(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-12-27
(45)【発行日】2024-01-11
(54)【発明の名称】自動車の吸気口の空気流を調整するための装置
(51)【国際特許分類】
F01P 11/10 20060101AFI20231228BHJP
F01P 3/18 20060101ALI20231228BHJP
B60K 11/04 20060101ALI20231228BHJP
B60H 1/32 20060101ALI20231228BHJP
【FI】
F01P11/10 A
F01P3/18 A
B60K11/04 H
B60H1/32 613F
(21)【出願番号】P 2021577130
(86)(22)【出願日】2020-06-15
(86)【国際出願番号】 FR2020051022
(87)【国際公開番号】W WO2020260793
(87)【国際公開日】2020-12-30
【審査請求日】2022-02-22
(32)【優先日】2019-06-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】FR
(73)【特許権者】
【識別番号】505113632
【氏名又は名称】ヴァレオ システム テルミク
(74)【代理人】
【識別番号】100091487
【氏名又は名称】中村 行孝
(74)【代理人】
【識別番号】100120031
【氏名又は名称】宮嶋 学
(74)【代理人】
【識別番号】100127465
【氏名又は名称】堀田 幸裕
(74)【代理人】
【識別番号】100208188
【氏名又は名称】榎並 薫
(72)【発明者】
【氏名】ステファヌ、アンドレ
(72)【発明者】
【氏名】エマニュエル、エノン
(72)【発明者】
【氏名】ジェローム、リパ
【審査官】中田 善邦
(56)【参考文献】
【文献】特開平10-081123(JP,A)
【文献】特開2001-074349(JP,A)
【文献】国際公開第2019/002287(WO,A1)
【文献】特開2002-067707(JP,A)
【文献】欧州特許出願公開第00714797(EP,A1)
【文献】独国特許出願公開第19831256(DE,A1)
【文献】米国特許出願公開第2004/0007346(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B60K 11/00-11/08,
F01P 1/00-11/20,
B60H 1/00- 3/06,
F24F 1/0007, 1/0059- 1/008,
1/02, 1/032- 1/0355
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
空気流が流れ得る流れダクト(82)を規定するハウジング(81)を備える自動車の吸気口の空気流を調整するための調整装置(80)であって、
少なくとも1つの熱交換器(83)を備える冷却ユニットが、少なくとも部分的に配置され、
前記ハウジングは、開放位置に配置されることにより前記熱交換器へのアクセスを解放するように構成されたハッチ(85)を有し、
前記ハッチは、その閉鎖位置において前記アクセスを閉鎖するように構成され、
前記アクセス(84)は、特に実質的に並進的な移動による前記熱交換器の取り外しを許容するように構成され、
前記冷却ユニットは、ラジエータ
と前記ラジエータを包囲するフレームを含
み、
前記ハッチは、前記ハウジングの上流部に形成され、
前記上流部は、前記フレームの上流に配置され、
前記上流部は、前記ハウジングの吸気口と前記フレームとの間で延び、
前記ハッチは、前記ハウジングの固定壁に、前記ハッチを前記閉鎖位置と前記開放位置との間で枢動させ得るように構成された関節部により接続され、
前記関節部は、前記ハウジングの2つの平行な縁部からゼロでない距離にあるラインに沿って延び、
前記ハッチは、前記閉鎖位置において、前記フレームの上流側面にシール接触する、
装置。
【請求項2】
前記関節部は、特に前記固定壁と前記ハッチのうちの少なくとも一方と、特に両方と同時に一体的に作製された少なくとも1つのヒンジを有する、
