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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-12-27
(45)【発行日】2024-01-11
(54)【発明の名称】接地電路を有する航空機翼の複合材リブ
(51)【国際特許分類】
   B64C 3/18 20060101AFI20231228BHJP
   B64C 1/00 20060101ALI20231228BHJP
【FI】
B64C3/18
B64C1/00 B
【請求項の数】 15
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2020002796
(22)【出願日】2020-01-10
(65)【公開番号】P2020125101
(43)【公開日】2020-08-20
【審査請求日】2023-01-06
(31)【優先権主張番号】16/247,201
(32)【優先日】2019-01-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】500520743
【氏名又は名称】ザ・ボーイング・カンパニー
【氏名又は名称原語表記】The Boeing Company
(74)【代理人】
【識別番号】110002077
【氏名又は名称】園田・小林弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】ウォーカー, スティーヴン ポール
【審査官】林 政道
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2016/0288899(US,A1)
【文献】特開2014-189070(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2004/0246651(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2016/0297511(US,A1)
【文献】特開2014-198557(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B64C 3/18
B64C 1/00
B64D 25/00,45/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
炭素繊維強化プラスチック(CFRP)パネル(102)、
前記CFRPパネルに連結され且つ航空機の翼(300)の桁(302、304)に電気的に連結されるように構成された金属製リブポスト(306、308)であって、前記桁が電流帰還ネットワーク(CRN)ケーブル(310、312)に電気的に連結される、前記金属製リブポスト、
前記CFRPパネルに連結され且つ前記航空機の翼の外板パネル(402、404)に連結されるように構成された金属製結合金具(108、110)、及び
前記CFRPパネルと前記金属製結合金具の間に配置された金属製接地部材(106)であって、前記金属製結合金具から前記金属製リブポストへ延びる接地電路(314、316)を提供する前記金属製接地部材
を備える複合材リブ(100、600)。
【請求項2】
前記接地電路が、雷電流又は静電荷を前記金属製結合金具から前記金属製リブポストへ流すように構成され、前記雷電流又は前記静電荷は、前記外板パネルから前記金属製結合金具で受け取られ、前記接地電路を通り、前記金属製リブポストから前記桁を介して前記CRNケーブルに達する、請求項1に記載の複合材リブ。
【請求項3】
前記金属製接地部材が非構造部材である、請求項1又は2に記載の複合材リブ。
【請求項4】
前記金属製結合金具が第1の金属製結合金具(108)であり、前記外板パネルが上側外板パネル(402)であり、前記接地電路が第1の接地電路(314)であって、前記複合材リブが、前記CFRPパネルに連結され且つ前記航空機の翼の下側外板パネル(404)に連結されるように構成された第2の金属製結合金具(110)を更に備え、前記金属製接地部材が更に、前記CFRPパネルと前記第2の金属製結合金具の間に配置され、前記金属製接地部材が前記第2の金属製結合金具から前記金属製リブポストへ延びる第2の接地電路(316)を提供し、前記金属製接地部材が金属製接地板(106)である、請求項1又は2に記載の複合材リブ。
【請求項5】
前記金属製接地板が、縁(168)と、前記縁によって囲まれた開口(170)とを含み、前記開口が前記第1の金属製結合金具と前記第2の金属製結合金具の間に位置し、前記第1の金属製結合金具及び前記第2の金属製結合金具が前記縁と接し、前記縁が前記第1の接地電路と前記第2の接地電路とを接続し、前記金属製接地板が、第1の表面(156)と、前記第1の表面の反対側に位置する第2の表面(158)とを含み、前記第1の表面が前記CFRPパネルと接し、前記第2の表面が前記第1の金属製結合金具及び前記第2の金属製結合金具と接する、請求項4に記載の複合材リブ。
【請求項6】
前記CFRPパネルに連結されたハット型補剛材(104)を更に備え、前記CFRPパネルが、第1の表面(116)と、前記第1の表面の反対側に位置する第2の表面(118)とを含み、前記ハット型補剛材が前記CFRPパネルの前記第1の表面と接し、前記金属製接地板が前記CFRPパネルの前記第2の表面と接する、請求項4又は5に記載の複合材リブ。
【請求項7】
前記ハット型補剛材が前記CFRPパネルの前記第1の表面に結合され、前記金属製接地板が前記CFRPパネルの前記第2の表面に結合され、前記CFRPパネルが、平面(134)を画定する中央セグメント(128)、前記平面に対して第1の角度(136)で前記中央セグメントから外方へ延びる第1のフランジ(130)、及び前記平面に対して第2の角度(138)で前記中央セグメントから外方へ延びる第2のフランジ(132)を更に含み、前記ハット型補剛材が前記第1のフランジと前記第2のフランジの間に位置する、請求項6に記載の複合材リブ。
【請求項8】
前記第1の金属製結合金具、前記金属製接地板、前記CFRPパネル、及び前記ハット型補剛材を通って延びる第1のファスナ(112)、並びに
前記第2の金属製結合金具、前記金属製接地板、前記CFRPパネル、及び前記ハット型補剛材を通って延びる第2のファスナ(114)
を更に備える、請求項6又は7に記載の複合材リブ。
【請求項9】
前記第1の金属製結合金具が第1の上側金属製結合金具(188)であり、前記第2の金属製結合金具が第1の下側金属製結合金具(192)であって、前記複合材リブが、
前記CFRPパネルに連結され且つ前記上側外板パネルに連結されるように構成された第2の上側金属製結合金具(190)であって、前記第1の上側金属製結合金具から間隔を空けて配置された前記第2の上側金属製結合金具、
前記CFRPパネルに連結され且つ前記下側外板パネルに連結されるように構成された第2の下側金属製結合金具(194)であって、前記第1の下側金属製結合金具から間隔を空けて配置された前記第2の下側金属製結合金具、
前記金属製接地板に前記第1の上側金属製結合金具と前記第2の上側金属製結合金具の間の位置で連結された第1のシヤタイ(606)、及び
前記金属製接地板に前記第1の下側金属製結合金具と前記第2の下側金属製結合金具の間の位置で連結された第2のシヤタイ(608)
を更に備える、請求項4から8のいずれか一項に記載の複合材リブ。
【請求項10】
複合材リブ(100、600)を組み立てるための方法であって、
金属製接地部材(106)を炭素繊維強化プラスチック(CFRP)パネル(102)に連結すること、
金属製リブポスト(306、308)を前記CFRPパネルに連結することであって、前記金属製リブポストが、航空機の翼(300)の桁(302、304)に電気的に連結されるように構成され、前記桁が電流帰還ネットワーク(CRN)ケーブル(310、312)に電気的に連結される、前記金属製リブポストを前記CFRPパネルに連結すること、及び
金属製結合金具(108、110)を前記CFRPパネルに連結することであって、前記金属製結合金具が前記航空機の翼の外板パネル(402、404)に連結されるように構成される、前記金属製結合金具を前記CFRPパネルに連結すること
を含み、前記金属製接地部材が、前記CFRPパネルと前記金属製結合金具の間に配置され、前記金属製接地部材が、前記金属製結合金具から前記金属製リブポストへ延びる接地電路(314、316)を提供する、方法。
【請求項11】
前記金属製結合金具が第1の金属製結合金具(108)であり、前記外板パネルが上側外板パネル(402)であり、前記接地電路が第1の接地電路(314)であって、前記方法が、第2の金属製結合金具(110)を前記CFRPパネルに連結することであって、前記第2の金属製結合金具が前記航空機の翼の下側外板パネル(404)に連結されるように構成される、前記第2の金属製結合金具を前記CFRPパネルに連結することを更に含み、前記金属製接地部材が更に、前記CFRPパネルと前記第2の金属製結合金具の間に配置され、前記金属製接地部材が前記第2の金属製結合金具から前記金属製リブポストへ延びる第2の接地電路(316)を提供し、前記金属製接地部材が金属製接地板(106)である、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記金属製接地板が、縁(168)と、前記縁によって囲まれた開口(170)とを含み、前記開口が前記第1の金属製結合金具と前記第2の金属製結合金具の間に位置し、前記第1の金属製結合金具及び前記第2の金属製結合金具が前記縁と接し、前記縁が前記第1の接地電路と前記第2の接地電路とを接続する、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
ハット型補剛材(104)を前記CFRPパネルに連結することを更に含み、前記CFRPパネルは、第1の表面(116)と、前記第1の表面の反対側に位置する第2の表面(118)とを含み、前記ハット型補剛材は前記CFRPパネルの前記第1の表面に接し、前記金属製接地板は前記CFRPパネルの前記第2の表面に接する、請求項11又は12に記載の方法。
【請求項14】
前記ハット型補剛材を前記CFRPパネルに連結することが、前記ハット型補剛材を前記CFRPパネルの前記第1の表面に結合することを含み、前記金属製接地板を前記CFRPパネルに連結することが、前記金属製接地板を前記CFRPパネルの前記第2の表面に結合することを含む、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記第1の金属製結合金具をCFRPパネルに連結することが、第1のファスナ(112)を、前記第1の金属製結合金具、前記金属製接地板、前記CFRPパネル、及び前記ハット型補剛材を通して延ばすことを含み、前記第2の金属製結合金具を前記CFRPパネルに連結することが、第2のファスナ(114)を、前記第2の金属製結合金具、前記金属製接地板、前記CFRPパネル、及び前記ハット型補剛材を通して延ばすことを含む、請求項13又は14に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、概して航空機の翼の複合材リブに関し、具体的には、接地電路を有する航空機の翼の複合材リブに関する。
