(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-12-26
(45)【発行日】2024-01-10
(54)【発明の名称】プログラム、情報処理装置、方法及びシステム
(51)【国際特許分類】
G06Q 30/0601 20230101AFI20231227BHJP
【FI】
G06Q30/0601
(21)【出願番号】P 2023159125
(22)【出願日】2023-09-22
【審査請求日】2023-09-22
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】515005677
【氏名又は名称】BASE株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002815
【氏名又は名称】IPTech弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】神宮司 誠仁
(72)【発明者】
【氏名】徳永 優作
(72)【発明者】
【氏名】渡邊 風樹
【審査官】大野 朋也
(56)【参考文献】
【文献】特開2018-128805(JP,A)
【文献】特開2020-013461(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2015/0113386(US,A1)
【文献】特開2004-038230(JP,A)
【文献】特開2020-052833(JP,A)
【文献】特開2022-052481(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
プロセッサとメモリとを備えるコンピュータを動作させるためのプログラムであって、前記プログラムは、ユーザが出品する商品についての電子商取引サイトを構築するものであり、
前記プログラムは、前記プロセッサに、
前記ユーザから前記商品に係る商品名及び商品写真の少なくとも一つの入力を受け入れる第1ステップと、
前記第1ステップで受け入れた前記商品名及び前記商品写真の少なくとも一つに、予め定めたテキストを付加したプロンプトを生成する第2ステップと、
前記第2ステップで生成した前記プロンプトを、前記コンピュータと異なるコンピュータに実現された大規模言語モデルに入力して、この大規模言語モデルから前記商品名及び前記商品写真の少なくとも一つに係る商品説明文案を取得する第3ステップとを実行させる、プログラム。
【請求項2】
前記第1ステップにおいて、前記ユーザから前記商品名及び前記商品写真の少なくとも一つに加えて前記商品の特徴の入力を受け入れ、
前記第2ステップにおいて、前記第1ステップで受け入れた前記商品名及び前記商品写真の少なくとも一つ、及び、前記商品の特徴に、予め定めた前記テキストを付加したプロンプトを生成する、請求項1に記載のプログラム。
【請求項3】
前記第2ステップにおいて、前記テキストに前記大規模言語モデルに対する指示を含める、請求項1に記載のプログラム。
【請求項4】
前記第2ステップにおいて、前記テキストに前記商品説明文案の文字数の範囲の指定を含める、請求項1に記載のプログラム。
【請求項5】
前記第2ステップにおいて、前記テキストに前記大規模言語モデルに入力した前記商品名及び前記商品写真の少なくとも一つに基づいた前記商品説明文案の生成の指示を含める、請求項1に記載のプログラム。
【請求項6】
前記第2ステップにおいて、前記テキストに前記商品説明文案のフォーマットの指定を含める、請求項1に記載のプログラム。
【請求項7】
前記第2ステップにおいて、前記テキストに前記商品説明文案から除外する単語の一覧を含める、請求項1に記載のプログラム。
【請求項8】
前記メモリには、前記電子商取引サイトにおける商品説明文の例文が格納されており、
前記第2ステップにおいて、前記テキストに前記商品説明文の例文を含める、請求項1に記載のプログラム。
【請求項9】
前記第2ステップにおいて、前記テキストに前記ユーザからの入力を受け入れた前記商品名及び前記商品写真の少なくとも一つを含む前記商品説明文の例文を含める、請求項8に記載のプログラム。
【請求項10】
前記プログラムは、前記プロセッサに、さらに、前記大規模言語モデルから取得した前記商品説明文案を前記ユーザに提示し、この商品説明文案を用いて前記電子商取引サイトを構築することについての承認を求める第4ステップを実行させる、請求項1に記載のプログラム。
【請求項11】
前記プログラムは、前記プロセッサに、さらに、前記第4ステップにおいて承認を得た前記商品説明文案を商品説明文として前記電子商取引サイトを構築する第5ステップを実行させる、請求項10に記載のプログラム。
【請求項12】
前記プログラムは、前記プロセッサに、さらに、
前記第4ステップにおいて提示した前記商品説明文案に対する修正入力を受け入れる第6ステップと、
前記第6ステップで受け入れた前記修正入力を前記商品説明文案に反映した商品説明文により前記電子商取引サイトを構築する第7ステップと、を実行させる、請求項10に記載のプログラム。
【請求項13】
前記第1ステップにおいて、前記ユーザから前記商品に係る前記商品写真の入力を受け入れ、
前記プログラムは、前記プロセッサに、さらに、前記第1ステップで受け入れた前記商品に係る前記商品写真を表すテキストを生成する第8ステップを実行し、
前記第2ステップにおいて、前記第1ステップで受け入れた前記商品名及び前記商品写真の少なくとも一つ、及び、前記第8ステップで生成した前記商品に係る前記商品写真を表すテキストに、予め定めた前記テキストを付加したプロンプトを生成する、請求項1に記載のプログラム。
【請求項14】
前記メモリには、写真の特徴量を算出して、この特徴量に基づいて物体の検出を行う機械学習モデルが格納されており、
前記第8ステップにおいて、前記機械学習モデルを用いて前記商品写真に撮影されている物体を検出し、この物体の名前を、前記商品写真を表すテキストとする請求項13に記載のプログラム。
【請求項15】
プロセッサとメモリとを備えた情報処理装置であって、前記情報処理装置は、ユーザが出品する商品についての電子商取引サイトを構築するものであり、
前記プロセッサは、
前記ユーザから前記商品に係る商品名及び商品写真の少なくとも一つの入力を受け入れる第1ステップと、
前記第1ステップで受け入れた前記商品名及び前記商品写真の少なくとも一つに、予め定めたテキストを付加したプロンプトを生成する第2ステップと、
前記第2ステップで生成した前記プロンプトを、前記
情報処理装置と異なる
情報処理装置に実現された大規模言語モデルに入力して、この大規模言語モデルから前記商品名及び前記商品写真の少なくとも一つに係る商品説明文案を取得する第3ステップとを実行する、情報処理装置。
【請求項16】
プロセッサとメモリとを備えるコンピュータにより実行される方法であって、前記コンピュータは、ユーザが出品する商品についての電子商取引サイトを構築するものであり、
前記プロセッサは、
前記ユーザから前記商品に係る商品名及び商品写真の少なくとも一つの入力を受け入れる第1ステップと、
前記第1ステップで受け入れた前記商品名及び前記商品写真の少なくとも一つに、予め定めたテキストを付加したプロンプトを生成する第2ステップと、
前記第2ステップで生成した前記プロンプトを、前記コンピュータと異なるコンピュータに実現された大規模言語モデルに入力して、この大規模言語モデルから前記商品名及び前記商品写真の少なくとも一つに係る商品説明文案を取得する第3ステップとを実行する、方法。
【請求項17】
ユーザが出品する商品についての電子商取引サイトを構築するシステムであって、
前記ユーザから前記商品に係る商品名及び商品写真の少なくとも一つの入力を受け入れる手段と、
前記受け入れる手段が受け入れた前記商品名及び前記商品写真の少なくとも一つに、予め定めたテキストを付加したプロンプトを生成する手段と、
前記プロンプトを生成する手段が生成した前記プロンプトを、前記
システムと異なる
