IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 株式会社ファーストリテイリングの特許一覧

特許7410690情報処理装置、プログラム、情報処理方法、および、サイネージシステム
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-12-26
(45)【発行日】2024-01-10
(54)【発明の名称】情報処理装置、プログラム、情報処理方法、および、サイネージシステム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/015 20230101AFI20231227BHJP
   G09G 5/00 20060101ALI20231227BHJP
   G09G 5/36 20060101ALI20231227BHJP
   G09G 5/37 20060101ALI20231227BHJP
   G09F 19/00 20060101ALI20231227BHJP
   G06Q 30/06 20230101ALI20231227BHJP
【FI】
G06Q30/015
G09G5/00 510B
G09G5/36 200
G09G5/37 600
G09G5/37 110
G09G5/36 400
G09F19/00 Z
G06Q30/06
【請求項の数】 11
(21)【出願番号】P 2019199516
(22)【出願日】2019-11-01
(65)【公開番号】P2021072008
(43)【公開日】2021-05-06
【審査請求日】2022-10-07
(73)【特許権者】
【識別番号】398056827
【氏名又は名称】株式会社ファーストリテイリング
(74)【代理人】
【識別番号】100114775
【弁理士】
【氏名又は名称】高岡 亮一
(74)【代理人】
【識別番号】100121511
【弁理士】
【氏名又は名称】小田 直
(74)【代理人】
【識別番号】100154759
【弁理士】
【氏名又は名称】高木 貴子
(72)【発明者】
【氏名】橋口 友香
(72)【発明者】
【氏名】佐野 彩
【審査官】上田 威
(56)【参考文献】
【文献】特開2019-105987(JP,A)
【文献】特開2014-186552(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2005/0030158(US,A1)
【文献】田中 碧海,コンテンツ視聴後の行動を支援する情報表示媒体と携帯端末との連携機構 ,マルチメディア,分散,協調とモバイル(DICOMO2014)シンポジウム論文集 情報処理学会シンポジウムシリーズ Vol.2014 No.1 [CD-ROM],日本,一般社団法人情報処理学会,2014年07月09日,第2014巻,P.2027-2034
【文献】吉田 浩,簡易デジタルサイネージシステムの試作,電子情報通信学会2013年総合大会講演論文集 情報・システム1 ,日本,一般社団法人電子情報通信学会,2013年03月05日,P.104
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00 - 99/00
G09G 5/00
G09G 5/36
G09G 5/37
G09G 5/377
G09F 19/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
サイネージ装置を設定するための情報処理装置であって、
対象領域における1つ以上のサイネージ装置の位置情報と前記対象領域に配置されている1つ以上の什器の配置内容を識別可能なマップとを含むレイアウト情報と、前記各サイネージ装置に表示するためのコンテンツに関するコンテンツ情報と、を取得する取得手段と、
前記マップのうち前記位置情報に対応する位置に、前記サイネージ装置に対応するアイコンを表示する表示制御手段と、を有し、
前記表示制御手段は、前記アイコンについてユーザから選択を受け付けると、前記サイネージ装置に設定されているコンテンツ情報を表示させる、又は、前記サイネージ装置に設定するためのコンテンツ情報を表示させることを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記表示制御手段は、前記レイアウト情報に前記コンテンツ情報を重畳して表示させることを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記取得手段は、商品の在庫情報を取得し、
前記表示制御手段は、前記在庫情報に基づいて在庫が多い、または、入荷日が近い商品に関するコンテンツ情報ほど上位に表示されるように前記サイネージ装置に設定するコンテンツ情報の候補を表示させることを特徴とする請求項1又は2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記表示制御手段は、前記在庫情報に基づいて在庫のある商品に関するコンテンツ情報を前記候補として表示させることを特徴とする請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記取得手段は、前記対象領域内におけるに配置された商品の情報を取得し、
前記表示制御手段は、前記サイネージ装置と、前記対象領域内に配置された商品と、の位置関係に基づいて前記サイネージ装置の近くに配置されている商品に関連するコンテンツ情報ほど上位に表示されるように前記サイネージ装置に設定するコンテンツ情報の候補を表示させることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記表示制御手段は、前記サイネージ装置に設定するコンテンツ情報の候補のリストを生成し、前記コンテンツ情報として表示させることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記コンテンツ情報は、少なくとも記号、画像、および動画のいずれかを含むことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項8】
表示手段を有し、
前記表示制御手段は、前記コンテンツ情報を前記各サイネージ装置の位置情報に関連付けて、前記表示手段に表示させることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項9】
コンピュータを、請求項1乃至8のいずれか1項に記載の情報処理装置の各手段として機能させるためのコンピュータ読み取り可能なプログラム。
【請求項10】
コンピュータが実行する、サイネージ装置を設定するための情報処理方法であって、
対象領域における1つ以上のサイネージ装置の位置情報と前記対象領域に配置されている1つ以上の什器の配置内容を識別可能なマップとを含むレイアウト情報と、前記各サイネージ装置に表示するためのコンテンツに関するコンテンツ情報と、を取得する取得工程と、
前記マップのうち前記位置情報に対応する位置に、前記サイネージ装置に対応するアイコンを表示する表示工程と、を有し、
前記表示工程において、前記アイコンについてユーザから選択を受け付けると、前記サイネージ装置に設定されているコンテンツ情報を表示する、又は、前記サイネージ装置に設定するためのコンテンツ情報を表示することを特徴とする情報処理方法。
【請求項11】
