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特許7412117プロセスプラント内のフィールド装置の一括立上げ
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-12-28
(45)【発行日】2024-01-12
(54)【発明の名称】プロセスプラント内のフィールド装置の一括立上げ
(51)【国際特許分類】
   G05B 19/045 20060101AFI20240104BHJP
【FI】
G05B19/045
【請求項の数】 32
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2019177744
(22)【出願日】2019-09-27
(65)【公開番号】P2020057389
(43)【公開日】2020-04-09
【審査請求日】2022-08-18
(31)【優先権主張番号】62/738,713
(32)【優先日】2018-09-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】512132022
【氏名又は名称】フィッシャー-ローズマウント システムズ,インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100096091
【弁理士】
【氏名又は名称】井上 誠一
(72)【発明者】
【氏名】ルルド・アンジェリ・プンザラン・ビクトリアノ
(72)【発明者】
【氏名】ジョセフ・アベイル・バカス
(72)【発明者】
【氏名】ジェームス・クラマー
(72)【発明者】
【氏名】スコット・エヌ・ホークネス
【審査官】牧 初
(56)【参考文献】
【文献】特開2011-215822(JP,A)
【文献】実開平02-077708(JP,U)
【文献】特開2007-124206(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2007/0250180(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G05B 19/04-19/05
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
プロセスプラント内のフィールド装置を構成する際に使用するための構成システムであって、
前記プラント内の複数のフィールド装置に対する構成情報を格納するデータベースであって、前記構成情報は、前記複数のフィールド装置の各々に対して、前記複数のフィールド装置の各々に対する構成可能なフィールド装置パラメータのセット、および各フィールド装置に対するフィールド装置構成要素のセットの表示を含む、構成情報を格納するデータベースと、
前記データベースにアクセスして前記複数のフィールド装置の選択された1つに関する構成情報を取得するためであって、前記構成情報は、フィールド装置に対して、前記フィールド装置と関連付けられた複数のフィールド装置構成要素および前記フィールド装置と関連付けられたフィールド装置パラメータのセットを含み、かつ、ディスプレイ装置を介してユーザーに、各フィールド装置パラメータに対する、フィールド装置パラメータ名および編集可能なフィールド装置パラメータ値フィールドおよび一括転送状態表示を提供するために、プロセッサ上で実行する構成アプリケーションであって、
前記構成アプリケーションは前記ユーザーがユーザーインタフェースを介して前記フィールド装置構成要素の1つを選択するのを可能にし、前記フィールド装置パラメータが関連付けられている前記フィールド装置構成要素の前記選択された1つに関連した複数のフィールド装置パラメータを識別する情報を表示するディスプレイを作成して、前記ユーザーが前記フィールド装置パラメータ値フィールド内で前記フィールド装置パラメータ値を変更し、同時に、前記編集されたフィールド装置パラメータの前記一括転送状態表示を見るのを可能に
前記構成アプリケーションは、前記フィールド装置に対するフィールド装置パラメータを表示するために使用されるビューの選択可能なセットを表示し、かつ前記構成アプリケーションは、前記ユーザーが前記ビュー間で切り替えるのを可能にし、ビューの前記選択可能なセットは、一括転送操作に加わるように現在設定されている前記フィールド装置パラメータの全てのリストを表示するように構成された一括転送ビューを含み、
前記ユーザーが特定のフィールド装置パラメータの前記フィールド装置パラメータ値フィールド内で前記フィールド装置パラメータ値を変更する場合、前記構成アプリケーションは、自動的に、(i)前記特定のフィールド装置パラメータの前記一括転送状態表示を設定して、前記特定のフィールド装置パラメータが前記一括転送操作に対して設定されていることを示し、(ii)前記特定のフィールド装置パラメータを、前記一括転送操作に加わるように現在設定されている前記フィールド装置パラメータの全ての前記リストに追加する、
構成アプリケーションと、
一括転送状態表示が前記フィールド装置への前記一括転送に加わるために設定されている前記フィールド装置パラメータの各々の前記パラメータ値フィールド内の前記パラメータ値をダウンロードするためにプロセッサ上で実行する一括転送アプリケーションと
を含む、構成システム。
【請求項2】
前記構成アプリケーションは、前記ユーザーが、特定のフィールド装置パラメータに対する前記フィールド装置一括転送状態表示とやり取りして、前記特定のフィールド装置パラメータの前記一括転送状態を変更するのを可能にする、請求項に記載の構成システム。
【請求項3】
前記構成アプリケーションは、前記フィールド装置構成要素の複数のものの表示を含む第1の画面を表示して、ユーザーが前記フィールド装置構成要素の前記表示の1つを選択するのを可能にし、前記フィールド装置構成要素の前記表示の1つの前記選択に応答して、前記選択されたフィールド装置構成要素に関連した複数のフィールド装置パラメータを表示する、請求項1または請求項に記載の構成システム。
【請求項4】
前記構成アプリケーションは、前記フィールド装置構成要素の前記表示の前記1つの前記選択に応答して、前記選択されたフィールド装置構成要素に関連していないフィールド装置パラメータを表示することなく、前記選択されたフィールド装置構成要素に関連したフィールド装置パラメータのセットを表示する、請求項に記載の構成システム。
【請求項5】
前記構成アプリケーションは、前記フィールド装置構成要素の複数のものの表示を表示し、かつ前記フィールド装置構成要素の異なるものの各々の選択に応答して、フィールド装置パラメータの異なるセットを前記ディスプレイを介して前記ユーザーに提示する、請求項1から請求項のいずれかに記載の構成システム。
【請求項6】
前記構成アプリケーションは、各画面が前記フィールド装置構成要素の異なるものと関連付けられたフィールド装置パラメータを含む、第1のセットの画面と、前記フィールド装置構成要素のいずれとも関連付けられていないパラメータを含む第2の画面とを表示する、請求項1から請求項のいずれかに記載の構成システム。
【請求項7】
前記構成アプリケーションは、前記第1のセットの画面内に、前記フィールド装置に対する装置記述によって定義されるとおりに、前記フィールド装置構成要素の異なるものと関連付けられたフィールド装置パラメータを表示する、請求項に記載の構成システム。
【請求項8】
前記構成アプリケーションは、第1のセットの画面内の各画面が前記フィールド装置構成要素の異なるものに関連したフィールド装置パラメータを含んだ、前記第1のセットの画面と、前記第1のセットの画面のいずれにも表示されていない前記フィールド装置に対する他のフィールド装置パラメータの全てを含む第2の画面とを表示する、請求項1から請求項のいずれかに記載の構成システム。
【請求項9】
フィールド装置パラメータを表示するために使用されるビューの前記選択可能なセットは、前記フィールド装置に対する装置記述によって定義されるとおりにフィールド装置パラメータを表示する第1のビューと、前記第1のビューに含まれていない他の全てのフィールド装置パラメータを表示する第2のビューとを含む、請求項に記載の構成システム。
【請求項10】
前記フィールド装置構成要素は、物理的構成要素を含む、請求項1から請求項のいずれかに記載の構成システム。
【請求項11】
前記物理的フィールド装置構成要素はセンサーを含む、請求項10に記載の構成システム。
【請求項12】
前記フィールド装置構成要素は、論理的構成要素を含む、請求項1から請求項のいずれかに記載の構成システム。
【請求項13】
前記論理的フィールド装置構成要素は、ディスプレイ構成要素、診断構成要素、機能ブロック構成要素、および出力構成要素の1つ以上を含む、請求項12に記載の構成システム。
【請求項14】
前記フィールド装置構成要素は、物理的構成要素および論理的構成要素の両方を含む、請求項1から請求項のいずれかに記載の構成システム。
【請求項15】
プロセスプラント内のフィールド装置を構成する方法であって、
前記プロセスプラントの複数のフィールド装置に対する構成情報をデータベース内に格納することであって、前記構成情報は、前記複数のフィールド装置の各々に対して、前記複数のフィールド装置の各々に対する構成可能なフィールド装置パラメータのセット、および各フィールド装置に対するフィールド装置構成要素のセットの表示を含む、構成情報をデータベース内に格納することと、
ユーザーが、ユーザーインタフェースを介して、前記複数のフィールド装置の1つを構成のために選択するのを可能にすることと、
前記複数のフィールド装置の選択された1つに関する構成情報を前記データベースから取得することと、
ユーザーに対し、ユーザーインタフェースを介して、フィールド装置に対する、前記フィールド装置と関連付けられた複数のフィールド装置構成要素、ならびに各フィールド装置パラメータに対する、フィールド装置パラメータ名、編集可能なフィールド装置パラメータ値フィールド、および前記フィールド装置パラメータと関連付けられた一括転送状態表示を含む前記フィールド装置と関連付けられたフィールド装置パラメータのセットを含む、構成情報を提供することと、
前記ユーザーインタフェースを介して、前記フィールド装置に対するフィールド装置パラメータを表示するために使用されるビューの選択可能なセットであって、前記ユーザーが前記ユーザーインタフェースを介して前記ビュー間で切り替えるのを可能にするように構成されるビューの選択可能なセットを表示することであって、ビューの前記選択可能なセットは、一括転送操作に加わるように現在設定されている前記フィールド装置パラメータの全てのリストを表示するように構成された一括転送ビューを含み、
前記ユーザーが、前記ユーザーインタフェースを介して、前記フィールド装置構成要素の1つを選択するのを可能にすることと、
前記フィールド装置構成要素の1つの前記選択に応答して、前記フィールド装置パラメータが関連付けられている前記フィールド装置構成要素の前記選択された1つに関連した複数のフィールド装置パラメータを識別する情報を表示するディスプレイを作成することと、
前記ユーザーが、前記ユーザーインタフェースを介して、フィールド装置パラメータ値フィールド内の前記フィールド装置パラメータ値を変更し、同時に前記編集されたフィールド装置パラメータの前記一括転送状態表示を見るのを可能にすることと、
前記ユーザーが特定のフィールド装置パラメータの前記フィールド装置パラメータ値フィールド内で前記フィールド装置パラメータ値を変更する場合、自動的に、前記ユーザーインタフェースを介して、(i)前記特定のフィールド装置パラメータの前記一括転送状態表示を設定して、前記特定のフィールド装置パラメータが前記一括転送操作に対して設定されていることを示し、かつ、(ii)前記特定のフィールド装置パラメータを、前記一括転送操作に加わるように現在設定されている前記フィールド装置パラメータの全ての前記リストに追加することと、
一括転送状態表示が前記フィールド装置への前記一括転送に加わるために設定されている前記フィールド装置パラメータの各々の前記パラメータ値フィールド内の前記パラメータ値をダウンロードすることと
を含む、方法。
【請求項16】
前記ユーザーが、前記ユーザーインタフェースを介して特定のフィールド装置パラメータに対する前記フィールド装置一括転送状態表示とやり取りして、前記特定のフィールド装置パラメータの前記一括転送状態を変更するのを可能にすることをさらに含む、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記フィールド装置構成要素の複数のものの表示を含む第1の画面を前記ユーザーインタフェースを介して表示することと、ユーザーが前記ユーザーインタフェースを介して前記フィールド装置構成要素の前記表示の1つを選択するのを可能することと、前記フィールド装置構成要素の前記表示の1つの前記選択に応答して、前記選択されたフィールド装置構成要素に関連した複数のフィールド装置パラメータを表示することとをさらに含む、請求項15または請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記フィールド装置構成要素の複数のものの表示を前記ユーザーインタフェースを介して表示することと、前記フィールド装置構成要素の異なるものの各々の選択に応答して、フィールド装置パラメータの異なるセットを前記ユーザーインタフェースを介して前記ユーザーに提示することとをさらに含む、請求項15から請求項17のいずれかに記載の方法。
【請求項19】
