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特許7411810可動に支持された戸をガイドするためのガイドシステム
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-12-27
(45)【発行日】2024-01-11
(54)【発明の名称】可動に支持された戸をガイドするためのガイドシステム
(51)【国際特許分類】
   E05D 15/58 20060101AFI20231228BHJP
   E05D 15/06 20060101ALI20231228BHJP
   E05D 15/26 20060101ALI20231228BHJP
   A47B 55/00 20060101ALI20231228BHJP
【FI】
E05D15/58 A
E05D15/06 119
E05D15/06 125C
E05D15/26
A47B55/00
【請求項の数】 18
(21)【出願番号】P 2022537851
(86)(22)【出願日】2020-12-11
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-02-15
(86)【国際出願番号】 AT2020060456
(87)【国際公開番号】W WO2021119694
(87)【国際公開日】2021-06-24
【審査請求日】2022-08-17
(31)【優先権主張番号】A51118/2019
(32)【優先日】2019-12-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】AT
(73)【特許権者】
【識別番号】597140501
【氏名又は名称】ユリウス ブルーム ゲー・エム・ベー・ハー
【氏名又は名称原語表記】Julius Blum GmbH
【住所又は居所原語表記】Industriestrasse 1, 6973 Hoechst, Austria
(74)【代理人】
【識別番号】100114890
【弁理士】
【氏名又は名称】アインゼル・フェリックス=ラインハルト
(74)【代理人】
【識別番号】100098501
【弁理士】
【氏名又は名称】森田 拓
(74)【代理人】
【識別番号】100116403
【弁理士】
【氏名又は名称】前川 純一
(74)【代理人】
【識別番号】100134315
【弁理士】
【氏名又は名称】永島 秀郎
(74)【代理人】
【識別番号】100162880
【弁理士】
【氏名又は名称】上島 類
(72)【発明者】
【氏名】マティアス ルップ
(72)【発明者】
【氏名】ルーカス コールハウプト
(72)【発明者】
【氏名】カイ ホレンシュタイン
【審査官】櫻井 茂樹
(56)【参考文献】
【文献】特表2022-507438(JP,A)
【文献】特表2022-507440(JP,A)
【文献】国際公開第2018/204947(WO,A1)
【文献】国際公開第2013/114730(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E05D15/00-15/58
A47B55/00-55/06
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
可動に支持された少なくとも1つの戸(3a,3b)、特に折戸を固定の家具部分(13b)に対して相対的にガイドするためのガイドシステム(5)であって、
- 前記少なくとも1つの戸(3a,3b)を可動に支持するための少なくとも1つの支持体(11)と、
- 前記少なくとも1つの支持体(11)をガイドするための、前記固定の家具部分(13b)に固定すべき少なくとも1つのガイドレール(17,18)と、
- 前記少なくとも1つの支持体(11)を前記ガイドレール(17,18)に沿って移動可能に支持するための少なくとも1つのガイド装置(14)と、
- 前記少なくとも1つの戸(3a,3b)に連結可能である少なくとも1つの走行キャリッジ(6)と、
- 前記少なくとも1つの走行キャリッジ(6)を受け入れるための少なくとも1つの受入れ装置(15)であって、前記少なくとも1つの受入れ装置(15)と前記少なくとも1つの支持体(11)とは、互いに別個の構成ユニットとして形成されていて、互いに固定可能である、少なくとも1つの受入れ装置(15)と
を備え、
前記少なくとも1つの支持体(11)は、前記少なくとも1つの受入れ装置(15)を固定するための接続箇所(23)を有し、前記接続箇所(23)は、前記少なくとも1つの受入れ装置(15)と前記少なくとも1つの支持体(11)とが、前記少なくとも1つのガイドレール(17,18)に対して平行なスライド方向(SR)への押嵌めによって互いに固定可能であるように形成されていることを特徴とする、
ガイドシステム(5)。
【請求項2】
