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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-12-27
(45)【発行日】2024-01-11
(54)【発明の名称】排水栓制御装置及び給湯システム
(51)【国際特許分類】
   F24H 15/196 20220101AFI20231228BHJP
   A47K 3/00 20060101ALI20231228BHJP
   F24H 9/16 20220101ALI20231228BHJP
   F24H 15/246 20220101ALI20231228BHJP
   F24H 15/265 20220101ALI20231228BHJP
   F24H 15/305 20220101ALI20231228BHJP
   F24H 15/45 20220101ALI20231228BHJP
【FI】
F24H15/196 301P
A47K3/00 P
F24H9/16 Z
F24H15/196 301H
F24H15/196 301W
F24H15/246
F24H15/265
F24H15/305
F24H15/45
【請求項の数】 5
(21)【出願番号】P 2020197448
(22)【出願日】2020-11-27
(65)【公開番号】P2022085655
(43)【公開日】2022-06-08
【審査請求日】2023-06-16
(73)【特許権者】
【識別番号】313014077
【氏名又は名称】トクラス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001519
【氏名又は名称】弁理士法人太陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】竹村 文宏
【審査官】礒部 賢
(56)【参考文献】
【文献】特開2004-275347(JP,A)
【文献】特開2017-141995(JP,A)
【文献】特開2017-203612(JP,A)
【文献】特開2010-142389(JP,A)
【文献】国際公開第2014/128929(WO,A1)
【文献】特開2018-159488(JP,A)
【文献】特開2003-074968(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F24H 1/00 - 15/493
A47K 3/00
G08B 21/00 - 21/24
A61H 33/00 - 33/14
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
浴槽に設けられた排水栓の作動を制御する排水栓制御装置において、
屋内ネットワークと通信を行い、かつ前記屋内ネットワークとは独立した専用線によって接続された前記浴槽の異常検出部であって、前記浴槽における入浴状態を検出して前記浴槽における入浴状態が異常か否かを示す二値信号を出力する前記異常検出部と通信を行う通信部と、
前記屋内ネットワークに接続されている熱源に対して前記浴槽への給湯状態を定期的に問い合わせて取得し、かつ前記異常検出部から前記二値信号を取得する取得部と、
前記給湯状態が前記浴槽へ給湯している状態の場合に排水栓を閉めるように制御し、かつ前記浴槽における入浴状態が異常を示す場合に前記排水栓を開放するように制御する制御部と、
を備える排水栓制御装置。
【請求項2】
前記制御部は、前記浴槽における入浴状態が異常を示す場合、前記浴槽への給湯状態の定期的な問い合わせを中止する、請求項1に記載の排水栓制御装置。
【請求項3】
前記屋内ネットワークとしてLAN(Local Area Network)に接続される、請求項1又は請求項2に記載の排水栓制御装置。
【請求項4】
前記熱源への問い合わせにECHONET Lite規格を用いる、請求項3に記載の排水栓制御装置。
【請求項5】
屋内ネットワークに対して通信で接続されている熱源と、
浴槽に設けられた排水栓の作動を制御する排水栓制御装置と、
前記浴槽における入浴状態を検出して前記浴槽における入浴状態が異常か否かを示す二値信号を出力する異常検出部と
を備え、
前記排水栓制御装置は、
前記屋内ネットワークと通信を行い、かつ前記屋内ネットワークとは独立した専用線によって接続された前記異常検出部であって、前記二値信号を出力する前記異常検出部と通信を行う通信部と、
前記屋内ネットワークに接続されている熱源に対して前記浴槽への給湯状態を定期的に問い合わせて取得し、かつ前記異常検出部から前記二値信号を取得する取得部と、
前記給湯状態が前記浴槽へ給湯している状態の場合に排水栓を閉めるように制御し、かつ前記浴槽における入浴状態が異常を示す場合に前記排水栓を開放するように制御する制御部と、
を備える給湯システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、排水栓制御装置及び給湯システムに関する。
【背景技術】
【0002】
