(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-12-26
(45)【発行日】2024-01-10
(54)【発明の名称】コーナージョイント
(51)【国際特許分類】
A47H 1/04 20060101AFI20231227BHJP
【FI】
A47H1/04 E
(21)【出願番号】P 2021112297
(22)【出願日】2021-07-06
【審査請求日】2023-02-22
(73)【特許権者】
【識別番号】000152572
【氏名又は名称】株式会社日中製作所
(74)【代理人】
【識別番号】110003041
【氏名又は名称】安田岡本弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】中村 達男
(72)【発明者】
【氏名】相田 昇一
(72)【発明者】
【氏名】桂川 正彦
【審査官】野尻 悠平
(56)【参考文献】
【文献】実開平06-086666(JP,U)
【文献】韓国登録特許第10-1581939(KR,B1)
【文献】特開平08-024115(JP,A)
【文献】実開平02-119081(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47H 1/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
左右側壁(La、Lb)と天壁(Lc)とで断面門形に形成されたカーテンレール(L)と接続されるコーナージョイントであって、
下部に径外方向突出状の径内レール部(3a)を有する円弧状の内径壁(3)と、下部に径内方向突出状の径外レール部(4a)を有する円弧状の外径壁(4)と、径内レール部(3a)と径外レール部(4a)とをレール条溝(5)を開けて対峙させて内径壁(3)の上部と外径壁(4)の上部とに連結された円弧状の円弧天板(6)とが備えられて
おり、
前記内径壁(3)の端部及び外径壁(4)の端部には、カーテンレール(L)の左右側壁(La、Lb)の端面と当接する当接面(3c、4c)が形成され、かつ前記各当接面(3c、4c)からレール条溝長手方向に、接続するカーテンレール(L)の左右側壁(La、Lb)に内接する左右内接舌片(3b、4b)が突設されており、
前記内径壁(3)の端部及び外径壁(4)の端部には、径内レール部(3a)及び径外レール部(4a)からレール条溝長手方向にカーテンレール(L)のピン孔(Ld)に係合するピン突起(3e、4e)が突設されており、
前記円弧天板(6)の端部には、前記内径壁(3)の端部及び外径壁(4)の端部を覆う門形嵌合部(6a)が形成され、この門形嵌合部(6a)の左右壁からレール条溝長手方向に、接続するカーテンレール(L)の左右側壁(La、Lb)に外接する左右外接舌片(6b)が突設されており、
前記円弧天板(6)の端部には、カーテンレール(L)の天壁(Lc)の端面と当接する当接面(6c)が形成されており、かつこの当接面(6c)からレール条溝長手方向に、接続するカーテンレール(L)の天壁(Lc)に内接する天舌片(6d)が突設されていることを特徴するコーナージョイント。
【請求項2】
左右側壁(La、Lb)と天壁(Lc)とで断面門形に形成されたカーテンレール(L)と接続されるコーナージョイントであって、
下部に径外方向突出状の径内レール部(3a)を有する円弧状の内径壁(3)と、下部に径内方向突出状の径外レール部(4a)を有する円弧状の外径壁(4)と、径内レール部(3a)と径外レール部(4a)とをレール条溝(5)を開けて対峙させて内径壁(3)の上部と外径壁(4)の上部とに連結された円弧状の円弧天板(6)とが備えられており、
前記内径壁(3)の端部及び外径壁(4)の端部には、カーテンレール(L)の左右側壁(La、Lb)の端面と当接する当接面(3c、4c)が形成され、かつ前記各当接面(3c、4c)からレール条溝長手方向に、接続するカーテンレール(L)の左右側壁(La、Lb)に内接する左右内接舌片(3b、4b)が突設されていることを特徴とす
るコーナージョイント。
【請求項3】
左右側壁(La、Lb)と天壁(Lc)とで断面門形に形成されたカーテンレール(L)と接続されるコーナージョイントであって、
