(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-12-27
(45)【発行日】2024-01-11
(54)【発明の名称】グリーン情報測定システムおよびグリーン情報測定方法
(51)【国際特許分類】
A01G 20/00 20180101AFI20231228BHJP
A63B 57/50 20150101ALI20231228BHJP
【FI】
A01G20/00
A63B57/50
(21)【出願番号】P 2022109136
(22)【出願日】2022-07-06
【審査請求日】2022-07-06
(31)【優先権主張番号】10-2021-0088732
(32)【優先日】2021-07-06
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】519376627
【氏名又は名称】株式会社ヴイシー
【氏名又は名称原語表記】VC INC.
【住所又は居所原語表記】3F-4F,417,Nonhyeon-ro Gangnam-gu Seoul 06246 Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】110000121
【氏名又は名称】IAT弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】イ,ハクヨン
(72)【発明者】
【氏名】パク,キチュル
(72)【発明者】
【氏名】キム,ジュノ
(72)【発明者】
【氏名】リ,ホヒョン
【審査官】吉田 英一
(56)【参考文献】
【文献】特開2002-210062(JP,A)
【文献】特開2017-151042(JP,A)
【文献】特開平10-187235(JP,A)
【文献】韓国公開特許第10-2021-0041138(KR,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A01G 20/00
A63B 57/50
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1条件が満たされると、少なくとも一つの電極により土壌の電気的特性を測定する第1装置、および
第2条件が満たされると、前記第1装置から前記土壌の土壌情報を受信し、サーバに前記土壌情報を伝送する第2装置を含
み、
前記第1条件は最近土壌の電気的特性を測定してから第1時間が経過したかどうかであり、
前記第2条件は前記第1装置から前記土壌の土壌情報を受信してから第2時間が経過したかどうかである、グリーン情報測定システム。
【請求項2】
前記第1装置はカウンタを含み、
前記第1条件は前記カウンタ値が
前記第1時間に対応する第1値に到達したかどうかである、請求項1に記載のグリーン情報測定システム。
【請求項3】
前記第2条件は前記カウンタ値が
前記第2時間に対応する第2値に到達したかどうかであり、前記第2値は前記第1値以上である、請求項2に記載のグリーン情報測定システム。
【請求項4】
前記第1装置は旗竿の一端に結合可能な第1結合部を含み、
前記第2装置は前記旗竿のボディに結合可能な第2結合部を含む、請求項1に記載のグリーン情報測定システム。
【請求項5】
前記第1装置は、
前記少なくとも一つの電極および前記第1結合部を含むハウジング(housing)および
前記少なくとも一つの電極により電気的特性を測定するセンサを含む、
請求項4に記載のグリーン情報測定システム。
【請求項6】
前記ハウジングの外部は円柱形状であり、
前記少なくとも一つの電極は前記ハウジングの横面上で前記円柱の周方向に延びている、
請求項5に記載のグリーン情報測定システム。
【請求項7】
前記少なくとも一つの電極は前記円柱の高さ方向に、互いに離隔して配列されている、
請求項6に記載のグリーン情報測定システム。
【請求項8】
前記ハウジングの外部は円柱形状であり、
前記少なくとも一つの電極は前記ハウジングの横面上で前記円柱の高さ方向に延びている、
請求項5に記載のグリーン情報測定システム。
【請求項9】
前記少なくとも一つの電極は前記円柱の周方向に、互いに離隔して配列されている、
請求項8に記載のグリーン情報測定システム。
【請求項10】
前記ハウジングの外部は円柱形状であり、
前記少なくとも一つの電極は一端が前記ハウジングの底面に結合されて他端が前記底面から遠くなるように前記円柱の高さ方向に延びている、
請求項5に記載のグリーン情報測定システム。
【請求項11】
前記ハウジングは前記外部と内部を貫通する少なくとも一つの開口を含み、
前記センサは前記ハウジングの内部に位置した内部空間に位置し、
前記センサと前記少なくとも一つの電極は前記少なくとも一つの開口を介して互いに電気的に接続されている、
請求項6ないし10のいずれか一項に記載のグリーン情報測定システム。
【請求項12】
前記第1装置は、
前記ハウジングの横面上で前記円柱の周方向に延びており、前記円柱の上面と最も隣接するアンテナ電極、および
前記アンテナ電極に連結され、前記第2装置との接続を提供する無線通信部をさらに含む、
請求項6ないし10のいずれか一項に記載のグリーン情報測定システム。
【請求項13】
前記第2装置は第3条件が満たされると、現在位置に対応するGPS位置データを取得
し、
前記第2装置はカウンタを含み、
前記第3条件は前記カウンタ値が第3値に到達したかどうかである、請求項1に記載のグリーン情報測定システム。
【請求項14】
前記第2装置は第3条件が満たされると、現在位置に対応するGPS位置データを取得し、
前記第2装置は運動感知センサを含み、
前記第3条件は前記運動感知センサが移動を感知したかどうかである、
請求項1に記載のグリーン情報測定システム。
【請求項15】
第1条件が満たされると、第1装置が少なくとも一つの電極により土壌の電気的特性を測定する段階、そして
第2条件が満たされると、第2装置が前記第1装置から前記土壌の土壌情報を受信し、サーバに前記土壌情報を伝送する段階を含
み、
前記第1条件は最近土壌の電気的特性を測定してから第1時間が経過したかどうかであり、前記第2条件は前記第1装置から前記土壌の土壌情報を受信してから第2時間が経過したかどうかであり、
前記第1装置はカウンタを含み、
前記第1条件は前記カウンタ値が前記第1時間に対応する第1値に到達したかどうかであり、前記第2条件は前記カウンタ値が前記第2時間に対応する第2値に到達したかどうかであり、前記第2値は前記第1値以上であり、
グリーン情報測定方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示はグリーン情報測定システムおよびグリーン情報測定方法に関する。
【背景技術】
【0002】
ゴルフはゴルフボールを打ってゴルフコース内のホール(hole)にゴルフボールを入れるスポーツである。ゴルフコースのティーグラウンド(teeing ground)、フェアウェー(fairway)、グリーン(green)、ラフ(rough)等には芝が植えられており管理される。
【0003】
ゴルフコースに植えられた芝はゴルフコースの地面の状態すなわち、温湿度、地面の塩度等によって生育状態が変わるので芝の生育環境を維持させるのは芝管理において重要な業務の一つである。
【0004】
管理者はゴルフコースに植えられた芝の生育を円滑にするために肥料や栄養剤を散布し、病虫害を防止するために農薬を散布することもある。
【0005】
このようなゴルフコースに植えられた芝を管理するためには広い面積のゴルフコースを管理者が直接見て回りながら肉眼で確認しなければならないので業務が過重になり、時間も多く必要とされ、管理費用が増加する問題がある。
【0006】
特に、ホールが位置したグリーン(green)は高価な芝がこまかく植えられている地域であり、施工費用が高く格別の管理が求められる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
実施形態はグリーンの土壌に係る情報を容易に測定するグリーン情報測定システムおよびグリーン情報測定方法を提供するためのものである。
【0008】
実施形態は変更されたホールの位置をゴルファーに提供するためのグリーン情報測定システムおよびグリーン情報測定方法を提供するためのものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
一実施形態によるグリーン情報測定システムは、第1条件が満たされると、少なくとも一つの電極により土壌の電気的特性を測定する第1装置および第2条件が満たされると、第1装置から土壌の土壌情報を受信し、サーバに土壌情報を伝送する第2装置を含む。
【0010】
第1装置はカウンタを含み、第1条件はカウンタ値が第1値に到達したかどうかであり得る。
【0011】
第2条件はカウンタ値が第2値に到達したかどうかであり、第2値は第1値以上であり得る。
【0012】
第1条件は最近土壌の電気的特性を測定してから第1時間が経過したかどうかであり得る。
【0013】
第2条件は第1装置から土壌の土壌情報を受信してから第2時間が経過したかどうかであり得る。
【0014】
第1装置は旗竿の一端に結合可能な第1結合部を含み、第2装置は旗竿のボディに結合可能な第2結合部を含み得る。
【0015】
第1装置は、少なくとも一つの電極および第1結合部を含むハウジング(housing)および少なくとも一つの電極により電気的特性を測定するセンサを含み得る。
【0016】
ハウジングの外部は円柱形状であり、少なくとも一つの電極はハウジングの横面上で円柱の周方向に延びている。
【0017】
少なくとも一つの電極は円柱の高さ方向に、互いに離隔して配列されている。
ハウジングの外部は円柱形状であり、少なくとも一つの電極はハウジングの横面上で円柱の高さ方向に延びている。
【0018】
少なくとも一つの電極は円柱の周方向に、互いに離隔して配列されている。
【0019】
ハウジングの外部は円柱形状であり、少なくとも一つの電極は一端がハウジングの底面に結合されて他端が底面から遠くなるように円柱の高さ方向に延びている。