システムに実現された大規模言語モデルに入力して、この大規模言語モデルから前記商品名及び前記商品写真の少なくとも一つに係る商品説明文案を取得する手段とを有する、システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、プログラム、情報処理装置、方法及びシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
電子商取引サイトでは、このサイトのオーナーであるユーザが、商取引の対象となるアイテムの名称、説明文等を作成して電子商取引サイトに掲載し、電子商取引サイトの利用者がこのアイテムの名称、説明文等を閲覧してアイテムの購買の有無を判断している。電子商取引サイトをユーザが自身で構築するのは手間がかかるので、近年、電子商取引サイト用のテンプレート等を用意し、このテンプレートに沿ってユーザがアイテムの名称、説明文等を入力すると、電子商取引サイトを構築する業者が出現している。
【0003】
上述した技術に関連して、ユーザが入力した文章と、ユーザプロファイルとに基づいて、商品・サービスを紹介する文章を生成するシステムが知られている(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に記載された技術では、ユーザが一定量の文章を入力しないとシステムが商品等を紹介する文書を生成しない。従って、ユーザにとって電子商取引サイトにおけるアイテムの説明文を作成する手間が依然として残っていた。
【0006】
そこで、本開示は、電子商取引サイトのオーナーであるユーザが簡易にアイテムを出品することが容易となる技術を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
プロセッサとメモリとを備えるコンピュータを動作させるためのプログラムである。プログラムは、ユーザが出品する商品についての電子商取引サイトを構築するものであり、プログラムは、プロセッサに、ユーザから商品に係る商品名及び商品写真の少なくとも一つの入力を受け入れる第1ステップと、第1ステップで受け入れた商品名及び商品写真の少なくとも一つに、予め定めたテキストを付加したプロンプトを生成する第2ステップと、第2ステップで生成したプロンプトを、コンピュータと異なるコンピュータに実現された大規模言語モデルに入力して、この大規模言語モデルから商品名及び商品写真の少なくとも一つに係る商品説明文案を取得する第3ステップとを実行させる。
【発明の効果】
【0008】
本開示によれば、電子商取引サイトのオーナーであるユーザが簡易にアイテムを出品することが容易となる技術を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】本開示に係るシステムの概要を示す図である。
【
図2】一実施形態に係るシステムの全体の構成を示す図である。
【
図3】一実施形態に係る端末装置の機能的な構成を示す図である。
【
図4】一実施形態に係るサーバの機能的な構成を示す図である。
【
図5】一実施形態に係るアイテムデータベースのデータ構造の一例を示す図である。
【
図6】一実施形態に係るシステムにおける処理流れの一例を示すフローチャートである。
【
図7】一実施形態に係るシステムのホームページテンプレートを用いて生成された電子商取引サイトが端末装置で表示された際の画面の一例を示す模式図である。
【
図8】一実施形態に係るシステムのホームページテンプレートを用いて生成された電子商取引サイトが端末装置で表示された際の画面の他の例を示す模式図である。
【
図9】一実施形態に係るシステムのプロンプト生成モジュールにより生成されるプロンプトの一例を示す図である。
【
図10】一実施形態に係る端末装置で表示される画面の一例を表す模式図である。
【
図11】一実施形態に係る端末装置で表示される画面の別の一例を表す模式図である。
【
図12】一実施形態に係る端末装置で表示される画面のまた別の一例を表す模式図である。
【
図13】一実施形態に係る端末装置で表示される画面のまた別の一例を表す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本開示の実施形態について図面を参照して説明する。実施形態を説明する全図において、共通の構成要素には同一の符号を付し、繰り返しの説明を省略する。なお、以下の実施形態は、特許請求の範囲に記載された本開示の内容を不当に限定するものではない。また、実施形態に示される構成要素のすべてが、本開示の必須の構成要素であるとは限らない。また、各図は模式図であり、必ずしも厳密に図示されたものではない。
【0011】
また、以下の説明において、「プロセッサ」は、1以上のプロセッサである。少なくとも1つのプロセッサは、典型的には、CPU(Central Processing Unit)のようなマイクロプロセッサであるが、GPU(Graphics Processing Unit)のような他種のプロセッサでもよい。少なくとも1つのプロセッサは、シングルコアでもよいしマルチコアでもよい。
【0012】
また、少なくとも1つのプロセッサは、処理の一部又は全部を行うハードウェア回路(例えばFPGA(Field-Programmable Gate Array)又はASIC(Application Specific Integrated Circuit))といった広義のプロセッサでもよい。
【0013】
また、以下の説明において、「xxxテーブル」といった表現により、入力に対して出力が得られる情報を説明することがあるが、この情報は、どのような構造のデータでもよいし、入力に対する出力を発生するニューラルネットワークのような学習モデルでもよい。従って、「xxxテーブル」を「xxx情報」と言うことができる。
【0014】
また、以下の説明において、各テーブルの構成は一例であり、1つのテーブルは、2以上のテーブルに分割されてもよいし、2以上のテーブルの全部又は一部が1つのテーブルであってもよい。
【0015】
また、以下の説明において、「プログラム」を主語として処理を説明する場合があるが、プログラムは、プロセッサによって実行されることで、定められた処理を、適宜に記憶部及び/又はインターフェース部などを用いながら行うため、処理の主語が、プロセッサ(或いは、そのプロセッサを有するコントローラのようなデバイス)とされてもよい。
【0016】
プログラムは、計算機のような装置にインストールされてもよいし、例えば、プログラム配布サーバ又は計算機が読み取り可能な(例えば非一時的な)記録媒体にあってもよい。また、以下の説明において、2以上のプログラムが1つのプログラムとして実現されてもよいし、1つのプログラムが2以上のプログラムとして実現されてもよい。
【0017】
また、以下の説明において、種々の対象の識別情報として、識別番号が使用されるが、識別番号以外の種類の識別情報(例えば、英字や符号を含んだ識別子)が採用されてもよい。
【0018】
また、以下の説明において、同種の要素を区別しないで説明する場合には、参照符号(又は、参照符号のうちの共通符号)を使用し、同種の要素を区別して説明する場合は、要素の識別番号(又は参照符号)を使用することがある。
【0019】
また、以下の説明において、制御線や情報線は、説明上必要と考えられるものを示しており、製品上必ずしも全ての制御線や情報線を示しているとは限らない。全ての構成が相互に接続されていてもよい。
【0020】
<0 システムの概要>
【0021】
以下、本開示に係るシステムの骨子について説明するが、以下の説明により本開示に係るシステムが限定的に解釈される必要はなく、本明細書の開示及び当業者が有する通常の技術的知識及び常識に基づいて本開示の内容を理解すべきである。
【0022】
本開示に係るシステムは、アイテムの販売を行うショップのオーナーに対して、このアイテムを販売するための電子商取引サイトの構築を支援するシステムである。以降、ショップのオーナーを「ユーザ」と称し、電子商取引サイトにおいてアイテムを購入する者と「利用者」と称する。
【0023】
