特許 7411469 請求先確保振替装置、請求先確保振替方法、および、請求先確保振替プログラム

(19)【発行国】日本国特許庁(JP)

(12)【公報種別】特許公報(B2)

(11)【特許番号】

(24)【登録日】2023-12-27

(45)【発行日】2024-01-11

(54)【発明の名称】請求先確保振替装置、請求先確保振替方法、および、請求先確保振替プログラム

(51)【国際特許分類】

   G06Q 30/06 20230101AFI20231228BHJP

【ＦＩ】

G06Q30/06

【請求項の数】 11

(21)【出願番号】P 2020053389

(22)【出願日】2020-03-24

(65)【公開番号】P2021152817

(43)【公開日】2021-09-30

【審査請求日】2022-09-26

(73)【特許権者】

【識別番号】398040527

【氏名又は名称】株式会社オービック

(74)【代理人】

【識別番号】110002147

【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所

(72)【発明者】

【氏名】浦地 勇希

(72)【発明者】

【氏名】上野 剛光

【審査官】星野 裕

(56)【参考文献】

【文献】特開２００７－０３９１３８（ＪＰ，Ａ）

【文献】特開２０２０－００３９８６（ＪＰ，Ａ）

【文献】特開２０１８－１５１６９１（ＪＰ，Ａ）

(58)【調査した分野】(Int.Cl.，ＤＢ名)

Ｇ０６Ｑ １０／００－９９／００

(57)【特許請求の範囲】

【請求項1】

記憶部と制御部とを備えた請求先確保振替装置であって、
前記記憶部は、
債権管理先である請求先と、当該請求先管理下にある売上管理先である得意先と、を紐付けて設定した取引先マスタを記憶する取引先記憶手段と、
商品の現在庫数を含む在庫データを記憶する取引記憶手段と、
を備え、
前記制御部は、
前記請求先から前記商品の受注があった場合、前記在庫データに基づいて、前記請求先へ引き当てる前記商品の在庫の請求先引当済数を含む在庫確保データを取得する在庫確保手段と、
前記在庫確保データに基づいて、前記取引記憶手段に記憶された前記在庫データを更新する在庫更新手段と、
前記得意先から前記商品の受注があった場合、前記取引先マスタおよび前記在庫確保データに基づいて、前記得意先へ引き当てる前記在庫の得意先引当済数を含む受注データを取得する受注手段と、
前記受注データに基づいて、前記在庫確保データを更新する確保更新手段と、
を備えたことを特徴とする請求先確保振替装置。

【請求項2】

前記在庫確保手段は、
多店舗展開している前記請求先から前記商品の受注があり、ユーザにより前記商品の仮受注数を含む仮受注依頼が入力された際に、仮受注データを取得し、前記在庫データに基づいて、前記仮受注数の在庫が確保できると判定した場合、前記請求先へ引き当てる前記商品の在庫の前記請求先引当済数を含む前記在庫確保データを取得することを特徴とする請求項１に記載の請求先確保振替装置。

【請求項3】

前記在庫データは、
更に、前記商品の在庫引当済数および在庫引当可能数を含み、
前記在庫更新手段は、
前記在庫確保データに基づいて、前記在庫引当済数に前記請求先引当済数を追加し、前記在庫引当可能数から前記請求先引当済数を差し引くことで、前記取引記憶手段に記憶された前記在庫データを更新することを特徴とする請求項１に記載の請求先確保振替装置。

【請求項4】

前記在庫確保データは、
更に、前記請求先の引当済在庫の前記請求先から前記得意先への振替済数を含み、
前記確保更新手段は、
前記受注データに基づいて、前記請求先引当済数から前記得意先引当済数相当分を振替済数に振り替えることで、前記在庫確保データを更新することを特徴とする請求項１に記載の請求先確保振替装置。

【請求項5】

前記在庫確保データは、
更に、前記請求先引当済数から前記振替済数への振替完了を識別する振替完了区分を含み、
前記確保更新手段は、
更に、前記請求先引当済数が０になった場合、前記振替完了区分を偽から真に変更することで、前記在庫確保データを更新することを特徴とする請求項４に記載の請求先確保振替装置。

【請求項6】

前記受注手段は、
更に、前記得意先から前記商品の受注があった際に、前記取引先マスタおよび前記在庫確保データに基づいて、当該得意先を管理下におく前記請求先の前記在庫確保データが無いと判定した場合、前記在庫データに基づいて、当該得意先へ引き当てる前記在庫の前記得意先引当済数を含む前記受注データを取得し、
前記在庫更新手段は、
更に、前記受注データに基づいて、前記在庫引当済数に前記得意先引当済数を追加し、前記在庫引当可能数から前記得意先引当済数を差し引くことで、前記取引記憶手段に記憶された前記在庫データを更新することを特徴とする請求項３に記載の請求先確保振替装置。

【請求項7】

前記受注手段は、
前記得意先から前記商品の受注があった場合、前記取引先マスタ、前記在庫データおよび前記在庫確保データに基づいて、前記請求先引当済数と前記在庫引当可能数との和が、受注数より少ない場合、前記受注数から前記和を差し引いた未引当数および前記和である前記得意先引当済数を含む前記受注データを取得することを特徴とする請求項３に記載の請求先確保振替装置。

