(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-12-27
(45)【発行日】2024-01-11
(54)【発明の名称】電子たばこ用使い捨てカートリッジの生産のための生産設備
(51)【国際特許分類】
A24F 40/70 20200101AFI20231228BHJP
A24F 40/42 20200101ALI20231228BHJP
【FI】
A24F40/70
A24F40/42
(21)【出願番号】P 2021506522
(86)(22)【出願日】2019-08-08
(86)【国際出願番号】 IB2019056772
(87)【国際公開番号】W WO2020031138
(87)【国際公開日】2020-02-13
【審査請求日】2022-06-29
(31)【優先権主張番号】102018000007950
(32)【優先日】2018-08-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】IT
(31)【優先権主張番号】102019000009288
(32)【優先日】2019-06-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】IT
(73)【特許権者】
【識別番号】392003937
【氏名又は名称】ジー.デー ソチエタ ペル アツィオニ
【氏名又は名称原語表記】G.D SOCIETA PER AZIONI
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100092624
【氏名又は名称】鶴田 準一
(74)【代理人】
【識別番号】100114018
【氏名又は名称】南山 知広
(74)【代理人】
【識別番号】100153729
【氏名又は名称】森本 有一
(74)【代理人】
【識別番号】100126848
【氏名又は名称】本田 昭雄
(72)【発明者】
【氏名】フランチェスコ ミランドリ
(72)【発明者】
【氏名】アンドレーア ドンディーニ
(72)【発明者】
【氏名】エンリコ メディーナ
(72)【発明者】
【氏名】ルカ ランツァリーニ
(72)【発明者】
【氏名】ルカ フェデリーチ
(72)【発明者】
【氏名】ステファノ セラフィーニ
(72)【発明者】
【氏名】ダニエーレ グロッソ
【審査官】宮部 菜苗
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2017/051349(WO,A1)
【文献】特開昭63-044493(JP,A)
【文献】特開2011-084322(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2016/0183595(US,A1)
【文献】実開平03-093738(JP,U)
【文献】国際公開第2018/055552(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A24F 40/00-47/00
B65B 1/00-3/36、43/60
B65G 29/00-29/02、47/74-47/96
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子タバコ用使い捨てカートリッジ(1)を生産するための生産設備(8)であって、
垂直回転軸(14)の周りに
、断続的に回転可能に
取り付けられ、シート(16)の少なくとも1つのグループ(15)を支持する生産ドラム(13)であって、各シート(16)が使い捨てカートリッジ(1)の対応する構成要素(2、7)を受け入れるようになっている、生産ドラム(13)と、
供給ユニット(21)であって、使い捨てカートリッジ(1)の対応する構成要素(2、7)を前記供給ユニット(21)に静止しているシート(16)のグループ(15)の前記シート(16)に供給する供給ユニット(21)と、を備え、
各シート(16)は、一方から他方に生産ドラム(13)を横断し、構成要素(2、7)を収容する筐体貫通路(24)を有し、各シート(16)は、一対の対向ジョー(27)を備え、該一対の対向ジョー(27)は、前記筐体貫通路(26)内に取り付けられ、筐体貫通路(24,26)内に配置された構成要素(2、7)と係合する把持位置と、筐体貫通路(24)内に配置された構成要素(2、7)と係合しない移送位置との間で移動可能である、生産設備(8)において、
各対のジョー(27)における少なくとも1つのジョー(27)は歯部(128)を有し、該歯部(128)は、前記ジョー(27)の頂部に配置され、かつ、前記ジョー(27)の中心に向かって前記ジョー(27)から突出し、2つのジョー(27)が前記把持位置に配置され、前記歯部(128)は前記頂部において前記シート(16)の内側で構成要素(2,7)を保持する、ことを特徴とする生産設備(8)。
【請求項2】
各一対のジョー(27)は、対応するジョー(27)の頂部に配置され、対応するジョー(27)から前記シート(16)の中央に向かって突出する2つの歯部(128)を備え、2つのジョー(27)が把持位置に配置されると、前記2つの歯部(128)が前記頂部において前記シート(16)の内側にある前記構成要素(2,7)を保持する、請求項1記載の生産設備(8)。
【請求項3】
各使い捨てカートリッジ(1)は、頂部において濾過材料のタブ(6)を備えた
所定量のタバコ
(5)を含む筒状容器(2)と、該筒状容器(2)に適用及び溶着される封止リング(7)と、を備え、供給ユニット(21)によって供給される構成要素(2、7)は封止リング(7)であり、該封止リング(7)は、前記シート(16)によって運ばれる筒状容器(2)の周囲に嵌め込まれることによって、前記生産ドラム(13)のシート(16)に供給される、請求項1又は2記載の生産設備(8)。
【請求項4】
少なくとも1つの溶着ユニット(22)を備え、該溶着ユニット(22)は、溶着ステーション(S6)内に配置され、シート(16)によって運ばれた対応する筒状容器(2)に対して各封止リング(7)の超音波溶着を実施し、前記封止リング(7)を担持する筒状容器(2)の上端に接触して配置される対応するソノトロード(102)を備える、請求項3に記載の生産設備(8)。
【請求項5】
前記溶着ステーション(S6)において、互いに対向し、各シート(16)に結合された前記2つのジョー(27)は、前記把持位置に保持される、請求項4に記載の生産設備(8)。
【請求項6】
各ソノトロード(102)は少なくとも1つの凹部(129)を有し、該凹部(129)は、それぞれの歯部(128)に配置され、該歯部(128)のネガ形状を再現し、筒状容器(2)と対応する封止リング(7)との間で、前記凹部(129)の少なくとも1つの領域で中断される、不完全な環状の溶着を実施する、請求項5に記載の生産設備(8)。
【請求項7】
各ソノトロード(102)は、2つの歯部(128)に配置され、該2つの歯部(128)のネガ形状を再現する2つの凹部(129)を有し、筒状容器(2)と対応する封止リング(7)との間で、前記2つの凹部(129)の2つの対向する領域で中断される、不完全な環状の溶着を実施する、請求項5に記載の生産設備(8)。
【請求項8】
前記溶着ステーション(S6)において、互いに対向し、各シート(16)に結合された前記2つのジョー(27)が、前記把持位置から前記移送位置に移動される、請求項4に記載の生産設備(8)。
【請求項9】
各ソノトロード(102)が、筒状容器(2)と対応する封止リング(7)との間で、完全な環状の溶着、すなわち中断のない360°の溶着を行う、請求項8に記載の生産設備(8)。
【請求項10】
移送ユニット(20)が筒状容器(2)をグループ(15)のシート(16)に移送する移送ステーション(S4)と、
前記供給ユニット(21)が対応する封止リング(7)をシート(16)によって担持された各筒状容器(2)に供給する供給ステーション(S5)と、を備える、請求項1~9の何れか一項に記載の生産設備(8)。
【請求項11】
前記供給ステーション(S5)において、ジョー(27)は把持位置から移送位置へ一時的に動かされ、前記供給ステーション(S5)は
前記シート(16)内で前記筒状容器(2)を下から上へ垂直に押すプッシャー(100)を備え、前記筒状容器(2)は
、前記プッシャー(100)によって上方に押されて前記シート(16)から出て、対応するフィンガー(88)のシート(89)に保持されている前記封止リング(7)に近づく、請求項10に記載の生産設備(8)。
【請求項12】
前記プッシャー(100)は、前記筒状容器(2)の前記シート(16)に対するセンタリングを付与し、かつ保持するように成形される、請求項11に記載の生産設備(8)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本特許出願は、2018年8月8日に出願されたイタリア国特許出願第102018000007950号明細書、及び2019年6月18日に出願されたイタリア国特許出願第第102019000009288号明細書からの優先権を主張し、その全開示は参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
本発明は電子タバコ用使い捨てカートリッジの生産のための生産設備に関する。
【背景技術】
【0003】
近年、微細孔底壁を有するプラスチック材料で作られた筒状の容器からなる電子タバコ用の使い捨て(すなわち1回の使用)カートリッジが提案されており、そして、粉末状タバコの分量が上面に濾過材料で作られたタブの中に収容されている。容器は、容器に溶着される封止リングによって上端(すなわち、微細孔底壁とは反対側)で閉じられている。
【0004】
前記カートリッジの生産は、調整された量の粉末状タバコを各容器に充填し、所望の密度を得るように容器内部の粉末状タバコの量をわずかに圧縮し、次いで、濾過材料のタブと封止リングの両方を開口上端に適用することによって容器に蓋をすることを提供する。その後、カートリッジは個々に計量され、不十分又は過剰な量の粉末状タバコを含有する非適合のものをその中に廃棄することができるようにする。
【0005】
カートリッジの生産が終了すると、後者は封止されたパッケージ、典型的にはブリスターパケットの内部に挿入される。
【0006】
特許文献1~3は、上述のタイプの電子タバコ用使い捨てカートリッジの生産のための生産設備の一例を提供する。この生産設備は、効率的に(すなわち、単位時間当たりに生産されるカートリッジの数に関して、高い時間生産速度で)、かつ効果的に(すなわち、廃棄される小片の数が少なく、最終品質が高い)動作することができる。しかしながら、上述のカートリッジを使用する電子タバコは、かなりの市場成功を経験しており、したがって、上述のカートリッジの生産業者は、特許文献1~3に記載されている既知の生産設備と比較して、生産設備をより一層動作させること、すなわち、より高い時間当たりの生産速度を必要とする。
【0007】
特許文献4は、電子タバコ用使い捨てカートリッジの生産のための生産設備のさらなる例を提供するが、しかしながら、この生産設備は、効率的に(すなわち、単位時間当たりのカートリッジの生産数に関して、高い時間当たりの生産速度で)動作することができない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【文献】国際公開第2017/051348(A1)号
【文献】国際公開第2017/051349(A1)号
【文献】国際公開第2017/051350(A1)号
【文献】米国特許第4782644号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明の目的は、電子タバコ用使い捨てカートリッジの生産のための生産設備を提供することであり、この充填ユニットは、高い品質基準を確保しつつ、増大した生産性を達成すると同時に、容易かつ安価に生産することを可能にする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明によれば、添付の特許請求の範囲に係るものによって、電子タバコ用使い捨てカートリッジの生産のための生産設備が提供される。
【0011】
特許請求の範囲には、本開示の必須構成部分を形成する本発明の好ましい実施形態が記載されている。
【0012】
本発明は、以下に、そのいくつかの非限定的な実施形態を図示する、添付図面を参照して説明される。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図1】
図1は電子タバコ用カートリッジの縦断面図である。
【
図2】
図2は
図1の電子タバコ用のカートリッジを生産する生産設備の斜視図である。
【
図3】
図3は分かりやすくするために一部の部品を取り外した
図2の生産設備の斜視図である。
【
図5】
図5は
図2の生産設備の第1の生産ドラムの一部分の模式図及び縦断面図である。
【
図6】
図6は
図2の生産設備の第2の生産ドラムの一部分の模式図及び縦断面図である。
【
図7】
図7は
図2の生産設備の供給ユニットの概略平面図である。
【
図8-9】
図8及び9のそれぞれは、拡張した構成及び圧縮した構成における、
図7の筒状容器のための供給ユニットのいくつかのフィンガーの2つの拡大図である。
【
図10-11】
図10及び11のそれぞれは、挿入ステーションにおいて、及び2つの異なる運転時間において、
図7の供給ユニットの一部の2つの模式図及び縦断面図である。
【
図12】
図12は挿入ステーションにおける
図7の供給ユニットの一部の模式図及び縦断面図である。
【
図15】
図15は、
図2の生産設備の濾過材料のタブの供給ユニットについて、明確にするために部品を取り外した状態である斜視図である。
【
図18】
図15の供給ユニットのホッパー及び切断装置の模式図及び正面図である。
【
図19】
図15の供給ユニットの分配装置の模式図及び部分縦断面図である。
【
図20】
図15の供給ユニットのプッシャー及び対応する送達通路の概略平面図である。
【
図22】
図22は、
図2の生産設備の封止リングの供給ユニットの概略平面図である。
【
図23】
図23は、挿入ステーションにおける
図22の供給ユニットの一部の模式図及び縦断面図である。
【
図24】
図24は、供給ステーションにおける
図22の供給ユニットの一部の模式図及びび縦断面図である。
【
図25】
図2の生産設備の溶着ユニットの模式図及び縦断面図である。
【
図26】
図2の生産設備の取出しユニットの模式図及び縦断面図である。
【
図28-29】
図28及び
図29のそれぞれは、挿入ステーションにおいて、及び2つの異なる運転時間における、
図7の供給ユニットの代替案の2つの模式図及び縦断面図である。
【
図31-32】
図31及び32のそれぞれは、挿入ステーションにおいて、及び2つの異なる運転時間における、
図22の供給ユニットの代替案の2つの模式図及び縦断面図である。
【
図33】
図33は挿入ステーションにおける
図22の供給ユニットのさらなる代替案の模式図及び縦断面図である。
【
図34】
図34は
図2の生産設備の代替例における第2の生産ドラムの一部分の模式図及び縦断面図である。
【
図35-36】
図35及び36のそれぞれは、把持位置及び移送位置にそれぞれ配置された一対のジョーを有する、
図34の第2の生産ドラムのシートの2つの概略平面図である。
【
図37】
図37は挿入ステーションにおける
図22の供給ユニットの代替実施形態の一部の模式図及び縦断面図である。
【
図38】
図38は供給ステーションにおける
図37の供給ユニットの一部の模式図及び縦断面図である。
【
図41-43】
図41~43のそれぞれは、
図37の供給ユニットによって対応する筒状容器への個々の封止リングの結合を概略的に示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