【0020】
ハウジングは外部と内部を貫通する少なくとも一つの開口を含み、センサはハウジングの内部に位置した内部空間に位置し、センサと少なくとも一つの電極は少なくとも一つの開口を介して互いに電気的に接続されている。
【0021】
第1装置は、ハウジングの横面上で円柱の周方向に延びており、円柱の上面と最も隣接するアンテナ電極およびアンテナ電極に連結され、第2装置との接続を提供する無線通信部をさらに含み得る。
【0022】
第2装置は第3条件が満たされると、現在位置に対応するGPS位置データを取得し得る。
【0023】
第2装置はカウンタを含み、第3条件はカウンタ値が第3値に到達したかどうかであり得る。
【0024】
第2装置は運動感知センサを含み、第3条件は運動感知センサが移動を感知したかどうかであり得る。
【0025】
実施形態によるグリーン情報測定方法は、第1条件が満たされると、第1装置が少なくとも一つの電極により土壌の電気的特性を測定する段階、そして第2条件が満たされると、第2装置が第1装置から土壌の土壌情報を受信し、サーバに土壌情報を伝送する段階を含む。
【0026】
第1装置はカウンタを含み、第1条件はカウンタ値が第1値に到達したかどうかであり、第2条件はカウンタ値が第2値に到達したかどうかであり、第2値は第1値以上であり得る。
【0027】
第1条件は最近土壌の電気的特性を測定してから第1時間が経過したかどうかであり、第2条件は第1装置から土壌の土壌情報を受信してから第2時間が経過したかどうかであり得る。
【発明の効果】
【0028】
実施形態によれば、管理者はゴルフコースそれぞれに位置したグリーンの土壌の状態について便利に提供を受ける効果がある。
【0029】
実施形態によれば、ゴルファーは迅速に変更されたホール位置の提供を受ける効果がある。
【0030】
実施形態によれば、グリーン情報測定装置およびホール位置更新装置の消耗電力を最小化することによってバッテリを頻繁に交換することなく長期間使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【
図1】実施形態によるグリーン情報測定システムを説明するための概略図である。
【
図2】実施形態によるグリーン情報測定装置を説明するためのブロック図である。
【
図3】実施形態によるグリーン情報測定装置の平面図である。
【
図4】第1実施形態によるグリーン情報測定装置の正面図である。
【
図5】
図3のIIIーIII’線を沿って切断した第1実施形態によるグリーン情報測定装置の断面図である。
【
図6】第2実施形態によるグリーン情報測定装置の正面図である。
【
図7】
図3のIIIーIII’線を沿って切断した第2実施形態によるグリーン情報測定装置の断面図である。
【
図8】第3実施形態によるグリーン情報測定装置の正面図である。
【
図9】
図3のIIIーIII’線を沿って切断した第3実施形態によるグリーン情報測定装置の断面図である。
【
図10】一実施形態によるホール位置更新装置を説明するための概略図である。
【
図11】一実施形態によるホール位置更新装置を説明するためのブロック図である。
【
図12】実施形態によるグリーン情報測定方法を説明するための流れ図である。
【
図13】実施形態によるグリーン情報測定装置が提供した情報が表示された画面を示す図である。
【
図14】実施形態によるグリーン情報測定装置が提供した情報が表示された画面を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0032】
以下、添付する図面を参照して本発明の様々な実施形態について本発明が属する技術分野における通常の知識を有する者が容易に実施できるように詳細に説明する。本発明は様々な異なる形態で具現でき、ここで説明する実施形態に限定されない。
【0033】
本発明を明確に説明するために説明と関係ない部分は省略し、明細書全体にわたって同一または類似の構成要素に対しては同じ参照符号を付ける。
【0034】
また、図面に示す各構成の大きさおよび厚さは説明の便宜上任意に示したので、本発明は必ずしも示されたところに限定されない。図面で複数の層および領域を明確に表現するために厚さを誇張して示した。そして図面で、説明の便宜上、一部の層および領域の厚さを誇張して示した。
【0035】
また、層、膜、領域、板等の部分が他の部分「上に」または「の上に」あるという時、これは他の部分の「すぐ上に」ある場合だけでなくその中間にまた他の部分がある場合も含む。逆にある部分が他の部分の「すぐ上に」あるという時には中間に他の部分が存在しないことを意味する。また、基準になる部分「上に」または「の上に」あるというのは基準になる部分の上または下に位置することであり、必ずしも重力の逆方向側に「上に」または「の上に」位置することを意味するものではない。
【0036】
また、明細書全体で、ある部分がある構成要素を「含む」という時、これは特に反対の意味を示す記載がない限り、他の構成要素を除くのではなく他の構成要素をさらに含み得ることを意味する。
【0037】
また、明細書全体で、「平面上」という時、これは対象部分を上から見た時を意味し、「断面上」という時、これは対象部分を垂直に切断した断面を横から見た時を意味する。
【0038】
図1は実施形態によるグリーン情報測定システムを説明するための概略図である。
図1を参照すると、実施形態によるグリーン情報測定システム1はグリーン情報測定装置10、ホール位置更新装置12、サーバ20、移動通信装置30、およびゴルフ距離測定装置40を含み得る。しかし、本発明の範囲はこれに制限されるものではなく、グリーン情報測定システム1には
図1に示されたものより追加的な構成要素をさらに含むこともでき、一部の構成要素を省略することもできる。
【0039】
グリーン情報測定装置10はホールカップ(hole cup)形態で具現できる。旗竿5はグリーン情報測定装置10に結合される。グリーン情報測定装置10はグリーン上の第1地点(すなわち、ホールの位置)での土壌情報を測定し、変更されたホールの位置を検出する。ホールの位置を変更使用とする場合、ユーザー、すなわちグリーンキーパー(green keeper)はホールカッターを用いて、第1地点に位置していたホールを第2地点に移すことができる。例えば、グリーンキーパーは、ホールカッターを左右に回転させる動作をしながらホールカッターの掘削部を地面に進入するように押込む方式で、グリーン上の第2地点を掘削する。掘削部はその内部に第2地点で掘削した土を固定させた状態で維持され得る。グリーンキーパーは、新しく掘削した第2地点にグリーン情報測定装置10を設置した後、掘削部が固定している土を第1地点に挿入する方式で、第1地点にあったホールを埋める。すると、グリーン情報測定装置10は第2地点(すなわち、変更されたホールの位置)での土壌情報を測定し、変更されたホールの位置を検出することができる。グリーン情報測定装置10に係るより具体的な内容については
図2および
図3を参照して後述する。
【0040】
ホール位置更新装置12は旗竿5に結合した形態で具現されてホールの位置、さらに正確に旗竿5の位置を検出する。旗竿5はホールカップ(hole cup)上に設置されるので、ホールの位置が変更される場合、旗竿5の位置も必然的に変更され、そのため旗竿5に結合したホール位置更新装置12は変更されたホールの位置を検出することができる。ホール位置更新装置12に係るより具体的な内容については
図10および
図11を参照して後述する。
【0041】
サーバ20はネットワーク50を通じてホール位置更新装置12、移動通信装置30、およびゴルフ距離測定装置40の少なくとも一つにサービスを提供するコンピューティング装置であり得る。すなわち、サーバ20はサーバソフトウェアを駆動して他の装置またはソフトウェアにサービスを提供できるパーソナルコンピュータ、ブレードサーバ、メインフレーム等任意のコンピューティング装置を含み得る。
【0042】
サーバ20はサーバ20に連結されたディスプレイ、移動通信装置30、およびゴルフ距離測定装置40の少なくとも一つに、ゴルフコース情報、グリーン位置情報、グリーン土壌情報、ホール位置情報等をはじめとするゴルフ場に関連する情報を案内するサービスを提供する。
これについては
図13および
図14を参照して後述する。
【0043】
また、サーバ20は、ゴルファーにホールの位置を提供するサービスを行うことができる。具体的には、サーバ20は、ホール位置更新装置12からホール位置更新装置12の位置情報を受信する。
【0044】
一例として、ホール位置更新装置12が自身のGPS位置をサーバ20に伝送する場合、サーバ20はホール位置更新装置12から受信したGPS位置が、サーバ20に既に保存されたホール位置と所定の範囲を越える差異を有する場合、既に保存されたホール位置をGPS位置に更新し、例えば移動通信装置30およびゴルフ距離測定装置40の少なくとも一つにより、ゴルファーに更新されたホール位置を案内する。
【0045】
他の例として、ホール位置更新装置12は自ら自身のGPS位置を更新する必要があるかどうかを決めるように具現することもできる。具体的には、ホール位置更新装置12はホール位置更新装置12に既に保存されたホール位置と、新しく測定したGPS位置が所定の範囲を越える差異を有する場合、既に保存されたホール位置をGPS位置に更新し、該当GPS位置をサーバ20に伝送する。するとサーバ20は、ゴルファーにホール位置更新装置12から受信したGPS位置を更新されたホール位置として提供することもできる。
【0046】
移動通信装置30はネットワーク50を通じてサーバ20に接続できる端末であり得る。移動通信装置30はサーバ20で提供するゴルフ場に関連する情報をユーザーに提供する。例えば、移動通信装置30は移動通信ネットワークに接続可能なスマートフォン、携帯電話、タブレットコンピュータ、ノートブックコンピュータ等であり得るが、本発明の範囲はこれに制限されるものではない。
【0047】