フィールド装置パラメータを表示するために使用されるビューの前記選択可能なセットは、前記フィールド装置に対する装置記述によって定義されるとおりにフィールド装置パラメータを表示する第1のビューと、前記第1のビューに含まれていない他の全てのフィールド装置パラメータを表示する第2のビューとを含む、請求項15に記載の方法。
【請求項20】
第1のセットの画面を前記ユーザーインタフェースを介して表示することであって、前記第1のセットの画面内の各画面は前記フィールド装置構成要素の異なるものと関連付けられたフィールド装置パラメータを含むことと、前記フィールド装置構成要素のいずれとも関連付けられていない前記フィールド装置のパラメータを含む第2の画面を表示することとをさらに含む、請求項15から請求項19のいずれかに記載の方法。
【請求項21】
一括転送操作に加わるように現在設定されているフィールド装置に対する前記フィールド装置パラメータの全てを示す第3の画面を表示することをさらに含む、請求項20に記載の方法。
【請求項22】
プロセスプラント内のフィールド装置を構成する際に使用するための、前記プラント内の複数のフィールド装置に対する構成情報を格納するデータベースを有する、構成システムであって、前記構成システムは、
構成アプリケーションであって、
前記データベースにアクセスして前記フィールド装置に関する構成情報を取得することであって、前記構成情報は、各フィールド装置に対して、前記フィールド装置と関連付けられた複数のフィールド装置パラメータおよび前記フィールド装置内で使用されるような前記複数のフィールド装置パラメータの1つ以上に関する文脈情報を含む、前記データベースにアクセスして構成情報を取得することと、
ユーザーがユーザーインタフェースを介して前記フィールド装置の1つを選択するのを可能にすることと、
前記選択されたフィールド装置に関するフィールド装置情報をユーザーインタフェースを介して前記ユーザーに表示することであって、前記フィールド装置情報は、前記選択されたフィールド装置に関連した複数のフィールド装置パラメータ、前記フィールド装置パラメータの1つ以上に関する文脈情報およびフィールド装置パラメータに対する変更が前記フィールド装置への一括転送操作に含めるために設定されているかどうかを示す一括転送状態表示を含む、フィールド装置情報を前記ユーザーに表示することと、
前記ユーザーインタフェースを介して、前記フィールド装置に対するフィールド装置パラメータを表示するために使用されるビューの選択可能なセットであって、前記ユーザーが前記ユーザーインタフェースを介して前記ビュー間で切り替えるのを可能にするように構成されるビューの選択可能なセットを表示することであって、ビューの前記選択可能なセットは、一括転送操作に加わるように現在設定されている前記フィールド装置パラメータの全てのリストを表示するように構成された一括転送ビューを含み、
前記ユーザーがフィールド装置パラメータ値フィールド内のフィールド装置パラメータ値を前記ユーザーインタフェース上で変更し、前記編集されたフィールド装置パラメータの前記一括転送状態表示を前記ユーザーインタフェース上で同時に見るのを可能にすることと、
前記ユーザーが特定のフィールド装置パラメータの前記フィールド装置パラメータ値フィールド内で前記フィールド装置パラメータ値を変更する場合、自動的に、(i)前記特定のフィールド装置パラメータの前記一括転送状態表示を設定して、前記特定のフィールド装置パラメータが前記一括転送操作に対して設定されていることを示し、(ii)前記特定のフィールド装置パラメータを、前記一括転送操作に加わるように現在設定されている前記フィールド装置パラメータの全ての前記リストに追加することと、
を行うためにプロセッサ上で実行する、構成アプリケーションと、
一括転送状態表示が前記フィールド装置への前記一括転送に加わるために設定されている前記フィールド装置パラメータの各々の前記パラメータ値フィールド内の前記パラメータ値をダウンロードするためにプロセッサ上で実行する一括転送アプリケーションと
を含む、構成システム。
【請求項23】
前記1つ以上のフィールド装置パラメータに関する前記文脈情報は、フィールド装置パラメータが関連するフィールド装置構成要素の表示を含む、請求項22に記載の構成システム。
【請求項24】
前記構成アプリケーションは、前記ユーザーが、特定のフィールド装置パラメータに対する前記フィールド装置一括転送状態表示とやり取りして、前記特定のフィールド装置パラメータの前記一括転送状態を変更するのを可能にする、請求項22または請求項23に記載の構成システム。
【請求項25】
前記構成アプリケーションは、前記選択されたフィールド装置と関連付けられたフィールド装置構成要素のセットの複数のものの表示を含む第1の画面を表示して、ユーザーが前記フィールド装置構成要素の前記表示の1つを選択するのを可能にし、前記フィールド装置構成要素の前記表示の1つの前記選択に応答して、前記選択されたフィールド装置構成要素に関連した複数のフィールド装置パラメータを表示する、請求項22から請求項24のいずれかに記載の構成システム。
【請求項26】
前記構成アプリケーションは、前記フィールド装置構成要素の前記表示の前記1つの前記選択に応答して、前記選択されたフィールド装置構成要素に関連していないフィールド装置パラメータを表示することなく、前記選択されたフィールド装置構成要素に関連したフィールド装置パラメータのセットを表示する、請求項25に記載の構成システム。
【請求項27】
前記構成アプリケーションは、前記選択されたフィールド装置と関連付けられたフィールド装置構成要素のセットの複数のものの表示を表示し、かつ前記フィールド装置構成要素の前記異なるものの各々の選択に応答して、フィールド装置パラメータの異なるセットをディスプレイを介して前記ユーザーに提示する、請求項22から請求項26のいずれかに記載の構成システム。
【請求項28】
前記構成アプリケーションは、前記フィールド装置構成要素の前記異なるものの各々の選択に応答して、選択されたフィールド装置構成要素と関連付けられたフィールド装置パラメータの前記異なるセットの各々が前記選択されたフィールド装置構成要素にどのように関連するかに関する文脈情報を前記ユーザーインタフェースを介して前記ユーザーにさらに提示する、請求項27に記載の構成システム。
【請求項29】
前記構成アプリケーションは、フィールド装置の選択に応答して、各第1の画面がフィールド装置構成要素のセットの異なるものと関連付けられたフィールド装置パラメータを含む、第1のセットの画面、および前記フィールド装置構成要素と関連付けられていないパラメータを含む第2の画面を表示する、請求項22から請求項28のいずれかに記載の構成システム。
【請求項30】
前記構成アプリケーションは、前記第1のセットの画面内に、前記フィールド装置に対する装置記述によって定義されるとおりに、前記フィールド装置構成要素の異なるものと関連付けられたフィールド装置パラメータを表示する、請求項29に記載の構成システム。
【請求項31】
前記フィールド装置構成要素は、物理的構成要素を含む、請求項29または請求項30に記載の構成システム。
【請求項32】
前記フィールド装置構成要素は、論理的構成要素を含む、請求項29から請求項31のいずれかに記載の構成システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[関連出願の相互参照]
本出願は、2018年9月28日に出願された米国仮特許出願第62/738,713号の優先権および利益を主張し、その内容全体がここで参照により本明細書に明示的に組み込まれる。本出願は、2017年10月2日に出願された「TECHNOLOGY FOR ASSESSING AND PRESENTING FIELD DEVICE COMMISSIONING INFORMATION ASSOCIATED WITH A PROCESS PLANT」というタイトルの米国特許出願第15/722,383号にも関連し、それは、2014年9月4日に出願された「BULK FIELD DEVICE OPERATIONS」というタイトルの米国特許出願第14/477,266号の一部継続出願であり、それは、2017年12月26日に米国特許第9,851,707号として発行されて、2013年9月4日に出願された「FIELD DEVICE INTERACTIONS」というタイトルの米国仮出願第61/873,390号の利益を主張し、それら各々の内容全体がここで参照により本明細書に明示的に組み込まれる。
【0002】
本特許は一般に、プロセスプラントおよびプロセス制御システムに関し、より詳細には、プロセスプラント内のプロセス制御装置の一括立上げに関する。
【背景技術】
【0003】
プロセス変数送信機などの、フィールド装置が、プロセス変数をリモートで検知および/または制御するためにプロセス制御産業で使用される。プロセスアクチュエータなどの、フィールド装置は、流量、温度、圧力などの、プロセスの物理パラメータをリモートで制御するためにプロセス制御産業によって使用される。プロセス変数は、現場の制御室または他のコントローラに、例えば、フィールド装置からプロセスに関する情報をコントローラに提供するために、送信され得る。コントローラは次いで、制御情報を、アクチュエータなどの、別のフィールド装置に、プロセスの制御されるパラメータを変更するために、送信し得る。例えば、プロセス流体の圧力に関連した情報がプラント内の制御室またはコントローラに送信されて、石油精製などの、プロセスを制御するために使用され得る。
【0004】
インテリジェントフィールド装置は、処理回路を含み、プロセス通信ループまたはセグメント上でデジタル的に通信するフィールド装置である。かかるデジタルプロセス通信の例は、例えば、ハイウェイアドレス可能遠隔トランスデューサ(HART(登録商標))プロトコル、FOUNDATION(商標)Fieldbusプロトコル、Profibus、WirelessHART(登録商標)(IEC62591に従ったものなど)などのプロセス通信プロトコルを含む。デジタル通信の追加の例は、MUXネットワーク、無線ゲートウェイネットワーク、モデムネットワーク、または任意の他の適切なデジタル通信ネットワーク上での通信を含む。インテリジェントフィールド装置は、それらがしばしば置換するアナログフィールド装置よりも複雑である。その上、インテリジェントフィールド装置は、アナログの、4-20mA、フィールド装置に比べて、追加の情報および制御機能を提供することが可能である。
【0005】
インテリジェントフィールド装置がプロセス通信ループまたはセグメント上で使用できる前に、これらのフィールド装置は、有効なプロセスデータおよび他の装置データを制御システム、プログラマブル論理制御装置、および/または遠隔端末装置に効率的に伝達するために適切に構成される必要がある。フィールド装置は、それら自身の健康状態およびプロセスの健康状態に関する有益な診断情報も提供できる。この機能を活用して誤ったアラームを回避するために、各フィールド装置の診断機能、アラートレベル、および他の構成可能なパラメータを適切に構成することが重要である。しかし、インテリジェントフィールド装置を構成することは、時間がかかって間違いを起こしやすいプロセスであり得る。いくつかの大規模な処理プラントにおいて、数千とは言わないまでも数百のインテリジェントフィールド装置が、製造工程を安全な範囲内で制御、監視、および保守するために使用され得ることを考えると、かかる構成のために要求される努力は取るに足らないものではない。その上、各インテリジェントフィールド装置は、複数の異なる構成要素、例えば、センサー、トランスデューサブロック、プログラマブルオブジェクト、計算された出力、ディスプレイ特徴などを有し得、これら様々な構成要素の各々は、構成できる多くの異なるパラメータを有し得る。
【0006】
歴史的に、インテリジェントフィールド装置は、ハンドヘルドコミュニケータ、例えば、米国テキサス州オースティンのEmerson Process Managementから入手可能なModel 475 Field Communicatorという商品名称で販売されたものなどを使用して個別に構成されている。代替として、インテリジェントフィールド装置はまた、Emerson Process Managementから入手可能なAMSデバイスマネージャという商品名称で販売されたものなどの構成ソフトウェアを使用して個別に構成されている。
【0007】
プロセスプラント、特に、数百または数千さえのインテリジェントフィールド装置をもつ大規模なプラントにおいて、構成タスクをもっと容易にするために、米国特許番号9,851,707は、一括編集およびダウンロード(立上げ)特徴を使用してプロセス制御フィールド装置の構成を可能にする構成システムを記述している。一般的に、この構成システムは、1つ以上の構成テンプレートを格納して、ユーザーが構成テンプレート(複数可)をプラント内の複数のフィールド装置にマッピングするのを可能にする構成アプリケーションまたは構成ユーティリティを含む。一事例では、立上げテンプレートは、いくつかのフィールド装置の各々に対して立上げパラメータを定義するスプレッドシート内のフィールドを含むか、またはそれらにリンクされ得、スプレッドシート内のデータは、完了すると、一括ダウンロードまたは立上げ操作でフィールド装置にダウンロードされるか、または提供され得る。このシステムは、ユーザーが複数の異なるフィールド装置に対する構成テンプレートに別々に情報を記入し、次いで、一括ダウンロードまたは立上げプロセスでその構成データを複数のフィールド装置に適用するのを可能にする。立上げを実行する構成エンジニアはもう各フィールド装置の立上げ情報を別々に、またはハンドヘルド装置を用いてダウンロードする必要がなく、代わりに、ダウンロードまたは構成変更を一括して実行できるので、このシステムは従って、プロセスプラントフィールド装置の立上げをもっと容易にする。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
