(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-12-26
(45)【発行日】2024-01-10
(54)【発明の名称】紐付ジョブ自動起動装置、紐付ジョブ自動起動方法、および、紐付ジョブ自動起動プログラム
(51)【国際特許分類】
G06F 9/445 20180101AFI20231227BHJP
【FI】
G06F9/445 130
(21)【出願番号】P 2020122865
(22)【出願日】2020-07-17
【審査請求日】2022-12-15
(73)【特許権者】
【識別番号】398040527
【氏名又は名称】株式会社オービック
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】山ノ内 宗人
(72)【発明者】
【氏名】上野 剛光
【審査官】大塚 俊範
(56)【参考文献】
【文献】特開2012-215912(JP,A)
【文献】特開2018-028798(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 9/445
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
記憶部と制御部とを備えた紐付ジョブ自動起動装置であって、
前記記憶部は、
対象ジョブの起動をどのジョブで行うかを示すジョブID、前記対象ジョブの起動をどのタイミングで発生させるかを示すイベントタイプ、および、どの項目を制御するために前記対象ジョブを起動させるかを示すコントロールIDを紐付けて設定したヘルプイベント管理マスタを記憶するヘルプイベント管理記憶手段と、
どの前記対象ジョブを起動させるかを示すスタートアップジョブIDを設定したヘルプジョブ起動設定マスタを記憶するヘルプジョブ起動設定記憶手段と、
前記対象ジョブに表示させる前記項目の取得方式を示す取得タイプ、および、当該項目に採用する採用値を紐付けて設定したヘルプジョブ起動設定サポートマスタを記憶するヘルプジョブ起動設定サポート記憶手段と、
を備え、
前記制御部は、
前記ヘルプイベント管理マスタ、前記ヘルプジョブ起動設定マスタおよび前記ヘルプジョブ起動設定サポートマスタに基づいて、イベント発生時において、所定の前記項目に該当する該当値をセットした前記対象ジョブを起動させるジョブ起動手段、
を備えたことを特徴とする紐付ジョブ自動起動装置。
【請求項2】
前記ジョブ起動手段は、
前記取得タイプとしてウィザードが設定されている場合、前記ヘルプイベント管理マスタ、前記ヘルプジョブ起動設定マスタおよび前記ヘルプジョブ起動設定サポートマスタに基づいて、前記イベント発生時において、前記ウィザードを表示させ、前記ウィザードに回答が入力された場合、当該回答に基づいて、前記所定の項目に該当する回答値をセットした前記対象ジョブを起動させることを特徴とする請求項1に記載の紐付ジョブ自動起動装置。
【請求項3】
前記ジョブ起動手段は、
前記取得タイプとして前記ウィザードが設定されている場合、前記ヘルプイベント管理マスタ、前記ヘルプジョブ起動設定マスタおよび前記ヘルプジョブ起動設定サポートマスタに基づいて、前記イベント発生時において、複数の前記ウィザードを表示させ、全ての前記ウィザードに回答が入力された場合、当該回答に基づいて、前記所定の項目に該当する前記回答値をセットした前記対象ジョブを起動させることを特徴とする請求項2に記載の紐付ジョブ自動起動装置。
【請求項4】
前記ジョブ起動手段は、
前記イベント発生時において、当該イベントに一致する前記ヘルプイベント管理マスタのレコードを特定し、前記ヘルプイベント管理マスタのレコードに紐付く前記ヘルプジョブ起動設定マスタのレコードから前記対象ジョブを特定し、前記ヘルプジョブ起動設定マスタのレコードに紐付く前記ヘルプジョブ起動設定サポートマスタのレコードを特定することで、前記所定の項目に該当する当該ヘルプジョブ起動設定サポートマスタに設定された前記採用値をセットした、当該ヘルプジョブ起動設定マスタに設定された前記対象ジョブを起動させることを特徴とする請求項1に記載の紐付ジョブ自動起動装置。
【請求項5】
前記記憶部は、
ユーザ、前記スタートアップジョブID、および、前記対象ジョブの使用権限を紐付けて設定したユーザ権限マスタを記憶するユーザ権限記憶手段、
を更に備え、
前記ジョブ起動手段は、
更に、前記ユーザ権限マスタに基づいて、前記イベントを発生させた前記ユーザに前記対象ジョブの前記使用権限があるか否かを判定することを特徴とする請求項1から4のいずれか一つに記載の紐付ジョブ自動起動装置。
【請求項6】
前記ジョブ起動手段は、
前記取得タイプとして画面値が設定されている場合、前記ヘルプイベント管理マスタ、前記ヘルプジョブ起動設定マスタおよび前記ヘルプジョブ起動設定サポートマスタに基づいて、前記イベント発生時において、前記所定の項目に該当する前記画面値をセットした前記対象ジョブを起動させることを特徴とする請求項1に記載の紐付ジョブ自動起動装置。
【請求項7】
前記ジョブ起動手段は、
前記取得タイプとして固定値が設定されている場合、前記ヘルプイベント管理マスタ、前記ヘルプジョブ起動設定マスタおよび前記ヘルプジョブ起動設定サポートマスタに基づいて、前記イベント発生時において、前記所定の項目に該当する前記固定値をセットした前記対象ジョブを起動させることを特徴とする請求項1に記載の紐付ジョブ自動起動装置。
【請求項8】
前記イベント発生時は、
