(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-12-26
(45)【発行日】2024-01-10
(54)【発明の名称】タイヤ空気圧モニターパッケージングの方法
(51)【国際特許分類】
B60C 23/04 20060101AFI20231227BHJP
B60C 19/00 20060101ALI20231227BHJP
【FI】
B60C23/04 110A
B60C23/04 110C
B60C19/00 B
(21)【出願番号】P 2022011335
(22)【出願日】2022-01-27
【審査請求日】2022-01-27
(32)【優先日】2021-02-02
(33)【優先権主張国・地域又は機関】TW
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】507059369
【氏名又は名称】系統電子工業股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】SYSGRATION LTD.
【住所又は居所原語表記】5F.-1,No.1,Sec.1,Tiding Blvd.,Neihu Dist.,Taipei City,Taiwan
(74)【代理人】
【識別番号】110001139
【氏名又は名称】SK弁理士法人
(74)【代理人】
【識別番号】100130328
【氏名又は名称】奥野 彰彦
(74)【代理人】
【識別番号】100130672
【氏名又は名称】伊藤 寛之
(72)【発明者】
【氏名】李聖豪
(72)【発明者】
【氏名】林士堯
【審査官】飯島 尚郎
(56)【参考文献】
【文献】台湾特許出願公開第201823700(TW,A)
【文献】特開2005-186658(JP,A)
【文献】特開2006-015925(JP,A)
【文献】特開2006-027390(JP,A)
【文献】中国特許第101927669(CN,B)
【文献】中国特許第101944514(CN,B)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B60C 23/04
B60C 19/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
タイヤ空気圧モニターパッケージングの方法において、
センサーモジュールとフレームを組合せてビルトイン部を構成し、且つ前記ビルトイン部は複数の流道を有する事前組立ステップと、
前記ビルトイン部を外型モールドの布置空間内に納置し、布置空間内の定位部によって前記ビルトイン部を位置制限により定位させ、前記布置空間の横方向および前記布置空間の底部方向へ位置移動できないようにする布置ステップと、
ゴムコンパウンドを前記布置空間内に注入し、前記ゴムコンパウンドの一部は前記複数の流道から前記布置空間の底部方向に向けて流動し、また前記ゴムコンパウンドの一部は前記ビルトイン部の表面を被覆し、前記布置空間に充填し、前記ビルトイン部表面を被覆したハウジング部を構成する注入ステップと、
前記ハウジング部が硬化した後、それは前記ビルトイン部と共に一体接続したタイヤ空気圧モニターを構成し、最後に布置空間から取り出す硬化ステップと、
を含
み、
前記フレームは外環部および前記外環部に一体接続するエアーバルブ部を含み、
前記センサーモジュールは、回路板、無線アンテナ、電池ユニット、気圧センサーユニットおよび制御ユニットを含み、且つ前記無線アンテナ、前記電池ユニット、前記気圧センサーユニットは、前記制御ユニットおよび前記回路板と電気接続し、
前記回路板は前記外環部表面に架設され、更に前記外環部の複数のアンダーカット歯によって前記回路板表面を係合定位させることを特徴とするタイヤ空気圧モニターパッケージングの方法。
【請求項2】
前記エアーバルブ部は、前記外環部の間の両側位置に各々設けた内凹口に当接し、前記回路板には間隔を開けて配列した二股部を設け、且つ前記二股部の間には退避口を成形し、前記二股部を各前記内凹口にそれぞれ定位させ、前記退避口には前記エアーバルブ部の一部が納置され、
前記複数の流道の一部は前記退避口と前記エアーバルブ部の間の隙間に設置され、また前記複数の流道の一部は前記外環部の内環表面にも間隔を開けて設置され、且つ前記複数のアンダーカット歯に別々に接続されることを特徴とする
