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特許7411714キャビネットの調整機構及びLEDキャビネットアセンブリ
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-12-27
(45)【発行日】2024-01-11
(54)【発明の名称】キャビネットの調整機構及びLEDキャビネットアセンブリ
(51)【国際特許分類】
   G09F 9/00 20060101AFI20231228BHJP
【FI】
G09F9/00 351
G09F9/00 350Z
【請求項の数】 8
(21)【出願番号】P 2022071433
(22)【出願日】2022-04-25
(65)【公開番号】P2022168314
(43)【公開日】2022-11-07
【審査請求日】2022-04-25
(31)【優先権主張番号】202110449268.3
(32)【優先日】2021-04-25
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】515256350
【氏名又は名称】利▲亜▼▲徳▼光▲電▼股▲フン▼有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100142365
【弁理士】
【氏名又は名称】白井 宏紀
(74)【代理人】
【識別番号】100146064
【弁理士】
【氏名又は名称】吉田 玲子
(72)【発明者】
【氏名】安国良
(72)【発明者】
【氏名】劉志勇
【審査官】新井 重雄
(56)【参考文献】
【文献】韓国登録特許第10-1278911(KR,B1)
【文献】中国特許出願公開第104902716(CN,A)
【文献】中国実用新案第202549188(CN,U)
【文献】特開2003-345269(JP,A)
【文献】国際公開第2018/207273(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G09F 9/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1ベース本体(11)と、前記第1ベース本体(11)に設置される回転部材(12)と、前記回転部材(12)に移動可能に設置される調整ロックフック(14)と、前記回転部材(12)内に設置され且つ前記調整ロックフック(14)の移動を駆動する駆動部材(13)と、を含み、前記回転部材(12)が回動する時に前記調整ロックフック(14)を回動するように駆動して、前記調整ロックフック(14)はロック位置及びアンロック位置を備えるようになる第1調整構造(10)と、
第2ベース本体(21)と、前記第2ベース本体(21)内に設置される調整ロッド(22)と、を含み、前記調整ロックフック(14)が前記調整ロッド(22)と合わせる時に前記調整ロックフック(14)は前記ロック位置に位置し、前記調整ロックフック(14)が前記調整ロッド(22)から分離する時に前記調整ロックフック(14)は前記アンロック位置に位置する第2調整構造(20)と、
を含み、
前記駆動部材(13)は駆動ブロック(131)と、駆動ロッド(132)と、を含み、前記回転部材(12)内にガイド溝(121)が設置され、前記ガイド溝(121)は前記回転部材(12)の回動軸線の方向に沿って延在し、前記駆動ブロック(131)は前記ガイド溝(121)内に移動可能に設置され、前記駆動ロッド(132)は前記回転部材(12)を貫通し且つ回動することによって前記駆動ブロック(131)を駆動して移動させ、前記駆動ロッド(132)の軸線は前記回転部材(12)の回動軸線に平行であり、前記駆動ロッド(132)の軸線は前記調整ロックフック(14)の移動方向に対して垂直であり、
前記駆動ブロック(131)に帯状調整孔(1311)が設置され、前記調整ロックフック(14)に、前記帯状調整孔(1311)内に穿設された接続柱(143)が設置され、前記調整ロックフック(14)に前記接続柱(143)が穿設され、前記帯状調整孔(1311)は前記調整ロックフック(14)の移動方向に対して傾斜して設置され、前記駆動ブロック(131)が前記ガイド溝(121)に沿って移動する時に前記帯状調整孔(1311)内に位置する前記接続柱(143)を駆動して前記駆動ロッド(132)の軸線に垂直な方向へ同時に移動させ、さらに、前記駆動ブロック(131)は前記調整ロックフック(14)を駆動して移動させ
前記第1ベース本体(11)には、第1取付孔(111)と、前記第1取付孔(111)と連通する第1退避溝(112)と、が設けられ、前記回転部材(12)は前記第1取付孔(111)内に取り付けられ、前記回転部材(12)の側壁にさらに前記ガイド溝(121)と連通するガイド孔(124)が設けられ、前記駆動ブロック(131)内に前記ガイド孔(124)と連通する第2退避溝(1312)が設けられ、前記調整ロックフック(14)の一部は、前記第2退避溝(1312)、前記ガイド孔(124)及び前記第1退避溝(112)内に穿設されることを特徴とする、キャビネットの調整機構。
【請求項2】
前記第1調整構造(10)はさらに前記回転部材(12)の端部に接続された操作盤(15)を含み、前記操作盤(15)に第1操作孔(151)が設けられ、前記駆動ロッド(132)の前記第1操作孔(151)に対応する端部に第2操作孔(1323)が設けられることを特徴とする、請求項1に記載のキャビネットの調整機構。
