(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-12-26
(45)【発行日】2024-01-10
(54)【発明の名称】分解洗浄可能な空調室内機
(51)【国際特許分類】
F24F 13/20 20060101AFI20231227BHJP
F24F 1/0063 20190101ALI20231227BHJP
F24F 13/22 20060101ALI20231227BHJP
【FI】
F24F1/0007 401A
F24F1/0063
F24F1/0007 361B
F24F1/0007 401D
(21)【出願番号】P 2022564764
(86)(22)【出願日】2021-04-29
(86)【国際出願番号】 CN2021091200
(87)【国際公開番号】W WO2021219108
(87)【国際公開日】2021-11-04
【審査請求日】2022-10-25
(31)【優先権主張番号】202010370192.0
(32)【優先日】2020-04-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202010368311.9
(32)【優先日】2020-04-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202020720119.7
(32)【優先日】2020-04-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202020718932.0
(32)【優先日】2020-04-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202020719622.0
(32)【優先日】2020-04-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】517383858
【氏名又は名称】海信(広東)空調有限公司
【氏名又は名称原語表記】Hisense (Guangdong) Air Conditioning Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】No 8 Hisense Road, Advanced Manufacturing Jiangsha Demonstration Park, Jiangmen City, Guangdong Province, PRC
(74)【代理人】
【識別番号】100098394
【氏名又は名称】山川 茂樹
(72)【発明者】
【氏名】シャン,イ
(72)【発明者】
【氏名】ファン,ミンジユ
(72)【発明者】
【氏名】チュー,ジェングオ
(72)【発明者】
【氏名】リ,デペン
【審査官】佐藤 正浩
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2019/007002(WO,A1)
【文献】特開平09-222237(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F24F 13/20
F24F 1/0063
F24F 13/22
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1開口が設けられる筐体と;
前記筐体内に設けられ、一側にファン駆動機構が設けられるベースと;
前記ベースに取外可能に接続され、前記第1開口を介して取外可能な風路部材であって、風路ケーシングを有し、前記風路ケーシングの内部には風路キャビティが形成される、風路部材と、
前記風路キャビティ内に設けられ、前記ファン駆動機構と取外可能に接続されるファンと;
一端が前記風路ケーシングにヒンジ装着され、他端が前記ベースと可動に接続されるロック部であって、前記ベースに接続されるとき、前記風路部材が前記第1開口を介して取り外されることを規制できる、ロック部と;を含む、
ことを特徴とする分解洗浄可能な空調室内機。
【請求項2】
前記風路ケーシングは、その左右両側にそれぞれ設けられる側壁を有し、各前記側壁にはそれぞれ一つの前記ロック部が設けられる、
ことを特徴とする請求項1に記載の分解洗浄可能な空調室内機。
【請求項3】
前記側壁には挿着孔が設けられ、前記ベースの各前記挿着孔に対応する位置にはロック溝が設けられ;
前記ロック部は本体を含み、前記本体の第1端には連結軸が設けられ、前記本体の第2端にはトグル部が設けられ、前記本体において前記連結軸と前記トグル部との間に係止部が設けられ、前記ロック部は2つの前記側壁の間に設けられ、前記連結軸を介して前記挿着孔内に内から外へ挿着され;
前記トグル部を回すと、前記本体を前記連結軸を中心に回転駆動して前記係止部を前記ロック溝に挿入することができ、また、前記トグル部を逆方向に回すと、前記本体を前記連結軸を中心に回転駆動して前記係止部を前記ロック溝から離脱させることができる、
ことを特徴とする請求項2に記載の分解洗浄可能な空調室内機。
【請求項4】