図1において、符号1は、全体として、電子タバコ用の使い捨てカートリッジを示す。使い捨てカートリッジ1は、微小穿孔底壁3及び実質的に円筒形状の側壁4を有するプラスチック材料からなる筒状容器2を備え、筒状容器2の内側には、(底壁3と接触する)粉末状タバコの量5が、上面にろ過材料のタブ6と共にその中に収容される。最後に、使い捨てカートリッジ1は、フィルタリング材料のタブ6が逃げるのを防止するように、筒状容器2の上端(さもなければ完全に開放されている)の周囲に挿入される封止リング7(すなわち、封止ワッシャ7)を備える。好ましくは、封止リング7は、筒状容器2に溶着される。添付図面に図示されている好ましいが、非限定の実施形態によれば、筒状容器2は、上端(すなわち、底壁3に反対し、封止リング7の近くにある端部)の近くに膨らみ(すなわち、横方向により大きな部分)を有する。この膨らみは、上端部の近くに幅縮小部分が存在することを決定する。
【0015】
図2及び
図3において、符号8は、全体として、上述の使い捨てカートリッジ1の生産のための生産設備を示す。生産設備8は、間欠移動、すなわち、そのベルトコンベアが、周期的に交互の動作ステップ及び静止ステップを実行する。
【0016】
図4に示すように、生産設備8は、水平に配置され、垂直回転軸10の周りに断続的に回転可能な態様で取り付けられた生産ドラム9を備え、言い換えると、生産ドラム9は、間欠運動、すなわち運動ステップの周期的交番を与える非連続的運動に設定され、生産ドラム9は、運動ステップにおいて移動し、静止ステップにおいて停止する。生産ドラム9は、シート(seats)12の12個のグループ11を支持し、その各グループは、対応する筒状容器2を受け入れ且つ収容するようになっており、特に、各グループ11は、互いに平行な3本の直線に沿って整列された42個のシート12(3本の直線の各々は、14個のシート12を有する)を含み、12個のグループ11は、計画的に、生産ドラム9の表面上に正多角形(すなわち、十二面体)を画定するように配置されている。
【0017】
生産設備8は、生産ドラム9の横に水平に配置され、回転軸10と平行な垂直回転軸14の周りに断続的に回転可能に取り付けられたさらなる生産ドラム13を備え、換言すれば、生産ドラム13は、間欠運動、即ち、運動ステップの周期的交番を提供する非連続運動で回転するように設定され、生産ドラム13は移動しており、静止ステップで、生産ドラム13は停止する。生産ドラム13は、シート16の12個のグループ15を支持し、その各グループは、対応する筒状容器2を受け入れ且つ収容するようになっている。特に、各グループ15は、互いに平行な3本の直線に沿って整列された42個のシート16を含み(3本の直線の各々は、14個のシート16を有する)、12個のグループ15は、計画的に、生産ドラム13の表面上に正多角形(すなわち、十二面体)を画定するように配置されている。
【0018】
生産設備8は、供給ユニット17が、グループ11の各シート12に対応する空の筒状容器2を挿入する、すなわち静止している供給ステーションS1を備え、特に、供給ユニット17は、供給ステーションS1内に静止しているグループ11の多数のシート12に、同時に42個の空の筒状容器2を挿入する。生産ドラム9の回転方向に対して、供給ステーションS1の下流側には、3つの充填ステーションS2が連続して配置されており、それぞれに充填ユニット18が配置されており、この充填ユニットは、静止しているグループ11のシート12によって運ばれた各筒状容器2内にタバコの相当量5を供給する。特に、各充填ユニット18は、供給ステーションS2内に静止しているグループ11の多数のシート12内に14個のタバコの量5を同時に供給する。第1の供給ステーションS2の充填ユニット18は、第1の供給ステーションS2内に静止しているグループ11の最内列の多くのシート12に14個のタバコの量5を供給し、第2の供給ステーションS2の充填ユニット18は、第2の供給ステーションS2内に静止しているグループ11の中間列の多くのシート12に14のタバコの量5を供給し、第3の供給ステーションS2の充填ユニット18は、第3の供給ステーションS2内に静止しているグループ11の最外列の多くのシート12に14のタバコの量5を供給する。
【0019】
充填ステーションS2の下流側(すなわち、最後の充填ステーションS2の下流側)には、生産ドラム9の回転方向に対して、供給ステーションS3が配置されており、そこには、供給ユニット19が、静止しているグループ11のシート12によって運ばれた各筒状容器2内に濾過材料の対応するタブ6を供給する。特に、充填ユニット19は、同時に42個の濾過材料のタブ6を、供給ステーションS3内に静止しているグループ11の多数のシート12内に供給する。
【0020】
生産ドラム9の回転方向に対して、供給ステーションS3の下流側には、移送ステーションS4が配置され、移送ユニット20は、筒状容器2(各々がタバコの量5及び濾過材料のタブ6を含む)を生産ドラム9のグループ11のシート12から生産ドラム13のグループ15のシート16に移送する。特に、移送ユニット20は、移送ステーションS4内に静止しているグループ11のシート12から、移送ステーションS4内に静止しているグループ15のシート16まで、42個の筒状容器2を同時に移送する。移送ステーションS4では、生産ドラム9のグループ11のシート12が生産ドラム13のグループ15のシート16と垂直に整列するように、2つの生産ドラム9及び13が部分的に重ね合わされている。その結果、移送ステーションS4では、筒状容器2の移送は、直線的かつ垂直的な移動(すなわち、生産ドラム9が生産ドラム13の下方に配置されている場合には容器2の上昇、又は生産ドラム9が生産ドラム13の上方に配置されている場合には容器2の下降)によって行われる。
【0021】
挿入ステーションS4の下流側には、生産ドラム13の回転方向に対して、供給ステーションS5が配置されており、供給ユニット21は、対応する封止リング7を、グループ15のシート16によって担持された各筒状容器2内に供給する。すなわち、静止している。特に、充填ユニット21は、同時に42個の封止リング7を、供給ステーションS5内に静止しているグループ15の多数のシート16内に供給する。供給ステーションS5の下流側には、生産ドラム13の回転方向に対して、3つの溶着ステーションS6が連続して配置されており、各溶着ユニット22は、(好ましくは超音波溶着によって)各封止リング7の溶着を、静止しているグループ15のシート16によって担持された対応する筒状容器2に行う。特に、各溶着ユニット22は、14個の封止リング7を、溶着ステーションS6に静止しているグループ15のシート16によって担持された多数の筒状容器2に同時に溶着する。第1の溶着ステーションS6の溶着ユニット22は、第1の溶着ステーションS6に静止しているグループ15の中間列の多数のシート16に14個の封止リング7を溶着し、第2の溶着ステーションS6の溶着ユニット22は、第2の溶着ステーションS6に静止しているグループ15の最外列のシート16に14個の封止リング7を溶着し、第3の溶着ステーションS6の溶着ユニット22は、第3の溶着ステーションS6に静止しているグループ15の最内列のシート16に14個の封止リング7を溶着する。
【0022】
溶着ステーションS6では、使い捨てカートリッジ1の生産が完了する、すなわち、溶着ステーションS6の下流側で、使い捨てカートリッジ1が完成し、使用可能な状態になる。溶着ステーションS6の下流側(すなわち、最後の溶着ステーションS6の下流側)には、生産ドラム13の回転方向に対して、出力ステーションS7が配置され、そこでは、取出しユニット23が、静止しているグループ15の各シート16から対応する使い捨てカートリッジ1を取り出し、特に、取出しユニット23は、出力ステーションS7に静止しているグループ15の多数のシート16から42個の使い捨てカートリッジ1を同時に取り出す。
【0023】
以上のことから、同じグループ11,15のシート12,16に収容された使い捨てカートリッジ1の生産工程(例えば、たばこの量5の充填、濾過材料のタブ6の供給、封止リング7の供給、封止リング7の溶着)の全ての工程が、並行して行われること、すなわち、同じグループ11,15のシート12,16に収容された複数(14個又は42個)の使い捨てカートリッジ1に対して同時に行われることは明らかである。
【0024】
図5に図示されているように、生産ドラム13の各シート12は、生産ドラム9を一方の側から他方の側に横断する筐体貫通路24を備え、これは、筒状容器2を収容するようになっている。特に、各筐体貫通路24は、筒状容器2が筐体貫通路24の内側を通過できるように、筒状容器2よりも横断方向に広い(以下に説明するように、各筒状容器2は、下面から、供給ステーションS1内の対応する筐体貫通路24に入り、上面から、移送ステーションS4内の対応する筐体貫通路24から出る)。生産ドラム13の各シート12は、一対の対向ジョー25をさらに備え、ジョーは、把持位置(
図5の右側の2つのシート12に図示)であって、筐体貫通路24内に装着され、筐体貫通路24内に配置された筒状容器2と係合する把持位置(したがって、筐体貫通路24を通して筒状容器2の下降を防ぐ)と、移送位置(
図5の左側のシート12に図示)であって、筐体貫通路24内に配置された筒状容器2と係合しない(したがって、筐体貫通路24に沿って筒状容器2を自由に摺動させる)移送位置との間で移動可能である(したがって、筐体貫通路24に沿って筒状容器2を自由に摺動させる)。好ましい実施形態によれば、対向ジョー25は、ジョー25が把持位置に配置されたときに(
図5の右側の2つのシート12に図示されている)、幅縮小部分はジョー25の位置に配置されるように、筒状容器2の上部の横方向の膨らみによって形成される幅縮小部分の直ぐ下に配置される。添付図面に図示される実施態様において、各筐体貫通路24の軸方向長さは、筒状容器2の軸方向長さよりも(わずかに)長く、したがって、筒状容器2は、筐体貫通路24内に完全に収容される(突出部がない)。他の実施態様によれば、各筐体貫通路24の軸方向長さは、筒状容器2の軸方向長さよりもはるかに長く、又は、各筐体貫通路24の軸方向長さは、筒状容器2の軸方向長さよりも(わずかに又ははるかに)短くなる(この最後のケースでは、筒状容器2は、筐体貫通路24内に完全に収容されず、したがって、上面及び/又は下部において、筐体貫通路24から突出する)。
【0025】
添付図面に図示される実施形態において、各シート12の2つのジョー25は、限定された軸方向延長部を有している。すなわち、それらは、筐体貫通路24よりも(はるかに)短い。換言すれば、添付図面に図示される実施形態において、各シート12の2つのジョー25は、ジョー25の上下に固定壁を有する筐体貫通路24の限定された部分と係合する。図示されていない代替的で完全に均等な実施形態によれば、各シート12の2つのジョー25は、筐体貫通路24の内側の軸方向延長部にも一致し得るより大きな軸方向延長部を有し、換言すれば、筐体貫通路24は、2つのジョー25の上だけに固定壁を有してもよく、筐体貫通路24は、2つのジョー25の下だけに固定壁を有してもよく、又は筐体貫通路24は、2つのジョー25の上でも下でも固定壁を有していなくてもよい(すなわち、筐体貫通路24は、固定壁を有しておらず、2つのジョー25のみを有してもよい)。
【0026】
図6に図示されているように、生産ドラム13の各シート16は、生産ドラム13を一方の側から他方の側に横断する筐体貫通路26を備え、これは、筒状容器2を収容するようになっている。特に、各筐体貫通路26は、筒状容器2が筐体貫通路26の内側を通過できるように、筒状容器2よりも横断方向に広くなっている(以下に説明するように、各筒状容器2は、下面から、供給ステーションS1内の対応する筐体貫通路26に入り、常に、移送ステーションS4内の対応する筐体貫通路26の下面から出る)。さらに、生産ドラム13の各シート16は、筐体貫通路26内に装着され、それらが筐体貫通路26内に配置された筒状容器2と係合する把持位置(
図6の右側の2つのシート16に図示されている)と、筐体貫通路26内に配置された筒状容器2と係合しない移送位置(
図6の左側のシート16に図示されている)との間で移動可能である一対の対向ジョー27を備えている(したがって、筐体貫通路26に沿って筒状容器2を自由に摺動させることができる)。好ましい実施形態によれば、対向するジョー27は、筒状容器2の上部の横方向膨らみによって形成された幅縮小部分の直下に配置され、その結果、ジョー27が把持位置(
図6の右側の2つのシート16に図示)に配置されたときに、幅縮小部分はジョー27の位置に配置される。添付図面に図示される好ましい実施態様において、各筐体貫通路26の軸方向長さは、筒状容器2の軸方向長さよりも(わずかに)短く、したがって、筒状容器2は、上面及び下部の両方で、筐体貫通路26から突出する(わずかに)。他の実施態様によれば、各筐体貫通路24の軸方向長さは、筒状容器2の軸方向長さよりも(かなり又はわずかに)長い(したがって、筒状容器2は、筐体貫通路24内に突出することなく、完全に収容される)、又は各筐体貫通路24の軸方向長さは、筒状容器2の軸方向長さよりも大きく短くなる(この後者の場合、筒状容器2は、上面及び下部の両方で、筐体貫通路26から広く突出する)。
【0027】
添付図面に図示される実施形態において、各シート16の2つのジョー27は、限定された軸方向延長部を有している。すなわち、それらは、筐体貫通路26よりも(はるかに)短い。換言すれば、添付図面に図示される実施形態において、各シート16の2つのジョー27は、ジョー27の上下に固定壁を有する筐体貫通路26の限定された部分と係合する。図示されていない代替的で完全に均等な実施形態によれば、各シート16の2つのジョー27は、筐体貫通路26の内側の軸方向延長部にも一致し得るより大きな軸方向延長部を有し、換言すれば、筐体貫通路26は、2つのジョー27の上だけに固定壁を有してもよく、筐体貫通路26は、2つのジョー27の下だけに固定壁を有してもよく、又は筐体貫通路26は、2つのジョー27の上でも下でも固定壁を有していなくてもよい(すなわち、筐体貫通路26は、固定壁を有しておらず、2つのジョー27のみを有してもよい)。
【0028】
供給ユニット17は、供給ユニット17に静止している(すなわち、供給ステーションS1に静止している)シート12のグループ11のシート12に筒状容器2を供給する。
図7に示すように、供給ユニット17は、生産ドラム9の回転軸10に平行な垂直回転軸29を中心として、回転自在に階段状に取り付けられた供給ドラム28(平行形状を有する)を備え、供給ドラム28は、対向するフィンガー31の2つのグループ30(すなわち、2つのグループ30が回転軸28の対向する側に配置されている)を支持する。各グループ30は、互いに平行で隣接する14本のフィンガー31を備え、各フィンガー31は、それぞれ対応する筒状容器2を受け入れるように適合された3つのシート32を有し(
図8及び9により良く図示されているように)、各フィンガー31のシート32の数は、生産ドラム9のシート12のグループ11のラインの数と等しいことに留意することが重要である。
図10、
図11及び
図12に示すように、各第2シート32は、対応する筒状容器2が載置される底壁を有する(対応するフィンガー31の内側に得られる)盲孔によって形成される。
【0029】
図7に図示されるように、フィンガー31の各グループ30は、挿入ステーションS8内で対応する筒状容器2(特に40個の筒状容器2)を受け入れるように適合され、供給ステーションS1内に静止している生産ドラム9のシート12のグループ11に筒状容器2(特に42個の筒状容器2)を解放するように適合される。さらに、各フィンガー31は、隣接するフィンガー31から離れるか、又はそれに近づくように、回転軸29に垂直な間隔方向D1に沿って供給ドラム28に対して平行移動するように供給ドラム28上に取り付けられている。供給ドラム28には、供給ステーションS1において、フィンガー31を第1の相互距離で、かつ、第1の相互距離とは異なる第2の相互距離で配置するように、フィンガー31を間隔方向D1に沿って平行移動させるアクチュエータ装置33が設けられており、添付図面に示す実施形態では、第2の相互距離が第1の相互距離よりも大きい。
