(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-12-26
(45)【発行日】2024-01-10
(54)【発明の名称】ギャング型同軸コネクタアセンブリ
(51)【国際特許分類】
H01R 24/38 20110101AFI20231227BHJP
H01R 13/639 20060101ALI20231227BHJP
H01R 13/58 20060101ALI20231227BHJP
H01R 13/631 20060101ALI20231227BHJP
H01R 13/622 20060101ALI20231227BHJP
H01R 13/621 20060101ALI20231227BHJP
H01R 13/518 20060101ALI20231227BHJP
【FI】
H01R24/38
H01R13/639 Z
H01R13/58
H01R13/631
H01R13/622
H01R13/621
H01R13/518
(21)【出願番号】P 2020554118
(86)(22)【出願日】2019-04-04
(86)【国際出願番号】 US2019025712
(87)【国際公開番号】W WO2019195504
(87)【国際公開日】2019-10-10
【審査請求日】2022-03-30
(32)【優先日】2018-04-04
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2018-05-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2018-07-03
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2019-02-12
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】519407091
【氏名又は名称】コムスコープ テクノロジーズ リミティド ライアビリティ カンパニー
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100092624
【氏名又は名称】鶴田 準一
(74)【代理人】
【識別番号】100114018
【氏名又は名称】南山 知広
(74)【代理人】
【識別番号】100153729
【氏名又は名称】森本 有一
(72)【発明者】
【氏名】ジェフリー ディー.ペインター
(72)【発明者】
【氏名】ジェイムズ ピー.フレミング
(72)【発明者】
【氏名】バビン カダキア
(72)【発明者】
【氏名】ジョセ ラベロ
【審査官】高橋 学
(56)【参考文献】
【文献】特開2008-111811(JP,A)
【文献】中国実用新案第202855926(CN,U)
【文献】特開2014-011139(JP,A)
【文献】特開2012-216342(JP,A)
【文献】特開2003-217754(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01R 24/38-24/56
H01R 13/40-13/72
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ギャング型コネクタアセンブリであって、
電気的に絶縁された5つのキャビティを有するシェルと、
複数の同軸コネクタであって、それぞれの同軸コネクタが前記シェルのそれぞれのキャビティに位置する、複数の同軸コネクタと、
複数の同軸ケーブルであって、それぞれの同軸ケーブルが前記複数の同軸コネクタのそれぞれ1つと接続されている、複数の同軸ケーブルと、
を備え、前記キャビティは十字形に配置されて
おり、
前記シェルは、前記シェルのベースを取り囲む外側リムを有する正方形のフットプリントを有し、前記5つのキャビティのうちの4つが前記外側リムに沿って前記フットプリントの4つのコーナーのそれぞれに位置し、前記5つのキャビティのうちの1つが前記正方形のフットプリントの中央に位置している、ギャング型コネクタアセンブリ。
【請求項2】
前記複数の同軸コネクタが4つの同軸コネクタを有し、前記絶縁されたキャビティの中央の1つが同軸コネクタを欠いている、請求項1に記載のギャング型コネクタアセンブリ。
【請求項3】
前記複数の同軸コネクタが5つの同軸コネクタである、請求項1に記載のギャング型コネクタアセンブリ。
【請求項4】
前記キャビティのそれぞれにスプリングが存在し、それぞれのスプリングが前記複数の同軸コネクタのそれぞれ1つに係合して、前記同軸コネクタが前記シェルに対して半径方向及び軸方向に浮くことを許容する、請求項1に記載のギャング型コネクタアセンブリ。
【請求項5】
前記シェルは、嵌合するギャング型コネクタアセンブリとの嵌合の際に正しい方向を保証する位置合わせ機能を含む、請求項1に記載のギャング型コネクタアセンブリ。
【請求項6】
ギャング型コネクタアセンブリであって、
電気的に絶縁された複数のキャビティを有するシェルと、
複数の同軸コネクタであって、それぞれの同軸コネクタが前記シェルのそれぞれのキャビティに位置する、複数の同軸コネクタと、
複数の同軸ケーブルであって、それぞれの同軸ケーブルが前記複数の同軸コネクタのそれぞれ1つと接続されている、複数の同軸ケーブルと、
を備え、前記複数の同軸コネクタのそれぞれが外側コネクタボディを含み、前記外側コネクタボディが複数の歯を含み、前記キャビティのそれぞれが前記歯を受領する複数の凹部を含
み、
前記シェルは、前記シェルのベースを取り囲む外側リムを有する正方形のフットプリントを有し、5つのキャビティのうちの4つが前記外側リムに沿って前記フットプリントの4つのコーナーのそれぞれに位置し、前記5つのキャビティのうちの1つが前記正方形のフットプリントの中央に位置している、ギャング型コネクタアセンブリ。
【請求項7】
前記同軸コネクタのそれぞれと前記シェルとの間にある程度の径方向の浮きが可能になるように、前記歯のそれぞれと前記凹部のそれぞれとの間にギャップが存在する、請求項
6に記載のギャング型コネクタアセンブリ。
【請求項8】
前記複数の同軸コネクタが4つの同軸コネクタを有し、前記複数のキャビティが十字形状に配置された5つのキャビティを有し、前記絶縁されたキャビティの中央の1つが同軸コネクタを欠いている、請求項
6に記載のギャング型コネクタアセンブリ。
【請求項9】
前記複数の同軸コネクタが5つの同軸コネクタであり、前記複数のキャビティが十字形に配置された5つのキャビティを有する、請求項
6に記載のギャング型コネクタアセンブリ。
【請求項10】
前記キャビティのそれぞれにスプリングが存在し、それぞれのスプリングが前記複数の同軸コネクタのそれぞれ1つに係合して、前記同軸コネクタが前記シェルに対して軸方向に浮くことを許容する、請求項
6に記載のギャング型コネクタアセンブリ。
【請求項11】
前記シェルは、嵌合するギャング型コネクタアセンブリとの嵌合の際に正しい方向を保証する位置合わせ機能を含む、請求項
6に記載のギャング型コネクタアセンブリ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願
本出願は、2018年4月4日付けで出願された米国仮出願第62/652,526号、2018年5月29日付けで出願された米国仮出願第62/677,338号、2018年7月3日付けで出願された米国仮出願第62/693,576号、及び、2019年2月12日付けで出願された米国仮出願第62/804,260号に基づく優先権及び利益を主張するものであり、これらの米国仮出願は、全内容を参照により本明細書に援用される。
【0002】
本発明は、一般的には、電気ケーブルコネクタに関し、より詳細には、ギャング型コネクタアセンブリに関する。
【背景技術】
【0003】
同軸ケーブルは、RF通信システムにおいて一般的に利用されている。同軸ケーブルコネクタは、例えば高レベルの精度及び信頼性が必要とされた通信システムにおいて、同軸ケーブルを終端させるために適用することができる。
【0004】
コネクタインターフェースは、所望のコネクタインターフェースを有したコネクタによって終端したケーブルと、装置に対して取り付けられたあるいはさらなるケーブルに対して取り付けられた嵌合コネクタインターフェースを有した対応コネクタと、の間の接続/接続解除機能を提供する。いくつかの同軸コネクタインターフェースは、一方のコネクタ上において回転可能に保持されたカップリングナットが他方のコネクタ上へと螺着される際にコネクタインターフェースペアを確実な電気的機械的係合状態へと引き込むリテーナ(多くの場合、ねじ山付きカップリングナットとして提供される)を利用する。
【0005】