給湯装置をリモートコントローラ(リモコン)で制御して浴槽に湯を張る給湯システムが一般的になっている。浴槽に湯を張る給湯装置を制御して、予め設定した時間になると自動で浴槽に給湯を開始する給湯システムも普及している。しかし、浴槽への給湯が始まった際に浴槽の排水栓が開いていると、給湯装置で温められ、浴槽へ注がれた湯が排水口から流れ出てしまう。そこで、浴槽への給湯が始まると、自動的に排水栓を閉じる技術が提案されている。例えば、特許文献1には、HA(Home Automation)端子を利用した簡易な構成により、給湯装置に対する湯張りの指示に応じて、排水栓の閉栓制御を行う排水栓制御装置、及び湯張り指示対応システムの発明が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2017-141995号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、特許文献1の発明では、HA端子を利用して、熱源と排水栓制御装置とで完結したシステムを構築するため、浴室に関係するその他の機器を連携して制御する際には、機器ごとに埋込HA端子が必要となる。その結果、浴槽における溺水等の入浴状態の異常を検出する装置等の浴室に関係する機器を増設する際には、機器の連携制御のためのHA端子の設置を要するために、汎用性に難がある。一方、汎用性を高めるためにネットワーク化してシステムを構築した場合、溺水等の入浴状態の異常を検出する装置からの信号を受け取れずに検出漏れが生じる場合があり、検出漏れが生じると、溺水等の異常への対処が不十分となる虞がある。従って、汎用性を高めつつ、入浴状態の異常に対処するのには、改善の余地がある。
【0005】
本開示は、上記の点に鑑みてなされたものであり、HA端子を利用して他の装置の全ての各々に直接接続したり全てをネットワーク化したシステムに接続する場合と比べて、汎用性を高めつつ、浴槽における溺水等の異常に対して確実に対処可能な排水栓制御装置及び給湯システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の第1態様に係る排水栓制御装置は、浴槽に設けられた排水栓の作動を制御する排水栓制御装置において、屋内ネットワークと通信を行い、かつ前記屋内ネットワークとは独立した専用線によって接続された前記浴槽の異常検出部であって、前記浴槽における入浴状態を検出して前記浴槽における入浴状態が異常か否かを示す二値信号を出力する前記異常検出部と通信を行う通信部と、前記屋内ネットワークに接続されている熱源に対して前記浴槽への給湯状態を定期的に問い合わせて取得し、かつ前記異常検出部から前記二値信号を取得する取得部と、前記給湯状態が前記浴槽へ給湯している状態の場合に排水栓を閉めるように制御し、かつ前記浴槽における入浴状態が異常を示す場合に前記排水栓を開放するように制御する制御部と、を備える。
【0007】
本発明の第1態様によれば、屋内ネットワークと通信を行いつつ、入浴状態が異常か否かを示す単純な二値信号により入浴状態が異常を示す場合に排水栓を開放する構成とすることで、汎用性を高めつつ、浴槽における溺水などの異常に対して簡単な構成で、かつ確実に対処することが可能となる。
【0008】
本開示の第2態様に係る排水栓制御装置は、第1態様に係る排水栓制御装置であって、前記制御部は、前記浴槽における入浴状態が異常を示す場合、前記浴槽への給湯状態の定期的な問い合わせを中止する。
【0009】
本開示の第2態様によれば、通常時に熱源に対して浴槽への給湯状態を定期的に問い合わせしつつ、異常時には定期的な問い合わせを中止する構成とすることで、システムにおける通信トラフィックの増大を抑制することが可能となる。
【0010】
本開示の第3態様に係る排水栓制御装置は、第1態様又は第2態様に係る排水栓制御装置であって、前記屋内ネットワークとしてLAN(Local Area Network)に接続される。
【0011】
本発明の第3態様によれば、LANを通じて浴槽への給湯状態を熱源へ定期的に問い合わせる構成とすることで、浴室に関係するシステムの汎用性を向上させることができる。例えば、浴槽における溺水などの異常への対処に関係する装置以外の回路や配線を簡素化することができる。
【0012】
本開示の第4態様に係る排水栓制御装置は、第3態様に係る排水栓制御装置であって、前記熱源への問い合わせにECHONET Lite(登録商標)規格を用いる。
【0013】
本発明の第4態様によれば、ECHONET Lite規格を用いて浴槽への給湯状態を熱源へ定期的に問い合わせる構成とすることで、使用する熱源の汎用性を向上させることができる。例えば、ECHONET Lite規格を用いることで、複数の機器を一括して管理することができる。
【0014】
