(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-12-26
(45)【発行日】2024-01-10
(54)【発明の名称】天然植物を有する宝飾品の製作方法およびこれにより得られる宝飾品
(51)【国際特許分類】
A44C 27/00 20060101AFI20231227BHJP
A44C 9/00 20060101ALI20231227BHJP
【FI】
A44C27/00
A44C9/00
(21)【出願番号】P 2020573200
(86)(22)【出願日】2019-06-27
(86)【国際出願番号】 FR2019051599
(87)【国際公開番号】W WO2020002849
(87)【国際公開日】2020-01-02
【審査請求日】2022-06-08
(32)【優先日】2018-06-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】FR
(73)【特許権者】
【識別番号】591186268
【氏名又は名称】ブーシュロン
【氏名又は名称原語表記】BOUCHERON
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100092624
【氏名又は名称】鶴田 準一
(74)【代理人】
【識別番号】100114018
【氏名又は名称】南山 知広
(74)【代理人】
【識別番号】100153729
【氏名又は名称】森本 有一
(72)【発明者】
【氏名】オリビエ ブルデ
(72)【発明者】
【氏名】クレマン デュレ
【審査官】高橋 祐介
(56)【参考文献】
【文献】登録実用新案第3149178(JP,U)
【文献】特開2010-046218(JP,A)
【文献】特開2014-217490(JP,A)
【文献】実開昭50-066994(JP,U)
【文献】韓国登録実用新案第20-0319384(KR,Y1)
【文献】実開昭52-157393(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A44C 27/00
A44C 9/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
貴金属合金製宝飾品本体(30)を提供するステップと、
少なくとも1つの安定化した植物(10)を提供するステップと、
少なくとも1つの植物支持体(20)を提供するステップ
であって、該少なくとも1つの植物支持体(20)は、前記植物(10)の輪郭と同様の輪郭によって画定され、前記安定化した植物(10)を受容するように構成された1つの表面(22a)を有する、ステップと、
植物支持体(20)の
前記1つの表面(22a)上に安定化した植物(10)を適用し接着することを含む、植物支持体
(20)と安定化した植物(10)を組み立てるステップと、
安定化した植物(10)が上に接着されている植物支持体(20)を宝飾品本体(30)上に組み付け固定するステップと、
前記安定化した植物(10)にラッカリングするステップであって、前記安定化した植物(10)を、宝飾品装着者の汗又は香水の噴霧に関連する影響から保護する、ステップと、を
有する、宝飾品の製作方法。
【請求項2】
ラッカリングステップ後に、安定化した植物(10)をカプセル封入するステップをさらに有する、請求項
1に記載の製作方法。
【請求項3】
場合によって安定化されている植物を3次元スキャンするステップをさらに有する、請求項1
又は2に記載の製作方法。
【請求項4】
植物支持体(20)の後部面の少なくとも一部分にパヴェセッティングするステップをさらに有する、請求項1~
3の何れか一項に記載の製作方法。
【請求項5】
中央石座(50)を提供するステップと、宝飾品本体(30)と中央石座(50)との間に植物支持体(20)を配置するステップと、をさらに有する、請求項1~
4の何れか一項に記載の製作方法。
【請求項6】
宝飾品本体(30)上に植物支持体(20)を組み付け固定するステップがロッド(40)を提供するステップを含み、植物支持体(20)が安定化した植物(10)と共にロッド(40)上に通される、請求項1~
5の何れか一項に記載の製作方法。
【請求項7】
宝飾品本体(30)上に植物支持体(20)を組み付け固定するステップがロッド(40)を提供するステップを含み、植物支持体(20)が安定化した植物(10)と共にロッド(40)上に通され、
中央石座(50)をロッド(40)に固定するステップをさらに有する、請求項
5に記載の製作方法。
【請求項8】
ロッド(40)を宝飾品本体(30)に固定するステップをさらに有する、請求項
6又は
7に記載の製作方法。
【請求項9】
少なくとも1つの第2の安定化した植物(10’)を提供するステップと、
少なくとも1つの第2の植物支持体(20’)を提供するステップと、
第2の植物支持体(20’)の
1つの表面(22a’)上に第2の安定化した植物(10’)を接着するステップを含む、第2の植物支持体(20’)と第2の安定化した植物(10’)を組み立てるステップと、
