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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-12-26
(45)【発行日】2024-01-10
(54)【発明の名称】板紙搬送装置、搬送方法及び板体構造
(51)【国際特許分類】
   B65H 29/24 20060101AFI20231227BHJP
   B65G 15/58 20060101ALI20231227BHJP
【FI】
B65H29/24 C
B65G15/58 B
【請求項の数】 11
(21)【出願番号】P 2022141278
(22)【出願日】2022-09-06
【審査請求日】2022-09-06
(31)【優先権主張番号】111130986
(32)【優先日】2022-08-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】TW
(73)【特許権者】
【識別番号】508016170
【氏名又は名称】長聲工業股▲ふん▼有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100169904
【弁理士】
【氏名又は名称】村井 康司
(74)【代理人】
【識別番号】100159905
【弁理士】
【氏名又は名称】宮垣 丈晴
(72)【発明者】
【氏名】陳枝旺
【審査官】杉山 豊博
(56)【参考文献】
【文献】特開平11-255392(JP,A)
【文献】特開2009-280320(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65H 29/24
B65G 15/58
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも1つの送風機(110)と、
表面に複数の穴(122)を有しているコンベアベルト(120)と、
複数の風防構成(134s)を含み、搬送側にある前記コンベアベルト(120)のこれら前記穴(122)はこれら前記風防構成(134s)の上方に位置している少なくとも1つの板体構造(130)と、
前記コンベアベルト(120)を覆設するための複数の伝動ローラー(150)であって、これら前記伝動ローラー(150)のうちの駆動輪は前記コンベアベルト(120)を回転するように駆動するために用いられ、これにより前記搬送側の前記コンベアベルト(120)にある少なくとも1つの板紙(P)を搬送する複数の伝動ローラー(150)と、
内部が前記送風機(110)に連通する少なくとも1つのキャビティ(160)であって、前記キャビティ(160)の前記内部にメイン負圧エリア(170)を形成するように前記送風機(110)が排気を行う少なくとも1つのキャビティ(160)と、
前記送風機(110)、前記板体構造(130)、これら前記伝動ローラー(150)、及び前記キャビティ(160)に取り付けられ、前記送風機(110)、前記板体構造(130)、これら前記伝動ローラー(150)、及び前記キャビティ(160)を固定するために用いられている少なくとも1つのフレーム(140)と、を備え、
前記板体構造(130)は複数のサブ負圧エリア(172)を形成し、且つこれら前記サブ負圧エリア(172)は前記メイン負圧エリア(170)に連通し、且つ前記搬送側の前記コンベアベルト(120)にある前記板紙(P)に負圧を提供することを特徴とする板紙搬送装置。
【請求項2】
前記板体構造(130)は第一板体(134)を更に備え、前記第一板体(134)は前記第一板体(134)を貫通する複数の空気孔(131a、131b)を有してこれら前記風防構成(134s)を形成し、且つこれら前記風防構成(134s)は少なくとも両側に2つの前記空気孔(131a、131b)を各々有し、これら前記空気孔(131a、131b)はこれら前記サブ負圧エリア(172)を前記メイン負圧エリア(170)に連通するために用いられていることを特徴とする請求項1に記載の板紙搬送装置。
【請求項3】
前記板体構造(130)は第二板体(132)及び第三板体(136)を更に備え、前記第一板体(134)は前記第二板体(132)と前記第三板体(136)との間に設置され、前記第二板体(132)には前記第二板体(132)を貫通する複数の第一仕切り空間(133)が形成され、且つ前記メイン負圧エリア(170)に連通する際にこれら前記サブ負圧エリア(172)が形成され、これら前記第一仕切り空間(133)は対応するこれら前記空気孔(131a、131b)に各々連通し、前記第三板体(136)には前記第三板体(136)を貫通する複数の第二仕切り空間(138)が形成され、これら前記第二仕切り空間(138)は対応するこれら前記サブ負圧エリア(172)と前記メイン負圧エリア(170)との間に位置し、且つ対応するこれら前記サブ負圧エリア(172)及び前記メイン負圧エリア(170)に連通し、前記第三板体(136)は前記キャビティ(160)に接続されていることを特徴とする請求項2に記載の板紙搬送装置。
