタンを表示することを特徴とする請求項1に記載
のシステム。
【請求項3】
前記選択ボタンを表示した商品について購入しない旨の選択があった場合には、後日入店した際に、当該商品に関する情報を報知する
ことを特徴とする請求項
2に記載
のシステム。
【請求項4】
携帯端末としてコンピュータを機能させるプログラムであって、
前記コンピュータを、
店内に陳列された商品を撮像する撮像手段と、
前記撮像手段によって撮像された商品を特定する商品特定手段と、
前記
商品特定手段によって
特定された商品を
登録商品として表示する表示手
段
として機能させ、
前記表示手段は、
前記
商品特定手段によって特定された商品が、
特売が予定された特売予定商品であった場合には、当該商品を
登録商品として表示する前に、当該商品
の特売予定情報を表示する
ことを特徴とするプログラム。
【請求項5】
購入対象の商品を特定して登録する登録手段と、
前記登録手段によって登録された商品を購入商品として表示する表示手段と、
商品に関する情報を記憶可能な記憶手段と
を備え、
前記表示手段は、
前記登録手段によって特定された商品が、前記記憶手段に、当該商品に関する情報として当該特定されたときよりも後の当該商品に関する将来情報が記憶されている商品であるときは、当該商品を購入商品として表示する前に、当該商品に関する前記将来情報を表示する
とともに当該商品を購入するかしないかを選択可能な選択ボタンを表示し、
前記選択ボタンを表示した商品について購入しない旨の選択があった場合には、後日入店した際に、当該商品に関する情報を表示する
ことを特徴とす
るシステム。
【請求項6】
携帯端末としてコンピュータを機能させるプログラムであって、
前記コンピュータを、
購入対象の商品を特定して登録する登録手段、
前記登録手段によって登録された商品を購入商品として表示する表示手
段
として機能させ、
前記表示手段は、
前記登録手段によって特定された商品が、当該商品に関する将来情報を有する商品であった場合には、当該商品を購入商品として表示する前に、当該商品に関する将来情報を表示する
とともに当該商品を購入するかしないかを選択可能な選択ボタンを表示し、
前記選択ボタンを表示した商品について購入しない旨の選択があった場合には、後日入店した際に、当該商品に関する情報を表示する
ことを特徴とするプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、システム及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、予め記憶している休業日、特売日等の特定日のうち、現在の日付に基づき選択された特定日を顧客に提示(レシートに印字)する技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、集客力の向上や顧客満足度の向上の観点において、改善の余地があった。
【0005】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、その目的は、集客力や顧客満足度を向上させる技術を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決するために、本発明の一態様である商品販売データ処理システムは、購入対象の商品を特定して登録する登録手段と、前記登録手段によって登録された商品を購入商品として表示する表示手段と、商品に関する情報を記憶可能な記憶手段とを備え、前記表示手段は、前記登録手段によって特定された商品が、前記記憶手段に、当該商品に関する情報として当該特定されたときよりも後の当該商品に関する将来情報が記憶されている商品であるときは、当該商品を購入商品として表示する前に、当該商品に関する前記将来情報を表示することを特徴とする。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】販売システムを説明するためのネットワークの概念図である。
【
図6】販売システム1による商品購入の全体の流れの概要を説明するシーケンス図である。
【
図7】販売システム1による商品購入の全体の流れの概要を説明するシーケンス図である。
【
図8】販売システム1による商品購入の全体の流れの概要を説明するシーケンス図である。
【
図9】販売システム1による商品購入の全体の流れの概要を説明するシーケンス図である。
【
図10】販売システム1による携帯端末の動作の一例を説明するフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0008】
図1は、販売システム1を説明するためのネットワークの概念図である。
図1に示す販売システム1は、管理装置(例えば、ストアコントローラ)10、クラウドサーバ20、登録精算装置30、精算装置40、監視装置50(例えば、パーソナルコンピュータ等)、携帯端末60(例えば、スマートフォン等)を含む。なお、
図1において、1台の登録精算装置30を図示したが、1店舗内の登録精算装置30の数は2台以上であってもよい。また、
図1において、2台の精算装置40を図示したが、1店舗内の精算装置40の数は1台であってもよいし3台以上であってもよい。また、
図1において、1台の監視装置50を図示したが、1店舗内の監視装置50の数は2台以上であってもよい。また、管理装置10は、基本的には1店舗に1台であるが、2台以上であってもよい。販売システム1は、種々の店舗等(スーパーマーケット、コンビニストア、ドラックストア、ホームセンタ、家電量販店、アパレルショップ、その他の専門店等)に導入可能である。
【0009】
図1に示した販売システム1は、店員が登録精算装置30を使用して商品を登録する態様に対応するサービス、顧客自身が携帯端末60を使用して商品を登録する態様に対応するサービス(以下、サービスAと称する)など各種サービスを提供する。なお、販売システム1のうち、サービスAを提供する部分を特定販売システムと称する場合がある。換言すれば、特定販売システムは、販売システム1のサブシステムであり、サービスAを提供する。なお、以下の説明において、顧客のうち、サービスAを利用する顧客を特に会員と称する場合がある。
【0010】
管理装置10、登録精算装置30、精算装置40、監視装置50は、店舗内に設置されるものであり、LAN19(有線でも無線でもよい)を介して通信可能に接続されている。管理装置10は、クラウドサーバ20と通信可能である。
【0011】
管理装置10は、主にLAN19内の各種装置を管理する装置である。例えば、管理装置10は、外部の装置との通信機能を有する。管理装置10は、外部の装置(例えば、非図示の本部のサーバ、クラウドサーバ20であってもよい)から、例えば、商品ファイル(商品マスタ)や、特売ファイルを受信し、登録精算装置30等に供給したり、精算装置40等から取引情報を受信し外部の装置(例えば、クラウドサーバ20等)に送信したりする。
【0012】
商品ファイルは、例えば、個々の商品を識別する商品識別情報(商品コード)に対応付けて、商品名や販売価格等を記憶したファイルである。特売ファイルは、例えば、商品識別情報に対応付けて、特売期間(開始日時、終了日時)、特売内容(値引きや割引の条件、値引きや割引の内容)を記憶したファイルである。
【0013】
クラウドサーバ20は、各種サービスを提供するサーバである。例えば、クラウドサーバ20は、サービスA(会員である顧客自身が携帯端末60を使用して商品を登録する態様に対応するサービス)を提供する。例えば、クラウドサーバ20は、サービスAに関係する各種情報(例えば、取引情報(カート情報)等)を管理(記憶)する。
【0014】
クラウドサーバ20は、商品ファイルや特売ファイルを管理(記憶)する。なお、上述したように、クラウドサーバ20はサービスAを提供するが、特売ファイルに基づく特売(特売ファイルを参照して実現される特売)は、販売システム1全体において行われるものであってもよいし、販売システム1のうち特定販売システム(サービスA)において限定的に行われるものであってもよい。つまり、店員が登録精算装置30を使用して商品を登録する場合も、会員である顧客自身が携帯端末60を使用して商品を登録する場合も特売ファイルに基づく特売が適用されてもよいし、会員である顧客自身が携帯端末60を使用して商品を登録する場合に限って特売ファイルに基づく特売が適用されてもよい。なお、クラウドサーバ20に代えて、他の装置(例えば、非図示の本部のサーバ)が商品ファイルを管理してもよい。また、クラウドサーバ20に代えて、他の装置(例えば、非図示の本部のサーバ)が特売ファイルを管理してもよい。
【0015】
また、クラウドサーバ20は、年齢確認商品(購入者の年齢の確認を要する商品。店員呼出商品とも称する。例えば、酒、タバコ等)の商品コードを記憶した年齢確認商品ファイルを管理する。年齢確認商品ファイルは、例えば、年齢確認商品であるか否かを判断するために用いられる。なお、クラウドサーバ20に代えて、他の装置(例えば、非図示の本部のサーバ)が年齢確認商品ファイルを管理してもよい。なお、例えば、商品ファイルが年齢確認商品に該当するか否かのフラグ(値0:該当、値1:非該当)を記憶することにより、商品ファイルが年齢確認商品ファイルを兼ねてもよい。
【0016】
登録精算装置30は、登録処理及び精算処理を実行する装置である。登録精算装置30は、店員によって使用される(店員の操作によって登録処理と精算処理とを実行する)。
【0017】
精算装置40は、精算処理を実行する装置である。精算装置40は、基本的には、顧客によって使用される(顧客に操作によって精算処理を実行する)。精算装置40は、少なくとも、サービスAを利用する顧客(会員)に利用される。
【0018】
監視装置50は、主にLAN19内の各種装置を監視する装置である。監視装置50は、他の装置(例えば、登録精算装置30、精算装置40等)の稼働状況等を監視し、他の装置における各種情報を表示したり、他の装置に対する各種命令を出力したりする。
【0019】
携帯端末60は、会員である顧客によって操作される。携帯端末60は、サービスAを利用する際に用いられる。携帯端末60は、通信機能、撮像機能(カメラ)の他に、各種コード(バーコード、2次元コード等)を認識する認識機能を備える。例えば、携帯端末60は、商品に付されているバーコードを認識する。例えば、携帯端末60は、撮像機能によって撮像されている撮像画像(スルー画像として取得している画像)内の特徴点を抽出し、オブジェクト(各種コード)を認識してもよい。
【0020】
なお、携帯端末60は、基本的には各会員の所有物であることを想定しているが、店舗側が貸与するものであってもよい。なお、携帯端末60の数(稼働中の数)は、来店者数等に応じて変化するものであり、
図1では、複数台が可能である旨の例として2台の携帯端末60を図示している。
【0021】
なお、携帯端末60は、サービスAに係る各種画面を表示する。例えば、携帯端末60に、サービスAを利用するためのアプリケーションプログラム。以下、特定アプリとも称する。)をインストールしておき、携帯端末60は、サービスAに係る各種画面を表示してもよい。
【0022】
なお、販売システム1(又は特定販売システム)の一部又は全部を他の名称(例えば、商品登録システム、精算システム、商品販売データ処理システム等)などと称してもよい。
【0023】
また、上記では、クラウドサーバ20、精算装置40、携帯端末60について、サービスAに利用される説明したが、管理装置10についてもサービスAに利用される(例えば、精算装置40とクラウドサーバ20との情報の送受信に利用される)。なお、サービスAに他の装置(登録精算装置30、監視装置50、非図示の本部のサーバ等)を利用してもよい。