前記連結軸の前記本体に背く端には、ストッパ突起が径方向に沿って延設され、前記挿着孔の一側には、前記ストッパ突起を軸方向に沿って逃すための切り欠きが設けられ;
前記連結軸が前記挿着孔内に組付けられると、前記ストッパ突起が前記挿着孔の端部に当接する、
ことを特徴とする請求項3に記載の分解洗浄可能な空調室内機。
【請求項5】
前記本体の1つの曲がり角は、前記係止部を画定形成し、前記ロック溝は上下方向に延びる長尺状であり、前記ロック溝は上から下に向かうにつれて深さが徐々に大きくなっている、
ことを特徴とする請求項3に記載の分解洗浄可能な空調室内機。
【請求項6】
前記本体は前記第1端から前記第2端に向かうにつれて幅が徐々に広くなり;
前記係止部は前記本体の前記第2端の一側に位置し、前記トグル部は長尺板状であり、且つ前記本体の前記第2端の他側と一体的に滑らかに接続される、
ことを特徴とする請求項5に記載の分解洗浄可能な空調室内機。
【請求項7】
前記本体の側面にはストッパ部が突設され、前記ストッパ部は前記係止部と前記トグル部との間に位置し、前記側壁の内壁面には、前記ストッパ部に合わせる係合溝が設けられ、前記ロック部は前記ストッパ部が前記係合溝に接するまで回動すると、前記ロック部の回転が制限される、
ことを特徴とする請求項3に記載の分解洗浄可能な空調室内機。
【請求項8】
前記風路ケーシングの後側には、前記ベースと係止する係止構造が設けられることを特徴とする請求項2に記載の分解洗浄可能な空調室内機。
【請求項9】
前記係止構造は、前記風路ケーシングの後側底部に設けられる複数の第1スナップを含み、前記第1スナップは上に折り曲がって延び、前記ベースの底部には、各前記第1スナップと係合する複数の第1係合溝が設けられる、
ことを特徴とする請求項8に記載の分解洗浄可能な空調室内機。
【請求項10】
接続部は前記ベースの下側に沿って後方に延びるように形成され、前記第1係合溝は前記接続部と前記ベースとの接続箇所に設けられる、
ことを特徴とする請求項9に記載の分解洗浄可能な空調室内機。
【請求項11】
前記係止構造は、前記風路ケーシングの後側面の左右両端にそれぞれ設けられる第2係合溝をさらに含み、前記第2係合溝は前記風路ケーシングの前端に近接して設けられ、前記ベースには、各前記第2係合溝と一対一に対応して係合する第2スナップが設けられる、
ことを特徴とする請求項9に記載の分解洗浄可能な空調室内機。
【請求項12】
前記ベースの左右両側にはそれぞれ第1ガイドブロックが設けられ、前記風路ケーシングの両側の各前記第1ガイドブロックに相対する位置にはいずれも第2ガイドブロックが設けられ、前記第1ガイドブロックには上下方向に延びる第1ガイド面が設けられ、前記第2ガイドブロックには上下方向に延びる第2ガイド面が設けられ;
前記第2ガイド面は、前記第1ガイド面に合わせて摺動する、
ことを特徴とする請求項2に記載の分解洗浄可能な空調室内機。
【請求項13】
前記ベースは、底板と、前記底板の左右両側にそれぞれ接続され且つ前方に延びる側板
とを含み、前記底板の前側には、前記風路部材を上下に摺動させて組付けるための支持面が設けられ;
前記第1ガイドブロックは前記側板の内壁面に設けられ、前記第1ガイドブロックの後側面は前記第1ガイド面に規定され、前記第2ガイドブロックは前記側壁の外壁面に設けられ、前記第2ガイドブロックの前側面は前記第2ガイド面として規定される、
ことを特徴とする請求項12に記載の分解洗浄可能な空調室内機。
【請求項14】
前記ベースに接続され、前記ファンの上方を覆う蒸発部材をさらに含み、
前記蒸発部材の左端には端板が設けられ、前記風路部材の左端には外板が設けられ、前記端板は前記外板と上下合わせて当接する、
ことを特徴とする請求項12に記載の分解洗浄可能な空調室内機。
【請求項15】
前記ファンの一端にはブッシュが設けられ、前記ブッシュにはロックねじが径方向に沿って設けられ;
一方の前記側壁には軸受組立体が設けられ、他方の前記側壁には支持座が設けられ、前記支持座には軸孔と、前記軸孔の側部に連通し且つ前記ロックねじを逃がすための逃げ溝とが設けられ;
前記ファン駆動機構はモータ軸を有し、前記ファンの一端は前記軸受組立体に接続され、前記ファンの他端は前記ブッシュを介して前記軸孔を通過した後、前記モータ軸の外部に外嵌され、前記ロックねじは前記ブッシュと前記モータ軸をロックし;
前記軸孔の中心軸線、前記軸受組立体の中心軸線及び前記モータ軸の中心軸線が重なる、
ことを特徴とする請求項2に記載の分解洗浄可能な空調室内機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、2020年4月30日に中国特許局に出願された出願番号が202010370192.0であり、発明の名称が「分解洗浄可能な空調室内機」である中国特許出願の優先権と;
2020年4月30日に中国特許局に出願された出願番号が202010368311.9であり、発明の名称が「ハンドル及び空調室内機」である中国特許出願の優先権と;