これに代えて、接続インターフェースは、また、ブラインドメイト特性を備えることができ、これにより、プッシュオン相互接続が可能とされ、その場合、コネクタボディへの物理的なアクセスが制限される、及び/又は、相互接続部分どうしが、正確な位置合わせが困難な態様であるいは費用対効果が高くない態様で連結される(例えば、レールシステム又は同種のものを介して互いに結合された、アンテナとトランシーバとの間の接続など)。位置ずれを受容し得るよう、ブラインドメイトコネクタには、限定された程度の挿入位置ずれを受容するための、横方向及び/又は長手方向のスプリング作用を設けることができる。ブラインドメイトコネクタは、複数のコネクタ(例えば、四つのコネクタ)が互いに取り付けられていて嵌合コネクタに対して同時的に嵌合される「ギャング型」コネクタ構成での使用に特に好適なものとすることができる。
【0006】
アンテナ又は無線機などのデバイス上のスペースが限られていることのために、また、それらに必要とされるポート数が増加していることのために、ポート間隔の密度が高められているとともに多くの接続を繰り返して行うに際して必要とされる労力及び技量が軽減されているインターフェースが要望されることがあり得る。
【発明の概要】
【0007】
第一態様として、本発明の実施形態は、第一コネクタアセンブリ及び第二コネクタアセンブリを含む嵌合コネクタアセンブリに関する。第一コネクタアセンブリは、取付構造上に取り付けられた複数の第一同軸コネクタと、第一シェルと、を含む。第二コネクタアセンブリは、複数の第二同軸コネクタを含み、第二同軸コネクタのそれぞれは、それぞれ対応する同軸ケーブルに対して接続されているとともに、それぞれ対応する第一同軸コネクタに対して嵌合されている。第二コネクタアセンブリは、第二同軸コネクタを取り囲む第二シェルを含み、第二シェルは、電気的に絶縁された複数のキャビティを規定し、第二同軸コネクタのそれぞれは、それぞれ対応するキャビティ内に配置されている。嵌合状態においては、第二シェルは、第一シェルの内部に位置している。
【0008】
第二態様として、本発明の実施形態は、第一コネクタアセンブリと第二コネクタアセンブリとを含む嵌合コネクタアセンブリに関する。第一コネクタアセンブリは、取付構造上に取り付けられた複数の第一同軸コネクタを含む。第二コネクタアセンブリは、複数の第二同軸コネクタを含み、第二同軸コネクタのそれぞれは、それぞれ対応する同軸ケーブルに対して接続されているとともに、それぞれ対応する第一同軸コネクタに対して嵌合されている。第二コネクタアセンブリは、第二同軸コネクタを取り囲むシェルを含み、シェルは、電気的に絶縁された複数のキャビティを規定し、第二同軸コネクタのそれぞれは、それぞれ対応するキャビティ内に配置されている。嵌合状態においては、シェルは、取付構造に対して当接し、第一同軸コネクタのそれぞれは、それぞれ対応する第二同軸コネクタに対して嵌合されている。
【0009】
第三態様として、本発明の実施形態は、第一コネクタアセンブリと第二コネクタアセンブリとを含む嵌合コネクタアセンブリに関する。第一コネクタアセンブリは、複数の第一同軸コネクタと、第一シェルと、を含み、第一同軸コネクタのそれぞれは、それぞれ対応する第一同軸ケーブルに対して接続され、第一シェルは、電気的に絶縁された複数の第一キャビティを規定し、第一同軸コネクタのそれぞれは、それぞれ対応する第一キャビティ内に配置されている。第二コネクタアセンブリは、複数の第二同軸コネクタと、第二シェルと、を含み、第二同軸コネクタのそれぞれは、それぞれ対応する第二同軸ケーブルに対して接続され、第二シェルは、電気的に絶縁された複数の第二キャビティを規定し、第二同軸コネクタのそれぞれは、それぞれ対応する第二キャビティ内に配置されている。嵌合状態においては、第二シェルは、第一シェルの内部に位置し、第一同軸コネクタのそれぞれは、それぞれ対応する第二同軸コネクタに対して嵌合されている。
【0010】
第四態様として、本発明の実施形態は、ギャング型コネクタからなるアセンブリのためのシェルに関し、このシェルは、ベースと、ベースから延びる複数のタワーであって、各タワーは、周縁方向において不連続であるとともに、ギャップを有し、タワーのそれぞれは、ギャップを通して周縁ケーブルを受領するように構成された周縁ケーブルキャビティを規定する、複数のタワーと、複数の遷移壁であって、遷移壁のそれぞれは、二つの隣接するタワーの間に延びている、複数の遷移壁と、を含む。遷移壁及びギャップは、中央ケーブルを受領するように構成された中央キャビティを規定している。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】
図1は、本発明の実施形態による嵌合ギャング型同軸コネクタからなるアセンブリを示す背面からの斜視図である。
【
図3】
図3は、
図1の嵌合アセンブリを示す上方からの断面図である。
【
図4】
図4は、
図1の嵌合アセンブリを示す拡大した断面図であって、コネクタの一つの嵌合ペアを示している。
【
図5】
図5は、
図1のアセンブリにおけるギャング型機器コネクタアセンブリを示す正面からの斜視図である。
【
図6】
図6は、
図5のギャング型機器コネクタアセンブリを示す背面からの斜視図である。
【
図7】
図7は、
図5のギャング型機器コネクタアセンブリにおける取付プレートを示す背面からの斜視図である。
【
図8】
図8は、
図5のギャング型機器コネクタアセンブリにおける外側シェルを示す背面からの斜視図である。
【
図9】
図9A及び
図9Bは、
図5のギャング型機器コネクタアセンブリの取付プレートにおける例示的な取付ネジとその対応する穴とを示す大幅に拡大した部分的な斜視図である。
【
図10】
図10は、
図1のアセンブリにおけるギャング型ケーブルコネクタアセンブリが、
図5のギャング型機器コネクタのシェル内に挿入されている様子を示す斜視図である。
【
図11】
図11は、
図10のギャング型ケーブルコネクタアセンブリのハウジング上におけるラッチを示す大幅に拡大した斜視図である。
【
図13】
図13は、
図10のケーブルコネクタにおける、ハウジングと、外側導体ボディの前方端部と、を示す大幅に拡大した部分的な上方からの断面図である。
【
図14】
図14は、
図10のケーブルコネクタにおける、ハウジングと、外側導体ボディの中間部分と、を示す大幅に拡大した部分的な上方からの断面図である。
【
図15】
図15は、
図10のケーブルコネクタにおける、ハウジングと、外側導体ボディの後方端部と、を示す大幅に拡大した部分的な上方からの断面図である。
【
図16】
図16は、本発明の追加的な実施形態による嵌合ギャング型同軸コネクタからなるアセンブリを示す背面からの斜視図である。
【
図17】
図17は、ギャング型機器コネクタをギャング型ケーブルコネクタから取り外した状態で、
図16のアセンブリを示す正面からの斜視図である。
【
図19】
図19は、
図16のアセンブリにおけるギャング型ケーブルコネクタを示す上方からの断面図である。
【
図21】
図21は、16個の
図16のアセンブリを示す概略図であって、隣接するアセンブリどうしが噛み合っている態様を示している。
【
図22】
図22は、本発明の実施形態による嵌合ギャング型コネクタからなる他のアセンブリを示す斜視図である。
【
図26】
図26は、本発明の実施形態による、嵌合したギャング型アセンブリコネクタと、嵌合していない機器コネクタアセンブリと、からなるアセンブリを示す斜視図である。
【
図27】
図27は、本発明の追加的な実施形態による、嵌合したギャング型アセンブリコネクタと、嵌合していない機器コネクタアセンブリと、からなるアセンブリを示す斜視図である。
【
図28】
図28は、
図27のアセンブリを示す斜視図であって、嵌合したアセンブリをスクリュードライバによって固定し得る方法を示している。
【
図29】
図29は、本発明のさらなる実施形態による、嵌合したギャング型アセンブリコネクタと、嵌合していない機器コネクタアセンブリと、からなるアセンブリを示す斜視図である。
【
図30】
図30は、本発明の実施形態による嵌合ギャング型アセンブリコネクタからなる他のアセンブリを示す断面図であって、ここでは、ケーブルコネクタアセンブリのコネクタに対しての軸方向浮動を提供するために使用されたスプリングは、弛緩位置で示されている。
【
図31】
図31は、
図30のアセンブリを示す断面図であって、ここでは、スプリングは、圧縮位置で示されている。
【
図32A】
図32Aは、本発明の実施形態による、ケーブルコネクタアセンブリを機器コネクタアセンブリに対して固定するためのトグルアセンブリを有した、嵌合ギャング型アセンブリコネクタからなる他のアセンブリを示す斜視図である。
【
図33】
図33は、本発明の実施形態による、ケーブルコネクタアセンブリを機器コネクタアセンブリに対して固定するために使用された4分の1回転ネジを有した、嵌合ギャング型アセンブリコネクタからなる他のアセンブリを示す断面図である。
【
図35】
図35は、
図33の機器コネクタアセンブリにおける取付プレート内の取付穴を示す拡大した斜視図である。
【
図38】