第2の安定化した植物(10’)が上に接着されている第2の植物支持体(20’)を宝飾品本体(30)上に組み付けるステップおよび第2の植物支持体(20’)を固定するステップと、
をさらに有する、請求項1~
8の何れか一項に記載の製作方法。
【請求項10】
少なくとも1つの貴金属合金製宝飾品本体(30)を有する請求項1~
9の何れか一項に記載の方法によって得られる宝飾品において、
少なくとも1つの植物支持体20及び少なくとも1つの安定化した植物(10)を有すること、及び安定化した植物(10)が植物支持体(20)の
前記1つの表面(22a)上に適用され接着されること、を特徴とする宝飾品。
【請求項11】
植物支持体(20)の少なくとも
前記1つの表面(22a)が、そこに適用される予定の安定化した植物(10)の天然の曲率に類似する凹凸を形成するように細工されていること、を特徴とする請求項
10に記載の宝飾品。
【請求項12】
植物支持体(20)の
前記1つの表面(22a)の輪郭が、そこに適用される予定の安定化した植物(10)の輪郭に相似の形状を有すること、を特徴とする請求項
10又は
11に記載の宝飾品。
【請求項13】
植物支持体が、ここでは結合用ベースプレート(21)と呼ばれる、植物支持体(20)を宝飾品本体(30)に固定するように構成された部分を有すること、を特徴とする請求項
10~
12の何れか一項に記載の宝飾品。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、宝飾品、詳細には少なくとも1つの天然植物を有する宝飾品及びこのような宝飾品の製作方法に関する。
【背景技術】
【0002】
宝飾品製造の分野、特に高級宝飾品製造の分野において、宝飾品の製造には繊細な技術の力を借りる必要があり、最も希少で貴重な材料が使用される。
【0003】
創作を多様化させるために、植物が興味深い原料であるように思われた。それ自体は希少ではないものの、植物の美しさは束の間のものであり、このような状況で活用できるようになるには綿密な技術の開発が必要となる。
【0004】
したがって、宝飾品中にこのような材料を使用するには、植物に経時的持続性と安定性を付与できることが前提となる。
【0005】
このために、植物の安定化技術が開発された。
【0006】
しかしながら、宝飾品の枠内では、金属製、詳細には貴金属合金製の台座上に安定化した植物を組み付け、組み立てることができることも困難となる。
【0007】
最後に、このような宝飾品は同様に好ましくは、宝飾品を装用する人の挙動、例えば発汗、または身体のさまざまなタイプの運動、さらには香水の適用に関連する異なる要因に耐えることができなくてはならない。このために、このような宝飾品は、高湿度熱試験(すなわち例えば数時間、さらには数日間にわたる湿度約90%で約40℃への曝露)に耐えることが望ましい。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本出願の目的は、上述の欠点を少なくとも部分的に解決し、他の利点をももたらすことにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
このために、本発明の第1の態様によると、
貴金属合金製宝飾品本体を提供するステップと、
少なくとも1つの安定化した植物を提供するステップと、
少なくとも1つの植物支持体を提供するステップと、
植物支持体の一表面上に安定化した植物を接着することを含む、植物支持体と安定化した植物を組み立てるステップと、
安定化した植物が上に接着されている植物支持体を宝飾品本体上に組み付け固定するステップと、
を有する、宝飾品の製作方法が提案されている。
【0010】
例えば、ここで貴金属合金とは、少なくとも375‰(千分の375、つまり9カラット(ct))、さらに好ましくは少なくとも583‰(千分の583、つまり14ct)、さらに好ましくは少なくとも750‰(千分の750、つまり18ct)レベルのあらゆる金含有合金、またはあらゆるチタン含有合金、さらにはあらゆる銀含有合金、さらにはあらゆる白金含有合金、を意味する。
【0011】
宝飾品本体は、艶消しまたは光沢の外観を有することができる。
【0012】
宝飾品本体は例えば、指輪の環、イヤリングのロッド、ブローチのピン、ブレスレットまたは腕時計またはネックレスの要素、ペンダントのフレーム、ティアラのアーチ、さらにはベルトのバックルその他を有する。
【0013】
植物とは、ここでは、あらゆる天然植物要素;例えば花弁、葉、草茎、花穂他を意味する。
【0014】
植物はここでは安定化している、すなわち、摘み取られたばかりの植物のような原初の外観を数年間にわたり保つことができるようにするそれ自体公知の安定化処理を受けている。
【0015】
植物支持体と安定化した植物とを組み立てるステップには、有利には、植物支持体の1つの面上に植物を適用し固定するステップが含まれる。
【0016】
