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特許7411623工事管理の方法、システム、プログラム、装置および記録媒体
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-12-27
(45)【発行日】2024-01-11
(54)【発明の名称】工事管理の方法、システム、プログラム、装置および記録媒体
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/08 20120101AFI20231228BHJP
   G06Q 10/063 20230101ALI20231228BHJP
【FI】
G06Q50/08
G06Q10/063
【請求項の数】 11
(21)【出願番号】P 2021193040
(22)【出願日】2021-11-29
(65)【公開番号】P2023079536
(43)【公開日】2023-06-08
【審査請求日】2023-01-13
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】000229564
【氏名又は名称】株式会社バルカー
(74)【代理人】
【識別番号】100083725
【弁理士】
【氏名又は名称】畝本 正一
(74)【代理人】
【識別番号】100140349
【弁理士】
【氏名又は名称】畝本 継立
(74)【代理人】
【識別番号】100153305
【弁理士】
【氏名又は名称】畝本 卓弥
(74)【代理人】
【識別番号】100206933
【弁理士】
【氏名又は名称】沖田 正樹
(72)【発明者】
【氏名】山邊 雅之
【審査官】永野 一郎
(56)【参考文献】
【文献】特開2010-055191(JP,A)
【文献】特開2009-003750(JP,A)
【文献】特開2009-301273(JP,A)
【文献】特開2006-024035(JP,A)
【文献】特開2021-149185(JP,A)
【文献】特開2021-064265(JP,A)
【文献】特開2013-134686(JP,A)
【文献】国際公開第2021/005717(WO,A1)
【文献】特開2008-065428(JP,A)
【文献】特開2015-049710(JP,A)
【文献】特開2004-076404(JP,A)
【文献】特開平06-044255(JP,A)
【文献】特開2016-048543(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2009/0210277(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピュータにより実行される工事管理方法であって、
前記コンピュータの情報処理部が、データベース対応する機器情報、管理機能を特定する情報のいずれか一方または両方を関連付けて記録された全てのタスク情報の中から、入力もしくは設定された前記機器情報、前記管理機能を特定する情報のいずれか一方または両方に基づいて、前記管理機能ごとに管理対象として特定したタスク情報を抽出し、該タスク情報を前記管理機能に基づいて格納て二以上のタスク管理テーブルを作成する工程と、
前記コンピュータの情報入力部が、特定の前記タスク管理テーブルにタスクごとの実績情報を入力する工程と、
前記情報処理部が、前記情報入力部から取得した前記実績情報を他の前記タスク管理テーブルの何れかまたは二以上に反映させる工程と、
前記コンピュータの情報提示部が、前記実績情報の変遷を表す前記タスク管理テーブルの何れかまたは二以上を提示する工程と、
を含むことを特徴とする工事管理方法。
【請求項2】
前記情報処理部は、前記タスク管理テーブルに対する少なくとも閲覧、入力、改定の処理を許可する権限を設定し、該権限と複数の管理者の階級情報とを関連付けるとともに、複数の前記管理者の端末装置に前記管理機能ごとの前記タスク管理テーブルを提示する工程を含む、請求項1に記載の工事管理方法。
【請求項3】
前記情報処理部が、一方の管理者によって前記実績情報が入力された特定の前記タスク管理テーブル内のタスク情報に関連付けられた他の前記タスク管理テーブル内のタスク情報に対し、前記実績情報または前記実績情報に基づいて生成された情報を入力するとともに、他方の管理者に対して前記実績情報が反映された他の前記タスク管理テーブルまたは前記実績情報の変遷を示す情報を提示する工程と、
を含む、請求項1または請求項2に記載の工事管理方法。
【請求項4】
二以上のタスク情報が格納されたデータベースと、
前記データベース対応する機器情報、管理機能を特定する情報のいずれか一方または両方を関連付けて記録された全てのタスク情報の中から、入力もしくは設定された前記機器情報、前記管理機能を特定する情報のいずれか一方または両方に基づいて、前記管理機能ごとに管理対象として特定したタスク情報を抽出し、該タスク情報を前記管理機能に基づいて格納て二以上のタスク管理テーブルを作成する情報処理部と、
特定の前記タスク管理テーブルにタスクごとの実績情報を入力する情報入力部と、
を備え、前記情報処理部が、前記情報入力部から取得した前記実績情報を他の前記タスク管理テーブルの何れかまたは二以上に反映させることを特徴とする工事管理システム。
【請求項5】
さらに、前記情報処理部が、前記タスク管理テーブルに対する少なくとも閲覧、入力、改定を許可する権限を設定し、該権限と複数の管理者の階級とを関連付けるとともに、複数の前記管理者の端末装置に前記管理機能ごとの前記タスク管理テーブルを提示することを特徴とする請求項4に記載の工事管理システム。
【請求項6】
さらに、前記実績情報の変遷を表す前記タスク管理テーブルの何れかまたは二以上を提示する情報提示部を備えることを特徴とする請求項4または5に記載の工事管理システム。
【請求項7】
コンピュータによって実行されるプログラムであって、
データベース対応する機器情報、管理機能を特定する情報のいずれか一方または両方を関連付けて記録された全てのタスク情報の中から、入力もしくは設定された前記機器情報、前記管理機能を特定する情報のいずれか一方または両方に基づいて、前記管理機能ごとに管理対象として特定したタスク情報を抽出し、該タスク情報を前記管理機能に基づいて格納て二以上のタスク管理テーブルを作成する機能と、
情報入力部により特定の前記タスク管理テーブルに入力されたタスクごとの実績情報を取得する機能と、
前記情報入力部から取得した前記実績情報を他の前記タスク管理テーブルの何れかまたは二以上に反映させる機能と、
前記実績情報の変遷を表す前記タスク管理テーブルの何れかまたは二以上を情報提示部に提示する機能と、
を前記コンピュータに実行させるためのプログラム。
【請求項8】
前記タスク管理テーブルに対する少なくとも閲覧、入力、改定の処理を許可する権限を設定し、該権限と複数の管理者の階級情報とを関連付けるとともに、複数の前記管理者の端末装置に前記管理機能ごとの前記タスク管理テーブルを提示する機能を前記コンピュータに実行させるための請求項7に記載のプログラム。
【請求項9】
一方の管理者によって前記実績情報が入力された特定の前記タスク管理テーブル内のタスク情報に関連付けられた他の前記タスク管理テーブル内のタスク情報を読み出す機能と、
前記実績情報を読み出し、または前記実績情報に基づいて入力情報を生成する機能と、
他の前記タスク管理テーブルに対して前記実績情報または前記入力情報を入力するとともに、他方の管理者に対して前記実績情報が反映された他の前記タスク管理テーブルまたは前記実績情報の変遷を示す情報を提示する機能と、