図38は、本発明の実施形態による嵌合ギャング型コネクタからなるアセンブリを示す断面図であって、固定ネジが、ケーブルコネクタアセンブリのハウジング内のフラップによって捕捉される態様を示している。
【
図39】
図39は、本発明の実施形態による嵌合コネクタからなるアセンブリにおいて使用するためのコネクタボディを示す側面図であり、コネクタボディは、機械加工後ではあるが、延伸加工前及び切断前の状態で示されている。
【
図41】
図41は、延伸加工後及び切断後の
図39のコネクタボディを示す側面からの断面図である。
【
図42】
図42は、嵌合ギャング型アセンブリでの使用に好適な嵌合コネクタペアを示す上方からの断面図であって、コネクタは、非嵌合状態で示されている。
【
図42A】
図42Aは、他の実施形態による嵌合ギャング型アセンブリでの使用に好適な嵌合コネクタペアを示す上方からの断面図であって、コネクタは、非嵌合状態で示されている。
【
図42C】
図42Cは、非嵌合状態で示す
図42Aのアセンブリにおける外側コネクタボディの一部を示す拡大した部分的な断面図である。
【
図43B】
図43Bは、嵌合状態で示す
図43Aのアセンブリにおけるインターフェースの一部を示す拡大した部分的な断面図である。
【
図43C】
図43Cは、嵌合状態で示す
図43Aのアセンブリにおける外側コネクタボディの一部を示す拡大した部分的な断面図である。
【
図44】
図44は、本発明の追加的な実施形態による嵌合ギャング型コネクタからなるアセンブリを示す斜視図である。
【
図46】
図46は、
図44のアセンブリにおけるケーブルコネクタアセンブリのシェルを示す正面からの斜視図である。
【
図47】
図47は、
図46のシェルを示す背面からの斜視図であって、二つのケーブルが、このシェルの内部に挿入されている。
【
図49】
図49は、
図44のアセンブリにおいて使用されるケーブルコネクタアセンブリを示す断面付き斜視図であって、
図48のインサートを
図46のシェル内へと挿入した様子を示している。
【
図52】
図52は、
図44のアセンブリを示す斜視図であって、明瞭化のためにシェルが透明なものとして図示されている。
【
図55】
図55は、本発明のさらなる実施形態による嵌合コネクタからなるアセンブリを示す断面図である。
【
図57】
図57は、本発明のさらに他の実施形態による嵌合コネクタからなるアセンブリにおける嵌合コネクタペアを示す断面図である。
【
図58】
図58は、
図57のアセンブリにおいて使用されるギャング型ケーブルコネクタアセンブリにおけるシェルを示す端面からの斜視図である。
【
図59】
図59は、本発明のなおも他の実施形態による嵌合コネクタからなるアセンブリにおける嵌合コネクタペアを示す断面図である。
【
図60】
図60及び
図61は、ケーブルコネクタアセンブリの一つのコネクタと、
図58のケーブルコネクタアセンブリにおけるシェルと、を示す端面図であって、シェルの回転防止特徴部材を示している。
【
図62】
図62は、本発明のさらに他の実施形態によるギャング型ケーブルコネクタアセンブリにおけるコネクタを示す斜視図である。
【
図64】
図64は、
図62のコネクタを使用したケーブルコネクタアセンブリにおけるシェルである。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本発明について、本発明の特定の実施形態が図示されている添付図面を参照して説明する。しかしながら、本発明は、多くの異なる形態で具現することができ、本明細書において図示して説明している実施形態に限定されるものと解釈されるべきではなく、むしろ、これらの実施形態は、本開示が徹底した完全なものとなるように提供され、本開示が本発明の範囲を当業者に対して充分に伝えるように提供される。また、本明細書において開示する実施形態が、多くの追加的な実施形態を提供するために、任意の態様で及び/又は任意の組合せで組み合わせ得ることは、理解されるであろう。
【0013】
別段に定義しない限り、本開示において使用されるすべての技術的用語及び科学的用語は、本発明が属する当該技術分野の当業者によって一般的に理解されるのと同じ意味を有している。以下の説明において使用される用語は、特定の実施形態のみを説明する目的のためのものに過ぎず、本発明を限定することを意図するものではない。本開示において使用されたときには、単数形の「一つの(a)」、「一つの(an)」及び「その(the)」は、そうでないことを文脈が明確に示していない限り、複数形をも含むことが意図されている。また、ある構成要素(例えば、デバイス、回路、等)が他の構成要素に対して「接続されている」又は「結合されている」として参照されている時には、その構成要素が他の要素に対して直接的に接続され得ること又は直接的に結合され得ること、あるいは、介在する構成要素が存在してもよいことは、理解されるであろう。対照的に、ある構成要素が他の構成要素に対して「直接的に接続されている」又は「直接的に結合されている」として参照されている時には、介在する構成要素は存在しない。
【0014】
さて、図面を参照すると、全体的に符号100が付された嵌合ギャング型コネクタからなるアセンブリが、
図1~
図15に示されている。アセンブリ100は、四つの同軸機器コネクタ110を含むギャング型機器コネクタアセンブリ105と、四つの同軸ケーブルコネクタ150を含むギャング型ケーブルコネクタアセンブリ140と、を含む。これらの構成要素について、以下においてより詳細に説明する。
【0015】
ここで、
図3及び
図4を参照すると、機器コネクタ110のそれぞれは、内側接点112と、この内側接点112の一部を周縁まわりに取り囲む誘電体スペーサ114と、この誘電体スペーサ114を周縁まわりに取り囲むとともに、内側接点112から電気的に絶縁された外側導体ボディ116と、を含む。Oリング117が、外側導体ボディ116の中間部分の溝内に取り付けられている。
【0016】
平坦なプレート120が、機器コネクタ110のための共通の取付構造を提供する。
図7から理解されるように、プレート120は、四つの整列した穴121を含み、これらの穴121のそれぞれは、その背面側に位置した凹部122によって取り囲まれている。凹部122どうしは、互いに連続している。各凹部122は、プレート120の厚さを貫通しつつ径方向外向きに延びる二つ又は三つのポケット123を有している。さらに、10個の穴130が、プレート120の周縁の近くに配置されている。
【0017】
ここで、
図3~
図5を参照すると、シェル124が、プレート120に対して取り付けられていて、プレート120から前方へと延びている。シェル124は、典型的には高分子材料から形成されたものであって、各「スカラップ」125が穴121の一つを部分的に取り囲むようにして、全体的にスカラップ状に形成されている。シェル124は、スカラップ125の後方エッジから径方向外向きに延びるとともにリング126(
図8参照)で終端するポスト128によって所定位置に保持され、リング126は、プレート120の凹部122内に受領され、ポスト128は、ポケット123内に受領される。外側導体ボディ116上の返し116aが、シェル120を所定位置に保持することを補助する。
図1、
図2、及び
図8から理解されるように、一番端の二つのスカラップ125は、ラッチ開口138を含む。
【0018】
図8、
図9A、及び
図9Bから理解されるように、10個のアクセス開口134が、スカラップ125の後方エッジに配置されており、それぞれが対応する穴130に対して位置合わせされている。ネジ136が、穴130を通して(アクセス開口134によって提供されるアクセスによって)挿入され、これにより、プレート120を、遠隔無線ヘッドなどの電子機器に対して取り付けることができる。アクセス開口134の位置、及び、穴130の位置により、プレート120を(ひいては、機器コネクタアセンブリ110を)、比較的小さなスペースでもって、電子機器に対して固定的に取り付けることができる。
【0019】
シェル124は、射出成形によって形成されてもよく、特に、リング126及びポスト128が成形プロセス時に所定位置に一体的に形成され得るよう、取付プレートをインサートとして射出成形されてもよい。
【0020】
ここで、
図3及び
図4を参照すると、ケーブルコネクタアセンブリ140は、四つのケーブル142を含み、これらケーブル142のそれぞれは、内側導体143と、誘電体層144と、外側導体145(この場合には、外側導体は、波形であるが、平滑なもの、編組のもの、等であってもよい)と、ジャケット146と、を有している。ケーブル142のそれぞれは、コネクタ150の一つに対して接続されている。
【0021】
各コネクタ150は、内側接点152と、誘電性絶縁体154a、154bと、外側導体ボディ156と、を含む。内側接点152は、圧入接合部を介して内側導体143に対して電気的に接続され、外側導体ボディ156は、半田接合部148を介して外側導体145に対して電気的に接続されている。フィンガー158aを有したスプリングバスケット158が、外側導体ボディ156のキャビティ内に配置されている。