ゴルフ距離測定装置40は移動通信装置30と電気的に接続できる端末であり得る。ゴルフ距離測定装置40は、移動通信装置30を介してサーバ20で提供するゴルフ場に関連する情報を受信した後、これをユーザーに提供する。もちろん、
図1に示すものとは異なり、ゴルフ距離測定装置40はネットワーク50に直接接続されることもできる。この場合、ゴルフ距離測定装置40はサーバ20で提供するゴルフ場に関連する情報を直接受信してこれをユーザーに提供することができる。
【0048】
本実施形態で、ゴルフ距離測定装置40はウェアラブル(wearable)装置、例えばスマートウォッチ、スマートバンド等であり得るが、本発明の範囲はこれに制限されるものではない。
【0049】
本実施形態で、ネットワーク50はセルラネットワークをはじめとする移動通信ネットワーク、WiFiネットワーク、ブルートゥースネットワーク等をはじめとする無線ネットワークを含み得るが、本発明の範囲はこれに制限されず、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)等をはじめとする有線ネットワークを含むこともできる。
【0050】
グリーン情報測定装置10は現在の土壌情報を測定し、測定した土壌情報をホール位置更新装置12に伝送する。
【0051】
ホール位置更新装置12は現在のホール位置を測定し、ホール位置とグリーン情報測定装置10が測定した土壌情報をネットワーク50、例えば移動通信ネットワークを通じてサーバ20に伝送する。サーバ20はネットワーク50を通じて最新土壌情報とホール位置を移動通信装置30に伝達し、移動通信装置30は例えばスマートフォンで実行されるアプリ(app)によりゴルフ距離測定装置40に最新の土壌情報とホール位置を提供する。仮に、ホール位置更新装置12が自身のGPS位置をサーバ20に直接伝送する場合は、サーバ20はサーバ20に既に保存されたホール位置とGPS位置を比較して最新ホール位置を決める。これとは異なり、ホール位置更新装置12がホール位置更新装置12に既に保存されたホール位置とGPS位置を比較して自ら最新ホール位置を決める場合は、サーバ20はホール位置更新装置12から受信したGPS位置を最新ホール位置と見なすことができ、必要に応じてホール位置更新装置12から受信したGPS位置が最新ホール位置に該当するかどうかをさらに検証する過程を行うこともできる。
【0052】
管理者はゴルフコースそれぞれに位置したグリーンの芝の生育状態を管理しなければならないので、芝が植えられた土壌の状態を正確に把握する必要がある。しかし、ゴルフコースの芝が植えられた土壌の状態を測定するためには広い面積のゴルフコースを管理者が直接見て回りながら土壌物性測定装置を用いて土壌の状態を測定しなければならない。またはゴルフ競技の妨げにならないゴルフコースの外部に土壌物性測定装置を固定的に設置して間接的にゴルフコース内部の土壌の状態を確認しなければならなかった。
【0053】
このような問題を解決するために、すなわち管理者にゴルフコース内の正確な土壌の現在状態情報を提供するために、ゴルフコース内に直接設置され、かつ競技の妨げにならずに様々な位置での土壌の状態を検出できる装置を具現する方式が考えられる。
【0054】
しかし、ホールカップはゴルフコース内のグリーン上に位置するので、常時電源の供給が難しいという環境的制約が存在する。このような環境的制約下でバッテリにより電源の供給を受ける場合、ホールまたはホールの近くに位置した装置の頻繁なバッテリ交換はその実用性が落ちる問題がある。
【0055】
このような問題をさらに解決するために、グリーン情報測定装置10の消耗電力を最小化するための方案がまた求められる。
【0056】
図2は実施形態によるグリーン情報測定装置を説明するためのブロック図である。
【0057】
図2を参照すると、実施形態によるグリーン情報測定装置10は無線通信部110、センシング部120、メモリ130、ユーザー入力部140、電源供給部150、バッテリ160、インターフェース部180、および制御部190を含み得る。そして、バッテリ160の充電可否に応じて、本実施形態によるグリーン情報測定装置10は充電回路170をさらに含むこともできる。
【0058】
無線通信部110はホール位置更新装置12との接続を提供する。具体的には、制御部190が電源供給部150を制御して無線通信部110に電源を供給する場合、無線通信部110はホール位置更新装置12との接続を提供し、制御部190が電源供給部150を制御して無線通信部110に電源を遮断する場合、無線通信部110はオフ(off)される。
【0059】
また、無線通信部110は第1電極部1100に連結され、この時、第1電極部1100は無線通信部110のアンテナとして機能することができる。
【0060】
このような無線通信部110は、近距離通信モジュール112等を含み得る。
【0061】
近距離通信モジュール112は、近距離通信(Short range communication)のためのものであって、ブルートゥース(Bluetooth)、RFID(Radio Frequency Identification)、赤外線通信(Infrared Data Association;IrDA)、UWB(Ultra Wideband)、ZigBee、NFC(Near Field Communication)、Wi-Fi(Wireless-Fidelity)、Wi-Fi Direct、Wireless USB(Wireless Universal Serial Bus)技術の少なくとも一つを用いて、近距離通信を支援する。このような近距離通信モジュール112は、近距離無線通信網(Wireless Area Networks)を介してグリーン情報測定装置10とホール位置更新装置12の間またはグリーン情報測定装置10と移動通信装置30の間の無線通信を支援する。前記近距離無線通信網は近距離無線個人通信網(Wireless Personal Area Networks)であり得る。
【0062】
ここで、移動通信装置30は実施形態によるグリーン情報測定装置10とデータを相互交換することが可能な(または連動可能な)移動端末(mobile terminal、例えば、スマートフォン(smart phone)、タブレットPC、ノートブック(notebook)等)であり得る。近距離通信モジュール112は、グリーン情報測定装置10の周辺に、前記グリーン情報測定装置10と通信可能なホール位置更新装置12または移動通信装置30を感知(または認識)する。さらに、制御部190は前記感知されたホール位置更新装置12または移動通信装置30が一実施形態によるグリーン情報測定装置10と通信するように認証されたデバイスである場合、グリーン情報測定装置10で処理されるデータの少なくとも一部を、前記近距離通信モジュール112を介してホール位置更新装置12または移動通信装置30に伝送する。したがって、移動通信装置30のユーザーは、グリーン情報測定装置10で処理されるデータを、移動通信装置30により用いることができる。
【0063】
その他にも無線通信部110は有線通信部として作動することができる。例えば、グリーン情報測定装置10に旗竿5が電気的に結合され得、旗竿5にホール位置更新装置12が電気的に結合され得る。この場合、グリーン情報測定装置10から旗竿5を介してホール位置更新装置12に有線で情報が伝送されることもできる。
【0064】
センシング部120はグリーン情報測定装置10の周辺の環境情報およびグリーン情報測定装置10内の情報のうち少なくとも一つをセンシングするための一つ以上のセンサを含み得る。例えば、センシング部120は温度センサ121、湿度センサ122、およびEC(electrical conductivity)センサ123を含み、それに加えて、酸度(pH)をセンシングするセンサ、バッテリゲージ(battery gauge)、運動感知センサ、位置取得センサ、赤外線センサ、傾斜(inclination)センサ、明るさセンサ、高度センサ、方位角センサ、嗅覚センサ、圧力センサ、ベンディングセンサ、グリップセンサ、タッチセンサのうち少なくとも一つを含み得る。なお、本明細書に開示されたグリーン情報測定装置10は、このようなセンサのうち少なくとも二つ以上のセンサでセンシングされる情報を組み合わせて活用することができる。
【0065】
センシング部120は上述した多様なセンシング手段を通称する。また、センシング部120はユーザーの多様な入力およびユーザーの環境をセンシングし、制御部190がそれによる動作を遂行できるようにセンシング結果を伝達する。上述したセンサは別途のエレメントとしてグリーン情報測定装置10に含まれたり、少なくとも一つ以上のエレメントに統合されて含まれ得る。
【0066】
先に、温度センサ121は土壌の温度値および/または周辺大気の温度値を測定する。温度センサ121は、サーミスタ(thermistor)、サーモカップル(thermocouple)、RTD(resistance temperature detector)、バイメタル(bimetal)、状態変化温度センサ、ソリッドステート(solid state)温度センサ等を含み得、これに制限されない。温度センサ121が接触式温度センサとして具現される場合、温度センサ121は土壌に接触する第2電極部1200に結合されて土壌の温度値を検出することができる。
【0067】
湿度センサ122は土壌の湿度を測定し、ECセンサ123は電気伝導度を測定する。湿度センサ122とECセンサ123は一体で構成されることもできる。土壌の湿度および電気伝導度は湿度センサ122とECセンサ123に連結された第2電極部1200で電気的特性を測定して検出されることができる。例えば、湿度センサ122とECセンサ123は第2電極部1200に印加周波数を異なるようにして順次にインピーダンスを測定することによって、電気伝導度および水分が計測されることができる。
【0068】
無線通信部110の場合と同様に、制御部190が電源供給部150を制御してセンシング部120に電源を供給する場合、センシング部120はグリーン情報測定装置10周辺の環境に対する状況情報を検出し、制御部190が電源供給部150を制御してセンシング部120に電源を遮断する場合、センシング部120はオフされる。
