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特許7411827メディアストリーミングサービス伝送を制御する方法、ユーザ端末、ネットワークノード、システム、プログラム及び電子機器
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-12-27
(45)【発行日】2024-01-11
(54)【発明の名称】メディアストリーミングサービス伝送を制御する方法、ユーザ端末、ネットワークノード、システム、プログラム及び電子機器
(51)【国際特許分類】
   H04L 65/1069 20220101AFI20231228BHJP
【FI】
H04L65/1069
【請求項の数】 29
(21)【出願番号】P 2022561029
(86)(22)【出願日】2021-09-18
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-05-24
(86)【国際出願番号】 CN2021119239
(87)【国際公開番号】W WO2022068622
(87)【国際公開日】2022-04-07
【審査請求日】2022-10-06
(31)【優先権主張番号】202011059198.2
(32)【優先日】2020-09-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】514187420
【氏名又は名称】テンセント・テクノロジー・(シェンジェン)・カンパニー・リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【弁理士】
【氏名又は名称】宮崎 修
(72)【発明者】
【氏名】ジャン,ジュオユン
【審査官】宮島 郁美
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2021/0105308(US,A1)
【文献】特開2014-033446(JP,A)
【文献】Network Assistance for Traffic Handling in Downlink Streaming[online],3GPP TSG SA WG4 #106 S4-19,2019年10月25日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04L12/00-12/66,13/00,41/00-49/9057,61/00-65/80,69/00-69/40
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザ端末が実行する、メディアストリーミングサービス伝送を制御する方法であって、
データネットワークにおけるネットワークノードから、前記メディアストリーミングサービス伝送を制御するためのポリシーテンプレート情報及び前記ポリシーテンプレート情報に対応するサービス区分子を受信するステップであって、前記サービス区分子は前記メディアストリーミングサービス内の異なるサービス類型のメディアストリーミングサービスを区別するために用いられる、ステップ;
前記ポリシーテンプレート情報及び前記サービス区分子に基づいて、開始待ちのメディアストリーミングサービスのサービス区分子を決定するステップ;
前記開始待ちのメディアストリーミングサービスをキャリーし得るプロトコルデータユニットセッションが存在するかを決定するステップであって、前記プロトコルデータユニットセッションは前記開始待ちのメディアストリーミングサービスのサービス区分子に対応するサービス品質フローを含む、ステップ;
前記プロトコルデータユニットセッションが存在する場合、前記開始待ちのメディアストリーミングサービスを前記プロトコルデータユニットセッションにおけるサービス品質フローとバインディングするステップ;及び
前記プロトコルデータユニットセッションが存在しない場合、前記開始待ちのメディアストリーミングサービスのサービス区分子に対応するサービス品質フローを含むプロトコルデータユニットセッションを確立するステップを含む、方法。
【請求項2】
請求項1に記載の方法であって、
前記メディアストリーミングサービス伝送を制御するためのポリシーテンプレート情報及び前記ポリシーテンプレート情報に対応するサービス区分子を受信するステップは、
前記データネットワークにおけるネットワークノードから動的ポリシーリソースを受信するステップを含み、
前記動的ポリシーリソースは、前記ポリシーテンプレート情報を標識するためのポリシーテンプレート識別子、及び前記ポリシーテンプレート情報に対応するサービス区分子を含むフロー記述子を含む、方法。
【請求項3】
請求項1に記載の方法であって、
前記サービス区分子は、バージョン4のネットワークプロトコル(IPv4)についてのサービス類型情報(TOS)、バージョン6のネットワークプロトコル(IPv6)についての通信分類情報(Traffic class)、バージョン6のネットワークプロトコル(IPv6)についてのフロー標識情報、及びデータパケットフィルタリング方向情報のうちの少なくとも1つを含む、方法。
【請求項4】
請求項1に記載の方法であって、
前記ポリシーテンプレート情報は前記メディアストリーミングサービスの連続性特徴を含み、
前記開始待ちのメディアストリーミングサービスをキャリーし得るプロトコルデータユニットセッションが存在するかを決定するステップは、
前記開始待ちのメディアストリーミングサービスをキャリーし得るプロトコルデータユニットセッションが前記開始待ちのメディアストリーミングサービスの連続性特徴を具備するかを決定するステップを含む、方法。
【請求項5】
データネットワークにおけるネットワークノードが実行する、メディアストリーミングサービス伝送を制御する方法であって、
コアネットワークにおけるネットワークノードに前記メディアストリーミングサービスのサービスフロー類型識別子を送信するステップであって、前記サービスフロー類型識別子は前記メディアストリーミングサービス内の異なる機能のメディアストリーミングサービスを記述するために用いられる、ステップ;
前記コアネットワークにおけるネットワークノードから前記メディアストリーミングサービスに対応するサービス区分子を受信するステップであって、前記サービス区分子は前記メディアストリーミングサービス内の異なるサービス類型のメディアストリーミングサービスを区別するために用いられ、かつ前記サービス区分子は前記サービスフロー類型識別子に対応する、ステップ;
前記サービス区分子に対応する、前記メディアストリーミングサービス伝送を制御するためのポリシーテンプレート情報を決定するステップ;及び
ユーザ端末に前記ポリシーテンプレート情報及び前記サービス区分子を送信するステップを含む、方法。
【請求項6】
請求項5に記載の方法であって、
前記サービス区分子は、バージョン4のネットワークプロトコル(IPv4)についてのサービス類型情報(TOS)、バージョン6のネットワークプロトコル(IPv6)についての通信分類情報(Traffic class)、バージョン6のネットワークプロトコル(IPv6)についてのフロー標識情報、及びデータパケットフィルタリング方向情報のうちの少なくとも1つを含む、方法。
【請求項7】
データネットワークにおけるネットワークノードが実行する、メディアストリーミングサービス伝送を制御する方法であって、
コアネットワークにおけるネットワークノードに前記メディアストリーミングサービスの確認待ちのサービス区分子を送信するステップであって、前記サービス区分子は前記メディアストリーミングサービス内の異なるサービス類型のメディアストリーミングサービスを区別するために用いられる、ステップ;
前記コアネットワークにおけるネットワークノードから前記メディアストリーミングサービスの確認済みのサービス区分子を受信するステップ;
前記確認済みのサービス区分子に対応する、前記メディアストリーミングサービス伝送を制御するためのポリシーテンプレート情報を決定するステップ;及び
ユーザ端末に前記ポリシーテンプレート情報及び前記サービス区分子を送信するステップを含む、方法。
【請求項8】
請求項7に記載の方法であって、
前記サービス区分子は、バージョン4のネットワークプロトコル(IPv4)についてのサービス類型情報(TOS)、バージョン6のネットワークプロトコル(IPv6)についての通信分類情報(Traffic class)、バージョン6のネットワークプロトコル(IPv6)についてのフロー標識情報、及びデータパケットフィルタリング方向情報のうちの少なくとも1つを含み、
前記サービス区分子は前記コアネットワークにおけるネットワークノードが該ネットワークノードのネットワークポリシー又はローカル設定情報に基づいて決定するものである、方法。
【請求項9】
コアネットワークにおけるネットワークノードが実行する、メディアストリーミングサービス伝送を制御する方法であって、
データネットワークにおけるネットワークノードから前記メディアストリーミングサービスのサービスフロー類型識別子を受信するステップであって、前記サービスフロー類型識別子は前記メディアストリーミングサービス内の異なる機能のメディアストリーミングサービスを記述するために用いられる、ステップ;
前記メディアストリーミングサービスのサービスフロー類型識別子、及びコアネットワークにおけるネットワークノードのネットワークポリシー又はローカル設定情報に基づいて、前記メディアストリーミングサービスのサービス区分子を決定するステップであって、前記サービス区分子は前記メディアストリーミングサービス内の異なるサービス類型のメディアストリーミングサービスを区別するために用いられる、ステップ;及び
前記データネットワークにおけるネットワークノードに前記メディアストリーミングサービスのサービス区分子を送信するステップを含む、方法。
【請求項10】
請求項9に記載の方法であって、
前記サービス区分子は、バージョン4のネットワークプロトコル(IPv4)についてのサービス類型情報(TOS)、バージョン6のネットワークプロトコル(IPv6)についての通信分類情報(Traffic class)、バージョン6のネットワークプロトコル(IPv6)についてのフロー標識情報、及びデータパケットフィルタリング方向情報のうちの少なくとも1つを含む、方法。
【請求項11】
コアネットワークにおけるネットワークノードが実行する、メディアストリーミングサービス伝送を制御する方法であって、
データネットワークにおけるネットワークノードから前記メディアストリーミングサービスの確認待ちのサービス区分子を受信するステップであって、前記サービス区分子は前記メディアストリーミングサービス内の異なるサービス類型のメディアストリーミングサービスを区別するために用いられる、ステップ;
前記メディアストリーミングサービスの確認待ちのサービス区分子がコアネットワークにおけるネットワークノードのネットワークポリシー又はローカル設定情報とマッチングした場合、前記メディアストリーミングサービスの確認待ちのサービス区分子を前記メディアストリーミングサービスのサービス区分子と確認するステップ;
前記メディアストリーミングサービスの確認待ちのサービス区分子が前記コアネットワークにおけるネットワークノードのネットワークポリシー又はローカル設定情報とマッチングしない場合、前記コアネットワークにおけるネットワークノードのネットワークポリシー又はローカル設定情報とマッチングしたサービス区分子を前記メディアストリーミングサービスのサービス区分子と確認するステップ;及び
前記データネットワークにおけるネットワークノードに前記メディアストリーミングサービスのサービス区分子を送信するステップを含む、方法。
【請求項12】
請求項11に記載の方法であって、
前記サービス区分子は、バージョン4のネットワークプロトコル(IPv4)についてのサービス類型情報(TOS)、バージョン6のネットワークプロトコル(IPv6)についての通信分類情報(Traffic class)、バージョン6のネットワークプロトコル(IPv6)についてのフロー標識情報、及びデータパケットフィルタリング方向情報のうちの少なくとも1つを含む、方法。
【請求項13】
請求項11に記載の方法であって、
前記コアネットワークにおけるネットワークノードはネットワーク開放機能を制御するためのネットワークノード、及びネットワークポリシー及び課金ルール機能を制御するためのネットワークノードを含む、方法。
【請求項14】
メディアストリーミングサービス伝送を制御する方法であって、
データネットワークにおけるネットワークノードがコアネットワークにおけるネットワークノードに前記メディアストリーミングサービスのサービスフロー類型識別子を送信するステップであって、前記サービスフロー類型識別子は前記メディアストリーミングサービス内の異なる機能のメディアストリーミングサービスを記述するために用いられる、ステップ;
前記コアネットワークにおけるネットワークノードが前記データネットワークにおけるネットワークノードから前記メディアストリーミングサービスのサービスフロー類型識別子を受信するステップ;
前記コアネットワークにおけるネットワークノードが前記メディアストリーミングサービスのサービスフロー類型識別子、及び前記コアネットワークにおけるネットワークノードのネットワークポリシー又はローカル設定情報に基づいて、前記メディアストリーミングサービスのサービス区分子を決定するステップであって、前記サービス区分子は前記メディアストリーミングサービス内の異なるサービス類型のメディアストリーミングサービスを区別するために用いられる、ステップ;
前記コアネットワークにおけるネットワークノードが前記データネットワークにおけるネットワークノードに前記メディアストリーミングサービスのサービス区分子を送信するステップ;
前記データネットワークにおけるネットワークノードが前記コアネットワークにおけるネットワークノードから前記メディアストリーミングサービスに対応するサービス区分子を受信するステップ;
前記データネットワークにおけるネットワークノードが前記サービス区分子に対応する、前記メディアストリーミングサービス伝送を制御するためのポリシーテンプレート情報を決定するステップ;
前記データネットワークにおけるネットワークノードがユーザ端末に前記ポリシーテンプレート情報及び前記サービス区分子を送信するステップ;
前記ユーザ端末が前記データネットワークにおけるネットワークノードから前記ポリシーテンプレート情報及び前記サービス区分子を受信するステップ;
前記ユーザ端末が前記ポリシーテンプレート情報及び前記サービス区分子に基づいて、開始待ちのメディアストリーミングサービスのサービス区分子を決定するステップ;
前記ユーザ端末が前記開始待ちのメディアストリーミングサービスをキャリーし得るプロトコルデータユニットセッションが存在するかを決定するステップであって、前記プロトコルデータユニットセッションは前記開始待ちのメディアストリーミングサービスのサービス区分子に対応するサービス品質フローを含む、ステップ;
前記プロトコルデータユニットセッションが存在する場合、前記ユーザ端末が前記開始待ちのメディアストリーミングサービスを前記プロトコルデータユニットセッションにおけるサービス品質フローとバインディングするステップ;及び
前記プロトコルテータユニットセッションが存在しない場合、前記ユーザ端末が前記開始待ちのメディアストリーミングサービスのサービス区分子に対応するサービス品質フローを含むプロトコルデータユニットセッションを確立するステップを含む、方法。
【請求項15】
メディアストリーミングサービス伝送を制御する方法であって、
データネットワークにおけるネットワークノードがコアネットワークにおけるネットワークノードに前記メディアストリーミングサービスの確認待ちのサービス区分子を送信するステップであって、前記サービス区分子は前記メディアストリーミングサービス内の異なるサービス類型のメディアストリーミングサービスを区別するために用いられる、ステップ;
前記コアネットワークにおけるネットワークノードが前記データネットワークにおけるネットワークノードから前記メディアストリーミングサービスの確認待ちのサービス区分子を受信するステップ;
前記メディアストリーミングサービスの確認待ちのサービス区分子が前記コアネットワークにおけるネットワークノードのネットワークポリシー又はローカル設定情報とマッチングした場合、前記コアネットワークにおけるネットワークノードが前記メディアストリーミングサービスの確認待ちのサービス区分子を前記メディアストリーミングサービスのサービス区分子と確認するステップ;
前記メディアストリーミングサービスの確認待ちのサービス区分子が前記コアネットワークにおけるネットワークノードのネットワークポリシー又はローカル設定情報とマッチングしない場合、前記コアネットワークにおけるネットワークノードが前記コアネットワークにおけるネットワークノードのネットワークポリシー又はローカル設定情報とマッチングしたサービス区分子を前記メディアストリーミングサービスのサービス区分子と確認するステップ;
前記コアネットワークにおけるネットワークノードが前記データネットワークにおけるネットワークノードに前記メディアストリーミングサービスのサービス区分子を送信するステップ;
前記データネットワークにおけるネットワークノードが前記コアネットワークにおけるネットワークノードから前記メディアストリーミングサービスのサービス区分子を受信するステップ;
前記データネットワークにおけるネットワークノードが前記サービス区分子に対応する、前記メディアストリーミングサービス伝送を制御するためのポリシーテンプレート情報を決定するステップ;
前記データネットワークにおけるネットワークノードが前記ユーザ端末に前記ポリシーテンプレート情報及び前記サービス区分子を送信するステップ;
前記ユーザ端末が前記データネットワークにおけるネットワークノードから前記ポリシーテンプレート情報及び前記サービス区分子を受信するステップ;
前記ユーザ端末が前記ポリシーテンプレート情報及び前記サービス区分子に基づいて、開始待ちのメディアストリーミングサービスのサービス区分子を決定するステップ;
前記ユーザ端末が前記開始待ちのメディアストリーミングサービスをキャリーし得るプロトコルデータユニットセッションが存在するかを決定するステップであって、前記プロトコルデータユニットセッションは前記開始待ちのメディアストリーミングサービスのサービス区分子に対応するサービス品質フローを含む、ステップ;
前記プロトコルデータユニットセッションが存在する場合、前記ユーザ端末が前記開始待ちのメディアストリーミングサービスを前記プロトコルデータユニットセッションにおけるサービス品質フローとバインディングするステップ;及び
前記プロトコルデータユニットセッションが存在しない場合、前記ユーザ端末が前記開始待ちのメディアストリーミングサービスのサービス区分子に対応するサービス品質フローを含むプロトコルデータユニットセッションを確立するステップを含む、方法。
【請求項16】
メディアストリーミングサービス伝送を制御するユーザ端末であって、
コンピュータプログラムを記憶している記憶器;及び
前記記憶器に接続される1つ又は複数の処理器を含み、
前記1つ又は複数の処理器は、前記コンピュータプログラムを実行することで請求項1に記載の方法を実現するように構成させる、ユーザ端末。
【請求項17】
メディアストリーミングサービス伝送を制御するユーザ端末であって、
データネットワークにおけるネットワークノードから、前記メディアストリーミングサービス伝送を制御するためのポリシーテンプレート情報及び前記ポリシーテンプレート情報に対応するサービス区分子を受信する受信ユニットであって、前記サービス区分子は前記メディアストリーミングサービス内の異なるサービス類型のメディアストリーミングサービスを区別するために用いられる、受信ユニット;
前記ポリシーテンプレート情報及び前記サービス区分子に基づいて、開始待ちのメディアストリーミングサービスのサービス区分子を決定する第一決定ユニット;
前記開始待ちのメディアストリーミングサービスをキャリーし得るプロトコルデータユニットセッションが存在するかを決定する第二決定ユニットであって、前記プロトコルデータユニットセッションは前記開始待ちのメディアストリーミングサービスのサービス区分子に対応するサービス品質フローを含む、第二決定ユニット;及び
前記プロトコルデータユニットセッションが存在する場合、前記開始待ちのメディアストリーミングサービスを前記プロトコルデータユニットセッションにおけるサービス品質フローとバインディングし、前記プロトコルデータユニットセッションが存在しない場合、前記開始待ちのメディアストリーミングサービスのサービス区分子に対応するサービス品質フローを含むプロトコルデータユニットセッションを確立するセッションユニットを含む、ユーザ端末。
【請求項18】
メディアストリーミングサービス伝送を制御する、データネットワークにおけるネットワークノードであって、
コンピュータプログラムを記憶している記憶器;及び
前記記憶器に接続される1つ又は複数の処理器を含み、
前記1つ又は複数の処理器は、前記コンピュータプログラムを実行することで請求項5に記載の方法を実現するように構成させる、ネットワークノード。
【請求項19】
メディアストリーミングサービス伝送を制御する、データネットワークにおけるネットワークノードであって、
コアネットワークにおけるネットワークノードに前記メディアストリーミングサービスのサービスフロー類型識別子を送信する第一送信ユニットであって、前記サービスフロー類型識別子は前記メディアストリーミングサービス内の異なる機能のメディアストリーミングサービスを記述するために用いられる、第一送信ユニット;