植物支持体は例えば、貴金属合金、例えば、少なくとも375‰(千分の375、つまり9カラット(ct))、さらに好ましくは少なくとも583‰(千分の583、つまり14ct)、さらに好ましくは少なくとも750‰(千分の750、つまり18ct)レベルのあらゆる金含有合金、さらにはあらゆる銀含有合金、さらにはあらゆる白金含有合金、でできている。
【0017】
例えば植物支持体は宝飾品本体と同じ合金である。
例えば植物支持体は少なくとも表面が処理されている。
例えば植物支持体は陽極酸化チタン製である。
【0018】
このような処理は、植物支持体に独特の色、例えば特定の処理無しのチタン合金の色とは異なる色を与えることができるようにする。
【0019】
したがって、適用される予定の安定化した植物に応じて異なる色を植物支持体に与えることが可能である。
【0020】
好ましくは、植物支持体は、一定の輪郭によって画定された1つの面が安定化した植物を受入れるように構成されている少なくとも1つの部分を有する。
【0021】
例えば、植物支持体のこの部分は、それに適用される予定の安定化した植物のものに類似する1つの輪郭さらには体積形状を有する。
【0022】
例えば、植物支持体の少なくとも前記面は、そこに適用される予定の安定化した植物の天然の曲率に類似する凹凸を形成するように細工されている(すなわち、例えば曲げ加工かつ/または彫金されている)。
【0023】
このとき、少なくとも1つの植物支持体の提供ステップは、例えば詳細には、そこに適用される予定の安定化した植物の天然の曲率に類似する凹凸を形成するように細工された1つの面を有する植物支持体に関する。
【0024】
優先される一実施例において、この方法は、場合によって安定化されている植物を3次元スキャンするステップを有する可能性がある。
【0025】
この目的で、例えばスキャナを使用することができる。
【0026】
その結果、例えば対応するデジタルファイルを回収するステップが発生する。
【0027】
このようなデジタルファイルは、例えば植物の3次元のデジタルモデルを表わす情報を有する。
【0028】
次に、例えばこの方法は、3次元で積層造形機にデジタルファイルを提供するステップを有する。
【0029】
このような機械は同様に、通常、高速プロトタイピングマシンの名称でも呼ばれ得る。
【0030】
このとき、この方法はさらに、例えばろう型などのモデルを製造するステップを有する。
【0031】
極めて便利な一実施例においては、こうして、例えば石こうによってオーバーモールディングするステップ、その後得られた型を加熱してろうを溶解させるように構成されているするステップによって、植物支持体の少なくとも対応する安定化した植物を受入れるように構成された面を生成するように構成された型を得ることが可能になる。
【0032】
さらに、同じカテゴリの全ての植物は、非常に類似したものであり得る曲率および凹凸を有することから、このように得られた型を、この同じカテゴリの複数の植物のために同一の植物支持体面を生成する目的で使用することが可能である。
【0033】
例えば、植物支持体の面の輪郭は、そこに適用される予定の安定化した植物の輪郭に相似の形状を有する。
【0034】
例えば、植物支持体の面は、そこに適用される安定化した植物からはみ出し、適用された際の安定化した植物の輪郭の少なくとも一部分の上に余白を残すようになっている。このとき、例えば、この余白の中にパヴェセッティングを付加することが可能である。
【0035】
こうして、植物支持体は例えば、この植物支持体用の植物に類似する少なくとも1つの部分を有する。
【0036】
有利な一実施例において、植物支持体は同様に、ここでは結合用ベッドプレートと呼ばれる、宝飾品本体に植物支持体を固定するように構成された部分を有する。
【0037】
こうして、一実施例において、植物支持体は、結合用ベースプレートおよび、安定化した植物を受入れるように構成された1つの部分、さらには各々1つの安定化した植物を受入れるように構成された2つの部分、さらには各々1つの安定化した植物を受入れるように構成された3つの部分、あるいは場合によってそれ以上の部分を有する。
【0038】
各々1つの安定化した植物を受入れるように構成された部分はこのとき、例えば結合用ベースプレートなどの周りに望み通りに分布させられる。
【0039】
本発明に係る方法の特定の一ステップにおいて、安定化した植物は、植物支持体の対応する面上に適用され接着される。
【0040】
このために、例えば、植物支持体の面上に接着剤が被着させられ、その後、糊付けされた面上に安定化した植物が被着させられる。
【0041】
有利な1つのオプションによると、この方法はさらに、安定化した植物のニス塗りステップを有する。
【0042】
このようなステップは、安定化した植物をさらに保護することを可能にする。
【0043】
詳細には、指輪またはネックレスのような皮膚に極めて近い宝飾品の場合、このようなステップが、例えば宝飾品装用者の発汗または香水の噴霧他に関連する外部の効果から安定化した植物をより一層保護する。
【0044】
このようなニス塗りステップは例えば、ラッカリングステップ、さらには安定化した植物のカプセル封入ステップを有する。
【0045】
