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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-12-28
(45)【発行日】2024-01-12
(54)【発明の名称】物品撮影装置
(51)【国際特許分類】
   G03B 15/03 20210101AFI20240104BHJP
   G03B 15/00 20210101ALI20240104BHJP
   G03B 15/05 20210101ALI20240104BHJP
   G01N 21/88 20060101ALI20240104BHJP
【FI】
G03B15/03 W
G03B15/00 T
G03B15/05
G01N21/88 Z
【請求項の数】 6
(21)【出願番号】P 2019235587
(22)【出願日】2019-12-26
(65)【公開番号】P2021105628
(43)【公開日】2021-07-26
【審査請求日】2022-10-12
(73)【特許権者】
【識別番号】517224850
【氏名又は名称】株式会社RUTILEA
(74)【代理人】
【識別番号】100077665
【弁理士】
【氏名又は名称】千葉 剛宏
(74)【代理人】
【識別番号】100116676
【弁理士】
【氏名又は名称】宮寺 利幸
(74)【代理人】
【識別番号】100191134
【弁理士】
【氏名又は名称】千馬 隆之
(74)【代理人】
【識別番号】100136548
【弁理士】
【氏名又は名称】仲宗根 康晴
(74)【代理人】
【識別番号】100136641
【弁理士】
【氏名又は名称】坂井 志郎
(74)【代理人】
【識別番号】100180448
【弁理士】
【氏名又は名称】関口 亨祐
(72)【発明者】
【氏名】矢野 貴文
【審査官】越河 勉
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2013/0048873(US,A1)
【文献】特開2007-128096(JP,A)
【文献】特開2016-114598(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2016/0223469(US,A1)
【文献】特開2010-237034(JP,A)
【文献】特表2015-508499(JP,A)
【文献】特開2008-102103(JP,A)
【文献】国際公開第2014/196010(WO,A1)
【文献】特開2006-250584(JP,A)
【文献】特開2002-175543(JP,A)
【文献】特開昭62-174889(JP,A)
【文献】特開2002-232768(JP,A)
【文献】特開2015-144369(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G03B 17/56
G03B 15/00
G03B 15/03
G03B 15/05
G01N 21/88
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
物品を照明する複数の光源と、前記物品を撮影するカメラと、を備える物品撮影装置であって、
前記物品を囲繞し、また、前記カメラの光軸を前記物品に向けた状態で前記カメラを保持する半透明の容器と、
光を遮断する光遮断部材により前記物品及び前記容器を囲繞する筐体と、
を備え、
前記カメラは、前記容器の内部に配置され、
各々の前記光源は、前記筐体と前記容器との間に配置され、
少なくとも2つの前記光源は、前記物品を挟んで互いに対向する位置に配置される、物品撮影装置。
【請求項2】
請求項1に記載の物品撮影装置であって、
入射した光を散乱させる鏡体を前記筐体と前記容器との間に設け
前記鏡体の鏡面は、前記容器の内側に向けられる、物品撮影装置。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の物品撮影装置であって、
前記容器は、球体または多面体である、物品撮影装置。
【請求項4】
請求項のいずれか1項に記載の物品撮影装置であって、
前記容器は、複数の前記カメラを保持する、物品撮影装置。
【請求項5】
請求項1~のいずれか1項に記載の物品撮影装置であって、
前記物品を下方側から支持するとともに高さ方向に変位自在である透明の支持部材を更に備える、物品撮影装置。
【請求項6】
請求項1~5のいずれか1項に記載の物品撮影装置であって、
前記筐体は、立方体であり、
前記筐体の各面は、少なくとも1つの前記光源を保持する、物品撮影装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、物品を照明する複数の光源と、物品を撮影するカメラと、を備える物品撮影装置に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、鋳物等の物品の表面に存在する欠陥を検出する装置が開示される。この装置は、物品の周囲に配置される複数の光源を順次個別に発光させ、発光毎にカメラで物品を撮影することにより、撮影条件の異なる複数の画像を取得する。物品の表面に欠陥が存在する場合は、欠陥特有の影または反射が発生する。この装置は、そのような影または反射を欠陥として検出する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2019-32268号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1の装置において、光源から死角になる表面部位に欠陥が存在する場合には、その欠陥自体が影に含まれるため、欠陥に起因する影や反射が発生しない。このため、光源から死角になる表面部位に存在する欠陥は検出されにくい。