項目入力時、ジョブ起動時、データ更新時、データ削除時、エラー発生時、または、データ登録時であることを特徴とする請求項1から7のいずれか一つに記載の紐付ジョブ自動起動装置。
【請求項9】
記憶部と制御部とを備えた紐付ジョブ自動起動装置に実行させるための紐付ジョブ自動起動方法であって、
前記記憶部は、
対象ジョブの起動をどのジョブで行うかを示すジョブID、前記対象ジョブの起動をどのタイミングで発生させるかを示すイベントタイプ、および、どの項目を制御するために前記対象ジョブを起動させるかを示すコントロールIDを紐付けて設定したヘルプイベント管理マスタを記憶するヘルプイベント管理記憶手段と、
どの前記対象ジョブを起動させるかを示すスタートアップジョブIDを設定したヘルプジョブ起動設定マスタを記憶するヘルプジョブ起動設定記憶手段と、
前記対象ジョブに表示させる前記項目の取得方式を示す取得タイプ、および、当該項目に採用する採用値を紐付けて設定したヘルプジョブ起動設定サポートマスタを記憶するヘルプジョブ起動設定サポート記憶手段と、
を備え、
前記制御部で実行させる、
前記ヘルプイベント管理マスタ、前記ヘルプジョブ起動設定マスタおよび前記ヘルプジョブ起動設定サポートマスタに基づいて、イベント発生時において、所定の前記項目に該当する該当値をセットした前記対象ジョブを起動させるジョブ起動ステップ、
を含むことを特徴とする紐付ジョブ自動起動方法。
【請求項10】
記憶部と制御部とを備えた紐付ジョブ自動起動装置に実行させるための紐付ジョブ自動起動プログラムであって、
前記記憶部は、
対象ジョブの起動をどのジョブで行うかを示すジョブID、前記対象ジョブの起動をどのタイミングで発生させるかを示すイベントタイプ、および、どの項目を制御するために前記対象ジョブを起動させるかを示すコントロールIDを紐付けて設定したヘルプイベント管理マスタを記憶するヘルプイベント管理記憶手段と、
どの前記対象ジョブを起動させるかを示すスタートアップジョブIDを設定したヘルプジョブ起動設定マスタを記憶するヘルプジョブ起動設定記憶手段と、
前記対象ジョブに表示させる前記項目の取得方式を示す取得タイプ、および、当該項目に採用する採用値を紐付けて設定したヘルプジョブ起動設定サポートマスタを記憶するヘルプジョブ起動設定サポート記憶手段と、
を備え、
前記制御部において、
前記ヘルプイベント管理マスタ、前記ヘルプジョブ起動設定マスタおよび前記ヘルプジョブ起動設定サポートマスタに基づいて、イベント発生時において、所定の前記項目に該当する該当値をセットした前記対象ジョブを起動させるジョブ起動ステップ、
を実行させるための紐付ジョブ自動起動プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、紐付ジョブ自動起動装置、紐付ジョブ自動起動方法、および、紐付ジョブ自動起動プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、パーソナルコンピュータがユーザにより利用されている際に、エラー等のイベントの発生を検知した場合、イベントに関する検索キーワードを生成し、検索キーワードを複数の検索エンジンで検索させ、検索結果をイベントに対処するための解決方法としてユーザに提示する構成が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記特許文献1記載の発明においては、検索結果の入手先として掲示板や質問サイトなどと称されるサイトを含む構成となっているため、悪意を持った投稿者による真偽不明の情報がイベントに対処するための解決方法としてユーザに提示されてしまうという課題があった。
【0005】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであって、コンピュータ使用中のイベント発生時に、予め紐付けが行われている必要作業となるジョブを自動で起動させ、イベントに対処するための解決方法としてユーザに提示することができる紐付ジョブ自動起動装置、紐付ジョブ自動起動方法、および、紐付ジョブ自動起動プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る紐付ジョブ自動起動装置は、記憶部と制御部とを備えた紐付ジョブ自動起動装置であって、前記記憶部は、対象ジョブの起動をどのジョブで行うかを示すジョブID、前記対象ジョブの起動をどのタイミングで発生させるかを示すイベントタイプ、および、どの項目を制御するために前記対象ジョブを起動させるかを示すコントロールIDを紐付けて設定したヘルプイベント管理マスタを記憶するヘルプイベント管理記憶手段と、どの前記対象ジョブを起動させるかを示すスタートアップジョブIDを設定したヘルプジョブ起動設定マスタを記憶するヘルプジョブ起動設定記憶手段と、前記対象ジョブに表示させる前記項目の取得方式を示す取得タイプ、および、当該項目に採用する採用値を紐付けて設定したヘルプジョブ起動設定サポートマスタを記憶するヘルプジョブ起動設定サポート記憶手段と、を備え、前記制御部は、前記ヘルプイベント管理マスタ、前記ヘルプジョブ起動設定マスタおよび前記ヘルプジョブ起動設定サポートマスタに基づいて、イベント発生時において、所定の前記項目に該当する該当値をセットした前記対象ジョブを起動させるジョブ起動手段、を備えたことを特徴とする。
【0007】