前記少なくとも1つの受入れ装置(15)を前記少なくとも1つの支持体(11)に、好ましくは解除可能に係止することができる少なくとも1つの係止装置(26)が設けられていることを特徴とする、請求項1記載のガイドシステム。
【請求項3】
前記少なくとも1つの係止装置(26)は、
- 少なくとも1つのレバーアーム(26a)を有し、好ましくは、前記少なくとも1つのレバーアーム(26a)は、湾曲した当付け面(26b)および/または少なくとも1つの係止要素(26c)を有し、かつ/または
- 少なくとも1つのばね要素(26d)を有し、好ましくは、前記少なくとも1つのばね要素(26d)は、プラスチック部分の材料弾性によって形成されており、かつ/または
- 少なくとも部分的に前記少なくとも1つの支持体(11)の中空室(11a)内に配置されており、かつ/または
- 少なくとも1つのばね要素(26d)によって力が加えられる旋回可能な少なくとも1つのレバーアーム(26a)を有し、前記レバーアーム(26a)は、前記少なくとも1つの受入れ装置(15)の押嵌め時に前記少なくとも1つのばね要素(26d)の前記力に抗して旋回可能であり、かつ/または
- 少なくとも1つのレバーアーム(26a)および/または少なくとも1つの係止要素(26c)を有し、前記少なくとも1つのレバーアーム(26a)および/または前記少なくとも1つの係止要素(26c)を収容するための少なくとも1つの凹部(26e)が設けられており、好ましくは、前記少なくとも1つのレバーアーム(26a)および/または前記少なくとも1つの係止要素(26c)は、前記少なくとも1つの支持体(11)に配置されていて、前記少なくとも1つの凹部(26e)は、前記少なくとも1つの受入れ装置(15)に配置されている
ことを特徴とする、請求項2記載のガイドシステム。
【請求項4】
前記接続箇所(23)は、前記少なくとも1つの受入れ装置(15)をガイドするための少なくとも1つのガイド(23a)を有し、好ましくは、前記少なくとも1つのガイド(23a)は、前記少なくとも1つの支持体(11)の長手方向(L1)に対して直交する横断平面内で実質的にU字形に形成されていることを特徴とする、請求項1から3までのいずれか1項記載のガイドシステム。
【請求項5】
前記接続箇所(23)は、前記少なくとも1つの受入れ装置(15)の押嵌め運動を制限するための少なくとも1つのストッパ(25)を有することを特徴とする、請求項1から4までのいずれか1項記載のガイドシステム。
【請求項6】
前記少なくとも1つのガイドレール(17,18)に対して平行な方向における前記少なくとも1つの受入れ装置(15)と前記少なくとも1つの支持体(11)との間の遊びを補償することができる少なくとも1つの遊び補償要素(31)が設けられていることを特徴とする、請求項1から5までのいずれか1項記載のガイドシステム。
【請求項7】
前記少なくとも1つの遊び補償要素(31)は、前記少なくとも1つの受入れ装置(15)に配置されている、請求項6記載のガイドシステム。
【請求項8】
少なくとも2つの遊び補償要素(31)が、前記少なくとも1つの受入れ装置(15)の互いに反対の側に配置されている、請求項6記載のガイドシステム。
【請求項9】
前記少なくとも1つの戸(3a,3b)を前記少なくとも1つの支持体(11)に組み付けるための少なくとも1つの組付け部分(27)が設けられており、前記少なくとも1つの組付け部分(27)は、前記少なくとも1つの受入れ装置(15)を前記スライド方向(SR)とは逆方向にロックすることができる少なくとも1つの対応ストッパ(30)を有し、好ましくは、前記少なくとも1つの組付け部分(27)は、前記少なくとも1つの戸(3a,3b)を可動に支持するための少なくとも2つのヒンジ(10)を備えることが特定されていることを特徴とする、請求項1からまでのいずれか1項記載のガイドシステム。
【請求項10】
前記少なくとも1つの受入れ装置(15)は、前記支持体(11)に対して相対的に前記支持体(11)の長手方向(L1)に可動に支持されていることを特徴とする、請求項1からまでのいずれか1項記載のガイドシステム。
【請求項11】
前記少なくとも1つの受入れ装置(15)をガイドするための少なくとも1つの別のガイドレール(22)が設けられており、前記少なくとも1つの別のガイドレール(22)は、前記少なくとも1つの支持体(11)をガイドするための前記少なくとも1つのガイドレール(17,18)に対して平行に配置されていることを特徴とする、請求項1から10までのいずれか1項記載のガイドシステム。
【請求項12】
前記少なくとも1つの走行キャリッジ(6)を移動可能に支持するための少なくとも1つの長手方向レール(7)が設けられており、前記少なくとも1つの長手方向レール(7)は、前記少なくとも1つの支持体(11)をガイドするための前記少なくとも1つのガイドレール(17,18)に対して横方向に配置されているかまたは配置可能であることを特徴とする、請求項1から11までのいずれか1項記載のガイドシステム。
【請求項13】