【請求項8】

前記在庫確保手段は、
前記請求先から前記商品の受注があった場合、前記在庫データに基づいて、前記在庫引当可能数を上限とする前記請求先引当済数を含む前記在庫確保データを取得することを特徴とする請求項３に記載の請求先確保振替装置。

【請求項9】

前記取引先マスタは、
多店舗展開している法人と、当該法人管理下にある店舗と、が紐付けて設定されていることを特徴とする請求項１に記載の請求先確保振替装置。

【請求項10】

記憶部と制御部とを備えた請求先確保振替装置に実行させるための請求先確保振替方法であって、
前記記憶部は、
債権管理先である請求先と、当該請求先管理下にある売上管理先である得意先と、を紐付けて設定した取引先マスタを記憶する取引先記憶手段と、
商品の現在庫数を含む在庫データを記憶する取引記憶手段と、
を備え、
前記制御部で実行される、
前記請求先から前記商品の受注があった場合、前記在庫データに基づいて、前記請求先へ引き当てる前記商品の在庫の請求先引当済数を含む在庫確保データを取得する在庫確保ステップと、
前記在庫確保データに基づいて、前記取引記憶手段に記憶された前記在庫データを更新する在庫更新ステップと、
前記得意先から前記商品の受注があった場合、前記取引先マスタおよび前記在庫確保データに基づいて、前記得意先へ引き当てる前記在庫の得意先引当済数を含む受注データを取得する受注ステップと、
前記受注データに基づいて、前記在庫確保データを更新する確保更新ステップと、
を含むことを特徴とする請求先確保振替方法。

【請求項11】

記憶部と制御部とを備えた請求先確保振替装置に実行させるための請求先確保振替プログラムであって、
前記記憶部は、
債権管理先である請求先と、当該請求先管理下にある売上管理先である得意先と、を紐付けて設定した取引先マスタを記憶する取引先記憶手段と、
商品の現在庫数を含む在庫データを記憶する取引記憶手段と
を備え、
前記制御部において、
前記請求先から前記商品の受注があった場合、前記在庫データに基づいて、前記請求先へ引き当てる前記商品の在庫の請求先引当済数を含む在庫確保データを取得する在庫確保ステップと、
前記在庫確保データに基づいて、前記取引記憶手段に記憶された前記在庫データを更新する在庫更新ステップと、
前記得意先から前記商品の受注があった場合、前記取引先マスタおよび前記在庫確保データに基づいて、前記得意先へ引き当てる前記在庫の得意先引当済数を含む受注データを取得する受注ステップと、
前記受注データに基づいて、前記在庫確保データを更新する確保更新ステップと
を実行させるための請求先確保振替プログラム。

【発明の詳細な説明】

【技術分野】

【0001】

本発明は、請求先確保振替装置、請求先確保振替方法、および、請求先確保振替プログラムに関する。

【背景技術】

【0002】

特許文献１には、拠点毎の受注予測値を取得することで、拠点枠の拠点枠割当数と共用枠の共用枠割当数を算出して、在庫引当を行うことで、顧客からの受注が有った場合、引当在庫を用いて、受注個数の割り当てを行なうことで、各拠点での適切な在庫維持管理を行う構成が開示されている。

【先行技術文献】

【特許文献】

【0003】

【文献】特開２００９－６７５５２号公報

【発明の概要】

【発明が解決しようとする課題】

【0004】

しかしながら、上記特許文献１記載の発明においては、多店舗展開している企業等の請求先単位での注文に対して在庫を確保し、当該企業傘下の店舗等の得意先単位の受注に対して、確保した在庫を自動的に振り替えることができないという課題があった。

【0005】

本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであって、請求先単位で確保した在庫から、順次紐づく得意先単位の受注に対して確保した在庫を自動的に振り替えて出荷作業を進めることができる請求先確保振替装置、請求先確保振替方法、および、請求先確保振替プログラムを提供することを目的とする。

【課題を解決するための手段】

【0006】

上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る請求先確保振替装置は、記憶部と制御部とを備えた請求先確保振替装置であって、前記記憶部は、債権管理先である請求先と、当該請求先管理下にある売上管理先である得意先と、を紐付けて設定した取引先マスタを記憶する取引先記憶手段と、商品の現在庫数を含む在庫データを記憶する取引記憶手段と、を備え、前記制御部は、前記請求先から前記商品の受注があった場合、前記在庫データに基づいて、前記請求先へ引き当てる前記商品の在庫の請求先引当済数を含む在庫確保データを取得する在庫確保手段と、前記在庫確保データに基づいて、前記取引記憶手段に記憶された前記在庫データを更新する在庫更新手段と、前記得意先から前記商品の受注があった場合、前記取引先マスタおよび前記在庫確保データに基づいて、前記得意先へ引き当てる前記在庫の得意先引当済数を含む受注データを取得する受注手段と、前記受注データに基づいて、前記在庫確保データを更新する確保更新手段と、を備えたことを特徴とする。