実装されると、一括編集およびダウンロード構成システムは、構成アプリケーションまたは構成ユーティリティとは別のアプリケーションまたはアプリケーション内のユーティリティとして提供される。従って、構成ユーティリティは、ユーザーが各異なるフィールド装置を別々に構成するのを可能にするユーザーインタフェースを提供する一般構成アプリケーションを含む。この場合、ユーザーは、プロセスプラント構成システム内の特定のフィールド装置まで(例えば、装置またはプラント階層内で)掘り下げ得、構成データベース内に格納されているとおりフィールド装置構成のパラメータを見て変更し得る。一般的に、この構成アプリケーションは、フィールド装置のパラメータを、構成データベースから取得されたとおりに、何らかの種類のリストで表示する。さらに具体的には、フィールド装置パラメータの一部は(構成エンジニアにとって一般的で知られている)レイアウトビューに一緒にグループ化され、他方、いくつかのパラメータは単独で提示される。ユーザーは、パラメータ値を変更することができ、それらの変更を構成データベース内に格納できる。しかし、ユーザーが、特定のパラメータまたはパラメータの新しい値を一括転送プロセス中に送信したい場合、ユーザーは別個の一括転送構成アプリケーションまたはユーティリティ(構成データベースに同様にアクセスできる)を引き出して、別個のビュー内で正しいフィールド装置を見つけ、装置パラメータの全部にわたってスクロールすることにより、特定のフィールド装置パラメータを見つける必要がある。ユーザーは次いで、そのパラメータにマークを付けて、一括転送操作中にこのパラメータ変更を適用させるように設定する必要がある。しかし、この一括転送構成アプリケーションまたはユーティリティは、特定のフィールド装置のフィールド装置パラメータの各々をリストビュー内の名前によって別々にリストするだけで、フィールド装置パラメータのどの各々がフィールド装置のどの構成要素に属するかなどの、フィールド装置パラメータに関する文脈は提供しない。多くの場合、同じ名前の複数のフィールド装置パラメータ(例えば、センサーなど、いくつかの類似のフィールド装置構成要素の各々に対するもの)があり得、そのためどのフィールド装置パラメータが一括転送操作の一部としてダウンロードされる必要があるかをユーザーが判断することは困難になる。その上、フィールド装置に対する装置パラメータの数は大きい、例えば、100以上の可能性があるので、ユーザーが関心のある特定の装置パラメータを一括転送アプリケーション内で見つけることは非常に困難であり得る。さらに、ユーザーが従来の構成アプリケーションを使用して、ある装置パラメータを一括ダウンロードの一部として構成したい場合、ユーザーはまず、構成アプリケーション内でパラメータを構成し、次いで現在の装置パラメータにマークを付けて一括編集または転送に対して構成するために使用される別個の画面ディスプレイを引き出して、その後一括転送の一部となるパラメータを変更する必要がある。残念ながら、前述のとおり、この第2の一括編集および転送画面は、構成アプリケーション内の構成画面によって提供されるものとは異なる方法で(例えば、異なるユーザーインタフェース画面およびビューを使用)パラメータを提示し、それは、ユーザーが関心のある装置パラメータを一括転送アプリケーションもしくはユーティリティ内で見つけるか、または関心のある装置パラメータが、実際に、一括転送のために構成されているかどうかを判断するのをさらに困難にする。
【0009】
一例として、フィールド装置パラメータの一括編集および転送を可能にする現在の構成システムは、レイアウトビューおよび一括転送ビューを含め、フィールド装置の、またはフィールド装置に対する2つの別々の構成ビューを提供する。一般的に、レイアウトビューは、主要なフィールド装置パラメータおよびフィールド装置構成パラメータ値を変更するために変更できるこれらのパラメータに対する値を識別する固定または標準インタフェースを提供する。一般に、このレイアウトビューは、フィールド装置パラメータがフィールド装置製造業者によって提供されるフィールド装置DD(装置記述)で提供される方法に従って構築され、そのためレイアウトビューは、どのフィールド装置パラメータがフィールド装置のどのセンサーと関連しているかなど、フィールド装置パラメータの一部がフィールド装置の様々な構成要素とどのように関連しているかに関して何らかの文脈を提供し得る。しかし、フィールド装置に対する他の多くのフィールド装置パラメータがあり得、それらはその結果、レイアウトビューの下部のリストビューに提供され、ユーザーはそれを構成インタフェースでスクロールして見る必要がある。多くのフィールド装置パラメータがある場合、ユーザーが編集のために特定のフィールド装置パラメータを見つけることは困難であり得る。
【0010】
さらになお、ユーザーがレイアウトビュー内でフィールド装置パラメータを変更した後、ユーザーはそのパラメータを編集されているとマークを付ける必要がある。その後、それらのパラメータ変更を一括転送に対して構成するために、ユーザーは一括転送アプリケーションを引き出して、関心のあるフィールド装置を見つけ、フィールド装置の編集されたパラメータまでスクロールして、これらの変更を一括転送に対してマークを付ける必要がある。この一括転送構成プロセスは、フィールド装置パラメータ変更を一括編集および転送のために構成するプロセスを飽き飽きして、時間がかかり、間違いを起こしやすいものにする。より具体的には、一括転送表示画面は、タブ表示内部のリスト内のフィールド装置の全てを表示し、それはレイアウトビューとは非常に異なっており、ユーザーはそれを構成操作のために使用する。その上、パラメータの一部はグループ化されるが、他方、一部は単独で表示され、通常、1つの装置に対して、単一カラム内に垂直にリストされた100を超えるパラメータがあるので、ユーザーが一括転送中に構成および送信したい正しいパラメータを見つけるのは非常に困難であり得る。この困難さは、フィールド装置内に同じ名前の複数の異なるフィールド装置パラメータがある場合に深刻になり得る。
【課題を解決するための手段】
【0011】
複数のフィールド装置を構成するためのコンピュータ実装システムおよび方法は、ユーザーが装置パラメータ編集および一括転送のための装置パラメータのマーク付けの両方を簡単で容易な方法で実行するのを可能にする。具体的には、本システムおよび方法は、ユーザーが個々のフィールド装置パラメータに関して表示して構成変更を行い、かつ一括転送状態を表示して変更するのを可能にし、同時に、これらのパラメータが属しているかまたは関連するフィールド装置構成要素に関する何らかの文脈情報をユーザーに提供する。本システムおよび方法は、ユーザーが構成作業を単純で周知の形式で実行するのを可能にするが、表示されたフィールド装置パラメータが関連する様々なフィールド装置構成要素の文脈表示を含む、典型的または標準的な構成画面をユーザーに提供し得る。この機能は、別個のアプリケーションまたは画面に行く必要なく、ユーザーが個々のパラメータの一括転送状態を表示および変更するのも可能にする。従って、本明細書で説明するシステムおよび方法は、ユーザーがフィールド装置パラメータに対する構成作業を実行して、そのフィールド装置パラメータが関連するフィールド装置構成要素に関する文脈情報を提供するシステム内で、これらの構成変更を一括転送のために設定するのを可能にし、それにより、ユーザーが一括転送のための構成作業を正しく実行するのを容易にする。その上、本明細書で説明するシステムおよび方法は、構成作業をさらに容易かつ迅速に行うために、構成ユーティリティの構成画面内で様々なパラメータを見つける単純で理解し易い技法を、ダウンロードおよび通信回数を減らす方法で提供する。
【0012】
一事例では、プロセスプラント内でフィールド装置を構成する際に使用するための構成システムは、プラント内の複数のフィールド装置に対する構成情報を格納するデータベース、構成アプリケーションおよび一括転送アプリケーションを含む。構成情報は、複数のフィールド装置の各々に対して、複数のフィールド装置の各々に対する構成可能なフィールド装置パラメータのセット、および各フィールド装置に対するフィールド装置構成要素のセットの表示を含む。さらに、構成アプリケーションはデータベースにアクセスするためにプロセッサ上で実行して、複数のフィールド装置の選択された1つに関する構成情報を、ディスプレイ装置を介してユーザーに提供し、構成情報は、フィールド装置に対する、そのフィールド装置と関連付けられた複数のフィールド装置構成要素、ならびに各フィールド装置パラメータに対する、フィールド装置パラメータ名、編集可能なフィールド装置パラメータ値フィールド、およびそのフィールド装置パラメータと関連付けられた一括転送状態表示を含む、フィールド装置と関連付けられたフィールド装置パラメータのセットを含む。その上、構成アプリケーションはユーザーがユーザーインタフェースを介してフィールド装置構成要素の1つを選択するのを可能にして、フィールド装置パラメータが関連付けられる、フィールド装置構成要素の選択された1つに関連した複数のフィールド装置パラメータを識別する情報を表示するディスプレイを作成する。追加として、構成アプリケーションは、ユーザーが、フィールド装置パラメータ値フィールド内のフィールド装置パラメータ値を変更し、同時に、編集されたフィールド装置パラメータの一括転送状態表示を見るのを可能にする。さらになお、一括転送アプリケーションは、一括転送状態が一括転送に加わるために設定されているフィールド装置パラメータの各々のパラメータ値フィールド内のパラメータ値をフィールド装置にダウンロードする。
【0013】
構成アプリケーションは、ユーザーが特定のフィールド装置パラメータのフィールド装置パラメータ値フィールド内のフィールド装置パラメータ値を変更する場合、特定のフィールド装置パラメータの一括転送状態表示をその特定のフィールド装置パラメータが一括転送操作に対して設定されていることを示すように自動的に設定し得る。同様に、構成アプリケーションは、ユーザーが、特定のフィールド装置パラメータに対するフィールド装置一括転送状態表示とやり取りして、その特定のフィールド装置パラメータの一括転送状態を変更するのを可能にし得る。
【0014】
一事例では、構成アプリケーションは、フィールド装置構成要素の複数のものの表示を含む第1の画面を表示して、ユーザーがそのフィールド装置構成要素の表示の1つを選択するのを可能にし、フィールド装置構成要素の表示の1つの選択に応答して、その選択されたフィールド装置構成要素に関連した複数のフィールド装置パラメータを表示する。ここで、構成アプリケーションは、フィールド装置構成要素の表示の1つの選択に応答して、その選択されたフィールド装置構成要素に関連していないフィールド装置パラメータを表示することなく、選択されたフィールド装置構成要素に関連したフィールド装置パラメータのセットを表示し得る。構成アプリケーションは、フィールド装置構成要素の複数のものの表示を表示し、フィールド装置構成要素の異なるものの各々の選択に応答して、フィールド装置パラメータの異なるセットをディスプレイを介してユーザーに提示し得る。
【0015】
別の事例では、構成アプリケーションは、各画面がフィールド装置構成要素の異なるものと関連付けられたフィールド装置パラメータを含む、第1のセットの画面、およびフィールド装置構成要素のいずれとも関連付けられていないパラメータを含む第2の画面を表示する。構成アプリケーションは、第1のセットの画面内に、フィールド装置に対する装置記述によって定義されるとおり、フィールド装置構成要素の異なるものと関連付けられたフィールド装置パラメータを表示し得る。追加として、構成アプリケーションは、第1のセットの画面内の各画面がフィールド装置構成要素の異なるものと関連したフィールド装置パラメータを含んだ、第1のセットの画面、および第1のセットの画面のいずれにも表示されていないフィールド装置に対する他のフィールド装置パラメータの全てを含む第2の画面を表示し得る。
【0016】
所望であれば、構成アプリケーションは、フィールド装置に対するフィールド装置パラメータを表示するために使用されるビューの選択可能なセットを表示して、ユーザーがビュー間で切り替えるのを可能にする。フィールド装置パラメータを表示するために使用されるビューの選択可能なセットは、フィールド装置に対する装置記述によって定義されるとおりにフィールド装置パラメータを表示する第1のビューおよび第1のビューに含まれていない他の全てのフィールド装置パラメータを表示する第2のビューを含み得る。ビューの選択可能なセットは、一括転送操作に加わるように現在設定されているフィールド装置パラメータの全てを示す第3のビューも含み得る。
【0017】
いずれの場合でも、フィールド装置構成要素は、センサーなどの、物理的構成要素、もしくはディスプレイ構成要素、診断構成要素、機能ブロック構成要素、および出力構成要素などの、論理的構成要素、または物理的および論理的構成要素の任意の組合せを含み得る。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1】文脈的一括転送構成操作を備えた構成システムが使用できるいくつかのインテリジェントフィールド装置を採用するプロセス制御および監視システムの線図である。