【0030】
添付図面に図示されている実施形態では、各グループ30のフィンガー31は、間隔方向D1に沿った平行移動によって互いに対して移動する。図示されていない異なる完全に均等な実施形態によれば、各グループ30のフィンガー31は、回転平行移動によって、又は間隔方向D1に沿った構成要素を有する回転によって互いに対して移動する。
【0031】
アクチュエータ装置33の機能は、取り付けられた図面に図示される実施形態において、挿入ステーションS8内に9.5mmピッチを有し、供給ステーションS1内に12mmピッチを有する筒状容器2間のピッチ(すなわち、相互距離)を修正することである。筒状容器2間のピッチ(すなわち、相互距離)の増加は、供給ステーションS1(
図9、ピッチは12mmに等しい)及び挿入ステーションS8(
図8、ピッチは9.5mmに等しい)内のフィンガー31(シート32を担持する)を示す
図8及び9において明確に見える。好ましい実施形態によれば、アクチュエータ装置33は、受動的なもの(すなわち、移動を自律的に生成するソースを有さない)であり、回転軸29の周りで送りドラム28の回転運動を使用することによってフィンガー31を移動させるカムを使用する。好ましいが、非限定の実施形態によれば、カムアクチュエータ装置33は、弾性要素を含まない、即ち、フィンガー31の平行運動は、弾性推力を使用タイプ、フィンガー31を両方向に移動させるカムによって常に印加される。
【0032】
互いに均等な異なる実施形態によれば、アクチュエータ装置33は、各グループ30のフィンガー31を供給ステーションS1(供給ドラム28が静止している場合)、挿入ステーションS8(供給ドラム28が静止している場合)、又は供給ステーションS1と挿入ステーションS8との間の経路(供給ドラム28が移動している場合)に平行移動させることができることに留意することが重要である。明らかに、アクチュエータ装置33がモータ(典型的には電動)を含む場合には、供給ドラム28が静止しているときでも、アクチュエータ装置33は各グループ30のフィンガー31を平行移動させることができる。他方、供給ドラム28の回転運動を利用するカムをアクチュエータ装置33が含む場合には、供給ドラム28が移動しているときにのみ、アクチュエータ装置33は各グループ30のフィンガー31を平行移動させることができる。
【0033】
図7に示すように、供給ユニット17は、下方に傾斜した(しかし水平であってもよい)3つの搬送通路34を備え、挿入ステーションS8に向かって3つのそれぞれの列の筒状容器2を供給する。供給ステーションS8では、
図7で明らかなように、各搬送通路34は、各フィンガー31内の対応するシート32に結合(整列)されている。
図10及び
図11により良く例示されているように、各搬送通路34は、対応する側部35(添付図面に例示されているように、一組又は3組で2重にすることができる)によって横方向に区切られ、支持平面36によって底部で区切られる。搬送通路34は、それぞれの列の筒状容器2に、重力(下方傾斜を利用すること)によって、又は圧縮空気ブロワ(ブロワ空気コンベヤ)又は振動(振動コンベヤ)を付加することによってのみ供給することができ、代替的に、搬送通路34の他の構成も、搬送通路34がそれぞれの列の筒状容器2を挿入ステーションS8に向けて供給するという制約のみで可能である。
【0034】
図7に示すように、供給ユニット17はまた、3つの平行なプロングを有する構成要素37を備え、その各プロングは、対応する搬送通路34に連結されており、特に、付随する構成要素37は、搬送通路34内で移動可能であり、かつ、挿入ステーションS8の内側の筒状容器2の漸進的な下降に付随するように、搬送通路34に平行である。さらに、供給ユニット17は、搬送通路34に連結され、挿入ステーションS8のすぐ上流に配置され(すなわち、挿入ステーションS8の始まりを区切る)、開口位置の間で移動可能であるゲート38を備え、この開口位置では、筒状容器2が挿入ステーションS8に入ることを可能にするとともに、筒状容器2が挿入ステーションS8に入ることを防止する閉鎖位置を可能にする。
【0035】
使用時には、挿入ステーションS8が満杯である場合(すなわち、挿入ステーションS8内にある場合、
図7に示すように、3つの搬送通路34内に14本の筒状容器2の3列に配置された42本の筒状容器2がある場合)、ゲート38は、挿入ステーションS8内に構成される搬送通路34のセグメントを搬送通路34の残りの部分から「隔離」するように閉じられ(すなわち、閉鎖位置に配置され)、その後、挿入ステーションS8内に存在する40本の筒状容器2が、搬送通路34から、挿入ステーションS8内に静止しているグループ30のフィンガー31のシート32に移送される(以下に説明する方法で)。挿入ステーションS8内に存在する42個の筒状容器が、挿入ステーションS8内に静止しているグループ30のフィンガー31のシート32に搬送通路34から移送されると、挿入ステーションS8は、空になり(すなわち、筒状容器2を完全に欠いている)。この時点で、付随する構成要素37のプロングは、ゲート38に到達するまで、搬送通路34に沿って供給される。したがって、ゲート38は、筒状容器2が、3つの搬送通路34に沿って重力によって再び挿入ステーションS8に入ることができるように(すなわち、開口位置に配置される)開放される。3つの搬送通路34に沿って、かつ挿入ステーションS8内での筒状容器2の下降は自由ではない(すなわち、制御されないものでない)が、制御された所望の割合での、3つの搬送通路34に沿う(他の筒状容器2が続く)3つの筒状容器の下降を同時に起こすために、対応する最初の3つの筒状容器2の位置に対応して配置された構成要素37の3つのプロングによって制御される。付随する構成要素37の作用により、筒状容器2は決して「放棄」されず、従って、搬送通路34の内部で「傾斜」する可能性はない。
【0036】
好ましい実施形態によれば、ゲート38は、各搬送通路34に対して、搬送通路34に沿って上流に配置された筒状容器2のさらなる前進を防止するために、2つの連続する筒状容器2の間に(閉鎖位置において)挿入される対応するくさび形の停止要素を備える。
【0037】
図10及び
図11に示すように、挿入ステーションS8において、フィンガー31のシート32は、対応する搬送通路34と位置合わせされ、対応する搬送通路34の下に配置されて、搬送通路34によって運ばれる各筒状容器2がフィンガー31の対応するシート32と垂直に位置合わせされるようになっている。前述のように、搬送通路34は、筒状容器2が静止する支持平面36を備える。挿入ステーションS8において、支持平面36は、複数の貫通孔39を有し、その各々は、筒状容器2の通過を可能にするように適合される。さらに、支持平面36は、少なくとも挿入ステーションS8において、貫通孔39が、貫通孔39を通る筒状容器2の通過を防止するように(すなわち、搬送通路34に含まれる筒状容器2に対して貫通孔39を不整列にするように)、対応する搬送通路34に対して整列されない充填位置(
図10に示される)と、貫通孔39が、貫通孔39を通る筒状容器2の通過を可能にするように(すなわち、搬送通路34に含まれる筒状容器2に対して貫通孔39を整列させるように)、対応する搬送通路34と整列される移送位置(
図11に示される)との間で(アクチュエータ装置40のスラストの下で)移動可能である。.特に、アクチュエータ装置40は、支持平面36を間隔方向D1に直交し、回転軸29に直交し、搬送通路34に直交する制御方向D2に沿って平行移動させることにより、支持平面36を充填位置(
図10に図示)と移送位置(
図11に図示)との間で移動させる。可能な実施形態によれば、貫通孔39は、互いに分離されず、一緒に単一スロット(すなわち、細長い形状を有する単一の大きな貫通孔39)を形成する。
【0038】
図10及び
図11に示すように、供給ユニット17は、挿入ステーションS8内に配置され、筒状容器2を、挿入ステーションS8内に静止しているグループ30のフィンガー31の搬送通路34からシート32に押し込む垂直方向に移動可能な一群(42個)のプッシャー41を備える。さらに、供給ユニット17は、プッシャー41に対向し、挿入ステーションS8内に静止しているグループ30のフィンガー31のシート32に挿入され、筒状容器2の搬送通路34からフィンガー31のシート32への下降に伴うように垂直方向に移動可能な一群(42個)の付随する構成要素42を備える。フィンガー31の各シート32は、底部に貫通孔43(筒状容器の進入を阻止するのに十分小さい)を有し、この貫通孔を介して付随する構成要素42がシート32の下方から進入することができる。
【0039】
換言すれば、挿入ステーションS8において、各筒状容器2は、搬送通路34(支持平面36の貫通孔39を通る)によって、挿入ステーションS8内に静止しているグループ30のフィンガー31の下面シート32に移送され、このようにして筒状容器2が係合されている間、上面において、プッシャー41によって、また下面において、付随する装置42によって移送される(すなわち、上面に配置されたプッシャー41と、下面に配置された付随する構成要素42との間で「挟み込まれる」)。この点に関し、プッシャー41及びそれに付随する構成要素42は、重力によって垂直方向の下向きの動きが筒状容器2に印加されるので、厳密には必要ではないことに留意することが重要である。しかしながら、プッシャー41及びそれに付随する構成要素42の存在は、筒状容器2に制御された動きを付与することを可能にし、これは、筒状容器2の誤った位置決め又は跳ね返りを防止する。
【0040】
図12に図示するように、供給ステーションS1内に静止しているグループ30のフィンガー31のシート32は、供給ステーションS1内に静止しているグループ11の対応するシート12と位置合わせされ、その結果、フィンガー31のシート32によって運ばれる各筒状容器2は、生産ドラム9の対応するシート12と垂直に位置合わせされる。
図12に示すように、供給ユニット17は、供給ステーションS1内に配置され、供給ステーションS1内に静止しているグループ30のフィンガー31のシート32の内側に(貫通孔43によって)挿入されるように垂直に移動可能である一群(42個の)のプッシャー44を備え、したがって、筒状容器2をフィンガー31のシート32から供給ステーションS1内に静止しているグループ11のシート12に押し込み、しかも、供給ユニット17は、プッシャー44に対向し、かつ、フィンガー31のシート32から生産ドラム9のシート12への筒状容器2の上昇に伴って垂直に移動可能である一群(42個の)の付随する構成要素45を備える。前述したように、フィンガー31の各シート32は、下部に貫通孔43(筒状容器2の進入を阻止するのに十分小さい)を有し、この貫通孔を通して、プッシャー44が下からシート32内に進入させることができる。
【0041】
すなわち、供給ステーションS1において、各筒状容器2は、供給ステーションS1内に静止しているグループ30のフィンガー31のシート32から、プッシャー44によって筒状容器2が底部で係合される間に垂直上方移動を行い、頂部において、付随する構成要素45によって、供給ステーションS1内に静止しているグループ11の上側シート12に移送される(すなわち、底部に配置されたプッシャー44と、頂部に配置された付随する構成要素45との間に「挟まれる」)。この点に関し、付随する構成要素45は厳密には必要ではないことに留意することが重要である。しかしながら、付随する構成要素45の存在は、筒状容器2に制御された動きを付与することを可能にし、これは、筒状容器2のいかなる誤った位置決め又は跳ね返りをも防止する。
【0042】
先に述べたように、生産ドラム9の各シート側12は、生産ドラム9を横断する筐体貫通路24を備え、筒状容器2と一対の対向ジョー25とを収容するようになっており、これらは筐体貫通路24内に嵌め込まれ、把持位置の間で移動可能であり、筐体貫通路24内に配置された筒状容器2と、筐体貫通路24内に配置された筒状容器2と係合しない移送位置との間で係合する。生産ドラム9の対応するシート12への筒状容器2の挿入中、2つのジョー25は移送位置に保たれ、その後、筒状容器2のシート12への挿入が完了したときにのみ、2つのジョー25が把持位置にもたらされる。
【0043】
各充填ユニット18は、その一般的な構造において、充填ユニット18をより詳細に説明する国際公開第2017/051348(A1)号、国際公開第2017/051349(A1)号及び国際公開第2017/051350(A1)号に記載され図示されている充填ユニットと同様である。
【0044】
図13に示すように、各充填ユニット18は、水平に配置され、回転軸10に平行な垂直回転軸47の周りに回転可能に階段的な態様で取り付けられた円筒形のタンク46を備えており、換言すれば、タンク46は、間欠的運動、すなわち運動ステップの周期的交番を提供する非連続運動に設定されており、タンク46は移動しており、そして静止し、タンク46は停止する。各タンク46は、生産ドラム9の横に配置され、充填ステーションS2で生産ドラム9に部分的に重なっている。特に、タンク46は、充填ステーションS2で生産ドラム9の上になるように(
図14に図示されているように)、生産ドラム9よりも高い位置に配置されている。各タンク46は、シート49の6つのグループ48を支持し、その各グループは、対応するタバコの量5を受け入れて収容するようになっており、特に、各グループ48は、直線に沿って整列された14個のシート49を備え、6つのグループ48は、計画的に、環状タンク46の表面上に正多角形(すなわち、六角形)を画定するように配置されている。
【0045】
各タンク46は、下面において、円形の形状を有するベースディスク50によって区切られ、側面において、ベースディスク50から垂直に突出する円筒状の側壁51によって区切られている。シート49は、ベースディスク50内に得られる。すなわち、それらは、ベースディスク50を貫通して作られた円形の貫通孔によって(部分的に)形成される。中心に、ベースディスク50から、円筒状の中央要素52が上昇し、これにより、タンク46の内容積に環状の形状(すなわち、「ドーナツ」形状)が与えられる。
【0046】
各タンク46は、垂直方向(少なくともその端部)に配向され、タンク46の内側に配置された出口開口部を有する円筒状の供給ダクト53に連結されており、供給ダクト53は、タンク46の内側で、タンク46のベースディスク50上に静止するベッドを形成するタバコの流れを連続的に供給する。
【0047】
各充填ユニット18は、充填ステーションS2において固定位置に配置され(すなわち、タンク46と共に回転することなく)、充填ステーションS2内に静止しているグループ48のシート49に含まれるタバコの量5を、生産ドラム9の充填ステーションS2内に静止しているグループ11の対応するシート12に循環的に移送する移送装置54を備える。
図14に示すように、各充填ステーションS2では、タンク46(すなわち、タンク46のベースディスク50)は、生産ドラム9と部分的に重なっており、その結果、タンク46のグループ48のシート49が垂直に整列され、生産ドラム9のグループ11のシート12の上方に配置される。その結果、各充填ステーションS2では、タバコの量5の移送は、リニアかつ垂直方向下方移動(すなわち、タバコの量5の下降)によって行われる。各移送装置54は、複数のプッシャー55を備え、その各プッシャーは、充填ステーションS2内に静止しており、対応するシート49内に収容されているタバコの量5を下方に、すなわち静止している対応する筒状容器2に向かって押し込むための交互の垂直運動を提供するグループ48の対応するシート49に連結されている。
【0048】