を前記コンピュータに実行させるための請求項7または請求項8に記載のプログラム。
【請求項10】
コンピュータにより工事を管理する工事管理装置であって、
装置筐体と、
二以上のタスク情報が格納されたデータベースを備える記憶部と、
前記データベース対応する機器情報、管理機能を特定する情報のいずれか一方または両方を関連付けて記録された全てのタスク情報の中から、入力もしくは設定された前記機器情報、前記管理機能を特定する情報のいずれか一方または両方に基づいて、前記管理機能ごとに管理対象として特定したタスク情報を抽出し、該タスク情報を前記管理機能に基づいて格納て二以上のタスク管理テーブルを作成する情報処理部と、
特定の前記タスク管理テーブルにタスクごとの実績情報を入力する情報入力部と、
を備え、前記情報処理部が、前記情報入力部から取得した前記実績情報を他の前記タスク管理テーブルの何れかまたは二以上に反映させることを特徴とする工事管理装置。
【請求項11】
請求項7ないし請求項9の何れかの請求項に記載のプログラムを格納する記録媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、たとえば石油精製プラントの定修工事や検査を含む工事計画などの管理を行う管理技術に関する。
【背景技術】
【0002】
熱交換システムを含む石油精製プラント設備における定修工事、もしくは定修工事に必要な準備工事がプラントを運用するオーナー会社から協力会社に発注される。斯かる定修工事ではプラントの運転を停止して実行するため、迅速な処理が必要である上、工事の進捗、定修後の検査などを含む安心・安全のための管理が不可欠である。
【0003】
保守点検などの進捗管理に関し、リスト作成要求を受けたリスト作成手段が確認事項データベースにある保守点検事項を選出してチェックリストを作成し、このチェックリストを端末装置に配信し、このチェックリストに従って実施した保守点検や測定事項などの確認事項について端末装置を通してサーバ装置に取り込んで確認事項データベースに記憶し、要求により端末装置に配信することが知られている(たとえば、特許文献1)。
【0004】
工事の進捗管理に関し、建設工事にあっては、記憶手段が複数の工程からなる工事計画、工事計画の進捗情報、人または重機を含むリソースの投入計画を蓄積し、実績情報取得手段が各工程の進捗率と、リソースの投入実績とを取得し、歩掛り検討手段がリソースの投入実績から換算される実績歩掛りとリソースの投入計画から換算される計画歩掛りとを比較して工事の今後の歩掛りを決定し、仕事量算出手段が今後の歩掛りに基づいて残り物量や作業量を算出することが知られている(たとえば、特許文献2)。
【0005】
建設工事の進捗管理に関し、工事計画支援システムと、検査予定に関するデータを蓄積する検査予定データベース、検査予定と実績を統合した検査進捗データを蓄積する検査予実データベースとを有し、検査の進捗状況を工事進捗の物量に換算した工事進捗データを、工事計画支援システムに伝送する進捗確認システムとを組み合わせ、区画別工程と事進捗データを統合させ、工事進捗を表すチャート稲妻表示を付した工程表を表示することが知られている(たとえば、特許文献3)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【文献】特開2004-227307号公報
【文献】特開2013-45308号公報
【文献】特開2010-282496号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
石油精製プラントに含まれる熱交換システムの定修工事等では、発注者がプラントを運用するオーナー会社、その受注者が工事処理およびその管理を請け負う協力会社である。定修工事の対象が熱交換システムであれば、そのシステムには仕様が異なるなどの複数の熱交換器の他、多数の併設機器が含まれる。定修工事は熱交換システムを停止して行うことから、その停止期間を最小化するための工事期間が求められる。その他、システム仕様、定修のためのコストなどの要素も検討事項として加わる。
【0008】
定修工事の発注者においては、その進捗管理に加え、その進捗に応じた検査などが主要な処理事項である。これに対し、受注者は、発注者のコンセプト、定修対象であるシステムの全体像を把握し、定修計画を策定して工事処理を実行し、発注者の検査を随時に受けて定修工事を完了することが求められる。
定修工事には工事の進捗、報告、検査許可、確認などの複数の工程が存在する。たとえば、ひとつの機器の定修工事が完了すれば、その完了の報告を受けた発注者から検査許可を受け、その検査結果が基準を満たすなど、合格域に達しなければ、次の工程に進むことができない。これは安全面からすれば優れた管理であるが、発注者の検査担当に工事の進捗が委ねられるなどの課題もある。発注者と受注者との間での情報共有が不可欠であるが、これが不十分であると、検査機器の位置の探索などのベーシックな点で工程間の時間的ロスを誘発するという課題がある。
【0009】
定修工事の管理では、たとえば工程、進捗状況、工事の品質などの管理種別があり、これらについてそれぞれ作成した管理シートを利用している。そのため1の作業項目に対する管理を行う場合でも、管理種別ごとの管理シートを探し出し、それぞれに同一または関連する事項を記入する必要があった。また、このように別々に作成された管理シートに対して関連付けを行うには手作業で多数の工程を経る必要がある。石油生成プラントにある多数の設備や機器もしくは管理箇所ごとに管理シートが用いられるため、これらの関連性の探索や設定には膨大な労力が必要となる。
また定修工事の管理には、多数の作業項目があるため、複数の管理シートの読み出しにおいて人為的なミスが生じる可能性が高くなるという課題がある。
そして、工事者や管理者が工事の進捗などのステータス情報の他、工事の進捗に関して確認に手間取ると、工事を遅延化させてしまうという課題がある。
【0010】
斯かる課題について、特許文献1ないし特許文献3に開示された構成では本開示が提示する課題を解決することはできない。
【0011】
本開示の発明者は、熱交換システムなどの定修工事の管理に関し、複数の管理機能の間でタスクごとの実績情報を共有させることで、進捗管理などの負荷の軽減、定修の時間短縮とともに、信頼性を高めることができるとの知見を得た。
【0012】
そこで、本開示の目的は、上記課題及び上記知見に鑑み、定修工事や検査などの効率化とともに作業品質の向上を図ることにある。
【課題を解決するための手段】
【0013】
上記目的を達成するため、本開示の工事管理方法の一側面は、コンピュータにより実行される工事管理方法であって、前記コンピュータの情報処理部が、データベース対応する機器情報、管理機能を特定する情報のいずれか一方または両方を関連付けて記録された全てのタスク情報の中から、入力もしくは設定された前記機器情報、前記管理機能を特定する情報のいずれか一方または両方に基づいて、前記管理機能ごとに管理対象として特定したタスク情報を抽出し、該タスク情報を前記管理機能に基づいて格納て二以上のタスク管理テーブルを作成する工程と、前記コンピュータの情報入力部が、特定の前記タスク管理テーブルにタスクごとの実績情報を入力する工程と、前記情報処理部が、前記情報入力部から取得した前記実績情報を他の前記タスク管理テーブルの何れかまたは二以上に反映させる工程と、前記コンピュータの情報提示部が、前記実績情報の変遷を表す前記タスク管理テーブルの何れかまたは二以上を提示する工程とを含む。
【0014】