2020年4月30日に中国特許局に出願された出願番号が202020720119.7であり、発明の名称が「分解洗浄可能な空調室内機」である中国特許出願の優先権と;2020年4月30日に中国特許局に出願された出願番号が202020718932.0であり、発明の名称が「分解洗浄可能な空調室内機」である中国特許出願の優先権と;2020年4月30日に中国特許局に出願された出願番号が202020719622.0であり、発明の名称が「分解洗浄可能な空調室内機」である中国特許出願の優先権とを主張し;
その開示内容の全ては参照により本開示に組み込まれる。
【0002】
本開示は空調技術分野に関し、特に分解洗浄可能な空調室内機に関する。
【背景技術】
【0003】
生活レベルの向上に伴い、人々は居住環境に対する要求がますます高くなり、空気調合機は環境温度及び/又は湿度などに対する調節作用により、部屋の快適性調節に広く応用されている。
【0004】
従来の空気調合機は、一定期間使用された後、内部の風路システムなどの部品に大量の塵が溜まり、有害菌が発生しやすく、空気調合機が二次汚染源になり、人の健康に害を及ばす。従来の空気調合機は、各部品の間の組付け関係が複雑で、ユーザーが自ら分解洗浄することができないため、現在、分解及び洗浄が容易な空気調合機の普及が広まっている。室内機が運転する時、ファンが回転し続け、空気が風路部材を経て蒸発部材と熱交換された後、吹出部材から吹き出される。空気中のほこりや細菌が風路部材に蓄積しやすく、
そのままでは、吹き出された空気の品質に影響を与え、さらにユーザーの健康に影響を与える。したがって、従来の分解洗浄可能な空気調合機では、風路部材が室内機の筐体及びベース体から取り外し可能に設けられ、これにより、風路部材の洗浄が容易になっている。しかし、従来の取外し可能な風路部材は、一般に、いくつかのねじを介してベース体及び筐体に接続されているため、取外の際に、風路部材上におけるすべてのねじを順に取り外す必要がある。また、取外の際には、再組付けができるように、各ねじの寸法及び取付位置を混同せずに保管する必要がある。このようにすると、洗浄作業に大きな不便を与え、ユーザーの体験が悪くなる。さらに、何回かねじの組付けを繰り返すと、ねじ穴が潰れて、風路部材の取付が不安定になる。
【発明の概要】
【0005】
本開示の実施例は分解洗浄可能な空調室内機を提供する。
【0006】
分解洗浄可能な空調室内機は、
第1開口が設けられた筐体と;
前記筐体内に設けられ、一側にファン駆動機構が設けられたベースと;
前記ベースに取外可能に接続され、前記第1開口を介して取外可能な風路部材であって、風路ケーシングを有し、前記風路ケーシングの内部には風路キャビティが形成される、風路部材と;
前記風路キャビティ内に設けられ、前記ファン駆動機構と取外可能に接続されたファンと;
一端が前記風路ケーシングにヒンジ装着され、他端が前記ベースと可動に接続されるロック部であって、前記ベースに接続されるとき、前記風路部材が前記第1開口を介して取り外されることを規制できる、ロック部と;を含む。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】本開示のいくつかの実施例に係る分解洗浄可能な空調室内機の構造概略図である。
【0008】
【
図2】本開示のいくつかの実施例に係る分解洗浄可能な空調室内機の分解図である。
【0009】
【
図3】本開示のいくつかの実施例に係る分解洗浄可能な空調室内機における風路部材とベースとの連結構造の概略図である。
【0010】
【
図4】本開示のいくつかの実施例に係る分解洗浄可能な空調室内機におけるロック部とベースとの連結構造の概略図である。
【0011】
【0012】
【
図6】本開示のいくつかの実施例に係る分解洗浄可能な空調室内機におけるロック部の構造概略図である。
【0013】
【0014】
【
図8】本開示のいくつかの実施例に係る分解洗浄可能な空調室内機の風路部材の底面から見た構成図である。
【0015】
【0016】
【
図10】本開示のいくつかの実施例に係る分解洗浄可能な空調室内機のベースの構造概略図である。
【0017】
【
図11】本開示のいくつかの実施例に係る分解洗浄可能な空調室内機のロック部の構造概略図である。
【0018】
【
図12】
図11のロック部の他の視点から見た構造概略図である。
【0019】
【
図13】本開示のいくつかの実施例に係る分解洗浄可能な空調室内機におけるベースと風路部材が組み立てられた後の底面図である。
【0020】
【0021】
【
図15】本開示のいくつかの実施例に係る分解洗浄可能な空調室内機のベースの部分拡大図である。
【0022】
【
図16】本開示のいくつかの実施例に係る分解洗浄可能な空調室内機の風路部材とロック部が組み立てられた後の構造概略図である。
【0023】
【0024】
【
図18】本開示のいくつかの実施例に係る分解洗浄可能な空調室内機の蒸発部材と風路部材が組み立てられた後の構造概略図である。
【0025】
【
図19】本開示のいくつかの実施例に係る分解洗浄可能な空調室内機におけるファンが風路部材及びファン駆動機構と組み立てられた後の構造概略図である。
【0026】
【0027】
【
図21】本開示のいくつかの実施例に係る分解洗浄可能な空調室内機の支持座の構造概略図である。
【0028】
【