図14に図示されているように、ベースディスク50の下に、さらに中間ディスク56が配置され、これがベースディスク50と生産ドラム9の間(すなわち、タバコの量5を含むシート49と筒状容器2を含むシート12の間)に介在し、中間ディスク56を通して、貫通孔のグループが形成され、それが中間ディスク56の外側に向かって下向きに突き抜ける各々の供給ダクト57によって内側に並んでいる。使用時には、生産ドラム9のシート12に収容され、対応する充填ステーションS2内に静止している各筒状容器2は、プッシャー58によって上方(すなわち、中間ディスク56に向かって)に押し上げられ、その上部開口端がそれぞれの供給ダクト57の口に接触するようになっている。可能な実施形態によれば、各供給ダクト57の出口側口は、ファンネル形状(すなわち、円錐台形状)とすることができる。可能な実施形態によれば、各供給ダクト57の出口は、筒状容器2が対応するプッシャー58によって上方(すなわち中間ディスク56に向かって)に押し上げられたときに、対応する筒状容器2の開放された上端の内側に部分的に挿入することができる。
【0049】
図14に図示された好ましい実施形態によれば、各シート49は、伸縮機構のために、可変軸方向サイズ(従って可変容積)を有しており、各シート49は、筒状ライナ59によってライニングされたベースディスク50を貫通する貫通孔と、筒状ライナ59の周囲に部分的に配置され、筒状ライナ59に対して摺動できるさらなる筒状ライナ60とによって形成される。使用時には、筒状ライナ60(下にある中間ディスク56とともに)は、シート49の全体積を変化させるように軸方向にスライドすることができる。
【0050】
シート49の各グループ48の直下には、各シート49に対して設けられたシャッター要素61が配置されており、このシャッター要素は、空気に対して透過性である(しかしタバコではない)プラグ62と、プラグ62の横に配置された貫通孔63とを備えている。各シャッター要素61は、アクチュエータ装置64の推力の下で過度に移動するように移動可能に設置されており、閉鎖位置(
図14に例示されている)の間には、ボトムでのシート49を閉じるための対応するプラグ62が各シート49の下に配置され、タバコの下降を防ぎ、かつ、タバコの下降を許容するように対応する貫通孔63が各シート49の下に配置される開放位置がある。使用時、アクチュエータ装置64は、各シャッター要素61を充填ステーションS2の外部の閉鎖位置(
図14に図示)に保持し、生産ドラム9のシート12によって担持される対応する筒状容器2に向かって、シート49からのタバコの量5の下降を可能にするように、シャッター要素61を充填ステーションS2の内部の開口位置に移動させる。
【0051】
図示の実施形態では、各プラグ62は、下面吸引部をシート49に加えることができるように空気に対して透過性であり、これは、シート49へのタバコの侵入を有利にする傾向がある。特に、各プラグ62は、空気が前記貫通孔を通過することができるがタバコではないように、タバコ繊維のサイズよりも小さいサイズの複数の貫通孔の存在のため、空気に対して透過性である。使用時には、タバコの量5の形成中に(即ち、充填ステーションS2の外側に)、吸引源が供給ダクト57に接続され、空気を通すことができるプラグ62を通る供給ダクト57の内側に窪みを生成するように、シート49の内側にも設けられ、これにより、タバコのシート49への侵入が好ましい。
【0052】
図示していない異なる実施形態によれば、各プラグ62は完全に密閉されている(即ち、空気を通さず、タバコにも通さない)。
【0053】
好ましい実施形態によれば、アクチュエータ装置64は、回転軸47の周りのタンク46の回転とは独立に、シャッター要素61(シート49の各グループ48に対してシャッター要素61が存在する)のスライドを制御する。このようにして、タバコの量5が対応する充填ステーションS2内の筒状容器2に向かって下降することなく、回転軸47の周りでタンク46を回転させることができる。前記可能性(すなわち、タバコの量5の下降を伴わない回転軸47を中心としたタンク46の回転)は、生産設備8の起動時、停止後、一様なタバコベッドの形成を可能にし、タンク46の内部に十分な厚さを有するようにしてから、タバコの量5を下降させ、生産設備8が機能しているとき、及び何らかの不具合及び/又は廃棄のために、充填ステーションS2内には、筒状容器2が(全ての)存在しないように、使用される。
【0054】
可能な実施形態によれば、アクチュエータ装置64は、タバコの量5がシート49から取り外されると、各シャッター要素61が、シート49を「揺動」させ、従って、シート49内に存在する全てのタバコの下降を促進するために、閉鎖位置と開放位置との間で連続的なストローク(即ち、シート49を数回開閉する)を行うように、シャッター要素61の摺動を制御する。
【0055】
図13及び
図14に示される可能な実施形態によれば、各充填ユニット18は、充填ステーションS2において固定位置に配置され(すなわち、タンク26と共に回転しない)、通気性プラグ62の洗浄を行うように、すなわち、シート49が新たな量の5個のタバコで満たされる前に、プラグ62の貫通孔に「付着」したたばこの残留物から通気性プラグ62を解放するように、洗浄装置110を備える。換言すれば、タバコの量5を改質するために、タンク46のシート49から充填ステーションS2内に静止しているグループ11のシート12にタバコの対応する量5を移送することによってタンク46のシート49を空にした後、タンク46のシート49の充填を他のタバコで再び開始する前に、空気透過性プラグ62は、空気透過性プラグ62の貫通孔内に「詰まって」いるタバコの残留物を排除する洗浄装置110によって洗浄される。洗浄装置110は、周期毎に、周期のグループ毎(例えば、3~5周期毎)、又はときどき、空気浸透型プラグ62をきれいにすることができることに留意することが重要である。
【0056】
好ましい実施形態によれば、洗浄装置110は、空気透過性プラグ62の貫通孔をいかなる異物からも解放するように、空気透過性プラグ62における強力な圧縮空気噴流を吹き付け、その結果、各空気透過性プラグ62に対して、洗浄装置110は、(少なくとも)プラグ62における圧縮空気噴射を狙う対応するノズルを備える。可能な実施形態によれば、シャッター要素61の移動によってプラグ62がシート49から離れたときに空気透過性プラグ62に作用するように、洗浄装置110がシート49の脇に配置される。この実施形態では、空気透過性プラグ62は、それらがシート49から(比較的)離れているとき、すなわちシート49が底部で開かれて対応するタバコの量5を解放するときに、洗浄装置110によって洗浄される。代替の実施形態によれば、洗浄装置110は、プラグ62がシート49に連結されているときに空気透過性プラグ62に作用するようにシート49に配置されており、明らかに、このク洗浄は、シート49からタバコの量5を出した後、及び新しいタバコのシート49への進入を開始する前に行われる。
【0057】
図16及び
図17に示すように、濾過材料のタブ6は、濾過材料の対応するピース片65の横方向切断によって得られる。すなわち、濾過材料のピース片65は、濾過材料のタブ6を得るために「スライス」される。この点に関し、濾過材料の各ピース片65の軸方向長さは、濾過材料のタブ6の軸方向長さの内部の倍数に等しいことに留意することが重要である。例えば、濾過材料の各ピース片65は、114mmの軸方向長さを有し得、濾過材料の各タブ6は、4.75mmの軸方向長さを有する(したがって、濾過材料の各ピース片65から、濾過材料の24個のタブ6が得られる)。
【0058】
供給ユニット19(
図15において全体として図示される)は、濾過材料のピース片65のグループを供給する供給装置66を備え、添付図において図示される実施形態において、このグループは、濾過材料の14のピース片65、すなわち、グループ11のラインにおけるシート12の数に等しい濾過材料の多数のピース片65を備える。さらに、供給ユニット19は、濾過材料のピース片65のグループから濾過材料のタブ6のそれぞれのグループを分離するために、濾過材料のピース片65のグループの切断を周期的に行う切断装置67を備える。最後に、供給ユニット19は、切断直後に濾過材料のタブ6のグループを拾い上げ、濾過材料のタブ6を供給ステーションS3に静止しているグループ11の対応するシート12に挿入する移送装置68を備える。
【0059】
供給装置66は、複数の濾過材料ピース片65を受け入れる垂直通路70のグループを備えたホッパー69(
図18により良く図示されている)を備え、垂直通路70に沿って、濾過材料ピース片65は、ホッパー69から濾過材料ピース片65が軸方向に取り出される(すなわち、ホッパー69から軸方向に押し出される)下部に到達するまで重力によって下降する。供給装置66は、水平方向のプッシャー71の一群(そのうちの1つのみが
図16及び17に見える)を備え、各々は、対応する垂直方向通路70の下部に係合し、濾過材料のピース片65を垂直方向通路70から徐々に押し出して切断装置67に向かうようにする。
【0060】
好ましい実施形態によれば、濾過材料のピース片65は、個々の分配装置から得られ、この分配装置は、上部ホッパーに装填され、次いで、深く到達するドラムに供給され、このドラムは、同じ軸に装着された一対のブレードの手段によって、初期のものよりも高い長さの精密さで所望の長さの濾過材料のピース片65を得る目的と、貯蔵及び輸送による凹み又は皺を有することができる端部を除去する目的との両方で、各フィルタの端部端子を除去する。濾過材料のトリミングされたピース片65の流れは、高さに持ち込まれ、ホッパー69の内部の伝統的な滴下によって運ばれ、そこで、濾過材料のピース片65は、階段状に分離されて離間され、次いで、一列ずつ滴下するように、ホッパー69の基部において、水平方向のプッシャー71が濾過材料のピース片65を取り出す。
【0061】
好ましい実施形態によれば、水平方向の各プッシャー71は、自由端を有し、この自由端は、濾過材料の対応するピース片65に接触し(すなわち、切断装置67に対向する濾過材料のピース片65のベース壁と接触し)、吸引力を備える(すなわち、吸引力によって濾過材料のピース片65を保持するようになっている)。
【0062】
図16及び
図17に示すように、供給装置66は、一群の水平方向のプッシャー71に、垂直通路70の下部から切断装置67に濾過材料ピース片65を運ぶ第1の送達ストロークと、各々が濾過材料のタブ6の軸方向のサイズに等しいレンジを有する複数の第2のストロークと、水平方向のプッシャー71を切断装置67から離れるように移動させて水平方向のプッシャー71を垂直通路70の外側に戻す1つの単一の戻りストロークと、を含む作業サイクルを与えるアクチュエータ装置72を備える。換言すれば、最初に、水平方向の各プッシャー71は、ホッパー69の下部に到達する濾過材料ピース片65の完全な下降を可能にするように、対応する垂直通路70の完全な外側に配置され、この時点で、各水平方向のプッシャー71は、水平方向のプッシャー71がホッパー69の下部に入り、濾過材料ピース片65を切断装置67に到達するまでホッパー69の下部から押し出す第1の送達行程を実行する。いったん切断装置67に到達すると、水平方向の各プッシャー71は、切断装置67が濾過材料のピース片65を少しずつ「スライス」することを可能にするために、第2の送達ストロークを連続して実行し、よって濾過材料のタブ6を得る。濾過材料のピース片65が完全に「スライス」されると、水平方向の各プッシャー71は、戻りストロークを実行して、対応する垂直通路70を再び出る。よって、濾過材料の新しいピース片65の完全な下降を可能にし、再び作業サイクルを開始する。
【0063】
好ましくは、アクチュエータ装置72は、水平方向のプッシャー71を直線的に移動させ、毎回の単一の第2の送達ストロークを個別にかつ独立に行うそれ自体の電気モータを備える。このようにして、アクチュエータ装置72は、第2の外向きストロークの長さにおいて常に同じ誤差を作ることはできず、従って、第2の外向きストロークの長さにおけるいかなる誤差も「総和」させず、従って、全ての第2の送達ストロークの間に連続して達成される第2の送達ストロークの長さにおける全ての誤差の総和を被るにつれて、フィルタリング材料の最後のタブ6が過度に薄いか過度に厚くなるのを防止する。
【0064】
図18に示すように、切断装置67は、濾過材料のピース片65に対して垂直に配向され、コンベアベルト74によって前後に移動される回転ブレード73を備え、回転ブレード73の各ストローク(すなわち、ホッパー69の一端からホッパー69の反対端まで回転するブレード73の各平行で)において、回転ブレード73は、濾過材料の全ピース片65の切断を行う。回転ブレード73は、切断中に濾過材料のピース片65の濾過材料のピース片65が最小のクリアランスで通過する複数の切断通路(その結果、濾過材料のピース片65が切断通路の内側で「揺れ」ることができない)と、切断を行うときに回転ブレード73が通過する底部で開くスリット(常に最小のクリアランスで)とを備える。
【0065】
好ましい実施形態によれば、ホッパー69の前部ドアの開口部を可能にする(典型的には濾過材料ピース片65の目詰まりを除去するために)機械的安全ロックが設けられており、これは、回転ブレード73(非常に鋭利であり、したがって高度に切れ刃を有する)が全て片側(すなわち、ホッパー69の影響を受ける領域の外側)に配置されている場合にのみ行われる。さらに、ホッパー69の前部ドアが開いている場合に回転ブレード73の変位を防止(ロック)する、さらなる機械的安全装置が設けられている。このようにして、ホッパー69の前部ドアを開ける際の操作者は、回転ブレード73と接触することができない(偶発的であっても)ので、常に安全な状態にある。
【0066】
図16及び
図17に例示されているように、移送装置68は、移動可能に取り付けられ、濾過材料の対応するタブ6と係合するように適合された吸引保持ヘッド76(そのうちの1つのみが
図16及び17に示されている)のグループを備え、明らかに、保持ヘッド76の数は、先に述べたように、グループ11のラインにおけるシート12の数と等しい濾過材料のピース片65の数と等しい。
【0067】
さらに、移送装置68は、保持ヘッド76がフィルタリング材料の対応するピース片65からフィルタリング材料のタブ6を分離する横断切断の実行時にフィルタリング材料のタブ6と係合する把持位置(
図16に示される)と、保持ヘッド76がフィルタリング材料の対応するタブ6を解放する解放位置(
図17に示される)との間で、各保持ヘッド76を周期的に移動させるように適合されたアクチュエータ装置77を備える。各保持ヘッド76は、フィルタリング材料のタブ6をフィルタリング材料の対応するピース片65から分離する横断切断の実行直前又は実行直後にフィルタリング材料のタブ6と係合することができ、特に、各保持ヘッド76が横断切断を実行した直後にフィルタリング材料のタブ6と係合するとき、保持ヘッド76は、横断切断を実行する前にフィルタリング材料のピース片65の端部に非常に近接し(例えば、ミリメートルの分数)、接触することなく、横断切断を実行し、次いで、切断の直後に吸引することによってフィルタリング材料のタブ6を吸引することによって「捕捉」する。アクチュエータ装置77は、アームを備え、これは、生産設備8の枠上に取り付けられて、把持位置(
図16に図示)と解放位置(
図17に図示)との間を移動するように、回転平行移動を実行する。
【0068】
さらに、移送装置68は、生産ドラム9の上方に配置され、各々が分配装置78を横断するように横切る一群の貫通送出通路79を備え、フィルター材料のタブ6を含むようになっている分配装置78を備え、貫通送出通路79の数及び配置は、生産ドラム9のシート12と同じであり、したがって、42個の送出通路79が設けられ、それらは、互いに平行である3つの直線に沿って整列されている(3つの直線の各々は、14個の貫通送出通路79を有する)。
【0069】
図19により良く図示されているように、フィルター材料の対応するタブ6が各送出通路79に入る入口(上側、すなわち、分配装置78の上側の壁を経由して得られる)と、入口に対向し、出口を通して、フィルター材料の対応するタブ6が送出通路79を出る出口(下側、すなわち、分配装置78の下側壁を経由して得られる)を有する。