【0024】
図2は、精算装置40について説明する説明図である。
図2(A)は、精算装置40の外観例(客側から見た斜視図)を示す図である。
図2(B)は、精算装置40の構成例を示す図である。
図2(A)及び
図2(B)において、同一部分には同一符号を付している。なお、精算装置40は、基本的に客が操作するものである。
【0025】
以下、
図2(A)を参照しつつ、
図2(B)に示した精算装置40の構成例を説明する。精算装置40は、CPU401と、ROM402と、RAM403と、ハードディスク404と、表示部405と、スキャナ部406と、カード決済部408と、釣銭機409と、印刷部413と、音声出力部414と、通信部415とを備える。これらは、バスを介して相互に通信可能である。なお、精算装置40は、キー操作部、撮像部(カメラ)、報知部(サインポール等のランプ)を更に設けていてもよい。
【0026】
CPU401は、中央演算処理装置であり、ROM402に記憶されているプログラムを読み出して実行することにより、精算装置40の動作を制御する。
ROM402は、読み出し専用メモリであり、プログラムをはじめとしてCPU401が利用する各種の情報を記憶する。
【0027】
RAM403は、読み出し書き込みメモリであり、種々の情報を記憶する。例えば、RAM403は、ROM402やハードディスク404から読みだした情報、外部から取得した情報、処理において生成した情報等を記憶する。
【0028】
ハードディスク404は、種々の情報を記憶する。ハードディスク404は、例えば、ROM402に代えて、CPU401が実行するプログラム等を記憶してもよい。また、RAM403に代えて、ROM402から読みだした情報、外部から取得した情報、処理において生成した情報等を記憶してもよい。
【0029】
表示部405は、タッチディスプレイであり、種々の情報を表示するとともに、種々の入力を受け付ける。
【0030】
スキャナ部406は、種々の情報を光学的に読み取る。例えば、スキャナ部406は、携帯端末60の表示部に表示されるコード(精算用の2次元コード等)をスキャンし、精算処理に必要な情報を読み取る。また、スキャナ部406は、他の装置(例えば、登録精算装置30が発行したお会計券(登録商標)に印刷されているコード(バーコード、2次元コード等)をスキャンし、精算処理に必要な情報を読み取ってもよい。また、スキャナ部406は、商品に付されているバーコードをスキャンし、商品コードを読み取ってもよい。また、スキャナ部406は、店員の名札に付されたバーコード等をスキャンし、店員コードを読み取ってもよい。
【0031】
カード決済部408は、各種カード(クレジットカード、交通系カード等のプリペイドカード、デビット支払時におけるキャッシュカード、ポイント支払時におけるポイントカード等)による決済機構である。カード決済部408は、カード認識部(読取部)や表示部や操作部を備えるが、少なくとも、カード認識部を備えるものであればよい。なお、カード認識部は、特典付与、割引等のために各種カード(例えば、ポイントカード、会員カード、株主カード等)を認識してもよい。
【0032】
釣銭機409(現金決済部)は、現金による決済機構であり、紙幣や硬貨の投入口、紙幣や硬貨の排出口を有し、投入口への投入金額を算出し、投入金額と買上金額の差分である釣銭金額を算出し、釣り銭を排出口から排出する。紙幣や硬貨が投入口に投入された場合にはセンサによって検出(投入があった旨の検出、金種別の枚数の検出等)される。
【0033】
印刷部413は、各種媒体(レシート、お会計券等)を印刷、発行する。
音声出力部414は、音声を出力する。例えば、音声出力部414は、音声ガイダンス等を出力する。
通信部415は、他装置(管理装置10、登録精算装置30、他の精算装置40、監視装置50等)との間において情報を送受信する。
【0034】
なお、精算装置40の外観やハードウェア構成を説明したが、登録精算装置30等の外観やハードウェア構成については説明を省略する。なお、
図1において説明したように、登録精算装置30は、基本的に店員が使用する(店員の操作によって登録処理と精算処理とを実行する)。
【0035】
また、登録精算装置30は、両側(店員側、顧客側)の夫々に表示部やスキャナ部を備えるとともに、一方側(客側)に決済部(カード決済部、現金決済部)を備える構成としてもよい。当該構成の登録精算装置30は、例えば稼働状況等に応じて、複数の動作態様(店員の操作によって登録処理を実行して顧客の操作によって精算処理を実行する態様、顧客の操作によって登録処理と精算処理とを実行する態様、店員及び顧客の操作によって登録処理を実行して顧客の操作によって精算処理を実行する態様等)のうちの何れかの動作態様に切り替え可能な装置であってもよい。また、顧客の操作によって精算処理を実行する態様であれば、登録精算装置30をサービスAに利用可能である。すなわち、顧客は、登録処理を携帯端末60で実行し、登録精算装置30で精算処理を実行可能である。
【0036】
図3~
図5は、携帯端末60の表示部における表示例である。
図3(A)は、サービスAの開始画面の一例である。携帯端末60は、店舗を特定する情報(店舗特定情報)を取得し、開始画面を表示する。例えば、店舗特定情報等を2次元コード化した2次元コードを店舗の入口付近に表示(2次元コードを表示画面に出力、2次元コードを印刷した媒体を貼付等)しておき、来店した顧客(会員)が、携帯端末60で2次元コードをスキャンする(読み取る)ことにより、携帯端末60は店舗特定情報を取得してもよい。なお、来店した顧客が特定アプリを起動させると、2次元コードのスキャンを該顧客に指示する画面を表示するようにしてもよいし、来店した顧客が携帯端末60で2次元コードをスキャンすると、特定アプリが起動し、開始画面を表示してもよい。
【0037】
図3(A)において、符号aは、店舗情報(所在地、電話番号、営業時間等)を表示するための店舗情報ボタンである。携帯端末60は、店舗情報ボタンが操作(タッチ)された場合、開始画面に代えて(又は、開始画面の手前側に)、当該店舗(〇〇〇ストア×××店)に関する店舗情報を表示する。符号bは、お知らせ(営業時間の変更情報、新商品情報、地域イベント情報等)を表示するためのお知らせボタンである。携帯端末60は、お知らせボタンが操作された場合、開始画面に代えて(又は、開始画面の手前側に)、お知らせを表示する。符号cは、お得情報(お値打ち商品の紹介、特売に関する概略情報等)を表示するためのお得情報ボタンである。携帯端末60は、お得情報ボタンが操作された場合、開始画面に代えて(又は、開始画面の手前側に)、お得情報を表示する。符号dは、メモ情報を表示するためのメモボタンである。携帯端末60は、メモボタンが操作された場合、開始画面に代えて(又は、開始画面の手前側に)、メモ情報を表示する。符号eは、買い物を開始するための買物開始ボタンである。携帯端末60は、買物開始ボタンが操作された場合、開始画面に代えて、
図3(B)以降に示した登録画面を表示する。なお、お得情報ボタンの右上のマーク「NEW」は、お得情報が更新(前回閲覧時点から更新、又は、本日更新等)されている旨を示している。
【0038】
図3(B)は、
図3(A)に続く場面における表示である。具体的には、
図3(B)は、
図3(A)の開始画面において、買物開始ボタン(符号e)が操作された後に表示される登録画面(初期登録画面)である。
図3(B)において、符号fは、撮像画像を表示する撮像画像表示領域である。符号gは、商品の登録情報を表示する登録情報表示領域(登録商品リストとも称する)である。なお、初期登録画面は、買物開始ボタンの操作直後に表示される登録画面であるため、登録情報表示領域には何も表示されていない。
【0039】
図3(C)は、
図3(B)に続く場面における表示である。具体的には、
図3(C)は、商品(〇〇ビール350ml)に付されているバーコードを撮像しているときの登録画面である。顧客は、所望の商品(購入する商品)の登録に際し、
図3(C)に示すように、該商品に付されているバーコードを撮像する(該商品の商品コードを読み取る、認識する)。
【0040】
図3(D)は、
図3(C)に続く場面における表示である。
図3(D)では、バーコードを撮像することによって特定された商品(〇〇ビール350ml)が年齢確認商品である旨を報知している。
図3(D)において、符号hは、年齢確認商品である旨を報知する小画面(ウィンドウ)である。つまり、携帯端末60は、バーコードを撮像することによって特定される商品が年齢確認商品に該当する場合、
図3(D)に示すように、登録画面上に(登録画面の手前側に)、小画面(符号h)を表示して該商品が年齢確認商品である旨を報知する。
【0041】
なお、年齢確認商品が登録(購入)されている場合には、精算時において、購入者の年齢を確認するため、店員が呼び出される。つまり、小画面(符号h)は、精算時において店員が呼び出される旨を事前に報知するものである。
【0042】
図4(A)は、
図3(D)に続く場面における表示である。
図4(A)では、バーコードを撮像することによって特定された商品(〇〇ビール350ml)を登録した旨を報知している。
図4(A)において、符号iは、商品を登録した旨を報知する小画面である。符号jは、当該商品の登録情報である。つまり、携帯端末60は、バーコードを撮像することによって商品が特定された場合、
図3(A)に示すように、登録画面上に(登録画面の手前側に)、小画面(符号i)を表示して該商品を登録した旨を報知するとともに、登録情報表示領域に該商品の登録情報を表示する。
【0043】
以上のように、携帯端末60は、バーコードを撮像することによって特定された商品が年齢確認商品に該当する場合、
図3(D)に示すように、小画面(符号h)によって当該商品が年齢確認商品である旨を報知し、一定時間(例えば2~5秒程度)経過後に、
図4(A)に示すように、小画面(符号h)を消去し、新たに表示する小画面(符号i)によって当該商品を登録した旨を報知するとともに、登録情報表示領域に当該商品の登録情報(符号j)を表示する。なお、
図3(D)及び
図4(A)では、一定時間経過後に自動的に小画面(符号h)を消去して小画面(符号i)を表示する例を説明したが、顧客の操作に応じて(例えば、小画面(符号h)上にOKボタンを配置し、該OKボタンが操作されたことに基づいて)小画面(符号h)を消去して小画面(符号i)を表示してもよい。
【0044】
また、
図4(A)において、符号kは、買い物を終了し、会計に進むための会計ボタンである。携帯端末60は、会計ボタンが操作された場合、精算用の2次元コードを表示する(
図5(D))。
【0045】
図4(B)は、
図4(A)に続く場面における表示である。具体的には、
図4(B)は、商品(〇〇ビール350ml)の登録が完了したときの登録画面である。
【0046】
なお、
図4(A)及び
図4(B)では、一定時間経過後に自動的に小画面(符号i)を消去する例を説明したが、顧客の操作に応じて(例えば、小画面(符号i)上にOKボタンを配置し、該OKボタンが操作されたことに基づいて)小画面(符号i)を消去してもよい。
【0047】
なお、携帯端末60は、バーコードを撮像することによって特定された商品が年齢確認商品に該当する場合には、
図3(C)→
図3(D)→
図4(A)→
図4(B)と表示を遷移させるが、バーコードを撮像することによって特定された商品が年齢確認商品に該当しない場合には、
図3(C)→
図4(A)→
図4(B)と表示を遷移させる。なお、登録情報表示領域における、年齢確認商品の登録情報の表示態様は、年齢確認商品に該当しない商品(例えば、食パン等)の登録情報の表示態様と同様である。
【0048】
図4(C)は、