本開示の第5態様に係る給湯システムは、屋内ネットワークに対して通信で接続されている熱源と、浴槽に設けられた排水栓の作動を制御する排水栓制御装置と、前記浴槽における入浴状態を検出して前記浴槽における入浴状態が異常か否かを示す二値信号を出力する異常検出部とを備え、前記排水栓制御装置は、前記屋内ネットワークと通信を行い、かつ前記屋内ネットワークとは独立した専用線によって接続された前記異常検出部であって、前記二値信号を出力する前記異常検出部と通信を行う通信部と、前記屋内ネットワークに接続されている熱源に対して前記浴槽への給湯状態を定期的に問い合わせて取得し、かつ前記異常検出部から前記二値信号を取得する取得部と、前記給湯状態が前記浴槽へ給湯している状態の場合に排水栓を閉めるように制御し、かつ前記浴槽における入浴状態が異常を示す場合に前記排水栓を開放するように制御する制御部と、を備える。
【0015】
本発明の第5態様によれば、屋内ネットワークと通信を行いつつ、入浴状態が異常か否かを示す単純な二値信号により入浴状態が異常を示す場合に排水栓を開放する構成とすることで、汎用性を高めつつ、浴槽における溺水などの異常に対して簡単な構成で、かつ確実に対処することが可能となる。
【発明の効果】
【0016】
本開示によれば、HA端子を利用して他の装置に直接接続したりネットワーク化したシステムに接続する場合と比べて、汎用性を高めつつ、浴槽における溺水等の異常に対して確実に対処可能な排水栓制御装置及び給湯システムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】本実施形態に係る給湯システムの概略構成を示す図である。
図2】排水栓制御装置のハードウェア構成を示すブロック図である。
図3】排水栓制御装置の機能構成を示すブロック図である。
図4】排水栓制御装置による排水栓制御処理の流れを示すフローチャートである。
図5】本実施形態の他の例に係る給湯システムの概略構成を示す図である。
図6】比較例に係る給湯システムの構成例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本開示の実施形態の一例を、図面を参照しつつ説明する。なお、各図面において同一または等価な構成要素および部分には同一の参照符号を付与している。また、図面の寸法比率は、説明の都合上誇張されており、実際の比率とは異なる場合がある。
【0019】
まず、本開示の実施形態を説明する前に、比較例について説明する。
図6は、比較例に係る給湯システム900の構成例を示す図である。図6に示した給湯システム900は、熱源920が浴槽930に給湯を開始する際に、排水栓制御装置910が排水栓931の状態をセンサ932から取得し、排水栓931が開栓状態にあれば排水栓931を閉栓するものである。排水栓制御装置910は、商用電源990からの交流電力を供給する電源980に接続することで、電力の供給を受ける。
【0020】
例えば、熱源920を操作する熱源専用リモコン921によって浴槽930への湯張りが指示されると、排水栓制御装置910は、熱源専用リモコン921から送られた湯張り信号を検知する。そして、排水栓制御装置910は、湯張り信号の検知に基づいてモータを駆動させることで、排水栓931の閉栓を行う。
【0021】
排水栓制御装置910、及び熱源専用リモコン921は、HA配線によってHA端子用インターフェースユニット(IFU)940と接続されている。従って、排水栓制御装置910、及び熱源専用リモコン921は、それぞれ図示しないHA端子を備える。
【0022】
さらに、拡張ECU(Electronic Control Unit)941をIFU940に接続することで、浴室に関係する装置を増設したり、浴室の外部から熱源920を制御したりすることができる。
【0023】
例えば、インターネット等の外部ネットワーク945に接続する場合は、拡張ECU941にルータ942を接続し、ルータ942を外部ネットワーク945に接続する。ルータ942を外部ネットワーク945に接続することで、サーバ950から熱源920の動作を制御することができる。サーバ950には、熱源920の動作を制御するための連携ソフト951がインストールされている。熱源920を動作させたいユーザは、スマートフォン等の外部端末960を用いて、宅内又は宅外からサーバ950に接続し、連携ソフト951を実行することで、熱源920を動作させることができ、例えば指定した時間になると浴槽930へ給湯を開始させることができる。
【0024】
また例えば、浴室暖房乾燥機などのHA装置971を拡張ECU941に接続するには、埋込HA端子970を別途設置して、埋込HA端子970を拡張ECU941にHA配線で接続し、HA装置971を埋込HA端子970にHA配線で接続する。
【0025】
しかし、図6に示したように、HA装置971の回路毎に埋込HA端子970(例えば、JEM-A端子を有するIFU)が必要となるため、装置の増設の際の設置及び接続が煩雑になる。
【0026】
ところで、HA装置971の一例として、入浴中の入浴者の浴室における入浴状態を検出して、入浴状態が異常な場合に入浴状態が異常であることを報知する見守り装置が知られている。浴槽における入浴状態の異常とは、入浴者の頭部が水没して溺水している状態等のように、入浴者が頭部を露出させつつ入浴している通常の入浴状態とは異なる入浴状態をいう。このような入浴状態が異常な場合は、迅速かつ確実に入浴状態が異常であることを報知することが要求される。また、例えば溺水等のような入浴状態が異常の場合は、排水栓931の開栓を行うことで、異常に対する対応を行うことが望まれる。ところが、比較例では、上述したように見守り装置用にHA装置971の回路毎に埋込HA端子970が必要であり、装置の増設の際の設置及び接続が煩雑になる。