【0069】
また、メモリ130はグリーン情報測定装置10の多様な機能を支援するデータを保存する。メモリ130はグリーン情報測定装置10で駆動されるファームウェア(firmware)、アプリケーションプログラム(application program)、グリーン情報測定装置10の動作のためのデータ、コマンドを保存する。このようなアプリケーションプログラムの少なくとも一部は、グリーン情報測定装置10の基本的な機能のために出庫当時からグリーン情報測定装置10上に存在し得る。また、このようなアプリケーションプログラムの少なくとも一部は、無線通信により外部サーバからダウンロードされ得る。一方、アプリケーションプログラムは、メモリ130に保存され、グリーン情報測定装置10上にインストールされ、制御部190によって前記グリーン情報測定装置10の動作(または機能)を行うように駆動される。
【0070】
メモリ130は現在のグリーン情報(例えば、測定されたグリーン土壌の温度、湿度、電気伝導度等)(以下、「グリーン情報」という)を保存し得、現在のグリーン情報の履歴を保存することもできる。無線通信部110はメモリ130に保存された現在のグリーン情報を直ちにホール位置更新装置12に伝送したり、またはメモリ130に保存された履歴情報をホール位置更新装置12に伝送することもできる。
【0071】
次に、ユーザー入力部140はユーザーから情報の入力を受けるためのものであって、ユーザー入力部140により情報が入力されると、制御部190は入力された情報に対応するようにグリーン情報測定装置10の動作を制御する。このようなユーザー入力部140は機械式(mechanical)入力手段(またはメカニカルキー、例えば、グリーン情報測定装置10の前面、後面、または側面に位置するボタン、ドームスイッチ(dome switch)、ジョグホイール、ジョグスイッチ等)、およびタッチ式入力手段を含み得る。
【0072】
電源供給部150は制御部190の制御下に、制御部190、無線通信部110、およびセンシング部120に電力を供給する。電源供給部150はバッテリ160から電力の提供を受ける。
【0073】
本発明のいくつかの実施形態で、グリーン情報測定装置10は充電回路170をさらに含み得る。例えば、グリーン情報測定装置10のバッテリ160が充電が可能な電池、例えば2次電池として具現される場合、充電回路170はバッテリ160を充電することができる。
【0074】
一方、本発明のいくつかの実施形態で、グリーン情報測定装置10のバッテリ160が充電が不可能な電池、例えば1次電池として具現される場合、グリーン情報測定装置10は充電回路170を省略することができる。
【0075】
インターフェース部180はグリーン情報測定装置10に連結される多様な種類の外部機器との通路の役割を行う。このようなインターフェース部180は、外部充電器ポート(port)、有線/無線データポート(port)、およびメモリーカード(memory card)ポートのうち少なくとも一つを含み得る。グリーン情報測定装置10では、前記インターフェース部180に外部機器が連結されることに対応して、連結された外部機器と関連する適切な制御をすることができる。
【0076】
制御部190はグリーン情報測定装置10の全般的な動作を制御する。制御部190はマイクロプロセッサ、CPU(Central Processing Unit)、AP(Application Processor)等プロセッシング回路として具現されるが、本発明の範囲はこれに制限されない。制御部190はグリーン情報測定装置10の機能を具現するソフトウェアまたはプログラムを実行することができる。
【0077】
制御部190はデフォルトとして電源遮断モードで動作するが、ウェイクアップ信号に対する応答として電源遮断モードから脱出して現在のグリーン情報を測定した後、再び電源遮断モードに進入し得る。制御部190がウェイクアップ信号に対する応答として電源遮断モードから脱出して現在のグリーン情報を測定することは、制御部190がウェイクアップ信号に対する応答として温度センサ121、湿度センサ122、ECセンサ123、および無線通信部110に電源を供給し、温度センサ121、湿度センサ122、ECセンサ123それぞれから土壌の温度、湿度、および電気伝導度を受信し、無線通信部110を用いて土壌の温度、湿度、および電気伝導度のデータをホール位置更新装置12に伝送することを含み得る。制御部190は土壌の温度、湿度、および電気伝導度のデータをホール位置更新装置12に伝送した後、電源遮断モードに進入する。
【0078】
本明細書で「電源遮断モード」はグリーン情報測定装置10の多くの構成要素に対する電源供給が遮断された状態および/またはホール位置更新装置12の多くの構成要素に対する電源供給が遮断された状態を意味する。言い換えれば、グリーン情報測定装置10および/またはホール位置更新装置12が電源遮断モードに進入する場合、「ウェイクアップ信号」を検出するために常時動作しなければならない回路(ウェイクアップ信号検出回路)を除いたすべての構成要素に対する電源供給が遮断されることができる。
【0079】
本明細書で「ウェイクアップ信号」は電源遮断モードに進入したグリーン情報測定装置10および/またはホール位置更新装置12を電源遮断モードから脱出させるための信号を意味する。本明細書で「ウェイクアップモード」はグリーン情報測定装置10および/またはホール位置更新装置12が電源遮断モードから脱出した動作モードを意味する。ウェイクアップモードでグリーン情報測定装置10および/またはホール位置更新装置12のすべての構成要素に対する電源供給が保障される必要はなく、ウェイクアップモードでも必要に応じて一部の構成要素に対してのみ電源供給を提供し、他の一部構成要素に対しては電源供給を遮断することができる。
【0080】
制御部190はカウンタをさらに含み得る。そしてウェイクアップ信号はカウンタの値が所定の値に到達した場合に生成される。カウンタの値が第1値に到達すると、制御部190は土壌情報を測定するようにセンシング部120を動作させる第1ウェイクアップ信号を生成する。カウンタの値が第2値に到達すると、制御部190は土壌情報を伝送するように無線通信部110を動作させる第2ウェイクアップ信号を生成する。
【0081】
デフォルト(default)として電源遮断モードを維持し、所定時間が経過した場合にのみ電源遮断モードから脱出して現在のグリーン情報を更新した後再び電源遮断モードに進入する方式を用いることによって、常時電源の供給が難しいゴルフコース内のグリーン上に設置されたグリーン情報測定装置10は数ヶ月の間バッテリ交換の必要なく安定的に動作することができる。
【0082】
特に、制御部190は電源供給部150を制御し、制御部190自身、無線通信部110、およびセンシング部120の少なくとも一つに対する電源を供給または遮断することができる。制御部190は前述したウェイクアップ信号を検出するために常時動作しなければならないウェイクアップ信号検出回路を含み得、電源遮断モードで動作する場合、ウェイクアップ信号検出回路を除いた制御部190自身、無線通信部110、およびセンシング部120に対する電源供給を遮断することができる。
【0083】
制御部190は測定された電気伝導度、湿度と温度を用いて土壌の塩度を計算する。土壌の電気伝導度は土壌の水分と密接な関係を有しているので、制御部190は温度と土壌水分の依存性が高い電気伝導度(EC)測定値を温度および土壌水分に対して補正することによって、より信頼性のある電気伝導度を算出して塩度算出に用いることができる。この他にも、制御部190は測定された各測定項目を、互いに関連する測定項目を用いて相互間に補正することもできる。
【0084】
次に、
図3ないし
図9を参照してグリーン情報測定装置10の構造について説明する。
図3は実施形態によるグリーン情報測定装置の平面図である。
【0085】
図3に示すように、グリーン情報測定装置10はハウジング300を備え、ハウジング300は内部空間310と一つ以上の排水口320、および旗竿結合部330を含み得る。
【0086】
ハウジング300はプラスチックのような絶縁材料で作られる。ハウジング300はゴルフボールを収容できる収容空間302を有する。ゴルフボールがグリーン情報測定装置10に進入した後、収容空間302にゴルフボールが位置する。ハウジング300は上面と底面の少なくとも一つが開放されている、円柱、多角柱、少なくとも一部分が曲面である柱形状、エンタシス(entasis)形状、角錐台(frustum of pyramid)形状、円錐台(circular truncated cone)形状等を有することもでき、その形状に制限されない。
【0087】
ハウジング300の内部、すなわち外部に露出しない内側面によって囲まれている部分に
図2で説明された各種ユニット、モジュール、回路、センサ装置の他にもグリーン情報測定装置10に電源を供給するためのバッテリ160が位置する内部空間310を有することができる。野外に設置されるグリーン情報測定装置10の特性を考慮して、ハウジング300はこのような電子モジュールないし電子装置が位置した内部空間310を防水するように構成される。
【0088】
一つ以上の排水口320はハウジング300を貫通するように形成されている。排水口320は収容空間302に溜まる水を排水し、収容空間302に水が溜まることを防止することができる。
【0089】
旗竿結合部330はグリーン情報測定装置10と旗竿5の結合を提供する。旗竿5の端部が旗竿結合部330に挿入されて固定される。
【0090】
バッテリ160はその形状がハウジング300の外観に適合する形態で製造できるが、本発明の範囲はこれに制限されるものではない。
【0091】
図4は第1実施形態によるグリーン情報測定装置の正面図であり、
図5は
図3のIII-III’線を沿って切断した第1実施形態によるグリーン情報測定装置の断面図である。
【0092】