また、本発明に係る紐付ジョブ自動起動装置において、前記ジョブ起動手段は、前記取得タイプとしてウィザードが設定されている場合、前記ヘルプイベント管理マスタ、前記ヘルプジョブ起動設定マスタおよび前記ヘルプジョブ起動設定サポートマスタに基づいて、前記イベント発生時において、前記ウィザードを表示させ、前記ウィザードに回答が入力された場合、当該回答に基づいて、前記所定の項目に該当する回答値をセットした前記対象ジョブを起動させることを特徴とする。
【0008】
また、本発明に係る紐付ジョブ自動起動装置において、前記ジョブ起動手段は、前記取得タイプとして前記ウィザードが設定されている場合、前記ヘルプイベント管理マスタ、前記ヘルプジョブ起動設定マスタおよび前記ヘルプジョブ起動設定サポートマスタに基づいて、前記イベント発生時において、複数の前記ウィザードを表示させ、全ての前記ウィザードに回答が入力された場合、当該回答に基づいて、前記所定の項目に該当する前記回答値をセットした前記対象ジョブを起動させることを特徴とする。
【0009】
また、本発明に係る紐付ジョブ自動起動装置において、前記ジョブ起動手段は、前記イベント発生時において、当該イベントに一致する前記ヘルプイベント管理マスタのレコードを特定し、前記ヘルプイベント管理マスタのレコードに紐付く前記ヘルプジョブ起動設定マスタのレコードから前記対象ジョブを特定し、前記ヘルプジョブ起動設定マスタのレコードに紐付く前記ヘルプジョブ起動設定サポートマスタのレコードを特定することで、前記所定の項目に該当する当該ヘルプジョブ起動設定サポートマスタに設定された前記採用値をセットした、当該ヘルプジョブ起動設定マスタに設定された前記対象ジョブを起動させることを特徴とする。
【0010】
また、本発明に係る紐付ジョブ自動起動装置において、前記記憶部は、ユーザ、前記スタートアップジョブID、および、前記対象ジョブの使用権限を紐付けて設定したユーザ権限マスタを記憶するユーザ権限記憶手段、を更に備え、前記ジョブ起動手段は、更に、前記ユーザ権限マスタに基づいて、前記イベントを発生させた前記ユーザに前記対象ジョブの前記使用権限があるか否かを判定することを特徴とする。
【0011】
また、本発明に係る紐付ジョブ自動起動装置において、前記ジョブ起動手段は、前記取得タイプとして画面値が設定されている場合、前記ヘルプイベント管理マスタ、前記ヘルプジョブ起動設定マスタおよび前記ヘルプジョブ起動設定サポートマスタに基づいて、前記イベント発生時において、前記所定の項目に該当する前記画面値をセットした前記対象ジョブを起動させることを特徴とする。
【0012】
また、本発明に係る紐付ジョブ自動起動装置において、前記ジョブ起動手段は、前記取得タイプとして固定値が設定されている場合、前記ヘルプイベント管理マスタ、前記ヘルプジョブ起動設定マスタおよび前記ヘルプジョブ起動設定サポートマスタに基づいて、前記イベント発生時において、前記所定の項目に該当する前記固定値をセットした前記対象ジョブを起動させることを特徴とする。
【0013】
また、本発明に係る紐付ジョブ自動起動装置において、前記イベント発生時は、項目入力時、ジョブ起動時、データ更新時、データ削除時、エラー発生時、または、データ登録時であることを特徴とする。
【0014】
また、本発明に係る紐付ジョブ自動起動方法は、記憶部と制御部とを備えた紐付ジョブ自動起動装置に実行させるための紐付ジョブ自動起動方法であって、前記記憶部は、対象ジョブの起動をどのジョブで行うかを示すジョブID、前記対象ジョブの起動をどのタイミングで発生させるかを示すイベントタイプ、および、どの項目を制御するために前記対象ジョブを起動させるかを示すコントロールIDを紐付けて設定したヘルプイベント管理マスタを記憶するヘルプイベント管理記憶手段と、どの前記対象ジョブを起動させるかを示すスタートアップジョブIDを設定したヘルプジョブ起動設定マスタを記憶するヘルプジョブ起動設定記憶手段と、前記対象ジョブに表示させる前記項目の取得方式を示す取得タイプ、および、当該項目に採用する採用値を紐付けて設定したヘルプジョブ起動設定サポートマスタを記憶するヘルプジョブ起動設定サポート記憶手段と、を備え、前記制御部で実行させる、前記ヘルプイベント管理マスタ、前記ヘルプジョブ起動設定マスタおよび前記ヘルプジョブ起動設定サポートマスタに基づいて、イベント発生時において、所定の前記項目に該当する該当値をセットした前記対象ジョブを起動させるジョブ起動ステップ、を含むことを特徴とする。
【0015】
また、本発明に係る紐付ジョブ自動起動プログラムは、記憶部と制御部とを備えた紐付ジョブ自動起動装置に実行させるための紐付ジョブ自動起動プログラムであって、前記記憶部は、対象ジョブの起動をどのジョブで行うかを示すジョブID、前記対象ジョブの起動をどのタイミングで発生させるかを示すイベントタイプ、および、どの項目を制御するために前記対象ジョブを起動させるかを示すコントロールIDを紐付けて設定したヘルプイベント管理マスタを記憶するヘルプイベント管理記憶手段と、どの前記対象ジョブを起動させるかを示すスタートアップジョブIDを設定したヘルプジョブ起動設定マスタを記憶するヘルプジョブ起動設定記憶手段と、前記対象ジョブに表示させる前記項目の取得方式を示す取得タイプ、および、当該項目に採用する採用値を紐付けて設定したヘルプジョブ起動設定サポートマスタを記憶するヘルプジョブ起動設定サポート記憶手段と、を備え、前記制御部において、前記ヘルプイベント管理マスタ、前記ヘルプジョブ起動設定マスタおよび前記ヘルプジョブ起動設定サポートマスタに基づいて、イベント発生時において、所定の前記項目に該当する該当値をセットした前記対象ジョブを起動させるジョブ起動ステップ、を実行させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、ウィザード回答等の入力状況から起動すべきジョブ、および、作成すべきデータを導くことができるという効果を奏する。