(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-12-26
(45)【発行日】2024-01-10
(54)【発明の名称】自動平坦化制御アルゴリズム、これを用いたサンプルの信頼性テスト方法、及びサンプルの信頼性テスト装置
(51)【国際特許分類】
G01N 3/34 20060101AFI20231227BHJP
【FI】
G01N3/34 C
(21)【出願番号】P 2022142782
(22)【出願日】2022-09-08
【審査請求日】2022-09-08
(31)【優先権主張番号】10-2022-0052309
(32)【優先日】2022-04-27
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】519219047
【氏名又は名称】フレックシゴー インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】FLEXIGO INC.
【住所又は居所原語表記】3-dong, 1065, Chungjeol-ro, Mokcheon-eup, Dongnam-gu, Cheonan-si, Chungcheongnam-do 31234, Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】100121382
【氏名又は名称】山下 託嗣
(72)【発明者】
【氏名】イ,キ ヨン
(72)【発明者】
【氏名】キム,テ ワン
(72)【発明者】
【氏名】ジョン,ヨン ウ
(72)【発明者】
【氏名】オ,チャン ソク
【審査官】鴨志田 健太
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2021/177534(WO,A1)
【文献】特開2013-184749(JP,A)
【文献】特開2016-098082(JP,A)
【文献】特開2006-202495(JP,A)
【文献】特開2018-088410(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G01N 3/34
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
両側がそれぞれムービングユニット及び巻取ユニットに結合されたサンプルに対して加えられる引張力についての最小駆動値を決定するための自動平坦化制御アルゴリズムであって、
前記巻取ユニットを所定の基準角度又は所定の点検角度で回転させるサンプル回転ステップと、
前記巻取ユニットの回転に応じて
サンプルに加えられる回転負荷をモニタリングする設置値確認ステップと、
前記設置値確認ステップを経てモニタリングした回転負荷について、N(0より大きい自然数)番目の回転負荷とN-1番目の回転負荷とを比較するセッティング比較ステップと
、
前記セッティング比較ステップの比較の結果、N番目の回転負荷が0であるか、或いは、N番目の変化量(N番目の回転負荷からN-1番目の回転負荷を差し引いた値)が0である場合、前記サンプル回転ステップが行われるようにするか、或いは、前記巻取ユニットを所定の点検角度で回転させた後、前記サンプル回転ステップが行われるようにする点検回転ステップと、
前記セッティング比較ステップの比較結果、N番目の回転負荷が0より大きいか、或いは、N番目の変化量が0より大きい場合、N番目の回転負荷に基づいて、サンプルに加えられる引張力を計算する最小値計算ステップと、
を含み、
前記点検回転ステップは、
前記セッティング比較ステップの比較の結果、N番目の回転負荷が0であるか、或いはN番目の変化量(N番目の回転負荷からN-1番目の回転負荷を差し引いた値)が0である場合、前記サンプル回転ステップが行われるようにし、前記セッティング比較ステップの比較結果、N番目の回転負荷が0より大きいか、或いはN番目の変化量が0より大きい場合、前記巻取ユニットを所定の点検角度で回転させた後、前記設置値確認ステップが行われるようにし、
前記最小値計算ステップは、
前記セッティング比較ステップの比較の結果、N-1番目の回転負荷が0より大きくN番目の回転負荷が0より大きい場合、N-1番目の回転負荷に基づいて、サンプルに加えられる引張力を計算することを特徴とする、自動平坦化制御アルゴリズム。
【請求項2】
請求項1に記載の自動平坦化制御アルゴリズムにて、前記最小値計算ステップを経て計算された引張力であるとして決定される最小駆動値を用いて、両側がそれぞれムービングユニット及び巻取ユニットに結合されたサンプルについての信頼性をテストする方法であって、
前記ムービングユニット及び前記巻取ユニットに結合されたサンプル
の最小駆動値を抽出する初期値確認ステップと、
前記初期値確認ステップを経て抽出された最小駆動値に対応して、前記サンプルに引張力を付与する一方、前記巻取ユニットを所定の開始角度又は所定の追加角度で回転させる開始回転ステップと、
前記巻取ユニットの回転に応じて前記サンプルに加えられる回転負荷をモニタリングする開始値確認ステップと、
前記開始値確認ステップを経て測定された回転負荷と所定の限界負荷とを比較する開始比較ステップと、を含み、