【請求項4】
前記板体構造(130)の少なくとも一部分がこれら前記サブ負圧エリア(172)を形成しないように少なくとも一部分のこれら前記風防構成(134s)の移動を制御するために用いられている少なくとも1つの板体制御具(180)を更に備えていることを特徴とする請求項1に記載の板紙搬送装置。
【請求項5】
前記板体構造(130)にはメイン作業領域(DD)が区画され、前記メイン作業領域(DD)に位置している前記第一板体(134)は動かないように固定されていることを特徴とする請求項3に記載の板紙搬送装置。
【請求項6】
前記板体構造(130)には前記メイン作業領域(DD)の両側に位置している2つの延伸作業領域(EE)が更に区画され、且つ前記板紙搬送装置(100)は、
前記延伸作業領域(EE)に位置している前記第一板体(134)の移動を制御するように一端が前記第一板体(134)に連結され、前記延伸作業領域(EE)に位置している前記第一板体(134)のこれら前記空気孔(131a、131b)をこれら前記第一仕切り空間(133)及びこれら前記第二仕切り空間(138)に連通しないようにすることで、前記延伸作業領域(EE)にこれら前記サブ負圧エリア(172)を形成しないようにしている少なくとも1つの板体制御具(180)を更に備えていることを特徴とする請求項5に記載の板紙搬送装置。
【請求項7】
板紙搬送装置(100)を提供する工程であって、前記板紙搬送装置(100)は少なくとも1つの送風機(110)と、表面に複数の穴(122)を有しているコンベアベルト(120)と、複数の風防構成(134s)を含む少なくとも1つの板体構造(130)と、複数の伝動ローラー(150)と、少なくとも1つのフレーム(140)と、その内部が前記送風機(110)に連通している少なくとも1つのキャビティ(160)と、を備え、前記送風機(110)が起動して排気を行うと、前記キャビティ(160)の前記内部にメイン負圧エリア(170)が形成され、且つ前記板体構造(130)が複数のサブ負圧エリア(172)を形成し、これら前記サブ負圧エリア(172)が前記メイン負圧エリア(170)に連通し、搬送側の前記コンベアベルト(120)にある少なくとも1つの板紙(P)に負圧を提供する板紙搬送装置(100)を提供する工程と、
前記搬送側の前記コンベアベルト(120)にある前記板紙(P)を連動するように前記送風機(110)とこれら前記伝動ローラー(150)に接続されるモーターとを起動して前記コンベアベルト(120)を回転させ、前記メイン負圧エリア(170)はこれら前記サブ負圧エリア(172)により前記搬送側の前記コンベアベルト(120)にある前記板紙(P)に前記負圧を提供する工程と、を含むことを特徴とする板紙搬送方法。
【請求項8】
前記板体構造(130)は第一板体(134)を更に備え、前記第一板体(134)は前記第一板体(134)を貫通する複数の空気孔(131a、131b)を有してこれら前記風防構成(134s)を形成し、且つこれら前記風防構成(134s)は少なくとも両側に2つの前記空気孔(131a、131b)を各々有し、これら前記空気孔(131a、131b)はこれら前記サブ負圧エリア(172)を前記メイン負圧エリア(170)に連通するために用いられていることを特徴とする請求項7に記載の板紙搬送方法。
【請求項9】
前記板体構造(130)にはメイン作業領域(DD)及び前記メイン作業領域(DD)の両側に位置している2つの延伸作業領域(EE)が区画され、前記メイン作業領域(DD)に位置している前記第一板体(134)は動かないように固定され、前記板紙搬送装置(100)は少なくとも1つの板体制御具(180)を更に備え、且つ前記板紙搬送方法は、
前記延伸作業領域(EE)にある前記第一板体(134)のこれら前記空気孔(131a、131b)を遮蔽して前記メイン負圧エリア(170)とこれら前記サブ負圧エリア(172)とを連通しないように前記板体制御具(180)により前記延伸作業領域(EE)に位置している前記第一板体(134)の移動を制御し、前記延伸作業領域(EE)がこれら前記サブ負圧エリア(172)を形成しないようにする工程を更に含むことを特徴とする請求項8に記載の板紙搬送方法。
【請求項10】