【背景技術】
【0002】
リブは航空機の翼の内部(例えば、航空機の翼の上側外板パネルと下側外板パネルの間、及び航空機の翼の前桁と後桁の間)に、航空機の翼の全体的な構造統合性を強化するための引張及び/又は圧縮支持を提供するように構成された構造的な荷重支持装置として広く実装されている。既知のリブは、航空機の翼の上側外板パネルと下側外板パネルの間で垂直に配向されるように構成された金属パネル、金属パネルを航空機の翼の前桁に連結するように構成された第1の金属製リブポスト、金属パネルを航空機の翼の後桁に連結するように構成された第2の金属製リブポスト、金属パネルを航空機の翼の上側外板パネルに連結するように構成された第1の(例えば、上側の)金属製結合金具、及び金属パネルを航空機の翼の下側外板パネルに連結するように構成された第2の(例えば、下側の)金属製結合金具を含む。帰還ネットワーク(CRN)ケーブルは、リブから大気中へと電流及び/又は静電荷を流す及び/又は放散するために、前桁及び後桁に連結することができる。
【0003】
上記既知のリブの金属(例えば、アルミニウム)構成要素は、一般に、リブのそのような構成要素を構築するために代替的に使用できる、炭素繊維強化プラスチック(CFRP)のような非金属構造材料の原材料対最終部品比及び/又は重量(buy-to-fly ratio and/or weight)と比較して大きな同比及び/又は重量を有する。既知のリブの構築を、金属パネルパネルの代わりにCFRPを含むように修正することで、有利なことに、比較的低い原材料対最終部品比及び/又は重量を有するリブを提供することができる。
【発明の概要】
【0004】
接地電路を有する例示的な航空機の翼の複合材リブがここに開示される。いくつかの実施例では、複合材リブが開示される。開示されるいくつかの実施例では、複合材リブは、CFRPパネルを備える。開示されるいくつかの実施例では、複合材リブは、CFRPパネルに連結され且つ航空機の翼の桁に連結されるように構成された金属製リブポストを更に備える。開示されるいくつかの実施例では、桁は、CRNケーブルに連結される。開示されるいくつかの実施例では、複合材リブは、CFRPパネルに連結され且つ航空機の翼の外板パネルに連結されるように構成された金属製結合金具を更に備える。開示されるいくつかの実施例では、複合材リブは、CFRPパネルと金属製結合金具の間に配置された金属製接地部材を更に備える。開示されるいくつかの実施例では、金属製接地部材は、金属製結合金具から金属製リブポストへ延びる接地電路を提供する。
【0005】
いくつかの実施例では、複合材リブを組み立てるための方法が開示される。開示されるいくつかの実施例では、この方法は、金属製接地部材をCFRPパネルに連結することを含む。開示されるいくつかの実施例では、方法は、金属製リブポストをCFRPパネルに連結することを更に含む。開示されるいくつかの実施例では、金属製リブポストは、航空機の翼の桁に連結されるように構成される。開示されるいくつかの実施例では、桁は、CRNケーブルに連結される。開示されるいくつかの実施例では、方法は、金属製結合金具をCFRPパネルに連結することを更に含む。開示されるいくつかの実施例では、金属製結合金具は、航空機の翼の外板パネルに連結されるように構成される。開示される方法のいくつかの実施例では、金属製接地部材は、CFRPパネルと金属製結合金具の間に配置され、金属製接地部材は、金属製結合金具から金属製リブポストへ延びる接地電路を提供する。
【0006】
航空機の翼の外板パネルへの例示的な金属製結合金具又は連結複合材リブもここに開示される。いくつかの実施例では、複合材リブを航空機の翼の外板パネルに連結するように構成された金属製結合金具が開示される。開示されるいくつかの実施例では、金属製結合金具は、ファスナを受けるように構成された貫通孔を含む。開示されるいくつかの実施例では、ファスナは、金属製結合金具を複合材リブに連結するように構成される。開示されるいくつかの実施例では、金属製結合金具は、ボルトを受けるように構成されたボアを更に含む。開示されるいくつかの実施例では、金属製結合金具は、ボアと交差する空洞を更に含む。開示されるいくつかの実施例では、空洞はアクセス用開口を有する。開示されるいくつかの実施例では、金属製結合金具は、空洞内部に位置するバレルナットを更に含む。開示されるいくつかの実施例では、バレルナットは、金属製結合金具を外板パネルに連結するためのボルトに螺合可能に構成される。開示されるいくつかの実施例では、金属製結合金具は、空洞内部に位置するシールを更に含む。開示されるいくつかの実施例では、シールは、アクセス用開口を閉じるように構成される。
【0007】
いくつかの実施例では、複合材リブを、金属製結合金具を介して航空機の翼の外板パネルに連結するための方法が開示される。開示されるいくつかの実施例では、方法は、金属製結合金具を複合材リブに連結するために、金属製結合金具の貫通孔を通してファスナを延ばすことを含む。開示されるいくつかの実施例では、方法は、金属製結合金具を外板パネルに連結するために、金属製結合金具のボアの中にボルトを通すことを更に含む。開示されるいくつかの実施例では、ボルトは、金属製結合金具の空洞内部に位置するバレルナットに螺合する。開示されるいくつかの実施例では、空洞は、ボアと交差し、アクセス用開口を有する。開示されるいくつかの実施例では、アクセス用開口は、空洞内部に位置するシールにより閉じられる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本開示の教示に従って構築された例示的な複合材リブの分解図である。
図2】組み立てられた状態の、図1の例示的な複合材リブの斜視図である。
図3】組み立てられて、例示的な航空機の翼の例示的な桁に連結された状態の、図1及び2の例示的な複合材リブの斜視図である。
図4】組み立てられて、図3の航空機の翼の例示的な外板パネルに連結された状態の、図1-3の例示的な複合材リブの断面図である。
図5図1-4の例示的な複合材リブの例示的な第1の金属製結合金具の一つの斜視図である。
図6】本開示の教示に従って構築された、例示的な代替複合材リブの分解図である。
図7】組み立てられた状態の、図6の例示的な代替複合材リブの斜視図である。
【0009】
いくつかの実施例が上記図面に示されており、これらについて以下で詳細に説明する。これら実施例についての説明においては、同じ又は類似の要素を特定するために、類似した又は同一の参照番号が使用される。図は必ずしも実際の縮尺通りではなく、特定の特徴及び図の表現は、明瞭に及び/又は簡潔に示すために、縮尺が誇張されているか又は概略的に示されていることがある。
【発明を実施するための形態】
【0010】
装置の部材、部品又は構成要素の文脈においてここで使用される用語「構造(的)」とは、そのような部材、部品又は構成要素が、装置の安定性に不可欠な荷重支持部材、部品又は構成要素であることを意味する。例えば、航空機の翼の複合材リブの構造的構成要素は、複合材リブ及び/又は航空機の翼の安定性に不可欠な荷重支持構成要素である。逆に、装置の部材、部品又は構成要素の文脈においてここで使用される用語「非構造(的)」とは、そのような部材、部品又は構成要素が、装置の安定性に不可欠でない非荷重支持部材、部品又は構成要素であることを意味する。例えば、航空機の翼の複合材リブの非構造的構成要素は、複合材リブ及び/又は航空機の翼の安定性に不可欠でない非荷重支持構成要素である。
【0011】
既知のリブは、航空機の翼の上側外板パネルと下側外板パネルの間で垂直に配向されるように構成された金属パネル、金属パネルを航空機の翼の前桁に連結するように構成された第1の金属製リブポスト、金属パネルを航空機の翼の後桁に連結するように構成された第2の金属製リブポスト、金属パネルを航空機の翼の上側外板パネルに連結するように構成された第1の(例えば、上側の)金属製結合金具、及び金属パネルを航空機の翼の下側外板パネルに連結するように構成された第2の(例えば、下側の)金属製結合金具を含む。そのようなリブの金属(例えば、アルミニウム)構成要素は、一般に、リブのそのような構成要素を構築するために代替的に使用できる、CFRPのような非金属構造材料の原材料対最終部品比及び/又は重量(buy-to-fly ratio and/or weight)と比較して大きな同比及び/又は重量を有する。既知のリブの構築を、金属パネルパネルの代わりにCFRPを含むように修正することで、有利なことに、比較的低い原材料対最終部品比及び/又は重量を有するリブを提供することができる。
【0012】
金属パネルの代わりにCFRPパネルを有するリブを実装することで、有利なことに、熱によるリブの疲労負荷を低減することができる。例えば、CFRPの熱膨張の係数は、アルミニウムの熱膨張の係数より有意に小さい。リブがアルミニウムパネル、第1の(例えば、上側)アルミニウム結合金具、及び第2の(例えば、下側)アルミニウム結合金具を含むとき、アルミニウムパネルの熱収縮は、第1及び/又は第2のアルミニウム結合金具に対して張力を発生させる。リブのアルミニウムパネルをCFRPパネルに置き替えることで、CFRPパネルと第1及び第2のアルミニウム結合金具との間に熱膨張の係数の差及び/又は不一致が生じ、それにより、有利なことに、そうしない合に第1及び/又は第2のアルミニウム結合金具に対して掛かる前記張力が低減する。
【0013】
CFRPパネルを有する複合材リブを実装することで、上述の利点を提供することができるが、一方、対応する金属パネルの代わりにCFRPパネルを実装することで、避雷保護及び/又は静電荷の放散に関して不利益が生じ得る。例えば、CFRPは高度に導電性の材料ではないため、対応する金属(例えば、アルミニウム)パネルの代わりにCFRPパネルを有する複合材リブを実装することで、そうでない場合に金属パネルの存在下において、第1の(例えば、上側)金属製結合金具(例えば、航空機の上側外板パネルに連結された)から第1の金属製リブポスト(例えば、航空機の前桁に連結された)及び/又は第2の金属製リブポスト(例えば、航空機の後桁に連結された)まで、及び/又は第2の(例えば、下側)金属製結合金具(例えば、航空機の下側外板パネルに連結された)から第1の金属製リブポスト(例えば、航空機の前桁に連結された)及び/又は第2の金属製リブポスト(例えば、航空機の後桁に連結された)まで延びる一又は複数の接地電路を、絶つ(例えば、無くす)ことができる。前記接地電路(複数可)を絶つことで、電流及び/又は静電荷が前桁及び後桁に連結されたCRNケーブル(複数可)に達することが妨げられ、したがってそのような電流及び/又は静電荷が複合材リブから外部へ流れる及び/又は放散されることが抑止される。