図4に示すように、ハウジング300の外部表面には複数の電極400,410a,410b,410c,410d,410eが位置する。複数の電極400,410a,410b,410c,410d,410eはX軸に沿って延びており、Z軸に沿って配列される。複数の電極400,410a,410b,410c,410d,410eはメッキ、フォトリソグラフィ(photolithography)、薄膜蒸着(sputtering)等の方法でシート(sheet)上にプリンティングされてハウジング300の外部表面に付着するか、ハウジング300の表面に直接メッキ、フォトリソグラフィ、薄膜蒸着等の方法で形成され、複数の電極400,410a,410b,410c,410d,410eをハウジングの表面に位置させるための方法は前記の方法に制限されない。
【0093】
複数の電極400,410a,410b,410c,410d,410eのうちZ軸上に上段に位置した電極400は無線通信部110に結合された第1電極部1100として機能する。
【0094】
電極400はハウジング300の内部表面、すなわち収容空間302が位置した領域に位置することもできる。電極400はハウジング300の上面上に位置することもできる。この場合、グリーン情報測定装置10がグリーンに挿入されても、上面上に位置した電極400ないし内部の表面上に位置した電極400が外部に表れることになり、より優れた特性を有するアンテナ電極として機能することができる。
【0095】
電極410a,410b,410c,410d,410eは温度センサ121、湿度センサ122、および/またはECセンサ123に結合された第2電極部1200として機能する。例えば、温度センサ121は電極410a,410b,410c,410d,410eそれぞれに接触した土壌の温度を測定でき、湿度センサ122およびECセンサ123は電極410a,410b,410c,410d,410eのうち二つの電極の間のインピーダンスを測定して湿度および電気伝導度を検出する。
【0096】
電極410a,410b,410c,410d,410eは土壌に直接接触できるようにハウジングの外部表面に位置する。電極410a,410b,410c,410d,410eはZ軸方向に沿って互いに離隔しており、電極410a,410b,410c,410d,410eそれぞれはZ軸方向の深さによる温度、湿度、および/または電気伝導度を測定するのに用いられる。例えば、電極410aは地面から2cm深さの土壌の温度を測定するのに用いられ、電極410eは地面から10cm深さの土壌の温度を測定するのに用いられる。また、電極410a,410bは地面から2cmないし4cm深さの土壌の湿度、および/または電気伝導度を測定するのに用いられ、電極410d,410eは地面から8cmないし10cm深さの湿度、および/または電気伝導度を測定するのに用いられる。
【0097】
図5に示すように、ハウジング300には少なくとも一つの排水口320と旗竿結合部330が形成されている。
【0098】
そして、ハウジング300の内部空間310には
図2で説明された各種ユニット、モジュール、回路、センサ装置、バッテリ等を含む電子装置500が位置し得る。
【0099】
電子装置500はハウジング300の外部/内部の表面に位置する複数の電極400,410a,410b,410c,410d,410eが電気的に接続されている。このために、ハウジング300は少なくとも一つの開口510a,510b,510cを含み得る。ここで開口510a,510b,510cはハウジング300の外部/内部の表面とハウジング300の内部空間310を物理的に連結するコンタクトホール(contact hole)、ビアホール(via hole)、スルーホール(through hole)、オープニング(opening)、穴等で称され得る。
【0100】
すると、複数の電極400,410a,410b,410c,410d,410eは開口510a,510b,510cを介して電子装置500に電気的に接続され得る。例えば、ハウジング300の内部空間310の表面には電子装置500に連結されて開口510aに延びている配線530aが位置する。電極400は開口510aに位置した配線520aと接触し、配線530aも開口510aに位置した配線520aと接触する。すると、電極400、開口510aに位置した配線520a、および配線530aが電気的に接続される。前記で、電極400、開口510aに位置した配線520a、および配線530aの材料は伝導性であって、互いに同一または相異なる材料を含み得、電極400、開口510aに位置した配線520a、および配線530aのうち少なくとも二つの構成要素が一体に形成されることもでき、これに制限されない。
【0101】
同様に、電極410b、開口510bに位置した配線520b、および配線530bが電気的に接続され得、電極410e、開口510cに位置した配線520c、および配線530cが電気的に接続され得る。
【0102】
前記で各電極400,410b,410eは対応する開口510a,520b,520cを介して内部空間に位置した配線530a,530b,530cに連結されることで説明したが、一つの開口を介して接触しないように複数の電極400,410a,410b,410c,410d,410eが内部空間に位置した配線に電気的に接続されることもできる。
【0103】
図6は第2実施形態によるグリーン情報測定装置の正面図であり、
図7は
図3のIIIーIII’線を沿って切断した第2実施形態によるグリーン情報測定装置の断面図である。本実施形態の説明のうち第1実施形態と同一、類似の内容については説明を省略する。
【0104】
図6に示すように、ハウジング300の外部表面には複数の電極400,610a,610b,610c,610d,610eが位置するとができる。上段に位置した電極400はX軸に沿って延びており、無線通信部110に結合された第1電極部1100として機能する。
【0105】
複数の電極610a,610b,610c,610d,610eはZ軸に沿って延びており、X軸に沿って配列される。複数の電極400,610a,610b,610c,610d,610eはメッキ、フォトリソグラフィ、薄膜蒸着等の方法でシート上にプリンティングされてハウジング300の外部表面に付着するか、ハウジング300の表面に直接メッキ、フォトリソグラフィ、薄膜蒸着等の方法で形成され、複数の電極400,610a,610b,610c,610d,610eをハウジングの表面に位置させるための方法は前記の方法に制限されない。
【0106】
電極610a,610b,610c,610d,610eは温度センサ121、湿度センサ122、および/またはECセンサ123に結合された第2電極部1200として機能する。例えば、温度センサ121は電極610a,610b,610c,610d,610eそれぞれに接触した土壌の温度を測定でき、湿度センサ122およびECセンサ123は電極610a,610b,610c,610d,610eのうち二つの電極の間のインピーダンスを測定して湿度および電気伝導度を検出することができる。
【0107】
電極610a,610b,610c,610d,610eは土壌に直接接触できるようにハウジングの外部表面に位置する。電極610a,610b,610c,610d,610eはX軸方向に沿って互いに離隔している。電極610a,610b,610c,610d,610eはグリーン情報測定装置10周辺の土壌の温度、湿度、および/または電気伝導度を測定するのに用いられる。一部の電極によって測定された温度、湿度、および/または電気伝導度が異なる一部の電極を用いて測定された温度、湿度、および/または電気伝導度と類似しない場合、制御部190は電極610a,610b,610c,610d,610eのうち一部の電極が土壌に接触していないと判断し、他の一部の電極を用いて測定された温度、湿度、および/または電気伝導度のみを土壌情報として用いる。
【0108】
他の一部の電極を用いて温度、湿度、および/または電気伝導度を測定することができる。
【0109】
図7に示すように、電子装置500はハウジング300の外部/内部の表面に位置する複数の電極400,610a,610b,610c,610d,610eが電気的に接続されている。このために、ハウジング300は少なくとも一つの開口710a,710b,710cを含み得る。
【0110】
すると、複数の電極400,610a,610b,610c,610d,610eは開口710a,710b,710cを介して電子装置500に電気的に接続され得る。例えば、ハウジング300の内部空間310の表面には電子装置500に連結されて開口710aに延びている配線730aが位置する。電極400は開口710aに位置した配線720aと接触し、配線730aも開口710aに位置した配線720aと接触する。すると、電極400、開口710aに位置した配線720a、および配線730aが電気的に接続され得る。前記で、電極400、開口710aに位置した配線720a、および配線730aの材料は伝導性であって、互いに同一または相異なる材料を含み得、電極400、開口710aに位置した配線720a、および配線730aのうち少なくとも二つの構成要素が一体に形成されることもでき、これに制限されない。
【0111】
同様に、電極610b、開口710bに位置した配線720b、および配線730bが電気的に接続され得、電極610e、開口710cに位置した配線720c、および配線730cが電気的に接続され得る。
【0112】
前記で各電極400,610b,610eは対応する開口710a,720b,720cを介して内部空間に位置した配線730a,730b,730cに連結されることで説明したが、一つの開口を介して接触しないように複数の電極400,610a,610b,610c,610d,610eが内部空間に位置した配線に電気的に接続されることもできる。
【0113】
図8は第3実施形態によるグリーン情報測定装置の正面図であり、
図9は
図3のIIIーIII’線を沿って切断した第3実施形態によるグリーン情報測定装置の断面図である。本実施形態の説明のうち第1および第2実施形態と同一、類似の内容については説明を省略する。