前記開始比較ステップの比較の結果、現在の回転負荷が所定の限界負荷以下である場合、前記開始回転ステップが行われるようにするか、或いは前記巻取ユニットを所定の追加角度で回転させた後、前記開始回転ステップが行われるようにする追加回転ステップと、
前記開始比較ステップの比較の結果、現在の回転負荷が所定の限界負荷を超える場合、前記ムービングユニットの動作を制御する駆動制御ステップと、のうちの少なくとも一つをさらに含むことを特徴とする、サンプルの信頼性テスト方法。
【請求項3】
前記駆動制御ステップを経た後には、
前記開始回転ステップが行われるようにすることを特徴とする、請求項
2に記載のサンプルの信頼性テスト方法。
【請求項4】
ベースユニットと、
前記サンプルが巻き取り可能であり、前記ベースユニットに回転可能に結合される巻取ユニットと、
前記巻取ユニットに巻き取られるサンプルの端部が着脱可能に結合され、前記巻取ユニットから離隔して前記ベースユニットにスライド移動可能に結合されるムービングユニットと、
前記巻取ユニットと前記ムービングユニットの動作を制御する制御ユニットと、を含み、
前記制御ユニットは、
前記サンプルに加えられる引張力の最小駆動値を決定するセッティング制御部と、
前記サンプルに加えられる引張力の最小駆動値を基準として、前記巻取ユニットの回転動作と前記ムービングユニットのスライディング動作とを相互連動させて制御する動作制御部と、のうちの少なくとも一つを含
み、
前記セッティング制御部は、請求項1に記載の自動平坦化制御アルゴリズムにて、前記最小値計算ステップを経て計算された引張力として、前記最小駆動値を決定することを特徴とする、サンプルの信頼性テスト装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、フレキシブル素材などのサンプルをローリングテストする際に、サンプルに加えられる引張力を所定の範囲内に維持させることで、サンプルをぴんと引っ張った状態が維持されるようにする自動平坦化制御アルゴリズム、これを用いたサンプルの信頼性テスト方法、及びサンプルの信頼性テスト装置に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、LCD(Liquid Crystal Display)、OLED(Organic Light Emitting Diodes)及びEL(electroluminescence)などは、FPD(フラットパネルディスプレイ)の一種であって、低消費電力、軽量化及び平面化特性を有するため、テレビ、コンピュータ及び携帯電話などのモニターだけでなく、自動車や航空機などに多様に用いられている。
【0003】
近年、当該分野では、柔軟性を有するフレキシブルディスプレイ(felxible display)の開発が盛んに行われている。このようなフレキシブルディスプレイは、性能及び品質が向上することにより、単に撓(たわ)むことができるだけでなく、一定程度以上の撓みに耐えられる耐久性及び駆動安定性を有するべきである。より正確には、フレキシブルディスプレイが撓んだ状態又は巻かれた状態と、逆に再び広げられた状態でも正常な映像を表示することができなければならない。このように、フレキシブルディスプレイが正常な映像を表示することができる範囲内で撓みが可能な特性、すなわち撓み性(Flexibility)は、フレキシブルディスプレイが有する重要な性能の一つである。
【0004】
近年、フレキシブルディスプレイの性能及び品質が向上することにより、ディスプレイを完全に折り畳んだり広げたりして使用することができるフォルダブルディスプレイ(foldable display)の技術、ディスプレイをスライドさせて使用することができるスライダブルディスプレイ(slidable display)の技術、紙のように巻いて使用することができるローラーブルディスプレイ(Rollerble display)の技術など、ディスプレイ関連の研究開発が盛んに行われており、研究開発の結果物をベースとした商品化も盛んに行われている。
【0005】
特に、ローラーブルディスプレイ技術の開発中にローラーブルディスプレイの耐久性テストを行う際、サンプルに加えられる引張力は、テストに最も大きな影響を与える要素の1つである。ここで、公正で一貫性のあるテストの評価結果を導出するためには、テストに加えられる引張力が一貫して設定されなければならない。
【0006】
しかし、同じサンプルに対するユーザごとの引張力設定の差異により、サンプルのローリング(巻き取り)テストを行う際に、巻取ユニットに巻かれているサンプルに形状の差異が発生し、サンプルの耐久性評価に相当な差異が発生するという問題点を内包している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【文献】韓国特許第10-2348742号公報(2022年1月7日公告、発明の名称:フレキシブル素材の耐久性評価用ローリング装置及び評価システム)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、かかる問題点を解決するためになされたもので、その目的は、フレキシブル素材などのサンプルをローリングテストする際に、サンプルに加えられる引張力を所定の範囲内に維持させてサンプルをぴんと引っ張った状態が維持されるようにする自動平坦化制御アルゴリズム、これを用いたサンプルの信頼性テスト方法、及びサンプルの信頼性テスト装置を提供することにある。