【請求項3】
前記回転部材(12)にさらに前記ガイド溝(121)と連通するストッパ孔(122)が設けられ、前記駆動ロッド(132)は、前記ガイド溝(121)内に位置し且つ前記駆動ブロック(131)と接続する接続部(1321)、及び前記接続部(1321)と接続する操作部(1322)を含み、前記ストッパ孔(122)の孔壁にストッパ突起(123)が設けられ、前記操作部(1322)は前記ストッパ孔(122)内に位置し且つ前記ストッパ突起(123)と互いに位置が制限されるように合わせ、前記第2操作孔(1323)は前記操作部(1322)に設置されることを特徴とする、請求項に記載のキャビネットの調整機構。
【請求項4】
前記キャビネットの調整機構はさらに前記第1ベース本体(11)に覆設されるカバープレート(16)を含み、前記カバープレート(16)に前記第1操作孔(151)と連通する第1退避孔(161)が設けられることを特徴とする、請求項に記載のキャビネットの調整機構。
【請求項5】
前記調整ロックフック(14)は駆動部(141)と、前記駆動部(141)に接続されたロックフック部(142)と、を含み、前記駆動部(141)は前記駆動部材(13)、前記回転部材(12)及び前記第1ベース本体(11)に穿設され、前記ロックフック部(142)は前記第1ベース本体(11)の外に位置し、前記調整ロッド(22)はロッド本体(221)及び前記ロッド本体(221)に設置されたロック溝(222)を含み、前記ロックフック部(142)が前記ロック溝(222)と合わせる時に前記調整ロックフック(14)は前記ロック位置に位置し、前記ロックフック部(142)が前記ロック溝(222)から分離する時に前記調整ロックフック(14)は前記アンロック位置に位置することを特徴とする、請求項1に記載のキャビネットの調整機構。
【請求項6】
前記第2ベース本体(21)に第2取付孔(211)及び第3退避溝(212)が設けられ、前記調整ロッド(22)は前記第2取付孔(211)内に取り付けられ、前記第3退避溝(212)は前記ロックフック部(142)から退避することを特徴とする、請求項に記載のキャビネットの調整機構。
【請求項7】
複数のキャビネット(30)及びキャビネットの調整機構を含むLEDキャビネットアセンブリであって、前記キャビネットの調整機構は請求項1からのいずれか一項に記載のキャビネットの調整機構であることを特徴とする、LEDキャビネットアセンブリ。
【請求項8】
前記LEDキャビネットアセンブリは複数の前記キャビネット(30)で順次に接合され、前記キャビネットの調整機構は複数であり、左右に接合された2つの前記キャビネット(30)のうちの1つの前記キャビネット(30)は第1キャビネットであり、他の1つは第2キャビネットであり、及び/又は、上下に接合された2つの前記キャビネット(30)のうちの1つの前記キャビネット(30)は第3キャビネットであり、他の1つは第4キャビネットであり、前記第1キャビネット、前記第2キャビネット、前記第3キャビネット及び前記第4キャビネットはいずれも順に接続された第1側面(31)、第2側面(32)、第3側面(33)及び第4側面(34)を含み、
前記第1キャビネットの前記第3側面(33)は1つの前記キャビネットの調整機構を介して前記第2キャビネットの前記第1側面(31)に接続され、前記第1キャビネットの前記第3側面(33)に前記キャビネットの調整機構の調整ロックフック(14)から退避する第2退避孔(35)が設けられ、前記第2キャビネットの前記第1側面(31)に前記キャビネットの調整機構の調整ロックフック(14)から退避する第3退避孔(36)が設けられ、
前記第3キャビネットの前記第2側面(32)は別の前記キャビネットの調整機構を介して前記第4キャビネットの前記第4側面(34)に接続され、前記第3キャビネットの前記第2側面(32)に前記キャビネットの調整機構の調整ロックフック(14)から退避する第4退避孔が設けられ、前記第4キャビネットの前記第4側面(34)に前記キャビネットの調整機構の調整ロックフック(14)から退避する第5退避孔が設けられることを特徴とする、請求項に記載のLEDキャビネットアセンブリ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はLED表示技術分野に関し、具体的には、キャビネットの調整機構及びLEDキャビネットアセンブリに関する。
【背景技術】
【0002】
LEDディスプレイはキャビネットアセンブリ及びキャビネットアセンブリに取り付けられたディスプレイを含み、キャビネットアセンブリは複数のキャビネットで組み立てられる。現場で取り付ける時、組み立てられたキャビネット底部の変形が大きく、隣接する2つのキャビネットの間に高低差及び隙間が生じ、LEDディスプレイの表示品質に深刻な影響を及ぼす。
【0003】
従来技術はLEDディスプレイ底部水平調整機構を提供しており、LEDディスプレイ底部水平調整機構はキャビネット、調整スクリュー、上スライダ及び下スライダを含む。キャビネットの底面に収容キャビティが設置され、上スライダ及び下スライダは収容キャビティ内に設置される。上スライダは下スライダに摺動可能に取り付けられる。上スライダには前後を貫通するネジ孔が設けられ、調整スクリューはキャビネットの表面を貫通してネジ孔に挿設され、上スライダにネジで接続される。調整スクリューを回転させて、上スライダを前後に移動させ、さらに下スライダを駆動して上下に移動させ、下スライダの底部は収容キャビティに収縮して入るか、又は収容キャビティから伸長する。
