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特許7410908スライドレールアセンブリとそのスライドレールキット
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-12-26
(45)【発行日】2024-01-10
(54)【発明の名称】スライドレールアセンブリとそのスライドレールキット
(51)【国際特許分類】
   A47B 88/49 20170101AFI20231227BHJP
【FI】
A47B88/49
【請求項の数】 10
(21)【出願番号】P 2021113443
(22)【出願日】2021-07-08
(65)【公開番号】P2022172438
(43)【公開日】2022-11-16
【審査請求日】2021-07-08
(31)【優先権主張番号】110116313
(32)【優先日】2021-05-04
(33)【優先権主張国・地域又は機関】TW
(73)【特許権者】
【識別番号】504297766
【氏名又は名称】川湖科技股▲分▼有限公司
(73)【特許権者】
【識別番号】513240939
【氏名又は名称】川益科技股▲ふん▼有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【弁理士】
【氏名又は名称】宮崎 修
(72)【発明者】
【氏名】陳 庚金
(72)【発明者】
【氏名】楊 順和
(72)【発明者】
【氏名】翁 子承
(72)【発明者】
【氏名】王 俊強
【審査官】七字 ひろみ
(56)【参考文献】
【文献】特開2021-030055(JP,A)
【文献】特開2019-037749(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47B 88/00-99/994
H05K 7/18
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ラックに適合したスライドレールアセンブリであって、当該スライドレールアセンブリは、
前記ラックに移動可能に取り付けられた第1のレールであって、第1の位置と第2の位置との間で前記ラックに対して横方向に移動可能である第1のレールと、
前記第1のレールに移動可能に取り付けられた第2のレールであって、前記第2のレールは、前記第1のレールに対して長手方向に変位可能であり、且つ第1の末端部分、第2の末端部分、及び前記第1の末端部分と前記第2の末端部分との間に位置するチャネルを有する、第2のレールと、
前記第2のレールの前記チャネルに対応する少なくとも1つのガイド構造を包含するフィッティングと、
第3のレールと、
を含み、前記第3のレールは、前記フィッティングの前記少なくとも1つのガイド構造によってガイドされ、こうして、前記第2のレールの前記チャネルに入るように構成され、
前記フィッティングは、それぞれ第1の側及び第2の側として定義される2つの対向する側を有し、前記フィッティングはさらに、前記第2の側に弾性構造体を備えており、前記弾性構造体は、前記ラックと接触するように構成される、
スライドレールアセンブリ。
【請求項2】
前記第2のレールは、第1の壁、第2の壁、及び前記第2のレールの前記第1の壁と前記第2の壁との間に接続された長手方向の壁を包含し、前記第2のレールの前記第1の壁、前記第2の壁、及び前記長手方向の壁は、共同で前記チャネルを規定し、前記フィッティングは、第1の部分、第2の部分、及び前記第1の部分と前記第2の部分との間に接続された側面部分を包含し、前記第1の部分、前記第2の部分、及び前記側面部分は、前記第2のレールの前記チャネルに対応する補助チャネルを共同で規定する、請求項1に記載のスライドレールアセンブリ。
【請求項3】
前記フィッティングは、前記第2のレールの前記第1の末端部分に当接して配置されるように構成される、請求項2に記載のスライドレールアセンブリ。
【請求項4】
前記フィッティングの前記第1の部分、前記第2の部分、及び前記側面部分が、それぞれ、前記第2のレールの前記第1の壁、前記第2の壁、及び前記長手方向の壁に当接するように、前記フィッティングは、前記第2のレールに取り外し可能に取り付けられる、請求項3に記載のスライドレールアセンブリ。
【請求項5】
記補助チャネル及び前記少なくとも1つのガイド構造は、前記第1の側に配置される、請求項2に記載のスライドレールアセンブリ。
【請求項6】
前記第1の位置と前記第2の位置との間で前記ラックに対して横方向に移動可能な前記第1のレールは、前記第3のレールに取り付けられたオブジェクトと前記ラックとの間に取り付け公差を提供する、請求項1に記載のスライドレールアセンブリ。
【請求項7】
ラックに適合したスライドレールアセンブリであって、当該スライドレールアセンブリは、
前記ラックに移動可能に取り付けられた第1のレールであって、第1の位置と第2の位置との間で前記ラックに対して横方向に移動可能である第1のレールと、
前記第1のレールに移動可能に取り付けられた第2のレールであって、前記第1のレールに対して長手方向に変位可能である第2のレールと、
少なくとも1つのガイド構造を包含するフィッティングと、
第3のレールと、を含み、前記第3のレールは、前記第2のレールに対して移動可能に取り付けられるように前記フィッティングによってガイドされるように構成され、