【0007】

また、本発明に係る請求先確保振替装置において、前記在庫データは、更に、前記商品の在庫引当済数および在庫引当可能数を含み、前記在庫更新手段は、前記在庫確保データに基づいて、前記在庫引当済数に前記請求先引当済数を追加し、前記在庫引当可能数から前記請求先引当済数を差し引くことで、前記取引記憶手段に記憶された前記在庫データを更新することを特徴とする。

【0008】

また、本発明に係る請求先確保振替装置において、前記在庫確保データは、更に、前記請求先の引当済在庫の前記請求先から前記得意先への振替済数を含み、前記確保更新手段は、前記受注データに基づいて、前記請求先引当済数から前記得意先引当済数相当分を振替済数に振り替えることで、前記在庫確保データを更新することを特徴とする。

【0009】

また、本発明に係る請求先確保振替装置において、前記在庫確保データは、更に、前記請求先引当済数から前記振替済数への振替完了を識別する振替完了区分を含み、前記確保更新手段は、更に、前記請求先引当済数が０になった場合、前記振替完了区分を偽から真に変更することで、前記在庫確保データを更新することを特徴とする。

【0010】

また、本発明に係る請求先確保振替装置において、前記受注手段は、更に、前記得意先から前記商品の受注があった際に、前記取引先マスタおよび前記在庫確保データに基づいて、当該得意先を管理下におく前記請求先の前記在庫確保データが無いと判定した場合、前記在庫データに基づいて、当該得意先へ引き当てる前記在庫の得意先引当済数を含む受注データを取得し、前記在庫更新手段は、更に、前記受注データに基づいて、前記在庫引当済数に前記得意先引当済数を追加し、前記在庫引当可能数から前記得意先引当済数を差し引くことで、前記取引記憶手段に記憶された前記在庫データを更新することを特徴とする。

【0011】

また、本発明に係る請求先確保振替装置において、前記受注手段は、前記得意先から前記商品の受注があった場合、前記取引先マスタ、前記在庫データおよび前記在庫確保データに基づいて、前記請求先引当済数と前記在庫引当可能数との和が、受注数より少ない場合、前記受注数から前記和を差し引いた未引当数および前記和である前記得意先引当済数を含む前記受注データを取得することを特徴とする。

【0012】

また、本発明に係る請求先確保振替装置において、前記在庫確保手段は、前記請求先から前記商品の受注があった場合、前記在庫データに基づいて、前記在庫引当可能数を上限とする前記請求先引当済数を含む前記在庫確保データを取得することを特徴とする。

【0013】

また、本発明に係る請求先確保振替装置において、前記取引先マスタは、多店舗展開している法人と、当該法人管理下にある店舗と、が紐付けて設定されていることを特徴とする。

【0014】

また、本発明に係る請求先確保振替方法は、記憶部と制御部とを備えた請求先確保振替装置に実行させるための請求先確保振替方法であって、前記記憶部は、債権管理先である請求先と、当該請求先管理下にある売上管理先である得意先と、を紐付けて設定した取引先マスタを記憶する取引先記憶手段と、商品の現在庫数を含む在庫データを記憶する取引記憶手段と、を備え、前記制御部で実行させる、前記請求先から前記商品の受注があった場合、前記在庫データに基づいて、前記請求先へ引き当てる前記商品の在庫の請求先引当済数を含む在庫確保データを取得する在庫確保ステップと、前記在庫確保データに基づいて、前記取引記憶手段に記憶された前記在庫データを更新する在庫更新ステップと、前記得意先から前記商品の受注があった場合、前記取引先マスタおよび前記在庫確保データに基づいて、前記得意先へ引き当てる前記在庫の得意先引当済数を含む受注データを取得する受注ステップと、前記受注データに基づいて、前記在庫確保データを更新する確保更新ステップと、を含むことを特徴とする。

【0015】

また、本発明に係る請求先確保振替プログラムは、記憶部と制御部とを備えた請求先確保振替装置に実行させるための請求先確保振替プログラムであって、前記記憶部は、債権管理先である請求先と、当該請求先管理下にある売上管理先である得意先と、を紐付けて設定した取引先マスタを記憶する取引先記憶手段と、商品の現在庫数を含む在庫データを記憶する取引記憶手段とを備え、前記制御部において、前記請求先から前記商品の受注があった場合、前記在庫データに基づいて、前記請求先へ引き当てる前記商品の在庫の請求先引当済数を含む在庫確保データを取得する在庫確保ステップと、前記在庫確保データに基づいて、前記取引記憶手段に記憶された前記在庫データを更新する在庫更新ステップと、前記得意先から前記商品の受注があった場合、前記取引先マスタおよび前記在庫確保データに基づいて、前記得意先へ引き当てる前記在庫の得意先引当済数を含む受注データを取得する受注ステップと、前記受注データに基づいて、前記在庫確保データを更新する確保更新ステップとを実行させることを特徴とする。

【発明の効果】

【0016】

本発明によれば、請求先（債権先）単位で商品の確保が行われた後、正式な注文時に得意先（店舗）毎に受注を受けた際に、自動で引当の振替がされるため、効率化されるという効果を奏する。それにより、本発明によれば、本来あるべき形での債権管理および売上実績管理ができるという効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

