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特許7411289情報収集支援装置、情報収集支援方法、及びプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-12-27
(45)【発行日】2024-01-11
(54)【発明の名称】情報収集支援装置、情報収集支援方法、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 10/10 20230101AFI20231228BHJP
【FI】
G06Q10/10
【請求項の数】 16
(21)【出願番号】P 2023037214
(22)【出願日】2023-03-10
【審査請求日】2023-03-20
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】521066318
【氏名又は名称】飯島 俊朗
(74)【代理人】
【識別番号】110000198
【氏名又は名称】弁理士法人湘洋特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】飯島 俊朗
【審査官】藤澤 美穂
(56)【参考文献】
【文献】特開2011-233029(JP,A)
【文献】特開2020-109543(JP,A)
【文献】国際公開第2017/017840(WO,A1)
【文献】特開2017-091439(JP,A)
【文献】特開2004-086694(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
1以上のプロセッサと、1以上のメモリリソースと、を備える情報収集支援装置であって、
前記メモリリソースによる、
取材対象、時間的制約、取材モード、及びユーザ属性の少なくとも一つを含む取材条件と、取材項目とが対応付けて記録された取材項目情報、及び前記取材項目とアドバイスとが対応付けて記録されたアドバイス情報を記憶する記憶部と、
前記プロセッサによる、
取材対象に関して、前記取材項目、及び取材中アドバイスを決定する支援部と、
ユーザが用いる端末装置に取材中画面を表示させ、前記取材中画面において、前記取材項目、及び前記取材中アドバイスを出力させるとともに、前記取材項目の情報の入力を受け付けるUI制御部と、
複数のユーザを連携させる連携部と、を備え、
前記支援部は、前記取材項目情報を参照し、前記ユーザが指定した前記取材条件に基づいて前記取材項目を決定し、前記アドバイス情報を参照し、決定した前記取材項目に基づいて前記取材中アドバイスを決定し、
前記UI制御部は、連携された複数の前記ユーザがそれぞれ用いる複数の前記端末装置に前記取材中画面を表示させて前記取材項目の情報の入力を受け付け、複数の前記端末装置それぞれから入力された前記取材項目の前記情報を前記取材中画面に表示させて、連携された前記複数のユーザの間で前記取材項目の前記情報を共有させる
情報収集支援装置。
【請求項2】
請求項1に記載の情報収集支援装置であって、
前記UI制御部は、連携された複数の前記ユーザがそれぞれ用いる複数の前記端末装置に前記取材中画面を表示させて共通の前記取材項目の情報の入力を受け付け、複数の前記端末装置それぞれから入力された前記取材項目の前記情報を、入力した前記ユーザが区別可能に表示態様を変更して前記取材中画面に表示させて、連携された前記複数のユーザの間で前記取材項目の前記情報を共有させる
情報収集支援装置。
【請求項3】
請求項1に記載の情報収集支援装置であって、
前記連携部は、決定された複数の前記取材項目を、連携させた前記複数のユーザに分担させ、
前記UI制御部は、連携された複数の前記ユーザがそれぞれ用いる複数の前記端末装置に前記取材中画面を表示させて分担させた前記取材項目の情報の入力を受け付け、複数の前記端末装置それぞれから入力された前記取材項目の前記情報を前記取材中画面に表示させて、連携された前記複数のユーザの間で前記取材項目の前記情報を共有させる
情報収集支援装置。
【請求項4】
請求項3に記載の情報収集支援装置であって、
前記連携部は、決定された複数の前記取材項目を、特定のユーザからの操作に基づいて前記複数のユーザに分担させ、前記特定のユーザからの操作に基づいて前記取材項目に対する前記ユーザの分担を変更する
情報収集支援装置。
【請求項5】
請求項1に記載の情報収集支援装置であって、
前記支援部は、前記取材項目情報を参照し、前記ユーザが指定した前記取材条件に基づいて事前取材項目を決定し、前記アドバイス情報を参照し、決定した前記事前取材項目に基づいて事前アドバイスを決定し、
前記UI制御部は、前記ユーザが用いる前記端末装置に前記取材中画面の表示の前段階に取材前画面を表示させ、前記取材前画面において、前記事前取材項目、及び前記事前アドバイスを出力させるとともに、前記事前取材項目の情報の入力を受け付ける
情報収集支援装置。
【請求項6】
請求項5に記載の情報収集支援装置であって、
前記支援部は、前記アドバイス情報を参照し、前記ユーザが指定した前記取材条件に基づいて事後アドバイスを決定し、
前記UI制御部は、前記ユーザが用いる前記端末装置に前記取材中画面の表示の後段階に取材後画面を表示させ、前記取材後画面において、前記事後アドバイスを出力させるとともに、前記取材項目の情報の編集を受け付ける
情報収集支援装置。
【請求項7】
請求項1に記載の情報収集支援装置であって、
前記支援部は、取材対象、時間的制約、取材モード、及びユーザ属性の少なくとも一つを含む取材条件に応じて、前記取材項目の優先度を設定し、
前記UI制御部は、前記取材中画面において、前記優先度に従って、前記取材項目の表示順序を変更するか、または前記取材項目の表示態様を変更する
情報収集支援装置。
【請求項8】
請求項1から7のいずれか一項に記載の情報収集支援装置であって、
前記ユーザによる取材内容を所定のフォーマットの書類に変換する書類出力部、を備える
情報収集支援装置。
【請求項9】
請求項1から7のいずれか一項に記載の情報収集支援装置であって、
前記ユーザによる取材内容を評価する評価部、を備え、
前記評価部は、前記取材内容を入力すると評価結果を出力するように構築された機械学習モデル、及び前記取材内容を解析して評価結果を付与するルールベースのアルゴリズム、の少なくとも一方を用いて前記取材内容を評価する
情報収集支援装置。
【請求項10】
請求項1から7のいずれか一項に記載の情報収集支援装置であって、
撮像禁止場所リストと、撮像された画像に付加された位置情報とを比較することによって、前記画像が撮像禁止場所において撮像された画像であるか否かを判定し、撮像禁止場所において撮像された画像を加工する画像加工部、を備える
情報収集支援装置。
【請求項11】
請求項1から7のいずれか一項に記載の情報収集支援装置であって、
前記支援部は、前記アドバイス情報を参照し、撮像時のアドバイスとして、撮像の画角、撮像方向、撮像位置への誘導、及び撮像禁止場所の指摘のうちの少なくとも一つを決定し、
前記UI制御部は、前記ユーザが用いる前記端末装置に表示する前記取材中画面に、前記撮像時のアドバイスを表示させる
情報収集支援装置。
【請求項12】
請求項11に記載の情報収集支援装置であって、
前記UI制御部は、前記ユーザが用いる前記端末装置に表示する前記取材中画面に、前記取材項目に対応する入力欄として、撮像方向と撮像部位とを表形式で表示させる
情報収集支援装置。
【請求項13】
請求項1に記載の情報収集支援装置であって、
前記連携部は、連携させた前記複数のユーザの間でチャット機能を実現する
情報収集支援装置。
【請求項14】
1以上のプロセッサと、1以上のメモリリソースと、を備える情報収集支援装置による情報収集支援方法であって、
前記情報収集支援装置による、
取材対象に関して、取材項目、及び取材中アドバイスを決定する決定ステップと、
ユーザが用いる端末装置に取材中画面を表示させる表示制御ステップと、