【0022】
シェル160は、コネクタ150の各外側導体ボディ156を周縁まわりに取り囲んでおり、これにより、キャビティ165内の外側導体ボディどうしを互いに電気的に絶縁している。シェル160上のショルダー161は、外側導体ボディ156上のショルダー157に対して当接するように配置されている(
図14参照)。ストレインリリーフ162が、ケーブル142とコネクタ150との界面を覆っており、外側導体ボディ156上の返し156bは、ストレインリリーフ162を所定位置に保持することを補助する。
図4及び
図13~
図15から理解されるように、シェル160の内径は、ギャップg1、g2が存在し得るよう、外側導体ボディ156の外径よりもわずかに大きい。加えて、
図13に示すように、外側導体ボディ156の自由端は、シェル160よりも嵌合コネクタ110に向けてわずかに遠くまで延びている。
図15は、シェル160とストレインリリーフ162との間に、ギャップg3が存在することを示している。
【0023】
図3及び
図4に示すように、コネクタ110、150は、ケーブルコネクタアセンブリ140を機器コネクタアセンブリ105内へと挿入することによって、嵌合される。より具体的には、シェル160は、各キャビティ165がそれぞれ対応するスカラップ125内に位置するようにして、シェル120内に挿入される。この操作は、ケーブルコネクタアセンブリ140の各コネクタ150を、機器コネクタアセンブリ105の各コネクタ110に対して位置合わせさせる。
図3及び
図4に図示しているように、コネクタ150の内側接点152は、コネクタ110の内側接点112を受領し、外側導体ボディ116の自由端は、外側導体ボディ156とスプリングバスケット158のスプリングフィンガー158aとの間のギャップ内に受領される。注目すべきことに、スプリングフィンガー158aは、外側導体ボディ116上へと径方向の圧力をもたらすものであって、外側導体ボディ116を軸方向に「底打ち」するものではなく、これは、4.3/10、4.1/9.5、及び2.2/5インターフェースなどの、いくつかのコネクタインターフェース構成に特徴的である。ケーブルコネクタアセンブリ140は、シェル160のラッチ164がラッチ開口138に対して係合することを介して、機器コネクタアセンブリ140に対して所定位置に維持される。
【0024】
図13から理解されるように、外側導体ボディ156の自由端は、プレート120には到達しておらず、これにより、それらの間には、ギャップg4が形成されている。ケーブルコネクタアセンブリ140のコネクタ150をそれぞれ対応する嵌合コネクタ110に対して軸方向に移動させることが、嵌合に際して必要とされた場合(例えば、製造公差及び同種のもののため)、ギャップg3、g4の存在は、そのような移動を可能とする。加えて、外側導体ボディ156とシェル160との間のギャップg1、g2の存在は、そのような移動が必要とされた場合に、コネクタ150がコネクタ110に対して径方向に移動することを可能とする。
【0025】
また、上述したように、ケーブルコネクタアセンブリ140上のシェル160は、コネクタ150どうしを互いに電気的に絶縁し、これにより、コネクタ110、150の嵌合したペアを、隣接するペアから電気的に絶縁する。この構成は、電気的性能を犠牲にすることなく、嵌合したコネクタ110、150を、密集して配置することを可能とする(これにより、コネクタアセンブリ100全体のスペースを節約することができる)。
【0026】
図示したアセンブリ100は、「2.2/5」コネクタの仕様を満たすコネクタ110、150を図示しており、これらコネクタが一般的に小さくかつ狭いスペースにおいて使用されることから、このようなコネクタに関して特に好適なものであり得る。
【0027】
ここで、
図16~
図21を参照すると、全体的に符号200が付された嵌合ギャング型コネクタからなるアセンブリの他の実施形態が、それらに図示されている。アセンブリ200は、四つのコネクタ210を有した機器コネクタアセンブリ205が、四つのコネクタ250を有したケーブルコネクタアセンブリ240に対して嵌合されているという点において、アセンブリ100と同様のものである。アセンブリ105、205と、アセンブリ140、240と、の相違点について、以下に記載する。
【0028】
機器コネクタアセンブリ205は、その上エッジ及び下エッジに二つの凹部224を有したプレート220と、上エッジ及び下エッジから延びる穴223を有した二つの耳222と、を含み、各耳222は、反対側のエッジ上のそれぞれ対応する凹部224に対して、鉛直方向において位置合わせされている。耳222及び凹部224は、プレート220の隣接する穴230どうしの間に配置されている。ケーブルコネクタアセンブリ240は、耳222及び穴223に対して位置合わせされた穴263を有した四つの耳262を備えたシェル260を含む。アセンブリ205、240を嵌合状態に維持するために、ネジ266が、穴263及び穴223内へと挿入される。
【0029】
図21から理解されるように、プレート220は、隣接するプレート220に対して入れ子になるように構成されている。
図21は、4×4配列で配置された16個のアセンブリ200を概略的に示しており、ここで、一つのプレート220の耳222は、隣接するプレート220の凹部224内に受領されている。この構成は、隣接するアセンブリ200どうしを密にパッケージングすることを可能とし、これにより、スペースを節約することができる。
【0030】
ここで、
図22~
図25を参照すると、アセンブリ300がそれらに図示されている。このアセンブリ300は、第一ケーブルコネクタアセンブリ305と、第二ケーブルコネクタアセンブリ340と、を含む。第一ケーブルコネクタアセンブリ305のコネクタ310は、上述したコネクタ110と同様のものであり、第二ケーブルコネクタアセンブリ340のコネクタ350は、上述したコネクタ150と同様のものである。しかしながら、コネクタ310は、コネクタ350と同様に、正方形の2×2パターンで配置されている。コネクタ310は、ストレインリリーフ320とスペーサ322とハウジング324とを介して、所定位置に保持されている。同様に、コネクタ350及びケーブル345は、ストレインリリーフ352と、スペーサ354と、パネル358を有したハウジング356と、を介して、所定位置に保持されている。ストレインリリーフ320、352及びスペーサ322、354は、相互接続を容易とするために、コネクタ310、350どうしが互いに対して「浮動する」ことを可能とする。
図24に示すように、アセンブリ300が完全に嵌合している時には、第一ケーブルコネクタアセンブリ305のハウジング324の自由端は、第二ケーブルコネクタアセンブリ340のハウジングのパネル358に対して接触し、これにより、コネクタ350のスプリングバスケット358のフィンガー358aがコネクタ310の外側導体ボディ316に対して「底付きする」ことを防止するための軸方向係止部を提供する。
【0031】
図25から理解されるように、いくつかの実施形態においては、コネクタアセンブリ305、340のハウジング324、352は、わずかに丸みを帯びた上側部分を含む(全体的に直線状とされた下側部分と比較して)。この相違は、アセンブリ305、340を、嵌合のために互いに対して適切に配向させることを確実にするための配向特徴部材として機能し、このことは、コネクタ310、350がそれぞれ正しい嵌合コネクタと嵌合するように位置合わせされることを、さらに確実にする。
【0032】
ここで、
図26~
図29を参照すると、ギャング型コネクタの追加的な実施形態が、それらに図示されている。
図26は、取付プレート420上に2×2配列で取り付けられた四つのコネクタ410からなる機器コネクタアセンブリ405と、四つのコネクタ(
図26では見えない)及び四つのケーブル442からなるケーブルコネクタアセンブリ440と、からなるアセンブリ400を示している。コネクタ410は、上述したコネクタ110と同様のものであり、ケーブルコネクタアセンブリ440のコネクタは、上述したコネクタ140と同様のものである。ストレインリリーフ462が、ケーブルコネクタアセンブリ440のコネクタを取り囲んで絶縁しており、シェル460が、ストレインリリーフ462の前方へと延びている。取付穴464が、ストレインリリーフ462及びシェル460の中央に配置されている。シェル460は、また、その自由端に、取付プレート420のためのネジを受領するように配置されたアクセス開口466を含む。
【0033】
図26に示すように、ケーブルコネクタアセンブリ440は、ケーブルコネクタ440のコネクタが対応コネクタ410に対して嵌合した状態で、機器コネクタアセンブリ405に対して嵌合している。アセンブリ405、440は、取付穴464を通って取付プレート420の取付穴426内へと挿入されるネジ又は他の締結部材によって、嵌合状態に維持される。シェル460は、取付プレート420の表面に対して当接している。