【0014】
ここに開示される例示的な航空機の翼の複合材リブは、有利なことに、CFRPパネル、金属製リブポスト、金属製結合金具、及び金属製接地部材(例えば、金属製接地板又は金属製接地ケーブル)を含む。金属製リブポストは、CFRPパネルに連結され、且つCRNケーブルに連結された航空機の翼の桁に連結されるように構成される。金属製結合金具は、CFRPパネルに連結され、且つ航空機の翼の外板パネルに連結されるように構成される。金属製接地部材は、CFRPパネルと金属製結合金具の間に配置され、それにより有利なことに、金属製結合金具から金属製リブポストへ延びる接地電路を提供する。接地電路は、電流及び/又は静電荷が金属製結合金具から金属製リブポストに達することを可能にする。電流及び/又は静電荷は、その後金属製リブポストから桁を通ってCRNケーブルに達し、それによりそのような電流及び/又は静電荷が、複合材リブから外部へ、そして大気中へと流れる及び/又は放散され得る。ここに開示される例示的な航空機の翼の複合材リブの金属製接地部材により形成される接地電路は、対応する金属(例えば、アルミニウム)パネルの代わりにCFRPパネルを有する複合材リブを実装することに関連付けられる上記利点を損なうこと及び/又は妨げることなく、避雷保護の強化及び/又は改善を提供する。
【0015】
図1は、本開示の教示に従って構築された例示的な複合材リブ100の分解図である。図2は、組み立てられた状態の、図1の例示的な複合材リブ100の斜視図である。図3は、組み立てられて、例示的な航空機の翼300の例示的な桁に連結された状態の、図1及び2の例示的な複合材リブの斜視図である。図4は、組み立てられて、図3の航空機の翼300の例示的な外板パネルに連結された状態の、図1-3の例示的な複合材リブ100の断面図である。図3及び4に示されるように、航空機の翼300は、例示的な前桁302、例示的な後桁304、例示的な第1の(例えば、上側)外板パネル402、及び例示的な第2の(例えば、下側)外板パネル404を含む。図1-4の複合材リブ100は、航空機の翼300の前桁及び後桁302、304と上側及び下側外板パネル402、404に連結されるように構成されている。
【0016】
図1-4に示される実施例では、複合材リブ100は、例示的なCFRPパネル102、例示的なハット型補剛材104、例示的な金属製接地部材及び/又は金属製接地板106、例示的な第1の(例えば、上側)金属製結合金具108、例示的な第2の(例えば、下側)金属製結合金具110、例示的な第1の(例えば、上側)ファスナ112、及び例示的な第2の(例えば、下側)ファスナ114を含む。図3に示されるように、図1-4の複合材リブ100は、複合材リブ100を航空機の翼300の前桁302に連結するように構成された例示的な第1の金属製リブポスト306と、複合材リブ100を航空機の翼300の後桁304に連結するように構成された例示的な第2の金属製リブポスト308とを更に含む。
【0017】
図1に示されるように、図1-4の複合材リブ100は、三(3)のハット型補剛材104、三(3)の第1の金属製結合金具108、三(3)の第2の金属製結合金具110、十二(12)の第1のファスナ112、及び十二(12)の第2のファスナ114を含む。他の実施例では、ハット型補剛材104、第1の金属製結合金具108、第2の金属製結合金具110、第1のファスナ112、及び/又は第2のファスナ114の数は、図1に示されるものとは異なっていてよい。例えば、複合材リブ100は、任意の数(例えば、1、2、4、6、12等)のハット型補剛材104、任意の数(例えば、1、2、4、6、12等)の第1の金属製結合金具108、任意の数(例えば、1、2、4、6、12等)の第2の金属製結合金具110、任意の数(例えば、1、2、3、6、9、24等)の第1のファスナ112、及び/又は任意の数(例えば、1、2、3、6、9、24等)の第2のファスナ114を含むことができる。
【0018】
図1-4に示される実施例では、ハット型補剛材104の数、第1の金属製結合金具108の数、及び第2の金属製結合金具110の数は、すべて互いに等しい。他の実施例では、ハット型補剛材104の数、第1の金属製結合金具108の数、及び/又は第2の金属製結合金具110の数は、互いに異なっていてよい。図1-4に示される実施例では、第1のファスナ112の数は、第2のファスナ114の数に等しく、第1の金属製結合金具108の各々は同数(例えば、四)の第1のファスナ112を受けるように構成されており、第2の金属製結合金具の各々は同数(例えば、四)の第2のファスナ114を受けるように構成されている。他の実施例では、第1のファスナ112の数は、第2のファスナ114の数と異なっていてよく、第1の金属製結合金具108のそれぞれは、互いに異なる数の第1のファスナ112を受けるように構成することができる、及び/又は第2の金属製結合金具のそれぞれは、互いに異なる数の第2のファスナ114を受けるように構成することができる。
【0019】
図1-4のCFRPパネル102は、複合材リブ100の構造部材及び/又は荷重支持部材である。図1-4に示される実施例では、CFRPパネル102は、例示的な第1の表面116、CFRPパネル102の第1の表面116の反対側に位置する例示的な第2の表面118、例示的な第1の端部120、CFRPパネル102の第1の端部120の反対側に位置する例示的な第2の端部122、CFRPパネル102の第1の端部120と第2の端部122の間に延びる第3の(例えば、上側)表面124、及びCFRPパネル102の第1の端部120と第2の端部122の間に延び、CFRPパネル102の第3の表面124の反対側に位置する第4の(例えば、下側)表面126を含む。いくつかの実施例では、CFRPパネル102の第1の表面116は、内側を向く表面(例えば、航空機の胴体の方向を向く及び/又は同方向に配向されている)であり、CFRPパネル102の第2の表面118は、外側を向く表面(例えば、航空機の胴体から見て外方を向く及び/又は同外方に向かって配向されている)である。他の実施例では、CFRPパネル102の第1の表面116は、外側を向く表面とすることができ、CFRPパネル102の第2の表面118は、内側を向く表面とすることができる。いくつかの実施例では、CFRPパネル102の第1の端部120は、前方を向く端部(例えば、航空機の翼の前桁及び/又は前縁の方向を向く及び/又は同方向に配向されている)であり、CFRPパネル102の第2の端部122は、後方を向く端部(例えば、航空機の翼の後桁及び/又は後縁の方向を向く及び/又は同方向に配向されている)である。他の実施例では、CFRPパネル102の第1の端部120は、後方を向く端部とすることができ、CFRPパネル102の第2の端部122は前方を向く端部とすることができる。
【0020】
図1-4に示される実施例では、CFRPパネル102の第3の表面124は、航空機の翼300の例示的な上側外板パネル402の方向に配向されるように構成された上側表面及び/又は上側を向く表面であり、CFRPパネル102の第4の表面126は、航空機の翼300の例示的な下側外板パネル404の方向に配向されるように構成された下側表面及び/又は下側を向く表面である。図1-4に示されるように、CFRPパネル102の第3の表面124は、CFRPパネル102の第1の端部120と第2の端部122の間に下方に凹である湾曲を有し、CFRPパネル102の第4の表面126は、CFRPパネル102の第1の端部120と第2の端部122の間に上方に凹である湾曲を有する。いくつかの実施例では、CFRPパネル102の第3の表面124の下方に凹である湾曲は、航空機の翼300の上側外板パネル402の対応する下方に凹である湾曲を辿る、同湾曲と一致する、及び/又は同湾曲に相補的であることができ、CFRPパネル102の第4の表面126の上方に凹である湾曲は、航空機の翼300の下側外板パネル404の対応する上方に凹である湾曲を辿る、同湾曲と一致する、及び/又は同湾曲に相補的であることができる。他の実施例では、CFRPパネル102の第3の表面124及び/又は第4の表面126は、図1-4に示されるものとは異なる湾曲を有することができる。いくつかの実施例では、CFRPパネル102の第3の表面124及び/又は第4の表面126は、線形表面とすることができる。
【0021】
図1-4のCFRPパネル102は、例示的な中央セグメント128、例示的な第1のフランジ130、及び例示的な第2のフランジ132を更に含む。図1-4に示される実施例では、CFRPパネル102の中央セグメント128の境界は、CFRPパネル102の第1及び第2の端部120、122と、第3及び第4の表面124、126とによって形成及び/又は画定される。CFRPパネル102の中央セグメント128は、複合材リブ100が航空機の翼300に連結されるとき航空機の翼300の上側外板パネル402と下側外板パネル404の間に垂直に延びる及び/又は配向される例示的な平面134を画定する。図1-4に示されるように、CFRPパネル102の第1のフランジ130は、CFRPパネル102の第3の表面124に沿って及び/又は近接して形成され、CFRPパネル102の第2のフランジ132は、CFRPパネル102の第4の表面126に沿って及び/又は近接して形成される。
【0022】
図1-4に示される実施例では、CFRPパネル102の第1のフランジ130及び第2のフランジ132はそれぞれ、CFRPパネル102の第1の端部120と第2の端部122の間に延びる連続部材として形成される。他の実施例では、CFRPパネル102の第1のフランジ130及び/又は第2のフランジ132は、代替的に、互いから離れて及び/又は間隔を空けて配置される複数のフランジとして実装することができる。例えば、CFRPパネル102の第1のフランジ130は、互いから間隔を空けて配置される、CFRPパネル102の第3の表面124に沿って及び/又は近接して形成された複数のフランジとして実装することができる。別の実施例として、CFRPパネル102の第2のフランジ132は、互いから間隔を空けて配置される、CFRPパネル102の第4の表面126に沿って及び/又は近接して形成された複数のフランジとして実装することができる。他の実施例では、第1のフランジ130及び/又は第2のフランジ132は、CFRPパネル102から省略してもよい。
【0023】
図1-4のCFRPパネル102の第1のフランジ130は、中央セグメント128の平面134に対して例示的な第1の角度136でCFRPパネル102の中央セグメント128から外方へ延び、図1-4のCFRPパネル102の第2のフランジ132は、中央セグメント128の平面134に対して例示的な第2の角度138でCFRPパネル102の中央セグメント128から外方へ延びている。図1-4に示される実施例では、第1の角度136及び第2の角度138は各々が90度に概ね等しい。他の実施例では、第1の角度136及び/又は第2の角度138は、90度より大きい又は小さい値(例えば、80度、100度等)とすることができる。