【0009】
また、本発明の他の目的は、サンプルに加えられる引張力の均一性を維持する一方、最適な引張力の制御によって、安定的なローリングテストを可能にするための自動平坦化制御アルゴリズム、これを用いたサンプルの信頼性テスト方法、及びテストの信頼性テスト装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
開示された本発明の好適な実施例による自動平坦化制御アルゴリズムは、両側がそれぞれムービングユニット及び巻取ユニットに結合されたサンプルに対して加えられる引張力についての最小駆動値を決定するための自動平坦化制御アルゴリズムであって、前記巻取ユニットを所定の基準角度又は所定の点検角度で回転させるサンプル回転ステップと、前記巻取ユニットの回転に応じてテストに加えられる回転負荷をモニタリングする設置値確認ステップと、前記設置値確認ステップを経てモニタリングした回転負荷について、N(0より大きい自然数)番目の回転負荷とN-1番目の回転負荷とを比較するセッティング比較ステップと、を含み、前記セッティング比較ステップの比較の結果、N番目の回転負荷が0であるか、或いは、N番目の変化量(N番目の回転負荷からN-1番目の回転負荷を差し引いた値)が0である場合、前記サンプル回転ステップが行われるようにするか、或いは前記巻取ユニットを所定の点検角度で回転させた後、前記サンプル回転ステップが行われるようにする点検回転ステップ;及び前記セッティング比較ステップの比較の結果、N番目の回転負荷が0より大きいか、或いは、N番目の変化量が0より大きい場合、N番目の回転負荷に基づいて、サンプルに加えられる引張力を計算する最小値計算ステップ;の少なくとも1つをさらに含む。
【0011】
ここで、前記点検回転ステップは、前記セッティング比較ステップの比較の結果、N番目の回転負荷が0であるか、或いはN番目の変化量(N番目の回転負荷からN-1番目の回転負荷を差し引いた値)が0である場合、前記サンプル回転ステップが行われるようにし、前記セッティング比較ステップの比較結果、N番目の回転負荷が0より大きいか、或いはN番目の変化量が0より大きい場合、前記巻取ユニットを所定の点検角度で回転させた後、前記設置値確認ステップが行われるようにし、前記最小値計算ステップは、前記セッティング比較ステップの比較の結果、N-1番目の回転負荷が0より大きく、N番目の回転負荷が0より大きい場合、N-1番目の回転負荷に基づいて、サンプルに加えられる引張力を計算する。
【0012】
開示された本発明の好適な実施例によるサンプルの信頼性テスト方法は、最小駆動値を用いて、両側がそれぞれムービングユニット及び巻取ユニットに結合されたサンプルについての信頼性をテストする方法であって、前記ムービングユニット及び前記巻取ユニットに結合されたサンプルの種類に応じて当該最小駆動値を抽出する初期値確認ステップと、前記初期値確認ステップを経て抽出された最小駆動値に対応して前記サンプルに引張力を付与する一方、前記巻取ユニットを所定の開始角度又は所定の追加角度で回転させる開始回転ステップと、前記巻取ユニットの回転に応じて前記サンプルに加えられる回転負荷をモニタリングする開始値確認ステップと、前記開始値確認ステップを経て測定された回転負荷と所定の限界負荷とを比較する開始比較ステップと、を含み、前記開始比較ステップの比較の結果、現在の回転負荷が所定の限界負荷以下である場合、前記開始回転ステップが行われるようにするか、或いは前記巻取ユニットを所定の追加角度で回転させた後、前記開始回転ステップが行われるようにする追加回転ステップ;及び前記開始比較ステップの比較の結果、現在の回転負荷が所定の限界負荷を超える場合、前記ムービングユニットの動作を制御する駆動制御ステップ;の少なくとも一つをさらに含む。
【0013】
ここで、前記駆動制御ステップを経た後には、前記開始回転ステップが行われるようにする。
【0014】
ここで、前記最小駆動値は、本発明の好適な実施例に記載されている自動平坦化制御アルゴリズムにて、前記最小値計算ステップを経て計算された引張力であるとして決定される。
【0015】
開示された本発明の好適な実施例によるサンプルの信頼性テスト装置は、ベースユニットと、前記サンプルが巻き取り可能であり、前記ベースユニットに回転可能に結合される巻取ユニットと、前記巻取ユニットに巻き取られるサンプルの端部が着脱可能に結合され、前記巻取ユニットから離隔して前記ベースユニットにスライド移動可能に結合されるムービングユニットと、前記巻取ユニットと前記ムービングユニットの動作を制御する制御ユニットと、を含み、前記制御ユニットは、前記サンプルに加えられる引張力の最小駆動値を決定するセッティング制御部;及び前記サンプルに加えられる引張力の最小駆動値を基準として、前記巻取ユニットの回転動作と前記ムービングユニットのスライディング動作とを相互連動させて制御する動作制御部;のうちの少なくとも一つを含む。
【0016】