本開示に係るシステムでは、ユーザが簡易な手続、操作で電子商取引サイトを構築できるように、電子商取引サイトにアイテムを出品する手続を簡易にしている。具体的には、システムがホームページテンプレートを事前に(好ましくは複数)用意しておき、ユーザは、電子商取引サイトで使用するトップ画面の画像、背景画像を選択することで、電子商取引サイトの概要を構築する。さらに、ユーザは、出品するアイテムの商品名、商品説明文、商品写真を用意しておき、これら商品名等をアップロードすれば、商品名等が付与されたアイテムが電子商取引サイトに掲載される。なお、本開示に係るシステムでは、アイテムの購入手続(含む決済手続)についてのモジュールを有し、ユーザは、このモジュールを選択することで、自身の電子商取引サイトにアイテム購入機能を付加することができるが、購入手続等については本開示の主たる内容ではないので、詳細な説明を省略する。
【0024】
上述した流れにより、ユーザは自身のショップである電子商取引サイトの構築の手間を大幅に軽減することができる。とはいえ、ユーザはアイテムの商品名、商品説明文、商品写真を自ら用意する必要がある。商品名の記載は比較的簡易であり、また、商品写真はアイテムの売れ行きにも大きく関わる要素であるのでユーザが用意することのハードルは低いと考えられる。
【0025】
ユーザにとって最大のハードルとなり得るのが、アイテムの商品説明文の作成作業である。商品説明文は、利用者が閲覧して購買の意欲を高める大きな要因であり、アイテムの特徴を的確に表現したものであることが好ましい。一方で、商品説明文が簡潔ではなく、あるいは長文であると、利用者の購買意欲が高まらない要因ともなり得る。しかし、適切な商品説明文を作成するためには一定のスキル、または経験が必要であり、このようなスキル、経験をユーザに求めることは、本開示に係るシステムの趣旨に合致しないこともある。
【0026】
そこで、本開示に係るシステムでは、ユーザにアイテムに関する最低限の入力を求め、この入力を、chatGPTに代表されるチャットボット+大規模言語モデルシステムに入力することで、chatGPT等から適切な商品説明文を得ている。
【0027】
この際、chatGPT等から適切な商品説明文を取得するためには、chatGPT等に入力する文章(プロンプトと呼ばれる)を適切に選択することが望ましい。そこで、本開示に係るシステムでは、ユーザからの最低限の入力に基づいて、適切な電子商取引サイトの商品説明文を高確率で取得可能なプロンプトをシステムが生成し、ユーザの手直しを極力削減できる商品説明文案をchatGPTから取得している。
【0028】
ここで、ユーザに求める最低限の入力として、本開示に係るシステムでは、商品名及び商品写真の少なくとも一つの入力をユーザに求めている。また、この入力に加えて、ユーザから商品の特徴として数十文字ほどの短文の入力をオプションで求めている。商品の特徴の入力があると、より適切な商品説明文案を取得することができる。
【0029】
本開示に係るシステム1について、
図1を参照してその概要を説明する。
【0030】
図1に示すように、本開示に係るシステム1では、ショップオーナー2から商品名、商品写真等の投稿をサイト生成サーバ3が受け入れる。商品名等の投稿をショップオーナー2から受け入れたサイト生成サーバ3は、この商品等に基づいてプロンプト生成部4がプロンプトを生成し、このプロンプトを外部サーバインタフェース部5が外部サーバ6に入力する。
【0031】
外部サーバ6はチャットボット部7と大規模言語モデル8とを有し、入力されたプロンプトをチャットボット部7が解釈し、大規模言語モデル8からプロンプトに応答した内容の出力を受け入れる。チャットボット部7はこの出力を対話形式に変換して商品説明文案とし、この商品説明文案をサイト生成サーバ3に返送する。
【0032】
サイト生成サーバ3は、外部サーバ6から出力された商品説明文案をショップオーナー2に提示し、ショップオーナー2がこれを承諾したら電子商取引サイト9に掲載し、ショップオーナー2が適宜修正した場合は修正後の商品説明文を電子商取引サイト9に掲載する。
【0033】
<一実施形態>
<1 システム全体の構成図>
図2は、本実施形態の電子商取引構築支援システム(以下、単に「システム」と称する)1の全体の構成を示す図である。
図1に示すように、システム1は、複数の端末装置(
図1では、端末装置10A及び端末装置10Bを示している。以下、総称して「端末装置10」ということもある)と、サーバ20とを含む。端末装置10とサーバ20とは、ネットワーク80を介して相互に通信可能に接続されている。ネットワーク80は、有線または無線ネットワークにより構成される。本実施形態では、サーバ20はWebサーバ(クラウドサーバを含む)としての機能を有するサーバであり、端末装置10との間でWebページにより情報のやり取りを行う。また、端末装置10にはWebページを閲覧するためのWebページブラウザがインストールされているが、サーバ20のサービスを提供するための専用アプリケーションがインストールされ、専用アプリケーションにより閲覧可能に構成してもよい。
【0034】
端末装置10は、本開示に係るシステム1を使用して電子商取引サイトの構築の支援を受けるユーザが操作する装置である。端末装置10のユーザは、電子商取引サイトへの出品を行うアイテムについて商品名、商品写真等を入力し、システム1のサーバ20が構築を支援する電子商取引サイトへの出品を行う。端末装置10は、据え置き型のPC(Personal Computer)、ラップトップPC等により実現される。この他、端末装置10は、例えば移動体通信システムに対応したタブレットや、スマートフォン等の携帯端末であるとしてもよい。
【0035】
端末装置10は、ネットワーク80を介してサーバ20と通信可能に接続される。端末装置10は、4G、5G、LTE(Long Term Evolution)等の通信規格に対応した無線基地局81、IEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers)802.11等の無線LAN(Local Area Network)規格に対応した無線LANルータ82等の通信機器と通信することにより、ネットワーク80に接続される。
図2に示すように、端末装置10は、通信IF(Interface)12と、入力装置13と、出力装置14と、メモリ15と、記憶部16と、プロセッサ19とを備える。
【0036】
通信IF12は、端末装置10が外部の装置と通信するため、信号を入出力するためのインターフェースである。入力装置13は、ユーザからの入力操作を受け付けるための入力装置(例えば、キーボードや、タッチパネル、タッチパッド、マウス等のポインティングデバイス等)である。出力装置14は、ユーザに対し情報を提示するための出力装置(ディスプレイ、スピーカ等)である。メモリ15は、プログラム、及び、プログラム等で処理されるデータ等を一時的に記憶するためのものであり、例えばDRAM(Dynamic Random Access Memory)等の揮発性のメモリである。記憶部16は、データを保存するための記憶装置であり、例えばフラッシュメモリ、HDD(Hard Disc Drive)である。プロセッサ19は、プログラムに記述された命令セットを実行するためのハードウェアであり、演算装置、レジスタ、周辺回路等により構成される。
【0037】
サーバ20は、本実施形態のシステム1の管理者により管理され、端末装置10の利用者であるユーザにより適宜格納内容が修正/追加/削除がされる。
【0038】
サーバ20は、ネットワーク80に接続されたコンピュータである。サーバ20は、通信IF22と、入出力IF23と、メモリ25と、ストレージ26と、プロセッサ29とを備える。
【0039】
通信IF22は、サーバ20が外部の装置と通信するため、信号を入出力するためのインターフェースである。入出力IF23は、ユーザからの入力操作を受け付けるための入力装置、及び、ユーザに対し情報を提示するための出力装置とのインターフェースとして機能する。メモリ25は、プログラム、及び、プログラム等で処理されるデータ等を一時的に記憶するためのものであり、例えばDRAM(Dynamic Random Access Memory)等の揮発性のメモリである。ストレージ26は、データを保存するための記憶装置であり、例えばフラッシュメモリ、HDD(Hard Disc Drive)である。プロセッサ29は、プログラムに記述された命令セットを実行するためのハードウェアであり、演算装置、レジスタ、周辺回路等により構成される。
