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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-12-26
(45)【発行日】2024-01-10
(54)【発明の名称】照明器具
(51)【国際特許分類】
   H05B 47/16 20200101AFI20231227BHJP
   F21S 9/02 20060101ALI20231227BHJP
   F21L 4/00 20060101ALI20231227BHJP
   F21V 23/00 20150101ALI20231227BHJP
   F21Y 115/10 20160101ALN20231227BHJP
【FI】
H05B47/16
F21S9/02 410
F21S9/02 200
F21L4/00 410
F21V23/00 140
F21Y115:10
【請求項の数】 3
(21)【出願番号】P 2020072097
(22)【出願日】2020-04-14
(65)【公開番号】P2021170433
(43)【公開日】2021-10-28
【審査請求日】2023-03-10
(73)【特許権者】
【識別番号】398067155
【氏名又は名称】株式会社デンキョーグループホールディングス
(74)【代理人】
【識別番号】100130513
【弁理士】
【氏名又は名称】鎌田 直也
(74)【代理人】
【識別番号】100074206
【弁理士】
【氏名又は名称】鎌田 文二
(74)【代理人】
【識別番号】100130177
【弁理士】
【氏名又は名称】中谷 弥一郎
(72)【発明者】
【氏名】村山 欣哉
【審査官】坂口 達紀
(56)【参考文献】
【文献】特開2010-73334(JP,A)
【文献】特開2017-208179(JP,A)
【文献】国際公開第2016/084159(WO,A1)
【文献】特開平8-212813(JP,A)
【文献】特開2005-327524(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2001/0055207(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H05B 39/00-39/10
45/00-45/58
47/00-47/29
F21K 9/00-9/90
F21S 2/00-45/70
F21L 2/00-27/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
外部交流電源の交流電流を直流電流に変換するコンバータと、前記コンバータを介して外部交流電源から供給される電力により充電される二次電池と、前記外部交流電源または二次電池から供給される電力により点灯するランプと、前記ランプの点灯と消灯を切り替えるスイッチと、前記外部交流電源からの電力の供給状態および前記スイッチの状態に基づいて前記ランプの点灯と消灯を制御するマイクロコントローラとを備えた照明器具において、
前記マイクロコントローラは、前記外部交流電源からの電力の供給が停止したときに、その供給電力の電圧が正常時のレベルからそれよりも低い所定のレベルになるまでの遷移時間を測定し、前記遷移時間が所定の基準時間以上の場合は前記ランプを二次電池で点灯させ、前記遷移時間が前記基準時間よりも短い場合は前記スイッチの状態に基づいてランプを二次電池で点灯させるかまたは消灯させるものであることを特徴とする照明器具。
【請求項2】
前記コンバータが、前記二次電池、ランプ、スイッチおよびマイクロコントローラを備えた器具本体と別体で、その器具本体に接続されるAC-DCアダプタであることを特徴とする請求項1に記載の照明器具。
【請求項3】
前記二次電池、ランプ、スイッチおよびマイクロコントローラを含む電灯部が、前記コンバータを含むベース部に対して着脱可能に取り付けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の照明器具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、通常は外部交流電源に接続された状態で使用され、停電時には非常灯となる照明器具に関する。
【背景技術】
【0002】