【0004】
しかし、上記構造において、調整スクリューを回転させると、下スライダは上下に移動し、下スライダの底部が収容キャビティに収縮して入るか、又は収容キャビティから伸長して、キャビネットを押し上げ、隣接するキャビネット同士の隙間のみを調整するので、機能は単一である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、主に、従来技術における、隣接するキャビネット同士の隙間のみを調整し、機能が単一である課題を解決するために、キャビネットの調整機構及びLEDキャビネットアセンブリを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本発明の一面によれば、第1ベース本体と、第1ベース本体に設置される回転部材と、回転部材に移動可能に設置される調整ロックフックと、回転部材内に設置され且つ調整ロックフックの移動を駆動する駆動部材と、を含み、回転部材が回動する時に調整ロックフックを回動するように駆動して、調整ロックフックはロック位置及びアンロック位置を備えるようになる第1調整構造と、
第2ベース本体と、第2ベース本体内に設置される調整ロッドと、を含み、調整ロックフックが調整ロッドと合わせる時に調整ロックフックはロック位置に位置し、調整ロックフックが調整ロッドから分離する時に調整ロックフックはアンロック位置に位置する第2調整構造と、を含む、キャビネットの調整機構を提供する。
【0007】
さらに、駆動部材は駆動ブロックと、駆動ロッドと、を含み、回転部材内にガイド溝が設置され、駆動ブロックはガイド溝内に移動可能に設置され、駆動ロッドは回転部材を貫通し且つ回動することによって駆動ブロックを駆動して移動させ、駆動ロッドの軸線は調整ロックフックの移動方向に対して垂直である。
【0008】
さらに、駆動ブロックに帯状調整孔が設置され、調整ロックフックに、帯状調整孔内に穿設された接続柱が設置され、帯状調整孔は調整ロックフックの移動方向に対して傾斜して設置される。
【0009】
さらに、第1ベース本体には、第1取付孔と、第1取付孔と連通する第1退避溝と、が設けられ、回転部材は第1取付孔内に取り付けられ、回転部材の側壁にさらにガイド溝と連通するガイド孔が設けられ、駆動ブロック内にガイド孔と連通する第2退避溝が設けられ、調整ロックフックの一部は、第2退避溝、ガイド孔及び第1退避溝内に穿設される。
【0010】
さらに、第1調整構造はさらに回転部材の端部に接続された操作盤を含み、操作盤に第1操作孔が設けられ、駆動ロッドの第1操作孔に対応する端部に第2操作孔が設けられる。
【0011】
さらに、回転部材にさらにガイド溝と連通するストッパ孔が設けられ、駆動ロッドは、ガイド溝内に位置し且つ駆動ブロックと接続する接続部、及び接続部と接続する操作部を含み、ストッパ孔の孔壁にストッパ突起が設けられ、操作部はストッパ孔内に位置し且つストッパ突起と互いに位置が制限されるように合わせ、第2操作孔は操作部に設置される。
【0012】
さらに、キャビネットの調整機構はさらに第1ベース本体に覆設されるカバープレートを含み、カバープレートに第1操作孔と連通する第1退避孔が設けられる。
【0013】
さらに、調整ロックフックは駆動部と、駆動部に接続されたロックフック部と、を含み、駆動部は駆動部材、回転部材及び第1ベース本体に穿設され、ロックフック部は第1ベース本体の外に位置し、調整ロッドはロッド本体及びロッド本体に設置されたロック溝を含み、ロックフック部がロック溝と合わせる時に調整ロックフックはロック位置に位置し、ロックフック部がロック溝から分離する時に調整ロックフックはアンロック位置に位置する。
【0014】
さらに、第2ベース本体に第2取付孔及び第3退避溝が設けられ、調整ロッドは第2取付孔内に取り付けられ、ロック溝は第3退避溝内に位置し且つ第3退避溝はロックフック部から退避する。
【0015】
本発明の別の面によれば、複数のキャビネット及びキャビネットの調整機構を含むLEDキャビネットアセンブリであって、キャビネットの調整機構は上記のキャビネットの調整機構である、LEDキャビネットアセンブリを提供する。
【0016】
さらに、LEDキャビネットアセンブリは複数のキャビネットで順次に接合され、キャビネットの調整機構は複数であり、左右に接合された2つのキャビネットのうちの1つのキャビネットは第1キャビネットであり、他の1つは第2キャビネットであり、及び/又は、上下に接合された2つのキャビネットのうちの1つのキャビネットは第3キャビネットであり、他の1つは第4キャビネットであり、第1キャビネット、第2キャビネット、第3キャビネット及び第4キャビネットはいずれも順に接続された第1側面、第2側面、第3側面及び第4側面を含み、
第1キャビネットの第3側面は1つのキャビネットの調整機構を介して第2キャビネットの第1側面に接続され、第1キャビネットの第3側面にキャビネットの調整機構の調整ロックフックから退避する第2退避孔が設けられ、第2キャビネットの第1側面にキャビネットの調整機構の調整ロックフックから退避する第3退避孔が設けられ、