【0034】
TPEなどの弾性ポリマー又はエラストマー材料で形成されている場合には、シェル460が、追加的なストレインリリーフを提供し得ること、及び、ケーブルコネクタアセンブリ440の個々のコネクタを「中心合わせする」ことを補助し得ること、に留意すべきである。材料の弾性は、個々のコネクタを「中心」位置に向けて付勢し、これにより、それぞれの嵌合コネクタ405に対しての位置合わせをより容易なものとする。この効果は、また、ケーブルコネクタアセンブリ440のコネクタのうちの二つのコネクタの中心合わせがアセンブリ440全体の中心合わせを補助し得ることのために、ケーブルコネクタアセンブリ440全体の中心合わせを補助することもできる。加えて、シェル460は、また、位置合わせのために必要であれば、個々のコネクタを旋回させたりあるいは移動させたりすることもできる。
【0035】
ここで、
図27を参照すると、アセンブリ500の他の実施形態が、それに図示されている。機器アセンブリ505が、取付プレート520上に取り付けられていてコネクタ440と同様のものとされたコネクタ550を含む点と、ケーブルコネクタアセンブリ540が、コネクタ410と同様のものとされたコネクタを含む点と、を除いては、アセンブリ500は、アセンブリ400と同様のものである。その結果、取付プレート520は、取付プレート420よりもわずかに小さく形成することができ、これにより、機器上のスペースを節約することができる。
図28は、取付プレート520及びケーブルコネクタアセンブリ540の中央に位置した穴を通して締結ネジを駆動するために使用されるスクリュードライバを使用してアセンブリ505、540を固定し得る方法を示している。
図38は、代替可能な構成500’を示しており、この場合には、機器アセンブリ505’をケーブルコネクタアセンブリ540’に接続するために、締結ネジ572が使用されている。締結ネジ572は、取付穴564を取り囲むフラップ574によって所定位置に維持される。締結ネジ572の頭部は、取付穴564よりも大きく、そのため、締結ネジ572の頭部が取付穴564を通過した後には(シェル560’の材料は、充分な弾性を有するため、締結ネジ572の頭部を通過させ得るように伸びることができる)、フラップ574は、締結ネジ572を所定位置に捕捉する。代替例として、ネジ572の頭部は、締まりばめを介して取付穴564自体の内部に取り込まれてもよい。
【0036】
次に
図29を参照すると、機器コネクタアセンブリ605とケーブルコネクタアセンブリ640とを含むアセンブリ600が、それに図示されている。この実施形態においては、アセンブリ605、640を嵌合状態で固定するために、取付プレート620上のねじ山付きリング622に対して取り付けられるカップリングナット666を利用している。
【0037】
ここで、
図30及び
図31を参照すると、全体的に符号700が付されたアセンブリの他の実施形態が、それらに図示されている。ケーブルコネクタアセンブリ740内に取り付けられたコネクタ710が、各コネクタ750を包囲する螺旋状のスプリング780を含むという点を除いては、アセンブリ700は、上述したアセンブリ500と同様のものである。スプリング780は、シェル760の内面と、外側導体ボディ716上の突起782と、の間に延びている。スプリング780は、コネクタ710がシェル760に対して軸方向において浮動することを可能とする。
【0038】
潜在的な代替例として、スプリング780は、別個の構成要素とし得るベルビルワッシャと交換されてもよい、あるいは、シェル760にインサート成形されてもよい(この場合には、ワッシャは、接合部における機械的完全性を改良するために、スパイク状又はスポーク状の周縁を含んでもよい)。また、スプリング780は、エラストマー製スペーサ又は同種のものと交換されてもよい。
【0039】
ここで、
図32A~
図32Cを参照すると、アセンブリの他の実施形態がそれらに図示されており、全体的に符号800が付されている。アセンブリ800は、アセンブリ400、500のいずれかと同様のものであってもよいが、旋回軸887においてケーブルコネクタアセンブリ840のシェル860に対して取り付けられたL字形状ラッチ886を有したトグルアセンブリ885と、機器コネクタアセンブリ805の取付プレート820に対して取り付けられたピン888と、を含む。ハンドル889が、ラッチ886上のフィンガー890に対して略平行に延びているとともに、フィンガー890と旋回軸887との間に延びるアーム891に対して略垂直に延びている。フィンガー890は、アーム891に対して隣接した凹部895を含む。ハンドル889は、スロット896を含む(
図32A参照)。
【0040】
ラッチ886は、アセンブリ805、840を互いに固定するために、ハンドル889を介してピン888と係合するように旋回駆動されることができる。フィンガー890が最初にピン888に対して接触した時には、ハンドル889は、ラッチ位置に向けて比較的容易に旋回駆動される。ピン888が凹部895内へとスライドするようにしてフィンガー890がピン888に対して移動するようにラッチ886が充分に旋回駆動されると、アセンブリ800は、トグルアセンブリ885によって完全に固定される。固定位置においては、ハンドル889が、ピン888に対して略水平であるとともに、旋回軸887と凹部895との間のラインに対して略垂直であることのために、ラッチ886を凹部895から移動させて非固定位置へと戻すためには、ハンドル889に対して、かなり大きい機械的な力が必要とされる。図示の実施形態においては、ラッチ886を固定位置へと移動させるためにハンドル889に対して必要な力は、27ポンド・フィート(36.6Nm)未満であってもよく、他方、固定位置からハンドル889を移動させるために必要な力は、50ポンド・フィート(67.8Nm)以上であってもよく、充分な力を作り出すためにスロット896内へと挿入されるスクリュードライバ、レンチ、又は他のレバーの使用を必要とすることさえあり得る。このように、一旦固定された後には、アセンブリ800は、固定された状態のままである傾向がある。
【0041】
図33~
図37Cを参照すると、アセンブリの他の実施形態がそれらに図示されており、全体的に符号900が付されている。ケーブルコネクタアセンブリ940を機器コネクタアセンブリ905に対して固定するために4分の1回転ネジ990が使用されている点を除いては、アセンブリ900は、アセンブリ500と同様のものである。
図35に示すように、取付プレート920の取付穴991は、4分の1回転ネジ990の突出フランジ992を挿入させ得るように構成されている。
図36は、取付プレート920の反対側の面においては、取付穴991が、径方向に延びる二つの追加的な凹部994を有した円形の凹部993によって取り囲まれていることを、示している。
図37A~
図37Cは、4分の1回転ネジ990を、取付穴991内に挿入することができ(
図37A)、4分の1回転だけ回転駆動されることができ(
図37Bにおいては、回転途中が示されている)、これにより、フランジ992が凹部994内に受領される(
図37C)様子を、示している。
【0042】
再び
図38を参照すると、それに示すアセンブリ500’は、また、内部を通して締結ネジ572が挿入され得る金属管595を含み、この金属管595は、締結ネジ572の過度の締め付けを防止するための明確な係止部を提供する。アセンブリ500’は、また、シェル560’の内面上の溝596を示しており、この溝596は、アセンブリ505’、540’の固定を補助するために、ハウジング524’上のリム597を捕捉することができる。
【0043】
ここで、
図39~
図41を参照すると、嵌合ギャング型アセンブリでの使用に好適な外側導体ボディがそれらに図示されており、全体的に符号1056が付されている。外側導体ボディ1056は、
図30及び
図31に示すスプリング780を代替し得るスプリングワッシャタイプの構造及び作用を含む。
図39に示すように、機械加工後の外側導体ボディは、径方向に延びるフィン1058を有している。フィン1058は、円錐台形状の構成(
図40において、符号1058’によって示されている)へと、延伸加工される、あるいは、他の方法で形成される。その後、フィン1058’の内径が、外側導体ボディ1056の残部から切断される(
図41参照)。この構成においては、フィン1058’は、外側導体ボディ1056の軸方向の調整を可能とするスプリングとして機能することができる。
【0044】
上述したプロセスは、フィン1058’の内径(これは、所望のスプリング作用を達成するためには重要な寸法であり得る)を外側導体ボディ1056の外径と密接に一致させ得ることにより、別個のワッシャよりも好適であり得るベルビルワッシャタイプのスプリングを提供することができる。