前記取材中画面において、前記取材項目、及び前記取材中アドバイスを出力させるとともに、前記取材項目の情報の入力を受け付ける受付ステップと、
複数のユーザを連携させる連携ステップと、を含み、
前記決定ステップは、取材対象、時間的制約、取材モード、及びユーザ属性の少なくとも一つを含む取材条件と、取材項目とが対応付けて記録された取材項目情報を参照し、前記ユーザが指定した前記取材条件に基づいて前記取材項目を決定し、前記取材項目とアドバイスとが対応付けて記録されたアドバイス情報を参照し、決定した前記取材項目に基づいて前記取材中アドバイスを決定し、
前記受付ステップは、連携された複数の前記ユーザがそれぞれ用いる複数の前記端末装置に表示された前記取材中画面にて前記取材項目の情報の入力を受け付け、
前記表示制御ステップは、複数の前記端末装置それぞれから入力された前記取材項目の前記情報を複数の前記端末装置に表示させて、連携された前記複数のユーザの間で前記取材項目の前記情報を共有させる
情報収集支援方法。
【請求項15】
1以上のプロセッサと、1以上のメモリリソースと、を備えるコンピュータに、
取材対象に関して、取材項目、及び取材中アドバイスを決定する決定ステップと、
ユーザが用いる端末装置に取材中画面を表示させる表示制御ステップと、
前記取材中画面において、前記取材項目、及び前記取材中アドバイスを出力させるとともに、前記取材項目の情報の入力を受け付ける受付ステップと、
複数のユーザを連携させる連携ステップと、を含む処理を実行させ、
前記決定ステップは、取材対象、時間的制約、取材モード、及びユーザ属性の少なくとも一つを含む取材条件と、取材項目とが対応付けて記録された取材項目情報を参照し、前記ユーザが指定した前記取材条件に基づいて前記取材項目を決定し、前記取材項目とアドバイスとが対応付けて記録されたアドバイス情報を参照し、決定した前記取材項目に基づいて前記取材中アドバイスを決定し、
前記受付ステップは、連携された複数の前記ユーザがそれぞれ用いる複数の前記端末装置に表示された前記取材中画面にて前記取材項目の情報の入力を受け付け、
前記表示制御ステップは、複数の前記端末装置それぞれから入力された前記取材項目の前記情報を複数の前記端末装置に表示させて、連携された前記複数のユーザの間で前記取材項目の前記情報を共有させる
プログラム。
【請求項16】
プロセッサと、メモリリソースと、表示デバイスと、を備えるコンピュータに、
取材対象に関して、取材項目、及び取材中アドバイスを決定する決定ステップと、
前記表示デバイスに取材中画面を表示させる表示制御ステップと、
前記取材中画面において、前記取材項目、及び前記取材中アドバイスを出力させるとともに、前記取材項目の情報の入力を受け付ける受付ステップと、
複数のユーザを連携させる連携ステップと、を含む処理を実行させ、
前記決定ステップは、取材対象、時間的制約、取材モード、及びユーザ属性の少なくとも一つを含む取材条件と、取材項目とが対応付けて記録された取材項目情報を参照し、前記ユーザが指定した前記取材条件に基づいて前記取材項目を決定し、前記取材項目とアドバイスとが対応付けて記録されたアドバイス情報を参照し、決定した前記取材項目に基づいて前記取材中アドバイスを決定し、
前記受付ステップは、前記表示デバイスにされた前記取材中画面にて前記取材項目の情報の入力を受け付け、
前記表示制御ステップは、連携された前記複数のユーザそれぞれから入力された前記取材項目の前記情報を前記取材中画面に表示させて、連携された前記複数のユーザの間で前記取材項目の前記情報を共有させる
プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報収集支援装置、情報収集支援方法、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
社会活動の多くは、情報収集の連続であり、ある意味で取材と似た行為と捉えることができる。他方で、単なるそれらの行為も、意図や目的を持ってポイントを押さえて行わなければ、有意な情報を得ることは難しい。
【0003】
例えば、新規の営業開拓としてターゲットとなる訪問先企業での活動は、すなわち訪問者企業の製品やサービスの需要を調査する取材であるが、これには事前調査の段階からポイントを押さえた情報収集を行わなければ成果を得にくい。
【0004】
情報収集に関し、例えば特許文献1には、自動車保険の契約者が事故にあった場合、保険金請求に必要な事故報告書を容易に作成できるように、契約者の端末装置に事故報告書の作成に必要な情報の入力を促す画面を表示することが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】特開2012-194736号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1に記載の技術は、事故報告書の作成に必要な情報の収集支援に特化されており、様々な事象に対する情報収集には対応できない。
【0007】
また、情報収集を行う個々人にも、そのコミュニケーション能力や取材経験に差異があり、人材育成の必要性は高いが、現実的には難しい。
【0008】
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、未熟なユーザであっても、必要十分な情報収集を行えるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本願は、上記課題の少なくとも一部を解決する手段を複数含んでいるが、その例を挙げるならば、以下のとおりである。
【0010】
上記課題を解決すべく、本発明の一態様に係る情報収集支援装置は、取材対象に関して、取材項目、及び取材中アドバイスを決定する支援部と、ユーザが用いる端末装置に取材中画面を表示させ、前記取材中画面において、前記取材項目、及び前記取材中アドバイスを出力させるとともに、前記取材項目の入力を受け付けるUI制御部と、を備える。
【0011】
前記支援部は、前記取材対象に関して、事前取材項目、及び事前アドバイスを決定することができ、前記UI制御部は、前記ユーザが用いる前記端末装置に前記取材中画面の表示の前段階に取材前画面を表示させ、前記取材前画面において、前記事前取材項目、及び前記事前アドバイスを出力させるとともに、前記事前取材項目の入力を受け付けることができる。
【0012】
前記支援部は、前記取材対象に関して、事後アドバイスを決定することができ、前記UI制御部は、前記ユーザが用いる前記端末装置に前記取材中画面の表示の後段階に取材後画面を表示させ、前記取材後画面において、前記事後アドバイスを出力させるとともに、追加取材項目の編集を受け付けることができる。
【0013】
前記支援部は、取材対象、時間的制約、取材モード、及びユーザ属性の少なくとも一つを含む取材条件に応じて、前記取材項目を決定することができる。
【0014】
前記支援部は、取材対象、時間的制約、取材モード、及びユーザ属性の少なくとも一つを含む取材条件に応じて、前記取材項目の優先度を設定することができ、前記UI制御部は、前記取材中画面において、前記優先度に従って、前記取材項目の表示順序を変更するか、または前記取材項目の表示態様を変更することができる。
【0015】
前記情報収集支援装置は、過去の取材内容を学習した学習結果に基づき、前記取材項目を生成する項目生成部、を備えることができる。
【0016】
前記情報収集支援装置は、前記ユーザによる取材内容を所定のフォーマットの書類に変換する書類出力部、を備えることができる。
【0017】
前記情報収集支援装置は、前記ユーザによる取材内容を評価する評価部、を備えることができる。
【0018】
前記情報収集支援装置は、撮像禁止場所において撮像された画像を加工する画像加工部、を備えることができる。
【0019】