第一板体(134)であって、当該第一板体(134)を貫通する複数の空気孔(131a、131b)を有して複数の風防構成(134s)を形成し、且つこれら前記風防構成(134s)は少なくとも両側に2つの前記空気孔(131a、131b)を各々有し、これら前記空気孔(131a、131b)は複数のサブ負圧エリア(172)を前記板紙搬送装置(100)のメイン負圧エリア(170)に連通するために用いられている第一板体(134)と、
第二板体(132)であって、当該第二板体(132)を貫通する複数の第一仕切り空間(133)が形成されている第二板体(132)と、
第三板体(136)であって、当該第三板体(136)を貫通する複数の第二仕切り空間(138)が形成されている第三板体(136)と、を備え、
前記第一板体(134)は前記第二板体(132)と前記第三板体(136)との間に設置され、これら前記第一仕切り空間(133)は対応するこれら前記空気孔(131a、131b)に各々連通し、且つこれら前記空気孔(131a、131b)により前記メイン負圧エリア(170)に連通すると、これら前記サブ負圧エリア(172)が形成され、これら前記第二仕切り空間(138)は対応するこれら前記サブ負圧エリア(172)と前記メイン負圧エリア(170)との間に設置するために用いられ、且つ対応するこれら前記サブ負圧エリア(172)及び前記メイン負圧エリア(170)に連通するために用いられていることを特徴とする板紙搬送装置に用いる板体構造。
【請求項11】
前記板体構造(130)にはメイン作業領域(DD)及び前記メイン作業領域(DD)の両側に位置している2つの延伸作業領域(EE)が区画され、前記メイン作業領域(DD)に位置している前記第一板体(134)は動かないように固定され、前記延伸作業領域(EE)に位置している前記第一板体(134)は前記板紙搬送装置(100)の少なくとも1つの板体制御具(180)により移動可能に制御され、これにより前記延伸作業領域(EE)がこれら前記サブ負圧エリア(172)を形成しないようにしていることを特徴とする請求項10に記載の板紙搬送装置に用いる板体構造。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、板紙搬送装置、板紙搬送方法及び板体構造に関し、更に詳しくは、送風機のエネルギーの消耗を節約するように、板体構造によりメイン負圧エリアに連通する複数のサブ負圧エリアを形成する板紙搬送装置、板紙搬送方法及び板体構造に関する。
【背景技術】
【0002】
まず、図1は従来の技術に係る板紙搬送装置の側面を示す断面図である。図2A図1に示す板紙搬送装置の一部分を示す拡大図である。図2B図1に示す板紙搬送装置の一部分を示す他の拡大図である。図2A及び図2Bは共に図1の板紙搬送装置900の領域AAを示す拡大図であるが、両者の相違点は板紙Pがコンベアベルト920の穴922を通過して被覆するか否かである。
【0003】
板紙搬送装置900は、少なくとも1つの送風機910と、コンベアベルト920と、少なくとも1つの板体構造930と、少なくとも1つのフレーム940と、複数の伝動ローラー(transmission rollers)950と、少なくとも1つのキャビティ960と、を含んで構成される。フレーム940は送風機910、板体構造930、及び複数の伝動ローラー950を取り付けるために用いられ、これにより上述の各部材を固定している。コンベアベルト920は複数の伝動ローラー950に取り付けて、伝動ローラー950がコンベアベルト920を回転するように駆動するために用いられ、これによりコンベアベルト920に載置されている板紙Pを搬送する。
【0004】
板体構造930は複数の空気孔932を有し、コンベアベルト920の表面には複数の穴922を有し、且つコンベアベルト920は複数の伝動ローラー950に覆設され、搬送側(即ち、上側)のコンベアベルト920が板体構造930の上方に位置し、搬送側(即ち、上側)のコンベアベルト920の穴922が板体構造930の空気孔932の上方に位置する。また、板体構造930には仕切り空間934が更に形成され、仕切り空間934は空気孔932の上方及び穴922の下方に位置し、且つ空気孔932の断面の幅は仕切り空間934の断面の幅より狭く、穴922の断面の幅より広い。
【0005】
キャビティ960内部は板体構造930の複数の空気孔932に連通している。送風機910もキャビティ960内部に連通し、キャビティ960内部に負圧エリア970を形成するように排気を行う。これにより、搬送側(即ち、上側)のコンベアベルト920の穴922に負圧気流AFが形成され、且つ板体構造930の仕切り空間934及び空気孔932を通過して負圧エリア970に向けて流れる。よって、板紙Pが搬送時に、搬送側(即ち、上側)のコンベアベルト920の表面に吸着する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