請求項
1に記載の装置。
【請求項3】
前記ハッチは、前記固定壁に、少なくとも2つのヒンジにより、特に互いに平行な2つの同一のヒンジにより接続される、
請求項
2に記載の装置。
【請求項4】
前記ハッチと前記固定壁との間の前記関節部は、単数または複数のヒンジピンを有する、
請求項
1~3のいずれか一項に記載の装置。
【請求項5】
前記ハッチは、前記ハウジングの固定壁の面積の少なくとも1.5または2倍大きい面積に亘って延び、
前記固定壁は、特に実質的に平坦であり、前記ハッチに隣接している、
請求項1~
4のいずれか一項に記載の装置。
【請求項6】
前記ハッチは、主壁と、互いに対面する2つの側壁と、を有し、
前記側壁は、特に実質的に三角形の形状を有し、
前記主壁は、特に互いに接続された2つの部分に分かれている、
請求項1~
5のいずれか一項に記載の装置。
【請求項7】
前記ハウジングは、前記流れダクトをともに形成する2つのハーフハウジングを有し、
各ハーフハウジングとフレームとの間、または前記ハーフハウジング同士の間に、締結手段が配置される、
請求項1~
6のいずれか一項に記載の調整装置(80)。
【請求項8】
熱交換器を請求項1~
7のいずれか一項に記載の装置から取り外すための方法であって、
前記ハッチを前記開放位置に配置することにより、前記熱交換器への前記アクセスを解放するステップと、
前記熱交換器を、前記アクセスを介して、特に実質的に並進的な移動により取り外すステップと、
を含む方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、自動車の吸気口の空気流を調整するための装置に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、自動車は、当該自動車の前面に配置された開口の形状を取る吸気口を備えている。流入する空気は、自動車の冷却システムとの間での熱交換を可能とするように使用される。前記冷却システムは、前記車両の前面付近に配置されている。より具体的には、自動車のエンジン室に流入する空気は、前記自動車の冷却システムに案内される。これにより、流入する空気と冷却システムの熱交換器との間で熱交換をすることができる。吸気口と熱交換器との間における空気流の損失を最小にすることが重要である。具体的には、車両の内部に流入する空気流であって、自動車内での熱交換に貢献する前にエンジン室に逃げてしまう空気流は、前記自動車の空気抵抗係数に悪影響を及ぼす。
【0003】
一般にプラスチックや他の可撓性材料から形成されたハウジングの形状を取る空気ガイドを使用して、吸気口を冷却システムに接続することが知られている。
【0004】
電気自動車の場合、吸気口調整装置は、冷却システムの下流に配置されるとともに、空気流を車外に案内するように設計された空気ダクトを備え得る。このようなダクトは、冷却ユニットの下流でベンチュリ効果を生じさせる点で有利であり得る。これによって、より大きい流量の空気を冷却システムに通過させ得ることで熱効率が向上する
【発明の概要】
【0005】
特に本発明の目的は、特に部品の修理や交換が必要な場合に、この種の装置内の熱交換器へのアクセスを容易にすることである。
【0006】
したがって、本発明の主題は、空気流が流れ得る流れダクトを規定するハウジングを備える自動車の吸気口の空気流を調整するための装置であって、少なくとも1つの熱交換器を備える冷却ユニット及び特にモータ・ファンユニットが、少なくとも部分的に配置され、前記ハウジングは、開放位置に配置されることにより前記熱交換器へのアクセスを解放するように構成されたハッチを有し、前記ハッチは、前記閉鎖位置において前記アクセスを閉鎖するように構成され、前記アクセスは、特に実質的に並進的な移動による前記熱交換器の取り外しを許容するように構成される装置である。
【0007】
したがって、本発明によれば、空気調整装置全体、または車両の前面全体を取り外す必要なく、熱交換器にアクセスすることができる。また、本発明によれば、熱交換器を並進移動により取り外すことができるため、熱交換器の周囲のシールビードをそのまま残すことができる。
【0008】
