(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-12-26
(45)【発行日】2024-01-10
(54)【発明の名称】表示装置
(51)【国際特許分類】
G09F 9/00 20060101AFI20231227BHJP
H04N 5/64 20060101ALI20231227BHJP
H04N 5/70 20060101ALI20231227BHJP
G09F 9/30 20060101ALI20231227BHJP
H10K 59/10 20230101ALI20231227BHJP
【FI】
G09F9/00 351
G09F9/00 312
H04N5/64 571Z
H04N5/70
G09F9/00 346A
G09F9/30 308Z
H10K59/10
(21)【出願番号】P 2022209188
(22)【出願日】2022-12-27
【審査請求日】2022-12-27
(31)【優先権主張番号】10-2021-0192892
(32)【優先日】2021-12-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】501426046
【氏名又は名称】エルジー ディスプレイ カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100094112
【氏名又は名称】岡部 讓
(74)【代理人】
【識別番号】100106183
【氏名又は名称】吉澤 弘司
(74)【代理人】
【識別番号】100114915
【氏名又は名称】三村 治彦
(74)【代理人】
【識別番号】100125139
【氏名又は名称】岡部 洋
(74)【代理人】
【識別番号】100209808
【氏名又は名称】三宅 高志
(72)【発明者】
【氏名】イ ヒョスン
(72)【発明者】
【氏名】イ スンヒ
【審査官】藤岡 善行
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2017/0344073(US,A1)
【文献】特表2017-536573(JP,A)
【文献】韓国公開特許第10-2017-0136951(KR,A)
【文献】中国実用新案第212782502(CN,U)
【文献】特表2021-525400(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2017/0359911(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2020/0100371(US,A1)
【文献】特表2008-530611(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G09F 9/00
H04N 5/64
H04N 5/70
G09F 9/30
H10K 59/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
映像を表示するように構成された表示パネルを含む表示部と
前記表示部をワインディングまたはアンワインディングするように構成されるローラー部と、
前記ローラー部の駆動に対応して前記表示部を上方向または下方向に移動させるテープばねとを含み、
前記ローラー部は、
モータと、
前記モータを収容して前記モータと連結され、前記テープばねの第1端部が固定されて前記テープばねをワインディングまたはアンワインディングするように構成されるテープばねドラムと、
前記テープばねドラム及び前記テープばねを収容するテープばねケースと、
前記モータの両側と連結される複数のロールドラムとを含む、表示装置。
【請求項2】
前記ローラー部は、
前記テープばねケースと連結され、前記テープばねケースに収容される前記テープばねのワインディングまたはアンワインディング作動をガイドするテープばねガイドをさらに含む、請求項1に記載の表示装置。
【請求項3】
前記表示部と連結されて前記表示部に信号を供給する印刷回路基板をさらに含み、
前記ローラー部は、前記複数のロールドラムに連結され、前記印刷回路基板を支持するための平面部を有するベースプレートをさらに含み、
前記印刷回路基板は、前記ベースプレートの平面部に配置される、請求項1に記載の表示装置。
【請求項4】
前記表示部は、前記表示部がワインディングされることで、前記ローラー部の外周面に対して1回転する長さを有する、請求項1に記載の表示装置。
【請求項5】
前記ローラー部は、
前記テープばねドラムと前記テープばねケースとの間で前記テープばねをガイドするように配置されるガイド部材をさらに含む、請求項1に記載の表示装置。
【請求項6】
前記ガイド部材の外面は曲面であり、
前記曲面の曲率は、前記テープばねドラムの外周面の曲率と異なる曲率である、請求項5に記載の表示装置。
【請求項7】
前記ローラー部は、
弾性力を有し、第1端部は、前記複数のロールドラムのうち一つのロールドラムに連結され、第2端部は、前記テープばねドラムと連結されるスパイラルばねをさらに含む、請求項1に記載の表示装置。
【請求項8】
前記テープばねドラムは、前記テープばねケースの内部から前記テープばねケースの外側に延びた延長部を含み、
前記スパイラルばねの第2端部は、前記テープばねドラムの前記延長部と連結される、請求項7に記載の表示装置。
【請求項9】
前記スパイラルばねは、前記表示部がワインディングされることで弾性力を蓄積するように構成される、請求項7に記載の表示装置。
【請求項10】
前記ローラー部は、
前記テープばねドラムの両側に配置されて前記テープばねドラムを支持し、前記テープばねドラムが前記テープばねケースに対して回転させる複数の第1軸受をさらに含む、請求項1に記載の表示装置。
【請求項11】
前記ローラー部は、
前記複数のロールドラムそれぞれの両側に配置されて前記ロールドラムの両側を支持し、前記複数のロールドラムが前記テープばねケースに対して回転させる複数の第2軸受をさらに含む、請求項10に記載の表示装置。
【請求項12】
前記ローラー部は、
前記テープばねドラムの内部に配置された前記モータをカバーし、前記テープばねドラムと連結されたモータフィックスをさらに含む、請求項1に記載の表示装置。
【請求項13】
映像を表示するように構成された表示部と、
前記表示部に結合されたテープばねと、
前記表示部及び前記テープばねをワインディングまたはアンワインディングするように構成されるローラー部とを含み、
前記ローラー部は、
モータと、
前記モータを収容して前記モータと連結され、前記テープばねをワインディングまたはアンワインディングするように構成されるテープばねドラムと、
前記テープばねドラム及び前記テープばねを収容するテープばねケースと、
前記モータの両側と連結される複数のロールドラムとを含む、表示装置。
【請求項14】
前記ローラー部は、
前記複数のロールドラムのうち一つのロールドラム及び前記テープばねドラムに結合され、前記ローラー部に前記表示部がワインディングされることで弾性力を蓄積するスパイラルばねをさらに含む、請求項13に記載の表示装置。
【請求項15】
前記ローラー部は、
前記複数のロールドラムの扁平部に結合され、少なくとも一つの平面を有するベースプレートをさらに含み、
前記表示装置は、
前記表示部に結合され、前記ベースプレートの前記少なくとも一つの平面上に配置される印刷回路基板をさらに含む、請求項13に記載の表示装置。
【請求項16】
前記表示部は、前記ローラー部の周りに該当する長さを有する、請求項13に記載の表示装置。
【請求項17】
表示部、及び前記表示部に結合されたテープばねをワインディングまたはアンワインディングするように構成されたローラー部を含み、
前記ローラー部は、
テープばねケースと、
前記テープばねをワインディングまたはアンワインディングするように構成され、少なくとも一部が前記テープばねケースの内部にある、テープばねドラムと、
前記テープばねドラムに連結され、少なくとも一部が前記テープばねドラムの内部にあるモータと、
前記モータに連結されたロールドラムとを含む、表示装置。
【請求項18】
前記ローラー部は、
前記テープばねの曲面をガイドするように構成された少なくとも一つの曲面を有するガイド素子をさらに含む、請求項17に記載の表示装置。
【請求項19】
前記ローラー部は、
前記ロールドラムと前記テープばねドラムに結合され、前記ロールドラムと前記テープばねドラム間の直径差の結果として弾性力を蓄積するように構成されたスパイラルばねをさらに含む、請求項17に記載の表示装置。
【請求項20】
前記ローラー部は、扁平部を有し、
前記表示装置は、