図22】本開示のいくつかの実施例に係る分解洗浄可能な空調室内機におけるファン駆動機構及びリンクが風路部材と組み立てられた後の構造概略図である。
【0029】
【発明を実施するための形態】
【0030】
以下、図面と実施例を参照して、本開示の実施例をさらに詳しく説明する。以下の実施例は、本開示を説明するためのものであるが、本開示の範囲を限定するものではない。
【0031】
本開示の説明において、「上」、「下」、「前」、「後」、「左」、「右」、「頂」、「底」、「内」、「外」などの用語によって示された方位又は位置関係は、いずれも製品の使用状態及び図面に示す方位又は位置関係に基づき、本開示の説明の便宜又は説明の簡略化を図るためのものに過ぎなく、言及された装置又は素子が特定の方位を有し、特定の方位で構成される又は操作される必要があることを指示又は暗示するものではないと理解されるべきである。従って、本開示を限定するものと理解されるべきでない。具体的には、本実施例では、空調室内機が室内の壁に組み付けられた時、ユーザに向く側を前側/前面/前端とし、ユーザに背く側を後側/後面/後端とする。
【0032】
「第1」、「第2」という用語は説明の目的のみに用いられ、相対的な重要性を指示又
は暗示している、若しくは指示された技術的特徴の数を暗黙的に示すと理解されるべきでない。従って、「第1」、「第2」で限定されている特徴は、1つ又は複数の当該特徴を明示的又は暗黙的に含むことができる。本開示の説明では、特に説明がない限り、「複数」は2つ以上を意味する。
【0033】
なお、本開示の説明では、特に明確な規定又は限定がない限り、「取付」、「連結」及び「接続」という用語は、広義で理解されることを説明すべきである。例えば、固定接続されてもよいし、取外可能に接続してもよい;又は一体的に接続してもよい;機械的接続でもよいし、電気的接続でもよい;直接的に接続してもよいし、中間媒体を介して間接的に接続してもよいし、または2つの素子の内部の連通であってもよい。当業者にとって、上記用語の本開示における具体的な意味は具体的な状況に応じて理解され得る。
【0034】
図1は本開示のいくつかの実施例に係る分解洗浄可能な空調室内機の構造概略図である。
図2は本開示のいくつかの実施例に係る分解洗浄可能な空調室内機の分解図である。
図1及び
図2に示すように、本開示の実施例における分解洗浄可能な空調室内機は、筐体1、ベース2、風路部材3、ファン4、蒸発部材5及び吹出部材6を含み、ベース2、風路部材3、ファン4及び蒸発部材5はいずれも筐体1内に設けられる。
【0035】
ここで、ベース2の両側と筐体1の両側内壁とは固定接続され、一つの取付体を形成する。風路部材3はベース2に取り付けられ、ファン4は風路部材3の中に設けられる。蒸発部材5は、ベース2に接続され、ファン4の上部空間に覆設される。筐体1の底部には第1開口11が設けられ、第1開口11には吹出部材6が設けられ、吹出部材6は下パネル61と導風部62を含む。下パネル61は第1開口11に蓋がされ、下パネル61の前端は筐体1に可動に接続される。下パネル61には吹出口611が設けられ、導風部62は空気を案内するために吹出口611に設けられる。
図4に示すように、風路部材3は風路ケーシング31を含み、風路ケーシング31内に風路キャビティ311が設けられる。筐体1には吸込口(図示せず)が設けられ、吸込口は風路キャビティ311の入口と連通する。これにより、空調室内機の具体的な動作過程において、空気は吸込口から風路キャビティ311に入った後、ファン4、蒸発部材5を介して熱交換されて、吹出口611から吹き出される。
【0036】
風路部材3はベース2に取外可能に接続され、第1開口11を介して取外可能であるため、風路部材3の取外清浄作業が容易にできる。また、ベース2の一側にはファン駆動機構8が取り付けられ、ファン4はファン駆動機構8と取外可能に接続されることにより、ファン4を風路部材3から取り外して洗浄するのが容易にできる。また、ファン駆動機構8はベース2の側部に設けられるため、帯電したファン駆動機構8がファン4と一緒に取り外されることを回避でき、取外作業及び洗浄作業の安全性が効果的に保証できる。
【0037】
図3は本開示のいくつかの実施例に係る分解洗浄可能な空調室内機における風路部材とベースとの連結構造の概略図である。
図3に示すように、風路部材3とベース2とはロック部9により取外し可能に接続され、ロック部9は、一端が風路ケーシング31にヒンジ装着され、他端がベース2と可動に接続される。ロック部9はベース2に接続されると、風路部材3が第1開口11を介して取り外されることを規制して、風路部材3とベース2との組付け安定性を保証する。また、ロック部9はベース2と可動に接続されるため、ロック部9をベース2から離脱させると、風路部材3をベース2からロック解除することにより、風路部材3をベース2から取り外すことができ、このため、洗浄が容易になる。このように、ねじなどのコネクタにより風路ケーシング31をベース2に固定接続する必要はなく、取外操作が簡単で、取り外しを何度も繰り返しても、接続の安定性が維持でき、コネクタの誤装着や装着漏れなどのリスクも効果的に回避できる。