下部に径外方向突出状の径内レール部(3a)を有する円弧状の内径壁(3)と、下部に径内方向突出状の径外レール部(4a)を有する円弧状の外径壁(4)と、径内レール部(3a)と径外レール部(4a)とをレール条溝(5)を開けて対峙させて内径壁(3)の上部と外径壁(4)の上部とに連結された円弧状の円弧天板(6)とが備えられており、
前記内径壁(3)の端部及び外径壁(4)の端部には、径内レール部(3a)及び径外レール部(4a)からレール条溝長手方向にカーテンレール(L)のピン孔(Ld)に係合するピン突起(3e、4e)が突設されていることを特徴とす
るコーナージョイント。
【請求項4】
左右側壁(La、Lb)と天壁(Lc)とで断面門形に形成されたカーテンレール(L)と接続されるコーナージョイントであって、
下部に径外方向突出状の径内レール部(3a)を有する円弧状の内径壁(3)と、下部に径内方向突出状の径外レール部(4a)を有する円弧状の外径壁(4)と、径内レール部(3a)と径外レール部(4a)とをレール条溝(5)を開けて対峙させて内径壁(3)の上部と外径壁(4)の上部とに連結された円弧状の円弧天板(6)とが備えられており、
前記円弧天板(6)の端部には、前記内径壁(3)の端部及び外径壁(4)の端部を覆う門形嵌合部(6a)が形成され、この門形嵌合部(6a)の左右壁からレール条溝長手方向に、接続するカーテンレール(L)の左右側壁(La、Lb)に外接する左右外接舌片(6b)が突設されていることを特徴とす
るコーナージョイント。
【請求項5】
左右側壁(La、Lb)と天壁(Lc)とで断面門形に形成されたカーテンレール(L)と接続されるコーナージョイントであって、
下部に径外方向突出状の径内レール部(3a)を有する円弧状の内径壁(3)と、下部に径内方向突出状の径外レール部(4a)を有する円弧状の外径壁(4)と、径内レール部(3a)と径外レール部(4a)とをレール条溝(5)を開けて対峙させて内径壁(3)の上部と外径壁(4)の上部とに連結された円弧状の円弧天板(6)とが備えられており、
前記円弧天板(6)の端部には、カーテンレール(L)の天壁(Lc)の端面と当接する当接面(6c)が形成されており、かつこの当接面(6c)からレール条溝長手方向に、接続するカーテンレール(L)の天壁(Lc)に内接する天舌片(6d)が突設されていることを特徴とす
るコーナージョイント。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、断面門形のカーテンレールに接続されるコーナージョイントに関する。
【背景技術】
【0002】
カーテンを吊るカーテンランナーの走行軌道となるカーテンレールには、断面門形のものと、断面I形のものとがあり、方向の異なる直線レールはコーナージョイントで接続される。
断面I形のカーテンレールは小曲率の曲げ加工が比較的容易に行えるが、断面門形のカーテンレールでは、曲げ加工時にレール条溝が変形してしまうため、小曲率の湾曲形成が困難になっている。
【0003】
特許文献1に開示された従来技術では、カーテンレールを連結する連結部を両端に有し、下面には、ランナが走行するための湾曲したガイド溝を有したカーテンレールのコーナジョイントであって、前記ガイド溝を小さく湾曲形成するとともに、前記コーナジョイントを、上記ガイド溝を境界として外側の湾曲外部材と内側の湾曲内部材とで連結可能に分割形成し、これら湾曲外部材と湾曲内部材のうちのいずれか一方のL字状をなす一方側に、上記各部材のうちの他方を係止するガイド条を形成するとともに、上記各部材のうちの少なくとも一方の両端部に、連結したカーテンレールの端部を保持する保持手段を設けている(請求項1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
前記従来技術は、湾曲外部材と湾曲内部材の2部材で形成するので小湾曲のものを製作できるが、湾曲外部材と湾曲内部材のうちのいずれか一方は、湾曲部と天壁とでL字状をなす上に他方を係止するガイド条を形成しなくてはならなく、形状が複雑であり、製作、加工が難しくなっている。
本発明は、このような従来技術の問題点を解決できるようにしたコーナージョイントを提供することを目的とする。
【0006】