【0005】
本発明はこのような課題を考慮してなされたものであり、光源から死角になる表面部位を極力少なくして、物品の表面を広範囲に照明することができる物品撮影装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の態様は、
物品を照明する複数の光源と、前記物品を撮影するカメラと、を備える物品撮影装置であって、
光を遮断する光遮断部材により前記物品が配置される物品空間を囲繞する筐体を備え、
少なくとも1組の前記光源は、前記物品空間を挟んで互いに対向する位置に配置される。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、光源から死角になる表面部位が少なくなり、物品の表面を広範囲に照明することができる。また、照明条件のばらつきをなくすことができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1図1は物品撮影装置の部分断面を示す斜視図である。
図2図2図1のII-II線断面を示す図である。
図3図3図1のIII-III線断面を示す図である。
図4図4図1のIV-IV線断面を示す図である。
図5図5は物品の高さと容器の半径と支持部材の半径を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明に係る物品撮影装置について、好適な実施形態を挙げ、添付の図面を参照して詳細に説明する。
【0010】
以下では説明の便宜のために、互いに直交する2軸をX軸およびY軸とし、更にX軸およびY軸と直交する1軸をZ軸とする。そして、X軸の+方向に向かう方向をX方向とし、-方向に向かう方向を-X方向とする。同様に、Y軸の+方向に向かう方向をY方向とし、-方向に向かう方向を-Y方向とし、Z軸の+方向に向かう方向をZ方向とし、-方向に向かう方向を-Z方向とする。なお、本実施形態ではY方向は鉛直上方向であり-Y方向は鉛直下方向とする。
【0011】
[1.物品撮影装置10の構成]
図1図4に示されるように、物品撮影装置10は、筐体12と、鏡体14と、容器18と、支持部材20と、複数の光源22と、複数のカメラ24と、を備える。物品撮影装置10は、筐体12の内部空間に物品40の置き位置としての物品空間30を含み、物品空間30に置かれる物品40を1以上の方向から同時に照明して撮影する。物品40は、容器18の内部空間よりも小さければどのような物であってもよい。物品40として、例えば車両の部品等が想定される。
【0012】
筐体12は、物品空間30に対して6つの方向(X方向、-X方向、Y方向、-Y方向、Z方向、-Z方向)に配置された板状部材により組み立てられる6面体である。各板状部材は、光を遮断する光遮断部材であり、例えば有色の樹脂(アクリル樹脂等)や金属等で形成される。筐体12は、光遮断部材により容器18を囲繞する。筐体12の一部、例えば相対的にY方向側に配置される蓋部12a(6面体の1面)は収容部12b(6面体の5面)に対して着脱自在である。
【0013】
鏡体14は、筐体12の6つの内面に貼り付けられる。鏡体14の鏡面14aは、筐体12の内側に向けられる。鏡体14は、筐体12の内面全面を覆うことが好ましい。鏡体14は、筐体12の内側の方向から入射する光を筐体12の内側に散乱させる。
【0014】
容器18は、中空の球体であり、半透明の部材、例えば樹脂(アクリル樹脂等)で形成される。ここでいう半透明というのは、部材の一面側から入射した光の一部を他面側に透過する一方で、部材の一面側にある物体の形が他面側から明確に見えない程度の透明度であることをいう。容器18の内部には物品空間30を含む球状の空間が形成される。すなわち、容器18は、半透明の部材により物品空間30を囲繞する。容器18は、-Y方向側の鏡体14に取り付けられた透明の基台16に載せられる。容器18の中心と筐体12の中心は一致する。容器18の一部、例えばY方向側に配置される上半体18aは-Y方向側に配置される下半体18bに対して着脱自在である。
【0015】
支持部材20は、透明の板状部材、例えば樹脂(アクリル樹脂等)で形成される。支持部材20の外周形状は、容器18の内周形状と一致する。容器18の内周形状が円である場合、支持部材20の外周形状も円である。支持部材20は水平にされた状態で容器18の内部に収容される。支持部材20の外周部分が容器18の内周部分に当接することで、支持部材20は容器18の内部で適当な高さ位置に保持される。支持部材20は、物品40を-Y方向側(下方側)から支持する。支持部材20の半径rは、物品40の高さに応じて設定される。本実施形態では、物品40の中心位置を適宜調整するために、物品40の高さに応じた複数の支持部材20、具体的には半径rが異なる複数の支持部材20が予め用意されている。
【0016】