この工事管理方法において、前記情報処理部は、前記タスク管理テーブルに対する少なくとも閲覧、入力、改定の処理を許可する権限を設定し、該権限と複数の管理者の階級情報とを関連付けるとともに、複数の前記管理者の端末装置に前記管理機能ごとの前記タスク管理テーブルを提示する工程を含む。
【0015】
この工事管理方法において、前記情報処理部が、一方の管理者によって前記実績情報が入力された特定の前記タスク管理テーブル内のタスク情報に関連付けられた他の前記タスク管理テーブル内のタスク情報に対し、前記実績情報または前記実績情報に基づいて生成された情報を入力するとともに、他方の管理者に対して前記実績情報が反映された他の前記タスク管理テーブルまたは前記実績情報の変遷を示す情報を提示する工程を含む。
【0016】
上記目的を達成するため、本開示の工事管理システムの一側面は、二以上のタスク情報が格納されたデータベースと、前記データベース対応する機器情報、管理機能を特定する情報のいずれか一方または両方を関連付けて記録された全てのタスク情報の中から、入力もしくは設定された前記機器情報、前記管理機能を特定する情報のいずれか一方または両方に基づいて、前記管理機能ごとに管理対象として特定したタスク情報を抽出し、該タスク情報を前記管理機能に基づいて格納て二以上のタスク管理テーブルを作成する情報処理部と、特定の前記タスク管理テーブルにタスクごとの実績情報を入力する情報入力部と、を備え、前記情報処理部が、前記情報入力部から取得した前記実績情報を他の前記タスク管理テーブルの何れかまたは二以上に反映させる。
この工事管理システムにおいて、さらに、前記情報処理部が、前記タスク管理テーブルに対する少なくとも閲覧、入力、改定を許可する権限を設定し、該権限と複数の管理者の階級とを関連付けるとともに、複数の前記管理者の端末装置に前記管理機能ごとの前記タスク管理テーブルを提示する
【0017】
この工事管理システムにおいて、さらに、前記実績情報の変遷を表す前記タスク管理テーブルの何れかまたは二以上を提示する情報提示部を備える。
【0018】
上記目的を達成するため、本開示のプログラムの一側面は、コンピュータによって実行されるプログラムであって、データベース対応する機器情報、管理機能を特定する情報のいずれか一方または両方を関連付けて記録された全てのタスク情報の中から、入力もしくは設定された前記機器情報、前記管理機能を特定する情報のいずれか一方または両方に基づいて、前記管理機能ごとに管理対象として特定したタスク情報を抽出し、該タスク情報を前記管理機能に基づいて格納て二以上のタスク管理テーブルを作成する機能と、情報入力部により特定の前記タスク管理テーブルに入力されたタスクごとの実績情報を取得する機能と、前記情報入力部から取得した前記実績情報を他の前記タスク管理テーブルの何れかまたは二以上に反映させる機能と、前記実績情報の変遷を表す前記タスク管理テーブルの何れかまたは二以上を情報提示部に提示する機能とを前記コンピュータに実行させる。
【0019】
このプログラムにおいて、前記タスク管理テーブルに対する少なくとも閲覧、入力、改定の処理を許可する権限を設定し、該権限と複数の管理者の階級情報とを関連付けるとともに、複数の前記管理者の端末装置に前記管理機能ごとの前記タスク管理テーブルを提示する機能を前記コンピュータに実行させる。
【0020】
このプログラムにおいて、一方の管理者によって前記実績情報が入力された特定の前記タスク管理テーブル内のタスク情報に関連付けられた他の前記タスク管理テーブル内のタスク情報を読み出す機能と、前記実績情報を読み出し、または前記実績情報に基づいて入力情報を生成する機能と、他の前記タスク管理テーブルに対して前記実績情報または前記入力情報を入力するとともに、他方の管理者に対して前記実績情報が反映された他の前記タスク管理テーブルまたは前記実績情報の変遷を示す情報を提示する機能とを前記コンピュータに実行させる。
【0021】
上記目的を達成するため、本開示の工事管理装置の一側面は、コンピュータにより工事を管理する工事管理装置であって、装置筐体と、二以上のタスク情報が格納されたデータベースを備える記憶部と、前記データベース対応する機器情報、管理機能を特定する情報のいずれか一方または両方を関連付けて記録された全てのタスク情報の中から、入力もしくは設定された前記機器情報、前記管理機能を特定する情報のいずれか一方または両方に基づいて、前記管理機能ごとに管理対象として特定したタスク情報を抽出し、該タスク情報を前記管理機能に基づいて格納て二以上のタスク管理テーブルを作成する情報処理部と、特定の前記タスク管理テーブルにタスクごとの実績情報を入力する情報入力部とを備え、前記情報処理部が、前記情報入力部から取得した前記実績情報を他の前記タスク管理テーブルの何れかまたは二以上に反映させる。

【0022】
上記目的を達成するため、本開示の記録媒体の一側面によれば、上記プログラムの何れかを格納している。

【発明の効果】
【0023】
本発明によれば、次のような効果が得られる。
【0024】
(1) 自動生成した管理機能ごとのタスク管理テーブル間において、特定のタスク管理テーブルに対して入力した実績情報を他のタスク管理テーブルに反映させることで、情報入力の作業負荷が軽減でき、プラントの定修工事や検査のタスク間の時間ロスの解消、作業の効率化を図ることができる。
【0025】
(2) 1つのタスクの管理結果を関連付けられたタスク管理テーブル間に自動で反映させることで、タスク管理テーブルの探索処理や入力対象の確認作業負荷などを軽減できる。
【0026】
(3) 定修工事や検査の準備に要する時間を短縮でき、工程における進捗情報などの把握が容易になり、その迅速化によって工事および検査の作業品質を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0027】
図1】第1の実施形態に係る工事管理システムの構成例を示す図である。
図2】タスク管理テーブルの生成機能を示す図である。
図3】工事管理機能部による実績情報の反映機能を示す図である。
図4】管理者の認証処理および権限情報の付与の一例を示す図である。
図5】タスク管理テーブルIの構成例を示す図である。
図6】タスク管理テーブルIIの構成例を示す図である。
図7】タスク管理テーブルIIIの構成例を示す図である。
図8】タスク管理テーブルIVの構成例を示す図である。
図9】実績情報の入力および他のタスク管理テーブルへの反映状態の一例を示す図である。
図10】付属情報の構成例を示す図である。
図11】実績情報の入力および他のタスク管理テーブルへの反映状態の他の例を示す図である。
図12】工事管理処理の一例を示すフローチャートである。
図13】第2の実施形態に係る工事管理システムの構成例を示す図である。
図14】実績情報の入力および他のタスク管理テーブルへの反映状態の一例を示す図である。
図15】工事管理処理の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0028】
〔第1の実施形態〕
図1は、第1の実施形態に係る工事管理システムの構成例を示している。図1に示す構成は一例であり、本開示の技術は斯かる構成に限定されない。
【0029】
この工事管理システム2は、たとえば石油精製プラントに設置される熱交換システムの定修工事などにおいて、検査前の工事や検査処理、その後の復旧処理などの工程、進捗、検査結果の記録などの管理に用いる帳票類の生成や、工事や検査などを実行する管理者への通知機能を備える。またこの工事管理システム2は、生成された複数の帳票類間の関連するタスクに対し、管理者によって入力された工事の進捗や検査結果などの実績情報を自動的に反映させる機能を備える。これらの帳票類の生成処理や実績情報の反映処理、管理者間での情報共有管理処理は、管理サーバ4を構成するコンピュータによって実行される。この工事管理システム2は、たとえば図1に示すように、管理サーバ4と情報端末6がネットワーク8を利用して通信し、工事管理処理に必要な入力情報と管理情報などの通知情報のやりとりを行っている。