前記コアネットワークにおけるネットワークノードから前記メディアストリーミングサービスに対応するサービス区分子を受信する受信ユニットであって、前記サービス区分子は前記メディアストリーミングサービス内の異なるサービス類型のメディアストリーミングサービスを区別するために用いられ、かつ前記サービス区分子は前記サービスフロー類型識別子に対応する、受信ユニット;
前記サービス区分子に対応する、前記メディアストリーミングサービス伝送を制御するためのポリシーテンプレート情報を決定する決定ユニット;及び
ユーザ端末に前記ポリシーテンプレート情報及び前記サービス区分子を送信する第二送信ユニットを含むネットワークノード、。
【請求項20】
メディアストリーミングサービス伝送を制御する、データネットワークにおけるネットワークノードであって、
コンピュータプログラムを記憶している記憶器;及び
前記記憶器に接続される1つ又は複数の処理器を含み、
前記1つ又は複数の処理器は、前記コンピュータプログラムを実行することで請求項7に記載の方法を実現するように構成させる、ネットワークノード。
【請求項21】
メディアストリーミングサービス伝送を制御する、データネットワークにおけるネットワークノードであって、
コアネットワークにおけるネットワークノードに前記メディアストリーミングサービスの確認待ちのサービス区分子を送信する第一送信ユニットであって、前記サービス区分子は前記メディアストリーミングサービス内の異なるサービス類型のメディアストリーミングサービスを区別するために用いられる、第一送信ユニット;
前記コアネットワークにおけるネットワークノードから前記メディアストリーミングサービスの確認済みのサービス区分子を受信する受信ユニット;
前記確認済みのサービス区分子に対応する、前記メディアストリーミングサービス伝送を制御するためのポリシーテンプレート情報を決定する決定ユニット;及び
ユーザ端末に前記ポリシーテンプレート情報及び前記サービス区分子を送信する第二送信ユニットを含む、ネットワークノード。
【請求項22】
メディアストリーミングサービス伝送を制御する、コアネットワークにおけるネットワークノードであって、
コンピュータプログラムを記憶している記憶器;及び
前記記憶器に接続される1つ又は複数の処理器を含み、
前記1つ又は複数の処理器は、前記コンピュータプログラムを実行することで請求項9に記載の方法を実現するように構成させる、ネットワークノード。
【請求項23】
メディアストリーミングサービス伝送を制御する、コアネットワークにおけるネットワークノードであって、
データネットワークにおけるネットワークノードから前記メディアストリーミングサービスのサービスフロー類型識別子を受信する受信ユニットであって、前記サービスフロー類型識別子は前記メディアストリーミングサービス内の異なる機能のメディアストリーミングサービスを記述するために用いられる、受信ユニット;
前記メディアストリーミングサービスのサービスフロー類型識別子、及び前記コアネットワークにおけるネットワークノードのネットワークポリシー又はローカル設定情報に基づいて、前記メディアストリーミングサービスのサービス区分子を決定する決定ユニットであって、前記サービス区分子は前記メディアストリーミングサービス内の異なるサービス類型のメディアストリーミングサービスを区別するために用いられる、決定ユニット;及び
前記データネットワークにおけるネットワークノードに前記メディアストリーミングサービスのサービス区分子を送信する送信ユニットを含む、ネットワークノード。
【請求項24】
メディアストリーミングサービス伝送を制御する、コアネットワークにおけるネットワークノードであって、
コンピュータプログラムを記憶している記憶器;及び
前記記憶器に接続される1つ又は複数の処理器を含み、
前記1つ又は複数の処理器は、前記コンピュータプログラムを実行することで請求項11に記載の方法を実現するように構成させる、ネットワークノード。
【請求項25】
メディアストリーミングサービス伝送を制御する、コアネットワークにおけるネットワークノードであって、
データネットワークにおけるネットワークノードから前記メディアストリーミングサービスの確認待ちのサービス区分子を受信する受信ユニットであって、前記サービス区分子は前記メディアストリーミングサービス内の異なるサービス類型のメディアストリーミングサービスを区別するために用いられる、受信ユニット;
前記メディアストリーミングサービスの確認待ちのサービス区分子が前記コアネットワークにおけるネットワークノードのネットワークポリシー又はローカル設定情報とマッチングした場合、前記メディアストリーミングサービスの確認待ちのサービス区分子を前記メディアストリーミングサービスのサービス区分子と確認し、前記メディアストリーミングサービスの確認待ちのサービス区分子が前記コアネットワークにおけるネットワークノードのネットワークポリシー又はローカル設定情報とマッチングしない場合、前記コアネットワークにおけるネットワークノードのネットワークポリシー又はローカル設定情報とマッチングしたサービス区分子を前記メディアストリーミングサービスのサービス区分子と確認する確認ユニット;及び
前記データネットワークにおけるネットワークノードに前記メディアストリーミングサービスのサービス区分子を送信する送信ユニットを含む、ネットワークノード。
【請求項26】
メディアストリーミングサービス伝送を制御するシステムであって、
ユーザ端末、データネットワークにおけるネットワークノード、及びコアネットワークにおけるネットワークノードを含み、
前記データネットワークにおけるネットワークノードは、
前記コアネットワークにおけるネットワークノードに前記メディアストリーミングサービスのサービスフロー類型識別子を送信し、前記サービスフロー類型識別子は前記メディアストリーミングサービス内の異なる機能のメディアストリーミングサービスを記述するために用いられ;
前記コアネットワークにおけるネットワークノードから前記メディアストリーミングサービスに対応するサービス区分子を受信し、前記サービス区分子は前記メディアストリーミングサービス内の異なるサービス類型のメディアストリーミングサービスを区別するために用いられ、かつ前記サービス区分子は前記サービスフロー類型識別子に対応し;
前記サービス区分子に対応する、前記メディアストリーミングサービス伝送を制御するためのポリシーテンプレート情報を決定し;及び
ユーザ端末に前記ポリシーテンプレート情報及び前記サービス区分子を送信することを行うように構成され、
前記コアネットワークにおけるネットワークノードは、
前記データネットワークにおけるネットワークノードから前記メディアストリーミングサービスのサービスフロー類型識別子を受信し、前記サービスフロー類型識別子は前記メディアストリーミングサービス内の異なる機能のメディアストリーミングサービスを記述するために用いられ;
前記メディアストリーミングサービスのサービスフロー類型識別子、及び前記コアネットワークにおけるネットワークノードのネットワークポリシー又はローカル設定情報に基づいて、前記メディアストリーミングサービスのサービス区分子を決定し、前記サービス区分子は前記メディアストリーミングサービス内の異なるサービス類型のメディアストリーミングサービスを区別するために用いられ;及び
前記データネットワークにおけるネットワークノードに前記メディアストリーミングサービスのサービス区分子を送信することを行うように構成され、
前記ユーザ端末は、
前記データネットワークにおけるネットワークノードから、前記メディアストリーミングサービス伝送を制御するためのポリシーテンプレート情報及び前記ポリシーテンプレート情報に対応するサービス区分子を受信し、前記サービス区分子は前記メディアストリーミングサービス内の異なるサービス類型のメディアストリーミングサービスを区別するために用いられ;
前記ポリシーテンプレート情報及び前記サービス区分子に基づいて、開始待ちのメディアストリーミングサービスのサービス区分子を決定し;
前記開始待ちのメディアストリーミングサービスをキャリーし得るプロトコルデータユニットセッションが存在するかを決定し、前記プロトコルデータユニットセッションは前記開始待ちのメディアストリーミングサービスのサービス区分子に対応するサービス品質フローを含み;
前記プロトコルデータユニットセッションが存在する場合、前記開始待ちのメディアストリーミングサービスを前記プロトコルデータユニットセッションにおけるサービス品質フローとバインディングし;及び
前記プロトコルデータユニットセッションが存在しない場合、前記開始待ちのメディアストリーミングサービスのサービス区分子に対応するサービス品質フローを含むプロトコルデータユニットセッションを確立することを行うように構成される、システム。
【請求項27】
メディアストリーミングサービス伝送を制御するシステムであって、
ユーザ端末、データネットワークにおけるネットワークノード、及びコアネットワークにおけるネットワークノードを含み、
前記データネットワークにおけるネットワークノードは、
前記コアネットワークにおけるネットワークノードに前記メディアストリーミングサービスの確認待ちのサービス区分子を送信し、前記サービス区分子は前記メディアストリーミングサービス内の異なるサービス類型のメディアストリーミングサービスを区別するために用いられ;
前記コアネットワークにおけるネットワークノードから前記メディアストリーミングサービスの確認済みのサービス区分子を受信し;
前記確認済みのサービス区分子に対応する、前記メディアストリーミングサービス伝送を制御するためのポリシーテンプレート情報を決定し;及び
ユーザ端末に前記ポリシーテンプレート情報及び前記サービス区分子を送信することを行うように構成され、
前記コアネットワークにおけるネットワークノードは、
前記データネットワークにおけるネットワークノードから前記メディアストリーミングサービスの確認待ちのサービス区分子を受信し、前記サービス区分子は前記メディアストリーミングサービス内の異なるサービス類型のメディアストリーミングサービスを区別するために用いられ;
前記メディアストリーミングサービスの確認待ちのサービス区分子が前記コアネットワークにおけるネットワークノードのネットワークポリシー又はローカル設定情報とマッチングした場合、前記メディアストリーミングサービスの確認待ちのサービス区分子を前記メディアストリーミングサービスのサービス区分子と確認し;
前記メディアストリーミングサービスの確認待ちのサービス区分子が前記コアネットワークにおけるネットワークノードのネットワークポリシー又はローカル設定情報とマッチングしない場合、前記コアネットワークにおけるネットワークノードのネットワークポリシー又はローカル設定情報とマッチングしたサービス区分子を前記メディアストリーミングサービスのサービス区分子と確認し;及び
前記データネットワークにおけるネットワークノードに前記メディアストリーミングサービスのサービス区分子を送信することを行うように構成され、
前記ユーザ端末は、
前記データネットワークにおけるネットワークノードから、前記メディアストリーミングサービス伝送を制御するためのポリシーテンプレート情報及び前記ポリシーテンプレート情報に対応するサービス区分子を受信し、前記サービス区分子は前記メディアストリーミングサービス内の異なるサービス類型のメディアストリーミングサービスを区別するために用いられ;
前記ポリシーテンプレート情報及び前記サービス区分子に基づいて、開始待ちのメディアストリーミングサービスのサービス区分子を決定し;
前記開始待ちのメディアストリーミングサービスをキャリーし得るプロトコルデータユニットセッションが存在するかを決定し、前記プロトコルデータユニットセッションは前記開始待ちのメディアストリーミングサービスのサービス区分子に対応するサービス品質フローを含み;
前記プロトコルデータユニットセッションが存在する場合、前記開始待ちのメディアストリーミングサービスを前記プロトコルデータユニットセッションにおけるサービス品質フローとバインディングし;及び
前記プロトコルデータユニットセッションが存在しない場合、前記開始待ちのメディアストリーミングサービスのサービス区分子に対応するサービス品質フローを含むプロトコルデータユニットセッションを確立することを行うように構成される、システム。
【請求項28】
コンピュータに、請求項1-15のうちの何れか1項に記載の方法を実行させるためのプログラム。
【請求項29】
電子機器であって、
処理器;及び
前記処理器に接続される記憶器を含み、
前記記憶器にはコンピュータプログラムが記憶されており、
前記処理器は前記コンピュータプログラムを実行することで請求項1-15のうちの何れか1項に記載の方法を実現するように構成される、電子機器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、2020年9月30日に中国専利局に出願した、出願番号が202011059198.2、発明の名称が「メディアストリーミングサービス伝送を制御する方法及び電子機器」である中国特許出願に基づく優先権を主張するものであり、その全内容を参照によりここに援用する。
【0002】
本出願は、無線通信の分野に関し、特に、メディアストリーミングサービス伝送を制御する方法、メディアストリーミングサービス伝送を制御するユーザ端末、データネットワークにおけるネットワークノード、コアネットワークにおけるネットワークノード、メディアストリーミングサービス伝送を制御するシステム、不揮発性コンピュータ可読記憶媒体、及び電子機器に関する。
【背景技術】
【0003】
従来の通信システムと比較して、5Gシステムは多くの新しい特性(機能)、例えば、高ビット率及び低遅延を有する移動(モバイル)ブロードバンド接続、ネットワークスライス、分散型及び移動エッジ計算(コンピューティング)などを提供しており、これによって、オーディオ・ビデオストリーミングサービスの品質及び効率を向上させることができ、かつ従来の2Dビデオ以外の新しいサービス(例えば、仮想現実及び複合現実)を提供できる。これは技術的にも商業的にも新しい機会を提供し得る。
【0004】
今のところ、5Gメディアストリーミングアーキテクチャ(5GMSA(5G media streaming architecture))はより簡単なモジュール化の設計を提供することで、第三者(サードパーティ)としてのコンテンツサービスプロバイダ、放送局及び移動ネットワークオペレーターが様々な程度で協力し得るようにさせることができる。その重要なポイントは、能力公開(capability exposure)の概念を利用して5Gネットワーク及び機器機能とインタラクション(相互作用)する簡単な方式(方法)を外部サービスプロバイダに提供し、また、5G提供の機能を使用してより良いメディアサービスを提供することにある。
【0005】
現在の3GPP(登録商標) TS(Third Generation Partnership
Project Technical Specification)では、メディアストリーミングの伝送のために5Gメディアストリーミングシステム(5GMS)が提供されている。5GMSシステムは5Gメディアストリーミングアーキテクチャのアプリケーション機能、アプリケーションサーバー、端末機器及びインターフェースの集合であり、それは下りリンクメディアストリーミングサービス又は上りリンクメディアストリーミングサービスをサポートし、あるいは、その両方をサポートする。また、プロトコルデータユニット(PDU)セッションのために異なる連続性モードを設定することで、異なるPDUセッションに異なる連続性を提供し得る。
【0006】
しかし、既存の5GMSシステムのメディアストリーミングデータフローに対する伝送制御はまだ十分に精細ではない。例えば、今のところ、5GMSシステムのネットワーク側機器は同じIPアドレス及びポート番号を具備する複数のメディアストリーミングサービスデータを区別できない。また、現在の5GMSシステムのネットワーク側機器とアプリケーションサーバーとのインタラクション過程(プロセス)では、異なる類型(種類/タイプ)のメディアストリーミングサービスの連続性のニーズ(要求)が考慮されていないので、業務(サービス)の連続性が要されるインタラクション及びネゴシエーション(交渉/折衝)を実現できない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
従来技術に存在する欠点を克服するために、本出願は、少なくとも、ユーザ端末が実行する、メディアストリーミングサービス伝送を制御する方法、データネットワークにおけるネットワークノードが実行する、メディアストリーミングサービス伝送を制御する方法、コアネットワークにおけるネットワークノードが実行する、メディアストリーミングサービス伝送を制御する方法、メディアストリーミングサービス伝送を制御する方法、及び対応する電子機器、不揮発性コンピュータ可読記憶媒体を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本出願の実施例では、ユーザ端末が実行する、メディアストリーミングサービス伝送を制御する方法が提供される。該方法は、
データネットワークにおけるネットワークノードから、前記メディアストリーミングサービス伝送を制御するためのポリシーテンプレート情報及び前記ポリシーテンプレート情報に対応するサービス区分子(指示子/指定子)を受信し、前記サービス区分子は前記メディアストリーミングサービス内の異なるサービス類型のメディアストリーミングサービスを区別するために用いられ;
前記ポリシーテンプレート情報及び前記サービス区分子に基づいて開始(発起)待ちのメディアストリーミングサービスのサービス区分子を決定し;
前記開始待ちのメディアストリーミングサービスをキャリー(carry)し得るプロトコルデータユニットセッションが存在するかを決定し、前記プロトコルデータユニットセッションは前記開始待ちのメディアストリーミングサービスのサービス区分子に対応するサービス品質フローを含み;
前記プロトコルデータユニットセッションが存在する場合、前記開始待ちのメディアストリーミングサービスを前記プロトコルデータユニットセッションにおけるサービス品質フローとバインディングし;及び
前記プロトコルデータユニットセッションが存在しない場合、前記開始待ちのメディアストリーミングサービスのサービス区分子に対応するサービス品質フローを含むプロトコルデータユニットセッションを確立することを含み、
該ポリシーテンプレート情報はユーザ端末のローカルポリシーと見なされ得る。
【0009】
本出願の実施例では、データネットワークにおけるネットワークノードが実行する、メディアストリーミングサービス伝送を制御する方法が提供される。該方法は、
コアネットワークにおけるネットワークノードに前記メディアストリーミングサービスのサービスフロー類型識別子(type identifier)を送信し、前記サービスフロー類型識別子は前記メディアストリーミングサービス内の異なる機能のメディアストリーミングサービスを記述(describe)するために用いられ;
前記コアネットワークにおけるネットワークノードから前記メディアストリーミングサービスに対応するサービス区分子を受信し、前記サービス区分子は前記メディアストリーミングサービス内の異なるサービス類型のメディアストリーミングサービスを区別するために用いられ、かつ前記サービス区分子は前記サービスフロー類型識別子に対応し;
前記サービス区分子に対応する、前記メディアストリーミングサービス伝送を制御するためのポリシーテンプレート情報を決定し;及び
ユーザ端末に前記ポリシーテンプレート情報及び前記サービス区分子を送信することを含む。
【0010】
本出願の実施例では、データネットワークにおけるネットワークノードが実行する、メディアストリーミングサービス伝送を制御する方法が提供される。該方法は、
コアネットワークにおけるネットワークノードに前記メディアストリーミングサービスの確認待ちのサービス区分子を送信し、前記サービス区分子は前記メディアストリーミングサービス内の異なるサービス類型のメディアストリーミングサービスを区別するために用いられ;
前記コアネットワークにおけるネットワークノードから前記メディアストリーミングサービスの確認済み(確認後)のサービス区分子を受信し;
前記確認済みのサービス区分子に対応する、前記メディアストリーミングサービス伝送を制御するためのポリシーテンプレート情報を決定し;及び
ユーザ端末に前記ポリシーテンプレート情報及び前記サービス区分子を送信することを含む。
【0011】
本出願の実施例では、コアネットワークにおけるネットワークノードが実行する、メディアストリーミングサービス伝送を制御する方法が提供される。該方法は、
データネットワークにおけるネットワークノードから前記メディアストリーミングサービスのサービスフロー類型識別子を受信し、前記サービスフロー類型識別子は前記メディアストリーミングサービス内の異なる機能のメディアストリーミングサービスを記述するために用いられ;
前記メディアストリーミングサービスのサービスフロー類型識別子、及び前記コアネットワークにおけるネットワークノードのネットワークポリシー又はローカル設定情報に基づいて、前記メディアストリーミングサービスのサービス区分子を決定し、前記サービス区分子は前記メディアストリーミングサービス内の異なるサービス類型のメディアストリーミングサービスを区別するために用いられ;及び
前記データネットワークにおけるネットワークノードに前記メディアストリーミングサービスのサービス区分子を送信することを含む。
【0012】
本出願の実施例では、コアネットワークにおけるネットワークノードが実行する、メディアストリーミングサービス伝送を制御する方法が提供される。該方法は、
データネットワークにおけるネットワークノードから前記メディアストリーミングサービスの確認待ちのサービス区分子を受信し、前記サービス区分子は前記メディアストリーミングサービス内の異なるサービス類型のメディアストリーミングサービスを区別するために用いられ;