【0027】
本開示の実施の形態では、浴槽に設けられた排水栓の作動を制御する排水栓制御装置であって、装置の接続にHA端子を利用する場合と比べて、浴槽における溺水などの異常に対して確実に対処可能な排水栓制御装置及び給湯システムを提供する。
【0028】
図1は、本実施形態に係る給湯システムの概略構成を示す図である。
【0029】
図1に示した給湯システム1は、熱源20が浴槽30に給湯を開始する際に、排水栓制御装置10が排水栓31の状態をセンサ32から取得し、排水栓31が開栓状態にあれば排水栓31を閉栓するものである。排水栓制御装置10は、商用電源90からの交流電力を供給する電源80に接続することで、電力の供給を受ける。
【0030】
熱源20は、上水道を加熱して給湯管に湯を供給する。熱源20は、屋内ネットワーク45に接続するため、専用線等でHEMS(Home Energy Management System)アダプタ41と接続されている。HEMSアダプタ41は、所定の規格、例えばECHONET Lite規格に対応したものである。
【0031】
熱源専用リモコン21は、熱源20を遠隔操作するためのリモコンであり、例えば台所、浴室内に設置される。熱源20は、熱源専用リモコン21で指定された温度に水を温め、熱源専用リモコン21からの指示に基づいて浴槽30へ給湯する。また、熱源20は、指定された時刻になると、浴槽30への給湯を開始する機能を有する。本実施形態では、熱源20は、自動的に浴槽30へ給湯を行うかどうかの設定である風呂自動モード設定を有する。指定された時刻になり、風呂自動モード設定が「切」から「入」に変化すると、熱源20は、自動的に浴槽30へ給湯を行い、所定の給湯量に達すると給湯を停止するとともに、指定された温度に浴槽30の湯を保温する。風呂自動モード設定は、熱源専用リモコン21又はHEMSコントローラ43によって設定されてもよく、後述の外部端末60によって設定されてもよい。
【0032】
本実施形態に係る排水栓制御装置10は、LAN等の屋内ネットワーク45に接続されている熱源20に対して、浴槽30への給湯状態を定期的に問い合わせて取得する。排水栓制御装置10は、給湯状態の問い合わせに、予め定められた規格、例えばECHONET Lite規格を用いている。給湯状態とは、熱源20から浴槽への給湯に関する状態をいい、給湯を待機している状態、給湯を開始した状態、給湯している状態、給湯を停止している状態、給湯が完了した状態等が挙げられる。そして、排水栓制御装置10は、風呂自動モード設定が「切」から「入」に変化して、給湯状態が浴槽30へ給湯している状態の場合に、モータを駆動させることで排水栓31を閉めるように制御する。
【0033】
排水栓制御装置10は、ルータ40と接続されることで、LAN等の屋内ネットワーク45に接続される。HEMSアダプタ41はルータ40と接続される。このように排水栓制御装置10及び熱源20が通信で接続されることで、熱源20に対して、浴槽30への給湯状態を定期的に問い合わせて取得することができる。
【0034】
また、排水栓制御装置10は、屋内ネットワーク45とは独立した専用線によって異常検出装置47に接続される。この独立した専用線は、有線接続又は無線接続によって排水栓制御装置10と異常検出装置47とに専用に接続される。異常検出装置47は、浴槽における異常検出装置であって、入浴者の浴槽における入浴状態を検出して浴槽における入浴状態が異常か否かを示すオンオフ信号等の二値信号を出力する通信を行う。図1に示した例では、入浴者の入浴状態を見守る装置であって、入浴者の溺水を検出する溺水センサを備えた見守り装置が示されている。このように排水栓制御装置10に見守り装置等の異常検出装置47が専用線の二値信号による通信で接続されることで、複雑な接続等の構成が要求されることなく、入浴者の浴槽における入浴状態を示す情報を簡単な構成で取得することができる。
【0035】
溺水センサの一例には、浴室の天井に設けられて浴槽へ向けて音波を放射し、その反射波により高さを検出する検出器が挙げられる。この場合、放射及び反射による音波により、浴槽における水面の高さと入浴者の頭部の高さを検出し、検出結果を比較して両者の高さが予め定めた範囲内のときに溺水と検知することが可能である。溺水センサの他例には、浴室リモコンに備える赤外線センサにより位置を検出する検出器が挙げられる。この場合、浴室に設置された熱源20を操作するための浴室リモコンに赤外線センサを備え、入浴中における入浴者の頭部の位置を検出し、その頭部の位置が予め定めた水面位置又は給湯により定まる水面位置より下の位置であるときに溺水と検知することが可能である。また、溺水センサのその他の例には、浴槽における水位を検出する検出器が挙げられる。この場合、入浴中の水位を検出し、入浴者の頭部が水没して溺水している状態の水位に対して予め定めた閾値を超える水位のときに溺水と検知することが可能である。
