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特許7410708電子部品試験装置、ソケット、及び、電子部品試験装置用の交換部品
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-12-26
(45)【発行日】2024-01-10
(54)【発明の名称】電子部品試験装置、ソケット、及び、電子部品試験装置用の交換部品
(51)【国際特許分類】
   G01R 29/08 20060101AFI20231227BHJP
   G01R 29/10 20060101ALI20231227BHJP
   G01R 31/28 20060101ALI20231227BHJP
【FI】
G01R29/08 A
G01R29/10 B
G01R29/10 E
G01R31/28 H
【請求項の数】 9
(21)【出願番号】P 2019232547
(22)【出願日】2019-12-24
(65)【公開番号】P2021101166
(43)【公開日】2021-07-08
【審査請求日】2022-11-18
(73)【特許権者】
【識別番号】390005175
【氏名又は名称】株式会社アドバンテスト
(74)【代理人】
【識別番号】110000486
【氏名又は名称】弁理士法人とこしえ特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】汐田 夏基
(72)【発明者】
【氏名】峯尾 浩之
【審査官】青木 洋平
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2019/0310314(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2009/0153158(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2018/0299488(US,A1)
【文献】国際公開第2014/136159(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G01R 29/08
G01R 29/10
G01R 31/28
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の主面に形成された端子と、前記第1の主面とは反対側の第2の主面に設けられた第1のデバイスアンテナと、を有するDUTを試験する電子部品試験装置であって、
前記DUTと電気的に接続可能なソケットと、
第1の配線板と、
前記第1の配線板が装着されたテストヘッドを備えたテスタと、を備え、
前記ソケットは、
前記第1の主面に対向するように配置され、前記DUTと電気的に接続可能な第1のソケットと、
前記第1の配線板に実装され、前記DUTの前記第1の主面とは反対側の第2の主面と当接すると共に、前記第1のソケットと電気的に接続可能な第2のソケットと、を備え、
前記第2のソケットは、
前記DUTの前記第2の主面と当接するベース部と、
前記テスタに電気的に接続されていると共に、前記第1のデバイスアンテナに対向するように配置された試験アンテナと、
前記第1のデバイスアンテナ又は試験アンテナから放射される電波を減衰する第1の減衰部材と、を備えており、
前記第1の減衰部材は、ミリ波を吸収することが可能な電波吸収材を含有し、前記試験アンテナと前記第1のデバイスアンテナとの間に介在しており、
前記DUTの前記第2の主面が前記第2のソケットの前記ベース部に当接することで、前記第1のデバイスアンテナと前記試験アンテナの位置関係が、前記第1のデバイスアンテナからの電波がニアフィールドで前記試験アンテナに到達する位置関係に設定され、
前記テスタは、前記DUTと前記第1のソケットが電気的に接続されていると共に前記第1のソケットが前記第2のソケットを介して前記テストヘッドに電気的に接続された状態で、前記第1のデバイスアンテナと前記試験アンテナとの間で電波を送受信することで前記DUTを試験する電子部品試験装置。
【請求項2】
請求項1に記載の電子部品試験装置であって、
前記試験アンテナは、前記第1のデバイスアンテナに対向するように配置された第1の試験アンテナを含み、
前記ベース部は、前記第1の試験アンテナを前記第1のデバイスアンテナに対向させる第2の開口を有している電子部品試験装置。
【請求項3】
請求項に記載の電子部品試験装置であって、
前記第2のソケットは、
前記第2の開口の内面に設けられ、前記第1のデバイスアンテナ又は前記第1の試験アンテナから放射される電波を減衰する第2の減衰部材と、
前記ベース部の外面に設けられ、外部からの電波を遮蔽するシールド層と、を備え
前記第2の減衰部材は、ミリ波を吸収することが可能な電波吸収材を含有している電子部品試験装置。
【請求項4】
請求項2または3に記載の電子部品試験装置であって、
前記第1の試験アンテナは、
基板と、
前記基板上に設けられた放射素子と、
前記基板上に設けられ、前記放射素子に接続された配線パターンと、を備えたパッチアンテナである電子部品試験装置。
【請求項5】
請求項1~のいずれか一項に記載の電子部品試験装置であって、
前記DUTは、前記DUTの側部に設けられた第2のデバイスアンテナを含み、
前記試験アンテナは、前記DUTの前記第2の主面が前記第2のソケットの前記ベース部に当接することで前記第2のデバイスアンテナに対向するように配置された第2の試験アンテナを含み、
前記第2の試験アンテナは、前記DUTに対して前記第1の主面に実質的に平行な方向に配置されている電子部品試験装置。
【請求項6】
請求項1~のいずれか一項に記載の電子部品試験装置であって、
前記電子部品試験装置は、前記DUTを保持して移動させると共に、前記DUTを前記ソケットに相対的に押圧することが可能な移動手段を備えた電子部品ハンドリング装置をさらに備えた電子部品試験装置。
【請求項7】
請求項に記載の電子部品試験装置であって、
前記移動手段は、前記DUTを保持する吸着機構を有する保持部を備え、
前記第1のソケットは、前記保持部の先端に取り付けられている電子部品試験装置。
【請求項8】
第1の主面に形成された端子と、前記第1の主面とは反対側の第2の主面に設けられた第1のデバイスアンテナと、を有するDUTの試験に用いられるソケットであって、
前記ソケットは、
前記第1の主面に対向するように配置され、前記DUTと電気的に接続可能な第1のソケットと、
前記DUTの前記第1の主面とは反対側の第2の主面と当接すると共に、前記第1のソケットと電気的に接続可能な第2のソケットと、を備え、
前記第2のソケットは、
前記DUTの前記第2の主面と当接するベース部と、
前記第1のデバイスアンテナに対向するように配置された試験アンテナと、前記第1のデバイスアンテナ又は試験アンテナから放射される電波を減衰する第1の減衰部材と、を備え
前記第1の減衰部材は、ミリ波を吸収することが可能な電波吸収材を含有し、前記試験アンテナと前記第1のデバイスアンテナとの間に介在しており、
前記DUTの前記第2の主面が前記第2のソケットの前記ベース部に当接することで、前記第1のデバイスアンテナと前記試験アンテナの位置関係が、前記第1のデバイスアンテナからの電波がニアフィールドで前記試験アンテナに到達する位置関係に設定されるソケット。
【請求項9】
請求項に記載のソケットであって、
前記試験アンテナは、前記第1のデバイスアンテナに対向するように配置された第1の試験アンテナを含み、