図4(B)に続く場面における表示である。具体的には、
図4(C)は、商品(〇〇シャンプー)に付されているバーコードを撮像しているときの登録画面である。
【0049】
図4(D)は、
図4(C)に続く場面における表示である。
図4(D)では、バーコードを撮像することによって特定された商品(〇〇シャンプー)が特売予告商品(特売が予定されている商品)である旨を報知している。
図4(D)において、符号lは、特売予定商品である旨を報知する小画面である。つまり、携帯端末60は、バーコードを撮像することによって特定される商品が特売予定商品に該当する場合、
図4(D)に示すように、登録画面上に(登録画面の手前側に)、小画面(符号l)を表示して該商品が年齢確認商品である旨を報知する。
【0050】
図4(D)の小画面(符号l)では、特売情報として、当該商品(〇〇シャンプー)が、3日後から1週間、500円から420円に値引きされる旨が報知されている。
図4(D)の小画面(符号l)において、符号mは、当該商品(〇〇シャンプー)について、今回購入すると決めた場合に選択する購入ボタンである。符号nは、当該商品(〇〇シャンプー)について、後日購入すると決めた場合に選択する後日購入ボタンである。つまり、顧客は、小画面(符号l)の将来の値引き情報を参照し、将来の値引きを待たずにすぐに購入したい場合には購入ボタン(符号m)を操作し、将来の値引きを待って後日購入したい場合には後日購入ボタン(符号n)を操作する。換言すれば、携帯端末60は、特売予定商品の購入に関する顧客の選択(指示)を受け付ける選択ボタン(指示ボタン)として、購入ボタン(符号m)及び後日購入ボタン(符号n)を表示する。
【0051】
図5(A)は、
図4(D)に続く場面における表示である。具体的には、
図5(A)は、
図4(D)の小画面(符号l)において、特売予定商品の購入に関する顧客の選択について購入ボタン(符号m)が操作された場合の登録画面である。
図5(A)において、符号oは、当該特売予定商品の登録情報である。符号pは、当該特売予定商品を今回購入することとしたことに関連して発行されるクーポンのクーポン発行情報である。つまり、携帯端末60は、バーコードを撮像することによって商品が特売予告商品である旨を報知した後に購入ボタン(符号m)が操作された場合、登録情報表示領域に、当該特売予告商品の登録情報を表示するとともに、当該特売予定商品を今回購入することとしたことに関連して発行されるクーポンのクーポン発行情報を表示する。
【0052】
クーポン発行情報(符号p)は、クーポンが提供される旨、提供されるクーポンの内容(割引額等)を含む。
図5(A)に示す例では、上記を纏め、「80円クーポンを精算時に発行」なるクーポン発行情報を表示している。クーポンの額面金額(割引額)は、当該特売予定商品の割引額と同一である。
【0053】
なお、携帯端末60は、購入ボタン(符号m)の操作後に、
図4(A)の小画面(符号i)と同様の小画面を用いて特売予告商品を登録した旨を報知した後に、特売予告商品の登録情報やクーポン発行情報を表示してもよい。
【0054】
図5(B)は、
図4(D)に続く場面における表示である。具体的には、
図5(B)は、
図4(D)の小画面(符号l)において、特売予定商品の購入に関する顧客の選択について後日購入ボタン(符号n)が操作された場合の登録画面である。
図5(B)において、符号qは、当該特売予定商品について、後日の購入となった旨、該商品を棚に戻すべき旨を報知する小画面である。
【0055】
図5(C)は、
図5(B)に続く場面における表示である。
図5(C)において、符号rは、後日購入すると決めた特売予定商品に関する情報(後日購入情報)である。つまり、携帯端末60は、バーコードを撮像することによって商品が特売予告商品である旨を報知した後に後日購入ボタン(符号n)が操作された場合、登録情報表示領域に、当該特売予告商品の後日購入情報を表示する。
【0056】
後日購入情報(符号r)は、マーク(
図5(C)では「後日」)、商品名(
図5(C)では〇〇シャンプー)、個数(
図5(C)では「×1」のボタン)、特売予定価格(
図5(C)では「¥420」)を含む。携帯端末60は、他の商品情報(
図5(C)では「〇〇ビール」の情報)と区別可能に、後日購入情報をクレーダウン表示する。
【0057】
なお、
図5(B)及び
図5(C)では、一定時間経過後に自動的に小画面(符号q)を消去する例を説明したが、顧客の操作に応じて(例えば、小画面(符号q)上にOKボタンを配置し、該OKボタンが操作されたことに基づいて)小画面(符号q)を消去してもよい。
【0058】
図5(D)は、精算用の2次元コードを表示した2次元コード表示画面である。携帯端末60は、登録画面において、会計ボタン(符号k)が操作された場合、登録画面に代えて、
図5(D)に示すような2次元コード表示画面を表示する。なお、携帯端末60は、2次元コード表示画面に代えて、登録画面上に(登録画面の手前側に)、精算用の2次元コードを表示した小画面を表示してもよい。
【0059】
図6は、販売システム1(具体的には特定販売システムが提供するサービスA)による商品購入の全体の流れの概要を説明するシーケンス図である。具体的には、
図6は、ある店舗(サービスAが稼働する店舗)に、ある顧客(特定アプリをインストール済みの携帯端末60を所持する会員)が来店し、当該携帯端末60を使用して当該店舗に陳列されている商品を登録し、登録した商品についての精算が完了する迄における、当該携帯端末60、当該店舗に設置された精算装置40、データセンタ等の外部に設置されたクラウドサーバ20の夫々における処理の流れの一例を示したものである。
図6の左側が、携帯端末60の処理、中央が精算装置40の処理、右側がクラウドサーバ20の処理である。
【0060】
なお、
図6のシーケンス図の説明において、店舗の入口付近には、当該店舗を特定するための2次元コード(店舗特定情報等を2次元コード化した2次元コード)が表示されているものとする。また、
図6のシーケンス図の説明において、バーコードを撮像することによって特定される商品は、年齢確認商品でも特売予定商品でもないものとする。
【0061】
ステップS1:携帯端末60は、店舗特定情報を取得する。具体的には、来店した顧客が、携帯端末60で、店舗の入口付近に表示されている2次元コードをスキャンすることにより、携帯端末60は店舗特定情報を取得する。
【0062】
ステップS2:店舗特定情報を取得した携帯端末60は、当該店舗特定情報を顧客識別情報(ユーザID)とともにクラウドサーバ20に送信する。
【0063】
(クラウドサーバ20のアドレス)
ステップS2の実行時において、クラウドサーバ20のアドレス(送信先情報)は、携帯端末60に記憶されている。具体的には、携帯端末60は、顧客登録の際(例えば、携帯端末60に特定アプリをインストールする際等)に、クラウドサーバ20のアドレスを記憶する。例えば、特定アプリ内にクラウドサーバ20のアドレスが保持されており、顧客登録の完了時に、クラウドサーバ20のアドレスが、携帯端末60の記憶部(特定アプリのユーザ記憶領域であってもよいし、アプリ共通の記憶領域であってもよい)に記憶されるようにしてもよい。
【0064】
(顧客識別情報について)
ステップS2の実行時において、顧客識別情報は、携帯端末60に記憶されている。具体的には、携帯端末60は、顧客登録の際に、顧客識別情報を記憶する。顧客登録では、携帯端末60を用いて、登録フォームに入力された情報が、クラウドサーバ20に顧客情報として記憶されるが、登録フォームに顧客識別情報を入力する態様(顧客が顧客識別情報を指定する態様)の場合、登録フォームに入力した顧客識別情報が、当該携帯端末60の記憶部に記憶されるとともに、クラウドサーバ20に送信され、クラウドサーバ20に顧客情報として記憶される。一方、登録フォームに顧客識別情報を入力しない態様(クラウドサーバ20が顧客識別情報を生成する態様)の場合、クラウドサーバ20が生成した顧客識別情報が、クラウドサーバ20に顧客情報として記憶されるとともに、携帯端末60に送信され、携帯端末60の記憶部にも記憶される。
【0065】
ステップS3:携帯端末60から顧客識別情報及び店舗特定情報を受信したクラウドサーバ20は、当該取引のカートの情報(カート情報。バスケット情報とも称する)を生成する。カート情報は、例えば、カート識別情報、取引開始日時、取引終了日時、顧客識別情報、登録商品情報等を含むものであってもよい。カート識別情報は、カートを一意に識別する識別情報である。例えば、カート識別情報は、店舗識別情報と、日付と、シリアル番号(例えば店舗別日付別のシリアル番号)とから構成されるものであってもよい。取引開始日時は、取引の開始日時(例えば、カート情報の生成日時)である。なお、取引開始日時は、1品目の商品の登録日時であってもよい。カート情報の生成日時と1品目の商品の登録日時とを別々に両方記憶してもよい。なお、カート情報の生成時には、カート識別情報、取引開始日時、顧客識別情報は生成されるが、実際の取引(商品登録)の開始前であるため、他の情報は生成されない。
【0066】
ステップS4:当該取引のカート情報を生成したクラウドサーバ20は、画面情報(開始画面の画面情報、初期登録画面の画面情報)を生成し、生成した画面情報をカート識別情報とともに携帯端末60に送信する。
【0067】
ステップS5:クラウドサーバ20からカート識別情報及び画面情報を受信した携帯端末60は、カート識別情報を記憶するとともに、
図3(A)に示すように、開始画面を表示部に表示する。
【0068】
ステップS6:買物開始ボタン(符号e)の操作に応じて、携帯端末60は、
図3(B)に示すように、登録画面(初期登録画面)を表示部に表示する。
【0069】
なお、
図6のシーケンス図では、開始画面の画面情報とともに初期登録画面の画面情報を送受信しているが、開始画面の画面情報を送受信した後に、初期登録画面の画面情報を送受信してもよい。つまり、上記ステップS6は、例えば、下記(1)~(3)のように動作するものであってもよい。(1)携帯端末60は、買物開始ボタンが操作された旨の情報を顧客識別情報とともにクラウドサーバ20に送信する。(2)携帯端末60から買物開始ボタンが操作された旨の情報及び顧客識別情報を受信したクラウドサーバ20は、画面情報(初期登録画面の画面情報)を生成し、生成した画面情報を携帯端末60に送信する。(3)クラウドサーバ20から画面情報を受信した携帯端末60は、初期登録画面を表示部に表示する。
【0070】
ステップS7:顧客の読取操作に応じて、携帯端末60は、商品に付されたバーコードをスキャンし、商品コードを読み取る。
【0071】
ステップS8:携帯端末60は、読み取った商品コードをカート識別情報とともにクラウドサーバ20に送信する。
【0072】
ステップS9:携帯端末60からカート識別情報及び商品コードを受信したクラウドサーバ20は、カート識別情報から当該取引のカート情報を特定する。
【0073】
ステップS10:クラウドサーバ20は、特定したカート情報を更新(商品データを追加)する。例えば、クラウドサーバ20は、N品目として商品コードを受信した場合には、特定したカート情報において、当該商品コードを登録商品情報(登録商品N)の商品コードとして記憶し、当該商品コードに対応する品名及び価格を商品情報から取得し、登録商品情報(登録商品N)の商品及び価格して記憶する。また、クラウドサーバ20は、特定したカート情報において、登録商品情報(計)を更新する。
【0074】
ステップS11:カート情報を更新したクラウドサーバ20は、商品登録後の画面情報(更新後のカート情報に対応する登録画面の画面情報)を生成し、生成した画面情報をカート識別情報とともに携帯端末60に送信する。