家具(1)であって、固定の家具部分(13b)と、前記固定の家具部分(13b)に対して相対的に可動の少なくとも2つの戸(3a,3b)とを備え、前記少なくとも2つの戸(3a,3b)は、請求項1から12までのいずれか1項記載のガイドシステム(5)によって前記固定の家具部分(13b)に対して相対的にガイド可能であり、好ましくは、前記戸(3a,3b)は、前記ガイドシステム(5)によって、前記戸(3a,3b)が互いに実質的に共平面を成すように整列させられた第1の位置と、前記戸(3a,3b)が互いに実質的に平行に整列させられた第2の位置との間に可動に支持されていることが特定されている、家具(1)。
【請求項14】
請求項1から12までのいずれか1項記載の少なくとも1つのガイドシステム(5)を組み付けるための方法において、
前記少なくとも1つの支持体(11)をガイドするために設けられた前記ガイドレール(17,18)を前記固定の家具部分(13b)に固定する方法ステップと、
- 前記少なくとも1つの支持体(11)を、前記少なくとも1つのガイド装置(14)を介して前記少なくとも1つのガイドレール(17,18)に移動可能に支持する方法ステップと、
- 前記少なくとも1つの走行キャリッジ(6)を前記少なくとも1つの戸(3a,3b)に連結する方法ステップと、
- 前記少なくとも1つの走行キャリッジ(6)を受け入れるための前記少なくとも1つの受入れ装置(15)と、前記少なくとも1つの支持体(11)とを、前記少なくとも1つのガイドレール(17,18)に対して平行なスライド方向(SR)への押嵌めによって互いに固定する方法ステップと
を含むことを特徴とする、方法。
【請求項15】
各方法ステップは、記載した順序で経時的に実行される、請求項14記載の方法。
【請求項16】
前記少なくとも1つのガイドシステム(5)は、少なくとも1つの係止装置(26)を備え、前記少なくとも1つの受入れ装置(15)は、押嵌め時に前記少なくとも1つの支持体(11)に、好ましくは解除可能に係止され、好ましくは、前記少なくとも1つの係止装置(26)は、少なくとも1つのばね要素(26d)によって力が加えられる旋回可能な少なくとも1つのレバーアーム(26a)を有し、前記レバーアーム(26a)は、前記少なくとも1つの受入れ装置(15)の押嵌め時に前記少なくとも1つのばね要素(26d)の前記力に抗して旋回させられることが特定されていることを特徴とする、請求項14または15記載の方法。
【請求項17】
前記少なくとも1つのガイドシステム(5)は、前記少なくとも1つの戸(3a,3b)を前記少なくとも1つの支持体(11)に組み付けるための少なくとも1つの組付け部分(27)を備え、前記少なくとも1つの組付け部分(27)は、前記少なくとも1つの受入れ装置(15)を前記スライド方向(SR)とは逆方向にロックすることができる少なくとも1つの対応ストッパ(30)を有し、前記少なくとも1つの組付け部分(27)は、前記少なくとも1つの受入れ装置(15)の押嵌め後に前記少なくとも1つの支持体(11)に組み付けられ、前記少なくとも1つの組付け部分(27)の前記少なくとも1つの対応ストッパ(30)は、前記少なくとも1つの受入れ装置(15)を前記スライド方向(SR)とは逆方向にロックすることを特徴とする、請求項14から16までのいずれか1項記載の方法。
【請求項18】
前記少なくとも1つのガイドシステム(5)は、前記少なくとも1つの走行キャリッジ(6)を移動可能に支持するための少なくとも1つの長手方向レール(7)を備え、前記少なくとも1つの長手方向レール(7)は、好ましくは、前記少なくとも1つの受入れ装置(15)の押嵌め前の別の方法ステップにおいて、前記少なくとも1つの支持体(11)をガイドするための前記少なくとも1つのガイドレール(17,18)に対して横方向に配置されることを特徴とする、請求項14から17までのいずれか1項記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、可動に支持された少なくとも1つの戸、特に折戸を固定の家具部分に対して相対的にガイドするためのガイドシステムであって、
- 少なくとも1つの戸を可動に支持するための少なくとも1つの支持体と、
- 少なくとも1つの支持体をガイドするための、固定の家具部分に固定すべき少なくとも1つのガイドレールと、
- 少なくとも1つの支持体をガイドレールに沿って移動可能に支持するための少なくとも1つのガイド装置と、
- 少なくとも1つの戸に連結可能である少なくとも1つの走行キャリッジと、
- 少なくとも1つの走行キャリッジを受け入れるための少なくとも1つの受入れ装置であって、少なくとも1つの受入れ装置と少なくとも1つの支持体とは、互いに別個の構成ユニットとして形成されていて、互いに固定可能である、少なくとも1つの受入れ装置と
を備える、ガイドシステムに関する。
【0002】
さらに、本発明は、家具であって、固定の家具部分と、固定の家具部分に対して相対的に可動の少なくとも2つの家具部分とを備え、少なくとも2つの家具部分は、記載すべき形態のガイドシステムによって固定の家具部分に対して相対的に可動である、家具に関する。