前記ベース部は、前記第1の試験アンテナを前記第1のデバイスアンテナに対向させる第2の開口を有しているソケット。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、アンテナを有する被試験電子部品(DUT:Device Under Test)の試験に用いられる電子部品試験装置、ソケット、及び、電子部品試験装置用の交換部品に関するものである。
【背景技術】
【0002】
無線デバイスの放射性能特性を決定する方法として、ファーフィールド無反響室内の取り付け機構に無線デバイスを取り付けて無線デバイスからの信号を測定する方法が知られている(例えば特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特表2008-518567号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
無線デバイスのOTA(Over The Air)試験としては、上記のようなFar Fieldでの試験に代えて、Near Field(近傍界)での試験を実施する場合がある。
【0005】
本発明が解決しようとする課題は、Near FieldでのOTA試験を実施することができる電子部品試験装置、ソケット、及び、交換部品を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
[1]本発明に係る電子部品試験装置は、デバイスアンテナと、第1の主面に形成された端子と、を有するDUTを試験する電子部品試験装置であって、前記DUTと電気的に接続可能なソケットと、第1の配線板と、前記第1の配線板が装着されたテストヘッドを備えたテスタと、を備え、前記ソケットは、前記第1の主面に対向するように配置され、前記DUTと電気的に接続可能な第1のソケットと、前記第1の配線板に実装され、前記DUTの前記第1の主面とは反対側の第2の主面と当接すると共に、前記第1のソケットと電気的に接続可能な第2のソケットと、を備え、前記第2のソケットは、前記DUTの前記第2の主面と当接するベース部と、前記テスタに電気的に接続されていると共に、前記デバイスアンテナに対向するように配置された試験アンテナと、を備えており、前記テスタは、前記DUTと前記第1のソケットが電気的に接続されていると共に前記第1のソケットが前記第2のソケットを介して前記テストヘッドに電気的に接続された状態で、前記デバイスアンテナと前記試験アンテナとの間で電波を送受信することで前記DUTを試験する電子部品試験装置である。
【0007】
[2]本発明に係る電子部品試験装置は、デバイスアンテナと、第1の主面に形成された端子と、を有するDUTを試験する電子部品試験装置であって、前記DUTと電気的に接続可能なソケットと、第1の開口を有する第1の配線板と、前記第1の配線板が装着されたテストヘッドを備えたテスタと、を備え、前記ソケットは、前記第1の主面に対向するように配置され、前記DUTと電気的に接続可能である共に、前記第1の配線板と電気的に接続可能な第1のソケットと、前記第1の開口を介して前記第1の配線板から露出して、前記DUTの前記第1の主面とは反対側の第2の主面と当接する第2のソケットと、を備え、前記第2のソケットは、前記DUTの前記第2の主面と当接するベース部と、前記テスタとに電気的に接続されていると共に、前記デバイスアンテナに対向するように配置された試験アンテナと、を備えており、前記テスタは、前記DUTと前記第1のソケットが電気的に接続されていると共に前記第1のソケットが前記第1の配線板を介して前記テストヘッドに電気的に接続された状態で、前記デバイスアンテナと前記試験アンテナとの間で電波を送受信することで前記DUTを試験する電子部品試験装置である。
【0008】
[3]上記発明において、前記第2のソケットは、前記デバイスアンテナ又は試験アンテナから放射される電波を減衰する第1の減衰部材を備え、前記第1の減衰部材は、前記試験アンテナと前記デバイスアンテナとの間に介在していてもよい。
【0009】
[4]上記発明において、前記デバイスアンテナは、前記第2の主面に設けられた第1のデバイスアンテナを含み、前記試験アンテナは、前記第1のデバイスアンテナに対向するように配置された第1の試験アンテナを含み、前記ベース部は、前記第1の試験アンテナを前記第1のデバイスアンテナに対向させる第2の開口を有していてもよい。
【0010】
[5]上記発明において、前記第1の減衰部材は、前記第1の試験アンテナと前記デバイスアンテナとの間に介在するように、前記第2の開口内に設けられていてもよい。
【0011】
[6]上記発明において、前記第2のソケットは、前記第2の開口の内面に設けられ、前記第1のデバイスアンテナ又は前記第1の試験アンテナから放射される電波を減衰する第2の減衰部材と、前記ベース部の外面に設けられ、外部からの電波を遮蔽するシールド層と、を備えていてもよい。
【0012】
[7]上記発明において、前記第1の試験アンテナは、基板と、前記基板上に設けられた放射素子と、前記基板上に設けられ、前記放射素子に接続された配線パターンと、を備えたパッチアンテナであってもよい。
【0013】
[8]上記発明において、前記第1の試験アンテナは、前記基板上にマトリクス状に設けられた複数の前記放射素子と、前記複数の放射素子に接続された一の前記配線パターンと、を備えていてもよい。
【0014】
[9]上記発明において、前記第1の試験アンテナは、前記基板上にマトリクス状に設けられた複数の前記放射素子と、前記複数の放射素子にそれぞれ接続された複数の配線パターンと、を備えていてもよい。
【0015】
[10]上記発明において、前記デバイスアンテナは、前記DUTの側部に設けられた第2のデバイスアンテナを含み、前記試験アンテナは、前記第2のデバイスアンテナに対向するように配置された第2の試験アンテナを含み、前記第2の試験アンテナは、前記DUTに対して前記第1の主面に実質的に平行な方向に配置されていてもよい。
【0016】
[11]上記発明において、前記電子部品試験装置は、前記DUTを保持して移動させると共に、前記DUTを前記ソケットに相対的に押圧することが可能な移動手段を備えた電子部品ハンドリング装置をさらに備えていてもよい。
【0017】
[12]上記発明において、前記移動手段は、前記DUTを保持する吸着機構を有する保持部を備え、前記第1のソケットは、前記保持部の先端に取り付けられていてもよい。
【0018】
[13]上記[1]の発明において、前記第1のソケットは、前記DUTの前記端子と電気的に接続可能な第1の接続部と、前記第1の接続部に接続された一端を有する第1の導電路と、前記第1の導電路の他端に接続された第2の接続部と、を備え、前記第2のソケットは、前記第1のソケットの前記第2の接続部と電気的に接続可能な第3の接続部を備え、前記第1の配線板は、前記ベース部の前記第3の接続部と電気的に接続可能な第4の接続部と、前記第4の接続部に接続された第3の導電路と、を備え、前記第3の導電路は、前記テストヘッドに電気的に接続されていてもよい。
【0019】
[14]上記発明において、前記第1のソケットは、本体部と、前記本体部が取り付けられた第3の配線板と、を備え、前記第1の接続部は、第1のポゴピンであり、前記本体部は、前記第1のポゴピンが挿入された第1の保持孔を有し、前記第1のポゴピンを保持しており、前記第1の導電路は、前記第3の配線板に形成された第1の配線パターンを含み、前記第2の接続部は、前記第1の配線パターンの一端に設けられた第1のパッドであり、前記第3の接続部は、前記第1のパッドと電気的に接続可能な第2のポゴピンであり、前記ベース部は、前記第2のポゴピンが挿入された第2の保持孔を有し、前記第2のポゴピンを保持していてもよい。