【0114】
図8に示すように、ハウジング300の外部表面には電極400が位置し、ハウジング300の下部に複数の電極810a,810b,810cが位置する。上段に位置した電極400はX軸に沿って延びており、無線通信部110に結合された第1電極部1100として機能する。電極400はメッキ、フォトリソグラフィ、薄膜蒸着等の方法でシート上にプリンティングされてハウジング300の外部表面に付着するか、ハウジング300の表面に直接メッキ、フォトリソグラフィ、薄膜蒸着等の方法で形成され、電極400をハウジングの表面に位置させるための方法は前記の方法に制限されない。
【0115】
電極810a,810b,810cはZ軸に沿って延びており、X軸に沿ってハウジング300の下部に配列される。電極810a,810b,810cはハウジング300に固定的に結合され得る。電極810a,810b,810cはハウジング300の内部に延び得る。電極810a,810b,810cは土壌に直接接触できるように土壌に直接挿入される。
【0116】
電極810a,810b,810cは温度センサ121、湿度センサ122、および/またはECセンサ123に結合された第2電極部1200として機能する。例えば、温度センサ121は電極810a,810b,810cそれぞれに接触した土壌の温度を測定でき、湿度センサ122およびECセンサ123は電極810a,810b,810cのうち二つの電極の間のインピーダンスを測定して湿度および電気伝導度を検出することができる。
【0117】
次に、
図10および
図11を参照して、ホール位置更新装置12について説明する。
【0118】
図10は一実施形態によるホール位置更新装置を説明するための概略図である。
ゴルファーはゴルファーの位置からホールまでの残った距離を正確に把握する必要がある。しかし、ホールの位置は、例えばゴルフ場のグリーン管理、ゴルフコースの難易度調整等のために随時に変更される。便宜上グリーンの中央までの距離をゴルファーに提供する方式や、ゴルファーが変更されたホールの位置を直接指定すると指定された地点までの距離をゴルファーに提供する方式は、厳密に言うとゴルファーに正確なホールの位置を提供できないと言える。
【0119】
このような問題を解決するために、すなわちゴルファーに正確なホールの位置を提供するために、ホールまたはホールの近くに位置を検出できる装置を具現する方式が考えられる。すなわち
図10に示すように、旗竿5はホールカップ上に設置されるので、旗竿5に結合した形態でホール位置を検出できるホール位置更新装置10を考慮することができる。
【0120】
しかし、ホールはゴルフコース内のグリーン上に位置するので、常時電源の供給が難しいという環境的制約が存在する。このような環境的制約下でバッテリによって電源の供給を受ける場合、ホールまたはホールの近くに位置した装置の頻繁なバッテリの交換はその実用性が落ちる問題がある。
【0121】
このような問題をさらに解決するために、ホール位置更新装置10の消耗電力を最小化するための方案がまた求められる。
【0122】
図10を参照すると、ホール位置更新装置12は旗竿5に結合した形態で具現することができる。
【0123】
ホール位置更新装置12はハウジングHを備え、ハウジングHは一つ以上のボタンBおよび旗竿結合部Cを含み得る。また、ハウジングHの内部にはホール位置更新装置12に電源を供給するためのバッテリ160が含まれ得る。
【0124】
図10に示すように、一つ以上のボタンBは管理者(例えばグリーンキーパー(green keeper))のみ押せるようにハウジングHの下部に配置される。もちろん一つ以上のボタンBの位置はこれに制限されなく、具体的な具現目的に応じてハウジングHの任意の地点に配置されることができる。
【0125】
管理者が旗竿5を変更したホールに挿した後一つ以上のボタンBを押すと、電源遮断モードにあったホール位置更新装置12はウェイクアップ(wakeup)モードに進入して現在のホール位置を測定し、グリーン情報測定装置10から現在のグリーン情報を受信し、測定したホール位置と現在のグリーン情報のうち少なくとも一つをネットワーク50を通じてサーバ20に伝送する。測定したホール位置と現在のグリーン情報のうち少なくとも一つをサーバ20に伝送した後、ホール位置更新装置12は再び電源遮断モードに進入することができる。
【0126】
デフォルト(default)として電源遮断モードを維持し、ホール位置の変更があり管理者が一つ以上のボタンBを押す場合にのみ電源遮断モードから脱出して現在のホール位置を更新した後再び電源遮断モードに進入する方式を用いることによって、常時電源の供給が難しいゴルフコース内のグリーン上に設置されたホール位置更新装置12は数ヶ月の間バッテリ交換の必要なく安定的に動作することができる。
【0127】
旗竿結合部Cはホール位置更新装置12と旗竿5の結合を提供する。一般に旗竿5の厚さは下方に行くほど厚くなるが、旗竿結合部Cはこのように変化する厚さの旗竿5にホール位置更新装置12が固く固定されるようにするための構造を有することができる。例えば、旗竿結合部Cは下に行くほど徐々に広くなるシリンダー形状に形成されることもでき、旗竿5を左右方向で押して固定するための追加的な部品を含む等多様な方式で具現することができる。
【0128】
バッテリ160はその形状がハウジングHの外観に適合する形態で製造されるが、本発明の範囲はこれに制限されるものではない。
【0129】
図11は一実施形態によるホール位置更新装置を説明するためのブロック図である。
【0130】
図11を参照すると、実施形態によるホール位置更新装置12は無線通信部210、センシング部220、メモリ230、ユーザー入力部240、電源供給部250、バッテリ260、インターフェース部280、および制御部290を含み得る。そしてバッテリ160の充電可否に応じて、本実施形態によるホール位置更新装置12は充電回路170をさらに含むこともできる。
【0131】
無線通信部210はネットワーク50、例えば移動通信ネットワークを通じてサーバ20との接続を提供する。具体的には、制御部290が電源供給部250を制御して無線通信部210に電源を供給する場合、無線通信部210はネットワーク50を通じてサーバ20との接続を提供し、グリーン情報測定装置10との接続を提供し、制御部290が電源供給部250を制御して無線通信部210に電源を遮断する場合、無線通信部210はオフ(off)される。
【0132】
このような無線通信部210は、無線インターネットモジュール211および近距離通信モジュール212等を含み得る。
【0133】
無線インターネットモジュール211は無線インターネット接続のためのモジュールをいい、2ホール位置更新装置22に内蔵される。無線インターネットモジュール211は無線インターネット技術による通信網で無線信号を送受信するように行われる。無線インターネット技術としては、例えばWLAN(Wireless LAN)、Wi-Fi(Wireless-Fidelity)、Wi-Fi(Wireless Fidelity) Direct、DLNA(Digital Living Network Alliance)、WiBro(Wireless Broadband)、WiMAX(World Interoperability for Microwave Access)、HSDPA(High Speed Downlink Packet Access)、HSUPA(High Speed Uplink Packet Access)、LTE(Long Term Evolution)、LTE-A(Long Term Evolution-Advanced)、NR(New Radio)等があり、前記無線インターネットモジュール211は前記に羅列されていないインターネット技術まで含む範囲で少なくとも一つの無線インターネット技術によりデータを送受信する。
【0134】
近距離通信モジュール212は、近距離通信(Short range communication)のためのものであり、ブルートゥース(Bluetooth・)、RFID(Radio Frequency Identification)、赤外線通信(Infrared Data Association;IrDA)、UWB(Ultra Wideband)、ZigBee、NFC(Near Field Communication)、Wi-Fi(Wireless-Fidelity)、Wi-Fi Direct、Wireless USB(Wireless Universal Serial Bus)技術の少なくとも一つを用いて、近距離通信を支援する。このような近距離通信モジュール212は、近距離無線通信網(Wireless Area Networks)を介してホール位置更新装置12とグリーン情報測定装置10の間、ホール位置更新装置12と無線通信システムの間、ホール位置更新装置12と移動通信装置30の間、またはホール位置更新装置12とサーバ20が位置したネットワークの間の無線通信を支援する。前記近距離無線通信網は近距離無線個人通信網(Wireless Personal Area Networks)であり得る。
【0135】
センシング部220はホール位置更新装置12周辺の環境情報およびホール位置更新装置12内の情報のうち少なくとも一つをセンシングするための一つ以上のセンサを含み得る。例えば、センシング部220は温度センサ221、運動感知センサ222、および位置取得センサ223を含み、それにさらに、バッテリゲージ(battery gauge)、赤外線センサ、傾斜(inclination)センサ、明るさセンサ、高度センサ、方位角センサ、嗅覚センサ、圧力センサ、ベンディングセンサ、グリップセンサ、タッチセンサのうち少なくとも一つを含み得る。なお、本明細書に開示されたホール位置更新装置12は、このようなセンサのうち少なくとも二つ以上のセンサでセンシングされる情報を組み合わせて活用することができる。
【0136】