ここで、セッティング制御部は、本発明の好適な実施例による自動平坦化制御アルゴリズムで実現されるようにし、動作制御部は、本発明の好適な実施例によるサンプルの信頼性テスト方法で実現されるようにする。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、フレキシブル素材などのサンプルをローリングテストする際に、サンプルに加えられる引張力を所定の範囲内に維持させることで、サンプルをぴんと引っ張った状態が維持されるようにする。
【0018】
また、サンプルに加えられる引張力の均一性を維持する一方、最適な引張力の制御によって安定的なローリングテストを可能にすることができる。
【0019】
また、所定の基準角度と所定の点検角度との関係に応じて、最小駆動値の決定に対する精度を向上させることができる。
【0020】
また、点検回転ステップの後に、設置値確認ステップを行うので、最小駆動値の設定のための自動平坦化制御アルゴリズムの連続性を実現することができる。
【0021】
また、最小値設定ステップを行うので、サンプルの種類に応じて最小駆動値を保有し、サンプルのローリングテストの前に、ユーザの誰もがサンプルに対する引張力の設定を簡便に行うことができ、サンプルに対する一貫性のある設定値を提供することができる。
【0022】
また、サンプルの信頼性テスト方法及びサンプルの信頼性テスト装置によって、サンプルのローリングテストに対する信頼性を向上させ、ローリングテストの過程で、サンプルの変形又はサンプルの破損を防止することができる。
【0023】
また、所定の開始角度と所定の追加角度との関係に応じて、サンプルのローリングテストに対する精度を向上させることができる。
【0024】
また、初期化ステップを行うので、テスト装置に設置されたサンプルに最小駆動値として引張力を付与することができ、ローリングテストを迅速に行うことができる。
【0025】
また、追加回転ステップの後に、開始値確認ステップを行うので、ローリングテストのための連続性を実現することができる。
【0026】
また、駆動制御ステップの後に開始回転ステップ又は追加回転ステップを行うので、緩んだサンプルに引張力を付与することができ、ローリングテストのための連続性を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【
図1】本発明の一実施例によるサンプルの信頼性テスト装置を概略的に示す図である。
【
図2】本発明の一実施例による自動平坦化制御アルゴリズムを概略的に示すフローチャートである。
【
図3】本発明の一実施例によるサンプルの信頼性テスト方法を概略的に示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0028】
上述した本発明の目的、他の目的、特徴及び利点は、添付図面に関連する以下の好適な実施例を介して容易に理解できるであろう。しかし、本発明は、ここで説明される実施例に限定されず、他の形態で具体化されることができる。むしろ、ここで紹介される実施例は、開示された内容が徹底で完全たるものとなるように、かつ当業者に本発明の思想が十分に伝達されるようにするために提供されるのである。
【0029】
本明細書において、ある構成要素が他の構成要素上にあると言及される場合、それは他の構成要素上に直接形成されてもよく、それらの間に第3の構成要素が介在してもよいことを意味する。さらに、図面において、構成要素の厚さは、技術的内容の効果的な説明のために誇張されたものであり得る。
【0030】
本明細書において、第1、第2などの用語が構成要素を記述するために使用された場合、これらの構成要素はこれらの用語によって限定されてはならない。これらの用語は、ある構成要素を他の構成要素と区別させるために使用されたものに過ぎない。ここに説明及び例示される実施例は、その相補的な実施例も含む。
【0031】
また、第1のエレメント(又は構成要素)が第2のエレメント(又は構成要素)上で動作又は実行されると言及されるとき、第1のエレメント(又は構成要素)は、第2のエレメント(又は構成要素)が動作又は実行される環境で動作又は実行されるか、或いは第2のエレメント(又は構成要素)が直接又は間接的に相互作用を介して動作又は実行されるものと理解されるべきである。
【0032】
あるエレメント、構成要素、装置又はシステムがプログラム又はソフトウェアからなる構成要素を含むと言及される場合、明示的な言及がなくても、そのエレメント、構成要素、装置又はシステムは、そのプログラム又はソフトウェアが実行又は動作するために必要なハードウェア(例えば、メモリ、CPUなど)又は他のプログラム又はソフトウェア(例えば、運用体制又はハードウェアを駆動するために必要なドライバなど)を含むものと理解されるべきである。
【0033】
また、あるエレメント(又は構成要素)が実現される上で特別な言及がなければ、そのエレメント(又は構成要素)は、ソフトウェア、ハードウェア、又はソフトウェア及びハードウェアのいずれかの形態でも実現できるものと理解されるべきである。
【0034】
また、本明細書で使用された用語は、実施例を説明するためのものであり、本発明を制限するものではない。本明細書において、単数形は、文脈で特に断りのない限り、複数形も含む。本明細書で使用される「含む(comprises)」及び/又は「含む(comprising)」は、言及された構成要素に加えて、1つ以上の他の構成要素の存在又は追加を排除しない。
【0035】