【0075】
ステップS12:クラウドサーバ20からカート識別情報及び画面情報を受信した携帯端末60は、当該カート識別情報が記憶しているカート識別情報と一致するかを確認した後、当該画面情報に基づく登録画面を表示部に表示する。つまり、携帯端末60の登録画面に商品が追加される。
【0076】
なお、
図6では説明の便宜上簡略化したが、ステップS7~ステップS12の処理は、下記ステップS13において会計指示を受け付ける迄の間において、ステップS7において商品コードを読み取る度に繰り返し実行される。つまり、ステップS12の後には、会計指示を受け付ける場合(下記ステップS13に進む場合)と、再度商品コードを読み取る場合(上記ステップS7に戻る場合)とがある。
【0077】
ステップS13:携帯端末60は、顧客の操作として会計指示を受け付ける。具体的には、携帯端末60は、会計ボタン(符号k)の操作を受け付ける。
【0078】
ステップS14:会計指示を受け付けた携帯端末60は、精算用の2次元コードを生成する。つまり、携帯端末60は、当該携帯端末60による買上商品について精算処理を実行するために必要となる情報(例えば、カート識別情報)を2次元コード化する。2次元コードを生成した携帯端末60は、
図5(D)に示すように、生成した2次元コードを表示部に表示する。
【0079】
ステップS15:顧客の読取操作に応じて、精算装置40は、携帯端末60の表示部に表示されている2次元コードをスキャンし、2次元コードを読み取る。例えば、精算装置40は、顧客によってスキャナ部406による撮像範囲内に向けられた携帯端末60の表示部に表示されている2次元コードをスキャンし、2次元コードを読み取る。
【0080】
ステップS16:2次元コードを読み取った精算装置40は、クラウドサーバ20に小計金額の算出を要求する。例えば、精算装置40は、小計金額の算出を要求する算出要求(小計算出要求情報)を2次元コードから取得したカート識別情報とともに、管理装置10を介して、クラウドサーバ20に送信する。
【0081】
ステップS17:携帯端末60からカート識別情報及び小計算出要求情報を受信したクラウドサーバ20は、カート識別情報から当該取引のカート情報を特定する。
【0082】
ステップS18:カート情報を特定したクラウドサーバ20は、特定したカート情報の小計金額を算出する。
【0083】
ステップS19:小計金額を算出したクラウドサーバ20は、カート情報を更新(小計金額(算出後小計金額)を記憶)するとともに、算出した小計金額を示す小計情報をカート識別情報とともに、管理装置10を介して、精算装置40に送信する。
【0084】
ステップS20:クラウドサーバ20からカート識別情報及び小計情報を受信した精算装置40は、表示部405に小計金額を表示する。つまり、精算装置40は、精算画面(非図示)に小計金額を表示する。
【0085】
ステップS21:表示部405に小計金額を表示した精算装置40は、支払い(精算)を実行する。具体的には、精算装置40は、決済種別の選択を受け付ける。現金の場合には、預り金の投入を受け付けて、釣り銭金額を算出し、釣り銭がある場合には、釣り銭を放出するとともに、レシートを発行する。また、精算装置40は、精算が完了した場合には、精算完了情報をカート情報とともに、管理装置10を介して、クラウドサーバ20に送信し、クラウドサーバ20は当該カート情報の取引終了日時(精算日時)を記憶する。
【0086】
なお、
図6のシーケンス図は、上述したように、バーコードを撮像することによって特定される商品が年齢確認商品でも特売予定商品でもない場合のシーケンス図であるが、バーコードを撮像することによって特定される商品が年齢確認商品である場合には、ステップS15において、精算装置40は店員を呼び出す(店員の携帯する端末、登録精算装置30、監視装置50等に呼び出しメッセージを送信等)。なお、精算装置40にランプ等の発光部材を具備させることにより、該発光部材を発光させることにより店員を呼び出してもよい。
【0087】
精算装置40に店員を呼び出させる方法としては種々の方法が考えられるが、例えば、以下の方法であってもよい。携帯端末60は、ステップS13において会計指示の受け付けたときに年齢確認商品を登録しているか否かを判断し(例えば、後述する店員呼び出しフラグを確認し)、会計指示の受け付けたときに年齢確認商品を登録している場合、続くステップS14において店員の呼び出しを要する旨の情報を含む、2次元コードを生成する。これにより、年齢確認商品が購入される場合に、ステップS21において精算装置40は店員を呼び出すことができる。
【0088】
また、バーコードを撮像することによって特定される商品が特売予定商品であり、かつ、当該特売予定商品が購入される場合(当該特売予定商品の購入に関する顧客の選択について購入ボタン(符号m)が操作された場合)には、ステップS21において、精算装置40はクーポンを発行する。精算装置40にクーポンを発行させる方法としては種々の方法が考えられるが、例えば、以下の方法であってもよい。携帯端末60は、ステップS13において会計指示の受け付けたときにクーポン発行情報を表示している場合、続くステップS14において当該クーポン発行情報に示されるクーポン(例えば、
図5(A)のクーポン発行情報を表示している場合には80円分のクーポン)を精算装置40に発行させるために必要となる情報も含む、2次元コードを生成する。これにより、特売予定商品が購入される場合に、ステップS21において精算装置40はクーポンを発行することができる。
【0089】
なお、携帯端末60は、買上商品について精算処理を実行するために必要となる情報とクーポンを発行するために必要な情報とを含む1つの2次元コードを生成してもよいし、夫々の情報を含む2つの2次元コードを生成してもよい。また、精算装置40は、レシートとは別媒体(別の紙)としてクーポンを発行(レシートと容易に分離可能に発行する場合を含む)してもよいし、レシートの一部としてクーポンを発行してもよい(レシート兼クーポンの媒体を発行してもよい)。
【0090】
また、精算装置40は、媒体であるクーポン(レシートとは別媒体として発行するクーポンであってもレシート兼クーポンであってもよい)に、当該クーポンの内容(値引き金額等)をコード化して印刷してもよい。例えば、精算装置40は、精算装置40や登録精算装置30が読み取り可能な2次元コードを印刷してもよい。
【0091】
また、顧客(又は携帯端末60)を識別する識別情報をコード化してもよい。これにより、精算装置40等は、クーポンに印刷されるコード(2次元コード等)を読み取ることにより、販売システム1(具体的には特定販売システムが提供するサービスA)として、クーポンの利用状況(利用有無、利用日時等)を把握することが可能になる。また、例えば、精算装置40が、ステップS15において、精算用の2次元コード(ステップS14にて携帯端末60が生成する2次元コード)と、上記クーポンに印刷されるコード(2次元コード等)と、を読み取らせるようにし、精算用の2次元コードを読み取ることによって得られる識別情報と、クーポンを読み取ることによって得られる識別情報とを照合するなどして、当人でなければクーポンを利用できないようにすることも可能である。つまり、クーポンの有償又は無償の譲渡を無効化し、防止することができる。
【0092】
図7~
図9は、
図6に示したシーケンス図の別例である。具体的には、
図7(A)、
図7(B)、
図8(A)、
図8(B)、
図9(A)、
図9(B)は、夫々、
図6の破線枠P内の処理(つまり、会計指示を受け付ける迄の間における、商品コードが読み取られる毎の処理)を示したものである。なお、
図6の破線枠P内には精算装置40の処理を含まれていないため、
図7(A)(
図7(B)~
図9(B)も同様)において、精算装置40の処理を記載していない。
【0093】
(年齢確認商品の場合(1))
図7(A)のシーケンス図の説明において、バーコードを撮像することによって特定される商品は、年齢確認商品であるものとする。つまり、携帯端末60は、
図7(A)のステップS7A1の処理を実行する前に、
図6のステップS7において、年齢確認商品の商品コードを読み取っているものとする。
【0094】
図7(A)のステップS7A1:携帯端末60は、
図6のステップS7において読み取った商品コードによって特定される商品が年齢確認商品であると判断する。なお、携帯端末60は、年齢確認商品であるか否かを判断するための情報(例えば、年齢確認商品の商品コードを記憶した年齢確認商品ファイル)を記憶部に記憶しておくことにより、
図6のステップS7において読み取った商品コードによって特定される商品が年齢確認商品であるか否かを判断してもよいし、年齢確認商品であるか否かを判断するための情報を記憶する他の装置に問い合わせることにより、
図6のステップS7において読み取った商品コードによって特定される商品が年齢確認商品であるか否かを判断してもよい。
【0095】
図7(A)のステップS7A2:携帯端末60は、年齢確認商品の購入の有無を示した店員呼び出しフラグ(値0:年齢確認商品の購入無、値1:年齢確認商品の購入有)をセットする(値を1にする)。店員呼び出しフラグは、例えば、携帯端末60の記憶部に設けられ、買物(取引)が開始されたときに(例えば、初期登録画面が表示されたときに)にクリアされ(初期値0とし)、年齢確認商品のバーコードがスキャンされたときに(年齢確認商品の商品コードが読み取られたとき)にセットされる(値を1とする)。
【0096】
図7(A)のステップS7A3:携帯端末60は、年齢確認商品である旨のメッセージを表示する。例えば、携帯端末60は、
図3(D)に示した小画面(符号h)を表示する。なお、携帯端末60は、小画面(符号h)の画面情報を既に記憶(特定アプリのダウンロード時や開始画面の取得時に記憶)しているものとする。以下、
図7(A)のステップS8~S12は、
図6のステップS8~S12と同様であるため、説明を省略する。
【0097】
(年齢確認商品の場合(2))
図7(B)のシーケンス図の説明において、バーコードを撮像することによって特定される商品は、年齢確認商品であるものとする。つまり、携帯端末60は、
図7(B)のステップS7A1の処理を実行する前に、
図6のステップS7において、年齢確認商品の商品コードを読み取っているものとする。なお、
図7(A)のシーケンス図は、店員呼び出しフラグを携帯端末60側に設けた態様における流れを示しているが、
図7(B)のシーケンス図は、店員呼び出しフラグをクラウドサーバ20側に設けた態様における流れを示している。
【0098】
図7(B)のステップS7A1:携帯端末60は、
図7(A)のステップS7A1と同様、
図6のステップS7において読み取った商品コードによって特定される商品が年齢確認商品であると判断する。
【0099】
図7(B)のステップS7A3:携帯端末60は、
図7(A)のステップS7A3と同様、年齢確認商品である旨のメッセージを表示する。
【0100】
図7(B)のステップS8A1:携帯端末60は、商品コード(
図6のステップS7において読み取った商品コード)及び年齢確認商品である旨の情報をカート識別情報とともにクラウドサーバ20に送信する。
【0101】
図7(B)のステップS9:携帯端末60からカート識別情報、商品コード及び年齢確認商品である旨の情報を受信したクラウドサーバ20は、
図6のステップS9と同様、カート識別情報から当該取引のカート情報を特定する。
【0102】
図7(B)のステップS10:クラウドサーバ20は、
図6のステップS10と同様、特定したカート情報を更新(商品データを追加)する。
【0103】
