(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-12-26
(45)【発行日】2024-01-10
(54)【発明の名称】運送受付システム
(51)【国際特許分類】
G06Q 10/08 20240101AFI20231227BHJP
【FI】
G06Q10/08
(21)【出願番号】P 2022066896
(22)【出願日】2022-04-14
(62)【分割の表示】P 2017096712の分割
【原出願日】2017-05-15
【審査請求日】2022-05-11
(73)【特許権者】
【識別番号】000003562
【氏名又は名称】東芝テック株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110003708
【氏名又は名称】弁理士法人鈴榮特許綜合事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100108855
【氏名又は名称】蔵田 昌俊
(74)【代理人】
【識別番号】100179062
【氏名又は名称】井上 正
(74)【代理人】
【識別番号】100075672
【氏名又は名称】峰 隆司
(74)【代理人】
【識別番号】100153051
【氏名又は名称】河野 直樹
(74)【代理人】
【識別番号】100162570
【氏名又は名称】金子 早苗
(72)【発明者】
【氏名】安達 太朗
(72)【発明者】
【氏名】神尾 晴夫
(72)【発明者】
【氏名】戸田 光幸
(72)【発明者】
【氏名】見村 祐介
【審査官】上田 威
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2014/0195451(US,A1)
【文献】特開2003-303222(JP,A)
【文献】特開2006-155130(JP,A)
【文献】特開2013-025428(JP,A)
【文献】特開2015-005209(JP,A)
【文献】特開2010-008352(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00 - 99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
カメラにより撮影された画像に基づいて当該撮影の対象となっている荷物の大きさを計測する計測手段と、
前記計測手段により計測された大きさに基づいて定まる前記撮影の対象となっている荷物の運送に関する料金を決済する決済手段と、
前記決済手段による決済の対象となっ
た荷物を識別するための荷物コードに関連付けて、前記カメラにより撮影された画像を表す画像データと前記計測手段により計測された大きさとを記憶デバイスに保存する保存手段と、
前記カメラにより撮影された画像から送り状が映り込んだ領域に関する送り状画像を抽出する抽出手段と、
前記抽出手段により送り状画像を抽出できなかった場合に、送り状が貼り付けられていないことの警報を発する第1の警報手段と、
を具備する運送受付システム。
【請求項2】
前記抽出手段により抽出された送り状画像から送り状に記載された送り状情報を認識する認識手段と、
前記計測手段により計測された大きさと前記認識手段により認識された送り状情報とに基づいて料金を決定する決定手段と、
をさらに具備し、
前記決済手段は、前記決定手段により決定された料金を決済する、
請求項1に記載の運送受付システム。
【請求項3】
前記計測手段、前記保存手段、前記抽出手段及び前記第1の警報手段を備えた計測装置と、
前記決済手段を備えた決済装置と、
を含み、
前記計測装置はさらに、
前記抽出手段により抽出された送り状画像から送り状に記載された送り状情報を認識する認識手段と、
前記計測手段により計測された大きさと前記認識手段により認識された送り状情報との通知を伴って決済の実行を前記決済装置に要求する要求手段、
を備え、
前記決済装置はさらに、
前記要求手段による要求を受け付ける受付手段、
を備え、
前記決済手段は、前記受付手段により受け付けられた要求に際して通知された大きさと送り状情報とに基づいて定まる料金を決済する、
請求項1に記載の運送受付システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、運送受付システムに関する。
【背景技術】
【0002】
運送業者が運送する荷物は、当該荷物に取り付けられる送り状に記載された荷物コードにより管理される。
このため、何らかの事情で、送り状がすり替わってしまった場合には、荷物の管理を正しく行うことができなくなってしまう。
このような事情から、荷物に取り付けられている送り状が正しくないことが疑われる場合などにおいて、そのことを検証できることが望まれていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明が解決しようとする課題は、運送の対象となる荷物が、運送の受け付けを行った荷物であるかを事後に検証することを可能とする運送受付システムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