前記フィッティングはさらに、弾性構造体を備えており、前記弾性構造体は、前記ラックと接触するように構成され、
前記第2のレールが前記第1のレールに対して延長された位置にあるときに、前記第2のレールの第1の末端部分は、前記第1のレールの第1の末端部分を超えて延在し、前記フィッティングは、前記第2のレールの前記第1の末端部分に取り外し可能に取り付けられるように構成される、
スライドレールアセンブリ。
【請求項8】
記少なくとも1つのガイド構造は、傾斜面又は曲面を包含する、請求項7に記載のスライドレールアセンブリ。
【請求項9】
記第1の位置と前記第2の位置との間で前記ラックに対して横方向に移動可能である前記第1のレールによって、異なる所定の幅のオブジェクトを前記ラックの2つの側面の間に別々に取り付けることが可能になる、請求項7に記載のスライドレールアセンブリ。
【請求項10】
スライドレールキットであって、当該スライドレールキットは、
ラックに移動可能に取り付けられた第1のスライドレールと、
前記第1のスライドレール上に配置されるように構成されたフィッティングであって、少なくとも1つのガイド構造を包含するフィッティングと、
前記フィッティングの前記少なくとも1つのガイド構造によってガイドされ、こうして前記第1のスライドレールのチャネルに入るように構成される第2のスライドレールと、を含み、
前記フィッティングはさらに、弾性構造体を備えており、前記弾性構造体は、前記ラックと接触するように構成され、
前記フィッティングは、突起部を含む少なくとも1つのブロッキング部分をさらに包含し、前記少なくとも1つのブロッキング部分の突起部は、前記第1のスライドレールの一方の末端部分に当接することにより該第1のスライドレールの前記ブロッキング部分を超える変位を阻止するように構成される、
スライドレールキット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
発明の分野
本発明は、スライドレールに関する。より具体的には、本発明は、フィッティングにより、アセンブリの2つのスライドレールを互いに対して取り付けることを容易にするスライドレールアセンブリ、及びアセンブリのスライドレールキットに関する。
【背景技術】
【0002】
発明の背景
ラックシステムは、一般に、2つのスライドレールアセンブリ(例えば、第1のスライドレールアセンブリ及び第2のスライドレールアセンブリ)をそれぞれラックの2つの側面に取り付けることができるように設計されている。各スライドレールアセンブリは、第1のレール、第2のレール、及び第3のレールを包含し、これらはすべて、互いに対して移動することができる。第1のレールはラックに固定されている。各第2のレールは、対応する第1のレールと対応する第3のレールとの間に移動可能に取り付けられ、且つ、各第3のレールは、対応する第2のレールから取り外したり、チャネルから移動したりできる。オブジェクトは、最初に2つの切り離された第3のレールをそれぞれオブジェクトの2つの側面に取り付けること、次に2つの第3のレールをそれぞれ2つの第2のレールに挿入して戻すことにより、ラックに取り付けることができる。
【0003】
ただし、オブジェクトがユーザーの表示をブロックしているため、又は他の要因のために、オブジェクトをラックに取り付けようとしているユーザーが、第3のレールを第2のレールのチャネルにそれぞれ位置合わせするのが難しい場合があり、且つ、位置合わせが難しいため、第3のレールと第2のレールを相互に取り付ける際に不便が生じる。さらに、第1のレールがラックに固定され、及びしたがってラックに対して動かせないという事実は、オブジェクトとラックとの間の取り付け公差に不利である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
発明の要約
本発明は、スライドレールアセンブリ及びそのスライドレールキットに関する。スライドレールアセンブリには、スライドレールアセンブリの2つのスライドレールを相互に簡単に取り付けることができるフィッティングが含まれている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の一態様によれば、ラックに適合したスライドレールアセンブリは、第1のレール、第2のレール、フィッティング、及び第3のレールを包含する。第1のレールは、ラックに移動可能に取り付けられ、第1の位置と第2の位置との間でラックに対して横方向に移動することができる。第2のレールは、第1のレール上に移動可能に取り付けられ、第1のレールに対して長手方向に変位させることができる。第2のレールは、第1の末端部分、第2の末端部分、及び第1の末端部分と第2の末端部分との間に位置するチャネルを包含する。フィッティングは、第2のレールの第1の末端部分に隣接して配置されるように構成され、少なくとも1つのガイド構造を包含する。第3のレールは、第2のレールのチャネルの外側にありながら、フィッティングの少なくとも1つのガイド構造によってガイドされることができ、及びしたがって第2のレールのチャネルに入ることができる。
【0006】
好ましくは、第2のレールは、第1の壁、第2の壁、及び第1の壁と第2のレールの第2の壁との間に接続された長手方向の壁とを包含する。第1の壁、第2の壁、及び第2のレールの長手方向の壁は、共同でチャネルを規定する。