第3キャビネットの第2側面は別のキャビネットの調整機構を介して第4キャビネットの第4側面に接続され、第3キャビネットの第2側面にキャビネットの調整機構の調整ロックフックから退避する第4退避孔が設けられ、第4キャビネットの第4側面にキャビネットの調整機構の調整ロックフックから退避する第5退避孔が設けられる。
【0017】
本発明の技術的解決手段を適用する場合、キャビネットの調整機構は、第1調整構造と、第2調整構造と、を含む。第1調整構造は第1ベース本体と、第1ベース本体に設置される回転部材と、回転部材に移動可能に設置される調整ロックフックと、回転部材内に設置され且つ調整ロックフックの移動を駆動する駆動部材と、を含む。回転部材が回動する時に調整ロックフックを回動するように駆動して、調整ロックフックはロック位置及びアンロック位置を備えるようになる。第2調整構造は第2ベース本体と、第2ベース本体内に設置される調整ロッドと、を含み、調整ロックフックが調整ロッドと合わせる時に調整ロックフックはロック位置に位置し、調整ロックフックが調整ロッドから分離する時に調整ロックフックはアンロック位置に位置する。第1調整構造を隣接する2つのキャビネットの一方に取り付け、第2調整構造を隣接する2つのキャビネットの他方に取り付けることができる。本願において、調整ロックフックがロック位置に位置する時、駆動部材が移動し且つ調整ロックフックを駆動して調整ロッドの軸線に垂直な方向に沿って移動させることにより第1調整構造と第2調整構造との間の距離を調整して、隣接する2つのキャビネット同士の隙間を調整することができる。調整ロッドが回動し且つ調整ロックフックを押して調整ロッドの軸線方向に沿って移動させることにより第1調整構造と第2調整構造との間の距離を調整して、隣接する2つのキャビネット同士の高低差を調整することができる。このように、1セットのキャビネットの調整機構によって隣接する2つのキャビネット同士の隙間を調整することができるだけではなく、2つのキャビネット同士の高低差も調整することができ、機能が多様である。従って、本願の技術的解決手段は、従来技術における隣接するキャビネット同士の隙間のみを調整し、機能が単一であるという課題を解決することができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
本願の一部である図面は本発明を更に理解されるためのものであり、本発明の例示的な実施例及びその記載は本発明を説明するために用いられ、本発明を不当に制限しない。
図1図1は本発明に係るキャビネットの調整機構の実施例のキャビネットの調整機構がキャビネットに取り付けられた立体構造概略図を示す。
図2図2図1のキャビネットの調整機構の部分的な分解構造概略図を示す。
図3図3図1の第1調整構造の立体構造概略図を示す。
図4図4図3の第1調整構造の分解構造概略図を示す。
図5図5図3の第1ベース本体の立体構造概略図を示す。
図6図6図3の回転部材の立体構造概略図を示す。
図7図7図3の駆動ブロックの立体構造概略図を示す。
図8図8図3の調整ロックフックの立体構造概略図を示す。
図9図9図1の調整ロッドの立体構造概略図を示す。
図10図10は本発明に係るLEDキャビネットアセンブリの実施例の立体構造概略図を示す。
図11図11図10のLEDキャビネットアセンブリの前後方向の断面概略図を示す。
図12図12図11のLEDキャビネットアセンブリのA部分の拡大構造概略図を示す。
図13図13図10のLEDキャビネットアセンブリの調整ロックフックがロック位置に位置する時の左右方向の断面概略図を示す。
図14図14図13のLEDキャビネットアセンブリのB部分の拡大構造概略図を示す。
図15図15図10のLEDキャビネットアセンブリの調整ロックフックがアンロック位置に位置する時の左右方向の断面概略図を示す。
図16図16図15のLEDキャビネットアセンブリのC部分の拡大構造概略図を示す。
【符号の説明】
【0019】
10 第1調整構造、11 第1ベース本体、111 第1取付孔、112 第1退避溝、113 位置決め凹部、12 回転部材、121 ガイド溝、122 ストッパ孔、123 ストッパ突起、124 ガイド孔、125 位置決め突起、13 駆動部材、131 駆動ブロック、1311 調整孔、1312 第2退避溝、132 駆動ロッド、1321 接続部、1322 操作部、1323 第2操作孔、14 調整ロックフック、141 駆動部、142 ロックフック部、143 接続柱、151 第1操作孔、15 操作盤、16 カバープレート、161 第1退避孔、20 第2調整構造、21 第2ベース本体、211 第2取付孔、212 第3退避溝、22 調整ロッド、221 ロッド本体、222 ロック溝、30 キャビネット、31 第1側面、32 第2側面、33 第3側面、34 第4側面、35 第2退避孔、36 第3退避孔。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、本発明の実施例における図面を参照しながら、本発明の実施例における技術的解決手段を明確、且つ完全に説明するが、説明される実施例は本発明の一部の実施例に過ぎず、全ての実施例ではない。以下の少なくとも1つの例示的な実施例の説明は本質的に単なる例であり、本発明、その適用又は用途を限定することをまったく意図しない。本発明の実施例に基づき、当業者が創造的な労力を要することなく取得した全ての他の実施例は、いずれも本発明の保護範囲に属する。