前記情報収集支援装置は、複数の前記ユーザを連携させる連携部を備えることができ、前記UI制御部は、連携された複数の前記ユーザがそれぞれ用いる複数の前記端末装置に前記取材中画面を表示させて前記取材項目の入力を受け付け、複数の前記端末装置それぞれから入力された取材内容を複数の前記端末装置に表示させて複数の前記ユーザ間で前記取材内容を共有させることができる。
【0020】
前記連携部は、複数の前記ユーザに対して担当する前記取材項目を割り当てることができる。
【0021】
前記連携部は、連携させた複数の前記ユーザ間でチャット機能を実現することができる。
【0022】
本発明の他の態様に係る情報収集支援方法は、取材対象に関して、取材項目、及び取材中アドバイスを決定する決定ステップと、ユーザが用いる端末装置に取材中画面を表示させる表示制御ステップと、前記取材中画面において、前記取材項目、及び前記取材中アドバイスを出力させるとともに、前記取材項目の入力を受け付ける受付ステップと、を含む。
【0023】
本発明のさらに他の態様に係るプログラムは、コンピュータに、取材対象に関して、取材項目、及び取材中アドバイスを決定する決定ステップと、ユーザが用いる端末装置に取材中画面を表示させる表示制御ステップと、前記取材中画面において、前記取材項目、及び前記取材中アドバイスを出力させるとともに、前記取材項目の入力を受け付ける受付ステップと、を含む処理を実行させる。
【0024】
本発明のさらに他の態様に係るプログラムは、コンピュータに、取材対象に関して、取材項目、及び取材中アドバイスを決定する決定ステップと、表示デバイスに取材中画面を表示させる表示制御ステップと、前記取材中画面において、前記取材項目、及び前記取材中アドバイスを出力させるとともに、前記取材項目の入力を受け付ける受付ステップと、を含む処理を実行させる。
【発明の効果】
【0025】
本発明によれば、未熟なユーザであっても、必要十分な情報収集を行うことが可能となる。
【0026】
上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
【図面の簡単な説明】
【0027】
図1図1は、本発明の第1の実施形態に係る情報収集支援システムの構成例を示す図である。
図2図2は、記憶部に格納された各種情報のデータ構造の一例を示す図である。
図3図3は、情報収集支援処理の一例を説明するフローチャートである。
図4図4は、メニュー画面の表示例を示す図である。
図5図5は、通常モード・取材前画面の表示例を示す図である。
図6図6は、通常モード・取材中画面の表示例を示す図である。
図7図7は、通常モード・取材中画面の表示例を示す図である。
図8図8は、通常モード・取材中画面の表示例を示す図である。
図9図9は、通常モード・進捗状況表示画面の表示例を示す図である。
図10図10は、通常モード・取材後画面の表示例を示す図である。
図11図11は、取材履歴・編集画面の表示例を示す図である。
図12図12は、本発明の第2の実施形態に係る情報収集支援システムの構成例を示す図である。
図13図13は、連携処理の一例を説明するシーケンス図である。
図14図14は、分担なしの場合における連携モード・取材前画面の表示例を示す図である。
図15図15は、分担ありの場合における連携モード・取材前画面の表示例を示す図である。
図16図16は、分担なしの場合における連携モード・取材中画面の表示例を示す図である。
図17図17は、分担ありの場合における連携モード・取材中画面の表示例を示す図である。
図18図18は、チャット画面の表示例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0028】
以下、本発明に係る複数の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、各実施形態を説明するための全図において、同一の部材には原則として同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。また、以下の実施形態において、その構成要素(要素ステップ等も含む)は、特に明示した場合および原理的に明らかに必須であると考えられる場合等を除き、必ずしも必須ではない。また、「Aからなる」、「Aよりなる」、「Aを有する」、「Aを含む」と言うときは、特にその要素のみである旨明示した場合等を除き、それ以外の要素を排除しない。同様に、以下の実施形態において、構成要素等の形状、位置関係等に言及するときは、特に明示した場合および原理的に明らかにそうでないと考えられる場合等を除き、実質的にその形状等に近似又は類似するもの等を含むものとする。
【0029】
<本発明の第1の実施形態に係る情報収集支援システム10
図1は、本発明の第1の実施形態に係る情報収集支援システム10の構成例を示している。
【0030】
情報収集支援システム10は、ユーザとして、例えば、取材を行う各種メディアの記者等を想定し、ユーザによる情報収集を支援するものである。ただし、情報収集支援システム10は、各種メディアの記者に限らず、情報を収集するあらゆる人が利用できる。
【0031】
情報収集支援システム10は、情報収集支援装置20、及びネットワーク11を介して情報収集支援装置20に接続する端末装置30を含む。
【0032】
ネットワーク11は、インターネット、携帯電話通信網等に代表される双方向通信網である。
【0033】
情報収集支援装置20は、ネットワーク11を介して接続された端末装置30の画面を通じ、ユーザに対して取材すべき情報の項目(取材項目)を指示したり、ユーザが心がけるべきことについてアドバイスを与えたりすることによって情報収集を支援する。
【0034】
情報収集支援装置20は、記憶部21、処理部22、及び通信部23の各機能ブロックを備える。情報収集支援装置20は、CPU(Central Processing Unit)等のプロセッサ、DRAM(Dynamic Random Access Memory)等のメモリ、HDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)等のストレージ、キーボード、マウス、タッチパネル等の入力デバイス、ディスプレイ等の出力デバイス、及び、NIC(Network Interface Card)等の通信モジュール(いずれも不図示)を備えるサーバコンピュータ等の一般的なコンピュータからなる。
【0035】
記憶部21は、コンピュータのメモリ及びストレージによって実現される。記憶部21には、ユーザ情報211、取材情報212、書類情報213、取材項目情報214、アドバイス情報215、及びフォーマット情報216が登録される。なお、記憶部21には、上述した情報以外の情報を格納してもよい。各情報の詳細については後述する。
【0036】
処理部22は、コンピュータのプロセッサにより実現される。処理部22は、UI(user interface)制御部221、支援部222、書類変換部223、評価部224、項目生成部225、フォーマット生成部226、及び画像加工部227の各機能ブロックを有する。これらの機能ブロックは、コンピュータのプロセッサがメモリにロードされた所定のプログラムを実行することによって実現される。ただし、これらの機能ブロックの一部又は全部を集積回路等によりハードウェアとして実現してもよい。さらに、これらの機能ブロックは、ネットワーク11に分散して配置されている複数のサーバコンピュータにより実現してもよい。
【0037】
UI制御部221は、ユーザが用いる端末装置30に各種画面を表示させ、当該画面において取材項目を指示したり、アドバイスを与えたりする。また、UI制御部221は、端末装置30の画面にユーザが入力した取材項目の情報を受け付けて取材情報212を生成し、記憶部21に格納する。
【0038】
