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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-12-26
(45)【発行日】2024-01-10
(54)【発明の名称】容器
(51)【国際特許分類】
   B65D 41/18 20060101AFI20231227BHJP
   B65D 3/00 20060101ALI20231227BHJP
【FI】
B65D41/18
B65D3/00 B
【請求項の数】 2
(21)【出願番号】P 2020064267
(22)【出願日】2020-03-31
(65)【公開番号】P2021160774
(43)【公開日】2021-10-11
【審査請求日】2023-01-18
(73)【特許権者】
【識別番号】501004095
【氏名又は名称】ジュテック株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100099966
【弁理士】
【氏名又は名称】西 博幸
(74)【代理人】
【識別番号】100134751
【弁理士】
【氏名又は名称】渡辺 隆一
(72)【発明者】
【氏名】西原 聖次
(72)【発明者】
【氏名】井野 勝敏
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 裕
【審査官】田中 一正
(56)【参考文献】
【文献】特開平10-329852(JP,A)
【文献】特開2004-123105(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2018/0305090(US,A1)
【文献】特開2012-001230(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65D 41/18
B65D 3/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
合成樹脂製又はガラス製若しくは金属板製の本体部材と、前記本体部材に装着される紙製のキャップとを備えており
前記キャップは、筒部とその一端部に設けた蓋板とを有して、前記筒部の外周面は突起も凹所も存在しない滑らかな面に形成されて、前記筒部の内周面には、前記本体部材に形成された受け部に嵌合する内向きの環状突起が、当該筒部の折り返しによって形成されている容器であって、
前記本体部材は、肩部から吐出口が立ち上がっているボトルであり、
前記吐出口は、その下部に位置した大径部とその上方に位置した小径部との外径違い構造になっていて、前記小径部に、プッシュ式のポンプユニットとスポイドと蓋とノズルと振り出し口と定量振り出し部とのうちのいずれかが設けられて、前記大径部は、軸心方向に凹んだ浅溝状の前記受け部になっている一方、
前記キャップにおける筒部の下端に前記環状突起が形成されている、
容器。
【請求項2】
前記キャップの環状突起は内部に環状空間を有する中空構造になっている、
請求項1に記載した容器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願発明は、合成樹脂製又はガラス製若しくは金属板製の本体部材と紙製のキャップとを備えた容器に関するものである。なお、紙製とは紙を主体にしているという意味であり、樹脂フィルムがラミネートされているような他種材との複合品を排除するものではない。
【背景技術】
【0002】
各種の商品等を包装するために様々な容器が使用されている。容器の素材は様々であるが、成型の自由性や防水性などの点から合成樹脂製のものが多用されている。しかし、合成樹脂は石油を原料にしていることから、廃棄後の処理など環境負荷の問題がかねてから指摘されている。
【0003】
他方、容器の材料として古くから紙が使用されているが、紙は再生資源である植物を原料にしているため環境負荷は合成樹脂に比べると著しく低いという利点がある。また、紙は、柔らかい風合いや温もりのある手触りがある利点、或いは印刷が容易である等の利点がある。そこで、容器の材料を合成樹脂から紙に置き換えることが提唱されている。
【0004】
その例として特許文献1~4には、筒部と天板とを有する蓋(キャップ)を紙製として、筒部に、容器本体の開口部にきっちり嵌合する環状突起又は環状溝を形成することが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】実開平7-23587号のCD-ROM
【文献】特開昭63-33244号公報
【文献】特表2012-513940号公報
【文献】韓国特許公開2003-64199号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1,2,4では、キャップの係合部が筒部を押し曲げることによって形成されているため、筒部の外周に環状突起や環状溝が現れており、このため、美観の面で問題があると云える。特に、見た目を重視する化粧品用容器には適用し難いと云える。特許文献3のうち図3の形態も同様であり、筒部の外周面に段差が現れているため、体裁がよいとは言い難い。