【0003】
さらに、本発明は、記載すべき形態のガイドシステムを組み付けるための方法に関する。
【0004】
オーストリア国特許発明第521133号明細書には、請求項1の前提部に記載したガイドシステムが開示されており、このガイドシステムでは、走行キャリッジを受け入れるための受入れ装置と、家具キャビネットの奥行き方向に走行可能な支持体とが、互いに別個のかつ互いに固定すべき構成ユニットとして形成されている。組み付けられた状態で受入れ装置と支持体とは、互いに相対的に支持体の長手方向に可動に支持されており、これによって、両部材は、それぞれ他方の部材に加えられた荷重によって互いに切離し可能である。受入れ装置の組付けのために、受入れ装置は、支持体に配置された突出部が受入れ装置に配置された切欠き内に係合するまで、家具に予め組み付けられた支持体に長手方向で押し嵌められなければならない(オーストリア国特許発明第521133号明細書の図6a参照)。支持体への受入れ装置の組付けは、特に支持体がかなりの長さを有している場合にかつアクセスが困難であることに基づいて、かなり手間を要してしまう。
【0005】
本発明の課題は、冒頭に記載した形態のガイドシステムを改良して、上述した欠点を回避し、支持体への受入れ装置の組付けが簡単になるようにすることである。
【0006】
このことは、本発明によれば、請求項1の特徴によって解決される。本発明の更なる有利な構成は、従属請求項に規定してある。
【0007】
本発明によれば、少なくとも1つの支持体は、少なくとも1つの受入れ装置を固定するための接続箇所を有し、接続箇所は、少なくとも1つの受入れ装置と少なくとも1つの支持体とが、少なくとも1つのガイドレールに対して平行なスライド方向への押嵌めによって互いに固定可能であるように形成されていることが特定されている。
【0008】
言い換えれば、受入れ装置は、支持体の長手方向に対して横方向に、好ましくは直角に延びる方向への運動によって支持体に結合可能であり、これによって、受入れ装置は、家具キャビネットに予め組み付けられた支持体に、例えば前方から支持体に押嵌め可能またはスナップ結合可能である。
【0009】
これによって、組付けが簡単になる。なぜならば、とりわけ比較的大きな構成高さも必要となってしまうため、受入れ装置を上方から支持体に位置決めする必要がないからである。これに対して、本発明では、受入れ装置を上方から支持体上に位置決めする必要なしに、受入れ装置を実質的に水平方向に延びるスライド運動によって支持体に結合することができる。
【0010】
支持体に受入れ装置を固定するために、受入れ装置を支持体に、好ましくは解除可能に係止することができる少なくとも1つの係止装置が設けられていてよい。
【0011】
接続箇所は、少なくとも1つの受入れ装置をガイドするための少なくとも1つのガイドを有してよく、好ましくは、少なくとも1つのガイドは、少なくとも1つの支持体の長手方向に対して直交する横断平面内で実質的にU字形に形成されていることが特定されている。この構成は、受入れ装置が組付けのために支持体にスライド方向で押し嵌められる場合に、受入れ装置の正確な線形運動を可能にする。
【0012】
接続箇所は、少なくとも1つの受入れ装置のスライド運動を制限するための少なくとも1つのストッパを有してよい。
【0013】
1つの実施例によれば、少なくとも1つのガイドレールに対して平行な方向における少なくとも1つの受入れ装置と少なくとも1つの支持体との間の遊びを補償することができる少なくとも1つの遊び補償要素が設けられていてよい。好ましくは、少なくとも1つの遊び補償要素は、少なくとも1つの受入れ装置に配置されていることが特定されている。特に好ましくは、少なくとも2つの遊び補償要素が、少なくとも1つの受入れ装置の互いに反対の側に配置されていることが特定されている。
【0014】
1つの実施例によれば、少なくとも1つの戸を少なくとも1つの支持体に組み付けるための少なくとも1つの組付け部分が設けられており、少なくとも1つの組付け部分は、少なくとも1つの受入れ装置をスライド方向とは逆方向にロックすることができる少なくとも1つの対応ストッパを有することが特定されていてよい。好ましくは、少なくとも1つの組付け部分は、少なくとも1つの戸を可動に支持するための少なくとも2つのヒンジを備えることが特定されている。
【0015】
本発明に係る家具は、固定の家具部分と、固定の家具部分に対して相対的に可動の少なくとも2つの戸とを備え、少なくとも2つの戸は、記載した形態のガイドシステムによって固定の家具部分に対して相対的にガイド可能である。
【0016】
本発明の更なる詳細および利点は、以下の図面の説明から明らかである。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1a】家具キャビネットと、家具キャビネットに対して相対的に可動の家具部分とを備えた家具を示す斜視図である。