搬送中の板紙Pに負圧気流AFが負圧力(負圧という)を提供するように設定すると、穴922における負圧気流AFの風速も決定される。例えば、負圧が-1000Pa(-1 KPa)である場合、穴922における負圧気流AFの風速は毎秒約37m(37 m/s)となる。図2Aの穴922は板紙Pにより被覆され、穴922における負圧気流AFの風速が0となっているが、例えば、図2Bの板紙Pに被覆されていない穴922には毎分37mの風速の負圧気流AFが必要となる。このため、全体的に送風機910のパワーを浪費してしまっている。世界的なエネルギー不足の問題や、省エネ、炭素排出量削減という環境保護の趨勢を鑑みると、業界は送風機のエネルギーの消耗を節約可能な板紙搬送装置、板紙搬送方法及び板体構造を求めている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
そこで、本発明者は上記の欠点が改善可能と考え、鋭意検討を重ねた結果、合理的設計で上記の課題を効果的に改善する本発明の提案に至った。
【0008】
本発明の少なくとも1つの目的に基づいて、板紙搬送装置が提供され、且つこの板紙搬送装置は少なくとも1つの送風機と、コンベアベルトと、複数の伝動ローラーと、少なくとも1つのキャビティと、少なくとも1つのフレームと、を含んで構成される。コンベアベルトの表面には複数の穴を有している。板体構造は複数の風防構成を含み、且つ搬送側のコンベアベルトにある複数の穴は複数の風防構成の上方に位置している。複数の伝動ローラーはコンベアベルトを覆設するために用いられ、複数の伝動ローラーの駆動輪はコンベアベルトを回転するように駆動するために用いられ、これにより搬送側のコンベアベルトにある少なくとも1つの板紙を搬送する。キャビティの内部は送風機に連通し、送風機はキャビティの内部にメイン負圧エリアを形成するように排気を行うために用いられている。フレームは送風機、板体構造、複数の伝動ローラー、及びキャビティに取り付けられ、送風機、板体構造、複数の伝動ローラー、及びキャビティを固定するために用いられている。板体構造は複数のサブ負圧エリアを形成し、且つ複数のサブ負圧エリアはメイン負圧エリアに連通すると共に搬送側のコンベアベルトにある板紙に負圧を提供する。
【0009】
上述の技術的特徴によれば、板体構造は第一板体を更に備えている。第一板体は第一板体を貫通する複数の空気孔を有して複数の風防構成を形成し、且つ複数の風防構成は少なくとも両側に2つの空気孔を各々有し、複数の空気孔は複数のサブ負圧エリアをメイン負圧エリアに連通するために用いられている。
【0010】
上述の技術的特徴によれば、板体構造は第二板体及び第三板体を更に備えている。第一板体は第二板体と第三板体との間に設置され、第二板体には第二板体を貫通する複数の第一仕切り空間が形成されている。複数の第一仕切り空間が対応する複数の空気孔に各々連通してメイン負圧エリアに連通する際に、複数の第一仕切り空間が複数のサブ負圧エリアを形成する。第三板体には第三板体を貫通する複数の第二仕切り空間が形成され、複数の第二仕切り空間は対応する複数のサブ負圧エリアとメイン負圧エリアとの間に位置し、且つ対応する複数のサブ負圧エリア及びメイン負圧エリアに連通し、第三板体はキャビティに更に接続されている。
【0011】
上述の技術的特徴によれば、板紙搬送装置は、板体構造の少なくとも一部分が複数のサブ負圧エリアを形成しないように少なくとも一部分の風防構成の移動を制御するための少なくとも1つの板体制御具を更に備えている。
【0012】
上述の技術的特徴によれば、板体構造にはメイン作業領域が区画されている。メイン作業領域に位置している第一板体は動かないように固定されている。
【0013】
上述の技術的特徴によれば、板体構造にはメイン作業領域の両側に位置している2つの延伸作業領域が更に区画され、且つ板紙搬送装置は少なくとも1つの板体制御具を更に備えている。延伸作業領域に位置している第一板体の移動を制御するように板体制御具の一端が第一板体に連結され、延伸作業領域に位置している第一板体の複数の空気孔を複数の第一仕切り空間及び複数の第二仕切り空間に連通しないようにすることで、延伸作業領域に複数のサブ負圧エリアを形成しないようにしている。
【0014】
本発明の少なくとも1つの目的に基づいて、板紙搬送方法が提供され、この板紙搬送方法の工程について以下に説明する。
少なくとも1つの送風機と、表面に複数の穴を有しているコンベアベルトと、複数の風防構成を含む少なくとも1つの板体構造と、複数の伝動ローラーと、少なくとも1つのフレームと、その内部が送風機に連通している少なくとも1つのキャビティと、を備えている板紙搬送装置を提供する。送風機が起動して排気を行うと、キャビティの内部にメイン負圧エリアが形成され、且つ板体構造が複数のサブ負圧エリアを形成し、複数のサブ負圧エリアがメイン負圧エリアに連通し、搬送側のコンベアベルトにある少なくとも1つの板紙に負圧を提供する。