【0024】
図1-4のCFRPパネル102は、CFRPパネル102の第1の表面116からCFRPパネル102の第2の表面118まで延びる例示的な第1の(例えば、上側)貫通孔140と、やはりCFRPパネル102の第1の表面116からCFRPパネル102の第2の表面118まで延びる例示的な第2の(例えば、下側)貫通孔142とを更に含む。以下に更に記載されるように、CFRPパネル102の第1の(例えば、上側)貫通孔140は、複合材リブ100のCFRPパネル102にハット型補剛材104、金属製接地板106、及び/又は第1の(例えば、上側)金属製結合金具108を連結し易くするために、第1の(例えば、上側)ファスナ112のうちの対応するものを受けるように構成される。同様に、CFRPパネル102の第2の(例えば、下側)貫通孔142は、複合材リブ100のCFRPパネル102にハット型補剛材104、金属製接地板106、及び/又は第2の(例えば、下側)金属製結合金具110を連結し易くするために、第2の(例えば、下側)ファスナ114のうちの対応するものを受けるように構成される。
【0025】
CFRPパネル102は、対応する任意の数の第1の(例えば、上側)ファスナ112を受けるように、及び/又は複合材リブ100のハット型補剛材104、金属製接地板106、及び/又は第1の金属製結合金具108にそれぞれ形成された対応する任意の数の貫通孔と整列するように構成、配置及び/又は配向された任意の数の第1の(例えば、上側)貫通孔140を含むことができる。同様に、CFRPパネル102は、対応する任意の数の第2の(例えば、下側)ファスナ114を受けるように、及び/又は複合材リブ100のハット型補剛材104、金属製接地板106、及び/又は第2の金属製結合金具110にそれぞれ形成された対応する任意の数の貫通孔と整列するように構成、配置及び/又は配向された任意の数の第2の(例えば、下側)貫通孔142を含むことができる。
【0026】
図1-4のハット型補剛材104は、複合材リブ100の構造部材及び/又は荷重支持部材である。いくつかの実施例では、ハット型補剛材104は、CFRPハット型補剛材とすることができ、したがって複合材リブ100のCFRPパネル102と同じ材料から作製することができる。他の実施例では、ハット型補剛材104のうちの一又は複数は、代替的に、例えば、異なるプラスチック材料及び/又は金属材料を含む、CFRPと異なる材料から作製することができる。図1-4に示される実施例では、ハット型補剛材104の一つ一つは、例示的な第1の(例えば、上側)端部144、及びハット型補剛材104の第1の端部144の反対側に位置する例示的な第2の(例えば、下側)端部146、ハット型補剛材104の第1の端部144と第2の端部146の間に延びる一対の例示的なフランジ148、及びハット型補剛材104の第1の端部144と第2の端部146の間に延びて、ハット型補剛材104のフランジ148を橋渡しし、そこから外方へ延びる例示的なハット部150を含む。図1-4に示される実施例では、各ハット型補剛材104の第1の端部144は、航空機の翼300の上側外板パネル402の方向に配向されるように構成された上側端部及び/又は上側を向く端部であり、各ハット型補剛材104の第2の端部146は、航空機の翼300の下側外板パネル404の方向に配向されるように構成された下側端部及び/又は下側を向く端部である。
【0027】
図1-4の各ハット型補剛材104のフランジ148は、ハット型補剛材104のフランジ148を通って延びる例示的な第1の(例えば、上側)貫通孔152と、ハット型補剛材104のフランジ148を通って延びる例示的な第2の(例えば、下側)貫通孔154とを含む。以下に更に記載されるように、各ハット型補剛材104の第1の(例えば、上側)貫通孔152は、複合材リブ100のCFRPパネル102にハット型補剛材104を連結し易くするために、第1の(例えば、上側)ファスナ112のうちの対応するものを受けるように構成される。同様に、各ハット型補剛材104の第2の(例えば、下側)貫通孔154は、ハット型補剛材104を複合材リブ100のCFRPパネル102に連結し易くするために、第2の(例えば、下側)ファスナ114のうちの対応するものを受けるように構成される。
【0028】
ハット型補剛材104は、対応する任意の数の第1の(例えば、上側)ファスナ112を受けるように、及び/又は複合材リブ100のCFRPパネル102、金属製接地板106、及び/又は第1の金属製結合金具108にそれぞれ形成された対応する任意の数の貫通孔と整列するように構成、配置及び/又は配向された任意の数の第1の(例えば、上側)貫通孔152を含むことができる。同様に、ハット型補剛材104は、対応する任意の数の第2の(例えば、下側)ファスナ114を受けるように、及び/又は複合材リブ100のCFRPパネル102、金属製接地板106、及び/又は第2の金属製結合金具110にそれぞれ形成された対応する任意の数の貫通孔と整列するように構成、配置及び/又は配向された任意の数の第2の(例えば、下側)貫通孔154を含むことができる。
【0029】
図1-4の複合材リブ100が組み立てられた状態にあるとき(例えば、図2-4に示す)、ハット型補剛材104は、CFRPパネル102に連結される。いくつかの実施例では、ハット型補剛材104は、ハット型補剛材104のフランジ148をCFRPパネル102の第1の表面116に結合することにより、CFRPパネル102に連結される。いくつかの実施例では、ハット型補剛材104は、追加的に又は代替的に、第1の(例えば、上側)ファスナ(複数可)112のうちの一又は複数を、CFRPパネル102の第1の(例えば、上側)貫通孔(複数可)140のうちの対応する一又は複数と、ハット型補剛材104第1の(例えば、上側)貫通孔(複数可)152のうちの対応する一又は複数とに通すことにより、及び/又は第2の(例えば、下側)ファスナ(複数可)114のうちの一又は複数を、CFRPパネル102の第2の(例えば、下側)貫通孔(複数可)142のうちの対応する一又は複数と、ハット型補剛材104の第2の(例えば、下側)貫通孔(複数可)154のうちの対応する一又は複数とに通すことにより、CFRPパネル102に連結される。
【0030】
図2-4に示される実施例では、一つ一つのハット型補剛材104のフランジ148は、CFRPパネル102の第1の表面116と接する。ハット型補剛材104の一つ一つは、ハット型補剛材104の第1の端部144が、CFRPパネル102の第3の表面124及び/又は第1のフランジ130の方向を向く及び/又は同方向に配向され、ハット型補剛材104の第2の端部146がCFRPパネル102の第4の表面126及び/又は第2のフランジ132の方向を向く及び/又は同方向に配向されるように、CFRPパネル102の第1の表面116に沿って配置される。ハット型補剛材104の一つ一つは、それによりCFRPパネル102の第3の表面124と第4の表面126の間、及び/又はCFRPパネル102の第1のフランジ130と第2のフランジ132の間に位置する。
【0031】
図1-4の金属製接地板106は、複合材リブ100の非構造部材及び/又は非荷重支持部材である。いくつかの実施例では、金属製接地板106は、高度に導電性の金属であるアルミニウムから作製することができる。他の実施例では、金属製接地板106は、代替的に、例えば、銅又はニッケルといった別の高度に導電性の材料を含む、アルミニウム以外の金属材料から作製することができる。図1-4に示される実施例では、金属製接地板106は、例示的な第1の表面156、金属製接地板106の第1の表面156の反対側に位置する例示的な第2の表面158、例示的な第1の端部160、金属製接地板106の第1の端部160の反対側に位置する例示的な第2の端部162、金属製接地板106の第1の端部160と第2の端部162の間に延びる第3の(例えば、上側)表面164、及び金属製接地板106の第1の端部160と第2の端部162の間に延び、金属製接地板106の第3の表面164の反対側に位置する第4の(例えば、下側)表面166を含む。金属製接地板106の第1の表面156は、CFRPパネル102の第2の表面118の方向を向く及び/又は同方向に配向される。金属製接地板106の第2の表面158は、CFRPパネル102の第2の表面から見て外方を向く及び/又は同外方に配向され、第1及び第2の金属製結合金具108、110の方向を向く及び/又は同方向に配向される。金属製接地板106の第1の端部160は、CFRPパネル102の第1の端部120の方向を向く及び/又は同方向に配向され、金属製接地板106の第2の端部162は、CFRPパネル102の第2の端部122の方向を向く及び/又は同方向に配向される。
【0032】
金属製接地板106の第3の表面164は、CFRPパネル102の第3の表面124の方向を向く及び/又は同方向に配向され、金属製接地板106の第2の4の表面166は、CFRPパネル102の第2の4の表面126の方向を向く及び/又は同方向に配向される。図1-4に示されるように、金属製接地板106の第3の表面164は、金属製接地板106の第1の端部160と第2の端部162の間に下方に凹である湾曲を有し、金属製接地板106の第4の表面166は、金属製接地板106の第1の端部160と第2の端部162の間に上方に凹である湾曲を有する。図1-4に示される実施例では、金属製接地板106の第3の表面164の下方に凹である湾曲は、CFRPパネル102の第3の表面124の下方に凹である湾曲を辿る、同湾曲と一致する、及び/又は同湾曲に相補的であり、金属製接地板106の第4の表面166の上方に凹である湾曲は、CFRPパネル102の第4の表面126の上方に凹である湾曲を辿る、同湾曲と一致する、及び/又は同湾曲に相補的である。他の実施例では、金属製接地板106の第3の表面164及び/又は第4の表面166は、図1-4に示されるものとは異なる湾曲を有することができる。いくつかの実施例では、金属製接地板106の第3の表面164及び/又は第4の表面166は、線形表面とすることができる。
【0033】
図1-4の金属製接地板106は、例示的な縁168及び例示的な開口170を更に含む。図1-4に示される実施例では、金属製接地板106の縁168は、金属製接地板106の開口170を取り囲む。金属製接地板106の縁168の外周は、金属製接地板106の第1及び第2の端部160、162と第3及び第4の表面164、166によって形成及び/又は画定される。金属製接地板106の縁168の内周は、開口170によって形成及び/又は画定される。金属製接地板106の開口170は、金属製接地板106の第1の表面156から金属製接地板106の第2の表面158まで延びる。開口170の存在により、別の実装態様による開口170のない金属製接地板106に対して金属製接地板106の総重量が減少する。図1-4に示される実施例では、金属製接地板106の開口170は、複合材リブ100の第1の金属製結合金具108と第2の金属製結合金具110の間に位置している。