実施形態の運送受付システムは、計測手段、決済手段、保存手段、抽出手段及び第1の警報手段を備える。計測手段は、カメラにより撮影された画像に基づいて当該撮影の対象となっている荷物の大きさを計測する。決済手段は、計測手段により計測された大きさに基づいて定まる上記の撮影の対象となっている荷物の運送に関する料金を決済する。保存手段は、決済手段による決済の対象となった荷物を識別するための荷物コードに関連付けて、カメラにより撮影された画像を表す画像データと計測手段により計測された大きさとを記憶デバイスに保存する。抽出手段は、カメラにより撮影された画像から送り状が映り込んだ領域に関する送り状画像を抽出する。第1の警報手段は、抽出手段により送り状画像を抽出できなかった場合に、送り状が貼り付けられていないことの警報を発する。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【
図1】一実施形態に係る運送受付システムの外観の一例を示す斜視図。
【
図2】
図1に示す運送受付システムの使用例を示す斜視図。
【
図3】
図1及び
図2に示される計測装置及び決済装置の要部回路構成を示すブロック図。
【
図4】計測装置に設けられた
図3に示されるプロセッサの情報処理のフローチャート。
【
図5】決済装置に設けられた
図3に示されるプロセッサの情報処理のフローチャート。
【
図6】計測装置に設けられた
図3に示されるプロセッサの情報処理の変形例のフローチャート。
【
図7】決済装置に設けられた
図3に示されるプロセッサの情報処理の変形例のフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下、実施の形態の一例について図面を用いて説明する。
【0008】
図1は本実施形態に係る運送受付システム100の外観の一例を示す斜視図である。
運送受付システム100は、1台又は複数台の計測装置10と、1台又は複数台の決済装置20とから構成される。なお、
図1においては、1台の計測装置10と、3台の決済装置20とを図示している。運送受付システム100に、計測装置10及び決済装置20を何台ずつ含むかは任意である。
【0009】
計測装置10は、運送の受付対象となる荷物91の大きさ及び重量を計測する。また計測装置は、荷物に送り状が貼り付けられている場合には、当該送り状に記載された送り状情報を認識する。送り状情報は、荷物を識別するための荷物コードと、運送先を識別するための運送先コードとを含む。運送先コードとしては、例えば郵便番号が利用できる。計測装置10は、上部筐体10a及び下部筐体10bを有する。上部筐体10aには、タッチパネル11がその表示面を上部筐体10aから露出させた状態で取り付けられている。
【0010】
決済装置20は、計測装置10により計測された大きさ及び重量と、計測装置10で認識された送り状情報又は別途に入力される送り状情報とに基づいて決まる料金を決済する。決済装置20の筐体20aには、タッチパネル21、自動釣銭機22、レシートプリンタ23及び伝票プリンタ24が、その一部を筐体20aから露出させた状態で取り付けられている。
【0011】
図2は運送受付システム100の使用例を示す斜視図である。
計測装置10は、荷物91の運送の依頼を受け付ける店舗92の店員エリア93と顧客エリア94とを隔てる窓口カウンタ95に並べて、店員エリア93と顧客エリア94との境界に配置されている。計測装置10には、顧客96が店舗92へと持ち込んだ荷物91が顧客96により載置される。計測装置10に載置された荷物91は、計測装置10から店員エリア93側へと店員97により取り除かれる。
【0012】
決済装置20は、顧客エリア94に設置される。顧客96は、計測装置10による計測結果に基づいて決まる料金を決済装置20で決済する。
なお、計測装置10に載置される荷物91は、例えばテーブル98或いは自宅等で顧客96により送り状情報が記入された送り状99が貼り付けられている場合と、貼り付けられていない場合とのいずれもが許容される。
【0013】
図3は計測装置10及び決済装置20の要部回路構成を示すブロック図である。
計測装置10は、タッチパネル11の他に、プロセッサ12、メインメモリ13、補助記憶ユニット14、3Dカメラ15、重量計16、プリンタ17、通信ユニット18及び伝送路19を備える。
【0014】
タッチパネル11は、計測装置10の操作者がタッチ操作により行う各種の指示を入力する。タッチパネル11は、操作者に対して通知すべき各種の情報を表示する。計測装置10の操作者は、顧客96及び店員97のいずれでもあり得る。
【0015】
プロセッサ12、メインメモリ13及び補助記憶ユニット14は、伝送路19によって接続されることにより、計測装置10を動作させるための情報処理を実行するコンピュータを構成している。
プロセッサ12は、上記コンピュータの中枢部分に相当する。プロセッサ12は、オペレーティングシステム及びアプリケーションプログラムに従って、計測装置10としての各種の機能を実現するべく各部を制御する。
【0016】
メインメモリ13は、上記コンピュータの主記憶部分に相当する。メインメモリ13は、不揮発性のメモリ領域と揮発性のメモリ領域とを含む。メインメモリ13は、不揮発性のメモリ領域ではオペレーティングシステム及びアプリケーションプログラムを記憶する。またメインメモリ13は、プロセッサ12が各部を制御するための処理を実行する上で必要なデータを不揮発性又は揮発性のメモリ領域で記憶する場合もある。メインメモリ13は、揮発性のメモリ領域を、プロセッサ12によってデータが適宜書き換えられるワークエリアとして使用する。
【0017】