【0007】
好ましくは、フィッティングは、第1の部分、第2の部分、及び第1の部分と第2の部分との間に接続された側面部分とを包含する。第1の部分、第2の部分、及び側面部分は、第2のレールのチャネルに対応する補助チャネルを共同で定義する。
【0008】
好ましくは、フィッティングは、フィッティングの第1の部分、第2の部分、及び側面部分がそれぞれ第1の壁、第2の壁、及び第2のレールの長手方向の壁に隣接するように、第2のレールに取り外し可能に取り付けられる。
【0009】
好ましくは、フィッティングは、それぞれ第1の側及び第2の側として定義される2つの対向する側を有し、補助チャネル及び少なくとも1つのガイド構造は第1の側に配置され、フィッティングはさらに第2の側に所定の構造を備えている。所定の構造は、ラックと接触するように構成されている。
【0010】
好ましくは、第1のレールは、第1の位置と第2の位置との間でラックに対して横方向に移動可能であり、第3のレールに取り付けられたオブジェクトとラックとの間に取り付け公差が提供される。
【0011】
本発明の別の態様によれば、ラックに適合されたスライドレールアセンブリは、第1のレール、第2のレール、及びフィッティングを包含する。第1のレールは、ラックに移動可能に取り付けられ、第1の位置と第2の位置との間でラックに対して横方向に移動することができる。第2のレールは、第1のレール上に移動可能に取り付けられ、第1のレールに対して長手方向に変位させることができる。第2のレールが第1のレールに対して延長位置にあるとき、すなわち、第2のレールの第1の末端部分が第1のレールの第1の末端部分を超えて延在するとき、フィッティングは、第2のレールの第1の末端部分に取り外し可能に取り付けられるように構成されている。
【0012】
好ましくは、第2のレールはさらに第2の末端部分とチャネルを有する。チャネルは、第2のレールの第1の末端部分と第2目の末端部分の間にある。
【0013】
好ましくは、フィッティングは、少なくとも1つのガイド構造を包含し、スライドレールアセンブリは、第3のレールをさらに包含する。第3のレールは、第2のレールのチャネルの外側にありながら、フィッティングの少なくとも1つのガイド構造によってガイドすることができ、及びしたがって、第2のレールのチャネルに入ることができる。
【0014】
好ましくは、フィッティングの少なくとも1つのガイド構造は、傾斜面又は曲面を包含する。
【0015】
好ましくは、第2のレールは、第1の壁、第2の壁、及び第1の壁と第2のレールの第2の壁との間に接続された長手方向の壁とを包含し、フィッティングは、第1の部分、第2の部分、及び第1の部分と第2の部分との間に接続された側面部分とを包含する。第1の壁、第2の壁、及び第2のレールの長手方向の壁は、共同でチャネルを規定する。フィッティングの第1の部分、第2の部分、及び側面部分は、第2のレールのチャネルに対応する補助チャネルを共同で定義する。
【0016】
好ましくは、フィッティングの第1の部分、第2の部分、及び側面部分は、フィッティングが第2のレールに取り付けられるとき、それぞれ第1の壁、第2の壁、及び第2のレールの長手方向の壁に隣接している。
【0017】
好ましくは、フィッティングは、それぞれ第1の側面及び第2の側面として定義される2つの対向する側を有し、補助チャネル及び少なくとも1つのガイド構造は、第1の側に配置され、フィッティングはさらに、第2の側に所定の構造を備えている。所定の構造は、ラックと接触するように構成されている。
【0018】
好ましくは、第1のレールは、第1の位置と第2の位置との間でラックに対して横方向に移動可能であり、第3のレールは、異なる所定の幅のオブジェクトを別々に取り付けることができる。
【0019】
本発明のさらに別の態様によれば、スライドレールキットは、第1のスライドレール、フィッティング、及び第2のスライドレールを包含する。フィッティングは、第1のスライドレール上に配置されるように構成され、少なくとも1つのガイド構造を包含する。第2のスライドレールは、第1のスライドレールのチャネルの外側にある間、フィッティングの少なくとも1つのガイド構造によってガイドされるように、及びしたがって第1のスライドレールのチャネルに入るように、構成される。フィッティングは、少なくとも1つのブロッキング部分をさらに含み、少なくとも1つのブロッキング部分は、第1のスライドレールに隣接するように構成される。
【0020】
好ましくは、第1のスライドレールは、第1のスライドレールの第1の末端部分と第2の末端部分との間に位置するチャネルに加えて、第1の末端部分と第2の末端部分とを包含し、フィッティングは、第1のスライドレールの第1の末端部分に隣接して配置されるように構成される。
【0021】
好ましくは、第1のスライドレールは、第1の壁、第2の壁、及び第1のスライドレールの第1の壁と第2の壁との間に接続された長手方向の壁とを包含する。第1の壁、第2の壁、及び第1のスライドレールの長手方向の壁は、共同でチャネルを規定する。
【0022】
好ましくは、フィッティングは、第1の部分、第2の部分、及び第1の部分と第2の部分との間に接続された側面部分とを含む。フィッティングが第1のスライドレールに取り付けられている場合、フィッティングの第1の部分、第2の部分、及び側面部分は、それぞれ、第1のスライドレールの第1の壁、第2の壁、及び長手方向の壁に隣接している。