請求項1記載のタイヤ空気圧モニターパッケージングの方法。
【請求項3】
前記エアーバルブ部はエアーバルブ孔を穿設し、
前記気圧センサーユニットは気圧孔を含み、
前記定位部は気圧塞栓柱およびエアーバルブ塞栓柱を含み、
前記布置ステップ時、前記気圧塞栓柱の一部は前記気圧孔に挿入設置され、前記エアーバルブ塞栓柱の一部は前記エアーバルブ孔に挿入され、また前記気圧塞栓柱の一部は布置空間内に位置し、
前記エアーバルブ塞栓柱の一部は前記エアーバルブ孔に挿入し、前記エアーバルブ塞栓柱の一部は前記布置空間内に位置し、
前記ビルトイン部と前記布置空間底部には隙間が形成され、
前記注入ステップ時、前記ゴムコンパウンドは前記気圧塞栓柱と前記エアーバルブ塞栓柱の障害を受けることで、前記気圧孔、前記エアーバルブ孔にそれぞれ流れることがなく、前記ゴムコンパウンドは布置空間内の前記気圧塞栓柱の一部を包囲し、前記ハウジング部の延長孔を構成し、且つ前記ゴムコンパウンドは前記隙間に充填され、
前記硬化ステップ時、布置空間から前記タイヤ空気圧モニターを取り出した後、前記延長孔は前記気圧孔に接続することを特徴とする
請求項1記載のタイヤ空気圧モニターパッケージングの方法。
【請求項4】
前記回路板は、相互反対方向の第一側と第二側を有し、且つ前記無線アンテナ、前記気圧センサーユニットと前記制御ユニットは前記第一側方向に位置し、前記第二側は前記フレームの外環部で押さえ、前記電池ユニットは第二側方向に位置することを特徴とする
請求項1記載のタイヤ空気圧モニターパッケージングの方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、パッケージングの方法に関し、特にタイヤ空気圧モニターのパッケージング方法に係る。
【背景技術】
【0002】
車両のタイヤは、車体の重量を支え、地面が接触するのに必要である。走行中、タイヤは地面に相対して摩擦接触し、車両を走行、旋回、停止減速、路面の衝撃を吸収させる等作用を提供する。前述の作用は良好な状態のタイヤで初めて発揮できる作用である。タイヤの形状と剛性は開発時に、メーカーの設計によって決定されるが、正確なタイヤ空気圧は車両が走行する過程において、タイヤの形状を維持するための重要な要素の一つである。しかしながら、時間の経過とともに、タイヤ内の空気は僅かな隙間やエアーバルブの部位から少しずつ漏れ出て徐々に少なくなったり、またはタイヤが異物に刺さって穴が開き、タイヤの空気漏れが発生したりする。拠って、運転前には、タイヤ空気圧を検査する必要があり、仮に車両の規範となるタイヤ空気圧数値が不足した場合、タイヤに対して不足分を補充し、規範に合ったタイヤ空気圧にする必要がある。
【0003】
タイヤ空気圧を随時モニタリングおよび判断するため、タイヤ内の気圧、温度を計測し、タイヤ空気圧と温度をドライバーに常に提供するタイヤ空気圧モニタリングシステム(TPMS)が数多く発売されている。現在よく見られるのは、タイヤ内部に取付けるタイヤ内付け式と、エアーバルブに取付けるタイヤ外付け式である。公知のタイヤ内付け式のタイヤ空気圧センサーは、ハウジングによってセンサートランスミッションモジュールを被覆し保護する。
【0004】
しかしながら、前述のタイヤ空気圧センサーの製造にはハウジングを作るためのモールドが必要で、射出成型技術で先ずハウジングを製造した後、続いて前述のセンサートランスミッションモジュールをネジ、リベット、係合等技術でハウジング内に取付け、且つシーリングガスケットをセンサートランスミッションモジュールとハウジングの間に設置することで、センサートランスミッションモジュールの空気圧を感知する回路に水気が進入するのを防止する。その他、前述のハウジングは一般に二個のハウジングを採用し、前述のセンサートランスミッションモジュールを合わせて密封するか、または一個の底ハウジングに対応蓋を合わせ前述のセンサートランスミッションモジュールを密封する。周知のとおり、前述のタイヤ内付け式タイヤ空気圧センサーは組立方法が非常に煩雑で、多数の組立部材とステップを必要とするため、生産効率に制限がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、タイヤ空気圧モニターパッケージングの方法を提供する。センサーモジュールをモールド内に布置して定位した後、モールド内にゴムコンパウンドを注入し、且つセンサーモジュールを被覆し硬化させてハウジング部を成形し、センサーモジュールを被覆したハウジング部を外型モールドから取り出してタイヤ空気圧モニターとなり、それらは組立方式を簡易化し、生産効率を高める。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前述の目的と効果を達成するため、本発明タイヤ空気圧モニターパッケージングの方法は以下のステップを含む。