【0045】
ここで、
図42及び
図43を参照すると、全体的に符号1100が付された、他のアセンブリのための嵌合コネクタ1105、1150が、それらに図示されている。コネクタ1105、1150は、上述したアセンブリ700におけるコネクタと同様のものであり、軸方向の浮動を可能とするための付属のスプリング780を有している。しかしながら、コネクタ1150の外側導体ボディ1156は、ショルダー1158の前方に傾斜面1157を含み、スプリング1150は、ショルダー1182、1158の間に捕捉されている。シェル1160は、傾斜した内面1162を有したリム1161を含む。
【0046】
図42から理解されるように、開放位置においては、リム1161は、ショルダー1158の前方面に対して当接している。
図43に示すように、コネクタ1150がコネクタ1105に対しての嵌合状態へと移動した時には、リム1161の前方面は、ショルダー1182に対してスプリング1180を圧縮する。傾斜面1157、1162は、嵌合時には相互作用し、これにより、コネクタ1105、1150を徐々に中心合わせして径方向において位置合わせさせる。いくつかの実施形態においては、閉塞位置においては、傾斜面どうしの間にわずかな干渉嵌合が存在する。
【0047】
この構成は、明確な性能上の利点を提供することができる。4.3/10、2/2.5、及びNex10インターフェースの場合のように、嵌合コネクタの電気接点(内側導体及び外側導体)の双方が放射状である場合には、嵌合コネクタどうしの間の軸方向クランプ力は、電気的接触のために直接的に必要とされるものではなく、機械的安定性を提供するためだけに必要とされる、具体的には、嵌合コネクタどうしの間の軸方向クランプ力は、二つの嵌合コネクタの軸どうしを位置合わせしたままとするために必要とされ、これにより、曲げや振動や同種のものによって電気的接触面どうしが相対移動することを防止することができる。このような軸方向の相対移動は、直接的にPIMを発生させ得るものであり、また、PIMをさらに引き起こすデブリを発生させ得るものである。(実験により、4.3/10インターフェースに関して、この挙動が実証されている)。
【0048】
図43の閉塞位置において外側導体ボディ1156に沿って間隔をあけて配置された二つのクランプ部分どうしあるいは干渉部分どうしは、このような所望の軸方向安定性を生成する手段を提供する。さらに、傾斜面1157、1162は、径方向の浮動を、最初は可能とするとともに、浮動コネクタ(すなわち、コネクタ1150)の軸を固定コネクタ(すなわち、コネクタ1105)に対しての位置合わせ状態へと徐々に案内し、そして、完全に前進した時には、固定位置に保持する。傾斜面1157、1162の角度は、使用されるラッチ機構の力に基づき、必要とされる機械的利点を提供するように調整することができる。いくつかの実施形態においては、この構成は、任意の軸方向浮動を必要としなくてもよく、その場合には、スプリング1180を省略してもよい。径方向浮動を犠牲にして安定性を高めるため、必要に応じて、干渉面積を増大させることができる。
【0049】
ここで、
図42A~
図42C及び
図43A~
図43Cを参照すると、全体的に符号1100’が付された他のアセンブリが、それらに図示されている。この実施形態においては、軸方向浮動は、アセンブリ1100に関して示したスプリングと同様のスプリング1180’によって提供されている。しかしながら、径方向浮動は、界面における外側コネクタボディ1116’、1154’の内径及び外径と、外側コネクタボディ1154’の後方端部の外径と、傾斜遷移面1155’と、によって、異なる態様で制御されている。
図42A~
図42Cに示すように、非嵌合状態においては、コネクタ1150’は、スプリング1180’に基づき、軸方向において及び径方向において、浮動することができる。しかしながら、
図43A~
図43Cの嵌合状態においては、外側コネクタボディ1116’、1154’の嵌合は、コネクタ1150’を径方向において位置合わせさせる傾向があり、それが後方へと浮動した時には、傾斜遷移面1155’は、外側コネクタボディ1154の後方端部を径方向において位置合わせさせる。これが起こると、しかしながら、外側コネクタボディ1154’が後方に移動する際に軸方向において浮動する機会が依然として存在する。外側導体ボディ1154’の両端部におけるクリアランスは、この相互作用を使用することによって他の外部手段なしに嵌合状態を維持し得るように、充分に最小のものである。(実際、当業者であれば、この概念が単一のコネクタペアによって使用され得ること、及び、本明細書に例示されるようなギャング型コネクタに限定されないことは、認識されるであろう。)また、上述したように、いくつかの実施形態においては、シェル1160’の弾性が、必要とされる任意の軸方向浮動を可能とするのに充分な弾力性を提供し得る際には、スプリング1180’を省略してもよい。
【0050】
当該技術分野における当業者であれば、上述したアセンブリの構成を異なるものとし得ることは、理解されるであろう。例えば、コネクタは、「インライン」又は長方形のM×N配列のいずれかであるものとして示しているが、円形、六角形、千鳥状、あるいは同種のもの、などの他の構成を使用することもできる。また、各アセンブリは、4対の嵌合コネクタを有するものとして示しているが、より少数のコネクタを、あるいは、より多数のコネクタを、各アセンブリにおいて使用してもよい。5対のコネクタを有したアセンブリの例が、
図44~
図54に示されていて、全体的に符号1200が付されており、五つのコネクタ1210を有した機器コネクタアセンブリ1205と、五つのケーブル1242に対して接続された五つのコネクタ1250を有したケーブルコネクタアセンブリ1240と、を含む。
図46及び
図47に示すように、コネクタ1210及び1250は、十字形状のパターンで配置されており、コネクタ1210、1250のうちの一つが、互いに90度だけ離れた四つの他のコネクタ1210、1250によって取り囲まれている。この構成においては、発生し得る一つの潜在的な問題点は、コネクタの近接である。より大きなケーブル及びコネクタの場合には、キャビティを取り囲む材料の壁厚が薄すぎることが多いため、(別個のシェルとして、あるいは、四つのキャビティを有した単一のシェルとして)
図26に示すようにコネクタ1250のそれぞれがそれ自身のキャビティを有することを可能とするには、コネクタ1210の間の空間が不充分である可能性がある。
【0051】
この欠点は、
図46~
図54に示すシェル1260の使用によって、解決することができる。シェル1260は、ベース1261を取り囲む外側リム1262を有した略正方形のフットプリントを有している。四つのタワー1263は、ベース1261から延びている。各タワー1263は、周縁キャビティ1267を規定するが、径方向内向きのギャップ1264を含むという点において不連続である。各タワー1263は、一端部に凹部1265を含み、凹部1265の前方端部から径方向内向きに、リップ1265aが延びている(
図53及び
図54参照)。遷移壁1269が、隣接するタワー1263にまたがっており、これにより、中央キャビティ1266が遷移壁1269とギャップ1264とによって形成されているという効果を有している。遷移壁1269のそれぞれは、凹所1268を含む(
図50参照)。
【0052】
ここで、
図48を参照すると、環状インサート1270が、それに図示されている。インサート1270は、不連続なものであり、主壁1273にギャップ1271を有している。円弧形状の外面1275を有した四つのブロック1274が、主壁1273から径方向外向きに延びている。スナップ突起1276が、隣接するブロック1274がなす各ペアの間において、主壁1273から径方向外向きに延びている。
【0053】
アセンブリ1240の構造は、
図47、
図49~
図51、
図53、及び
図54を参照することによって、理解することができる。その端部に取り付けられたコネクタ1250を有した終端ケーブル1242が、中央キャビティ1266を通して挿入される。このケーブル1242は、その後、ギャップ1264のうちの一つを通して、対応する周縁キャビティ1267内へと、径方向外向きに強制的に挿入され、この場合、タワー1263は、ケーブル1240がギャップ1264を通過させ得るように撓むことができるように、充分にフレキシブルなものとされている。コネクタ1250は、コネクタ1250の外側ボディ1252の後方端部が凹部1265内に収まって、リップ1265aによって捕捉されるようにして、シェル1260に対して配置される(
図53及び
図54参照)。このプロセスは、四つの周縁キャビティ1267のすべてが充填されるまで、さらに3回にわたって繰り返される(シェル1260内の所定位置に配置された二つのケーブル1240を示している