図1を参照すると、本発明の一実施例によるサンプルの信頼性テスト装置は、(1)ベースユニット10と、(2)サンプルFが巻取可能であり、ベースユニット10に回転可能に結合される巻取ユニット30と、(3)巻取ユニット30に巻き取られるサンプルFの端部が着脱可能に結合され、巻取ユニット30から離隔してベースユニット10にスライド移動可能に結合されるムービングユニット20と、(4)巻取ユニット30とムービングユニット20の動作を制御する制御ユニット40と、を含むことができる。
【0036】
本発明の一実施例によるサンプルFは、フレキシブル素材のディスプレイパネルを含むことができる。
【0037】
ベースユニット10は、テスト装置の床台部を形成する。ベースユニット10には、巻取ユニット30が回転可能に結合され、ムービングユニット20が巻取ユニット30から離隔してスライド移動可能に結合される。
【0038】
巻取ユニット30は、サンプルFについて着脱可能に結合された状態で巻き取り可能な巻取部材31と、巻取部材31を回転させる巻取駆動部材32と、を含むことができる。巻取部材31は、ベースユニット10に回転可能に結合されるようにする。巻取駆動部材32は、モータ駆動方式で巻取部材31を回転させることができる。
【0039】
ムービングユニット20は、サンプルFの端部が着脱可能に結合されるムービング部材21と、ムービング部材21をスライド移動させるムービング駆動部材22と、を含むことができる。ムービング部材21は、ベースユニット10にスライド移動可能に結合される。ムービング駆動部材22は、モータ駆動方式でムービング部材21をスライド移動させることができる。
【0040】
ムービングユニット20は、サンプルFに作用する引張力に対応してムービング部材21に作用する荷重を測定するロードセルユニット23をさらに含むことができる。ロードセルユニット23は、ムービング部材21のスライド移動に対応してサンプルFに加えられる回転負荷を測定することができる。
【0041】
制御ユニット40は、サンプルFに加えられる引張力の最小駆動値を決定するセッティング制御部;及びサンプルFに加えられる引張力の最小駆動値を基準として巻取ユニット30の回転動作とムービングユニット20のスライド動作とを相互連動させて制御する動作制御部;の少なくとも一つを含むことができる。
【0042】
セッティング制御部は、サンプルFが結合された状態で巻取部材31が所定の基準角度又は所定の点検角度で回転するように巻取駆動部材32の動作を制御するセッティング巻取部と、巻取部材31の回転に応じてサンプルFに加えられる回転負荷をモニタリングするセッティング確認部と、セッティング確認部でモニタリングする回転負荷に対してN(0より大きい自然数)番目の回転負荷とN-1番目の回転負荷とを比較するセッティング比較部と、を含むことができる。セッティング比較部の比較結果に応じて、セッティング制御部は、点検回転部とセッティング計算部のうちの少なくとも一つをさらに含むことができる。
【0043】
点検回転部は、セッティング比較部の比較の結果、N番目の回転負荷が0であるか或いはN番目の変化量(N番目の回転負荷からN-1番目の回転負荷を差し引いた値)が0である場合に動作する。一例として、点検回転部は、セッティング巻取部を動作させることができる。他の例として、点検回転部は、巻取ユニット30の巻取部材31を所定の点検角度で回転させた後、セッティング確認部を動作させることができる。ここで、所定の点検角度は、所定の基準角度と同じであることが有利である。
【0044】
セッティング計算部は、セッティング比較部の比較の結果、N番目の回転負荷が0より大きい場合、或いは、N番目の変化量が0より大きい場合に動作する。セッティング計算部は、N番目の回転負荷に基づいて、サンプルFに加えられる引張力を計算する。
【0045】
これにより、セッティング制御部の動作を考察すると、所定の基準角度を0.1度と仮定すると、所定の点検角度は0.1度となる。セッティング確認部が2番目にモニタリングした回転負荷は0であり、セッティング確認部が3番目にモニタリングした回転負荷は8である場合、セッティング比較部は、セッティング計算部を動作させる。この際、セッティング計算部は、セッティング確認部が3番目にモニタリングした回転負荷である8に基づいて、サンプルFに加えられる引張力を計算する。
【0046】
セッティング確認部で巻取部材31の回転に応じてサンプルFに加えられる回転負荷は、ロードセルユニット23が測定する測定値が適用できる。
【0047】
セッティング制御部は、セッティング計算部が計算した引張力を巻取部材31に作用する最小駆動値として決定するセッティング設定部をさらに含むことができる。
【0048】
変形例として、セッティング制御部は、点検回転部及びセッティング計算部のうちの少なくとも一つをさらに含むことができる。点検回転部は、セッティング比較部の比較の結果、N番目の回転負荷が0であるか、或いはN番目の変化量(N番目の回転負荷からN-1番目の回転負荷を差し引いた値)が0である場合、セッティング巻取部を動作させる。また、点検回転部は、セッティング比較部の比較の結果、N番目の回転負荷が0より大きいか、或いはN番目の変化量が0より大きい場合、巻取ユニット30の巻取部材31を所定の点検角度で回転させた後、セッティング確認部を動作させる。ここで、所定の点検角度は所定の基準角度以下であることが有利である。