【0070】
図19に示される好ましい実施形態によれば、各送出通路79は、送出通路79に沿った濾過材料のタブ6の通過中に濾過材料の対応するタブ6を横方向に圧縮するための漏斗状、すなわち漸次減少する断面を有する。従って、濾過材料のタブ6が対応する送出通路79を出ると、濾過材料のタブ6が弾性的に圧縮されて縮径され、従って対応する筒状容器2内に容易に入ることができる。送出通路79の漏斗形状は、送出通路79内部の濾過材料のタブ6をブロックするためにも使用され、各保持ヘッド76は、送出通路79内部の濾過材料の対応するタブ6を挿入し、したがって、濾過材料のタブ6の所与の(弾性の)圧縮を決定し、従って、送出通路79内部の濾過材料のタブ6を「干渉と適合させる」。結果的に、濾過材料のタブ6は、いかなる保持要素も必要とせずに、送出通路79内に依然として残る。
【0071】
図16及び
図17に示すように、分配装置78は、移動可能に取り付けられており、送出通路79が供給ステーションS3内に静止しているグループ11のシート12から(比較的)離れている受け入れ位置(
図17に示す)と、保持ヘッド76との間で平行移動するために、濾過材料のタブ6を対応する送出通路79内に挿入し、送出通路79が供給ステーションS3内に静止しているグループ11の対応するシート12と整列して、濾過材料のタブ6をシート12によって支持された筒状容器2内に挿入する挿入位置(
図16に示す)との間で平行移動する。特に、移送装置68は、受け入れ位置(
図17に図示)と挿入位置(
図16に図示)との間で分配装置78を周期的に移動させるように構成されたアクチュエータ装置80を備える。
【0072】
使用時には、空の分配装置78(すなわち、濾過材料のタブ6を完全に欠いている)は、受け入れ位置(
図17に図示)に配置され、したがって、保持ヘッド76のグループは、濾過材料の対応するピース片65から分離された濾過材料の保持ヘッド76ピックアップ新しいタブ6と、保持ヘッド76が分配装置78の送出通路79内の濾過材料の対応するタブ6を解放する解放位置(
図17に図示)との間で周期的に移動される(
図16に図示)。特に、各挿入周期において、14個の保持ヘッド76は、14個の濾過材料のタブ6を14個の送出通路79に挿入し、これは、送出通路79のグループのライン(3つの全体ライン)を形成する。したがって、分配装置78の完全な充填は、3つの連続した挿入周期を必要とする。好ましい実施形態によれば、挿入サイクルの終わりに、保持ヘッド76の解除位置(
図17に図示)に14の空の送出通路79のラインを配置するために、分配装置78は、アクチュエータ装置80によってわずかに平行移動される。換言すれば、保持ヘッド76は、修正することができない単一の解除位置(
図17に図示)を有し、したがって、14個の空の送出通路79のラインを保持ヘッド76の解除位置(
図17に図示)に配置するために、分配装置78は、その都度平行移動されなければならない。要約すると、アクチュエータ装置80(移送装置68の一部である)は、フィルタリング材料のタブ6をそれぞれ3つの別個の送出通路79の送出通路79に挿入するように、3つの別個の受け取り位置の間で分配装置78を周期的に移動させる。
【0073】
供給ステーションS3において、移送装置68は、それぞれが、分配装置78が挿入位置(
図16に図示)に配置されたときに、対応する送出通路79と垂直方向(縦)に整列された一群の42個のプッシャー81を備える。前記位置において、プッシャー81は、対応する送出通路79に挿入される垂直方向の方法(すなわち、送出通路79と平行)で移動可能であり、したがって、フィルター材料のタブ6を送出通路79から押し出し、次いで、供給ステーションS3内に静止しているグループ11のシート12によって運ばれる対応する筒状容器2内に挿入される。
【0074】
好ましい実施形態によれば、移送装置68は、供給ステーションS3において、各々が対応するプッシャー81に対向している(すなわち、生産ドラム9に対して対応するプッシャー81の反対側に配置されている)一群の42個のプッシャー82を備え、供給ステーションS3内に静止しているグループ11の対応するシート12と垂直(長手方向)に整列される。プッシャー82は、シート12の内側に挿入されるように、また、シート12内に収容されている筒状容器2を分配装置78に向かって、したがって、対応する送出通路79に向かって押し込むように垂直な方法(すなわち、シート12と平行)で移動可能である。
【0075】
使用時には、分配装置78が一杯である、すなわち分配装置78の全ての送出通路79が濾過材料の対応するタブ6を含む場合、アクチュエータ装置80は、分配装置78を挿入位置(
図16に図示)に移動させ、送出通路79を、供給ステーションS3内に静止しているグループ11のシート12と整合させる。この時点で、プッシャー82は、底部からシート12内に入り、シート12によって運ばれた筒状容器2を分配装置78に向かって押し込む(すなわち、分配装置78と実質的に接触する)と同時に、プッシャー81は、フィルタリング材料の対応するタブ6を送出通路79から押し出し、したがって筒状容器2内に押し込むことによって、送出通路79に入る。濾過材料のタブ6が対応する筒状容器2内に挿入されると、プッシャー81は、分配装置78の送出通路79を出ることによって後退し、プッシャー82は、シート12を出ることによって後退する。この時点で、生産ドラム9は、供給ステップを実行することができ、周期は再び開始する。
【0076】
図20に図示される好ましい実施形態によれば、各送出通路79は、凹み(ローレット)断面を有し、各プッシャー81は、対応する送出通路79の凹み(ローレット)断面をネガティブで再現する凹み(ローレット)断面を有する押込頭を有する。プッシャー81のくぼみ(ローレット)形状は、プッシャー81が、濾過材料のタブ6の中央部分だけでなく、上述の全てを、濾過材料のタブ6の中央部分を取り囲む周辺用紙環上に押すことを可能にし、従って、プッシャー81が、中央部分を取り囲む周辺用紙環から濾過材料のタブ6の中央部分を押し出す傾向があることを回避する。言い換えれば、くぼみ(ローレット)の「歯部」は、紙上の押し込み領域を最大にして、それを損傷しないようにすることと、くぼみ(ローレット)の2つの「歯部」の間のスロットが、横方向の圧縮ステップで発生する紙の過剰量を収容することを可能にする。
【0077】
図21に図示されるように、移送ステーションS4内に静止しているグループ11のシート12は、移送ステーションS4内に静止しているグループ15の対応するシート16と垂直に整列している。移送ユニット20は、移送ステーションS4内に配置され、移送ステーションS4内に静止しているグループ11のシート12内に挿入されるように垂直方向に移動可能であり、移送ステーションS4内に静止しているグループ11のシート12から移送ステーションS4内に静止しているグループ15のシート16まで筒状容器2を押し込む一群(42個)のプッシャー83を備え、さらに移送ユニット20は、プッシャー83とは反対の、生産ドラム9のシート12から生産ドラム13のシート16まで筒状容器2の上昇に伴う垂直方向に移動可能な一群(42個)の付随する構成要素84を備える。
【0078】
換言すれば、移送ステーションS4において、各筒状容器2は、移送ステーションS4内に静止しているグループ11のシート12から、移送ステーションS4内に静止しているグループ15の上方シート16に移送されるが、その間、筒状容器2が、プッシャー83によって下部に係合され、上面に、付随する要素84(すなわち、下部に配置されたプッシャー83と、上面に配置された付随する構成要素84との間に「挟み込まれる」ことによって、垂直上昇移動を行う。しかしながら、付随する構成要素84の存在によって、筒状容器2の誤った位置決め又は跳ね返りを防止する制御された移動を筒状容器2に与えることができる。
【0079】
前述したように、生産ドラム13の各シート16は、側から生産ドラム13を越える筐体貫通路26から構成され、 筐体貫通路26に設置され、筐体貫通路26にアレンジされた筒状容器2と、筐体貫通路26にアレンジされた筒状容器2と移動位置との間に移動可能な、筒状容器2と反対の一対のジョー27を含むように適応されている。生産ドラム13の対応するシート16への筒状容器2の進入中、2つのジョー27は移送位置に保たれ、筒状容器2のシート16への進入が完了したときにのみ、その後、2つのジョー27が把持位置に持ち込まれる。
【0080】
供給ユニット21は、供給ユニット21に静止している(すなわち、供給ステーションS5に静止している)グループ15の対応するシート16によって担持された筒状容器2に封止リング7を供給する。封止リング7の供給ユニット21は、上述した筒状容器2の供給ユニット17と非常に類似している(しかし完全には同一ではない)。
【0081】
図22に示すように、供給ユニット21は、生産ドラム13の回転軸14に平行な回転軸86を中心として回転自在に階段状に取り付けられた供給ドラム85(平行円筒形状を有する)を備え、供給ドラム85は、反対側のフィンガー88の2つのグループ87を支持する(すなわち、2つのグループ87が回転軸85の反対側に配置される)。グループ87は、互いに平行で隣り合う14個のフィンガー88を備え、各フィンガー88は、それぞれ対応する封止リング7を受け入れるように適合された3個のシート89を有する。各フィンガー88のシート89の数は、生産ドラム13のシート16のグループ15のラインの数と等しいことに留意することが重要である。
図23及び
図24に示すように、各シート89は、対応するフィンガー88の内側に得られる貫通孔によって形成され、対応するフィンガー88を横切って、側面から側面に渡り、対応する封止リング7を収容するようになっている。
【0082】
フィンガー88の各グループ87は、挿入ステーションS9内の対応する封止リング7(特に42個の封止リング7)を受け入れるように構成され、封止リング7(特に42個の封止リング7)を供給ステーションS5内の生産ドラム13のシート16のグループ15に解放するように構成されている。さらに、各フィンガー88は、隣接するフィンガー88から離れるか、又はそれに近づくように、回転軸86に垂直な間隔方向D3に沿って、供給ドラム85に対して平行移動するように供給ドラム85に取り付けられている。供給ドラム85には、供給ステーションS5において、フィンガー88を第1の相互距離で、かつ、第1の相互距離とは異なる第2の相互距離で配置するように、フィンガー88を間隔方向D3に沿って移動させるアクチュエータ装置90が設けられており、添付図面に示す実施形態では、第2の相互距離が第1の相互距離よりも大きい。
【0083】
添付図面に図示されている実施形態では、各グループ87のフィンガー88は、間隔方向D3に沿った平行移動によって他に対して一方を移動する。図示されていない異なる完全に均等な実施形態によれば、各グループ87のフィンガー88は、回転平行移動によって、又は間隔方向D3に沿った構成要素を有する回転によって他方に対して一方を移動する。
【0084】
アクチュエータ装置90の機能は、封止リング7の間のピッチ(すなわち、相互距離)を修正することであり、これは、添付図面に図示される実施形態において、挿入ステーションS9内に9.5mmピッチを有し、供給ステーションS5内に12mmピッチを有する。封止リング7間のピッチ(すなわち、相互距離)の増加は、供給ステーションS5(12mmに等しいピッチ)及び挿入ステーションS9(9.5mmに等しいピッチ)にあるフィンガー88(シート89を運ぶ)を示す
図22に明確に見える。好ましい実施形態によれば、アクチュエータ装置90は、受動的なものであり(すなわち、移動を自律的に生成するソースを有していない)、回転軸86の周りの供給ドラム85の回転運動を使用することによってフィンガー88を移動させるカムを使用する。好ましいが、非限定の実施形態によれば、カムアクチュエータ装置90は、弾性要素を含まない、即ち、フィンガー88の平行運動は、弾性推力を使用タイプ、フィンガー88を両方向に移動させるカムによって常に印加される。
【0085】
互いに均等な異なる実施形態によれば、アクチュエータ装置90は、供給ステーションS5(供給ドラム28が静止している場合)、挿入ステーションS9(供給ドラム28が静止している場合)、又は供給ステーションS5と挿入ステーションS9との間の経路(供給ドラム28が移動している場合)にある各グループ87のフィンガー88を平行移動させることができることに留意することが重要である。
【0086】
図22に示すように、供給ユニット21は、挿入ステーションS9に向かって3つのそれぞれの列の封止リング7を下方に傾斜させ(しかし、水平にすることもできる)、重力によって(下方に傾斜させて)供給する3つの搬送通路91を備え、挿入ステーションS9では、
図22で明らかなように、各搬送通路91は、各フィンガー88内の対応するシート89と結合(整列)される。
図23により良く例示されているように、各搬送通路91は、対応する側面92(添付図面に例示されているように、特異な二つ(double)、又は三つ(triple)であり得る)によって横方向に区切られ、支持平面93によって底部で区切られている。搬送通路91は、それぞれの列の封止リング7を、重力(下方傾斜を利用すること)によって、又は圧縮空気ブロワ(ブロワ空気コンベヤ)又は振動(振動コンベヤ)を付加することによってのみ供給することができ、代替的に、搬送通路91がそれぞれの列の封止リング7を挿入ステーションS8に向けて供給するという唯一の制約を伴って、搬送通路91の他の構成も可能である。
【0087】
図22に示すように、供給ユニット21は、また、3つの平行なプロングを有する付随する構成要素94を備え、その各プロングは、対応する搬送通路91に連結されており、特に、付随する構成要素94は、搬送通路91内で移動可能であり、かつ、挿入ステーションS9の内側の封止リング7の漸進的な下降に付随するように搬送通路91に平行である。さらに、供給ユニット21は、搬送通路91に結合され、挿入ステーションS9のすぐ上流に配置され(すなわち、挿入ステーションS9の始まりを画定する)、封止リング7が挿入ステーションS9に入ることを可能にする開放位置と、封止リング7が挿入ステーションS9に入ることを防止する閉鎖位置との間で移動可能であるゲート95を備える。
【0088】
使用時には、挿入ステーションS9が満杯である場合(すなわち、挿入ステーションS9内に、
図22に示すように、3つの搬送通路91内に14個の封止リング7の3列に配置された42個の封止リング7がある場合)、挿入ステーションS9内に備えられた搬送通路91のセグメントを搬送通路91の残りの部分から「隔離」するようにゲート95が閉じられ(すなわち、閉位置に配置され)、次いで、挿入ステーションS9内に存在する40個の封止リング7が、搬送通路91から挿入ステーションS9内に静止しているグループ87のフィンガー88のシート89に(以下に説明する方法で)移送される。挿入ステーションS9内に存在する42個の封止リング7が、挿入ステーションS9内に静止しているグループ87のフィンガー88の搬送通路91からシート89に移送されると(すなわち、封止リング7を完全に欠いている)、この時点で、付随する装置94のプロングは、ゲート95に到達するまで搬送通路91に沿って供給され、したがって、ゲート95は、再び、封止リング7が3つの搬送通路91に沿って重力によってスライドして挿入ステーションS9に入ることができるように(すなわち、開口位置に配置される)、3つの搬送通路91に沿っての封止リング7の下降は自由ではない(すなわち)。制御不能であるが、最初の3つの封止リング7の下降を伴うように、対応する3つの封止リング7の3つのプロングによって制御される。他の封止環7)は、3つの搬送通路91に沿っている。付随する構成要素94の作用により、封止リング7は決して「放棄」されず、従って、搬送通路91の内部で「転倒」する可能性はない。
【0089】