光源22は、物品空間30に置かれた物品40を照明するLEDである。各光源22は、筐体12と容器18との間に配置される。本実施形態では、光源22が6つの鏡面14aのそれぞれの中心位置に取り付けられる。つまり、X方向側の鏡面14aに取り付けられる光源22と-X方向側の鏡面14aに取り付けられる光源22は、物品空間30を挟んで互いに対向する。Y方向側の鏡面14aに取り付けられる光源22と-Y方向側の鏡面14aに取り付けられる光源22は、物品空間30を挟んで互いに対向する。Z方向側の鏡面14aに取り付けられる光源22と-Z方向側の鏡面14aに取り付けられる光源22は、物品空間30を挟んで互いに対向する。各光源22は、図示しない照明用回路に電気的に接続される。
【0017】
カメラ24は、容器18の内部に配置される。本実施形態では、複数のカメラ24が、その光軸を物品空間30に向けた状態で、容器18の内周面に取り付けられる。例えば、図2に示されるように、容器18の中心位置を原点とするXY座標系において、容器18の内周面のうち、仰俯角が45度となる4つの位置に、それぞれ1つずつカメラ24が取り付けられる。また、図3に示されるように、容器18の中心位置を原点とするZY座標系において、容器18の内周面のうち、仰俯角が45度となる4つの位置に、それぞれ1つずつカメラ24が取り付けられる。また、図4に示されるように、容器18の中心位置を原点とするXZ座標系において、容器18の内周面のうち、仰俯角が45度となる4つの位置に、それぞれ1つずつカメラ24が取り付けられる。各カメラ24は、図示しない制御回路に電気的に接続される。
【0018】
[2.物品40の撮影~検査の流れ]
撮影開始前、筐体12の蓋部12aが収容部12bから取り外され、更に容器18の上半体18aが下半体18bから取り外される。この状態で、筐体12および容器18の内部は開放される。次に、撮影対象(検査対象)の物品40の高さに見合った支持部材20が選択される。
【0019】
図5に示されるように、物品40の高さをHとし、容器18の内周の半径をRとすると、物品40の中心と容器18の中心を一致させることができる支持部材20の半径rは、下記(1)式により算出される。
【0020】
【数1】
【0021】
上記(1)式の算出結果に最も近い半径rの支持部材20が選択される。選択された支持部材20は、その外周部分が容器18の内周部分に当接し、容器18の内部に保持される。物品40は、物品空間30、すなわち支持部材20の上面の中心位置に置かれる。このとき、適切な支持部材20が選択されているため、物品40の中心と容器18および筐体12の中心は概ね一致する。その後、容器18の上半体18aが下半体18bに取り付けられ、筐体12の蓋部12aが収容部12bに取り付けられる。
【0022】
撮影者が物品撮影装置10の撮影スイッチ(不図示)を操作すると、照明用回路に電流が供給され、複数の光源22が同時にかつ瞬間的に発光する。更に、制御回路から撮影信号が出力され、複数のカメラ24が物品40を同時に撮影する。各カメラ24は、撮影により取得した画像データを記憶装置(不図示)に出力する。
【0023】
撮影終了後、筐体12の蓋部12aが収容部12bから取り外され、更に容器18の上半体18aが下半体18bから取り外される。この状態で、筐体12および容器18の内部は開放される。物品40は、物品空間30から取り出される。
【0024】
図示しない検査装置は、撮影された物品40の画像データを記憶装置から読み込み、物品40の表面の画像認識を行い、欠陥(傷、へこみ等)の有無を判定する。
【0025】
[3.物品40の照明]
1組の光源22は、相対する2つの方向(X方向側と-X方向側、Y方向側と-Y方向側、Z方向側と-Z方向側)から物品40を照明するため、物品40の広範囲を照明することができる。
【0026】
光源22から放射される光の一部(第1光という)は、容器18を外周側から内周側に透過して物品40に入射する。また、光源22から放射される光の一部(第2光という)は、いずれかの鏡面14aに入射する。また、光源22から放射される光の一部(第3光という)は、容器18の外周面で散乱し、または、容器18を外周側から内周側に透過した後に内周側から外周側に透過し、いずれかの鏡面14aに入射する。鏡面14aに入射した光(第2光と第3光)は散乱する。散乱光の一部は、容器18を外周側から内周側に透過して物品40に入射する。また、散乱光の一部は、いずれかの鏡面14aに入射し再び散乱する。このように物品40は、光源22から放射される直接光(第1光)と、鏡面14aで散乱する間接光(第2光と第3光)により照明される。更に、光源22および鏡面14aは物品40の全方向に配置されるため、物品40の全面が照明される。
【0027】
筐体12は光遮断部材で形成されるため、筐体12の外部の環境光は、筐体12の内部に透過しない。また、光源22から放射される光は、筐体12の外部に透過しない。
【0028】
[4.変形例]
上述した実施形態は様々な変形が可能である。例えば、筐体12の蓋部12aは、収容部12bに対して着脱自在である代わりに開閉自在であってもよい。同様に、容器18の上半体18aは、下半体18bに対して着脱自在である代わりに開閉自在であってもよい。
【0029】