対象領域における1つ以上のサイネージ装置の位置情報と前記対象領域に配置されている1つ以上の什器の配置内容を識別可能なマップとを含むレイアウト情報と、前記サイネージ装置に表示されるコンテンツ情報と、を出力する管理装置と、前記サイネージ装置を設定するための情報処理装置と、を含み、前記サイネージ装置にコンテンツを表示させるサイネージシステムであって、
前記情報処理装置は、
前記レイアウト情報と、前記コンテンツ情報と、を取得する取得手段と、
前記マップのうち前記位置情報に対応する位置に、前記サイネージ装置に対応するアイコンを表示する表示制御手段と、を有し、
前記表示制御手段は、前記アイコンについてユーザから選択を受け付けると、前記サイネージ装置に設定されているコンテンツ情報を表示させる、又は、前記サイネージ装置に設定するためのコンテンツ情報を表示させることを特徴とするサイネージシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
情報処理装置、プログラム、情報処理方法、および、サイネージシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、商品の広告として、静止画像や動画などのコンテンツを店舗内に設置されたディスプレイ(サイネージ装置)に表示させるデジタルサイネージ(電子看板)が普及している。このようなデジタルサイネージでは、表示内容を複数のコンテンツから自由に設定したり、時間に応じて表示内容が変わるようにしたりすることができる。特許文献1には、所定のスケジュールに従って商品の広告コンテンツをディスプレイに表示させるサイネージシステムが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】国際公開第2017/013690号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、店舗内のサイネージに表示させる内容を複数のコンテンツから選択する場合に、店舗のレイアウトを考慮しながら設定することが困難であった。
【0005】
本発明は、このような課題を解決するためになされたものであり、店舗内のレイアウトを考慮しながらサイネージを設定することできる情報処理装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本発明は、サイネージ装置を設定するための情報処理装置であって、対象領域における1つ以上のサイネージ装置の位置情報と前記対象領域に配置されている1つ以上の什器の配置内容を識別可能なマップとを含むレイアウト情報と、前記各サイネージ装置に表示するためのコンテンツに関するコンテンツ情報と、を取得する取得手段と、前記マップのうち前記位置情報に対応する位置に、前記サイネージ装置に対応するアイコンを表示する表示制御手段と、を有し、前記表示制御手段は、前記アイコンについてユーザから選択を受け付けると、前記サイネージ装置に設定されているコンテンツ情報を表示させる、又は、前記サイネージ装置に設定するためのコンテンツ情報を表示させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、店舗内のレイアウトを考慮しながらサイネージを設定することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】第1実施形態に係る情報処理装置を含む表示システムの構成を示す構成図である。
図2】第1実施形態に係る情報処理装置のハードウェア構成を示すブロック図である。
図3】第1実施形態に係る処理の一例を示すフロー図である。
図4】第1実施形態に係るマップの一例を示す図である。
図5】第1実施形態に係る操作に基づく表示画面の一例を示す図である。
図6】第2実施形態に係る処理の一例を示すフロー図である。
図7】第3実施形態に係る処理の一例を示すフロー図である。
図8】第4実施形態に係る表示画面の一例を示す図である。
図9】コンテンツ選択登録モードを選択した場合の表示画面の一例を示す図である。
図10】プレイヤー一覧モードを選択した場合の表示画面の一例を示す図である。
図11】プレイヤー一覧モードにおいて、プレイヤーが選択された場合の表示画面の一例を示す図である。
図12】フロアマップ一覧モードを選択した場合の表示画面の一例を示す図である。
図13】フロアマップ一覧モードにおいて、特定のフロア選択した場合の表示画面の一例を示す図である。
図14】マップ上において、サイネージ装置が選択された後の状態を示す図である。
図15】プレイリスト新規作成モードを選択した場合の表示画面の一例を示す図である。
図16】第4実施形態に係る画面の一例を示す図である。
図17】マップからリスト新規作成モードを選択した場合の表示画面の一例を示す図である。
図18】第4実施形態に係る処理の一例を示すフロー図である。
図19】サイネージ装置に障害が発生している場合の表示画面の一例を示す図である。
図20】プレイリストの放映期間が過ぎている場合の表示画面の一例を示す図である。
図21】設定されたプレイリストまたはコンテンツの放映期間の終了が迫っている場合の表示画面の一例を示す図である。
図22】管理センターに新規コンテンツが追加された場合の表示画面の一例を示す図である。
図23】サイネージ装置の設定内容に在庫のない商品に関するコンテンツが含まれる場合の表示画面の一例を示す図である。
図24】所定のモニタタイプを選択した場合の表示画面の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。
【0010】
(第1実施形態)
図1は、サイネージシステム1000の概略を示すブロック図である。サイネージシステム1000は、店舗内に配置されたサイネージ装置111にデジタル広告等のコンテンツを表示させるシステムである。サイネージシステム1000は、例えば、店舗システム100と管理センター200とを有し、これらはネットワーク300によって通信可能に接続されている。ネットワーク300は、例えば、インターネットやWAN(Wide Area Network)、LAN(Local Area Network)、無線基地局、プロバイダ装置、専用回線などを含む。
【0011】
店舗システム100は、複数店舗が存在する場合、店舗毎に設置されるが簡便のためここでは単独の店舗システムについて説明する。管理センター200は、例えば、管理装置201と、配信装置202と、サイネージ装置管理端末203と、を備える。管理装置201は、店舗でデジタル表示する元のデータファイルをコンテンツ207として、例えば、後述の記憶部23に保持している。コンテンツ207は、例えば、コンテンツのタイトル、言語、関連商品の情報、配信可能期間、配信可能なサイネージ装置のタイプ等の情報を含む。また、管理装置201は、どのコンテンツをどういう順に放映するかといったプレイリスト208や各店舗の店内のレイアウトの概略を示すレイアウト情報209を保持している。プレイリスト208は、例えば、キャンペーン名、対象地域、コンテンツ、放映順序、放映日時または放映期間等の情報を含む。レイアウト情報209は、店舗の所在地(国名、店舗名を含む)、店舗番号、店舗種別、店舗内の壁や什器(エレクター)の配置や柱の位置などの概略が判る画像データ(マップ)、および、後述するサイネージ装置111の位置情報、を含んでいる。サイネージ装置の位置情報とは、マップ上のどこにサイネージ装置111が有り、マップ上でどの方角に向いているかが分かる情報を含んでいる。サイネージ装置の位置情報は、店舗内のいずれの位置にサイネージ装置111が配置されているかを示す情報であるともいえる。