図2】本明細書で説明する一括転送構成システムを使用して複数のフィールド装置上で一括転送操作をセットアップするために資産管理システムとやり取りするオペレータの線図である。
図3】文脈的一括転送構成操作を備えた構成システムを使用してインテリジェントフィールド装置の一括構成を行う方法の流れ図である。
図4】文脈的一括転送構成操作を備えた構成システムを使用して複数のフィールド装置に適用できる構成テンプレートをユーザーが定義できるようにするユーザーインタフェースのスクリーンショットである。
図5】文脈的一括転送構成操作を備えた構成システムを使用して、ユーザー構成と1つ以上の個々のフィールド装置との間のマッピングをユーザーが生成できるようにするユーザーインタフェースのスクリーンショットである。
図6】ユーザーが複数のフィールド装置上で一括転送操作を実行できるようにする構成ユーティリティによって提供されるユーザーインタフェースのスクリーンショットである。
図7】インテリジェントフィールド装置構成情報を検証および/または確認する方法の線図である。
図8】ユーザーがフィールドパラメータまでナビゲートして変更し、これらの変更を一括転送操作のためにセットアップできるようにする既知の構成システムのスクリーンショットである。
図9】構成ユーティリティにより、文脈的一括転送構成操作を提供するレイアウトビュー構成画面の形式で提供されるユーザーインタフェースのスクリーンショットである。
図10】構成ユーティリティにより、文脈的一括転送構成操作を提供する他のパラメータビュー構成画面の第1の例の形式で提供されるユーザーインタフェースのスクリーンショットである。
図11】構成ユーティリティにより、フィールド装置内のFoundation Fieldbus機能ブロックに関連した文脈的一括転送構成操作を提供する他のパラメータビュー構成画面の第2の例の形式で提供されるユーザーインタフェースのスクリーンショットである。
図12】構成ユーティリティにより、文脈的一括転送構成操作を提供する送信するパラメータ構成画面の形式で提供されるユーザーインタフェースのスクリーンショットである。
図13】構成作業中、第1のタイプのフィールド装置パラメータデータ取得中に使用され得る、構成ユーティリティによって提供されるユーザーインタフェースのスクリーンショットである。
図14】構成作業中、第2のタイプのフィールド装置パラメータデータ取得中に使用され得る、構成ユーティリティによって提供されるユーザーインタフェースのスクリーンショットである。
図15】1つ以上のビット列挙型パラメータから成るフィールド装置パラメータを示す、構成ユーティリティによって提供されるユーザーインタフェース例のスクリーンショットである。
図16図2に関して例示した資産管理システムが具現化され得る1つの例示的なコンピューティング環境の線図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
構成システムは一般に、同じタイプの複数のインテリジェントフィールド装置に対して構成情報を定義するテンプレートまたは汎用構成を提供し、一括転送操作を使用して、そのテンプレートを1つ以上の連結されて立ち上げられたインテリジェントフィールド装置または仮想装置(すなわち、プロセスプラントプロジェクト中に確立されるプレースホルダー)に適用する方法を提供する構成ユーティリティを含む。重要なことには、構成システムは、ユーザーがフィールド装置パラメータ変更を構成するのを可能にし、同時に、フィールド装置に関する文脈情報を表示して、それにより構成作業中に、ユーザーが適切なフィールド装置パラメータを見つけて構成するのを支援する。本明細書で提供する実施形態はそれに応じて、ユーザーが資産管理システムを採用して、複数のインテリジェントフィールド装置を実質的に同時に構成し、それと同時に構成データを一括転送操作でフィールド装置に対してマークを付けるか、または適用する方法を提供する。かかるテンプレートを採用することにより、ユーザー企業標準が容易に定義されて、プロセスプラントユニットにわたって、プラント全体にわたって、または企業全体にわたって実装できる。
【0020】
図1は、本明細書で説明する構成システムの実施形態が使用できるプロセス制御および監視システム10の線図である。図1のプロセス制御および監視システム10は、各々が画面およびユーザー入力装置を含むユーザーインタフェースを有する、1つ以上のホストワークステーションまたはコンピュータ13(任意の適切なコンピューティング装置を含み得る)に結合された1つ以上のプロセスコントローラ11を含む。プロセスコントローラ11は、適切な入力/出力カードまたはモジュール30を通してインテリジェントフィールド装置16~28にも結合される。プロセスコントローラ11は、例えば、分散プロセスコントローラ、PLCなどの、任意の適切なタイプのプロセスコントローラであり得る。図1に例示するプロセスコントローラ11および他の通信インタフェース装置30は、例えば、イーサネット(登録商標)接続または任意の適切な通信プロトコルを使用する任意の他の適切なデータ通信ハイウェイを介して、ホストワークステーション13に通信可能に結合される。同様に、プロセスコントローラ11および通信インタフェース装置30は、適切なスマート通信プロトコル、例えば、FOUNDATION(商標)Fieldbusプロトコル(例えば、フィールド装置19~22)、HART(登録商標)プロトコル(例えば、フィールド装置16~18)、WirelessHART(登録商標)プロトコル(例えば、フィールド装置23~28)など、を使用して、インテリジェントフィールド装置16~28に通信可能に結合される。デジタル通信ネットワークの追加の例には、MUXネットワーク、無線ゲートウェイネットワーク、モデムネットワーク、または任意の他の適切なデジタル通信ネットワーク上の通信を含む。
【0021】
インテリジェントフィールド装置16~28は、例えば、プロセス変数送信機、バルブ、ポジショナなどの、任意の適切なタイプおよび/またはブランドのインテリジェントフィールド装置であり得る。入力/出力カードまたはモジュール30は、標準プロセス通信プロトコルに従う任意の適切なタイプの装置であり得る。例えば、1つのI/Oカード30Aは、HART(登録商標)プロトコルに従ってインテリジェントフィールド装置16、17、および18と通信するHART(登録商標)I/Oカードであり得る。追加として、別のI/Oカードまたはモジュール30BはFOUNDATION(商標)Fieldbusカードであり得、プロセスコントローラ11がFOUNDATION(商標)Fieldbusプロトコルに従ってインテリジェントフィールド装置19、20、21、および22と通信するのを可能にする。同様に、別のI/Oカードまたはモジュール30Cは、WirelessHART(登録商標)プロトコルに従ってインテリジェントフィールド装置23~28と通信するWirelessHART(登録商標)ゲートウェイであり得る。
【0022】
プロセスコントローラ11は各々、1つ以上のプロセス制御ルーチン(メモリ内に格納された)を実装または監督して、インテリジェントフィールド装置16~28およびホストコンピュータ13と通信してプロセスを任意の所望の方法で制御する1つ以上のプロセッサを含む。従って、プロセスコントローラ11および関連付けられた通信インタフェースは、ワークステーション13がインテリジェントフィールド装置16~28を介してプロセス10とやり取りするのを可能にする。そこで、またはそれらと共に採用されたプロセスコントローラ11および任意のI/Oモジュール30は、複数のフィールド装置との通信が実行される1つの例示的な環境として示されている。しかし、本明細書で説明する構成システムは、複数のインテリジェントフィールド装置とのデジタル通信が任意の適切な通信インタフェース(複数可)を通して可能な任意の環境で使用できる。
【0023】
その上、図1に例示するように、プラント10は、プラントから、ならびにプラント10またはプラント10内の装置を構成および制御する際に使用するためのワークステーション13から、データを収集する、例えば、構成データベース、ヒストリアンなどの、1つ以上のデータベース32を含むことができる。さらになお、1つ以上の構成アプリケーション、ユーティリティ、またはシステム34は、ワークステーション13(またはそれに接続されたサーバー36)のメモリ内に格納でき、以下でさらに詳細に説明するものなどの構成作業を実行するために、ワークステーション13(またはそれに接続されたサーバー36)の1つ以上のプロセッサ上で実行できる。
【0024】
図2は、一括フィールド装置構成操作を実行するために資産管理システム200(一般に、図1のワークステーション13、構成およびヒストリアンデータベース32、サーバー36など、の1つ以上内で実装され得る)とやり取りするユーザー202の線図を示す。資産管理システム200は一般に、ユーザー202と、プロセス制御および監視システム10(図1)の個々のインテリジェントフィールド装置との間の高レベルなやり取りを提供するために、1つ以上のワークステーション13上で実行する1つ以上のソフトウェアアプリケーションを含む。かかる高レベルなやり取りは、プラント10内で診断、保守、構成などの作業を実行することを含み得る。ワークステーション13は、ローカルで実行する1つ以上の資産管理システムアプリケーションを有し得るが、ユーザーは、データ通信ネットワークを経由して資産管理システム200とリモートでやり取りし得る。従って、ワークステーション13のところに座っているユーザー202は、ユーザー202の物理的な位置に関係なく、インテリジェントフィールド装置204(図1のフィールド装置16~28のいずれかであり得る)のセットに対して様々な高レベル機能を実行するために、資産管理システム200とやり取りできる。
【0025】
一般に、ユーザー202は、ユーザー構成プロセスを生成する(206)ことができ、そこで、ユーザーは、参照番号208で図示するように、インテリジェントフィールド装置のテンプレート/ユーザー構成およびインスタンスを提供する。ユーザー構成は、他の装置構成のためのモデルとして使用するためにユーザーによってカスタマイズされた装置パラメータのセットである。追加として、ユーザー202は、「ダウンロードなし」リストおよび「照合なし(no reconcile)」リストなどの、追加の入力を提供できる。これらのリストは、一括操作の適用の対象外であり得るインテリジェント装置パラメータのリストである。一旦、ユーザー202が必要な情報を提供すると、ユーザー構成は構成データベース(図1の構成データベース34など)内に任意の適切な形式で格納される。図2に例示するシステムでは、ユーザー構成は資産管理システデータベース210内に格納される。次に、ユーザー202は、定義されたユーザー構成に対してマッピングを定義する。このマッピングは、ユーザー構成をインテリジェントフィールド装置の個々の装置タグまたは他の識別子にリンクするファイルまたは他の適切なデータ構造である。この操作は図2の参照番号212で例示される。その後、ユーザー202(または別のユーザー)はその構成を使用して、構成およびマッピングによって指定されたフィールド装置の様々なものに対してフィールド装置パラメータ値を指定、設定、または変更し得る。次に、ユーザー202は、ブロック214で例示される一括転送またはダウンロード操作を実行して、新しいパラメータ値をフィールド装置に適用する。
【0026】
図2に例示するシステムでは、一括操作はユーザー構成情報の複数のフィールド装置への一括転送である。一括操作は、ダウンロードなし/照合なしリスト216、ブロック212で生成されたマッピングファイル、および資産管理データベース210に格納されているような定義されたユーザー構成データを入力として取る。しかし、本明細書で説明する構成システムは、データベース210が適切な制御システムのデータベースとなるように、実装できる。一括転送プロセス214は次いで、出力として、同様に好ましくは資産管理データベース210(例えば、図1の構成データベース34)内に格納される、いくつかのユーザー構成と装置タグのマッピング218を提供する。追加として、一括転送ユーティリティ214は、ユーザー構成データをプロセスコントローラ11内の1つ以上のプレースホルダー220に転送し得る。これらのプレースホルダーは構成データを格納し得、コントローラ11は構成データを、後で、または適切な時に標準的なコントローラ通信を介して適切なフィールド装置にダウンロードし得る。最後に、ブロック222で例示するように、ユーザー202は、装置立上げプロセスに関与する。この操作が生じると、資産管理システム200は格納されたユーザー構成と装置タグのマッピングを資産管理データベース210から受信して、そのユーザー構成情報を、マッピング218内に記載された装置タグと一致する装置タグを有するインテリジェントフィールド装置(例えば、図1の装置16~28)に自動的に適用する。このようにして、ユーザー202は、かなりの数のフィールド装置を、各インテリジェントフィールド装置16~28に個々に対処する必要なく、自動的に、または同時に構成するプロセスに関与できる。
【0027】