また、本発明によれば、最初の並進移動に続いてハウジングを開放することができるため、熱交換器の周囲のシールビードをそのまま残すことができる。
【0009】
本発明の態様の1つによれば、前記ハッチは、前記ハウジングの固定壁に、前記ハッチを前記閉鎖位置と前記開放位置との間で枢動させ得るように構成された関節部により接続され、前記ヒンジは、特に、前記ハウジングの2つの平行な縁部からゼロでない距離にあるラインに沿って延びる。アクセス、すなわち開口は、特に実質的に矩形の形状を有している。
【0010】
本発明の態様の1つによれば、前記関節部は、特に前記固定壁と前記ハッチのうちの少なくとも一方と、特に両方と同時に一体的に作製された少なくとも1つのヒンジを有する。
【0011】
本発明の態様の1つによれば、前記ハッチは、前記固定壁に、少なくとも2つのヒンジ、特に互いに平行な2つの同一のヒンジにより接続される。
【0012】
本発明の態様の1つによれば、前記ハッチと前記固定壁との間の前記関節部は、単数または複数のヒンジピンを有する。
【0013】
本発明の態様の1つによれば、前記ハッチは、前記固定壁の面積の少なくとも1.5または2倍大きい面積に亘って延び、前記固定壁は、特に実質的に平坦であり、前記ハッチに隣接している。
【0014】
本発明の態様の1つによれば、前記ハッチは、主面と、互いに対面する2つの側壁と、を有し、前記側壁は、特に実質的に三角形の形状を有し、前記主壁は、特に互いに接続された2つの部分にある。
【0015】
本発明の態様の1つによれば、前記ハッチは、前記ハウジングの上流部に形成され、前記上流部は、前記熱交換器の上流に配置され、前記上流部は、特に、吸気口と前記熱交換器との間で延び、前記ハッチは、特に、前記閉鎖位置において、フレームにシール接触する。
【0016】
本発明の態様の1つによれば、前記ハウジングは、前記流れダクトをともに形成する2つのハーフハウジングを有し、各ハーフハウジングとフレームとの間、または前記ハーフハウジング同士の間に、手段が配置される。
【0017】
本発明のさらなる主題は、熱交換器を装置から取り外すための方法であって、前記ハッチを前記開放位置に配置することにより、前記熱交換器への前記アクセスを解放するステップと、その後、前記熱交換器を、前記アクセスを介して、特に実質的に並進的な移動により取り外すステップと、を含む方法である。
【0018】
本発明のさらなる特徴、詳細、および利点は、以下に示す詳細な説明、ならびに添付の概略図面を参照して非限定的に示すいくつかの例示的な実施形態を読むことでより明確に明瞭になるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【
図1】
図1は、本発明による空気流を調整するための装置の側面図を示す。
【
図2】
図2は、
図1の空気流を調整するための装置の断面図を示す。
【
図3】
図3は、
図1の空気流を調整するための装置の一部の斜視図を示す。
【
図4】
図4は、本発明による調整装置の斜視図を示す。
【
図5】
図5は、本発明の別の例による調整装置の斜視図を示す。
【
図6】
図6は、ハッチが開放位置にある調整装置を示す。
【発明を実施するための形態】
【0020】
図1は、本発明による自動車の吸気口の空気流を調整するための装置1を示す。
図1および
図2の軸によって示すように、調整装置1は、例えば自動車の軸に対して、長手方向(X)、横方向(Y)、および鉛直方向(Z)に延びている。
【0021】
本発明によれば、「下流」、「上流」、「直列」および「並列」という用語は、本発明による空気流を調整するための装置1内での空気流の流れ方向において、ある部品の別のものに対する位置を規定する。
【0022】
本発明による空気流を調整するための装置1は、シェルやスリーブに相当するハウジング2を備えている。ハウジング2は、その壁によって、吸気口20および排気口22を有する流れダクト4であって、空気流が流れる流れダクト4を規定している。ハウジング2は、車両の走行時の振動を吸収するように可撓性の材料から、および熱交換器等の要素を保持するのに十分な強度を有する材料から形成されている。例えばポリプロピレンまたはポリアミド-6のような特定のプラスチックがこのような使用に適している。
