(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-12-28
(45)【発行日】2024-01-12
(54)【発明の名称】乗用型草刈機
(51)【国際特許分類】
A01D 34/81 20060101AFI20240104BHJP
A01D 34/64 20060101ALI20240104BHJP
A01D 34/82 20060101ALI20240104BHJP
【FI】
A01D34/81
A01D34/64 A
A01D34/82
(21)【出願番号】P 2020140917
(22)【出願日】2020-08-24
【審査請求日】2022-12-29
(73)【特許権者】
【識別番号】000001052
【氏名又は名称】株式会社クボタ
(74)【代理人】
【識別番号】110001818
【氏名又は名称】弁理士法人R&C
(72)【発明者】
【氏名】山下 信行
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 誠也
(72)【発明者】
【氏名】熊代 崇
【審査官】大澤 元成
(56)【参考文献】
【文献】特開2009-254343(JP,A)
【文献】特開2003-164211(JP,A)
【文献】特開2008-017781(JP,A)
【文献】特開2018-197076(JP,A)
【文献】特開2019-047758(JP,A)
【文献】特開昭63-254917(JP,A)
【文献】米国特許第10358017(US,B1)
【文献】米国特許第11178812(US,B1)
【文献】特開2002-272235(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A01D 34/00 -34/01
A01D 34/412-34/90
A01D 42/00 -42/08
A01D 43/06 -43/077
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
左右一対の前車輪および左右一対の後車輪に支持される走行機体と、
前記前車輪と前記後車輪の間において、前記走行機体に支持されるリヤディスチャージ型の草刈装置と、
前記左の後車輪と前記右の後車輪の間の空間を前記後車輪の後方から覆うカバーと、が備えられ
、
前記カバーは、前記走行機体の横幅方向に沿う方向の枢支軸芯を有し、前記枢支軸芯を揺動支点にして上昇揺動されることによって前記空間を前記後車輪の後方から覆うカバー状態になり、前記枢支軸芯を揺動支点にして前記カバー状態に対して機体後方側に下降揺動されることによって物品の載置が可能な物置き状態になるように構成されている乗用型草刈機。
【請求項2】
前記カバーは、カバー本体と、前記カバー状態とのときに前記カバー本体の上側縁部から前方に向けて延びるように構成された手前壁と、前記カバー状態とのときに前記カバー本体の左右の横縁部から前方に向けて延びるように構成された側壁と、を備えている請求項1に記載の乗用型草刈機。
【請求項3】
前記走行機体の後方視において、前記カバーは、前記左の後車輪の走行機体横外側端部と前記右の後車輪の走行機体横外側端部とに亘っている請求項1
又は2に記載の乗用型草刈機。
【請求項4】
前記走行機体に、運転座席の後方に設けられ
、前記走行機体の上下方向に沿う左右一対の支柱部と、左右の支柱部の上部に横架された横架部と、を備えるロプスが備えられ、
前記カバーは、前記ロプスに支持されている請求項1
から3のいずれか一項に記載の乗用型草刈機。
【請求項5】
前記ロプスに、前記走行機体の上下方向に沿う左右一対の支柱部が備えられ、
前記カバーは、前記左右一対の支柱部に支持されている請求項
4に記載の乗用型草刈機。
【請求項6】
前記カバーよりも前側において、前記左右一対の後車輪の間にツールボックスが設けられている請求項
1から5のいずれか一項に記載の乗用型草刈機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、乗用型草刈機に関する。
【背景技術】
【0002】