センシング部220は上述した多様なセンシング手段を通称する。また、センシング部220はユーザーの多様な入力およびユーザーの環境をセンシングし、制御部290がそれによる動作を行うようにセンシング結果を伝達する。上述したセンサは別途のエレメントとしてホール位置更新装置12に含まれるか、少なくとも一つ以上のエレメントに統合されて含まれ得る。
【0137】
先に、温度センサ221は周辺大気の温度値を測定する。温度センサ221は、サーミスタ(thermistor)、サーモカップル(thermocouple)、RTD(resistance temperature detector)、バイメタル(bimetal)、状態変化温度センサ、ソリッドステート(solid state)温度センサ等を含み得、これに制限されない。
【0138】
運動感知センサ222は加速度センサ(acceleration sensor)、および/またはジャイロスコープセンサ(gyroscope sensor)を含み得る。
【0139】
加速度センサはホール位置更新装置12の傾き(tilt)の程度を取得する。加速度センサは重力加速度を測定する加速度センサ(accelerometer)を含み得る。また、加速度センサはジャイロセンサによって取得された、あらかじめ設定された基準方向からの上下方向の回転角度を用いて傾きを計算する等により具現することもできる。そしてジャイロスコープセンサは情報測定装置10の3次元動きを感知する。
【0140】
運動感知センサ222は電源供給部250からの電源が継続して供給されることもできる。運動感知センサ222はホール位置更新装置12の移動を感知する場合、制御部290にウェイクアップ信号を伝達する。すると、制御部290が電源供給部250を制御して無線通信部210、温度センサ221、および位置取得センサ223に電源を供給し、温度センサ221はホール位置更新装置12周辺の温度情報を検出し、位置取得センサ223はホールの位置を検出し、無線通信部210は検出された情報をサーバ20に伝送する。このようなセンシングおよび伝送動作は運動感知センサ222がホール位置更新装置12の移動を感知した後、ホール位置更新装置12の移動が中止されたと判断される時行われ得る。所定期間の間運動感知センサ222で測定されるホール位置更新装置12の移動がない場合、ホール位置更新装置12の移動が中止されたと判断する。
【0141】
位置取得センサ223はホール位置更新装置12の位置を取得するためのセンサであって、その代表的な例としてはGPS(Global Positioning System)センサがある。GPSセンサは3個以上の衛星から離れた距離情報と正確な時間情報を算出した後前記算出された情報に三角法を適用することによって、緯度、経度、および高度による3次元の現位置情報を正確に算出することができる。現在、3個の衛星を用いて位置および時間情報を算出し、また他の1個の衛星を用いて前記算出された位置および時間情報の誤差を修正する方法が広く用いられている。また、GPSセンサは現位置をリアルタイムで継続して算出することによって速度情報を算出することができる。GPSセンサは衛星と通信してGPS位置の座標を受信できるGPS通信チップを含み得る。
【0142】
無線通信部210の場合と同様に、制御部290が電源供給部250を制御してセンシング部220に電源を供給する場合、センシング部220はホール位置更新装置12周辺の環境に係る状況情報ないし位置情報を検出し、制御部290が電源供給部250を制御してセンシング部220に電源を遮断する場合、センシング部220はオフされる。
【0143】
また、メモリ230はホール位置更新装置12の多様な機能を支援するデータを保存する。メモリ230はホール位置更新装置12で駆動されるファームウェア(firmware)、アプリケーションプログラム(application program)、ホール位置更新装置12の動作のためのデータ、コマンドを保存する。このようなアプリケーションプログラムのうち少なくとも一部は、ホール位置更新装置12の基本的な機能のために出庫当時からホール位置更新装置12上に存在し得る。また、このようなアプリケーションプログラムのうち少なくとも一部は、無線通信により外部サーバからダウンロードされる。一方、アプリケーションプログラムは、メモリ230に保存され、ホール位置更新装置12上に設置され、制御部290によって前記ホール位置更新装置12の動作(または機能)を行うように駆動される。
【0144】
メモリ230はゴルフコースに係る位置情報を保存する。例えば、メモリ230は該当ゴルフコース、例えばフェアウェー、グリーン領域等に係るGPS位置情報を保存する。また、メモリ230はグリーン情報測定装置10から受信された現在のグリーン情報、温度センサ221により測定されたグリーン周辺の温度と位置取得センサ223により測定されたホール位置を保存でき、現在のグリーン情報、グリーン周辺の温度とホール位置の履歴を保存することもできる。無線通信部210はメモリ230に保存された現在のグリーン情報、グリーン周辺の温度とホール位置を直ちにサーバ20に伝送するか、またはメモリ230に保存された履歴情報をサーバ20に伝送することもできる。
【0145】
次に、ユーザー入力部240はユーザーから情報の入力を受けるためのものであって、ユーザー入力部240を介して情報が入力されると、制御部290は入力された情報に対応するようにホール位置更新装置12の動作を制御する。このようなユーザー入力部240は機械式(mechanical)入力手段(またはメカニカルキー、例えば、ホール位置更新装置12の前面、後面、または側面に位置するボタンB、ドームスイッチ(dome switch)、ジョグホイール、ジョグスイッチ等)、およびタッチ式入力手段を含み得る。
【0146】
電源供給部250は制御部290の制御下に、制御部290、無線通信部210、センシング部220およびGPS回路230に電力を供給する。電源供給部250はバッテリ260から電力の提供を受ける。
【0147】
本発明のいくつかの実施形態で、ホール位置更新装置12は充電回路270をさらに含み得る。例えば、ホール位置更新装置12のバッテリ260が充電が可能な電池、例えば2次電池として具現される場合、充電回路270はバッテリ260を充電することができる。
【0148】
なお、本発明のいくつかの実施形態で、ホール位置更新装置12のバッテリ260が充電が不可能な電池、例えば1次電池として具現される場合、ホール位置更新装置12は充電回路270を省略することができる。
【0149】
インターフェース部280はホール位置更新装置12に連結される多様な種類の外部機器との通路の役割を遂行する。このようなインターフェース部280は、外部充電器ポート(port)、有線/無線データポート(port)、およびメモリーカード(memory card)ポートのうち少なくとも一つを含み得る。ホール位置更新装置12では、前記インターフェース部280に外部機器が連結されることに対応して、連結された外部機器と関連する適切な制御を行うことができる。
【0150】
制御部290はホール位置更新装置12の全般的な動作を制御する。制御部290はマイクロプロセッサ、CPU(Central Processing Unit)、AP(Application Processor)等プロセッシング回路として具現されるが、本発明の範囲はこれに制限されない。制御部290はホール位置更新装置12の機能を具現するソフトウェアまたはプログラムを実行する。
【0151】
制御部290はデフォルトとして電源遮断モードで動作するが、ウェイクアップ信号に対する応答として電源遮断モードから脱出して現在のグリーン情報とホール位置を更新した後、再び電源遮断モードに進入する。制御部290がウェイクアップ信号に対する応答として電源遮断モードから脱出して現在のグリーン情報とホール位置を更新するのは、制御部290がウェイクアップ信号に対する応答として温度センサ221、位置取得センサ223、および無線通信部210に電源を供給し、温度センサ221から大気の温度を受信し、位置取得センサ223からホールに係るGPS位置データを受信し、無線通信部210を用いてグリーン情報測定装置10から現在のグリーン情報を受信し、現在のグリーン情報、大気の温度データとGPS位置データのうち少なくとも一つをサーバ20に伝送することを含み得る。制御部290は土壌の温度、湿度、および電気伝導度のデータ、大気の温度データとGPS位置データをサーバ20に伝送した後、電源遮断モードに進入する。
【0152】
制御部290はカウンタをさらに含み得る。そしてウェイクアップ信号はカウンタの値が所定の値に到達した場合に生成される。
【0153】
デフォルト(default)として電源遮断モードを維持し、ホール位置の変更がある場合にのみ電源遮断モードから脱出して現在のグリーン情報とホール位置を更新した後再び電源遮断モードに進入する方式を用いることによって、常時電源の供給が難しいゴルフコース内のグリーン上に設置されたホール位置更新装置12は数ヶ月の間バッテリ交換の必要なく安定的に動作することができる。
【0154】
特に、制御部290は電源供給部250を制御し、制御部290自身、無線通信部210、およびセンシング部220の少なくとも一つに対する電源を供給または遮断することができる。制御部290は前述したウェイクアップ信号を検出するために常時動作しなければならないウェイクアップ信号検出回路を含み得、電源遮断モードで動作する場合、ウェイクアップ信号検出回路を除いた制御部290自身、無線通信部210、およびセンシング部220に対する電源供給を遮断することができる。
【0155】
次に、
図12ないし
図14を参照して、グリーン情報測定方法について説明する。
【0156】
図12は実施形態によるグリーン情報測定方法を説明するための流れ図である。
【0157】
図12を参照すると、グリーン情報測定装置10の制御部190は電源遮断モードで動作(S100)する。ここで制御部190は電源供給部150を制御し、カウンタを除いたすべての構成要素に対する電源供給を遮断する。
【0158】