【0023】
本発明による空気流を調整するための装置1は、冷却ユニット6をさらに備えている。冷却ユニット6は、少なくとも1つの熱交換器を備えている。熱交換器は、空気流と熱交換器内を流れる流体との間で熱交換を可能にすることが意図されている。
図2に示すように、本例における冷却ユニット6は、第1熱交換器8と第2熱交換器10とを備えている。第1熱交換器8は、例えばコンデンサに相当し、第2熱交換器10は、例えばラジエータに相当する。冷却ユニット6は、ブレードを有するファンおよび関連するモータに相当するモータ・ファンユニット12をさらに備えている。これにより、車両が停止しているときでも、調整装置1を介して空気流を取り込んだり排出したりすることができる。また、冷却ユニット6は、
図4に示される支持フレーム62を備えている。支持フレーム62は、剛性構造体、より具体的には、熱交換器8、10および前記モータ・ファンユニット12が配置される表面を画定する4つの部材を有する剛性のプラスチックフレームに相当する。流れダクト4の連続性を確保するように、ハウジング2は、支持フレーム62にシールした態様で固定されている。換言すれば、支持フレーム62は、流れダクト4の連続性を確保する。または、換言すれば、支持フレーム62は、流れダクト4の一部に相当する。
【0024】
本発明による空気流を調整するための装置1は、空気流の流量を変化させるように回転枢動可能な1組の遮断フラップ18を備えた遮断装置14をさらに備えている。前記遮断装置14は、流れダクト4において、空気流の流れに対して冷却ユニット6の上流に配置されている。遮断装置14は、遮断フラップ18を保持するための軸受を有する支持フレーム16をさらに備えている。
【0025】
各遮断フラップ18は、支持フレーム16の軸受に挿入されるジャーナルにより実現される回転軸を備えている。回転軸により、遮断フラップ18は、開放構成から閉鎖構成に切り替わることができる。開放構成、すなわち換言すれば遮断フラップ18を開放することは、遮断フラップ18が空気流を適切に方向付けつつその通過をできる限り妨げることがないように、遮断フラップ18を(回転により)配置することからなる。
図2に示すように、開放構成において、遮断フラップ18は、水平状態に配置されている。換言すれば、遮断フラップ18は、長手方向(X)および横方向(Y)に延びることで、最大の空気流の流量を確保しており、吸気口20は開いている。閉鎖構成、すなわち換言すれば遮断フラップ18を閉鎖することは、遮断フラップ18が他の遮断フラップ18と連動してその前面で空気流Fの流れをできるだけ妨げるように、遮断フラップ18を配置することからなる。この構成においては、遮断フラップ18は、鉛直状態に配置されている。換言すれば、遮断フラップ18は、横方向(Y)および鉛直方向(Z)に延びることで、最小またはゼロの空気流の流量を確保しており、吸気口20は閉鎖している。当然ながら、遮断フラップ18は、これら2つの構成の間の任意の中間位置を取ることができる。
【0026】
本発明によるハウジング2は、
図1および
図4に示すように、2つの部品、すなわち第1部品2aと第2部品2bとから構成されている。第1部品2aは、ハウジング2の入口、したがって、遮断装置14が配置された流れダクト4の吸気口20を、冷却ユニット6に、特に支持フレーム62に接続している。第2部品2bは、冷却ユニット6、より具体的には支持フレーム62を、ハウジング2の出口に、したがって流れダクト4の排気口22に接続している。ハウジングの部品2a、2bは、支持フレーム62に設けられた締結手段70を補完する形状を有するクリップ、フック、ネジ山付きの軸(シャンク)/ネジ穴付きのナット、ボルト等の締結手段70を備えている。したがって、支持フレーム62が、ハウジング2の2つの部品2a、2b間における流れダクト4の連続性を確保していることを理解されたい。
【0027】
他の実施形態によれば、部品2a、2bは、各部品2a、2bが他方に締結され得るように相補的な形状を有する締結手段も備え得る。また、流れダクト4の吸気口20と排気口22との間における材料の連続性を形成する単一部品としてのハウジング2も想定可能である。