【0030】
<管理サーバ4>
管理サーバ4は、本開示の工事管理装置の一例であり、定修工事やプラント設備の検査処理などに用いる複数の管理テーブルを生成するとともに、これらの管理テーブル間で工事情報や検査情報などを含む実績情報の反映処理を行う装置である。この管理サーバ4は、プロセッサやメモリ、入出力部(I/O)、通信部などを備えたコンピュータであって、たとえば処理部10や記憶部12、情報入力部14、情報提示部16が構成されている。
プロセッサは、メモリに格納されたOS(Operating System)や工事管理プログラムなど、各種プログラムの演算処理を実行する機能部であり、処理部10を構成する。
メモリは、ROM(Read-Only Memory)、RAM(Random-Access Memory)などの記憶素子で構成されており、本開示の記録媒体の一例である。メモリは、たとえばOSや工事管理プログラムなどの演算処理を行うワークエリアが構成されるほか、生成するテーブルやデータベースなどを格納する記憶部12が構成される。
入出力部(I/O)は、情報入力部14や情報提示部16が接続され、プロセッサの制御により管理サーバ4への入力情報の取込みや情報の出力を行うインターフェースである。
通信部は、プロセッサの制御により情報端末6との通信や、図示しない情報源との通信を行う。この通信は無線または有線の何れであってもよい。
【0031】
処理部10は、たとえば工事管理プログラムの演算処理により、管理テーブルの自動生成処理を行うテーブル生成機能部20と、情報端末6を通じて入力される情報を特定の管理テーブル内に格納するとともに、この情報を関連する管理テーブルに反映させる機能を含む工事管理機能部22が構成される。
記憶部12には、たとえば定修工事や検査の工程やその項目を表すタスク情報が格納されたタスク情報データベース(DB)24や、テーブル生成機能部20で生成され、工事や検査の進捗や品質などをタスク情報ごとに管理するタスク管理テーブル26が格納される。
【0032】
情報入力部14は、管理サーバ4に対して直接または情報端末6を介して入力する情報、管理者のID番号などの認証情報を入力する手段の一例であり、たとえばキーボードやタッチパネルなどの操作手段や情報端末6と通信する機能部を含む。
情報提示部16は、工事管理の進捗や結果情報などの表示やタスク管理テーブル26などの通知情報を表示する手段の一例であり、たとえばLCD(Liquid Crystal Display)などの情報提示機器を構成する。
【0033】
<情報端末6>
情報端末6は割り当てられた機能を以て、第1の端末30と複数の第2の端末32(=作業者端末32-1、32-2、・・・、32-m)とに分類できる。この情報端末6には、たとえば携帯電話機やモバイルPC(Personal Computer)、その他、検査作業に利用する専用端末装置などが含まれる。第1の端末30は工事の品質管理や検査処理を担当する第1の管理者に割り当てられ、第2の端末32は工事の施工を担当する第2の管理者に割り当てられる。これらの管理者はたとえば、プラントオーナーや定修工事や検査を担当する協力会社にあって、その管理権限を有する企業、人などである。
【0034】
第1の端末30は、処理部302、情報提示部304、情報入力部306などを装置筐体内に備える。処理部302はプロセッサ、記憶部および入出力部を備え、管理サーバ4と連係して記憶部にあるOSや工事管理プログラムを実行する。情報提示部304は、管理サーバ4から通知されたタスク管理テーブル26などの通知情報を表示させる液晶モニタなどを備える。情報入力部306は、キーボードやマウスなどの他、タッチセンサなどを含む。
【0035】
第2の端末32には、たとえば処理部322、情報入力・提示部324などを装置筐体内に備える。処理部322はプロセッサ、記憶部および入出力部を備え、管理サーバ4と連係して記憶部にあるOSや工事管理プログラムを実行する。情報入力・提示部324は情報選択などの情報入力や情報提示に用いられる。情報入力・提示部324の画面部には第1の端末30と同様に、工事・検査に関わる通知情報などが表示される。
【0036】
<ネットワーク8>
ネットワーク8は、たとえば有線または無線により管理サーバ4と管理者の情報端末6との間でデータ通信させる手段の一例である。このネットワーク8は、たとえば公衆回線を利用してもよく、またはプラント内のみでアクセス可能に制限されたプライベート回線などを利用すればよい。
【0037】
<テーブル生成機能部について>
図2は、テーブル生成機能部の構成例を示している。
テーブル生成機能部20は、たとえば図2に示すように、タスク情報DB24に格納されたタスク情報を利用して、設定された管理機能ごとにタスク管理テーブル26を生成する。この工事管理処理では、たとえば4つの管理機能について、4つのタスク管理テーブル(I~IV)26-1、26-2、26-3、26-4を生成する。タスク管理テーブル26は、プラント設備にある機器、または機器を構成する部品もしくは機能構成部など、工事の管理対象ごとにそれぞれ生成される。
タスク情報は、たとえば脚場組立や保温解体、防食塗装、補修など、定修工事において行う作業工程や、プラント設備の検査処理項目などであり、工事や検査の開始や完了、進捗状況などのチェックを行う管理項目の一例である。
【0038】
タスク情報DB24は、定修工事や検査で行う全てのタスク情報が格納されるとともに、タスク情報に対して対応する機器情報、管理機能情報などが関連付けられて格納されている。そしてタスク管理テーブル26の作成処理において、テーブル生成機能部20は、たとえば入力もしくは設定された機器情報および管理機能情報に関連するタスク情報を読み出し、その情報を各タスク管理テーブル26に格納していく。
【0039】
なお、ここでは、4つの管理機能について、対応するタスク管理テーブル(I~IV)26-1、26-2、26-3、26-4が生成される場合を示したがこれに限らない。管理機能は、プラント設備ごとに設定してもよく、またはプラントオーナーや工事の施工会社が任意に設定するほか、法律の規定などに基づいて義務化された工事や検査内容に基づいて管理機能の数を設定すればよい。
そのほか、テーブル生成機能部20には、たとえば図示しないタスク情報テーブルやタスク情報の選択処理に利用する実行タスク選択テーブルを備えてもよい。このタスク情報テーブルは、たとえば実行するタスク情報が管理機能ごとに収集されており、タスク管理テーブル26の自動生成に利用するデータテーブルの一例である。
実行タスク選択テーブルは、タスク情報テーブルに格納されたタスク情報に対して、機器ごとにタスク情報を選択させるテーブルの一例である。
【0040】
<工事管理機能部について>
図3は、工事管理機能部による実績情報の反映機能を示している。図3に示すタスク管理テーブルの数や実績情報の内容および反映先情報などは一例である。
工事管理機能部22は、定修工事や検査において生じる実績情報について情報を共有させる機能を備える。この工事管理処理では、たとえば図3に示すように、工事管理処理の対象として、特定の機器について設定された4つのタスク管理テーブル(I~IV)26-11、26-21、26-31、26-41間で実績情報を反映させる状態を示している。