【0038】
図4は本開示のいくつかの実施例に係る分解洗浄可能な空調室内機におけるロック部とベースとの連結構造の概略図である。
図5は
図4のA部の部分拡大図である。
図6は本開示のいくつかの実施例に係る分解洗浄可能な空調室内機のロック部の構造概略図である。
図7は
図6のB部の部分拡大図である。
図4から
図7に示すように、風路ケーシング31はその左右両側にそれぞれ設けられた側壁312を有し、各側壁312には一つのロック部9が設けられる。
【0039】
図8は本開示のいくつかの実施例に係る分解洗浄可能な空調室内機の風路部材の底面から見た構成図である。
図9は
図8のC部の部分拡大図である。
図10は本開示のいくつかの実施例に係る分解洗浄可能な空調室内機のベースの構造概略図である。
図11は本開示のいくつかの実施例に係る分解洗浄可能な空調室内機のロック部の構造概略図である。
図12は
図11のロック部の他の視点から見た構造概略図である。
図9に示すように、側壁312には挿着孔3121が設けられ、
図5、
図7に示すように、ベース2の各挿着孔3121に対応する位置にはロック溝21が設けられる。
図11、
図12に示すように、ロック部9は本体91を含み、本体91の第1端911には連結軸92が設けられ、本体91の第2端912にはトグル部93が設けられる。また、本体91において、連結軸92とトグル部93との間には係止部94が設けられる。ロック部9は、2つの側壁312の間に設けられ、連結軸92を介して挿着孔3121内に内から外へ挿着される。トグル部93を回すと、本体91を連結軸92を中心に回転駆動することができ、これにより、係止部94をロック溝21に挿入し、風路部材3をロックすることができる。
図3から
図5において、ロック部9はロック溝21とロックされた状態であり、トグル部93を逆方向に回すと、係止部94をロック溝21から離脱させるまで本体91を連結軸92を中心に回転駆動することができ、風路部材3のロック解除を実現する。
図6と
図7において、ロック部9はロック溝21と離脱状態である。ロック部9の操作が簡単で、風路部材3とベース2との間の迅速な着脱が可能になる。
【0040】
図5、
図7、
図11、
図12に示すように、連結軸92は本体91に垂直に設けられ、本体91は側壁312の内壁面に平行に貼設されているため、ロック部9の取付スペースが節約され、風路部材3の一体性が保証される。
【0041】
さらに、
図11、
図12に示すように、本開示のいくつかの実施例では、連結軸92の本体91に背く端には、ストッパ突起921が径方向に沿って延設されている。
図8、
図9に示すように、挿着孔3121の一側には、ストッパ突起921を軸方向に沿って逃がすための切り欠き3122が設けられ、切り欠き3122は、挿着孔3121の径方向において挿着孔3121と連通する。連結軸92が挿着孔3121内に組み付けられると、ストッパ突起921が挿着孔3121の端部に当接する。
【0042】
図16は本開示のいくつかの実施例に係る分解洗浄可能な空調室内機の風路部材とロック部が組み立てられた後の構造概略図である。
図17は
図16のD部の部分拡大図である。
図16、
図17に示すように、ロック部9を取り付ける時に、連結軸92を挿着孔3121に位置合わせしつつ、ストッパ突起921を切り欠き3122に合わせて、連結軸92を挿着孔3121の内側から外側へ通過させ、かつストッパ突起921を切り欠き3122に完全に通過させた後、ストッパ突起921が切り欠き3122を避け、挿着孔3121の外周領域における側壁312の外壁面に当接するように、連結軸92を回転させる。これにより、連結軸92に対してストッパ効果や位置規制の効果を果たし、ロック部9が挿着孔3121から脱落することを防止する。
【0043】
引き続き
図10、
図11、
図12に示すように、本開示のいくつかの実施例では、本体91の1つの曲がり角は、係止部94を画定形成し、ロック溝21は上下方向に延びる長尺状であり、ロック溝21は上から下に向かうにつれて深さが徐々に大きくなり、係止部
94とロック溝21とのロック及びロック解除を容易にする。
【0044】
図11、
図12に示すように、本開示のいくつかの実施例では、本体91は第1端911から第2端912に向かうにつれて幅が徐々に広くなり、本体91全体が扇形構造になる。一方でロック部9の強度剛性の要求を満たし、他方で体積と重量を減少しつつ、美観性を向上させる。そして、係止部94及びトグル部93は、それぞれ本体91の第2端912の対向する両側に接続される。トグル部93は長尺板状であり、且つ本体91の側辺に滑らかに接続される。例示的には、ハンドルの重量を低減するために、トグル部93の幅は本体91の第2端912の幅の1/4~1/3である。
【0045】
強度を保証しつつ、生産コスト及び組付け要求を低減するために、本体91、連結軸92及びトグル部93は一体成形される。
【0046】
ロック部9がロック解除可能な位置に回動させる時に、風路部材3の取外を容易にし、取外作業に対するロック部9の干渉を防止するために、