前記メディアストリーミングサービスの確認待ちのサービス区分子が前記コアネットワークにおけるネットワークノードのネットワークポリシー又はローカル設定情報とマッチングした場合、前記メディアストリーミングサービスの確認待ちのサービス区分子を前記メディアストリーミングサービスのサービス区分子と確認し;
前記メディアストリーミングサービスの確認待ちのサービス区分子が前記コアネットワークにおけるネットワークノードのネットワークポリシー又はローカル設定情報とマッチングしない場合、前記コアネットワークにおけるネットワークノードのネットワークポリシー又はローカル設定情報とマッチングしたサービス区分子を前記メディアストリーミングサービスのサービス区分子と確認し;及び
前記データネットワークにおけるネットワークノードに前記メディアストリーミングサービスのサービス区分子を送信することを含む。
【0013】
本出願の実施例では、メディアストリーミングサービス伝送を制御する方法が提供され、該方法は、
データネットワークにおけるネットワークノードがコアネットワークにおけるネットワークノードに前記メディアストリーミングサービスのサービスフロー類型識別子を送信し、前記サービスフロー類型識別子は前記メディアストリーミングサービス内の異なる機能のメディアストリーミングサービスを記述するために用いられ;
前記コアネットワークにおけるネットワークノードが前記データネットワークにおけるネットワークノードから前記メディアストリーミングサービスのサービスフロー類型識別子を受信し;
前記コアネットワークにおけるネットワークノードが前記メディアストリーミングサービスのサービスフロー類型識別子、及び前記コアネットワークにおけるネットワークノードのネットワークポリシー又はローカル設定情報に基づいて、前記メディアストリーミングサービスのサービス区分子を決定し、前記サービス区分子は前記メディアストリーミングサービス内の異なるサービス類型のメディアストリーミングサービスを区別するために用いられ;
前記コアネットワークにおけるネットワークノードが前記データネットワークにおけるネットワークノードに前記メディアストリーミングサービスのサービス区分子を送信し;
前記データネットワークにおけるネットワークノードが前記コアネットワークにおけるネットワークノードから前記メディアストリーミングサービスに対応するサービス区分子を受信し;
前記データネットワークにおけるネットワークノードが前記サービス区分子に対応する、前記メディアストリーミングサービス伝送を制御するためのポリシーテンプレート情報を決定し;
前記データネットワークにおけるネットワークノードがユーザ端末に前記ポリシーテンプレート情報及び前記サービス区分子を送信し;
前記ユーザ端末が前記データネットワークにおけるネットワークノードから前記ポリシーテンプレート情報及び前記サービス区分子を受信し;
前記ユーザ端末が前記ポリシーテンプレート情報及び前記サービス区分子に基づいて開始待ちのメディアストリーミングサービスのサービス区分子を決定し;
前記ユーザ端末が前記開始待ちのメディアストリーミングサービスをキャリーし得るプロトコルデータユニットセッションが存在するかを決定し、前記プロトコルデータユニットセッションは前記開始待ちのメディアストリーミングサービスのサービス区分子に対応するサービス品質フローを含み;
前記プロトコルデータユニットセッションが存在する場合、前記ユーザ端末が前記開始待ちのメディアストリーミングサービスを前記プロトコルデータユニットセッションにおけるサービス品質フローとバインディングし;及び
前記プロトコル数ユニットセッションが存在しない場合、前記ユーザ端末が前記開始待ちのメディアストリーミングサービスのサービス区分子に対応するサービス品質フローを含むプロトコルデータユニットセッションを確立することを含む。
【0014】
本出願の実施例では、メディアストリーミングサービス伝送を制御する方法が提供され、該方法は、
データネットワークにおけるネットワークノードがコアネットワークにおけるネットワークノードに前記メディアストリーミングサービスの確認待ちのサービス区分子を送信し、前記サービス区分子は前記メディアストリーミングサービス内の異なるサービス類型のメディアストリーミングサービスを区別するために用いられ;
前記コアネットワークにおけるネットワークノードが前記データネットワークにおけるネットワークノードから前記メディアストリーミングサービスの確認待ちのサービス区分子を受信し;
前記メディアストリーミングサービスの確認待ちのサービス区分子が前記コアネットワークにおけるネットワークノードのネットワークポリシー又はローカル設定情報とマッチングした場合、前記コアネットワークにおけるネットワークノードが前記メディアストリーミングサービスの確認待ちのサービス区分子を前記メディアストリーミングサービスのサービス区分子と確認し;
前記メディアストリーミングサービスの確認待ちのサービス区分子が前記コアネットワークにおけるネットワークノードのネットワークポリシー又はローカル設定情報とマッチングしない場合、前記コアネットワークにおけるネットワークノードが前記コアネットワークにおけるネットワークノードのネットワークポリシー又はローカル設定情報とマッチングしたサービス区分子を前記メディアストリーミングサービスのサービス区分子と確認し;
前記コアネットワークにおけるネットワークノードが前記データネットワークにおけるネットワークノードに前記メディアストリーミングサービスのサービス区分子を送信し;
前記データネットワークにおけるネットワークノードが前記コアネットワークにおけるネットワークノードから前記メディアストリーミングサービスのサービス区分子を受信し;
前記データネットワークにおけるネットワークノードが前記サービス区分子に対応する、前記メディアストリーミングサービス伝送を制御するためのポリシーテンプレート情報を決定し;
前記データネットワークにおけるネットワークノードが前記ユーザ端末に前記ポリシーテンプレート情報及び前記サービス区分子を送信し;
前記ユーザ端末が前記データネットワークにおけるネットワークノードから前記ポリシーテンプレート情報及び前記サービス区分子を受信し;
前記ユーザ端末が前記ポリシーテンプレート情報及び前記サービス区分子に基づいて開始待ちのメディアストリーミングサービスのサービス区分子を決定し;
前記ユーザ端末が前記開始待ちのメディアストリーミングサービスをキャリーし得るプロトコルデータユニットセッションが存在するかを決定し、前記プロトコルデータユニットセッションは前記開始待ちのメディアストリーミングサービスのサービス区分子に対応するサービス品質フローを含み;
前記プロトコルデータユニットセッションが存在する場合、前記ユーザ端末が前記開始待ちのメディアストリーミングサービスを前記プロトコルデータユニットセッションにおけるサービス品質フローとバインディングし;及び
前記プロトコルデータユニットセッションが存在しない場合、前記ユーザ端末が前記開始待ちのメディアストリーミングサービスのサービス区分子に対応するサービス品質フローを含むプロトコルデータユニットセッションを確立することを含む。
【0015】
本出願の実施例では、不揮発性コンピュータ可読記憶媒体が提供され、その中にはコンピュータ命令(指令)が記憶されており、該コンピュータ命令は処理器により実行されるときに上述の方法を実現するように構成される。
【0016】
本出願の実施例では、コンピュータプログラムプロダクト又はコンピュータプログラムが提供され、該コンピュータプログラムプロダクト又はコンピュータプログラムはコンピュータ命令を含み、該コンピュータ命令は不揮発性コンピュータ可読記憶媒体に記憶されている。コンピュータ装置の処理器はコンピュータ可読媒体から該コンピュータ命令を読み取り、処理器は該コンピュータ命令を実行することで、該コンピュータ装置に、上述の各側面又は上述の各側面の様々なの選択可能な実現方式において提供される方法を実行させる。
【0017】
本出願の実施例では、電子機器が提供され、それは処理器及び記憶器を含み、そのうち、前記記憶器にはコンピュータ実行可能なプログラムが記憶されており、前記処理器は前記コンピュータ実行可能なプログラムを実行することで上述の方法を実現するように構成される。
【0018】
本出願の実施例では、メディアストリーミングサービス伝送を制御するユーザ端末が提供され、それは記憶器、及び前記記憶器に接続される1つ又は複数の処理器を含み、前記記憶器及び前記1つ又は複数の処理器は、
データネットワークにおけるネットワークノードから、前記メディアストリーミングサービス伝送を制御するためのポリシーテンプレート情報及び前記ポリシーテンプレート情報に対応するサービス区分子を受信し、前記サービス区分子は前記メディアストリーミングサービス内の異なるサービス類型のメディアストリーミングサービスを区別するために用いられ;
前記ポリシーテンプレート情報及び前記サービス区分子に基づいて開始待ちのメディアストリーミングサービスのサービス区分子を決定し;
前記開始待ちのメディアストリーミングサービスをキャリーし得るプロトコルデータユニットセッションが存在するかを決定し、前記プロトコルデータユニットセッションは前記開始待ちのメディアストリーミングサービスのサービス区分子に対応するサービス品質フローを含み;
前記プロトコルデータユニットセッションが存在する場合、前記開始待ちのメディアストリーミングサービスを前記プロトコルデータユニットセッションにおけるサービス品質フローとバインディングし;及び
前記プロトコルデータユニットセッションが存在しない場合、前記開始待ちのメディアストリーミングサービスのサービス区分子に対応するサービス品質フローを含むプロトコルデータユニットセッションを確立するように構成される。
【0019】
本出願の実施例では、メディアストリーミングサービス伝送を制御するユーザ端末が提供され、それは、
データネットワークにおけるネットワークノードから、前記メディアストリーミングサービス伝送を制御するためのポリシーテンプレート情報及び前記ポリシーテンプレート情報に対応するサービス区分子を受信するように構成される受信ユニットであって、前記サービス区分子は前記メディアストリーミングサービス内の異なるサービス類型のメディアストリーミングサービスを区別するために用いられる、受信ユニット;
前記ポリシーテンプレート情報及び前記サービス区分子に基づいて開始待ちのメディアストリーミングサービスのサービス区分子を決定するように構成される第一決定ユニット;
前記開始待ちのメディアストリーミングサービスをキャリーし得るプロトコルデータユニットセッションが存在するかを決定するように構成される第二決定ユニットであって、前記プロトコルデータユニットセッションは前記開始待ちのメディアストリーミングサービスのサービス区分子に対応するサービス品質フローを含む、第二決定ユニット;及び
前記プロトコルデータユニットセッションが存在する場合、前記開始待ちのメディアストリーミングサービスを前記プロトコルデータユニットセッションにおけるサービス品質フローとバインディングし、前記プロトコルデータユニットセッションが存在しない場合、前記開始待ちのメディアストリーミングサービスのサービス区分子に対応するサービス品質フローを含むプロトコルデータユニットセッションを確立するように構成されるセッションユニットを含む。
【0020】
本出願の実施例では、メディアストリーミングサービス伝送を制御する、データネットワークにおけるネットワークノードが提供され、それは記憶器、及び前記記憶器に接続される1つ又は複数の処理器を含み、前記記憶器及び前記1つ又は複数の処理器は、
コアネットワークにおけるネットワークノードに前記メディアストリーミングサービスのサービスフロー類型識別子を送信し、前記サービスフロー類型識別子は前記メディアストリーミングサービス内の異なる機能のメディアストリーミングサービスを記述するために用いられ;
前記コアネットワークにおけるネットワークノードから前記メディアストリーミングサービスに対応するサービス区分子を受信し、前記サービス区分子は前記メディアストリーミングサービス内の異なるサービス類型のメディアストリーミングサービスを区別するために用いられ、かつ前記サービス区分子は前記サービスフロー類型識別子に対応し;
前記サービス区分子に対応する、前記メディアストリーミングサービス伝送を制御するために用いられるポリシーテンプレート情報を決定し;及び
ユーザ端末に前記ポリシーテンプレート情報及び前記サービス区分子を送信するように構成される。
【0021】
本出願の実施例では、メディアストリーミングサービス伝送を制御する、データネットワークにおけるネットワークノードが提供され、それは、
コアネットワークにおけるネットワークノードに前記メディアストリーミングサービスのサービスフロー類型識別子を送信するように構成される第一送信ユニットであって、前記サービスフロー類型識別子は前記メディアストリーミングサービス内の異なる機能のメディアストリーミングサービスを記述するために用いられる、第一送信ユニット;
前記コアネットワークにおけるネットワークノードから前記メディアストリーミングサービスに対応するサービス区分子を受信するように構成される受信ユニットであって、前記サービス区分子は前記メディアストリーミングサービス内の異なるサービス類型のメディアストリーミングサービスを区別するために用いられ、かつ前記サービス区分子は前記サービスフロー類型識別子に対応する、受信ユニット;
前記サービス区分子に対応する、前記メディアストリーミングサービス伝送を制御するために用いられるポリシーテンプレート情報を決定するように構成される決定ユニット;及び
ユーザ端末に前記ポリシーテンプレート情報及び前記サービス区分子を送信するように構成される第二送信ユニットを含む。
【0022】
本出願の実施例では、メディアストリーミングサービス伝送を制御する、データネットワークにおけるネットワークノードが提供され、それは記憶器、及び前記記憶器に接続される1つ又は複数の処理器を含み、前記記憶器及び前記1つ又は複数の処理器は、
コアネットワークにおけるネットワークノードに前記メディアストリーミングサービスの確認待ちのサービス区分子を送信し、前記サービス区分子は前記メディアストリーミングサービス内の異なるサービス類型のメディアストリーミングサービスを区別するために用いられ;
前記コアネットワークにおけるネットワークノードから前記メディアストリーミングサービスの確認済みのサービス区分子を受信し;
前記確認済みのサービス区分子に対応する、前記メディアストリーミングサービス伝送を制御するために用いられるポリシーテンプレート情報を決定し;及び
ユーザ端末に前記ポリシーテンプレート情報及び前記サービス区分子を送信するように構成される。
【0023】
本出願の実施例では、メディアストリーミングサービス伝送を制御する、データネットワークにおけるネットワークノードが提供され、それは、
コアネットワークにおけるネットワークノードに前記メディアストリーミングサービスの確認待ちのサービス区分子を送信するように構成される第一送信ユニットであって、前記サービス区分子は前記メディアストリーミングサービス内の異なるサービス類型のメディアストリーミングサービスを区別するために用いられる、第一送信ユニット;
前記コアネットワークにおけるネットワークノードから前記メディアストリーミングサービスの確認済みのサービス区分子を受信するように構成される受信ユニット;
前記確認済みのサービス区分子に対応する、前記メディアストリーミングサービス伝送を制御するために用いられるポリシーテンプレート情報を決定するように構成される決定ユニット;及び
ユーザ端末に前記ポリシーテンプレート情報及び前記サービス区分子を送信するように構成される第二送信ユニットを含む。
【0024】
本出願の実施例では、メディアストリーミングサービス伝送を制御する、コアネットワークにおけるネットワークノードが提供され、それは記憶器、及び前記記憶器に接続される1つ又は複数の処理器を含み、前記記憶器及び前記1つ又は複数の処理器は、
データネットワークにおけるネットワークノードから前記メディアストリーミングサービスのサービスフロー類型識別子を受信し、前記サービスフロー類型識別子は前記メディアストリーミングサービス内の異なる機能のメディアストリーミングサービスを記述するために用いられ;
前記メディアストリーミングサービスのサービスフロー類型識別子、及び前記コアネットワークにおけるネットワークノードのネットワークポリシー又はローカル設定情報に基づいて前記メディアストリーミングサービスのサービス区分子を決定し、前記サービス区分子は前記メディアストリーミングサービス内の異なるサービス類型のメディアストリーミングサービスを区別するために用いられ;及び
前記データネットワークにおけるネットワークノードに前記メディアストリーミングサービスのサービス区分子を送信するように構成される。
【0025】
本出願の実施例では、メディアストリーミングサービス伝送を制御する、コアネットワークにおけるネットワークノードが提供され、それは、
データネットワークにおけるネットワークノードから前記メディアストリーミングサービスのサービスフロー類型識別子を受信するように構成される受信ユニットであって、前記サービスフロー類型識別子は前記メディアストリーミングサービス内の異なる機能のメディアストリーミングサービスを記述するために用いられる、受信ユニット;
前記メディアストリーミングサービスのサービスフロー類型識別子、及び前記コアネットワークにおけるネットワークノードのネットワークポリシー又はローカル設定情報に基づいて、前記メディアストリーミングサービスのサービス区分子を決定するように構成される決定ユニットであって、前記サービス区分子は前記メディアストリーミングサービス内の異なるサービス類型のメディアストリーミングサービスを区別するために用いられる、決定ユニット;及び
前記データネットワークにおけるネットワークノードに前記メディアストリーミングサービスのサービス区分子を送信するように構成される送信ユニットを含む。
【0026】
本出願の実施例では、メディアストリーミングサービス伝送を制御する、コアネットワークにおけるネットワークノードが提供され、それは記憶器、及び前記記憶器に接続される1つ又は複数の処理器を含み、前記記憶器及び前記1つ又は複数の処理器は、
データネットワークにおけるネットワークノードから前記メディアストリーミングサービスの確認待ちのサービス区分子を受信し、前記サービス区分子は前記メディアストリーミングサービス内の異なるサービス類型のメディアストリーミングサービスを区別するために用いられ;
前記メディアストリーミングサービスの確認待ちのサービス区分子が前記コアネットワークにおけるネットワークノードのネットワークポリシー又はローカル設定情報とマッチングした場合、前記メディアストリーミングサービスの確認待ちのサービス区分子を前記メディアストリーミングサービスのサービス区分子と確認し;
前記メディアストリーミングサービスの確認待ちのサービス区分子が前記コアネットワークにおけるネットワークノードのネットワークポリシー又はローカル設定情報とマッチングしない場合、前記コアネットワークにおけるネットワークノードのネットワークポリシー又はローカル設定情報とマッチングしたサービス区分子を前記メディアストリーミングサービスのサービス区分子と確認し;及び
前記データネットワークにおけるネットワークノードに前記メディアストリーミングサービスのサービス区分子を送信するように構成される。
【0027】
本出願の実施例では、メディアストリーミングサービス伝送を制御する、コアネットワークにおけるネットワークノードが提供され、それは、
データネットワークにおけるネットワークノードから前記メディアストリーミングサービスの確認待ちのサービス区分子を受信するように構成される受信ユニットであって、前記サービス区分子は前記メディアストリーミングサービス内の異なるサービス類型のメディアストリーミングサービスを区別するために用いられる、受信ユニット;
前記メディアストリーミングサービスの確認待ちのサービス区分子が前記コアネットワークにおけるネットワークノードのネットワークポリシー又はローカル設定情報とマッチングした場合、前記メディアストリーミングサービスの確認待ちのサービス区分子を前記メディアストリーミングサービスのサービス区分子と確認し、前記メディアストリーミングサービスの確認待ちのサービス区分子が前記コアネットワークにおけるネットワークノードのネットワークポリシー又はローカル設定情報とマッチングしない場合、前記コアネットワークにおけるネットワークノードのネットワークポリシー又はローカル設定情報とマッチングしたサービス区分子を前記メディアストリーミングサービスのサービス区分子と確認するように構成される確認ユニット;及び
前記データネットワークにおけるネットワークノードに前記メディアストリーミングサービスのサービス区分子を送信するように構成される送信ユニットを含む。
【0028】
本出願の実施例では、メディアストリーミングサービス伝送を制御するシステムが提供され、それは、ユーザ端末、データネットワークにおけるネットワークノード、及びコアネットワークにおけるネットワークノードを含み、そのうち、
前記データネットワークにおけるネットワークノードは、
前記コアネットワークにおけるネットワークノードに前記メディアストリーミングサービスのサービスフロー類型識別子を送信し、前記サービスフロー類型識別子は前記メディアストリーミングサービス内の異なる機能のメディアストリーミングサービスを記述するために用いられ;