【0049】
セッティング計算部は、セッティング比較部の比較の結果、N-1番目の回転負荷が0より大きくN番目の回転負荷が0より大きい場合、N-1番目の回転負荷に基づいて、サンプルFに加えられる引張力を計算する。
【0050】
変形例によるセッティング制御部の動作をみると、所定の基準角度を0.1度とし、所定の点検角度を0.01度とする。また、サンプルFの回転負荷は0.1度あたり線形に増加すると仮定する。
【0051】
セッティング確認部が2番目にモニタリングした回転負荷は0であり、セッティング確認部が3番目にモニタリングした回転負荷は8である場合、セッティング比較部は、点検回転部を動作させる。点検回転部は、巻取部材31を所定の点検角度である0.01度だけさらに回転させる。
【0052】
すると、巻取部材31が0.01度さらに回転することにより、サンプルFは、さらにピンと張られることとなり、セッティング確認部が4番目にモニタリングした回転負荷は、セッティング確認部が3番目にモニタリングした回転負荷より1増加することにより、セッティング確認部が4番目にモニタリングした回転負荷は、9を示す。これにより、セッティング比較部はセッティング計算部を動作させる。
【0053】
一例として、セッティング計算部は、セッティング確認部が3番目にモニタリングした回転負荷である8に基づいて、引張力を計算することができる。
【0054】
他の例として、サンプルFの回転負荷は0.1度当たり線形に増加するので、巻取部材31が0.1度回転するたびに、回転負荷は10ずつ増加することを確認することができる。すると、セッティング計算部は、3番目にモニタリングした回転負荷である8に基づいて引張力を計算したり、セッティング確認部が4番目にモニタリングした回転負荷である9に基づいて引張力を計算したり、0.1度当たりの最大回転負荷である10に基づいて引張力を計算したり、0.1度当たりの最大回転負荷の半分である5に基づいて引張力を計算したりすることができる。
【0055】
セッティング制御部の動作を時系列順に並べて説明したが、これに限定するものではなく、連続性を示すことができる。
【0056】
ここで、所定の基準角度と所定の点検角度は、テスト方法によって多様に設定可能である。
【0057】
動作制御部は、(1)ムービングユニット20と巻取ユニット30に結合されたサンプルFの種類に応じて、当該最小駆動値を抽出する駆動設定部と、(2)駆動設定部を介して抽出された最小駆動値に対応してサンプル(F)に引張力を付与する一方、巻取ユニット30を所定の開始角度又は所定の追加角度で回転させる開始巻取部と、(3)巻取ユニット30の巻取部材31の回転に応じてサンプルFに加えられる回転負荷をモニタリングする開始確認部と、(4)開始確認部でモニタリングする回転負荷と所定の限界負荷とを比較する開始比較部と、を含むことができる。開始比較部の比較の結果に応じて、動作制御部は、追加回転部及び駆動制御部のうちの少なくとも一つをさらに含むことができる。
【0058】
追加回転部は、開始比較部の比較結果、現在の回転負荷が所定の限界負荷以下である場合に動作する。一例として、追加回転部は、開始巻取部を動作させることができる。他の例として、追加回転部は、巻取ユニット30を所定の追加角度で回転させた後、開始確認部を動作させることができる。
【0059】
駆動制御部は、開始比較部の比較の結果、現在の回転負荷が所定の限界負荷を超える場合に動作する。駆動制御部は、サンプルFに加えられる引張力が最小駆動値に近づくようにムービングユニット20の動作を制御することができる。駆動制御部は、ムービングユニット20の動作を制御した後、開始巻取部を動作させることができる。
【0060】
動作制御部の制御動作を時系列順に並べて説明したが、これに限定するものではなく、連続性を示すことができる。
【0061】
ここで、所定の開始角度と所定の追加角度は、試験方法に応じて様々に設定可能である。
【0062】
動作制御部は、サンプルFをテストするにあたり、テストの信頼性テスト装置に新規サンプルFをムービングユニット20と巻取ユニット30とに結合する際、新規サンプルFに対応して駆動設定部が抽出した最小駆動値をセッティングする初期セッティング部をさらに含むことができる。
【0063】
図2を参照すると、本発明の一実施例による自動平坦化制御アルゴリズムは、両側がそれぞれムービングユニット20と巻取ユニット30とに結合されたサンプルFに加えられる引張力の最小駆動値を決定するためのものである。本発明の一実施例による自動平坦化制御アルゴリズムは、制御ユニット40のセッティング制御部の動作で実現することができる。
【0064】
本発明の一実施例による自動平坦化制御アルゴリズムは、サンプル回転ステップ(S12)と、設置値確認ステップ(S13)と、セッティング比較ステップ(S14)と、を含み、点検回転ステップ(S17)及び最小値計算ステップ(S15)のうちの少なくとも一つをさらに含み、最小値設定ステップ(S16)をさらに含むことができる。
【0065】
サンプル回転ステップ(S12)に先立ち、ユーザは、手動又は自動でサンプルFの両側をそれぞれムービングユニット20のムービング部材21と巻取ユニット30の巻取部材31に結合させるサンプル固定ステップ(S11)を経ることができる。