【0040】
<1.1 端末装置10の機能的な構成>
図3は、実施の形態1のシステム1を構成する端末装置10の機能的な構成を示すブロック図である。
図3に示すように、端末装置10は、複数のアンテナ(アンテナ111、アンテナ112)と、各アンテナに対応する無線通信部(第1無線通信部121、第2無線通信部122)と、操作受付部130(キーボード131及びマウス132を含む)と、音声処理部140と、マイク141と、スピーカ142と、ディスプレイ150と、記憶部170と、制御部180とを含む。端末装置10は、
図3では特に図示していない機能及び構成(例えば、電力を保持するためのバッテリー、バッテリーから各回路への電力の供給を制御する電力供給回路等)も有している。
図2に示すように、端末装置10に含まれる各ブロックは、バス等により電気的に接続される。
【0041】
アンテナ111は、端末装置10が発する信号を電波として放射する。また、アンテナ111は、空間から電波を受信して受信信号を第1無線通信部121へ与える。
【0042】
アンテナ112は、端末装置10が発する信号を電波として放射する。また、アンテナ112は、空間から電波を受信して受信信号を第2無線通信部122へ与える。
【0043】
第1無線通信部121は、端末装置10が他の無線機器と通信するため、アンテナ111を介して信号を送受信するための変復調処理等を行う。第2無線通信部122は、端末装置10が他の無線機器と通信するため、アンテナ112を介して信号を送受信するための変復調処理等を行う。第1無線通信部121と第2無線通信部122とは、チューナー、RSSI(Received Signal Strength Indicator)算出回路、CRC(Cyclic Redundancy Check)算出回路、高周波回路等を含む通信モジュールである。第1無線通信部121と第2無線通信部122とは、端末装置10が送受信する無線信号の変復調や周波数変換を行い、受信信号を制御部180へ与える。
【0044】
操作受付部130は、ユーザの入力操作を受け付けるための機構を有する。具体的には、操作受付部130は、キーボード131と、マウス132とを含む。なお、操作受付部130は、例えば静電容量方式のタッチパネルを用いることによって、タッチパネルに対するユーザの接触位置を検出する、タッチスクリーンとして構成してもよい。
【0045】
キーボード131は、端末装置10のユーザの入力操作を受け付ける。キーボード131は、文字入力を行う装置であり、入力された文字情報を入力信号として制御部180へ出力する。
【0046】
マウス132は、端末装置10のユーザの入力操作を受け付ける。マウス132は、ディスプレイ150に表示されている表示物を選択等するためのポインティングデバイスであり、画面上で選択された位置情報と、ボタン押下されていることを示す情報とを入力信号として制御部180へ出力する。
【0047】
音声処理部140は、音声信号の変復調を行う。音声処理部140は、マイク141から与えられる信号を変調して、変調後の信号を制御部180へ与える。また、音声処理部140は、音声信号をスピーカ142へ与える。音声処理部140は、例えば音声処理用のプロセッサによって実現される。マイク141は、音声入力を受け付けて、当該音声入力に対応する音声信号を音声処理部140へ与える。スピーカ142は、音声処理部140から与えられる音声信号を音声に変換して当該音声を端末装置10の外部へ出力する。
【0048】
ディスプレイ150は、制御部180の制御に応じて、画像、動画、テキストなどのデータを表示する。ディスプレイ150は、例えばLCD(Liquid Crystal Display)、または有機EL(Electro-Luminescence)ディスプレイによって実現される。
【0049】
記憶部170は、例えばフラッシュメモリ等により構成され、端末装置10が使用するデータ及びプログラムを記憶する。ある局面において、記憶部170は、ユーザ情報1701を記憶する。
【0050】
ユーザ情報1701は、端末装置10を使用してシステム1の機能であるマルチプル分析処理を行うユーザの情報である。
【0051】
制御部180は、記憶部170に記憶されるプログラムを読み込んで、プログラムに含まれる命令を実行することにより、端末装置10の動作を制御する。制御部180は、例えば予め端末装置10にインストールされているアプリケーションである。制御部180は、プログラムに従って動作することにより、入力操作受付部1801と、送受信部1802と、データ処理部1803と、通知制御部1804としての機能を発揮する。
【0052】
入力操作受付部1801は、キーボード131等の入力装置に対するユーザの入力操作を受け付ける処理を行う。
【0053】
送受信部1802は、端末装置10が、サーバ20等の外部の装置と、通信プロトコルに従ってデータを送受信するための処理を行う。
【0054】
データ処理部1803は、端末装置10が入力を受け付けたデータに対し、プログラムに従って演算を行い、演算結果をメモリ等に出力する処理を行う。
【0055】
通知制御部1804は、ユーザに対し情報を提示する処理を行う。通知制御部1804は、表示画像をディスプレイ150に表示させる処理、音声をスピーカ142に出力させる処理等を行う。
【0056】
<1.2 サーバ20の機能的な構成>
図4は、サーバ20の機能的な構成の例を示す図である。
図4に示すように、サーバ20は、通信部201と、記憶部202と、制御部203としての機能を発揮する。
【0057】
通信部201は、サーバ20が外部の装置と通信するための処理を行う。
【0058】
記憶部202は、サーバ20が使用するデータ及びプログラムを記憶する。記憶部202は、アイテムデータベース(DB:DataBase)2022と、ホームページテンプレート2023と、電子商取引サイトデータ2024と、商品説明文テンプレートデータ2025と、プロンプトテンプレートデータ2026等を記憶する。
【0059】
アイテムデータベース2022は、ショップオーナーが電子商取引サイトに出品するアイテムに関するデータが格納されたデータベースである。アイテムDB2022は、本実施形態のシステム1が構築を支援する電子商取引サイト毎に区分されていてもよいし、システム1が構築を支援する全ての電子商取引サイトについてのデータベースであってもよい。後述するアイテムDB2022の詳細を示す説明では、アイテムDB2022は、本実施形態のシステム1が構築を支援する電子商取引サイト毎に区分されているものとしている。
【0060】
アイテムDB2022に格納されているアイテムに関するデータは、後述する投稿内容受入モジュール2033を介してユーザの端末装置10から取得され、この投稿内容受入モジュール2033によりアイテムDB2022に格納される。また、アイテムDB2022に格納されているアイテムに関するデータの一部は、外部サーバ情報送受信制御モジュール2036を介して外部サーバ30であるチャットボット部+大規模言語モデルから取得され、この外部サーバ情報送受信制御モジュール2036によりアイテムDB2022に格納される。
【0061】
ホームページテンプレート2023は、本実施形態のシステム1により構築される電子商取引サイトの表示態様を決定するテンプレートデータである。このようなホームページテンプレート2023については周知であるので詳細な説明は省略するが、例えば端末装置10のディスプレイ150に表示された際のレイアウトが固定された、いわゆる静的なテンプレートであってもよく、端末装置10のディスプレイ150のサイズやディスプレイ150の画面に表示すべきアイテム数等に応じて表示用データが生成される、いわゆる動的なテンプレートであってもよい。
【0062】