一般家庭においては、夜間の停電時等に使用するための懐中電灯を保管していることが多いが、その保管場所は必ずしも普段の生活活動を行っているエリアになく、災害による夜間の停電時に迅速に行動できないおそれがある。
【0003】
これに対して、特許文献1では、懐中電灯タイプの非常灯を組み込んだ形態の電気スタンドが提案されている。この電気スタンドは、二次電池を内蔵する懐中電灯タイプの電灯部を、充電器を内蔵するベース部に対して電気的および機械的に着脱可能に取り付けたものであり、通常時は、ベース部を一般家庭の電源(商用電源)のコンセントに接続することにより、充電器で二次電池を充電する状態で電気スタンドとして使用される。そして、停電時には、電灯部が二次電池の電力で自動点灯して非常灯となり、この電灯部をベース部から取り外して懐中電灯のように持ち運べるようになっている。したがって、この電気スタンドを普段の生活活動を行っているエリアに設置しておけば、夜間の停電時にも迅速に行動できるようになる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】国際公開第2007/032187号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、特許文献1で提案されている電気スタンドでは、停電でないときにも電灯部を取り外して懐中電灯として使用することができる。しかし、通常時に電灯部を懐中電灯として使用する場合は、電灯部をベース部から取り外したときに、停電時と同様に商用電源からの電力供給が停止して電灯部が自動点灯するので、実際に点灯が必要になるまでは電灯部に設けられているスイッチを操作して消灯させておくことになり、そのスイッチ操作を面倒に感じることがある。また、電灯部を取り外したときに消灯させることを忘れていると、二次電池の電圧が低下して必要なときに点灯できなくなるおそれもある。
【0006】
そこで、本発明は、通常は外部交流電源に接続された状態で使用され、停電時には自動点灯する非常灯となり、かつ通常時には自動点灯させることなく外部交流電源から切り離して使用できる照明器具を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の課題を解決するために、本発明は、外部交流電源の交流電流を直流電流に変換するコンバータと、前記コンバータを介して外部交流電源から供給される電力により充電される二次電池と、前記外部交流電源または二次電池から供給される電力により点灯するランプと、前記ランプの点灯と消灯を切り替えるスイッチと、前記外部交流電源からの電力の供給状態および前記スイッチの状態に基づいて前記ランプの点灯と消灯を制御するマイクロコントローラとを備えた照明器具において、前記マイクロコントローラは、前記外部交流電源からの電力の供給が停止したときに、その供給電力の電圧が正常時のレベルからそれよりも低い所定のレベルになるまでの遷移時間を測定し、前記遷移時間が所定の基準時間以上の場合は前記ランプを二次電池で点灯させ、前記遷移時間が前記基準時間よりも短い場合は前記スイッチの状態に基づいてランプを二次電池で点灯させるかまたは消灯させるものである構成を採用した。この構成は、外部交流電源の停電の場合、供給電力の電圧低下の速度が、コンバータに含まれるコンデンサの放電作用の影響により、通常時の外部交流電源からの切り離しの場合よりも遅くなるという知見に基づいてなされたものである。
【0008】
上記の構成によれば、通常は外部交流電源に接続された状態で使用される照明器具において、外部交流電源からの供給電力の電圧低下時の遷移時間に対する基準時間を適切に設定することにより、外部交流電源からの電力供給の停止が停電(コンバータの入力側での電力供給遮断)の場合はランプが二次電池で自動点灯し、着脱可能な電灯部の取り外し等(コンバータの出力側での電力供給遮断)の場合は、ランプが自動点灯しないようにすることができる。すなわち、停電時には自動点灯する非常灯となり、かつ通常時には自動点灯させることなく外部交流電源から切り離して使用できるようになる。
【0009】
ここで、前記コンバータとしては、前記二次電池、ランプ、スイッチおよびマイクロコントローラを備えた器具本体と別体で、その器具本体に接続されるAC-DCアダプタを採用することができる。このようにすれば、通常時に、器具本体を自動点灯させることなくAC-DCアダプタから切り離して使用できるものとなる。