図7(B)のステップS10A1:クラウドサーバ20は、店員呼び出しフラグをセットする。店員呼び出しフラグは、例えば、クラウドサーバ20の記憶部(例えば、当該カート情報内)に設けられ、買物(取引)が開始されたときに(例えば、カート情報が生成されたとき)はクリアされ(初期値0とし)、年齢確認商品である旨の情報を受信したときに(年齢確認商品の商品コードが読み取られたとき)にセットされる(値を1とする)。以下、
図7(B)のステップS11、S12は、
図6のステップS11、S12と同様であるため、説明を省略する。
【0104】
(特売予定商品を今回購入する場合(1))
図8(A)のシーケンス図の説明において、バーコードを撮像することによって特定される商品は、特売予定商品であるものとする。つまり、携帯端末60は、
図8(A)のステップS7B2の処理を実行する前に、
図6のステップS7において、特売予定商品の商品コードを読み取っているものとする。また、今回の買物にて特売予定商品を購入するものとする。
【0105】
図8(A)のステップS7B2:携帯端末60は、
図6のステップS7において読み取った商品コードによって特定される商品が特売予定商品であると判断する。なお、携帯端末60は、特売予定商品であるか否かを判断するための情報(例えば、特売ファイル)を記憶部に記憶しておくことにより、当該商品コードによって特定される商品が特売予定商品であるか否かを判断してもよいし、特売予定商品であるか否かを判断するための情報を記憶する他の装置に問い合わせることにより、当該商品コードによって特定される商品が特売予定商品であるか否かを判断してもよい。
【0106】
図8(A)のステップS7B4:携帯端末60は、特売予定商品である旨のメッセージや、選択ボタン(当該特売予定商品の購入に関する顧客の選択を受け付ける選択ボタン)を表示する。例えば、携帯端末60は、
図4(D)に示した小画面(符号l)を表示する。なお、携帯端末60は、小画面(符号l)の表示に必要な情報(例えば、特売ファイルから取得できない選択ボタンの画像情報等)を既に記憶(特定アプリのダウンロード時や開始画面の取得時に記憶)しているものとする。
【0107】
図8(A)のステップS8B1:当該特売予定商品について今回購入する旨の選択(例えば、
図4(D)の購入ボタン(符号m)の操作)を受け付けた携帯端末60は、商品コード(
図6のステップS7において読み取った商品コード)及び選択結果(「購入する」)をカート識別情報とともにクラウドサーバ20に送信する。
【0108】
図8(A)のステップS9:携帯端末60からカート識別情報、商品コード及び選択結果(「購入する」)を受信したクラウドサーバ20は、
図6のステップS9と同様、カート識別情報から当該取引のカート情報を特定する。
【0109】
図8(A)のステップS10B1:クラウドサーバ20は、特定したカート情報を更新(商品データ、クーポン発行情報を追加)する。
【0110】
図8(A)のステップS11B1:カート情報を更新したクラウドサーバ20は、商品データ及びクーポン発行情報の追加後の画面情報(更新後のカート情報に対応する登録画面の画面情報)を生成し、生成した画面情報をカート識別情報とともに携帯端末60に送信する。
【0111】
図8(A)のステップS12B1:クラウドサーバ20からカート識別情報及び画面情報を受信した携帯端末60は、当該カート識別情報が記憶しているカート識別情報と一致するかを確認した後、当該画面情報に基づく登録画面を表示部に表示する。つまり、携帯端末60の登録画面には、
図5(B)に示したように、商品情報(特売予定商品の商品情報(符号o))及びクーポン発行情報(符号p)が追加される。
【0112】
(特売予定商品を今回購入する場合(2))
図8(B)のシーケンス図の説明において、バーコードを撮像することによって特定される商品は、特売予定商品であるものとする。つまり、携帯端末60は、
図8(B)のステップS7B1の処理を実行する前に、
図6のステップS7において、特売予定商品の商品コードを読み取っているものとする。また、今回の買物にて特売予定商品を購入するものとする。なお、
図8(A)のシーケンス図は、特売予定商品であるかを携帯端末60側で判断する態様における流れを示しているが、
図8(B)のシーケンス図は、特売予定商品であるかをクラウドサーバ20側で判断する態様における流れを示している。
【0113】
図8(B)のステップS7B1:携帯端末60は、
図6のステップS8と同様、読み取った商品コードをカート識別情報とともにクラウドサーバ20に送信する。
【0114】
図8(B)のステップS7B2:携帯端末60からカート識別情報及び商品コードを受信したクラウドサーバ20は、受信した商品コードによって特定される商品が特売予定商品であると判断する。なお、クラウドサーバ20は、特売予定商品であるか否かを判断するための情報(例えば、特売ファイル)を記憶部に記憶しておくことにより、当該商品コードによって特定される商品が特売予定商品であるか否かを判断してもよいし、特売予定商品であるか否かを判断するための情報を記憶する他の装置に問い合わせることにより、当該商品コードによって特定される商品が特売予定商品であるか否かを判断してもよい。
【0115】
図8(B)のステップS7B3:クラウドサーバ20は、画面情報(特売予定商品である旨のメッセージ、選択ボタンの画面情報。例えば、
図4(D)に示した小画面(符号l)の画面情報)を生成し、生成した画面情報をカート識別情報とともに携帯端末60に送信する。
【0116】
図8(B)のステップS7B4:クラウドサーバ20からカート識別情報及び画面情報を受信した携帯端末60は、特売予定商品である旨のメッセージや選択ボタンを表示する。例えば、携帯端末60は、
図4(D)に示した小画面(符号l)を表示する。以下、
図8(B)のステップS8B1~S12B1は、
図8(A)のステップS8B1~S12B1と同様であるため、説明を省略する。
【0117】
(特売予定商品を今回購入しない場合(1))
図9(A)のシーケンス図の説明において、バーコードを撮像することによって特定される商品は、特売予定商品であるものとする。つまり、携帯端末60は、
図9(A)のステップS7B2の処理を実行する前に、
図6のステップS7において、特売予定商品の商品コードを読み取っているものとする。また、今回の買物にて特売予定商品を購入しないものとする。
【0118】
図9(A)のステップS7B2:携帯端末60は、
図8(A)のステップS7B2と同様、
図6のステップS7において読み取った商品コードによって特定される商品が特売予定商品であると判断する。
【0119】
図9(A)のステップS7B4:携帯端末60は、
図8(A)のステップS7B4と同様、特売予定商品である旨のメッセージや選択ボタンを表示する。例えば、携帯端末60は、
図4(D)に示した小画面(符号l)を表示する。
【0120】
図9(A)のステップS8C1:当該特売予定商品について後日購入する旨の選択(例えば、
図4(D)の後日購入ボタン(符号n)の操作)を受け付けた携帯端末60は、商品コード(
図6のステップS7において読み取った商品コード)及び選択結果(「後日購入」)をカート識別情報とともにクラウドサーバ20に送信する。
【0121】
図9(A)のステップS8C2:商品コード及び選択結果(「後日購入」)をカート識別情報とともにクラウドサーバ20に送信した携帯端末60は、当該特売予定商品を棚に戻す旨のメッセージを表示する。例えば、携帯端末60は、
図5(B)に示した小画面(符号q)を表示する。
【0122】
図9(A)のステップS9:携帯端末60からカート識別情報、商品コード及び選択結果(「後日購入」)を受信したクラウドサーバ20は、
図6のステップS9と同様、カート識別情報から当該取引のカート情報を特定する。
【0123】
図9(A)のステップS10C1:クラウドサーバ20は、特定したカート情報を更新(後日購入情報を追加)する。
【0124】
図9(A)のステップS11C1:カート情報を更新したクラウドサーバ20は、後日購入情報の追加後の画面情報(更新後のカート情報に対応する登録画面の画面情報)を生成し、生成した画面情報をカート識別情報とともに携帯端末60に送信する。
【0125】
図9(A)のステップS12C1:クラウドサーバ20からカート識別情報及び画面情報を受信した携帯端末60は、当該カート識別情報が記憶しているカート識別情報と一致するかを確認した後、当該画面情報に基づく登録画面を表示部に表示する。つまり、携帯端末60の登録画面には、
図5(C)に示したように、後日購入情報(符号r)が追加される。
【0126】
(特売予定商品を今回購入しない場合(2))
図9(B)のシーケンス図の説明において、バーコードを撮像することによって特定される商品は、特売予定商品であるものとする。つまり、携帯端末60は、
図9(B)のステップS7B1の処理を実行する前に、
図6のステップS7において、特売予定商品の商品コードを読み取っているものとする。また、今回の買物にて特売予定商品を購入しないものとする。なお、
図9(A)のシーケンス図は、特売予定商品であるかを携帯端末60側で判断する態様における流れを示しているが、
図9(B)のシーケンス図は、特売予定商品であるかをクラウドサーバ20側で判断する態様における流れを示している。
【0127】
図9(B)のステップS7B1:携帯端末60は、
図6のステップS8と同様、読み取った商品コードをカート識別情報とともにクラウドサーバ20に送信する。
【0128】
図9(B)のステップS7B2:携帯端末60からカート識別情報及び商品コードを受信したクラウドサーバ20は、
図8(B)のステップS7B2と同様、受信した商品コードによって特定される商品が特売予定商品であると判断する。
【0129】
図9(B)のステップS7B3:クラウドサーバ20は、
図8(B)のステップS7B3と同様、画面情報を生成し、生成した画面情報をカート識別情報とともに携帯端末60に送信する。
【0130】
図9(B)のステップS7B4:クラウドサーバ20からカート識別情報及び画面情報を受信した携帯端末60は、
図8(B)のステップS7B3と同様、特売予定商品である旨のメッセージや選択ボタンを表示する。以下、
図9(B)のステップS8C1~S12C1は、
図9(A)のステップS8C1~S12C1と同様であるため、説明を省略する。
【0131】
図10は、携帯端末60の動作の一例を説明するフローチャートである。具体的には、
図10のフローチャートは、
図6の破線枠P内の処理(つまり、会計指示を受け付ける迄の間における、商品コードが読み取られる毎の処理。より詳細には、
図7(A)、
図8(A)、
図9(A)に対応する処理)を示している。
【0132】
ステップS100:携帯端末60は、読み取った商品コードによって特定される商品が年齢確認商品であるか否かを判断する。年齢確認商品であれば(ステップS100:YES)、ステップS101に進む。年齢確認商品でなければ(ステップS100:NO)、ステップS110に進む。
【0133】
ステップS101:携帯端末60は、年齢確認商品の購入の有無を示した店員呼び出しフラグ(値0:年齢確認商品の購入無、値1:年齢確認商品の購入有)をセットする(値を1にする)。続いてステップS102に進む。
【0134】
ステップS102:携帯端末60は、年齢確認商品である旨のメッセージを表示する。例えば、携帯端末60は、
図3(D)に示した小画面(符号h)を表示する。続いてステップS102に進む。
【0135】
ステップS110:携帯端末60は、読み取った商品コードによって特定される商品が特売予定商品であるか否かを判断する。特売予定商品であれば(ステップS110:YES)、ステップS130に進む。特売予定商品でなければ(ステップS110:NO)、ステップS120に進む。