ラッカリングステップとはここでは、例えば植物に対しておよび宝飾品本体の使用に対してより優れた強度を与えることを目的とするラッカーの塗布ステップを意味する。
【0046】
ラッカーは、植物の天然の色の改変を可能なかぎり少なくするため、好ましくは透明である。
【0047】
考えられる1つのオプションによると、ラッカーは金粉または他のパイエットを含み得る。
【0048】
考えられる他のオプションによると、ラッカーは、安定化した植物に対して比較的艶消しの外観を付与して、より自然な外見を与えるのに寄与するように構成され得る。
【0049】
カプセル封入ステップは、必要があれば、例えば宝飾品の経時的耐久性を一層改善する目的で、ラッカー後の追加層として施される。
【0050】
カプセル封入ステップは同様に、例えば容易に引裂する本質的に非常に脆弱な要素である安定化した植物の堅牢性を改善することをも可能にする。
【0051】
同様に、カプセル封入のために選択される材料は、好ましくは、植物の天然の色の改変を可能なかぎり少なくするため、好ましくは透明である。
【0052】
したがって、必要な場合には、カプセル封入ステップは好ましくはラッカリングステップの後で行なわれる。
【0053】
ニス塗りステップの少なくとも一部分、さらにはこのステップの全体は好ましくは、宝飾品本体上への植物支持体の組み付けおよび固定ステップの前に行なわれ、こうして安定化した植物はこのステップの間より良く保護されることになる。
【0054】
さらにもう1つの有利なオプションによると、この方法は、植物支持体の後部面の少なくとも一部分をパヴェセッティングするステップをさらに有することができる。
【0055】
植物支持体の後部面というのは、ここでは、安定化した植物が上に適用される(または安定化した植物を受入れる予定の)面とは明確に異なる植物支持体の1つの面を意味する。
【0056】
パヴェセッティングステップとはここでは、複数の石、詳細には非常に小さいサイズ、例えば直径が約2mm未満さらには1mm(ミリメートル)未満の石の嵌込みステップを意味する。
【0057】
すなわちこれは、あらゆるタイプのいわゆる宝石(例えばダイアモンド、ルビー、サファイア、エメラルド)または半宝石(トパーズ、アクアマリン、シトリン、トルマリン、アメジストなど)であり得る。
【0058】
このようなパヴェセッティングステップは、好ましくは植物の適用前に行なわれる。
【0059】
本発明に係る方法の特定の例において、宝飾品本体上に植物支持体を組み付け固定するステップは、特に、ロッドを提供するステップを含み、植物支持体(安定化した植物を伴う)はこのロッド上に通される。
【0060】
この場合、植物支持体はそのときロッドを受入れるように構成されたオリフィスを有する。
【0061】
当然のことながら、このときオリフィスを有するのは植物支持体の結合用ベースプレートである。
【0062】
植物支持体とロッドの組み立ての前または後に、ロッドは、好ましくは宝飾品本体に固定される。換言すると、この方法は、宝飾品本体にロッドを固定するステップを有する。
【0063】
一実施例において、この方法は、中央石座を提供するステップを有する。
【0064】
中央石座とはここでは、例えばその嵌込み用台座を伴う唯一の石(宝石または半宝石)、または複数の石が嵌込まれた要素を意味する。
【0065】
このような中央石座は、例えば宝飾品本体上に植物支持体を維持しかつ/またはロッドまたは他のあらゆる組み立て手段を隠蔽するのに寄与する。
【0066】
このような配設によって、例えば、宝飾品が植物のレプリカに似るようにしながら宝飾品の構成に有用な異なる要素を隠蔽することが可能になる。
【0067】
これは、フラワーレプリカという枠の中では極めて満足のいくことであるということが判っている。
【0068】
この方法は、このとき例えば宝飾品本体と中央石座との間に植物支持体を配置するステップを有する。
【0069】
換言すると、植物支持体はこのとき、宝飾品本体と中央石座との間に間置される。
【0070】
中央石座は例えば、場合によって植物支持体を貫通して、ロッドおよび/または宝飾品本体に固定される。
【0071】
一実施例においては、中央石座にはロッドが備わっている。すなわち、中央石座はこのとき、予めそれに一体化されたロッドと共に提供される。
【0072】
必要があれば、この方法は例えば、ロッドの備わった中央石座の提供するステップと、ロッド上に植物支持体を通すステップおよび宝飾品本体にロッドを固定するステップと、を有する。
【0073】
このような実施形態においては、宝飾品本体に対するロッドの固定は、例えば宝飾品本体のボア内へのロッドの押込み、または接着、またはこのときネジ立てされているボアの内へのこのときネジ切りされているロッドの螺入、さらにはまた、止めピンまたは横断ネジ他によって実現可能である。
【0074】
別の実施例において、宝飾品本体はロッドを有する。すなわち、このとき宝飾品本体は、予めそれに一体化されたロッドと共に提供される。
【0075】
必要があれば、この方法は例えば、ロッドを有する宝飾品本体を提供するステップと、ロッド上に植物支持体を通すステップおよび宝飾品本体に植物支持体を固定するステップと、を有する。