【0007】
特許文献3のうち図4の形態は、外周に突起や凹みは存在しないため外観上の問題はないと云えるが、蓋板にスカート部を設けて、筒部の下端を内向きに折り返してスカート部を内側から抱持しているため、構造が複雑であるのみならずジャー容器にしか適用できず、汎用性が低いと解される。
【0008】
本願発明はこのような現状を背景に成されたものであり、紙製のキャップに関し、構造が簡単で美粧性、汎用性等に優れた形態を実現しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本願発明は、
「合成樹脂製又はガラス製若しくは金属板製の本体部材と、前記本体部材に装着される紙製のキャップとを備えており
前記キャップは、筒部とその一端部に設けた蓋板とを有して、前記筒部の外周面は突起も凹所も存在しない滑らかな面に形成されて、前記筒部の内周面には、前記本体部材に形成された受け部に嵌合する内向きの環状突起が、当該筒部の折り返しによって形成されている容器であって、
前記本体部材は、肩部から吐出口が立ち上がっているボトルであり、
前記吐出口は、その下部に位置した大径部とその上方に位置した小径部との外径違い構造になっていて、前記小径部に、プッシュ式のポンプユニットとスポイドと蓋とノズルと振り出し口と定量振り出し部とのうちのいずれかが設けられて、前記大径部は、軸心方向に凹んだ浅溝状の前記受け部になっている一方、
前記キャップにおける筒部の下端に前記環状突起が形成されている
という構成になっている。
【0010】
本願発明において、キャップは必ずしも封止機能を目的としたものには限定されず、封止機能は持たずに保護機能や美粧機能を備えたものも含んでいる。
【0011】
本願発明は様々に展開できる。その例として請求項2の発明では、
前記キャップの環状突起は内部に環状空間を有する中空構造になっている」
という構成になっている。
【発明の効果】
【0014】
本願発明では、キャップの外周面は突起や凹みがない滑らかな面になっているため、美粧性に優れている。従って、化粧品のキャップにも問題なく使用できる。そして、容器の本体部材に取り付けるための係合部は筒部の折り返しによって形成しているため、構造は簡単で係合部を無理なく形成できると共に、係合部の高さ位置の選択も容易である。従って、適用対象が広くて汎用性が高い。
【0015】
さて、既述のとおり、紙製のキャップは、合成樹脂では実現できない風合いや手触り感を持っているが、繊維組織であるため、加工精度(寸法精度)の点では合成樹脂よりも劣っている。しかし、請求項2のように、係合部たる環状突起を中空構造に形成すると、環状突起がその内径を変えるように変形しやすくなるため、キャップ自体に加工誤差があったり本体部材に寸法誤差があったりしても、その誤差を吸収して、しっかりとした(あるいはしっくりとした)嵌合状態を保持できる。
【0016】
従って、本体部材との嵌合が硬過ぎたり緩過ぎたりする現象を防止して、安定した嵌合強度で着脱させることができる。また、曲げ加工するに際しては応力の集中を抑制できるため、曲げ加工時の千切れを防止して歩留りも向上できる。
【0017】
本願発明は、合成樹脂製又はガラス製若しくは金属板製の本体部材と紙製のキャップとから成る様々なタイプの容器に適用できるが、環状突起を折り返しによって形成しているため、高さ(長さ)を長くしてその下端部に環状突起を形成できる。従って、プッシュ式のポンプボトルやスポイドボトルのように外径に対して高さが高い吐出部を有するボトルにも問題なく適用できる。更に述べると、キャップの環状突起は、ボトルにおける吐出口の下部に嵌合するため、キャップの環状突起は、吐出口への嵌め込みの終期に受け部に嵌合する。従って、環状突起に大きな負担がかかることはなくて、キャップの脱着を繰り返しても環状突起のヘタリを防止できる。従って、耐久性にも優れている。
【0019】
本願発明において、蓋板は筒部に密嵌させただけでも良いし、接着剤で筒部又は環状突起に接合してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0021】
図1】第1実施形態を示す図で、(A)は正面図、(B)は分離正面図、(C)はキャップを上から見た斜視図、(D)はキャップを下から見た斜視図、(D)は筒部の部分的な拡大断面図である。
図2】第1実施形態の縦断正面図である。
図3】(A)は第2実施形態の縦断正面図、(B)は参考例の縦断正面図、(C)は第3実施形態の一部破断部分正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
(1).第1実施形態における容器の基本構造
次に、本願発明の実施形態を図面に基づいて説明する。まず、図1~2に示す第1実施形態を説明する。本実施形態は、化粧水のような液体化粧料を包装するポンプボトルに適用している。本実施形態のポンプボトルは、例えば20~30cc入りの小型品であり、ボトル本体1とこれに装着したポンプユニット2とを備えている。なお、本願発明は、ポンプボトルのみでなく、スポイド付きのボトルや、ヒンジキャップ式の蓋を備えたボトル、ねじ蓋等の蓋(栓を含む)で封止されるボトルなどにも適用できる。ポンプボトルに適用する場合、その容量は任意に設定できる(例えば3~500ccに設定できる。)。