補助記憶ユニット14は、上記コンピュータの補助記憶部分に相当する。補助記憶ユニット14は、例えばEEPROM(electric erasable programmable read-only memory)、HDD(hard disc drive)、SSD(solid state drive)、あるいはその他の周知の各種の記憶デバイスを利用できる。補助記憶ユニット14は、プロセッサ12が各種の処理を行う上で使用するデータと、プロセッサ12での処理によって生成されたデータとを保存する。補助記憶ユニット14は、アプリケーションプログラムを記憶する場合もある。
【0018】
3Dカメラ15は、上部筐体10aに、下方を撮影する状態で取り付けられている。3Dカメラ15は、奥行き方向の情報を含んだ3次元の画像データを生成する。
重量計16は、下部筐体10bに内蔵される。重量計16は、下部筐体10bに載置された荷物91の重量を計測し、計測値を出力する。
【0019】
プリンタ17は、任意の画像をプリント用紙にプリントする。
通信ユニット18は、LAN(local area network)200を介したデータ通信を行う。
伝送路19は、アドレスバス、データバス及び制御信号線等を含み、接続されている各部の間で授受されるデータや制御信号を伝送する。
【0020】
決済装置20は、タッチパネル21、自動釣銭機22、レシートプリンタ23及び伝票プリンタ24に加えて、プロセッサ25、メインメモリ26、補助記憶ユニット27、通信ユニット28及び伝送路29を備える。
【0021】
タッチパネル21は、決済装置20の操作者がタッチ操作により行う各種の指示を入力する。タッチパネル21は、操作者に対して通知すべき各種の情報を表示する。決済装置20の操作者は、主として顧客96であるが、店員97が操作者となる場合もある。
自動釣銭機22は、硬貨投入口および紙幣投入口から投入される硬貨および紙幣を収受する。自動釣銭機22は、釣銭としての硬貨および紙幣を硬貨排出口および紙幣排出口から排出する。
【0022】
レシートプリンタ23は、決済の結果及び荷物91の預かりを証するレシートをプリントする。
伝票プリンタ24は、送り状情報を表し、荷物91に送り状99として貼り付けられる伝票をプリントする。
【0023】
プロセッサ25、メインメモリ26及び補助記憶ユニット27は、伝送路29によって接続されることにより、決済装置20を動作させるための情報処理を実行するコンピュータを構成している。
プロセッサ25は、上記コンピュータの中枢部分に相当する。プロセッサ25は、オペレーティングシステム及びアプリケーションプログラムに従って、決済装置20としての各種の機能を実現するべく各部を制御する。
【0024】
メインメモリ26は、上記コンピュータの主記憶部分に相当する。メインメモリ26は、不揮発性のメモリ領域と揮発性のメモリ領域とを含む。メインメモリ26は、不揮発性のメモリ領域ではオペレーティングシステム及びアプリケーションプログラムを記憶する。またメインメモリ26は、プロセッサ25が各部を制御するための処理を実行する上で必要なデータを不揮発性又は揮発性のメモリ領域で記憶する場合もある。メインメモリ26は、揮発性のメモリ領域を、プロセッサ25によってデータが適宜書き換えられるワークエリアとして使用する。
【0025】
補助記憶ユニット27は、上記コンピュータの補助記憶部分に相当する。補助記憶ユニット27は、例えばEEPROM、HDD、SSD、あるいはその他の周知の各種の記憶デバイスを利用できる。補助記憶ユニット27は、プロセッサ25が各種の処理を行う上で使用するデータと、プロセッサ25での処理によって生成されたデータとを保存する。補助記憶ユニット27は、アプリケーションプログラムを記憶する場合もある。
【0026】
通信ユニット28は、LAN200を介して計測装置10とのデータ通信を行う。通信ユニット28は、LAN200及び通信ネットワーク300を介して荷物管理サーバ400とのデータ通信を行う。
伝送路29は、アドレスバス、データバス及び制御信号線等を含み、接続されている各部の間で授受されるデータや制御信号を伝送する。
通信ネットワーク300は、例えばインターネット又はVPN(virtual private network)などのデータ通信可能なものである。荷物管理サーバ400は、荷物の運送状況を管理する。
【0027】
次に以上のように構成された運送受付システム100の動作について説明する。
計測装置10が動作状態にあるとき、プロセッサ12はアプリケーションプログラムに従って以下に説明するような情報処理を実行する。なお、以下に説明する処理の内容は一例であって、同様な結果を得ることが可能な様々な処理を適宜に利用できる。
【0028】
図4はプロセッサ12の情報処理のフローチャートである。
Act1としてプロセッサ12は、操作者による開始指示がなされるのを待ち受ける。このときにプロセッサ12は例えば、待受画面をタッチパネル11に表示させる。待受画面は、下部筐体10b上に荷物91を載置した上で、待受画面内に用意された開始ボタンにタッチするよう顧客96に対して案内する画面である。顧客96が、この待受画面における案内に従った動作を行うと、開始ボタンへのタッチがタッチパネル21により検出される。プロセッサ12は、この検出に応じてYesと判定し、Act2へと進む。このときにプロセッサ12は、さらに重量計16での重量の計測値が予め定めた閾値以上である場合にのみ、Yesと判定してもよい。
【0029】
Act2としてプロセッサ12は、3Dカメラ15に撮影を行わせる。3Dカメラ15は、下部筐体10bに載置された荷物91を撮影し、画像データを生成する。プロセッサ12は、これにより3Dカメラ15により生成された画像データをメインメモリ13又は補助記憶ユニット14に一時的に記憶させる。