【0012】
管理装置201は、コンテンツ管理部204、通信部205、および、レイアウト管理部206をさらに備えうる。コンテンツ管理部204は、例えば、通信部205が受信した店舗システム100からの指示に基づいて、コンテンツ207およびプレイリスト208を取得し、通信部205へと出力する。通信部205は、出力されたコンテンツ207およびプレイリスト208を、情報処理装置101または配信装置202へと送信する。管理装置201は、PCやタブレット端末であり、後述するユーザインタフェースは、管理装置201で駆動するブラウザアプリケーション上で提供されるようにしてもよい。後述する、ユーザインタフェースの説明では簡便のため情報処理装置101で提供される処理について説明する。
【0013】
レイアウト管理部206は、例えば、通信部205はが受信した店舗システム100からの指示に基づいて、レイアウト情報209を取得し、通信部205へと出力する。通信部205は、出力されたレイアウト情報209を情報処理装置101へと送信する。
【0014】
配信装置210は、通信部205から受信したコンテンツ207およびプレイリスト208を、ネットワーク300を介して、後述する店舗システム100のサイネージ制御装置112に配信する。
【0015】
サイネージ装置管理端末203は、サイネージ装置111に対して、例えば、遠隔での制御、設定管理、利用情報収集等を行う。
【0016】
なお、本実施形態において、管理装置201と、配信装置202と、サイネージ装置管理端末203と、は別体であるように表記したが、これらは一体の装置であっても良い。
【0017】
店舗システム100は、情報処理装置101と、サイネージ制御装置112と、サイネージ装置111と、を備える。情報処理装置101は、例えば、スマートフォン、タブレット型端末、ノート型PC(Personal Computer)、デスクトップPC、携帯電話機、PDA(Personal Digital Assistant)等である。本実施形態では、情報処理装置101は、一例としてタブレット型端末であるものとして説明を行う。情報処理装置101は、例えば、表示部102と、表示制御部103と、入力部104と、処理部105と、取得部106と、通信部107と、を備える。
【0018】
情報処理装置101の通信部107は、ネットワーク300を介して、管理装置201からレイアウト情報209とプレイリスト208およびコンテンツ207を取得し、また、処理部105からの指示を管理装置201に送信する。
【0019】
処理部105は、後述するフローを実現するプログラムを実行し、レイアウト情報209に基づくユーザインタフェースを表示制御部103によって表示部102に表示させ、サイネージ装置111の設定を受け付ける。
【0020】
表示部102は、例えば、液晶ディスプレイパネル、プラズマディスプレイパネル、有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイパネル等の表示装置である。表示部102は、表示制御部103の制御に基づいてユーザインタフェース等の画像を表示する。表示制御部103は、処理部105から指示に基づいて表示部102にユーザインタフェース画像を表示させる等の制御を行う。入力部104は、例えば、ユーザからの操作入力を受け付けるタッチパネルやキーボード、マウスなどであって、タッチパネルやキーによってユーザからの指示や入力を受け付ける。なお、情報処理装置101がタブレット型端末である場合等、入力部104は表示部102としても機能し、表示部102と入力部104は一体となった構造であっても良い。取得部106は、データベースから商品情報108を取得する。
【0021】
情報処理装置101でなされた設定に応じて管理装置201は配信装置202からサイネージ制御装置112に設定に対応するコンテンツファイルとプレイリストを送信する。サイネージ制御装置112は、サイネージ装置111の制御を行う。
【0022】
サイネージ装置111は、例えば、衣料品販売店、ショッピングモール、駅、空港、ホテル等の屋内又は屋外に設置される。サイネージ装置111は、例えば、液晶ディスプレイパネル、プラズマディスプレイパネル、有機ELディスプレイパネル等の表示部113を含み、サイネージ制御装置112の制御に基づいて表示部113に画像等のコンテンツを表示する。表示部113に表示されるコンテンツは、例えば、広告を示す画像や動画である。サイネージ装置111は、サイネージ制御装置112に保持されているコンテンツファイルとプレイリストに基づいて設定された内容を放映し表示する。なお、本実施形態において、サイネージ装置111と、サイネージ制御装置112とは別体であるように表記したが、これらは一体の装置であっても良い。本実施形態では、衣料品販売店の店舗(対象領域)内に1つ以上のサイネージ装置111が設置されている場合を例に説明する。
【0023】
図2は、情報処理装置101のハードウェア構成図である。管理装置201やサイネージ制御装置112も同様のハードウェア構成であるが、説明の簡便のため情報処理装置101について説明する。情報処理装置101は、記憶部23と、RAM24、ROM25と、CPU26と、通信部27と、表示部102と、入力部104と、を備える。
【0024】
記憶部23は、後述のCPU26によって実行されるプログラム、および、かかるプログラムによって使用されるデータ等を格納する。
【0025】
CPU26は、ROM25又は記憶部23に格納されたプログラムに基づいて動作し、情報処理装置101の各部の制御を行う。ROM25は、情報処理装置101の起動時にCPU26によって実行されるブートプログラムや、情報処理装置101のハードウェアに依存するプログラム等を格納する。CPU26は、例えば、RAM24上にロードされたプログラムを実行することにより、後述するフローを実現する。なお、CPU26が、これらのプログラムを他の装置からネットワーク300を介して取得して、実行してもよい。
【0026】
通信部27は、ネットワーク300を介して他の機器からデータを受信してCPU26へ送り、CPU26が生成したデータや指示を、ネットワーク300を介して他の機器へ送信する。
【0027】
なお、サイネージ装置111、サイネージ制御装置112、管理装置201、配信装置202、および、サイネージ装置管理端末203のハードウェア構成の説明については、省略するが、これらのハードウェア構成は、情報処理装置101のハードウェア構成とほぼ同じであって良い。
【0028】
図3は、第1実施形態に係る処理の一例を示すフロー図である。ます、取得部106は、管理装置201から出力されたレイアウト情報209を取得する(S1)。さらに、取得部106は、管理装置201から出力されたコンテンツ情報を取得する。ここで、コンテンツ情報には、コンテンツ207およびプレイリスト208が含まれる。
【0029】