本発明は、内径壁と外径壁と円弧天板との3部材に分割形成することにより、小曲率半径の円弧部材であっても、簡単な形状で容易に製作できるコーナージョイントを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明における課題解決のための具体的手段は、左右側壁La、Lbと天壁Lcとで断面門形に形成されたカーテンレールLと接続されるコーナージョイントであって、
下部に径外方向突出状の径内レール部3aを有する円弧状の内径壁3と、下部に径内方向突出状の径外レール部4aを有する円弧状の外径壁4と、径内レール部3aと径外レール部4aとをレール条溝5を開けて対峙させて内径壁3の上部と外径壁4の上部とに連結された円弧状の円弧天板6とが備えられていることを特徴する。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、断面門形のカーテンレールLに接続されるコーナージョイントを、内径壁3、外径壁4及び円弧天板6の3部材で構成するので、各部材を小曲率半径で簡単な形状にできかつ容易に製作することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1~8に示す第1実施形態において、コーナージョイント1は、断面門形の直線状のカーテンレールLを直交するその交差部に配置されて、両端がそれぞれの直線状のカーテンレールLの端部に接続される。
カーテンレールLは
図1、4に示すように、左右側壁La、Lbの上端を天壁Lcで連結したアルミ押し出し成形品(又は合成樹脂でもよい。)であり、左右側壁La、Lbは左右対称の断面L字形であり、下端から対向方向に突出してカーテンランナーRが転動するレール面Leを形成し、左右側壁La、Lbのレール面Leの間がカーテンランナーが走行する全長均一幅の直線条のレール溝Lfとなっている。
【0011】
また、カーテンレールLには、左右側壁La、Lbの上端と天壁Lcとの間に、連結ネジNが係合する係合凹部Lgが形成され、左右側壁La、Lbの下部にはレール面Leの下方位置にコーナージョイント1とピンを介して直結するためのピン孔Ldが形成されている。
図1、2において、コーナージョイント1は、曲率半径の小さな小円弧状の内径壁3と、曲率半径の大きな大円弧状の外径壁4と、内径壁3の上部と外径壁4の上部とにビス11を介して連結固定される円弧天板6とでコーナ本体1Aを形成し、コーナ本体1Aの両端が直線状のカーテンレールLと接続される接続部1Bとなっている。
【0012】
内径壁3、外径壁4及び円弧天板6のコーナ本体1A部分の円弧は、曲率中心が同心になっており、接続部1Bは直線状カーテンレールLの端部に接続できるように直線状になっている。
図1~8において、前記内径壁3は、円弧壁の下部に径外側に突出する径内レール部3aを形成した断面略L字形状であり、円弧壁の上部に上方からビス11を螺合するネジ孔12を形成しており、円弧壁の円弧方向両端に接続部1Bとなりかつ先端面が当接面3cとなる平板部3dと、この平板部3dの先端の内接舌片3bとを直線状に突出形成している。
【0013】
前記当接面3cはカーテンレールLの側壁Laの端面と当接する面であり、内接舌片3bはカーテンレールLの側壁Laに内接する薄板片であり、この内接舌片3bの突出と同様に、内径壁3の端部には、径内レール部3aからレール条溝長手方向にカーテンレールLのピン孔Ldに係合するピン突起3eが突設されている。
外径壁4はレール条溝5を挟んで内径壁3と略対称形状の断面略L字形状であり、円弧壁の下部に径内側に突出する径外レール部4aを形成し、円弧壁の上部に上方からビス11を螺合するネジ孔12を形成しており、円弧壁の円弧方向両端に接続部1Bとなりかつ先端面が当接面4cとなる平板部4dと、この平板部4dの先端の内接舌片4bとを直線状に突出形成している。
【0014】
前記平板部4dの当接面4cはカーテンレールLの側壁Lbの端面と当接する面であり、内接舌片4bはカーテンレールLの側壁Lbに内接する薄板片であり、この内接舌片4bの突出と同様に、外径壁4の端部には、径外レール部4aからレール条溝長手方向にカーテンレールLのピン孔Ldに係合するピン突起4eが突設されている。
円弧天板6は、コーナ本体1Aを形成する部分が円弧形状であり、その曲率中心は内径壁3及び外径壁4と一致しており、円弧部分の両端に門形嵌合部6aが形成されている。円弧天板6は、径内レール部3aと径外レール部4aとをレール条溝5を開けて対峙させ