また、本発明によれば、作成するデータによっては、入力済みの画面上データを活用することができるという効果を奏する。また、本発明によれば、エラーメッセージ表示時や登録時といったイベント時に、紐付けを行った必要作業となるジョブを自動起動させることができるという効果を奏する。また、本発明によれば、自動で必要作業となるジョブが起動されるため、ユーザは次の行動に迷うことがなくなり、作業に対する調査コストや担当者への問合せコストが削減できるという効果を奏する。また、本発明によれば、入力補助が行われることにより、ユーザの入力負荷の軽減且つ設定ミスのリスク削減に繋がるという効果を奏する。また、本発明によれば、必要な内容が自動起動されるジョブの項目に反映された状態で起動されるため、作成すべきデータへのスムーズな誘導ができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【
図1】
図1は、従来のジョブ解決処理の一例を示す図である。
【
図2】
図2は、本実施形態における紐付ジョブ自動起動処理の一例を示す図である。
【
図3】
図3は、本実施形態における紐付ジョブ自動起動処理の一例を示す図である。
【
図4】
図4は、本実施形態における紐付ジョブ自動起動処理の一例を示す図である。
【
図5】
図5は、本実施形態における紐付ジョブ自動起動装置の構成の一例を示すブロック図である。
【
図6】
図6は、本実施形態におけるヘルプイベント管理マスタの一例を示す図である。
【
図7】
図7は、本実施形態におけるマスタ構成の一例を示す図である。
【
図8】
図8は、本実施形態における紐付ジョブ自動起動装置の処理の一例を示すフローチャートである。
【
図9】
図9は、本実施形態におけるジョブ起動判定の一例を示す図である。
【
図10】
図10は、本実施形態におけるウィザード表示判定の一例を示す図である。
【
図11】
図11は、本実施形態における採用値の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、本発明は本実施形態により限定されるものではない。
【0019】
[1.概要]
まず、
図1から
図4を参照して、本発明の概要を説明する。
図1は、従来のジョブ解決処理の一例を示す図である。
図2から
図4は、本実施形態における紐付ジョブ自動起動処理の一例を示す図である。
【0020】
従来、コンピュータ使用中のエラー発生時等に表示されるメッセージだけでは、具体的な内容がわからず、ユーザを次の行動にうまく誘導できていなかった。そのため、従来は、ユーザが次の行動が分からない場合、自身の力で情報を採りにいかなければならなかった。また、従来は、必要とするデータを全て手動で作成していたため、設定ミスにより必要とするデータを作成できないことがあった。
【0021】
例えば、従来、
図1に示すように、発注入力処理中にエラーが生じた場合、ユーザは、数ある資料から求めている情報を探し、数あるジョブから対象ジョブを探しあてることで、問題解決を図る必要があった。
【0022】
そこで、本実施形態においては、
図2に示すように、発注入力処理中にエラーが生じた場合、ユーザがシステム側の誘導にしたがって表示されるウィザードに回答するだけで、予め紐付けられた対象ジョブを自動的に起動し、問題解決を図ることができる仕組みを提供している。
【0023】
例えば、
図3に示すように、本実施形態においては、エラー発生時に、ユーザによりハイパーリンクがクリックされた場合、ウィザードを含むヘルプを起動し、ユーザによりウィザード形式の質問に対する回答がされた場合、ウィザード回答内容が入力され、画面上に必要データが存在した場合、画面上のデータが引用された状態で対象ジョブを自動的に起動する。これにより、本実施形態においては、対象ジョブを自動で起動することで、どのデータが必要か、どのジョブを使用すべきかの判断が不要となり、ウィザード回答から作成したいデータの絞り込みが可能となることで、必要となるデータの設定ミスを防止することができ、画面上データの引用により起動ジョブの入力サポートおよび入力ミス防止につなげることができる。
【0024】
また、
図4に示すように、本実施形態においては、データ(新規ユーザ)登録時に、ユーザグループ登録としてユーザをグループに紐づける作業が必要になるが、ユーザによりハイパーリンクがクリックされた場合、ウィザードを含むヘルプを起動し、ユーザによりウィザード形式の質問に対する回答がされた場合、起動元画面から必要データが引用された状態で対象ジョブであるユーザグループ画面を自動的に起動する。これにより、本実施形態においては、対象ジョブを自動で起動することで、一連の必要作業に誘導でき、ウィザード回答することで、操作または入力のサポートができ、画面上データの引用により、起動ジョブの入力サポートおよび入力ミス防止につながる。
【0025】
[2.構成]
本実施形態に係る紐付ジョブ自動起動装置100の構成の一例について、
図5から
図7を参照して説明する。
図5は、本実施形態における紐付ジョブ自動起動装置100の構成の一例を示すブロック図である。
【0026】