搬送側のコンベアベルトにある板紙を連動するように送風機と複数の伝動ローラーに接続されるモーターとを起動してコンベアベルトを回転させ、メイン負圧エリアは複数のサブ負圧エリアにより搬送側のコンベアベルトにある板紙に負圧を提供する。
【0015】
上述の技術的特徴によれば、板体構造は第一板体を更に備えている。第一板体は第一板体を貫通する複数の空気孔を有して複数の風防構成を形成し、且つ複数の風防構成は少なくとも両側に2つの空気孔を各々有している。複数の空気孔は複数のサブ負圧エリアをメイン負圧エリアに連通するために用いられている。
【0016】
上述の技術的特徴によれば、板体構造にはメイン作業領域及びメイン作業領域の両側に位置している2つの延伸作業領域が区画されている。メイン作業領域に位置している第一板体は動かないように固定され、板紙搬送装置は少なくとも1つの板体制御具を更に備え、且つ板紙搬送方法は以下の工程を更に含む。延伸作業領域の第一板体にある複数の空気孔を遮蔽してメイン負圧エリア及びサブ負圧エリアに連通しないように板体制御具により延伸作業領域に位置している第一板体の移動を制御し、延伸作業領域に複数のサブ負圧エリアを形成しないようにする。
【0017】
本発明の少なくとも1つの目的に基づいて、板紙搬送装置に用いられる板体構造が提供され、この板体構造は第一板体と、第二板体と、第三板体と、を含んで構成される。第一板体は第一板体を貫通する複数の空気孔を有して複数の風防構成を形成し、且つ複数の風防構成は少なくとも両側に2つの空気孔を各々有している。複数の空気孔は複数のサブ負圧エリアをメイン負圧エリアに連通するために用いられている。第二板体には第二板体を貫通する複数の第一仕切り空間が形成されている。第三板体には第三板体を貫通する複数の第二仕切り空間が形成されている。第一板体は第二板体と第三板体との間に設置され、複数の第一仕切り空間は対応する複数の空気孔に各々連通し、且つ複数の空気孔により板紙搬送装置のメイン負圧エリアに連通する際に複数のサブ負圧エリアを形成し、複数の第二仕切り空間は対応する複数のサブ負圧エリアとメイン負圧エリアとの間に設置するために用いられ、且つ対応する複数のサブ負圧エリア及びメイン負圧エリアに連通するために用いられている。
【0018】
上述の技術的特徴によれば、板体構造にはメイン作業領域及びメイン作業領域の両側に位置している2つの延伸作業領域が区画されている。メイン作業領域に位置している第一板体は動かないように固定され、延伸作業領域に位置している第一板体は板紙搬送装置の少なくとも1つの板体制御具により移動可能に制御され、これにより延伸作業領域が複数のサブ負圧エリアを形成しないようにしている。
【0019】
簡単に言えば、本発明の実施例は板紙搬送装置、板紙搬送方法及び板体構造が提供され、板体構造によりメイン負圧エリアに連通する複数のサブ負圧エリアを形成することで、送風機のエネルギーの消耗を節約する。
【発明の効果】
【0020】
本発明は、以上説明したように構成されているので、以下に記載されるような効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0021】
提供する添付図面は本発明が属する技術分野で通常知識を有する者に本発明の更なる理解を促し、併せて本発明の明細書の一部分を構成する。添付図面は本発明の実施例を図示し、且つ本発明の明細書と併せて本発明の原理を説明するために用いている。
【0022】
図1】従来の技術に係る板紙搬送装置の側面を示す断面図である。
図2A図1に示す板紙搬送装置の一部分を示す拡大図である。
図2B図1に示す板紙搬送装置の一部分を示す他の拡大図である。
図3】本発明の一実施例に係る板紙搬送装置を示す外観斜視図である
図4】本発明の一実施例に係る板紙搬送装置の側面を示す断面図である。
図5】本発明の一実施例に係る板紙搬送装置の他の側面を示す断面図である。
図6】本発明の一実施例に係る板紙搬送装置を示す上面図である。
図7A図5に示す板紙搬送装置の一部分を示す拡大図である。
図7B図5に示す板紙搬送装置の一部分を示す他の拡大図である。
図8】本発明の一実施例に係る板紙搬送装置における板体構造、キャビティ、フレーム及び板体制御具を示す傾斜図である。
図9A】本発明に係る板紙搬送装置における板体構造、キャビティ、フレーム及び板体制御具の第一状態を示す傾斜断面図である。
図9B】本発明に係る板紙搬送装置における板体構造、キャビティ、フレーム及び板体制御具の第二状態を示す傾斜断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