各タスク管理テーブル(I~IV)26-11、26-21、26-31、26-41には、たとえばタスク情報に対して入力された実績情報について、反映先を示す指示情報が設定されている。この指示情報は、テーブル生成機能部20に予め設定されるほか、タスク情報に設定されてもよい。
【0041】
工事管理機能部22は、たとえば設定された指示情報に基づき、タスク管理テーブルI26-11に対して入力された実績情報である検査・許可情報をタスク管理テーブル(II~IV)26-21、26-31、26-41のいずれか、または全部に反映させる。また工事管理機能部22は、たとえばタスク管理テーブルIV26-41に対して入力された実績情報である工事情報をタスク管理テーブル(I~III)26-11、26-21、26-31のいずれか、または全部に反映させる。
【0042】
<管理者の権限情報について>
図4は、管理者の認証処理および権限情報の付与について示している。図4に示す構成は一例である。
この工事管理システム2では、たとえばプラント施設の敷地内の入場時などに名前や所属会社名などのID(Identification)の入力や身分証などの提示により認証処理を行うとともに、定修工事や検査の対象機器もしくは対象機能部においても認証処理を行う。この認証処理では、管理者が定修工事や検査などの実施を行える者か、タスク管理テーブル26に対して実績情報の入力を行う権限を有する者かの判断を行う。
【0043】
作業対象の機器34には、たとえば図4Aに示すように、機器34の筐体などに直接またはその付近にIDタグ36が設置されている。このIDタグ36は、たとえば二次元コードなどで構成されており、端末32のカメラなどで読み取ることで、管理サーバ4や図示しないデータベースなどにアクセスして、機器情報やこの機器情報に関連付けられた作業情報などを取得可能になっている。
工事管理機能部22では、たとえばIDタグ36を読み取った端末32が管理サーバ4にアクセスすると、端末32に格納された管理者のID情報などを参照するほか、あらためて管理者に対して認証に必要な情報を入力させる。そして工事管理機能部22は、たとえば認証処理が完了すると、管理者の階級に応じた権限を付与する。この権限の付与では、たとえば図4Bに示すように権限テーブル38を利用すればよい。この権限テーブル38には、たとえば認証した管理者の階級情報と工事管理処理の権限情報が関係付けられている。この権限情報は、たとえば少なくとも定修工事や検査において実行可能な処理の範囲やタスク管理テーブル26に対して実績情報の入力が可能か否かを表している。
【0044】
次に、定修工事や検査において利用される機能ごとのタスク管理テーブルの構成について説明する。
【0045】
<タスク管理テーブルI>
図5は、タスク管理テーブルIの構成例を示している。図5に示す構成は一例である。
このタスク管理テーブルIは、たとえば検査の進捗状態の管理に用いられる検査進捗管理表の一例であり、機器やプラント設備ごとに複数のデータ26-11、26-12、・・・26-1Nを備える。タスク管理テーブルIには、たとえばタスク情報部40、装置名部41、反映部42、工事情報部43、管理情報入力部44、完了監視部45、権限部46が含まれる。
【0046】
タスク情報部40は、検査対象となる1または複数のタスク情報が格納される領域である。このタスク情報部40には、たとえば検査を行う工程順序で、タスク情報B2、B3、「前検査」、C1、D1・・・などが並べて配置されている。さらにタスク情報部40には、たとえばタスク情報を分類する分類情報が設定されてもよい。
【0047】
装置名部41には、検査進捗管理の対象となる機器の装置名が格納される。
反映部42には、同一の装置に対して生成された他のタスク管理テーブルII、III、IVとの間で入力情報を相互に連動させるか否かを設定指示する情報が格納される。反映部42は、たとえばII、III、IVに対して「○」が設定されることで、検査進捗管理の判断結果や日付情報などを他のタスク管理テーブルII、III、IVに反映させる。
工事情報部43は、管理者により管理サーバ4の情報入力部14や各情報端末6の入力機能を利用して、テキスト情報や写真などのデータを入力可能な領域となっている。この工事情報部43には、たとえば定修工事における具体的な作業内容や検査の手順や注意点などのほか、機器特有の伝達情報などが格納されればよい。
【0048】
管理情報入力部44は、設定されたタスク情報に対し、その進捗状況やタスクが完了したか否か、その日付などの情報が格納される領域である。この管理情報入力部44は、たとえばタスク情報ごとに、他のタスク管理テーブルII、III、IVから実績情報が反映される部分については、「空白」となっており、実績情報を直接入力する部分についてはチェックボックスなどが設定されればよい。
【0049】
完了監視部45は、タスク管理テーブルIに設定された全てもしくは所定数のタスク情報の処理が完了したか否かについて、管理者によるチェック結果が入力される領域である。
権限部46は、タスクの完了判断や、管理情報入力部44および完了監視部45に対するチェック結果の入力処理を行える担当者に必要な権限情報が設定される。工事管理処理では、たとえばタスク管理テーブルIに対する情報入力において、その担当者が必要な権限を有していない場合には、入力情報の無効化もしくは情報の入力を禁止する処理を実行すればよい。
【0050】
<タスク管理テーブルII>
図6は、タスク管理テーブルIIの構成例を示している。
このタスク管理テーブルII26-2は、たとえば定修工事や検査処理の作業予定の管理に用いる工程表であって、機器やプラント設備ごとに複数のデータ26-21、26-22、・・・26-2Nが含まれる。タスク管理テーブルIIには、たとえば日付部50、装置名部51、分類部52、タスク情報部53、工程管理部54が含まれる。
【0051】
日付部50は、定修工事や検査を行うカレンダー情報が設定されており、たとえば月日の記入枠を備える。
装置名部51は、監視対象の装置名を設定する領域である。
分類部52は、タスク情報の分類情報が格納される領域の一例であり、定修工事や検査の段階を示す情報が含まれる。
【0052】
タスク情報部53は、定修工事や検査の工程情報が格納される領域である。このタスク情報部53には、たとえば設定された順序を維持しつつ、処理内容に基づいて同時に実行可能なタスク情報を縦方向に配列するように調整処理が行われてもよい。
工程管理部54は、タスク情報部53に配列されたタスク情報に対して設定される処理の実行スケジュールについて、日ごと、または半日ごとの工程がカレンダー情報に表示される。この工程管理部54は、日数を表す枠内にタスク情報を表示する場合を示したが、斯かる表示状態に限らない。タスク管理テーブルIIでは、たとえばタスク情報部53のタスク情報を色分けや模様分けをするとともに、各タスク情報に対応した工程管理部54の枠内に同一の色や模様を付して表示してもよい。また工程管理部54には、工程およびカレンダー情報に沿って情報入力エリア55を備える。斯かる情報入力エリア55は、作業工程の実績情報として、工程開始日や完了日、進捗状況などが記入可能となっている。
【0053】
<タスク管理テーブルIII>
図7は、タスク管理テーブルIIIの構成例を示している。
このタスク管理テーブルIII26-3は、たとえば定修工事や検査処理の日毎の工程情報を通知するとともにその作業結果を格納して作業の進捗状況などを管理する日報の一例であって、機器やプラント設備ごとに複数のデータ26-31、26-32、・・・26-3Nで構成される。タスク管理テーブルIIIには、たとえばヘッダー部60、装置名部61、タスク情報部62、管理情報部63を備える。