図5に示すように、紐付ジョブ自動起動装置100は、市販のデスクトップ型パーソナルコンピュータである。なお、紐付ジョブ自動起動装置100は、デスクトップ型パーソナルコンピュータのような据置型情報処理装置に限らず、市販されているノート型パーソナルコンピュータ、PDA(Personal Digital Assistants)、スマートフォン、タブレット型パーソナルコンピュータなどの携帯型情報処理装置であってもよい。
【0027】
紐付ジョブ自動起動装置100は、制御部102と通信インターフェース部104と記憶部106と入出力インターフェース部108と、を備えている。紐付ジョブ自動起動装置100が備えている各部は、任意の通信路を介して通信可能に接続されている。
【0028】
通信インターフェース部104は、ルータ等の通信装置および専用線等の有線または無線の通信回線を介して、紐付ジョブ自動起動装置100をネットワーク300に通信可能に接続する。通信インターフェース部104は、他の装置と通信回線を介してデータを通信する機能を有する。ここで、ネットワーク300は、紐付ジョブ自動起動装置100とサーバ200とを相互に通信可能に接続する機能を有し、例えばインターネットやLAN(Local Area Network)等である。
【0029】
記憶部106には、各種のデータベース、テーブル、およびファイルなどが格納される。記憶部106には、OS(Operating System)と協働してCPU(Central Processing Unit)に命令を与えて各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録される。記憶部106として、例えば、RAM(Random Access Memory)・ROM(Read Only Memory)等のメモリ装置、ハードディスクのような固定ディスク装置、フレキシブルディスク、および光ディスク等を用いることができる。記憶部106は、ヘルプイベント管理マスタ106aとヘルプジョブ起動設定マスタ106bとヘルプジョブ起動設定サポートマスタ106cとユーザ権限マスタ106dとを備えている。
【0030】
ヘルプイベント管理マスタ106aは、対象ジョブの起動をどのジョブで行うかを示すジョブID、対象ジョブの起動をどのタイミングで発生させるかを示すイベントタイプ、および/または、どの項目を制御するために対象ジョブを起動させるかを示すコントロールIDを紐付けて設定したマスタである。ここで、ヘルプイベント管理マスタ106aは、レコードを識別するキー、ジョブID、イベントタイプ、コントロールID、および/または、対象ジョブ起動時のメッセージを示すメッセージIDが紐付けて設定されていてもよい。
【0031】
ここで、
図6を参照して、本実施形態におけるヘルプイベント管理マスタ106aの一例について説明する。
図6は、本実施形態におけるヘルプイベント管理マスタ106aの一例を示す図である。
【0032】
図6に示すように、本実施形態においては、ジョブとして発注入力が実行されている際に、発注入力画面中の商品コードまたは税率区分に対するイベント(処理)のタイミングで、商品コードまたは税率区分を制御するための対象ジョブの起動が設定されていてもよい。
【0033】
図5に戻り、ヘルプジョブ起動設定マスタ106bは、どの対象ジョブを起動させるかを示すスタートアップジョブIDを設定したマスタである。ここで、ヘルプジョブ起動設定マスタ106bは、レコードを識別するキー、紐づくヘルプイベント管理マスタ106aのレコードを示す親キー、および/または、スタートアップジョブIDが紐付けて設定されていてもよい。
【0034】
ヘルプジョブ起動設定サポートマスタ106cは、対象ジョブに表示させる項目の取得方式を示す取得タイプ、および、当該項目に採用する採用値を紐付けて設定したマスタである。ここで、ヘルプジョブ起動設定サポートマスタ106cは、レコードを識別するキー、紐づくヘルプジョブ起動設定マスタ106bのレコードを示す親キー、採用値の入力先を示すターゲットコントロールID、取得タイプ、固定値を示すイニシャル値、画面値に採用する値を示すリファレンスコントロールID、ウィザードの回答値に採用する値を示すイエス値および/もしくはノー値、レコードの並び順、ならびに/または、ウィザードで表示させるメッセージが紐付けて設定されていてもよい。
【0035】
ここで、
図7を参照して、本実施形態におけるマスタ構成の一例について説明する。
図7は、本実施形態におけるマスタ構成の一例を示す図である。
【0036】
図7に示すように、本実施形態においては、マスタのレコードを識別するキーおよび紐づく他のマスタのレコードを示す親キーを用いて、ヘルプイベント管理マスタ106aとヘルプジョブ起動設定マスタ106bとヘルプジョブ起動設定サポートマスタ106cとを紐付けている。
【0037】
図5に戻り、ユーザ権限マスタ106dは、ユーザ、スタートアップジョブID、および、対象ジョブの使用権限を紐付けて設定したマスタである。
【0038】
入出力インターフェース部108には、入力装置112および出力装置114が接続されている。出力装置114には、モニタ(タッチパネルを含む)の他、スピーカやプリンタを用いることができる。入力装置112には、キーボード、マウス、およびマイクの他、マウスと協働してポインティングデバイス機能を実現するモニタを用いることができる。なお、以下では、出力装置114をモニタ114またはプリンタ114とし、入力装置112をキーボード112またはマウス112として記載する場合がある。