記憶部202に格納されたホームページテンプレート2023に基づく、本実施形態のシステム1により構築が支援された電子商取引サイトの画面例を
図7及び
図8を参照して説明する。
【0063】
図7は、本実施形態のシステム1により構築が支援された電子商取引サイトのトップページ画面の一例を示す図である。
図7に示す画面は、電子商取引サイトの利用者が所有する端末装置(端末装置10と同様の構成を有する)のディスプレイに表示されている。
【0064】
図7に示す画面例では、画面700の上部にショップ名を表示する領域701が設けられ、画面700の左側にアイテムのカテゴリーを表示する領域702が設けられ、そして、画面700の中央部にアイテム703を表示する領域704が設けられている。
【0065】
画面700の領域704に表示されたアイテム703のうち、利用者が閲覧を希望するアイテム703をクリックするなどして利用者が選択入力をすると、
図8に示すアイテム閲覧画面に遷移する。
【0066】
図8に示す画面例では、画面800の上部に選択されたアイテムの商品名を表示する領域801が設けられ、画面800の中央に選択されたアイテムの商品写真を表示する領域802が設けられ、画面800の下部に選択されたアイテムの商品説明文を表示する領域803が設けられている。
【0067】
ホームページテンプレート2023は、これら
図7、
図8に示す画面例に示すような画面を生成するための画面レイアウト等を規定するものである。
【0068】
電子商取引サイトデータ2024は、本実施形態のシステム1により構築を支援される電子商取引サイトを構成するデータである。電子商取引サイトを構成するデータの一部はアイテムDB2022に格納されているので、電子商取引サイトデータ2024は、電子商取引サイトのトップページに表示される画像データ、アイテムに係る商品写真の画像データなどである。また、ホームページテンプレート2023も電子商取引サイトを構成するデータの一部である。
【0069】
商品説明文テンプレートデータ2025は、プロンプト生成モジュール2035が生成するプロンプトに含まれる、商品説明文の例文についてのデータである。商品説明文テンプレートデータ2025は複数記憶部202に格納されていてもよい。
【0070】
プロンプトテンプレートデータ2026は、プロンプト生成モジュール2035が生成するプロンプトを構成するためのテンプレートデータである。プロンプトテンプレートデータ2026についても、複数記憶部202に格納されていてもよい。
【0071】
制御部203は、サーバ20のプロセッサが、記憶部202に格納されたアプリケーションプログラム2021に従って処理を行うことにより、各種モジュールとして受信制御モジュール2031、送信制御モジュール2032、投稿内容受入モジュール2033、電子商取引サイトデータ生成モジュール2034、プロンプト生成モジュール2035、外部サーバ情報送受信制御モジュール2036、提示制御部2037に示す機能を発揮する。
【0072】
受信制御モジュール2031は、サーバ20が外部の装置から通信プロトコルに従って信号を受信する処理を制御する。
【0073】
送信制御モジュール2032は、サーバ20が外部の装置に対し通信プロトコルに従って信号を送信する処理を制御する。
【0074】
投稿内容受入モジュール2033は、後述する提示制御部2037からの表示制御信号により端末装置10のディスプレイ150に表示されたアイテム入力画面に端末装置10のユーザが入力した、アイテムに関する最低限のデータ入力を受け入れ、受け入れたデータをアイテムDB2022に格納する。
【0075】
本実施形態のシステム1において、端末装置10のユーザ、つまりショップオーナーがアイテムに関して入力する最低限のデータは、商品名及び商品写真の少なくとも一つである。商品名は1つまたは複数の単語であり、また、商品写真はショップオーナーが電子商取引サイト構築に当たって予め用意しているであろうデータであるので、これら商品名、商品写真をショップオーナーが入力することに大きな抵抗は感じないであろうと考えられる。
【0076】
加えて、投稿内容受入モジュール2033は、商品名及び商品写真の少なくとも一つを受け入れることに加えて、ショップオーナーから商品の特徴の入力を受け入れてもよい。商品の特徴は任意入力項目であるが、商品の特徴の内容そのものは短文で足り、ショップオーナーにとっても入力することのハードルはそれ程高くないと考えられる。
【0077】
電子商取引サイトデータ生成モジュール2034は、投稿内容受入モジュール2033が受け入れた商品名、商品写真等、及び、後述する外部サーバ情報送受信制御モジュール2036が外部サーバ30から取得した商品説明文案に対して、端末装置10のユーザが必要であれば修正を加えた上で承認した商品説明文、さらには、記憶部202にホームページテンプレート2023に基づいて、電子商取引サイトを構築するためのデータを生成し、電子商取引サイトを構築する。
【0078】
また、電子商取引サイトデータ生成モジュール2034は、端末装置10のユーザから提供された商品写真に対して、背景部分の切り抜きまたは差し替えを行う。背景部分の切り抜きまたは差し替え処理は任意のものであるが、構築する電子商取引サイトの見た目(テイスト)を統一する、特に、ホームページテンプレート2023においてテイストが指定されている場合、商品写真の背景部分をこのテイストにできるだけ合致させることが、電子商取引サイト全体のまとまりを形成し、電子商取引サイトの利用者の印象をより高めることができるので、好ましくは、商品写真の背景部分の切り抜きまたは差し替えを行うことが好ましい。
【0079】
背景部分の切り抜きまたは差し替え機能そのものは公知であり、一例として、商品写真に含まれる商品部分の領域を、画像処理におけるエッジ検出機能等を用いて抽出し、商品部分の領域以外の領域を白抜きまたは透明指定すればよい。また、記憶部202に図略の背景画像が格納されている場合、商品部分の領域以外の領域をこの背景画像に置き換えてもよい。
【0080】
電子商取引サイトデータ生成モジュール2034が生成するデータは上述のものに限られず、例えば、電子商取引サイトに決済機能を持たせたい場合は予め記憶部202に格納されていた決済機能モジュール(図示略)などを組み合わせて電子商取引サイトデータを生成してもよい。
【0081】
プロンプト生成モジュール2035は、投稿内容受入モジュール2033が受け入れた商品名等のデータ、記憶部202に格納された商品説明文テンプレートデータ2025等に基づき、記憶部202に格納されたプロンプトテンプレートデータ2026を用いて外部サーバ30に入力するプロンプトを生成する。
【0082】
記憶部202に格納されているプロンプトテンプレートデータ2026の一例を、
図9を参照して説明する。本実施形態のシステム1におけるプロンプトテンプレートデータ2026は、外部サーバ30に対してどのような立場(ロール)で商品説明文案を作成するかを指定する部分、外部サーバ30に対して文字数の範囲を指定して商品説明文案の作成を指示する部分、作成する商品説明文案のフォーマット(商品説明文案の構成)を指定する部分、プロンプトインジェクション対策としてのNGワードを指定する部分、記憶部202に格納されている商品説明文テンプレートデータ2025をそのまま引用することで、この商品説明文テンプレートデータ2025を参考にした商品説明文案の生成を指示する部分、そして、投稿内容受入モジュール2033により端末装置10のユーザから受け入れた商品名、商品の特徴を含む商品説明文案の書き出しを指示する部分を有する。
【0083】
ここで、投稿内容受入モジュール2033が端末装置10のユーザから商品写真のみ入力を受け入れた場合を考える。外部サーバ30に入力するプロンプトに商品写真を含めることは可能であるが、より適切な商品説明文案の出力の可能性を高めるために、プロンプト生成モジュール2035は、入力を受け入れた商品写真を表すテキストを生成する。
【0084】
商品写真から商品写真を表すテキストを生成する手法は任意であり、一例として、システム1の外にある検索データベース(