好ましい実施形態によれば、ゲート95は、搬送通路91ごとに、搬送通路91に沿って上流に配置された封止リング7のさらなる前進を防止するために、2つの連続する封止リング7の間に(閉鎖位置において)挿入される対応するくさび形の停止要素を備える。
【0090】
図22に示される可能な実施形態によれば、3つの搬送通路91の内側の封止リング7の正確な(実際の)位置を検出するように、ゲート95において3つの搬送通路91をフレーム化するビデオカメラTが設けられ、このようにして、搬送通路91の内側の付随する装置94の動きは、正しい数の封止リング7をその背後に封入することによって、かつ封止リング7に押しつけられることなく、ゲート95を開位置から閉位置に移動させることができるように、搬送通路91の内側の封止リング7の実際の(正確である)位置に基づいて制御される。言い換えると、3つの搬送通路91内の封止リング7の実際の(正確である)位置は、付随する構成要素94の移動の開ループ制御によって「偶然」のままではないが、3つの搬送通路91内の封止リング7の実際の(正確である)位置は、付随する構成要素94の移動の閉ループ制御によって保証される(フィードバック変数として、ビデオカメラTによって検出される3つの搬送通路91内の封止リング7の位置を使用することによって)。この点に関し、封止リング7(筒状容器2とは異なり)は弾性変形可能であり、従って、可能な弾性変形のために、3つの搬送通路91の内側の封止リング7の位置は、実質的に予測不可能な方法で(僅かに)可変とすることができる。前記予測不可能性は、3つの搬送通路91の内側の封止リング7の実際の位置を正確に決定することができ、従って、それに応じて、付随する構成要素94の動きを制御(適応、補正)することができるビデオカメラTによって検出され、補償される。
【0091】
可能な実施形態によれば、ゲート95の操縦における誤りを回避するために、ゲート95の移動(特に、開口位置から閉鎖位置への移動)さえも、又は、その移動のみが、3つの搬送通路91の内側の封止リング7の正確な位置と同期される。言い換えると、ゲート95の動きは、ビデオカメラTによって検出された各搬送通路91の内側の封止リング7の正確な位置に従って、組み合わせて制御されるか、又は代替的に、ビデオカメラTによって検出された各搬送通路91の内側の封止リング7の正確な位置の機能として、付随する構成要素94の動きを制御するように制御される。
【0092】
図23に示すように、挿入ステーションS9では、フィンガー88のシート89が対応する搬送通路91と位置合わせされ、対応する搬送通路91の下に配置されることにより、搬送通路91が担持する各封止リング7がフィンガー88の対応するシート89と垂直に位置合わせされる。前述のように、搬送通路91は、筒状容器2が静止する支持平面93を備える。挿入ステーションS9では、支持平面93が複数の貫通孔96を有し、それぞれが封止リング7よりも小さく、供給部17と異なり、供給ユニット21において支持平面93が固定される、すなわち可動部を欠いている。
【0093】
図23に示すように、供給ユニット21は、挿入ステーションS9内に配置され、封止リング7を搬送通路91から挿入ステーションS9内に静止しているグループ87のフィンガー88のシート89に押し込むように垂直に移動可能な一群(42個)のプッシャー97を備え、しかも、供給ユニット21は、プッシャー97とは反対側であり、挿入ステーションS9内に静止しているグループ87のフィンガー88のシート89内に挿入され、封止リング7の搬送通路91からフィンガー88のシート89への上昇に伴うように垂直に移動可能な一群(42個)の付随する構成要素98を備える。つまり、挿入ステーションS9では、各封止リング7が搬送通路91から挿入ステーションS9内に静止しているグループ87のフィンガー88の上部シート89に移送され、その間に封止リング7が係合される垂直上方移動を、下部ではプッシャー97によって、上部では付随する構成要素98(すなわち、下部に配置されたプッシャー97と上部に配置された付随する構成要素98との間で「挟まれ」る)によって行う。この点に関し、付随する構成要素98は厳密には必要ではないであろうことに留意することが重要である。しかしながら、付随する構成要素98の存在は、シールリング7に制御された動きを付与することを可能にし、これは、封止リング7のいかなる誤った位置決め又は跳ね返りをも防止する。
【0094】
フィンガー88のシート89において、封止リング7は機械的干渉によって保持される。すなわち、プッシャー97はフィンガー88のシート89の内側の封止リング7を「干渉を伴って嵌合」させるので、封止リング7の(小さい)弾性変形を引き起こす。この点に関し、各シート89の入口開口部(すなわち、下側開口部)は、フレア形状(すなわち、漏斗形状、円錐台形状)を有することができ、対応する封止リング7の容易な入り込みを可能にし、次いで、再びシート89に上昇するにつれて封止リングを徐々に圧縮することができる。
【0095】
図24に図示されるように、供給ステーションS5内に静止しているグループ87のフィンガー88のシート89は、整列され、フィンガー88のシート89によって運ばれる各封止リング7が生産ドラム13の対応するシート16と垂直に整列されるように、供給ステーションS5内に静止しているグループ15の対応するシート16に重なり合う。供給ユニット21は、供給ステーションS5に配置され、供給ステーションS5に依然として立っているグループ87のフィンガー88のシート89に挿入されるように垂直方向移動する(42個の)プッシャー99のグループから成り、このため、供給ステーションS5に依然として立っているグループ15のシート16に、フィンガー88のシート89から封止リング7を押し込む。さらに、供給ユニット21は、一群(42個)のプッシャー100を備え、各々は対応するプッシャー99に対向しており(すなわち、生産ドラム13に対して対応するプッシャー99の反対側に配置され)、供給ステーションS5内に静止しているグループ15の対応するシート16と垂直(縦)に整列されている。プッシャー100は、シート16の内側に挿入されるように垂直(すなわち、シート16と平行)に移動可能であり、シート16内に収容されている筒状容器2をフィンガー88に向かって、従って、対応するシート89に向かって押し込む。
【0096】
すなわち、供給ステーションS5では、供給ステーションS5内に静止しているグループ87のフィンガー88のシート89から、供給ステーションS5内に静止しているグループ15の下側のシート16に、封止リング7が係合している間にプッシャー99によって上下方向の下方移動を行うことにより、各封止リング7が移送されると同時に、供給ステーションS5内に静止しているグループ15の対応するシート16によって運ばれている各筒状容器2がプッシャー100によって上方に押されてシート16から出て対応するフィンガー88に接近する。封止リング7が対応する筒状容器2に接触すると、
図1に示すように、封止リング7が封止リング7の側部分の周囲に嵌め込まれる。プッシャー100の主な機能は、封止リング7が対応する筒状容器2の周囲に嵌め込まれるときに、筒状容器2をシート16のジョー27から持ち上げ、「裏」(すなわち、適切な下部支持体を提供する)することである。したがって、このステップでは、対応する筒状容器2の周囲に封止リング7を嵌め込むのに必要な対比が、プッシャー100によってのみ提供されるので、シート16のジョー27は、機械的にストレスを受けない。
【0097】
図25に図示されるように、各溶着ユニット22は、同一ラインのシート16のシート16の数に等しい多数の溶着装置101(すなわち、添付図面に図示される実施形態では、14個の溶着装置101)によって形成される、超音波溶着装置101のグループ(そのうちの1つのみが
図25に図示される)を備える。シート16のグループ15が溶着ステーションS6内で停止すると、シート16の同じラインのシート16の全て及び唯一が、各筒状容器2と供給ステーションS5内に前もって取り付けられていた対応する封止リング7との間で環状に溶着を行う対応する溶着装置101に結合される。好ましい実施形態によれば、各溶着装置101は、封止リング7を支持する対応する筒状容器2の上端に接触して配置され、超音波場で封止リング7を支持する筒状容器2に振動を伝達する機能を有するソノトロード102を備え、さらに、各溶着装置101は、ソノトロード102に対向し、対応する筒状容器2の下端(すなわち、対応する筒状容器2の底壁3)と接触して配置され、ソノトロード102とのコントラストを提供する機能と、筒状容器2を底部からソノトロード102に向かって押し(すなわち、ソノトロード102と密接に接触し)、筒状容器2をシート16の対応するジョー27から分離する機能との両方を有するアンビル103を備える。好ましい実施形態によれば、全ての溶着装置101のアンビル103は、搬送ドラム13の下面の隣の固定位置に取り付けられた個々のモノリシックボディを形成し、更に、全ての溶着装置101のアンビル103は、傾斜面の開始時及び終了時に存在し、筒状容器2の上昇(即ち、ソノトロード102に向かって)及びその後の筒状容器2の下側の両方を徐々に上昇させるようになっている。
【0098】
溶着中、アンビル103のみが超音波溶着に十分なコントラストを提供するために十分に剛性であるので、各筒状容器2は、対応するアンビル103上にのみ静止するように、対応するジョー27から分離されなければならないことを下線にすることが重要である。
【0099】
好ましい実施形態によれば、各ソノトロード102は、弾性要素(例えば、空気圧バネ)の相互位置によって枠に取り付けられ、対応する筒状容器2が下にあるアンビル103によってソノトロード102に押し付けられたときに、封止リング7に一定の圧力を絶えずかけるようになっている。換言すれば、アンビル103は、常に同じストロークで筒状容器2を持ち上げ、構成の許容差を補償するための調整は、垂直方向に平行移動するソノトロード102によって行われ、したがって、対応する弾性要素を圧縮する。
【0100】
例えば、各溶着装置101は、イタリア国特許出願第102016000094855号明細書に記載されているように作製され得、更なる詳細を参照されたい。
【0101】
図26に示すように、出力ステーションS7において、取出しユニット23は、使い捨てカートリッジ1(すなわち、対応する量の5個のタバコ、濾過材料のタブ6、及び封止リング7を備えた筒状容器2)を、出力ステーションS7内に静止しているグループ15のシート16から、下向きに傾斜して供給される3つの搬送通路104に、重力によって(下向きの傾斜を利用して)、生産設備の出力に向かって3列の使い捨てカートリッジ1(光制御ステーション、重量制御ステーション、及び非適合の使い捨てカートリッジを廃棄するためのステーションを通過する)移送する。
図7に明らかなように、各搬送通路104は、出力ステーションS7内に静止しているグループ15のシート16の対応するラインに結合(整列)される。
図26に図示される好ましい実施形態によれば、各搬送通路104は、対応する側面105(添付図面に図示されるように二つ(double)、単一(single)又は三つ(triple)であり得る)によって横方向に区切られ、支持平面106によって底部で区切られる。
【0102】
取出しユニット23は、出力ステーションS7内に配置され、出力ステーションS7内に静止しているグループ15のシート16から対応する搬送通路106に使い捨てカートリッジ1を押し込むように垂直に移動可能な一群(42個)のプッシャー107のグループを備え、しかも、取出しユニット23は、プッシャー107に対向しており、出力ステーションS7内に静止しているグループ15のシート16から対応する搬送通路106への下降に伴って垂直に移動可能な(42個)付随する構成要素108のグループを備える。搬送通路104の支持平面106は、複数の貫通孔109(使い捨てカートリッジ1よりもより小さい)を有し、これを通して、付随する構成要素108は、下面から、出力ステーションS7に静止しているグループ15のシート16に到達することができる。
【0103】
換言すれば、出力ステーションS7において、各使い捨てカートリッジ1は、出力ステーションS7内に静止しているグループ15のシート16から下部の搬送通路106に移送され、従って、使い捨てカートリッジ1が上面でプッシャー107によって係合され、底部で、付随する構成要素108(すなわち、上面に配置されたプッシャー107と、底部に配置された付随する構成要素108との間で「挟まれる」ことによって)垂直下方移動を行う。この点に関し、プッシャー107及び付随する構成要素108は、厳密には必要ではないであろうことに留意することが重要である。というのは、垂直下降移動は、いずれの場合においても、重力の力によって使い捨てカートリッジ1に印加されるであろうからである。しかしながら、プッシャー107及び付随する構成要素108の存在は、使い捨てカートリッジ1に制御された移動を付与することを可能にし、これは、使い捨てカートリッジ1のいかなる誤った位置決め又は跳ね返りをも防止する。
【0104】
図27に図示されるように、廃棄装置111は、3つの搬送通路104に沿って、出力ステーションS7の下流側(すなわち、取出しユニット23の下流側であって、生産ドラム13の外)に配置され、これは、対応する搬送通路104から使い捨てカートリッジ1を抽出して廃棄するように構成される。例えば、廃棄装置111は、14個の使い捨てカートリッジ1のグループ(すなわち、各グループ11及び15の各ラインにおけるシート12及び16の数に等しい使い捨てカートリッジ1の多数)を、対応する搬送通路104から廃棄するように制御され得る。特に、各搬送通路104に対して、廃棄装置111は、搬送通路104に沿って前進する使い捨てカートリッジ1を廃棄方向に逸らすための「線路交換」の役割を果たすそれぞれの自動逸脱要素を備えており、望ましくは、逸脱要素によって逸らされた使い捨てカートリッジ1は、それらが重力によって下落する基礎的な収集容器に向けられる。
【0105】
廃棄装置111は、操作者によって作動して使い捨てカートリッジ1のサンプルを取り出すことができ、使い捨てカートリッジ1の生産中に何らかの問題が検出された場合(例えば、筒状容器2、タバコ5本、フィルター材料のタブ6、又は封止リング7の課題、又は溶着装置101の課題)に自動的に作動することができ、別の方法として、最初/最後として生産された使い捨てカートリッジ1を排除するために、生産設備8の開始/停止時に廃棄装置111を作動させることができる(したがって、潜在的に不完全である)。これに代えて、又はこれに加えて、生産設備8は、生産ドラム9及び13の下流側に配置された廃棄装置111によって、生産ドラム9及び13に配置された制御装置(典型的には、ビデオカメラによって光学的)を備えて、欠陥を検出し、したがって、欠陥のある使い捨てカートリッジ1を廃棄することができる。
【0106】
図27に示すように、3つのそれぞれの制御ステーションS10は、3つの搬送通路104に沿って配置されており、この目的のために、3つの搬送通路104は、最初互いに隣り合っており(すなわち、出力ステーションS7及び廃棄装置111で互いに隣り合っている)、互いに分離して(すなわち、互いに離れて)、対応する制御ステーションS10に必要な空間を作り、最後に、その後の梱包機に向かう生産設備8の出力で再び出会う。
【0107】
各制御ステーションS10は、外部光学制御(通常、ビデオカメラの手段によって)を行う制御ユニット112と、各使い捨てカートリッジ1に対する重量制御とを備え、従って、適合していない使い捨てカートリッジ1を破棄する(すなわち、目に見える表面欠陥を示す、及び/又は所定の許容範囲内で必要な重量を有さない)。さらに、各制御ステーションS10は、対応する搬送通路104に沿って介在され、すなわち、搬送通路104を局所的に遮断する供給ドラム113を備え、言い換えれば、各搬送通路104は、使い捨てカートリッジ1を対応する供給ドラム113に一時的に移送し、そこから、再び、制御及び廃棄動作の後、使い捨てカートリッジ1を受け取る。