【0039】
制御部102は、紐付ジョブ自動起動装置100を統括的に制御するCPU等である。制御部102は、OS等の制御プログラム・各種の処理手順等を規定したプログラム・所要データなどを格納するための内部メモリを有し、格納されているこれらのプログラムに基づいて種々の情報処理を実行する。制御部102は、機能概念的に、ジョブ起動部102aを備えている。
【0040】
ジョブ起動部102aは、ジョブを起動させる。ここで、ジョブ起動部102aは、ヘルプイベント管理マスタ106a、ヘルプジョブ起動設定マスタ106bおよびヘルプジョブ起動設定サポートマスタ106cに基づいて、イベント発生時において、所定の項目に該当する該当値をセットした対象ジョブを起動させてもよい。また、ジョブ起動部102aは、ヘルプジョブ起動設定サポートマスタ106cに設定された取得タイプとしてウィザードが設定されている場合、ヘルプイベント管理マスタ106a、ヘルプジョブ起動設定マスタ106bおよびヘルプジョブ起動設定サポートマスタ106cに基づいて、イベント発生時において、ウィザードを表示させ、ウィザードに回答が入力された場合、当該回答に基づいて、所定の項目に該当する回答値をセットした対象ジョブを起動させてもよい。また、ジョブ起動部102aは、ヘルプジョブ起動設定サポートマスタ106cに設定された取得タイプとしてウィザードが設定されている場合、ヘルプイベント管理マスタ106a、ヘルプジョブ起動設定マスタ106bおよびヘルプジョブ起動設定サポートマスタ106cに基づいて、イベント発生時において、複数のウィザードを表示させ、全てのウィザードに回答が入力された場合、当該回答に基づいて、所定の項目に該当する回答値をセットした対象ジョブを起動させてもよい。また、ジョブ起動部102aは、イベント発生時において、当該イベントに一致するヘルプイベント管理マスタ106aのレコードを特定し、ヘルプイベント管理マスタ106aのレコードに紐付くヘルプジョブ起動設定マスタ106bのレコードから対象ジョブを特定し、ヘルプジョブ起動設定マスタ106bのレコードに紐付くヘルプジョブ起動設定サポートマスタ106cのレコードを特定することで、所定の項目に該当する当該ヘルプジョブ起動設定サポートマスタ106cに設定された採用値をセットした、当該ヘルプジョブ起動設定マスタ106bに設定された対象ジョブを起動させてもよい。また、ジョブ起動部102aは、ユーザ権限マスタ106dに基づいて、イベントを発生させたユーザに対象ジョブの使用権限があるか否かを判定してもよい。また、ジョブ起動部102aは、ヘルプジョブ起動設定サポートマスタ106cに設定された取得タイプとして画面値が設定されている場合、ヘルプイベント管理マスタ106a、ヘルプジョブ起動設定マスタ106bおよびヘルプジョブ起動設定サポートマスタ106cに基づいて、イベント発生時において、所定の項目に該当する画面値をセットした対象ジョブを起動させてもよい。また、ジョブ起動部102aは、ヘルプジョブ起動設定サポートマスタ106cに設定された取得タイプとして固定値が設定されている場合、ヘルプイベント管理マスタ106a、ヘルプジョブ起動設定マスタ106bおよびヘルプジョブ起動設定サポートマスタ106cに基づいて、イベント発生時において、所定の項目に該当する固定値をセットした対象ジョブを起動させてもよい。また、イベント発生時は、項目入力(完了)時、ジョブ起動時、データ更新時、データ削除時、エラー発生時、または、データ登録時であってもよい。また、ジョブは、コンピュータへの指示を入力する画面、ウィジェットおよび/またはウィザード等であってもよい。また、ジョブ起動部102aは、各種画面、各種ウィジェットおよび/またはウィザード等の画像データを表示させてもよい。
【0041】
[3.具体例]
本実施形態の具体例について、
図8から
図11を参照して説明する。
【0042】
[紐付ジョブ自動起動処理]
ここで、
図8を参照して、本実施形態における紐付ジョブ自動起動処理の一例について説明する。
図8は、本実施形態における紐付ジョブ自動起動装置100の処理の一例を示すフローチャートである。
【0043】
図8に示すように、ジョブ起動部102aは、出力装置114に表示された実行中ジョブの画面におけるイベント発生時に、該当イベントに一致するヘルプイベント管理マスタ106aのレコードを取得する(ステップSA-1)。そして、ジョブ起動部102aは、レコードを取得できなかった場合(ステップSA-1:0件取得)、実行中ジョブの処理を中断し、データ作成ボタンを表示させない。一方、ジョブ起動部102aは、レコードを取得できた場合(ステップSA-1:1件以上取得)、処理をステップSA-2に移行させる。
【0044】
そして、ジョブ起動部102aは、取得したヘルプイベント管理マスタ106aのレコードのキーを持つヘルプジョブ起動設定マスタ106bのレコードを取得する(ステップSA-2)。そして、ジョブ起動部102aは、レコードを取得できなかった場合(ステップSA-2:0件取得)、実行中ジョブの処理を中断し、データ作成ボタンを表示させない。一方、ジョブ起動部102aは、レコードを取得できた場合(ステップSA-2:1件以上取得)、処理をステップSA-3に移行させる。
【0045】