【0021】
なお、ここで使用された用語は、ただ具体的な実施の形態を説明するためのものであり、本願に係る例示的な実施形態を限定するためのものではない。ここで使用されている単数は、文脈に特記しない限り、複数も含み、更に、本明細書において「含有」及び/又は「含む」という用語が使用された場合、特徴、ステップ、操作、デバイス、アセンブリ及び/又はそれらの組み合わせの存在を示す。
【0022】
特に説明しない限り、実施形態において説明される構成要素の相対的配置及びステップの相対的配列、数式及び数値は、本発明の範囲を限定しない。また、説明のために、図示の各部分の寸法は実際の比例関係に従って描かれたものではないことは理解されたい。当業者が既知の技術、方法および設備について詳しく述べることはないが、適宜な状況において、前記技術、方法および設備は明細書の一部とみなすべきである。ここで、例示して検討するすべての例において、具体的な値はすべて制限するものではなく例示的なものとして解釈しなければならない。従って、例示的な実施例の他の例では値が異なることもありうるだろう。なお、同一の符号は、他の図面にも示されると、同一要素を示すため、図面の符号について説明されるとき、当該符号が他の図面にも示された場合、再度の説明を省略する。
【0023】
図1から図12に示すように、キャビネットの調整機構は第1調整構造10と、第2調整構造20と、を含む。第1調整構造10は第1ベース本体11と、第1ベース11本体に設置される回転部材12と、回転部材12に移動可能に設置される調整ロックフック14と、回転部材12内に設置され且つ調整ロックフック14の移動を駆動する駆動部材13と、を含む。回転部材12が回動する時に調整ロックフック14を回動するように駆動して、調整ロックフック14はロック位置及びアンロック位置を備えるようになる。第2調整構造20は第2ベース本体21と、第2ベース本体21内に設置される調整ロッド22と、を含み、調整ロックフック14が調整ロッド22と合わせる時に調整ロックフック14はロック位置に位置し(図14に示す)、調整ロックフック14が調整ロッド22から分離する時に調整ロックフック14はアンロック位置に位置する(図16に示す)。
【0024】
本実施例の技術的解決手段を適用する場合、回転部材12が回動する時に調整ロックフック14を回動するように駆動して、調整ロックフック14はロック位置及びアンロック位置を備えるようになる。調整ロックフック14が調整ロッド22と合わせる時に調整ロックフック14はロック位置に位置し、調整ロックフック14が調整ロッド22から分離する時に調整ロックフック14はアンロック位置に位置する。第1調整構造10を隣接する2つのキャビネットの一方に取り付け、第2調整構造20を隣接する2つのキャビネットの他方に取り付けることができる。本実施例において、調整ロックフック14がロック位置に位置する時、駆動部材13が移動し且つ調整ロックフック14を駆動して調整ロッド22の軸線に垂直な方向に沿って移動させることにより第1調整構造10と第2調整構造20との間の距離を調整して、隣接する2つのキャビネット同士の隙間を調整することができる。調整ロッド22が回動しせ且つ調整ロックフック14を押して調整ロッド22の軸線方向に沿って移動させることにより第1調整構造10と第2調整構造20との間の距離を調整して、隣接する2つのキャビネット同士の高低差を調整することができる。このように、1セットのキャビネットの調整機構によって隣接する2つのキャビネット同士の隙間を調整することができるだけではなく、2つのキャビネット同士の高低差も調整することができ、機能が多様であり、操作がより簡便で、作業効率がより高い。従って、本実施例の技術的解決手段は、従来技術における隣接するキャビネット同士の隙間のみを調整し、機能が単一であるという課題を効果的に解決することができる。
【0025】
なお、隣接する2つのキャビネットが壁体に取り付けられる場合、上記「調整ロッド22の軸線に垂直な方向」は、壁体の壁面に平行な方向であり、上記「調整ロッド22の軸線方向」は、壁体の壁面に垂直な方向である。隣接する2つのキャビネットが取り付けフレームに取り付けられる場合、上記「調整ロッド22の軸線に垂直な方向」は、取り付けフレームの外表面に平行な方向であり、上記「調整ロッド22の軸線方向」は、取り付けフレームの外表面に垂直な方向である。
【0026】
図4から図7及び図12に示すように、駆動部材13は駆動ブロック131と、駆動ロッド132と、を含む。回転部材12内にガイド溝121が設置され、駆動ブロック131はガイド溝121内に移動可能に設置され、駆動ロッド132は回転部材12を貫通し且つ回動することによって駆動ブロック131を駆動して移動させ、駆動ロッド132の軸線は調整ロックフック14の移動方向に対して垂直である。ガイド溝121を設置することで、駆動ブロック131は所定の移動軌跡に沿って回転部材12内を移動することができ、ガイド作用を果たす。駆動ロッド132が回転部材12を貫通して回動する過程において、駆動ブロック131は駆動ロッド132に対応して移動して、さらに、駆動ブロック131は調整ロックフック14の移動を駆動する。なお、上記「調整ロックフック14の移動方向」は、調整ロッド22の軸線に垂直である。すなわち、駆動ロッド132の軸線は調整ロッド22の軸線と平行である。駆動ロッド132が駆動ブロック131を駆動して移動させる過程において、駆動ブロック131の形状は、駆動ブロック131がガイド溝121内で回動することを防止し、駆動ブロック131がガイド溝121内で移動しかできないようにする。本実施例の駆動ブロック131は矩形ブロックであることが好ましい。駆動ロッド132の軸線及び調整ロッド22の軸線は、いずれも前後方向(図11に示すZ軸方向)に平行である。調整ロックフック14の移動方向は左右方向(図11に示すX軸方向)であり、調整ロックフック14の移動方向は上下方向(図13に示すY軸方向)である。