【0020】
[15]上記発明において、前記試験アンテナは、前記ベース部に固定されていてもよい。
【0021】
[16]上記[2]の発明において、前記第1のソケットは、前記DUTの前記端子と電気的に接続可能な第1の接続部と、前記第1の接続部に接続された一端を有する第1の導電路と、前記第1の導電路の他端に接続された第2の接続部と、を備え、前記第1の配線板は、前記第1のソケットの前記第2の接続部と電気的に接続可能な第4の接続部と、前記第4の接続部に接続された第3の導電路と、を備え、前記第3の導電路は、前記テストヘッドに電気的に接続されていてもよい。
【0022】
[17]上記発明において、前記第1のソケットは、本体部と、前記本体部が取り付けられた第3の配線板と、を備え、前記第1の接続部は、第1のポゴピンであり、前記本体部は、前記第1のポゴピンが挿入された第1の保持孔を有し、前記第1のポゴピンを保持しており、前記第1の導電路は、前記第3の配線板に形成された第1の配線パターンを含み、前記第2の接続部は、第3のポゴピンであり、前記本体部は、前記第3のポゴピンが挿入された第3の保持孔を有し、前記第3のポゴピンを保持しており、前記第4の接続部は、前記第1の配線板に形成されていると共に、前記第3のポゴピンと電気的に接続可能な第2のパッドであってもよい。
【0023】
[18]上記発明において、前記試験アンテナは、前記ベース部に固定されていてもよい。
【0024】
[19]本発明に係るソケットは、デバイスアンテナと、第1の主面に形成された端子と、を有するDUTの試験に用いられるソケットであって、前記ソケットは、前記第1の主面に対向するように配置され、前記DUTと電気的に接続可能な第1のソケットと、前記DUTの前記第1の主面とは反対側の第2の主面と当接すると共に、前記第1のソケットと電気的に接続可能な第2のソケットと、を備え、前記第2のソケットは、前記DUTの前記第2の主面と当接するベース部と、前記デバイスアンテナに対向するように配置された試験アンテナと、を備えたソケットである。
【0025】
[20]本発明に係るソケットは、デバイスアンテナと、第1の主面に形成された端子と、を有するDUTの試験に用いられるソケットであって、前記ソケットは、前記第1の主面に対向するように配置され、前記DUTと電気的に接続可能な第1のソケットと、前記DUTの前記第1の主面とは反対側の第2の主面と当接する第2のソケットと、前記第2のソケットを露出させる第1の開口を有すると共に、前記第1のソケットと電気的に接続可能な第1の配線板と、を備え、前記第2のソケットは、前記DUTの前記第2の主面と当接するベース部と、前記デバイスアンテナに対向するように配置された試験アンテナと、を備えたソケットである。
【0026】
[21]上記発明において、記第2のソケットは、前記デバイスアンテナ又は試験アンテナから放射される電波を減衰する第1の減衰部材を備え、前記第1の減衰部材は、前記試験アンテナと前記デバイスアンテナとの間に介在していてもよい。
【0027】
[22]上記発明において、前記デバイスアンテナは、前記第2の主面に設けられた第1のデバイスアンテナを含み、前記試験アンテナは、前記第1のデバイスアンテナに対向するように配置された第1の試験アンテナを含み、前記ベース部は、前記第1の試験アンテナを前記第1のデバイスアンテナに対向させる第2の開口を有していてもよい。
【0028】
[23]上記発明において、前記第1の減衰部材は、前記第1の試験アンテナと前記デバイスアンテナとの間に介在するように、前記第2の開口内に設けられていてもよい。
【0029】
[24]上記発明において、前記第2のソケットは、前記第2の開口の内面に設けられ、前記第1のデバイスアンテナ又は前記第1の試験アンテナから放射される電波を減衰する第2の減衰部材と、前記ベース部の外面に設けられ、外部からの電波を遮蔽するシールド層と、を備えていてもよい。
【0030】
[25]上記発明において、前記第1の試験アンテナは、基板と、前記第2の基板上に設けられた放射素子と、前記放射素子に接続された配線パターンと、を備えたパッチアンテナであってもよい。
【0031】
[26]上記発明において、前記第1の試験アンテナは、前記基板上にマトリクス状に設けられた複数の前記放射素子と、前記複数の放射素子に接続された一の前記配線パターンと、を備えていてもよい。
【0032】
[27]上記発明において、前記第1の試験アンテナは、前記基板上にマトリクス状に設けられた複数の前記放射素子と、前記複数の放射素子にそれぞれ接続された複数の配線パターンと、を備えていてもよい。
【0033】
[28]上記発明において、前記デバイスアンテナは、前記DUTの側部に設けられた第2のデバイスアンテナを含み、前記試験アンテナは、前記第2のデバイスアンテナに対向するように配置された第2の試験アンテナを含み、前記第2の試験アンテナは、前記DUTに対して前記第1の主面に実質的に平行な方向に配置されていてもよい。
【0034】
[29]本発明に係る交換部品は、デバイスアンテナと、第1の主面に形成された端子と、を有するDUTを試験する電子部品試験装置用の交換部品であって、前記交換部品は、前記DUTを前記第1の主面とは反対側の第2の主面と当接するベース部と、前記デバイスアンテナに対向するように配置された第1の試験アンテナと、を備えており、前記ベース部は、前記第1の試験アンテナを前記第1のデバイスアンテナに対向させる第2の開口を有している交換部品である。
【0035】
[30]上記発明において、前記交換部品は、前記デバイスアンテナ又は前記第1の試験アンテナから放射される電波を減衰する第1の減衰部材を備え、前記第1の減衰部材は、前記試験アンテナと前記デバイスアンテナとの間に介在するように、前記第2の開口内に設けられていてもよい。
【0036】
[31]上記発明において、前記交換部品は、前記第2の開口の内面に設けられ、前記第1のデバイスアンテナ又は前記第1の試験アンテナから放射される電波を減衰する第2の減衰部材と、前記ベース部の外面に設けられ、外部からの電波を遮蔽するシールド層と、を備えていてもよい。
【0037】
[32]上記発明において、前記第1の試験アンテナは、基板と、前記基板上に設けられた放射素子と、前記基板上に設けられ、前記放射素子に接続された配線パターンと、を備えたパッチアンテナであってもよい。
【0038】
[33]上記発明において、前記第1の試験アンテナは、前記基板上にマトリクス状に設けられた複数の前記放射素子と、前記複数の放射素子に接続された一の前記配線パターンと、を備えていてもよい。
【0039】
[34]上記発明において、前記第1の試験アンテナは、前記基板上にマトリクス状に設けられた複数の前記放射素子と、前記複数の放射素子にそれぞれ接続された複数の配線パターンと、を備えていてもよい。
【0040】
[35]上記発明において、前記デバイスアンテナは、前記DUTの側部に設けられた第2のデバイスアンテナを含み、前記試験アンテナは、前記第2のデバイスアンテナに対向するように配置された第2の試験アンテナを含み、前記第2の試験アンテナは、前記DUTに対して前記第1の主面に実質的に平行な方向に配置されていてもよい。
【発明の効果】
【0041】
