(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-12-27
(45)【発行日】2024-01-11
(54)【発明の名称】LED点灯装置及び照明器具
(51)【国際特許分類】
H05B 45/31 20200101AFI20231228BHJP
H05B 45/10 20200101ALI20231228BHJP
H05B 45/315 20200101ALI20231228BHJP
H05B 45/355 20200101ALI20231228BHJP
H05B 45/385 20200101ALI20231228BHJP
H05B 45/34 20200101ALI20231228BHJP
【FI】
H05B45/31
H05B45/10
H05B45/315
H05B45/355
H05B45/385
H05B45/34
(21)【出願番号】P 2020060696
(22)【出願日】2020-03-30
【審査請求日】2022-12-15
(73)【特許権者】
【識別番号】000180450
【氏名又は名称】四変テック株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】240000327
【氏名又は名称】弁護士法人クレオ国際法律特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】合田 和生
(72)【発明者】
【氏名】露口 宏
(72)【発明者】
【氏名】横山 義信
(72)【発明者】
【氏名】吉野 和樹
(72)【発明者】
【氏名】大久保 耕平
【審査官】塩治 雅也
(56)【参考文献】
【文献】特開2011-249031(JP,A)
【文献】特開2015-072739(JP,A)
【文献】特開2013-033651(JP,A)
【文献】特開2019-068614(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H05B 39/00-39/10
H05B 45/00-45/59
H05B 47/00-47/29
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
交流電源の電圧を位相制御する位相制御型調光器に接続されるLED点灯装置であって、
前記位相制御された電圧を第1の電圧として出力する整流部と、
前記第1の電圧を、トランスを介して第2の電圧に変換する第1変換部と、
前記トランスの一端に接続されて、前記第2の電圧を第3の電圧に変換する第2変換部と、
前記第3の電圧を検出する電圧検出手段と、
前記電圧検出手段によって検出された前記第3の電圧から前記位相制御された電圧の位相角を検出する位相角検出手段と、
前記位相角検出手段によって検出された位相角に基づいて発光素子の出力電流を設定する電流値設定手段と、
前記電流値設定手段によって設定された前記出力電流に基づいて
前記発光素子に流れる電流を制御する制御回路と、
を備えることを特徴とするLED点灯装置。
【請求項2】
前記制御回路は、前記第3の電圧が第1所定値以上となる時間に基づき前記発光素子の電流を制御することを特徴とする請求項1に記載のLED点灯装置。
【請求項3】
前記制御回路は、前記第3の電圧が第1所定値未満となる時間に基づき前記発光素子の電流を制御することを特徴とする請求項1に記載のLED点灯装置。
【請求項4】
前記第3の電圧が第2所定値以下に低下した場合に
、前記位相制御型調光器からLED点灯装置に入力される入力電圧に漏れ電圧が発生するのを抑制すると共に、前記位相制御型調光器を構成するトライアックに保持電流を供給してその導通状態を維持するインピーダンス低下回
路を備えることを特徴とする
請求項1に記載のLED点灯装置。
【請求項5】
請求項1から4のいずれか1項に係るLED点灯装置を備える照明器具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、LED点灯装置及び当該LED点灯装置を備えた照明器具に関する。
【背景技術】
【0002】
交流電力を直流電力に変換し、照明器具の光源に供給する電源回路を備えた照明装置が知られている(例えば、特許文献1)。
【0003】