【0027】
図4から図7及び図12に示すように、駆動ブロック131に帯状調整孔1311が設置される。調整ロックフック14に、帯状調整孔1311内に穿設された接続柱143が設置され、帯状調整孔1311は調整ロックフック14の移動方向に対して傾斜して設置される。駆動ブロック131が移動する時に帯状調整孔1311内に位置する接続柱143を駆動して一緒に移動させ、さらに、駆動ブロック131は調整ロックフック14を駆動して移動させる。帯状調整孔1311を設けることにより、駆動ブロック131の駆動ロッド132の軸線に沿う駆動力を駆動ロッド132の軸線に垂直な駆動力に変換することができる。調整ロックフック14の移動方向に対する帯状調整孔1311の傾斜角度は30度から80度の間であり、好ましくは45度であり、これにより、調整ロックフック14がX軸の正方向又は負方向に沿って移動する距離が等しく、操作しやすい。
【0028】
図4から図7及び図12に示すように、第1ベース本体11には、第1取付孔111と、第1取付孔111と連通する第1退避溝112と、が設けられる。回転部材12は第1取付孔111内に取り付けられ、回転部材12の側壁にさらにガイド溝121と連通するガイド孔124が設けられ、駆動ブロック131内にガイド孔124と連通する第2退避溝1312が設けられ、調整ロックフック14の一部は第2退避溝1312、ガイド孔124及び第1退避溝112内に穿設される。ガイド孔124を設置することで、調整ロックフック14は所定の移動軌跡に沿って回転部材12内を移動することができ、ガイド作用を果たす。第2退避溝1312及び第1退避溝112を設置することで、調整ロックフック14の一部は第1調整構造10内に位置することができ、一方ではキャビネット内の空間を節約することができ、他方では第1調整構造10の構造をよりコンパクトにすることができる。同時に、調整ロックフック14の一部は移動する過程において第1ベース本体11、回転部材12及び駆動ブロック131と干渉せず、調整ロックフック14の一部は回動する過程において第1ベース本体11と干渉しない。
【0029】
図4から図7及び図12に示すように、第1調整構造10はさらに回転部材12の端部に接続された操作盤15を含む。操作盤15に第1操作孔151が設けられ、駆動ロッド132の第1操作孔151に対応する端部に第2操作孔1323が設けられる。第1操作孔151を操作すると操作盤15が回動し、操作盤15は回転部材12を駆動して第1取付孔111内で回動させる。第2操作孔1323を操作すると駆動ロッド132が回動し、さらに、駆動ブロック131を駆動ロッド132上で移動させる。本実施例の第1操作孔151及び第2操作孔1323は、いずれも六角孔であることが好ましい。
【0030】
図12に示すように、本実施例において、容易に取り付けることができ、取り付けの効率を向上させるために、回転部材12と第1ベース本体11との間に位置決め構造が設けられる。位置決め構造は、回転部材に設けられた位置決め突起125と、第1ベース本体の第1取付孔111の孔壁に設けられた位置決め凹部113と、を含む。位置決め突起125と位置決め凹部113との合わせは簡単であり、取り付けが容易になる。また、回転部材12が第1ベース本体11内で回動すると、位置決め突起125は位置決め凹部113内で回動することができる。
【0031】
図4から図7及び図12に示すように、回転部材12にさらにガイド溝121と連通するストッパ孔122が設けられる。駆動ロッド132は、ガイド溝121内に位置し且つ駆動ブロック131と接続される接続部1321、及び接続部1321と接続される操作部1322を含む。ストッパ孔122の孔壁にストッパ突起123が設けられ、操作部1322はストッパ孔122内に位置し且つストッパ突起123と互いに位置が制限されるように合わせ、第2操作孔1323は操作部1322に設置される。接続部1321を設けることで、一方では駆動ロッド132の回動を伝達して、それにより駆動ブロック131を駆動ロッド132上で移動させることができ、他方では駆動ブロック131をガイド溝121内に吊り下げることができる。操作部1322はストッパ突起123と互いに位置が制限されるように合わせて、それにより操作部1322はストッパ孔122内で回動しかできなく、駆動ロッド132がその軸線に沿って移動することを防止する。具体的には、駆動ブロック131と接続部1321はネジで接続される。
【0032】
図4から図7及び図12に示すように、キャビネットの調整機構はさらに第1ベース本体11に覆設されるカバープレート16を含み、カバープレート16に第1操作孔151と連通する第1退避孔161が設置される。カバープレート16を設けることで操作盤15を遮ることができ、回転部材12及び操作盤15が第1ベース本体11から離脱することを防止し、第1調整構造10の外部の塵埃が第1取付孔111内に侵入するのを防止することができる。第1退避孔161を設けることで操作ツール(六角レンチなど)を第1操作孔151又は第2操作孔1323内に挿入しやすい。