本発明では、DUTの第2の主面と当接する第2のソケットが、DUTのデバイスアンテナに対向するように配置された試験アンテナを備えている。この第2のソケットのベース部にDUTの第2の主面を当接させることで、デバイスアンテナと試験アンテナとの位置関係が、デバイスアンテナからの電波がNear Fieldで試験アンテナに到達するような位置関係に設定されるため、Near FieldでのOTA試験を実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【0042】
図1図1は、本発明の第1実施形態における電子部品試験装置の全体構成を示す概略断面図である。
図2図2は、本発明の第1実施形態におけるコンタクトチャックを示す断面図であり、コンタクトチャックがDUTに当接する前の状態を示す図である。
図3図3は、本発明の第1実施形態においてDUTをソケットに押圧する前の状態を示す図であり、図1のIII部の拡大断面図である。
図4図4は、本発明の第1実施形態においてDUTをソケットに押圧している状態を示す図であり、図3に対応する図である。
図5図5は、図3のV部の拡大断面図である。
図6図6は、本発明の第1実施形態における試験アンテナを示す平面図である。
図7図7は、本発明の第1実施形態における試験アンテナの変形例を示す平面図である。
図8図8は、本発明の第1実施形態におけるトップソケット及びボトムソケットの第1変形例を示す断面図である。
図9図9は、本発明の第1実施形態におけるボトムソケットの第1変形例を示す図であり、図8のIX-IX線に沿った断面図である。
図10図10は、本発明の第1実施形態におけるボトムソケットの第2変形例を示す断面図である。
図11図11は、本発明の第1実施形態における電子部品試験装置の変形例を示す断面図である。
図12図12は、本発明の第2実施形態における電子部品試験装置の全体構成を示す概略断面図である。
図13図13は、本発明の第2実施形態においてDUTをソケットに押圧する前の状態を示す図であり、図12のXIII部の拡大断面図である。
図14図14は、本発明の第2実施形態においてDUTをソケットに押圧している状態を示す図であり、図13に対応する図である。
図15図15は、図13のXV部の拡大断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0043】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0044】
≪第1実施形態≫
図1は本実施形態における電子部品試験装置の全体構成を示す概略断面図である。
【0045】
本実施形態における電子部品試験装置1は、デバイスアンテナを有するDUTのOTA試験を実施する装置である。具体的には、この電子部品試験装置1は、デバイスアンテナ12を備えたDUT10から放射される周波数24.250~52.600GHzの電波(いわゆるミリ波)をNear Field(近傍界)で試験アンテナ73(後述)に受信させて、当該DUT10の電波放射特性を試験すると共に、試験アンテナ73から放射したミリ波をNear FieldでDUT10に受信させて、当該DUT10の電波受信特性を試験するための装置である。
【0046】
試験対象であるDUT10は、いわゆるAiP(Antenna in Package)デバイスであり、基板11の下面11bに形成されたデバイスアンテナ12と、当該基板11の下面11bに実装された半導体チップ13と、当該基板11の上面11aに形成された入出力端子14と、を備えている(図2参照)。半導体チップ13は、デバイスアンテナ12の送受信を制御するデバイスである。DUT10が備えるデバイスアンテナ12の具体例としては、パッチアンテナ、ダイポールアンテナ、及び、八木アンテナ等を例示することができる。なお、特に図示しないが、半導体チップ13が基板11の上面11aに実装されていてもよい。
【0047】
本実施形態におけるDUT10が本発明における「DUT」の一例に相当し、本実施形態におけるデバイスアンテナ12が本発明における「第1のデバイスアンテナ」の一例に相当し、本実施形態における入出力端子14が本発明における「端子」の一例に相当し、本実施形態における上面11aが本発明における「第1の主面」の一例に相当し、本実施形態における下面11bが本発明における「第2の主面」の一例に相当する。
【0048】
本実施形態における電子部品試験装置1は、図1に示すように、DUT10を移動させるハンドラ2と、DUT10の試験を実行するテスタ3と、テスタ3が備えるテストヘッド32(後述)に装着されるロードボード4と、ロードボード4に装着されDUT10と電気的に接続可能なソケット5と、を備えている。ハンドラ2は、ソケット5にDUT10を押圧し、DUT10をテスタ3と電気的に接続する。その後、テスタ3は、以下のような試験をDUT10に対して実行する。先ず、テスタ3は、ソケット5を介してDUT10へ試験信号を送出して、DUT10のデバイスアンテナ12から電波を放射させる。この電波をソケット5が有する試験アンテナ73(後述)で受信することで、DUT10の電波放射特性の試験を行う。次いで、試験アンテナ73から電波を放射させ、DUT10で受信することで、DUT10の電波受信特性の試験を行う。
【0049】
本実施形態における電子部品試験装置1が本発明における「電子部品試験装置」の一例に相当し、本実施形態におけるハンドラ2が本発明における「電子部品ハンドリング装置」の一例に相当し、本実施形態におけるテスタ3が本発明における「テスタ」の一例に相当し、本実施形態におけるロードボード4が本発明における「第1の配線板」の一例に相当し、本実施形態におけるソケット5が本発明における「ソケット」の一例に相当する。
【0050】
ハンドラ2は、図1に示すように、恒温槽20と、コンタクトアーム21と、を備えている。ハンドラ2は側方に突出する部分を有しており、当該突出部部分に恒温槽20が収容されていると共に、当該突出部分の下方の空間に、テストヘッド32が配置されている。すなわち、テストヘッド32の上方に恒温槽20が配置されている。恒温槽20には、恒温槽20の底部に形成された開口を介して内部にソケット5が配置されている。この恒温槽90は、ソケット5に配置されたDUT10に高温又は低温の温度を印加する装置である。特に限定されないが、恒温槽20は、-55℃~+155℃の範囲で温度を調整可能であることが好ましい。本実施形態におけるコンタクトアーム21が本発明における「移動手段」の一例に相当する。
【0051】
コンタクトアーム21は、DUT10を移動させる移動手段であり、ハンドラ2が備えるレール(不図示)に支持されている。このコンタクトアーム21は、水平移動用のアクチュエータ(不図示)を備えており、レールに従って前後左右に動くことが可能となっている。また、このコンタクトアーム21は、上下駆動用のアクチュエータ(不図示)を備えており、上下方向に移動することができる。このコンタクトアーム21は、当該コンタクトアーム21の先端に取り付けられたコンタクトチャック22を備えており、DUT10を保持して移動させることが可能となっている。本実施形態におけるコンタクトチャック22が本発明における「保持部」の一例に相当する。
【0052】
図2は本実施形態におけるコンタクトチャックを示す断面図であり、コンタクトチャックがDUTに当接する前の状態を示す図である。
【0053】