【0034】
図3に関連して以下に更に記載されるように、縁168及び/又は、更に一般的には金属製接地板106は、複合材リブ100の第1の金属製結合金具108から複合材リブ100の一又は複数の例示的な金属製リブポストへ延びる第1の接地電路を提供し、複合材リブ100の第2の金属製結合金具110から複合材リブ100の一又は複数の金属製リブポストへ延びる第2の接地電路を更に提供する。図3に関連して以下に更に記載されるように、縁168及び/又は、更に一般的には金属製接地板106は、第1の接地電路を第2の接地電路に接続する。
【0035】
図1-4に示される実施例では、金属製接地板106の縁168は、金属製接地板106の第1及び第2の端部160、162と第3及び第4の表面164、166との間に延びる細長環形状を有する。他の実施例では、縁168及び/又は、更に一般的には金属製接地板106は、いずれにせよ複合材リブ100の第1及び/又は第2の金属製結合金具108、110から複合材リブ100の一又は複数の金属製リブポストへ延びる一又は複数の接地電路を提供する異なる方式で実装することができる。例えば、縁168及び/又は、更に一般的には金属製接地板106は、金属製接地板106から開口170を省略する方式で構築することができる。別の実施例として、縁168及び/又は、更に一般的には金属製接地板106は、図1-4に示される単一の開口170の代わりに複数(例えば、2、3、10、50等)の開口を提供する方式で構築することができる。別の実施例として、縁168及び/又は、更に一般的には金属製接地板106は、非環形状を有するように構築することができる。縁168及び/又は、更に一般的には金属製接地板106は、複合材リブ100の第1及び/又は第2の金属製結合金具108、110から複合材リブ100の一又は複数の金属製リブポストへ延びる一又は複数の接地電路を提供する任意の形状(例えば、任意の規則的又は不規則的形状)及び/又は任意のパターン(例えば、任意の規則的又は不規則的パターン)を有するように構築することができる。
【0036】
図1-4の金属製接地板106は、金属製接地板106の第1の表面156から金属製接地板106の第2の表面158まで延びる例示的な第1の(例えば、上側)貫通孔172と、やはり金属製接地板106の第1の表面156から金属製接地板106の第2の表面158まで延びる例示的な第2の(例えば、下側)貫通孔174とを更に含む。以下に更に記載されるように、金属製接地板106の第1の(例えば、上側)貫通孔172は、複合材リブ100のCFRPパネル102に金属製接地板106及び/又は第1の(例えば、上側)金属製結合金具108を連結し易くするために、第1の(例えば、上側)ファスナ112のうちの対応するものを受けるように構成される。同様に、金属製接地板106の第2の(例えば、下側)貫通孔174は、複合材リブ100のCFRPパネル102に金属製接地板106及び/又は第2の(例えば、下側)金属製結合金具110を連結し易くするために、第2の(例えば、下側)ファスナ11のうちの対応するものを受けるように構成される。
【0037】
金属製接地板106は、対応する任意の数の第1の(例えば、上側)ファスナ112を受けるように、及び/又は複合材リブ100のCFRPパネル102、ハット型補剛材104、及び/又は第1の金属製結合金具108にそれぞれ形成された対応する任意の数の貫通孔と整列するように構成、配置及び/又は配向された任意の数の第1の(例えば、上側)貫通孔172を含むことができる。同様に、金属製接地板106は、対応する任意の数の第2の(例えば、下側)ファスナ114を受けるように、及び/又は複合材リブ100のCFRPパネル102、ハット型補剛材104、及び/又は第2の金属製結合金具110にそれぞれ形成された対応する任意の数の貫通孔と整列するように構成、配置及び/又は配向された任意の数の第2の(例えば、下側)貫通孔174を含むことができる。
【0038】
図1-4の複合材リブ100が組み立てられた状態にあるとき(例えば、図2-4に示す)、金属製接地板106は、CFRPパネル102に連結される。いくつかの実施例では、金属製接地板106は、金属製接地板106の第1の表面156をCFRPパネル102の第2の表面118に結合することにより、CFRPパネル102に連結される。いくつかの実施例では、金属製接地板106は、追加的に又は代替的に、第1の(例えば、上側)ファスナ(複数可)112のうちの一又は複数を、金属製接地板106の第1の(例えば、上側)貫通孔(複数可)172のうちの対応する一又は複数と、CFRPパネル102の第1の(例えば、上側)貫通孔(複数可)140のうちの対応する一又は複数とに通すことにより、及び/又は第2の(例えば、下側)ファスナ(複数可)114のうちの一又は複数を、金属製接地板106の第2の(例えば、下側)貫通孔(複数可)174のうちの対応する一又は複数と、CFRPパネル102の第2の(例えば、下側)貫通孔(複数可)142のうちの対応する一又は複数とに通すことにより、CFRPパネル102に連結される。
【0039】
図2-4に示される実施例では、金属製接地板106は、CFRPパネル102と第1及び第2の金属製結合金具108、110との間に配置される及び/又は位置する。金属製接地板106の第1の表面156は、CFRPパネル102の第2の表面118に接する。第1の金属製結合金具108及び第2の金属製結合金具110は、それぞれ金属製接地板106の縁168の周囲に配置、位置づけ、及び/又は構成される。金属製接地板106の第2の表面158は、第1の(例えば、上側)金属製結合金具108の各々と、第2の(例えば、下側)金属製結合金具110の各々とに接し、それにより、図3に示された、更に後述される接地電路の形成を容易にする。
【0040】
図5は、図1-4の複合材リブ100の第1の金属製結合金具108のうちの一つの斜視図である。図5では、第1の金属製結合金具108の一部の態様が、第1の金属製結合金具108の構成部品をよりよく見ることができるように、透視図で及び/又は透かして示されている。図1-5の第1の(例えば、上側)金属製結合金具108は、複合材リブ100の構造部材及び/又は荷重支持部材である。いくつかの実施例では、第1の金属製結合金具108は、高度に導電性の材料であるアルミニウムから作製することができる。他の実施例では、第1の金属製結合金具108のうちの一又は複数は、代替的に、例えば、銅又はニッケルといった別の高度に導電性の材料を含む、アルミニウム以外の金属材料から作製することができる。図1-5に示される実施例では、第1の金属製結合金具108の一つ一つが、例示的な板部分176と、第1の金属製結合金具108の板部分176から外方へ延びる例示的なリブ部分178とを含んでいる。
【0041】
図1-5の各第1の金属製結合金具108の板部分176は、第1の金属製結合金具108の板部分176を通って延びる例示的な貫通孔180を含む。以下に更に記載されるように、各第1の金属製結合金具108の貫通孔180は、第1の金属製結合金具108を複合材リブ100のCFRPパネル102に連結し易くするために、第1の(例えば、上側)ファスナ112のうちの対応するものを受けるように構成される。第1の金属製結合108は、対応する任意の数の第1の(例えば、上側)ファスナ112を受けるように、及び/又は複合材リブ100のCFRPパネル102、ハット型補剛材104、及び/又は金属製接地板106にそれぞれ形成された対応する任意の数の貫通孔と整列するように構成、配置及び/又は配向された任意の数の貫通孔180を含むことができる。
【0042】
図1-4の複合材リブ100が組み立てられた状態にあるとき(例えば、図2-4に示す)、第1の金属製結合108は、CFRPパネル102に連結される。いくつかの実施例では、第1の金属製結合金具108は、第1の(例えば、上側)ファスナ(複数可)112のうちの一又は複数を、第1の金属製結合金具108の貫通孔(複数可)180のうちの対応する一又は複数と、金属製接地板106の第1の(例えば、上側)貫通孔(複数可)172のうちの対応する一又は複数と、CFRPパネル102の第1の(例えば、上側)貫通孔(複数可)140のうちの対応する一又は複数を通して延ばすことにより、CFRPパネル102に連結される。図2-4に示される実施例では、一つ一つの第1の金属製結合金具108の板部分176は、金属製接地板106の第2の表面158と接する。第1の金属製結合金具108の一つ一つは、図3に示された、更に後述される接地電路を形成することができるように、金属製接地板106の縁168に沿って配置される。
【0043】
図1-5の各第1の金属製結合金具108のリブ部分178は、例示的な第1の(例えば、上側)ボルト408を受けるように構成された例示的なボア406(例えば、盲穴)を含む。図1-5に示される実施例では、ボア406は、リブ部分178を完全には貫通していない。図4及び5に示されるように、各第1の金属製結合金具108のボア406は、第1の金属製結合金具108の貫通孔180に対して直交するように配向されている。図4に示されるように、第1のボルト408は、第1の金属製結合金具108及び/又は、更に一般的には、複合材リブ100を、航空機の翼300の上側外板パネル402に連結するように構成されている。図1-5の各第1の金属製結合金具108のリブ部分178は、例示的なアクセス用開口412を有する例示的な空洞410を更に含む。第1の金属製結合金具108の空洞410は、第1の金属製結合金具108のボア406と交差する。図1-5に示される実施例では、空洞410は、リブ部分178を完全に貫通していない。図4及び5に示されるように、空洞410は、第1の金属製結合金具108のアクセス用開口412に対して直交するように配向されている。図4に示されるように、第1の金属製結合金具108のバレルナット414は、空洞410内部に配置されており、第1のボルト408に螺合して第1の金属製結合金具108を航空機の翼300の上側外板パネル402に連結するように構成されている。
【0044】
図1-5の各第1の金属製結合金具108のリブ部分178は、空洞410内部に位置する例示的なシール416を更に含む。図4及び5に示されるように、第1の金属製結合金具108のシール416は、バレルナット414が第1の金属製結合金具108の空洞410内部に配置された後、空洞410のアクセス用開口412を閉じる及び/又は満たすように構成される。いくつかの実施例では、シール416は、アクセス用開口412を通して空洞410から電気的火花が外に出ることを防止するように構成される。いくつかの実施例では、シール416は、航空機の翼300内部に収容されている燃料とのインターフェースとなる。
【0045】