制御部190は第1条件を満たすかどうかを判断(S110)する。例えば、制御部190はカウンタ値が所定の第1値に到達したかどうか判断する。その他にも制御部190は最近土壌情報をセンシングしてから第1時間が経過したかどうかを第1条件として判断することもできる。以下では第1条件がカウンタ値が所定の第1値に到達したかどうかである場合を説明する。
【0159】
判断結果、カウンタ値が所定の第1値に到達していない場合(S110,「いいえ」)、制御部190は電源遮断モードに進入して前記方法は段階(S100)に進む。
判断結果、カウンタ値が所定の第1値に到達した場合(S110,「はい」)、制御部190は、電源供給部150を制御し、ウェイクアップ信号に対する応答としてセンシング部120に電源を供給(S120)する。
【0160】
具体的には、制御部190はウェイクアップ信号に対する応答としてウェイクアップモードに進入して動作を始めた後、温度センサ121、湿度センサ122、およびECセンサ123に電源を供給する。温度センサ121、湿度センサ122、およびECセンサ123は土壌の温度、湿度、および電気伝導度のような土壌情報をセンシング(S130)する。この際、制御部190は温度センサ121、湿度センサ122、およびECセンサ123から土壌の温度、湿度、および電気伝導度のデータを受信する。
【0161】
制御部190は土壌の温度、湿度、および電気伝導度のデータをメモリ130に保存(S140)する。
【0162】
次に、制御部190は第2条件を満たすかどうかを判断(S150)する。例えば、制御部190はカウンタ値が所定の第2値に到達したかどうか判断する。ここで第2値は第1値以上の値を有する。その他にも制御部190はホール位置更新装置12に土壌情報を伝送してから第2時間が経過したかどうかを第2条件として判断することもできる。以下では第2条件がホール位置更新装置12に土壌情報を伝送してから既に設定した時間が経過したかどうかである場合を説明する。
【0163】
判断結果、ホール位置更新装置12に土壌情報を伝送してから既に設定した時間が経過していない場合(S150,「いいえ」)、制御部190は電源遮断モードに進入して前記方法は段階(S100)に進む。
【0164】
判断結果、ホール位置更新装置12に土壌情報を伝送してから既に設定した時間が経過した場合(S150,「はい」)、制御部190は、電源供給部150を制御し、ウェイクアップ信号に対する応答として無線通信部110に電源を供給(S160)する。
【0165】
すると、制御部190はメモリ130に保存されている土壌情報を判読してホール位置更新装置12に伝送(S170)する。
【0166】
一方、ホール位置更新装置12の制御部290は電源遮断モードで動作(S200)する。ここで制御部290は電源供給部250を制御し、カウンタを除いたすべての構成要素に対する電源供給を遮断することができる。
【0167】
制御部290は第3条件を満たすかどうかを判断(S210)する。例えば、制御部290はカウンタ値が所定の第3値に到達したかどうか判断する。その他にも制御部290は最近ホール位置情報をセンシングしてから既に設定した時間が経過したかどうかを第3条件として判断することもできる。
【0168】
また、ウェイクアップ信号は運動感知センサ222が移動を感知した場合に生成される。制御部290は電源供給部250を制御し、センサ入力を検出するためのウェイクアップ信号検出回路を除いたすべての構成要素に対する電源供給を遮断することができる。この場合、制御部190が運動感知センサの入力を検出したかどうかを第3条件として判断することができる。
【0169】
以下では第3条件がカウンタ値が所定の第3値に到達したかどうかである場合を説明する。
【0170】
判断結果、カウンタ値が所定の第3値に到達していない場合(S210,「いいえ」)、制御部290は電源遮断モードに進入して前記方法は段階(S200)に進む。
【0171】
判断結果、カウンタ値が所定の第3値に到達した場合(S210,「はい」)、制御部290は、電源供給部250を制御し、ウェイクアップ信号に対する応答としてセンシング部220に電源を供給(S220)する。
【0172】
具体的には、制御部290はウェイクアップ信号に対する応答としてウェイクアップモードに進入して動作を始めた後、温度センサ221に電源を供給する。
【0173】
温度センサ221は周辺温度をセンシング(S230)する。この際、制御部290は温度センサ221から周辺温度データを受信する。
【0174】
制御部290は大気情報および位置情報をメモリ230に保存(S240)する。
【0175】
また、制御部290は位置取得センサ223に電源を供給する。位置取得センサ223は現在位置に対応するGPS位置データをセンシング(S230)する。この際、制御部290は位置取得センサ223から現在GPS位置データを受信する。
【0176】
次に、制御部290は第2条件を満たすかどうかを判断(S250)する。例えば、制御部290はカウンタ値が所定の第2値に到達したかどうか判断する。その他にも制御部290はグリーン情報測定装置10から土壌情報を受信してから既に設定した時間が経過したかどうかを第2条件として判断することもできる。以下では第2条件がグリーン情報測定装置10から土壌情報を受信してから既に設定した時間が経過したかどうかである場合を説明する。
【0177】
判断結果、グリーン情報測定装置10から土壌情報を受信してから既に設定した時間が経過していない場合(S250,「いいえ」)、制御部290は電源遮断モードに進入して前記方法は段階(S200)に進む。
【0178】
判断結果、グリーン情報測定装置10から土壌情報を受信してから既に設定した時間が経過した場合(S250,「はい」)、制御部290は、電源供給部250を制御し、ウェイクアップ信号に対する応答として無線通信部210に電源を供給(S260)する。
【0179】
すると、制御部290はグリーン情報測定装置10から土壌情報を受信し、土壌情報、大気情報、および位置情報をサーバ20に伝送(S270)する。制御部290は伝送後に、再び電源遮断モードに進入して前記方法は段階(S200)に進む。
【0180】
次に、制御部290は第2条件を満たすかどうかを判断(S110)する。例えば、制御部290はカウンタ値が所定の第2値に到達したかどうか判断する。その他にも制御部290はホール位置更新装置12に土壌情報を伝送してから既に設定した時間が経過したかどうかを第2条件として判断することもできる。以下では第2条件がカウンタ値が所定の第2値に到達したかどうかである場合を説明する。
【0181】
判断結果、カウンタ値が所定の第2値に到達していない場合(S150,「いいえ」)、制御部290は電源遮断モードに進入して前記方法は段階(S100)に進む。
【0182】
判断結果、カウンタ値が所定の第2値に到達した場合(S150,「はい」)、制御部290は、電源供給部250を制御し、ウェイクアップ信号に対する応答として無線通信部210に電源を供給(S160)する。
【0183】
すると、サーバ20は受信されたグリーン情報、周辺温度情報、およびホール位置情報を移動通信装置30等に提供する(S300)。
【0184】
前記ではメモリ130が土壌情報の履歴を保存し、第2条件が満たされると土壌情報の履歴をホール位置更新装置12に伝送することで説明したが、グリーン情報測定装置10は土壌情報をセンシングするたびにホール位置更新装置12に伝送し、ホール位置更新装置12が土壌情報の履歴を保存する。するとホール位置更新装置12は所定条件を満たす時土壌情報の履歴をサーバ20に伝送することもできる。
【0185】
次に、
図13および
図14を参照して、サーバ20が提供するグリーン情報について説明する。
【0186】
図13および
図14は実施形態によるサーバ20が提供した情報が表示された画面を示す図である。
【0187】
情報提供画面はグリーン1200上でのホール位置履歴を示すインジケータ1210と現在のホール位置を示すインジケータ1220を表示する。二つのインジケータ1210,1220は互いに相異なるグラフィックで表示されることもできる。
【0188】
ユーザー、すなわち管理者がそれぞれのインジケータ1210,1220を選択することによって該当位置での土壌情報を確認することができる。
【0189】
図13に示すように、サーバ20はユーザーが現在のホール位置を示すインジケータ1220を選択する場合、該当位置で測定された土壌情報1230を表示する。土壌情報1230は該当位置に係る情報、測定時刻に係る情報、温度、湿度、電気伝導度、塩度等を含み、グリーン情報測定装置10により収集された情報を用いて加工される情報を全部または選択的に出力することができる。
【0190】
図14に示すように、サーバ20はユーザーが以前のホール位置を示すインジケータ1210を選択する場合、該当位置で測定された土壌情報1330を表示することができる。土壌情報1330は該当位置に係る情報、測定時刻に係る情報、温度、湿度、電気伝導度、塩度等を含み、グリーン情報測定装置10により収集された情報を用いて加工される情報を全部または選択的に出力することができる。
【0191】
すなわち、グリーン情報測定装置10をゴルフコースに設置することによって、管理者は設置された地域の土壌の状態について便利に提供を受ける効果がある。
【0192】
また、サーバ20はグリーン情報測定装置10が収集した位置情報をゴルファーの移動通信装置30ないしゴルフ距離測定装置40に提供できるので、ゴルファーは迅速に変更されたホール位置の提供を受ける効果がある。
【0193】
また、グリーン情報測定装置10はカウンタ値または時間を感知してターンオンされるので、消耗電力を最小化することによってバッテリを頻繁に交換することなく長期間使用できる効果がある。
【0194】
以上、本発明の実施形態について詳細に説明したが、本発明の権利範囲はこれに限定されるのではなく、本発明の属する分野で通常の知識を有する者が多様に変形および改良した形態もまた本発明の権利範囲に属する。