支援部222は、取材条件に応じて取材項目情報214を参照し、ユーザに指示する取材項目を決定する。取材条件には、例えば、取材対象(素材)、ユーザ属性、取材期間(時間的制約)、取材モード等が含まれる。例えば、取材対象に応じて、取材対象に適当な取材項目及びその内容を決定する。また、ユーザの職歴や得意分野等に応じて、取材項目の数やバランス、内容を変化させて、ユーザの取材技量に適した取材の難易度を設定する。また、取材期間に応じて取材項目の数やバランス、内容を変化させて、期間内に収集できるよう情報量を調整する。また、取材モードに応じて取材項目の数やバランス、内容を変化させる。また、取材対象のトレンドに応じて取材項目の数やバランス、内容を変化させて、世間の関心が高い取材対象については情報量を増やし、世間の関心が低い取材対象については情報量を削減するようにしてもよい。
【0039】
また、支援部222は、決定した取材項目に対応するアドバイス情報215を参照し、ユーザに与えるアドバイスを決定する。
【0040】
書類変換部223は、ユーザによる情報収集の結果である取材情報212を所定のフォーマットの書類に変換し、書類情報213として記憶部21に格納する。書類変換部223による変換処理は、例えば、取材情報を入力すると書類情報を出力するように構築された機械学習モデルを用いたり、取材情報から書類情報を生成するルールベースのアルゴリズムを用いたりすることで、実現できる。
【0041】
評価部224は、ユーザによる情報収集の結果である取材情報212を所定の評価項目について評価し、評価結果を取材情報212に追記する。評価項目としては、例えば、全体バランス、速さ、正確さ、深掘り、客観性、私見や感想・印象、追加情報等を挙げることができる。評価部224による評価処理は、例えば、取材情報を入力すると評価結果を出力するように構築された機械学習モデルを用いたり、取材情報を解析して評価結果を付与するルールベースのアルゴリズムを用いたりすることで、実現できる。情報収集を行ったユーザとは別のユーザが評価結果を入力してもよい。
【0042】
項目生成部225は、評価が高い過去の取材情報212を、AI(artificial intelligence)等によって学習することにより、取材項目を生成し、取材項目情報214として記憶部21に格納する。
【0043】
フォーマット生成部226は、過去の書類をAI等によって学習することにより、そのフォーマットを生成し、フォーマット情報216として記憶部21に格納する。
【0044】
画像加工部227は、端末装置30にて撮像された画像を加工する。例えば、画像加工部227は、撮像禁止場所(裁判所内等)で撮像された画像の全体または一部に加工(イラスト画風、モザイク、ぼかしなど)を施す。これにより、被写体がそのままの取材情報や書類情報に保存されることを防止できる。撮像禁止場所か否かは、例えば、画像に付加された位置情報が示す場所の情報(住所や、当該住所に所在する組織名など)を地図情報DBから取得し、取得した情報が予め定めた撮像禁止場所のリストに該当するか否かで判定すればよい。撮像禁止場所のリストは、ユーザが設定を変更できてもよい。
【0045】
通信部23は、コンピュータの通信モジュールによって実現される。通信部23は、ネットワーク11を介し、端末装置30と接続して各種のデータや情報を通信する。
【0046】
ユーザが使用する端末装置30は、プロセッサ、入力デバイス、表示デバイス、及び通信モジュールを備えるスマートフォン、タブレット型PC(パーソナルコンピュータ)、ノート型PC、デスクトップ型PC等のコンピュータからなる。端末装置30は、処理部31、入力部32、撮像部33、表示部34、音声出力部35、及び通信部36の各機能ブロックを有する。
【0047】
処理部31は、コンピュータのプロセッサによって実現され、プロセッサが専用のアプリケーションプログラム、または一般的なWebブラウザを実行することにより、ネットワーク11を介して情報収集支援装置20にアクセスし、各種の処理を実行する。入力部32は、コンピュータの入力デバイスによって実現される。入力部32は、ユーザの入力を受け付ける。撮像部33は、コンピュータが備えるレンズ、撮像素子等によって実現される。撮像部33は、撮像を行い、撮像画像を生成する。表示部34は、コンピュータの表示デバイスによって実現される。表示部34は、各種の画面を表示する。音声出力部35は、コンピュータが備えるスピーカによって実現される。音声出力部35は、所定の音声を出力する。通信部36は、コンピュータの通信モジュールによって実現される。通信部36は、ネットワーク11を介して情報収集支援装置20に接続し、各種の情報やデータを通信する。
【0048】
次に、図2は、記憶部21に格納されるユーザ情報211、取材情報212、書類情報213、取材項目情報214、アドバイス情報215、及びフォーマット情報216それぞれのデータ構造の一例を示している。
【0049】
ユーザ情報211は、利用登録を済ませた各ユーザに関する情報であり、ユーザID(識別子)、ユーザ属性等からなる。ユーザ属性は、ユーザの年齢、性別、学歴、職業、職歴、社会的地位、得意分野等を含み得る。
【0050】
取材情報212は、ユーザの取材結果からなる情報であり、取材ID、内容(取材して得られた情報)、当該取材情報212に対する評価部224による評価等からなる。
【0051】
書類情報213は、書類変換部223によって取材情報212から変換された書類の情報であり、書類ID、書類の内容、書類のフォーマットの種類を示すフォーマットID、変換前の取材情報212を示す取材ID等からなる。
【0052】
取材項目情報214は、取材条件に対応付けられる。取材条件及び取材項目情報214は、予め設定されて記憶部21に予め格納されている。取材条件は、例えば取材対象、取材モード、ユーザ属性、取材期間等の1つ以上の組み合わせである。取材項目情報214は、取材条件に対応した取材項目の内容とその順序を表す取材項目リストからなる。取材項目リストには、取材項目の優先度が含まれていてもよい。取材項目情報214には、項目生成部225によって生成された取材項目が追記され得る。
【0053】
アドバイス情報215は、取材項目情報214に対応付けて記憶部21に予め格納されている。アドバイス情報215には、例えば、各取材項目に関するアドバイスの内容、取材全体に関するアドバイスの内容、各アドバイスを表示する条件、各アドバイスを表示するタイミング等が設定されている。
【0054】
<情報収集支援システム10の動作>
次に、図3は、情報収集支援システム10による情報収集支援処理の一例を説明するフローチャートである。
【0055】
はじめに、ユーザが端末装置30を用い、ネットワーク11を介して情報収集支援装置20にログインすると、情報収集支援装置20のUI制御部221が、メニュー画面100(図4)を端末装置30に表示させ、取材モードとして通常モード、またはクイックモードのどちらを選択したかを判定する(ステップS1)。
【0056】
図4は、端末装置30に表示されるメニュー画面100の表示例を示している。
【0057】
メニュー画面100には、取材対象の種類を選択するための選択欄101、取材期間を選択するための選択欄102、取材モードを選択するための選択欄103が設けられている。
【0058】
選択欄101では、取材対象として、例えば、事故、事件、火災、災害、文化、観光紀行、グルメレポート、経済、地域イベント、自然科学現象、人物インタビュー等を選択できる。
【0059】
選択欄102では、取材期間(時間的制約)として、当日、2日間、1週間、1ヶ月等を選択できる。
【0060】
選択欄103では、取材モードとして、通常モード、クイックモード、トレーニングモード等を選択できる。ここで、通常モードとは、取材前に事前準備を行うモードである。クイックモードとは、取材前の事前準備を省略するモードであり、事前準備が難しい事故や災害に関する取材、時間的制約が厳しい取材を行うときに選択すべきモードである。トレーニングモードは、実際の取材を行う前に取材のシミュレーションを行うモードである。
【0061】