【0136】
ステップS120:携帯端末60は、読み取った商品コードをカート識別情報とともにクラウドサーバ20に送信する。続いてステップS122に進む。
【0137】
ステップS122:携帯端末60は、クラウドサーバ20から受信する画面情報に従って、登録画面に商品(読み取った商品コードによって特定される商品)を追加(表示)する。そして、
図10のフローチャートは終了する。
【0138】
ステップS130:携帯端末60は、特売予定商品である旨のメッセージや選択ボタンを表示する。例えば、携帯端末60は、
図4(D)に示した小画面(符号l)を表示する。続いてステップS131に進む。
【0139】
ステップS131:携帯端末60は、特売予定商品について今回購入する旨の選択(例えば、
図4(D)の購入ボタン(符号m)の操作)を受け付けたか否かを判断する。今回購入する旨の選択を受け付けた場合(ステップS131:YES)、ステップS140に進む。今回購入する旨の選択を受け付けていない場合(ステップS131:NO)、ステップS132に進む。
【0140】
ステップS132:携帯端末60は、特売予定商品について後日購入する旨の選択(例えば、
図4(D)の後日購入ボタン(符号n)の操作)を受け付けたか否かを判断する。後日購入する旨の選択を受け付けた場合(ステップS132:YES)、ステップS150に進む。後日購入する旨の選択を受け付けていない場合(ステップS132:NO)、ステップS131に戻る。
【0141】
ステップS140:携帯端末60は、読み取った商品コード、及び、選択結果(「購入する」)をカート識別情報とともにクラウドサーバ20に送信する。続いてステップS142に進む。
【0142】
ステップS142:携帯端末60は、クラウドサーバ20から受信する画面情報に従って、登録画面に商品(読み取った商品コードによって特定される商品)、クーポン発行情報を追加(表示)する。そして、
図10のフローチャートは終了する。
【0143】
ステップS150:携帯端末60は、読み取った商品コード、及び、選択結果(「後日購入」)をカート識別情報とともにクラウドサーバ20に送信する。続いてステップS151に進む。
【0144】
ステップS151:携帯端末60は、当該特売予定商品を棚に戻す旨のメッセージを表示する。例えば、携帯端末60は、
図5(B)に示した小画面(符号q)を表示する。続いてステップS152に進む。
【0145】
ステップS152:携帯端末60は、クラウドサーバ20から受信する画面情報に従って、登録画面に後日購入情報を追加(表示)する。続いてステップS153に進む。
【0146】
ステップS153:携帯端末60は、店員呼び出しフラグがセットされている場合にはクリアする(値を0にする)。そして、
図10のフローチャートは終了する。
【0147】
以上、この発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
【0148】
上記では、登録情報表示領域において年齢確認商品を他の商品と区別して表示しない(年齢確認商品の登録情報の表示態様は年齢確認商品に該当しない商品の登録情報の表示態様と同様である)例を説明したが、年齢確認商品を他の商品と区別して表示してもよい。例えば、年齢確認商品にはマーク(例えば「確認」等)等を付してもよい。
【0149】
上記では、登録情報表示領域において今回購入するとした特売予定商品を他の商品と区別して表示しない(例えば、
図5(A)において「〇〇シャンプー」の表示態様は「〇〇ビール」の表示態様と特に異ならない)例を説明したが、今回購入するとした特売予定商品を他の商品と区別して表示してもよい。例えば、今回購入するとした特売予定商品にはマーク(例えば「今回」等)等を付してもよい。
【0150】
上記では、携帯端末60は、一取引内(買物開始~精算終了である1回の買物内)であっても年齢確認商品の商品コードを読み取る毎に、年齢確認商品である旨のメッセージを表示する例を説明したが、携帯端末60は、一取引内に高々1回しか年齢確認商品である旨のメッセージを表示しないようにしてもよい。例えば、
図7(A)や
図7(B)において、携帯端末60は、読み取った商品コードによって特定される商品が年齢確認商品であると判断した後に店員呼び出しフラグがセットされているか否かを更に判断し、店員呼び出しフラグがセットされている場合には年齢確認商品である旨のメッセージを表示しないようにしてもよい。あるいは、携帯端末60は、店員呼び出しフラグがセットされているか否かを先に判断し、店員呼び出しフラグがセットされている場合には年齢確認商品であるか否かを判断することなく、年齢確認商品である旨のメッセージを表示しないようにしてもよい。なお、一取引内に高々1回しか年齢確認商品である旨のメッセージを表示しない態様とする場合であっても、夫々の年齢確認商品にはマーク等を付してもよい。
【0151】
なお、年齢確認商品である場合に、登録の有無を顧客が選択できるようにしてもよい。例えば、読み取った商品コードによって特定される商品が年齢確認商品である場合に表示される小画面(符号h)に、当該年齢確認商品を購入する場合に選択する購入ボタンと、当該年齢確認商品を購入しない場合に選択する非購入ボタンとを設けるようにしてもよい。例えば、未成年者が読み取った商品コードが、ジュースであると勘違いしたアルコール飲料の商品コードであった場合には、実際の登録前に非購入ボタンを操作し、商品(当該アルコール飲料)を棚に戻せばよいため、仮にそのまま登録した場合に生じる、精算時における無用な年齢確認の手間がなくなる。
【0152】
上記では、
図5(C)に示すように、後日購入情報(符号r)をクレーダウン表示する例を説明したが、後日購入情報が、登録情報表示領域における他の情報と区別可能であればよい。例えば、後日購入情報における商品名、個数、価格(特売予定価格)のうち少なくとも1つの表示態様(例えば、文字色、文字サイズ、背景色のうち少なくとも1つ)を、一般の商品情報と異ならせてもよい。また例えば、商品の商品名、個数、価格(特売予定価格)の表示態様は一般の商品情報と同一で、単にマーク(
図5(C)では「後日」)等の有無を異ならせてもよい(つまり、後日購入情報をクレーダウン表示しなくてもよい)。
【0153】
上記では、
図5(C)に示すように、後日購入情報(符号r)を他の情報と共通の領域(登録情報表示領域)に表示する例を説明したが、後日購入情報を他の情報と異なる領域に表示してもよい。例えば、登録情報表示領域(符号g)の一部を後日購入商品領域とし、該後日購入商品領域に後日購入情報を表示してもよい。
【0154】
上記では、後日購入情報として、マーク(
図5(C)では「後日」)、商品名(
図5(C)では〇〇シャンプー)、個数(
図5(C)では「×1」のボタン)、特売予定価格(
図5(C)では「¥420」)を表示する例を説明したが、表示内容はこれに限定されない。例えば、特売予定価格は、一般に単価であるため、後日購入情報としては、個数を表示しないようにしてもよい。また例えば、現在の価格(特売予定価格の特売前の価格)を表示してもよい。例えば、
図5(C)において「¥500→¥420」と表示してもよい。また例えば、特売予定期間(
図5(C)において「3日後から1週間」等)を表示してもよい。
【0155】
なお、後日購入するとしていた特売予定商品について今回購入することに変更できるようにしてもよい。例えば、上記では後日購入情報をクレーダウン表示(つまり操作非受付)させると説明したが、長押し操作を受付可能とし、長押し操作により、今回購入に変更できるようにしてもよい(長押し操作する毎に後日購入と今回購入とを切替可能にしてもよいし、長押し操作により後日購入から今回購入への変更を受付可能な小画面を表示してもよい)。また例えば、後日購入から今回購入へと変更可能な「今回購入変更」ボタンを配置し、該ボタンを操作することにより、後日購入するとしていた特売予定商品について今回購入することに変更できるようにしてもよい。また、今回購入するとしていた特売予定商品について後日購入することに変更できるようにしてもよい。
【0156】
当然ではあるが、後日購入するとしていた特売予定商品について今回購入することに変更した場合には、携帯端末60は、当該特売予定商品の後日購入情報(例えば、
図5(C)の符号r)を当該特売予定商品の一般的な商品情報(例えば、
図5(B)の符号o)に変更するとともに、当該特売予定商品を今回購入することとしたことに関連して発行されるクーポンのクーポン発行情報(例えば、
図5(B)の符号p)を表示する。一方、今回購入するとしていた特売予定商品について後日購入することに変更した場合には、携帯端末60は、当該特売予定商品の一般的な商品情報を当該特売予定商品の後日購入情報に変更するとともに、当該特売予定商品を今回購入することとしたことに関連して発行されるクーポンのクーポン発行情報を消去する。
【0157】
上記では、クーポンの額面金額(割引額)を当該特売予定商品の割引額と同一とする例を説明したが、クーポンの額面金額(割引額)は特売予定商品の割引額以下であればよい。クーポンは、特売予定商品を特売価格で購入せずに購入することの補償(若しくは特典)といった側面で発行されるものであるため、クーポンの額面金額は、特売予定商品の割引額を超えないようにする。
【0158】
なお、クーポンの利用には制限を設けてもよい。例えば、利用対象商品に関する制限として、ある特売予定商品を今回購入することとしたことに関連して発行されるクーポンは、当該特売予定商品又は当該特売予定商品に関係する商品(当該特売予定商品と同一分類の商品、当該特売予定商品と製造元(販売元)が同一の商品等)に対してのみ利用できるようにしてもよい。これにより、上述の補償(若しくは特典)以外に、同一分類の商品や製造元(販売元)が同一の商品の販促として、クーポンを活用することもできる。
【0159】
また、上述の対象商品に関する制限に代えて又は加えて、利用期間に関する制限を設けてもよい。例えば、ある特売予定商品を今回購入することとしたことに関連して発行されるクーポンは、当該特売予定商品の特売予定期間(全部又は一部の期間)に限定して利用できるようにしてもよい。これにより、上記特売予定期間の販促として、クーポンを活用することもできる。なお、ある特売予定商品を今回購入することとしたことに関連して発行されるクーポンを、当該特売予定商品の特売予定期間に当該特売予定商品に対して利用できるようにしてもよい(当該特売予定商品について特売価格から更にクーポン分の割引を可能としてもよい)。
【0160】
また、上記では、クーポンを紙媒体として付与する例を説明したが、携帯端末60にて表示可能な電子クーポンとして付与してもよい。
【0161】
上記では、特売予定商品を後日購入することとした場合、登録情報表示領域に当該特売予告商品の後日購入情報を表示する例を説明したが、特売予定商品を後日購入することとした場合、登録情報表示領域に当該特売予告商品の後日購入情報を表示することに代えて又は加えて、当該特売予告商品の後日購入情報(又は後日購入情報に相当する情報)をメモ情報(開始画面(
図3(a))のメモボタン(符号d)を操作すると表示される情報)として記憶してもよい。つまり、上記では、後日購入するとした特売予定商品について、登録情報表示領域に表示する例(
図5(C)では他の情報と区別可能にクレーダウン表示する例)を説明したが、後日購入するとした特売予定商品について、必ずしも登録情報表示領域に表示しなくてもよいし、また、後日購入するとした特売予定商品について登録情報表示領域に表示するか否かに関わらず、メモ情報に記憶してもよい。
【0162】