て内径壁3の上部と外径壁4の上部とにビス11を介して連結される。
【0015】
円弧天板6はレール条溝5に対向する位置に上下方向に貫通した孔6eを複数形成しており、この孔6eから装着ネジを挿入して、円弧天板6を建築構造物の下面に装着する。なお、カーテンレールLは
図7に示すように、端部に止め具Tを嵌合し、この止め具Tを介して建築構造物の天面や壁面に装着される。
前記門形嵌合部6aは、内径壁3の端部の平板部3d及び外径壁4の端部の平板部4dを覆う門形に形成され、中央部にカーテンレールLの天壁Lcの端面と当接する当接面6cが形成されており、この門形嵌合部6aの左右壁からレール条溝長手方向に、接続するカーテンレールLの左右側壁La、Lbに外接する左右外接舌片6bが突設されている。
【0016】
門形嵌合部6aの左右壁から左右外接舌片6bにかけては断面L字形状であり、下端に左右対向方向に突出した受け部6fを有し、この受け部6fが内径壁3の平板部3d及び外径壁4の平板部4dの下面を受け、また、左右内接舌片3b、4bと左右外接舌片6bとの間に入るカーテンレールLの左右側壁La、Lbの下面を受持する。
前記左右外接舌片6bの先端側上部には連結ネジNが螺合されており、この連結ネジNの先端は接続されるカーテンレールLの係合凹部Lgに係合し、左右両側からカーテンレールLを挟持する。
【0017】
前記内径壁3、外径壁4及び円弧天板6は、ガラス繊維強化ポリアミド等の合成樹脂又はアルミ合金、ステンレス鋼等の金属材料で形成されている。内径壁3及び外径壁4を金属材料で形成する場合は、直線形状に形成してから曲げ加工して円弧形状に形成でき、円弧天板6を金属材料で形成する場合は、平板を打ち抜き加工してから、門形嵌合部6aを曲げ加工にて形成できる。
【0018】
図9~13に示す第2実施形態において、コーナージョイント21は内径壁3、外径壁4及び円弧天板6の3部材を強化プラスチックまたはアルミ合金で形成している。
即ち、コーナージョイント21は、曲率半径の小さな小円弧状の内径壁3と、曲率半径の大きな大円弧状の外径壁4と、内径壁3の上部と外径壁4の上部とにビス11を介して連結固定される円弧天板6とでコーナ本体21Aを形成し、コーナ本体21Aの両端が直線状のカーテンレールLと接続される接続部21Bとなっている。
【0019】
内径壁3、外径壁4及び円弧天板6のコーナ本体21A部分は、円弧の曲率中心が同心になっており、接続部21Bの部分は直線状のカーテンレールLの端部に接続できるように直線状になっている。
前記内径壁3は、円弧壁の下部に径外側に突出する径内レール部3aを形成した断面略L字形状であり、両端部に当接面3cが形成されるとともに、内接舌片3bが突出形成されている。
【0020】
外径壁4は、円弧壁の下部に径内側に突出する径外レール部4aを形成した断面略L字形状であり、両端部に当接面4cが形成されるとともに、内接舌片4bが突出形成されている。
円弧天板6は、コーナ本体1Aを形成する部分が円弧形状であり、カーテンレールLの天壁Lcの端面と当接する当接面6cが形成されており、かつこの当接面6cからレール条溝長手方向に、接続するカーテンレールLの天壁Lcに内接する天舌片6dが突設されている。
【0021】
前記コーナージョイント21では、内径壁3の内接舌片3bと、外径壁4の内接舌片4bと、円弧天板6の天舌片6dとが共にカーテンレールLの左右側壁La、Lb及び天壁Lcと内接した状態で接続され、当接面3c、当接面4c及び当接面6cがカーテンレールLの端面と当接する。したがって、コーナージョイント21の接続部21BとカーテンレールLの端部とは、左右方向、上下方向及びレール条溝長手方向の接続位置を適正にして接続される。
【0022】
前記第2実施形態のコーナージョイント21においては、ピン孔LdのないカーテンレールLを例示しているが、ピン孔Ldを有するカーテンレールLに適用する場合は、内径壁3の端部及び外径壁4の端部に、径内レール部3a及び径外レール部4aからレール条溝長手方向にカーテンレールLのピン孔Ldに係合するピン突起3e、4eを突設しても
よい。
【0023】