図11に示すように、本体91の側面にはストッパ部913が突設される。ストッパ部913は係止部94とトグル部93との間に位置し、前記側壁312の内壁面には係合溝3123が設けられる。
図8、
図9に示すように、ロック部9はストッパ部913が係合溝3123に接するまで回動すると、ロック部9の回転が制限される。
【0047】
さらに、風路ケーシング31の後側には、ベース2と係止する係止構造313が設けられる。係止構造313とロック部9との協働作用により、風路ケーシング31をベース2に固定することができ、着脱を容易にする。
【0048】
図8、
図9に示すように、係止構造313は、風路ケーシング31の後側底部に設けられた複数の第1スナップ3131を含み、第1スナップ3131は上に折り曲がって延びる。
図10に示すように、ベース2の底部には、各第1スナップ3131と係合する複数の第1係合溝22が設けられる。風路部材3がベース2に押し込まれ、目標位置に組付けられると、第1スナップ3131は、ベース2における第1係合溝22に係合して固定される。これにより、風路部材3の上下方向の自由度を制限し、ロック部9と協働して風路部材3の安定性を保証する。
【0049】
例示的には、
図10に示すように、接続部23はベース2の下側に沿って後方に延びるように形成され、第1係合溝22は接続部23とベース2との接続箇所に設けられる。本実施例では、左右方向に間隔を開けて4つの第1係合溝22が設けられる。
【0050】
さらに、係止構造313は、風路ケーシング31の後側面の左右両端にそれぞれ設けられた第2係合溝3132をさらに含み、
図8、
図9に示すように、第2係合溝3132は風路ケーシング31の前端に近接して設けられる。
図10に示すように、ベース2には、各第2係合溝3132と一対一に対応して係合する第2スナップ24が設けられる。風路ケーシング31が後向きにベース2内に押し込まれた場合、第2スナップ24が第2係合溝3132に係合された瞬間に、目標位置到達を提示するための「カチッ」の音が出る。且つ、係合された瞬間に頓挫感が出て、風路ケーシング31が目標位置に組み付けられたことをユーザーに知らせる。これにより、ユーザーが組み付け状態を感知しやすくなる。
【0051】
図13は本開示のいくつかの実施例に係る分解洗浄可能な空調室内機におけるベースと風路部材とが組み立てられた後の底面図である。
図14は
図13のA-Aに沿った断面図である。
図15は本開示のいくつかの実施例に係る分解洗浄可能な空調室内機のベースの部分拡大図である。
図13から
図15に示すように、ベース2の左右両側にはそれぞれ第1ガイドブロック25が設けられ、風路ケーシング31の両側の各第1ガイドブロック2
5に相対する位置にはいずれも第2ガイドブロック314が設けられる。第1ガイドブロック25には上下方向に延びる第1ガイド面251が設けられ、第2ガイドブロック314には上下方向に延びる第2ガイド面3141が設けられる。第2ガイド面3141は、第1ガイド面251に合わせて摺動する。風路部材3は、着脱過程において、第1ガイド面251と第2ガイド面3141の摺動によりガイドでき、手間をかけて左右方向における位置決めの距離を事前に推定する必要はなく、一回で取付の位置を決めることが可能であり、試行錯誤や調整を何度も行う必要はなく、着脱の効率が向上する。
【0052】
ベース2は、底板26と、底板26の左右両側にそれぞれ接続され且つ前方に延びる側板27とを含む。底板26の前側には、風路部材3を上下に摺動させて組付けるための支持面261が設けられる。
図10、
図15に示すように、2つの第1ガイドブロック25はそれぞれベース2の左右の2つの側板27の内壁面に設けられ、第1ガイドブロック25の後側面は第1ガイド面251に規定される。具体的には、
図16、
図17に示すように、第2ガイドブロック314は、風路ケーシング31の両側の外壁面に設けられ、第2ガイドブロック314の前側面は、第2ガイド面3141として規定される。取付の過程において、第2ガイドブロック314を第1ガイドブロック25と支持面261との間に、上向きに挿入することにより、第2ガイド面3141を第1ガイドブロック25における第1ガイド面251の後側に貼り付け、第2ガイドブロック314の後側面を支持面261に接触させ、ガイドの精度を高める。
【0053】
図18は本開示のいくつかの実施例に係る分解洗浄可能な空調室内機の蒸発部材と風路部材が組立てられた後の構造概略図である。
図18に示すように、蒸発部材5の左端には端板51が設けられ、風路部材3の左端には外板32が設けられ、端板51は外板32と上下合わせてシール当接する。端板51を用いて、さらに風路部材3を位置決めするができ、風路部材3の組立精度と接続の安定性を高めることができる。
【0054】
図18、
図19に示すように、端板51は半円状であり、端板51の下側辺には第1円弧溝が形成してある。外板32は半円状であり、外板32の上側辺には第2円弧溝が形成してある。端板51の下側辺が外板32の上側辺に上下合わせて当接すると、第1円弧溝と第2円弧溝によって、軸受組立体10を取り付けるための円孔が形成される。本開示の他の実施例では、端板51と外板32は、方形または他の形状の構造を採用してもよい。