乗用型草刈機には、左右一対の前車輪および左右一対の後車輪に支持される走行機体と、前車輪と後車輪の間において、走行機体に支持されるリヤディスチャージ型の草刈装置と、が備えられたものがある。この種の乗用型草刈機として、例えば特許文献1に示されるものがある。特許文献1に示される乗用型草刈機は、左右一対の前車輪及び左右一対の後車輪が装備された自走車体を備えている。自走車体の前後輪間に、草刈装置が設けられている。草刈装置は、ハウジングの後部に形成された排出口を備え、刈り草が排出口から自走車体の後方向きに排出されるように構成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記した乗用型草刈機では、草刈装置で刈り取られた刈り草が草刈装置から後向きに排出されるが、排出された刈り草が左の後車輪と右の後車輪の間から後方に飛散してしまうと、機体後方の広範囲に散らばってしまうので、この散らばりの防止を要望されている。
【0005】
本発明は、リヤディスチャージ型の草刈装置を備えながら、刈り草が機体後方へ飛散することを防止しながら作業できる乗用型草刈機を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明による乗用型草刈機は、
左右一対の前車輪および左右一対の後車輪に支持される走行機体と、前記前車輪と前記後車輪の間において、前記走行機体に支持されるリヤディスチャージ型の草刈装置と、前記左の後車輪と前記右の後車輪の間の空間を前記後車輪の後方から覆うカバーと、が備えられ、前記カバーは、前記走行機体の横幅方向に沿う方向の枢支軸芯を有し、前記枢支軸芯を揺動支点にして上昇揺動されることによって前記空間を前記後車輪の後方から覆うカバー状態になり、前記枢支軸芯を揺動支点にして前記カバー状態に対して機体後方側に下降揺動されることによって物品の載置が可能な物置き状態になるように構成されている。
【0007】
本構成によると、草刈装置から後方向きに排出された刈り草が左の後車輪と右の後車輪の間から後方に飛散しようとしてもカバーによって受け止められるので、刈り草の機体後方への散らばりを防止しながら草刈り作業を行える。
また、本構成によると、カバーを物置き状態にすることによってカバーが物置台になるので、走行機体を点検するなどの作業を行う際、特別な台部材を準備しなくても、物置き状態のカバーに工具などを載置できて作業を行い易い。
【0008】
本発明においては、
前記カバーは、カバー本体と、前記カバー状態とのときに前記カバー本体の上側縁部から前方に向けて延びるように構成された手前壁と、前記カバー状態とのときに前記カバー本体の左右の横縁部から前方に向けて延びるように構成された側壁と、を備えていると好適である。
本発明においては、
前記走行機体の後方視において、前記カバーは、前記左の後車輪の走行機体横外側端部と前記右の後車輪の走行機体横外側端部とに亘っていると好適である。
【0009】
本構成によると、走行機体の後方視において、カバーが左右の後車輪に対して重なるので、刈り草が機体後方に散らばることを精度よく防止できる。また、砂などが後車輪によって跳ね上げられてもカバーによって受け止められるので、後車輪によって跳ね上げられた砂などが運転部に入り込むことを防止する後車輪用フェンダーにカバーを活用できる。
【0010】
本発明においては、
前記走行機体に、運転座席の後方に設けられ、前記走行機体の上下方向に沿う左右一対の支柱部と、左右の支柱部の上部に横架された横架部と、を備えるロプスが備えられ、前記カバーは、前記ロプスに支持されていると好適である。
【0011】
本構成によると、カバーを走行機体に支持させるようにカバーと走行機体との間に設ける支持部材にロプスを活用するので、カバーを走行機体に支持させる支持構造を特別な支持部材を必要としない簡素な構造で済ませられる。
【0012】
本発明においては、
前記ロプスに、前記走行機体の上下方向に沿う左右一対の支柱部が備えられ、前記カバーは、前記左右一対の支柱部に支持されていると好適である。
【0013】
本構成によると、カバーの両横側が優れた強度を有する支柱部によって支持されるので、カバーを走行機体に支持させる支持部材にロプスを活用してカバーの支持構造を簡素な構造で済ませながら、カバーをしっかり支持できる。