前記コアネットワークにおけるネットワークノードから前記メディアストリーミングサービスに対応するサービス区分子を受信し、前記サービス区分子は前記メディアストリーミングサービス内の異なるサービス類型のメディアストリーミングサービスを区別するために用いられ、かつ前記サービス区分子は前記サービスフロー類型識別子に対応し;
前記サービス区分子に対応する、前記メディアストリーミングサービス伝送を制御するためのポリシーテンプレート情報を決定し;及び
ユーザ端末に前記ポリシーテンプレート情報及び前記サービス区分子を送信するように構成され、
前記コアネットワークにおけるネットワークノードは、
前記データネットワークにおけるネットワークノードから前記メディアストリーミングサービスのサービスフロー類型識別子を受信し、前記サービスフロー類型識別子は前記メディアストリーミングサービス内の異なる機能のメディアストリーミングサービスを記述するために用いられ;
前記メディアストリーミングサービスのサービスフロー類型識別子、及び前記コアネットワークにおけるネットワークノードのネットワークポリシー又はローカル設定情報に基づいて、前記メディアストリーミングサービスのサービス区分子を決定し、前記サービス区分子は前記メディアストリーミングサービス内の異なるサービス類型のメディアストリーミングサービスを区別するために用いられ;及び
前記データネットワークにおけるネットワークノードに前記メディアストリーミングサービスのサービス区分子を送信するように構成され、
前記ユーザ端末は、
前記データネットワークにおけるネットワークノードから、前記メディアストリーミングサービス伝送を制御するためのポリシーテンプレート情報及び前記ポリシーテンプレート情報に対応するサービス区分子を受信し、前記サービス区分子は前記メディアストリーミングサービス内の異なるサービス類型のメディアストリーミングサービスを区別するために用いられ;
前記ポリシーテンプレート情報及び前記サービス区分子に基づいて開始待ちのメディアストリーミングサービスのサービス区分子を決定し;
前記開始待ちのメディアストリーミングサービスをキャリーし得るプロトコルデータユニットセッションが存在するかを決定し、前記プロトコルデータユニットセッションは前記開始待ちのメディアストリーミングサービスのサービス区分子に対応するサービス品質フローを含み;
前記プロトコルデータユニットセッションが存在する場合、前記開始待ちのメディアストリーミングサービスを前記プロトコルデータユニットセッションにおけるサービス品質フローとバインディングし;及び
前記プロトコルデータユニットセッションが存在しない場合、前記開始待ちのメディアストリーミングサービスのサービス区分子に対応するサービス品質フローを含むプロトコルデータユニットセッションを確立するように構成される。
【0029】
本出願の実施例では、メディアストリーミングサービス伝送を制御するシステムが提供され、それはユーザ端末、データネットワークにおけるネットワークノード、及びコアネットワークにおけるネットワークノードを含み、そのうち、
前記データネットワークにおけるネットワークノードは、
前記コアネットワークにおけるネットワークノードに前記メディアストリーミングサービスの確認待ちのサービス区分子を送信し、前記サービス区分子は前記メディアストリーミングサービス内の異なるサービス類型のメディアストリーミングサービスを区別するために用いられ;
前記コアネットワークにおけるネットワークノードから前記メディアストリーミングサービスの確認済みのサービス区分子を受信し;
前記確認済みのサービス区分子に対応する、前記メディアストリーミングサービス伝送を制御するためのポリシーテンプレート情報を決定し;及び
ユーザ端末に前記ポリシーテンプレート情報及び前記サービス区分子を送信するように構成され、
前記コアネットワークにおけるネットワークノードは、
前記データネットワークにおけるネットワークノードから前記メディアストリーミングサービスの確認待ちのサービス区分子を受信し、前記サービス区分子は前記メディアストリーミングサービス内の異なるサービス類型のメディアストリーミングサービスを区別するために用いられ;
前記メディアストリーミングサービスの確認待ちのサービス区分子が前記コアネットワークにおけるネットワークノードのネットワークポリシー又はローカル設定情報とマッチングした場合、前記メディアストリーミングサービスの確認待ちのサービス区分子を前記メディアストリーミングサービスのサービス区分子と確認し;
前記メディアストリーミングサービスの確認待ちのサービス区分子が前記コアネットワークにおけるネットワークノードのネットワークポリシー又はローカル設定情報とマッチングしない場合、前記コアネットワークにおけるネットワークノードのネットワークポリシー又はローカル設定情報とマッチングしたサービス区分子を前記メディアストリーミングサービスのサービス区分子と確認し;及び
前記データネットワークにおけるネットワークノードに前記メディアストリーミングサービスのサービス区分子を送信するように構成され、
前記ユーザ端末は、
前記データネットワークにおけるネットワークノードから、前記メディアストリーミングサービス伝送を制御するためのポリシーテンプレート情報及び前記ポリシーテンプレート情報に対応するサービス区分子を受信し、前記サービス区分子は前記メディアストリーミングサービス内の異なるサービス類型のメディアストリーミングサービスを区別するために用いられ;
前記ポリシーテンプレート情報及び前記サービス区分子に基づいて開始待ちのメディアストリーミングサービスのサービス区分子を決定し;
前記開始待ちのメディアストリーミングサービスをキャリーし得るプロトコルデータユニットセッションが存在するかを決定し、前記プロトコルデータユニットセッションは前記開始待ちのメディアストリーミングサービスのサービス区分子に対応するサービス品質フローを含み;
前記プロトコルデータユニットセッションが存在する場合、前記開始待ちのメディアストリーミングサービスを前記プロトコルデータユニットセッションにおけるサービス品質フローとバインディングし;及び
前記プロトコルデータユニットセッションが存在しない場合、前記開始待ちのメディアストリーミングサービスのサービス区分子に対応するサービス品質フローを含むプロトコルデータユニットセッションを確立するように構成される。
【発明の効果】
【0030】
本出願の実施例では、ネットワーク側機器から連続性特徴付きのポリシーテンプレートを受信することで、ユーザ端末はメディアストリーミングサービスを開始又は変更するときに、適切な連続性特徴を具備するPDUセッションを使用して該メディアストリーミングサービスをキャリーできる。このようにして、ユーザ端末が移動発生時に該メディアストリーミングサービスの連続性制御を実現し得るようにさせることができる。これにより、従来技術に存在する、移動ネットワーク側機器がサービスの実際のニーズに応じてユーザ端末の特定(所定)の類型のメディアストリーミングサービスのために対応するサービス連続性を設定できないという問題を解決できる。
【図面の簡単な説明】
【0031】
図面と併せて本出願の実施例をより詳細に説明することで、本出願の上述及び他の目的、特徴及び利点はより明らかになる。図面は本出願の実施例への更なる理解を提供し、また、明細書の一部を構成し、本出願の実施例とともに本出願を説明するために用いられるが、本出願を限定するものではない。図面では、同じ参照符号は、通常、同じ要素又はステップを表す。
図1】本出願の実施例を適用し得る通信システムのアーキテクチャを示す図であ。
図2A】本出願の実施例を適用し得る、ユーザ端末が実行する、メディアストリーミングサービス伝送を制御する方法のフローチャートである。
図2B】本出願の実施例を適用し得る、ユーザ端末が実行する、メディアストリーミングサービス伝送を制御する方法を示す図である。
図3A】本出願の実施例において、データネットワークにおけるネットワークノードが実行する、メディアストリーミングサービス伝送を制御する方法のフローチャートである。
図3B】本出願の実施例を適用し得る、データネットワークにおけるネットワークノードが実行する、メディアストリーミングサービス伝送を制御する方法を示す図である。
図3C】本出願の実施例において、データネットワークにおけるネットワークノードが実行する、メディアストリーミングサービス伝送を制御する方法のフローチャートである。
図3D】本出願の実施例を適用し得る、データネットワークにおけるネットワークノードが実行する、メディアストリーミングサービス伝送を制御する方法を示す図である。
図4A】本出願の実施例において、データネットワークにおけるネットワークノードが実行する、メディアストリーミングサービス伝送を制御する方法のフローチャートである。
図4B】本出願の実施例において、データネットワークにおけるネットワークノードが実行する、メディアストリーミングサービス伝送を制御する方法のフローチャートである。
図5A】通信システムが実行する、メディアストリーミングサービス伝送を制御する方法を示す図である。
図5B】通信システムが実行する、メディアストリーミングサービス伝送を制御する方法を示す図である。
図6】本出願の実施例における電子機器のアーキテクチャを示す図である。
【発明を実施するための形状態】
【0032】
本出願の目的、技術案及び効果をより明確にするために、以下、添付した図面を参照しながら本出願の例示的な実施例を詳しく説明する。図面では、同じ参考符号が始終、同じ要素を表す。なお、ここに記載される実施例は説明のためのものに過ぎず、本出願の技術的範囲を限定するものと解釈してはならない。
【0033】
現在の5GMSシステムにおいて、ネットワーク側機器がユーザ端末に送信する、メディアストリーミングサービスを制御するポリシーは、メディアストリーミングのサービス連続性の問題を考慮していない。また、ネットワーク側からユーザ端末に送信される、メディアストリーミングを制御するポリシーに関するフロー記述子(descriptor)には次のような情報のみが含まれており、即ち、IPフローの方向情報(例えば、IPフローが上りリンクリンクに属するか、それとも、下りリンクリンクに属するか)、ソース(源/送信元)IPアドレス、宛先IPアドレス、IPプロトコル、ソースIPポート及び宛先IPポートである。メディアストリーミングサービスは一般化された(広義の)インターネットデータサービスにさらに拡張することもできる。
【0034】
よって、今のところ、5GMSシステムのネットワーク側機器は同じIPアドレス及びポート番号を具備する複数のメディアストリーミングサービス類型のデータを区別できない。また、現在の5GMSシステムのネットワーク側機器とユーザ端末とのインタラクション過程では、5GMSシステムのネットワーク側機器はマルチメディアサービスの実際のサービス連続性のニーズに応じてメディアストリーミングサービスのために対応し得るサービス連続性を設定していない。
【0035】
従来技術に存在する欠点を克服するために、本出願ではユーザ端末が実行する、メディアストリーミングサービス伝送を制御する方法、データネットワークにおけるネットワークノードが実行する、メディアストリーミングサービス伝送を制御する方法、コアネットワークにおけるネットワークノードが実行する、メディアストリーミングサービス伝送を制御する方法、メディアストリーミングサービス伝送を制御する方法、及び対応する電子機器、不揮発性コンピュータ可読記憶媒体が提供される。
【0036】
本出願の実施例において、ネットワーク側機器及びユーザ端末はサービス区分子を利用してメディアストリーミングサービスの細分化類型を標識することで、メディアストリーミングサービスに対する更なる精細のQoS制御を実現できる。本出願の更なる実施例において、ネットワーク側機器及びユーザ端末はさらに、サービスフロー類型識別子を使用して同じサービス区分子を具備するメディアストリーミングサービスに対して更なる分割を行うことで、メディアストリーミングサービスに対しての更なるQoS制御を実現できる。
【0037】
本出願の実施例において、ネットワーク側機器及びユーザ端末はサービス区分子を利用してメディアストリーミングサービスの細分化類型を標識し、かつサービスフロー類型指定子を使用して同じサービス区分子を具備するメディアストリーミングサービスに対して更なる分割を行うことで、メディアストリーミングサービスに対しての更なる精細のサービス品質(QoS)制御を実現できる。
【0038】
本出願の実施例において、データネットワーク(DN)におけるネットワークノードはコアネットワーク(CN)におけるネットワークノードと、メディアストリーミングサービスのサービス区分子についてネゴシエーションすることで、データネットワークとコアネットワークの両方が認識/合意している場合、ネットワーク側機器のメディアストリーミングサービスへの更なる精細のサービス品質(QoS)制御を実現できる。
【0039】
また、本出願の更なる実施例において、ネットワーク側機器から連続性特徴付きのポリシーテンプレートを受信することで、ユーザ端末はメディアストリーミングのサービスを開始又は変更するときに、適切な連続性特徴を具備するPDUセッションを使用して該メディアストリーミングのサービスをキャリーできる。このようにして、ユーザ端末が移動発生時に該メディアストリーミングサービスの連続性制御を実現するようにさせることができる。これにより、従来技術に存在する、ネットワーク側機器がマルチメディアサービスの実際のサービス連続性のニーズに応じてユーザ端末の特定の類型のメディアストリーミングサービスのために対応するサービス連続性を設定できないという問題を解決できる。また、データネットワーク(DN)におけるネットワークノードはコアネットワーク(CN)におけるネットワークノードと、少なくとも1つのメディアストリーミングサービスの連続性特徴についてネゴシエーションすることで、ネットワーク側機器のサービス連続性への制御を実現できる。
【0040】
図1を参照しながら、本出願の実施例を適用し得る通信システムのアーキテクチャを説明する。該通信システムは5Gシステムを含んでも良く、任意の他の類型の無線通信システム、例えば、6G通信システムなどを含んでも良い。以下、5Gシステムを例にして本出願の実施例を説明するが、理解すべきは、以下の説明は他の類型の無線通信システムにも適用できるということである。
【0041】
図1は本出願の実施例における方法を適用し得る通信システムのアーキテクチャを示す図である。
【0042】
以下、図1における各実体について簡単に説明する。
【0043】
UE
101(即ち、ユーザ端末)はユーザ機器(User Equipment、UE)とも称される。それはユーザに音声及び/又はデータの接続(connectivity)を提供する機器であっても良い。UE 101は無線アクセスネットワーク(Radio Access Network、RAN)を介して1つ又は複数のサービスサーバーと通信できる。UE 101は移動端末、例えば、移動電話(“セルラー”電話とも呼ばれる)及び移動端末を有するコンピュータであっても良い、例えば、UE 101はポータブル、ポケットサイズ、ハンドヘルド、コンピュータ内蔵又は車載移動装置、例えば、加入者ユニット(Subscriber Unit)、加入者ステーション(Subscriber
Station)、移動ステーション(Mobile Station)、モバイルステーション(Mobile)、リモートステーション(Remote Station)、アクセスポイント(Access Point)、リモート端末(Remote Terminal)、アクセス端末(Access Terminal)、ユーザ装置(User Terminal)、ユーザエージェント(User Agent)又はユーザ機器(User Device)であっても良い。
【0044】
UE
101及び(無線)アクセスネットワーク((Radio) Access Network、(R)AN)102(以下、(R)AN 102と記される)は無線エアインターフェースを介して無線接続を確立する。オプションとして、該無線エアインターフェースは5G標準に基づく無線エアインターフェースであり、例えば、該無線エアインターフェースはNRであり;又は、該無線エアインターフェースは5Gの次の世代の移動通信ネットワーク技術標準(例えば、6G)に基づく無線エアインターフェースであっても良い。アクセスネットワークは無線アクセスネットワークに加えて、WiFi、Bluetooth、衛星などのアクセス技術も含み得る。
【0045】
図1に示すように、UE 101には5G通信システムにおける各種の機能を実現するための複数のモジュール又は回路が含まれる。UE 101には5GMSクライアント(5GMS
Client)1011及び5GMSアウェアアプリケーション(5GMS Aware Application)1012が含まれる。
【0046】
そのうち、5GMSアウェアアプリケーション1012は5GMSアプリケーションプログラムプロバイダにより提供され、かつUE側にインストールされる機能実体であり、それは主に、5GMSクライアント1011以外の他の機能(例えば、信頼できないデータの伝送又は非メディア関連機能)を実現するために用いられる。5GMSアウェアアプリケーション1012は5GMSシステム構成に定義されたインターフェース(例えば、図1におけるM8インターフェース)によりネットワーク側の5GMSアプリケーションプロバイダ1023とインタラクションでき、又は、アプリケーションプログラムインターフェース(例えば、図1におけるM6及びM7インターフェース)により5GMSクライアントとインタラクションできる。
【0047】
5GMSクライアント1011はUE 101において5Gメディアストリーミング伝送を制御するためもう1つの機能実体であり、それは下りリンクリンク、上りリンクリンク又はその両方に用いることができる。5GMSクライアントは内部又は外部メディアアプリケーションプログラム、例えば、アプリケーションプログラムにより制御されても良く、それはアプリケーションプログラム又はコンテンツサービスプロバイダの特定のロジックを実現し、かつメディアセッションの確立を許可する。5GMSクライアント1011は5Gメディアストリーミング処理装置10112及び5Gメディアセッション処理装置10111を含み得る。
【0048】
5Gメディアセッション処理装置10111は5GMS AF 1021と通信することで、メディアセッションの伝送を確立、制御及びサポートできる。メディアセッション処理装置10111は5GMSアウェアアプリケーション1012及びメディアストリーミング処理装置10112が使用するアプリケーションプログラムインターフェースM6を提供(expose)できる。メディアセッション処理装置10111の主な機能は、ストリーミングメディア通信のセッションレベルの制御、性能(パフォーマンス)指標の収集及び報告、使用量の報告、ネットワーク補助機能の提供、異なるUEメディア機能とインタラクションするメディア制御インターフェースの設定、メディアセッション管理のためのメディア制御インターフェースの設定、性能指標の収集及び報告のための制御インターフェースの設定などを含む。
【0049】
5Gメディアストリーミング処理装置10112はメディアストリーミング内容(コンテンツ)を伝送し、5GMSアウェアアプリケーション1012にメディア再生のためのアプリケーションプログラムインターフェースM7を提供し、及びメディアセッション処理装置10111にメディアストリーミングセッション制御のためのアプリケーションプログラムインターフェースM7を提供できる。即ち、アプリケーションプログラムインターフェースM7は5GMSアウェアアプリケーション1012とのインタラクションを実現できるだけでなく、メディアセッション処理装置10111とのインタラクションをも実現できる。
【0050】
5GMSシステムのネットワーク側には図1におけるデータネットワーク(Data Network、DN)102及びコアネットワーク(Core
Network、CN)103が含まれ得る。CN 103は5G通信のためのコアネットワークであり得る。CN 103はNEF(ネットワーク開放機能のためのネットワークノード)1031及びPCF(ポリシー及び課金ルール機能のためのネットワークノード)1032を含む。なお、当業者が理解すべきは、CN 103はさらに次世代通信ネットワーク、例えば、6Gをサポートし得るということである。DN 102は端末へのデータサービスの提供を担当するネットワークであり、例えば、DN 102における幾つかのネットワークノードはUE 101にインターネット接続機能を提供するサービスサーバーであり、DN 102における他の幾つかのネットワークノードはUE 101にショートメッセージ機能を提供するサービスサーバーである。DN 102には主に、5GMS AF(メディアストリーミングサービス機能を制御するための5Gネットワークノード) 1021、5GMS
AS(5Gストリーミングメディア専有のアプリケーションサーバー)1022、及び5Gアプリケーションプロバイダ1023が含まれる。
【0051】
5GMS
AF 1021はDN 102におけるメディアストリーミング機能の制御に専用のネットワークノードである。図1に示すように、5Gメディアストリーミングサービスについて言えば、5GMS AF 1021はインターフェースM5を介してメディアセッション処理装置10111にメディアストリーミングセッション設定情報を提供することで、メディアストリーミングセッションの処理及び制御を実現し、かつメディアストリーミング内容の伝送を補助できる。例えば、5GMS AF 1021はサーバーアドレス、配信(送信)トラフィック報告ポリシー、性能指標報告ポリシー、ネットワーク補助情報に関する設定などを提供できる。5GMS AF 1021はインターフェースM5を介してメディアセッション処理装置10111にメディアストリーミングサービス機能を制御するポリシーテンプレートなどの情報を配信することで、メディアストリーミング機能の実現を制御できる。5GMS AS 1022はインターフェースM4を介してメディアストリーミング処理装置10112にメディアストリーミングサービスの関連データを送信し、又は、メディアストリーミング処理装置10112からメディアストリーミングサービスの関連データを受信できる。5GMS AF