【0066】
サンプル回転ステップ(S12)は、巻取ユニット30の巻取部材31を所定の基準角度で回転させる。サンプル回転ステップ(S12)は、セッティング巻取部の動作に応じて巻取ユニット30の巻取駆動部材32が動作することで実現することができる。
【0067】
設置値確認ステップ(S13)は、巻取ユニット30の回転に応じてサンプルFに加えられる回転負荷をモニタリングする。設置値確認ステップ(S13)は、セッティング確認部の動作に応じてロードセルユニット23が測定する測定値をモニタリングすることで実現することができる。
【0068】
セッティング比較ステップ(S14)は、設置値確認ステップ(S13)を経てモニタリングする回転負荷に対してN(0より大きい自然数)番目の回転負荷とN-1番目の回転負荷とを比較する。セッティング比較ステップ(S14)は、セッティング比較部の動作で実現することができる。
【0069】
点検回転ステップ(S17)は、セッティング比較ステップ(S14)の比較結果、N番目の回転負荷が0であるか或いはN番目の変化量(N番目の回転負荷からN-1番目の回転負荷を差し引いた値)が0である場合に動作する。一例として、点検回転ステップ(S17)は、サンプル回転ステップ(S12)が行われるようにすることができる。他の例として、点検回転ステップ(S17)は、巻取ユニット30の巻取部材31を所定の点検角度で回転させた後、サンプル回転ステップ(S12)が行われるようにすることができる。点検回転ステップ(S17)は、点検回転部の動作に応じて巻取ユニット30の巻取駆動部材32が動作することで実現することができる。点検回転ステップ(S17)を経ることにより、自動平坦化制御アルゴリズムに対する連続性を確保することができ、巻取駆動部材32の連続動作を実現することができる。
【0070】
最小値計算ステップ(S15)は、セッティング比較ステップ(S14)の比較結果、N番目の回転負荷が0より大きいか或いはN番目の変化量が0より大きい場合に動作する。最小値計算ステップ(S15)は、N番目の回転負荷に基づいて、サンプルFに加えられる引張力を計算する。最小値計算ステップ(S15)は、セッティング計算部の動作で実現することができる。最小値計算ステップ(S15)を経た後には、最小値設定ステップ(S16)を行うようにする。
【0071】
最小値設定ステップ(S16)は、最小値計算ステップ(S15)を経て計算された引張力を巻取部材31に作用する最小駆動値として決定する。最小値設定ステップ(S16)は、セッティング設定部の動作で実現することができる。最小値設定ステップ(S16)を経ることにより、自動平坦化制御アルゴリズムを終了する。
【0072】
変形例として、点検回転ステップ(S17)と最小値計算ステップ(S15)は、それぞれ変形例によるセッティング制御部に含まれている点検回転部とセッティング計算部の動作で実現することができる。
【0073】
より詳細には、一例として、点検回転ステップ(S17)は、セッティング比較ステップ(S14)の比較結果、N番目の回転負荷が0であるか或いはN番目の変化量(N番目の回転負荷からN-1番目の回転負荷を差し引いた値)が0である場合、サンプル回転ステップ(S12)が行われるようにする。他の例として、点検回転ステップ(S17)は、セッティング比較ステップ(S14)の比較結果、N番目の回転負荷が0より大きいか或いはN番目の変化量が0より大きい場合、巻取ユニット30の巻取部材31を所定の点検角度で回転させた後、設置値確認ステップ(S13)が行われるようにする。
【0074】
また、最小値計算ステップ(S16)は、セッティング比較ステップ(S14)の比較結果、N-1番目の回転負荷が0より大きくN番目の回転負荷が0より大きい場合、N-1番目の回転負荷に基づいて、サンプルFに加えられる引張力を計算する。
【0075】
図3を参照すると、本発明の一実施例によるサンプルの信頼性テスト方法は、最小駆動値を用いてサンプルFの信頼性をテストする方法である。ここで、最小駆動値は、サンプルFの種類に応じて、本発明の一実施例による自動平坦化制御アルゴリズムにおいて最小値計算ステップ(S15)又は最小値設定ステップ(S16)を経て計算された引張力であるとして決定することができる。本発明の一実施例によるサンプルの信頼性テスト方法は、制御ユニット40の動作制御部の動作で実現することができる。
【0076】
本発明の一実施例によるサンプルの信頼性テスト方法は、初期値確認ステップ(S21)、開始回転ステップ(S22)、開始値確認ステップ(S23)、及び開始比較ステップ(S24)を含み、追加回転ステップ(S27)及び駆動制御ステップ(S25)のうちの少なくとも一つをさらに含むことができる。
【0077】
初期値確認ステップ(S21)は、ムービングユニット20と巻取ユニット30に結合されたサンプルFの種類に応じて当該最小駆動値を抽出する。初期値確認ステップ(S21)は、駆動設定部の動作で実現することができる。
【0078】
初期値確認ステップ(S21)には、サンプルFをテストする際に、テストの信頼性テスト装置に新規サンプルFをムービングユニット20と巻取ユニット30に結合するとき、新規サンプルFに対応して初期値確認ステップ(S21)で抽出した最小駆動値をセッティングする初期セッティングステップをさらに含むことができる。初期セッティングステップは、初期セッティング部の動作で実現することができる。