【0054】
ヘッダー部60は、日報の見出し情報を格納する領域であって、たとえば管理者もしくは日報に情報入力を行う担当者情報や日付情報、日報に表示される情報の説明などが含まれる。
装置名部61は、監視対象の装置名が格納される領域である。
タスク情報部62は、定修工事や検査の工程情報、タスクの分類情報が格納される領域である。
管理情報部63は、タスク情報の進捗状況を格納する領域であり、管理者により予定情報として工事結果や検査結果の情報、完了日のほか、プラントオーナーからの着工許可情報などが格納される。予定情報には、たとえば工程の開始である「新規」、工程の進行中である「継続」、工程の終了である「完了」について、それぞれ符号が割当てられている。
【0055】
<タスク管理テーブルIV>
図8は、タスク管理テーブルIVの構成例を示している。
このタスク管理テーブルIV26-4は、たとえば定修工事や検査処理の監視結果を格納する工事品質管理表であって、機器やプラント設備ごとに複数のデータ26-41、26-42、・・・26-4Nが含まれる。タスク管理テーブルIVには、たとえば分類部70、タスク情報部71、確認内容部72、検査内容部73、開始情報部74、監視結果部75、権限部76を備える。
【0056】
分類部70は、タスク情報の分類情報が格納される領域の一例であり、定修工事や検査の段階を示す情報が含まれる。
タスク情報部71は、定修工事や検査の工程情報が格納される領域である。
確認内容部72は、定修工事、検査での処理内容や注意事項などを記入可能な情報伝達領域である。この確認内容部72には、たとえば管理者が作業の担当者に対して与える指示内容や、過去の定修工事、検査での指摘事項などのテキスト情報が格納される。
【0057】
検査内容部73は、検査処理における実行手段を指定する指示情報が格納される。この指示情報には、たとえば管理者が直接見る、もしくは情報端末6のカメラを起動させ、撮影した画像を確認するなどの指示である「目視」や、報告書などで確認する「書類」などが含まれる。また検査内容部73の情報は、たとえばタスク管理テーブルIVを読み込んだ情報端末6への指示情報が含まれており、「目視」の情報である場合に、自動的にカメラアプリケーションを起動させてもよい。
開始情報部74は、定修工事、検査の着工開始日などを格納する領域であり、チェックした日付情報が格納されるほか、担当者や管理者の社名などが記録されてもよい。
監視結果部75は、定修工事、検査のチェック結果を格納する領域である。この監視結果部75には、たとえば管理者が直接入力するものや、他のタスク管理テーブルI、II、IIIに入力された情報が反映するものがある。
権限部76は、タスクの完了判断や、監視結果部75に対するチェック結果の入力処理を行える担当者の権限情報が設定される。工事管理処理では、たとえばタスク管理テーブルIVに対する情報入力において、その担当者が必要な権限を有していない場合には、入力情報の無効化もしくは情報入力を禁止する処理を実行すればよい。
【0058】
<実績情報の入力>
図9は、実績情報の入力および他のタスク管理テーブルへの反映状態を示している。図9に示す処理内容は一例である。
ここでは、特定の工程における品質チェックおよび完了の実績情報をタスク管理テーブルIVに入力する場合を示している。
工事管理機能部22は、たとえば定修工事の施工およびタスク情報ごとの品質確認および完了確認を行う管理者が第2の端末32を通じてアクセスしてくると、タスク管理テーブルIVを通知して、タスク情報ごとの情報入力を可能にする。タスク管理テーブルIVには、たとえば図9Aに示すように、タスク情報ごとに開始情報部74に工事の着工開始日が入力されるとともに、監視結果部75に工事の品質確認の完了を表す情報や日付などの実績情報RA、RBなどが入力される。この定修工事に対する品質管理処理は、設定されているタスク情報順に実行されており、1のタスク情報に対する工事や検査が完了すると次のタスク情報に移行していく。
また品質確認では、タスク情報ごとに、検査内容部73の指示情報80を読み出し、この指定された内容で監視処理を行う。ここでは、「目視」の指示に基づき、管理者が肉眼で品質確認するとともに、第2の端末32のカメラを起動させて機器またはその機能部などの監視対象の画像を記録する。
【0059】
工事管理機能部22は、たとえばタスク管理テーブルIVに入力された品質確認の実績情報RAやRBなどを読み出すとともに、予め設定された反映先の指示情報に基づいて工事の工程を管理するタスク管理テーブルIIを読み出す。そして工事管理機能部22は、たとえば図9Bに示すように、取得した実績情報RAやRBを解析し、期間情報を棒グラフ状で表す実績情報を生成して、情報入力エリア55に反映させる。この期間情報は、たとえばタスク情報ごとの品質管理で入力した着工開始日と実績情報RA、RBの完了日を利用して生成すればよい。さらに工事管理機能部22は、実績情報RA、RBに基づく期間情報を反映させると、カレンダー機能などの日付もしくは曜日情報を利用して、同日もしくは同じ曜日に実行予定の次のタスク情報同士を連結して示す、所謂稲妻線81を生成して表示してもよい。
【0060】
また工事管理機能部22は、たとえば予め設定された反映先の指示情報に基づき、作業の進捗状況などの管理に利用するタスク管理テーブルIIIを読み出し、品質確認の実績情報RA、RBを反映させる。工事管理機能部22は、たとえば図9Cに示すように、タスク情報部62に設定されたタスク情報を参照し、取得した実績情報RA、RBなどを管理情報部63に入力する。
【0061】
品質確認の実績情報RA、RBには、日付情報とともに検査内容部73の指示情報に基づいて生成された付属情報82を備える。付属情報82は、たとえば図10に示すように、第2の端末32によって撮影した画像部84や、対象となる機器の装置名やタスク情報、日付、管理者名などを含む情報部86で構成される。この付属情報82は、たとえば第2の端末32、または第2の端末32から取得したデータを利用して工事管理機能部22が生成してもよい。
【0062】
<他の実績情報の入力>
図11は、他のタスク管理テーブルに入力した実績情報の反映処理を示している。図11に示す処理内容や構成は一例である。
ここでは、たとえば検査結果の実績情報をタスク管理テーブルI26-1に入力する場合を示している。
工事管理機能部22は、たとえば検査を行う管理者が第1の端末30を通じてアクセスしてくると、タスク管理テーブルIを通知して、タスク情報ごとの情報入力を可能にする。タスク管理テーブルIには、たとえば図11Aに示すように、タスク情報ごとに検査の完了を表すチェックボックスのクリックなどの実績情報RCが入力される。
【0063】
工事管理機能部22は、たとえばタスク管理テーブルIに入力された検査完了の実績情報RCを読み出すとともに、予め設定された反映先の指示情報に基づいて工事の工程を管理するタスク管理テーブルIVを読み出す。また工事管理機能部22は、たとえば管理サーバ4や外部データベースにあるカレンダー機能やタイマー機能などを利用し、タスク管理テーブルIに実績情報RCが入力された日付や時間情報を取得している。そして、工事管理機能部22は、たとえば図11Bに示すように、取得した実績情報RCを解析し、タスク管理テーブルIVに設定された同一または関連付けられたタスク情報を特定するとともに、その監視結果部75に対して実績情報RCによる日付や時間情報、検査を行った管理者情報などを自動入力する。
【0064】