【0033】
本実施例において、キャビネットの調整機構はさらに複数の締結具を含み、第1ベース本体11は締結具を介して第1キャビネット(以下参照)に固定される。カバープレート16は締結具を介して第1ベース本体11に固定される。操作盤15は締結具を介して回転部材12の端部に固定される。第2ベース本体21と第2キャビネット(以下参照)は一体成形構造である。
【0034】
図3から図9及び図12に示すように、調整ロックフック14は駆動部141と、駆動部141に接続されたロックフック部142と、を含む。駆動部141は駆動部材13、回転部材12及び第1ベース本体11に穿設される。ロックフック部142は第1ベース本体11の外側に位置する。駆動部141の調整ロッド22はロッド本体221と、ロッド本体221に設置されるロック溝222と、を含み、ロックフック部142がロック溝222と合わせる時に調整ロックフック14はロック位置に位置し、ロックフック部142がロック溝222から分離する時に調整ロックフック14はアンロック位置に位置する。駆動部141を設けることで調整ロックフック14の揺動及び移動機能を実現し、ロックフック部142を設けることで調整ロックフック14のロック及びアンロック機能を実現することができる。さらに1つの調整ロックフック14で様々な機能を実現することができ、複数のネジを追加する必要がなく、現場作業員の操作の複雑さを低減することができる。ロック溝222とロックフック部142を合わせることで、調整ロックフック14が確実にロック位置に位置するようにする。本実施例において、ロッド本体221の端部に六角孔が設けられる。
【0035】
図11から図16に示すように、第2ベース本体21に第2取付孔211及び第3退避溝212が設けられる。調整ロッド22は第2取付孔211内に取り付けられ、ロック溝222は第3退避溝212内に位置し且つ第3退避溝212はロックフック部142から退避する。これにより、第3退避溝212はロックフック部142から退避して調整ロックフック14が回動する時に第2ベース本体21と干渉することを防止する。具体的には、調整ロッド22はねじ構造により第2取付孔211内に取り付けられる。
【0036】
本願はさらにLEDキャビネットアセンブリを提供し、図10から図16に示すように、本実施例のLEDキャビネットアセンブリは複数のキャビネット30及びキャビネットの調整機構を含み、キャビネットの調整機構は上記のキャビネットの調整機構である。上記キャビネットの調整機構が従来技術における隣接するキャビネット同士の隙間のみを調整し、機能が単一であるという課題を解決することができるため、該キャビネットの調整機構を含むLEDキャビネットアセンブリも同様の技術的課題を解決することができる。
【0037】
LEDキャビネットアセンブリは、図10から図16に示すように、2つのキャビネット30が順次に接合され、キャビネットの調整機構は2つである。ここで、左右に接合された2つのキャビネット30のうちの1つのキャビネット30は第1キャビネットであり、他方は第2キャビネットである。第1キャビネットと第2キャビネットはいずれも接続された第1側面31、第2側面32、第3側面33及び第4側面34を含む。第1キャビネットの第3側面33は1つのキャビネットの調整機構を介して第2キャビネットの第1側面31に接続され、第1キャビネットの第3側面33に、キャビネットの調整機構の調整ロックフック14から退避する第2退避孔35が設置され、第2キャビネットの第1側面31に、キャビネットの調整機構の調整ロックフック14から退避する第3退避孔36が設置される。第2退避孔35と第3退避孔36を設けることで、調整ロックフック14を第1キャビネットの第3側面33から第2キャビネットの第1側面31の内側まで貫通しやすくする。
【0038】
当然のことながら、図示しない実施例において、キャビネットの数は2つに限定されず、4つ、6つ及びそれ以上であってもよい。
【0039】
図示しない実施例において、左右に接合された2つのキャビネットのうちの1つのキャビネットは第1キャビネットであり、他方は第2キャビネットであり、上下に接合された2つのキャビネットのうちの1つのキャビネットは第3キャビネットであり、他方は第4キャビネットである。第1キャビネット、第2キャビネット、第3キャビネット及び第4キャビネットはいずれも接続された第1側面、第2側面、第3側面及び第4側面を含む。第1キャビネットの第3側面は一つのキャビネットの調整機構を介して第2キャビネットの第1側面に接続され、第1キャビネットの第3側面に、キャビネットの調整機構の調整ロックフックから退避する第2退避孔が設置され、第2キャビネットの第3側面に、キャビネットの調整機構の調整ロックフックから退避する第3退避孔が設置される。第3キャビネットの第2側面は別の一つのキャビネットの調整機構を介して第4キャビネットの第4側面に接続され、第3キャビネットの第2側面に、キャビネットの調整機構の調整ロックフックから退避する第4退避孔が設置され、第4キャビネットの第4側面に、キャビネットの調整機構の調整ロックフックから退避する第5退避孔が設置される。第2退避孔と第3退避孔を設けることで、調整ロックフックを第1キャビネットの第3側面から第2キャビネットの第1側面の内側まで貫通しやすくする。第4退避孔と第5退避孔を設けることで、調整ロックフックを第3キャビネットの第2側面から第4キャビネットの第4側面の内側まで貫通しやすくする。