【0108】
各供給ドラム113は、水平に配置されており、回転可能な階段状の様式で、又は垂直回転軸114の周りに連続的運動を伴って取り付けられている。言い換えると、各供給ドラム113は、断続的運動、すなわち、供給ドラム113が移動している周期的運動の交替を与える非連続運動に設定されており、供給ドラム113が停止するステップは依然として残っている。又は、代替の実施形態によれば、各供給ドラム113は、停止を与えない連続運動を伴って回転するように設定されている。各供給ドラム113は、複数の周辺シート115(すなわち、供給ドラム113の外周上に配置され、供給ドラム113の外側に向かって開口)を有し、各々は、入力(対応する搬送通路104が到着する)と出力(対応する搬送通路104が再び開始する)との間の円形の経路に沿って使い捨てカートリッジ1を供給するように対応する使い捨てカートリッジ1を受け入れ、収容するように構成される。
【0109】
各制御ユニット112は、光学制御装置116(特定の光学系の使用を通して、各使い捨てカートリッジ1の完全な、すなわち360°の画像を捕捉するように構成される)と、各使い捨てカートリッジ1に含まれるタバコの量5の重量を測定する後続のマイクロ波制御装置117とを備える。特に、マイクロ波制御装置117は、マイクロ波を使用して、各使い捨てカートリッジ1に含まれるタバコの量5の重量を決定する。なぜなら、マイクロ波は、タバコの水(水分)に敏感であるからである。可能な実施形態によれば、各光学制御装置116は、ビデオカメラが各使い捨てカートリッジ1の隠れた面にもフレームを形成することを可能にする1つ又は複数のミラーに結合された少なくとも1つのビデオカメラ(ただし、2つ又は3つのビデオカメラも使用されてもよい)を備える。換言すれば、ビデオカメラは、各使い捨てカートリッジ1の1つの部分のみを直接見ることができ、一方、各使い捨てカートリッジ1の残りの目に見えない部分は、1つ又は複数の適切に配置されたミラー内の反射画像を通して間接的に見ることができる。
【0110】
最後に、各制御ステーションS10は、制御ユニット112の下流側(すなわち、光制御装置116の下流側、及びマイクロ波制御装置117の下流側)の対応する供給ドラム113に結合され、対応するシート115から、制御ユニット112によって先に検出された非適合(すなわち、欠陥)使い捨てカートリッジ1を取り出すように構成される廃棄装置118を備える。
【0111】
図28、29、及び30に示される代替の実施形態によれば、挿入ステーションS8は、筒状容器2(特に、3列に配列された42個の筒状容器2)を正しい位置に配置するセンタリング装置119を備える。(すなわち、挿入ステーションS8内に静止しているグループ30の下にあるフィンガー31の対応するシート32と完全に垂直に整列させて)、その後の筒状容器2の搬送通路34から挿入ステーションS8内に静止しているグループ30の下にあるフィンガー31への正確で円滑な移送を可能にする。
【0112】
センタリング装置119は、3つのセンタリング要素120(
図30により良く図示されている)を備え、その各々は、「鋸歯」形状(すなわち、筒状容器2の外形の負の部分を再現する14個の並んでいるシートを有し)であり、静止位置(
図28に図示されている)と作業位置(
図29に図示されている)との間で直線的に移動可能である。休止位置(
図28に図示されている)では、各センタリング要素120は、対応する搬送通路34によって運ばれる筒状容器2からオフセット(すなわち、比較的遠く)されており、したがって、筒状容器2とは何ら相互作用しない。作業位置(
図29に図示)では、各センタリング要素120は、対応する搬送通路34によって担持される筒状容器2と接触しており、従って、筒状容器2が所定の所望の位置(すなわち、挿入ステーションS8に静止しているグループ30の下部フィンガー31の対応するシート32と完全な垂直位置合わせの位置)を仮定するように「拘束」されない。
【0113】
図30に図示するように、センタリング装置119は、3つのセンタリング要素120を支持し、休止位置(
図28に図示)と作業位置(
図29に図示)との間を直線的に平行移動するように移動可能な方法で取り付けられる支持体本体121を備える。アクチュエータ装置122(例えば、電気モータ)が支持体本体121に結合され、支持体本体121にリニア平行運動を付与する。支持体本体121は2つの貫通開口123を有し、その開口部には2つのセンタリング要素120が配置されているが、第3のセンタリング要素120は支持体本体121の外側端に配置されている。
【0114】
図30に図示されている好ましいが非限定の実施形態によれば、センタリング装置119はまた、ゲート38を一体化する(又は別の観点から、ゲート38はセンタリング装置119も一体化する)。言い換えれば、センタリング装置119とゲート38は一緒になって、両方のタスクを実行する単一の集合体を形成する。特に、各センタリング要素120には、対応する搬送通路34に沿って上流に配置された筒状容器2の更なる前進を防止するために、2つの連続する筒状容器2の間に(閉鎖位置において)挿入される楔形停止要素124が設けられている。換言すれば、各センタリング要素120の停止要素124は、それが挿入ステーションS8内の筒状容器2の進入を可能にする開口位置(センタリング要素120の休止位置に対応する)と挿入ステーションS8内への筒状容器2の進入を防止する閉鎖位置(センタリング要素120の作業位置に対応する)との間のセンタリング要素120とともに移動可能である。
【0115】
図示されていない異なる実施形態によれば、センタリング装置119は、ゲート38から完全に分離されて独立していてもよい。
【0116】
センタリング装置119は、筒状容器2の移送開始直前に又は移送開始と同時に挿入ステーションS8内の筒状容器2をセンタリングするように作動させることができる。さらに、いったんセンタリングが行われると(すなわち、センタリング装置119が作業位置に配置されると)、センタリング装置119は、筒状容器2の移送が完了するまで作業位置にとどめることができ、センタリング装置119は、筒状容器2の移送の一部の間のみ作業位置にとどめることができ(すなわち、センタリング装置119は、筒状容器2の移送の間、休止位置に置かれる)、又はセンタリング装置119は、休止位置に置かれた直後に配置することができる(すなわち、センタリング装置119は、筒状容器2の移送を開始する前に、又は筒状容器2の移送の開始と一致する前に、休止位置に配置される)。
【0117】
図31及び
図32に図示された代替実施形態によれば、挿入ステーションS9はまた、センタリング装置126を備え、このセンタリング装置は、封止リング7(特に、3列に配置された40個の2個の封止リング7)を正しい位置に(すなわち、挿入ステーションS9内に静止しているグループ87の上に横たわるフィンガー88の対応するシート89と完全に垂直に整列させて)配置して、その後の正確かつ円滑に封止リング7の搬送通路91から挿入ステーションS8内に静止しているグループ87の上に横たわるフィンガー88への移送を可能にする。
【0118】
挿入ステーションS9のセンタリング装置126は、挿入ステーションS8のセンタリング装置119(これについては、センタリング装置126の詳細な説明を参照する)と完全に同一であり、その結果、センタリング装置126も3つのセンタリング要素127を含み、各々の「鋸歯」形状(すなわち、ネガティブでは封止リング7の外形の一部を再現する14個の相並ぶシートを有する)は、休止位置(
図31に図示)と作業位置(
図32に図示)との間で直線的に移動可能であり、ゲート95を統合することができる。
【0119】
図23、31、32に図示される実施形態では、各搬送通路91において、支持平面93は、対応するプッシャー97が挿入される単一列の貫通孔96を備え、各々は単一点を有し、その結果、
図23、31、32に図示される実施形態では、各プッシャー97は、対応する封止リング7と中心的に係合する。
図33に示す代替例では、各搬送通路91において、支持平面93は、互いに隣り合う2列の貫通孔96を備え、対応するプッシャー97は、互いに隣り合う2つのツインポイントを有する各々が挿入される。その結果、
図33に示す実施例において、各プッシャー97は、対応する封止リング7と横方向に係合する(この代替案は、封止リング7が外縁においてより大きな剛性を有するので好ましい)。
【0120】
図34、35及び36に図示される代替案によれば、生産ドラム13の各シート16に反対して連結される2つのジョー27は、シート16の内側に対応する封止リング7を保持する機能を有する2つのそれぞれの歯部128を有し、この目的のために、2つの反対する歯部128は、対応するジョー27の頂部に配置され、対応するジョー27の内側に向かって(すなわち、シート16の中心に向かって)突出して、2つのジョー27が把持位置(
図34の右側の2つのシート16に図示され、
図35に図示される)に配置されるとき、2つの歯部128は、上面から、シート16の内側の封止リング7を保持する(したがって、対応する封止リング7が脱出するのを防止する)。言い換えれば、2つのジョー27が把持位置(
図34の右側の2つのシート16に図示され、
図35に図示されている)に配置されると、2つの歯部128は、上面から、シート16から閉じ、したがって、封止リング7がシート16から逃げないようにし、したがって、封止リング7を上面から、シート16の内側に保持する。
【0121】
すなわち、生産ドラム13の回転軸14周りの回転運動中に、封止リング7が供給ステーションS5(生産ドラム13のシート16に収容された対応する筒状容器2に封止リング7が載置されている)と対応する溶着ステーションS6(生産ドラム13のシート16に収容された対応する筒状容器2に封止リング7が溶着されている)との間で受ける加速/減速は、時々、そして偶然に、いくつかの封止リング7を対応するシート16から解放する可能性がある。供給ステーションS5と対応する溶着ステーションS6との間の封止リング7の偶発的な損失を避けるために、生産ドラム13の各シート16に反対して結合された2つのジョー27には、シート16からの封止リング7の逃げを防止する2つの歯部128が設けられている。
【0122】
添付図面に図示された実施形態では、生産ドラム13の各シート16に反対しかつ連結されている両方のジョー27は、それぞれの歯部128を有している。図示されていない異なる実施形態によれば、生産ドラム13の各シート16に反対しかつ連結されていない2つのジョー27の一方のみが、それぞれの歯部128を有し、他方のジョー27は、歯部128を有していない。先に述べたように、ジョー27の歯部128は、ジョー27が把持位置(
図34の右側の2つのシート16に図示され、
図35に図示されている)にあるときに、封止リング7及び筒状容器2の通過を妨げる。その結果、供給ステーションS5において、ジョー27を把持位置(
図34の右側の2つのシート16に図示され、
図35に図示されている)から移送位置(
図34の左側のシート16に図示され、
図36に図示されている)まで移動させることが必要であり、最初に、シート16に含まれる筒状容器2をフィンガー88に向けて上昇させ(次いで、封止リング7を含む対応するシート89に向けて)、続いて、対応する封止リング7に連結された筒状容器2の降下を、シート16の内側で可能とする。一旦、対応する封止リング7に結合された筒状容器2がシート16の内側に戻されると、ジョー27は、移送位置(
図34の左側のシート16に図示され、
図36に図示されている)から把持位置(
図34の右側の2つのシート16に図示され、
図35に図示されている)に移動される。
【0123】
供給ステーションS5では、ジョー27の一時的な開放(すなわち、ジョー27が把持位置から移送位置に一時的に移動すること)によって、筒状容器2のシート16に対する完全なセンタリングが失われる。この欠点を克服するために、プッシャー100は、筒状容器2のシート16に対する完全なセンタリングを付与し、かつ保存するように成形されている。言い換えれば、プッシャー100は中央に位置し、ジョー27が再び閉じる(すなわち、移送位置から把持位置に移動される)まで、筒状容器2はシート16に対して中心に位置したままである。
【0124】
可能な実施形態によれば、溶着ステーションS6(封止リング7は、生産ドラム13のシート16に収容された対応する筒状容器2に溶着される)では、互いに反対側の2つのジョー27が、生産ドラム13の各シート16に結合され、把持位置(
図34の右側に図示され、
図35に図示される)から移送位置(
図34の左側のシート16に図示され、
図36に図示される)に移動され、溶着装置101のソノトロード102が、各筒状容器2と対応する封止リング7(
図36に図示される)との間で完全な環状シール(すなわち、360°で断続なし)を行うことを可能にする。
【0125】
代替の実施形態によれば、溶着ステーションS6(その中で、封止リング7は、生産ドラム13のシート16内に収容された対応する筒状容器2に溶着される)において、2つのジョー27は、互いに対向し、包装ドラム13の各シート16に結合され、把持位置(
図34の右側の2つのシート16に図示され、
図35に図示される)に保たれ、各溶着装置101のソノトロード102は、2つの歯部128に配置され、(
図35に図示されるように)2つの歯部128の形状を負再現する2つの凹部129を有する。このようにして、溶着装置101のソノトロード102は、各筒状容器2と対応する封止リング7との間で、不完全な環状シール(すなわち、2つの凹部129における2つの小型対向ゾーンで中断される)を実行する。
【0126】
図示されていない異なる実施形態によれば、互いに対向し、生産ドラム13の各シート16に連結されている2つのジョー27は、2つ以上(例えば、3つ、4つ又は5つ)のそれぞれの歯部128を有する。
【0127】
図22に示すように、供給ユニット21は、生産ドラム13の回転軸14に平行な回転軸86を中心として回転自在に階段状に取り付けられた供給ドラム85(平行形状を有する)を備え、供給ドラム85は、対向するフィンガー88の2つのグループ87(すなわち、2つのグループ87が回転軸85の対向する側に配置されている)を支持する。各グループ87は、互いに平行で隣り合う14個のフィンガー88を含み、各フィンガー88は、それぞれ対応する封止リング7を受け入れるように適合された3個のシート89を有する。
図23及び
図24に示すように、各シート89は、対応するフィンガー88の内側に得られ、対応するフィンガー88を交差貫通孔によって、側面から側面に向かって形成され、対応する封止リング7を含むようになっている。
【0128】
図37~
図40に図示される代替実施形態では、各シート89は、対応するフィンガー88と一体である(すなわち、フィンガー88に対して移動しない)支持要素130(
図39及び
図40により良く図示される)を備え、機械的インターロックによって内部から封止リング7を受け入れて保持するようになっている。換言すれば、
図23及び
図24に示される実施形態の各シート89は、円筒状空洞の内側に封止リング7が嵌め込まれた(留められた)円筒状空洞によって形成され、この空洞は、円筒状空洞に外部から接触する。したがって、
図23及び
図24に示される実施形態では、各シート89は、対応する封止リング7のみと、外部から(外部から)排他的に係合する。代わりに、
図37~40に示される実施形態の各シート89は、外側にある支持要素130によって形成され、その支持要素130には、封止リング7が内部でのみ接触するように嵌め込まれ(留められ)、したがって、
図37及び38に示される実施形態では、各シート89は、対応する封止リング7を内部でのみ(内部から)係合し、封止リング7は外部から自由に残る。外部自由支持要素130によって担持された封止リング7であること(支持要素130が封止リング7のみと係合し、内側から排他的に係合するとき)、一方、封止リング7が支持要素130によって係合されているとき、封止リング7は、対応する筒状容器2の上端の周りに嵌合することができる(