前記第1、第2実施形態において、コーナ本体1A、21A部分の内径壁3及び外径壁4は円弧の曲率中心が同心になっているが、実質的に、レール条溝5を形成する径内レール部3aと径外レール部4aとが同心曲率であればよく、内側壁3及び外側壁4の壁面自体は角張っていてもよく、円弧形状でなくともよい。
前述した実施形態のコーナージョイント1においては、左右側壁La、Lbと天壁Lcとで断面門形に形成されたカーテンレールLと接続されるコーナージョイントであって、
下部に径外方向突出状の径内レール部3aを有する円弧状の内径壁3と、下部に径内方向突出状の径外レール部4aを有する円弧状の外径壁4と、径内レール部3aと径外レール部4aとをレール条溝5を開けて対峙させて内径壁3の上部と外径壁4の上部とに連結された円弧状の円弧天板6とが備えられている。
【0024】
これによって、コーナージョイント1を内径壁3、外径壁4及び円弧天板6の3部材で構成するので、各部材を小曲率半径で簡単な円弧形状にできかつ容易に製作することができる。
また、前述した実施形態のコーナージョイント1においては、前記内径壁3の端部及び外径壁4の端部には、カーテンレールLの左右側壁La、Lbの端面と当接する当接面3c、4cが形成され、かつ前記各当接面3c、4cからレール条溝長手方向に、接続するカーテンレールLの左右側壁La、Lbに内接する左右内接舌片3b、4bが突設されている。
【0025】
これによって、左右内接舌片3b、4bがカーテンレールLの左右側壁La、Lbに内接するので、コーナージョイント1とカーテンレールLの位置合わせを適正にでき、続強度も向上できる。
また、前述した実施形態のコーナージョイント1においては、前記内径壁3の端部及び外径壁4の端部には、径内レール部3a及び径外レール部4aからレール条溝長手方向にカーテンレールLのピン孔Ldに係合するピン突起3e、4eが突設されている。
【0026】
これによって、内径壁3及び外径壁4の当接面3c、4cとカーテンレールLの左右側壁La、Lbの端面とを当接して両者の長手方向の接続位置を適正にでき、ピン孔Ldとピン突起3e、4eの係合により上下方向、左右方向の接続位置を適正にできる。
さらに、前述した実施形態のコーナージョイント1においては、前記円弧天板6の端部には、前記内径壁3の端部及び外径壁4の端部を覆う門形嵌合部6aが形成され、この門形嵌合部6aの左右壁からレール条溝長手方向に、接続するカーテンレールLの左右側壁La、Lbに外接する左右外接舌片6bが突設されている。
【0027】
これによって、左右内接舌片3b、4bを保護できるとともに、コーナージョイント1とカーテンレールLの接続強度をより向上できる。
さらにまた、前述した実施形態のコーナージョイント1においては、前記円弧天板6の端部には、カーテンレールLの天壁Lcの端面と当接する当接面6cが形成されており、かつこの当接面6cからレール条溝長手方向に、接続するカーテンレールLの天壁Lcに内接する天舌片6dが突設されている。
【0028】
これによって、円弧天板6の端部は天井部とカーテンレールLの天壁Lcとの長手方向の接続位置を適正にでき、かつ天舌片6dにより上下方向の接続位置をより適正にできる。
また、前述した実施形態のコーナージョイント1においては、前記内径壁3、外径壁4及び円弧天板6は、合成樹脂又は金属材料で形成されている。
【0029】
これによって、コーナージョイント1を目標荷重に耐えうる強度を達成できる。
なお、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、部材の形状、構成及び組み合わせ等を変更したりすることもできる。
例えば、円弧天板6の端部の門形嵌合部6aに、接続するカーテンレールLの天壁Lcに内接する天舌片6dを突設してもよい。
【符号の説明】
【0030】
1、21 コーナージョイント
1A,21A コーナ本体
1B,21B 接続部
3 内径壁
3a 径内レール部
3b、4b 内接舌片
3c、4c 当接面
3d,4d 平板部
3e、4e ピン突起
4 外径壁
4a 径外レール部
5 レール条溝
6 円弧天板
6a 門形嵌合部
6b 外接舌片
6c 当接面
6d 天舌片
6e 孔
6f 受け部
11 ビス
12 ネジ孔
L カーテンレール
La,Lb 側壁
Lc 天壁
Ld ピン孔
Le レール面
Lf 直線レール溝
Lg 係合凹部
N 連結ネジ