なお、来店時には、過去にメモ情報として記憶された後日購入情報(又は後日購入情報に相当する情報)が、メモボタンの操作なく自動的に表示されるようにしてもよい。つまり、ある店舗において、ある特売予定商品を次回購入することとしたことに関連してメモ情報として記憶された後日購入情報(又は後日購入情報に相当する情報)が、当該店舗の来店時(当該特売予定商品の特売予定期間内における来店時)に、メモボタンの操作なく自動的に表示されるようにしてもよい。
【0163】
メモ情報として表示される後日購入情報(又は後日購入情報に相当する情報)は、例えば、商品名や価格であるが、更に、陳列場所を含むものであってもよい。また、メモ情報として表示される後日購入情報(又は後日購入情報に相当する情報)は、商品名や価格等のテキスト情報(文字情報)だけではなく画像(当該商品の画像、陳列場所を示した画像等)であってもよい(画像へのリンクであってもよい。つまり操作を経て画像が表示されてもよい)。
【0164】
なお、メモ情報として記憶された後日購入情報(又は後日購入情報に相当する情報)が表示される期間は、当該特売予定商品の特売予定期間内である。なお、メモ情報として記憶された後日購入情報(又は後日購入情報に相当する情報)の特売予定商品が購入された場合には、当該後日購入情報を消去する。これにより、来店時(当該特売予定商品の特売予定期間内における来店時)であっても、購入以降は、表示されないようにしてもよい。
【0165】
また、特売予定商品を後日購入することとした場合、事前に購入予約や宅配依頼の宣言可能なようにしてもいい。例えば、ある特売予告商品について後日購入ボタン(符号n)の操作により、登録情報表示領域に当該特売予告商品の後日購入情報を表示するとともに、当該特売予告商品の購入予約や宅配依頼を宣言可能な小画面を表示してもよい。また、ある特売予告商品について後日購入ボタン(符号n)の操作後に表示される後日購入情報に対応するボタンを設け(表示し)、当該ボタンの操作により、上述の小画面を表示してもよい。
【0166】
なお、上記では、特売予定商品を今回購入することとした場合、登録情報表示領域(符号g)にクーポン発行情報を表示する例を説明したが、登録情報表示領域にクーポン発行情報を表示することに加えて、精算用の2次元コードの表示画面(
図6のステップS14、
図5(D))にてクーポンが発行される旨を表示してもよい。また、登録情報表示領域にクーポン発行情報を表示することに加えて、精算装置40の精算画面(
図6のステップS20)にてクーポンが発行される旨を表示してもよい。
【0167】
また、上記では、特売予定商品を今回購入することとした場合、登録情報表示領域(符号g)にクーポン発行情報を表示する例を説明したが、登録情報表示領域にクーポン発行情報を表示しなくてもよい。つまり、登録情報表示領域にクーポン発行情報を表示せずに精算時にクーポンを発行してもよい。これにより、予期せぬトラブルを防止することができる。
【0168】
なお、登録情報表示領域にクーポン発行情報を表示せずに精算時にクーポンを発行する態様であっても、実際にクーポンが発行される前にクーポンが発行される旨を報知してもよい。例えば、クーポンが発行されるケースでは、登録情報表示領域にクーポン発行情報を表示せずに精算用の2次元コードの表示画面(
図6のステップS14)にてクーポンが発行される旨を表示してもよいし、精算用の2次元コードの表示画面に代えて又は加えて、精算装置40の精算画面(
図6のステップS20)にてクーポンが発行される旨を表示してもよい。
【0169】
また、上記では、特売予定商品を今回購入することとした場合、次回以降の取引にて使用可能なクーポンを発行する例を説明したが、特売予定商品を特売価格で購入せずに購入することの補償(若しくは特典)は、クーポンに限定されない。例えば、特売予定商品を今回購入することとした場合、クーポン発行に代えて又は加えて、当該取引にて値引きをしてもよいし、ポイント(通常のポイントに対する上乗せのポイント)を付与してもよい。また、特売予定商品を今回購入することとした場合、顧客ランクの向上に寄与するようにしてもよい(他の購買実績が仮に同一であれば、特売予定商品を今回購入する頻度が多い顧客の方が少ない顧客よりも顧客ランクが高くなるようにしてもよい)。
【0170】
また、上記では、特売予定商品を今回購入することとした場合、特売予定商品を特売価格で購入せずに購入することの補償(若しくは特典)としてクーポンを発行する例を説明したが、例えば、顧客にとって特売予定商品である旨の報知(小画面(符号l)の表示)自体が相当有益であって、特売を待たないとする選択はあくまで顧客の判断であると解し(予想外の特売ではなく納得していると解し)、上述のような補償(特典)を行わないようにしてもよい。
【0171】
また、上記では、特売予定商品を後日購入することとした場合、登録情報表示領域に後日購入情報を表示する例を説明したが、例えば、上述したように、メモ情報に記載することに代えてもよい。つまり、特売予定商品を後日購入することとした場合、後日購入情報(又は後日購入情報に相当する情報)をメモ情報として記憶すれば足り、登録情報表示領域への後日購入情報の表示は行わないようにしてもよい。
【0172】
なお、上記では、どのような特売予定商品であっても商品コードが読み取られれば、一律に、特売予定商品である旨を報知する例を説明したが、個々の特売予定商品に応じて、特売予定商品である旨を報知してもよい。つまり、商品コードが読み取られても特売予定商品である旨を報知する場合と、報知しない場合と、があるようにしてもよい。例えば、特売ファイルは、商品識別情報に対応付けて、特売期間(開始日時、終了日時)、特売内容(値引きや割引の条件、値引きや割引の内容)を記憶したファイルであると説明したが、例えば、特売ファイルに、更に、商品識別情報に対応付けて、特売予定商品である旨を報知するか否かの報知フラグ(値0:報知無、値1:報知有)や、報知開始条件(例えば、報知有の場合に、特売期間開始の何時間前に報知を開始するかの情報等)や、報知終了条件(例えば、報知有の場合に、特売期間開始の何時間前に報知を終了するかの情報等)を記憶させることにより、特売予定商品であっても報知無と報知フラグが設定されている特売予定商品や、報知有と報知フラグが設定されている特売予定商品であっても報知開始条件や報知終了条件を満たさない特売予定商品については、特売予定商品である旨を報知しないようにしてもよい。
【0173】
なお、上述した報知開始条件の例示(特売期間開始の何時間前に報知を開始するかの情報)に関連し、
図4(D)以降の各説明では「後日購入」と説明しているが、特売開始が報知されるのは(つまり特売が開始されるのは)、「後日」すなわち翌営業日以降でなくてもよい。例えば、当日すなわち当該営業日における何時間後(又は何分後)であってもよい。
【0174】
また、上記では、どのような特売予定商品であっても今回購入することとした場合には、一律に、クーポンを発行する例を説明したが、個々の特売予定商品に応じて、クーポンを発行するようにしてもよい。つまり、今回購入するときでもクーポンを発行する場合と、クーポンを発行しない場合と、があるようにしてもよい。例えば、特売ファイルは、商品識別情報に対応付けて、特売期間(開始日時、終了日時)、特売内容(値引きや割引の条件、値引きや割引の内容)を記憶したファイルであると説明したが、例えば、特売ファイルに、更に、商品識別情報に対応付けて、クーポンを発行するか否かの発行フラグ(値0:発行無、値1:発行有)を記憶させることにより、今回購入するとした特売予定商品であっても発行無と発行フラグが設定されている特売予定商品については、特売予定商品である旨を報知しないようにしてもよい。
【0175】
なお、上記では、顧客(会員)であれば、どのような顧客であっても一律に、特売予定商品について特売予定商品である旨を報知し、特売予定商品を今回購入することとした場合にはクーポンを発行する例を説明したが、個々の顧客に応じて、特売予定商品である旨を報知し、クーポンを発行してもよい。
【0176】
(1)顧客の属性に応じて、特売予定商品である旨を報知する場合と、特売予定商品である旨を報知しない場合と、があるようにしてもよい。例えば、最優良顧客(例えば、RFM分析等による最優良顧客)が特売予定商品を読み取った場合には特売予定商品である旨を報知し、最優良顧客以外が特売予定商品を読み取った場合には特売予定商品である旨を報知しないようにしてもよい。なお、上述した、特売予定商品である旨を報知するか否かの報知フラグを設けている場合には、例えば、報知無(値0)の特売予定商品であるときには、常に(最優良顧客であっても)、特売予定商品である旨を報知しないようにしてもよい。下記(2)についても同様である。
【0177】
(2)顧客の属性に応じて、特売予定商品である旨を報知の対象(頻度)を異ならせてよい。例えば、最優良顧客に対しては、あらゆる特売予定商品について特売予定商品である旨を報知し、次点である優良顧客に対しては、一部の特売予定商品について特売予定商品である旨を報知し、それ以外の一般顧客に対しては、あらゆる特売予定商品について特売予定商品である旨を報知しないようにしてもよい。
【0178】
(3)顧客の属性に応じて、クーポンを発行する場合と、クーポンを発行しない場合と、があるようにしてもよい。例えば、最優良顧客と優良顧客と対し、あらゆる特売予定商品についての特売予定商品である旨を報知し(一般顧客に対し、あらゆる特売予定商品についての特売予定商品である旨を報知せず)、かつ、最優良顧客が特売予定商品について今回購入することとした場合にはクーポンを発行し、優良顧客が特売予定商品について今回購入することとした場合にはクーポンを発行しないようにしてもよい。なお、上述した、クーポンを発行するか否かの発行フラグを設けている場合には、例えば、発行無(値0)の特売予定商品であるときには、常に(最優良顧客であっても)、クーポンを発行しないようにしてもよい。下記(4)についても同様である。
【0179】
(4)顧客の属性に応じて、クーポンの内容を異ならせてもよい。例えば、ある特売予定商品について最優良顧客が今回購入することとした場合には価値が高いクーポンを発行し、当該特売予定商品(同じ特売予定商品)について一般顧客が今回購入することとした場合には価値が低いクーポンを発行し、当該特売予定商品(同じ特売予定商品)について優良顧客が今回購入することとした場合には価値が中程度のクーポンを発行するようにしてもよい。なお、価値が高いクーポンは、価値が低いクーポンよりも、割引額、利用対象、利用期間のうちの少なくとも1つにおいて、顧客とって有利なクーポンである。
【0180】
なお、上記(1)~(4)等に関連し、最優良顧客(又は優良顧客)に代えて又は加えて、近所の顧客(近くに住んでいる顧客、近くに勤めている顧客)に対し、同様の制御をしてもよい。例えば、(1)の例では、近所の顧客(又は近所の顧客であって最優良顧客)が特売予定商品を読み取った場合には特売予定商品である旨を報知し、そうでない顧客が特売予定商品を読み取った場合には特売予定商品である旨を報知しないようにしてもよい。
【0181】
また、クーポンの総量を管理してもよい。例えば、一取引内(買物開始~精算終了である1回の買物内)におけるクーポンの発行枚数(又は合計額面金額)や、同一顧客の同一日におけるクーポンの発行枚数(又は合計額面金額)に上限を設けるようにしてもよい。なお、顧客の属性に応じて、上記上限を異ならせてもよい。また、ある特売予定商品について当該特売予定商品を今回購入することとした場合に発行されるクーポンの発行枚数(又は合計額面金額)や、ある製造元(又は販売元)の1以上の特売予定商品について当該特売予定商品を今回購入することとした場合に発行されるクーポンの発行枚数(又は合計額面金額)に上限を設けるようにしてもよい。これにより、例えば、メーカーSの複数種類の特売予定商品についてそれらを今回購入することとした場合に発行されるクーポンの総量を管理することができるため、メーカーSに関係するキャンペーン等を好適に実施することもできる。