【0076】
このような実施形態においては、宝飾品本体に対するロッドの固定は、例えば、上述の通り、宝飾品本体のボア内へのロッドの押込み、または接着、またはこのときネジ立てされているボア内へのこのときネジ切りされているロッドの螺入、さらにはまた止めピンまたは横断ネジ他によって実現可能であり;あるいはロッドを、例えば成形などにより宝飾品本体と同時に実現することもできる。
【0077】
一実施例において、宝飾品本体に対して植物支持体を固定するステップはこのとき、宝飾品本体、さらには特にロッドに対して中央石座を固定するステップを含み得る。
【0078】
ロッドおよび対応する植物支持体のオリフィスは好ましくは相補的形状を有する。
【0079】
これらのロッドおよびオリフィスはあらゆるタイプの形状(円形、多角形など)を有することができるが、好ましくは、それらの形状は、誤操作防止装置を実現するように、すなわち植物支持体のオリフィスを唯一の要領でしかロッド上に通すことができないような形で構成される。したがって、例えばロッドとの関係において、ひいてはロッドが固定される宝飾品本体との関係において特定の配向および/または配設を予め規定することが可能である。
【0080】
有利な一実施例においては、少なくとも2つの植物支持体が存在してよい。前述のように、このとき各々の植物支持体は、各々1つの安定化した植物を受入れるように構成された1つ、2つまたは3つの部分、さらにはより多くのこのような部分を有することができる。
【0081】
この場合、この方法はさらに、例えば以下のステップを有する。
少なくとも1つの第2の安定化した植物を提供するステップ。
少なくとも1つの第2の植物支持体を提供するステップ。
第2の植物支持体の一表面上に第2の安定化した植物を接着することを含む、第2の植物支持体と第2の安定化した植物を組み立てるステップ。
【0082】
これらのステップは、先の安定化した植物(その場合、第1の安定化した植物)と関連するステップおよび対応する植物支持体(その場合、第1の植物支持体)のステップとは独立して(すなわち、それらのステップに後続してまたはそれらのステップと並行して)行なわれてよい。
【0083】
この場合、この方法はこのときさらに、例えば第1の植物支持体の後に、(第2の安定化した植物が上に接着されている)第2の植物支持体を宝飾品本体の上に組み付けるステップを有する。
【0084】
一実施例において、第2の植物支持体は同様に結合用ベースプレートを有する。
【0085】
好ましい一実施形態によると、第2の植物支持体の結合用ベースプレートは同様に、前述のロッドが横断できるように構成されたオリフィスを有する。
【0086】
第2の植物支持体のオリフィスは例えば、第1の植物支持体のオリフィスと同じ形状を有する。
【0087】
好ましくは、第2の植物支持体のオリフィスは、第2の植物支持体の内部で、第2の植物支持体が第1の植物支持体を完全に覆うのを回避するように配設される。
【0088】
換言すると、第2の植物支持体の結合用ベースプレートを第1の植物支持体の結合用ベースプレートに重ね合わせることができる一方で、第2の安定化した植物を受入れる第2の植物支持体の一部分および第1の安定化した植物を受入れる第1の植物支持体の一部分が、多くても部分的にしか重複しない、すなわち互いに対してずらされていることが有利であり得る。
【0089】
第1および第2の安定化した植物が花弁である一実施例において、このような配設はこのとき、第2の花弁が第1の花弁に重複して花冠のより写実的な印象を与えていると思われる。
【0090】
好ましくは、この方法はさらに、第2の植物支持体を固定するステップを有する。
【0091】
このステップはこのとき、第1の植物支持体の固定とは独立して、または共通の手段によって行なわれる。
【0092】
例えば、1本のロッドが2つの植物支持体(あるいは、3つ以上存在する場合には全ての植物支持体)を横断する場合、全ての植物支持体は中央石座によって保持され得る。
【0093】
別のオプションによると、植物支持体(または2つある場合には第1および第2の植物支持体、またはそれ以上存在する場合には全ての植物支持体)の結合用ベースプレートは、ロッドを受入れるように構成されたオリフィスとは明確に異なる少なくとも1つの孔を有する。
【0094】
このような孔は例えば、中央石座と植物支持体の間に配置されるように構成されたクラウンのピンなどのピンを受入れるように構成されている。
【0095】
一実施例において、クラウンは、花の雌しべを表わす要素を担持するように構成されている。
【0096】
好ましくは複数の孔、例えば3つまたは4つの孔が存在する。
【0097】
これらの孔は例えば、ロッドが横断するように構成されたオリフィスの周りに分布している。
【0098】
したがって、クラウンが孔と同数のピンを含み、各ピンが1つの孔と協働するように構成されていることが有利である。
【0099】
こうして、植物支持体のオリフィスおよびロッドが円形断面を有する場合でも、クラウンのピンおよび植物支持体の孔は、このとき、誤操作防止装置を形成し得る。