そして、ジョブ起動部102aは、取得したヘルプジョブ起動設定マスタ106bのレコードから呼び出しジョブ(対象ジョブ)を特定し、ユーザ権限マスタ106dに基づいて、イベントを発生させたユーザの呼び出しジョブの使用権限をチェックする(ステップSA-3)。そして、ジョブ起動部102aは、使用権限がないと判定した場合(ステップSA-3:NG)、実行中ジョブの処理を中断し、データ作成ボタンを表示させない。一方、ジョブ起動部102aは、使用権限があると判定した場合(ステップSA-3:OK)、処理をステップSA-4に移行させる。
【0046】
そして、ジョブ起動部102aは、処理を続行し、ヘルプイベント管理マスタ106aに設定されたEventType=2(エラー)の場合、データ作成ボタンを表示させる(ステップSA-4)。
【0047】
そして、ジョブ起動部102aは、取得したヘルプジョブ起動設定マスタ106bのレコードのキーを持つヘルプジョブ起動設定サポートマスタ106cのレコード(ウィザードのレコード)を取得する(ステップSA-5)。
【0048】
そして、ジョブ起動部102aは、ウィザードのレコードを取得できなかった場合(ステップSA-5:0件取得)、取得したヘルプジョブ起動設定マスタ106bのレコードの設定ジョブを起動し(ステップSA-6)、処理を終了する。なお、なお、ジョブ起動部102aは、取得したヘルプジョブ起動設定サポートマスタ106cのレコードに固定値または画面値が設定されている場合、ジョブ起動後、設定されたコントロール(項目)に該当値をセットしてもよい。
【0049】
一方、ジョブ起動部102aは、ウィザードのレコードを取得できた場合(ステップSA-5:1件以上取得)、ウィザードを出力装置114に表示させ、ユーザに入力装置112を介して回答を入力させるように制御する(ステップSA-7)。
【0050】
そして、ジョブ起動部102aは、表示していないウィザードがある場合、処理をステップSA-7に移行させる。一方、ジョブ起動部102aは、表示していないウィザードがない場合、取得したヘルプジョブ起動設定マスタ106bのレコードの設定ジョブを起動し、設定されたコントロール(項目)にウィザードに対する回答値、設定された固定値、および/または、対象の画面値をセットし(ステップSA-8)、処理を終了する。
【0051】
ここで、
図9を参照して、本実施形態におけるジョブ起動判定の一例について説明する。
図9は、本実施形態におけるジョブ起動判定の一例を示す図である。
【0052】
図9に示すように、本実施形態においては、対象のヘルプイベント管理マスタ106aのレコードのKeyがParentKeyとして設定されたヘルプジョブ起動設定マスタ106bのレコードが取得され、ユーザの対象ジョブの使用権限がある場合、ジョブが起動される。例えば、
図9に示すように、本実施形態においては、JobID=発注入力、ControlID=商品コード、および、MessageCD=E00001が設定されたヘルプイベント管理マスタ106aのレコード(Key=A001)が特定された場合、ヘルプジョブ起動設定マスタ106bに基づいて、商品マスタメンテ(画面)が起動される。また、
図9に示すように、本実施形態においては、JobID=ユーザ登録が設定されたヘルプイベント管理マスタ106aのレコード(Key=A003)が特定された場合、ヘルプジョブ起動設定マスタ106bに基づいて、ユーザグループ登録(画面)が起動される。
【0053】
また、
図10を参照して、本実施形態におけるウィザード表示判定の一例について説明する。
図10は、本実施形態におけるウィザード表示判定の一例を示す図である。
【0054】
図10に示すように、本実施形態においては、対象のヘルプイベント管理マスタ106aのレコードのKeyがParentKeyとして設定されたヘルプジョブ起動設定マスタ106bのレコードが取得され、ヘルプジョブ起動設定マスタ106bのレコードのKeyがParentKeyとして設定されたヘルプジョブ起動設定サポートマスタ106cが取得され、且つ、Type=ウィザードである場合、ウィザードが表示される。例えば、
図10に示すように、本実施形態においては、JobID=発注入力、ControlID=商品コード、および、MessageCD=E00001が設定されたヘルプイベント管理マスタ106aのレコード(Key=A001)が特定された場合、ヘルプジョブ起動設定マスタ106bおよびヘルプジョブ起動設定サポートマスタ106cに基づいて、ウィザード(画面)が起動される。
【0055】
また、
図11を参照して、本実施形態における採用値の一例について説明する。
図11は、本実施形態における採用値の一例を示す図である。
【0056】
図11に示すように、本実施形態においては、Type=ウィザードである場合、取得された件数分のウィザードが表示され、Messageの値がウィザードに表示されウィザード回答により、対応するYesValue/NoValueが起動後の対象ジョブのTargetControlIDに入力される。また、
図11に示すように、本実施形態においては、Type=画面値である場合、ウィザードが表示されず、起動元実行中ジョブのReferenceContorolIDの値が起動後の対象ジョブのTargetControlIDに入力される。また、
図11に示すように、本実施形態においては、Type=固定値である場合、ウィザードが表示されず、InitialValueの値が起動後の対象ジョブのTargetControlIDに入力される。
【0057】
[4.他の実施形態]
本発明は、上述した実施形態以外にも、特許請求の範囲に記載した技術的思想の範囲内において種々の異なる実施形態にて実施されてよいものである。
【0058】