図3は、本明細書で説明する構成システムを使用してインテリジェントフィールド装置の一括構成を行う方法の流れ図を示す。方法240はブロック242から始まり、そこで、ユーザー(ユーザー202など)はユーザー構成テンプレートを生成する。テンプレートを作成する際に、ユーザー202は、適切な企業標準を個々の処理プラントユニットにわたって、処理プラント全体にわたって、または企業全体にわたって容易に定義して実装できる。ブロック244で、ユーザー202は、ブロック242で定義したテンプレートまたは複数のテンプレートの1つ以上のインテリジェントフィールド装置へのマッピングテーブルを生成する。インテリジェントフィールド装置は、装置タグまたは何らかの他の適切な識別子などの、任意の適切な識別子によって指定できる。追加として、マッピングは、Microsoft Excelスプレッドシート、または任意の他の適切なデータ構造などの、任意の適切な形式で格納できる。次に、ブロック246で、構成システムは、ユーザー入力に応答して、または定期的に、もしくは事前に予定した時間に、資産管理システム200に対する構成データベース内に格納されたような構成情報の一括転送を開始する。ブロック248で、フィールド装置の一括立上げが実行され、各個々のフィールド装置は、そのそれぞれのインテリジェントフィールド装置にマッピングされるユーザーテンプレート内に格納された構成情報を提供される。フィールド装置の一括立上げは同時に起こり得るが、一括操作が各インテリジェントフィールド装置を通る際にさらなるユーザーやり取りが要求されない限り、連続しても起こり得る。従って、ユーザー202の観点からすれば、インテリジェントフィールド装置の一括立上げまたは構成を実行するための単一のコマンドは、指定されたインテリジェントフィールド装置上で並行して、または連続してのいずれかで、自動的に実行される操作となる。
【0028】
図4は、本明細書で大まかに説明するような構成システムまたはユーティリティに従うか、または使用して、ユーザーが1つ以上のユーザー構成を生成するのを可能にするユーザーインタフェース250のスクリーンショットを示す。ユーザーインタフェース250は、ユーザー構成名列252を有し、その下に2つの別個のユーザー構成がリストされている。具体的には、uc1およびuc2が図4に示されている。追加として、ダイアログボックス254は、ユーザーが選択されたユーザー構成(この場合uc2)に対してブロック転送を構成するのを可能にすると例示されている。いくつかのフィールド装置パラメータ、およびかかるパラメータに対して値を受け取るウィンドウ256が例示されている。ユーザーが一括転送に対するユーザー構成を入力しているか、または別の方法で構成した後、ユーザー構成はボタン258で保存され得る。
【0029】
図5は、本明細書で説明する構成システムまたはユーティリティを使用して実行できるようなユーザー構成の装置タグへのマッピングのスクリーンショット260を示す。スクリーンショット260には、いくつかのユーザー構成が列262に記載されており、他方、いくつかの装置タグが列264に記載されている。図5に例示するマッピングでは、各行(行番号2など)は、指定されたユーザー構成とリストされた装置タグとの間の関連付けを提供するか、または定義する。例えば、強調された行7では、ユーザー構成「UC_Name_1」が「Device_Tag_6」と関連付けられている。しかし、前述のとおり、1つ以上のインテリジェントフィールド装置と所与のユーザー構成との間のマッピングは、任意の適切な形式で提供できる。図5に例示するシステムでは、マッピングは、米国ワシントン州レッドモンドのMicrosoft Corporationから入手可能な商品名称Excelの下で販売されるような、スプレッドシートなどの文書で提供される。
【0030】
図6は、ユーザーが構成ユーティリティまたはシステムを使用して複数のフィールド装置上で一括操作を開始するのを可能にするユーザーインタフェースの図式的スクリーンショット270を示す。スクリーンショット270は、AMSスイート:インテリジェントデバイスマネージャ273によってサポートされる様々なインテリジェントフィールド装置をリストするか、または別の方法で列挙する「装置エクスプローラ」ウィンドウ272を含む。図6に例示するように、これらのインテリジェントフィールド装置は、プラント位置、個々のプラント、および個々の機器に基づいて、階層的に(ナビゲーションペインまたはプラントナビゲーション階層275内)列挙できる。言うまでもなく、特定のフィールド装置を見つけるか、または探す他の方法が同様に、または代わりに使用できる。スクリーンショット270は、同じタイプの複数のインテリジェントフィールド装置の一括立上げを開始するために提供されるダイアログウィンドウ274も例示する。ダイアログウィンドウ274は、様々なフィールド装置の1つ以上の定義されたユーザー構成テンプレートへのマッピングを含むファイルを指定するファイル名フィールド276を含む。追加として、ダイアログウィンドウ274は、マッピング情報を有するファイル内のワークシートを定義するワークシート名フィールド278を含み得る。しかし、前述のとおり、任意の適切なデータ構造またはファイル形式がマッピング機能に対して使用できる。追加として、フィールド280は、除外するマッピングの部分をユーザーが定義するのを可能にするために提供される。例えば、行1はヘッダを含み得、従って、ユーザー構成およびフィールド装置マッピングを含んでいない。それに応じて、開始行を行2として定義することにより、行1を一括操作の対象外とすると、操作の強固な実行を確実にする。ダイアログウィンドウ274は、装置タグなどの、特定のインテリジェントフィールド装置識別子を含むファイル276のフィールド278内に指定されたワークシート内の特定の列をユーザーが示すのを可能にする装置列フィールド282も含む。同様に、フィールド284は、ユーザーがユーザー構成列を指定するのを可能にする。図6に示す例では、ユーザー構成列は、列Aとして選択され、他方、装置列は列Bとして選択される。図5のスクリーンショット260を再度参照すると、ユーザー構成情報が列Aに記載されており、他方、装置タグ情報が列Bに記載されている。追加として、スクリーンショット260に例示するワークシートの行1はヘッダ情報を含み、従って、操作中に実行されるべきでない。その結果、ダイアログボックスまたはウィンドウ274に入力された一括転送情報は、図5に関して例示したマッピングファイルに適している。
【0031】
図7は、本発明の実施形態に従い複数のインテリジェントフィールド装置上で一括検証および/または妥当性確認を実行する方法の線図である。方法300が報告ツール302によって実行を開始する前に、ブロック303に記載するように、いくつかの予備ステップが必要とされる。具体的には、1つ以上のユーザー構成が、1つ以上のそれぞれの個々のインテリジェントフィールド装置に関して定義される必要がある。さらに、各インテリジェントフィールド装置は、ユーザー構成にマッピングされる必要がある。その上、ユーザー構成がマッピングされたインテリジェントフィールド装置に適用されるべきであり、インテリジェントフィールド装置はユーザー構成に従って立ち上げられるべきである。言うまでもなく、このフィールド装置定義、テンプレート定義、およびマッピング情報の全てが構成データベース34内に格納される。
【0032】
当然のことながら、報告ツール302は、インテリジェントフィールド装置が、各それぞれのインテリジェントフィールド装置に対して指定されたユーザー構成に従って構成されているかどうかをユーザーが検証するための効率的な方法を提供する。従って、ユーザーは、かかる検証を提供するために各インテリジェントフィールド装置と個別にやり取りする必要がない。理解され得るように、従来型の方法を使用して数百または数千さえのインテリジェントフィールド装置に対して装置構成設定を検証することは非常に時間がかかる。その結果、方法300を採用すると、かかる検証を提供するために必要な時間を大幅に削減する。
【0033】
方法300は、ブロック304から始まり、そこで、ユーザーは、資産管理システム内で定義される1つ以上のユーザー構成を選択する。前述のとおり、これらのユーザー構成は、ユーザーによって定義されて、典型的には資産管理データベース210(例えば、図1の構成データベース32)内に格納される。ブロック306で、報告ツール302は、1つ以上の選択されたユーザー構成の構成データおよびマッピングされた装置を資産管理システムからエクスポートする(この構成データは、以下でさらに詳細に説明する構成画面を使用して、ユーザーによって適用または指定され得る)。ブロック308で、構成データは、報告データベース310、または他の適切な記憶装置にインポートされる。代替として、構成データはライブのフィールド装置から取得されて、XMLなどの、標準化されたフォーマットにインポートされ得る。ブロック312で、各個々のインテリジェントフィールド装置の構成データが、適用可能なユーザー構成テンプレート内で指定されたものと比較されて、相違および/または誤設定を識別する報告が生成される。ブロック314で判断されるように、誤設定が存在する場合、ユーザーは、ブロック316で、指定されたインテリジェントフィールド装置上で装置構成設定を訂正するように促される。かかる訂正が実行された後、報告ツール302は、線318で例示されるように、ブロック304に戻ることによって方法300を繰り返す。
【0034】
ユーザーまたは構成エンジニアが、前述のとおり、ユーザー構成、フィールド装置マッピングなどを定義することによって構成システムをセットアップした後に、ユーザーまたは構成エンジニアが、構成データベース内の一括構成情報の全てを保存されたとおりにテストした後、構成システムは、同じか、または異なるユーザーがその後、個々のフィールド装置に対する構成データを変更して、これらの変更を一括転送またはダウンロードに対して設定するのを可能にする。具体的には、特定のフィールド装置のフィールド装置パラメータの1つまたは2、3だけが変更される場合に、フィールド装置パラメータの全てを再ダウンロードすることは不都合で非常に時間がかかるであろう。その結果、ユーザーはまず、フィールド装置内の1つ以上のパラメータに対する構成データを変更する必要があり、次いで、それらのパラメータにマークを付けて一括転送操作に含まれるようにする必要がある。
【0035】
前述のとおり、一括転送操作を可能にする既知または現在の構成ユーティリティは、ユーザーが、第1の従来型の構成画面もしくは画面のセット内で特定のフィールド装置に対する構成データを変更し、次いでその編集したフィールド装置パラメータを別個の一括転送ユーティリティ内で一括転送のためにマークを付けるのを可能にするように動作する。この場合、構成システムは、ユーザーが特定のフィールド装置に(例えば、図6のナビゲーション階層275を使用して)ナビゲートして、構成変更のためにフィールド装置を選択するのを可能にする従来型の構成システムをユーザーに提供する。この時点で、構成ユーティリティは、選択されたフィールド装置と関連付けられた様々なフィールド装置パラメータをリストする構成画面をユーザーに提供して、ユーザーがそれらのパラメータ値に対して変更を行うのを可能にする。
【0036】
しかし、一括転送に対して編集したパラメータを構成するために、ユーザーは別個の一括転送ユーティリティを引き出すか、または開いてこの機能を実行する必要がある。図8は、ユーザーが1つ以上のパラメータを一括転送操作に含めるように構成できるようにするかかる利用可能な一括転送構成ユーティリティによって生成されたスクリーンショット例330を示す。具体的には、この場合、ユーザーは、装置階層全体をスクロールして特定のHART装置(644温度送信機Rev9)を選択して、一括転送のための構成ユーティリティを選択する必要があった。この場合、一括転送構成ユーティリティは画面330に、タブビュー332にリストされた装置パラメータの全てを提供した。フィールド装置パラメータの一部は上位で一緒にグループ化されるが、フィールド装置パラメータの一部は、グループ化されたパラメータの下のリストに単独で提示される。一般的に、パラメータのグループ化は、パラメータが製造業者によって提供された装置記述から取得される方法によって判断され得る。
【0037】
ここで、ユーザーが、特定のパラメータを一括転送プロセス中に送信されるように構成したい場合、ユーザーはこのパラメータを、画面またはビュー332内の全ての装置パラメータをスクロールすることによりこのパラメータを見つけ、一括転送状態アイコン334を選択し(切り替え)て装置パラメータを一括ダウンロードまたは転送のためにマークを付ける必要がある。しかし、この一括転送構成ユーティリティの使用はユーザーにとって困難である。具体的には、装置パラメータのグループ化はしばしば一般的でユーザーにとって簡単ではない。そのため、ユーザーは典型的には、構成ユーティリティの構成画面と一括転送のための構成画面との間で切り替えて、一括転送画面内の対象のパラメータが一括転送に対してマークを付ける正しいパラメータであることを検証する必要がある。しかし、追加として、装置が多数のパラメータ、例えば、100を超えるパラメータを有する場合、図8の一括転送画面330内のフィールド装置パラメータの全てをブラウズすることは困難である。さらになお、ユーザーは、一括転送画面またはユーティリティを使用してパラメータのこの状態を検証する必要があるので、ユーザーはどのパラメータが一括転送のためにマークを付けられたかをチェックするのが困難である。追加として、ユーザーは、パラメータを変更し、次いでその編集したパラメータを一括転送操作で送信したい場合、パラメータ値を変更し(例えば、構成画面内で)、次いで一括転送画面内で一括転送状態ボタンまたはアイコン334をクリックして、そのパラメータを一括転送のために設定することを含む、2つの動作を実行する必要がある。
【0038】