図1-4の第2の(例えば、下側)金属製結合金具110は、複合材リブ100の構造部材及び/又は荷重支持部材である。いくつかの実施例では、第2の金属製結合金具110は、高度に導電性の材料であるアルミニウムから作製することができる。他の実施例では、第2の金属製結合金具110のうちの一又は複数は、代替的に、例えば、銅又はニッケルといった別の高度に導電性の材料を含む、アルミニウム以外の金属材料から作製することができる。図1-4に示される実施例では、第2の金属製結合金具110の一つ一つが、例示的な板部分182と、第2の金属製結合金具110の板部分182から外方へ延びる例示的なリブ部分184とを含んでいる。
【0046】
図1-4の各第2の金属製結合金具110の板部分182は、第2の金属製結合金具110の板部分182を通って延びる例示的な貫通孔186を含む。以下に更に記載されるように、各第2の金属製結合金具110の第1の貫通孔186は、第2の金属製結合金具110を複合材リブ100のCFRPパネル102に連結し易くするために、第2の(例えば、下側)ファスナ114のうちの対応するものを受けるように構成される。第2の金属製結合金具110は、対応する任意の数の第2の(例えば、下側)ファスナ114を受けるように、及び/又は複合材リブ100のCFRPパネル102、ハット型補剛材104、及び/又は金属製接地板106にそれぞれ形成された対応する任意の数の貫通孔と整列するように構成、配置及び/又は配向された任意の数の第1の貫通孔186を含むことができる。
【0047】
図1-4の複合材リブ100が組み立てられた状態にあるとき(例えば、図2-4に示す)、第2の金属製結合金具110は、CFRPパネル102に連結される。いくつかの実施例では、第2の金属製結合金具110は、第2の(例えば、下側)ファスナ(複数可)114のうちの一又は複数を、第2の金属製結合金具110の第1の貫通孔(複数可)186のうちの対応する一又は複数と、金属製接地板106の第2の(例えば、下側)貫通孔(複数可)174のうちの対応する一又は複数と、CFRPパネル102の第2の(例えば、下側)貫通孔(複数可)142のうちの対応する一又は複数とに通すことにより、CFRPパネル102に連結される。図2-4に示される実施例では、一つ一つの第2の金属製結合金具110の板部分182は、金属製接地板106の第2の表面158と接する。第2の金属製結合金具110の一つ一つは、後述される接地電路を形成することができるように、金属製接地板106の縁168に沿って配置される。
【0048】
図1-4の各第2の金属製結合金具110のリブ部分184は、例示的な第2の(例えば、下側)ボルト420を受けるように構成された例示的な第2の貫通孔418を含む。図1-4の実施例に示されるように、各第2の金属製結合金具110の貫通孔418は、第2の金属製結合金具110の第1の貫通孔186に対して直交するように配向される。図4に示されるように、第2のボルト420は、第2の金属製結合金具110及び/又は、更に一般的には、複合材リブ100を、航空機の翼300の下側外板パネル404に連結するように構成される。図4に更に示されるように、例示的な止めナット422は、第2の金属製結合金具110を航空機の翼300の下側外板パネル404に連結するために、第2のボルト420に螺合可能に構成される。
【0049】
第1の(例えば、上側)ファスナ112及び第2の(例えば、下側)ファスナ114は、例えば、ボルト、ネジ、及び/又はリベットを含む、任意の適切な種類の螺合式、部分螺合式、及び/又は非螺合式ファスナにより、及び/又はそのようなファスナとして実装することができる。図1-4の複合材リブ100が組み立てられた状態にあるとき(例えば、図2-4に示される)、第1の(例えば、上側)ファスナ(複数可)112のうちの一又は複数は、第1の金属製結合金具108の貫通孔(複数可)180のうちの対応する一又は複数、金属製接地板106の第1の(例えば、上側)貫通孔(複数可)172のうちの対応する一又は複数、CFRPパネル102の第1の(例えば、上側)貫通孔(複数可)のうちの対応する一又は複数、及びハット型補剛材104の第1の(例えば、上側)貫通孔152のうちの対応する一又は複数を通って延び、それにより、第1の金属製結合金具108、金属製接地板106、CFRPパネル102、及びハット型補剛材104をまとめて連結する。同様に、第2の(例えば、下側)ファスナ(複数可)114のうちの一又は複数は、第2の金属製結合金具110の貫通孔(複数可)186のうちの対応する一又は複数、金属製接地板106の第2の(例えば、下側)貫通孔(複数可)174のうちの対応する一又は複数、CFRPパネル102の第2の(例えば、下側)貫通孔(複数可)のうちの対応する一又は複数、及びハット型補剛材104の第2の(例えば、下側)貫通孔154のうちの対応する一又は複数を通って延び、それにより、第2の金属製結合金具110、金属製接地板106、CFRPパネル102、及びハット型補剛材104をまとめて連結する。
【0050】
図1-4に示される実施例では、第1の金属製結合金具108は、複合材リブ100を航空機の翼300の上側外板パネル402に連結するように構成されており、第2の金属製結合金具110は、複合材リブ100を航空機の翼300の下側外板パネル404に連結するように構成されている。他の実施例では、このような配向を逆にすることができ、第1の金属製結合金具108が複合材リブ100を航空機の翼300の下側外板パネル404に連結するように構成され、第2の金属製結合金具110が複合材リブ100を航空機の翼300の上側外板パネル402に連結するように構成される。他の実施例では、図1-4に示される第2の金属製結合金具(複数可)110のうちの一又は複数は、例えば、図1-5の第1の金属製結合金具108と同様に構造化及び/又は構成された一又は複数の代替的金属製結合金具(複数可)を優先させて省略され得る。他の実施例では、図1-5に示される第1の金属製結合金具(複数可)108のうちの一又は複数は、例えば、図1-4の第2の金属製結合金具110と同様に構造化及び/又は構成された一又は複数の代替的金属製結合金具(複数可)を優先させて省略され得る。
【0051】
図1-4に示される実施例では、第1の(例えば、上側)金属製結合金具108のうちのそれぞれは、第2の(例えば、下側)金属製結合金具110のうちのそれぞれと対になる及び/又は垂直に整列する。例えば、図1-4の第1の金属製結合金具108は、例示的な第1の上側金属製結合金具188と、第1の上側金属製結合金具188から側方に間隔を空けて配置される例示的な第2の上側金属製結合金具190とを含む。図1-4の第2の金属製結合金具110は、例示的な第1の下側金属製結合金具192と、第1の下側金属製結合金具192から側方に間隔を空けて配置される例示的な第2の下側金属製結合金具194とを含む。第1の上側金属製結合金具188は、第1の下側金属製結合金具192と対になる及び/又は垂直に整列する。同様に、第2の上側金属製結合金具190は、第2の下側金属製結合金具194と対になる及び/又は垂直に整列する。第1の金属製結合金具108のうちのそれぞれを、第2の金属製結合金具110のうちの対応するそれぞれと対にすること及び/又は垂直に整列させることにより、有利なことに、第1の金属製結合金具108と第2の金属製結合金具110のそれぞれの対を、複合材リブ100のハット型補剛材104のうちの単一の及び/又は同じ対応する一つに連結することができる。例えば、図4に示されるように、第1の上側金属製結合金具188と第1の下側金属製結合金具192は共に、図1-4の複合材リブ100のハット型補剛材104の中の一つの例示的な第1のハット型補剛材196に連結される。同様に、第2の上側金属製結合金具190と第2の下側金属製結合金具194とを、共に、図1-4の複合材リブのハット型補剛材104の中の一つの例示的な第2のハット型補剛材198に連結することができる。
【0052】
図3に示される実施例では、複合材リブ100は、組み立てられた状態で示されており、航空機の翼300の前桁302と後桁304に連結されている。第1の金属製リブポスト306は、複合材リブ100を前桁302に連結し、第2の金属製リブポスト308複合材リブ100を後桁304に連結する。例示的な第1のCRNケーブル310は、前桁302に支持、連結、及び/又は装着され、例示的な第2のCRNケーブル312は、後桁304に支持、連結、及び/又は装着される。第1及び/又は第2のCRNケーブル310、312は、大気中への電流及び/又は静電荷の放散及び/又は放電を容易にする航空機の翼300の一又は複数の放電検出プローブに繋がる及び/又は動作可能に連結することができる。
【0053】
図3の第1の金属製リブポスト306は、CFRPパネル102の第1の端部120において、複合材リブ100のCFRPパネル102に連結される(例えば、ボルト、リベット等で固定される)。図3の第2の金属製リブポスト308は、CFRPパネル102の第2の端部122において、複合材リブ100のCFRPパネル102に連結される(例えば、ボルト、リベット等で固定される)。図3に示されるように複合材リブ100が第1及び第2の金属製リブポスト306、308に連結されると、縁168及び/又は、更に一般的には、金属製接地板106は、第1及び第2の金属製結合金具108、110と接し、更に第1及び第2の金属製リブポスト306、308と接し、それにより、有利なことに、第1及び/又は第2の金属製結合金具108、110から複合材リブ100の第1及び/又は第2の金属製リブポスト306、308に達する複数の接地電路を提供する。
【0054】
図3の実施例に示されるように、縁168及び/又は、更に一般的には、金属製接地板106は、第1の金属製結合金具108のうちの一又は複数から第1及び/又は第2の金属製リブポスト306、308へ延びる例示的な第1の接地電路314を提供する。縁168及び/又は、更に一般的には、金属製接地板106は、第2の金属製結合金具110のうちの一又は複数から第1及び/又は第2の金属製リブポスト306、308へ延びる例示的な第2の接地電路316を更に提供する。図3に示されるように、金属製接地板106の縁168は、第1の接地電路314と第2の接地電路316を互いに接続する。
【0055】
電流(例えば、落雷からの雷電流)及び/又は静電荷は、航空機の翼300の第1及び/又は第2の外板パネル402、404から、複合材リブ100の第1及び/又は第2の金属製結合金具108、110において受け取られる。図3の第1及び/又は第2の接地電路314、316は、受け取られた電流及び/又は静電荷を、複合材リブ100の第1及び/又は第2の金属製結合金具108、110から複合材リブ100の第1及び/又は第2の金属製リブポスト306、308へ流す及び/又は渡すことができる。第1の金属製リブポスト306において受け取られた電流及び/又は静電荷は、第1の金属製リブポスト306から前面桁302を通って第1のCRNケーブル310に達する。第2の金属製リブポスト308において受け取られた電流及び/又は静電荷は、第2の金属製リブポスト308から後桁304を通って第2のCRNケーブル312に達する。第1及び/又は第2のCRNケーブル310、312は、受け取られた電流及び/又は静電荷を、電流及び/又は静電荷を大気中へ放散及び/又は放電することを容易にする航空機の翼300の一又は複数の放電検出プローブに流す及び/又は渡す。したがって、複合材リブ100の第1及び第2の接地電路314、316は、電流及び/又は静電荷を、複合材リブ100の外へ、そして大気中へと、流す、渡す及び/又は伝えることを助ける。