さらに、メニュー画面100には、「取材開始」ボタン104、「取材履歴・編集」ボタン105、「項目カスタマイズ」ボタン106、「フォーマットカスタマイズ」ボタン107、及び「ユーザ属性」ボタン108が設けられている。
【0062】
「取材開始」ボタン104は、ユーザによる取材の開始を情報収集支援装置20に通知するためのボタンであり、当該ボタンに対する操作に応じて、ユーザによる情報収集に対する支援が開始される。
【0063】
「取材履歴・編集」ボタン105は、取材履歴・編集画面170(図11)への遷移を指示するボタンである。「項目カスタマイズ」ボタン106は、情報収集支援装置20の項目生成部225に対して取材項目を生成させるための画面(不図示)への遷移を指示するボタンである。「フォーマットカスタマイズ」ボタン107は、情報収集支援装置20のフォーマット生成部226に対して書類のフォーマットを生成させるための画面(不図示)への遷移を指示するボタンである。「ユーザ属性」ボタン108は、ユーザ情報211に含まれるユーザ属性を編集するための画面(不図示)への遷移を指示するボタンである。
【0064】
図3に戻る。ステップS1において、UI制御部221が、ユーザにより通常モードが選択されたと判定した場合(ステップS1で「通常」)、処理はステップS2に進められる。反対に、ステップS1において、UI制御部221が、ユーザによりクイックモードが選択されたと判定した場合(ステップS1で「クイック」)、ステップS2,S3はスキップされる。
【0065】
いまの場合、ユーザにより通常モードが選択されたものとして説明を継続する。次に、支援部222が、今回の取材に合致する取材条件(取材対象、取材期間、取材モード、ユーザ属性等)に関連付けられた、記憶部21の取材項目情報214、及びアドバイス情報215を参照して、取材前の事前準備として行うべき取材項目(確認事項)と、事前準備に関するアドバイスとを決定する。取材対象、取材期間、及び取材モードは、選択欄101,102,103を介して取得され、ユーザ属性は、ユーザ情報211から取得される。そして、UI制御部221が、取材項目(確認事項)、及びアドバイスを含む通常モード・取材前画面110(図5)を端末装置30に表示させる。ユーザは、通常モード・取材前画面110から得られたアドバイスに従い、確認事項に対する入力を行う(ステップS2)。
【0066】
図5は、端末装置30に表示される通常モード・取材前画面110の表示例を示している。
【0067】
通常モード・取材前画面110には、事前準備に関するアドバイス111、事前準備として行うべき取材項目(確認事項)を指示してユーザにチェックさせる、または情報を入力させるための入力欄112~114が設けられている。さらに、通常モード・取材前画面110には、「中断・保存」ボタン115、及び「準備完了」ボタン116が設けられている。
【0068】
「中断・保存」ボタン115は、表示中の通常モード・取材前画面110に対する入力を中断し、入力内容の保存を指示するためのボタンである。「中断・保存」ボタン115が操作された場合、UI制御部221により、通常モード・取材前画面110に対するこれまでの入力に基づいて取材情報212が仮生成されて記憶部21に格納される。
【0069】
「準備完了」ボタン116は、表示中の通常モード・取材前画面110に対する入力を完了し、次の通常モード・取材中画面120(図6)への遷移を指示するためのボタンである。「準備完了」ボタン116が操作された場合、既に仮生成された取材情報212が記憶部21に格納されていたときには、UI制御部221が、これまでの入力に基づいて仮生成の取材情報212を更新する。仮生成された取材情報212が記憶部21に格納されていなかったときには、UI制御部221が、これまでの入力に基づいて取材情報212を仮生成して記憶部21に格納する。そして、UI制御部221が、端末装置30の表示を通常モード・取材中画面120(図6)に遷移させる。
【0070】
図3に戻る。次に、UI制御部221が、端末装置30に表示中の通常モード・取材前画面110の「準備完了」ボタン116に対するユーザからの操作の有無に基づき、事前準備が完了されたか否かを判定する(ステップS3)。ここで、UI制御部221が、事前準備が完了されていないと判定した場合(ステップS3でNO)、処理をステップS2に戻して、ステップS2,S3を繰り返す。
【0071】
そして、事前準備が完了されたと判定した場合(ステップS3でYES)、UI制御部221が、これまでの入力に基づいて取材情報212を更新するか、または生成する。次に、支援部222が、取材条件に関連付けられた、記憶部21の取材項目情報214、及びアドバイス情報215を参照して、ユーザが取材すべき取材項目と、取材中のアドバイスとを決定する。そして、UI制御部221が、取材項目、及びアドバイスを含む通常モード・取材中画面120(図6、及び図7)を端末装置30に表示させる。なお、取材モードがクイックモードである場合においても、通常モード・取材中画面120(図6、及び図7)と同様の画面が表示される。ただし、取材条件(の取材モード)が異なるので、表示される項目やアドバイスは異なることがある。ユーザは、通常モード・取材中画面120から得られたアドバイスに従い、指示された取材項目の情報を取得して、通常モード・取材中画面120に対して各取材項目の情報を入力する(ステップS4)。
【0072】
図6、及び図7は、通常モード・取材中画面120の表示例を示している。なお、図6は、通常モード・取材中画面120の初期状態の表示例であり、図7は、図6の初期状態から下方向にスクロールした状態の表示例である。
【0073】
通常モード・取材中画面120には、取材中のアドバイス121、及び取材項目を指示してユーザに情報を入力させるための入力欄122~127が設けられている。なお、入力欄122~127それぞれには、入力欄122~127において情報入力の行を追加させるための「追加」ボタン128が設けられている。
【0074】
例えば、図6、及び図7の場合、入力欄122では、取材項目として、タイトルの入力が指示される。入力欄123では、取材項目として、6W2H(いつ、どこで、だれが、何を、なぜ、どちらが、どのように、どれぐらい)の入力が指示される。入力欄124では、取材項目として、時系列情報の入力が指示される。入力欄125では、取材項目として、現場の写真や動画の入力が指示される。なお、入力欄125には、撮像モードに移行するための「撮像」ボタン1251、撮像済みの画像や動画を入力欄125にアップロードするための「アップロード」ボタン1252が設けられている。入力欄126では、取材項目として、その他の任意の情報の入力が指示される。入力欄127では、取材項目として、取材後に取得した追加情報の入力が指示される。
【0075】
なお、取材項目としては、上述した例に限らず、取材対象についての過去の状況、現在の状況、未来の状況、コスト、手間、苦労等を含んでもよい。
【0076】
取材項目を表示する際には、支援部222が、取材条件に基づいて取材項目に優先度を設定し、UI制御部221が、優先度に従って取材項目の表示順序を変更する(例えば優先度が高い取材項目から先に表示する)ようにしたり、優先度に従って取材項目の表示態様を変更する(例えば優先度が高い取材項目を強調表示する)ようにしたりしてもよい。このような表示制御により、例えば取材期間が短い場合でも重要な取材項目を落とさず優先的に情報収集するようユーザを促すことができる。
【0077】