次に、表示制御部103は、S1で取得したレイアウト情報に基づいて、店舗内のマップを表示部102に表示させ、マップ上にサイネージ装置111が設置されている位置(設置位置)を表示させる(S2)。具体的には、表示制御部103は、店舗に設置された1つ以上のサイネージ装置のそれぞれに対応するアイコンを、マップ上におけるサイネージ装置の設置位置に対応する位置に表示させる。図4は、第1実施形態に係るマップの一例を示す図である。図4(A)および(B)は、それぞれ異なる店舗のマップを示している。図4(A)は、6つのサイネージ装置と、5つの什器が設置されている店舗のマップを示している。一方、図4(B)は、3つのサイネージ装置と、5つの什器が設置されている店舗のマップを示している。図4に示すように、マップ上には、それぞれのサイネージ装置に対応するアイコン111a~111iが表示されている。また、表示部102に表示させる店舗のマップは店舗内の什器やレジカウンター等の配置の概略を含んでいる。他にも、店舗内部の配置が判別し易い様に柱やドア、試着室などの配置も表示してもよい。マップは、店舗における1つ以上のサイネージ装置の設置位置と什器等の配置内容を識別可能なように構成されている。
【0030】
図3に戻り、ユーザが、例えば、タッチパネル等の入力部104を用いて行った入力に基づき、処理部105が操作対象とするサイネージ装置を選択する(S3)。ここで、図4(A)に示すマップを例に具体的に説明すると、例えば、ユーザによって、サイネージ装置のアイコン111dが選択された場合、処理部105は、操作対象としてアイコン111dに対応するサイネージ装置を選択する。その後、処理部105は、操作対象のサイネージ装置に対して行われた操作を判定する(S4)。
【0031】
操作対象のサイネージ装置に対してコンテンツ確認操作が行われた場合、表示制御部103は、処理部105からの指示に基づいて、操作対象のサイネージ装置に現在表示されているコンテンツの内容、言い換えると、操作対象のサイネージ装置に設定されているコンテンツを表示画面に重畳して表示する(S5)。図5は、第1実施形態に係る操作に基づく表示画面の一例を示す図である。図5(A)は、コンテンツ確認操作が行われた場合の表示画面の一例である。図5(A)に示すように、コンテンツ確認操作が行われた場合、表示制御部103は、操作対象のサイネージ装置に現在表示されているコンテンツの内容501をマップに重畳して表示する。図5(A)において、コンテンツの内容501は、アイコン111dからの吹出内に表示されている。このように表示することにより、いずれのサイネージ装置が操作対象となっているのかを直感的に把握することが可能となる。なお、表示されているコンテンツの内容がいずれのサイネージ装置と関連づいているのかを把握しやすければよく、吹出を用いた表示に限られるものではない。
【0032】
再度図3に戻り、操作対象のサイネージ装置に対してコンテンツ設定操作が行われた場合、表示制御部103は、操作対象のサイネージ装置に表示可能なコンテンツを候補として表示画面に重畳して表示する(S6)。図5(B)は、コンテンツ設定操作が行われた場合の表示画面の一例である。図5(B)に示すように、コンテンツ設定操作が行われた場合、表示制御部103は、表示可能なコンテンツを候補502a~502cとして表示画面に重畳して表示する。ユーザは、表示された1つ以上の候補から操作対象のサイネージ装置に表示させたいコンテンツを、入力部104を用いて選択する。なお、ここでは、一例として白抜きの四角で表示されている候補502a(商品「パンツ」に関するコンテンツ)が選択されている。なお、コンテンツの内容501の表示と同様に、候補502a~502cは表示されている候補がいずれのサイネージ装置と関連づいているのかを把握しやすければよく、吹出を用いた表示に限られるものではない。
【0033】
また、候補502a~503cとしてのコンテンツの表示順序については、例えば、取得部106によって取得された商品情報に基づいて決定されても良い。具体的には、例えば、在庫が多い、または、入荷日が近い商品に関するコンテンツ程上位に表示されるようにしても良い。このようにすることで、在庫の多い商品、または、新しく入荷された商品に関するコンテンツが、ユーザによって選択されやすくなる。
【0034】
再度図3に戻り、その後、処理部105は、ユーザによってコンテンツが選択されたか否かを判定する(S7)。コンテンツが選択された場合、処理部105は、選択されたコンテンツを操作対象のサイネージ装置に表示させる指令を出力する。
【0035】
本実施形態によれば、店舗内のレイアウトを考慮しながら容易にサイネージを設定することが可能となる。
【0036】
(第2実施形態)
図6は、第2実施形態に係る処理の一例を示すフロー図である。本実施形態では、コンテンツ設定操作時において、店舗の在庫情報に基づき、候補を表示画面に表示させる。なお、本図におけるS1~S3、S7およびS8は、図3とほぼ同じであるため、説明を省略する。また、上述した実施形態と同様の構成については、同一の符号を付して説明を省略する。
【0037】
S21において、取得部106は、例えば、店舗における商品管理用のデータベース等から店舗における商品の在庫情報を取得する。なお、商品の在庫情報は、例えば、外部装置等から取得しても良く、これらに限られるものではない。S22において、処理部105は、操作対象のサイネージ装置に表示可能なコンテンツ、言い換えると、設定可能なコンテンツに、在庫のない商品に関するコンテンツが含まれているか否かを判定する。在庫のない商品に関するコンテンツが含まれていた場合、表示制御部103は、在庫のない商品に関するコンテンツを除外して、候補を表示画面に表示させる(S23)。つまり、表示制御部103は、在庫のある商品に関するコンテンツのみを候補としてマップに重畳して表示させる。一方、在庫のない商品に関するコンテンツが含まれていない場合、表示制御部103は、サイネージ装置に設定可能な全てのコンテンツを候補として表示画面に表示させる(S24)。
【0038】
このような処理を行うことにより、店舗に在庫のない商品に関するコンテンツが店舗内に設置されたサイネージ装置に表示されることを低減することが可能となる。
【0039】
なお、在庫状況に変更があった場合に、例えば、ポップアップ等により表示部102に表示させても良い。このようにすることで、例えば、新商品の入荷があった場合等にいち早くサイネージ装置の設定を変更することが可能となる。
【0040】
(第3実施形態)
図7は、第3実施形態に係る処理の一例を示すフロー図である。本実施形態では、コンテンツ設定操作時において、操作対象のサイネージ装置の周辺に配置されている商品の情報に基づき、候補を表示画面に表示させる。なお、本図におけるS1~S3、S7およびS8は、図3とほぼ同じであるため、説明を省略する。また、上述した実施形態と同様の構成については、同一の符号を付して説明を省略する。
【0041】
S31において、取得部106は、例えば、店舗における商品管理用のデータベース等から店舗内における配置された商品の情報(商品の配置情報)を取得する。商品の配置情報は、店舗内における商品の配置(陳列)位置、各サイネージ装置との距離情報等を含みうる。なお、商品の配置情報は、例えば、外部装置等から取得しても良く、これらに限られるものではない。なお、店舗内のマップを表示部102に表示させる際(S2)に、各什器にいずれの商品が陳列されているのかがわかるように表示されているとさらに好ましい。
【0042】
次に、処理部105は、操作対象のサイネージ装置と、店舗内に配置された商品との位置関係に基づいてコンテンツの候補リストを生成する(S32)。候補リストは、例えば、操作対象のサイネージ装置の近くに配置されている商品に関するコンテンツ程リストの上位となるようにリストを生成する。表示制御部103は、生成されたリストを表示画面に表示させる。