【0030】
Act3としてプロセッサ12は、上記の画像データを解析することにより、荷物91の大きさを計測する。このための解析処理には、周知の処理を適用できる。またプロセッサ12は、重量計16での重量の計測値を取得する。かくしてアプリケーションプログラムに基づく情報処理をプロセッサ12が実行することによって、プロセッサ12を中枢部分とするコンピュータは、荷物91の大きさを計測する計測手段として機能する。またプロセッサ12を中枢部分とするコンピュータは、荷物91の重量の計測値を取得する取得手段として機能する。
【0031】
Act4としてプロセッサ12は、上記の画像データが表す撮影画像から送り状画像の抽出を試みる。送り状画像は、撮影画像のうちの送り状99が映り込んだ領域の画像である。送り状画像の抽出には、周知の画像処理技術を適用できる。
【0032】
Act5としてプロセッサ12は、送り状画像の抽出に成功したか否かを確認する。そして、送り状画像の抽出に成功したならばYesと判定し、Act6へと進む。プロセッサ12は、撮影画像に送り状99が映り込んでいる場合、つまり荷物91に送り状99が貼り付けられている場合に、Act6へと進む。
【0033】
Act6としてプロセッサ12は、上記の抽出した送り状画像から、送り状99に記載されている送り状情報を認識する。この認識には、周知の文字認識処理を適用できる。
Act7としてプロセッサ12は、送り状情報に含まれるべき全ての情報が認識できたか否かを確認する。そして全ての情報が認識できているならばYesと判定し、Act8へと進む。
【0034】
Act8としてプロセッサ12は、決済要求を、複数台の決済装置20のうちの予め定められた1台に宛てて、通信ユニット18からLAN200へと送信する。決済要求は、Act3で得た大きさ及び計測値と、Act6で認識した送り状情報とを含み、料金を決済するよう決済装置20に要求するデータである。なお、プロセッサ12は、Act3で得た大きさ及び計測値と、Act6で認識した送り状情報とから料金を決定し、この料金を示すデータを決済要求に含めてもよい。決済要求は、LAN200を伝送されて、宛先となっている上記の1台の決済装置20の通信ユニット28により受信される。荷物91は店員97によって計測装置10から取り除かれ、店員エリア93にて保管される。かくしてアプリケーションプログラムに基づく情報処理をプロセッサ12が実行することによって、プロセッサ12を中枢部分とするコンピュータは決済の実行を決済装置20に要求する要求手段として機能する。
【0035】
ところで、前述のように、計測装置10に載置される荷物91には、送り状99が貼り付けられている場合と、貼り付けられていない場合とがある。プロセッサ12は、送り状99が荷物91に貼り付けられていないならば、Act4にて送り状画像を抽出することができない。そしてプロセッサ12はこの場合には、Act5にてNoと判定し、Act9へと進む。
【0036】
Act9としてプロセッサ12は、第1の警報を発する。第1の警報は、荷物91に送り状99が貼り付けられていないことを顧客96に通知するものである。プロセッサ12は例えば、荷物91に送り状99が貼り付けられていないことを表す文字メッセージと、送り状99を決済装置20において発行するか否かの指示を顧客96に行わせるGUI(graphical user interface)とを含んだ警報画面をタッチパネル11に表示させる。
【0037】
ところで、荷物91に送り状99が貼り付け済みであるとしても、必要な送り状情報の全てが正しく記載されているとは限らない。そしてプロセッサ12は、送り状情報の記載に不備があるならば、Act7にてNoと判定し、Act10へと進む。
Act10としてプロセッサ12は、第2の警報を発する。第2の警報は、送り状99の記載が正しくないことを顧客96に通知するものである。プロセッサ12は例えば、送り状99の記載が正しくないことを表す文字メッセージと、送り状99を決済装置20において発行するか否かの指示を顧客96に行わせるGUIとを含んだ警報画面をタッチパネル11に表示させる。
【0038】
プロセッサ12は、Act9又はAct10にて第1又は第2の警報を発した後には、いずれの場合もAct11へと進む。
Act11としてプロセッサ12は、送り状の発行が指示されたか否かを確認する。そしてプロセッサ12は、警報画面に含まれたGUIにより送り状の発行を指示する操作が行われたならば、Yesと判定してAct12へと進む。
【0039】
Act12としてプロセッサ12は、予め定められたルールに従い、これまでに使用された荷物コードとは異なるものとして、下部筐体10bに載置されている荷物91の荷物コードを決定する。
Act13としてプロセッサ12は、発行要求を、複数台の決済装置20のうちの予め定められた1台に宛てて、通信ユニット18からLAN200へと送信する。発行要求は、Act3で計測した大きさ及び計測値を含み、料金を決済した上で送り状99を発行するよう決済装置20に要求するデータである。発行要求は、LAN200を伝送されて、宛先となっている上記の1台の決済装置20の通信ユニット28により受信される。かくしてアプリケーションプログラムに基づく情報処理をプロセッサ12が実行することによって、プロセッサ12を中枢部分とするコンピュータは決済の実行を決済装置20に要求する要求手段として機能する。
【0040】