【0017】

【図1】図１は、本実施形態における請求先確保振替装置の構成の一例を示すブロック図である。

【図2】図２は、本実施形態における取引先マスタのマスタ構造の一例を示す図である。

【図3】図３は、本実施形態における取引先マスタの一例を示す図である。

【図4】図４は、本実施形態における請求先確保振替装置の処理の一例を示すフローチャートである。

【図5】図５は、本実施形態における請求先確保振替処理の一例を示す図である。

【発明を実施するための形態】

【0018】

本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、本発明は本実施形態により限定されるものではない。

【0019】

［１．概要］
まず、本発明の概要を説明する。

【0020】

従来は、在庫管理において、本来設定したい請求先（債権先）および得意先（売上管理先）の粒度でマスタを設定しようとすると、在庫確保の機能を効果的に活用することができなかったため、在庫確保の機能を活用することを考慮して、取引先の体系の階層を１つ落として管理していた。それにより、従来は、本来実施したい債権管理や売上実績管理ができていなかった。

【0021】

そこで、本実施形態においては、特に多店舗展開しているような企業から仮受注または在庫を確保するような形での注文がくる場合、店舗単位でその注文を送ってくるのではなく、先方内で取り纏めが行われ、請求先（債権先）単位で注文がくるケースが多いため、請求先単位の注文のタイミングで請求先単位の確保データを作成し、得意先（店舗）単位での正式な注文がきた際に、請求先単位で確保した在庫から順次紐づく得意先単位の受注に対して確保での引当在庫を自動的に振り替える仕組みを提供している。

【0022】

［２．構成］
本実施形態に係る請求先確保振替装置１００の構成の一例について、図１から図３を参照して説明する。図１は、本実施形態における請求先確保振替装置１００の構成の一例を示すブロック図である。

【0023】

図１に示すように、請求先確保振替装置１００は、市販のデスクトップ型パーソナルコンピュータである。なお、請求先確保振替装置１００は、デスクトップ型パーソナルコンピュータのような据置型情報処理装置に限らず、市販されているノート型パーソナルコンピュータ、ＰＤＡ（Ｐｅｒｓｏｎａｌ Ｄｉｇｉｔａｌ Ａｓｓｉｓｔａｎｔｓ）、スマートフォン、タブレット型パーソナルコンピュータなどの携帯型情報処理装置であってもよい。

【0024】

請求先確保振替装置１００は、制御部１０２と通信インターフェース部１０４と記憶部１０６と入出力インターフェース部１０８と、を備えている。請求先確保振替装置１００が備えている各部は、任意の通信路を介して通信可能に接続されている。

【0025】

通信インターフェース部１０４は、ルータ等の通信装置および専用線等の有線または無線の通信回線を介して、請求先確保振替装置１００をネットワーク３００に通信可能に接続する。通信インターフェース部１０４は、他の装置と通信回線を介してデータを通信する機能を有する。ここで、ネットワーク３００は、請求先確保振替装置１００とサーバ２００とを相互に通信可能に接続する機能を有し、例えばインターネットやＬＡＮ（Ｌｏｃａｌ Ａｒｅａ Ｎｅｔｗｏｒｋ）等である。

【0026】

記憶部１０６には、各種のデータベース、テーブル、およびファイルなどが格納される。記憶部１０６には、ＯＳ（Ｏｐｅｒａｔｉｎｇ Ｓｙｓｔｅｍ）と協働してＣＰＵ（Ｃｅｎｔｒａｌ Ｐｒｏｃｅｓｓｉｎｇ Ｕｎｉｔ）に命令を与えて各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録される。記憶部１０６として、例えば、ＲＡＭ（Ｒａｎｄｏｍ Ａｃｃｅｓｓ Ｍｅｍｏｒｙ）・ＲＯＭ（Ｒｅａｄ Ｏｎｌｙ Ｍｅｍｏｒｙ）等のメモリ装置、ハードディスクのような固定ディスク装置、フレキシブルディスク、および光ディスク等を用いることができる。記憶部１０６は、取引先マスタ１０６ａと取引データベース１０６ｂとを備えている。

【0027】

取引先マスタ１０６ａは、請求先と得意先とを紐付けて設定したマスタである。ここで、取引先マスタ１０６ａは、債権管理先である請求先と、当該請求先管理下にある売上管理先である得意先と、が紐付けて設定されていてもよい。また、取引先マスタ１０６ａは、多店舗展開している法人（請求先）と、当該法人管理下にある店舗（得意先）と、が紐付けて設定されていてもよい。

【0028】

ここで、図２および図３を参照して、本実施形態における取引先マスタ１０６ａの一例について説明する。図２は、本実施形態における取引先マスタ１０６ａのマスタ構造の一例を示す図である。図３は、本実施形態における取引先マスタ１０６ａの一例を示す図である。

【0029】

図２に示すように、本実施形態における取引先マスタ１０６ａにおいては、債権（売掛）管理先、請求残管理先（請求書発行先）、または、債権のみで与信管理する場合の与信管理単位となる請求先と、売上計上先（売上実績管理先）または納品書送付先となる得意先とが紐付けて設定されていてもよい。また、図２に示すように、本実施形態における取引先マスタ１０６ａにおいては、得意先と商品納入先とが同一である場合、債権（売掛）管理先、請求残管理先（請求書発行先）または与信管理単位となる請求先と、商品納入先または出荷案内書送付先となる得意先とが紐付けて設定されていてもよい。