前記表示部に結合され、前記ローラー部の前記扁平部上に配置される印刷回路基板をさらに含む、請求項17に記載の表示装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、表示装置に関し、より詳細には、巻回された構成の表示装置において画像表示が可能なローラブル(rollable)表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
表示装置は、コンピュータのモニタやTV、携帯電話等として使用されるものと知られており、自ら光を発光する有機発光表示装置(Organic Light Emitting Display;OLED)等と、別途の光源を有する液晶表示装置(Liquid Crystal Display;LCD)等を含む。
【0003】
表示装置は、前記例から個人携帯機器までその適用範囲が多様になっており、広い表示面積を有しながらも減少した体積及び重さを有する表示装置についての研究が進行している。
【0004】
また、近年は、ローラブル表示装置が次世代の表示装置として注目を集めている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
一実施例において、ローラブル表示装置は、延性を有するフレキシブルなプラスチック材質の基板上に表示部、配線等を含んでローラブル表示装置が巻かれている場合にも映像を表示することができる。
【0006】
本発明の一つ以上の実施例において、ローラー部の体積を低減して空間活用を向上させる表示装置が提供される。
【0007】
本発明の一つ以上の実施例において、表示部がワインディング(winding)またはアンワインディング(unwinding)時に表示部の位置が変動することと関連した問題を克服できる表示装置を提供することである。
【0008】
本発明の一つ以上の実施例において、ワインディング及びアンワインディング駆動に活用される空間を低減できる表示装置を提供することである。
【0009】
本発明の実施例は、以上において言及した実施例に制限されず、言及されていない他の実施例は、下記の記載から当業者に明確に理解され得るだろう。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の一実施例に係る表示装置は、映像を表示するように構成された表示パネルを含む表示部、表示部をワインディングまたはアンワインディングするように構成されるローラー部、及びローラー部の駆動に対応して表示部を上下方向に移動させるテープばねを含み、ローラー部は、モータ、モータを収容してモータと連結され、テープばねの一端が固定されてテープばねをワインディングまたはアンワインディングするように構成されるテープばねドラム、テープばねドラム及びテープばねを収容するように構成されるテープばねケース、及びモータの両側と連結される複数のロールドラムを含む。
【0011】
その他の実施例の具体的な事項は、詳細な説明及び添付の図面に含まれている。
【発明の効果】
【0012】
本発明は、表示部がワインディングまたはアンワインディングされるローラー部とローラー部を駆動させるモータを同じ空間に配置することで、表示装置の駆動に必要な空間を最小化することができる。
【0013】
本発明は、表示装置のワインディング及びアンワインディングローラーと表示部の回転速度差によるローラーと表示部のスリップを低減することができる。
【0014】
本発明に係る利益と利点は、前記内容により制限されず、さらなる利益及び利点が下記の記載内に含まれている。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【
図1a】本発明の一実施例に係る表示部がハウジングから延びた表示装置の斜視図である。
【
図1b】表示部がハウジングに収容された
図1aの表示装置の斜視図である。
【
図4a】ハウジングから分離された
図1aの表示装置の前面斜視図である。
【
図4b】
図4aの表示装置の表示部の後面斜視図である。
【
図5】
図1aの表示装置の表示部の分解斜視図である。
【
図6a】
図1aの表示装置のローラー部のモータ、テープばねドラム、テープばねケース及びテープばねガイドの分解斜視図である。
【
図6b】
図6aの表示装置のローラー部のモータ、テープばねドラム、テープばねケース及びテープばねガイドのアセンブリングされた状態の斜視図である。
【
図7a】
図1aの表示装置のローラー部のベースプレート及びロールドラムの分解斜視図である。
【
図7b】
図7aの表示装置のローラー部のベースプレート及びロールドラムのアセンブリングされた状態を示した斜視図である。
【
図8a】
図1aの表示装置のローラー部に配置されるスパイラルばねを示した斜視図である。
【
図8b】
図1aの表示装置のローラー部の斜視図である。
【
図9a】
図1aの表示装置のローラー部のワインディングまたはアンワインディング作動時のスパイラルばねの作動を示した断面図である。
【
図9b】
図1aの表示装置のローラー部のワインディングまたはアンワインディング作動時のスパイラルばねの作動を示した断面図である。
【
図9c】
図1aの表示装置のローラー部のワインディングまたはアンワインディング作動時のスパイラルばねの作動を示した断面図である。
【
図10a】
図1aの表示装置のローラー部のワインディング及びアンワインディング作動を示した断面図である。
【
図10b】
図1aの表示装置のローラー部のワインディング及びアンワインディング作動を示した断面図である。
【
図11a】本発明の一実施例に係る表示装置のローラー部の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
本発明の利点及び特徴、そして、それらを達成する方法は、添付の図面と共に詳細に後述されている実施例を参照すると、明確になるだろう。しかし、本発明は、以下において開示される実施例に制限されるものではなく、互いに異なる多様な形状に構成され、単に、本実施例は、本発明の開示が完全なものとなるようにし、本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者に発明の範疇を完全に知らせるために提供されるものである。
【0017】
本発明の実施例を説明するための図面に開示された形状、面積、比率、角度、個数等は、例示的なものであるので、本発明は、図示された事項に制限されるものではない。明細書全体にわたって、同じ参照符号は、同じ構成要素を指す。また、本発明を説明するにあたって、関連した公知技術についての具体的な説明が本発明の要旨を不要に濁す恐れがあると判断される場合、その詳細な説明は省略する。本発明上において言及された「含む」、「有する」、「なされる」等が使用される場合、「~だけ」が使用されない以上、他の部分が加えられ得る。構成要素を単数で表現した場合、特に明示的な記載事項がない限り、複数を含む場合を含む。
【0018】
構成要素を解釈するにあたって、別途の明示的な記載がなくても誤差範囲を含むものと解釈する。
位置関係についての説明である場合、例えば、「~上に」、「~上部に」、「~下部に」、「~隣に」等と2つの部分の位置関係が説明される場合、「すぐ」または「直接」が使用されない以上、2つの部分の間に一つ以上の他の部分が位置してもよい。
【0019】
素子または層が他の素子または層の「上(on)」と称されるものは、他の素子のすぐ上または中間に他の層または他の素子を介在した場合をいずれも含む。
【0020】
また、第1、第2等が多様な構成要素を述べるために使用されるが、これらの構成要素は、これらの用語により制限されない。これらの用語は、単に一つの構成要素を他の構成要素と区別するために使用するものである。従って、以下において言及される第1構成要素は、本発明の技術的思想内で第2構成要素であってもよい。
【0021】
図面で示された各構成の面積及び厚さは、説明の便宜のために示され得、本発明は、示された構成の面積及び厚さに必ずしも限定されるものではない。
【0022】
本発明の様々な実施例のそれぞれの特徴は、部分的または全体的に互いに結合または組み合わせ可能であり、技術的に多様な連動及び駆動が可能であり、各実施例が互いに対して独立して実施可能であってもよく、関連関係で共に実施してもよい。
【0023】
以下においては、添付の図面を参照して、本発明の多様な実施例を詳細に説明する。
【0024】
[ローラブル表示装置]
ローラブル表示装置は、巻回しても画像表示が可能な表示装置と称され得る。ローラブル表示装置は、従来の一般的な表示装置と比較して高いフレキシビリティを有することができる。ローラブル表示装置の使用の有無によって、ローラブル表示装置は、形状及び構成が自由に変更され得る。具体的に、ローラブル表示装置を使用しないとき、ローラブル表示装置を巻回して体積を減少させて保管できる。逆に、ローラブル表示装置を使用するとき、巻回されたローラブル表示装置をまた広げて使用することができる。