図1で図略)に商品写真を入力し、この商品写真の特徴を表すテキストを取得する手法がある。あるいは、機械学習モデル2027を記憶部202に用意し、商品写真の特徴量を算出して、この特徴量に基づいて物体の分別、検出を行い、分別、検出された物体の名称を、商品写真を表すテキストにする手法がある。このような手法の一例として、R-CNN(Region Based Convolutional Neural Networks)を機械学習モデル2027として用いたもの、YOLO(You Only Look Once)、SSD(Single Shot MultiBox Detector)などが知られている。
【0085】
そして、プロンプト生成モジュール2035は、商品写真の特徴を表すテキストを含めたプロンプトを生成する。このテキストは商品名、商品の特徴と同列に扱えば良い。
【0086】
外部サーバ情報送受信制御モジュール2036は、プロンプト生成モジュール2035が生成したプロンプトを外部サーバ30に入力し、この外部サーバ30から商品説明文案を取得する。
【0087】
本実施形態のシステム1における外部サーバ30は、
図1を用いて説明した本開示の概要の外部サーバ6と同様のものである。つまり、外部サーバ30は、chatGPTに代表されるものであり、チャットボット部と大規模言語モデルとを有する。そして、外部サーバ情報送受信制御モジュール2036は、外部サーバ30から取得した商品説明文案を一時期的に記憶部202に格納する。
【0088】
提示制御部2037は、端末装置10のディスプレイ150に所定の画面を表示させるための表示制御信号を生成して端末装置10に送信し、端末装置10の操作受付部130をユーザが操作することで入力された操作入力を取得する。特に、本実施形態のシステム1における提示制御部2037は、外部サーバ情報送受信制御モジュール2036が外部サーバ30から取得した商品説明文案を端末装置10のディスプレイ150に表示させ、端末装置10のユーザに承認を得、必要に応じて端末装置10のユーザが操作受付部130を操作することで商品説明文案を修正して、電子商取引サイトに使用する商品説明文として確定させる。確定した商品説明文はアイテムDB2022に格納される。
【0089】
<2 データ構造>
図5は、サーバ20が記憶するデータベースのデータ構造を示す図である。なお、
図5は一例であり、記載されていないデータを除外するものではない。
【0090】
図5に示すデータベースは、リレーショナルデータベースを指し、行と列によって構造的に規定された表形式のテーブルと呼ばれるデータ集合を、互いに関連づけて管理するためのものである。データベースでは、表をテーブル、表の列をカラム、表の行をレコードと呼ぶ。リレーショナルデータベースでは、テーブル同士の関係を設定し、関連づけることができる。
【0091】
通常、各テーブルにはレコードを一意に特定するための主キーとなるカラムが設定されるが、カラムへの主キーの設定は必須ではない。サーバ20の制御部203は、各種プログラムに従ってプロセッサ29に、記憶部202に記憶された特定のテーブルにレコードを追加、削除、更新を実行させることができる。
【0092】
図5は、アイテムDB2022のデータ構造の一例を示す図である。
図5に示すように、アイテムDB2022のレコードの各々は、例えば、項目「アイテムID」と、項目「商品名」と、項目「商品の特徴」と、項目「商品説明文」と、項目「商品写真ファイル名」とを含む。アイテムDB2022の各項目のうち、項目「商品名」と項目「商品の特徴」と項目「商品写真ファイル名」とは、端末装置10のユーザが入力し、投稿内容受入モジュール2033が受け入れて、この投稿内容受入モジュール2033により入力される。また、項目「アイテムID」は、投稿内容受入モジュール2033が項目「商品名」等を受け入れてアイテムDB2022に入力する際に、この投稿内容受入モジュール2033が生成して入力する。また、項目「商品説明文」は、外部サーバ30が生成した商品説明文案について端末装置10のユーザから承認を得て、必要に応じてユーザにより修正を受け入れた商品説明文について、提示制御部2037が入力する。アイテムDB2022が記憶する情報は、適宜変更・更新することが可能である。
【0093】
項目「アイテムID」は、本実施形態のシステム1が構築を支援する電子商取引サイトにおいて取り扱うアイテムを識別するための情報である。項目「商品名」は、「アイテムID」により特定されるアイテムの商品名を示す情報である。項目「商品の特徴」は、「アイテムID」により特定されるアイテムの商品の特徴を示す情報である。項目「商品説明文」は、「アイテムID」により特定されるアイテムの商品説明文を示す情報である。項目「商品写真ファイル名」は、「アイテムID」により特定されるアイテムの商品写真のファイル名を示す情報であり、商品写真ファイルそのものは電子商取引サイトデータ2024に格納されている。
【0094】
<3 動作例>
以下、サーバ20の動作の一例について説明する。
【0095】
図6は、サーバ20及び端末装置10の動作の一例を表すフローチャートである。
【0096】
ステップS601に先立って、サーバ20の制御部203、より具体的には、制御部203の提示制御部2037は、端末装置10のユーザに対して、アイテムのアップロードのための画面を端末装置10のディスプレイ150に表示させるための表示制御信号を端末装置10に送出する。
【0097】
ステップS601において、端末装置10の制御部180は、サーバ20から送出されてきた表示制御信号に基づいてアイテムのアップロード画面を表示させて、端末装置10のユーザに、アップロードするアイテムの商品名または商品写真の少なくとも一つを入力させる。そして、端末装置10の制御部180は、ユーザが入力した商品名等をサーバ20に送出する。
【0098】
ステップS601において(そして本実施形態のシステム1において)端末装置10のユーザが入力するのは、アイテムの商品名または商品写真の少なくとも一つであればよい。商品名に加えて商品写真を入力すれば、プロンプト生成モジュール2035が外部サーバ等と協働して商品写真の特徴を表すテキストを生成し、このテキストを後述するプロンプトに含める。これにより、外部サーバ30から取得する商品説明文案をより適切なものにすることができる。
【0099】
加えて、ステップS601において、端末装置10のユーザは、アイテムの商品名または商品写真の少なくとも一つに加えて、商品の特徴を入力してもよい。プロンプト生成モジュール2035は、入力された商品の特徴をプロンプトに含める。これにより、外部サーバ30から取得する商品説明文案をより適切なものにすることができる。
【0100】
端末装置10から商品名等の入力を受けたサーバ20の制御部203は、ステップS651において、商品名等に基づいて、外部サーバ30に入力すべきプロンプトを生成する。具体的には、例えば、制御部203は、プロンプト生成モジュール2035により、商品名等に基づいて、外部サーバ30に入力すべきプロンプトを生成する。
【0101】
次いで、ステップS652において、制御部203は、ステップS651で生成したプロンプトを外部サーバ30に入力する。具体的には、例えば、制御部203は、外部サーバ情報送受信制御モジュール2036により、ステップS651で生成したプロンプトを外部サーバ30に入力する。
【0102】
ステップS653において、制御部203は、ステップS652において外部サーバ30に入力したプロンプトに基づく生成結果である商品説明文案の出力を取得する。具体的には、例えば、制御部203は、外部サーバ情報送受信制御モジュール2036により、ステップS652において外部サーバ30に入力したプロンプトに基づく生成結果である商品説明文案の出力を取得する。
【0103】
ステップS654において、制御部203は、ステップS653において外部サーバ30から取得した商品説明文案を、端末装置10のディスプレイ150に表示させてユーザに提示するための表示制御信号を生成し、端末装置10に送信する。具体的には、例えば、制御部203は、提示制御部2037により、ステップS653において外部サーバ30から取得した商品説明文案を、端末装置10のディスプレイ150に表示させてユーザに提示するための表示制御信号を生成し、端末装置10に送信する。