1021はそれぞれ、インターフェースN5及びN33を介してCN 103のNEF(ネットワーク開放機能)1031及びPCF(ポリシー及び課金ルール機能)1032と直接接続することで、ネットワーク能力公開、ポリシー及び課金ルールに関する機能をサポートできる。
【0052】
NEF
1031は5Gコアネットワークにおいてネットワーク能力公開に関するフレームワーク、認証(authentication)及びインターフェースを提供し、かつ5Gシステムネットワーク機能と他のネットワーク機能との間で情報を伝送するためのネットワークノードであり。5GMS AF 1021はインターフェースN33を介してアプリケーションのデプロイ(配置)位置、分流ルール(規則)、ルーティングルールなどの情報をNEFに送信し、これらの情報はポリシー制御機能(Policy Control
Function、PCF)などのネットワーク機能を経由して最終的にSMF(セッション管理機能のためのネットワークノード(図未せず))に送信され得る。SMFは例えば、これらの情報を利用してデータネットワークアクセス識別子(DN Access Identifier、DNAI)及びユーザプレーン機能(User Plane Function、UPF)を選択し、分流ルール及びルーティングルールを設定し得る。
【0053】
PCF
1032はインターフェースN5を介して5GMS AF1021とインタラクションし、その主な機能は5Gコアネットワークにおけるポリシー制御を実行することであり、LTEにおけるポリシー及び課金ルール機能(policy and charging rules function、PCRF)ネットワークノードと類似している。PCF 1032は主に、ポリシー授権、サービス品質及び課金ルールの生成を担当し、そして、対応するルールを、SMFネットワークエレメントを介してUPF(ユーザプレーン機能)ネットワークノードに配信することで、対応するポリシー及びルールのインストールを完了する。ここで、NEF 1031、PCF 1032又はその両方の組み合わせ、あるいは、その両方と他の任意の1つのネットワークノードとの組み合わせはコアネットワークにおけるネットワークノードとも称される。
【0054】
図2Aは本出願の実施例を適用し得る、ユーザ端末が実行する、メディアストリーミングサービス伝送を制御する方法200のフローチャートである。図2Bは本出願の実施例を適用し得る、ユーザ端末が実行する、メディアストリーミングサービス伝送を制御する方法200を示す図である。図2A及び図2Bに示す方法は図1におけるUE 101により実行され得る。以下、UE 101が方法200を実行することを例にして説明を行う。
【0055】
ステップS201において、UE 101はデータネットワークにおけるネットワークノードから、前記メディアストリーミングサービス伝送を制御するためのポリシーテンプレート情報及び前記ポリシーテンプレート情報に対応するサービス区分子を受信し、前記サービス区分子は前記メディアストリーミングサービスにおける異なるサービス類型のメディアストリーミングサービスを区別するために用いられる。
【0056】
オプションとして、図2Bに示すように、データネットワークにおけるネットワークノードは図1における5GMS AF 1011であっても良い。UE 101においてポリシーテンプレート情報を受信するためのモジュール/回路は5Gメディアセッション処理装置10111である。もちろん、当業者が理解すべきは、UE 101は他の内蔵モジュール又は外部モジュールを使用してポリシーテンプレート情報を受信することもできるということである。
【0057】
ポリシーテンプレート(Policy Template)情報はコアネットワークにおけるネットワークノード(NEF
1031、PCF 1032又はその両方の組み合わせ)が5GMS
AF 1011とネゴシエーションを行う1組のパラメータ(資産とも呼ばれる)を含み、これらのパラメータはメディアストリーミングサービスのサービス品質(QOS)及び関連する課金ポリシーを定義している。5GMS AF 1011はポリシーテンプレートのデータモデルを生成することで、コアネットワークにおけるネットワークノードとのネゴシエーションの過程において関連するポリシーテンプレートリソース(Policy Template Resource)を生成、取得、更新及び削除できる。そのため、ポリシーテンプレート情報はポリシーテンプレート、ポリシーテンプレートリソース、ポリシーテンプレートリソース情報、ポリシーテンプレートデータなどとも称され得る。本出願ではポリシーテンプレート情報という名前を例にして説明を行うが、ポリシーテンプレート情報の名称について限定しない。
【0058】
時に、該ポリシーテンプレートを受信した後に、UE 101は該ポリシーテンプレートをUE 101のローカル設定情報とすることができる。UE 101はルーティング選択ポリシー(user equipment routing
selection policy、URSP)をサポートせず、又は、URSPが提供されず、又は、URSPにサービス連続性への要求が含まれないときに、該ポリシーテンプレートにおける情報を以って該メディアストリーミングサービスを特定のPDUセッションとバインディングし、又は、新しいPDUセッションを開始するかを決定する。URSPはサービスレベルの設定及び管理ポリシーを定義しており、コアネットワークにおけるネットワークノードにより生成され、かつネットワーク制御プレーンによりユーザ端末に送信される。
【0059】
通常の場合、UE 101がURSPをサポートし、かつURSPが提供されたときに、UE 101はURSPに基づいてメディアストリーミングサービスを特定のPDUセッションとバインディングでき、又は、新しいPDUセッションを開始するかを決定できる。しかし、多くの場合、UE 101はURSPをサポートせず、又は、URSPが提供されない可能性がある。このときに、UE 101はローカル設定に基づいて該メディアストリーミングサービスを特定のPDUセッションとバインディングでき、又は、新しいPDUセッションを開始するかを決定できる。
【0060】
オプションとして、前記メディアストリーミングサービスは少なくとも1つのサービス類型のメディアストリーミングサービスを含む。例えば、1つのアプリケーションプログラムが多くの特性を持つ異なるトラフィックを提供でき、各々の特性のトラフィックが1つのサービス類型に対応できる。例えば、インスタント通信ソフトウェアの場合、それは音声通話のためのメディアストリーミングサービス、文字伝送のためのメディアストリーミングサービスなどを含んでも良い。あるいは、インスタント通信ソフトウェアの場合、それはさらに、高いサービス品質の伝送の使用を必要とするメディアストリーミングサービス、普通のサービス品質の伝送の使用を必要とするメディアストリーミングサービス、サービス連続性への要求が高いメディアストリーミングサービス、サービス連続性への要求がないメディアストリーミングサービスなどを含んでも良い。メディアストリーミングサービスは広義のインターネットデータサービスに拡張することもできる。
【0061】
オプションとして、サービス区分子(Service Differentiator)を使用してメディアストリーミングサービスのサービス類型及びマッチング特徴を指示できる。オプションとして、メディアストリーミングのサービス類型はサービス区分子と一対一対応する。サービス区分子は数字、文字及び符号のうちの少なくとも1つを採用してサービス類型を記述する情報である。該サービス区分子はサービス指示子、サービス標識、サービス類型などの他の名称を有しても良い。なお、本出願ではサービス区分子という名前を例にして説明を行うが、サービス区分子の名称について限定しない。該サービス区分子はアプリケーションプログラムにおけるトラフィックのサービス類型を標識するために用いられる。即ち、サービス区分子はアプリケーションプログラムのデータパケットの類別を標識するために用いられる。サービス区分子は5GMS AF 1021又はコアネットワークにおけるネットワークノード(NEF 1031、PCF 1032又は両者の組み合わせ)のネゴシエーションにより決定され得る。異なるアプリケーションプログラムのサービス区分子が通常異なる。もちろん、当業者が理解すべきは、異なるアプリケーションプログラムが同じサービス区分子を有しても良いということである。
【0062】
オプションとして、上述のサービス区分子情報は次の各項のうちの少なくとも1項を含み、即ち、バージョン4のネットワークプロトコル(IPv4)についてのサービス類型情報(TOS)、バージョン6のネットワークプロトコル(IPv6)についての通信分類情報(Traffic class)、バージョン6のネットワークプロトコル(IPv6)についてのフロー標識情報、及びデータパケットフィルタリング方向情報である。
【0063】
TOSはIPv4プロトコルのIPヘッダーにおける1つのフィールドを採用し、それは該メッセージのサービス等級を定義している。オプションとして、TOSはさらに、DSCP(differentiated
services code point、差別化サービスコードポイント)を含み、それは該メッセージのために次のようなものを定義しており、即ち、ネットワーク制御、ネットワーク間制御、重要、極速、フラッシュ(flash)、快速、優先、普通などの異なる優先度である。異なるDSCP値が通常、異なる類型のサービスに対応し、例えば、フラッシュは通常、音声のメディアストリーミングデータの伝送に対応し、快速は通常、ビデオのメディアストリーミングデータの伝送に対応する。IPv6のIPアドレスの長さが128桁であるが、IPv4のIPアドレスの長さが32桁であるので、IPv6について、より多くのフィールドを使用してメディアストリーミングサービスの類型を表すことができる。通信分類情報(Traffic class)はIPv6プロトコルのIPヘッダーにおける1つのフィールドを採用し、IPv6に対応する通信フロー類別(又は優先順位といっても良い)を標識するために用いられ、その機能はIPv4におけるToS(サービス類型)フィールドと類似している。フロー標識情報(Flow Label)はIPv6プロトコルのIPヘッダーにおけるもう1つのフィールドを採用し、それは、メッセージのデータフロー類型をマックし、ネットワーク層において異なるメッセージを区別することで、特定のサービスフローに対してQoS(品質サービス)処理を行うことができる。データパケットフィルタリング方向情報(Packet
Filter direction)は該データパケットが上りリンクリンクに属するか、それとも、下りリンクリンクに属するかを指示する。これにより、データパケットの伝送方向について異なる連続性サービスを設定でっきる。
【0064】
オプションとして、メディアストリーミングサービス伝送を制御するためのポリシーテンプレート情報及び前記ポリシーテンプレート情報に対応するサービス区分子を受信することはさらに、データネットワークにおけるネットワークノードから動的ポリシーリソースを受信することを含む。そのうち、前記動的ポリシーリソースはポリシーテンプレート情報を識別するためのポリシーテンプレート識別子、及び前記ポリシーテンプレート情報に対応するサービス区分子を含むフロー記述子を含む。
【0065】
例えば、UE 101は5GMS AF 1021から以下の表に示すような、改良された動的ポリシーリソース(Dynamic Policy resource)を受信でき、該改良された動的ポリシーリソースにおけるフロー記述子にはサービス区分子が含まれる。表1は改良された動的ポリシーリソースを示す表である。
【0066】
【表1】

上述のように、フロー記述子はサービス区分子だけでなく、IP五元組をも含み得る。IP五元組はソースIPアドレス、ソースポート、ターゲットIPアドレス、ターゲットポート及び伝送層プロトコルを含む。例えば、サービス区分子はさらにフロー記述子のサブセットとして動的ポリシーリソース制限に追加できる。これにより、ポリシーテンプレート情報は動的ポリシーリソースとサービス区分子との関連付けによって、少なくとも1つのサービス類型のメディアストリーミングサービスの制御ポリシーを指示できる。
【0067】
あるいは、動的ポリシーリソースにはさらに、キーと値とのペアの方式でサービス区分子及びポリシーテンプレート識別子が格納されることで、サービス区分子とポリシーテンプレート識別子との関連付け関係が確立されても良く、そして、該関連付け関係によってサービス区分子とメディアストリーミングサービスの連続性特徴との関連性がさらに確定され得る。例えば、サービス区分子のフロー記述子をキーとし、ポリシーテンプレート識別子を値とすることで、次のようなキーと値とのペアを生成でき、即ち、<サービス区分子SD-1に対応するフロー記述子,ポリシーテンプレート識別子policyTemplateId-1>、<サービス区分子SD-2に対応するフロー記述子,ポリシーテンプレート識別子policyTemplateId-2>、<サービス区分子SD-3に対応するフロー記述子,ポリシーテンプレート識別子policyTemplateId-3>などである。例えば、動的ポリシーリソースはさらに、ポリシーテンプレート識別子をキーとし、サービス区分子のフロー記述子を値とすることでキーと値とのペアを生成できる。例えば、動的ポリシーリソースはさらに、ポリシーテンプレート識別子をキーとし、サービス区分子を値とすることでキーと値とのペアを生成できる。
【0068】
本出願ではサービス区分子とポリシーテンプレート識別子を関連付ける方式について限定しない。オプションとして、複数のサービス区分子は1つのポリシーテンプレート識別子に対応でき、複数のポリシーテンプレート識別子は1つのサービス区分子に対応でき、複数のサービス区分子は複数のポリシーテンプレート識別子に対応できる。なお、本出願ではこれについて限定しない。
【0069】
オプションとして、前記ポリシーテンプレート情報はさらに、サービス区分子を含んでも良い。例えば、サービス区分子におけるバージョン4のネットワークプロトコル(IPv4)についてのサービス類型情報(TOS)、バージョン6のネットワークプロトコル(IPv6)についての通信分類情報(Traffic class)、バージョン6のネットワークプロトコル(IPv6)についてのフロー標識情報、及びデータパケットフィルタリング方向情報のうちの任意の1つをポリシーテンプレート情報に追加しても良く、これによって、サービス区分子がポリシーテンプレート情報と関連付けられるようにさせることができる。
【0070】
オプションとして、前記ポリシーテンプレート情報はさらに、複数の異なるサービス区分子を含んでも良く、異なるポリシーテンプレートは同じサービス区分子を含んでも良い。なお、本出願ではこれについて限定しない。
【0071】
サービス連続性に対しての制御を実現するために、本出願ではさらに、次のような改良されたポリシーテンプレート情報の例も提供される。改良されたポリシーテンプレート情報にはメディアストリーミングサービスの連続性特徴が含まれる。例示として、表2が改良されたポリシーテンプレート情報の1つの例を示しており、それはポリシーテンプレートの一部のパラメータを示している。本出願の実施例において、セッション及びサービス連続性(SSC)モードを使用してメディアストリーミングサービスの連続性特徴を表す。なお、当業者が理解すべきは、さらに他のパラメータを使用してメディアストリーミングの連続性特徴を表すこともできるということである。表2はポリシーテンプレート情報を示す表である。
【0072】
【表2】

表2では、SSCモードはポリシーテンプレートリソースの資産の形でポリシーテンプレート情報とともに5GMS
AF1021からUE 101に送信され得る。
【0073】
具体的には、SSCモードはプロトコルデータユニット(PDU)セッションと関連付けられており、かつPDUセッションの存続期間内で不変に維持される。5Gネットワークでは以下の3種類のSSCモードが定義されている。
【0074】
-SSCモード1:ネットワークは該端末が該サービスにアクセスするPDUセッションアンカーを変えることができず、かつUEが該サービスにアクセスするときにIPアドレスが不変に維持されるように保証する。
【0075】
-SSCモード2:ネットワークは該UEが該サービスにアクセスするために新しいPDUセッションアンカーを確立する可能性があり、かつ新しいPDUセッションアンカーが確立される前に、ネットワークは該UEが該サービスにアクセスする旧PDUセッションアンカーを解放し得る。
【0076】
-SSCモード3:ネットワークは新しいPDUセッションアンカーが確立された後に再びその前のPDUセッションアンカーを解放することで、サービスの連続性を保証できる。
【0077】
オプションとして、前記セッション及びサービス連続性モードはさらに、ポリシーテンプレートリソースにおけるアプリケーションセッションコンテキストの中のパラメータの形でポリシーテンプレート情報とともにデータネットワークにおけるネットワークノードから前記ユーザ端末に送信され得る。
【0078】
例示として、表3はポリシーテンプレート情報のもう1つの例を与えており、それはポリシーテンプレートの一部のパラメータを例示的に示している。表3では、サービス区分子はポリシーテンプレートリソースの資産の形でポリシーテンプレート情報とともに5GMS AF1021からUE 101に送信され得る。SSCモードはポリシーテンプレートリソースにおけるアプリケーションセッションコンテキストの中のパラメータの形でポリシーテンプレート情報とともに5GMS AF1021からUE 101に送信され得る。表3はポリシーテンプレート情報を示している。
【0079】
【表3】

動的ポリシーリソースがサービス区分子と関連付けられることで、ポリシーテンプレート情報は少なくとも1つのメディアストリーミングサービス類型のメディアストリーミングサービスの連続性特徴を指示できる。例えば、或るポリシーテンプレート情報がポリシーテンプレート識別子(policyTemplateId):policyTemplateId-1を有すると仮定する。動的ポリシーリソースでは、policyTemplateId-1に対応するフロー記述子に含まれるサービス区分子がSD-1である。該ポリシーテンプレート情報にはメディアストリーミングサービスの連続性特徴CF1が含まれる。サービス区分子SD-1とメディアストリーミングサービスの連続性特徴CF1がポリシーテンプレート識別子policyTemplateId-1によって関連付けられているため、UE 101はサービス区分子SD-1とメディアストリーミングサービスの連続性特徴CF1とが関連性を有すると推定できる。即ち、該サービス区分子SD-1を含むフロー記述子に対応するメディアストリーミングサービスはメディアストリーミングサービスの連続性特徴CF1を有するはずである。
【0080】
例えば、或るポリシーテンプレート情報がポリシーテンプレート識別子(policyTemplateId):policyTemplateId-1を有すると仮定する。該ポリシーテンプレート情報にはサービス区分子SD-1及びメディアストリーミングサービスの連続性特徴CF1が含まれる。サービス区分子SD-1及びメディアストリーミングサービスの連続性特徴CF1が何れも、ポリシーテンプレート識別子policyTemplateId-1を有するポリシーテンプレート情報に入っているので、UE
101はサービス区分子SD-1とメディアストリーミングサービスの連続性特徴CF1とが関連性を具備すると推定できる。即ち、サービス区分子SD-1に対応するメディアストリーミングサービスはメディアストリーミングサービスの連続性特徴CF1を有するはずである。
【0081】
あるいは、ポリシーテンプレート情報にはさらに、キーと値とのペアの方式でサービス区分子及びメディアストリーミングサービスの連続性特徴が格納されることで、サービス区分子とメディアストリーミングサービスの連続性特徴との関連付け関係が確立され得る。例えば、サービス区分子をキーとし、メディアストリーミングサービスの連続性特徴を値とすることで、次のようなキーと値とのペアを生成でき、即ち、<サービス区分子SD-1,メディアストリーミングサービスの連続性特徴CF1>、<サービス区分子SD-2,メディアストリーミングサービスの連続性特徴CF2>、<サービス区分子SD-3,メディアストリーミングサービスの連続性特徴CF3>などである。なお、本出願ではサービス区分子とメディアストリーミングサービスの連続性特徴を関連付ける方式について限定しない。
【0082】
ステップS202において、UE 101は前記ポリシーテンプレート情報及び前記サービス区分子に基づいて、開始待ちのメディアストリーミングサービスのサービス区分子を決定する。
【0083】
例えば、サービス区分子がTOS値であると仮定する。また、UE 101が現在のネットワークを利用してインスタント通信ソフトウェアのアプリケーションAのメディアストリーミングサービスをキャリーしたいと仮定する。前記ポリシーテンプレート情報及び前記サービス区分子を受信した後に、UEはアプリケーションAにおける音声通話のためのメディアストリーミングサービスに対応するTOS値、及びアプリケーションAにおける文字伝送のためのメディアストリーミングサービスに対応するTOS値を判断(確定)することで、異なるサービス区分子に対応するメディアストリーミングサービスについて異なるQoSフローを使用してキャリーできる。例えば、音声通話のためのメディアストリーミングサービスについて“フラッシュ”に対応するQoSフローを利用してキャリーし、また、“普通”に対応するQoSフローを使用して文字伝送のためのメディアストリーミングサービスをキャリーできる。