【0036】
また、排水栓制御装置10は、専用線によって入浴状態が異常を示す信号を取得できるので、例えばネットワークを介して信号を受け取る場合における受信不良(例えば、UDP:User Datagram Protocol、通信プロトコルによる受信不良)が生じる虞はない。このため、入浴状態が異常を示す信号をネットワークを介して受信する場合と比べて、確実に入浴状態が異常を示す信号を取得できる。
【0037】
さらに、排水栓制御装置10は、屋内ネットワーク45とは独立した専用線によって警報装置等の報知装置48と接続される。報知装置48は、浴槽における異常を報知する装置であって、排水栓制御装置10からの二値信号によって少なくとも浴槽における入浴状態が異常の場合に報知を行う。図1に示した例では、入浴者の入浴状態が異常であるときに警報を報知する警報装置が示されている。このように排水栓制御装置10に報知装置48が二値信号による通信で接続されることで、複雑な接続等の構成が要求されることなく、入浴者の浴槽における入浴状態(例えば異常)を報知するための情報を出力することができる。また、専用線によって入浴状態が異常を示す信号を出力できるので、例えばネットワークを介して信号を送信する場合における送信不良が生じる虞はない。このため、入浴状態が異常を示す信号をネットワークを介して送信する場合と比べて、確実に入浴状態が異常を示す信号を報知装置48へ出力できる。
【0038】
さらにまた、詳細は後述するが、排水栓制御装置10は、屋内ネットワーク45を介して屋内装置42に、浴槽における異常を報知する機能を有する。図1に示した例では、入浴者の入浴状態が異常であるときに、入浴者の入浴状態が異常であることを示す情報を、照明、インターホン、及びAV(Audio Visual)機器に出力して、入浴状態の異常を屋内に知らせることが可能である。
【0039】
また、給湯システム1は屋内ネットワーク45で各装置が繋がることで、給湯システム1に接続する装置に汎用性があり、比較例と比べて装置の増設が容易となっている。図1に示した例では、ルータ40に照明、インターホン、及びAV機器等の屋内装置42を接続した例が示されている。また、図1には、ルータ40にHEMSコントローラ43を接続し、HEMSコントローラ43に太陽光パネル等の発電装置44を接続した例が示されている。HEMSコントローラ43は、所定の規格、例えばECHONET Lite規格に対応したものであってもよい。熱源20がECHONET Lite規格に対応したものであれば、HEMSコントローラ43から熱源20に対して給湯を指示することができる。
【0040】
また、図1には、ルータ40がインターネット等の宅外ネットワーク46でサーバ50と接続されている例が示されている。ルータ40を宅外ネットワーク46に接続することで、サーバ50から熱源20の動作を制御することができる。サーバ50には、熱源20の動作を制御するための連携ソフト51がインストールされている。熱源20を動作させたいユーザは、スマートフォン等の外部端末60を用いて、宅内又は宅外からサーバ50に接続し、連携ソフト51を実行することで、熱源20を動作させることができる。例えば、熱源20を動作させたいユーザは、外部端末60を用いて、宅内又は宅外からサーバ50に接続することで、指定した時間になると浴槽30へ給湯を開始させることができる。
【0041】
また、図1のように装置が接続されていることで、外部端末60は、ルータ40に接続されている熱源20以外の装置を外出先等から制御することができる。例えば、外部端末60は、外出先等から発電装置44の発電状況を取得して、提示することができる。また例えば、外部端末60は、外出先等から浴室装置や屋内装置42を制御することができる。
【0042】
図2は、排水栓制御装置10のハードウェア構成を示すブロック図である。
【0043】
図2に示すように、排水栓制御装置10は、CPU(Central Processing Unit)11、ROM(Read Only Memory)12、RAM(Random Access Memory)13、ストレージ14、通信インタフェース(I/F)15、及び入出力インタフェース(I/F)17を有する。各構成は、バス16を介して相互に通信可能に接続されている。
【0044】
CPU11は、中央演算処理ユニットであり、各種プログラムを実行したり、各部を制御したりする。すなわち、CPU11は、ROM12またはストレージ14からプログラムを読み出し、RAM13を作業領域としてプログラムを実行する。CPU11は、ROM12またはストレージ14に記録されているプログラムにしたがって、上記各構成の制御および各種の演算処理を行う。本実施形態では、ROM12またはストレージ14には、浴槽30に設けられた排水栓31の作動を制御する排水栓制御プログラムが格納されている。
【0045】