図39に図示されているように)。
【0129】
図39及び40により良く例示されるように、各封止リング7は、中心に、封止リング7の弾性変形によって支持要素130が挿入される中心孔131を有する。言い換えると、支持要素130は、封止リング7の弾性変形によって封止リング7の中心孔131に入る。
【0130】
各シート89の支持要素130は、平面視でほぼ楕円形状(すなわち、楕円形状と矩形形状との間の形状)を有し、封止リング7の中心孔131の内径φmaxよりも僅かに大きい長軸に従う大きな直径dmaxと、短軸(長軸に垂直)にしたがって、封止リング7の中心孔131の内径φminよりも実質的に小さい直径dminを有する。好ましい実施態様によれば、各支持要素130の最大寸法dmaxは、封止リング7の中心孔131の内径の1.02~1.07倍であり、各支持要素130の小さい寸法dminは、封止リング7の中心孔131の内径の0.4~0.6倍である。したがって、封止リング7は、支持要素130の長軸に沿って伸長すると同時に、支持要素130の短軸に沿って短くなるように、弾性変形される支持要素130に嵌合(留まる)される。
【0131】
封止リング7の支持要素130への嵌め込み(留まること)を補助するために(すなわち、封止リング7の中心孔131への支持要素130の進入を有利にするために)、支持要素130は、外部に、底部から上方に向かって、最初に最大幅のバンド132で最大サイズに達するまでその大きさを漸進的に増加させ、その後、大きさが一定に保たれる所与のセグメントに対してその大きさを漸減させる、円錐台形状を有する。
【0132】
図41、42及び43に示されるように、各支持要素130は、「U」型(又は「フォーク」型)であり、支持要素130の反対側に配置された2つのプロング134を有するプッシング本体133と結合され、プッシング本体133が支持要素130に触れるか又は他の方法で干渉することなく支持要素130に対して横方向にスライドできるようになっている(
図40に模式的に示されているように、支持要素130に対して2つのプロング134がどのように横方向に配置されているかが示されている)。
【0133】
図37に示すように、挿入ステーションS9では、フィンガー88の各グループ87は、上方に押し上げられ、従って、(42個の)プッシャー97の作用によってシート89に向かって押し込み、特に、プッシャー97は、封止リング7をシート89の支持要素130に嵌め込み、封止リング7の(小さい)弾性変形を引き起こすようになっている。しかし、非限定の実施形態によれば、各プッシャー97は、「U」字形(又は「フォーク」状)であり、支持要素130の対向する側に配置される2つのプロングを有する。また、この実施形態では、付随する構成要素98(必須ではない)を設けることができ、それぞれが「U」字型(又は「フォーク」型)であり、支持要素130の対向する側に配置される2つのプロングを有する。付随する構成要素98は、支持要素130に触れたり、さもなければ干渉したりすることなく、支持要素130に対して横方向にスライドすることができる。
【0134】
使用時及び
図38に図示されているように、供給ステーションS5において、フィンガー88の各グループ87は、生産ドラム13のシート16のグループ15によって担持された対応する筒状容器2に対応するシート89によって担持された対応する封止リング7(特に42個の封止リング7)を解放するようになっている。
【0135】
供給ステーションS5内に静止しているグループ87のフィンガー88のシート89は、供給ステーションS5内に静止しているグループ15の対応するシート16と整列して重なり合っており、その結果、フィンガー88のシート89によって運ばれる各封止リング7は、生産ドラム13のシート16によって運ばれる対応する筒状容器2と垂直に整列される。この状態は、簡単にするために、封止リング7及び単一の筒状容器2を参照して、
図41に示されている。
【0136】
供給ステーションS5に静止しているグループ87のフィンガー88のシート89が整列され、供給ステーションS5に静止しているグループ15の対応するシート16と重なると、プッシャー100は、上方前方垂直ストロークを実行して、シート16の内側に嵌合し、シート16に含まれる筒状容器2をフィンガー88に向かって、次いで、各筒状容器2が対応する封止リング7に結合されるまで(依然として対応する支持要素130に留まっている)、対応するシート89に向かって押す。この状況は、簡単にするために、単一の封止リング7及び単一の筒状容器2を参照して、
図42に示されている。
【0137】
一旦、筒状容器2が封止リング7に結合されると、プッシャー100は下方に戻る垂直ストロークを実行して、封止リング7をシート16に備えた筒状容器2を取り戻し、同時に、押し込み装置133は下方に垂直ストロークを実行して、封止リング7が筒状容器2に結合されたままで(封止リング7の弾性変形を伴って)封止リング7を支持要素130から押し出す一方、この状況は、簡単にするために、単一の封止リング7及び単一の筒状容器2を参照して、
図43に図示されている。
【0138】
本明細書に記載される実施形態は、本発明の保護の範囲から逸脱することなく、互いに組み合わせることができる。
【0139】
上述した生産設備8は、数多くの利点を有している。
【0140】
まず、上述した生産設備8は、高品質標準を確保しつつ、高い時間生産性を達成することを可能にする。この結果は、とりわけ、緩やかであるが、同時に、過度に機械的ストレスを受けないと同時に、封止リング7の非常に効果的かつ効率的な治療のおかげで、常に既知かつ所定の位置を有し、封止リング7がシート89から誤って早期に脱落する危険性がなく、また、封止リング7がシート89から抜き出される際に抜き出されない危険性もなく(又はシート89から抜き出される際に損傷を受ける危険性もなく)、達成される。
【0141】
また、生産設備8は、特にコンパクトであり、生産設備8の近傍のオペレータが、不自然な動きを行うことなく、自らの手で生産設備8の様々な部品の全てに手を伸ばすことを可能にする。
【0142】
最後に、生産設備8は、相対的に簡易で、生産コストが安価である。
なお、本発明の構成として以下に示すものがある。
[構成1]
電子タバコ用使い捨てカートリッジ(1)を生産するための生産設備(8)であって、
垂直回転軸(14)の周りに回転可能に階段状に取り付けられ、シート(16)の少なくとも1つのグループ(15)を支持する生産ドラム(13)であって、各シート(16)が使い捨てカートリッジ(1)の対応する構成要素(2、7)を受け入れるようになっている、生産ドラム(13)と、
供給ユニット(21)であって、使い捨てカートリッジ(1)の対応する構成要素(2、7)を前記供給ユニット(21)に静止しているシート(16)のグループ(15)の前記シート(16)に供給する供給ユニット(21)と、を備え、
各シート(16)は、一方から他方に生産ドラム(13)を横断し、構成要素(2、7)を収容する筐体貫通路(24)を有し、各シート(16)は、一対の対向ジョー(27)を備え、該一対の対向ジョー(27)は、前記筐体貫通路(26)内に取り付けられ、筐体貫通路(24,26)内に配置された構成要素(2、7)と係合する把持位置と、筐体貫通路(24)内に配置された構成要素(2、7)と係合しない移送位置との間で移動可能である、生産設備(8)において、
各対のジョー(27)における少なくとも1つのジョー(27)は歯部(128)を有し、該歯部(128)は、前記ジョー(27)の頂部に配置され、かつ、前記ジョー(27)の中心に向かって前記ジョー(27)から突出し、2つのジョー(27)が前記把持位置に配置され、前記歯部(128)は前記頂部において前記シート(16)の内側で構成要素(2,7)を保持する、ことを特徴とする生産設備(8)。
[構成2]
各一対のジョー(27)は、対応するジョー(27)の頂部に配置され、対応するジョー(27)から前記シート(16)の中央に向かって突出する2つの歯部(128)を備え、2つのジョー(27)が把持位置に配置されると、前記2つの歯部(128)が前記頂部において前記シート(16)の内側にある前記構成要素(2,7)を保持する、構成1に記載の生産設備(8)。
[構成3]
各使い捨てカートリッジ(1)は、頂部において濾過材料のタブ(6)を備えたタバコの量(5)を含む筒状容器(2)と、該筒状容器(2)に適用及び溶着される封止リング(7)と、を備え、供給ユニット(21)によって供給される構成要素(2、7)は封止リング(7)であり、該封止リング(7)は、前記シート(16)によって運ばれる筒状容器(2)の周囲に嵌め込まれることによって、前記生産ドラム(13)のシート(16)に供給される、構成1又は2に記載の生産設備(8)。
[構成4]
少なくとも1つの溶着ユニット(22)を備え、該溶着ユニット(22)は、溶着ステーション(S6)内に配置され、シート(16)によって運ばれた対応する筒状容器(2)に対して各封止リング(7)の超音波溶着を実施し、前記封止リング(7)を担持する筒状容器(2)の上端に接触して配置される対応するソノトロード(102)を備える、構成3に記載の生産設備(8)。
[構成5]
前記溶着ステーション(S6)において、互いに対向し、各シート(16)に結合された前記2つのジョー(27)は、前記把持位置に保持される、構成4に記載の生産設備(8)。
[構成6]
各ソノトロード(102)は少なくとも1つの凹部(129)を有し、該凹部(129)は、それぞれの歯部(128)に配置され、該歯部(128)のネガ形状を再現し、筒状容器(2)と対応する封止リング(7)との間で、前記凹部(129)の少なくとも1つの領域で中断される、不完全な環状の溶着を実施する、構成5に記載の生産設備(8)。
[構成7]
各ソノトロード(102)は、2つの歯部(128)に配置され、該2つの歯部(128)のネガ形状を再現する2つの凹部(129)を有し、筒状容器(2)と対応する封止リング(7)との間で、前記2つの凹部(129)の2つの対向する領域で中断される、不完全な環状の溶着を実施する、構成5に記載の生産設備(8)。
[構成8]
前記溶着ステーション(S6)において、互いに対向し、各シート(16)に結合された前記2つのジョー(27)が、前記把持位置から前記移送位置に移動される、構成4に記載の生産設備(8)。
[構成9]
各ソノトロード(102)が、筒状容器(2)と対応する封止リング(7)との間で、完全な環状の溶着、すなわち中断のない360°の溶着を行う、構成8に記載の生産設備(8)。
[構成10]
移送ユニット(20)が筒状容器(2)をグループ(15)のシート(16)に移送する移送ステーション(S4)と、
前記供給ユニット(21)が対応する封止リング(7)をシート(16)によって担持された各筒状容器(2)に供給する供給ステーション(S5)と、を備える、構成1~9の何れか一項に記載の生産設備(8)。
[構成11]
前記供給ステーション(S5)において、ジョー(27)は把持位置から移送位置へ一時的に動かされ、前記供給ステーション(S5)は下から上へ垂直に押すプッシャー(100)を備え、前記筒状容器(2)は前記シート(16)によって前記封止リング(7)の方に運ばれる、構成10に記載の生産設備(8)。
[構成12]
前記プッシャー(100)は、前記筒状容器(2)の前記シート(16)に対するセンタリングを付与し、かつ保持するように成形される、構成11に記載の生産設備(8)。
[構成13]
電子タバコ用の使い捨てカートリッジ(1)を生産するための生産設備(8)であって、
個々の使い捨てカートリッジ(1)は、筒状容器(2)と、筒状容器(2)の上端の周囲に取り付けられた封止リング(7)と、を備え、
前記生産設備(8)は、
生産ドラム(13)であって、垂直回転軸(14)の周りで回転可能に階段状に取り付けられ、第1のシート(16)の少なくとも1つのグループ(15)を支持し、各第1のシート(16)が対応する筒状容器(2)を収容するように適合されている生産ドラム(13)と、
供給ユニット(21)であって、対応する封止リング(7)を前記供給ユニット(21)に静止したままでいる前記第1のシート(16)によって運ばれる前記筒状容器(2)と連結する、供給ユニット(21)と、を備え、
前記供給ユニット(21)は、複数の第2のシート(89)を有し、各第2のシート(89)は対応する封止リング(7)を収容するように適合され、かつ、供給ステーション(S5)に配置された複数の第1のプッシャー(100)を有し、各第1のプッシャー(100)は、対応する筒状容器(2)を押し上げるように構成され、第2のシート(89)によって運ばれる封止リング(7)の方に前記筒状容器(2)を動かすために第1のシート(16)内にある、生産設備(8)において、
各第2のシート(89)は、封止リング(7)のみに、内部から排他的に係合する支持要素(130)を備え、各第1のプッシャー(100)は、前記筒状容器(2)が封止リング(7)に結合される一方、該封止リング(7)が第2のシート(89)の支持要素(130)によって内部係合されるまで、対応する筒状容器(2)を押し上げるように構成される、ことを特徴とする生産設備(8)。
[構成14]
各支持要素(130)は封止リング(7)の中心孔(131)の内側に挿入されるようになっている、構成13に記載の生産設備(8)。
[構成15]
前記供給ユニット(21)は複数のプッシング本体(133)を有し、各プッシング本体(133)が対応する第2のシート(89)に関連付けされ、封止リング(7)を前記支持要素(130)から押し出すために移動可能である、構成13又は14に記載の生産設備(8)。
[構成16]
各プッシング本体(133)は、封止リング(7)を押し込むように移動可能であり、筒状容器(2)の周囲に嵌め込まれ、前記支持要素(130)から外れる、構成15に記載の生産設備(8)。
[構成17]
各プッシング本体(133)は、U字状であり、前記支持要素(130)の両側に配置された二つのプロング(134)を有し、前記プッシング本体(133)は、前記支持要素(130)に接することなく、前記支持要素(130)に対して横方向にスライドできるようになっている、構成15又は16に記載の生産設備(8)。
[構成18]
各支持要素(130)は、平面視で略楕円形状を有し、長軸に従って、封止リング(7)の中心孔(131)の内径(φin)よりも大きな寸法(dmax)と、短軸に従って、封止リング(7)の中心孔(131)の内径(φin)よりも小さい寸法(dmin)を有する、構成13~17の何れか一項に記載の生産設備(8)。
[構成19]
各支持要素(130)のより大きな寸法(dmax)は、封止リング(7)の中心孔(131)の内径(φin)の1.02~1.07倍である、構成18に記載の生産設備(8)。
[構成20]
各支持要素(130)の小さい方の寸法(dmin)が、封止リング(7)の中心孔(131)の内径(φin)の0.4~0.6倍である、構成18又は19に記載の生産設備(8)。
[構成21]
各支持要素(130)は、外側に、最大寸法に達するまで下から上へと徐々にその寸法を大きくし、次いでその寸法を小さくする円錐台形状を有する、構成13~20の何れか一項に記載の生産設備(8)。
[構成22]
前記供給ユニット(21)は、挿入ステーション(S9)内に配置された複数の第2のプッシャー(97)を備え、各第2のプッシャーは、対応する封止リング(7)を持ち上げて、該封止リング(7)を対応する支持要素(130)内に挿入するように構成されている、構成13~21の何れか一項に記載の生産設備(8)。
[構成23]
前記供給ユニット(21)は、前記挿入ステーション(S9)内に配置された複数の付随する構成要素(98)を備え、各々U字状で、かつ、2つのプロングを有する各構成要素(98)は、前記支持要素(130)の両側に配置され、前記構成要素(98)は、前記支持要素(130)に接することなく、前記支持要素(130)に対して横方向にスライドできるようになっている、構成22に記載の生産設備(8)。