【0104】
ステップS602において、端末装置10の制御部180は、ステップS654においてサーバ20から送出されてきた表示制御信号に基づいてディスプレイ150に画面を表示させ、ステップS653において外部サーバ30から取得した商品説明文案を端末装置10のユーザに提示し、この商品説明文案をユーザが確認し、適宜修正した上で承認する入力をユーザから受け入れる。承認がされると、端末装置10の制御部180は、承認された商品説明文をサーバ20に送出する。
【0105】
ステップS655において、制御部203は、ステップS602において端末装置10のユーザにより承認された商品説明文を用いて、構築を支援する電子商取引サイトのデータを生成する。具体的には、例えば、制御部203は、電子商取引サイトデータ生成モジュール2034により、ステップS602において端末装置10のユーザにより承認された商品説明文を用いて、構築を支援する電子商取引サイトのデータを生成する。これにより、端末装置10のユーザであるショップオーナーに係るショップの電子商取引サイトの構築がされたことになる。
【0106】
<4 画面例>
以下、端末装置10に出力される画面の一例を、
図10~
図13を参照して説明する。
【0107】
図10は、本実施形態のシステム1における端末装置10のディスプレイ150に表示された画面の一例を示す図である。
図10に示す画面は、
図6のステップS601において、アップすべきアイテムの商品名等を、端末装置10の利用者に入力させるための画面である。画面1000には、商品名を入力するための入力窓1001、及び、商品の特徴を入力するための入力窓1002が設けられている。端末装置10のユーザは、操作受付部130を用いて、商品名及び商品の特徴をこの入力窓1001、1002に入力し、外部サーバ30による商品説明文の生成を指示するボタン1003をクリックすることにより、サーバ20を介した商品説明文案の生成を外部サーバ30に指示する。なお、商品の特徴の入力は任意である。
【0108】
図11は、本実施形態のシステム1における端末装置10のディスプレイ150に表示された画面の他の例を示す図である。
図11に示す画面は、外部サーバ30にプロンプトを入力し、外部サーバ30がこのプロンプトに基づいた商品説明文案の生成中であることを示す画面である。画面1100には、商品説明文案が表示される表示窓1101において、外部サーバ30が商品説明文案を生成中であることを示す表示がされている。
【0109】
図12は、本実施形態のシステム1における端末装置10のディスプレイ150に表示された画面のまた他の例を示す図である。
図12に示す画面は、
図6のステップS601において、外部サーバ30が生成した商品説明文案を端末装置10のユーザに提示し、必要に応じて修正、加筆を求めた上で承認を得るための画面である。画面1200には、外部サーバ30が出力した商品説明文案が表示される表示窓1201において、外部サーバ30から取得した商品説明文案が表示されている。端末装置10のユーザは、修正、加筆の必要があると判断したら、操作受付部130を用いて、表示窓1201に表示されている商品説明文案を直接加筆、修正し、加筆、修正の有無にかかわらず、表示窓1201に表示されている商品説明文案についてこの内容を正式な商品説明文にすることについての承認を行うボタン1202をクリックすることで、商品説明文案を商品説明文にすることの承認を行う。
【0110】
図13は、本実施形態のシステム1における端末装置10のディスプレイ150に表示された画面のまた他の例を示す図である。
図13に示す画面は、
図6のステップS655において、端末装置10のユーザから承認を受けた商品説明文案を商品説明文として採用したことを示す画面であり、画面1300において、承認された商品説明文が商品説明文を表示する欄1301に追記されている。
【0111】
<5 一実施形態の効果>
以上詳細に説明したように、本実施形態のシステム1によれば、chatGPTに代表される外部サーバ30を用いてアイテムの商品説明文を生成するに当たって、サーバ20が適切なプロンプトを生成することで、ショップオーナーはアイテムの商品名または商品写真の少なくとも一つを入力するだけで、ショップオーナーが大きな修正等を行うことなく、商品説明文を取得することができる。これにより、電子商取引サイトのオーナーであるユーザが簡易にアイテムを出品することが容易となる。
【0112】
<6 付記>
なお、上記した実施形態は本開示を分かりやすく説明するために構成を詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、各実施形態の構成の一部について、他の構成に追加、削除、置換することが可能である。
【0113】
また、プロンプト生成モジュール2035が生成するプロンプトの詳細は
図9に示すものに限定されず、適切な商品説明文案が外部サーバ30から出力されるならば、任意のプロンプトを採用することが可能である。
さらに、上述した一実施形態のシステム1は、ショップオーナーが自身のアイテムについての電子商取引サイトの構築を支援するものであったが、本開示に係るシステム1は、端末装置10のユーザが電子商取引サイトを構築するシステムにも適用可能であることは言うまでもない。
【0114】
また、上記の各構成、機能、処理部、処理手段等は、それらの一部又は全部を、例えば集積回路で設計する等によりハードウェアで実現してもよい。また、本発明は、実施例の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードによっても実現できる。この場合、プログラムコードを記録した記憶媒体をコンピュータに提供し、そのコンピュータが備えるプロセッサが記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出す。この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施例の機能を実現することになり、そのプログラムコード自体、及びそれを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。このようなプログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、CD-ROM、DVD-ROM、ハードディスク、SSD、光ディスク、光磁気ディスク、CD-R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROMなどが用いられる。
【0115】
また、本実施例に記載の機能を実現するプログラムコードは、例えば、アセンブラ、C/C++、perl、Shell、PHP、Java(登録商標)等の広範囲のプログラム又はスクリプト言語で実装できる。
【0116】
さらに、実施例の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを、ネットワークを介して配信することによって、それをコンピュータのハードディスクやメモリ等の記憶手段又はCD-RW、CD-R等の記憶媒体に格納し、コンピュータが備えるプロセッサが当該記憶手段や当該記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出して実行するようにしてもよい。
【0117】
以上の各実施形態で説明した事項を以下に付記する。
(付記1)