【0030】

具体的には、図３に示すように、本実施形態における取引先マスタ１０６ａにおいては、請求先となるＡスポーツショップの本部法人と、得意先となるＡスポーツショップの渋谷店、名古屋店および難波店と、が紐付けて設定されており、請求先となるＢスポーツショップの本部法人と、得意先となるＢスポーツショップの横浜店および原宿店と、が紐付けて設定されている。

【0031】

図１に戻り、取引データベース１０６ｂは、取引データを記憶する。ここで、取引データベース１０６ｂは、商品の現在庫数を含む在庫データを記憶していてもよい。また、取引データは、請求先へ引き当てる商品の在庫の請求先引当済数を含む在庫確保データ、および／または、得意先へ引き当てる在庫の得意先引当済数を含む受注データ等を含んでいてもよい。また、在庫データは、商品の在庫引当済数および在庫引当可能数を含んでいてもよい。また、在庫確保データは、請求先の引当済在庫の請求先から得意先への振替済数を含んでいてもよい。また、在庫確保データは、請求先引当済数から振替済数への振替完了を識別する振替完了区分を含んでいてもよい。例えば、在庫確保データは、在庫確保識別子（例えば、確保番号等）、行番号、倉庫識別子（例えば、倉庫名および／または倉庫コード等）、担当者識別子（例えば、担当者名および／または担当者コード等）、部門識別子（例えば、部門名および／または部門コード等）、請求先識別子（例えば、請求先名および／または請求先コード等）、得意先識別子（例えば、得意先名および／または得意先コード等）、出荷日付、商品識別子（例えば、商品名および／または商品コード等）、在庫確保数量、請求先引当済数、振替済数および／または振替完了区分等を含んでいてもよい。また、在庫データは、倉庫識別子（例えば、倉庫名および／または倉庫コード等）、商品識別子（例えば、商品名および／または商品コード等）、現在庫数、在庫引当済数および／または在庫引当可能数等を含んでいてもよい。また、受注データは、受注識別子（例えば、受注番号等）、行番号、倉庫識別子（例えば、倉庫名および／または倉庫コード等）、担当者識別子（例えば、担当者名および／または担当者コード等）、部門識別子（例えば、部門名および／または部門コード等）、請求先識別子（例えば、請求先名および／または請求先コード等）、得意先識別子（例えば、得意先名および／または得意先コード等）、出荷日付、商品識別子（例えば、商品名および／または商品コード等）、受注数量および／または得意先引当済数等を含んでいてもよい。

【0032】

入出力インターフェース部１０８には、入力装置１１２および出力装置１１４が接続されている。出力装置１１４には、モニタ（タッチパネルを含む）の他、スピーカやプリンタを用いることができる。入力装置１１２には、キーボード、マウス、およびマイクの他、マウスと協働してポインティングデバイス機能を実現するモニタを用いることができる。なお、以下では、出力装置１１４をモニタ１１４またはプリンタ１１４とし、入力装置１１２をキーボード１１２またはマウス１１２として記載する場合がある。

【0033】

制御部１０２は、請求先確保振替装置１００を統括的に制御するＣＰＵ等である。制御部１０２は、ＯＳ等の制御プログラム・各種の処理手順等を規定したプログラム・所要データなどを格納するための内部メモリを有し、格納されているこれらのプログラムに基づいて種々の情報処理を実行する。制御部１０２は、機能概念的に、在庫確保部１０２ａと受注部１０２ｂと更新部１０２ｃとを備えている。

【0034】

在庫確保部１０２ａは、請求先へ引き当てる商品の在庫の在庫確保データを取得する。ここで、在庫確保部１０２ａは、請求先から商品の受注があった場合、在庫データに基づいて、請求先へ引き当てる商品の在庫の請求先引当済数を含む在庫確保データを取得してもよい。また、在庫確保部１０２ａは、請求先から商品の受注があった場合、在庫データに基づいて、在庫引当可能数を上限とする請求先引当済数を含む在庫確保データを取得してもよい。また、在庫確保部１０２ａは、請求先から商品の受注があった場合、商品の仮受注数を含む仮受注データを取得し、仮受注データおよび在庫データに基づいて、在庫確保データを取得してもよい。また、在庫確保部１０２ａは、在庫確保データおよび／または仮受注データを取引データベース１０６ｂに登録してもよい。

【0035】

受注部１０２ｂは、得意先へ引き当てる商品の在庫の受注データを取得する。ここで、受注部１０２ｂは、得意先から商品の受注があった場合、取引先マスタ１０６ａおよび在庫確保データに基づいて、得意先へ引き当てる在庫の得意先引当済数を含む受注データを取得してもよい。また、受注部１０２ｂは、得意先から商品の受注があった際に、取引先マスタ１０６ａおよび在庫確保データに基づいて、当該得意先を管理下におく請求先の在庫確保データが無いと判定した場合、在庫データに基づいて、当該得意先へ引き当てる在庫の得意先引当済数を含む受注データを取得してもよい。また、受注部１０２ｂは、得意先から商品の受注があった場合、取引先マスタ１０６ａ、在庫データおよび在庫確保データに基づいて、請求先引当済数と在庫引当可能数との和が、受注数より少ない場合、受注数から請求先引当済数と在庫引当可能数との和を差し引いた未引当数、および、請求先引当済数と在庫引当可能数との和である得意先引当済数を含む受注データを取得してもよい。また、受注部１０２ｂは、受注データを取引データベース１０６ｂに登録してもよい。