容器18の形状は球体でなくてもよい。例えば、容器18は、複数の多角形からなる正多面体であってもよい。また、正多面体が有する面の数とカメラ24の数が一致し、各面にカメラ24が取り付けられてもよい。また、正多面体が有する頂点の数とカメラ24の数が一致し、各頂点にカメラ24が取り付けられてもよい。
【0030】
光源22の数および配置は上述した形態に限られない。光源22は、鏡面14aの中心位置以外の位置に取り付けられてもよい。但し、光源22は少なくとも2つ必要であり、少なくとも1組の光源22は、物品空間30を挟んで互いに対向する位置に配置される必要がある。また、光源22は、鏡面14aに取り付けられる代わりに容器18の外周面に取り付けられてもよい。また、光源22は、LEDの代わりにキセノンランプであってもよい。
【0031】
カメラ24の数および配置は上述した形態に限られない。カメラ24は、物品40の撮影対象部分の正面に配置されていればよい。また、カメラ24の本体が容器18の外周面に取り付けられ、カメラ24のレンズが容器18を貫通する孔に挿入されていてもよい。カメラ24の数は1個でもよい。また、光源22から物品40に直接入射する光(直接光)をカメラ24が遮らないように、1組の光源22の間以外の位置にカメラ24が配置されてもよい。
【0032】
基台16はなくてもよい。この場合、容器18は、その外周面が周囲にある6つの鏡面14aに当接することにより筐体12の内部の定位置に保持される。
【0033】
[5.実施形態から得られる発明]
上記実施形態から把握しうる発明について、以下に記載する。
【0034】
本発明の態様において、
物品40を照明する複数の光源22と、前記物品40を撮影するカメラ24と、を備える物品撮影装置10であって、
光を遮断する光遮断部材により前記物品40が配置される物品空間30を囲繞する筐体12を備え、
少なくとも1組の前記光源22は、前記物品空間30を挟んで互いに対向する位置に配置される。
【0035】
上記構成によれば、互いに対向して配置される1組の光源22により物品40を照明するため、一方からの照明により物品40の表面に発生する影を他方からの照明により相殺することができる。従って、光源22から死角になる表面部位が少なくなり、物品40の表面を広範囲に照明することができる。また、最低限の数の光源22で効果的に物品40を照明することができる。また、上記構成によれば、筐体12が光遮断部材で形成されるため、筐体12の外部の環境光の影響を受けることなく物品40を照明することができる。すなわち、照明条件のばらつきをなくすことができる。
【0036】
本発明の態様において、
入射した光を散乱させる鏡体14を前記筐体12の内部に備え、
前記鏡体14の鏡面14aは、前記物品空間30に向けられてもよい。
【0037】
上記構成によれば、光源22により物品40を直接的に照明するだけでなく、鏡体14により物品40を間接的に照明するため、物品40の表面をより広範囲に照明することができ、より広範囲に影を相殺することができる。従って、光源22から死角になる表面部位がより少なくなり、物品40の表面をより広範囲に照明することができる。
【0038】
本発明の態様において、
前記物品空間30を囲繞し、また、前記カメラ24の光軸を前記物品空間30に向けた状態で前記カメラ24を保持する容器18を備え、
前記筐体12は、前記光遮断部材により前記容器18を囲繞してもよい。
【0039】
本発明の態様において、
前記容器18は、球体または多面体であってもよい。
【0040】
上記構成によれば、容器18が球体または多面体であるため、容器18の内部の任意の位置(例えば容器18の中心位置)に対するカメラ24の相対位置を特定しやすい。
【0041】
本発明の態様において、
前記容器18は、半透明であってもよい。
【0042】
上記構成によれば、容器18が半透明であるため、容器18の外部の光を容器18の内部の物品空間30に向けて透過させることができ、その一方で、容器18の外部がカメラ24により撮影されることを防止することができる。
【0043】
本発明の態様において、
前記容器18は、複数の前記カメラ24を保持してもよい。
【0044】
上記構成によれば、様々な方向から撮影した物品40の画像を取得することができ、更に互いに隣接するカメラ24をステレオカメラとして使用することにより物品40の立体的な画像を取得することができる。
【0045】
本発明の態様において、
前記物品40を下方側から支持するとともに高さ方向に変位自在である透明の支持部材20を更に備えてもよい。
【0046】
上記構成によれば、物品40の高さ位置を調節することができるため、物品40の大きさに関わらず、物品40の中心と物品空間30の中心とを略一致させることができる。また、上記構成によれば、支持部材20が透明であるため、物品40を全方向から撮影することができる。
【0047】
本発明の態様において、
前記筐体12は、立方体であり、
前記筐体12の各面は、少なくとも1つの前記光源22を保持してもよい。
【0048】
上記構成によれば、物品40の6面を照明することができるため、物品40の表面に影が発生しにくくなる。
【0049】
なお、本発明に係る物品撮影装置は、上述の実施形態に限らず、本発明の要旨を逸脱することなく、種々の構成を採り得ることはもちろんである。
【符号の説明】
【0050】
12…筐体 14…鏡体
18…容器 20…支持部材
22…光源 24…カメラ
30…物品空間 40…物品
図1
図2
図3
図4
図5