【0023】
好ましくは、フィッティングは第1の側面を有し、少なくとも1つのガイド構造が第1の側面に配置される。
【0024】
好ましくは、フィッティングは、第1の側の反対側である第2の側をさらに有し、フィッティングは、第2の側に所定の構造をさらに備えている。所定の構造は弾性セクションである。
【図面の簡単な説明】
【0025】
図1図1は、本発明の一実施形態によるスライドレールアセンブリの斜視図であり、ラックに取り付けられたスライドレールアセンブリを示している。
図2図2は、本発明の実施形態による、ラックから分離されたスライドレールアセンブリを示す斜視図である。
図3図3は、本発明の実施形態による、ラックに対する第1の位置にあるスライドレールアセンブリを示す。
図4図4は、本発明の実施形態による、ラックに対して第2の位置にあるスライドレールアセンブリを示す。
図5図5は、本発明の実施形態によるスライドレールアセンブリの分解斜視図であり、スライドレールアセンブリがラックに取り付けられ、スライドレールアセンブリの第3のレールをスライドレールアセンブリの第2のレールにガイドするためのフィッティングをさらに包含することを示す。
図6図6は、本発明の実施形態による、組み立てられた状態で、フィッティングとともにラックに取り付けられたスライドレールアセンブリを示す。
図7図7は、本発明の実施形態に係るフィッティングの斜視図である。
図8図8は、本発明の実施形態によるフィッティングを別の視野角から示している。
図9図9は、本発明の実施形態によるスライドレールアセンブリがラックに取り付けられ、フィッティングが第2のレールに取り付けられるように所定の方向に移動されることを示している。
図10図10は、本発明の実施形態によるスライドレールアセンブリがラックに取り付けられ、フィッティングが第2のレールに取り付けられるように所定の方向にさらに移動されることを示している。
図11図11は、本発明の実施形態によるスライドレールアセンブリがラックに取り付けられ、フィッティングが第2のレールに取り付けられていることを示している。
図12図12は、ラックの2つの側面は、本発明の実施形態による、それぞれのフィッティングとともに2つのスライドレールアセンブリでそれぞれ取り付けられていること、及び第1のオブジェクトの2つの側面は、第2のレールにそれぞれ取り付けられるために、第3のレールを介して所定の方向に移動されることを示している。
図13図13は、ラックの2つの側面は、本発明の実施形態による、それぞれのフィッティングとともに2つのスライドレールアセンブリでそれぞれ取り付けられていること、及び第1のオブジェクトの2つの側面は、第2のレールにそれぞれ取り付けられるように、第3のレールを介して所定の方向にさらに移動されることを示している。
図14図14は、ラックの2つの側面が、本発明の実施形態による2つのスライドレールアセンブリでそれぞれ取り付けられていること、及び第1のオブジェクトの2つの側面が、それぞれ第3のレールを介して第2のレールに取り付けられていることを示している。
図15図15は、ラックの2つの側面は、本発明の実施形態による、それぞれのフィッティングとともに2つのスライドレールアセンブリでそれぞれ取り付けられていること、及び第2のオブジェクトの2つの側面は、それぞれ第2のレールに取り付けられるように、第3のレールを介して所定の方向に移動されることを示している。
図16図16は、ラックの2つの側面が、本発明の実施形態による、それぞれのフィッティングとともに2つのスライドレールアセンブリでそれぞれ取り付けられていること、及び第2のオブジェクトの2つの側面は、それぞれ第2のレールに取り付けられるように、第3のレールを介して所定の方向にさらに移動されることを示している。
図17図17は、ラックの2つの側面が、本発明の実施形態による2つのスライドレールアセンブリでそれぞれ取り付けられていること、及び第2のオブジェクトの2つの側面が、それぞれ第3のレールを介して第2のレールに取り付けられていることを示している。
【発明を実施するための形態】
【0026】
発明の詳細な説明
図1及び図2を参照すると、本発明の実施形態によるスライドレールアセンブリ20は、ラック22に適合されている。スライドレールアセンブリ20は、第1のレール24、第2のレール26(本発明のスライドレールキットに関して言及される場合、第1のスライドレールとも呼ばれる)、及び好ましくは第3のレール28(本発明のスライドレールキットに関連して言及された場合の第2のスライドレール)も包含する。第1のレール24、第2のレール26、及び第3のレール28は、互いに対して長手方向に変位させることができる。第2のレール26は、第1のレール24と第3のレール28との間に移動可能に取り付けられている。この実施形態では、X軸方向は、長手方向(又はレールの長さ方向)として定義され、Y軸方向は、横方向(又はレールの横方向)として定義され、Z軸方向は、垂直方向(又はレールの高さ方向)として定義されることは、言及する価値がある。
【0027】