【0084】
ステップS203において、UE 101は開始待ちのメディアストリーミングサービスをキャリーし得るプロトコルデータユニットセッションが存在するかを決定し、そのうち、前記プロトコルデータユニットセッションは前記開始待ちのメディアストリーミングサービスのサービス区分子に対応するサービス品質フロー(以下、QoSフローという)を含む。
【0085】
サービス品質はリソース類型(GBR、Delay critical GBR又はNon-GBR)、優先度レベル、パケット遅延バジェット(Packet Error
Rate、PER)などを含む。5GS内では、1つのPDUセッションが1つ又は複数のQoSフローを含み得る。QoSフローはネットワーク側で制御され、それは事前設定されても良く、PDUセッション確立プロセス(プロシージャ)又はPDUセッション変更プロセスにより確立されても良い。
【0086】
UE
101が現在、1つのみのPDUセッションを確立しており、そのQoSフローが“普通”に対応するTOS値にのみ対応できると仮定する。このときに、UE 101は文字伝送のためのメディアストリーミングサービスが該PDUセッションによりキャリーされ得ると決定し、また、音声通話のためのメディアストリーミングサービスが該PDUセッションによりキャリーされ得ないと決定する。
【0087】
UE
101が現在、1つのみのPDUセッションを有し、その第一QoSフローが“普通”に対応TOS値にのみ対応でき、かつその第二QoSフローが“フラッシュ”に対応するTOS値にのみ対応できると仮定する。このときに、UE 101は文字伝送のためのメディアストリーミングサービス及び音声通話のためのメディアストリーミングサービスがすべて該PDUセッションによりキャリーされ得ると決定する。
【0088】
また、ポリシーテンプレート情報が前記メディアストリーミングサービスの連続性特徴を含む場合、UE 101はさらに、これに基づいて、開始待ちのメディアストリーミングサービスをキャリーし得るプロトコルデータユニットセッションが存在するかを決定できる。例えば、UE 101はポリシーテンプレート情報におけるメディアストリーミングサービスの連続性特徴に基づいて、開始待ちのメディアストリーミングサービスをキャリーし得るプロトコルデータユニットセッションが前記開始待ちのメディアストリーミングサービスの連続性特徴を具備するかを決定できる。
【0089】
例えば、ポリシーテンプレート情報により、アプリケーションAのメディアストリーミングサービスが何れもSSCモード1を具備するPDUセッションを使用してキャリーされる必要があると指示されたと仮定する。この場合、UE 101はアプリケーションAのメディアストリーミングサービスを開始するときに、アプリケーションAのメディアストリーミングサービスによって要求される連続性特徴がSSCモード1であると決定できる。
【0090】
例えば、ポリシーテンプレート情報及びフロー記述子により、アプリケーションAのメディアストリーミングサービスにおけるTOS値がxであるデータパケットがSSCモード1を具備するPDUセッションを使用してキャリーされる必要があり、アプリケーションAのメディアストリーミングサービスにおけるTOS値がyであるデータパケットがSSCモード2を具備するPDUセッションを利用してキャリーされる必要があると共同で指示されたと仮定する。この場合、UE 101はアプリケーションAのTOS値がxであるメディアストリーミングサービスを開始するときに、アプリケーションAのTOS値がxであるメディアストリーミングサービスの連続性特徴がSSCモード1であると決定できる。また、UE
101はアプリケーションAのTOS値がyであるメディアストリーミングサービスを開始するときに、アプリケーションAのTOS値がyであるメディアストリーミングサービスの連続性特徴がSSCモード2であると決定できる。
【0091】
ステップS204において、前記プロトコルデータユニットセッションが存在する場合、前記開始待ちのメディアストリーミングサービスを前記プロトコルデータユニットセッションにおけるサービス品質フローとバインディングし;また、前記プロトコルデータユニットセッションが存在しない場合、前記開始待ちのメディアストリーミングサービスのサービス区分子に対応するサービス品質フローを含むプロトコルデータユニットセッションを確立する。
【0092】
これにより、UE 101はサービス区分子に基づいて、或る特定のサービス類型のメディアストリーミングサービスを、PDUセッションにおいてサービス区分子に対応するサービス品質(QoS)フローとバインディングできる。
【0093】
例えば、アプリケーションAのメディアストリーミングサービスにおける支払いのためのメディアストリーミングサービスはPDUセッションにおいて比較的高いQoS等級を有するサービスフローによりキャリーでき、アプリケーションAのメディアストリーミングサービスにおけるトラフィック報告のためのメディアストリーミングサービスはPDUセッションにおいて普通のQoS等級を有するサービスフローによりキャリーできる。あるいは、アプリケーションAのメディアストリーミングサービスにおいてxのTOS値を使用するメディアストリーミングサービスはPDUセッションにおいて比較的高いQoS等級を有するサービスフローによりキャリーでき、アプリケーションAのメディアストリーミングサービスにおいてyのTOS値を具備するメディアストリーミングサービスはPDUセッションにおいて普通のQoS等級を有するサービスフローによりキャリーできる。
【0094】
また、ポリシーテンプレート情報が前記メディアストリーミングサービスの連続性特徴を含み、かつUE 101が、これに基づいて、開始待ちのプロトコルデータユニットセッションが連続性要求と符合するかをさらに決定できると仮定する。1つのPDUセッションのSSCモードがその存続期間内で不変であるため、開始待ちのメディアストリーミングサービスの連続性特徴とマッチングしたPDUセッションが存在する場合、UE 101は開始待ちのメディアストリーミングサービスを該PDUセッションとバインディングすることで、該PDUセッションが該開始待ちのメディアストリーミングサービスをキャリーし得るようにさせることができる。もちろん、開始待ちのメディアストリーミングサービスの連続性特徴とマッチングしたPDUセッションが存在しない場合、UE 101は開始待ちのメディアストリーミングサービスの連続性要求と符合したPDUセッション(即ち、特定のSSCモードを具備するPDUセッション)を確立する必要がある。
【0095】
前記メディアストリーミングサービスの連続性特徴及びサービス区分子と併せて、UE 101はさらに、メディアストリーミングサービスをどのPDUセッションのどのQoSフローとバインディングするかを決定できる。例えば、前記プロトコルデータユニットセッションが前記開始待ちのメディアストリーミングサービスの連続性特徴を具備する場合、UE 101は前記開始待ちのメディアストリーミングサービスを前記プロトコルデータユニットセッションにおけるサービス品質フローとバインディングする。前記プロトコルデータユニットセッションが前記開始待ちのメディアストリーミングサービスの連続性特徴を具備しない場合、UE 101は前記開始待ちのメディアストリーミングサービスの連続性特徴を具備し、かつ前記開始待ちのメディアストリーミングサービスのサービス区分子に対応するサービス品質フローを含むプロトコルデータユニットセッションを確立する。
【0096】
本出願の実施例は、特定のサービス類型のメディアストリーミングサービスが同一のPDUセッションの異なるQoSフローにより伝送され得ること、又は、特定のサービスフローが異なるPDUセッションにより伝送され得ることを実現でき、これらの異なるPDUセッションは、サービス連続性、ネットワークスライス及びDNNの3つのパラメータのうちの少なくとも1つのパラメータが異なっても良い。
【0097】
5GMS
AF 1021からSSCモード付きのポリシーテンプレートを受信することにより、UE 101はメディアストリーミングのサービスを開始又は変更するときに、適切なSSCモードを具備するPDUセッションを使用して該メディアストリーミングのサービスをキャリーできる。これにより、UE 101は移動発生時に該メディアストリーミングサービスに対しての連続性制御を実現できる。これにより、従来技術に存在する、データネットワークがユーザ端末に対してメディアストリーミングサービスに対応するサービス連続性を設定できないという問題を解決できる。
【0098】
オプションとして、ユーザ端末101がURSPをサポートした場合、ユーザ端末はさらに、コアネットワークにおけるネットワークノードから少なくとも1つのサービス区分子を受信でき、前記サービス区分子は前記メディアストリーミングサービス内の異なるサービス類型のメディアストリーミングサービスを区別するために用いられる。その後、ユーザ端末は前記少なくとも1つのサービス区分子に基づいて、開始待ちのメディアストリーミングサービスにおける1つのサービス類型のメディアストリーミングサービスに対応するサービス区分子を決定し、そして、前記サービス区分子に基づいて、前記サービス類型のメディアストリーミングサービスを、前記PDUセッションにおいて前記サービス区分子に対応するサービス品質(QoS)フローとバインディングする。
【0099】
例えば、該サービス区分子はURSPによりPCF 1032からユーザ端末101に配信され得る。5GMS AF 1021とNEF/PCFとのネゴシエーションによりサービス区分子を決定できる。PCFにより生成されたURSPには5GMS AF 1021とNEF/PCFとのネゴシエーションにより決定されたサービス区分子が含まれる。
【0100】
オプションとして、ユーザ端末がURSPをサポートした場合、ユーザ端末はさらに、コアネットワークにおけるネットワークノードから前記メディアストリーミングサービスの連続性特徴を受信し、前記連続性特徴に基づいて開始待ちのメディアストリーミングサービスの連続性特徴を決定し、そして、前記連続性特徴に基づいて、前記メディアストリーミングサービスを、該連続性特徴を有する前記PDUセッションとバインディングできる。
【0101】
例えば、サービス連続性特徴がSSCモードであるときに、SSCモードもURSPによりPCF 1032からユーザ端末101に配信できる。5GMS AF 1021とNEF/PCFとのネゴシエーションによりSSCモードを決定できる。PCFにより生成されたURSPには5GMS AF 1021とNEF/PCFとのネゴシエーションにより決定されたSSCモードが含まれる。
【0102】
もちろん、ユーザ端末101がURSPをサポートした場合、ユーザ端末はさらに、コアネットワークにおけるネットワークノードからサービス区分子及びSSCモードの両方を受信できる。
【0103】
5GMS
AF 1021からSSCモード付きのポリシーテンプレート及び該ポリシーテンプレートに対応するサービス区分子の両方を受信した場合、UE 101は適切なSSCモードを具備するPDUセッションを使用して或る特定のサービス類型のメディアストリーミングサービスをキャリーできる。これにより、UE 101は移動発生時に、或る類型のメディアストリーミングサービスに対しての連続性制御を実現できる。これにより、従来技術に存在する、データネットワークがユーザ端に対して或る類型のメディアストリーミングサービスに対応するサービス連続性を設定できないという問題を解決できる。
【0104】
図3Aはデータネットワークにおけるネットワークノードが実行する、メディアストリーミングサービス伝送を制御する方法3010のフローチャートである。図3Bは本出願の実施例を適用し得る、データネットワークにおけるネットワークノードが実行する、メディアストリーミングサービス伝送を制御する方法3010を示す図である。図3Cはデータネットワークにおけるネットワークノードが実行する、メディアストリーミングサービス伝送を制御する方法3020のフローチャートである。図3Dは本出願の実施例を適用し得る、データネットワークにおけるネットワークノードが実行する、メディアストリーミングサービス伝送を制御する方法3020を示す図である。方法3010及び方法3020は図1における5GMS
AF1021により実行され得る。以下、5GMS AF 1021が方法3010及び方法3020を実行することを例にとって説明を行う。図3A及び図3Bに示すように、方法3010はステップS3011-S3014を含む。
【0105】
ステップS3011において、5GMS AF 1021はコアネットワークにおけるネットワークノード(例えば、NEF 1031又はPCF 1032又は両者の組み合わせ)に前記メディアストリーミングサービスのサービスフロー類型識別子を送信し、前記サービスフロー類型識別子は前記メディアストリーミングサービス内の異なる機能のメディアストリーミングサービスを記述するために用いられる。
【0106】
前記コアネットワークにおけるネットワークノードはネットワーク開放機能を制御するためのネットワークノード(例えば、NEF 1031)又はネットワークポリシー及び課金ルール機能を制御するためのネットワークノード(例えば、PCF 1032)又は両者の組み合わせを含む。
【0107】
例えば、上述のサービスフロー類型識別子はメディアストリーミングサービスにおける異なる機能のメディアストリーミングサービスを記述するために用いられる。あるいは、前記サービスフロー類型識別子はメディアストリーミングサービス類型の特徴を指示することもできる。例えば、サービスフロー類型識別子は或るメディアストリーミングサービスが次の各項のうちの1項であると指示しても良く、即ち、メディアプレーンデータ、ネットワーク補助情報、使用量報告情報などである。これにより、異なる機能のメディアストリーミングのサービスフローがサービスフロー類型識別子により区別され得ることを実現できる。異なるサービスフロー類型のメディアストリーミングサービスが異なるQoS(サービス品質)を有するサービスフローを用いてキャリーされ得るため、5Gコアネットワークのネットワークノードにより、サービスフロー類型識別子に基づいて5GMS AF 1021に対して異なるメディアストリーミングサービス類型が具備する必要のあるサービス区分子を指示できる。これにより、次のようなことを実現でき、即ち、特定のサービス類型のサービスフローがネットワークのネゴシエーションを経たサービス区分子を設定することで同一のPDUセッションの異なるQoSフローにより伝送され得ること;又は、特定のサービスフローが異なるPDUセッションにより伝送され得ることである。
【0108】
オプションとして、5GMS AF 1021はさらに、コアネットワーク(例えば、CN 103)におけるネットワークノード(例えば、NEF 1031、PCF 1032又はこの両者)にメディアストリーミングサービスに関する他のサービスのニーズ及び関連情報を送信することで、コアネットワークCN 103におけるネットワークノードが、5GMS AF1021からの要求に応じて、該メディアストリーミングサービスのために、ユーザがコアネットワークと取り交わしたネットワークプロトコルとより符合したより正確なネットワークポリシー(即ち、5GMS AF 1021がその後にUE 101に配信するポリシーテンプレート)を設定するように補助できる。例えば、5GMS AF 1021はさらに、コアネットワークにおけるネットワークノードに5GMS
AF 1021の標識情報、5GMSアプリケーションプロバイダ1023の標識情報、QoS(サービス品質)要求情報、ネットワークスライス要求情報などを送信できる。なお、本出願では5GMS AF 1021がコアネットワークにおけるネットワークノードに送信する情報について限定せず、それはコアネットワークが5GMS AFと、サービス伝送のポリシーのネゴシエーションを行うように助けることができれば良い。
【0109】
オプションとして、5GMS AF 1021はさらに、コアネットワークにおけるネットワークノード(例えば、NEF
1031又はPCF 1032又は両者の組み合わせ)に少なくとも1つのメディアストリーミングサービスの連続性要求を送信できる。オプションとして、前記少なくとも1つのメディアストリーミングサービスは少なくとも1つのメディアストリーミングのサービス類型に対応する。よって、5GMS AF 1021はコアネットワークにおけるネットワークノード(例えば、NEF
1031又はPCF 1032又は両者の組み合わせ)に少なくとも1つのメディアストリーミングのサービス類型の連続性要求を送信し得る。
【0110】
オプションとして、少なくとも1つのメディアストリーミングサービスの連続性要求は複数の方式で記述できる。例えば、少なくとも1つのメディアストリーミングサービスの連続性要求は次のようにテキストを採用して記述されても良く、即ち、“本サービスはUEのIPアドレス不変のサービス連続性を保証する必要がある”、“本サービスの実行過程ではUEのIPアドレスが変わっても良いが、サービスは中断しない”などである。少なくとも1つのメディアストリーミングサービスの連続性要求はさらに、直接、SSCモードの指示子(designator)(例えば、SSCモード1を採用した場合、直接、指示子“1”を使用できる)により記述されても良く、それは該メディアストリーミングサービスが或るSSCモードを要することを指示する。なお、本出願では連続性要求の形式について限定しない。
【0111】
これにより、コアネットワークにおけるネットワークノード(例えば、NEF、PCF又はこの両者)は5GMS
AF1021からの要求に応じて該メディアストリーミングサービスのためにサービス連続性特徴(例えば、SSCモード)を設定できる。オプションとして、コアネットワークにおけるネットワークノードはさらに、該メディアストリーミングサービスにおける異なるメディアストリーミングサービス類型のために対応する異なるサービス連続性特徴(例えばSSCモード)を決定できる。
【0112】
オプションとして、或る特定のメディアストリーミングサービス(例えば、アプリケーションAのメディアストリーミングサービス)は複数のサービスフロー類型に対応する可能性がある(例えば、異なる機能のメディアストリーミングサービス)。例えば、ビデオメディアストリーミングセッションについて言えば、それは上りリンクのビデオメディアストリーミングサービスのデータ伝送、下りリンクビデオメディアストリーミングのデータ伝送、上りリンクのビデオメディアストリーミングサービスの制御データ伝送、下りリンクビデオメディアストリーミングの制御データ伝送などを含む。異なるサービスフロー類型は異なるサービス連続性特徴に対応することもできる。
【0113】
ステップS3012において、前記コアネットワークにおけるネットワークノードから前記メディアストリーミングサービスに対応するサービス区分子を受信し、そのうち、前記サービス区分子は前記メディアストリーミングサービス内の異なるサービス類型のメディアストリーミングサービスを区別するために用いられ、かつ前記サービス区分子は前記サービスフロー類型識別子に対応する。
【0114】
オプションとして、コアネットワークにおけるネットワークノードはそのネットワークポリシー又はローカル設定情報に基づいて該サービスフロー類型識別子のためにその対応するサービス区分子を決定する。これにより、サービス区分子の、サービスサーバー端(例えば、5GMS AF1021)での設定と、CN 103におけるユーザプレーンに対しての設定及びURSPにおける設定が一致するように保証できる。
【0115】
オプションとして、5GMS AF 1021はさらに、コアネットワークにおけるネットワークノードに少なくとも1つのメディアストリーミングサービスの連続性要求を送信でき、5GMS AF 1021はさらに、前記コアネットワークにおけるネットワークノードから前記サービス区分子(及び/又はサービスフロー類型識別子)に対応するメディアストリーミングサービス類型の連続性特徴を受信できる。あるいは、コアネットワークにおけるネットワークノードはローカル設定及びネットワークポリシーに基づいて前記サービスフロー類型識別子に対応するサービス区分子を決定する。その後、5GMS AF 1021にサービス区分子及びサービス区分子に対応する連続性特徴を返す。
【0116】
ステップS3013において、5GMS AF 1021は前記サービス区分子に対応する、前記メディアストリーミングサービス伝送を制御するためのポリシーテンプレート情報を決定する。
【0117】
5GMS
AF1021はコアネットワークにおけるネットワークノードから受信した情報に基づいて、前記メディアストリーミングサービス伝送を制御するためのポリシーテンプレート情報を決定できる。
【0118】
例えば、コアネットワークにおけるネットワークノードが5GMS AF1021に以下の表4に示すようなサービス区分子、SSCモード及びサービスフロー類型識別子を送信したと仮定し、そのうち、同一行の情報は1組の関連付け関係を表す。表4は、メディアストリーミングのネットワークの制御を決定するネットワークノードがフィードバックする連続性対応関係を示す表である。
【0119】
【表4】

例えば、5GMS AF1021は上述の情報に基づいてポリシーテンプレート情報を充填できる。例えば、使用量報告データのポリシーテンプレート情報及び/又は動的ポリシーリソースの情報について、例えば、5GMS AFは次の表5に示すようなポリシーテンプレート情報を決定できる。表5はポリシーテンプレート情報を示す表である。