工事管理機能部22は、管理者により特定のタスク管理テーブルに実績情報RA、RB、RCが入力されるとともに、斯かる実績情報実績情報RA、RB、RCが他のタスク管理テーブル反映した場合、内容に変遷のあったタスク管理テーブルや全てのタスク管理テーブルについて、設定された管理者の情報端末6に対して通知情報を送信する。
【0065】
<工事管理処理について>
図12は、工事管理処理の処理手順を示している。図12に示す処理は、本開示の工事管理方法、プログラムの一例であり、本開示の技術は斯かる処理内容や処理手順に限定されない。
この工事管理処理には、たとえば図12に示すように、タスク情報の読み出し処理(S101)、タスク管理テーブルの生成処理(S102)、管理者の認証処理(S103)、管理者に対する権限の関係付け処理(S104)、実績情報の入力確認処理(S105)、入力権限の確認処理(S106)、反映指示の確認処理(S107)、実績情報の反映処理(S108)、タスク管理テーブルの通知および表示処理(S109)、タスクの完了確認処理(S110)を含む。
【0066】
管理サーバ4は、定修工事や検査について設定された情報、もしくは管理者による入力操作を契機に工事管理プログラムを実行し、テーブル生成機能部20を立ち上げる。テーブル生成機能部20は、たとえばタスク情報DB24にアクセスすると、設定された監視対象である機器名やその種別情報、プラント情報などに関係付けられた定修工事や検査のタスク情報を読み出し(S101)、このタスク情報や機器情報、および管理機能T1~Tnの種類や数などの設定条件を利用してタスク管理テーブル(I~IV)26-1、26-2、26-3、26-4を生成する(S102)。
【0067】
管理サーバ4は、定修工事、検査の開始指示に基づいて工事管理プログラムを実行し、工事管理機能部22を立ち上げる。工事管理機能部22は、情報端末6を通じて取得した管理者の識別情報や階級情報などを利用して管理者を認証する(S103)とともに、権限テーブル38を読み出し、管理者の階級情報に対して権限の付与を含む関係付けを行う(S104)。
工事管理機能部22は、管理者の情報端末6から特定のタスク管理テーブルに対し、工事の内容監視や検査結果などの実績情報が入力されたか否かを監視する(S105)。工事管理機能部22は、特定のタスク管理テーブルに対して実績情報が入力されたと判断した場合(S105のYES)、その実績情報を入力した管理者の識別情報を取込み、入力操作に対する権限の有無を確認する(S106)。入力権限が無い場合(S106のNO)は、入力された実績情報を無効にし、入力権限を有する者による実績情報の入力があるまで待機する。
工事管理機能部22は、管理者の入力権限を確認すると(S106のYES)、実績情報が入力されたタスク情報、またはタスク管理テーブルに情報の反映指示が設定されているかを確認する(S107)。反映指示が設定されている場合(S107のYES)、工事管理機能部22は、その指示情報と、指示情報に設定された他のタスク管理テーブルを読み出すとともに、反映先の他のタスク管理テーブル26を利用した管理内容に基づいて、実績情報に基づく情報を生成し、他のタスク管理テーブル26に反映させる(S108)。そして工事管理機能部22は、たとえばタスク管理テーブル26に反映指示が設定されていない場合(S107のNO)または他のタスク管理テーブル26に対する実績情報の反映が完了すると、管理者の情報端末6に対してタスク管理テーブル26の通知や更新の表示処理を行う(S109)。
【0068】
工事管理処理では、全てのタスクについての定修工事、検査が終わったか否かを判断し(S110)、全てのタスクについて完了していれば(S110のYES)、この処理を終了する。これに対し工事管理処理では、特定のタスク管理テーブルにおいて次の工程を示すタスク情報が有る場合、つまり全てのタスクが完了していなければ(S110のNO)、実績情報の入力まで待機状態となる。
【0069】
〔第1の実施形態の効果〕
斯かる構成によれば、以下のいずかの効果が得られる。
【0070】
(1) 管理機能ごとのタスク管理テーブルを自動生成できるとともに、特定のタスク管理テーブルに入力した実績情報を、関連する他のタスク管理テーブルに自動で反映させることができる。
【0071】
(2) タスク情報やタスク管理テーブルに設定された指示情報を読み取り、管理サーバ4によって自動で他のタスク管理テーブルに実績情報を反映させることができるので、タスク管理テーブルの探索やタスク情報の照合などの作業負荷の軽減が図れる。
【0072】
(3) 実績情報をタスク管理テーブル間で自動的に反映させることで、タスク情報の照合作業や実績情報の入力作業において、選択ミスや入力ミスなどの人為的なミスを防止できるので、工事管理処理に対する信頼性が向上する。
【0073】
〔第2の実施形態〕
図13は、第2の実施形態に係る工事管理システムの構成例を示している。図13に示す構成は一例であり、斯かる内容に本開示の技術が限定されない。また、図13において、図1と同一構成に対しては同一の符号を付し、説明を省略する。
この工事管理システム2では、たとえば図13に示すように、定修工事や検査処理において、それぞれのタスク情報に対し、第1の管理者および第2の管理者の両者により品質確認および完了確認、または検査処理を行い、それぞれ実績情報を入力することでタスクを完了させる場合を示している。そこで、工事管理システム2では、端末30、32からそれぞれ入力情報や認証情報を取得するとともに、各端末30、32に対してタスク管理テーブル26を含む管理画面の提示やタスクの実行を促すアラート情報を通知する。このアラート情報は、たとえば管理者ごとに保有するメールアドレスに通知するほか、端末30、32に格納された時計やスケジュールアプリなどのアラーム機能を利用してもよく、または工事管理処理の順序になったときにタスク管理テーブル26を通知して表示部に表示させてもよい。
【0074】
<実績情報の入力>
図14は、実績情報の入力状態を示している。図14に示す処理内容は一例である。
ここでは、特定の工程における品質チェックおよび完了の実績情報をタスク管理テーブルIVに入力する場合を示している。
工事管理機能部22は、たとえば定修工事の施工およびタスク情報ごとの品質確認および完了確認を行う第2の管理者が端末32を通じてアクセスしてくると、タスク管理テーブルIV26-4を通知して、タスク情報ごとの情報入力を可能にする。タスク管理テーブルIVには、たとえば図14Aに示すように、タスク情報ごとに開始情報部74に工事の着工開始日が入力されるとともに、監視結果部75に工事の品質確認の完了を表す情報や日付などの実績情報RA、RBなどが入力される。またこのタスク管理テーブルIVには、たとえば第1の管理者に実績情報を入力させる入力部90が形成されている。この入力部90は、たとえば第2の管理者が実績情報RBを入力すると、管理権限の変移を示す処理として、入力部90の一部や全部の点滅表示や変色表示をさせてもよい。
【0075】
工事管理機能部22は、たとえば第2の管理者による実績情報RBの入力を確認すると、第1の端末30に対してアラート情報を通知してタスク情報の確認処理を行う旨を知らせるとともに、タスク管理テーブルIVを第1の端末30に表示させる。
工事管理機能部22は、たとえばアラート通知に応じて第1の管理者が端末30を通じてアクセスしてくると、認証処理を行った後にタスク管理テーブルIVを通知して、タスク情報ごとの情報入力を可能にする。タスク管理テーブルIVには、たとえば図14Bに示すように、第1の管理者によって入力部90に対して実績情報RDが入力される。この実績情報RDは、たとえば他の実績情報RA、RBと同様に工事の品質確認の完了を表す情報や日付でもよく、またはこれに加えて現在のタスク情報が完了したことや次のタスク情報への移行を示すチェック記号などであってもよい。