【0056】
図4に示される実施例では、複合材リブ100は、組み立てられた状態で示されており、航空機の翼300の上側外板パネル402と下側外板パネル404に連結されている。ハット型補剛材104は、CFRPパネル102に連結されている。ハット型補剛材104のフランジ148はCFRPパネル102の第1の表面116と接している。金属製接地板106はCFRPパネル102に連結されている。金属製接地板106の第1の表面156は、CFRPパネル102の第2の表面118に接する。第1の(例えば、上側)金属製結合金具108はCFRPパネル102に連結されている。第1の金属製結合金具108の板部分176は金属製接地板106の第2の表面158と接している。第2の(例えば、下側)金属製結合金具110はCFRPパネル102に連結されている。第2の金属製結合金具110の板部分182は金属製接地板106の第2の表面158と接している。第1の(例えば、上側)ファスナ112は、第1の金属製結合金具108の板部分176、金属製接地板106、CFRPパネル102、及びハット型補剛材104の一つのフランジ148を通って延びる。第2の(例えば、下側)ファスナ114は、第2の金属製結合金具110の板部分182、金属製接地板106、CFRPパネル102、及びハット型補剛材104のフランジ148のうちの一つを通って延びる。
【0057】
図4に示される実施例では、組み立てられた複合材リブ100は、第1の(例えば、上側)金属製結合金具108を介して航空機の翼300の上側外板パネル402に連結されており、第2の(例えば、下側)金属製結合金具110を介して航空機の翼300の下側外板パネル404に連結されている。組み立てられた複合材リブ100を、第1の金属製結合金具108を介して航空機の翼300の上側外板パネル402に連結することは、部分的に第1のボルト408とバレルナット414の間の螺合により行われる。組み立てられた複合材リブ100を、第2の金属製結合金具110を介して航空機の翼300の下側外板パネル404に連結することは、部分的に第2のボルト420と保持ナット422の間の螺合により行われる。
【0058】
航空機の翼300の上側外板パネル402に加わった電流(例えば、雷電流)及び/又は静電荷は、上側外板パネル402から複合材リブ100の第1の(例えば、上側)金属製結合金具108へ、第1の金属製結合金具108から金属製接地板106を通って(例えば、図3の第1の接地電路314を介して)第1及び/又は第2の金属製リブポスト306、308へ、そして第1及び/又は第2の金属製リブポスト306、308から前桁及び/又は後桁302、304を通って第1及び/又は第2のCRNケーブル310、312と伝達される。航空機の翼300の下側外板パネル404に加わった電流及び/又は静電荷は、下側外板パネル404から複合材リブ100の第2の(例えば、下側)金属製結合金具110へ、第2の金属製結合金具110から金属製接地板106を通って(例えば、図3の第2の接地電路316を介して)第1及び/又は第2の金属製リブポスト306、308へ、そして第1及び/又は第2の金属製リブポスト306、308から前桁及び/又は後桁302、304を通って第1及び/又は第2のCRNケーブル310、312と伝わる。第1及び/又は第2のCRNケーブル310、312は、受け取られた電流及び/又は静電荷を、電流及び/又は静電荷を大気中に放散及び/又は放電することを容易にする航空機の翼300の一又は複数の放電検出プローブに流す及び/又は渡す。
【0059】
図6は、本開示の教示に従って構築された例示的な代替複合材リブ600の分解図である。図7は、組み立てられた状態の、図6の例示的な代替複合材リブ600の斜視図である。図6及び7の代替複合材リブ600は、上述の図1-5の複合材リブ100のCFRPパネル102、ハット型補剛材104、金属製接地板106、第1の(例えば、上側)金属製結合金具108、第2の(例えば、下側)金属製結合金具110、第1の(例えば、上側)ファスナ112、及び第2の(例えば、下側)ファスナ114を含む。図6及び7の代替複合材リブ600は、上述の、図1-4の複合材リブ100が図3の航空機の翼300の前桁及び後桁302、304に図3の第1及び第2の金属製リブポスト306、308のうちの対応するものを介して連結されるのと同じ方式で、図3の航空機の翼300の前桁及び後桁302、304に、図3の第1及び第2の金属製リブポスト306、308のうちの対応するものを介して連結することができる。更に、図6及び7の代替複合材リブ600は、上述の、図1-4の複合材リブ100が図4の航空機の翼300の上側外板パネル402と下側外板パネル404に連結されるのと同じ方式で、図4の航空機の翼300の上側外板パネル402と下側外板パネル404に連結することができる。
【0060】
上記に特定された構成要素及び/又は部品に加え、図6及び7の代替複合材リブ600は、例示的な第1の(例えば、上側)シヤタイ602及び例示的な第2の(例えば、下側)シヤタイ604を更に含む。図6及び7に示される実施例では、代替複合材リブ600は、二(2)の第1のシヤタイ602と二(2)の第2のシヤタイ604とを含む。他の実施例では、代替複合材リブ600は、異なる数(例えば、0、1、3等)の第1のシヤタイ602、及び/又は異なる数(例えば、0、1、3等)の第2のシヤタイ604を含むことができる。図6及び7の第1及び第2のシヤタイ602、604は、代替複合材リブ600の構造部材及び/又は荷重支持部材である。いくつかの実施例では、第1及び第2のシヤタイ602、604は、CFRPシヤタイとすることができ、したがって、代替複合材リブ600のCFRPパネル102と同じ材料から作製することができる。他の実施例では、第1及び第2のシヤタイ602、604のうちの一又は複数は、代替的に、例えば、異なるプラスチック材料及び/又は金属材料を含む、CFRPと異なる材料から作製することができる。
【0061】
第1の(例えば、上側)シヤタイ602のうちのそれぞれは、代替複合材リブ600の第1の(例えば、上側)金属製結合金具108の隣接するもの同士の間で金属製接地板106に連結されるように構成される。同様に、第2の(例えば、下側)シヤタイ604のうちのそれぞれは、代替複合材リブ600の第2の(例えば、下側)金属製結合金具110の隣接するもの同士の間で金属製接地板106に連結されるように構成される。例えば、図7に示されるように、第1の(例えば、上側)シヤタイ602の中の例示的な第1の上側シヤタイ606は、代替複合材リブ600の第1の(例えば、上側)金属製結合金具の中の、第1の上側金属製結合金具188と第2の上側金属製結合金具190の間の位置において、金属製接地板106の第2の表面158に連結(例えば、結合)される。図7に更に示されるように、第2の(例えば、下側)シヤタイ604の中の例示的な第1の下側シヤタイ608は、代替複合材リブ600の第2の(例えば、下側)金属製結合金具110の中の、第1の下側金属製結合金具192と第2の下側金属製結合金具194の間の位置において、金属製接地板106の第2の表面158に連結(例えば、結合)される。図6及び7の代替複合材リブ600の第1及び第2のシヤタイ602、604は、有利なことに、第1及び第2の接地電路514、516によって提供される利点を損なうこと及び/又は妨げることなく、図1-4の複合材リブ100と比較して、代替複合材リブ600の全体的な安定性を強化し、これは代替複合材リブ600において完全に動作可能に保持される。
【0062】
ここまでの記載から、接地電路を有する例示的な航空機の翼の複合材リブが開示されたことが分かるであろう。開示された複合材リブは、有利なことに、CFRPパネル、金属製リブポスト、金属製結合金具、及び金属製接地部材(例えば、金属製接地板又は金属製接地ケーブル)を含む。金属製リブポストは、CFRPパネルに連結され且つCRNケーブルに連結された航空機の翼の桁に連結されるように構成される。金属製結合金具は、CFRPパネルに連結され、且つ航空機の翼の外板パネルに連結されるように構成される。金属製接地部材は、CFRPパネルと金属製結合金具の間に配置され、それにより有利なことに、金属製結合金具から金属製リブポストへ延びる接地電路を提供する。接地電路は、電流及び/又は静電荷が金属製結合金具から金属製リブポストに達することを可能にする。電流及び/又は静電荷は、その後金属製リブポストから桁を通ってCRNケーブルに達し、それによりそのような電流及び/又は静電荷が、複合材リブから外部へ、そして大気中へと流れる及び/又は放散されることを可能にする。ここに開示される例示的な航空機の翼の複合材リブの金属製接地部材により形成される接地電路は、対応する金属(例えば、アルミニウム)パネルの代わりにCFRPパネルを有する複合材リブを実装することに関連付けられる上記利点を損なうこと及び/又は妨げることなく、避雷保護の強化及び/又は改善を提供する。
【0063】
いくつかの実施例では、複合材リブが開示される。開示されるいくつかの実施例では、複合材リブは、CFRPパネルを備える。開示されるいくつかの実施例では、複合材リブは、CFRPパネルに連結され且つ航空機の翼の桁に連結されるように構成された金属製リブポストを更に備える。開示されるいくつかの実施例では、桁は、CRNケーブルに連結される。開示されるいくつかの実施例では、複合材リブは、CFRPパネルに連結され且つ航空機の翼の外板パネルに連結されるように構成された金属製結合金具を更に備える。開示されるいくつかの実施例では、複合材リブは、CFRPパネルと金属製結合金具の間に配置された金属製接地部材を更に備える。開示されるいくつかの実施例では、金属製接地部材は、金属製結合金具から金属製リブポストへ延びる接地電路を提供する。
【0064】
開示されるいくつかの実施例では、接地電路は、金属製結合金具から金属製リブポストへ電流を流すように構成される。開示されるいくつかの実施例では、雷電流は、外板パネルから金属製結合金具で受け取られ、接地電路を通り、金属製リブポストから桁を通ってCRNケーブルに達する。
【0065】
開示されるいくつかの実施例では、接地電路は、金属製結合金具から金属製リブポストへ静電荷を流すように構成される。開示されるいくつかの実施例では、静電荷は、外板パネルから金属製結合金具で受け取られ、接地電路を通り、金属製リブポストから桁を通ってCRNケーブルに達する。
【0066】
開示されるいくつかの実施例では、金属製接地部材は非構造部材である。
【0067】