【0040】
本実施例において、第1キャビネットの第3側面は一つのキャビネットの調整機構を介して第2キャビネットの第1側面に接続され、六角レンチで操作盤15の第1操作孔151を回転させ、操作盤15は回転部材12を駆動して第1取付孔111内で前後方向(図11に示すZ軸方向)を回りに時計回りに回転させ、さらに調整ロックフック14はZ軸を回りに回転し、90°回動すると、ロックフック部142はロック溝222と合わせて調整ロックフック14をロック位置に位置するようにして、第1キャビネットと第2キャビネットの2つのキャビネットの接続固定を完了する。
【0041】
六角レンチで第1キャビネット上の駆動ロッド132を時計回り又は反時計回りに回動させ、駆動ブロック131を駆動して前後方向(図11に示すZ軸の正方向又はZ軸の負方向)に沿って移動させ、それにより調整ロックフック14を駆動して左右方向(図11に示すX軸の正方向又はX軸の負方向)に沿って移動させる。第1キャビネット上の調整ロックフック14のロックフック部142の第2キャビネット上のロッド本体221に対する推力又は引張力により、第2キャビネットを駆動して左右方向に移動させ、最終的に第1キャビネットと第2キャビネットの左右方向における隙間の調整を実現する。
【0042】
六角レンチで第2キャビネット上の調整ロッド22を時計回り又は反時計回りに回動させ、調整ロッド22を前後方向(Z軸の正方向又はZ軸の負方向)に沿って移動させ、第2キャビネット上の調整ロッド22のロック溝222と第1キャビネット上のロックフック部142との合わせ作用により、第1キャビネット上の調整ロックフック14を押す又は引いて前後方向に沿って前後に移動させ、それにより第1キャビネットを駆動して第2キャビネットに対して前後方向に移動させ、最終的に第1キャビネットと第2キャビネットの前後方向の高低差の調整を実現する。
【0043】
また、第3キャビネットの第2側面は別のキャビネットの調整機構を介して第4キャビネットの第4側面に接続され、六角レンチで第3キャビネット上の駆動ロッドを時計回り又は反時計回りに回動させ、駆動ブロックを駆動して前後方向(図11に示すZ軸の正方向又はZ軸の負方向)に沿って移動させ、それにより調整ロックフックを駆動して上下方向(図13に示すY軸の正方向又はY軸の負方向)に沿って移動させる。第3キャビネット上の調整ロックフックのロックフック部の第4キャビネット上のロッド本体に対する推力又は引張力により、第4キャビネットを駆動して上下方向に移動させ、最終的に第3キャビネットと第4キャビネットの上下方向における隙間の調整を実現する。
【0044】
本発明の説明において、理解すべきこととして、「前」、「後」、「上」、「下」、「左」、「右」、「横方向」「縦方向」「垂直」、「水平」、「頂」、「底」等の用語が指示する方位又は位置関係は、一般的に図面に示す方位又は位置関係に基づくものであり、本発明を簡単に説明し、説明を簡略化するためのものに過ぎず、特に説明しない限り、これらの方位詞は、対象の装置や素子が特定の方位を有し、または、特定の方位で構成され及び操作されるべきであることを指示又は暗示するものではなく、従って本発明を限定するものと理解すべきではない。方位詞である「内」「外」は、各部材自体の輪郭に対する内と外を示す。
【0045】
説明の便宜のために、明細書に、図示するデバイス又は特徴と他のデバイス又は特徴の空間的位置関係を説明するために、例えば、「・・・上にある」「・・・上方にある」「・・・上面にある」「上方の」等の、空間的な相対位置関係を示す用語を使用することができる。空間的な相対位置関係を示す用語は、図示する方位以外の使用中又は操作中においける異なる方位を含むのを意図することを理解されたい。例えば、図中のデバイスが反転される場合、デバイスを「その他のデバイス又は構造の上方にある」又は「その他のデバイス又は構造の上にある」ように説明するのに対して、その他のデバイス又は構造の下方にある」又は「その他のデバイス又は構造の下にある」位置決めのように説明する。従って、例示的用語である「・・・上方にある」は、「・・・上方にある」と「・・・下方にある」の2種類の方位を含んでもよい。該デバイスは、異なる他の方法で位置決めを行い(90°回転するか、又は他の方位にある)、且つここで使用される空間的相対関係については、該当する説明がなされる。
【0046】
なお、「第1」、「第2」等の用語で部品を限定することは、単に、部品を区別するためのことであり、特に説明しない限り、上記用語は特別な意味を有さないため、本発明の保護範囲を限定していると理解するべきではない。
【0047】
以上は本発明の好ましい実施例に過ぎず、本願を限定するものではなく、当業者にとって、本発明は様々な修正及び変更が可能である。本発明の主旨及び原則の範囲内でなされる任意の修正、等価置換、改良等は、いずれも本発明の保護範囲内に含まれるべきである。
図1
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