従って、一括転送を使用する現在、既知の構成ユーティリティの操作の一例として、ユーザーはまず、装置テンプレートの構成画面を開き、装置に対するナビゲーションペイン内の正しい位置までナビゲートして、構成画面内の正しいページにナビゲートし、次いで対象のフィールド装置パラメータまでナビゲートする。ユーザーは次いで、装置パラメータの値フィールドを変更し、それは、構成ユーティリティにそのパラメータを「編集済み」としてマークを付けさせ、装置画面上の保存および取り消しボタンをユーザーに対して提供させる。ユーザーは、例えば、構成を構成データベースに保存するために、保存ボタンを選択し得る。しかし、この時ユーザーは、一括転送のための構成ユーティリティを開く必要があり、変更したパラメータを検索するために、図8に示すようなパラメータリスト全体にわたってスクロールする必要があり、次いで、一括転送のための構成画面内で対象のパラメータの一括転送状態アイコン334を変更する必要がある。パラメータは次いで、編集済みとしてマークを付けられて、ユーティリティは保存および取り消しボタンを装置画面上に提供する。再度、ユーザーは保存ボタンを選択し、ここでパラメータを一括転送に対してマークを付け、それを、このパラメータが一括転送操作の開始時に一括転送操作で送信されるような方法で、構成データベースに保存する。当然のことながら、このプロセスは時間がかかり、飽き飽きする。
【0039】
これらの問題を軽減または緩和するために、本明細書で説明する新しい構成ユーティリティは、構成データ取得を管理して、1つ以上の構成画面を、ユーザーがもっと容易に装置パラメータまでナビゲートして見つけ、編集して一括転送のためにマークを付けるのを可能にする方法で提示する。より具体的には、この新しい構成ユーティリティは、ユーザーが各かかるフィールド装置パラメータに対する一括転送状態を容易に見て変更できるようにすることに加えて、様々なフィールド装置パラメータに関する情報を、フィールド装置構成要素データなど、これらのパラメータが見つかるフィールド装置に関する何らかの文脈情報と共に、提示する。フィールド装置文脈情報は、様々なフィールド装置パラメータが属するフィールド装置の構成要素(部分要素)に関する情報を含み得、それによりユーザーがもっと容易に正しいフィールド装置パラメータを見つけて編集して、一括転送のためにマークを付けられるようにする。
【0040】
一般的な意味では、新しい構成ユーティリティは、もっと標準的な構成画面を提供する標準的な構成ユーティリティと一括転送のための構成ユーティリティを、ユーザーが編集のために正しいフィールド装置パラメータを見つけて、それらのパラメータを一括転送のためにマークを付け、一括転送のためにマークを付けられているパラメータを見るのをもっと容易にする方法で組み合わせる。一般に、新しい構成ユーティリティでは、フィールド装置に対するフィールド装置パラメータの様々なものは、DDレイアウトに従ってグループ化され、そのため、レイアウトビューにおいて、ユーザーは依然として典型的なレイアウト画面またはビューを見て、他のフィールド装置パラメータで埋め尽くされることなく、どのパラメータに一括転送のためにマークを付けたいかが正確に分かるであろう。この操作を達成するために、構成ユーティリティは、各フィールド装置に対して、あるフィールド装置パラメータに、そのフィールド装置パラメータがどのフィールド装置構成要素と関連するかの文脈情報を提供することによって、ユーザーに馴染んだ経験を与えるレイアウトビューを提供する。一般に、文脈情報は、異なるフィールド装置構成要素および各かかる構成要素に関連した主なフィールド装置パラメータを定義する装置DDに基づいて、提供され得る。しかし、追加のフィールド装置パラメータのリストもレイアウトビュー内で提供する代わりに、構成ユーティリティは、レイアウトビュー内にないフィールド装置パラメータの全てを含む「他のパラメータ」ビューを提供する。この他のパラメータビューは、フィールド装置の特定の構成要素もしくは部分要素と関連付けられていない可能性があるマイナーであるか、またはあまり使用されていないフィールド装置パラメータをユーザーがもっと見つけやすくする。さらになお、構成ユーティリティは、一括転送に対して現在マークを付けられているパラメータの全てを見直す(および変更する)ためにユーザーによって使用できる「送信するパラメータ」ビューを提供し得る。これらのビューおよび操作の一部として、構成ユーティリティは、フィールドパラメータの値がいずれかのビューで、すなわち、レイアウトビューまたは他のパラメータビュー内で、変更される場合、「IsMarkedForBulkTransfer」すなわち一括転送状態の値を自動的に真に設定し得る。ユーザーは依然として、IsMarkedForBulkTransferまたは他の一括転送状態を、いずれかのビュー内で容易に見える一括転送状態アイコンまたはボタンをクリックすることにより、手動で変更する機能を有する。
【0041】
新しい構成ユーティリティによって提供される様々なビューの例が図9~12に示すスクリーンショットで例示されている。具体的には、図9は、本明細書で説明する構成ユーティリティによって、大まかに前述したレイアウトビューの一部として提供され得るスクリーンショット400を例示する。具体的には、スクリーンショット400は、図8に例示する644温度送信機Rev9フィールド装置に対する構成可能なフィールド装置パラメータの様々なものを例示する。
【0042】
一般に、構成ユーティリティ(図1のアプリケーションまたはユーティリティ34のいずれかであり得る)は、ユーザーが構成のために所望のフィールド装置までナビゲートできるナビゲーション画面を提供する。ナビゲーション画面は、様々な異なるレベルまたは選択をプラント階層(図6のナビゲーション階層275に例示するような)内に含み得、このナビゲーション階層は、プラント(2つ以上のプラントが利用可能な場合)、領域(各プラントの)、ユニット(各領域内の)、装置(各ユニット内の)、コントローラなどを含み得る。言うまでもなく、任意の所望の階層、または所望のフィールド装置を見つけるために構成データベース全体にわたってスクロールする方法が提供されるか、または使用され得る。ユーザーが構成のために特定のフィールド装置を選択する場合、構成ユーティリティは、図9に例示するような、一括転送のための構成装置画面400を提供し得る。図9に示すように、構成ユーティリティは、特定の装置に対して装置画面400を生成し、画面400は、ナビゲーションペイン402、タブのセット404、および表示ペイン406を含む。この場合、タブはレイアウトビュータブ404A、他のパラメータタブ404B、および送信するパラメータタブ404Cを含む。構成ユーティリティは、選択される特定のタブ404に基づいて、表示ペイン406内に情報を提供する。
【0043】
図9に示す例では、レイアウトビュータブ404Aが選択され、この選択の結果として、構成ユーティリティは、主なフィールド装置構成要素の各々に対して1つの、サブタブ410を提供する。一般的に、フィールド装置は、1つ以上の主要な構成要素、例えば、センサー、ブロック、計算された出力、診断、アラーム、ディスプレイ、またはフィールド装置内の他の論理的もしくは物理的実体など、を含み得る。一般に、センサー、ブロックおよび他の論理装置構成要素などの、フィールド装置構成要素は、フィールド装置の装置記述(DD)内に定義され、これらの構成要素は、その装置の主要なフィールド装置パラメータを定義する。言い換えれば、これらの装置構成要素のフィールド装置パラメータは一般に、最もアクセスされて構成されるフィールド装置パラメータであり、これらのフィールド装置構成要素パラメータはレイアウトビュー内に提供される。図9の例では、レイアウトビューは、センサー1、センサー2、計算された出力、診断、アナログ出力、およびディスプレイ構成要素を含む、6つの特定のフィールド装置構成要素に対するサブタブを含む。言うまでもなく、他のフィールド装置構成要素は、図9のサブタブ410と同じ行内に示される矢印選択アイコンで利用可能またはアクセス可能であり得る。重要なことに、サブタブ410は、レイアウトビューが存在するフィールド装置構成要素のセットを定義することにより、選択されたフィールド装置に対するフィールド装置構成要素に関する文脈情報の第1の層を提供する。ユーザーは次いで、選択されたフィールド装置構成要素に制限された(関連した)フィールド装置パラメータを表示するために、フィールド装置構成要素サブタブ410のいずれかを選択できる。
【0044】
この例では、センサー1サブタブが選択され、そのため、構成ユーティリティは、表示ペイン406内に、センサー1構成要素と関連付けられている様々なフィールド装置パラメータを提供し、これらのパラメータに対する名前412、編集可能な値フィールド414、および一括転送状態アイコン416を含む。見やすくするために、図9のフィールド装置パラメータの2つだけが、参照番号412、414、および416でマークを付けられている。言うまでもなく、構成ユーティリティは、フィールド装置名、値および一括転送状態を構成データベースから構成テンプレートの一部として取得し得る。その上、レイアウトビューは、様々なセンサー1に関連したフィールド装置パラメータに関する文脈情報、例えば、センサー1に対するセットアップパラメータを示す別個のボックス、センサー1に対する送信機センサー照合(CVD)パラメータおよびセンサー1に対する測定パラメータなど、を表示ペイン406内にさらに含み得る。これらのグループ化またはボックスは、構成作業中に、ユーザーが特定のフィールド装置パラメータを見つけるのを支援するために、フィールド装置構成要素文脈情報の第2の層を提供する。
【0045】
当然のことながら、ユーザーはここで、選択したフィールド装置構成要素(この場合センサー1)に関連する、対象のパラメータ、または対象のパラメータのタイプを見つけるために表示ペイン406内をスクロールまたはナビゲートでき、新しい値をフィールド装置パラメータ値フィールド414に入力することによりそれらのフィールド装置パラメータの値を変更できる。言うまでもなく、構成ユーティリティは、ユーザーの入力を追跡し、ユーザーがフィールド装置パラメータの値を変更すると、構成ユーティリティは、編集されたパラメータに対する一括転送状態アイコンまたは変数416を自動的に変更して、そのパラメータが一括転送に対してマークを付けられていることを示す。構成ユーティリティは、編集されたフィールド装置パラメータに対する一括転送アイコン(すなわち、IsMarkedForBulkTransferアイコン416)を変更することにより一括転送状態アイコンにおいてこの変更を示して、そのパラメータが一括転送に対してマークを付けられていることを示し得る。図9の例では、一括転送状態アイコンは、下線の付いた矢印(そのパラメータは一括転送に対してマークを付けられていることを意味する)または線がその中を通っている円(そのパラメータは一括転送に対してマークを付けられていないことを意味する)のいずれかとして例示されている。従って、
【数1】
アイコンの付いた図9の表示ペイン406内のパラメータは編集されているか、編集され終わっていて、一括転送に対してマークが付けられている。フィールド装置パラメータの第1のものが編集され(て、一括転送に対して自動的にマークを付けられ)ると、構成ユーティリティは、ユーザーがその編集を保存または取り消すことができるように、保存および取り消しボタン420および422を装置画面400上に提供する。
【0046】
言うまでもなく、ユーザーは、表示ペイン406内の他のパラメータ値を変更し得、表示ペイン406内の他のサブタブ410によって指定された他のフィールド装置構成要素に切り替えて、これらのフィールド装置構成要素などと関連付けられたフィールド装置パラメータを表示して変更し得る。ユーザーが他のフィールドパラメータ値を変更すると、それらのフィールド装置パラメータに対するIsMarkedForBulkTransfer状態が一括転送に対して構成されるように変更され、変更されたフィールド装置パラメータの一括転送状態アイコン416が
【数2】
に設定されて、これらのパラメータが一括転送に対してマークを付けられていることを示す。所望であれば、ユーザーは、フィールド装置パラメータの一括転送状態を(例えば、一括転送アイコン416を選択することにより)切り替えて、フィールド装置パラメータの一括転送状態を、一括転送に含まれるか、または含まれないように、そのように希望する場合は変更し得る。
【0047】
ある時点で、レイアウトビュー内で(レイアウトビューのサブタブ410内にリストされているように)フィールド装置構成要素のいずれかに対するフィールド装置パラメータのいずれかに対して構成編集が行われた後、ユーザーは保存ボタン420を選択し、構成ユーティリティは、フィールド装置パラメータの各々の新しいデータおよび一括転送状態に対するマーク付けを構成データベースに保存する。この時点で、構成ユーティリティは、装置画面400上の保存および取り消しボタン420、422を除去するか、または隠す。
【0048】