コンタクトチャック22は、図2に示すように、DUT10を吸着保持するための吸着機構23を備えている。この吸着機構23は、吸引配管24と、吸着パッド25と、真空ポンプ26と、を備えている。吸引配管24は、コンタクトチャック22、及び、コンタクトチャック22の先端に装着されたトップソケット60(後述)の内部に鉛直方向に沿って形成されており、吸引配管24の一端は吸着パッド25と連通している。吸引配管24の他端には、真空ポンプ26が接続されている。吸着パッド25は、吸引配管24と連通しており、トップソケット60の下面で開口している。本実施形態における吸着機構23が本発明における「吸着機構」の一例に相当する。
【0054】
コンタクトチャック22がDUT10を保持する際は、図2に示すように、コンタクトアーム21によってコンタクトチャック22がDUT10の直上に移動する。次いで、コンタクトアーム21によって吸着パッド25がDUT10に当接することにより、吸着パッド25、及び、DUT10に囲まれた密閉空間が形成される。この際、吸着パッド25は、DUT10の上面11aにおいて入出力端子14が形成されていない平坦な部分に当接する。その後、真空ポンプ26によって吸引配管24からこの密閉空間の空気が吸引されることで、DUT10がコンタクトチャック22に保持される。
【0055】
テスタ3は、図1に示すように、メインフレーム(テスタ本体)31と、テストヘッド32と、を備えている。メインフレーム31は、ケーブル33を介してテストヘッド32に接続されている。メインフレーム31は、テストヘッド32を介して試験信号をDUT10に送出してDUT10を試験し、当該試験結果に応じてDUT10を評価する。
【0056】
テストヘッド32は、ケーブル33を介してメインフレーム31に接続されており、DUT10の試験の際に、DUT10へ試験信号を送出する。特に図示しないが、この本テストヘッド32には、ソケット5と電気的に接続されたピンエレクトロニクスカードが収納されている。
【0057】
ロードボード4は、図1に示すように、テストヘッド32に装着された配線板であり、テストヘッド32と電気的に接続されている。ロードボード4は、テストヘッド32とソケット5とを電気的に接続する導電路41と、導電路41の端部に設けられたパッド42と、を備えている(図5参照)。テスタ3から送出された試験信号がこの導電路41を介してDUT10に送出される。導電路41は、配線パターンやスルーホール等から構成されている。
【0058】
図3は本実施形態においてDUTをソケットに押圧する前の状態を示す図であると共に図1のIII部の拡大断面図であり、図4は本実施形態においてDUTをソケットに押圧している状態を示す図であると共に図3に対応する図であり、図5図3のV部の拡大断面図である。
【0059】
ソケット5は、図3に示すように、コンタクトチャック22に装着されたトップソケット60と、ロードボード4に装着されたボトムソケット70と、を備えている。このソケット5では、図4に示すように、コンタクトチャック22に保持されたトップソケット60がコンタクトアーム21によってボトムソケット70に当接することで、トップソケット60とボトムソケット70とが電気的に接続可能となっている。トップソケット60は、ねじ止め等によりコンタクトチャック22に着脱可能に固定されている。また、ボトムソケット70も、ねじ止め等によりロードボード4に着脱可能に固定される。このトップソケット60とボトムソケット70は、DUT10の品種変更等に応じて交換される。本実施形態におけるトップソケット60が本発明における「第1のソケット」の一例に相当し、本実施形態におけるボトムソケット70が本発明における「第2のソケット」の一例に相当する。
【0060】
トップソケット60は、ソケット本体61と、ポゴピン62と、配線板63と、を備えている。ソケット本体61は、配線板63に固定されている。ソケット本体61を配線板63に固定する方法としては、例えば、ねじ止め等を例示することができる。
【0061】
ポゴピン62は、図5に示すように、ソケット本体61に形成された保持孔611の内部に配置されており、保持孔611によってソケット本体61に保持されている。このポゴピン62がDUT10の入出力端子14と接続することで、DUT10が電子部品試験装置1と電気的に接続される。
【0062】
配線板63は、ポゴピン62に電気的に接続された導電路631と、導電路631の端部に設けられたパッド632と、を備えている。導電路631は、配線パターンやスルーホール等から構成されている。このパッド632は、ソケット本体61に形成された貫通孔612を介してソケット本体61から露出している。
【0063】
なお、特に図示しないが、貫通孔612に代えてパッド632を露出させる切り欠きがソケット本体61に形成されていてもよい。あるいは、ソケット本体61を配線板63よりも小さくすることでパッド632をソケット本体61から露出させてもよい。
【0064】
ボトムソケット70は、ベース部71と、ポゴピン72と、試験アンテナ73と、減衰部材74と、を備えている。ボトムソケット70は、基板11の下面11bに当接してDUT10を保持すると共に、トップソケット60と電気的に接続することが可能となっている。本実施形態におけるベース部71が本発明における「ベース部」の一例に相当し、本実施形態における試験アンテナ73が本発明における「試験アンテナ」及び「第1の試験アンテナ」の一例に相当し、本実施形態における減衰部材74が本発明における「第1の減衰部材」の一例に相当する。
【0065】
ベース部71は、ロードボード4に固定されている。ベース部71をロードボード4に固定する方法としては、例えば、ねじ止め等を例示することができる。ベース部71は、例えば樹脂材料等の電気絶縁性を有する材料で構成されている。このベース部71は、図4に示すように、その上部に平坦な当接面711を有しており、この当接面711で基板11の下面11bに当接してDUT10を保持することが可能となっている。また、ベース部71には、トップソケット60がボトムソケット70に当接した際に試験アンテナ73をDUT10のデバイスアンテナ12に対向させる開口712が形成されている。さらに、ベース部71には、図5に示すように、ベース部71を厚さ方向に貫通する保持孔713を有している。この保持孔713にポゴピン72が挿入されており、当該ポゴピン72がベース部71に保持されている。本実施形態における開口712が本発明における「第2の開口」の一例に相当する。
【0066】
ポゴピン72は、トップソケット60のパッド632と接続可能な接触子である。このポゴピン72の下端は、ロードボード4のパッド42と接触しており、ポゴピン72がパッド42と電気的に接続されている。また、ポゴピン72の上端は、トップソケット60がボトムソケット70に当接することで、トップソケット60のパッド632と接触することが可能となっている。ポゴピン72がパッド632と接触することで、ボトムソケット70とトップソケット60が電気的に接続され、テスタ3から送出される試験信号をトップソケット60に伝送することができる。
【0067】
試験アンテナ73は、図4に示すように、トップソケット60がボトムソケット70に当接した際に、DUT10のデバイスアンテナ12と対向するように、ベース部71の開口712の内部に配置されている。試験アンテナ73とデバイスアンテナ12の間の距離は、デバイスアンテナ12から放射された電波が近傍界で試験アンテナ73に到達することができるように調整されている。試験アンテナ73としては、例えば、パッチアンテナ(マイクロストリップアンテナ)、及び、ホーンアンテナ等を例示することができる。