【0043】
このようにすることにより、操作対象のサイネージ装置の近くに陳列された商品に関するコンテンツを、容易に操作対象のサイネージ装置に表示させることが可能となり、延いては、サイネージ装置による広告効果を向上させることが可能となる。
【0044】
(第4実施形態)
第4実施形態では、処理部105は1つ以上のモードを備え、モードを用いて、サイネージ装置の設定を行う。なお、上述した実施形態と同様の構成については、同一の符号を付して説明を省略する。
【0045】
図8は、第4実施形態に係る表示画面の一例を示す図である。画面左の操作アイコン群は、サイネージ設定システムの各モードを切り替えるためのものであり。ここでは、上から順に、「コンテンツ一覧」、「コンテンツ選択登録」、「プレイヤー一覧」、「フロアマップ一覧」、「プレイリスト新規作成」、「マップからリスト新規作成」の操作アイコンが表示されている。例えば、入力部104がタッチパネルである場合、ユーザが操作アイコン群のうちの1つにタッチすることで各モードに遷移する。また、入力部104がマウスである場合は、カーソルを操作アイコンに合わせてクリックすることによって、入力部104がキーボードである場合には、キーを用いて操作アイコンを選択することによって各モードに遷移する。
【0046】
操作アイコン群の表示順序は、上から順に切り替えて(選択して)作業していくと、サイネージ装置に関する一通りの設定をすることができる順序となっている。このように表示させることにより、ユーザが作業手順を忘れてしまっても使い勝手を良くすることができる。
【0047】
図8は、コンテンツ一覧モードを選択した場合の表示画面の一例を示している。ユーザが「コンテンツ一覧」の操作アイコンを選択した場合に、コンテンツ一覧モードに遷移する。コンテンツ一覧モードでは、現在、管理装置201が保持しており、店舗内に設置された1つ以上のサイネージ装置のいずれかに設定可能なすべてのコンテンツ(コンテンツ群)が把握できる。また、コンテンツの視聴等、コンテンツの内容を確認することもできる。
【0048】
なお、図8に示すように新しく追加されたコンテンツの横に、例えば、「NEW」というアイコンを表示させても良い。このように表示することにより、ユーザが新しく追加されたコンテンツを直感的に把握することが可能となる。
【0049】
また、図8では、一例としてコンテンツは更新日順に表示されているが、これに限られるものではない。ユーザからの入力に応じて、例えば、コンテンツ名順、ディスプレイ名順、配信国名順、有効期限順など表示順序を変更可能としても良い。さらに、キーワード等を入力可能として、コンテンツ一覧から所望のコンテンツ検索可能としても良い。このようにすることで、ユーザが所望のコンテンツを一覧から探すことが容易となる。
【0050】
コンテンツ一覧モードにおいて、所望のコンテンツが見当たらない場合には、コンテンツ選択登録モードを選択により、動画ファイルや画像ファイル等をコンテンツとして管理センター200に登録する。図9は、コンテンツ選択登録モードを選択した場合の表示画面の一例を示す図である。ユーザが「コンテンツ選択登録」の操作アイコンを選択した場合に、コンテンツ選択登録モードに遷移する。コンテンツ選択登録モードでは、ユーザが選択した動画ファイルや画像ファイル等を、例えば、画面上の所定の領域900にドラッグ・アンド・ドロップすることにより、コンテンツとして管理センター200に登録することができる。なお、コンテンツの登録方法はこれに限られるものではなく、例えば、画面上に表示された所定のアイコンを選択することにより、情報処理装置101内の記憶されたファイルが選択可能となるように表示され、表示されたファイルの中からユーザがファイルを選択することにより、選択されたファイルを管理センター200に登録しても良い。
【0051】
コンテンツ選択登録モードを備えることにより、ユーザの所望のコンテンツが管理センター200に保持されていない場合でも、新たにコンテンツとして管理センター200に登録することができる。よって、ユーザの所望のコンテンツをサイネージ装置に表示させることが可能となる。
【0052】
図10は、プレイヤー一覧モードを選択した場合の表示画面の一例を示す図である。ユーザが「プレイヤー一覧」の操作アイコンを選択した場合に、プレイヤー一覧モードに遷移する。プレイヤー一覧モードでは、コンテンツを設定可能なプレイヤー(サイネージ装置)、つまり、店舗内に設置された1つ以上のサイネージ装置を一覧表示する。プレイヤー一覧モードでは、例えば、それぞれのサイネージ装置の詳細を把握することができる。ここでサイネージ装置の詳細とは、設定されているプレイリストまたはコンテンツを含むサイネージ装置の設定状況、サイネージ装置のモニタサイズやタイプ、障害発生の有無を含む。
【0053】
プレイヤー一覧モードでは、例えば、キーワード等で設定対象のプレイヤーを絞り込んで、設定対象のサイネージ装置を検索することができる。また、例えば、放映中のプレイリストまたはコンテンツ、放映中のプレイリストまたはコンテンツの放映スケジュール(放映日時)によって、設定対象のプレイヤーを絞り込めるようにしてもよい。さらに、店舗内を例えば、フロアごと等、複数のエリアに分割し、エリアによってプレイヤーを絞り込めるようにしてもよい。
【0054】
また、図10に示すように、障害が発生しているサイネージ装置の横に、例えば、障害が発生していることが一見して判別できるアイコンを表示させても良い。このように表示することにより、ユーザが、障害が発生しているサイネージ装置を容易に把握することが可能となる。
【0055】
さらに、表示されているプレイヤー一覧の中から、設定内容、例えば、設定されているプレイリストの内容を確認したいプレイヤーを選択することで、プレイヤーの設定内容の詳細を確認することができる。図11は、プレイヤー一覧モードにおいて、プレイヤーが選択された場合の表示画面の一例を示す図である。図11に示すように、例えば、選択されたプレイヤーに設定されているプレイリストの内容やメモ(特記事項)の内容を確認することができる。
【0056】
また、プレイヤー一覧モードでは、設定されているプレイリストを編集することもできる。例えば、画面に表示されている「プレイリスト編集」の表示を、ユーザが入力部104によって選択することでプレイリストの編集を行うことができる。
【0057】
図12は、フロアマップ一覧モードを選択した場合の表示画面の一例を示す図である。ユーザが「フロアマップ一覧」の操作アイコンを選択した場合に、フロアマップ一覧モードに遷移する。フロアマップ一覧モードでは、特定の店舗のフロアマップに基づいてサイネージ装置の設定をすることができる。フロアマップ一覧モードでは、例えば、日本やアメリカなどの設置国名、言い換えると、店舗が所在する国名や、店名や、店番等から、店舗のフロアマップ一覧を検索する。管理装置201が保持しているレイアウト情報は店舗名や店番などのメタデータを保有しており、検索条件に合致するメタデータを有するレイアウト情報を一覧表示する。レイアウト情報は、例えば、フロア毎に設けられており、ここでは一例として1階と2階の選択肢が表示される。
【0058】