【0100】
これらはさらに、宝飾品の内部における植物支持体の予め規定された配向を維持することに寄与する。
【0101】
この方法の後、実現され仕上げられた宝飾品は、例えば、指輪、イヤリング、ブローチ、ブレスレット、腕時計、ネックレス、ペンダント、ティアラ、さらにはベルトのバックル他である。
【0102】
したがって、本発明の別の態様によると、先に説明された方法によって得られる宝飾品も同様に提案される。
【0103】
このような宝飾品は、貴金属合金製の少なくとも1つの宝飾品本体を含み、少なくとも1つの安定化した植物を有することを特徴とする。
【0104】
特定の一実施例において、宝飾品はさらに、少なくとも1つの植物支持体を含み、安定化した植物は、好ましくは貴金属合金で実現されて、植物支持体の1つの面上に接着され、さらには特に適用され接着される。
【0105】
そして好ましくは、安定化した植物はラッカリングされ、さらには同じくカプセル封入される。
【0106】
このような宝飾品はさらに、対応する実施方法に関連して先に説明した特徴の全てまたは一部分を含み、類似の利点を提供する。
【0107】
例えば植物支持体の面は、そこに適用される予定の安定化した植物の天然の曲率に類似する凹凸を形成するように細工されている。
【0108】
例えば植物支持体の面の輪郭は、そこに適用される予定の安定化した植物の輪郭に相似の形状を有する。
【0109】
例えば植物支持体は、ここでは結合用ベースプレートと呼ばれる、植物支持体を宝飾品本体(30)に固定するように構成された部分を有する。
【0110】
本発明は、一実施例にしたがって、添付図面を参照しながら一例として非限定的に示された以下の詳細な説明を読むことによって、充分に理解でき、その利点がより明確になるものである。
【図面の簡単な説明】
【0111】
【
図1】本発明の一実施例に係るラッカリングされカプセル封入された安定化した植物を示す。
【
図2】本発明の第1の実施例に係る植物支持体を示す。
【
図3】本発明の第2の実施例に係る植物支持体を示す。
【
図5】上から見た本発明の一実施例による宝飾品を示す。
【
図6】植物支持体の下に実現されたパヴェセッティングを示す、下から見た
図5の宝飾品を示す。
【発明を実施するための形態】
【0112】
上述の図に表わされた同一の要素は、同一の参照番号によって識別される。
【0113】
図1は、選択された植物が花弁である場合の、ラッカリングされカプセル封入された安定化した植物10を概略的に示す。
【0114】
この場合、例示を目的として、植物は、ラッカリングステップとカプセル封入ステップが、最も繊細で脆弱なものであっても1つの植物に対して耐久性および堅牢性を提供し得るということを示すために、あらゆる支持体から独立して処理されている。
【0115】
本発明の一実施例によると、安定化した植物は好ましくは、
図2中に表わされている植物支持体20と呼ばれる支持体上に接着される。
【0116】
図2の植物支持体20は、ここでは、結合用ベースプレート21および、この場合例えば花弁である1つの安定化した植物を各々受入れるように構成された2つの部分22、23を有する。
【0117】
安定化した植物を受入れるように構成された部分22、23は、互いに明確に異なりかつ両方共結合用ベースプレート21に連結されている。
【0118】
これらの部分の各々は、安定化した植物が上に接着される予定の面22a、23aを含み、これらの面は、それに適用される予定の安定化した植物のものに類似する輪郭22b、23bによって画定されている。
【0119】
好ましくは、各部分22、23は、それが受入れる植物の輪郭と同一の輪郭22b、23bを有するように、換言するとそれらの輪郭が最もよく一致するように形成される。
【0120】
さらに、各部分はここでは、その面が適用される予定の安定化した植物の天然の曲率に類似する凹凸をこの面が形成するように曲げ加工されている。
【0121】
結合用ベースプレート21は主として、ここでは矩形形状のオリフィス24を有する。このオリフィス24は、ロッド40(
図4に表示)と協働するように構成されている。
【0122】
任意には、結合用ベースプレート21は同様にここでは、オリフィス24の周りに分布した孔25、この場合は4つの孔も含んでいる。
【0123】
これらの孔25は例えば、各々1つのピン、例えば中央石座と植物支持体の間に配置されるように構成されたクラウンのピンを受入れるように構成されている。
【0124】
したがって、このようなクラウンが孔と同数のピンを含み、各ピンが1つの孔と協働するように構成されていることが有利である。
【0125】
こうして、植物支持体のオリフィスおよびロッドが円形断面を有する場合でも、クラウンのピンおよび植物支持体の孔は、このとき、誤操作防止装置を形成し得る。
【0126】
図示されていない一実施例において、クラウンは、花の雌しべを表わす要素を担持するように構成され得る。
【0127】
図3の植物支持体20’は、
図2のものと機能的に同一である。同一の要素には、「’」(ダッシュ記号)の付加された同じ参照番号が付いている。