【0182】
なお、上記では、精算装置40は、基本的には顧客に操作によって精算処理を実行する装置であると説明したが、携帯端末60によって登録された商品を精算する装置は、精算処理に加えて登録処理も実行可能な装置であってもよい。例えば、携帯端末60によって登録された商品を精算する装置は、店員によるモード切替操作や他装置からのモード切替指示に応じて動作モードが切り替わる装置(例えば、両側(店員側、客側)から操作が可能であり、動作モードとして、例えば、店員が登録処理を実行し客が精算処理を実行する動作モード、客が登録処理も精算処理も実行する動作モード、店員が登録処理を実行する動作モード(精算処理機能をオフしたモード)、客が精算処理を実行する動作モード(登録処理機能をオフしたモード)を有する装置等)であってもよい。
【0183】
以下、実施形態総括を記載する。
[技術分野]
本発明は、商品販売データ処理システム及びプログラムに関する。
[背景技術]
例えば、予め記憶している休業日、特売日等の特定日のうち、現在の日付に基づき選択された特定日を顧客に提示(レシートに印字)する技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
[先行技術文献]
[特許文献1]特公昭62-062397号公報
[発明の概要]
[発明が解決しようとする課題]
しかしながら、集客力の向上や顧客満足度の向上の観点において、改善の余地があった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、その目的は、集客力や顧客満足度を向上させる技術を提供することにある。
[課題を解決するための手段]
(1)上述した課題を解決するために、本発明の一態様である商品販売データ処理システムは、購入対象の商品を特定して登録する登録手段と、前記登録手段によって登録された商品を購入商品として表示する表示手段と、商品に関する情報を記憶可能な記憶手段とを備え、前記表示手段は、前記登録手段によって特定された商品が、前記記憶手段に、当該商品に関する情報として当該特定されたときよりも後の当該商品に関する将来情報(特売予定商品に関する情報)が記憶されている商品であるときは、当該商品を購入商品として表示する前に、当該商品に関する前記将来情報(特売予定商品に該当する旨等)を表示することを特徴とする商品販売データ処理システム。
上記(1)の商品販売データ処理システムによれば、集客力や顧客満足度を向上させることができる。例えば、特売予定商品に該当する旨が登録前に表示されるため、特売予定日(いつから特売が行われるか)や特売価格(どのくらい安くなるか)を参考に、買物をすることができる。これらにより、顧客満足度が向上し、結果、集客力が向上する。
(2)上記(1)の商品販売データ処理システムにおいて、前記表示手段は、前記登録手段によって特定された商品が、前記記憶手段に前記将来情報が記憶されている商品であるときは、当該商品を購入するかしないかを選択可能な選択ボタン(例えば、
図4(D)参照。購入ボタン(符号m)は今回購入する場合に選択するボタンである。後日購入ボタン(符号n)は後日購入する場合に選択するボタンである。)を表示することを特徴とする。
上記(2)の商品販売データ処理システムによれば、集客力や顧客満足度を向上させることができる。例えば、特売予定商品について、特売予定日や特売価格を参考に、今回購入するか、後日購入するかを決めることができる。これらにより、顧客満足度が向上し、結果、集客力が向上する。
(3)上記(2)の商品販売データ処理システムにおいて、前記表示手段は、前記選択ボタンを表示した商品について、購入する旨の選択があった場合には当該商品を購入商品として表示する一方(例えば、
図5(A)参照。符号oは特売予定商品の登録情報である。)、購入しない旨の選択があった場合には当該商品を購入商品として表示しない(例えば、
図5(C)参照。符号rは特売予定商品の登録情報ではなく後日購入情報である。)
ことを特徴とする。
上記(3)の商品販売データ処理システムによれば、例えば、選択内容(購入する旨の選択、購入する旨の選択)に応じた分かり易く表示であるため、また、表示により選択内容を確認できるため、顧客満足度が向上し、結果、集客力が向上する。
(4)上記(2)又は(3)の商品販売データ処理システムにおいて、前記表示手段は、前記選択ボタンを表示した商品について購入しない旨の選択があった場合には、当該商品を後日購入商品(例えば、
図5(C)参照)として表示することを特徴とする。
上記(4)の商品販売データ処理システムによれば、例えば、特売予定商品について後日購入するとしたことを確認することができるため、顧客満足度が向上し、結果、集客力が向上する。
(5)上記(2)乃至(4)の商品販売データ処理システムは、前記選択ボタンを表示した商品について購入しない旨の選択があった場合には、後日入店した際に、当該商品に関する情報を報知する(例えば、来店時にメモ情報として表示する)ことを特徴とする。
上記(5)の商品販売データ処理システムによれば、好適に有益な情報が提供されるため、顧客満足度が向上し、結果、集客力が向上する。
(6)上記(1)乃至(5)の商品販売データ処理システムにおいて、前記将来情報は、特定の顧客(例えば、優良顧客)に対して提供される情報であり、前記表示手段は、特定の顧客が購入する購入対象の商品として前記登録手段によって特定された商品が、前記記憶手段に、当該商品に関する情報として当該特定されたときよりも後の当該商品に関する将来情報が記憶されている商品であるときは、当該商品を購入商品として表示する前に、当該商品に関する前記将来情報を表示することを特徴とする。
上記(6)の商品販売データ処理システムによれば、将来情報を表示する対象者が特定の顧客に限定されるため、将来情報の提供を好適に管理することができる。例えば、将来情報目当てのC、Dランクの顧客を締め出し、貢献度の高いS、Aランクの顧客に対する待遇を厚くすることができる。また、特定の顧客になることの動機づけとなる。
(7)上述した課題を解決するために、本発明の他の態様である携帯端末は、購入対象の商品を特定して登録する登録手段と、前記登録手段によって登録された商品を購入商品として表示する表示手段とを備え、前記表示手段は、前記登録手段によって特定された商品が、将来情報を有する商品であった場合には、当該商品を購入商品として表示する前に、当該商品に関する将来情報を表示することを特徴とする。
上記(7)の携帯端末によれば、集客力や顧客満足度を向上させることができる。
(8)上述した課題を解決するために、本発明の他の態様であるプログラムは、携帯端末としてコンピュータを機能させるプログラムであって、前記コンピュータを、
購入対象の商品を特定して登録する登録手段、前記登録手段によって登録された商品を購入商品として表示する表示手段として機能させ、前記表示手段は、前記登録手段によって特定された商品が、当該商品に関する将来情報を有する商品であった場合には、当該商品を購入商品として表示する前に、当該商品に関する将来情報を表示することを特徴とする。
上記(8)のプログラムによれば、集客力や顧客満足度を向上させることができる。
(9)上述した課題を解決するために、本発明の一態様である商品販売データ処理システムは、購入対象の商品を特定して登録する登録手段と、前記登録手段によって登録された商品を購入商品として表示する表示手段と、商品に関する付加情報(年齢確認商品に関する情報、特売予定商品に関する情報)を記憶可能な記憶手段とを備え、前記表示手段は、
前記登録手段によって特定された商品が、前記記憶手段に付加情報が記憶されている商品であるときは、当該商品を購入商品として表示する前に、当該商品に関する付加情報(年齢確認商品に該当する旨、特売予定商品に該当する旨等)を表示することを特徴とする。
上記(9)の商品販売データ処理システムによれば、集客力や顧客満足度を向上させることができる。例えば、年齢確認商品に該当する旨が登録前に表示されるため、登録した年齢確認商品について店員による年齢確認がある旨を顧客が事前に把握できるため、把握していない場合に生じ得る混乱を生じ難くすることができる。また、特売予定商品に該当する旨が登録前に表示されるため、特売予定日(いつから特売が行われるか)や特売価格(どのくらい安くなるか)を参考に、買物をすることができる。これらにより、顧客満足度が向上し、結果、集客力が向上する。
(10)上記(9)の商品販売データ処理システムにおいて、前記表示手段は、前記登録手段によって特定された商品が、前記記憶手段に付加情報が記憶されている商品であるときは、当該商品を購入するかしないかを選択可能な選択ボタン(例えば、
図4(D)参照。購入ボタン(符号m)は今回購入する場合に選択するボタンである。後日購入ボタン(符号n)は後日購入する場合に選択するボタンである。)を表示することを特徴とする。
上記(2)の商品販売データ処理システムによれば、集客力や顧客満足度を向上させることができる。例えば、未成年者が読み取った商品コードが、ジュースであると勘違いしたアルコール飲料の商品コードであった場合には、実際の登録前に非購入ボタンを操作し、商品(当該アルコール飲料)を棚に戻せばよいため、仮にそのまま登録した場合に生じる無用な年齢確認の手間がなくなる。また、特売予定商品について、特売予定日や特売価格を参考に、今回購入するか、後日購入するかを決めることができる。これらにより、顧客満足度が向上し、結果、集客力が向上する。
【0184】
なお、以上に説明した販売システム1、管理装置10、クラウドサーバ20、登録精算装置30、精算装置40、監視装置50、携帯端末60等を実現するためのプログラムを、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録し、そのプログラムをコンピュータシステムに読み込ませて実行するようにしてもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD-ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(RAM)のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また、上記プログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコンピュータシステムから、伝送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により他のコンピュータシステムに伝送されてもよい。ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネット等のネットワーク(通信網)や電話回線等の通信回線(通信線)のように情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよい。さらに、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。
【符号の説明】
【0185】
1…販売システム(特定販売システムを含む)
10…管理装置(ストアコントローラ等)
20…クラウドサーバ
30…登録精算装置
40…精算装置
50…監視装置
60…携帯端末
401…CPU
402…ROM
403…RAM
404…ハードディスク
405…表示部
406…スキャナ部
408…カード決済部
409…釣銭機
413…印刷部
414…音声出力部
415…通信部