【0036】

更新部１０２ｃは、取引データを更新する。ここで、更新部１０２ｃは、在庫確保データに基づいて、取引データベース１０６ｂに記憶された在庫データを更新してもよい。また、更新部１０２ｃは、受注データに基づいて、在庫確保データを更新してもよい。また、更新部１０２ｃは、在庫確保データに基づいて、在庫引当済数に請求先引当済数を追加し、在庫引当可能数から請求先引当済数を差し引くことで、取引データベース１０６ｂに記憶された在庫データを更新してもよい。また、更新部１０２ｃは、受注データに基づいて、請求先引当済数から得意先引当済数相当分を振替済数に振り替えることで、在庫確保データを更新してもよい。また、更新部１０２ｃは、請求先引当済数が０になった場合、振替完了区分を偽から真に変更することで、在庫確保データを更新してもよい。また、更新部１０２ｃは、受注データに基づいて、在庫引当済数に得意先引当済数を追加し、在庫引当可能数から得意先引当済数を差し引くことで、取引データベース１０６ｂに記憶された在庫データを更新してもよい。

【0037】

［３．具体例］
本実施形態の具体例について、図４および図５を参照して説明する。

【0038】

［請求先確保振替処理］
ここで、図４を参照して、本実施形態における請求先確保振替処理の一例について説明する。図４は、本実施形態における請求先確保振替装置１００の処理の一例を示すフローチャートである。

【0039】

図４に示すように、在庫確保部１０２ａは、多店舗展開している企業から商品の受注があり、ユーザにより入力装置１１２を介して商品の仮受注数を含む仮受注依頼が入力された場合、仮受注データを取得する（ステップＳＡ－１）。

【0040】

そして、在庫確保部１０２ａは、取引データベース１０６ｂに記憶された商品の現在庫数を含む在庫データに基づいて、仮受注数の在庫が確保できる（現在庫数≧仮受注数）か否かを判定する（ステップＳＡ－２）。

【0041】

そして、在庫確保部１０２ａは、仮受注数の在庫が確保できる（現在庫数≧仮受注数）と判定した場合（ステップＳＡ－２：Ｙｅｓ）、処理をステップＳＡ－３に移行させる。

【0042】

そして、在庫確保部１０２ａは、取引データベース１０６ｂに記憶された在庫データに基づいて、請求先へ引き当てる商品の在庫の請求先引当済数を含む在庫確保データを取得し、在庫確保データを取引データベース１０６ｂに登録し（ステップＳＡ－３）、処理をステップＳＡ－５に移行させる。

【0043】

一方、在庫確保部１０２ａは、仮受注数の在庫が確保できない（現在庫数＜仮受注数）と判定した場合（ステップＳＡ－２：Ｎｏ）、処理をステップＳＡ－４に移行させる。

【0044】

そして、在庫確保部１０２ａは、取引データベース１０６ｂに記憶された在庫データに基づいて、現在庫数を請求先引当済数として含む在庫確保データを取得し、在庫確保データを取引データベース１０６ｂに登録する（ステップＳＡ－４）。

【0045】

そして、更新部１０２ｃは、在庫確保データに基づいて、在庫引当済数に請求先引当済数を追加し、在庫引当可能数から請求先引当済数を差し引くことで、取引データベース１０６ｂに記憶された在庫データを更新する（ステップＳＡ－５）。

【0046】

そして、受注部１０２ｂは、得意先から商品の受注があり、ユーザにより入力装置１１２を介して商品の受注数を含む受注依頼が入力されたか否かを判定する（ステップＳＡ－６）。

【0047】

そして、受注部１０２ｂは、受注依頼が入力されていないと判定した場合（ステップＳＡ－６：Ｎｏ）、所定時間待機し、処理をステップＳＡ－６に移行させる。

【0048】

一方、受注部１０２ｂは、受注依頼が入力されたと判定した場合（ステップＳＡ－６：Ｙｅｓ）、処理をステップＳＡ－７に移行させる。

【0049】

そして、受注部１０２ｂは、取引データベース１０６ｂに記憶された在庫確保データに基づいて、請求先引当済数から受注数相当分を振り替えることができる（請求先引当済数≧受注数）か否かを判定する（ステップＳＡ－７）。

【0050】

そして、受注部１０２ｂは、請求先引当済数から受注数相当分を振り替えることができる（請求先引当済数≧受注数）と判定した場合（ステップＳＡ－７：Ｙｅｓ）、処理をステップＳＡ－８に移行させる。

【0051】

そして、受注部１０２ｂは、取引先マスタ１０６ａおよび取引データベース１０６ｂに記憶された在庫確保データに基づいて、得意先へ引き当てる在庫の得意先引当済数を含む受注データを取得し、受注データを取引データベース１０６ｂに登録する（ステップＳＡ－８）。