図13は、フロアマップ一覧モードにおいて、特定のフロア選択した場合の表示画面の一例を示す図である。ここで、ユーザが1階を選択したとする。すると、図13に示す様に1階のフロアマップと1階にあるプレイヤーの一覧とが表示される。図13は、3つのサイネージ装置と、3つの什器が設置されているフロアマップを示している。図13に示すように、マップ上には、それぞれのサイネージ装置に対応するアイコン1201a~1201cが表示されている。また、同時に什器1202a~1202cに相当するアイコンも表示されている。
【0059】
次に、フロアマップ上のサイネージ装置に対応するアイコン1201a~1201cのいずれかを選択すると図14の様に選択中のサイネージ装置のアイコンが強調表示される。ここで強調表示とは、例えば、ハイライト、枠線による囲み表示、点滅等であるが、これに限られるものではなく、ユーザがマップ上において認識しやすいように表示されていればよい。図14は、マップ上において、サイネージ装置が選択された後の状態を示す図である。図14では、アイコン1201cに対応するサイネージ装置が選択されている。よって、表示制御部103は、操作対象として選択されたサイネージ装置に設定されているコンテンツ一覧を表示画面に表示させる。
【0060】
なお、この状態からプレイリストを編集する画面に遷移できるようにすることが好ましい。フロアマップ一覧モードによれば、店舗内のレイアウトを考慮しながらサイネージ装置のプレイリストを編集することが可能となる。
【0061】
また、マップ上において、サイネージ装置に設定されているプレイリスト、または、プレイリストに含まれているコンテンツが、配信期限を過ぎていたり配信可能時間より前であったりするとマップ上のサイネージ装置の位置に警告を示すアイコンまたは記号を表示するようにしてもよい。なお、後述するが、配信可能時間よりも前に設定だけすることも可能とすることが好ましいため、配信期限を過ぎている場合と配信可能時間より前の場合とで色を変えるなどして識別可能にするようにしてもよい。また、サイネージ装置の画面の向きを対応するアイコンで分かるように表示させてもよい。このようにすることにより、設定されたプレイリストまたはコンテンツの放映期間等を、ユーザが直感的に把握することが可能となる。
【0062】
図15は、プレイリスト新規作成モードを選択した場合の表示画面の一例を示す図である。ユーザが「プレイリスト新規作成」の操作アイコンを選択した場合に、プレイリスト新規作成モードに遷移する。プレイリスト新規作成モードでは、選択したサイネージ装置、換言すると、操作対象のサイネージ装置に放映させる複数のコンテンツやその放映順番などを規定するためのプレイリストを作成することができる。
【0063】
なお、プレイリスト新規作成モードにおいては、配信可能時間よりも前に設定だけすることも可能である。図16は、配信予約の画面の一例である。サイネージ装置に新しくプレイリストを設定した場合に配信条件を設定するためのものである。該画面における放映期間および放映時間には、現在よりも先の期間および時間を入力することが可能である。現在よりも先の期間および時間が入力された場合、入力された日時になった時に設定されたプレイリストの放映が開始される。プレイリストを現在よりも先の日時で設定できることにより、利便性がより高まる。
【0064】
図17は、マップからリスト新規作成モードを選択した場合の表示画面の一例を示す図である。ユーザが「マップからリスト新規作成」の操作アイコンを選択した場合に、マップからリスト新規作成モードに遷移する。マップからリスト新規作成モードでは、フロアマップ一覧モードと、プレイリスト新規作成モードとを画面分割で同時に実行できる。マップからリスト新規作成モードを備えることにより、店舗内のレイアウトを考慮して新規のプレイリストを作成することができる。
【0065】
図18は、第4実施形態に係る処理の一例を示すフロー図である。S400において、処理部105は、いずれのモードが入力部104によって選択されたかを判定する。コンテンツ一覧モードが選択された場合、処理部105は、コンテンツ一覧モードを設定する(S411)。その後、処理部105は、コンテンツ一覧の画面を表示する指示を表示制御部103に送信し、表示制御部103はコンテンツ一覧の画面(例えば、図8に示す画面)を表示部102に表示させる(S412)。そして、処理部105は、コンテンツ一覧中のいずれかのコンテンツが選択されたか否かを判定する(S413)。ここでコンテンツが選択された場合(Yes)、処理部105は選択されたコンテンツの内容を表示する指示を表示制御部103に送信し、表示制御部103は選択されたコンテンツの内容を表示部102に表示させる(S414)。
【0066】
次に、S400において、コンテンツ選択登録モードが選択された場合について説明する。コンテンツ選択登録モードが選択された場合、処理部105は、コンテンツ選択登録モードを設定する。そして、処理部105は、コンテンツ選択登録モードの表示画面(例えば、図8に示す画面)を表示する指示を表示制御部103に送信し、表示制御部103は該画面を表示部102に表示させる(S421)。その後、処理部105は、コンテンツの登録操作がされたか否かを判定する(S422)。ここでコンテンツ登録操作がされた場合(Yes)、処理部105は登録されたコンテンツのファイルを通信部107に送信し、通信部107は受信したコンテンツのファイルをネットワーク300を介して管理装置201に送信する。これにより、管理センター200に新たなコンテンツか登録される(S423)。
【0067】
次に、S400において、プレイヤー一覧モードが選択された場合について説明する。プレイヤー一覧モードが選択された場合、処理部105は、プレイヤー一覧モードを設定する(S431)。その後、処理部105は、プレイヤー一覧の画面を表示する指示を表示制御部103に送信し、表示制御部103はプレイヤー一覧の画面(例えば、図10に示す画面)を表示部102に表示させる(S432)。そして、処理部105は、プレイヤー一覧中のいずれかのプレイヤーが選択されたか否かを判定する(S433)。ここでプレイヤーが選択された場合(Yes)、処理部105は選択されたプレイヤーの設定の詳細を表示する指示を表示制御部103に送信し、表示制御部103は該詳細の画面(例えば、図11に示す画面)を表示部102に表示させる(S434)。
【0068】
次に、S400において、フロアマップ一覧モードが選択された場合について説明する。プレイヤー一覧モードが選択された場合、処理部105は、フロアマップ一覧モードを設定する。そして、処理部105は、フロアマップ一覧モードの表示画面(例えば、図12に示す画面)を表示する指示を表示制御部103に送信し、表示制御部103は該画面を表示部102に表示させる(S441)。その後、処理部105は、フロアマップ一覧中のいずれかのフロアが選択されたか否かを判定する(S442)。ここでフロアが選択された場合(Yes)、処理部105は選択されたフロアマップを表示する指示を表示制御部103に送信し、表示制御部103は該フロアマップ(例えば、図13に示す画面)を表示部102に表示させる(S443)。そして、処理部105は、フロアマップ中のいずれかのプレイヤーが選択されたか否かを判定する(S444)。ここでプレイヤーが選択された場合(Yes)、処理部105は選択されたプレイヤーの設定の詳細を表示する指示を表示制御部103に送信し、表示制御部103は該詳細の画面(例えば、図14に示す画面)を表示部102に表示させる(S445)。
【0069】