さらに、通常モード・取材中画面120には、「進捗状況」ボタン130、「中断・保存」ボタン131、及び「取材完了」ボタン132が設けられている。「進捗状況」ボタン130は、取材の進捗状況を表す進捗状況画面150(図9)への遷移を指示するためのボタンである。「中断・保存」ボタン131は、表示中の通常モード・取材中画面120に対する入力を中断し、入力内容の保存を指示するためのボタンである。「中断・保存」ボタン131が操作された場合、UI制御部221が、これまでの入力に基づき、記憶部21に格納されている仮生成された取材情報212を更新する。「取材完了」ボタン132は、表示中の通常モード・取材中画面120に対する入力を完了し、次の通常モード・取材後画面160(図10)への遷移を指示するためのボタンである。「取材完了」ボタン132が操作された場合、UI制御部221が、これまでの入力に基づき、記憶部21に格納されている仮生成された取材情報212を更新し、端末装置30の表示が通常モード・取材後画面160に遷移される。
【0078】
図8は、図6に示された通常モード・取材中画面120における取材項目「現場写真・動画」に対応する入力欄125の他の表示例を示している。当該表示例では、撮像すべき写真や動画の撮像方向や撮像部位(外観、または内側)が指示される。「追加」ボタン128、「撮像」ボタン1251、及び「アップロード」ボタン1252については、図6の表示例と同様である。
【0079】
撮像時におけるユーザに対するアドバイス121としては、例えば、撮像の画角(接写、遠景等)、撮像方向、撮像位置への誘導、撮像禁止場所の指摘等を挙げることができる。
【0080】
次に、図9は、進捗状況画面150の表示例を示している。進捗状況画面150には、進捗状況に関するアドバイス151、及び各取材項目の進捗状況を表すレーダチャート152が表示される。さらに、進捗状況画面150には、通常モード・取材中画面120に戻るための「戻る」ボタン153が設けられている。
【0081】
図3に戻る。次に、UI制御部221が、端末装置30に表示中の通常モード・取材中画面120の「取材完了」ボタン132に対するユーザからの操作の有無に基づき、取材が完了されたか否かを判定する(ステップS5)。ここで、UI制御部221が、取材が完了されていないと判定した場合(ステップS5でNO)、処理をステップS4に戻して、ステップS4,S5を繰り返す。
【0082】
そして、取材が完了されたと判定した場合(ステップS5でYES)、UI制御部221が、これまでの入力に基づいて記憶部21の取材情報212を更新する。次に、支援部222が、取材条件に関連付けられたアドバイス情報215を参照して、ユーザに対する取材後のアドバイスを決定する。そして、UI制御部221が、記憶部21に格納されている仮生成の取材情報212を参照して、ユーザに対する取材後のアドバイスと、これまでに入力済みの各取材項目の情報とを含む通常モード・取材後画面160(図10)を端末装置30に表示させる。なお、取材モードがクイックモードである場合においても、通常モード・取材後画面160(図10)と同様の画面が表示される。ただし、取材条件(の取材モード)が異なるので、表示されるアドバイスは異なることがある。ユーザは、通常モード・取材後画面160から得られたアドバイスに従い、取材して入力した各取材項目の情報を確認、修正する(ステップS6)。
【0083】
図10は、通常モード・取材後画面160の表示例を示している。通常モード・取材後画面160には、取材後におけるアドバイス161、及び取材中に入力した各取材項目の情報を確認、修正するための入力欄162が設けられている。入力欄162の各取材項目には、情報入力の行を追加させるための「追加」ボタン163が設けられている。
【0084】
さらに、通常モード・取材後画面160には、「中断・保存」ボタン164、及び「確認完了」ボタン165が設けられている。「中断・保存」ボタン164は、表示中の通常モード・取材後画面160に対する修正入力を中断し、修正内容の保存を指示するためのボタンである。「中断・保存」ボタン164が操作された場合、UI制御部221が、これまでの入力に基づき、記憶部21に格納されている仮生成された取材情報212を更新する。「確認完了」ボタン165は、表示中の通常モード・取材後画面160に対する確認完了を指示するためのボタンである。「確認完了」ボタン165が操作された場合、UI制御部221が、これまでの入力に基づき、記憶部21に格納されている仮生成された取材情報212を更新することによって、取材情報212を完成する。さらに、端末装置30の表示をメニュー画面100(図4)に遷移させる。
【0085】
図3に戻る。次に、UI制御部221が、端末装置30に表示中の通常モード・取材後画面160の「確認完了」ボタン165に対するユーザからの操作の有無に基づき、取材した情報に対する確認が完了されたか否かを判定する(ステップS7)。ここで、UI制御部221が、取材した内容に関する確認が完了されていないと判定した場合(ステップS7でNO)、処理をステップS6に戻して、ステップS6,S7を繰り返す。
【0086】
そして、取材した内容に対する確認が完了されたと判定した場合(ステップS7でYES)、次に、UI制御部221が、これまでの入力に基づき、記憶部21に格納されている仮生成された取材情報212を更新することにより取材情報212を完成させる。そして、UI制御部221が、端末装置30にメニュー画面100(図4)を表示させる。以上で、情報収集支援処理は終了される。
【0087】
次に、図11は、取材履歴・編集画面170の表示例を示している。取材履歴・編集画面170は、メニュー画面100(図4)の「取材履歴・編集」ボタン105がユーザによって操作されたことに応じ、UI制御部221が、記憶部21の取材情報212を参照して端末装置30に表示させる。
【0088】
取材履歴・編集画面170には、記憶部21に格納された各取材情報212に対応する取材日付、タイトル、及び操作ボタン(「編集」ボタン171、「評価」ボタン172、及び「書類出力」ボタン173)が表示される。
【0089】
「編集」ボタン171は、取材情報212を編集するための画面(不図示)への遷移を指示するためのボタンである。「評価」ボタン172は、取材情報212に対する評価の実行を指示するためのボタンである。「評価」ボタン172が操作された場合、評価部224が、当該取材情報212に対する評価を行い、その評価結果を当該取材情報212に追記する。「書類出力」ボタン173は、取材情報212の書類変換を指示するためのボタンである。「書類出力」ボタン173が操作された場合、書類変換部223が、当該取材情報212を所定フォーマットの書類に変換し、書類情報213として記憶部21に格納する。なお、記憶部21に格納した書類情報213は端末装置30にダウンロードできる。
【0090】
以上に説明したように、情報収集支援システム10によれば、取材の経験が乏しく未熟なユーザであっても、必要十分な情報収集を行うことが可能となる。
【0091】
なお、変形例として、ユーザに対するアドバイスや取材項目等を各画面に文字列として表示する代わりに、または、追加して、アドバイスを音声出力したり、端末装置30のバイブレーション機能を利用したサイン(暗号)を用いてユーザに通知したりしてもよい。このようにすれば、例えば、ユーザの両手が塞がっていたり、ユーザが危険地帯で移動、活動したりしていて端末装置30の画面を確認する余裕がない場合であっても、ユーザにアドバイスを行い、取材項目を指示することができる。
【0092】
<本発明の第2の実施形態に係る情報収集支援システム10
次に、図12は、本発明の第2の実施形態に係る情報収集支援システム10の構成例を示している。
【0093】
情報収集支援システム10は、複数のユーザ(図12の場合、3人のユーザA,B,C)で連携し、同一の取材対象に関する情報収集を行う連携モードを有する。
【0094】
情報収集支援システム10は、情報収集支援システム10図1)の情報収集支援装置20の処理部22が有する機能ブロックに連携部228を追加したものである。情報収集支援システム10の構成要素のうち、連携部228以外のものについては、情報収集支援システム10の構成要素と共通であり、同一の符号を付しているので、その説明は省略する。
【0095】