【0014】
【0015】
【0016】
本発明においては、
前記カバーよりも前側において、前記左右一対の後車輪の間にツールボックスが設けられていると好適である。
【0017】
本構成によると、ツールボックスに工具などを収納しておけるので、走行機体を点検するなどの作業を行う際、工具などを運んで来る必要がない。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【
図5】取り外し状態のツールボックスを示す斜視図である。
【
図6】カバー状態のカバー、閉じ状態のツールボックスを示す断面図である。
【
図7】物置き状態でのカバー、開き状態のツールボックスを示す断面図である。
【
図8】別の実施形態を備えるカバーを示す後面図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本発明の一例である実施形態を図面に基づいて説明する。
なお、以下の説明では、乗用型草刈機の走行機体に関し、
図1,2に示される矢印Fの方向を「機体前方」、矢印Bの方向を「機体後方」、
図1に示される矢印Uの方向を「機体上方」、矢印Dの方向を「機体下方」、
図2に示される矢印Lの方向を「機体左方」、矢印Rの方向を「機体右方」とする。
【0020】
〔乗用型草刈機の全体の構成〕
図1,2に示されるように、乗用型草刈機は、左右一対の前車輪1および左右一対の後車輪2に支持される走行機体を備えている。左右一対の前車輪1は、操向可能に支持され、左右一対の後車輪2は、駆動可能に支持されている。走行機体の前部に、エンジン3を有する原動部4が形成されている。走行機体の後部に、運転部5が形成されている。運転部5には、運転座席6、前車輪1を操向操作するステアリングホィール7が備えられている。運転座席6の後方に、ロプス8が設けられている。前車輪1と後車輪2の間に、草あるいは芝の刈取りを行う草刈装置9が設けられている。草刈装置9は、リンク機構10を介して機体フレーム11に支持され、リンク機構10が昇降シリンダ12の伸縮作動によって上下揺動操作されることによって走行機体に対して下降作業状態と上昇非作業状態とにわたって昇降操作される。
【0021】
〔草刈装置の構成〕
草刈装置9は、刈り取った草あるいは芝(刈り草)を機体後方に向けて排出するようにリヤディスチャージ型に構成されている。具体的には、
図1,2に示されるように、草刈装置9は、刈り刃ハウジング13を備えている。刈り刃ハウジング13は、天板13aと、天板13aの周縁部から下向きに延びる側板13bと、を備えている。刈り刃ハウジング13の前外側に左右一対の接地ゲージ輪14が支持されている。刈り刃ハウジング13の内部に、走行機体の横幅方向に並ぶ3枚の刈り刃15が設けられている。3枚の刈り刃15は、刈り刃ハウジング13の上下方向に沿う回転支軸16を介して天板13aに回転可能に支持されている。刈り刃ハウジング13の後部に、刈り草を機体後方に向けて排出可能な排出口17が設けられている。
【0022】
刈り刃ハウジング13の上面側に、刈り刃駆動ケース18が設けられている。刈り刃駆動ケース18には、エンジン3から回転軸19(
図1参照)などを介して入力される動力を3枚の刈り刃15の回転支軸16に伝達するベルト伝動機構(図示せず)が収容されている。
【0023】
草刈装置9においては、刈り刃駆動ケース18に入力された動力が3枚の刈り刃15の回転支軸16の上部に伝達されて回転支軸16が駆動されて3枚の刈り刃15が回転支軸16の刈り刃ハウジング上下向きの軸芯を回転中心にして回転駆動され、3枚の刈り刃15によって草あるいは芝の刈取りが行われる。刈り草が刈り刃15の回転によって発生する排出風によって排出口17から機体後方向きに排出される。
【0024】
〔カバーの構成〕
図1,2,3に示されるように、走行機体の後方に、左の後車輪2と右の後車輪2の間の空間を後車輪2の後方から覆うカバー20が設けられている。草刈装置9から排出される刈り草の後車輪間から後上方への飛散がカバー20によって防止される。カバー20は、