開示されるいくつかの実施例では、金属製結合金具は第1の金属製結合金具であり、外板パネルは上側外板パネルであり、接地電路は第1の接地電路である。開示されるいくつかの実施例では、複合材リブは、CFRPパネルに連結され且つ航空機の翼の下側外板パネルに連結されるように構成された第2の金属製結合金具を更に備える。開示されるいくつかの実施例では、金属製接地部材は更に、CFRPパネルと第2の金属製結合金具の間に配置される。開示されるいくつかの実施例では、金属製接地部材は、第2の金属製結合金具から金属製リブポストへ延びる第2の接地電路を提供する。
【0068】
開示されるいくつかの実施例では、金属製接地部材は金属製接地板である。
【0069】
開示されるいくつかの実施例では、金属製接地板は、縁と、縁によって囲まれた開口を含む。開示されるいくつかの実施例では、開口は、第1の金属製結合金具と第2の金属製結合金具の間に位置する。開示されるいくつかの実施例では、第1及び第2の金属製結合金具は縁と接する。開示されるいくつかの実施例では、縁は、第1の接地電路と第2の接地電路を接続する。
【0070】
開示されるいくつかの実施例では、金属製接地板は、第1の表面と、第1の表面の反対側に位置する第2の表面とを含む。開示されるいくつかの実施例では、第1の表面はCFRPパネルと接する。開示されるいくつかの実施例では、第2の表面は第1及び第2の金属製結合金具と接する。
【0071】
開示されるいくつかの実施例では、複合材リブは、CFRPパネルに連結されたハット型補剛材を更に含む。
【0072】
開示されるいくつかの実施例では、CFRPパネルは、第1の表面と、第1の表面の反対側に位置する第2の表面とを含む。開示されるいくつかの実施例では、ハット型補剛材は、CFRPパネルの第1の表面と接し、金属製接地板はCFRPパネルの第2の表面と接する。
【0073】
開示されるいくつかの実施例では、ハット型補剛材はCFRPパネルの第1の表面に結合される。開示されるいくつかの実施例では、金属製接地板はCFRPパネルの第2の表面に結合される。
【0074】
開示されるいくつかの実施例では、CFRPパネルは、平面を画定する中央セグメント、平面に対して第1の角度で中央セグメントから外方へ延びる第1のフランジ、及び平面に対して第2の角度で中央セグメントから外方へ延びる第2のフランジを更に含む。開示されるいくつかの実施例では、ハット型補剛材は、第1のフランジと第2のフランジの間に位置する。
【0075】
開示されるいくつかの実施例では、複合材リブは、第1の金属製結合金具を通って延びる第1のファスナ、金属製接地板、CFRPパネル、及びハット型補剛材を更に含む。開示されるいくつかの実施例では、複合材リブは、第2の金属製結合金具を通って延びる第2のファスナ、金属製接地板、CFRPパネル、及びハット型補剛材を更に含む。
【0076】
開示されるいくつかの実施例では、第1の金属製結合金具は第1の上側金属製結合金具であり、第2の金属製結合金具は第1の下側金属製結合金具である。開示されるいくつかの実施例では、複合材リブは、CFRPパネルに連結され且つ上側外板パネルに連結されるように構成された第2の上側金属製結合金具を更に含み、第2の上側金属製結合金具は、第1の上側金属製結合金具から間隔を空けて配置されている。開示されるいくつかの実施例では、複合材リブは、CFRPパネルに連結され且つ下側外板パネルに連結されるように構成された第2の下側金属製結合金具を更に含み、第2の下側金属製結合金具は、第1の下側金属製結合金具から間隔を空けて配置されている。開示されるいくつかの実施例では、複合材リブは、第1の上側金属製結合金具と第2の上側金属製結合金具の間の位置で金属製接地板に連結された第1のシヤタイを更に含む。開示されるいくつかの実施例では、複合材リブは、第1の下側金属製結合金具と第2の下側金属製結合金具の間の位置で金属製接地板に連結された第2のシヤタイを更に含む。
【0077】
いくつかの実施例では、複合材リブを組み立てるための方法が開示される。開示されるいくつかの実施例では、この方法は、金属製接地部材をCFRPパネルに連結することを含む。開示されるいくつかの実施例では、方法は、金属製リブポストをCFRPパネルに連結することを更に含む。開示されるいくつかの実施例では、金属製リブポストは、航空機の翼の桁に連結されるように構成される。開示されるいくつかの実施例では、桁は、CRNケーブルに連結される。開示されるいくつかの実施例では、方法は、金属製結合金具をCFRPパネルに連結することを更に含む。開示されるいくつかの実施例では、金属製結合金具は、航空機の翼の外板パネルに連結されるように構成されている。開示される方法のいくつかの実施例では、金属製接地部材は、CFRPパネルと金属製結合金具の間に配置され、金属製接地部材は、金属製結合金具から金属製リブポストへ延びる接地電路を提供する。
【0078】
開示されるいくつかの実施例では、金属製結合金具は第1の金属製結合金具であり、外板パネルは上側外板パネルであり、接地電路は第1の接地電路である。開示されるいくつかの実施例では、方法は、第2の金属製結合金具をCFRPパネルに連結することを更に含む。開示されるいくつかの実施例では、第2の金属製結合金具は、航空機の翼の下側外板パネルに連結されるように構成される。開示されるいくつかの実施例では、金属製接地部材は更に、CFRPパネルと第2の金属製結合金具の間に配置され、金属製接地部材は、第2の金属製結合金具から金属製リブポストへ延びる第2の接地電路を提供する。
【0079】
開示されるいくつかの実施例では、金属製接地部材は金属製接地板である。
【0080】
開示されるいくつかの実施例では、金属製接地板は、縁と、縁によって囲まれた開口とを含む。開示されるいくつかの実施例では、開口は、第1の金属製結合金具と第2の金属製結合金具の間に位置する。開示されるいくつかの実施例では、第1及び第2の金属製結合金具は縁と接する。開示されるいくつかの実施例では、縁は、第1の接地電路と第2の接地電路を接続する。
【0081】
開示されるいくつかの実施例では、方法は、ハット型補剛材をCFRPパネルに連結することを更に含む。
【0082】
開示されるいくつかの実施例では、CFRPパネルは、第1の表面と、第1の表面の反対側に位置する第2の表面とを含む。開示されるいくつかの実施例では、ハット型補剛材は、CFRPパネルの第1の表面と接し、金属製接地板はCFRPパネルの第2の表面と接する。
【0083】
開示されるいくつかの実施例では、ハット型補剛材をCFRPパネルに連結することは、ハット型補剛材をCFRPパネルの第1の表面に結合することを含む。開示されるいくつかの実施例では、金属製接地板をCFRPパネルに連結することは、金属製接地板をCFRPパネルの第2の表面に結合することを含む。
【0084】
開示されるいくつかの実施例では、第1の金属製結合金具をCFRPパネルに連結することは、第1のファスナを、第1の金属製結合金具、金属製接地板、CFRPパネル、及びハット型補剛材を通して延ばすことを含む。開示されるいくつかの実施例では、第2の金属製結合金具をCFRPパネルに連結することは、第2のファスナを、第2の金属製結合金具、金属製接地板、CFRPパネル、及びハット型補剛材を通して延ばすことを含む。
【0085】
いくつかの実施例では、複合材リブを航空機の翼の外板パネルに連結するように構成された金属製結合金具が開示される。開示されるいくつかの実施例では、金属製結合金具は、ファスナを受けるように構成された貫通孔を含み、金属製結合金具は、複合材リブに連結するように構成されたファスナを含む。開示されるいくつかの実施例では、金属製結合金具は、ボルトを受けるように構成されたボアを更に含む。開示されるいくつかの実施例では、金属製結合金具は、ボアと交差する空洞を更に含み、空洞はアクセス用開口を有する。開示されるいくつかの実施例では、金属製結合金具は、空洞内部に位置するバレルナットを更に含み、バレルナットは、金属製結合金具を外板パネルに連結するためのボルトに螺合するように構成される。開示されるいくつかの実施例では、金属製結合金具は、空洞内部に位置するシールを更に含み、シールはアクセス用開口を閉じるように構成される。
【0086】
開示されるいくつかの実施例では、貫通孔はボアと直交する。
【0087】
開示されるいくつかの実施例では、金属製結合金具は、板部分と、板部分から外方へ延びるリブ部分とを更に含む。
【0088】
開示されるいくつかの実施例では、貫通孔が板部分に形成される。
【0089】
開示されるいくつかの実施例では、ボアはリブ部分に形成される。開示されるいくつかの実施例では、ボアはリブ部分を完全には貫通しない。
【0090】
開示されるいくつかの実施例では、空洞はリブ部分に形成される。開示されるいくつかの実施例では、空洞はリブ部分を完全には貫通しない。
【0091】
開示されるいくつかの実施例では、シールは、アクセス用開口を通して空洞から火花が出ることを防止するように構成される。
【0092】
開示されるいくつかの実施例では、シールは、航空機の翼内部に収容される燃料とのインターフェースとなるように構成される。
【0093】
いくつかの実施例では、複合材リブを、金属製結合金具を介して航空機の翼の外板パネルに連結するための方法が開示される。開示されるいくつかの実施例では、方法は、金属製結合金具を複合材リブに連結するために、金属製結合金具の貫通孔を通してファスナを延ばすことを含む。開示されるいくつかの実施例では、方法は、金属製結合金具を外板パネルに連結するために、金属製結合金具のボアの中にボルトを通すことを更に含む。開示されるいくつかの実施例では、ボルトは、金属製結合金具の空洞内部に位置するバレルナットに螺合する。開示されるいくつかの実施例では、空洞は、ボアと交差し、アクセス用開口を有する。開示されるいくつかの実施例では、アクセス用開口は、空洞内部に位置するシールにより閉じられる。
【0094】
開示される方法のいくつかの実施例では、貫通孔はボアと直交する。
【0095】
開示される方法のいくつかの実施例では、金属製結合金具は、板部分と、板部分から外方へ延びるリブ部分とを含む。
【0096】
開示される方法のいくつかの実施例では、貫通孔は板部分に形成される。
【0097】
開示される方法のいくつかの実施例では、ボアはリブ部分に形成される。開示されるいくつかの実施例では、ボアはリブ部分を完全には貫通しない。
【0098】
開示される方法のいくつかの実施例では、空洞はリブ部分に形成される。開示されるいくつかの実施例では、空洞はリブ部分を完全には貫通しない。
【0099】
開示される方法のいくつかの実施例では、シールは、アクセス用開口を通して空洞から火花が出ることを防止するように構成される。
【0100】
開示される方法のいくつかの実施例では、シールは、航空機の翼内部に収容される燃料とのインターフェースとなるように構成される。
【0101】
ここには、特定の例示的な方法、装置、及び製品が開示されたが、本特許出願の範囲はこれらに限定されない。むしろ、本特許出願は、この特許出願の特許請求の範囲に公正に含まれるすべての方法、装置、及び製品を含む。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7