当然のことながら、構成ユーティリティによって提供されるか、または生成される、図9の画面400などの、レイアウトビュー構成画面は、レイアウトビューで、フィールド装置パラメータの一括転送状態と共に、同じビュー内にフィールド装置構成要素文脈情報をユーザーに提供するので、ユーザーが構成しようとしている特定のフィールド装置パラメータをユーザーが容易に見つけるのを可能にする。この特徴は、ユーザーが、関心のある特定のフィールドパラメータを見つけるためにフィールド装置に対するフィールド装置パラメータのリスト全体にわたってスクロールする必要がないようにする。より具体的には、図9のものなどのレイアウトビューはタブ410を用いてフィールド装置構成要素に関する情報を含み、ユーザーが特定のフィールド装置構成要素(特定のセンサー、計算、診断機能、出力、機能ブロックなど)を掘り下げて、その構成要素と関連付けられたフィールド装置パラメータだけを見るのを可能にする。さらになお、構成ユーティリティは、図9の表示ペイン406内のボックスによって示されるように、表示ペイン406内の特定にタイプまたは機能(例えば、センサーに対する、セットアップ機能、測定機能など)に従い、特定のフィールド装置構成要素に関連したフィールド装置パラメータをグループ化し得る。言うまでもなく、異なるフィールド装置は、異なる物理的特徴(例えば、センサー、出力、制限、アクチュエータなど)および異なる論理的特徴(例えば、アラーム、計算、診断、ディスプレイなど)を含む異なる構成要素を有するので、サブタブ410内に提供される特定のフィールド装置構成要素および表示ペイン406内に提供されるパラメータタイプの特定のグループ化は、フィールド装置のタイプおよび識別に応じて異なる。さらになお、表示ペイン406内のサブタブ410およびボックスは、フィールド装置構成要素文脈情報を提供するとして例示されているが、これまたは他のフィールド装置構成要素文脈情報は、例えば、プルダウンメニュー、ナビゲーション階層内など、構成画面内の他の視覚的特徴を使用して提供できる。従って、例えば、表示されたパラメータが関連するフィールド装置構成要素は、例えば、図9の領域402内にナビゲーション階層で、または任意の他の方法で示され得る。
【0049】
前述のとおり、特定のフィールド装置構成要素に明確に関連していないか、またはレイアウトビュー内にリストされていないか、もしくは提供されていないフィールド装置構成要素に関連し得る、いくつかの、もしくは多数のフィールド装置パラメータさえあり得るので、特定のフィールド装置に対するフィールド装置パラメータの全てがレイアウトビュー内に提供されているわけではない。この場合、レイアウトビュー内に提供されていない装置パラメータ(すなわち、フィールド装置パラメータ値)を表示して変更するために、他のパラメータタブ404Bを、構成ユーティリティは提供し得、ユーザーは選択し得る。図10は、図9に例示する同じ装置に対する他のパラメータタブ404Bの下で、構成ユーティリティによって提供され得る装置画面430を例示する。この場合、図10に例示するように、構成ユーティリティは、レイアウトビュー内に提供も表示もされていないフィールド装置パラメータのリスト432を提供する。リスト432は、各かかるリストされたフィールド装置パラメータに対するパラメータ値名434、編集フィールド436および編集可能な一括転送状態アイコンまたはフィールド438を含む。
【0050】
図10の例では、ユーザーは一括転送のための構成装置画面430を開いており、レンダラペイン内で「他のパラメータ」タブ404Bを選択していて、フィールド装置リスト432内に構成ユーティリティによって現在、表示されている対象のフィールド装置パラメータのいずれにもナビゲートできる。ユーザーは、対象パラメータの編集ボックス436内で変更または新しい値を提供することにより、任意の対象パラメータの値を変更し得る。構成ユーティリティは次いで、一括転送状態アイコンまたはフィールド438を自動的に変更して、そのパラメータが編集されて一括転送に対してマークが付けられていることを示す。図10の例では、一括転送状態アイコン438は、関連付けられたパラメータが一括転送操作に含まれるか、または含まれないかを示すチェックが付けられているか、または付けられていない、チェックボックスとして例示されている。構成ユーティリティはまた、フィールド装置パラメータ値436またはフィールド装置一括転送状態438に対して編集が行われた場合はいつでも、装置画面430上の保存および取り消しボタン420、422を作成するか、または有効化(グレーイン)する。言うまでもなく、ユーザーは、要望どおりに、他のパラメータの値および一括転送状態を変更し得る。言うまでもなく、ある時点で、ユーザーは保存ボタン420を選択し得、構成ユーティリティは次いで、各フィールド装置パラメータに対する一括転送状態アイコンまたはフィールド438に従い、一括転送に対してマークが付けられているとして、新しいデータをデータソース(構成データベース)に保存する。この時点で、新しく編集されたパラメータがないので、構成ユーティリティは、装置画面430上の保存および取り消しボタン420、422を隠すか、またはグレーアウトする。
【0051】
ここで、図10の画面例430では、リスト432内に表示された他のパラメータは全て、選択されたフィールド装置内の単一のHART機能ブロックに関連することに留意されたい。この場合、フィールド装置の論理的構成要素である、単一のHART機能ブロックは、ナビゲーション階層または領域402内に例示されている。再度、この表示は、これらのパラメータの一括転送状態と共に、リスト432内に表示されているフィールド装置パラメータに関する文脈情報をユーザーに提供する。
【0052】
別の例として、図11は、異なるフィールド装置、例えば、センサーブロック、トランスデューサブロック、高度診断ブロック、および資源ブロックを含む、4つの異なる機能ブロックをその中に含むRosemount 3051 Rev7 Foundation Fieldbus装置、に対する装置画面440を示す。これらのブロックは、画面440のナビゲーション領域402内でセンサーブロックが選択されて例示されている。この選択の結果として、構成ユーティリティは、他のパラメータタブ404Bが選択される場合、センサーブロックとだけ関連付けられたフィールド装置パラメータのリスト442を画面の表示ペイン内に提示する。従って、この場合、構成ユーティリティは、ユーザーにフィールド装置構成要素文脈情報をナビゲーション階層402内に提供して、ユーザーが、選択されたフィールド装置構成要素の各フィールド装置パラメータのパラメータ名、値、および一括転送状態を見つけて、編集し、表示できるようにする。言うまでもなく、ユーザーが図11の階層402内で異なる機能ブロックを選択する場合、構成ユーティリティは、その機能ブロック(およびその機能ブロックだけ)に対するフィールド装置パラメータをリスト442内に提供するであろう。さらになお、階層402内にリストされた異なる機能ブロックの各々に対して、別個のレイアウトビューが(レイアウトタブ404Aの下に)提供され得る。
【0053】
さらになお、前述のとおり、構成ユーティリティは、どのフィールド装置パラメータが現在のところ、一括転送操作に対して設定されているかをユーザーが容易に判断(および潜在的に変更)できるようにするために、一括転送操作に対してセットアップされているフィールド装置パラメータのさらなるビューを提供し得る。一例として、図12は、ユーザーが、例えば、図9および図10の画面400または430の1つ内で、送信するパラメータタブ404Cを選択した場合に、構成ユーティリティによって提供され得る装置画面450を例示する。このビューでは、構成ユーティリティは、一括転送操作に対して現在、構成されている全てのパラメータ、およびそれらのパラメータの直近に編集された値のリストを提供する。従って、図12に例示するように、画面450は、選択されたフィールド装置内の全ての装置パラメータのリスト452を示す表示ペイン451を含む。この例では、リスト452は、パラメータ名456、パラメータ値458、および一括転送状態(MarkToSend)460を含む列を有するテーブルを含む。言うまでもなく、このリスト452を生成するために、構成アプリケーションまたはユーティリティは、一括転送に対してマークを付けられている、すなわち、一括転送状態が一括転送に含めるように設定されている、選択されたフィールド装置に対するパラメータの全てについて、構成データベースを検索する。画面450を使用すると、ユーザーは、値フィールド458を使用してパラメータに対する値を変更でき、一括転送フィールドまたはアイコン460を選択または選択解除して(切り替えて)フィールド装置パラメータの一括転送状態を変更できる。
【0054】
従って、ユーザーが一括転送のための構成装置画面を開いて、送信するパラメータタブ404Cを選択した場合、構成ユーティリティは、フィールド装置に対するレイアウトビューおよび他のパラメータビュー内で一括転送に対してマークが付けられたパラメータだけを取得および表示する。次に、ユーザーは、一括転送状態アイコン460を選択することによりパラメータの一括転送状態を変更し得、それは、構成ユーティリティに、その状態を一括転送に対してマークが付けられていないように切り替えさせて
【数3】
一括転送アイコンをMarkToSend列に表示させる。言うまでもなく、ユーザーは、パラメータ値編集フィールド458内の任意のパラメータ値に対して変更を行い得、このビュー内の任意のパラメータの一括転送状態を変更し得る。変更を行うと、構成ユーティリティは、編集されたパラメータを編集済みとマークを付け、次いで保存および取り消しボタン420および422を装置画面450上に表示する。ユーザーが、パラメータのいずれかまたは全部を、パラメータ値および/または一括転送状態アイコンのどちらか、変更すると、ユーザーは保存ボタン420を選択し得、構成ユーティリティはデータ(編集されたパラメータ値データおよび一括転送状態データ)を、将来の一括転送ダウンロードのために構成データに保存する。構成ユーティリティは同様に次いで、装置画面450上の保存および取り消しボタン420、422を隠すか、または除去する。所望であれば、装置画面40は、リスト452内のパラメータの一括転送操作の即時開始を引き起こす即時ダウンロードボタンを含み得る。ユーザーがかかるボタンを選択すると、リスト452内にあったパラメータは、一括転送操作でダウンロードされて、送信するパラメータのリストから除去される。図9図12にも例示するように、送信するパラメータタブ404Cは、一括転送操作に含められるようにマークを付けられているフィールド装置に対するパラメータの現在の数の表示を含み得る。
【0055】
言うまでもなく、図9図12の表示は、構成ユーティリティが構成情報を提供できて、ユーザーが構成作業を実行するのを支援するためにフィールド装置構成要素文脈情報をユーザーに提供しながら、一括転送構成作業を可能にする方法のいくつかの例にすぎない。他の例として、構成システムは、パラメータのページおよびグループ化を提供し、DDによって一般に指示される通りの3~5列の代わりに、1列内にパラメータを表示することにより、送信するパラメータビューおよびレイアウトビューを統合し得る。構成ユーティリティは、かかる統合されたビュー、または他のパラメータビューおよび/もしくは送信するパラメータビュー内に検索機能も提供して、ユーザーが対象のパラメータをさらに容易に見つけるのを可能にし得る。
【0056】
さらになお、本明細書で説明するシステムは、一括転送操作を実行するか、または直接開始し得るが、本明細書で説明するデータもしくはビューも、または代わりに、ファイルにエクスポートされて、AMSデバイスマネージャ一括転送ユーティリティなどの、さらに大規模なデバイスマネージャシステム内で使用され得るか、またはこの構成システムもしくはユーティリティは別の方法で、AMSデバイスマネージャ一括転送ユーティリティなどの、別のデバイスマネージャプリケーションに統合され得る。
【0057】
構成ユーティリティは、例えば、図9図12の様々な画面を提示する場合、フィールド装置パラメータデータをデータソース(例えば、構成データベース)から取得する必要があることに留意されたい。構成ユーティリティは、比較的低速または低帯域幅接続でデータベースに接続され得、かつ/または取得されるデータは量が多い可能性があり、かつ/または検索されるデータベース内のデータが大きい可能性があるので、このデータ取得操作は少し時間がかかり得る。もっと分かりやすいユーザーインタフェースを提供するために、構成ユーティリティは、ユーザーが対象のフィールド装置を選択すると、そのフィールド装置に対するレイアウトビューを提示し得る(このビューは構成テンプレートによって事前に定義されるので、このビューは典型的にはデータベースからのデータ取得をあまり伴わない可能性があるため)。その上、DD定義されたレイアウトの一部ではないパラメータを除去することは、構成ユーティリティ取得プロセスに対する幾分のパフォーマンスヒットとなる。このフィルタリングプロセスは従って、データ取得性能を向上させるために、サーバーまたはデータベース装置(例えば、図1のサーバー36またはデータベース34)内で構成ユーティリティによって実行すべきである。
【0058】
いずれにしても、前述のとおり、構成ユーティリティがレイアウトビューから他のパラメータビューにビューを切り替えると、他のパラメータデータを構成データベースから取得するための著しい待ち時間があり得る。ユーザーが当惑するのを防ぐために、他のパラメータビューを完了するためのユーザーの予期される待ち時間を管理することは重要であり得る。データ取得が進行中であることをユーザーに知らせるため、または他のパラメータデータの全ては現在のところ提示されていないことをユーザーが知っていることを確実にするために、構成ユーティリティが、選択されているそのビューに関して他のパラメータビューにデータを提示し得るいくつかの異なる方法がある。
【0059】