【0052】

そして、更新部１０２ｃは、受注データに基づいて、請求先引当済数から得意先引当済数相当分を振替済数に振り替えることで、取引データベース１０６ｂに記憶された在庫確保データを更新し（ステップＳＡ－９）、処理をステップＳＡ－６に移行させる。

【0053】

一方、受注部１０２ｂは、請求先引当済数から受注数相当分を振り替えることができない（請求先引当済数＜受注数）と判定した場合（ステップＳＡ－７：Ｎｏ）、処理をステップＳＡ－１０に移行させる。

【0054】

そして、受注部１０２ｂは、取引先マスタ１０６ａ、取引データベース１０６ｂに記憶された在庫データおよび取引データベース１０６ｂに記憶された在庫確保データに基づいて、在庫確保データに含まれる請求先引当済数と在庫データに含まれる在庫引当可能数との和が、受注数より多い（請求先引当済数＋在庫引当可能数＞受注数）か否かを判定する（ステップＳＡ－１０）。

【0055】

そして、受注部１０２ｂは、請求先引当済数と在庫引当可能数との和が受注数より多い（請求先引当済数＋在庫引当可能数＞受注数）と判定した場合（ステップＳＡ－１０：Ｙｅｓ）、処理をステップＳＡ－１１に移行させる。

【0056】

そして、受注部１０２ｂは、取引先マスタ１０６ａ、取引データベース１０６ｂに記憶された在庫データおよび取引データベース１０６ｂに記憶された在庫確保データに基づいて、得意先へ引き当てる在庫の得意先引当済数を含む受注データを取得し、受注データを取引データベース１０６ｂに登録する（ステップＳＡ－１１）。

【0057】

そして、更新部１０２ｃは、受注データに基づいて、請求先引当済数から請求先引当済数相当分を振替済数に振り替えて、振替完了区分を偽から真に変更することで、取引データベース１０６ｂに記憶された在庫確保データを更新し、在庫引当済数に得意先引当済数を追加し、在庫引当可能数から得意先引当済数を差し引くことで、取引データベース１０６ｂに記憶された在庫データを更新し（ステップＳＡ－１２）、処理をステップＳＡ－６に移行させる。

【0058】

一方、受注部１０２ｂは、請求先引当済数と在庫引当可能数との和が受注数以下である（請求先引当済数＋在庫引当可能数≦受注数）と判定した場合（ステップＳＡ－１０：Ｎｏ）、処理をステップＳＡ－１３に移行させる。

【0059】

そして、受注部１０２ｂは、取引先マスタ１０６ａ、取引データベース１０６ｂに記憶された在庫データおよび取引データベース１０６ｂに記憶された在庫確保データに基づいて、受注数から請求先引当済数と在庫引当可能数との和を差し引いた未引当数、および、請求先引当済数と在庫引当可能数との和である得意先引当済数を含む受注データを取得し、受注データを取引データベース１０６ｂに登録する（ステップＳＡ－１３）。

【0060】

そして、更新部１０２ｃは、受注データに基づいて、請求先引当済数から請求先引当済数相当分を振替済数に振り替えて、振替完了区分を偽から真に変更することで、取引データベース１０６ｂに記憶された在庫確保データを更新し、在庫引当済数に得意先引当済数を追加し、在庫引当可能数から得意先引当済数を差し引くことで、取引データベース１０６ｂに記憶された在庫データを更新し（ステップＳＡ－１４）、処理を終了する。

【0061】

ここで、図３および図５を参照して、本実施形態における請求先確保振替処理の具体例について説明する。図５は、本実施形態における請求先確保振替処理の一例を示す図である。

【0062】

図５に示すように、本実施形態においては、請求先であるＡスポーツショップから１３点の商品Ａが仮受注として注文された場合、Ａスポーツショップに対する在庫確保データが作成される（ステップＳＢ－１）。

【0063】

そして、図５に示すように、本実施形態においては、得意先であるＡスポーツショップ渋谷店から５点の商品Ａ、および、Ａスポーツショップ名古屋店から４点の商品Ａが受注された場合、得意先であるＡスポーツショップ渋谷店およびＡスポーツショップ名古屋店に紐づく請求先であるＡスポーツショップ（図３参照）で確保している在庫から各得意先に振り替えられる（ステップＳＢ－２）。

【0064】

そして、図５に示すように、本実施形態においては、得意先であるＢスポーツショップ横浜店から５点の商品Ａが受注された場合、得意先であるＢスポーツショップ横浜店に紐づく請求先であるＢスポーツショップ（図３参照）に対する在庫確保データがないため、通常在庫から引当られる（ステップＳＢ－３）。

【0065】

そして、図５に示すように、本実施形態においては、得意先であるＡスポーツショップ難波店から２０点の商品Ａが受注された場合、得意先であるＡスポーツショップ難波店に紐づく請求先であるＡスポーツショップ（図３参照）で確保している在庫から優先的に振り替えられ、残りの受注に対して可能な数量だけ通常在庫から引当られる（ステップＳＢ－４）。

【0066】

［４．他の実施形態］
本発明は、上述した実施形態以外にも、特許請求の範囲に記載した技術的思想の範囲内において種々の異なる実施形態にて実施されてよいものである。

【0067】

例えば、実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。

【0068】

また、本明細書中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各処理の登録データや検索条件等のパラメータを含む情報、画面例、データベース構成については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。