【0076】
なお、ここでは、工事の確認または検査結果の入力処理について、第2の管理者の次に第1の管理者の順序で実績情報を入力する場合を示したがこれに限らない。第1の管理者が先に実績情報を入力するようにしてもよい。
【0077】
そして工事管理処理では、第1の管理者および第2の管理者による実績情報RB、RDが入力されると、これらの情報のいずれかまたは両方が他のタスク管理テーブルに入力され、情報が共有される。実績情報RB、RDの反映先は、たとえば既述のように、タスク管理テーブルI、II、IIIのいずれか、または2以上の組み合せであればよい。
【0078】
<工事管理処理について>
図15は、工事管理処理の処理手順を示している。図15に示す処理は、本開示の工事管理方法、プログラムの一例であり、本開示の技術は斯かる処理内容や処理手順に限定されない。図15において、図12に示す処理内容と同一の部分については詳細な説明を割愛する。
【0079】
この工事管理処理には、たとえば図15に示すように、タスク管理テーブルの生成処理(S201)、第2の管理者の認証処理(S202)、タスク管理テーブルの通知処理(S203)、実績情報の取得処理(S204)、入力権限の確認処理(S205)、第1の端末30への通知処理(S206)、第1の管理者の認証処理(S207)、タスク管理テーブルの通知処理(S208)、実績情報の取得処理(S209)、他のタスク管理テーブルへの反映処理(S210)、タスク管理テーブルの通知および表示処理(S211)、次のタスクへの移行処理(S212)を含む。
【0080】
管理サーバ4は、テーブル生成機能部20を立ち上げ、設定された監視対象である機器名やその種別情報、タスク情報DB24に格納されたタスク情報を利用してタスク管理テーブル(I~IV)を生成する(S201)。
管理サーバ4は、工事管理プログラムの実行により工事管理機能部22を立ち上げると、第2の端末32を通じて取得した第2の管理者の識別情報や階級情報などにより認証する(S202)とともに、設定された管理機能のタスク管理テーブルを通知する(S203)。この認証処理には、管理者の識別情報に含まれる階級情報に応じた、実績情報の入力権限の付与も含む。
工事管理機能部22は、第2の端末32から入力された実績情報を取得し(S204)、入力権限を有する管理者が入力したことを確認すると(S205のYES)、第1の端末30に対してアラート情報などの通知処理を行う(S206)。また、工事管理機能部22は、入力権限が無い者により入力された場合(S205のNO)は、入力された実績情報を無効にし、入力権限を有する者による実績情報の入力があるまで待機すればよい。
【0081】
工事管理機能部22は、第1の端末30を通じて取得した第1の管理者の識別情報や階級情報などにより認証する(S207)とともに、設定された管理機能のタスク管理テーブルを通知する(S208)。工事管理機能部22は、第1の端末30から入力された実績情報を取得すると(S209)、反映の指示情報に基づき、一方または両方の実績情報もしくはこれらの実績情報を利用して生成した情報を他のタスク管理テーブルに反映させる(S210)。
工事管理機能部22は、第1の端末30、第2の端末32のいずれか一方または両方に対して、実績情報が入力されたタスク管理テーブルの通知や表示処理を行った(S211)後、定修工事、検査処理の次のタスクに移行する(S212)。
【0082】
〔第2の実施形態の効果〕
斯かる構成によれば、以下のような効果が得られる。
【0083】
(1) 第1の実施形態と同様の効果が得られる。
(2) 定修工事や検査について、複数の管理者により内容および完了確認を行う場合であっても、一方の管理者による実績情報の入力を契機に他の管理者にアラート情報を通知して管理処理の実行を促すことで、処理の迅速性を高めることができる。
(3) 複数の管理者により工事や検査の内容を確認し、実績情報を入力させることで、タスク処理の実施状態を精緻に管理でき、工事や検査のタスクの品質が高められる。
【0084】
〔他の実施の形態〕
以上説明した実施形態について、変形例を以下に列挙する。
【0085】
(1) 上記の実施形態では、プラント設備の定修工事や検査について記載しているが、本開示の技術は各種の工事や検査などに幅広く活用でき、上記実施の形態の内容に限定されない。
【0086】
(2) 本開示の工事管理システムは、管理サーバ4を情報端末6と独立させているが、これに限らない。工事管理システム2では、たとえばひとつの装置筐体にシステムを構成する処理部、入出力部、情報提示部を搭載し、既述の情報端末6を以て工事管理システムを構成してもよい。
【0087】
(3) 上記実施形態では、第1の管理者がプラントオーナーであり、第2の管理者が工事を行う協力会社の場合を示したがこれに限らない。プラント設備の定修工事や検査について、第1の管理者および第2の管理者が共に協力会社であってもよい。これらの協力会社は、たとえばともに定修工事や検査を行う権限を有する場合や、それぞれが定修工事または検査のいずれか一方のみを行う場合、または一方の管理者は工事や検査の確認処理のみを行うものであってもよい。
【0088】
以上説明したように、本開示の技術の最も好ましい実施形態等について説明した。本開示の技術は、上記記載に限定されるものではない。特許請求の範囲に記載され、または発明を実施するための形態に開示された要旨に基づき、当業者において様々な変形や変更が可能である。斯かる変形や変更が、本開示の技術の範囲に含まれることは言うまでもない。
【産業上の利用可能性】
【0089】
本開示の構成によれば、プラント設備や機器に対する定修工事や検査処理において、管理機能ごとに複数のタスク管理テーブルが自動生成できるとともに、特定の管理テーブルに対して入力した実績情報が、他のタスク管理テーブルに対して自動で反映させることができるので、関連するタスク情報の探索や複数のタスク管理テーブルへの入力などの作業負荷を軽減でき、かつ実績情報の誤入力などを防止でき、有用である。
【符号の説明】
【0090】
2 工事管理システム
4 管理サーバ
6 情報端末
8 ネットワーク
10、302、322 処理部
12 記憶部
14、306 情報入力部
16、304 情報提示部
20 テーブル生成機能部
22 工事管理機能部
24 タスク情報DB
26、26-1、26-2、26-3、26-4、26-11、26-12、・・・26-1N、26-21、26-22、・・・26-2N、26-31、26-32、・・・26-3N、26-41、26-42、・・・26-4N タスク管理テーブル
30 第1の端末
32、32-1、32-m 第2の端末
324 情報入力・提示部
34 機器
36 IDタグ
38 権限テーブル
40、53、62、71 タスク情報部
41、51、61 装置名部
42 反映部
43 工事情報部
44 管理情報入力部
45 完了監視部
46 権限部
50 日付部
52、70 分類部
54 工程管理部
55 情報入力エリア
60 ヘッダー部
63 管理情報部
72 確認内容部
73 検査内容部
74 開始情報部
75 監視結果部
76 権限部
80 指示情報
81 稲妻線
82 付属情報
84 画像部
86 情報部
90 入力部

図1
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