特許文献1に記載の証明装置は、位相制御された交流電圧の導通角に基づいた調光信号、または、外部から入力された調光信号に基づいて出力電流を制御する。
【0004】
同様に、調光調色機能を有する照明装置の光源に供給する電力を調整する点灯装置が知られている(例えば、特許文献2)。
【0005】
特許文献2に記載の点灯装置は、点灯制御信号に応じて点灯負荷への供給電力の電力値を連続的に変更する点灯制御部を備える。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【文献】特開2016-66487号公報
【文献】特開2013-69501号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
位相制御された交流電圧の導通角に基づいた調光信号を得るための手段として、照明装置の入力電圧波形を直接検出する方式が良く知られている。しかしながら、入力電圧波形を直接検出する場合、調光器からのノイズや、商用交流電源に重畳するノイズもそのまま検出してしまう。そのため、ノイズを回避するための回路やノイズを除去するための信号処理が必要となり、検出回路が大型化してしまう。
【0008】
また、外部から調光信号を取得する方式もあるが、調光信号を生成するための制御回路が別途必要になるため、装置全体の小型化が困難である。
【0009】
上記課題に鑑み、本発明は、調光可能で小型化を実現可能なLED点灯装置及び照明器具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
前記課題を解決するために、本発明に係るLED点灯装置は、交流電源の電圧を位相制御する位相制御型調光器に接続され、位相制御された電圧を第1の電圧として出力する整流部と、第1の電圧をトランスを介して第2の電圧に変換する第1変換部と、当該トランスの一端に接続されて、第2の電圧を第3の電圧に変換する第2変換部と、第3の電圧を検出する電圧検出手段と、電圧検出手段によって検出された第3の電圧から位相制御された電圧の位相角を検出する位相角検出手段と、位相角検出手段によって検出された位相角に基づいて発光素子の出力電流を設定する電流値設定手段と、電流値設定手段によって設定された出力電流に基づいて発光素子に流れる電流を制御する制御回路と、を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明に係るLED点灯装置及び照明器具によれば、調光可能で、かつ小型化を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1】本発明の実施例に係るLED点灯装置のブロック図である。
【
図2】実施例に係るLED点灯装置の効果を説明するための説明図である。
【
図3】実施例に係るLED点灯装置の効果を説明するための説明図である。
【
図4】実施例に係るLED点灯装置において、正位相型調光器を使用した場合の通常時の動作を示すタイムチャートである。
【
図5】実施例に係るLED点灯装置において、正位相型調光器を使用した場合の異常時の動作を示すタイムチャートである。
【
図6】実施例に係るLED点灯装置において、逆位相型調光器を使用した場合の通常発生時の動作を示すタイムチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明のLED点灯装置及び照明器具の具体的な実施形態について、図面を参照して説明する。
【実施例】
【0014】
図1は、本発明の実施例に係るLED点灯装置10を示す。実施例に係るLED点灯装置10は、交流電源100の電源電圧V
Oを位相制御する位相制御型の調光器102に接続される。LED点灯装置10に接続される調光器102は、調光制御回路104を有し、内部のトライアックを所定の位相角で導通させることにより電源電圧V
INを位相制御する。この結果、LED点灯装置10の出力端子に接続されたLED負荷(発光素子)17の明るさが変化する。
【0015】