次に、S400において、プレイリスト新規作成モードが選択された場合について説明する。プレイリスト新規作成モードが選択された場合、処理部105は、プレイリスト新規作成モードを設定する。そして、処理部105は、プレイリスト新規作成モードの表示画面(例えば、図15に示す画面)を表示する指示を表示制御部103に送信し、表示制御部103は該画面を表示部102に表示させる(S451)。その後、処理部105は、該画面中のいずれかのプレイヤーが選択されたか否かを判定する(S452)。ここでプレイヤーが選択された場合(Yes)、処理部105は選択されたプレイヤーのプレイリストを新規に作成するための画面を表示する指示を表示制御部103に送信し、表示制御部103は該画面を表示部102に表示させる(S453)。
【0070】
次に、S400において、マップからリスト新規作成モードが選択された場合について説明する。マップからリスト新規作成モードが選択された場合、処理部105は、マップからリスト新規作成モードを設定する。そして、処理部105は、マップからリスト新規作成モードの表示画面(例えば、図17に示す画面)を表示する指示を表示制御部103に送信し、表示制御部103は該画面を表示部102に表示させる(S461)。その後、上述のS442、S443、S444、S453の工程を行う。
【0071】
このように、情報処理装置101が1つ以上のモードを備えることにより、ユーザによってより操作が容易となる。
【0072】
(第5実施形態)
本実施形態では、表示されたマップにおいて、各サイネージ装置の詳細やプレイリストの詳細等のさまざまな情報を直感的に把握することができるように表示部102に画像等を表示させる。例えば、サイネージ装置を示すアイコンにサイネージ装置の詳細を示すアイコンまたは記号を重畳して表示させる。なお、必ずしも重畳して表示させる必要はなく、いずれのサイネージ装置と関連づいているのかを把握しやすければ、表示方法はこれに限られるものではない。なお、上述した実施形態と同様の構成については、同一の符号を付して説明を省略する。
【0073】
例えば、表示されているマップに含まれるサイネージ装置のいずれかに障害が発生している場合に、障害が発生しているサイネージ装置に対応するアイコンに、障害が発生していることを示すアイコンまたは記号(以下「障害発生アイコン」という)重畳して表示させる。図19は、サイネージ装置に障害が発生している場合の表示画面の一例を示す図である。図19に示すように、障害が発生しているサイネージ装置に対応するアイコンに障害発生アイコン1901を重畳して表示させる。さらに、障害が発生しているサイネージ装置に対応するアイコンを強調表示させるとさらに好ましい。このように表示させることで、ユーザがいずれのサイネージ装置で障害が発生しているのかを直感的に把握することが可能となる。
【0074】
また、障害が発生しているサイネージ装置に対応するアイコンを、例えば、ユーザがタッチすることにより、障害の詳細1902が表示される。障害の詳細1902には、店舗内におけるサイネージ装置の位置の詳細、サイネージ装置のディスプレイサイズ、サイネージ装置のタイプ、設定されているプレイリストの名称、推奨される対処方法、ステータス等が含まれる。なお、障害の詳細1902は、これらの全てを含んでいる必要はなく、いずれか1つまたは組み合わせであっても良い。これにより、ユーザは、迅速に障害に対応することが可能となる。
【0075】
また、マップとともにマップに含まれるプレイヤーの一覧1903を表示させても良い。サイネージ装置に障害が発生している場合、障害が発生しているサイネージ装置程上位に表示されるようにすると、ユーザが障害が発生しているプレイヤーをより把握しやすくなるため好ましい。
【0076】
さらに、いずれかのサイネージ装置に障害が発生している場合、画面上に発生している障害の件数(障害が発生しているサイネージ装置の台数)を表示させても良い。このようにすることで、ユーザが障害の発生件数を瞬時に把握するこが可能となる。
【0077】
次に、設定されたプレイリストの放映期間が過ぎている場合の表示画面の例について説明する。図20は、プレイリストの放映期間が過ぎている場合の表示画面の一例を示す図である。図20に示すように、設定されたプレイリストの放映期間が過ぎているサイネージ装置に対応するアイコンに、プレイリストの放映期間が過ぎていることを示すアイコン2001を重畳して表示させる。このように表示させることで、ユーザが新たなプレイリストを設定すべきサイネージ装置を直感的に把握することが可能となる。
【0078】
また、設定されたプレイリストの放映期間が過ぎているサイネージ装置に対応するアイコンを、例えば、ユーザがタッチすることにより、詳細2002が表示される。詳細2002には、店舗内におけるサイネージ装置の位置の詳細、サイネージ装置のディスプレイサイズ、サイネージ装置のタイプ、設定されているプレイリストの名称、プレイリストの放映期間等が含まれる。なお、詳細2002は、これらの全てを含んでいる必要はなく、いずれか1つまたは組み合わせであっても良い。
【0079】
なお、同様にプレイリスト中に放映可能期間が過ぎているコンテンツが含まれる場合にコンテンツの期限切れを示すアイコン2003を対応するサイネージ装置のアイコンに重畳して表示させても良い。また、設定されたプレイリストに放映期間が過ぎているコンテンツが含まれるサイネージ装置に対応するアイコンを、例えば、ユーザがタッチすることにより、その詳細が表示される。この詳細には、店舗内におけるサイネージ装置の位置の詳細、サイネージ装置のディスプレイサイズ、サイネージ装置のタイプ、設定されているプレイリストの名称、放映期間が過ぎているコンテンツの名称等の詳細、放映期間が過ぎているコンテンツの件数等が含まれる。なお、この詳細は、これらの全てを含んでいる必要はなく、いずれか1つまたは組み合わせであっても良い。
【0080】
さらに、同様に、一定期間設定作業がされていないサイネージ装置が店舗内に存在する場合に、一定期間作業がされていないことを示すアイコン2004を対応するサイネージ装置のアイコンに重畳して表示させても良い。また、一定期間設定作業がされていないサイネージ装置に対応するアイコンを、例えば、ユーザがタッチすることにより、その詳細が表示される。この詳細には、店舗内におけるサイネージ装置の位置の詳細、サイネージ装置のディスプレイサイズ、サイネージ装置のタイプ、設定されているプレイリストの名称、最後に設定作業が行われた日時等が含まれる。なお、この詳細は、これらの全てを含んでいる必要はなく、いずれか1つまたは組み合わせであっても良い。
【0081】
以上のように表示させることにより、設定された放映期間や最終作業時期に応じてユーザが迅速にプレイリストの変更または更新をすることが可能となる。
【0082】
次に、設定されたプレイリストまたはコンテンツの放映期間の終了が迫っている場合の表示画面の例について説明する。図21は、設定されたプレイリストまたはコンテンツの放映期間の終了が迫っている場合の表示画面の一例を示す図である。図21に示すように、設定されたプレイリストまたはコンテンツの放映期間の終了が迫っているサイネージ装置に対応するアイコンに、該放映期間の終了が迫っていることを示すアイコン2101を重畳して表示させる。このように表示させることで、ユーザが新たなプレイリストを設定すべきサイネージ装置を直感的に把握することが可能となる。なお、アイコン2101を表示させるタイミングは、初期設定により定められていても良いが、ユーザによって変更できることが好ましい。