第1のレール24は、可動式(例えば、横方向に可動式)の方法でラック22に取り付けられている。ここで、例として、第1のレール24及びラック22のうちの一方(又はより具体的にはその1つの側面)は、少なくとも1つの第1のフィーチャ30を備えており、第1のレール24及びラック22(又はより具体的にはその側面)のうちの他方は、少なくとも1つの第2のフィーチャ32が設けられている。第1のフィーチャ30及び第2のフィーチャ32は、互いに一致し、相互に作用して、第1のレール24をラック22に対して移動させることができる。
【0028】
より具体的には、第1のレール24は、第1のフィーチャ30を備えており、第1のフィーチャ30は、第1のレール24の長手方向の壁34に対して横方向(又は横断方向)に突出する突出要素である。第1のフィーチャ30は、ヘッド部分30a及びボディ部分30bを包含する。ボディ部分30bは、長手方向の壁34とヘッド部分30aとの間に接続され、ヘッド部分30aは、ボディ部分30bよりもサイズが大きい。ラック22(又はより具体的にはその側面)は、第2のフィーチャ32を備えており、第2のフィーチャ32は穴である。第2のフィーチャ32は、第1の穴部分32a、及び第1の穴部分32aと連通している第2の穴部分32bを包含し、第1の穴部分32aは、第2の穴部分32bよりもサイズが大きい。ヘッド部分30aは、第1の穴部分32aよりもサイズが小さいこと、及びヘッド部分30aは、第2の穴部分32bよりもサイズが大きいことは言及する価値がある。
【0029】
好ましくは、第1のレール24及びラック22のうちの一方は、少なくとも1つの第3のフィーチャ36をさらに備えており、第1のレール24及びラック22のうちの他方は、少なくとも1つの第4のフィーチャ38をさらに備えている。第3のフィーチャ36及び第4のフィーチャ38は、突出部分及び一致する凹部(例えば、穴又は溝)などの一致する構造である。例えば、ラック22に取り付けられている第1のレール24の信頼性を高めるため、第3のフィーチャ36は、第4のフィーチャ38に延在することができる。
【0030】
スライドレールアセンブリ20の第1のレール24がラック22(又はより具体的にはその側面)に取り付けられる過程において、図3及び図4を参照すると、第1のフィーチャ30は、第2のフィーチャ32の第1の穴部分32a内に延在し、次に、第1のレール24は、第1のフィーチャ30のボディ部分30bが第2のフィーチャ32の第2の穴部分32bに入るように、特定の方向に移動される。第1のフィーチャ30のヘッド部分30aは、第2の穴部分32bよりもサイズが大きいので、第1のフィーチャ30のヘッド部分30aは、第2の穴部分32bを取り囲むラック22の側壁部分31に対応し、これにより、第1のフィーチャ30が第2のフィーチャ32の第2の穴部分32bから横方向に分離するのを防ぎ、及びしたがって、スライドレールアセンブリ20の第1のレール24をラック22に取り付けるプロセスを完了する。第1のフィーチャ30のボディ部分30bは、第1のレール24がラック22に対して横方向に移動することを可能にするために、所定の横方向の長さを有する。例えば、第1のレール24は、ラック22に対して第1の位置P1(図3を参照)から第2の位置P2(図4を参照)に横方向に移動することができ、又は、第1のレール24は、ラック22に対して第2の位置P2から第1の位置P1に横方向に移動することができ、又は、第1のレール24は、ラック22に対して移動された後、第1の位置P1と第2の位置P2との間のいずれの位置に到達することができる。
【0031】
図5及び図6を参照すると、第1のレール24は、前端部分及び後端部分などであるがこれらに限定されない、第1の末端部分24a及び第2の末端部分24bとしてそれぞれ定義される2つの対向する末端部分を有する。第1のレール24は、第1のレール24の第1の末端部分24aと第2の末端部分24bとの間に配置されたチャネル27を有する。
【0032】
第2のレール26は、可動方式で第1のレール24のチャネル27に取り付けられている。第2のレール26は、第1のレール24に対して長手方向に変位させることができる。第2のレール26は、第1の末端部分26a及び第2の末端部分26bとしてそれぞれ定義される2つの対向する末端部分、及び第2のレール26の第1の末端部分26aと第2の末端部分26bとの間に配置されたチャネル40、を有する。第1の末端部分26a及び第2の末端部分26bは、例えば、これらに限定されないが、前端部分及び後端部分であり得る。
【0033】
好ましくは、第2のレール26は、第1の壁42a、第2の壁42b、及び第2のレール26の第1の壁42aと第2の壁42bとの間に接続された長手方向の壁44を包含する。第2のレール26の第1の壁42a、第2の壁42b、及び長手方向の壁44は、共同でチャネル40を規定する。
【0034】
第3のレール28は、可動及び取り外し可能な方法で第2のレール26のチャネル40に取り付けられている。例えば、第3のレール28は、第2のレール26に対して長手方向に変位させることができ、及びこれにより、第2のレール26のチャネル40から切り離されるか、又はチャネル40から移動され、又は、切り離された第3のレール28を、第2のレール26のチャネル40に挿入して戻し、したがって取り付けることができる。第3のレール28は、前端部分及び後端部分などであるがこれらに限定されない、第1の末端部分28a及び第2の末端部分28bとしてそれぞれ定義される2つの対向する末端部分を有する。