LED点灯装置10は、位相制御された交流電圧VINのノイズを除去する入力フィルタ11を備える。また、LED点灯装置10は、入力フィルタ11の出力を、脈流を含む電圧(第1の電圧V1)に変換する整流器12と、後段で発生するノイズを除去する第1コンデンサ13と、整流器12で変換された第1の電圧V1を、トランス140を介して第2の電圧V2に変換する力率改善回路(第1変換部)14と、を備える。さらに、LED点灯装置10は、第2の電圧V2をトランス140の一端から第3の電圧V3に変換する第2変換部15と、出力端子に接続される第2コンデンサ16と、LED負荷17とを備える。加えて、LED点灯装置10は、調光器102の安定動作を実現するために設けられたインピーダンス低下回路18と、LED負荷17に流れる出力電流IOUTを制御する制御回路19と、を備える。
【0016】
力率改善回路14の動作は、制御IC142により制御される。また、制御回路19の動作は、マイクロコンピュータ190により制御される。マイクロコンピュータ190は、第3の電圧V3を検出する電圧検出手段192と、検出された第3電圧V3から位相角を検出する位相角検出手段194と、検出された位相角に基づいて出力電流IOUTを設定する電流値設定手段196と、を有する。このように、実施例に係るLED点灯装置10は、第3の電圧V3に基づいてLED負荷17に流れる電流IOUTを制御する。
【0017】
第2変換部15は、力率改善回路14のトランス140の一端に接続される。第2変換部15は、ダイオード151、抵抗器152,153、及びコンデンサ154などを有し、トランス140で変圧された第2の電圧V2を第3の電圧V3に変圧する。
【0018】
第2コンデンサ16は、入力電圧VINのリップル成分を抑制するために設けられる。
【0019】
インピーダンス低下回路18は、LED点灯装置10内の電圧が所定値(第2所定値VTH2)以下に低下した場合に、調光器102を構成するインダクタンスやコンデンサの電荷を引き抜く(放電する)ことで、入力電圧VINに漏れ電圧が発生するのを抑制する。加えて、インピーダンス低下回路18は、LED点灯装置10内を流れる電流が一定値以下に減少した場合に動作し、調光器102を構成するトライアックに保持電流を供給することでその導通状態を維持する。この結果、調光器102の安定動作を実現することができる。
【0020】
ここで、
図2,3を参照して第3の電圧V
3の特徴について説明する。
【0021】
図2は、調光器102によって位相制御された入力電圧V
INの通常時の波形と、瞬断などの瞬間的な電圧降下が発生した場合における各点の電圧とを比較して示す。また、
図2の下側には、検出した電圧が第1所定値V
TH1以上となる時間(パルス幅)を示す。
【0022】
電源電圧V0に対する各電圧の位相角は、上記パルス幅に基づいて検出できる。また、検出した電圧が第1所定値VTH1を超える時間(パルス幅)に基づいて、LED負荷17に流れる出力電流IOUTを設定、制御することができる。
【0023】
しかしながら、
図2に示すように、瞬断などが発生して入力電圧V
INが瞬間的に第1所定値V
TH1未満にまで降下すると、これに伴って第1の電圧V
1も瞬間的に第1所定値V
TH1未満にまで低下する。即ち、入力電圧V
IN及び第1の電圧V
1から得られる各パルス幅も変化する。このため、入力電圧V
INや第1の電圧V
1に基づいて出力電流I
OUTを制御する方法では、LED負荷(発光素子)17にちらつきが生じる。
【0024】
これに対し、第3の電圧V
3は、力率改善回路14のトランス140によって変圧されるため、入力側に発生する瞬間的な電圧降下の影響を受け難い。したがって、
図2に示すように、検出されるパルス幅にも変化が生じ難い。
【0025】
また、
図3は、LED点灯装置10と同一の系統に接続される負荷の違いによる第1、第3の電圧V
1,V
3の波形の変化を示す。
図3において、実線は、消費電力の大きな負荷が接続されていない通常の状態を示す。他方、破線は比較的消費電力の大きな負荷が接続されている状態を示す。
【0026】
接続される負荷が大きくなるとLED点灯装置10の入力電圧V
INが全体的に低下する。そのため、
図3に示すように、第1の電圧V
1の波形は全体的に低下する。この結果、通常時に比べて、第1の電圧V
1が第1所定値V
TH1以上となる時間(パルス幅)が短くなる。一方、第3の電圧V
3にあっては、入力電圧V
INが低下しても検出される電圧はほとんど低下しない。この結果、第3の電圧V
3が第1所定値V