【0023】
ボトル本体1は合成樹脂を材料にしたブロー成型品(インジェクションブロー成型品を含む)であり、円形に形成されている。ボトル本体1の上部には肩部3が形成されており、図2に明示するように、肩部3から吐出口4を上向きに突設している。吐出口4は、その下部を構成する大径部4aとその上端に連続した小径部4bとで構成されており、小径部4bの外周面には雄ねじ5が形成されている。
【0024】
ポンプユニット2は、吐出口4の小径部4bに螺着したポンプベース6と、ポンプベース6に上から昇降自在に装着したプッシャー7と、ポンプベース6に下方から装着した固定ストロー8とを備えており、プッシャー7にノズル9を横向きに開口させている。ポンプベース6の略上半部は、吐出口4に螺合している下半部よりもやや小径に形成されて吐出口4の上方に突出したはみ出し部6aになっており、はみ出し部6aに設けた上向き開口の凹部10に、プッシャー7に設けたスカート部11が嵌入するようになっている。
【0025】
また、ポンプベース6のはみ出し部6aに下向きの筒状中足部12が形成されており、筒状中足部12に固定ストロー8が外側から嵌着している一方、筒状中足部12の内部には、プッシャー7に設けた可動ストロー13がスライド自在に挿通されている。本願発明との直接の関係はないので図示による説明は省略するが、固定ストロー8の内部には、ばねや弁ボールなどが配置されており、プッシャー7をばねに抗して押し下げると、内容物がノズル9から吐出する。
【0026】
(2).キャップ
ポンプユニット2は、その全体が紙製のキャップ(オーバーキャップ)14で覆われている。本実施形態のキャップ14は、筒部15とその上端部に内装した円板状の蓋板16とから成っており、筒部15の上端(一端)に内向きの上折り返し部18を形成し、下方から(他端)から蓋板16を筒部15の内部に嵌め入れて、蓋板16を上折り返し部18に当てている。実施形態では、ポンプ容器に適用しているためキャップ14は、高さが(長さ)が外径の2倍近い細長い形態になっているが、外径と高さの比率は容器の種類に応じて任意に設定できる(例えば、1:1や1:1.5、2:1などに設定できる。)。図3(A)のタイプも同様である。
【0027】
蓋板16は筒部15に強制的に嵌入して上折り返し部18に当てただけの構成でもよいし、感圧性接着剤やホットメルト接着剤等の接着剤によって上折り返し部18又は筒部15に接合してもよい。なお、折り返し部は、カール部と呼ぶことも可能である。
【0028】
筒部15の下端(他端)には、当該下端部を内側に折り返すことにより、係合部の一例としての環状突起19が形成されている。環状突起19は上折り返し部18と同じ構造であり、環状突起19と上折り返し部18とは同じ装置を使用して折り返し加工されている。環状突起19及び上折り返し部18とも、コーナー部は若干の丸みを帯びている。
【0029】
環状突起19は、ボトル本体1における吐出口4の大径部4aにきっちり嵌合しており、吐出口4の大径部4bには、環状突起19が嵌まり込む環状凹所20が形成されている。すなわち、吐出口4の大径部4aには、その上端部を僅かに大径に設定することにより、浅い深さの環状凹所20が形成されている。従って、本実施形態では、ボトル本体1が請求項に記載した本体部材になっている。環状凹所20の深さは、例えば0.1~1.5mm程度に設定できる。
【0030】
図1(A)から理解できるように、筒部15は、単層又は積層の紙を螺旋に巻きつつ接合して形成された紙筒を所定長さに切断したものを基材(芯管)17としており、基材17の外面に美粧用の表装紙21が接着している。表装紙21は四角形のものを、その長手側縁が軸心と並行になる姿勢で巻いており、縦長の一端縁と他端縁とが重なり合っている。
【0031】
基材17は、腰が強くて耐水性に優れた紙が好ましい。蓋板16は撥水層を有するコート紙や、非セルロース系のストーンペーパーなどを使用できる。敢えて述べるまでもないが、表装紙21と蓋板16との外面には印刷が施されている。印刷は、予め施しておいてもよいし、キャップ14としての形態を成してから、スクリーン印刷法やインクジェット印刷法等で施してもよい。また、表装紙21を使用せずに、筒部15の外面に直接印刷を施すことも可能である。蓋板16は、透明又は半透明の樹脂プレートで構成することも可能である。
【0032】
図1(E)に一点鎖線で示すように、筒部15の内面に樹脂フィルム等の保護層22をラミネートすることも可能である。また、高い耐水性が必要な場合は、筒部15の外面や蓋板16の表裏両面にも樹脂フィルム等の保護層をラミネートすることが可能である。
【0033】
キャップ14の環状突起19はその弾性に抗してボトル本体1の環状凹所20に嵌合するが、環状突起19は環状凹所20に嵌合した状態で僅かながら弾性変形している。従って、環状突起19は、ボトル本体1の環状凹所20を弾性的に抱持している。また、環状突起19(上折り返し部18も)、上下幅が内向き突出寸法の2倍かそれ以上になっている。)