【0068】
図6は本実施形態における試験アンテナを示す平面図である。
【0069】
特に限定されないが、試験アンテナ73は、例えば、図6に示すように、基板731の上面731aにマトリクス状に配置された複数の放射素子732と、複数の放射素子732に接続された一の配線パターン733と、を備えていてもよい。これらの放射素子732は、基板731上の金属層をパターニングすることで形成されており、基板731に形成された配線パターン733を介して、基板731に実装された同軸コネクタ734の信号線に接続されている。なお、本実施形態では、複数の放射素子732を基板731に設けているがこれに限定されず、放射素子732の数は1個であってもよい。また、複数の放射素子732を4行×4列のマトリクス状に配置しているが、行数及び列数はこれに限定されない。例えば、放射素子732を8行×8列等で配置してもよい。また、放射素子732をマトリクス状に配置することなく、1列に並べて配置してもよい。
【0070】
配線パターン733は、マイクロストリップ線路であり、放射素子732に給電するための給電配線として機能すると共に、放射素子732からの電気的な信号を同軸コネクタ734まで伝達する伝達経路としても機能する。配線パターン733は、一方側において枝分かれし、複数の放射素子732と接続している。また、配線パターン733は、他方側において1本に合流し同軸コネクタ734と接続している。
【0071】
また、特に図示しないが、試験アンテナ73の下面の全面にグランド層が形成されており、このグランド層は、同軸コネクタ734のグランド線に接続されている。この同軸コネクタ734には、相手方の同軸コネクタを介して同軸ケーブル735(図4参照)が接続されており、試験アンテナ73は、同軸コネクタ734を介してテスタ3と電気的に接続されている。なお、特に図示しないが、同軸コネクタ734に同軸導波管変換アダプタを接続して、試験アンテナ73とテスタ3との間に導波管を介在させてもよい。
【0072】
なお、基板731は、ベース部71に固定されている。基板731をベース部71に固定する方法としては、例えば、ねじ止め等を例示することができる。また、試験アンテナ73とデバイスアンテナ12の間の距離を調整するために、基板とロードボード4の間にシムプレートを配置してもよい。本実施形態における基板731が本発明における「基板」の一例に相当し、本実施形態における放射素子732が本発明における「放射素子」の一例に相当し、本実施形態における配線パターン733が本発明における「配線パターン」の一例に相当する。
【0073】
また、特に限定されないが、試験アンテナ73の基板731とベース部71とが一体的に形成されていてもよい。試験アンテナ73の基板731とベース部71を一体的に形成する方法としては、3Dプリンタを用いた方法等を例示することができる。
【0074】
図7は、本実施形態における試験アンテナの変形例を示す平面図である。
【0075】
試験アンテナ73は、図7に示すように、複数の放射素子732にそれぞれ接続された複数の配線パターン733を備えていてもよい。この試験アンテナ73は、複数の放射素子732と、複数の配線パターン733と、複数の同軸コネクタ734と、を備えている。
【0076】
本変形例の場合、それぞれの配線パターン733の一端は、放射素子732に接続されており、それぞれの配線パターン733の他端は、同軸コネクタ734に接続されている。それぞれの配線パターン733は、他の配線パターン733と相互に独立しており電気的に接続されていない。それぞれの放射素子732から送り出された信号は、配線パターン733を介して、他の放射素子732から送り出される信号とは独立してそれぞれの同軸コネクタ734に送り出される。
【0077】
以上のように、本変形例では、配線パターン733及び同軸コネクタ734において、放射素子732から送り出された信号が合流することがないため、当該信号が相互に独立してテストヘッド32に送り出される。これにより、放射素子732ごとに検出された電波の強度を測定することができるため、OTA試験において、当該強度の分布に基づいて指向性を評価することが可能となる。
【0078】
なお、図7に示す変形例の場合、放射素子732及び配線パターン733と同数の同軸コネクタ734を設けているが、特にこれに限定されない。例えば、試験アンテナ73が、一つの同軸コネクタ734と、当該同軸コネクタ734と16本の配線パターン733との間に介在するスイッチとを備え、当該スイッチにより、適宜、同軸コネクタ734の接続対象とする配線パターン733を切り替えながらOTA試験を実施してもよい。これにより、同軸コネクタ734の本数を減らすことができる。
【0079】
図8は本実施形態におけるトップソケット及びボトムソケットの第1変形例を示す断面図であり、図9は本実施形態におけるボトムソケットの第1変形例を示す図であると共に図8のIX-IX線に沿った断面図である。
【0080】
なお、ボトムソケット70の構成は特に上記に限定されない。例えば、図8に示すように、DUT10が下面11bのデバイスアンテナ12に加えて、当該DUT10の側部に設けられたデバイスアンテナ12aを備えている場合がある。この場合、図8及び図9に示すように、ボトムソケット70が、上述の試験アンテナ73に加えて、試験アンテナ73aを備えていてもよい。この試験アンテナ73aは当該デバイスアンテナ12aに対してDUT10の下面に実質的に平行な方向に配置されている。試験アンテナ56をこのように配置することで、実装面に対して平行な方向に電波の指向性を持つデバイスアンテナ12aであっても試験をすることができる。このようなデバイスアンテナ12aとしては、例えば、ダイポールアンテナ等を例示することができる。この試験アンテナ73aも、上述の試験アンテナ73と同様に、テスタ3と電気的に接続されている。本実施形態におけるデバイスアンテナ12aが本発明における「第2のデバイスアンテナ」の一例に相当する。
【0081】
なお、DUT10がデバイスアンテナ12を備えておらず、デバイスアンテナ12aのみを備えている場合には、ボトムソケット70が、試験アンテナ73を備えず、試験アンテナ73aのみを備えていてもよい。
【0082】
また、図8に示すようにDUT10がデバイスアンテナ12と反対側の面にさらにデバイスアンテナ12bを備えている場合、試験アンテナ73bがトップソケット60の配線板63に配置されていてもよい。この場合、ソケット本体61には、試験アンテナ73bをデバイスアンテナ12と対向させるための開口613が設けられている。試験アンテナ73bをこのように配置することで、DUT10が基板11の両面にデバイスアンテナを備えている場合であっても、それぞれのデバイスアンテナについてOTA試験を実施することができる。
【0083】
図4に戻り、減衰部材74は、ベース部71の開口712の内部に設けられており、試験アンテナ73とデバイスアンテナ12との間に介在している。この減衰部材74は、電波(特にミリ波)を吸収することが可能な材料から構成されたシート状の部材である。減衰部材74の材料としては、電波暗室の内壁に用いられている電波吸収材を構成する材料と同様のものを用いることができ、具体的には、フェライト、及び、樹脂材料等を例示することができる。減衰部材74が有する電波吸収材料の含有率や誘電率を変えることで、当該減衰部材74による電波の減衰量を調整してもよい。なお、減衰部材74の厚さを調整することで当該減衰部材74による電波の減衰量を調整してもよい。