【0083】
また、設定されたプレイリストまたはコンテンツの放映期間の終了が迫っているサイネージ装置に対応するアイコンを、例えば、ユーザがタッチすることにより、詳細2102が表示される。詳細2102には、店舗内におけるサイネージ装置の位置の詳細、サイネージ装置のディスプレイサイズ、サイネージ装置のタイプ、設定されているプレイリストの名称、プレイリストの放映期間等が含まれる。なお、詳細2102は、これらの全てを含んでいる必要はなく、いずれか1つまたは組み合わせであっても良い。
【0084】
さらに、詳細2102の表示を用いて、プレイリストの編集、変更、またはコンテンツの追加を行うことができる。例えば、詳細2102には、追加するコンテンツ選択する際に用いる商品名の選択肢2103と、ジェンダータイプの選択肢2104が含まれる。本図においては、商品名の選択肢2103のうち、「感動パンツ」が選択されている。また、ジェンダータイプの選択肢2104のうち「Women」が選択されている。この場合、女性用の感動パンツに関するコンテンツが候補2105として表示される。ユーザは、候補2105のうちからプレイリストに追加したいコンテンツの「追加」の表示を、例えば、タッチする。これにより、プレイリストに新たにコンテンツが追加される。同様に候補2105としてプレイリストを表示させても良い。
【0085】
以上によれば、放映期間の終了応じてユーザが迅速にプレイリストの変更もしくは更新、または、コンテンツの追加を行うことが可能となる。
【0086】
次に、管理センター200に新たなコンテンツが追加された場合の表示画面の例について説明する。図22は、管理センター200に新規コンテンツが追加された場合の表示画面の一例を示す図である。管理センター200に新規コンテンツが追加された場合、新規コンテンツを放映可能なモニタサイズのサイネージ装置に対応するアイコンに、放映可能な新規コンテンツが追加されたことを示すアイコン2201を重畳して表示させる。このように表示させることで、ユーザが新たに追加されたコンテンツを設定可能なサイネージ装置を直感的に把握することが可能となる。
【0087】
また、新規コンテンツを放映可能なモニタサイズのサイネージ装置に対応するアイコンを、例えば、ユーザがタッチすることにより、詳細2202が表示される。詳細2202には、サイネージ装置のディスプレイサイズ、サイネージ装置のタイプ、新たに追加されたコンテンツの詳細等が含まれる。なお、詳細2202は、これらの全てを含んでいる必要はなく、いずれか1つまたは組み合わせであっても良い。詳細2202の表示を用いて、コンテンツの追加を行うことができる。新規コンテンツが追加された場合、新規コンテンツが候補2203として表示される。ユーザは、候補2203のうちからプレイリストに追加したいコンテンツの「追加」の表示を、例えば、タッチする。これにより、プレイリストに新たにコンテンツが追加される。なお、例えば、管理センター200に新たなプレイリストが追加された場合も同様に設定されたプレイリストを変更することができる。
【0088】
以上によれば、新規に追加されたコンテンツ等を、店舗のレイアウトを考慮しつつ、いち早くサイネージ装置に表示させることが可能となる。
【0089】
次に、設定されたプレイリストまたはコンテンツに在庫のない商品に関するものが含まれている場合の表示画面の例について説明する。図23は、サイネージ装置の設定内容に在庫のない商品に関するコンテンツが含まれる場合の表示画面の一例を示す図である。図23に示すように、設定内容に在庫のない商品に関するコンテンツを含むサイネージ装置に対応するアイコンに、在庫のない商品に関するコンテンツを含むことを示すアイコン2301を重畳して表示させる。このように表示させることで、ユーザが在庫のない商品に関するコンテンツを放映しているサイネージ装置を直感的に把握することが可能となる。
【0090】
また、在庫のない商品に関するコンテンツを放映しているサイネージ装置に対応するアイコンを、例えば、ユーザがタッチすることにより、詳細2302が表示される。詳細2302には、店舗内におけるサイネージ装置の位置の詳細、サイネージ装置のディスプレイサイズ、サイネージ装置のタイプ、設定されているプレイリストの名称、在庫のない商品の名称等の詳細、設定内容に含まれる在庫のないコンテンツの詳細等が含まれる。なお、詳細2302は、これらの全てを含んでいる必要はなく、いずれか1つまたは組み合わせであっても良い。
【0091】
このときに、処理部105は、在庫のないコンテンツを自動的に放映しないようにしても良い。自動的に、または、入力部104からの入力に基づいて、在庫のないコンテンツを放映しないようにサイネージ装置を制御した後に、商品の入荷があったときは、自動的に該コンテンツの放映を再開する、または、商品が入荷されたことを示すアイコンをサイネージ装置に対応するアイコンに重畳させて表示することが好ましい。このように構成することにより、在庫状況に応じてコンテンツを放映させることができる。
【0092】
サイネージ装置の店舗内に設置されるサイネージ装置は、設置場所によって、モニタの大きさ(モニタサイズ)やタイプが様々である。また、放映するコンテンツもモニタサイズやタイプによって異なる場合がある。よって、ここでは、表示されたマップにおいて、いずれのサイズのモニタが店舗内のいずれの位置に設置されているのかを直感的に把握することができるように表示画面を表示させる例について説明する。
【0093】
図24は、所定のモニタタイプを選択した場合の表示画面の一例を示す図である。図24に示すように、画面上には、モニタのタイプを示すアイコン2401~2405が表示されている。それぞれのアイコンは、異なるタイプまたはモニタサイズのサイネージ装置を示している。ここで、ユーザが入力部104を用いて、アイコン2401を選択したとする。すると、アイコン2401に対応するタイプまたはモニタサイズのサイネージ装置を示すアイコンが強調表示される。これにより、ユーザは選択したタイプまたはモニタサイズのサイネージ装置が店舗内のいずれの位置に設置されているのかを直感的に把握することが可能となる。
【0094】
(その他の実施形態)
以上、本願の実施形態をいくつかの図面に基づいて詳細に説明したが、上記実施形態は、本発明を説明するための例示であり、本発明をこれらの実施形態にのみ限定する趣旨ではない。本発明は、その趣旨を逸脱しない限り、様々な形態で実施することができる。例えば、情報処理装置101でなされた設定に応じて、情報処理装置101から直接サイネージ制御装置112に設定に対応するコンテンツファイルとプレイリストが送信されても良い。
【0095】
情報処理装置101における処理をコンピュータによって実現する場合、これらの装置の各部が有すべき機能の処理内容はプログラムに基づいて実行される。上述の処理内容を記述したプログラムは、コンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録しておくことができる。コンピュータで読み取り可能な記録媒体としては、例えば、磁気記録装置、光ディスク、光磁気記録媒体、半導体メモリ等どのようなものでもよい。また、各部の処理は、コンピュータ上で所定のプログラムを実行させることにより構成することにしてもよい。


図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
図23
図24