具体的には、構成ユーティリティは、任意のパラメータを他のパラメータビュー内に示す前に、単に他のパラメータデータの全てを取得し得る。他のパラメータデータの取得が完了するのを待っている間、ユーザーはタブ404(例えば、レイアウトタブ404Aおよび送信するパラメータタブ404C)をクリックしてこれらの画面および関連付けられたデータを表示し得る。しかし、一般的に、構成ユーティリティは、「他の」パラメータ全てに対する全てのデータがサーバーからフェッチされるまで、「パラメータをロード中」メッセージを他のパラメータビュー内でユーザーに提示し得る。図13は、他のパラメータデータがロードされている間に、構成ユーティリティがユーザーに対して提示し得る画面例460を示す。その後、構成ユーティリティは、全ての「他の」パラメータがサーバーから取得された場合にのみ、他のパラメータを表示する。
【0060】
別の事例では、構成ユーティリティは、他のパラメータデータが取得されるとそれを表示し得、従って、そのデータが到着すると他のパラメータビュー内のリストに投入し得る。この場合、図14に例示するように、構成ユーティリティは、データが到着するとリスト472に投入し得るが、「データをロード中メッセージ」を装置画面内に表示して、他のパラメータデータの全ては取得されて表示されていないことをユーザーに通知し得る。しかし、この場合、構成ユーティリティは、ユーザーが、リスト472内に表示されたパラメータのいずれも編集/変更するのを可能にし得る。その上、構成ユーティリティは、データ取得状態バー474を提供または表示して、装置画面470はさらなるパラメータデータをまだ取得していることを示し得る。
【0061】
さらに別の事例では、構成ユーティリティは、他の画面のいずれか、例えば、レイアウトビューおよび送信するパラメータビュー、が表示されている間に、他のパラメータデータをバックグラウンドで初期化(すなわち、取得)し得る。すなわち、構成ユーティリティは、レイアウトビューおよびレイアウトビュー内のデータと関連付けられたデータサブスクリプションをまず初期化し得、これらのビューがユーザーに表示されている間に、構成ユーティリティは、バックグラウンドプロセスとして他のパラメータデータをロードし得る。この場合、ユーザーが他のパラメータタブ404Bをクリックすると、そのユーザーはパラメータを見つけることもあればそうでないこともある。ここで、他のパラメータビューの初期化は、レイアウトビューが初期化されて、データベース内のデータに対するそのサブスクリプションが確立されている後にだけ開始される。
【0062】
さらに別の事例では、構成ユーティリティは、他のパラメータデータの全てがサーバーまたは構成データベースから取得された後にだけ、他のパラメータタブ404Bを選択可能にし得る。結果として、他のパラメータタブ404Bは、データを表示する準備が整うまでクリック可能にされない。一般に、この場合、構成ユーティリティは、レイアウトビューをまず初期化し、そしてそのビューに対するデータサブスクリプションをセットアップする。次いで、構成ユーティリティは、ユーザーがいつ他のパラメータビュータブ404Bを選択するかにかかわらず、他のパラメータデータを検索してダウンロードする。しかし、構成ユーティリティは、そのビューに対する全てのデータが取得されるまで、他のパラメータタブ404Bをクリック可能として初期化しない。
【0063】
さらになお、構成ユーティリティは、ビット列挙型パラメータに関する情報を、表示、変更、および理解するのが容易な方法で提供し得る。具体的には、構成ユーティリティがビット列挙型パラメータをデータベースから発見し、このデータをパラメータデータとして、他のパラメータビューなどの、ビューの1つ内に表示する場合、構成ユーティリティは、ビット列挙型パラメータを単一のパラメータとして単一の一括転送状態表示またはアイコンおよび単一の一般名フィールドと共に表示し得るが、各ビットに対する別個の記述または下位名(sub-name)フィールドおよび編集可能な値フィールドを提供し得る。一例として、図15は、パラメータのリストを含む他のパラメータタブ404Bの下に表示された装置画面480を示し、リスト内の各パラメータは、装置パラメータ名482、値編集フィールド484、および一括転送状態表示486を含む。この例では、パラメータのリスト内のパラメータは、装置状態マスクおよびExt Dev状態マスクと呼ばれる2つのビット列挙型パラメータを含む。ここで、これらのパラメータの編集フィールド484で、構成ユーティリティは、そのビットの機能に関連した各ビットに対する下位名およびユーザーがそのビットをセットするか、またはセットしないのを可能にするビットセットアイコンもしくはフィールドを表示する。しかし、各かかるビットに対して1つの一括転送状態アイコンまたは表示しかない。そのため、ユーザーがビット列挙型パラメータのビットのいずれかを変更すると、構成ユーティリティは、一括転送状態アイコン486を一括転送に対して設定されるように変更する。この表示および構成機能は、追加の文脈情報をユーザーに提供して、ユーザーが装置パラメータをより良く見つけて、編集し、構成するのを可能にする。
【0064】
図17は、資産管理システムの1つ以上のアプリケーションを実行し得るコンピューティング環境の線図である。追加として、資産管理システムは、資産管理スイート内の1つ以上の個々のソフトウェアアプリケーションを実行するために協調して、または個々に動作する複数のコンピューティング装置を含み得ることが明示的に企図される。図17を参照すると、いくつかの実施形態を実装するための例示的なシステムは、汎用コンピューティング装置をコンピュータ810の形で含む。コンピュータ810の構成要素は、処理装置820(プロセッサを含み得る)、システムメモリ830、およびシステムメモリを含む様々なシステム構成要素を処理装置820に結合するシステムバス821を含み得るが、それらに制限されない。システムバス821は、メモリバスもしくはメモリコントローラ、周辺機器用バス、および様々なバスアーキテクチャを使用するローカルバスを含むいくつかのタイプのバスアーキテクチャのいずれかであり得る。図1および図2に関連して説明したメモリおよびプログラムは図17の対応する部分で採用できる。
【0065】
コンピュータ810は典型的には、様々なコンピュータ可読媒体を含み、それは、コンピュータ810によってアクセスでき、揮発性および不揮発性両方の媒体、ならびに固定型および取外し可能媒体を含む、任意の利用可能な可読媒体であり得る。例として、制限ではなく、コンピュータ可読媒体はコンピュータ記憶媒体および通信媒体を含み得る。コンピュータ記憶媒体は、変調データ信号または搬送波とは異なり、それらを含まないが、例えば、コンピュータ可読命令、データ構造、プログラムモジュールもしくは他のデータなどの情報の記憶のための任意の方法または技術で実装された、揮発性および不揮発性両方の、固定型および取外し可能媒体を含む、ハードウェア記憶媒体を含む。コンピュータ記憶媒体は、RAM、ROM、EEPROM、フラッシュメモリもしくは他のメモリ技術、CD-ROM、デジタル多用途ディスク(DVD)もしくは他の光ディスク記憶、磁気カセット、磁気テープ、磁気ディスク記憶もしくは他の磁気記憶装置、または所望の情報を格納するために使用できて、コンピュータ810によってアクセスできる任意の他の媒体を含むが、それらに制限されない。通信媒体は、コンピュータ可読命令、データ構造、プログラムモジュールまたは他のデータを搬送機構で具現化し得、任意の情報配信媒体を含む。用語「変調データ信号」は、その特性の1つ以上が、情報を信号内に符号化するような方法で設定または変更されている信号を意味する。
【0066】
システムメモリ830は、コンピュータ記憶媒体を、読み取り専用メモリ(ROM)831およびランダムアクセスメモリ(RAM)832などの揮発性および/または不揮発性メモリの形で含む。起動中などに、コンピュータ810内の要素間で情報を転送するのを支援する基本ルーチンを含む、基本入力/出力システム833(BIOS)は典型的には、ROM831内に格納される。RAM832は典型的には、処理装置820に対して即座にアクセス可能であり、かつ/または処理装置820によって現在、操作されているデータおよび/もしくはプログラムモジュールを含む。例として、制限ではなく、図17は、オペレーティングシステム834、アプリケーションプログラム835、他のプログラムモジュール836、およびプログラムデータ837を例示する。
【0067】
コンピュータ810は、他の取外し可能/固定型揮発性/不揮発性コンピュータ記憶媒体も含み得る。ほんの一例として、図17は、固定型不揮発性磁気媒体から読み取るか、またはそれに書き込むハードディスクドライブ841、取外し可能不揮発性磁気ディスク852から読み取るか、またはそれに書き込む磁気ディスクドライブ851、およびCD ROMもしくは他の光媒体などの取外し可能不揮発性光ディスク856から読み取るか、またはそれに書き込む光ディスクドライブ855を例示する。例示的な動作環境で使用できる他の取外し可能/固定型揮発性/不揮発性コンピュータ記憶媒体は、磁気テープカセット、フラッシュメモリカード、デジタル多用途ディスク、デジタルビデオテープ、ソリッドステートRAM、ソリッドステートROM、および同様のものを含むが、それらに制限されない。ハードディスクドライブ841は典型的には、インタフェース840などの固定型メモリインタフェースを通してシステムバス821に接続され、磁気ディスクドライブ851および光ディスクドライブ855は典型的には、インタフェース850などの、取外し可能メモリインタフェースによってシステムバス821に接続される。
【0068】
代替として、または追加として、本明細書で説明する機能は、1つ以上のハードウェア論理構成要素によって、少なくとも部分的に、実行できる。例えば、制限なく、使用できる例示的なタイプのハードウェア論理構成要素は、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、特定用途向け集積回路(ASIC)、特定プログラム向け標準製品(PSSP)、システムオンチップシステム(SOC)、複合プログラム可能論理デバイス(CPLD)などを含む。
【0069】
前述して図17に例示するドライブおよびそれらの関連付けられたコンピュータ記憶媒体は、コンピュータ可読命令、データ構造、プログラムモジュールおよびコンピュータ810に対する他のデータの格納を提供する。図17では、例えば、ハードディスクドライブ841は、オペレーティングシステム844、アプリケーションプログラム845、他のプログラムモジュール846、およびプログラムデータ847を格納しているとして例示されている。これらの構成要素は、オペレーティングシステム834、アプリケーションプログラム835、他のプログラムモジュール836、およびプログラムデータ837と同じであるか、または異なるかのいずれでもよいことに留意されたい。オペレーティングシステム844、アプリケーションプログラム845、他のプログラムモジュール846、およびプログラムデータ847は、ここでは、最小限、それらは異なるコピーであることを示すために異なる番号が与えられている。
【0070】
ユーザーはコマンドおよび情報を入力装置、例えば、キーボード862、マイクロホン863、および例えば、マウス、トラックボールまたはタッチパッドなどの、ポインティングディバイス861など、を通してコンピュータ810に入力し得る。他の入力装置(図示せず)は、音声認識回路、ジョイスティック、ゲームパッド、スキャナ、または同様のものを含み得る。これらおよび他の入力装置はしばしば、システムバス821に結合されるユーザー入力インタフェース860を通して処理装置820に接続されるが、パラレルポート、ゲームポートまたはユニバーサルシリアルバス(USB)などの、他のインタフェースおよびバス構造によって接続され得る。視覚的表示891または他のタイプのディスプレイ装置も、ビデオインタフェース890などの、インタフェースを介してシステムバス821に接続される。モニターに加えて、コンピュータは、スピーカ897およびプリンタ869などの、他の周辺出力装置も含み得、それらは出力周辺インタフェース895を通して接続され得る。
【0071】
コンピュータ810は、リモートコンピュータ880などの、1つ以上のリモートコンピュータへの、ローカルエリアネットワーク(LAN)またはワイドエリアネットワーク(WAN)などの、論理接続を使用して、ネットワーク環境内で動作し得る。LANネットワーキング環境で使用される場合、コンピュータ810は、ネットワークインタフェースまたはアダプタ870を通してLAN871に接続される。WANネットワーキング環境で使用される場合、コンピュータ810は典型的には、インターネットなど、WAN873を通して通信を確立するためのモデム872または他の手段を含む。ネットワーク環境では、プログラムモジュールは、リモートメモリ記憶装置に格納され得る。図17は、例えば、リモートアプリケーションプログラム885はリモートコンピュータ880上に常駐できることを例示する。
【0072】
本発明は、好ましい実施形態を参照して説明されているが、本発明の精神および範囲から逸脱することなく、変更を形式上および詳細に行い得ることを当業者は認識するであろう。例えば、前述の実施形態は一般に、インテリジェントフィールド装置とのオンライン接続を採用するが、実施形態は、構成(複数可)がハンドヘルドコンフィギュレータにロードされる場合に実施でき、ハンドヘルドコンフィギュレータは、装置識別子が、ハンドヘルド装置内に格納された構成と関連付けられた装置タグと一致する場合に、個々のインテリジェントフィールド装置を更新し得る。
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