【0128】
構造的に、この植物支持体は同様にここでは、結合用ベースプレート21’と、各々安定化した花弁を受入れるように構成された2つの部分22’、23’を有する。
【0129】
図3の植物支持体の結合用ベースプレート21’は、
図2の植物支持体のものと同一である。
【0130】
したがって、この結合用ベースプレートは、
図4に表わされたロッド40と協働するように構成された矩形のオリフィス24’、および
図2と同じ形でオリフィスの周りに分布した4つの孔25’を有する。
【0131】
したがって、
図3の植物支持体20’を
図2の植物支持体20に重ね合わせた場合、オリフィス24、24’は互いに一致し、孔25、25’も同様である。
【0132】
これに対して、
図3の植物支持体の安定化した花弁を受入れるように構成された2つの部分22’23’の各々は、
図2の植物支持体20とは異なる形で結合用ベースプレート21’との関係において配置されている。
【0133】
したがって、
図3の植物支持体20’と
図2の植物支持体20を重ね合わせた場合、少なくともオリフィス24、24’は一致する一方で、各々1つの安定した花弁を受入れるように構成された部分は重ね合わされず、部分的に重複し得る。
【0134】
したがって、例えば、
図2の植物支持体20は第1の植物支持体を形成し、
図3の植物支持体20’は第2の植物支持体を形成する。
【0135】
本発明の一実施例に係る宝飾品の製作方法は、このとき、例えば以下のステップを有する。
例えば、
図2に表わされているような第1の植物支持体20を提供するステップ。
例えば安定化した花弁などの少なくとも2つの安定化した植物10、10’を提供するステップ。
植物支持体の1つの面22a、23a上に各々の安定化した植物10、10’を接着するステップ。
【0136】
そしてこのとき、例えば
図3に表わされている通りの第2の植物支持体20’についても同様である。
【0137】
ひとたび植物支持体に対応する植物が備わった時点で、この方法は植物をより良く保護し組み立てを永続させるため、好ましくはラッカリングステップと、さらにはカプセル封入ステップと、を有する。
【0138】
(上に安定化した植物が接着され、その後場合によってラッカリングおよびカプセル封入される)
図2および3の植物支持体は、その後、例えば
図4に表わされているような宝飾品本体30の上に組み付けられるようになっている。
【0139】
図4の宝飾品本体はここでは宝飾品本体、つまり主として環31である。
【0140】
詳細には、本実施例において、宝飾品本体は上述のロッド40を備えている。
【0141】
ロッド40が有する断面の形状のさまざまな可能性を例示するため、ここでロッドは円形断面を伴って表わされている。
【0142】
実際には、ロッドは好ましくは、後にロッド40と組み立てられる植物支持体の各々のオリフィス24、24’の形状に応じて矩形断面を有し得る。
【0143】
さらに、本実施例において、宝飾品本体30およびロッド40は、モノブロックアセンブリとして表わされている。
【0144】
当然のことながら、ロッド40は、組み立てるべき異なる植物支持体20、20’のオリフィス24、24’を横断する前または横断した後に宝飾品本体30に接続される、独立したまたは中央石座(以下で説明)に予め備えられた要素であり得る。
【0145】
例えば、この方法は、宝飾品本体30内にロッド40を押込むステップを含み得る。
【0146】
したがって、優先される一実施例において、この方法は、提供された各々の植物支持体20、20’のオリフィス24、24’をロッド40が横断する組み付けステップを有する。
【0147】
例示された例の枠内において、第1の植物支持体20(
図2に図示)は、ロッド40上に通され、その後第2の植物支持体20’(
図3に図示)は、その結合用ベースプレート21’が第1の植物支持体20の結合用ベースプレートと重なり合っている状態で、ロッド40上に通される。
【0148】
このとき第1の植物支持体20はここで、指輪本体30に接し、指輪本体30と第2の植物支持体20’の間にある。
【0149】
好ましい一実施例において、この方法は、中央石座50を提供するステップをさらに有する。
【0150】
このような中央石座50、例えば、この方法の後に得られる宝飾品の一例を示す
図5の中に見られる。
【0151】
この例では、これは、各頂部で3つのつめ51によって嵌込まれたトリプルカットの単一石である。
【0152】
このような場合については、この方法は、宝飾品本体30と中央石座50の間に植物支持体20、20’20”を配置するステップを有する。
【0153】
さらに、この方法は、ロッド40上に中央石座50を固定するステップも有する。
【0154】
図5の実施形態において、宝飾品は花を表現する指輪である。
【0155】
詳細には、宝飾品は、ここでは重ね合わされた3つの植物支持体20、20’20”から形成されている5つの花弁を有する。
【0156】
最後に、中央石座50はここでは花芯を表わす。
【0157】