Act14としてプロセッサ12は、預かり伝票をプリンタ17にプリントさせる。預かり伝票は、Act12で決定した荷物コードを少なくとも表す。預かり伝票は、後述するように決済装置20で発行される送り状99が貼り付けられるまでの間に荷物91を管理するために、店員97によって暫定的に荷物91に取り付けられる。荷物91は店員97によって計測装置10から取り除かれ、店員エリア93にて保管される。
【0041】
こののちにプロセッサ12は、Act15へと進む。プロセッサ12は、Act8にて決済要求を送信し終えた場合にも、Act15へと進む。
Act15としてプロセッサ12は、Act6で認識した荷物コード又はAct12で決定した荷物コードに関連づけて、Act3で計測した大きさ及び計測値を含む計測情報と、Act2で一時的に保存しておいた画像データとを補助記憶ユニット14に保存する。そしてプロセッサ12はこののち、
図4に示す情報処理を終了する。なお、プロセッサ12は、
図4に示す情報処理を繰り返し実行するので、当該保存も繰り返し行われる。プロセッサ12は、原則として過去に保存した計測情報及び画像データを消去することなく、新たな計測情報及び画像データを保存する。ただし、補助記憶ユニット14の空き容量が少なくなった場合などの予め定められた条件が成立する場合には、過去に保存した計測情報及び画像データを消去した上で、あるいは上書きにより、新たな計測情報及び画像データを保存してもよい。かくしてアプリケーションプログラムに基づく情報処理をプロセッサ12が実行することによって、プロセッサ12を中枢部分とするコンピュータは保存手段として機能する。また、補助記憶ユニット14が、計測情報及び画像データを保存する記憶デバイスの一例である。
【0042】
なお、プロセッサ12は、警報画面に含まれたGUIにより送り状を発行しない旨の指示がなされたならば、Act11にてNoと判定し、Act12-Act15を行うことなしに
図4に示す情報処理を終了する。この場合には、荷物91は顧客96によって計測装置10から取り除かれる。
【0043】
なおプロセッサ12は、荷物91が計測装置10から取り除かれることにより、重量計16での重量の計測値が閾値未満となるのを待って、
図4に示す情報処理を終了してもよい。プロセッサ12は、
図4に示す情報処理を一旦終了したならば、適宜のタイミングで当該情報処理を再度開始する。なお、プロセッサ12は、
図4に示す情報処理を再度開始するに当たっては、例えば重量計16での重量の計測値が閾値未満であること等の予め定められた条件が満たされることを確認してもよい。
【0044】
決済装置20が動作状態にあるとき、プロセッサ25はアプリケーションプログラムに従って以下に説明するような情報処理を実行する。なお、以下に説明する処理の内容は一例であって、同様な結果を得ることが可能な様々な処理を適宜に利用できる。
【0045】
図5はプロセッサ25の情報処理のフローチャートである。
Act21としてプロセッサ25は、前述の決済要求又は発行要求が受信されるのを待ち受ける。そしてプロセッサ25は、決済要求又は発行要求が通信ユニット28により受信されたならばYesと判定し、Act22へと進む。
【0046】
Act22としてプロセッサ25は、そのプロセッサ25が備えられている決済装置20が決済のための動作を実行できる状態であるか否かを確認する。そしてプロセッサ25は、例えば自動釣銭機22に保留されている貨幣が不足するなどの予め定められた障害が生じているならばNoと判定し、Act23へと進む。
【0047】
Act23としてプロセッサ25は、上記の受信された決済要求又は発行要求を予め定められた他の決済装置20に転送する。そしてプロセッサ25は、この決済要求又は発行要求を転送し終えたならば、
図5に示す情報処理を終了する。なお、複数台の決済装置20のうちには、計測装置10が転送先として定められたものが含まれていてもよい。そしてこの場合に計測装置10においてプロセッサ12は、決済要求又は発行要求が通信ユニット18により受信されたならば、この決済要求又は発行要求を再度、予め定められた決済装置20に転送する。
【0048】
プロセッサ25は、そのプロセッサ25が備えられている決済装置20が決済のための動作を実行できる状態であるならば、Act22にてYesと判定し、Act24へと進む。このときにプロセッサ25は、要求を受け入れた旨を計測装置10に通知してもよい。そしてこの場合に計測装置10においてプロセッサ12は、複数台の決済装置20のどの決済装置20で決済を行うべきかを表す画面をタッチパネル11に表示させてもよい。あるいは決済装置20においてプロセッサ25は、決済を行える状態となったことを表す画面をタッチパネル21に表示させてもよい。あるいは、計測装置10においてプロセッサ12が、決済要求又は発行要求にAct2で取得された画像データを含めてもよい。そして、決済装置20においてプロセッサ25は、画像データが表す画像、つまり荷物91が映り込んだ画像をタッチパネル21に表示させ、どの荷物91に関する料金の決済を行う状態であるかを顧客96に通知してもよい。
【0049】
Act24としてプロセッサ25は、受信されたのが発行要求であるか否かを確認する。そしてプロセッサ25は、発行要求が受信されたのであるならばYesと判定し、Act25へと進む。
Act25としてプロセッサ25は、送り状情報を取得する。プロセッサ25は一例として、送り状99に記載すべき各種情報を顧客96に入力させるための入力フォームをタッチパネル21に表示させる。そしてプロセッサ25は、この入力フォームに従った操作の元にタッチパネル21により入力される各種の情報を取得し、それら情報の集合を送り状情報とする。プロセッサ25は、送り状情報を取得し終えたならば、Act26へと進む。なお、プロセッサ25は、決済要求が受信されたのであるならば、Act24にてNoと判定し、このAct25をパスしてAct26へと進む。