【0025】
図1a及び
図1bは、本発明の一実施例に係る表示装置100の斜視図である。
【0026】
まず、
図1a及び
図1bを参照すると、本発明の一実施例に係る表示装置100は、表示部DP(本明細書において、ディスプレイDPとも称され得る)及びハウジング部HP(本明細書において、ハウジングHPまたはハウジングアセンブリHPとも称され得る)を含む。
【0027】
表示部DPは、ユーザに映像を表示するための構成であり、例えば、表示素子と、表示素子を駆動するための回路、配線及び部品等が配置され得る。このとき、本発明の一実施例に係る表示装置100は、ローラブル表示装置100であるので、表示部DPは、ワインディング及びアンワインディングが可能であるように構成され得る。例えば、表示部DPは、ワインディングまたはアンワインディングが可能であるようにフレキシビリティ(flexibility)を有する表示パネル及び複数のバックバーからなり得る。表示部DPについてのより詳細な説明は、
図2乃至
図4bを参照して後述する。
【0028】
ハウジング部HPは、表示部DPが収納され得るケースである。表示部DPは、
図1bに最もよく示されたように、ワインディングされてハウジング部HPの内部に収納され得、表示部DPは、
図1aに最もよく示されたように、アンワインディングされてハウジング部HPの外部に配置され得る。表示部DPのハウジング部HPの内部及び外部への移動は、一般に
図1aにおいて矢印Aで表示される。
【0029】
ハウジング部HPには、表示部DPがハウジング部HPの内部及び外部に移動できるように開口部HPOが配置される。表示部DPは、ハウジング部HPの開口部HPOを通過して上下方向に移動できる。
【0030】
一方、表示装置100の表示部DPは、フルアンワインディングされた状態からフルワインディングされた状態に、またはフルワインディングされた状態からフルアンワインディングされた状態に転換され得る。一実施例において、表示部DPは、フルアンワインディングされた状態とフルワインディングされた状態との間の位置に配置されてもよい。
【0031】
図1aにおいては、表示装置100の表示部DPがフルアンワインディングされた状態を示しており、フルアンワインディングされた状態は、表示装置100の表示部DPがハウジング部HPの外部に完全に配置された状態である。即ち、ユーザが表示装置100を通して映像を視聴するために、表示部DPがアンワインディングされてそれ以上アンワインディングされ得ない最大限にハウジング部HPの外側に配置される状態をフルアンワインディングされた状態と定義できる。
【0032】
図1bにおいては、表示装置100の表示部DPがフルワインディングされた状態を示しており、フルワインディングされた状態は、表示装置100の表示部DPがハウジング部HPの内部に収納され、それ以上ワインディングできない状態である。ユーザが表示装置100を通して映像を視聴しない場合は、ハウジング部HPの内部にある表示部DPの構成が外観の側面から有利であるので、表示部DPがワインディングされてハウジング部HPの内部に完全に収納された状態をフルワインディングされた状態と定義できる。また、フルワインディングされた状態である場合、表示装置100の体積が小さくなり、貯蔵及び運搬が容易であり得る。
【0033】
[表示部]
図2は、表示装置100の表示部DPの正面図である。
図3は、表示装置100の表示部DPの背面図である。
図2及び
図3を参照すると、表示装置100の表示部DPは、複数のバックバー110、表示パネル120、フレキシブルフィルム130(一つ以上のフレキシブルフィルム130を含むことができる)及び印刷回路基板140を含む。
【0034】
表示パネル120は、ユーザに映像を表示するためのパネルである。表示パネル120は、映像を表示するための表示素子、表示素子を駆動するための駆動素子、及び表示素子及び駆動素子に各種の信号を伝達する配線等が配置され得る。
【0035】
表示パネル120は、表示パネル120の種類によって異なる表示素子を含むことができる。例えば、表示パネル120が有機発光表示パネルである場合、表示素子は、アノード、有機発光層及びカソードを含む有機発光素子であってよい。例えば、表示パネル120が液晶表示パネルである場合、表示素子は、液晶表示素子であってよい。また、表示パネル120がLEDを含む発光表示パネルである場合、表示素子は、LEDであってもよい。以下においては、表示パネル120が有機発光表示パネルであると仮定するが、表示パネル120は、有機発光表示パネルに制限されるものではない。また、表示装置100は、ローラブル表示装置であるので、表示パネル120は、下記にさらに説明されるローラー部にワインディングまたはアンワインディングされるためにフレキシブル表示パネルに構成され得る。
【0036】
図2を参照すると、表示パネル120は、表示領域AA及び非表示領域NAを含む。
【0037】
表示領域AAは、表示パネル120で映像が表示される領域である。表示領域AAには、複数の画素、複数の画素を構成する複数のサブ画素及び複数のサブ画素を駆動するための駆動回路が配置され得る。複数のサブ画素は、表示領域AAを構成する最小単位であってよく、複数のサブ画素それぞれに表示素子が配置され得る。例えば、複数のサブ画素それぞれには、アノード、有機発光層及びカソードのような有機発光素子が配置され得るが、これに制限されない。また、複数のサブ画素を駆動するための回路には、駆動素子及び配線等が含まれ得る。例えば、回路は、薄膜トランジスタ、ストレージキャパシタ、ゲート配線、データ配線等からなり得るが、これに制限されない。
【0038】
非表示領域NAは、映像が表示されない領域である。非表示領域NAは、表示領域AAの外郭を囲むようにされる。非表示領域NAには、表示領域AAの有機発光素子(または他のタイプの表示素子)を駆動するための多様な配線及び回路等が配置される。例えば、非表示領域NAには、表示領域AAの複数のサブ画素及び回路に信号を伝達するためのリンク配線またはゲートドライバIC、データドライバICのような駆動IC等が配置され得るが、これに制限されない。
【0039】
フレキシブルフィルム130は、フレキシブルベースフィルム(即ち、延性を有するベースフィルム)に各種の部品が配置されたフィルムである。フレキシブルフィルム130の延性を有して一部の領域が延性領域MAと共にローラー部にワインディングまたはアンワインディングされ得る。フレキシブルフィルム130は、表示領域AAの複数のサブ画素及び回路に信号を供給し、表示パネル120と電気的に連結され得る。フレキシブルフィルム130は、非制限的な例において表示パネル120の非表示領域NAの下端部のような、表示パネル120の非表示領域NAの一端に配置され、電源電圧、データ電圧等を表示領域AAの複数のサブ画素及び回路に供給する。
図2に示されたフレキシブルフィルム130の個数は例示的なものであり、フレキシブルフィルム130の個数は、設計によって変更及び選択され得、これに制限されない。
【0040】
一方、フレキシブルフィルム130にも、例えば、ゲートドライバIC、データドライバICのような駆動ICが配置され得る。駆動ICは、映像を表示するためのデータとそれを処理するための駆動信号を処理する部品である。駆動ICは、実装される方式によってチップオングラス(Chip On Glass;COG)、チップオンフィルム(Chip On Film;COF)、テープキャリアパッケージ(Tape Carrier Package;TCP)等の方式で配置され得る。ただし、説明の便宜のために、本開示は、駆動ICがフレキシブルフィルム130上にチップオンフィルム方式で実装される非制限的な例で進行するが、これに制限されない。
【0041】
印刷回路基板140は、非制限的な例においてフレキシブルフィルム130の下端部のような、フレキシブルフィルム130の一端に配置され、フレキシブルフィルム130と連結される。印刷回路基板140は、駆動ICに信号を供給する部品である。印刷回路基板140は、駆動信号、データ信号等のような多様な信号を駆動ICに供給する。印刷回路基板140には、各種の部品が配置され得る。例えば、印刷回路基板140には、タイミングコントローラ、電源部(電源とも称され得る)等が配置され得る。
図2においては、印刷回路基板140が1個であるものと示したが、印刷回路基板140の個数は、設計によって変更及び選択され得、これに制限されない。
【0042】
一方、
図2には示されていないが、印刷回路基板140と連結される追加印刷回路基板がさらに配置され得る。例えば、印刷回路基板140は、データ駆動部が実装されるソース印刷回路基板(Source PCBまたはS-PCB)と称され得、印刷回路基板140と連結される追加印刷回路基板は、タイミングコントローラ等が実装されるコントロール印刷回路基板(Control PCBまたはC-PCB)と称され得る。追加印刷回路基板は、ローラー部内に配置されてもよく、ローラー部の外部でハウジング部HP内に配置されてもよい。