本発明における好適な実施の形態について、添付図面を参照して説明する。尚、以下に説明する実施の形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を限定するものではない。また、以下に説明される構成の全てが、本発明の必須要件であるとは限らない。
【0024】
本発明の実施例は板紙搬送装置、板紙搬送方法及び板体構造が提供され、板体構造によりメイン負圧エリアに連通する複数のサブ負圧エリアが形成されることで、送風機のエネルギーの消耗を節約している。さらに、板体構造は、例えば、三層の板体で構成され、中間層の板体は複数の空気孔を有し、上層及び下層の板体は上層の板体を貫通する複数の第一仕切り空間及び下層の板体を貫通する複数の第二仕切り空間をそれぞれ有している。各第一仕切り空間は対応する複数の空気孔及び対応する第二仕切り空間に連通し、且つ複数の第二仕切り空間はメイン負圧エリアに連通している。これにより、複数のサブ負圧エリアが搬送中の板紙に負圧を提供し、板紙に被覆されていない第一仕切り空間の穴において、穴を流れる負圧気流の流速を減速させることで、送風機のエネルギーの消耗を節約している。
【0025】
さらに、ある実施例では、板体構造にはメイン作業領域及びメイン作業領域の両側に位置している2つの延伸作業領域が区画されている。メイン作業領域の中間層の板体は動かないように固定され、2つの延伸作業領域の中間層の板体は移動可能とすることで、2つの延伸作業領域が複数のサブ負圧エリアを選択的に形成しないようにしている。板紙のサイズが小さい(メイン作業領域のサイズより小さい)場合、2つの延伸作業領域は複数のサブ負圧エリアを形成せず、板紙のサイズが大きい(メイン作業領域のサイズより大きい)場合、2つの延伸作業領域が複数のサブ負圧エリアが形成する。これにより、板紙搬送装置は異なるサイズの板紙の搬送に使用可能となっている。
【0026】
まず、図3図4図5図6図7A図7Bを併せて参照する。図3は本発明の実施例に係る板紙搬送装置を示す外観斜視図である。図4は本発明の実施例に係る板紙搬送装置の側面を示す断面図である。図5は本発明の実施例に係る板紙搬送装置の他の側面を示す断面図である。図6は本発明の実施例に係る板紙搬送装置を示す上面図である。図7A図5に示す板紙搬送装置の一部分を示す拡大図である。図7B図5に示す板紙搬送装置の一部分を示す他の拡大図である。図7A図7Bの相違点は、板紙Pが複数の空気孔131a及び131bを通過して被覆するか否かであり、即ち、異なる時間点における図5の領域BBを示す拡大図であり、例えば、図6の領域CCにおいて、板紙Pが複数の空気孔131a及び131bを被覆していない。
【0027】
板紙搬送装置100は、少なくとも1つの送風機110と、コンベアベルト120と、複数の伝動ローラー150と、少なくとも1つのキャビティ160と、少なくとも1つのフレーム140と、を含んで構成される。コンベアベルト120の表面には複数の穴122を有している。板体構造130は複数の風防構成134sを備え、且つ搬送側(即ち、上側)のコンベアベルト120にある複数の穴122は複数の風防構成134sの上方に位置している。複数の伝動ローラー150はコンベアベルト120を覆設するために用いられ、且つ複数の伝動ローラー150は、搬送側(即ち、上側)のコンベアベルト120にある少なくとも1つの板紙Pを搬送するようにコンベアベルト120を回転するように駆動するための少なくとも1つの駆動輪を備えている。複数の伝動ローラー150は少なくとも1つの駆動輪及び複数の遊び車(図4参照)を含み、コンベアベルト120は複数の伝動ローラー150に環状に覆設されている。ちなみに、図8に示す如く、フレーム140は伝動ローラー150を収容するためのスロット144を有している。
【0028】
キャビティ160の内部は送風機110に連通し、送風機110はキャビティ160の内部にメイン負圧エリア170を形成するように排気を行うために用いられ、且つキャビティ160は対応する板体構造130に接続されている。本実施例では、送風機110、キャビティ160及び板体構造130の数量は4つであるが、但し、本発明はこれに限定するものではない。フレーム140は送風機110、板体構造130、複数の伝動ローラー150、及びキャビティ160に取り付けられ、送風機110、板体構造130、複数の伝動ローラー150、及びキャビティ160を固定するために用いられている。さらに、フレーム140は8つあり、送風機110に近接するフレーム140は排気管口142を有し、排気管112及び114は排気管口142の位置で連結されている。排気管112の両端は送風機110にそれぞれ連結されて排気管口142に固定され、排気管114の両端は排気管口142及びキャビティ160の底部にそれぞれ固定されることで、キャビティ160の内部が送風機110に連通する。