図47を参照されたい)。
【0054】
次に、第五の終端ケーブル1242が、中央キャビティ1266に通され、コネクタ1250がシェル1260に対して配置される。インサート1270は、ケーブル1242の上を滑らせて(すなわち、ケーブル1242は、インサート1270のギャップ1271を通過する)、ブロック1274が遷移壁1269の間に収まるようにして、配向される。その後、インサート1270は、スナップ突起1276が凹所1265内にスナップするまで、ケーブル1242に沿って、中央キャビティ1266内へとスライドされる(
図49参照)。この相互作用は、最後の(中央の)ケーブル1242を、所定位置にロックする。その後、ケーブルコネクタアセンブリ1240は、
図52に示すように、機器コネクタアセンブリ1205に対して嵌合することができる。
【0055】
四つのケーブルが「正方形」の「コーナー」として機能しかつ第五のケーブルが「正方形」の中央に位置している上述の構成が、スペースに関連した利点を、アセンブリに対して提供し得ることを、理解することができる。特に、ケーブルを、円形パターンで配置された同様のケーブルよりも小さなフットプリントで、この態様へと配置することができる。同様に、同じフットプリント面積が使用される場合には、図示された「正方形」配置においては、性能上の利点(改良された減衰など)を提供しつつ、大きなケーブルを含むことができる。
【0056】
また、アセンブリ1240を、四つのケーブル1242(それぞれ周縁キャビティ1267内に存在する)を有したものとして、かつ、中央キャビティ1266を、円形の(環状ではなく)インサートによって充填したものとして、形成し得ることは、理解されるであろう。
【0057】
ここで、
図55及び
図56を参照すると、全体的に符号1300が付された他のアセンブリが、それらに図示されている。アセンブリ1300は、アセンブリ1200と同様のものであって、コネクタ1310を有した機器コネクタアセンブリ1305と、コネクタ1350及びシェル1360を有したケーブルコネクタアセンブリ1340と、を有している。ケーブルコネクタアセンブリ1340は、コネクタ1350の外側導体ボディ1356の凹部内に、コネクタ1310の外側導体ボディ1316に対するシールを提供する二つのOリング1380、1382を有している。これに代えて、
図57及び
図58に示すように、アセンブリ1400は、機器コネクタアセンブリ1405と、ケーブルコネクタアセンブリ1440と、を含み、ケーブルコネクタアセンブリ1440は、Oリング1380と同様に配置された一つのOリング1480と、外側導体ボディ1456とシェル1460との間に配置された第二Oリング1485と、を介して、シールを提供する。これらの例においては、Oリングは、コネクタの外側導体ボディどうしの間の電気的接触領域内への水の浸出防止を確実とするために、アセンブリどうしの間に二つの別々のシールを提供し得るようにして配置されている。他の代替例として、アセンブリ1500は、アセンブリ1400と同様のものであるが、Oリング1485よりもむしろ、シェル1560の一部をなすモールドインシール突出部1590を含む。
【0058】
ここで、
図60及び
図61を参照すると、
図58に示すケーブルコネクタアセンブリ1440のシェル1460は、略六角形の形状をした部分1468を有したキャビティ1467を有しているが、「六角形」の側面1468bどうしの間に面取りされたコーナー1468aを有している。他の言い方をすれば、部分1468は、六つの長い辺1468bと六つの短い辺1468aとの12個の辺を有したものである。
図60及び
図61に示すように、この構成は、コネクタ1450がキャビティ1467内において過度に回転することを防止することができ(過度の回転は、ケーブルを損傷する可能性があり、及び/又は、性能に悪影響を及ぼし得るデブリを生成する可能性がある)、なおかつ、同じ程度の径方向浮動を可能とすることができる。
【0059】
捩れを制限しつつもコネクタのある程度の径方向浮動を要望することに対処する他の例として、コネクタアセンブリ1600が
図62~
図64に示されている。この実施形態においては、ケーブルコネクタアセンブリ1640のコネクタ1650は、外側導体ボディ1654上に歯1669を有し、シェル1660は、対応する凹部1670を有している(本明細書において図示する実施形態においては、コネクタ1650は六つの歯1669を有し、シェル1660は六つの凹部1670を有しているが、より多数の又はより少数の歯/凹部が含まれてもよい)。この構成は、また、コネクタ1650とシェル1660との間の捩れの程度を低減させ、これにより、ケーブルを保護し得るとともに望ましくないデブリの生成を防止し得るが、ある程度の径方向浮動を可能とする。
【0060】
また、当該技術分野の当業者であれば、嵌合アセンブリどうしを、嵌合のために固定し得る態様が、異なるタイプの締結特徴部材が使用され得るように変更され得ることも、認識するであろう。例えば、締結特徴部材には、上述したような、多数のラッチ、ネジ、及びカップリングナットが含まれ得るが、これに代えて、締結特徴部材には、ボルト及びナット、圧入、戻り止め、バヨネットスタイルの「クイックロック」機構、及び同種のもの、が含まれてもよい。
【0061】
上記は、本発明の例示であり、本発明を限定するものと解釈されるべきではない。本発明のいくつかの例示的な実施形態を説明しているが、当業者であれば、本発明の新規な教示及び利点から実質的に逸脱することなく、例示的な実施形態において多くの改変が可能であることを容易に理解するであろう。したがって、そのようなすべての改変は、特許請求の範囲において規定された本発明の範囲内に含まれることが意図されている。本発明は、特許請求の範囲の均等物を内部に包含しつつ、以下の特許請求の範囲によって規定される。
上述の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載され得るが、以下には限られない。
[付記1]
嵌合コネクタアセンブリであって、
取付構造上に取り付けられた複数の第一同軸コネクタと、第一シェルと、を含む第一コネクタアセンブリと、
複数の第二同軸コネクタを含む第二コネクタアセンブリであって、前記第二同軸コネクタのそれぞれは、それぞれ対応する同軸ケーブルに対して接続されているとともに、それぞれ対応する第一同軸コネクタに対して嵌合されており、
前記第二コネクタアセンブリは、前記第二同軸コネクタを取り囲む第二シェルを含み、前記第二シェルは、電気的に絶縁された複数のキャビティを規定し、前記第二同軸コネクタのそれぞれは、それぞれ対応するキャビティ内に配置される、第二コネクタアセンブリと、を含み、
嵌合状態においては、前記第二シェルは、前記第一シェルの内部に位置している、嵌合コネクタアセンブリ。
[付記2]
前記第一シェルは、高分子材料から形成され、射出成形を介して前記取付構造上に捕捉されている、付記1に記載のコネクタアセンブリ。
[付記3]
前記第一シェルは、複数のアクセス開口を含み、前記取付構造は、複数の取付穴を含み、各取付穴は、対応するアクセス開口を介してアクセス可能とされている、付記1又は付記2に記載のコネクタアセンブリ。
[付記4]
前記第一シェル及び前記第二シェルは、前記第一コネクタアセンブリと前記第二コネクタアセンブリとを前記嵌合状態で固定する締結特徴部材を含む、付記1~3のいずれか一項に記載のコネクタアセンブリ。
[付記5]
前記締結特徴部材は、ラッチと、ラッチ開口と、を含む、付記4に記載のコネクタアセンブリ。
[付記6]
前記締結特徴部材は、前記取付構造の複数の穴と、前記第二シェルの複数の穴と、を含み、前記アセンブリは、前記取付構造の前記穴と前記第二シェルの前記穴との中へと挿入されたネジをさらに含む、付記4に記載のコネクタアセンブリ。
[付記7]
前記キャビティのそれぞれは、内径を有し、前記第二同軸コネクタのそれぞれは、前記キャビティの前記内径よりも大きな外径を有し、これにより、前記第二同軸コネクタは、前記第二シェルに対して径方向に移動することができる、付記1~6のいずれか一項に記載のコネクタアセンブリ。
[付記8]
前記第二同軸コネクタのそれぞれは、外側導体ボディと、前記外側導体ボディから径方向内向きに配置されたスプリングフィンガーを有したスプリングバスケットと、を含み、前記第一同軸コネクタのそれぞれは、前記スプリングフィンガーに対して係合する外側導体ボディを含む、付記1~7のいずれか一項に記載のコネクタアセンブリ。
[付記9]
前記取付構造は、互いに反対側に位置した第一エッジ及び第二エッジを含み、前記第一エッジ及び前記第二エッジのそれぞれは、少なくとも一つの凹部と、隣接する取付プレートの前記少なくとも一つの凹部と入れ子になるように構成された少なくとも一つの突出した耳と、を含む、付記1~8のいずれか一項に記載のコネクタアセンブリ。
[付記10]