【0043】
図3を参照すると、複数のバックバー110が表示パネル120の背面に配置され得る。複数のバックバー110は、表示パネル120を支持することができ、表示パネル120がローラー部にワインディングまたはアンワインディングされるとき、バックバー110は、表示パネル120を支持して表示パネル120のスクラッチと破損を防止できる。即ち、バックバー110は、表示パネル120に対する支持力を提供できる。複数のバックバー110は、エプロン(apron)とも称され得る。複数のバックバー110は、プラスチック物質からなり得るが、これに制限されるものではない。一方、複数のバックバー110は、他のファスナー(fasteners)及び締結技術等の中で別途の接着層またはフォームテープ(foam tape)により貼り付けられ得る。
【0044】
図2及び
図3においては、表示パネル120の背面に複数のバックバー110が配置されるものと示した。一実施例において、表示パネル120と複数のバックバー110との間に複数の開口部が配置されるバックカバーがさらに配置されてもよい。また、一部の実施例において複数のバックバー110が使用されず、バックカバーだけが使用されてもよい。
【0045】
[表示部、ローラー部及びテープばねの結合構造]
図4aは、ハウジング部HPから分離された表示装置100の前面斜視図である。
図4bは、ハウジング部HPから分離された表示装置100の後面斜視図である。
図4a及び
図4bは、本発明の一つ以上の実施例に係る表示装置100の表示部DP、ローラー部150(ローラー150とも称され得る)及びテープばね161の結合構造のさらなる細部事項を提供する。
【0046】
図4a及び
図4bを参照すると、本発明の実施例に係る表示装置100は、テープばね161及びヘッドバー162を含む。
【0047】
図4a及び
図4bを参照すると、表示部DPは、ローラー部150と連結され、ローラー部150は、表示部DPをワインディングまたはアンワインディングするように構成される。テープばね161は、ローラー部150の駆動に対応して表示部DPを上方向および/または下方向に移動させることができる。ローラー部150の具体的な作動方法に関する内容は、
図10a及び
図10bを参照して後述するようにし、本発明は、これに制限されるものではない。
【0048】
テープばね161は、表示部DPの背面102に配置される。テープばね161の上側末端161Uは、表示パネル120の上端120Uに固定され、テープばね161の下側末端161Lは、ローラー部150に固定される。そこで、テープばね161は、表示部DP及び表示パネル120と共にローラー部150にワインディングまたはアンワインディングされ得、ローラー部150の駆動に対応して表示部DPを上方向および/または下方向に移動させることができる。
【0049】
テープばね161は、他の可能性のあるものの中でBRC(Bistable Reeled Composite)部材であってよい。テープばね161は、行方向、即ち、テープばね161の幅方向または横方向に広げられるか曲げられることで、列方向、即ち、テープばね161の長手方向または垂直方向にワインディングまたはアンワインディングされ得る。テープばね161が行方向に広げられた(flat)状態を維持する場合、テープばね161は、列方向に巻かれる。逆に、テープばね161が行方向に曲げられた状態を維持する場合、テープばね161は、列方向に剛性を有するので長手方向に広げられる。一実施例において、テープばね161は、ローラー部150にワインディングまたはアンワインディングされるとき、テープばね161の形状が変わるようにプレストレスされるか(pre-stressed)および/または弾性特性を有する。より具体的に、テープばね161がローラー部150にワインディングされるとき、テープばね161は、行方向(即ち、
図4a及び
図4bの方向で左から右に)に扁平になり扁平な構成でローラー部150を一様に囲む。テープばね161がローラー部150からアンワインディングされるとき、テープばね161は、テープばね161の上端部161Uに示されたような固く丸いチューブ構造に巻き上がる傾向がある。このような広げられた形態で、テープばね161の構造は、表示部DPに剛性と支持力を提供し、場合によって歪曲なしに表示部DPの表示パネル120上で映像を視聴するために表示部DPを平らな構成に維持するのに役立つことができる。
【0050】
このとき、テープばね161の列方向への剛性は、テープばね161の行方向に曲げられた程度と関係する。即ち、テープばね161が行方向に曲げられる程度は、表示部DPに適した列方向の剛性によって適宜選択され得る。
【0051】
本発明の一実施例に係る表示装置100においては、テープばね161を行方向に広げるか曲げる動作を遂行することで、テープばね161を列方向にワインディングまたはアンワインディングされるように誘導できる。具体的に、テープばね161は、ローラー部150のワインディング作動時、列方向に巻かれ、表示パネル120と共にローラー部150にワインディングされ得、ローラー部150のアンワインディング作動時、列方向に広げられ(即ち、
図2及び
図3に示された列方向及び行方向)、表示パネル120と共にローラー部150でアンワインディングされ得る。
【0052】
また、ローラー部150のアンワインディング作動時、列方向に広げられるテープばね161は、列方向に剛性を有するので、アンワインディングされた表示パネル120の揺れ及びねじれを拘束できる。そこで、アンワインディングされた表示パネル120は、テープばね161の剛性により他の外力なしに平らな状態を維持できる。
【0053】
ヘッドバー162は、表示部DPの最上端に配置され得る。ヘッドバー162は、表示部DPとテープばね161の上側末端161Uを固定させるために配置される。ヘッドバー162は、一部の実施例において表示部DPの正面で表示される映像を遮ることのないように表示部DPの最上端のエッジに隣接する面の一部分だけを覆い得る。例えば、表示部DPとヘッドバー162は、スクリューまたは他のファスナーで固定され得るが、これに制限されるものではない。
【0054】
図4aに示され、他の場合により詳細に説明されるように、フレキシブルフィルム130及び印刷回路基板はまたローラー部150にワインディング及びアンワインディングされるように構成される。
【0055】
以下においては、
図5乃至
図8bを参照して、ローラー部150の具体的な構成について説明する。
【0056】
[ローラー部の構成]
図5は、一つ以上の実施例においてハウジング部HPのない表示装置100の分解斜視図である。
図6aは、本発明の一つ以上の実施例に係る表示装置100のローラー部150のモータ、テープばねドラム、テープばねケース及びテープばねガイドの分解斜視図である。
図6bは、本発明の少なくとも一部の実施例に係る表示装置100のローラー部150のモータ、テープばねドラム、テープばねケース及びテープばねガイドのアセンブリングされた状態の斜視図である。
図7aは、本発明の一つ以上の実施例に係る表示装置100のローラー部150のベースプレート及びロールドラムの分解斜視図である。
図7bは、本発明の一部の実施例に係る表示装置100のローラー部150のベースプレート及びロールドラムのアセンブリングされた状態を示した斜視図である。
図8aは、本発明の一つ以上の実施例に係る表示装置100のローラー部150に配置されるスパイラルばねを示した斜視図である。
図8bは、本発明の一つ以上の実施例に係る表示装置100のローラー部150の斜視図である。
【0057】
図5乃至
図8bを参照してさらに詳細に説明されるように、ローラー部150は、モータ151、テープばねドラム152、テープばねケース153、複数のロールドラム154、ベースプレート155及びテープばねガイド156を含むことができる。
【0058】
図5乃至
図6bで始めると、モータ151は、ローラー部150の最も内側である中央部に配置され得る。即ち、モータ151は、ローラー部150の内部中心であってよく、ローラー部150の他の特徴部(features)は、モータ151の周囲及び外部に配置され得る。モータ151は、ローラー部150を時計回りまたは反時計回りに回転させることができる。一実施例において、モータ151は、ローラー部150を回転させるための回転力を提供するように作動可能な電気モータである。従って、モータ151は、別途の外部電源または内蔵バッテリー等のような表示装置100と一体化した電源部に連結され、電源の供給を受けることができる。