【0029】
板体構造130は板体134を少なくとも備え、板体134は板体134を貫通する複数の空気孔131a及び131bを有して複数の風防構成134sを形成している。図7A図7Bに示す如く、複数の風防構成134sは少なくとも両側に2つの空気孔131a及び131bを各々有し、即ち、2つの空気孔131a及び131bにより1つの風防構成134sを定義している。各2つの空気孔131a及び131bはサブ負圧エリア172(板体132に形成されている仕切り空間133)及びメイン負圧エリア170に連通し、複数の風防構成134sの設計により、複数の空気孔131a及び131bがメイン負圧エリア170及び板体132の仕切り空間133に連通する際に、板体構造130が複数のサブ負圧エリア172を形成し、且つ複数のサブ負圧エリア172が搬送側のコンベアベルト120にある板紙Pに負圧を提供する(図7A図7B参照)。
【0030】
さらに、板体構造130は板体132及び136を更に備えている。板体134は板体132と136との間に設置されている。板体132には板体132を貫通する複数の仕切り空間133が形成され、複数の仕切り空間133は空気孔131a及び131bによりメイン負圧エリア170に各々連通し、複数の仕切り空間133が複数のサブ負圧エリア172を形成している。板体136には板体136を貫通する複数の仕切り空間138が形成され、複数の仕切り空間138は対応するサブ負圧エリア172とメイン負圧エリア170との間に各々位置し、且つ対応するサブ負圧エリア172及びメイン負圧エリア170に連通している。また、板体136はキャビティ160に更に接続され、且つこの実施例において、仕切り空間138の断面形状はT字形を呈している。ちなみに、本発明は三層の板体132、134、及び136による板体構造130に制限されず、複数のサブ負圧エリア172を形成可能な他の板体構造130による実施方式も本発明に採用してもよい。
【0031】
図7Aに示す如く、板紙Pが仕切り空間133及び138並びに対応するサブ負圧エリア172(複数の空気孔131a及び131b)を塞ぐと、サブ負圧エリア172が搬送中の板紙Pに負圧を提供し、板紙Pが吸着されると共にコンベアベルト120により搬送される。なお、図7Bに示す如く、板紙Pが仕切り空間133及び138並びに対応するサブ負圧エリア172(複数の空気孔131a及び131b)を塞がなければ、仕切り空間133及び138並びに対応するサブ負圧エリア172を塞ぐ板紙Pに負圧を提供するために、板紙Pにより塞がれていない対応するサブ負圧エリア172に負圧気流AFを提供する必要がある。サブ負圧エリア172が存在するため、負圧が-1000Pa(-1 KPa)である場合、仕切り空間133の上方にある穴122を流れる負圧気流AFの風速が毎秒37mから毎秒15m(15 m/s)まで減速し、これにより、送風機110のエネルギーの消耗の節約を実現する。
【0032】
板体構造130にはメイン作業領域DD及びメイン作業領域DDの両側に位置している2つの延伸作業領域EEを区画してもよい。通常は、板紙Pの幅がメイン作業領域DDの幅以下である場合、メイン作業領域DDが板紙Pに負圧を提供するのみでよい。板紙Pの幅がメイン作業領域DDの幅より広い場合のみ、2つの延伸作業領域EEも板紙Pに負圧を提供する。これにより、メイン作業領域DDの板体134を動かないように固定されるように設計し、メイン作業領域DDが複数のサブ負圧エリア172を形成し、延伸作業領域EEの板体134を移動可能に設計し、延伸作業領域EEが複数のサブ負圧エリア172を形成するか、複数のサブ負圧エリア172を形成しないようにしている。
【0033】
さらに、図6図8図9A図9Bを併せて参照する。図8は本発明の実施例に係る板紙搬送装置における板体構造、キャビティ、フレーム及び板体制御具を示す傾斜図である。図9Aは本発明に係る板紙搬送装置における板体構造、キャビティ、フレーム及び板体制御具の第一状態を示す傾斜断面図である。図9Bは本発明に係る板紙搬送装置における板体構造、キャビティ、フレーム及び板体制御具の第二状態を示す傾斜断面図である。図9A及び図9Bの領域FF及びGGの拡大斜視断面図は図9A及び図9Bに図示し、板体134の詳細について更なる明確な理解を促す。
【0034】