ROM12は、各種プログラムおよび各種データを格納する。RAM13は、作業領域として一時的にプログラムまたはデータを記憶する。ストレージ14は、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)またはフラッシュメモリ等の記憶装置により構成され、オペレーティングシステムを含む各種プログラム、および各種データを格納する。
【0046】
通信インタフェース15は、熱源20等の他の機器と通信するためのインタフェースであり、例えば、イーサネット(登録商標)等の規格を用いることが可能である。なお、他の通信規格として、FDDI、及びWi-Fi(登録商標)等の規格を用いてよい。また、排水栓制御装置10は排水栓31及びセンサ32と専用の通信線で接続されており、排水栓31に信号を送出したり、センサ32から信号を受信したりするための通信線はバス16に直結される。
【0047】
入出力インタフェース17は、異常検出装置47及び報知装置48と通信するためのインタフェースであり、二値信号による通信を可能とするように構成されている。
【0048】
上記の排水栓制御プログラムを実行する際に、排水栓制御装置10は、上記のハードウェア資源を用いて、各種の機能を実現する。排水栓制御装置10が実現する機能構成について説明する。
【0049】
図3は、排水栓制御装置10の機能構成の例を示すブロック図である。
【0050】
図3に示すように、排水栓制御装置10は、機能構成として、通信部100、取得部101及び制御部102を有する。各機能構成は、CPU11がROM12またはストレージ14に記憶された排水栓制御プログラムを読み出し、実行することにより実現される。
【0051】
通信部100は、屋内ネットワーク45に対して通信で接続されている熱源20に対して、浴槽30への給湯状態を問い合わせる通信を行う。また、通信部100は、専用線を介して接続されている異常検出装置47及び報知装置48に対する二値信号による通信を行う。
【0052】
取得部101は、通信部100によって、熱源20に対して、浴槽30への給湯状態を定期的に問い合わせて取得する。取得部101は、排水栓制御装置10が動作している場合に、定期的な問合せによる浴槽30への給湯状態の取得を継続して実行する。また、取得部101は、通信部100によって、異常検出装置47から出力された二値信号を取得する。
【0053】
制御部102は、浴槽30に設けられた排水栓31の作動を制御する。具体的には、制御部102は、取得部101が取得した給湯状態が浴槽30へ給湯している状態の場合に排水栓31を閉めるようにモータを制御する。また、制御部102は、取得部101で取得された二値信号が、溺水等のように浴槽における入浴状態の異常を示す場合に排水栓31を開くように制御する。なお、制御部102は、給湯状態が浴槽30へ給湯している状態のときに、入浴状態の異常を示す場合は、入浴状態の異常を優先し、排水栓31を開くように制御する。
【0054】
なお、制御部102は、取得部101で取得された二値信号が、浴槽における入浴状態の異常を示す場合に、報知装置48に対して二値信号を出力するように通信部100を制御することが可能である。また、制御部102は、浴槽における入浴状態の異常を示す場合、入浴状態が異常であることを示す情報を出力させるべく、屋内ネットワーク45を介して照明、インターホン、及びAV機器に通信を行うように通信部100を制御することも可能である。
【0055】
次に、排水栓制御装置10の作用について説明する。
【0056】
図4は、排水栓制御装置10による排水栓制御処理の流れを示すフローチャートである。CPU11がROM12又はストレージ14から排水栓制御プログラムを読み出して、RAM13に展開して実行することにより、排水栓制御処理が行なわれる。なお、排水栓制御装置10が排水栓制御処理を開始する時点では、熱源20の風呂自動モード設定は「切」である。
【0057】
排水栓制御装置10が起動すると、最初に、CPU11は排水栓イニシャル処理を実行する(ステップS100)。CPU11は、排水栓イニシャル処理としては、例えば、排水栓31を作動させるモータ(図示せず)の動作チェック、及び、モータの動作による排水栓31の作動チェック等を実行する。なお、排水栓イニシャル処理に失敗すると、CPU11は、処理に失敗した旨の信号を屋内ネットワーク45に出力してもよい。排水栓イニシャル処理に失敗した旨の情報は、例えば熱源専用リモコン21又はHEMSコントローラ43に出力してもよい。
【0058】
次に、CPU11は、ステップS102で、屋内ネットワーク45を通じて熱源20の風呂自動モード設定を取得し、取得した設定を前回値とする。
【0059】
次に、CPU11は、ステップS104で、異常検出装置47から出力された二値信号を取得する。
【0060】
次に、CPU11は、ステップS106で、異常検出装置47からの二値信号が、溺水等のように浴槽における入浴状態の異常を示すオン信号であるかどうかを判定する。
【0061】