このように、ある程度の上下幅を有する環状突起19がボトル本体1の環状凹所20を弾性的に抱持しているため、キャップ14は、その軸心がボトル本体1の軸心と殆ど一致した弾性に保持されるように、姿勢安定性に優れている。
【0034】
また、環状突起19は(上折り返し部18も)、筒部15の内面との間に環状空間23を有する状態に形成されている。従って、環状突起19は中空構造になっている。このため、環状突起19の内周部が弾性に抗して凹み変形することが許容されている。
【0035】
従って、環状突起19に加工誤差があったり、ボトル本体1に成型収縮等に起因した成型誤差があったりしても、加工誤差や成型誤差を見越した寸法に設定しておくことにより、その誤差を吸収して、環状突起19を環状凹所20に密嵌させることができる。すなわち、ボトル本体1の環状凹所20に対するキャップ14の嵌脱が硬過ぎる現象や緩過ぎる現象を生じることなく、キャップ14を環状凹所20にきっちりとかつ軽快に嵌脱できる。この点、変形しやすいという紙の特性を利用した工夫である。
【0036】
図2に一点鎖線で示すように、筒部15の内部に、下端に内向きの折り返し部24aが形成された補助筒体24を装着して、補助筒体24の折り返し部24aをポンプベース6の大径部に外から当接又は密接させることも可能である。この場合は、キャップ14の高さ(長さ)が長くても、倒れ(振れ)をしっかりと防止できる。なお、ポンプベース6の外径によっては、補助筒体24の折り返し部24aは、中空構造でなくて筒部15に密着させてもよい。また、折り返し部24aは、環状でなく断続的に設けることも可能である。
【0037】
キャップ14は、樹脂フィルムをラミネートすることはあっても基本的には紙製であり、外面には紙の質感が現れている(上折り返し部18や環状突起19が丸みを帯びている点にも、紙の質感が現れている。)。また、柔らかい手触りも紙の特徴である。従って、従来の樹脂製キャップでは実現できなかった温かみ・柔らかさを醸し出すことができる。これにより、高い商品価値を付与できると云える。
【0038】
また、原料は再生可能資源である木材類が使用されていると共に、廃棄後は、焼却する場合は樹脂に比べて熱量は低いし、焼却せずに土に返すことも可能である。従って、環境負荷は樹脂に比べて格段に低くなっており、時代の要請に応えた商品であるといえる。
【0039】
(3).他の実施形態・参考例
次に、図2以下の実施形態を説明する。図3(A)に示す第2実施形態では、蓋板16は、筒部15の上端(一端)に折り曲げ又は接着によって一体化した外観に形成されており、筒部15の下端(他端)に、環状突起19が折り返しによって形成されている。この実施形態では、シンプルな外観になるため、品揃えの1つとして有益である。
【0040】
図3(B)に示す参考例では、筒部15の内部にインナーリング25を嵌め入れて、インナーリング25の下端に環状突起19を折り返しによって形成している。この例では、環状突起19は筒部15の任意の高さ位置に配置できる。本体部材の態様に応じて、この図3(B)の形態も採用できる。
【0041】
図3(B)に一点鎖線で示すように、筒部15の下端に内向きの折り返し部26を形成することも可能である。この折り返し部26は筒部15の内面に重ね合わせているが、上折り返し部18や既述の環状突起19と同様の中空構造に形成することも可能である。
【0042】
図3(C)に示す第2実施形態は第1実施形態の変形例であり、キャップ14の環状突起19は全周に亙って一連に形成されている一方、ボトル本体1における吐出口4の大径部4aに、突条20aを周方向に断続的に形成することにより、環状凹所20を周方向に断続的に形成している。このように環状凹所20を非連続的に形成すると、環状突起19の変形が容易になるため、加工誤差の吸収性を更に向上できる。
【0043】
この実施形態では、突条20a(及び環状凹所20)は周方向に等間隔で4箇所ずつ形成しているが、これらの個数は任意に設定できる。環状凹所20を断続的に形成することに代えて、キャップ14の係合部を複数の突条が周方向に断続した形態に構成することも可能である。
【0051】
以上、本願発明の実施形態を説明したが、本願発明は他にも様々に具体化できる。例えば、例示したポンプボトルやスポイド付きボトル、ねじ蓋封止式ボトルの他に、ボトル本体を加圧して内容物をノズルから注出するスクイズ式ボトルなどにも適用できる。更に、パウダー状洗顔料のような粉体の包装に使用されている振り出しボトル、定量取り出しボトルなどにも使用できる。
【産業上の利用可能性】
【0052】
本願発明は容器に具体化できる。従って、産業上利用できる。
【符号の説明】
【0053】
1 本体部材を構成するボトル本体
2 ポンプユニット
3 肩部
4 吐出口
6 ポンプベース
7 プッシャー
9 ノズル
14,14′ キャップ
15 筒部
16 蓋板
17 基材(芯管)
18 上折り返し部
19 係合部の一例としての環状突起(下折り返し部)
20 受け部の一例としての環状凹所
23 環状空間
24 補助筒
図1
図2
図3