【0059】
図5及び
図6aを参照すると、テープばねドラム152は、概して円筒形状であってよく、テープばねドラム152の軸方向ボア152Aの内部にモータ151を収容してモータ151と連結される。具体的に、テープばねドラム152は、
図6aのように、テープばねドラム152の一側面152F(即ち、第1側面152F)に配置され、モータ151をカバーしてテープばねドラム152にモータ151を固定させるように配置されたモータフィックス151Fによりモータ151と連結され得る。そこで、テープばねドラム152は、モータ151の作動によって時計回りまたは反時計回りに回転できる。一実施例において、モータフィックス151Fは、テープばねドラム152をモータ151に結合するためにファスナー151Rを収容するためのホール151Hを有する円形プレートのフォームファクタ(form factor)で提供される。プレートは、結合を容易にするためにモータ151の一部とテープばねドラム152の一部を全て重ねる大きさ及び配置を有し得る。また、ホール151Hは、モータ151の駆動部151Dを収容し(即ち、駆動部151Dが中央ホール151Cを通過する)、駆動部151Dが他の場合にさらに説明されるように、モータ151の他の側面とインタフェースできるようにするモータフィックス151Fを通して中央ホール151Cの周囲に配置され得る。
【0060】
テープばねドラム152には、
図5に示された下端部161Lのようなテープばね161の一端が固定される。テープばね161は、テープばねドラム152がモータ151により時計回りまたは反時計回りに回転することで、テープばね161の下端部161Lとテープばねドラム152との間の結合によりテープばねドラム152にワインディングまたはアンワインディングされ得る。即ち、テープばねドラム152は、テープばね161をワインディングまたはアンワインディングするように構成され得る。
【0061】
一方、テープばねドラム152の他側面152S(即ち、第1側面152Fに対向する第2側面152S)には、外側に延びた形状のテープばねドラム延長部152Eが配置され得る。即ち、テープばねドラム延長部152Eは、
図6a及び
図6bのように、テープばねドラム152の他側面152Sから外側に突出した形状に配置され得る。一実施例において、テープばねドラム152及びテープばねドラム延長部152Eは、ステップダウン(step down)構成またはステップアップ(step up)構成で互いに異なる直径を有する。非制限的な例において、
図5に示されたように、テープばねドラム152は、テープばねドラム延長部152Eの直径より大きな直径を有し得る。そして、テープばねドラム延長部152E(
図5)には、スパイラルばね170が配置され得る。そこで、スパイラルばねがワインディングまたはアンワインディング時にスパイラルばね170は表示部DPに張力を加えて表示部DPを平らな状態に維持できる。このとき、スパイラルばね170に関する具体的な説明は、
図8a乃至
図9cを参照して後述する。
【0062】
テープばねケース153は、テープばねドラム152及びテープばね161を収容するように構成され得る。具体的に、テープばねケース153は、テープばねドラム152の外周面152Oを囲むように配置され得る。そして、テープばねケース153は、テープばね161がテープばねドラム152にワインディングまたはアンワインディングされ得る形状であってよい。例えば、テープばねケース153は、
図5及び
図6aのように、テープばね161がテープばねケース153に収容されたテープばねドラム162に貼り付けられるために開口部153Aを通過できるように開口部153Aを提供しながらもテープばね161をワインディングするための円筒形の外部表面を提供するように断面がC形状の円筒形状であってよい。テープばねケース153は、テープばね161が通過できるように少なくとも一部が開口した他の形状であってもよいが、これに制限しない。
【0063】
テープばねケース153は、モータ151の作動により回転しないように構成され得る。例えば、テープばねケース153は、ハウジング部HPの内側に固定され得、そこで、テープばねケース153に収容されたテープばねドラム152がモータ151の作動により回転してもテープばねケース153は回転しなくて済む。その結果、テープばねケース153は、テープばねドラム152にテープばね161をワインディング及びアンワインディングするようにモータ151を通してテープばねケース153の内部でテープばねドラム152の回転運動を提供しながらも、固定され静的であり得る。
【0064】
図5乃至
図6bを参照すると、テープばねケース153の両側には、複数のテープばねケースサイド153Sが配置され得る。テープばねケースサイド153Sは、テープばねケース153に収容されたモータ151とテープばねドラム152の側面をカバーできる。そこで、複数のテープばねケースサイド153Sは、モータ151とテープばねドラム152をテープばねケース153の内部にさらに安定して収容するように構成され得る。このとき、テープばねケース153と複数のテープばねケースサイド153Sは、
図5乃至
図6bのように、分離可能であるように構成され得るが、一つの単一構成要素として一体型に構成されてもよく、これに制限しない。一実施例において、ローラー部150は、互いに異なり得るローラー部150の両側に対応する二つのテープばねケースサイド153Sを含む。
図6a及び
図6bの方向で、左側のテープばねケースサイド153Sは、モータ151の駆動部151Dを収容し、左側のテープばねケースサイド153Sに対する駆動部151Dの回転運動を可能とする中央ホール153C1を除いては大体閉鎖され得る。その結果、左側のテープばねケースサイド153Sのホール153C1の直径は、右側のテープばねケースサイド153Sのホール153C2の直径より小さい。それぞれのテープばねケースサイド153Sはまたハウジング部HPの内部にローラー部150の固定を助ける突出部153Pを含むことができる。テープばねケースサイド153Sはまた一部の実施例において同じ構成または一部の異なる配置を有し得る。
【0065】
一方、
図5乃至
図6bを参照すると、テープばねケース153には、テープばねガイド156(本明細書において、ガイド156またはガイド素子156とも称され得る)がさらに配置され得る。テープばねガイド156は、テープばねケース153に収容されるテープばね161の位置と対応する位置のテープばねケース153に連結され得る。一実施例において、テープばねガイド156は、テープばねケース153内のテープばねガイドスロット156S(
図6a)に収容される。テープばねガイド156は、延長部156E、及び延長部156Eに結合されるか延長部156Eと一体に形成されるチップ(tip)156Tを含む。延長部156Eは、テープばねガイドスロット156Sを含むテープばねケース153の下端面153Eに垂直な(normal or perpendicular)正四角形または矩形の断面形状を有し得る。その結果、延長部156Eは、一般に端面153Eに垂直な方向にテープばねケース153から遠く延びる。テープばねガイド156のチップ156Tは、延長部153Eに垂直に(normal or perpendicular)位置され、延長部156Eと異なる形状を有する。さらに具体的に、チップ156Tは、扁平な平面部156T1が延長部156Eの表面よりさらに大きな幅を有し得るということを除いては、延長部156Eの外部表面と類似した扁平な平面部156T1を含む外部表面を含む。チップ156Tの外部表面は、アンワインディングされた構成のテープばね161の曲率に対応し得る曲線部156T2をさらに含む。扁平な平面部156T1は、
図8a及び
図8bを参照してさらに説明されるように、ハウジング部HPの内部にテープばねガイド156を収容することに役立つことができ、一方、曲線部156T2は、テープばね161に向かい合ってテープばね161のガイドに役立つことができる。そこで、テープばねガイド156は、テープばねケース153に収容されるテープばね161のワインディングまたはアンワインディングをガイドできる。
【0066】
図6aを参照すると、テープばねドラム152の両側と複数のテープばねケースサイド153Sとの間には、複数の第1軸受BR1が配置され得る。複数の第1軸受BR1は、テープばねドラム152がテープばねケース153に対して回転できるようにテープばねドラム152の両側を支持することができる。一実施例において、第1軸受BR1は、テープばねケース153に対するテープばねドラム152の回転を支持するために摩擦係数を減少させるリングに構成される。第1軸受BR1は、ボール軸受、ローラー、ホイール等を含むことができる。