TH1以上となる時間(パルス幅)は、通常時と略一致する。
【0027】
そこで、実施例に係るLED点灯装置10にあっては、従来のような入力電圧VINや整流後の第1の電圧V1に代えて、外乱やノイズに強い第3の電圧V3に基づいて出力電流IOUTを制御することを特徴とする。
【0028】
なお、実施例に係るLED点灯装置10では、リップル成分を抑制するために第2コンデンサ16の容量が比較的大きく設計されている。そのため、第2コンデンサ16の影響を受ける第2の電圧V2は、調光器102からの出力電圧(電圧VIN)にあまり依存しない。したがって、第2の電圧V2も、LED負荷17に流れる出力電流IOUTを制御する際のパラメータとしてはあまり好ましくない。
【0029】
一方、実施例に係るLED点灯装置10は、力率改善回路14(トランス140)を備えるため、第1コンデンサ13の容量を比較的小さく設計することができる。そのため、トランス140の一端から得られる第3の電圧V3は、調光器102からの出力電圧(入力電圧VIN)をほぼ直接読み取ることができる。したがって、実施例に係るLED点灯装置10は、入力電圧VINや第1の電圧V1を用いずとも、第3の電圧V3に基づいて出力電流IOUTを適切に制御することができる。
【0030】
図4は、調光器102として正位相型調光器を使用した場合における、実施例に係るLED点灯装置10(より具体的には、そのマイクロコンピュータ190)の正常時の動作を示すタイムチャートである。
【0031】
図4に示す通り、実施例に係るLED点灯装置10(マイクロコンピュータ190)は、電圧検出手段192によって検出された第3の電圧V
3が第1所定値V
TH1以上となる時間(パルス幅)を検出する。そして、位相角検出手段194を用いて、電源電圧V
0に対する第3の電圧V
3の位相角を検出する。また、電流値設定手段196により、検出された位相角から得られる調光信号に基づいてLED負荷(発光素子)17に流れる出力電流I
OUTを設定する。
【0032】
このように、実施例に係るLED点灯装置10にあっては、ノイズを回避するための専用の回路を別途設けることや、検出した電圧波形に対して信号処理を加えることなく、調光器102からの出力電圧(VIN)を正確に反映した電圧(第3の電圧V3)の位相角を検出することができる。また、外部から直接調光信号を取得する方式のように、調光信号を生成するための制御回路を別途設ける必要もない。したがって、LED点灯装置10全体の小型化が可能である。
【0033】
また、実施例に係るLED点灯装置10(マイクロコンピュータ190)は、第3の電圧V
3が第2所定値V
TH2以下となる期間中、インピーダンス低下回路18を動作(ON)させる。これにより、調光器102のトライアックの導通状態を維持することができ、調光器102の誤作動を防止することができる。この結果、
図4に示すように、LED負荷17に流れる出力電流I
OUTの値を一定に保つことができ、ちらつきのない快適な照明を実現できる。
【0034】
なお、実施例に係るLED点灯装置10は、第3の電圧V3が第1所定値VTH1未満となる時間に基づいて位相制御された入力電圧VINの位相角を検出してもよい。即ち、第3の電圧V3は、第1所定値VTH1以上となる場合、又は第1所定値VTH1未満となる場合のいずれかに区別できるため、LED点灯装置10は、第3の電圧V3が第1所定値VTH1未満となる時間に基づいて入力電圧VINの位相角を検出することもできる。
【0035】
次に、
図5を参照して、瞬間的な電圧降下が発生した場合(異常発生時)におけるLED点灯装置10(マイクロコンピュータ190)の動作を説明する。
【0036】
図2を示して説明した通り、実施例に係るLED点灯装置10にあっては、力率改善回路14を介して検出される第3の電圧V
3は、入力側で発生した電圧降下の影響をほとんど受けない。したがって、
図5の時刻T
1において瞬間的な電圧降下が発生しても、第3の電圧V
3の波形は大きく崩れることがない。
【0037】
したがって、マイクロコンピュータ190は、
図4に示した正常時と同様に、電圧検出手段192により第3の電圧V
3を検出し、検出した第3の電圧V
3の位相角を位相角検出手段194により検出する。また、電流値設定手段196により、検出された位相角から得られる調光信号に基づいてLED負荷(発光素子)17に流れる出力電流I