連携部228は、連携機能、及びチャット機能を実現する。連携機能では、複数の取材項目を分担せずに複数のユーザが共通の取材項目の情報を収集する連携モード・分担なし、または、複数の取材項目を手分けして複数のユーザがそれぞれ異なる取材項目の情報を収集する連携モード・分担ありを選択できる。
【0096】
連携部228は、リーダとなるユーザ(以下、ユーザAをリーダと仮定する)からの指定に従って連携する複数のユーザ(いまの場合、ユーザA,B,C)を設定する。そして、連携部228は、連携モード・分担なしの場合、連携する複数のユーザに共通の取材項目を指示し、複数のユーザそれぞれが収集した情報を複数のユーザ間で共有させ、収集した情報を統合する。また、連携部228は、連携モード・分担ありの場合、複数の取材項目を連携する複数のユーザに割り振って、連携する複数のユーザに異なる取材項目を指示し、複数のユーザそれぞれが収集した情報を統合する。例えば、連携部228は、連携モード・分担なしの場合、ユーザA,B,Cに共通の取材項目X,Y,Zの取材を指示する。一方、連携モード・分担ありの場合、例えば、ユーザAに取材項目Xを、ユーザBに取材項目Yを、ユーザCに取材項目Zに割り振って取材を指示する。
【0097】
チャット機能は、連携する複数のユーザ間でチャット(メッセージの送受信)を実現する。連携部228は、チャット機能に加えて又は代えて、連携する複数のユーザ間で通話機能を実現してもよい。
【0098】
<情報収集支援システム10の動作>
次に、図13は、情報収集支援システム10による情報収集支援処理の一例を説明するフローチャートである。
【0099】
はじめに、ユーザAが端末装置30Aを用い、ネットワーク11を介して情報収集支援装置20にログインすると、情報収集支援装置20のUI制御部221が、連携モード・取材前画面300(図14)を端末装置30Aに表示させる(ステップS11)。
【0100】
図14、及び図15は、端末装置30Aに表示される連携モード・取材前画面300の表示例を示している。
【0101】
連携モード・取材前画面300には、ユーザAに対するアドバイス301、連携モードにおいて、分担なし、または分担ありを選択するための選択欄302、連携するユーザを指定するための入力欄303が設けられている。
【0102】
図14に示されるように、選択欄302にて、分担なしが選択された場合、入力欄303では、連携する複数のユーザ(複数の取材者)を同等の立場で並列に指定することができる。
【0103】
また、図15に示されるように、選択欄302にて、分担ありが選択された場合、入力欄303では、連携する複数のユーザ(取材者)に、ユーザ間での指揮命令系統における上下関係に相当する階層を指定することができる。なお、例えば、最上位の階層に指定されたユーザだけが操作できるボタンを設けたり、最上位の階層に指定されたユーザだけが他のユーザの取材の進捗状況を確認できたり、他のユーザが入力した内容を編集できたりするようにしてもよい。なお、ユーザに対して階層を指定せず、単に複数のユーザに複数の取材項目を分担させるようにしてもよい。
【0104】
さらに、連携モード・取材前画面300には、「追加」ボタン304、「中断・保存」ボタン305、及び「連携完了」ボタン306が設けられている。「追加」ボタン304は、情報入力の行を追加させる、すなわち連携するユーザ数の増加を指示するためのボタンである。「中断・保存」ボタン305は、表示中の連携モード・取材前画面300に対する入力を中断し、入力内容の保存を指示するためのボタンである。「中断・保存」ボタン305が操作された場合、UI制御部221が、これまでの入力内容を記憶部21に格納する。「連携完了」ボタン306は、連携するユーザの設定完了を指示するためのボタンである。
【0105】
図13に戻る。ユーザAが連携モード・取材前画面300において、連携するユーザを設定し、「連携完了」ボタン306を操作すると(ステップS21)、次に、UI制御部221が、ユーザAによる連携モード・取材前画面300の選択欄302での選択に応じて、分担なしの場合は連携モード・取材中画面310(図16)を端末装置30Aに表示させる。反対に、分担ありの場合は連携モード・取材中画面320(図17)を端末装置30Aに表示させる。また、ユーザAと同様に、ユーザB,Cが端末装置30B,30Cを用い、ネットワーク11を介して情報収集支援装置20にログインしていることを前提として、UI制御部221が、連携モード・取材中画面310、または連携モード・取材中画面320を端末装置30B,30Cに表示させる(ステップS12)。
【0106】
図16は、分担なしの場合に対応する連携モード・取材中画面310の表示例を示している。
【0107】
連携モード・取材中画面310には、取材に関するアドバイス311、連携する複数のユーザに対して同じ取材項目を指示して情報を入力させるための入力欄312~314、及びチャット画面330(図18)への遷移を指示するための「チャット」ボタン316が設けられている。なお、入力欄313,314それぞれには、入力欄313,314において情報入力の行を追加させるための「追加」ボタン315が設けられている。
【0108】
例えば、ユーザAの端末装置30Aに表示された連携モード・取材中画面310には、ユーザAが入力した情報が表示される他、連携部228に制御により、ユーザB,Cが入力した情報も表示される。この際、ユーザB,Cが入力した情報は、ユーザA自身が入力した情報とは異なる態様(例えば異なる色)で表示する等、区別して表示される。ユーザB,Cの端末装置30B,30Cに表示された連携モード・取材中画面310においても同様である。すなわち、連携モード・取材中画面310においては、連携するユーザA,B,Cの間で入力された情報が共有される。
【0109】
次に、図17は、分担ありの場合に対応する連携モード・取材中画面320の表示例を示している。
【0110】
連携モード・取材中画面320には、取材に関するアドバイス321、複数の取材項目を連携する複数のユーザに振り分けて、各ユーザに異なる取材項目を指示して情報を入力させるための入力欄322~325、及びチャット画面330(図18)への遷移を指示するための「チャット」ボタン328が設けられている。なお、複数の取材項目の振り分けは連携部228によって行われる。入力欄322~325は、割り当てられた担当者以外のユーザが情報を入力できないように排他制御してもよい。
【0111】
例えば、図17の例の場合、タイトルの入力はユーザAに振り分けられ、6W2Hに関する情報の収集、入力はユーザBに振り分けられ、時系列情報の収集、入力はユーザAに振り分けられ、現場写真・動画の撮像はユーザCに振り分けられている。この場合、タイトル、及び時系列情報を入力できるのはユーザAだけとし、ユーザB,Cはタイトルを入力できないように排他制御してもよい。
【0112】
入力欄323~325には、入力欄323~325において情報入力の行を追加させるための「追加」ボタン326が設けられている。また、入力欄322~325には、担当者の変更するための「担当変更」ボタン327が設けられている。「担当変更」ボタン327が操作された場合、例えば、各取材項目の担当者を変更するための画面やウィンドウ(どちらも不図示)が表示される。なお、「担当変更」ボタン327は、最上位の階層1に指定されたユーザ(いまの場合、ユーザA)以外は操作できないように排他制御してもよい。
【0113】
例えば、ユーザAの端末装置30Aに表示された連携モード・取材中画面320には、ユーザAが入力した情報が表示される他、連携部228に制御により、ユーザB,Cが入力した情報も表示される。ユーザB,Cの端末装置30B,30Cに表示された連携モード・取材中画面320においても同様である。すなわち、連携モード・取材中画面320においては、連携するユーザA,B,Cの間で入力された情報が共有される。
【0114】