次に、CPU11は、ステップS106の判定の結果、入浴状態の異常を示していないオフ信号の場合(ステップS106で否定判定)、ステップS108で、所定のポーリング間隔を計時するタイマ処理を実行する。所定のポーリング間隔は、例えば数秒~数十秒程度である。ここで、ポーリング間隔の間も入浴状態の異常を検出できるようにステップS104からステップS106の処理を繰り返してもよい。
【0062】
所定のポーリング間隔が経過すると、CPU11は、ステップS110で、再び屋内ネットワーク45を通じて熱源20の風呂自動モード設定を取得し、取得した設定を今回値とする。
【0063】
次に、CPU11は、ステップS112で、取得した設定の前回値と今回値とを比較し、前回値と今回値とが等しいかどうか判定する。
【0064】
ステップS112の判定の結果、前回値と今回値とが等しい場合は(ステップS112で肯定判定)、CPU11は、ステップS118で、前回値に今回値の値を代入し、ステップS104に処理を戻す。
【0065】
一方、ステップS112の判定の結果、前回値と今回値とが等しくない場合は(ステップS112で否定判定)、CPU11は、ステップS114で、風呂自動モード設定の今回値が「入」であるかどうか判定する。
【0066】
ステップS114の判定の結果、風呂自動モード設定の今回値が「入」であった場合は(ステップS114で肯定判定)、CPU11は、ステップS116で、センサ32から排水栓31の状態を取得し、排水栓31が開栓状態であれば閉栓する閉栓処理を実行する。なお、CPU11は、排水栓31の閉栓処理が完了すると、完了した旨を屋内ネットワーク45に出力してもよい。そして、熱源20は、閉栓処理の完了の通知を受けて、浴槽30への給湯を開始してもよい。一方、ステップS114の判定の結果、風呂自動モード設定の今回値が「入」でなかった場合は(ステップS114で否定判定)、風呂自動モード設定が「入」から「切」に切り替わったと判断し、CPU11はステップS116の処理をスキップする。続いて、CPU11は、ステップS118で前回値に今回値の値を代入し、ステップS104へ処理を戻す。
【0067】
CPU11は、上記ステップS116の排水栓31の閉栓処理において、モータの不具合等の何らかの理由で排水栓31が閉栓できなかった場合は、閉栓処理に失敗した旨の信号を屋内ネットワーク45に出力してもよい。閉栓処理に失敗した旨の情報は、例えば熱源専用リモコン21又はHEMSコントローラ43に出力してもよい。さらに、CPU11は、閉栓処理に失敗すると、失敗した旨の通知を熱源20に出力し、熱源20から浴槽30への給湯を停止してもよい。
【0068】
排水栓制御装置10は、上述した一連の動作を実行することで、屋内ネットワーク45に通信で接続される熱源からの浴槽への給湯状態を監視し、排水栓31の閉栓を適切に行うことができる。また、排水栓制御装置10は、屋内ネットワーク45を通じて熱源からの浴槽への給湯状態を監視することで、HA端子を利用する場合と比べて浴室に関係するシステムの汎用性を向上させることができる。
【0069】
一方、CPU11は、ステップS106の判定の結果、溺水等のように入浴状態の異常を示しているオン信号の場合(ステップS106で肯定判定)、ステップS120に処理を移行し、排水栓31が閉栓状態であれば開栓する排水栓31の開栓処理を実行する。
【0070】
次に、CPU11は、ステップS122で、ポーリング停止処理を実行する。ポーリング停止処理は、熱源20の風呂自動モード設定を取得する通信を所定のポーリング間隔で実行するときに生じる虞がある、システムにおける通信障害(通信トラフィックの増大)を回避または少なくとも抑制する通信障害対応処理である。
【0071】
なお、本実施形態の排水栓制御装置10は、浴槽における入浴状態が異常を示す場合、他の装置と連携を図ることが可能である。具体的には、CPU11は、ステップS124からステップS128の何れか又は全ての処理を実行することが可能である。
【0072】
ステップS124では、CPU11は、熱源20に対して、給湯を停止する要請を行う給湯停止処理を実行する。これにより、排水栓31が開栓された状態における浴槽30への継続的な給湯が停止され、不要な給湯の継続を回避することが可能になる。また、入浴者が溺水状態の場合に継続的な給湯による入浴者の溺水状態の継続を回避することが可能になる。
【0073】
ステップS126では、CPU11は、専用線により接続されている報知装置48へ二値信号による緊急信号を出力する緊急警報処理を実行する。緊急警報処理は、入浴状態が異常の場合に異常を示す二値信号(例えばオン信号)である緊急信号を報知装置48へ出力することによって、報知装置48から緊急警報を報知させる緊急信号出力処理である。これによって、浴槽における入浴状態が異常であることを浴室外に報知し確認させることが可能になる。
【0074】