板紙搬送装置100は少なくとも1つの板体制御具180を更に備えている。延伸作業領域EEに位置している板体134の移動を制御するように板体制御具180の一端が板体134に連結されている。図9Aの第一状態(延伸作業領域EEにある板体134の複数の空気孔131a及び131bは遮蔽されていない)乃至図9Bの第二状態(延伸作業領域EEにある板体134の複数の空気孔131a及び131bが遮蔽されている)を示すように、板体制御具180は延伸作業領域EEに位置している板体134を移動させ、延伸作業領域EEに位置している板体134の複数の空気孔131a及び131bを板体136により遮蔽して複数の仕切り空間133及びメイン負圧エリア170に連通しないようにすることで、複数の仕切り空間133が複数のサブ負圧エリア172を形成しないようにしている。簡潔に述べると、板体制御具180は、板体構造130の少なくとも一部分が複数のサブ負圧エリア172を形成しないように風防構成134sの移動を制御することができる。
【0035】
また、図3乃至図9Bを併せて参照し、上述したように、本発明は板紙搬送方法も提供され、この板紙搬送方法の工程について以下に説明する。
上述の板紙搬送装置100を提供する。送風機110が起動して排気を行うと、キャビティ160の内部にメイン負圧エリア170が形成され、且つ板体構造130が複数のサブ負圧エリア172を形成し、複数のサブ負圧エリア172はメイン負圧エリア170に連通し、搬送側のコンベアベルト120にある少なくとも1つの板紙Pに負圧を提供する。
搬送側のコンベアベルト120にある板紙Pを連動するように送風機110と複数の伝動ローラー150に接続されているモーター(図示省略)とを起動してコンベアベルト120を回転させ、メイン負圧エリア170は複数のサブ負圧エリア172により搬送側のコンベアベルト120にある板紙Pに負圧を提供する。また、板体構造130にはメイン作業領域DD及びメイン作業領域DDの両側に位置している2つの延伸作業領域EEが区画され、板紙搬送方法が「延伸作業領域EEが複数のサブ負圧エリア172を形成しないように、板体制御具180により延伸作業領域EEに位置している板体134の移動を制御する」工程を更に含む。
【0036】
上述の説明のように、本発明の実施例は板紙搬送装置、板紙搬送方法及び板体構造が提供され、板体構造によりメイン負圧エリアに連通する複数のサブ負圧エリアを形成し、複数のサブ負圧エリアが搬送中の板紙に負圧を提供し、板紙により被覆されていない複数の空気孔の負圧気流の流速を減速させることで、送風機のエネルギーの消耗の節約を実現している。また、板体構造にはメイン作業領域及びメイン作業領域の両側に位置している2つの延伸作業領域が区画され、2つの延伸作業領域は複数のサブ負圧エリアを選択的に形成しなくてもよい。即ち、板紙のサイズが大きい場合にのみ2つの延伸作業領域が複数のサブ負圧エリアを形成することで、送風機110のエネルギーの消耗を更に節約している。
【0037】
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。その様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
【符号の説明】
【0038】
100 板紙搬送装置
110 送風機
112 排気管
114 排気管
120 コンベアベルト
122 穴
130 板体構造
131a 空気孔
131b 空気孔
132 板体
133 仕切り空間
134 板体
134s 風防構成
136 板体
138 仕切り空間
140 フレーム
142 排気管口
144 スロット
150 伝動ローラー
160 キャビティ
170 メイン負圧エリア
172 サブ負圧エリア
180 板体制御具
900 板紙搬送装置
910 送風機
920 コンベアベルト
922 穴
930 板体構造
932 空気孔
934 仕切り空間
940 フレーム
950 伝動ローラー
960 キャビティ
970 メイン負圧エリア
P 板紙
AA 領域
BB 領域
CC 領域
DD 領域
EE 領域
FF 領域
GG 領域
AF 負圧気流
【要約】
【課題】板紙搬送装置を提供する。
【解決手段】板体構造の風防構成によりメイン負圧エリアに連通する複数のサブ負圧エリアを形成することで、送風機のエネルギーの消耗を節約している。さらに、板体構造は三層の板体により構成され、中間層の板体は複数の空気孔を有し、上層及び下層の板体は上層の板体を貫通する複数の第一仕切り空間及び下層の板体を貫通する複数の第二仕切り空間をそれぞれ有し、各第一仕切り空間は対応する複数の空気孔により対応する第二仕切り空間に連通し、且つ複数の第二仕切り空間はメイン負圧エリアに連通している。これにより、複数のサブ負圧エリアが搬送中の板紙に負圧を提供し、板紙により被覆されていない第一仕切り空間の穴の負圧気流の流速が減速し、送風機のエネルギーの消耗を節約している。
【選択図】図7A
図1
図2A
図2B
図3
図4
図5
図6
図7A
図7B
図8
図9A
図9B