【0035】
スライドレールアセンブリ20は、第2のレール26上に配置されるように構成されたフィッティング46をさらに包含する。例えば、フィッティング46は、取り外し可能な方法で第2のレール26に取り付けられてもよく、又は第2のレール26と一体的に形成されてもよい。この実施形態では、フィッティング46は、例としてのみ、第2のレール26に取り外し可能に取り付けられている。より具体的には、フィッティング46は、第2のレール26の第1の末端部分26aに隣接して配置されている。第2のレール26、第3のレール28、及びフィッティング46は、スライドレールキットを構成する。
【0036】
好ましくは、フィッティング46は、第1の部分48a、第2の部分48b、及び第1の部分48aと第2の部分48bとの間に接続された側面部分50を包含する(図7及び図8も参照)。第1の部分48a、第2の部分48b、及び側面部分50は、第2のレール26のチャネル40に対応する(又は整列している)補助チャネル52を共同で規定する。
【0037】
好ましくは、フィッティング46が第2のレール26に取り付けられているとき、フィッティング46の第1の部分48a、第2の部分48b、及び側面部分50は、それぞれ、第2のレール26の第1の壁42a、第2の壁42b、及び長手方向の壁44に隣接している。
【0038】
好ましくは、フィッティング46は、第2のレール26のチャネル40に対応する少なくとも1つのガイド構造を包含する。第3のレール28は、第2のレール26のチャネル40の外側にありながら、フィッティング46の少なくとも1つのガイド構造によってガイドすることができ、及びしたがって、第2のレール26のチャネル40に入る。
【0039】
好ましくは、少なくとも1つのガイド構造は、第1のガイド部分54a、第2のガイド部分54b、及び第1のガイド部分54aと第2のガイド部分54bとの間に配置された第3のガイド部分56とを包含する。第1のガイド部分54a、第2のガイド部分54b、及び第3のガイド部分56は、補助チャネル52のチャネル開口部に隣接している(図7を参照)。例えば、第1のガイド部分54a、第2のガイド部分54b、又は第3のガイド部分56は、チャネル開口部に向かって徐々に広がる傾斜面又は曲面を包含する。第3のレール28が第2のレール26のチャネル40の外側から第2のレール26のチャネル40に挿入されている間、第1のガイド部分54a、第2のガイド部分54b、及び第3のガイド部分56のうちの1つは、第2のレール26のチャネル40への第3のレール28の挿入を容易にするため、第3のレール28の第2の末端部分28bを第1に補助チャネル52にガイドすることができる。
【0040】
好ましくは、フィッティング46は、それぞれ第1の側S1及び第2の側S2として定義される2つの対向する側を有する(図7及び図8を参照)。補助チャネル52及び少なくとも1つのガイド構造(例えば、第1のガイド部分54a、第2のガイド部分54b、及び第3のガイド部分56)は、(図7に示されるように)第1の側S1に配置され、フィッティング46は、(図8に示されるように)第2の側S2上に所定の構造58をさらに備えている。
【0041】
好ましくは、所定の構造58は、フィッティング46に弾性を提供する。より具体的には、所定の構造58は、フィッティング46の側面部分50に接続された弾性セクション(例えば、弾性アーム又は他の弾性構造)であり、所定の構造58は、側面部分50の第2の側S2に対して上向きに傾斜している。
【0042】
好ましくは、フィッティング46の側面部分50は、第1の側S1と第2の側S2を連通させる開口部59を有する。開口部59は、所定の構造58に適所に対応し、開口部59は、所定の構造58よりもサイズがわずかに大きい。
【0043】
好ましくは、所定の構造58は、ガイドフィーチャ60を包含し、ガイドフィーチャ60は、傾斜面又は曲面である。
【0044】
好ましくは、フィッティング46はさらに少なくとも1つのブロッキング部分を有する。ここで、第1のブロッキング部分62a及び第2のブロッキング部分62bは、例としてのみ、フィッティング46の第1の側S1に提供される。フィッティング46が第2のレール26に取り付けられている場合、第1のブロッキング部分62a及び第2のブロッキング部分62bは、それぞれ第2のレール26の第1の末端部分26aの第1の壁42a及び第2の壁42b(図6を参照)に隣接することによって、フィッティング46が、信頼性の高い又は安定した方法で第2のレール26に取り付けられるように、ブロッキング効果を生み出す。
【0045】
第2のレール26が第1のレール24に対して延長位置Eにあるとき、図9図10、及び図11(それぞれ第3のレール28は省略されている)を参照すると、第2のレール26の第1の末端部分26aは、第1のレール24の第1の末端部分24aを超えて延在し、これでユーザーは、フィッティング46を第2のレール26の第1の末端部分26aに所定の方向D1で取り付けることができる。
【0046】