布置ステップは、センサーモジュールを外型モールドの布置空間内に納置し、布置空間内の定位部はセンサーモジュールを位置制限によって定位し、布置空間の横方向および布置空間の底部方向へ位置移動できないようにする。
注入ステップは、ゴムコンパウンドを前述の布置空間内に注入し、前述のゴムコンパウンドはセンサーモジュールの表面を覆い、前述の布置空間に充填される。それらによってセンサーモジュール表面外側を被覆したハウジング部が構成される。
硬化ステップは、前述のハウジング部が硬化した後、それはセンサーモジュールと共に一体接続したタイヤ空気圧モニターが構成される。最後に布置空間から取り出す。
【0007】
本発明の別のタイヤ空気圧モニターパッケージングの方法は、以下のステップを含む。
事前組立ステップは、センサーモジュールとフレームを組合せ、ビルトイン部を構成し、且つ前述のビルトイン部は複数の流道を有する。
布置ステップは、前述のビルトイン部を外型モールドの布置空間内に納置し、布置空間内の定位部によってビルトイン部を位置制限して定位させ、布置空間の横方向および布置空間の底部方向へ位置移動できないようにする。
注入ステップは、ゴムコンパウンドを前述の布置空間内に注入し、前述のゴムコンパウンドの一部は複数の流道から布置空間の底部方向に向けて流動し、また前述のゴムコンパウンドの一部はビルトイン部の表面を被覆し、前述の布置空間に充填し、ビルトイン部表面を被覆されたハウジング部が構成される。
硬化ステップは、前述のハウジング部が硬化した後、それはビルトイン部と共に一体接続したタイヤ空気圧モニターが構成され、最後に布置空間から取り出す。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】本発明タイヤ空気圧モニターパッケージングの方法のステップフローチャート図である。
【
図2】本発明布置ステップから硬化ステップまでの指示図である。
【
図3】本発明第二実施例のステップフローチャート図である。
【
図4】本発明第二実施例の事前組立ステップの立体指示図である。
【
図5】本発明第二実施例の布置ステップから硬化ステップまでの指示図である。
【
図6】本発明第二実施例のタイヤ空気圧モニター立体指示図である。
【
図7】
図6のVII-VII線の断面指示図である。
【
図8】本発明第二実施例のタイヤ空気圧モニターをエアーバルブに設置した立体指示図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
(第一実施形態)
図1に示すとおり、本発明タイヤ空気圧モニターパッケージングの方法は布置ステップ、注入ステップおよび硬化ステップ等を含む。以下に
図2の図式を挙げながら各ステップの技術的特徴を説明する。
【0010】
布置ステップは、センサーモジュール110を外型モールド200の布置空間210内に納置し、布置空間210内の定位部はセンサーモジュール110を位置制限によって定位することで、布置空間210の横方向および布置空間210の底部方向へ位置移動できないようにする。
注入ステップは、はゴムコンパウンド300を前述の布置空間210内に注入する。前述のゴムコンパウンド300はセンサーモジュール110の表面を被覆し、前述の布置空間210に充填される。それらによってセンサーモジュール110表面外側が被覆されたハウジング部400が構成される。
硬化ステップは、前述のハウジング部400が硬化された後、それはセンサーモジュール110と共に一体となったタイヤ空気圧モニター500が構成され、最後に布置空間210から取り出す。
【0011】
上述の実施例は粘着方式でタイヤ内壁に結合するタイヤ空気圧モニター500である。
【0012】