【0050】
Act26としてプロセッサ25は、決済要求が受信されている場合には、当該決済要求に含まれたサイズ及び計測値と、当該決済要求に含まれた送り状情報に含まれている運送先コードとに基づいて料金を決定する。またプロセッサ25は、発行要求が受信されている場合には、当該発行要求に含まれたサイズ及び計測値と、Act25で取得した送り状情報に含まれている運送先コードとに基づいて料金を決定する。このとき、プロセッサ25は、運送先コードに基づいて運送先を判定している。かくしてアプリケーションプログラムに基づく情報処理をプロセッサ12が実行することによって、プロセッサ12を中枢部分とするコンピュータは運送先を判定する判定手段として機能する。
【0051】
Act27としてプロセッサ25は、上記の決定した料金を決済するための決済処理を実行する。プロセッサ25は具体的には、自動釣銭機22を起動し、上記の決定した料金に相当する現金を収受させる。なお、例えば電子マネー用のリーダ/ライタを決済装置20に追加して備え、上記の決定した料金を電子マネーにより決済してもよい。あるいは、クレジット決済又はデビットカード決済など、他の様々な周知の決済方法により決済を行えるようにしてもよい。かくしてアプリケーションプログラムに基づく情報処理をプロセッサ25が実行することによって、プロセッサ25を中枢部分とするコンピュータは、計測装置10からの要求を受けて決済を実行する。つまり上記のコンピュータは、受付手段及び決済手段として機能する。
【0052】
Act28としてプロセッサ25は、登録要求を荷物管理サーバ400に宛てて通信ユニット28からLAN200へと送信する。登録要求は、荷物コードと決済装置20の識別コードとを少なくとも含み、荷物91の運送に関わる管理を開始することを荷物管理サーバ400に要求するものである。登録要求は、LAN200及び通信ネットワーク300を伝送されて荷物管理サーバ400により受信される。荷物管理サーバ400は、登録要求に含まれた荷物コードを管理データベースに追加する。また荷物管理サーバ400は、当該荷物コードで識別される荷物について管理データベースに示されるステータスデータを、登録要求に含まれた識別コードで識別される決済装置20が設置されている店舗にて保管されていることを示すデータとする。このステータスデータは、対応付けられた荷物コードで識別される荷物91が運送される過程において適宜に変更される。つまり、荷物コードが管理データベースに追加されたことによって、その荷物コードで識別される荷物91の運送に関わる管理が開始されるのであり、これにより当該荷物91に関する運送の受付が完了する。
【0053】
Act29としてプロセッサ25は、受信されたのが発行要求であるか否かを確認する。そしてプロセッサ25は、発行要求が受信されたのであるならばYesと判定し、Act30へと進む。
Act30としてプロセッサ25は、Act25にて取得した送り状情報を表すものとした送り状99を伝票プリンタ24にプリントさせる。プロセッサ25は、プリントが終了したならば、Act31へと進む。このときにプロセッサ25は、決済要求又は発行要求に含まれたサイズ及び計測値のうちの少なくともいずれか一方を送り状99に表してもよい。なお、プロセッサ25は、受信されたのが決済要求であるならばAct29にてNoと判定し、当該Act30をパスしてAct31へと進む。
【0054】
Act31としてプロセッサ25は、決済の結果及び荷物91の預かりを証するレシートをレシートプリンタ23にプリントさせる。なおレシートプリンタ23は、決済の結果及び荷物91の預かりの双方を証する一枚のレシートをプリントするのでもよいし、それぞれを証する別々のレシートをプリントするのでもよい。そしてプロセッサ25は、これをもって
図5に示す情報処理を終了する。プロセッサ25は、
図5に示す情報処理を一旦終了したならば、適宜のタイミングで当該情報処理を再度開始する。なお、プロセッサ25は、
図5に示す情報処理を再度開始するに当たっては、例えば送り状99及びレシートが取り去られたこと等の予め定められた条件が満たされることを確認してもよい。
【0055】
顧客96は、送り状99がプリントされた場合には、当該送り状99を店員97に渡す。店員97は、送り状99に記載された荷物コードと、預かり済みの荷物91に取り付けた預かり伝票に表された荷物コードとの照合によって、該当の荷物91を預かり済みの荷物91のなかから探し出し、該当の荷物91に送り状99を貼り付ける。
【0056】
以上のように運送受付システム100によれば、多くは顧客96の操作によって、店員97の関与は最小限として、荷物91の運送に関する受付を行うことが可能となる。
しかも運送受付システム100によれば、計測装置10においては、荷物91が映り込んだ画像を表す画像データと、当該画像から計測した大きさとを、上記荷物91の荷物コードに関連づけて補助記憶ユニット14に保存しておく。従って、荷物91に取り付けられている送り状99が正しくないことが疑われる場合などにおいて、そのことを検証することが可能となる。つまり、例えば運送業者の係員が、該当の荷物91の外観及び大きさを、送り状99に記載された荷物コードに関連づけて保存されている画像データが表す画像及び大きさと比較することで、荷物91と送り状99との対応が受付時と同じであるか否かが分かる。