【0120】
【表5】

例えば、5GMS AF1021はさらに、上述の情報に基づいてポリシーテンプレート情報を充填できる。例えば、メディアプレーンデータのポリシーテンプレート情報について、5GMS AF 1021は次の表6に示すようなポリシーテンプレート情報を決定できる。表6はポリシーテンプレート情報を示す表である。
【0121】
【表6】

表5及び表6における“……”は示されていない資産及びその対応する値を表し、本出願ではポリシーテンプレート情報における他のフィールドの内容及び形式について限定しない。
【0122】
ステップS3014において、5GMS AF1021はユーザ端末に前記ポリシーテンプレート情報及び前記サービス区分子を送信する。
【0123】
方法3010により、5GMS AF 1021はコアネットワークのネットワークノードと、サービスフロー類型識別子によりサービス区分子のネゴシエーションを行うことで、メディアストリーミングサービスに対しての更なる精細のQoS制御を実現できる。また、方法3010により、5GMS AF 1021はコアネットワークのネットワークノードと、少なくとも1つのメディアストリーミングサービスの連続性特徴のネゴシエーションを行うことで、ネットワーク側でサービスのニーズに応じてメディアストリーミングサービス伝送時にサービス連続性を制御し得ることを実現できる。
【0124】
特に、該ポリシーテンプレートはUEのローカル設定情報とされ得る。UEはURSPルールをサポートしないときに、該ポリシーテンプレートにおける情報を根拠として該メディアストリーミングサービスを特定のPDUセッションとバインディングし、又は、新しいPDUセッションを開始するかを決定する。これにより、従来技術に存在する、ネットワーク側機器がサービスプロバイダのサービス連続性要求に応じてサービスのサービス連続性を決定できないという問題、及び、データネットワークにおける機器がUEのために特定のサービス連続性を有するポリシーテンプレートを設定できないという問題を解決できる。
【0125】
これにより、本出願の実施例は異なる機能のメディアストリーミングのサービスフローがサービス区分子により区別され得ることを実現できる。異なるサービスフロー類型のメディアストリーミングサービスが異なるQoS(サービス品質)を有するサービスフローによりキャリーされ得るので、5Gコアネットワークのネットワークノードは5GMS AF 1021に、異なるサービスフロー類型識別子に対応するメディアストリーミングサービス類型が具備する必要のあるサービス区分子を指示できる。このようして、特定のサービス類型のサービスフローがネットワークのネゴシエーションを経たサービス区分子を設定することで同一のPDUセッションの異なるQoSフローにより伝送され得ることを実現でき;又は、特定のサービスフローが異なるPDUセッションにより伝送され得ることを実現できる。
【0126】
図3C及び図3Dに示すように、方法3020はステップS3021-S3024を含む。
【0127】
ステップS3021において、5GMS AF 1021はコアネットワークにおけるネットワークノードに前記メディアストリーミングサービスの確認待ちのサービス区分子を送信し、そのうち、前記サービス区分子は前記メディアストリーミングサービス内の異なるサービス類型のメディアストリーミングサービスを区別するために用いられる。
【0128】
5GMS
AF 1021は該メディアストリーミングサービスに対応する少なくとも1つのメディアストリーミングのサービス類型をローカルで見つけ(サーチし)、そして、コアネットワークにおけるネットワークノード(例えば、NEF 1031又はPCF 1032又は両者の組み合わせ)に該メディアストリーミングサービスに対応する少なくとも1つのメディアストリーミングサービスのサービス区分子を送信できる。コアネットワークにおけるネットワークノード(例えば、NEF 1031又はPCF 1032又は両者の組み合わせ)も該メディアストリーミングサービスに関するネットワークプロトコル又は約定(約束)に基づいて、該メディアストリーミングサービスに対応する少なくとも1つのメディアストリーミングのサービス類型のサービス区分子を決定できる。
【0129】
上述のサービス区分子情報は次の各項のうちの少なくとも1項を含み、即ち、バージョン4のネットワークプロトコル(IPv4)についてのサービス類型情報(TOS)、バージョン6のネットワークプロトコル(IPv6)についての通信分類情報(Traffic class)、バージョン6のネットワークプロトコル(IPv6)についてのフロー標識情報、及びデータパケットフィルタリング方向情報である。
【0130】
ここで、上述の異なるサービス区分子とは、サービス区分子に含まれる、バージョン4のネットワークプロトコル(IPv4)についてのサービス類型情報(TOS)、又はバージョン6のネットワークプロトコル(IPv6)についての通信分類情報(Traffic class)、又はバージョン6のネットワークプロトコル(IPv6)についてのフロー標識情報、又はデータパケットフィルタリング方向情報のうちの任意の1つが異なることを指す。なお、当業者が理解すべきは、サービス区分子には他の様々なフィールドが含まれる可能性があり、それらもサービス区分子が異なることを招く可能性があるということであるが、本出願ではこれについて限定しない。
【0131】
オプションとして、5GMS AF 1021はさらに、コアネットワーク(例えば、CN 103)におけるネットワークノード(例えば、NEF 1031、PCF 1032又はこの両方)にメディアストリーミングサービスに関する他のサービスの要求及び関連情報を送信することで、コアネットワークCN 103におけるネットワークノードが5GMS AF1021からの要求に応じて該メディアストリーミングサービスのために、ユーザがコアネットワークと取り交わしたネットワークプロトコルとより符合したより正確なネットワークポリシー(即ち、5GMS AF 1021がその後にUE 101に配信するポリシーテンプレート)を設定するように補助できる。例えば、5GMS AF 1021はさらに、コアネットワークにおけるネットワークノードに5GMS
AF 1021の標識情報、5GMSアプリケーションプロバイダ1023の標識情報、QoS(サービス品質)要求情報、ネットワークスライス要求情報などを送信できる。なお、本出願では5GMS AF 1021がコアネットワークにおけるネットワークノードに送信する情報について限定せず、それはコアネットワークが5GMS AFと、サービス伝送のポリシーのネゴシエーションを行うように助けることができれば良い。
【0132】
ステップS3022において、5GMS AF 1021は前記コアネットワークにおけるネットワークノードから前記メディアストリーミングサービスの確認済みのサービス区分子を受信する。
【0133】
コアネットワークCN 103におけるネットワークノードはサービス区分子がそのネットワークポリシー又はローカル設定情報と符合したかをチェックする。符合した場合、コアネットワークにおけるネットワークノードは前記少なくとも1つのメディアストリーミングサービス類型に対応するサービス区分子を確認し、そして、それを5GMS
AF 1021に返すことができる。符合しない場合、コアネットワークにおけるネットワークノードはネットワークポリシー又はローカル設定情報に基づいて5GMS AF 1021送信のサービス区分子を変更又は更新し、そして、それを5GMS
AF 1021に返すことができる。
【0134】
ステップS3023において、5GMS AF 1021は前記確認済みのサービス区分子に対応する、前記メディアストリーミングサービス伝送を制御するためのポリシーテンプレート情報を決定する。ステップS3024において、5GMS AF 1021はユーザ端末に前記ポリシーテンプレート情報及び前記サービス区分子を送信する。
【0135】
これにより、方法3020も異なる機能及び類型のメディアストリーミングのサービスフローがサービス区分子により区別され得ることを実現できる。異なるサービス区分子のメディアストリーミングサービスが異なるQoS(サービス品質)を具備するサービスフローによりキャリーされ得るので、5Gコアネットワークのネットワークノードにより、5GMS AF 1021に、異なるメディアストリーミングサービス類型が具備する必要のある異なるサービス区分子を指示できる。これによって、特定のサービス類型のサービスフローがネットワークのネゴシエーションを経たサービス区分子を設定することで同一のPDUセッションの異なるQoSフローにより伝送されることを実現でき;又は、特定のサービスフローが異なるPDUセッションにより伝送され得ることを実現できる。
【0136】
また、本出願の実施例ではさらに、データネットワークにおけるネットワークノードが実行する、メディアストリーミングサービス伝送を制御する方法が提供される。該方法は、コアネットワークにおけるネットワークノードに少なくとも1つのメディアストリーミングサービスの連続性要求を送信し;前記コアネットワークにおけるネットワークノードから前記メディアストリーミングサービスの連続性特徴を受信し;前記メディアストリーミングサービス伝送を制御するためのポリシーテンプレート情報を決定し、前記ポリシーテンプレート情報は前記メディアストリーミングサービスの連続性特徴を含み;及び、ユーザ端末に前記メディアストリーミングサービス伝送を制御するためのポリシーテンプレート情報を送信することを含む。
【0137】
図4Aはデータネットワークにおけるネットワークノードが実行する、メディアストリーミングサービス伝送を制御する方法4010のフローチャートである。図4Bはデータネットワークにおけるネットワークノードが実行する、メディアストリーミングサービス伝送を制御する方法4020のフローチャートである。
【0138】
図4A及び図4Bに示す方法は図1におけるNEF
1031、PCF 1032又は両者の組み合わせにより実行できる。NEF 1031、PCF 1032又は両者の組み合わせはコアネットワークにおけるネットワークノードとも称され得る。
【0139】
図4Aに示すように、方法4010はステップS4011乃至S4013を含む。
【0140】
ステップS4011において、コアネットワークCN 103におけるネットワークノードはデータネットワークにおけるネットワークノードから前記メディアストリーミングサービスのサービスフロー類型識別子を受信し、前記サービスフロー類型識別子は前記メディアストリーミングサービス内の異なる機能のメディアストリーミングサービスを記述するために用いられる。
【0141】
前記サービスフロー類型識別子は、前記少なくとも1つのメディアストリーミングサービス類型の特徴又はメディアストリーミングサービスの機能特徴を指示する。例えば、サービスフロー類型識別子は、或るメディアストリーミングサービスが次の各項のうちの1項であることを指示でき、即ち、メディアプレーンデータ、ネットワーク補助情報、使用量報告情報などである。
【0142】
オプションとして、データネットワークにおけるネットワークノードから少なくとも1つのメディアストリーミングサービスの連続性要求を受信する。オプションとして、前記少なくとも1つのメディアストリーミングサービスは少なくとも1つのメディアストリーミングのサービス類型に対応することもできる。コアネットワークCN 103におけるネットワークノードは、5GMS AF1021からの、メディアストリーミングサービスに関するサービス連続性要求に基づいて、メディアストリーミングサービスのために対応するサービス連続性特徴(例えば、SSCモード)を設定し、そして、設定したサービス連続性特徴に基づいて該メディアストリーミングサービスのために対応する課金率を設定できる。
【0143】
ステップS4012において、コアネットワークにおけるネットワークノードは前記メディアストリーミングサービスのサービスフロー類型識別子、及び前記コアネットワークにおけるネットワークノードのネットワークポリシー又はローカル設定情報に基づいて、前記メディアストリーミングサービスのサービス区分子を決定し、前記サービス区分子は前記メディアストリーミングサービス内の異なるサービス類型のメディアストリーミングサービスを区別するために用いられる。
【0144】
5GMS
AF 1021は該メディアストリーミングサービスのサービスフロー類型識別子に対応する少なくとも1つのサービス類型をローカルで見つけ、そして、コアネットワークCN 103におけるネットワークノード(例えば、NEF 1031又はPCF 1032又は両者の組み合わせ)に該メディアストリーミングサービスに対応するサービス区分子を送信できる。
【0145】
コアネットワークCN 103におけるネットワークノード(例えば、NEF 1031又はPCF 1032又は両者の組み合わせ)も、ユーザと取り交わした、該メディアストリーミングサービスに関するネットワークプロトコルに基づいて、該メディアストリーミングサービスに対応するサービス区分子を決定できる。
【0146】
上述のサービス区分子情報は次の各項のうちの1項を含み、即ち、バージョン4のネットワークプロトコル(IPv4)についてのサービス類型情報(TOS)、バージョン6のネットワークプロトコル(IPv6)についての通信分類情報(Traffic class)、バージョン6のネットワークプロトコル(IPv6)についてのフロー標識情報、及びデータパケットフィルタリング方向情報である。
【0147】
ここで、上述の異なるサービス区分子とは、サービス区分子に含まれるバージョン4のネットワークプロトコル(IPv4)についてのサービス類型情報(TOS)、バージョン6のネットワークプロトコル(IPv6)についての通信分類情報(Traffic class)、バージョン6のネットワークプロトコル(IPv6)についてのフロー標識情報、及びデータパケットフィルタリング方向情報のうちの任意の1項が異なることを指す。なお、当業者が理解すべきは、サービス区分子にはさらに他の様々なフィールドが含まれ、それらもサービス区分子が異なることを招く可能性があるということであるが、本出願ではこれについて限定しない。
【0148】
コアネットワークにおけるネットワークノードはそのネットワークポリシー又はローカル設定情報に基づいて該メディアストリーミングサービス類型のためにその対応する少なくとも1つのサービス区分子を決定し得る。これにより、サービス区分子の、サービスサーバー端(例えば、5GMS AF1021)での設定、ネットワーク側でUEに送信されるURSPルール、及びコアネットワークCN 103でのユーザプレーンに対しての設定が一致するように保証できる。
【0149】
5Gコアネットワークのネットワークノードはサービスフロー類型識別子に基づいて該サービス類型のデータフローのために特定のサービス区分子を割り当てることで、5GMS AF 1021に、異なるサービスフロー類型識別子に対応するサービス区分子を指示できる。これにより、サービスサーバーが特定のサービス類型のサービスフローのために特定のサービス区分子を設定することを実現でき、特定のサービス類型のサービスフローが同一のPDUセッションの異なるQoSフローにより伝送され得ることを実現でき、又は、特定のサービス類型のサービスフローが異なるPDUセッションにより伝送され得ることを実現できるため、精細化のQoS保証を行うことができる。
【0150】
オプションとして、5GMS AF 1021がサービス連続性要求を送信した場合、コアネットワークCN 103におけるネットワークノードはユーザと取り交わしたプロトコルを見つけ、該ユーザが特定の連続性のサービスに対して支払わないことを発見した場合、コアネットワークCN103は5GMS AF 1021の要求を拒否し、該メディアストリーミングのサービスにのみ基本的なサービス連続性を設定する。
【0151】
コアネットワークにおけるネットワークノードは前記メディアストリーミングサービスのサービスフロー類型識別子及び連続性要求に基づいて、前記メディアストリーミングサービスの(又は、少なくとも、1つのメディアストリーミングサービス類型に対応する)連続性特徴を決定できる。即ち、コアネットワークにおけるネットワークノードは前記サービス区分子を前記連続性特徴と関連付けることで少なくとも1つのメディアストリーミングサービス類型の連続性特徴を指示できる。
【0152】
例えば、コアネットワークにおけるネットワークノードは5GMS AF1021送信の少なくとも1つのメディアストリーミングサービスの連続性要求及びサービスフロー類型識別子、並びにそのローカルネットワークポリシー又は設定情報に基づいて、以下の表7に示すようなSSCモード、サービス区分子及びサービスフロー類型識別子の対応関係を設定できる。なお、表7における同一行の情報は1組の関連付け関係を表す。表7はSSCモード、サービス区分子及びサービスフロー類型識別子の対応関係を示している。
【0153】
【表7】

ステップS4013において、コアネットワークにおけるネットワークノードは前記データネットワークにおけるネットワークノードに前記メディアストリーミングサービスのサービス区分子を送信する。
【0154】
例えば、コアネットワークにおけるネットワークノードは5GMS AF1021に表7における関連付け関係をフィードバックできる。
【0155】
例えば、表7はさらに、URSPによりPCF
1032からユーザ端末101に配信され得。PCFにより生成されたURSPは5GMS AF 1021とNEF/PCFとのネゴシエーションに基づいて決定されたサービス区分子を含む。
【0156】
方法4010では、サービスフロー類型識別子により、5GMS AF 1021はコアネットワークのネットワークノードと、少なくとも1つのメディアストリーミングサービスのサービス区分子のネゴシエーションを行うことで、メディアストリーミングサービスに対応する更なる精細のQoS制御を実現できる。
【0157】
5GMS
AF 1021からSSCモード及び/又はサービス区分子付きのポリシーテンプレートを受信することで、UE 101はメディアストリーミングのサービスを開始又は変更するときに、適切なSSCモードを具備するPDUセッションを使用して該メディアストリーミングのサービスをキャリーできる。これにより、UE 101はメディアストリーミングサービスを開始又は変更するときに該メディアストリーミングサービスに対しての連続性制御を実現できる。特に、該ポリシーテンプレートはUEのローカル設定情報とすることができ、UEはURSPルールをサポートしないときに、該ポリシーテンプレートにおける情報を根拠として該メディアストリーミングサービスを特定のPDUセッションとバインディングし、又は、新しいPDUセッションを開始するかを決定できる。これにより、従来技術に存在する、ネットワーク側機器がサービスプロバイダの要求に応じてサービスのサービス連続性を決定できないという問題を解決できる。
【0158】
図4Bに示すように、方法4020はステップS4021乃至S4023を含む。
【0159】
ステップ4021において、コアネットワークにおけるネットワークノードはデータネットワークにおけるネットワークノードから前記メディアストリーミングサービスの確認待ちのサービス区分子を受信し、前記サービス区分子は前記メディアストリーミングサービス内の異なるサービス類型のメディアストリーミングサービスを区別するために用いられる。
【0160】
そのうち、前記コアネットワークにおけるネットワークノードはネットワーク開放機能制御用のネットワークノード及びネットワークポリシー及び課金ルール機能制御用のネットワークノードを含む。
【0161】
そのうち、前記サービス区分子情報は次の各項のうちの少なくとも1項を含み、即ち、バージョン4のネットワークプロトコル(IPv4)についてのサービス類型情報(TOS)、バージョン6のネットワークプロトコル(IPv6)についての通信分類情報(Traffic class)、バージョン6のネットワークプロトコル(IPv6)についてのフロー標識情報、及びデータパケットフィルタリング方向情報である。
【0162】
ステップ4022において、前記メディアストリーミングサービスの確認待ちのサービス区分子が前記コアネットワークにおけるネットワークノードのネットワークポリシー又はローカル設定情報とマッチングした場合、コアネットワークにおけるネットワークノードは前記メディアストリーミングサービスの確認待ちのサービス区分子を前記メディアストリーミングサービスのサービス区分子と確認し;また、前記メディアストリーミングサービスの確認待ちのサービス区分子が前記コアネットワークにおけるネットワークノードのネットワークポリシー又はローカル設定情報とマッチングしない場合、コアネットワークにおけるネットワークノードは前記コアネットワークにおけるネットワークノードのネットワークポリシー又はローカル設定情報とマッチングしたサービス区分子を前記メディアストリーミングサービスのサービス区分子と確認する。
【0163】
ステップ4023において、コアネットワークにおけるネットワークノードは前記データネットワークにおけるネットワークノードに前記メディアストリーミングサービスのサービス区分子を送信する。
【0164】
オプションとして、コアネットワークにおけるネットワークノードはさらに、データネットワークにおけるネットワークノードから前記メディアストリーミングサービスのサービス区分子を受信し;前記メディアストリーミングサービスのサービス区分子及びローカル設定に基づいて、前記メディアストリーミングサービスのサービス区分子を決定し;及び、ユーザ端末に前記メディアストリーミングサービスのサービス区分子を送信できる。例えば、該サービス区分子はURSPによりPCF 1032からユーザ端末101に配信され得る。PCFにより生成されたURSPは5GMS AF 1021とNEF/PCFとのネゴシエーションによって決定されたサービス区分子を含む。