図5を参照すると、複数のテープばねケースサイド153Sの外側には、複数の第2軸受BR2が配置され得る。複数の第2軸受BR2は、さらに後述される複数のロールドラム154がテープばねケース153に対して回転できるように複数のロールドラム154を支持することができる。第2軸受BR2は、第1軸受BR1と同一であってもよく、それと異なっていてもよい。一実施例において、第1及び第2軸受BR1、BR2の個数及び配置は、設計因子に基づいて選択される。
【0067】
複数のテープばねケースサイド153Sの外側に配置される複数の第2軸受BR2の外側には、複数のロールドラム154が配置される。
【0068】
図7a及び
図7bを参照すると、ロールドラム154は、全体的に円筒形状であるが、一部分が平面になされ得る。即ち、ロールドラム154の外周面154Pの一部分154Fは平らに形成され、外周面の残りの部分は曲面に形成される。一実施例において
図5及び
図7aに示されたように、複数のロールドラム154は、円筒形のロールドラム154とロールドラム154の側面をカバーして第2軸受BR2を収容するロールドラムサイド154Sを含むことができるが、ロールドラム154とロールドラムサイド154Sは、一部の実施例において、一つの単一統合構成要素で一体型に構成されてもよく、これに制限しない。
【0069】
複数のロールドラム154は、モータ151と連結され得る。例えば、複数のロールドラム154は、モータ151と直接的に連結されるか、モータ151を収容し、モータ151により回転するテープばねドラム152と連結されてモータ151と間接的に連結されてもよい。ただし、複数のロールドラム154とモータ151が連結される方法は、設計によって多様に変更され得、本発明は、前記非制限的な例に制限しない。
【0070】
複数のロールドラム154は、モータ151と連結されることで、モータ151の作動により時計回りまたは反時計回りに回転できる。このとき、モータ151を収容してモータ151の作動によって回転するテープばねドラム152と複数のロールドラム154は、モータ151の作動時に互いに同じ方向に回転できる。即ち、テープばねドラム152と同じ方向に回転するロールドラム154はまた、一部の実施例において固定された状態に維持される、テープばねケース153に対して回転するように構成され得る。
【0071】
一方、
図5及び
図7aを参照すると、ローラー部150の複数の第2軸受BR2は、複数のロールドラム154の両側にそれぞれ配置される計4個の第2軸受BR2を含むことができる。そこで、複数の第2軸受BR2は、複数のロールドラム154がテープばねケース153に対して回転できるように複数のロールドラム154の両側を支持することができる。
【0072】
図7a及び
図7bを参照すると、ベースプレート155は、複数のロールドラム154に連結され、対向する扁平な平面の主表面(opposing flat and planar major surfaces)155F(ここで、「主(major)」は、ベースプレート155の全ての表面のうち最も大きな表面積を意味する)のような平面部を含むことができる。具体的に、ベースプレート155は、複数のロールドラム154の外周面154Pの扁平部154Fに配置され得る。
【0073】
ベースプレート155の平面部155Fには、表示部DPの印刷回路基板140が配置され得る。そこで、ベースプレート155の平面部は、ローラー部150のワインディングまたはアンワインディング時、ローラー部150にワインディングされる表示部DPの構成のうち平面に構成される印刷回路基板140を支持することができる。
【0074】
図8a及び
図8bを参照すると、テープばねドラム延長部152Eには、スパイラルばね170が配置され得る。具体的に、スパイラルばね170の一端171(即ち、第1端部171)は、ロールドラム154と連結され、他端172(即ち、第2端部172)は、テープばねドラム152と連結される。即ち、スパイラルばね170は、ロールドラム154とテープばねドラム延長部152Eとの間の空間に配置され得る。例えば、スパイラルばね170の一端171は、ロールドラム154に形成された開口部に挿入されてロールドラム154と連結され、スパイラルばね170の他端172は、テープばねドラム延長部152Eに形成された開口部に挿入されてテープばねドラム延長部152Eと連結され得る。一実施例において、スパイラルばね170の端部171、172は、スパイラルばね170をロールドラム154及びテープばねドラム延長部152Eに結合するためにロールドラム154及びテープばねドラム延長部152Eの対応するスリットまたはチャネル152Cに挿入される「C」形断面を有する曲げられたタブ(bent tab)に構成される。しかし、本発明は、これに制限されず、多様なファスナー、テープ、接着剤等の使用を含む、他の構成が可能である。
【0075】
スパイラルばね170は、弾性力を有する螺旋形の部材である。スパイラルばね170は、ばねの張力を利用してローラー部150のワインディング方向に力を適用できる。即ち、表示部DPのワインディング時、前記スパイラルばね170に蓄積される弾性力は増加し得る。そこで、表示部DPがフルアンワインディングされたとき、張力が緩和されて(released)表示部DPに加えられて平らな状態を維持することもでき、表示部DPのワインディングをより容易にすることもできる。
【0076】
図8bは、テープばねケース153の両側に結合されたロールドラム154、及びロールドラム154の扁平部154Fに結合され、テープばねケース153を横切って延びるベースプレート155を有するアセンブリングされたローラー部150を示す。一実施例において、ベースプレート155は、ローラー部155にさらなる剛性を提供し、また上述した特徴及び利点の他にもローラー部150の均一なローリングを可能とする。表示部DPをローラー部150にワインディングまたはアンワインディングし、またテープばねドラム152にテープばね161をワインディング及びアンワインディングするようにローラー部150の残りの部分が回転しながら、テープばねケース153は、ハウジング部HPにより静的にまたは固定的に維持され得る。
以下においては、
図9a乃至
図9cを参照して、スパイラルばね170の具体的な作動について説明する。
【0077】
[スパイラルばねの作動]
図9a乃至
図9cは、表示装置100のローラー部150のワインディングまたはアンワインディング作動時のスパイラルばね170の作動を示した断面図である。
図9a乃至
図9cにおいては、説明の便宜のために、表示装置100の構成のうちローラー部150のロールドラム154、テープばねドラム延長部152E及びスパイラルばね170だけを示した。
【0078】
図9a乃至
図9cを参照すると、表示装置100においては、スパイラルばね170の一端171と連結されるロールドラム154と、スパイラルばね170の他端172と連結されるテープばねドラム延長部152Eが両方とも回転するように構成される。即ち、スパイラルばね170の一端171及び他端172は、両方とも回転可能に構成される。そこで、スパイラルばね170に貯蔵されるエネルギーは一定水準を維持でき、表示部DPの損傷を引き起こすことなく表示部DPとローラー部150のスリップ差を補償できる。
図9aを参照すると、少なくとも一実施例に係る表示装置100のスパイラルばね170の一端171を通過する中心軸171Xとスパイラルばね170の他端172を通過する中心軸172Xが同一線上に配置されるか、または互いに整列されて平行に配置される。
【0079】
図9bを参照すると、ロールドラム154が反時計回りに90度回転した場合、ロールドラム154とテープばねドラム延長部152E間の直径差によってスパイラルばね170の一端171は、反時計回りに90度回転し、スパイラルばね170の他端172は、反時計回りに約45度回転できる。ロールドラム154に連結されたスパイラルばね170の一端171は、ロールドラム154と共に回転し、テープばねドラム延長部152Eに連結されたスパイラルばね170の他端172は、スパイラルばね170に貯蔵されるエネルギーがテープばねドラム延長部152Eの回転と関連した一定水準以上に増加するにつれて回転できる。具体的に、スパイラルばね170の一端171及びロールドラム154が回転し始めると、テープばねドラム延長部152Eを中心にスパイラルばね170がさらに多く巻かれ得、これによってスパイラルばね170に貯蔵されるエネルギーがますます増加し得る。スパイラルばね170は、外力により変形される場合、また本来の状態に戻ろうとする特性を有する。それゆえ、ロールドラム154に加えられた外力によりスパイラルばね170の一端171が回転してスパイラルばね170が変形された場合、スパイラルばね170は、本来の状態、即ち、スパイラルばね170の一端171の中心軸171Xとスパイラルばね170の他端172の中心軸172Xが同一線上に配置される