図1b】家具キャビネットと、家具キャビネットに対して相対的に可動の家具部分とを備えた家具を示す斜視図である。
図2a図1aおよび図1bに示した家具を家具部分相互の別の位置で示す図である。
図2b図1aおよび図1bに示した家具を家具部分相互の別の位置で示す図である。
図3】受入れ装置が長手方向レールに解除可能にロックされている、ガイドシステムを示す斜視図である。
図4a】固定の家具部分に固定されたガイドレールを備えた家具を示す斜視図である。
図4b図4aに示した家具の一部を拡大して示す図である。
図5a】支持体に固定すべき受入れ装置を示す斜視図である。
図5b】支持体に固定された受入れ装置を示す横断面図である。
図6a】支持体とは別個の組付け部分を介して支持体に固定することができる省略された戸を備えた家具を示す図である。
図6b図6aに示した家具の一部を拡大して示す図である。
図7a図6aおよび図6bに示した家具を後ろから見て示す図である。
図7b図7aに示した家具の一部を拡大して示す図である。
【0018】
図1aには、家具キャビネット2と、可動の戸3a,3b;4a,4dを有する折戸とを備えた家具1が斜視図で示してある。戸3a,3bと戸4a,4bとは、ガイドシステム5によって、戸3a,3b;4a,4bが互いに実質的に共平面を成して整列させられている第1の位置と、戸3a,3b;4a,4bが互いに実質的に平行に整列させられている第2の位置との間で可動に支持されている。戸3a,3bは、第2の(平行な)位置で、家具キャビネット2の側方の収容ポケット8a内に押込み可能であり、これに対して、戸4a,4bは、互いに平行な位置で別の収容ポケット8b内に収容可能である。機能を以下に戸3a,3bを参照して説明するが、他方の戸4a,4bに対しても同じことが言える。ガイドシステム5は、長手方向(L)を有する長手方向レール7を備えており、第2の戸3bに連結可能な走行キャリッジ6が、長手方向レール7に沿って走行可能に支持されている。長手方向レール7は、組み付けられた状態で実質的に水平にかつ家具キャビネット2の前縁に対して平行に方向付けられている。
【0019】
図1bに示した家具1では、戸3a,3bは、図1aに示した共平面の位置から出発して互いに山形を成す位置に運動させられている。第1の戸3aは、例えば2つまたはそれ以上のヒンジ10を介して支持体11に可動に支持されていてよく、支持体11は、奥行き方向(Z)で収容ポケット8a内に押込み可能である。支持体11は、図中では移送位置にあるので、走行キャリッジ6は、長手方向レール7と支持体11との間で往復移送可能である。
【0020】
図示の移送位置で支持体11は、長手方向レール7に解除可能にロックされており、長手方向レール7と支持体11との間のロックは、支持体11内または支持体11上への走行キャリッジ6の進入によって解除可能である。支持体11は、縦長のピラーの形態で形成されていてよく、このピラーの長さは、少なくとも戸3a,3bの半分の高さに相当している。両戸3a,bは、少なくとも1つのヒンジ金具9を介して、鉛直方向に延びる軸線を中心として互いに枢動自在に結合されている。第2の戸3bは、走行キャリッジ6を介して長手方向レール7に沿って走行可能に支持されている。
【0021】
図2aには、現状で互いに平行に整列させられている戸3a,3bを備えた家具1が示してある。支持体11は、走行キャリッジ6の進入によって長手方向レール7からロック解除されており、これによって、支持体11は(走行キャリッジ6および戸3a,3bと一緒に)奥行き方向(Z)でガイドシステム5の、長手方向レール7の長手方向(L)に対して横方向に延びる少なくとも1つのガイドレール17,18(図3)に沿って収容ポケット8a内に押込み可能である。
【0022】
図2bには、現状で収容ポケット8a内に完全に押し込まれた状態にある戸3a,3bを備えた家具1が示してある。つまり、戸3a,3bは、ガイドシステム5によって、戸3a,3bが互いに実質的に共平面を成すように整列させられた図1aに示した第1の位置と、戸3a,3bが互いに実質的に平行に整列させられていて、収容ポケット8aの内部に収容可能である図2bに示した第2の位置との間で可動に支持されている。このようにして、例えば、図2aおよび図2bに示したキッチン12を完全に覆うことができ、これによって、このキッチン12を居住空間の残りの領域から視覚的に分離することができる。収容ポケット8aは、図示の実施例では、側壁13aと、この側壁13aから平行に間隔を置いて配置された固定の家具部分13bとによって形成される。戸3a,3bは、互いに平行な位置で側壁13aと固定の家具部分13bとの間に押込み可能となる。
【0023】
図3には、側壁13aと固定の家具部分13bとの間の領域に設けられたガイドシステム5が斜視図で示してある。側壁13aと固定の家具部分13bとの間には、戸3a,3bを収容するための収容ポケット8aが形成される。長手方向レール7は、組付け位置で家具キャビネット2の前縁に対して平行に延びる長手方向(L)を有している。固定の家具部分13bには、長手方向(L2)を有するガイドレール17が組み付けられている。長手方向レール7の長手方向(L)とガイドレール17の長手方向(L2)とは、互いに交差して、好ましくは実質的に直交して延びている。