【0028】
本発明によるハウジング2、より具体的には、
図3および
図4に示す各部品2a、2bは、2つのハーフハウジング2a1、2a2、2b1、2b2を備え得る。ハーフハウジング2a1、2a2、または2b1、2b2の各対が、流れダクト4の一部をともに形成する。換言すれば、
図4に示す第1の対のハーフハウジング2a1、2a2は、ハウジング2の部品2a、すなわち、ハウジング2の入口、特に遮断装置14が配置される流れダクト4の吸気口20を、冷却ユニット6に、特に支持フレーム62に接続する流れダクト4の部品を構成している。
図3に示す第2の対のハーフハウジング2b1、2b2は、第2部品2b、すなわち、冷却ユニット6、より具体的には支持フレーム62を、ハウジング2の出口に、したがって流れダクト4の排気口22に接続する流れダクト4の部品を構成している。ハーフハウジング2a1、2a2、または2b1、2b2の各対は、クリップ等の相補的な形状を有する締結手段72を備えている。締結手段72において、雌部品が一方のハーフハウジング2a1に配置され、雄部品が対応する他方のハーフハウジング2a2に配置される、またはこの逆に配置される。これらの締結手段72は、可逆性であり得る。これにより、ハーフハウジング2a1、2a2、2b1、2b2は、取り外し可能に互いに締結され得る。すなわち換言すれば、ハーフハウジング2a1、2a2、2b1、2b2は、可逆的な接続によって分解可能である。
【0029】
図5は、本発明の別の例示的な実施形態による空気流を調整するための装置80を示す。
【0030】
この装置80は、上述の装置に実質的に類似しており、空気流が流れ得る流れダクト82を規定するハウジング81を備えている。この内部に、熱交換器83を備える冷却ユニットが配置されている。ハウジングは、
図6に示すように、開放位置に配置されることにより熱交換器へのアクセス84を解放するように構成されたハッチ85を有している。このハッチ85は、閉鎖位置(
図5)においてアクセス84を閉鎖するように構成されている。このアクセス84は、特に実質的に並進的な移動による熱交換器83の取り外しを許容するように構成されている。
【0031】
ハッチ85は、ハウジングの固定壁86に、ハッチ85を閉鎖位置と開放位置との間で枢動させ得るように構成された関節部87により接続されている。この関節部87は、ハウジングの2つの平行な縁部89からゼロでない距離にあるライン88に沿って延びている。アクセス84、すなわち開口は、特に実質的に矩形の形状を有している。交換器83の取り外しの並進方向は、関節部ライン88に対して実質的に垂直である。
【0032】
関節部87は、固定壁86およびハッチ85と一体的に作製された2つの同一のヒンジ90を有している。
【0033】
図示しない変形例において、ハッチと固定壁との間の関節部は、単数または複数のヒンジピンを有している。
【0034】
ハッチ85は、固定壁の面積の少なくとも1.5または2倍大きい面積に亘って延びている。固定壁は、特に実質的に平坦であり、ハッチに隣接している。
【0035】
ハッチ85は、主面91と、互いに対面する2つの側壁92と、を有している。これらの側壁は、特に実質的に三角形の形状を有している。この主壁は、互いに接続された2つの部分に分かれている。
【0036】
ハッチ85は、ハウジングの上流部93に形成されている。上流部は、熱交換器の上流に配置されている。この上流部93は、特に、吸気口94と熱交換器83との間で延びている。ハッチは、閉鎖位置において、熱交換器を一定の高さに亘って包囲するフレーム95にシール接触する。
【0037】
熱交換器のための流体接続部99が、フレーム95の切欠101に存在している。
【0038】
ハッチ85、ヒンジ、および固定壁は、例えばプラスチック材料から、例えば成形によって形成されている。
【0039】
フレーム95は、補強リブを有している。
【0040】
ハウジングは、2つのハーフハウジング98を有している。これらは、前記流れダクトをともに形成し、プラスチックまたは熱可塑性プラスチックから構成されている。各ハーフハウジングとフレーム95との間、またはこれらのハーフハウジングの間に、手段が配置されている。