【0165】
本出願の実施例ではさらに、コアネットワークにおけるネットワークノードが実行する、メディアストリーミングサービス伝送を制御する方法が提供される。該方法は、データネットワークにおけるネットワークノードから少なくとも1つのメディアストリーミングサービスの連続性要求を受信し;前記少なくとも1つのメディアストリーミングサービスの連続性要求に基づいて、前記少なくとも1つのメディアストリーミングサービスの連続性特徴を決定し;及び、前記データネットワークにおけるネットワークノードに前記少なくとも1つのメディアストリーミングサービスの連続性特徴を送信することを含む。例えば、該サービス連続性特徴はURSPによりPCF 1032からユーザ端末101に配信できる。例えば、サービス連続性特徴はSSCモードである。PCFにより生成されたURSPには5GMS
AF 1021とNEF/PCFとのネゴシエーションに基づいて決定されたSSCモードが含まれる。
【0166】
図5A図1における通信システムが実行する、メディアストリーミングサービス伝送を制御する方法50100を示す図である。図5B図1における通信システムが実行する、メディアストリーミングサービス伝送を制御する方法50200を示す図である。
【0167】
図5A及び図5Bに示す方法における各ステップは図1におけるUE 101、5GMS AF 1021、NEF
1031、PCF 1032(又はNEF 1031及びPCF 1032の組み合わせ)のそれぞれにより実行できる。NEF 1031、PCF 1032又は両者の組み合わせはコアネットワークにおけるネットワークノードとも称され得る。
【0168】
方法50100はステップS50101乃至ステップS50111を含む。
【0169】
ステップS50101において、データネットワークにおけるネットワークノードはコアネットワークにおけるネットワークノードに前記メディアストリーミングサービスのサービスフロー類型識別子を送信し、前記サービスフロー類型識別子は前記メディアストリーミングサービス内の異なる機能のメディアストリーミングサービスを記述するために用いられる。
【0170】
ステップS50102において、コアネットワークにおけるネットワークノードはデータネットワークにおけるネットワークノードから前記メディアストリーミングサービスのサービスフロー類型識別子を受信する。
【0171】
ステップS50103において、コアネットワークにおけるネットワークノードは前記メディアストリーミングサービスのサービスフロー類型識別子、及び前記コアネットワークにおけるネットワークノードのネットワークポリシー又はローカル設定情報に基づいて、前記メディアストリーミングサービスのサービス区分子を決定し、前記サービス区分子は前記メディアストリーミングサービス内の異なるサービス類型のメディアストリーミングサービスを区別するために用いられる。
【0172】
ステップS50104において、コアネットワークにおけるネットワークノードは前記データネットワークにおけるネットワークノードに前記メディアストリーミングサービスのサービス区分子を送信する。
【0173】
ステップS50105において、データネットワークにおけるネットワークノードは前記コアネットワークにおけるネットワークノードから前記メディアストリーミングサービスに対応するサービス区分子を受信する。
【0174】
ステップS50106において、データネットワークにおけるネットワークノードは前記サービス区分子に対応する、前記メディアストリーミングサービス伝送を制御するためのポリシーテンプレート情報を決定する。
【0175】
ポリシーテンプレート情報はコアネットワークCN 103におけるネットワークノードが5GMS AF 1011とネゴシエーションを行う1組のパラメータを含む。5GMS AF 1011はポリシーテンプレートのデータモデルを生成することで、コアネットワークにおけるネットワークノードとのネゴシエーションの過程で関連するポリシーテンプレートリソース(Policy Template Resource)を生成、取得、更新及び削除できる。これにより、ポリシーテンプレート情報はさらに、ポリシーテンプレート、ポリシーテンプレートリソース、ポリシーテンプレートリソース情報、ポリシーテンプレートデータなどとも称され得る。なお、本出願ではポリシーテンプレート情報という名前を例にして説明を行うが、ポリシーテンプレート情報の名称について限定しない。
【0176】
オプションとして、前記ポリシーテンプレート情報はさらにサービス区分子(Service differentiator)を含み、前記サービス区分子はメディアストリーミングサービス類型を指示する。そのうち、前記ポリシーテンプレート情報は前記サービス区分子を前記ポリシーテンプレートにおけるポリシーと関連付けることで少なくとも1つのメディアストリーミングサービス類型のセッションポリシーを指示する。オプションとして、前記ポリシーテンプレート情報は前記サービス区分子を既存のネットワーク特徴と関連付けることで少なくとも1つのメディアストリーミングサービス類型のPDUセッションの属性を指示する。
【0177】
例えば、或るポリシーテンプレート情報がポリシーテンプレート識別子(policyTemplateId):policyTemplateId-1を有すると仮定する。該ポリシーテンプレート情報にはサービス区分子SD-1及びメディアストリーミングサービスの連続性特徴CF1が含まれる。サービス区分子SD-1及びメディアストリーミングサービスの連続性特徴CF1がすべてポリシーテンプレート識別子policyTemplateId-1を有するポリシーテンプレート情報に入っているので、UE
101はサービス区分子SD-1とメディアストリーミングサービスの連続性特徴CF1とが関連性を有すると推定できる。
【0178】
即ち、該サービス区分子SD-1を含むフロー記述子に対応するメディアストリーミングサービスはメディアストリーミングサービスの連続性特徴CF1を具備するはずである。
【0179】
あるいは、動的ポリシーリソースにはさらに、キーと値とのペアの方式でサービス区分子及びポリシーテンプレート識別子が格納されることで、サービス区分子とポリシーテンプレート識別子との関連付け関係が確立され、そして、該関連付け関係に基づいて、サービス区分子とメディアストリーミングサービスの連続性特徴との関連性がさらに決定され得る。例えば、サービス区分子のフロー記述子をキーとし、ポリシーテンプレート識別子を値とすることで次のようなキーと値とのペアを生成でき、即ち、<サービス区分子SD-1のフロー記述子,ポリシーテンプレート識別子policyTemplateId-1>、<サービス区分子SD-2のフロー記述子,ポリシーテンプレート識別子policyTemplateId-2>、<サービス区分子SD-3のフロー記述子,ポリシーテンプレート識別子policyTemplateId-3>などである。例えば、動的ポリシーリソースはさらに、ポリシーテンプレート識別子をキーとし、サービス区分子のフロー記述子を値とすることで、キーと値とのペアを生成できる。例えば、動的ポリシーリソースはさらに、ポリシーテンプレート識別子をキーとし、サービス区分子を値とすることでキーと値とのペアを生成できる。なお、本出願ではサービス区分子とポリシーテンプレート識別子を関連付ける方式について限しない。本出願の実施例において、SSCモードを使用してメディアストリーミングのセッション及びサービス連続性の特徴を表すこともできる。なお、当業者が理解すべきは、他のパラメータを採用してメディアストリーミングの連続性特徴を表すこともできるということである。具体的には、SSCモードはプロトコルデータユニット(PDU)セッションと関連付けられ、かつPDUセッションの存続期間内で不変に維持される。
【0180】
ステップS50107において、データネットワークにおけるネットワークノードはユーザ端末に前記ポリシーテンプレート情報及び前記サービス区分子を送信する。
【0181】
ステップS50108において、ユーザ端末はデータネットワークにおけるネットワークノードから、前記メディアストリーミングサービス伝送を制御するためのポリシーテンプレート情報及び前記ポリシーテンプレート情報に対応するサービス区分子を受信する。
【0182】
ステップS50109において、ユーザ端末は前記ポリシーテンプレート情報及び前記サービス区分子に基づいて、開始待ちのメディアストリーミングサービスのサービス区分子を決定する。
【0183】
ステップS50110において、ユーザ端末は前記開始待ちのメディアストリーミングサービスをキャリーし得るプロトコルデータユニットセッションが存在するかを決定し、そのうち、前記プロトコルデータユニットセッションは前記開始待ちのメディアストリーミングサービスのサービス区分子に対応するサービス品質フローを含む。
【0184】
ステップS50111において、前記プロトコルデータユニットセッションが存在する場合、ユーザ端末は前記開始待ちのメディアストリーミングサービスを前記プロトコルデータユニットセッションにおけるサービス品質フローとバインディングし;また、前記プロトコルデータユニットセッションが存在しない場合、ユーザ端末は前記開始待ちのメディアストリーミングサービスのサービス区分子に対応するサービス品質フローを含むプロトコルデータユニットセッションを確立する。
【0185】
方法50200はステップS50201乃至ステップS50211を含む。
【0186】
ステップS50201において、データネットワークにおけるネットワークノードはコアネットワークにおけるネットワークノードに前記メディアストリーミングサービスの確認待ちのサービス区分子を送信し、そのうち、前記サービス区分子は前記メディアストリーミングサービス内の異なるサービス類型のメディアストリーミングサービスを区別するために用いられる。
【0187】
ステップS50202において、コアネットワークにおけるネットワークノードはデータネットワークにおけるネットワークノードから前記メディアストリーミングサービスの確認待ちのサービス区分子を受信する。
【0188】
ステップS50203において、前記メディアストリーミングサービスの確認待ちのサービス区分子が前記コアネットワークにおけるネットワークノードのネットワークポリシー又はローカル設定情報とマッチングした場合、コアネットワークにおけるネットワークノードは前記メディアストリーミングサービスの確認待ちのサービス区分子を前記メディアストリーミングサービスのサービス区分子と確認する。また、前記メディアストリーミングサービスの確認待ちのサービス区分子が前記コアネットワークにおけるネットワークノードのネットワークポリシー又はローカル設定情報とマッチングしない場合、コアネットワークにおけるネットワークノードは前記コアネットワークにおけるネットワークノードのネットワークポリシー又はローカル設定情報とマッチングしたサービス区分子を前記メディアストリーミングサービスのサービス区分子と確認する。
【0189】
ステップS50204において、コアネットワークにおけるネットワークノードは前記データネットワークにおけるネットワークノードに前記メディアストリーミングサービスのサービス区分子を送信する。
【0190】
ステップS50205において、データネットワークにおけるネットワークノードは前記コアネットワークにおけるネットワークノードから前記メディアストリーミングサービスに対応するサービス区分子を受信する。
【0191】
ステップS50206において、データネットワークにおけるネットワークノードは前記サービス区分子に対応する、前記メディアストリーミングサービス伝送を制御するためのポリシーテンプレート情報を決定する。
【0192】
ステップS50207において、データネットワークにおけるネットワークノードはユーザ端末に前記ポリシーテンプレート情報及び前記サービス区分子を送信する。
【0193】
ステップS50208において、ユーザ端末はデータネットワークにおけるネットワークノードから、前記メディアストリーミングサービス伝送を制御するためのポリシーテンプレート情報及び前記ポリシーテンプレート情報に対応するサービス区分子を受信する。
【0194】
ステップS50209において、ユーザ端末は前記ポリシーテンプレート情報及び前記サービス区分子に基づいて、開始待ちのメディアストリーミングサービスのサービス区分子を決定する。
【0195】
ステップS50210において、ユーザ端末は前記開始待ちのメディアストリーミングサービスをキャリーし得るプロトコルデータユニットセッションが存在するかを決定し、そのうち、前記プロトコルデータユニットセッションは前記開始待ちのメディアストリーミングサービスのサービス区分子に対応するサービス品質フローを含み。
【0196】
ステップS50211において、前記プロトコルデータユニットセッションが存在する場合、ユーザ端末は前記開始待ちのメディアストリーミングサービスを前記プロトコルデータユニットセッションにおけるサービス品質フローとバインディングし;また、前記プロトコルデータユニットセッションが存在しない場合、ユーザ端末は前記開始待ちのメディアストリーミングサービスのサービス区分子に対応するサービス品質フローを含むプロトコルデータユニットセッションを確立する。
【0197】
方法50100及び方法50200では、ネットワーク側機器及びユーザ端末はさらに、サービス区分子を利用してメディアストリーミングサービスの細分化類型を標識し、そして、サービスフロー類型識別子を使用して同じサービス区分子を具備するメディアストリーミングサービスをさらに分割することで、メディアストリーミングサービスに対しての更なる精細のQoS制御及びサービス連続性制御を実現できる。
【0198】
1つのPDUセッションのSSCモードがその存続期間内で不変であるので、開始待ちのメディアストリーミングサービスの連続性特徴とマッチングしたPDUセッションが存在する場合、UE 101は開始待ちのメディアストリーミングサービスを該PDUセッションとバインディングすることで、該PDUセッションが該開始待ちのメディアストリーミングサービスをキャリーし得るようにさせることができる。もちろん、開始待ちのメディアストリーミングサービスの連続性特徴とマッチングしたPDUセッションが存在しない場合、UE 101は開始待ちのメディアストリーミングサービスの連続性要求を満たしたPDUセッション(即ち、特定のSSCモードを有するPDUセッション)を確立する必要がある。
【0199】
方法50100及び方法50200では、ユーザ端末はさらに、ネットワーク側機器から連続性特徴付きのポリシーテンプレートを受信でき、ユーザ端末は移動時に適切な連続性特徴を具備するPDUセッションを使用して該メディアストリーミングのサービスをキャリーできる。これにより、ユーザ端末は移動時に該メディアストリーミングサービスに対しての連続性制御を実現できる。これにより、従来技術に存在する、ネットワーク側機器がユーザ端末に対してメディアストリーミングサービスに対応するサービス連続性を設定できないという問題を解決できる。
【0200】
方法50100及び方法50200では、データネットワーク(DN)のネットワークノードはさらに、コアネットワーク(CN)のネットワークノードと、少なくとも1つのメディアストリーミングサービスの連続性特徴のネゴシエーションを行うことで、ネットワーク側でサービスプロバイダの要求に応じてメディアストリーミングサービス伝送時にサービス連続性に対して制御を行い得ることを実現できる。
【0201】
これにより、本出願ではさらに、メディアストリーミングサービス伝送を制御する方法が提供され、それは、データネットワークにおけるネットワークノードがコアネットワークにおけるネットワークノードに少なくとも1つのメディアストリーミングサービスの連続性要求を送信し;コアネットワークにおけるネットワークノードが前記メディアストリーミングサービスの連続性要求に基づいて、前記メディアストリーミングサービスの連続性特徴を決定し;コアネットワークにおけるネットワークノードが前記データネットワークにおけるネットワークノードに前記メディアストリーミングサービスの連続性特徴を送信し;データネットワークにおけるネットワークノードが前記メディアストリーミングサービス伝送を制御するためのポリシーテンプレート情報を決定し、前記ポリシーテンプレート情報は前記メディアストリーミングサービスの連続性特徴を含み;データネットワークにおけるネットワークノードがユーザ端末に前記メディアストリーミングサービス伝送を制御するためのポリシーテンプレート情報を送信し;ユーザ端末が前記開始待ちのメディアストリーミングサービス及び前記ポリシーテンプレート情報に基づいて、前記開始待ちのメディアストリーミングサービスの連続性特徴を決定し;ユーザ端末が前記開始待ちのメディアストリーミングサービスをキャリーし得るプロトコルデータユニットセッションが存在するかを決定し、そのうち、前記プロトコルデータユニットセッションは前記開始待ちのメディアストリーミングサービスの連続性特徴を具備し;前記プロトコルデータユニットセッションが存在する場合、ユーザ端末が前記開始待ちのメディアストリーミングサービスを前記プロトコルデータユニットセッションとバインディングし;及び、前記プロトコルデータユニットセッションが存在しない場合、ユーザ端末が前記開始待ちのメディアストリーミングサービスの連続性特徴を具備するプロトコルデータユニットセッションを確定することを含む。
【0202】
図6は本出願の実施例における電子機器600のアーキテクチャを示す図である。
【0203】
本出願の実施例に係る機器(例えば、端末、ネットワークノードなど)も図6に示す電子機器のアーキテクチャにより実現され得る。図6には該電子機器のアーキテクチャを示している。図6に示すように、電子機器600はバス610、1つ又は複数のCPU 620、ROM 630、RAM 640、ネットワークに接続される通信ポート650、入力/出力コンポーネント660、ハードディスク670などを含む。機器600における記憶装置、例えば、ROM 630又はハードディスク660はコンピュータが処理する及び/又は通信に使用する各種のデータ又はファイル及びCPUが実行するプログラム命令を記憶できる。電子機器600はさらにユーザインターフェース680を含み得る。もちろん、図6に示すアーキテクチャは例示に過ぎず、異なる電子機器を実現するときに、実際のニーズに応じて図6に示す電子機器における1つ又は複数のコンポーネントを省略しても良い。
【0204】
本出願の実施例は不揮発性コンピュータ可読記憶媒体として実現され得る。本出願の実施例における不揮発性コンピュータ可読記憶媒体にはコンピュータ可読命令が記憶されている。前記コンピュータ可読命令は処理器により実行されるときに、上記の図面に基づいて説明された本出願の実施例の方法を実行できる。前記不揮発性コンピュータ可読記憶媒体は例えば、揮発性記憶器及び/又は不揮発性記憶器を含んでも良いが、これらに限られない。前記揮発性記憶器は例えば、RAM及び/又はcacheなどを含み得る。前記不揮発性記憶器は例えば、ROM、ハードディスク、フレッシュメモリなどを含んでも良い。
【0205】
本出願の実施例はさらに、コンピュータプログラムプロダクト又はコンピュータプログラムとして実現でき、該コンピュータプログラムプロダクト又はコンピュータプログラムはコンピュータ命令を含み、該コンピュータ命令は不揮発性コンピュータ可読記憶媒体に記憶されている。コンピュータ装置の処理器はコンピュータ可読媒体から該コンピュータ命令を読み取り、処理器は該コンピュータ命令を実行することで、該コンピュータ装置に、上述の各側面又は上述の各側面の各種の選択可能な実現方式で提供された方法を実行させることができる。
【0206】
当業者が理解すべきは、本出願に披露された内容は複数の変形例や改良例として出現し得るということである。例えば、上述の各種の機器又はコンポーネントはハードウェア、ソフトウェア又はファームウェア、あるいは、三者のうちの幾つか又は全部の組み合わせにより実現できる。
【0207】
また、以下の説明では、“第一/第二”という用語は、類似した対象を区別するためだけのものであり、対象についての特定の順序を表すものではない。理解すべきは、“第一/第二”は、許可される場合、特定の順序又は前後の順序を変えることで、ここで説明される本出願の実施例がここで図示又は説明される順序以外の順序に従って実施され得るようにすることもできるということである。
【0208】
また、本出願ではフローチャートを使用して本出願の実施例におけるシステムが実行する操作を説明している。理解すべきは、フローチャートにおける前後の操作(ステップ)はその順に実行される必要がない場合があるということである。例えば、各ステップは、可能な場合、逆の順序に従って実行されても良く、同時に実行されても良い。また、可能な場合、他の操作をこの実行過程に追加しても良く、又は、この実行過程から1つ又は複数のステップを削除しても良い。
【0209】
さらに、特段の説明がない限り、本出願の実施例で使用されるすべての技術用語及び科学用語は、当業者によって一般的に理解されるものと同じ意味を有する。本出願の実施例で使用される用語は本出願の実施例を説明するためのものに過ぎず、本出願を限定することを意図するものではない。
【0210】
以上、本出願の好ましい実施例を説明したが、本出願はこの実施例に限定されず、本出願の趣旨を離脱しない限り、本出願に対するあらゆる変更は本出願の技術的範囲に属する。
図1
図2A
図2B
図3A
図3B
図3C
図3D
図4A
図4B
図5A
図5B
図6