各耳は、取付穴を含み、前記第二シェルは、互いに反対側に位置したエッジ上に、前記取付構造の前記取付穴と位置合わせされた取付穴を有した耳を含む、付記9に記載のコネクタアセンブリ。
[付記11]
前記第二コネクタアセンブリは、前記同軸ケーブルと前記第二同軸コネクタとの間の接合部を覆うストレインリリーフを含む、付記1~10のいずれか一項に記載のコネクタアセンブリ。
[付記12]
嵌合コネクタアセンブリであって、
取付構造上に取り付けられた複数の第一同軸コネクタを含む第一コネクタアセンブリと、
複数の第二同軸コネクタを含む第二コネクタアセンブリであって、前記第二同軸コネクタのそれぞれは、それぞれ対応する同軸ケーブルに対して接続されているとともに、それぞれ対応する第一同軸コネクタに対して嵌合されており、
前記第二コネクタアセンブリは、前記第二同軸コネクタを取り囲むシェルを含み、前記シェルは、電気的に絶縁された複数のキャビティを規定し、前記第二同軸コネクタのそれぞれは、それぞれ対応するキャビティ内に配置される、第二コネクタアセンブリと、を含み、
嵌合状態においては、前記シェルは、前記取付構造に対して当接し、前記第一同軸コネクタのそれぞれは、それぞれ対応する第二同軸コネクタに対して嵌合されている、嵌合コネクタアセンブリ。
[付記13]
前記シェルは、複数のアクセス開口を含み、前記取付プレートは、複数の取付穴を含み、各取付穴は、対応するアクセス開口を介してアクセス可能とされている、付記12に記載のコネクタアセンブリ。
[付記14]
前記シェル及び前記取付構造は、前記第一コネクタアセンブリと前記第二コネクタアセンブリとを前記嵌合状態で固定する締結特徴部材を含む、付記12又は付記13に記載のコネクタアセンブリ。
[付記15]
前記締結特徴部材は、前記取付プレートの穴と、前記シェルの穴と、を含み、ネジが、前記シェルの穴と前記取付構造の穴との中へと挿入され、これにより、前記第一アセンブリと前記第二アセンブリとが前記嵌合状態で固定されている、付記14に記載のコネクタアセンブリ。
[付記16]
前記締結特徴部材は、前記取付構造上のねじ山付きリングと、前記第二コネクタアセンブリ上のカップリングナットと、を含む、付記14に記載のコネクタアセンブリ。
[付記17]
前記第二同軸コネクタのそれぞれは、外側導体ボディと、前記外側導体ボディから径方向内向きに配置されたスプリングフィンガーを有したスプリングバスケットと、を含み、前記第一同軸コネクタのそれぞれは、前記スプリングフィンガーに対して係合する外側導体ボディを含む、付記12~16のいずれか一項に記載のコネクタアセンブリ。
[付記18]
前記第一同軸コネクタのそれぞれは、外側導体ボディと、前記外側導体ボディから径方向内向きに配置されたスプリングフィンガーを有したスプリングバスケットと、を含み、前記第二同軸コネクタのそれぞれは、前記スプリングフィンガーに対して係合する外側導体ボディを含む、付記12~17のいずれか一項に記載のコネクタアセンブリ。
[付記19]
嵌合コネクタアセンブリであって、
複数の第一同軸コネクタと、第一シェルと、を含む第一コネクタアセンブリであって、前記第一同軸コネクタのそれぞれは、それぞれ対応する第一同軸ケーブルに対して接続され、前記第一シェルは、電気的に絶縁された複数の第一キャビティを規定し、前記第一同軸コネクタのそれぞれは、それぞれ対応する第一キャビティ内に配置されている、第一コネクタアセンブリと、
複数の第二同軸コネクタと、第二シェルと、を含む第二コネクタアセンブリであって、前記第二同軸コネクタのそれぞれは、それぞれ対応する第二同軸ケーブルに対して接続され、前記第二シェルは、電気的に絶縁された複数の第二キャビティを規定し、前記第二同軸コネクタのそれぞれは、それぞれ対応する第二キャビティ内に配置されている、第二コネクタアセンブリと、を含み、
嵌合状態においては、前記第二シェルは、前記第一シェルの内部に位置し、前記第一同軸コネクタのそれぞれは、それぞれ対応する第二同軸コネクタに対して嵌合されている、嵌合コネクタアセンブリ。
[付記20]
前記第一シェル及び前記第二シェルのそれぞれは、嵌合時に前記第一アセンブリと前記第二アセンブリとが適切な向きをなすことを確保する突出部を含む、付記19に記載の嵌合コネクタアセンブリ。
[付記21]
複数のスプリングのそれぞれが、前記第二同軸コネクタのそれぞれと前記第二シェルとに対して係合し、これにより、前記第二同軸コネクタのそれぞれと前記第二シェルとの間に、軸方向及び径方向の浮動を提供している、付記20に記載の嵌合アセンブリ。
[付記22]
前記スプリングは、螺旋スプリングである、付記21に記載の嵌合アセンブリ。
[付記23]
前記スプリングは、ベルビルワッシャタイプのスプリングである、付記21に記載の嵌合アセンブリ。
[付記24]
前記第二同軸コネクタのそれぞれは、傾斜面を有した外側導体ボディを含み、前記第二シェルは、第二傾斜面を含み、嵌合時には、前記傾斜面どうしが互いに係合し、これにより、嵌合した前記両アセンブリに対して軸方向の安定性が提供される、付記21に記載の嵌合アセンブリ。
[付記25]
ギャング型コネクタからなるアセンブリのためのシェルであって、
ベースと、
前記ベースから延びる複数のタワーであって、各タワーは、周縁方向において不連続であるとともに、ギャップを有し、前記タワーのそれぞれは、前記ギャップを通して周縁ケーブルを受領するように構成された周縁ケーブルキャビティを規定する、複数のタワーと、
複数の遷移壁であって、前記遷移壁のそれぞれは、二つの隣接するタワーの間に延びている、複数の遷移壁と、を含み、
前記遷移壁及び前記ギャップは、中央ケーブルを受領するように構成された中央キャビティを規定する、シェル。
[付記26]
前記中央キャビティ内に挿入された環状インサートをさらに含み、前記インサートは、前記中央キャビティ内において前記中央ケーブルを把持するように構成されている、付記25に記載のシェル。
[付記27]
前記環状インサートは、前記壁どうしの間の前記ギャップ内に収まるブロックを含む、付記26に記載のシェル。
[付記28]
前記ブロックは、円弧形状の径方向外向き面を有している、付記27に記載のシェル。
[付記29]
前記インサートは、前記壁どうしの間に前記インサートを固定するために、前記壁上の特徴部材に対して嵌合する係合特徴部材を含む、付記26~28のいずれか一項に記載のシェル。
[付記30]
前記環状インサートは、不連続である、付記26~29のいずれか一項に記載のシェル。
[付記31]
前記複数のタワーは、四つのタワーであり、前記ベースは、略正方形である、付記25~30のいずれか一項に記載のシェル。
[付記32]
前記周縁キャビティ及び前記中央キャビティは、十字形状の配置を規定している、付記31に記載のシェル。
[付記33]
複数の周縁ケーブルと組み合わせて、前記周縁ケーブルのそれぞれは、それぞれ対応する周縁キャビティ内に受領されている、付記25~32のいずれか一項に記載のシェル。
[付記34]
前記中央キャビティ内に受領された中央ケーブルをさらに含む、付記25~33のいずれか一項に記載のシェル。
[付記35]
前記第二コネクタは、前記シェル上の第二回転防止特徴部材に対して係合する第一回転防止特徴部材を含み、これにより、嵌合時における前記シェルに対しての前記第二コネクタの回転が阻止される、付記12に記載の嵌合コネクタアセンブリ。
[付記36]
前記第一回転防止特徴部材は、前記第二コネクタから径方向外向きに延びる複数の歯であり、前記第二回転防止特徴部材は、前記複数の歯を受領する複数の凹部である、付記35に記載の嵌合コネクタアセンブリ。
[付記37]
前記第一及び第二回転防止特徴部材は、前記シェルに対しての前記コネクタの径方向浮動を可能とするように構成されている、付記35に記載の嵌合コネクタアセンブリ。
[付記38]
前記締結特徴部材は、前記取付構造上のピンと、前記シェルに対して旋回可能に接続されたラッチと、を有したトグルアセンブリを含み、前記ラッチが前記ピンと係合することにより、前記嵌合アセンブリを所定位置に固定する、付記14に記載の嵌合コネクタアセンブリ。
[付記39]
前記ラッチは、前記ピンに対して係合するフィンガーと、前記フィンガーに対して一体化されているとともに前記第二シェルに対して旋回可能に取り付けられたアームと、を含み、前記トグルアセンブリは、前記アームに取り付けられたハンドルをさらに含む、付記38に記載の嵌合コネクタアセンブリ。
[付記40]
固定位置においては、前記フィンガーは、旋回軸と前記ピンとの間のラインに対して略垂直であり、前記ハンドルは、前記フィンガーに対して略平行である、付記39に記載の嵌合コネクタアセンブリ。
[付記41]
前記第二コネクタ及び前記シェルは、非嵌合状態においては、前記第二コネクタが前記シェルに対して軸方向に及び径方向に自由に浮動するように構成され、嵌合状態においては、前記第二コネクタが前記シェルに対して軸方向に自由に浮動するが、径方向においては浮動が制約されるように構成されている、付記12に記載の嵌合コネクタアセンブリ。