【0055】
図19は本開示のいくつかの実施例に係る分解洗浄可能な空調室内機におけるファンが風路部材及びファン駆動機構と組み立てられた後の構造概略図である。
図20は
図19のE部の部分拡大図である。
図21は本開示のいくつかの実施例に係る分解洗浄可能な空調室内機の支持座の構造概略図である。
図19から
図21に示すように、ファン4の一端にはブッシュ41が設けられ、ブッシュ41にはロックねじ42が径方向に沿って設けられる。一方の側壁312には軸受組立体10が設けられ、他方の側壁312には支持座20が設けられる。支持座20には軸孔201と、軸孔201の側部に連通し且つロックねじ42を逃がすための逃げ溝202とが設けられ、逃げ溝202は、軸孔201の径方向において軸孔201と連通する。ファン駆動機構8はモータ軸81を有し、ファン4の一端は軸受組立体10に接続され、ファン4の他端はブッシュ41を介して軸孔201を通過した後、モータ軸81の外部に外嵌され、ロックねじ42はブッシュ41とモータ軸をロックする。軸孔201の中心軸線、軸受組立体10の中心軸線及びモータ軸81の中心軸線が重なり、これにより、ファン4の取付の同軸度を保証し、ファン4の取付の安定性を保証する。風路部材3の取付時、まずファン4を風路部材3に取り付ける。ファン4の取付過程では、まず、ファン4の一端を軸受組立体10に取り付け、そして、ブッシュ41上におけるロックねじ42を逃げ溝202に対して位置合わせをして、ブッシュ41を支持座20の軸孔201に通過させ、ブッシュ41の位置を支持座20により事前に決め、最後に、組み立てられたファン4及び風路部材3全体をベース2に取り付け、風路部材3
が目標位置に組み立てられた後、ブッシュ41とファン駆動機構8のモータ軸81も同軸となり、そして、ファン4のブッシュ41とモータ軸81とを容易に位置合わせをして一回で取り付けることで、組付け効率が向上する。また、ファン4をファン駆動機構8から取り外す時、ファン4を軸方向に沿って、ファン駆動機構8に背く側へ一定の距離を退避させた後、ブッシュ41は軸孔201を通過し、且つブッシュ41上におけるロックねじ42は同時に逃げ溝202を通過する。ブッシュ41はモータ軸81から離脱した後、依然として支持座20に支持され、これにより、ファン4がモータ軸81から離脱して支持を失うことによる破損を回避することができる。
【0056】
本実施例では、支持座20は風路部材3と一体成形することができるため(図示せず)、支持座20と風路部材3との組付作業を減らすことができる。
【0057】
同様に、支持座20は風路部材3と取外可能に接続されるように設けられてもよい。例示的には、
図19から
図21に示すように、右側の側壁312には取付溝3124が設けられ、支持座20は取付溝3124と取外可能に接続される。支持座20の外周には挿着突起203と固定ブロック204が間隔をあけて設けられ、固定ブロック204には固定孔2041が設けられる。取付溝3124には挿着突起203が挿着する挿入孔(図示せず)と、固定ブロック2044に対応して取り付けられる取付位置とが設けられる。このように、支持座20は、それぞれ挿着突起203が挿入孔内に挿入されることと、固定ブロック204が取付位置に当接することにより位置決めを実現し、さらに固定孔2041を介して固定ブロック204に固定連結され、これにより、支持座20を風路部材3の一側壁312に取り付ける。例示的には、取付位置は側壁312に設けられた取付台である。
【0058】
本開示のいくつかの実施例では、
図16に示すように、側壁312の上端には凝縮水路3125が設けられ、凝縮水路3125の末端には排水口3125aが設けられる。蒸発部材5によって形成された凝縮水は、凝縮水路3125に集められ、凝縮水路3125の末端の排水口3125aを通って排出されることで、空調室内機の正常な運転が保証される。
【0059】
いくつかの実施例では、
図1、
図2に示すように、空調室内機は、第1開口11に設けられ、第1開口11を開閉するための吹出部材6をさらに含む。吹出部材6は、下パネル61及び導風部62を含み、上パネルの前端は筐体1と可動に接続され、下パネル61には吹出口611が設けられ、吹出口611には導風部62が設けられる。
図16に示すように、風路ケーシング31の前側下端には、下パネル61と係合する複数の係合部33が設けられ、風路ケーシング31、下パネル61、及びベース2を締結して、空調室内機の安定性を向上させる。
【0060】
図22は本開示のいくつかの実施例に係る分解洗浄可能な空調室内機におけるファン駆動機構及びリンクが風路部材と組み立てられた後の構造概略図である。
図23は
図22のF部の部分拡大図である。
図22と