【0084】
減衰部材74は、試験アンテナ73の放射素子732と対向するようにベース部71の開口712の内部に設けられている。本実施形態では、減衰部材74は、平面視において(鉛直方向に沿って見た場合に)、ベース部71の開口712を閉塞しており、放射素子732の全面を覆っている。また、減衰部材74は、ベース部71にDUT10が当接している状態において、DUT10のデバイスアンテナ12と対向するように配置されていると共に、放射素子732とデバイスアンテナ12の間に介在するように配置されている。
【0085】
特に図示しないが、本実施形態では、減衰部材74が、ベース部71の開口712の3方の内面に形成された溝に嵌め込まれていると共に、残りの一つの内面に形成された開口を介して固定部材に接続され、この固定部材がベース部71の外面にねじ止め等で固定されることで、ベース部71に固定されている。或いは、接着剤を用いて減衰部材74をベース部71に固定してもよい。
【0086】
このように、放射素子732とデバイスアンテナ12の間に減衰部材74を介在させることで、試験アンテナ73とデバイスアンテナ12の間の電波通信上の距離を維持しつつ、試験アンテナ73とデバイスアンテナ12の間の現実の距離を相対的に短くすることができる。このため、ソケット5の小型化を図ることができる。
【0087】
また、放射素子732とデバイスアンテナ12の間に減衰部材74を介在させることで、試験アンテナ73とデバイスアンテナ12の間の現実の距離は維持しつつ、試験アンテナ73とデバイスアンテナ12の間の電波通信上の距離を長くすることもできる。このため、試験アンテナ73とデバイスアンテナ12が互いに干渉して試験の精度が悪化することを抑制することができる。
【0088】
図10は本実施形態におけるボトムソケットの第2変形例を示す断面図である。
【0089】
ボトムソケット70は、図10に示すように、開口712の内面に設けられた減衰部材74aと、ベース部71の外面に設けられたシールド層75をさらに備えていてもよい。本実施形態における減衰部材74aが本発明における「第2の減衰部材」の一例に相当し、本実施形態におけるシールド層75が本発明における「シールド層」の一例に相当する。
【0090】
開口712の内面に減衰部材74aが設けられていることで、デバイスアンテナ12又は試験アンテナ73から放射される電波を減衰し、反射を抑えることができるため、試験の精度向上を図ることができる。この減衰部材74aは、上述の減衰部材74と同様の材料で構成されている。
【0091】
また、ベース部71の外面にシールド層75が設けられていることで、DUT10をベース部71の当接面711に当接した際にDUT10がシールド層75に囲まれた配置となり、外部からの電波を遮蔽することができるため、試験の精度向上を図ることができる。
【0092】
なお、このシールド層75に代えて、例えば、金属材料等の導電性を有する材料でベース部71自体を構成することで、ベース部71に電波遮断機能を持たせてもよい。この場合には、ベース部71の保持孔713の内面とポゴピン72との間に絶縁体を介在させる。
【0093】
以下に、本実施形態における電子部品試験装置1によるDUT10のOTA試験について、図2図4を参照しながら説明する。
【0094】
先ず、恒温槽20を起動し、恒温槽20内を所定の温度に調整する。
【0095】
次いで、図2に示すように、ハンドラ2のコンタクトチャック22がコンタクトアーム21によって試験対象のDUT10の直上に移動する。その後、コンタクトチャック22がDUT10に向けて下降し、トップソケット60のポゴピン62がDUT10の入出力端子14に当接すると共に、吸着パッド25がDUT10に当接する。この際、DUT10は通常の姿勢(入出力端子14が下方を向いている姿勢)から反転した姿勢でコンタクトチャック22に保持される。
【0096】
次いで、吸引配管24から空気を吸引することで、コンタクトチャック22がDUT10を吸着保持する。そして、図3に示すように、コンタクトアーム21によりボトムソケット70の直上に移動する。
【0097】
次いで、図4に示すように、コンタクトチャック22がコンタクトアーム21によって下降し、DUT10をボトムソケット70に押圧する。これにより、DUT10の下面11bがボトムソケット70のベース部71の当接面711に当接し、デバイスアンテナ12が試験アンテナ73と対向する。また、これと同時にボトムソケット70のポゴピン72がトップソケット60のパッド632に当接し、DUT10がボトムソケット70及びトップソケット60を介してテストヘッド32と電気的に接続される。
【0098】
そして、DUT10をボトムソケット70に押圧すると共にトップソケット60をDUT10に押圧した状態で、以下のDUT10の電波放射特性の試験と電波受信特性の試験が実施される。
【0099】
具体的には、先ず、メインフレーム31から出力された試験信号が、テストヘッド32に装着されたロードボード4の導電路41、ボトムソケット70のポゴピン72、配線板63の導電路631、及び、トップソケット60のポゴピン62を経由してDUT10に送出される。そして、この試験信号を受けたDUT10は、デバイスアンテナ12から下方に向かって電波を放射する。この電波は、試験アンテナ73に受信され、電気信号に変換されて同軸コネクタ734を介してメインフレーム31に送出され、当該信号に基づいてDUT10の電波放射特性が評価される。
【0100】
次いで、DUT10をボトムソケット70に押圧したままの状態で、メインフレーム31から出力された試験信号が、同軸コネクタ734を介して試験アンテナ73に送出される。この試験信号を受けた試験アンテナ73は、上方に向かって電波を放射する。この電波は、DUT10のデバイスアンテナ12に受信され、電気信号に変換され、トップソケット60、ボトムソケット70、及び、ロードボード4を介して、メインフレーム31に送出され、当該信号に基づいてDUT10の電波受信特性が評価される。
【0101】
DUT10の評価後、コンタクトアーム21が上方に移動し、DUT10がボトムソケット70から離れる。以上でDUT10の試験が終了する。
【0102】
以上のように、本実施形態では、DUT10を保持するボトムソケット70が、DUT10のデバイスアンテナ12に対向するように配置された試験アンテナ73を備えている。このボトムソケット70の当接面711にDUT10の下面11bを当接させることで、デバイスアンテナ12と試験アンテナ73との位置関係が、デバイスアンテナ12からの電波がNear Fieldで試験アンテナ73に到達するような位置関係に設定されるため、Near FieldでのOTA試験を実施することができる。
【0103】
また、ハンドラのコンタクトチャックに試験アンテナを配置してOTA試験を行う方法が考えられる。しかしながら、この方法では、試験アンテナとテストヘッドとの間に着脱可能なコネクタが介在することとなり、このコネクタが試験の度に着脱されるため、接続信頼性に劣る場合がある。
【0104】
これに対し、本実施形態では、試験アンテナ73がロードボード4上のボトムソケット70に配置されており、同軸コネクタ734を介してテストヘッド32に電気的に接続されている。これにより、当該信号をテスタに安定的に送出することができるため、試験の精度向上を図ることができる。
【0105】