本発明は、布置ステップ、注入ステップおよび硬化ステップにより、先ずセンサーモジュール110を外型モールド200の布置空間210内に布置でき、定位部がセンサーモジュール110を外型モールド200の布置空間210内に制限し、更に外型モールド200で型締め後、布置空間210内にゴムコンパウンド300を注入する。ゴムコンパウンド300はセンサーモジュール110の外表面(センサーモジュール110の各部材外表面を指す)を被覆し、更に布置空間210内に充填する。ゴムコンパウンド300が硬化すると、センサーモジュール110外表面を被覆したハウジング部400が構成される。即ち、外型モールド200から取出センサーモジュール110を被覆したハウジング部400を取り出し、タイヤ空気圧モニター500となる。拠って公知技術と比較して組立が簡単になり、生産効率が向上する。
【0013】
更に、本発明の各ステップおよび構成部材の細部の特徴を更に説明する。そのうちセンサーモジュール110は更に回路板111、無線アンテナ112、電池ユニット113、気圧センサーユニット114および制御ユニット115を含み、且つ無線アンテナ112、電池ユニット113、気圧センサーユニット114は制御ユニット115および回路板111と電気接続する。
気圧センサーユニット114は気圧孔116を含む。
定位部は気圧塞栓柱220を含む。
前述の布置ステップ時、気圧塞栓柱220の一部は気圧孔116に挿入設置され、気圧塞栓柱220の一部は布置空間210内に位置し、前述のセンサーモジュール110と布置空間210底部に間隙を形成する。
前述の注入ステップ時、ゴムコンパウンド300は気圧塞栓柱220の障害を受けて気圧孔116へ流れることができなくなり、ゴムコンパウンド300が布置空間210内の気圧塞栓柱220の一部で包囲することで、ハウジング部400の延長孔401として構成され、前述のゴムコンパウンド300は隙間に充填される。
前述の硬化ステップ時、布置空間210からタイヤ空気圧モニター500を取り出した後、延長孔401は気圧孔116に接続する。外型モールド200の気圧塞栓柱220を気圧孔に挿入することにより、注入時のゴムコンパウンド300が気圧孔116に入ってしまうのを回避でき、延長孔401と気圧孔116が相互に接続されることで、タイヤ内部の気体圧力の感知する気圧センサーユニット114が提供される。
【0014】
前述のゴムコンパウンド300は樹脂ベース、充填剤、硬化剤、架橋剤およびその他助剤を含む。前述の布置ステップではセンサーモジュール110を外型モールド200の布置空間210に布置する前に、布置空間210表面に離形剤を塗布する。
(第二実施形態)
【0015】
図3から
図6に示すとおり、本発明の第二実施例のタイヤ空気圧モニターパッケージングの方法は以下のステップを含む。
事前組立ステップは、センサーモジュール110とフレーム120を組合せてビルトイン部100を構成し、且つ前述のビルトイン部100は複数の流道130を有する。
布置ステップは、前述のビルトイン部100を外型モールド200の布置空間210内に納置し、布置空間210内の定位部によってビルトイン部100を位置制限により定位させ、布置空間210の横方向および布置空間の底部方向において位置移動できないようにする。
注入ステップはゴムコンパウンド300を前述の布置空間210内に注入し、前述のゴムコンパウンド300の一部は複数の流道130から布置空間210の底部方向に向けて流動し、また前述のゴムコンパウンド300の一部はビルトイン部100の表面を被覆し、更に前述の布置空間210に充填され、ビルトイン部100表面で被覆されたハウジング部400を構成する。
硬化ステップは、前述のハウジング部400が硬化した後、ビルトイン部100と共に一体接続したタイヤ空気圧モニター500を構成し、最後に布置空間210から取り出す。
【0016】
フレーム120は外環部121および外環部121に一体接続するエアーバルブ部122を含む。
また、センサーモジュール110は、回路板111、無線アンテナ112、電池ユニット113、気圧センサーユニット114および制御ユニット115を含み、且つ無線アンテナ112、電池ユニット113、気圧センサーユニット114は、制御ユニット115および回路板111と電気接続する。
前述の回路板111は外環部121表面に架設され、回路板111表面は、外環部121の複数のアンダーカット歯123で係合定位される。アンダーカット歯123および外環部121によって回路板111とフレーム120の事前組立が提供され、フレーム120に回路板111が安定的に定位され、続く注入ステップで、ゴムコンパウンド300の注入作用によって位置移動してしまうのを回避する。