図18は、チャット画面330の表示例を示している。チャット画面330においては、連携する複数のユーザ間でチャットを行うことができる。チャット画面330には、前の連携モード・取材中画面310(または320)に戻るための「戻る」ボタン331が設けられている。チャット画面330によれば、連携する複数のユーザ間で速やかにメッセージを通信できる。
【0115】
図13に戻る。ユーザAが端末装置30Aに表示された連携モード・取材中画面310(または320)において、指示された取材項目に対する入力を行うと(ステップS22)、UI制御部221が、ユーザAの入力に基づいて取材情報212を仮生成して記憶部21に格納する。そして、UI制御部221が、連携部228の制御により、端末装置30B,30Cに表示された連携モード・取材中画面310(または320)にユーザAによる入力を反映させる(ユーザAによる入力を共有する)(ステップS13)。
【0116】
同様に、ユーザBが端末装置30Bに表示された連携モード・取材中画面310(または320)において、指示された取材項目に対する入力を行うと(ステップS31)、UI制御部221が、ユーザBの入力に基づいて記憶部21に格納されている仮生成の取材情報212を更新する。そして、UI制御部221が、連携部228の制御により、端末装置30A,30Cに表示された連携モード・取材中画面310(または320)にユーザBによる入力を反映させる(ユーザBによる入力を共有する)(ステップS14)。
【0117】
また同様に、ユーザCが端末装置30Cに表示された連携モード・取材中画面310(または320)において、指示された取材項目に対する入力を行うと(ステップS41)、UI制御部221が、ユーザCの入力に基づいて記憶部21に格納されている仮生成の取材情報212を更新する。そして、UI制御部221が、連携部228の制御により、端末装置30A,30Bに表示された連携モード・取材中画面310(または320)にユーザCによる入力を反映させる(ユーザCによる入力を共有する)(ステップS15)。
【0118】
なお、ステップS22,S13と、ステップS31,S14と、ステップS41,S15の実行順序は上述した順序に限らず、順序が入れ替わってもよい。また、これらの処理はそれぞれ、取材終了まで、入力が行われる度に実行される。
【0119】
そして、ユーザAが端末装置30Aに表示された連携モード・取材中画面310(または320)において、取材項目に対する入力が完了したことを確認して「取材完了」ボタン(不図示)を操作すると(ステップS23)、UI制御部221が、記憶部21に格納されている仮生成の取材情報212を参照して、ユーザに対する取材後のアドバイスと、これまでに入力済みの各取材項目の情報とを含む取材後画面(不図示)(図10の通常モード・取材後画面160と同様)を端末装置30A~30Cに表示させる。なお、「取材完了」ボタン(不図示)、及び取材後画面(不図示)の「確認完了」ボタンは、最上位の階層1に指定されたユーザ(いまの場合、ユーザA)以外は操作できないように排他制御してもよい。これ以降については、図6のステップS6,S7と同様の処理となるので、その説明は省略する。
【0120】
上述したように、情報収集支援システム10によれば、情報収集支援システム10と同様の効果に加えて、情報収集を複数のユーザにより連携して行うことが可能となる。そして、連携モード・分担なしの場合には、複数のユーザが同一の取材項目の情報を収集するので、情報の見落としを防いだり、同一の情報で異なる視点でとらえたりすることができる。一方、連携モード・分担ありの場合には、複数のユーザが異なる取材項目の情報を収集するので、より早く情報収集を終えることができる。
【0121】
なお、情報収集支援装置20は、典型的には例えばWebページとして各種の画面を用意し、端末装置30のWebブラウザに表示させることができる。しかし、この態様に限られない。例えば、端末装置30に各種の画面を備える専用アプリケーションをインストールしてもよい。この場合、情報収集支援装置20は、画面に表示させるコンテンツのデータを端末装置30に送信するだけで、端末装置30の専用アプリケーションに各種の画面を表示させることができる。すなわち、本発明の取材支援装置は、端末装置に画面を表示させることができる様々な態様も含むことができる。
【0122】
さらに、情報収集支援装置20を設けず、端末装置30単体で情報収集支援システムを構成してもよい。その場合、端末装置30の処理部31には、情報収集支援装置20の処理部22が有するUI制御部221、支援部222、書類変換部223、評価部224、項目生成部225、フォーマット生成部226、画像加工部227、及び連携部228を設け、さらに、端末装置30に記憶部(不図示)を追加し、情報収集支援装置20の記憶部21と同様に各種情報を登録するようにすればよい。
【0123】
本発明は、上述した実施形態や変形例に限定されるものではなく、さらに様々な変形が可能である。例えば、上述した実施形態や変形例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある変形例の一部を他の変形例に置き換えたり、変形例を組み合わせたりすることが可能である。
【0124】
また、上記の各構成、機能、処理部、処理手段等は、それらの一部又は全部を、例えば集積回路で設計する等によりハードウェアで実現してもよい。また、上記の各構成、機能等は、プロセッサがそれぞれの機能を実現するプログラムを解釈し、実行することによりソフトウェアで実現してもよい。各機能を実現するプログラム、テーブル、ファイル等の情報は、メモリや、ハードディスク、SSD等の記録装置、又は、ICカード、SDカード、DVD等の記録媒体に置くことができる。また、制御線や情報線は説明上必要と考えられるものを示しており、製品上必ずしも全ての制御線や情報線を示しているとは限らない。実際には殆ど全ての構成が相互に接続されていると考えてもよい。
【符号の説明】
【0125】
10,10・・・情報収集支援システム、11・・・ネットワーク、20・・・情報収集支援装置、21・・・記憶部、211・・・ユーザ情報、212・・・取材情報、213・・・書類情報、214・・・取材項目情報、215・・・アドバイス情報、216・・・フォーマット情報、22・・・処理部、221・・・UI制御部、222・・・支援部、223・・・書類変換部、224・・・評価部、225・・・項目生成部、226・・・フォーマット生成部、227・・・画像加工部、228・・・連携部、23・・・通信部、30・・・端末装置、31・・・処理部、32・・・入力部、33・・・撮像部、34・・・表示部、35・・・音声出力部、36・・・通信部、100・・・メニュー画面、110・・・通常モード・取材前画面、120・・・通常モード・取材中画面、150・・・進捗状況画面、160・・・通常モード・取材後画面、170・・・取材履歴・編集画面、300・・・連携モード・取材前画面、310・・・連携モード・取材中画面、320・・・連携モード・取材中画面、330・・・チャット画面
【要約】
【課題】 未熟なユーザであっても必要十分な情報収集を行えるようにする。
【解決手段】 情報収集支援装置は、取材対象に関して、取材項目、及び取材中アドバイスを決定する支援部と、ユーザが用いる端末装置に取材中画面を表示させ、前記取材中画面において、前記取材項目、及び前記取材中アドバイスを出力させるとともに、前記取材項目の入力を受け付けるUI制御部と、を備える。前記支援部は、前記取材対象に関して、事前取材項目、及び事前アドバイスを決定し、前記UI制御部は、前記ユーザが用いる前記端末装置に前記取材中画面の表示の前段階に取材前画面を表示させ、前記取材前画面において、前記事前取材項目、及び前記事前アドバイスを出力させるとともに、前記事前取材項目の入力を受け付ける。
【選択図】 図1
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