また、計測装置10においては、荷物91の重量の計測値も、画像データ及び大きさとともに補助記憶ユニット14に保存する。従って、上記係員は、上記の検証に当たっては、荷物91の重量の違いをも加味した判断を行うことができる。
【0057】
また、計測装置10では、送り状99が貼り付けられているならば決済要求を、また貼り付けられていないならば発行要求を、それぞれ決済装置20に対して行う。そして決済装置20では、発行要求に対しては、決済の完了後に送り状を発行するが、決済要求に対しては、決済を完了しても送り状は発行しない。このため顧客96は、自らが必要情報を記入した送り状を用いることもできるし、決済装置20で発行される送り状を用いることもできる。
【0058】
また、計測装置10では、送り状99が貼り付けられているとしても、当該送り状99から必要な情報を認識できない場合には、発行要求を決済装置20に対して行う。このため、顧客96は送り状99を再記入することなしに、決済装置20で発行される送り状の利用に切り換えることが可能である。
【0059】
また、計測装置10では、送り状99が貼り付けられていない場合、あるいは必要な情報を認識することができない送り状99が貼り付けられている場合には、送り状99を決済装置20で発行するか否かを操作者による操作に応じて決定する。このため、顧客96は、自らが新たに記入した送り状99又は自らが記入した送り状の記載を修正した送り状99を用いたい場合には、決済装置20で送り状99が発行されないようにすることができる。
【0060】
この実施形態は、次のような種々の変形実施が可能である。
決済が完了した荷物91に関して、計測情報及び画像データの保存を行ってもよい。
図6はプロセッサ12の情報処理の変形例を示す図である。
図7はプロセッサ25の情報処理の変形例を示す図である。なお、
図6及び
図7は、
図4及び
図5に示す動作と同一の動作の一部の図示を省略するとともに、図示される同一の動作については同一の符号を付して示している。
例えば、
図4に示すプロセッサ12の情報処理を
図6に示すように、また
図5に示すプロセッサ25の情報処理を
図7に示すように、それぞれ変更する。
【0061】
つまり、計測装置10においてプロセッサ12は、Act7にてYesと判定したならば、Act41へと進む。
Act41としてプロセッサ12は、
図4に示すAct8と同様に決済要求を送信する。ただしプロセッサ12はここでは、Act2で一時的に保存しておいた画像データを決済要求に含める。そしてプロセッサ12は、決済要求を送信し終えたならば、
図4におけるAct15は行うことなしに、当該情報処理を終了する。
【0062】
一方でプロセッサ12は、
図4に示すAct13に代えてAct42を行う。
Act42としてプロセッサ12は、
図4に示すAct13と同様に発行要求を送信する。ただしプロセッサ12はここでは、Act2で一時的に保存しておいた画像データを発行要求に含める。
【0063】
決済装置20においてプロセッサ25は、Act23又はAct31を終えたならば、いずれの場合もAct51へと進む。
Act51においてプロセッサ25は、決済要求又は発行要求に含まれた荷物コードに関連づけて、当該決済要求又は発行要求に含まれた計測情報と画像データとを補助記憶ユニット27に保存する。そしてプロセッサ25はこののち、当該情報処理を終了する。プロセッサ25は、Act15の場合と同様に、原則として過去に保存した計測情報及び画像データを消去することなく、新たな計測情報及び画像データを保存する。
【0064】
このようにすれば、決済が完了した荷物91に関する計測情報及び画像データのみが保存の対象とされる。このため、決済完了に至らずに受け付けが中止された荷物91に関する計測情報及び画像データは保存しないこととなり、保存データ量を削減できる。
なお、決済が完了した荷物91の荷物コードを決済装置20から計測装置10に通知し、計測装置10では当該通知された荷物コードに関してのみ計測情報と画像データとを補助記憶ユニット14に保存してもよい。
また、決済装置20において、決済が完了したか否かに拘わらずに計測情報と画像データとを補助記憶ユニット27に保存してもよい。
計測情報と画像データとは、例えばLAN200又は通信ネットワーク300を介して通信可能な任意のサーバ装置に備えられた記憶デバイスなど、他のどのような記憶デバイスに保存されてもよい。
【0065】
タッチパネル11、補助記憶ユニット14、3Dカメラ15、重量計16及びプリンタ17のうちの少なくとも1つは、計測装置10には備えずに、別の独立したタッチパネル、記憶ユニット、3Dカメラ、重量計及びプリンタが計測装置10に外付けされてもよい。
【0066】
タッチパネル21、自動釣銭機22、レシートプリンタ23、伝票プリンタ24及び補助記憶ユニット27のうちの少なくとも1つは、決済装置20には備えずに、別の独立したタッチパネル、自動釣銭機、レシートプリンタ、伝票プリンタ及び記憶ユニットが決済装置20に外付けされてもよい。
【0067】
計測装置10と決済装置20とが一体的に構成されてもよい。
【0068】
プロセッサ12は、Act3における計測の結果をタッチパネル11、あるいは店員97用に別途に設けた表示デバイスに表示させてもよい。
【0069】
プロセッサ12が行う前述した情報処理の一部は省略してもよい。例えば、プロセッサ12は、Act5又はAct7にてNoと判定した場合は、Act11の確認を行うことなしにAct12へと進んでもよい。またプロセッサ12は、Act9及びAct10の少なくともいずれか一方を行わなくてもよい。またAct14は省略してもよい。またAct15は省略してもよい。