ステップS128では、CPU11は、屋内ネットワーク45を介して屋内装置42によって入浴状態の異常を知らせる異常報知処理を実行する。異常報知処理の一例には、入浴状態の異常を知らせるための照明の点滅、インターホンの鳴動、及びAV機器の鳴動を実行させるための情報の出力、又は照明、インターホン、及びAV機器に対する通信による制御が挙げられる。また、異常報知処理の他例には、外部端末60への入浴状態の異常を知らせるためのメッセージ情報の出力が挙げられる。メッセージ情報は、例えば熱源専用リモコン21又はHEMSコントローラ43に出力してもよい。これによって、浴槽における入浴状態が異常であることを、浴室外において確認させることが可能になる。
【0075】
次に、CPU11は、ステップS130で、浴槽における入浴状態の異常が解除されたかどうかを判定する。ステップS130における判定は、異常検出装置47の出力信号である二値信号が、入浴状態の異常を示していないオフ信号に切り替わったかどうかを判定すればよい。
【0076】
ステップS130の判定の結果、入浴状態の異常が解除されていない場合は(ステップS130で否定判定)、CPU11は、ステップS120に処理を戻して、上述した処理を繰り返す。
【0077】
一方、ステップS130の判定の結果、入浴状態の異常が解除された場合は(ステップS130で肯定判定)、CPU11は、ステップS132で、復帰処理を実行した後に、ステップS104に処理を戻す。復帰処理の一例には、CPU11が、排水栓31の動作チェック、熱源20の風呂自動モード設定(「切」)、異常時に処理したポーリング停止を解除する等の処理が挙げられる。
【0078】
以上説明したように本実施形態に係る排水栓制御装置10は、自動的に浴槽30へ給湯を行う風呂自動モードの利便性を提供しつつ、溺水等の入浴状態が異常の場合には排水栓31を開栓し、緊急排水を行う緊急対応が可能になる。従って、HA端子を利用して他の装置に直接接続したりネットワーク化したシステムに接続する場合と比べて、汎用性を高めつつ、浴槽における溺水等の異常に対して確実に対処することが可能になる。また、入浴状態が異常であることを専用線による二値信号の取得で行うので、複雑な接続等の構成が要求されることなく、浴槽における入浴状態の異常を簡単な構成で、かつ確実に取得することができる。
【0079】
上述した排水栓制御装置10は、排水栓制御装置10と、異常検出装置47及び報知装置48とを専用線で接続した場合を説明したが(図1)、本開示はこれに限定されるものではない。専用線の他例として、図5に示すように、異常検出装置47及び報知装置48とをHA配線で接続してもよい。
【0080】
具体的には、異常検出装置47である見守り装置における溺水センサと排水栓制御装置10との通信にHAを利用することができる。排水栓制御装置10は、通信部100で、溺水センサからの溺水信号をHAを利用した二値信号による通信を行い、取得部101で、入浴状態が異常であることを示す二値信号を取得する。排水栓制御装置10は、制御部102で、入浴状態が異常の場合には排水栓31を開栓し、排水栓31が開栓したことを示すモニタ信号と、溺水センサからの溺水信号と、浴槽における入浴状態が異常であることを示すその他の情報とを、異常検出装置47を介して報知装置48に伝達するように通信部100を制御する。これによって、報知装置48を確認した、例えば外部の管理人や報知装置48に連動した駆け付けサービス等の装置管理者が入浴状態の詳細を把握でき、例えば、救命の手配などの適切な対処が可能となる。
【0081】
なお、上記各実施形態でCPUがソフトウェア(プログラム)を読み込んで実行した排水栓制御処理を、CPU以外の各種のプロセッサが実行してもよい。この場合のプロセッサとしては、FPGA(Field-Programmable Gate Array)等の製造後に回路構成を変更可能なPLD(Programmable Logic Device)、及びASIC(Application Specific Integrated Circuit)等の特定の処理を実行させるために専用に設計された回路構成を有するプロセッサである専用電気回路等が例示される。また、排水栓制御処理を、これらの各種のプロセッサのうちの1つで実行してもよいし、同種又は異種の2つ以上のプロセッサの組み合わせ(例えば、複数のFPGA、及びCPUとFPGAとの組み合わせ等)で実行してもよい。また、これらの各種のプロセッサのハードウェア的な構造は、より具体的には、半導体素子等の回路素子を組み合わせた電気回路である。
【0082】
また、上記各実施形態では、排水栓制御処理のプログラムがROMまたはストレージに予め記憶(インストール)されている態様を説明したが、これに限定されない。プログラムは、CD-ROM(Compact Disk Read Only Memory)、DVD-ROM(Digital Versatile Disk Read Only Memory)、及びUSB(Universal Serial Bus)メモリ等の非一時的(non-transitory)記録媒体に記録された形態で提供されてもよい。また、プログラムは、ネットワークを介して外部装置からダウンロードされる形態としてもよい。
【符号の説明】
【0083】
1 給湯システム
10 排水栓制御装置
20 熱源
30 浴槽
45 屋内ネットワーク
46 宅外ネットワーク
47 異常検出装置
図1
図2
図3
図4
図5
図6