【0010】
また、前記二次電池、ランプ、スイッチおよびマイクロコントローラを含む電灯部が、前記コンバータを含むベース部に対して着脱可能に取り付けられている構成とすることもきる。このようにすれば、通常時に、電灯部を自動点灯させることなくベース部から取り外して使用できるものとなる。
【発明の効果】
【0011】
本発明の照明器具は、上述したように、外部交流電源からの電力の供給が停止したときに、その供給電力の電圧低下の遷移時間が基準時間以上の場合はランプを二次電池で自動点灯させ、遷移時間が基準時間よりも短い場合にはランプが自動点灯しないようにしたものであるから、通常は外部交流電源に接続された状態で使用され、停電時には自動点灯するが、通常時の消灯中にコンバータの出力側で電力供給が遮断された場合は自動点灯しないものとなる。
【0012】
したがって、ランプや二次電池等を含む器具本体とAC-DCアダプタとで構成した照明器具において、その器具本体をAC-DCアダプタから切り離して使用する場合や、ランプや二次電池等を含む電灯部とコンバータを含むベース部とで構成した照明器具において、その電灯部をベース部から取り外して使用する場合に、ランプが自動点灯することがなく、消灯のためのスイッチ操作が不要となるし、無駄な点灯による二次電池の電圧低下を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】第1実施形態の照明器具の通常の使用状態を示す側面図
図2】(a)、(b)は、それぞれ図1の照明器具の別の使用状態の説明図
図3図1の照明器具のランプ制御のフローチャート
図4】第2実施形態の照明器具の側面図
図5】第3実施形態の照明器具の側面図
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、図面に基づき、本発明の実施形態を説明する。図1および図2は第1実施形態の照明器具を示す。この照明器具は、図1に示すように、器具本体1と、入力側を外部交流電源(この例では商用電源)のコンセントに接続され、出力側を器具本体1に接続されるAC-DCアダプタ2とからなる。その器具本体1は、後述するように懐中電灯としても使用可能な電灯部3と、電灯部3が着脱可能に取り付けられるスタンド4とからなる。そして、その電灯部3に対して、スタンド4とAC-DCアダプタ2をまとめてベース部5と称する。
【0015】
前記電灯部3は、テーパ筒状の前ケース11aと有底円筒状の後ケース11bを軸方向で接続したケース11と、前ケース11aの内側に取り付けられるランプ12と、後ケース11bの上面から突出するように設けられる第1のスイッチ13と、後ケース11bに内蔵される二次電池14およびマイクロコントローラ15とを備えており、その後ケース11bの下部がスタンド4の上部に着脱可能かつ鉛直面内で回動可能に取り付けられている。そのランプ12にはLEDランプが用いられ、二次電池14にはリチウムイオン電池が用いられている。
【0016】
前記ランプ12は外部交流電源または二次電池14から供給される電力により点灯するようになっており、二次電池14はAC-DCアダプタ2を介して外部交流電源から供給される電力により充電されるようになっている。また、第1のスイッチ13はランプ12の点灯と消灯を切り替えるためのものであり、マイクロコントローラ15は、後述するように、外部交流電源からの電力の供給状態および第1のスイッチ13の状態に基づいてランプ12の点灯と消灯を制御するものである。
【0017】
前記スタンド4は、電灯部3を取り付けられる円筒状の支柱16と、支柱16が立設される円盤状の基台17と、基台17の上面側に設けられる第2のスイッチ18とを備えており、その基台17がAC-DCアダプタ2に接続されている。そして、その基台17から支柱16の内部を通り、支柱16の途中部から引き出されたUSBケーブル19の先端のUSBコネクタ20が、電灯部3の後ケース11bの後端面に設けられたUSBポート(図示省略)に差し込まれるようになっている。また、第2のスイッチ18は、電灯部3の第1のスイッチ13と同じくランプ12の点灯と消灯を切り替えるためのものであり、その第2のスイッチ18の状態に基づいてランプ12の点灯と消灯を制御するマイクロコントローラ(図示省略)が基台17に内蔵されている。
【0018】