【0024】
支持体11は、戸3aを可動に支持するために形成されている。この戸3aは、例えば2つまたはそれ以上のヒンジ10(図1b)を介して、組付け位置で鉛直方向に延びる軸線を中心として旋回可能に支持体11に支持可能である。この支持体11は、少なくとも1つのガイド装置14を有している。このガイド装置14によって、支持体11は、ガイドレール17に沿って奥行き方向(Z)および奥行き方向(Z)と逆方向に可動となる。図中、支持体11のガイド装置14は、ガイドレール17の第1の走行ウェブ17aに沿って可動に支持された少なくとも1つの走行ローラ14aを有している。
【0025】
支持体11は、受入れ装置15を介して長手方向レール7に解除可能にロック可能である。受入れ装置15は、走行キャリッジ6を受け入れるために形成されており、走行キャリッジ6は、長手方向レール7と受入れ装置15との間で走行可能である。この目的のために、複数のガイド溝20,21が長手方向レール7に形成されていてよく、これらのガイド溝20,21は、長手方向レール7の長手方向(L)に延在していて、受入れ装置15の移送位置で受入れ装置15の対応するガイド溝20a,21aと一列に整列させられている。このようにして、走行キャリッジ6の走行ローラ6aは、障害となる突合せ縁部なしに、長手方向レール7と受入れ装置15との間で走行可能である。
【0026】
受入れ装置15は、支持体11に対して相対的に支持体11の長手方向(L1)で可動に支持されている。このようにして、受入れ装置15と支持体11とは、互いに相対的に支持体11の長手方向(L1)で移動可能であり、これによって、受入れ装置15は、支持体11に加えられる機械的な力(例えば戸3aの重量または戸3aの位置を調整するための調整装置による)によって、支持体11の望ましくないねじれ運動または下降運動から切り離される。この結果、長手方向レール7のガイド溝20,21と受入れ装置15のガイド溝20a,21aとは移送位置で、支持体11の下降またはねじれ時にも、互いに一列に整列させられたままとなり、ひいては、長手方向レール7と受入れ装置15との間の走行キャリッジ6の正確な移動が保証される。
【0027】
受入れ装置15と支持体11との間の切離しを改善するために、受入れ装置15が、ガイドレール17に沿って可動に支持された、支持体11のガイド装置14とは別個の少なくとも1つの支持ローラ16aを有していることが特定されていてよい。好ましくは、ガイドレール17は、1つの第1の走行ウェブ17aと、第1の走行ウェブ17aとは別個の少なくとも1つの第2の走行ウェブ17bとを有しており、ガイド装置14の走行ローラ14aは、ガイドレール17の第1の走行ウェブ17aに沿って可動に支持されていて、受入れ装置15の少なくとも1つの支持ローラ16aは、ガイドレール17の第2の走行ウェブ17bに沿って可動に支持されていることが特定されている。
【0028】
支持体11と受入れ装置15とは、奥行き方向(Z)でのガイドレール17に沿った運動の際に連動するように互いに結合されている。好ましくは、受入れ装置15は、奥行き方向(Z)および奥行き方向(Z)と逆方向へのガイドレール17に沿った運動時に遊びなしに互いに連結されていることが特定されている。支持体11の支持を改善するために、少なくとも1つの別のガイドレール18がさらに設けられていてよい。このガイドレール18に沿って、支持体11の少なくとも1つの別の走行ローラ19が走行可能に支持されている。
【0029】
図4aには、固定の家具部分13b、カバープレート2aおよび側壁2bを備えた家具キャビネット2を備えた家具1が示してある。固定の家具部分13bには、支持体11を走行可能に支持するための少なくとも1つの、好ましくは2つまたはそれ以上のガイドレール17,18が固定されている。支持体11と走行キャリッジ6のための受入れ装置15とは、互いに別個で互いに固定可能な構成ユニットとして形成されている。
【0030】
図示の実施例では、受入れ装置15をガイドするための少なくとも1つの別のガイドレール22が設けられており、このガイドレール22は、支持体11をガイドするためのガイドレール17,18に対して平行に配置されている。鉛直方向に延びる縦長の支持体11は、シザー機構24によってガイドレール17,18に沿って可動である。
【0031】
図4bには、図4aにおいて枠で囲まれた領域が拡大図で示してある。支持体11は、受入れ装置15を固定するための接続箇所23を有しており、この接続箇所23は、受入れ装置15と支持体11とが、少なくとも1つのガイドレール17,18に対して平行なスライド方向(SR)への(つまり奥行き方向(Z)における)押嵌めによって互いに固定可能であるように形成されている。接続箇所23は、受入れ装置15をガイドするための少なくとも1つのガイド23aを有していてよい。ガイド23aは、支持体11の長手方向(L1)に対して直交する横断平面内で実質的にU字形に形成されていてよい。接続箇所23は、少なくとも1つのストッパ25を有しており、このストッパ25によって、スライド方向(SR)における支持体11に沿った受入れ装置15の運動が制限可能である。