第1のレール24がラック22に対して第2の位置P2にあるとき、又はラック22に対して第1の位置P1にあるとき、又は第1の位置P1と第2の位置P2との間のいずれの位置にあるとき、及び第2のレール26が第1のレール24に対して延長位置Eにあるとき、第2のレール26の第1の末端部分26aとラック22の所定の部分64(例えば、壁面)との間にスペースが存在する、ここで、スペースのサイズは、ラック22に対する第1のレール24の位置に依存することは、言及する価値がある。ここでは、例として、第1のレール24がラック22に対して第2の位置P2にあるとき(図9及び図10を参照)、第1のスペースK1は、延長位置Eにある第2のレール26の第1の末端部分26aとラック22の所定の部分64との間に存在する。
【0047】
好ましくは、所定の構造58は、フィッティング46が、ラック22に対して第2の位置P2(又は、ラック22に対する第1の位置P1、又は第1の位置P1と第2の位置P2との間のいずれの位置)にある第1のレール24に適応することを可能にし、その結果、フィッティング46を第2のレール26に取り付けることができる。
【0048】
より具体的には、フィッティング46が第2のレール26に所定の方向D1で取り付けられる過程において、フィッティング46の所定の構造58(又は正確にはそのガイドフィーチャ60)は、(図10に示されるように)ラック22の所定の部分64と接触させられる。この接触は、所定の構造58が第1のスペースK1に入るのを助ける。所定の方向D1にさらに移動すると、フィッティング46は、最終的に第2のレール26に取り付けられ、第2のレール26の第1の末端部分26aに隣接する(図11に示されるように)。フィッティング46が第2のレール26に取り付けられている場合、フィッティング46の所定の構造58は、ラック22の所定の部分64と接触したままであり、力F(例えば、図11に示されるような弾性力)を第2のレール26に加える。第2のレール26の第1の末端部分26aは、ラック22の所定の部分64からわずかに(すなわち、小さな角度で)偏向することによって力Fに応答する;その結果、第2のレール26の第1の末端部分26aとラック22の所定部分64との間の第1のスペースK1(図10参照)は、第1のスペースK1(図10参照)よりわずかに大きい第2のスペースK2となる(図11参照)。
【0049】
図12及び図13を参照すると、ラック22は2つの側面(lateral sides)を有する。実質的に同じ構造構成の2つのスライドレールアセンブリ20は、それぞれ、ラック22の2つの対向する側面(例えば、第1の側面L1及び第2の側面L2)に取り付けることができる。第1の側面L1及び第2の側面L2は、それらの間のラック幅を規定する。図12では、各スライドレールアセンブリ20の第1のレール24は、ラック22に対して第2の位置P2にあり、各スライドレールアセンブリ20の第2のレール26は、対応する第1の位置に対して延長位置Eにある。ここで、第2のスペースK2は、各第2のレール26の第1の末端部分26aとラック22の対応する所定の部分64との間に存在する。
【0050】
他方、各スライドレールアセンブリ20の第3のレール28は、第1のオブジェクト66の2つの側面のうちの1つに配置され、そのため、第1のオブジェクト66の2つの側面は、それぞれ2つの第3のレール28を介して所定の方向D1で2つの第2のレール26に(又はより具体的にはそのチャネル40に)取り付けることができる。第1のオブジェクト66は、第1の所定の幅W1を有する。第1のオブジェクト66が第3のレール28を介してそれぞれ所定の方向D1で第2のレール26に取り付けられている間、図13に示すように、各第3のレール28の第2の末端部分28bは、対応するフィッティング46(又はより具体的にはその補助チャネル52)内に延在し、及びしたがって対応する第2のレール26(又はより具体的にはそのチャネル40)に入る。第1のオブジェクト66の第1の所定の幅W1が十分に大きい場合、各第3のレール28の第2の末端部分28bは、対応する第2のレール26(又はより具体的にはそのチャネル40)に入るときに、対応するフィッティング46に第1の横の力F1を加え、対応するフィッティング46の所定の構造58の前述の力Fは抑制され(例えば、第1の横の力F1及び力Fが反対方向に作用し、第1の横の力F1が力Fよりも大きい)、それにより、各第2のレール26の第1の末端部分26aとラック22の対応する所定の部分64との間の第2のスペースK2は、例えば、第3のスペースK3に縮小される(図13を参照)。第2のスペースK2が減少する程度に制限はない。
【0051】
第1のオブジェクト66が、第3のレール28を介して第1のレール24に対して所定の方向D1に変位した後、格納位置R(図14を参照)に到達すると、各スライドレールアセンブリ20の第1のレール24は、第2の位置P2(図12又は図13を参照)から第1の位置P1に向かって横方向に移動する、例えば、対応する第1の横方向の力F1によって、第1の位置P1(図14を参照)に変位される。ただし、実際には、各スライドレールアセンブリ20の第1のレール24が変位する最終位置は、第1の位置P1と第2の位置P2との間に位置し得ることを理解する必要がある。第1のオブジェクト66がスライドレールアセンブリ20を介して、フィッティング46の助けを借りてラック22に取り付けられるとき、フィッティング46は、それぞれの取り付け位置から取り外すことができる。
【0052】