前記AC-DCアダプタ2は、直方体状の本体部21と、本体部21から突出するACプラグ22と、本体部21からACプラグ22と反対の側に延びる出力ケーブル23と、出力ケーブル23の先端に取り付けられたDCプラグ24とからなる。そして、そのACプラグ22が外部交流電源のコンセントに差し込まれ、DCプラグ24がスタンド4の基台17の側面に設けられたプラグ差込口(図示省略)に差し込まれることにより、外部交流電源から入力される交流電流を本体部21で直流電流に変換して器具本体1へ出力するコンバータの役割を果たすようになっている。
【0019】
この照明器具は、上記の構成であり、通常は、図1に示したように、器具本体1の電灯部3が電気的および機械的にスタンド4に接続され、スタンド4がAC-DCアダプタ2を介して外部交流電源に接続された状態で、電気スタンドとして使用される。そして、このように通常使用している間に、AC-DCアダプタ2を介して外部交流電源から供給される電力により電灯部3の二次電池14が充電され、通常使用中に停電になったときには自動点灯して非常灯としての役割を果たす。また、必要に応じて、図2(a)に示すように、器具本体1をAC-DCアダプタ2から切り離して外部交流電源のコンセントがない場所で電気スタンドとして使用したり、図2(b)に示すように、電灯部3をスタンド4のUSBケーブル19から切り離したうえで、電灯部3をスタンド4(ベース部5)から取り外して懐中電灯として使用したりすることもできる。
【0020】
次に、上述した各使用状態での電灯部3のマイクロコントローラ15によるランプ12の制御方法を、図3に基づいて説明する。なお、マイクロコントローラ15による制御のスタートの条件は、AC-DCアダプタ2が外部交流電源および器具本体1に接続されていること、二次電池14の電圧が所定値(この例では3V)以上であること、およびランプ12が消灯状態にあることとなっている。
【0021】
マイクロコントローラ15による制御がスタートすると、まず、外部電圧(外部交流電源から電灯部3へ供給される電力の電圧)が正常時のレベル(この例では2.5V以上)であるかどうか、すなわち外部交流電源から正常に電力が供給されているかどうかを判定する(ステップS1)。
【0022】
そして、ステップS1で正常に電力が供給されていれば、第1のスイッチ13の状態に応じて、外部交流電源でランプ12を点灯させるか消灯させる(ステップS2~4)。なお、このときには、スタンド4の基台17に内蔵されたマイクロコントローラも、第2のスイッチ18の状態に基づいてランプ12の点灯と消灯を制御するようになっている。すなわち、ランプ12の点灯と消灯を切り替えるスイッチが2つある電気スタンドとして使用することができる。
【0023】
一方、ステップS1で外部交流電源からの電力供給が停止したと判定したときは、外部電圧が正常時のレベルからそれよりも低い所定のレベル(この例では2.0V未満)になるまでの遷移時間を測定し(ステップS5~7)、その遷移時間が所定の基準時間(この例では100msec)以上かどうかを判定する(ステップS8)。
【0024】
このステップS8の判定は、外部交流電源の停電の場合は、AC-DCアダプタ2に含まれるコンデンサの放電作用の影響により、供給電力の電圧低下の速度が、器具本体1のAC-DCアダプタ2からの切り離しや電灯部3のベース部5からの取り外しによるAC-DCアダプタ2の出力側(二次電池14の入力側)での電力供給遮断の場合よりも遅くなるという知見に基づいて、遷移時間が所定の基準時間以上の場合に外部交流電源の停電が生じているとするものである。
【0025】
そして、ステップS8で停電と判定すれば、外部電圧が正常時のレベルに戻るまで、すなわち復電するまで二次電池14でランプ12を自動点灯させ(ステップS9~10)、復電後はステップS2に戻るようにする。
【0026】
一方、ステップS8で停電でないと判定したときは、外部交流電源からの電力供給が回復するまで、第1のスイッチ13の状態に応じて二次電池14でランプ12を点灯させるか消灯させ(ステップS11~14)、電力供給が回復すれば復電の場合と同じくステップS2に戻るようにする。なお、このときも、器具本体1をAC-DCアダプタ2から切り離した場合は、第2のスイッチ18でもランプ12の点灯と消灯を切り替えることができる。
【0027】