OUTを設定する。
【0038】
この結果、実施例に係るLED点灯装置10は、瞬間的な電圧降下の有無にかかわらず、LED負荷17に流れる出力電流IOUTの値を一定に保つことができ、ちらつきのない快適な照明を実現できる。
【0039】
また、マイクロコンピュータ190は、第3の電圧V
3が第2所定値V
TH2以下となる期間中、インピーダンス低下回路18を動作(ON)させる。これにより、入力側で瞬間的な電圧降下が発生した場合であっても、調光器102のトライアックの導通状態を維持することができ、調光器102の誤作動を防止することができる。この結果、
図5に示すように、LED負荷17に流れる電流I
OUTの値を一定に保つことができ、ちらつきのない快適な照明を実現できる。
【0040】
なお、
図6に示すように、調光器102は逆位相型調光器であっても構わない。この場合においても、
図4,5を示して説明したように、調光可能で小型化を実現可能なLED点灯装置10及びこれを用いた照明器具を提供することができる。また、入力電圧V
INの変化に影響されることなく、ちらつきのない快適な照明を実現できる。
【0041】
以上のように、本実施例に係るLED点灯装置10は、力率改善回路(第1変換部)14の一端に接続された第2変換部15によって変換された第3の電圧V3に基づき、LED負荷17に流れる出力電流IOUTを制御するように構成される。
【0042】
具体的には、調光器102で位相制御された入力電圧VINは、整流器12によって第1の電圧V1に変換された後、力率改善回路14のトランス140によって変圧されて第2、第3の電圧V2,V3となる。このため、第3の電圧V3は入力側に発生する瞬間的な電圧降下の影響を受け難い。また、第2の電圧V2のように第2コンデンサ16の影響も受け難い。したがって、LED点灯装置10は、第3の電圧V3に基づいて入力電圧VINの持つ性質(位相角など)を正確に検出することができる。加えて、LED点灯装置10は、力率改善回路14を備えるため、第1コンデンサ13の容量を比較的少なく設計することができる。この結果、第3の電圧V3は、第1コンデンサ13の下流において検出される電圧であるものの、入力電圧の性質を正確に検出することができる。
【0043】
本実施例に係るLED点灯装置10は、上記の如く構成したので、ノイズを回避するための専用回路を設けることや、特別な信号処理を行うことなく入力電圧VINの波形(位相角)を正確に検出することができ、よって正確な調光信号を得ることができる。また、外部から直接調光信号を取得する方式のように、調光信号を生成するための制御回路を別途設ける必要もない。したがって、LED点灯装置10全体の小型化が可能である。
【0044】
また、本実施例に係るLED点灯装置10は、力率改善回路(第1変換部)14の一端に接続された第2変換部15によって変換された第3の電圧V3に基づき、インピーダンス低下回路18の動作を制御するように構成される。
【0045】
具体的には、第3の電圧V3が第2所定値VTH2以下となる期間中、インピーダンス低下回路18を動作(ON)させる。これにより、調光器102の安定動作を実現することができ、LED負荷17に流れる電流IOUTの値を一定に保つことができ、ちらつきのない快適な照明を実現できる。
【0046】
以上、この発明の実施例を図面により詳述してきたが、実施例はこの発明の例示にしか過ぎないものであるため、この発明は実施例の構成にのみ限定されるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があってもこの発明に含まれることは勿論である。
【0047】
例えば、実施例に係るLED点灯装置10にあっては、調光器102によって位相制御された入力電圧VINの時間軸(位相角、パルス幅)に基づいて出力電流IOUTを制御する構成としたが、位相制御された入力電圧VINの積分値に基づいて出力電流IOUTを制御する構成としてもよい。
【符号の説明】
【0048】
10 LED点灯装置
11 入力フィルタ
12 整流器
14 力率改善回路(第1変換部)
15 第2変換部
17 発光素子(LED負荷)
18 インピーダンス低下回路
19 制御回路
140 トランス