図6は、安定化した植物を受入れる植物支持体20、20’20”の部分の後部面を概略的に示す。
【0158】
これは、典型的に金属製表面である。
【0159】
したがって、有利なオプションによると、これらの後部面は、パヴェセッティング60を有する。パヴェセッティング60はここでは、植物支持体の安定化した植物を受入れるように構成された部分の後部面の一部分のみの上に表わされているが、後部表面全体、あるいは各々1つの安定化した植物10、10’を受入れるように構成された部分のいくつかの後部表面のみ、をこのようなパヴェセッティングで覆うことが可能であると思われる。
【0160】
パヴェセッティング60は好ましくは、宝飾品本体30上への植物支持体20、20’20”の組み立ての前に実現される。
【0161】
当然のことながら、本明細書中、ロッド40は予め宝飾品本体30と共に形成された形で提示されているが、中央石座50の下に配置されているか、あるいは独立していて、方法の最中に宝飾品本体30および中央石座50に固定されていることも充分可能である。
【0162】
同様に、植物支持体20、20’20”を、他のあらゆる手段によって宝飾品本体30に対して組み立てることも可能である。
【0163】
最後に、本明細書は、宝飾品が指輪である場合を基準にしているが、これは当然のことながら例えばイヤリング、ブローチ、ブレスレット、腕時計、ネックレス、ペンダント、ティアラ、さらにはベルトのバックル他などの他のあらゆるタイプの宝飾品でもあり得る。
本発明の態様(構成)として以下に示すものがある。
[態様1]
貴金属合金製宝飾品本体(30)を提供するステップと、
少なくとも1つの安定化した植物(10)を提供するステップと、
少なくとも1つの植物支持体(20)を提供するステップと、
植物支持体(20)の一表面(22a)上に安定化した植物(10)を適用し接着することを含む、植物支持体と安定化した植物(10)を組み立てるステップと、
安定化した植物(10)が上に接着されている植物支持体(20)を宝飾品本体(30)上に組み付け固定するステップと、
を有する、宝飾品の製作方法。
[態様2]
安定化した植物(10)にラッカリングするステップをさらに有する、態様1に記載の製作方法。
[態様3]
ラッカリングステップ後に、安定化した植物(10)をカプセル封入するステップをさらに有する、態様2に記載の製作方法。
[態様4]
場合によって安定化されている植物を3次元スキャンするステップをさらに有する、態様1~3の何れか一項に記載の製作方法。
[態様5]
植物支持体(20)の後部面の少なくとも一部分にパヴェセッティングするステップをさらに有する、態様1~4の何れか一項に記載の製作方法。
[態様6]
中央石座(50)を提供するステップと、宝飾品本体(30)と中央石座(50)との間に植物支持体(20)を配置するステップと、をさらに有する、態様1~5の何れか一項に記載の製作方法。
[態様7]
宝飾品本体(30)上に植物支持体(20)を組み付け固定するステップがロッド(40)を提供するステップを含み、植物支持体(20)が安定化した植物(10)と共にロッド(40)上に通される、態様1~6の何れか一項に記載の製作方法。
[態様8]
中央石座(50)をロッド(40)に固定するステップをさらに有する、態様6および7に記載の製作方法。
[態様9]
ロッド(40)を宝飾品本体(30)に固定するステップをさらに有する、態様7又は8に記載の製作方法。
[態様10]
少なくとも1つの第2の安定化した植物(10’)を提供するステップと、
少なくとも1つの第2の植物支持体(20’)を提供するステップと、
第2の植物支持体(20’)の一表面(22a’)上に第2の安定化した植物(10’)を接着するステップを含む、第2の植物支持体(20’)と第2の安定化した植物(10’)を組み立てるステップと、
第2の安定化した植物(10’)が上に接着されている第2の植物支持体(20’)を宝飾品本体(30)上に組み付けるステップおよび第2の植物支持体(20’)を固定するステップと、
をさらに有する、態様1~9の何れか一項に記載の製作方法。
[態様11]
少なくとも1つの貴金属合金製宝飾品本体(30)を有する態様1~10の何れか一項に記載の方法によって得られる宝飾品において、
少なくとも1つの植物支持体20及び少なくとも1つの安定化した植物(10)を有すること、及び安定化した植物(10)が植物支持体(20)の一表面(22a)上に適用され接着されること、を特徴とする宝飾品。
[態様12]
植物支持体(20)の少なくとも表面(22a)が、そこに適用される予定の安定化した植物(10)の天然の曲率に類似する凹凸を形成するように細工されていること、を特徴とする態様11に記載の宝飾品。
[態様13]
植物支持体(20)の面(22a)の輪郭が、そこに適用される予定の安定化した植物(10)の輪郭に相似の形状を有すること、を特徴とする態様11又は12に記載の宝飾品。
[態様14]
植物支持体が、ここでは結合用ベースプレート(21)と呼ばれる、植物支持体(20)を宝飾品本体(30)に固定するように構成された部分を有すること、を特徴とする態様11~13の何れか一項に記載の宝飾品。