【0079】
開始回転ステップ(S22)は、初期値確認ステップ(S21)を経て抽出された最小駆動値に対応してサンプルFに引張力を付与する一方、巻取ユニット30を所定の開始角度又は所定の追加角度で回転させる。開始回転ステップ(S22)は、開始巻取部の動作に応じて巻取ユニット30の巻取駆動部材32が動作することで実現することができる。
【0080】
開始値確認ステップ(S23)は、巻取ユニット30の巻取部材31の回転に応じてサンプルFに加えられる回転負荷をモニタリングする。開始値確認ステップ(S23)は、開始確認部の動作に応じてロードセルユニット23が測定する測定値をモニタリングすることで実現することができる。
【0081】
開始比較ステップ(S24)は、開始値確認ステップ(S23)を経て測定された回転負荷と所定の限界負荷と、を比較する。開始比較ステップ(S24)は、開始比較部の動作で実現することができる。
【0082】
追加回転ステップ(S27)は、開始比較ステップ(S24)の比較結果、現在の回転負荷が所定の限界負荷以下である場合に行われる。追加回転ステップ(S27)は、追加回転部の動作に応じて巻取ユニット30の巻取駆動部材32が動作することで実現することができる。一例として、追加回転ステップ(S27)は、開始回転ステップ(S22)が行われるようにする。他の例として、追加回転ステップ(S27)は、巻取ユニット30の巻取部材31を所定の追加角度で回転させた後、開始回転ステップ(S22)が行われるようにするので、サンプルFの信頼性テスト方法に対する連続性を確保することができ、巻取駆動部材32の連続動作を実現することができる。
【0083】
駆動制御ステップ(S25)は、開始比較ステップ(S24)の比較結果、現在の回転負荷が所定の限界負荷を超える場合に行われる。駆動制御ステップ(S25)は、駆動制御部の動作に応じてムービングユニット20のムービング駆動部材22が動作することで実現することができる。駆動制御ステップ(S25)は、サンプルFに加えられる引張力が最小駆動値に近づくようにムービングユニット20の動作を制御する。駆動制御ステップ(S25)を経た後には、開始回転ステップ(S22)が行われるようにするので、テスト(F)の信頼性テスト方法に対する連続性を確保することができ、巻取駆動部材32の連続動作を実現することができ、巻取部材31でサンプルFが連続的に巻取可能となる。
【0084】
本発明によれば、フレキシブル素材などのサンプルFをローリングテストする際に、サンプルFに加えられる引張力を所定の範囲内に維持させることで、サンプルFをぴんと引っ張った状態が維持されるようにする。
【0085】
また、サンプルFに加えられる引張力の均一性を維持する一方、最適な引張力の制御によって安定的なローリングテストを可能にすることができる。
【0086】
また、所定の基準角度と所定の点検角度との関係に応じて、最小駆動値の決定に対する精度を向上させることができる。
【0087】
また、点検回転ステップ(S17)の後に設置値確認ステップ(S13)を行うので、最小駆動値の設定のための自動平坦化制御アルゴリズムの連続性を実現することができる。
【0088】
また、最小値設定ステップ(S16)を行うので、サンプルFの種類に応じて最小駆動値を保有し、サンプルFのローリングテストの前に、ユーザの誰もが、サンプルFに対する引張力の設定を容易に行うことができ、サンプルFに対する一貫性のある設定値を提供することができる。
【0089】
また、サンプルFの信頼性テスト方法によってサンプルFのローリングテストに対する信頼性を向上させ、ローリングテストの過程でサンプルFの変形又はサンプルFの破損を防止することができる。
【0090】
また、所定の開始角度と所定の追加角度との関係に応じて、サンプルFのローリングテストに対する精度を向上させることができる。
【0091】
また、初期化ステップを行うので、テスト装置に設置されたサンプルFに、最小駆動値として引張力を付与することができ、ローリングテストを迅速に行うことができる。
【0092】
また、追加回転ステップ(S27)の後に、開始値の確認ステップ(S23)を行うので、ローリングテストのための連続性を実現することができる。
【0093】
また、駆動制御ステップ(S25)の後に開始回転ステップ(S22)又は追加回転ステップ(S27)を行うので、緩んだサンプルFに引張力を付与することができ、ローリングテストのための連続性を実現することができる。
【符号の説明】
【0094】
10 ベースユニット
20 ムービングユニット
21 ムービング部材
22 ムービング駆動部材
23 ロードセルユニット
30 巻取ユニット
31 巻取部材
32 巻取駆動部材
40 制御ユニット
S11 サンプル固定ステップ
S12 サンプル回転ステップ
S13 設置値確認ステップ
S14 セッティング比較ステップ
S15 最小値計算ステップ
S16 最小値設定ステップ
S17 点検回転ステップ
S21 初期値確認ステップ
S22 開始回転ステップ
S23 開始値確認ステップ
S24 開始比較ステップ
S25 駆動制御ステップ
S27 追加回転ステップ
F サンプル