【0032】
受入れ装置15は、複数の支持ローラ16a,16bを備えていてよく、支持ローラ16aは、受入れ装置15の組み付けられた状態で、水平方向に延びる軸線を中心として回転可能であり、支持ローラ16bは、鉛直方向に延びる軸線を中心として回転可能である。
【0033】
図5aには、支持体11に固定すべき受入れ装置15が示してある。支持体11は、ガイド装置14の走行ローラ14aを介してガイドレール17に既に予め組み付けられている。図5aにおいて、支持体11に受入れ装置15を押し嵌めるためのU字形のガイド23aを備えた、支持体11の接続箇所23が認識可能である。スライド方向(SR)への受入れ装置15の運動は、ストッパ25によって制限可能である。走行ローラ16a,16bを備えた受入れ装置15は、ガイドレール17,18とは別個の別のガイドレール22に沿って走行可能に支持されている。
【0034】
好ましくは、受入れ装置15は、スライド方向(SR)への受入れ装置15の押嵌め時に接続箇所23のガイド23aに沿って可動である少なくとも1つのガイド部分32を有していることが特定されている。
【0035】
図5bには、支持体11における受入れ装置15の固定された状態が横断面図で示してある。受入れ装置15は、支持体11に係止装置26によって、好ましくは解除可能に、固定可能または係止可能である。係止装置26は、
- 少なくとも1つのレバーアーム26aを有していてよく、好ましくは、少なくとも1つのレバーアーム26aは、湾曲した当付け面26bおよび/または少なくとも1つの係止要素26cを有していることが特定されており、かつ/または
- 少なくとも1つのばね要素26dを有していてよく、好ましくは、少なくとも1つのばね要素26dは、プラスチック部分の材料弾性によって形成されていることが特定されており、かつ/または
- 少なくとも部分的に少なくとも1つの支持体11の中空室11a内に配置されていてよく、かつ/または
- 少なくとも1つのばね要素26dによって力が加えられる旋回可能な少なくとも1つのレバーアーム26aを有していてよく、このレバーアーム26aは、少なくとも1つの受入れ装置15の押嵌め時に少なくとも1つのばね要素26dの力に抗して旋回可能であり、かつ/または
- 少なくとも1つのレバーアーム26aおよび/または少なくとも1つの係止要素26cを有していてよく、少なくとも1つのレバーアーム26aおよび/または少なくとも1つの係止要素26cを収容するための少なくとも1つの凹部26eが設けられており、好ましくは、少なくとも1つのレバーアーム26aおよび/または少なくとも1つの係止要素26cは、少なくとも1つの支持体11に配置されていて、少なくとも1つの凹部26eは、少なくとも1つの受入れ装置15に配置されている
ことが特定されている。
【0036】
図6aには、家具キャビネット2を備えた家具1が斜視図で示してある。第2の戸3bは、家具キャビネット2をカバーする閉鎖位置にあり、第1の戸3aは、図面を見やすくする理由から省略されている。好ましくはタッチラッチ機能を有するエジェクト装置28によって、戸3a,3bは、共平面の位置から互いに山形を成す位置に押し出されることができる。
【0037】
図示の実施例では、支持体11とは別個の組付け部分27が設けられており、この組付け部分27には、第1の戸3aを運動させるために設けられた少なくとも2つのヒンジ10が配置されているかまたは配置可能である。組付け部分27は、実質的に支持体11の高さに相当する高さを有している。組付け部分27は、少なくとも1つの固定装置29を介して支持体11に解除可能に結合可能である。
【0038】
好ましくは、第1のステップで、第1の戸3aを運動させるために設けられたすべてのヒンジ10が一緒に、組付け部分27に予め組み付けられることが特定されている。第2のステップで、組付け部分27に予め組み付けられたヒンジ10は、第1の戸3aに結合される。第3のステップで、第1の戸3aに固定された組付け部分27は、少なくとも1つの固定装置29を介して支持体11に結合される。
【0039】
組付け部分27はさらに別の機能、つまり、組付け部分27が少なくとも1つの対応ストッパ30(図6b)を形成していて、この対応ストッパ30によって受入れ装置15がスライド方向(SR)とは逆方向にロック可能という別の機能を満たしている。つまり、受入れ装置15が支持体11に組み付けられた状態で、受入れ装置15は接続箇所23のストッパ25と組付け部分27との間に収容されており、これによって、接続箇所23の内部における受入れ装置15の運動が阻止されているかまたは十分に妨げられている。
【0040】