【0070】
荷物コードに関連づけての計測情報と画像データとの保存は、決済装置20において補助記憶ユニット27にて行われてもよい。この場合は、計測装置10においてプロセッサ12は、決済要求及び発行要求に画像データを含める。あるいは、プロセッサ25が計測装置10に対して画像データの送信を要求し、これに応じてプロセッサ12が決済要求及び発行要求とは別に画像データを要求元の決済装置20に対して送信してもよい。
【0071】
決済要求及び発行要求をどのように計測装置10から決済装置20に与えるかは任意であってよい。
【0072】
3Dカメラ15により撮影される画像に代えて、2次元撮影タイプのカメラを用い、当該カメラを移動させるか、荷物91を回転させながら荷物91を複数の方向から撮影した画像を用いてもよい。あるいは、3Dカメラ15により撮影される画像に代えて、2次元撮影タイプのカメラを複数台用い、これら複数台のカメラにより荷物91を複数の方向から撮影した画像を用いてもよい。
【0073】
重量に拘わらない料金体系を適用するならば、プロセッサ25はAct26においては、重量の計測値を加味すること無く料金を決定してもよい。この場合、重量計16を省略するとともに、プロセッサ12においては計測情報から重量の計測値を省いてもよい。また、運送距離に拘わらない料金体系を適用するならば、プロセッサ25はAct26においては、運送先コードを加味すること無く料金を決定してもよい。この場合、プロセッサ12は、Act6での認識対象から運送先コードを除外してもよい。またプロセッサ25は、Act25での取得対象から運送先コードを除外してもよい。
【0074】
図4、
図5、
図6又は
図7に示す情報処理に関するアプリケーションプログラムは、計測装置10又は決済装置20のハードウェアの譲渡の際にメインメモリ13又はメインメモリ26に記憶されていてもよいし、上記のハードウェアとは別に譲渡されてもよい。後者の場合、アプリケーションプログラムは、磁気ディスク、光磁気ディスク、光ディスク、半導体メモリなどのようなリムーバブルな記録媒体に記録して、あるいはネットワークを介して譲渡される。
【0075】
情報処理によりプロセッサ12,25が実現する各機能は、その一部または全てをロジック回路などのようなプログラムに基づかない情報処理を実行するハードウェアにより実現することも可能である。また上記の各機能のそれぞれは、上記のロジック回路などのハードウェアにソフトウェア制御を組み合わせて実現することも可能である。
【0076】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
以下に、本願の当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[付記1] カメラにより荷物を撮影した画像に基づいて前記荷物の大きさを計測する計測手段と、
前記計測手段により計測された大きさに基づいて定まる前記荷物の運送に関する料金を決済する決済手段と、
前記画像を表す画像データと当該画像データが表す画像に基づいて前記計測手段により計測された大きさとを、前記荷物を識別するための荷物コードに関連づけて記憶デバイスに保存する保存手段と、
を具備する運送受付システム。
[付記2] 前記荷物の重量の計測値を取得する取得手段、
をさらに備え、
前記保存手段は、前記荷物コードに関連づけて、前記取得手段により取得された前記計測値をさらに前記記憶デバイスに保存し、
前記決済手段は、前記取得手段により取得された前記計測値をさらに加味して定まる前記料金を決済する、
付記1に記載の運送受付システム。
[付記3] 前記荷物の運送先を判定する判定手段、
をさらに備え、
前記保存手段は、前記荷物コードに関連づけて、前記判定手段により取得された前記運送先を識別する運送先コードをさらに前記記憶デバイスに保存し、
前記決済手段は、前記判定手段により判定された運送先をさらに加味して定まる前記料金を決済する、
付記1又は付記2に記載の運送受付システム。
[付記4] 前記保存手段は、前記決済手段による料金の決済が完了した前記荷物に関して前記カメラにより撮影された画像を表す前記画像データと、当該画像に基づいて前記計測手段により計測された大きさとを保存する、
付記1-3のいずれか一項に記載の運送受付システム。
[付記5] 前記計測手段及び前記保存手段を備えた計測装置と、
前記決済手段を備えた決済装置と、
を含み、
前記計測装置はさらに、
前記計測手段により計測された大きさの通知を伴って決済の実行を前記決済装置に要求する要求手段、
を備え、
前記決済装置はさらに、
前記要求手段による要求を受け付ける受付手段、
を備え、
前記決済手段は、前記受付手段により受け付けられた要求に際して通知された大きさに基づいて定まる前記料金を決済する、
付記1に記載の運送受付システム。
【符号の説明】
【0077】
10…計測装置、10a…上部筐体、10b…下部筐体、11…タッチパネル、12…プロセッサ、13…メインメモリ、14…補助記憶ユニット、15…3Dカメラ、16…重量計、17…プリンタ、18…通信ユニット、19…伝送路、20…決済装置、20a…筐体、21…タッチパネル、22…自動釣銭機、23…レシートプリンタ、24…伝票プリンタ、25…プロセッサ、26…メインメモリ、27…補助記憶ユニット、28…通信ユニット、29…伝送路、100…運送受付システム。