図23に示すように、ベース2の一側には導風駆動機構30が設けられ、導風駆動機構30の動力出力端にはリンク40が接続され、リンク40は導風部62と取外可能に接続される。風路ケーシング31の下側には、導風駆動機構30に近い側にリンク40が通過するための開口溝34が設けられる。導風駆動機構30は、リンク40により導風部62を揺動させて、吹き出し方向を変更する。また、リンク40は開口溝34を通過して、風路キャビティ311内に延びる。風路部材3を取り外す際には、まずリンク40と導風部62との接続を解除する。その後、開口溝34を介して導風駆動機構30の一側までリンク40を回転させることで、取外位置を譲る。これにより、吹出部材6を取り外す際にリンク40による干渉を回避し、風路部材3の円滑な取外を保証することができる。同時に、リンク40を回転させる操作により、リンク40を導
風駆動機構30から取り外すことを回避でき、取外と組立のプロセスが簡略化される。
【0061】
一般的には、開口溝34は、角形溝または円弧溝とし、リンク40の取付または取外の操作を可能にできればよい。
【0062】
いくつかの実施例では、
図1と
図2に示すように、筐体1の前側には第2開口12が設けられる。第2開口12には、第2開口12を開閉するための前パネル7が設けられる。前パネル7を開けることにより、蒸発部材5の局所的なクリーニングをすることができる。
【0063】
本開示における空調室内機の取外及び取付の過程では、取外しの場合は、吹出部材6及びファン4等の部材を取外し完了の状態又は取外可能な状態にしたときに、ロック部9のトグル部93を動かして、ロック部9をロック溝21から離脱させるように前方に回動させる。そして、第1開口11を介して風路ケーシング31を下方に引き出し、風路部材3の取外を実現する。組付ける場合は、ベース2上における第2スナップ24が風路ケーシング31の第2係合溝3132に係合されるまで、風路ケーシング31を第1開口11を介してベース2内へ奥向きに押し込む。この時、風路ケーシング31が目標位置に組み付けられる。その後、ロック部9を後方に回動させて、係止部94をベース2のロック溝21に係合させてロックする。
【0064】
以上のように、本開示の実施例は分解洗浄可能な空調室内機を提供する。風路部材3がベース2に取付可能に接続されることにより、風路部材3の取外洗浄作業は容易になる。ファン4は、風路キャビティに設けられ、且つベース2上におけるファン駆動機構8と取外可能に接続されることにより、風路部材3からファン4を取外して洗浄することが容易になる。また、ファン駆動機構8がベース2の側部に設けられるため、帯電したファン駆動機構8がファン4と一緒に取り外されることを回避し、取外過程及び洗浄過程の安全性を保証することができる。なお、ロック部9によって、風路部材3をベース2にロックし、ロック部9の一端を風路ケーシング31にヒンジ装着し、他端をベース2と可動に接続し、ロック部9がベース2に接続されるとき、風路部材3が第1開口11を介して取り外されることを規制することができ、風路部材3とベース2との組付け安定性を保証する。また、ロック部9はベース2と可動に接続されるため、ロック部9がベース2から離脱すると、風路部材3をベース2からロック解除することにより、風路部材3をベース2から取り外すことができ、このため、洗浄が容易になる。このように、ねじなどのコネクタにより風路ケーシング31をベース2に固定接続する必要はなく、取外操作が簡単で、取り外しを何度も繰り返しても、接続の安定性が維持でき、コネクタの誤装着や装着漏れなどのリスクも効果的に回避できる。
【0065】
本明細書は、添付図面を参照して本開示を開示し、任意の装置またはシステムの製造および使用、適切な材料の使用、ならびに任意の組合せを使用する方法を含めて、当業者が本開示を実施することを可能にする。本開示の範囲は、保護対象とする技術案によって規定され、当業者が想到する他の例も含むものである。そのような他の例が、保護対象とする技術案の文言と異ならない構造要素を含む限り、またはそのような他の例が、保護対象とする技術案の文言と実質的に区別されない等価構造要素を含む限り、そのような他の例は、本開示の範囲に記載された保護対象とする技術案によって定められた保護範囲内にあると見なされるべきである。
【符号の説明】
【0066】
1、筐体;11、第1開口;12、第2開口;
2、ベース;21、ロック溝;22、第1係合溝;23、接続部;24、第2スナップ;25、第1ガイドブロック;251、第1ガイド面;26、底板;261、支持面;27
、側板;
3、風路部材;31、風路ケーシング;311、風路キャビティ;312、側壁;3121、挿着孔;3122、切り欠き;3123、係合溝;3124、取付溝;3125、凝縮水路;3125a、排水口;313、係止構造;3131、第1スナップ;3132、第2係合溝;314、第2ガイドブロック;3141、第2ガイド面;32、外板;33、係合部;34、開口溝;
4、ファン;41、ブッシュ;42、ロックねじ;
5、蒸発部材;51、端板;
6、吹出部材;61、下パネル;611、吹出口;62、導風部;
7、前パネル;
8、ファン駆動機構;81、モータ軸;
9、ロック部;91、本体;911、第1端;912、第2端;913、ストッパ部;92、連結軸;921、ストッパ突起;93、トグル部;94、係止部;
10、軸受組立体;
20、支持座;201、軸孔;202、逃げ溝;203、挿着突起;204、固定ブロック;2041、固定孔;
30、導風駆動機構;
40、リンク。