図6bには、図6aにおいて丸で囲まれた領域「A」が拡大図で示してある。この図6bで、組付け部分27の対応ストッパ30を認識することができ、この対応ストッパ30によって、スライド方向(SR)とは逆方向の受入れ装置15の運動が阻止される。
【0041】
図7aには、家具キャビネット2を備えた家具1が後ろから見た図で示してあり、第1の戸3aは、組付け部分27に固定されたヒンジ10を介して支持体11に枢動自在に結合されている。家具キャビネット2のカバープレート2aには、戸3a,3bをガイドするための長手方向レール7が配置されている。固定の家具部分13bには、支持体11を移動可能にガイドするためのガイドレール17,18と、受入れ装置15を移動可能に支持するための、ガイドレール17,18とは別個の別のガイドレール22とが固定されている。シザー機構24によって支持体11は、ガイドレール17,18に沿って水平方向で可動である。
【0042】
図7bには、図7aにおいて丸で囲まれた領域「A」が拡大された横断面図で示してある。図7bにおいて、係止装置26によって固定された受入れ装置15を認識することができる。受入れ装置15の組み付けられた状態で場合により発生する受入れ装置15の遊びを減じるために、少なくとも1つの遊び補償要素31が設けられていてよく、この遊び補償要素31によって、少なくとも1つのガイドレール17,18に対して平行な方向における少なくとも1つの受入れ装置15と少なくとも1つの支持体11との間の遊びが補償可能である。このとき、少なくとも1つの遊び補償要素31は少なくとも1つの受入れ装置15に配置されていることが特定されていてよい。図示の実施例では、少なくとも2つの遊び補償要素31が、受入れ装置15の互いに反対の側に配置されている。
【0043】
少なくとも1つの遊び補償要素31は、ばねダンパとして形成されていてよく、ばねダンパは、圧縮可能なまたは弾性的に撓み可能なプラスチック材料を含んでいる。代替的に、遊び補償要素31は、蓄力器によって力が加えられる接触部分を有していてもよく、この接触部分によって、受入れ装置15と支持体11との間の遊びが補償可能である。
【0044】
少なくとも1つのガイドシステム5を組み付けるための方法は、好ましくは記載した順序で経時的な以下の方法ステップ、つまり、
- 少なくとも1つの支持体11をガイドするために設けられたガイドレール17,18を固定の家具部分13bに固定する方法ステップと、
- 少なくとも1つの支持体11を、少なくとも1つのガイド装置14を介して少なくとも1つのガイドレール17,18に移動可能に支持する方法ステップと、
- 少なくとも1つの走行キャリッジ6を少なくとも1つの戸3a,3bに連結する方法ステップと、
- 少なくとも1つの走行キャリッジ6を受け入れるための少なくとも1つの受入れ装置15と、少なくとも1つの支持体11とを、少なくとも1つのガイドレール17,18に対して平行なスライド方向(SR)への押嵌めによって互いに固定する方法ステップと
によって特徴付けられている。
【0045】
方法の発展形態によれば、少なくとも1つのガイドシステム5は、少なくとも1つの係止装置26を備えており、少なくとも1つの受入れ装置15は、押嵌め時に少なくとも1つの支持体11に、好ましくは解除可能に係止されることが特定されていてよい。好ましくは、少なくとも1つの係止装置26は、少なくとも1つのばね要素26dによって力が加えられる少なくとも1つの旋回可能なレバーアーム26aを有していて、このレバーアーム26aは、少なくとも1つの受入れ装置15の押嵌め時に少なくとも1つのばね要素26dの力に抗して旋回させられることが特定されている。
【0046】
さらに方法の実施時には、少なくとも1つのガイドシステム5は、少なくとも1つの戸3a,3bを少なくとも1つの支持体11に組み付けるための少なくとも1つの組付け部分27を備えており、少なくとも1つの組付け部分27は、少なくとも1つの受入れ装置15をスライド方向(SR)とは逆方向にロックすることができる少なくとも1つの対応ストッパ30を有しており、少なくとも1つの組付け部分27は、少なくとも1つの受入れ装置15の押嵌め後に少なくとも1つの支持体11に組み付けられ、少なくとも1つの組付け部分27の少なくとも1つの対応ストッパ30は、少なくとも1つの受入れ装置15をスライド方向(SR)とは逆方向にロックすることが特定されていてよい。
【0047】
さらに方法の実施時には、少なくとも1つのガイドシステム5が、少なくとも1つの走行キャリッジ6を移動可能に支持するための少なくとも1つの長手方向レール7を備えており、少なくとも1つの長手方向レール7は、好ましくは、少なくとも1つの受入れ装置15の押嵌め前の別の方法ステップにおいて、少なくとも1つの支持体11をガイドするための少なくとも1つのガイドレール17,18に対して横方向に配置されることが特定されていてよい。
図1a
図1b
図2a
図2b
図3
図4a
図4b
図5a
図5b
図6a
図6b
図7a
図7b