【0017】
前述の回路板111は相互反対方向の第一側141と第二側142を有し、且つ無線アンテナ112、気圧センサーユニット114と制御ユニット115は第一側141方向に位置し、第二側142はフレーム120の外環部121で押さえ、電池ユニット113は第二側142方向に位置する。無線アンテナ112、気圧センサーユニット114と制御ユニット115が第一側141方向に位置し、また電池ユニット113が第二側142方向に位置することによって、重量を有効に制御し、平均方式で第一側141と第二側142方向に分布することが出来る。
【0018】
エアーバルブ部122は外環部121の間の両側位置に各々設けた内凹口124に当接し、回路板111には間隔を開けて配列した二股部117を設け、且つ二股部117の間には退避口118を成形することによって、二股部117に各内凹口124をそれぞれ定位でき、退避口118にはエアーバルブ部122の一部が納置される。
複数の流道130の一部は退避口118とエアーバルブ部122の間の隙間に設置され、また複数の流道130の一部は外環部121の内環表面126にも間隔を開けて設置され、且つ複数のアンダーカット歯123に別々に接続される。前述の流道130にゴムコンパウンド300を提供する流入ステップの際、連通作用が形成され、ゴムコンパウンド300が流道130位置で硬化した後ハウジング部400となってビルトイン部100に一体連結された組立構造になり、ハウジング部400とビルトイン部100両者の結合構造強度が更に向上する。
【0019】
エアーバルブ部122にはエアーバルブ孔125が穿設される。
気圧センサーユニット114は気圧孔116を含む。
定位部は気圧塞栓柱220およびエアーバルブ塞栓柱230を含む。
前述の布置ステップ時、気圧塞栓柱220の一部は気圧孔116に挿入設置され、エアーバルブ塞栓柱230の一部はエアーバルブ孔125に挿入され、また気圧塞栓柱220の一部は布置空間210内に位置する。
ビルトイン部100と布置空間210底部には隙間が形成される。
前述の注入ステップ時、ゴムコンパウンド300は気圧塞栓柱220とエアーバルブ塞栓柱230の障害を受けることで、気圧孔116、エアーバルブ孔125にそれぞれ流れることがなく、ゴムコンパウンド300は布置空間210内の気圧塞栓柱220の一部を包囲してハウジング部400の延長孔401を構成し、且つ前述のゴムコンパウンド300は隙間に充填される。
前述の硬化ステップ時、布置空間210からタイヤ空気圧モニター500を取り出した後、延長孔401は気圧孔116に接続する。エアーバルブ塞栓柱230と気圧塞栓柱220がエアーバルブ孔125と気圧孔116にそれぞれ挿入されることにより、外型モールド200の布置空間210内に安定して定位したビルトイン部100を提供する。
【0020】
前述の定位部の気圧塞栓柱220、エアーバルブ塞栓柱230は外型モールド200の布置空間210内に一体成形しても良いし、または独立部材を布置空間210内に設置してもよい。その他、前述の外型モールド200は複数個のモールドブロックを組み立て、組み立て後に分離できる自動化モールド形態を採用することもできる。
【0021】
図6から
図8に示すとおり、本発明の第二実施例タイヤ空気圧モニター500は、ネジ501をエアーバルブ孔125に挿入してエアーバルブ502を組み立てる。このタイプのタイヤ空気圧モニター500はエアーバルブ502を用いてホイールに設置する。
【符号の説明】
【0022】
100 ビルトイン部
110 センサーモジュール
111 回路板
112 無線アンテナ
113 電池ユニット
114 気圧センサーユニット
115 制御ユニット
116 気圧孔
117 叉部
118 退避口
120 フレーム
121 外環部
122 エアーバルブ部
123 アンダーカット歯
124 内凹口
125 エアーバルブ孔
126 内環表面
130 流道
141 第一側
142 第二側
200 外型モールド
210 布置空間
220 気圧塞栓柱
230 エアーバルブ塞栓柱
300 ゴムコンパウンド
400 ハウジング部
401 延長孔
500 タイヤ空気圧モニター
501 ネジ
502 エアーバルブ