この照明器具は、上述したように、通常は外部交流電源に接続された状態で使用され、停電時にはランプ12が自動点灯するが、通常時の消灯中に二次電池14の入力側で電力供給が遮断された場合はランプ12が自動点灯しないようにしたので、器具本体1をAC-DCアダプタ2から切り離して使用する場合や、電灯部3をベース部5から取り外して使用する場合に、従来の自動点灯したランプを消灯させるスイッチ操作が不要であり、無駄な点灯によって二次電池14の電圧が低下するおそれもなく、便利で扱いやすいものとなっている。
【0028】
図4は第2実施形態を示す。この実施形態は、第1実施形態をベースとし、そのAC-DCアダプタ2の代わりに、外部交流電源のコンセントに差し込まれるプラグ25aを有するAC電源コード25をスタンド4の基台26に固定的に接続している。その基台26には、AC電源コード25を介して送られてくる外部交流電源の交流電流を直流電流に変換するコンバータ27が内蔵されており、第1実施形態と同じ第2のスイッチ18が設けられている。したがって、スタンド4とAC電源コード25が電灯部3に対するベース部5となっている。また、通常は外部交流電源に接続された状態で使用され、停電時には非常灯となり、電灯部3をベース部5から取り外して懐中電灯として使用できる点は第1実施形態と同じである。
【0029】
そして、AC電源コード25のプラグ25aを外部交流電源のコンセントから抜くと、停電と判定してランプ12が自動点灯するので、外部交流電源のコンセントがない場所で使用するときは常時点灯状態となるが、懐中電灯として使用する場合には、第1実施形態と同じくランプ12が自動点灯せず、第1のスイッチ13の操作でランプ12の点灯と消灯を切り替えることができる。
【0030】
図5は第3実施形態を示す。この実施形態は、第1実施形態と異なる形状・部品配置の器具本体6を、第1実施形態と同じAC-DCアダプタ2に接続したものである。その器具本体6が電灯部7と電灯部7が取り付けられるスタンド8とからなる点は、第1実施形態と同様である。
【0031】
前記電灯部7は、矩形平板状のケース28の下面の前端側に開口28aを形成し、その開口28aの内側に図示省略したランプ(LEDランプ)を取り付けたものであり、第1実施形態のようなスイッチは設けられておらず、二次電池およびマイクロコントローラも内蔵されていない。そして、ケース28の後端近傍の下面側でスタンド8の上端部に着脱不能かつ鉛直面内で回動可能に取り付けられ、スタンド8と電気的および機械的に接続されている。
【0032】
前記スタンド8は、側面視で正面が直線的に傾斜し、背面が上端から正面と平行に延びて途中から正面と離れる方向に延び、全体として下端に近づくほど広幅となるように形成されている。そして、その正面の下端近傍に、電灯部7のランプの点灯と消灯を切り替えるためのスイッチ29が設けられている。また、図示は省略するが、このスタンド8の内部に、二次電池(リチウムイオン電池)と、外部交流電源からの電力の供給状態およびスイッチ29の状態に基づいてランプの点灯と消灯を制御するマイクロコントローラが設けられている。
【0033】
この第3実施形態も、第1実施形態と同様に、通常はスタンド8がAC-DCアダプタ2を介して外部交流電源に接続された状態で電気スタンドとして使用され、通常使用中の停電時にはランプが自動点灯して非常灯の役割を果たすようになっている。また、器具本体6をAC-DCアダプタ2から切り離して外部交流電源のコンセントがない場所で使用することができ、そのときにランプが自動点灯しない点も第1実施形態と同じである。
【0034】
なお、上述した各実施形態では、スイッチの切り替えを入(点灯)と切(消灯)のみとしたが、例えば押圧するごとに点灯のうちの複数のモードと消灯が順に変化するタイプのスイッチを採用することもできる。
【0035】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した意味ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【符号の説明】
【0036】
1、6 器具本体
2 AC-DCアダプタ
3、7 電灯部
4、8 スタンド
5 ベース部
11、28 ケース
12 ランプ
13 第1のスイッチ
14 二次電池
15 マイクロコントローラ
16 支柱
17、26 基台
18 第2のスイッチ
19 USBケーブル
25 AC電源コード
27 コンバータ
29 スイッチ
図1
図2
図3
図4
図5