例えば、実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。
【0059】
また、本明細書中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各処理の登録データや検索条件等のパラメータを含む情報、画面例、データベース構成については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
【0060】
また、紐付ジョブ自動起動装置100に関して、図示の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。
【0061】
例えば、紐付ジョブ自動起動装置100が備える処理機能、特に制御部102にて行われる各処理機能については、その全部または任意の一部を、CPUおよび当該CPUにて解釈実行されるプログラムにて実現してもよく、また、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現してもよい。尚、プログラムは、本実施形態で説明した処理を情報処理装置に実行させるためのプログラム化された命令を含む一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されており、必要に応じて紐付ジョブ自動起動装置100に機械的に読み取られる。すなわち、ROMまたはHDD(Hard Disk Drive)などの記憶部などには、OSと協働してCPUに命令を与え、各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録されている。このコンピュータプログラムは、RAMにロードされることによって実行され、CPUと協働して制御部を構成する。
【0062】
また、このコンピュータプログラムは、紐付ジョブ自動起動装置100に対して任意のネットワークを介して接続されたアプリケーションプログラムサーバに記憶されていてもよく、必要に応じてその全部または一部をダウンロードすることも可能である。
【0063】
また、本実施形態で説明した処理を実行するためのプログラムを、一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納してもよく、また、プログラム製品として構成することもできる。ここで、この「記録媒体」とは、メモリーカード、USB(Universal Serial Bus)メモリ、SD(Secure Digital)カード、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(登録商標)(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)、CD-ROM(Compact Disk Read Only Memory)、MO(Magneto-Optical disk)、DVD(Digital Versatile Disk)、および、Blu-ray(登録商標) Disc等の任意の「可搬用の物理媒体」を含むものとする。
【0064】
また、「プログラム」とは、任意の言語または記述方法にて記述されたデータ処理方法であり、ソースコードまたはバイナリコード等の形式を問わない。なお、「プログラム」は必ずしも単一的に構成されるものに限られず、複数のモジュールやライブラリとして分散構成されるものや、OSに代表される別個のプログラムと協働してその機能を達成するものをも含む。なお、本実施形態に示した各装置において記録媒体を読み取るための具体的な構成および読み取り手順ならびに読み取り後のインストール手順等については、周知の構成や手順を用いることができる。
【0065】
記憶部106に格納される各種のデータベース等は、RAM、ROM等のメモリ装置、ハードディスク等の固定ディスク装置、フレキシブルディスク、および、光ディスク等のストレージ手段であり、各種処理やウェブサイト提供に用いる各種のプログラム、テーブル、データベース、および、ウェブページ用ファイル等を格納する。
【0066】
また、紐付ジョブ自動起動装置100は、既知のパーソナルコンピュータまたはワークステーション等の情報処理装置として構成してもよく、また、任意の周辺装置が接続された当該情報処理装置として構成してもよい。また、紐付ジョブ自動起動装置100は、当該装置に本実施形態で説明した処理を実現させるソフトウェア(プログラムまたはデータ等を含む)を実装することにより実現してもよい。
【0067】
更に、装置の分散・統合の具体的形態は図示するものに限られず、その全部または一部を、各種の付加等に応じてまたは機能負荷に応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。すなわち、上述した実施形態を任意に組み合わせて実施してもよく、実施形態を選択的に実施してもよい。
【産業上の利用可能性】
【0068】
本発明は、コンピュータシステムを利用する全ての業界において有用である。
【符号の説明】
【0069】
100 紐付ジョブ自動起動装置
102 制御部
102a ジョブ起動部
104 通信インターフェース部
106 記憶部
106a ヘルプイベント管理マスタ
106b ヘルプジョブ起動設定マスタ
106c ヘルプジョブ起動設定サポートマスタ
106d ユーザ権限マスタ
108 入出力インターフェース部
112 入力装置
114 出力装置
200 サーバ
300 ネットワーク