プロセッサ(29)とメモリ(25、26)とを備えるコンピュータ(20)を動作させるためのプログラム(2021)であって、プログラム(2021)は、ユーザが出品する商品についての電子商取引サイトを構築するものであり、プログラム(2021)は、プロセッサ(29)に、ユーザから商品に係る商品名及び商品写真の少なくとも一つの入力を受け入れる第1ステップ(S601)と、第1ステップ(S601)で受け入れた商品名及び商品写真の少なくとも一つに、予め定めたテキストを付加したプロンプトを生成する第2ステップ(S651)と、第2ステップ(S651)で生成したプロンプトを、コンピュータ(20)と異なるコンピュータ(30)に実現された大規模言語モデルに入力して、この大規模言語モデルから商品名及び商品写真の少なくとも一つに係る商品説明文案を取得する第3ステップ(S653)とを実行させる、プログラム(2021)。
(付記2)
第1ステップ(S601)において、ユーザから商品名及び商品写真の少なくとも一つに加えて商品の特徴の入力を受け入れ、第2ステップ(S651)において、第1ステップ(S601)で受け入れた商品名及び商品写真の少なくとも一つ、及び、商品の特徴に、予め定めたテキストを付加したプロンプトを生成する、請求項1に記載のプログラム(2021)。
(付記3)
第2ステップ(S651)において、テキストに大規模言語モデルに対する指示を含める、請求項1に記載のプログラム(2021)。
(付記4)
第2ステップ(S651)において、テキストに商品説明文案の文字数の範囲の指定を含める、請求項1に記載のプログラム(2021)。
(付記5)
第2ステップ(S651)において、テキストに大規模言語モデルに入力した商品名及び商品写真の少なくとも一つに基づいた商品説明文案の生成の指示を含める、請求項1に記載のプログラム(2021)。
(付記6)
第2ステップ(S651)において、テキストに商品説明文案のフォーマットの指定を含める、請求項1に記載のプログラム(2021)。
(付記7)
第2ステップ(S651)において、テキストに商品説明文案から除外する単語の一覧を含める、請求項1に記載のプログラム(2021)。
(付記8)
メモリ(25、26)には、電子商取引サイトにおける商品説明文の例文(2025)が格納されており、第2ステップ(S651)において、テキストに商品説明文の例文(2025)を含める、請求項1に記載のプログラム(2021)。
(付記9)
第2ステップ(S651)において、テキストにユーザからの入力を受け入れた商品名及び商品写真の少なくとも一つを含む商品説明文の例文を含める、
請求項8に記載のプログラム(2021)。
(付記10)
プログラム(2021)は、プロセッサ(29)に、さらに、大規模言語モデルから取得した商品説明文案をユーザに提示し、この商品説明文案を用いて電子商取引サイトを構築することについての承認を求める第4ステップ(S654)を実行させる、請求項1に記載のプログラム(2021)。
(付記11)
プログラム(2021)は、プロセッサ(29)に、さらに、第4ステップ(S654)において承認を得た商品説明文案を商品説明文として電子商取引サイトを構築する第5ステップ(S655)を実行させる、請求項10に記載のプログラム(2021)。
(付記12)
プログラム(2021)は、プロセッサ(29)に、さらに、第4ステップ(S654)において提示した商品説明文案に対する修正入力を受け入れる第6ステップ(S602)と、第6ステップ(S602)で受け入れた修正入力を商品説明文案に反映した商品説明文により電子商取引サイトを構築する第7ステップ(S655)と、
を実行させる、請求項10に記載のプログラム(2021)。
(付記13)
第1ステップ(S601)において、ユーザから商品に係る商品写真の入力を受け入れ、プログラムは、プロセッサに、さらに、第1ステップで受け入れた商品に係る商品写真を表すテキストを生成する第8ステップを実行し、第2ステップ(S651)において、第1ステップ(S601)で受け入れた商品名及び商品写真の少なくとも一つ、及び、第8ステップで生成した商品に係る商品写真を表すテキストに、予め定めたテキストを付加したプロンプトを生成する、付記1に記載のプログラム。
(付記14)
メモリ(25、26)には、写真の特徴量を算出して、この特徴量に基づいて物体の検出を行う機械学習モデル(2027)が格納されており、第8ステップにおいて、機械学習モデル(2027)を用いて商品写真に撮影されている物体を検出し、この物体の名前を、商品写真を表すテキストとする、付記13に記載のプログラム。
(付記15)
プロセッサ(29)とメモリ(25、26)とを備えた情報処理装置(20)であって、情報処理装置は、ユーザが出品する商品についての電子商取引サイトを構築するものであり、プロセッサ(29)は、ユーザから商品に係る商品名及び商品写真の少なくとも一つの入力を受け入れる第1ステップ(S601)と、第1ステップ(S601)で受け入れた商品名及び商品写真の少なくとも一つに、予め定めたテキストを付加したプロンプトを生成する第2ステップ(S651)と、第2ステップ(S651)で生成したプロンプトを、コンピュータ(20)と異なるコンピュータ(30)に実現された大規模言語モデルに入力して、この大規模言語モデルから商品名及び商品写真の少なくとも一つに係る商品説明文案を取得する第3ステップ(S653)とを実行する、情報処理装置(20)。
(付記16)
プロセッサ(29)とメモリ(25、26)とを備えるコンピュータ(20)により実行される方法であって、コンピュータ(20)は、ユーザが出品する商品についての電子商取引サイトを構築するものであり、プロセッサ(29)は、ユーザから商品に係る商品名及び商品写真の少なくとも一つの入力を受け入れる第1ステップ(S601)と、第1ステップ(S601)で受け入れた商品名及び商品写真の少なくとも一つに、予め定めたテキストを付加したプロンプトを生成する第2ステップ(S651)と、第2ステップ(S651)で生成したプロンプトを、コンピュータ(20)と異なるコンピュータ(30)に実現された大規模言語モデルに入力して、この大規模言語モデルから商品名及び商品写真の少なくとも一つに係る商品説明文案を取得する第3ステップ(S653)とを実行する、方法。
(付記17)
ユーザが出品する商品についての電子商取引サイトを構築するシステム(1)であって、ユーザから商品に係る商品名及び商品写真の少なくとも一つの入力を受け入れる手段(2033)と、受け入れる手段(2033)が受け入れた商品名及び商品写真の少なくとも一つに、予め定めたテキストを付加したプロンプトを生成する手段(2035)と、プロンプトを生成する手段(2035)が生成したプロンプトを、コンピュータ(20)と異なるコンピュータ(30)に実現された大規模言語モデルに入力して、この大規模言語モデルから商品名及び商品写真の少なくとも一つに係る商品説明文案を取得する手段(2036)とを有する、システム。
【符号の説明】
【0118】
1:電子商取引構築支援システム、10:端末装置、20:サーバ、25:メモリ、26:ストレージ、29:プロセッサ、30:外部サーバ、2021:アプリケーションプログラム、2022:アイテムデータベース、2023:ホームページテンプレート、2024:電子商取引サイトデータ、2025:商品説明文テンプレートデータ、2026:プロンプトテンプレートデータ、2031:受信制御モジュール、2032:送信制御モジュール、2033:投稿内容受入モジュール、2034:電子商取引サイトデータ生成モジュール、2035:プロンプト生成モジュール、2036:外部サーバ情報送受信制御モジュール、2037:提示制御部
【要約】
【課題】電子商取引サイトのオーナーであるユーザが簡易にアイテムを出品することができる。
【解決手段】 プロセッサ29とメモリ25、26とを備えるコンピュータ20を動作させるためのプログラムである。プログラムは、ユーザが出品する商品についての電子商取引サイトを構築するものであり、プログラムは、プロセッサ29に、ユーザから商品に係る商品名及び商品写真の少なくとも一つの入力を受け入れる第1ステップと、第1ステップで受け入れた商品名及び商品写真の少なくとも一つに、予め定めたテキストを付加したプロンプトを生成する第2ステップと、第2ステップで生成したプロンプトを、コンピュータと異なるコンピュータに実現された大規模言語モデルに入力して、この大規模言語モデルから商品名及び商品写真の少なくとも一つに係る商品説明文案を取得する第3ステップとを実行させる。
【選択図】
図1