図15図16、及び図17は、本発明の別の実施形態を示している。図12から図14に示される実施形態とは異なり、ここで、各スライドレールアセンブリ20の第1のレール24は、第1のオブジェクト66がそれぞれ第3のレール28を介して第2のレール26に取り付けられたときに、ラック22に対して第2の位置P2から第1の位置P1に移動される、図15から図17に示される実施形態は、各スライドレールアセンブリ20の第1のレール24は、第2のオブジェクト200がそれぞれ第3のレール28を介して第2のレール26に取り付けられたときに、ラック22に対して第1の位置P1から第2の位置P2に移動されるようなものである。
【0053】
より具体的には、第2のオブジェクト200は、第1のオブジェクト66の第1の所定の幅W1よりも小さい第2の所定の幅W2を有する。図15では、各スライドレールアセンブリ20の第1のレール24は、ラック22に対して第1の位置P1にあり、各スライドレールアセンブリ20の第2のレール26は、対応する第1のレール24に対して延長位置Eにある。第2のオブジェクト200の2つの側面が、それぞれ第3のレール28を介して所定の方向D1で第2のレール26に取り付けられている間、各第3のレール28の第2の末端部分28bは、対応するフィッティング46(又はより具体的にはその補助チャネル52)内に延在し、及びしたがって対応する第2のレール26(又はより具体的にはそのチャネル40)に入る。第2のオブジェクト200の第2の所定の幅W2が十分に小さい場合、各第3のレール28の第2の末端部分28bは、各第2のレール26の第1の末端部分26aとラック22の対応する所定の部分64との間のスペースが、例えば、第4のスペースK4(図15を参照)から第5のスペースK5(図16を参照)にわずかに拡大されるように、対応する第2のレール26(又はより具体的にはチャネル)に入るときに、第2の横の力F2(第1の横の力F1の反対方向に作用する)を対応するフィッティング46に加える。第2のオブジェクト200が、第3のレール28を介して第1のレール24に対して所定の方向D1に変位した後、格納位置(図17を参照)に到達すると、各スライドレールアセンブリ20の第1のレール24は、第1の位置P1(図15又は図16を参照)から第2の位置P2に向かって横方向に移動される、例えば、対応する第2の横方向の力F2によって、第2の位置P2(図17を参照)に変位される。しかしながら、実際には、各スライドレールアセンブリ20の第1のレール24が変位する最終位置は、第1の位置P1と第2の位置P2との間に位置し得ることを理解されたい。第2のオブジェクト200が、スライドレールアセンブリ20を介して、フィッティング46の助けを借りてラック22に取り付けられるとき、フィッティング46は、それぞれの取り付け位置から取り外すことができる。
【0054】
上記から、本明細書に開示されるスライドレールアセンブリ20及びそのスライドレールキットは、好ましくは、以下の特徴を有することが分かる。:
【0055】
1. 第1のレール24は、ラック22に対して、第1の位置P1と第2の位置P2との間で横方向に移動することができる。この構成の利点の1つは、第3のレール28に取り付けられたオブジェクトとラック22との間に取り付け公差を提供することである。例えば、スライドレールアセンブリ20は、異なる所定の幅のオブジェクト(例えば、第1のオブジェクト66及び第2のオブジェクト200)を、ラック22の2つの側面の間に別々に収容することを可能にする。
【0056】
2. フィッティング46は、取り外し可能な方法で第2のレール26に取り付けられ、第3のレール28は、第2のレール26のチャネル40に迅速に入るために、第2のレール26のチャネル40の外側にある間、少なくとも1つのガイド構造(例えば、第1のガイド部分54a、第2のガイド部分54b、又は第3のガイド部分56)によってガイドすることができる。しかしながら、フィッティング46は、必ずしも第2のレール26に取り付けられているとは限らず、代わりに、ラック22に取り外し可能に取り付けられてもよい。つまり、フィッティング46の取り付け位置に制限はない。ただし、少なくとも1つのガイド構造は、第3のレール28を第2のレール26のチャネル40の外側から第2のレール26のチャネル40にガイドすることができる。
【0057】
3. フィッティング46の所定の構造58の弾性は、第1のレール24、ラック22、及びスライドレールアセンブリ20を介してラック22に取り付けられるオブジェクトとの間に取り付け公差を提供する。
【0058】
本発明は、上記の好ましい実施形態を通じて開示されてきたが、これらの実施形態は、本発明の範囲を限定することを意図するものではない。
出願人が求める特許保護の範囲は、添付のクレームによって定義される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0059】
【文献】US10,314,394 B2
【文献】US10,390,454 B2
【文献】US10,687,438 B2
【符号の説明】
【0060】
20 スライドレールアセンブリ20
22 ラック
24 第1のレール
26 第2のレール
28 第3のレール
30 第1のフィーチャ
32 第2のフィーチャ
36 第3のフィーチャ
38 第4のフィーチャ
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17