【0069】

また、請求先確保振替装置１００に関して、図示の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。

【0070】

例えば、請求先確保振替装置１００が備える処理機能、特に制御部１０２にて行われる各処理機能については、その全部または任意の一部を、ＣＰＵおよび当該ＣＰＵにて解釈実行されるプログラムにて実現してもよく、また、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現してもよい。尚、プログラムは、本実施形態で説明した処理を情報処理装置に実行させるためのプログラム化された命令を含む一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されており、必要に応じて請求先確保振替装置１００に機械的に読み取られる。すなわち、ＲＯＭまたはＨＤＤ（Ｈａｒｄ Ｄｉｓｋ Ｄｒｉｖｅ）などの記憶部などには、ＯＳと協働してＣＰＵに命令を与え、各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録されている。このコンピュータプログラムは、ＲＡＭにロードされることによって実行され、ＣＰＵと協働して制御部を構成する。

【0071】

また、このコンピュータプログラムは、請求先確保振替装置１００に対して任意のネットワークを介して接続されたアプリケーションプログラムサーバに記憶されていてもよく、必要に応じてその全部または一部をダウンロードすることも可能である。

【0072】

また、本実施形態で説明した処理を実行するためのプログラムを、一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納してもよく、また、プログラム製品として構成することもできる。ここで、この「記録媒体」とは、メモリーカード、ＵＳＢ（Ｕｎｉｖｅｒｓａｌ Ｓｅｒｉａｌ Ｂｕｓ）メモリ、ＳＤ（Ｓｅｃｕｒｅ Ｄｉｇｉｔａｌ）カード、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ＲＯＭ、ＥＰＲＯＭ（Ｅｒａｓａｂｌｅ Ｐｒｏｇｒａｍｍａｂｌｅ Ｒｅａｄ Ｏｎｌｙ Ｍｅｍｏｒｙ）、ＥＥＰＲＯＭ（登録商標）（Ｅｌｅｃｔｒｉｃａｌｌｙ Ｅｒａｓａｂｌｅ ａｎｄ Ｐｒｏｇｒａｍｍａｂｌｅ Ｒｅａｄ Ｏｎｌｙ Ｍｅｍｏｒｙ）、ＣＤ－ＲＯＭ（Ｃｏｍｐａｃｔ Ｄｉｓｋ Ｒｅａｄ Ｏｎｌｙ Ｍｅｍｏｒｙ）、ＭＯ（Ｍａｇｎｅｔｏ－Ｏｐｔｉｃａｌ ｄｉｓｋ）、ＤＶＤ（Ｄｉｇｉｔａｌ Ｖｅｒｓａｔｉｌｅ Ｄｉｓｋ）、および、Ｂｌｕ－ｒａｙ（登録商標） Ｄｉｓｃ等の任意の「可搬用の物理媒体」を含むものとする。

【0073】

また、「プログラム」とは、任意の言語または記述方法にて記述されたデータ処理方法であり、ソースコードまたはバイナリコード等の形式を問わない。なお、「プログラム」は必ずしも単一的に構成されるものに限られず、複数のモジュールやライブラリとして分散構成されるものや、ＯＳに代表される別個のプログラムと協働してその機能を達成するものをも含む。なお、本実施形態に示した各装置において記録媒体を読み取るための具体的な構成および読み取り手順ならびに読み取り後のインストール手順等については、周知の構成や手順を用いることができる。

【0074】

記憶部１０６に格納される各種のデータベース等は、ＲＡＭ、ＲＯＭ等のメモリ装置、ハードディスク等の固定ディスク装置、フレキシブルディスク、および、光ディスク等のストレージ手段であり、各種処理やウェブサイト提供に用いる各種のプログラム、テーブル、データベース、および、ウェブページ用ファイル等を格納する。

【0075】

また、請求先確保振替装置１００は、既知のパーソナルコンピュータまたはワークステーション等の情報処理装置として構成してもよく、また、任意の周辺装置が接続された当該情報処理装置として構成してもよい。また、請求先確保振替装置１００は、当該装置に本実施形態で説明した処理を実現させるソフトウェア（プログラムまたはデータ等を含む）を実装することにより実現してもよい。

【0076】

更に、装置の分散・統合の具体的形態は図示するものに限られず、その全部または一部を、各種の付加等に応じてまたは機能負荷に応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。すなわち、上述した実施形態を任意に組み合わせて実施してもよく、実施形態を選択的に実施してもよい。

【産業上の利用可能性】

【0077】

本発明は、卸先との取引を行う多店舗展開している流通小売業において有用である。

【符号の説明】

【0078】

１００ 請求先確保振替装置
１０２ 制御部
１０２ａ 在庫確保部
１０２ｂ 受注部
１０２ｃ 更新部
１０４ 通信インターフェース部
１０６ 記憶部
１０６ａ 取引先マスタ
１０６ｂ 取引データベース
１０８ 入出力インターフェース部
１１２ 入力装置
１１４ 出力装置
２００ サーバ
３００ ネットワーク

【図1】

【図2】

【図3】

【図4】

【図5】