図9aの状態に戻るために、スパイラルばね170の他端172がスパイラルばね170の一端171と同じ方向に回転し得る。
【0080】
一実施例において、スパイラルばね170の他端172は、スパイラルばね170の一端171と同時に回転せず、スパイラルばね170に貯蔵されるエネルギーが一定水準以上に増加する場合に回転できる。具体的に、スパイラルばね170の他端172は、テープばねドラム延長部152Eに固定されており、テープばねドラム延長部152Eを回転させるために一定の力が必要である。従って、スパイラルばね170にテープばねドラム延長部152Eを回転させることのできる追加エネルギーが一端171の回転によりさらに貯蔵された以降からスパイラルばね170の他端172及びテープばねドラム延長部152Eが共に回転できる。
【0081】
図9cを参照すると、ロールドラム154が反時計回りに90度さらに回転した場合、スパイラルばね170の一端171は、反時計回りに90度さらに回転し、スパイラルばね170の他端172は、スパイラルばね170の一端171と一定水準の角度を維持して反時計回りに回転できる。一部の実施例において、ロールドラム154に連結されたスパイラルばね170の一端171の中心軸171Xと、テープばねドラム延長部152Eに連結されたスパイラルばね170の他端172の中心軸172Xは、約45度の差があり得る。このような差は、約45度(即ち、42度と48度との間)または45度以上または以下であってよく、その中で、例えば、25度乃至65度を含むその間の任意の値であってよい。スパイラルばね170の一端171とロールドラム154が回転し続けてもスパイラルばね170の一端171の中心軸171Xとスパイラルばね170の他端172の中心軸172Xが一定水準の角度差を維持することで、スパイラルばね170に貯蔵されるエネルギーは、一部の実施例において中心軸171Xと中心軸172Xとの間の差が約45度であることと関連した一定水準に維持され得る。本発明の少なくとも一部の実施例に係る表示装置100においては、テープばねドラム延長部152Eとロールドラム154を回転可能に連結し、スパイラルばね170の一端171及び他端172が両方とも回転可能であるように構成して、表示部DPを損傷させることもなく表示部DPとローラー部150のスリップを補償できる水準にスパイラルばね170の引張力を維持できる。即ち、ローラー部150の回転時にスパイラルばね170に貯蔵されたエネルギーは、作動時に表示部DPのスリップとローラー部150のスリップを補償するスパイラルばね170の引張力を維持するためにローラー部150が回転する間に維持される。
【0082】
[ローラー部のワインディング及びアンワインディング作動]
図10a及び
図10bは、本発明の一つ以上の実施例に係る表示装置100のローラー部150のワインディング及びアンワインディング作動を示した断面図である。
図10a及び
図10bにおいては、説明の便宜のために、ローラー部150の構成のうちモータ151、テープばねドラム152、テープばねケース153及びテープばねガイド156だけを示した。
【0083】
図10a及び
図10bを参照すると、本発明に係る表示装置100においては、ローラー部150のワインディングまたはアンワインディング作動時、表示部DPは、ローラー部150の外周面にワインディングまたはアンワインディングされ得、ヘッドバー162と連結されたテープばね161は、ローラー部150の内部に収容されるようにまたはローラー部150から延びるように配置され得る。
【0084】
まず、
図10aを参照すると、ローラー部150のワインディング時、テープばね161は、ローラー部150の内部に収容され得る。具体的に、テープばね161は、モータ151により回転するテープばねドラム152と表示装置100の内部で回転しないようにハウジング部HPに固定されるテープばねケース153との間に収容され得る。一実施例において、テープばね161は、テープばねドラム152と連結されてテープばねドラム152の外周面152Oにワインディングされ得る。
【0085】
そして、ヘッドバー162によりテープばね161と連結された表示部DPは、ローラー部150の外周面150Pにワインディングされ得る。即ち、表示部DPは、ローラー部150のテープばねケース153の外周面153Oに沿って配置され得る。
図10aに示されてはいないが、表示部DPは、テープばねケース153の両側に配置され、テープばねケース153の内部に配置されたモータ151と連結されて回転するように構成された複数のロールドラム154に連結され得る。そこで、表示部DPは、テープばねケース153が表示装置100の内部で回転しないように固定されて配置されても、複数のロールドラム154の回転によりテープばねケース153の外周面に沿ってワインディングされ得る。
【0086】
次に、
図10bを参照すると、ローラー部150のアンワインディング作動時、テープばね161は、ローラー部150の内部から引き出され得る。具体的に、テープばねドラム152の回転によりテープばねドラム152からアンワインディングされ得る。このとき、テープばね161は、テープばねガイド156により幅方向に広げられて上下方向に剛性が維持される状態でテープばねドラム152からアンワインディングされ得る。
【0087】
結果として、テープばね161の上端に連結されたヘッドバー162は上方向に移動でき、ヘッドバー162と連結された表示部DPも、テープばね161によりヘッドバー162と表示部DPの重さが少なくとも一部支持され、上方向に移動できる。そこで、表示部DPは、ローラー部150のテープばねケース153の外周面153Oからアンワインディングされ得る。
【0088】
一方、
図10a及び
図10bを参照すると、表示部DPの長さとローラー部150の周りは、ローラー部150が1回転してローラー部150の外周面に沿って表示部DPを完全に巻くように形成され得る。即ち、表示部DPの長さは、一実施例においてローラー部150の周りに該当する。このような配置は、ベースプレート155とテープばねケースサイド153Sの突出部153Pとの間の干渉を防止するためにも好ましい。一実施例において、突出部153Pは、ベースプレート155との接触を通してローラー部150の過回転を防止する。そこで、表示部DPは、ローラー部150のワインディングまたはアンワインディング時、ローラー部150に対してさらに安定して昇降できる。
【0089】
本発明の一実施例に係る表示装置100においては、表示部DPをワインディングまたはアンワインディングするローラー部150と、表示部DPを上下方向に移動させるテープばね170を作動させるモータ151を同じ空間に配置させる。即ち、モータ151は、ローラー部150のテープばねケース153の内部に備えられ、テープばね170は、テープばねケース153に結合されたロールドラム154の内部に位置されてローラー部150が占める空間を減らすことができる。これによって、表示装置100の作動空間を最小化することができる。
【0090】
従来の表示装置においては、表示部を上下方向に移動させる昇降部を作動させるために配置されるモータと、表示部がワインディングまたはアンワインディングされるローラー部が別に配置された。即ち、モータの軸が回転することで昇降部が上下方向に移動し、そこで、昇降部と連結された表示部がローラー部にワインディングまたはアンワインディングされる。従って、従来の表示装置においては、モータとローラー部がそれぞれ配置される別途の空間が必要であるので、表示装置の空間活用が難しく、表示装置全体の体積が増加するようになる問題点があった。
【0091】
そこで、本発明の実施例に係る表示装置100においては、表示部DPを上方向および/または下方向に移動させる昇降部としてテープばね161を適用し、テープばね161はまた、空間を減らすようにローラー部150の内部に収容され得る。モータ151を収容してモータ151により回転するローラー部150の外周面150Pに表示部DPがワインディングまたはアンワインディングされるように構成する。そこで、モータ151がテープばね161を上方向および/または下方向に移動させるように構成され、ローラー部150に収容されてローラー部150と共に回転するように構成することで、モータ151とローラー部150を一体化することができる。従って、本発明の実施例に係る表示装置100においては、表示部DPをワインディングまたはアンワインディングするローラー部150と、表示部DPを上方向および/または下方向に移動させるテープばね161を作動させるモータ151を同じ空間に配置させることで、表示装置100の作動空間を最小化することができ、表示装置100の空間活用を向上させることができる。