さらに、本実施形態では、試験アンテナ73とデバイスアンテナ12の間に減衰部材74が介在しているため、試験アンテナ73とデバイスアンテナ12の間の電波通信上の距離を維持しつつ、試験アンテナ73とデバイスアンテナ12の間の現実の距離を相対的に短くすることができる。このため、ソケット5の小型化を図ることができる。
【0106】
図11は本実施形態における電子部品試験装置の変形例を示す断面図である。
【0107】
なお、本実施形態では、電子部品試験装置1がハンドラ2を備えているが、電子部品試験装置1がハンドラ2を備えていないいわゆるマニュアルタイプの試験装置であってもよい。この場合には、図11に示すように、トップソケット60が、ボトムソケット70と嵌め合わされるソケットカバー64を備えていると共に、ベース部71がソケットカバー64と係合する凹部714を備えている。ソケットカバー64には、凹部714と係合するラッチ641を備えており、ラッチ641と凹部714が係合することで、トップソケット60がボトムソケット70に固定される。トップソケット60がソケットカバー64を備えていることで、ハンドラ2を用いなくともトップソケット60をボトムソケット70に固定し、DUT10をボトムソケット70に押圧することができる。これにより、デバイスアンテナ12と試験アンテナ73を対向させると共に、トップソケット60とボトムソケット70とを電気的に接続させることができるため、Near FieldでのOTA試験を実施することができる。
【0108】
≪第2実施形態≫
図12は本実施形態における電子部品試験装置の全体構成を示す概略断面図である。
【0109】
本実施形態における電子部品試験装置1Bは、ロードボード4B、トップソケット60B、及び、ボトムソケット70Bの構成が第1実施形態と相違するが、それ以外の構成は同様である。以下に、第2実施形態における電子部品試験装置1Bについて第1実施形態との相違点についてのみ説明し、第1実施形態と同様の構成である部分については同一符号を付して説明を省略する。
【0110】
本実施形態におけるロードボード4Bには、図12に示すように、ボトムソケット70Bが嵌め込まれた開口43が形成されている。この開口43を介してコンタクトチャック22に保持されたDUT10をボトムソケット70Bに当接させることが可能となっている。本実施形態における開口43が本発明における「第1の開口」の一例に相当する。
【0111】
図13は本実施形態においてDUTをソケットに押圧する前の状態を示す図であると共に図12のXIII部の拡大断面図であり、図14は本実施形態においてDUTをソケットに押圧している状態を示す図であると共に図13に対応する図であり、図15図13のXV部の拡大断面図である。
【0112】
トップソケット60Bは、図13に示すように、ロードボード4Bのパッド42と対応して設けられたポゴピン65を備えている。このポゴピン65は、図15に示すように、ソケット本体61Bの貫通孔612の内部に配置されてソケット本体61Bに保持されており、パッド632と接触している。ポゴピン65は、DUT10がボトムソケット70Bに当接することで(図14参照)、ロードボード4Bのパッド42と当接し、トップソケット60Bとロードボード4Bとを電気的に接続することができる。
【0113】
ボトムソケット70Bは、図13に示すように、ロードボード4B及びテストヘッド32に埋め込まれるように配置されている。ボトムソケット70Bは、ロードボード4Bに形成された開口43を介してロードボード4Bから露出しており、試験アンテナ73がこの開口43を介してデバイスアンテナ12と対向することが可能となっている。
【0114】
ボトムソケット70Bは、第1実施形態におけるボトムソケットと異なり、テスタ3と電気的に接続されたポゴピンを備えていない。本実施形態において、テスタ3から送出された試験信号は、ボトムソケット70Bを経由せず、ロードボード4Bのパッド42からトップソケット60Bのポゴピン65を介してDUT10に伝送される。本実施形態では、トップソケット60Bとボトムソケット70Bに加えてロードボード4BもDUT10の品種変更等に応じて交換される。すなわち、本実施形態では、ソケット5Bがトップソケット60Bとボトムソケット70Bとロードボード4Bから構成されている。なお、ロードボード4Bは、テストヘッド32にコネクタ等を介して着脱可能に固定されている。
【0115】
本実施形態における電子部品試験装置1BによるDUT10のOTA試験は、第1実施形態における試験と同様の手順で実施することができる。なお、当該試験の際、テスタ3から送出された試験信号は、テストヘッド32、ロードボード4B、及び、トップソケット60Bを介してDUT10に伝送される。
【0116】
以上のように、本実施形態では、DUTを保持するボトムソケット70Bが、DUT10のデバイスアンテナ12に対向するように配置された試験アンテナ73を備えている。このボトムソケット70Bの当接面711にDUT10の下面11bを当接させることで、デバイスアンテナ12と試験アンテナ73との位置関係が、デバイスアンテナ12からの電波がNear Fieldで試験アンテナ73に到達するような位置関係に設定されるため、Near FieldでのOTA試験を実施することができる。
【0117】
また、本実施形態では、第1実施形態と同様に、試験アンテナ73とデバイスアンテナ12の間に減衰部材74が介在しているため、試験アンテナ73とデバイスアンテナ12の間の電波通信上の距離を維持しつつ、試験アンテナ73とデバイスアンテナ12の間の現実の距離を相対的に短くすることができる。このため、ソケット5Bの小型化を図ることができる。
【0118】
なお、以上に説明した実施形態は、本発明の理解を容易にするために記載されたものであって、本発明を限定するために記載されたものではない。したがって、上記の実施形態に開示された各要素は、本発明の技術的範囲に属する全ての設計変更や均等物をも含む趣旨である。
【0119】
例えば、上述の実施形態では、電子部品試験装置が、DUTの試験として、当該DUTの電波放射特性と電波受信特性の両方を試験したが、特にこれに限定されない。例えば、電子部品試験装置が、DUTの試験として、当該DUTの電波放射特性又は電波受信特性のいずれか一方のみを試験してもよい。
【符号の説明】
【0120】
1,1B…電子部品試験装置
2…ハンドラ
20…恒温槽
21…コンタクトアーム
22…コンタクトチャック
23…吸着機構
24…吸引配管
25…吸着パッド
26…真空ポンプ
3…テスタ
31…メインフレーム
32…テストヘッド
33…ケーブル
4,4B
41…導電路
42…パッド
43…開口
5,5B…ソケット
60,60B…トップソケット
61…ソケット本体
611…保持孔
612…貫通孔
613…開口
62…ポゴピン
63…配線版
631…導電路
632…パッド
64…ソケットカバー
65…ポゴピン
70,70B…ボトムソケット
71,71…ベース部
711…当接面
712…開口
713…保持孔
714…凹部
72…ポゴピン
73,73a,73b…試験アンテナ
731…基板
732…放射素子
733…配線パターン
734…同軸コネクタ
735…同軸ケーブル
74,74a…減衰部材
75…シールド層
10…電子部品
12,12a,12b…デバイスアンテナ
13…半導体チップ
14…入出力端子
図1
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