【0092】
図11aは、本発明の一実施例に係る表示装置1100のローラー部の斜視図である。
図11bは、本発明に係る表示装置1100のローラー部の断面図である。
図11a及び
図11bの表示装置1100は、
図1a乃至
図10bの表示装置100と比較して下記の別に明示された場合を除いて、構成が実質的に同一であり得る。従って、同じ構成の重複した説明は省略する。
【0093】
図11a及び
図11bを参照すると、ローラー部150は、ガイド部材GMをさらに含むことができる。
【0094】
本発明の実施例に係る表示装置1100においては、テープばねドラム152とテープばねケース153との間にガイド部材GMがさらに配置されることでテープばね161のワインディングまたはアンワインディングがさらに安定して遂行され得る。
【0095】
具体的に、ガイド部材GMは、テープばねドラム152とテープばねケース153との間でテープばね161をガイドするように配置され得る。ガイド部材GMは、テープばねドラム152の外周面152Oの一部に追加してさらに配置されることで、テープばねドラム152とテープばねケース153との間に配置されるテープばね161がアンワインディングされて形成される急激な形状変更を緩やかにすることができる。一実施例において、
図11bを参照すると、ガイド部材GMの外面は曲面になされ、ガイド部材GMの外面の曲面の曲率は、テープばねドラム152の外周面152Oの曲率と異なる曲率であり得る。そこで、ガイド部材GMは、テープばね161がアンワインディングされて形成する曲線形状を緩やかにすることができる。従って、本発明の一実施例に係る表示装置1100においては、テープばねドラム152とテープばねケース153との間にガイド部材GMがさらに配置されることでテープばね161のワインディングまたはアンワインディングがさらに安定して遂行され得、表示装置1100をさらに安定して駆動させることができる。
【0096】
本発明の実施例に係る表示装置は、下記のように説明および/または要約され得る。
【0097】
本発明の一つ以上の実施例に係る表示装置は、映像を表示するように構成された表示パネルを含む表示部、表示部をワインディングまたはアンワインディングするように構成されるローラー部、及びローラー部の駆動に対応して表示部を上方向または下方向に移動させるテープばねを含み、ローラー部は、モータ、モータを収容してモータと連結され、テープばねの第1端部が固定されてテープばねをワインディングまたはアンワインディングするように構成されるテープばねドラム、テープばねドラム及びテープばねを収容するテープばねケース、及びモータの両側と連結される複数のロールドラムを含むことができる。
【0098】
本発明の他の特徴によれば、ローラー部は、テープばねケースと連結されてテープばねケースに収容されるテープばねのワインディングまたはアンワインディング作動をガイドするテープばねガイドをさらに含むことができる。
【0099】
本発明のまた他の特徴によれば、表示装置は、表示部と連結されて表示部に信号を供給する印刷回路基板をさらに含み、ローラー部は、複数のロールドラムに連結され、印刷回路基板を支持するための平面部を有するベースプレートをさらに含み、印刷回路基板は、ベースプレートの平面部に配置され得る。
【0100】
本発明のまた他の特徴によれば、表示部は、表示部がワインディングされることでローラー部の外周面に対して1回転する長さを有し得る。
【0101】
本発明のまた他の特徴によれば、ローラー部は、テープばねドラムとテープばねケースとの間でテープばねをガイドするように配置されるガイド部材をさらに含むことができる。
【0102】
本発明のまた他の特徴によれば、ガイド部材の外面は曲面であり、曲面の曲率は、テープばねドラムの外周面の曲率と異なる曲率であり得る。
【0103】
本発明のまた他の特徴によれば、ローラー部は、弾性力を有し、第1端部は、複数のロールドラムのうち一つのロールドラムに連結され、第2端部は、テープばねドラムと連結されるスパイラルばねをさらに含むことができる。
【0104】
本発明のまた他の特徴によれば、テープばねドラムは、テープばねケースの内部からテープばねケースの外側に延びた延長部を含み、スパイラルばねの第2端部は、テープばねドラムの延長部と連結され得る。
【0105】
本発明のまた他の特徴によれば、スパイラルばねは、表示部がワインディングされることで弾性力を蓄積するように構成され得る。
【0106】
本発明のまた他の特徴によれば、ローラー部は、テープばねドラムの両側に配置されてテープばねドラムを支持し、テープばねドラムがテープばねケースに対して回転するようにする複数の第1軸受をさらに含むことができる。
【0107】
本発明のまた他の特徴によれば、ローラー部は、複数のロールドラムそれぞれの両側に配置されてロールドラムの両側を支持し、複数のロールドラムがテープばねケースに対して回転するようにする複数の第2軸受をさらに含むことができる。
【0108】
本発明のまた他の特徴によれば、ローラー部は、テープばねドラムの内部に配置されたモータをカバーし、テープばねドラムと連結されたモータフィックスをさらに含むことができる。
【0109】
本発明の一つ以上の実施例に係る表示装置は、映像を表示するように構成された表示部;表示部に結合されたテープばね;及び表示部及びテープばねをワインディングまたはアンワインディングするように構成されるローラー部を含み、ローラー部は、モータ;モータを収容してモータと連結され、テープばねをワインディングまたはアンワインディングするように構成されるテープばねドラム;テープばねドラム及びテープばねを収容するテープばねケース;及びモータの両側と連結される複数のロールドラムを含む。
【0110】
ローラー部は、複数のロールドラムのうち一つのロールドラム及びテープばねドラムに結合され、ローラー部に表示部がワインディングされることで弾性力を蓄積するスパイラルばねをさらに含むことができる。
【0111】
ローラー部は、複数のロールドラムの扁平部に結合され、少なくとも一つの平面を有するベースプレートをさらに含むことができる。
【0112】
表示装置は、表示部に結合され、ベースプレートの少なくとも一つの平面上に配置される印刷回路基板をさらに含むことができる。
【0113】
表示部は、ローラー部の周りに該当する長さを有し得る。
【0114】
本発明の一つ以上の実施例に係る表示装置は、表示部、及び表示部に結合されたテープばねをワインディングまたはアンワインディングするように構成されたローラー部を含み、ローラー部は、テープばねケース;テープばねをワインディングまたはアンワインディングするように構成され、少なくとも一部がテープばねケースの内部にある、テープばねドラム;テープばねドラムに連結され、少なくとも一部がテープばねドラムの内部にあるモータ;及びモータに連結されたロールドラムを含む。
【0115】
ローラー部は、テープばねの曲面をガイドするように構成された少なくとも一つの曲面を有するガイド素子をさらに含むことができる。
【0116】
ローラー部は、ロールドラムとテープばねドラムに結合され、ロールドラムとテープばねドラム間の直径差の結果として弾性力を蓄積するように構成されたスパイラルばねをさらに含むことができる。
【0117】
ローラー部は、扁平部を有することができ、表示装置は、表示部に結合され、ローラー部の扁平部上に配置される印刷回路基板をさらに含むことができる。
【0118】
以上、添付の図面を参照して、本発明の実施例をさらに詳細に説明したが、本発明は、必ずしもこのような実施例に限定されるものではなく、本発明の技術思想を外れない範囲内で多様に変形実施され得る。従って、本発明に開示された実施例は、本発明の技術思想を制限するためのものではなく、説明するためのものであり、このような実施例によって本発明の技術思想の範囲が制限されるものではない。それゆえ、以上において記述した実施例は、全ての面で例示的なものであり、制限的ではないものと理解すべきである。本発明の保護範囲は、下記の請求の範囲によって解釈されるべきであり、それと同等な範囲内にある全ての技術思想は、本発明の権利範囲に含まれるものと解釈されるべきである。
【0119】
前述した詳細な説明に照らして実施例に対してこれら及び他の変更がなされ得る。一般に、後述される特許請求の範囲で使用される用語は、請求項を請求項及び明細書に開示された特定の実施例に制限するものと解釈されてはならず、全ての可能な実施例とそのような請求の範囲が付与する等価物の全体範囲を含むものと解釈されるべきである。従って、請求項は、本開示により制限されない。
【符号の説明】
【0120】
100 ローラブル表示装置
150 ローラ部
151 モータ