図3に示されるように、走行機体の後方視において、左の後車輪2の機体横外側端部と右の後車輪2の機体横外側端部とに亘って位置する状態で設けられている。走行機体の後方視において、カバー20は、左右の後車輪2に対して重なり、後車輪2によって跳ね上げられた砂などを運転部5に入り込むことを防止する後車輪用フェンダーに活用されている。
【0025】
カバー20は、ロプス8に支持されている。カバー20を走行機体に支持させるようにカバー20と走行機体との間に設ける支持部材にロプス8が活用されている。
【0026】
具体的には、
図3,4に示されるように、ロプス8は、走行機体の上下方向に沿う左右一対の支柱部8aと、左右の支柱部8aの上部に横架された横架部8bと、を備えている。横架部8bは、左右の支柱部8aに連結ピン8cを介して枢支されている。横架部8bは、左右の支柱部8aから前上向きに延びた上昇使用状態(
図1参照)と、左右の支柱部8aの前側に下降した下降格納状態とにわたって連結ピン8cを揺動支点にして上下揺動可能な状態で支持されている。
【0027】
図3,4に示されるように、左右の支柱部8aの上部が上連結部材21によって連結されている。左右の支柱部8aの中間部が中連結部材22によって連結されている。左右の支柱部8aの中間部は、中連結部材22によって左右一対の機体フレーム23の後部23aにおける上部分に連結されている。中連結部材22の機体横幅方向での中間部に、カバー20を支持する第1支持部材24が備えられている。左右の支柱部8aの下部は、支柱部8aと機体フレーム23の後部23aにおける下部分とにわたって設けられた下連結部材25によって機体フレーム23に連結されている。下連結部材25と機体フレーム23の後部23aとは、溶接によって連結されている。下連結部材25と機体フレーム23の後部23aとにわたり、機体フレーム23に対する下連結部材25の連結を補強する補強部材26が連結されている。下連結部材25と支柱部8aとは、連結ボルトによって連結されている。左右の補強部材26にわたり、カバー20を支持する第2支持部材27が連結されている。
【0028】
ロプス8は、左右の支柱部8aが中連結部材22および下連結部材25を介して機体フレーム23の後部23aに連結されることによって機体フレーム23に支持されている。
【0029】
図4に示されるように、カバー20は、カバー本体20aと、カバー本体20aの手前縁部から立ち上がる手前壁20bと、カバー本体20aの左右の横縁部から立ち上がる側壁20cと、を備えている。カバー本体20aの手前側端部に左右一対の連結リンク28を介して第1連結部材29が連結されている。カバー本体20aの奥端部に、左右一対の第2連結部材30が設けられている。
【0030】
図3,6に示されるように、第1連結部材29が第1支持部材24に連結され、左右の第2連結部材30が第2支持部材27に連結軸31を介して連結されている。連結軸31は、
図4に示されるように、左右一対の第2連結部材30にわたって装着される一本の棒材によって構成されている。
【0031】
カバー20は、連結リンク28、第1連結部材29、第1支持部材24、中連結部材22、第2連結部材30、連結軸31、第2支持部材27、補強部材26及び下連結部材25を介してロプス8のうちの左右の支柱部8aに支持されている。
【0032】
第2連結部材30と第2支持部材27とは、
図6,7に示されるように、第2連結部材30が連結軸31の走行機体横幅方向に延びる枢支軸芯Xを回動支点にして第2支持部材27に対して回動可能な状態で連結されている。左右の連結リンク28は、
図4,6に示されるように、カバー本体20aに形成された支持部32に一端部が揺動可能に連結されたカバー側リンク28aと、第1連結部材29の端部29aに一端部が揺動可能に連結されたロプス側リンク28bと、を備えている。カバー側リンク28aの他端部とロプス側リンク28bの他端部とは、連結ピン33を介して相対揺動可能に連結されている。左右の連結リンク28は、カバー20の上昇揺動に伴って屈曲作動し、カバー20の下降揺動に伴って伸展作動するように、屈伸リンクに構成されている。カバー20は、奥側の端部に設けられた枢支軸芯Xを有し、枢支軸芯Xを揺動支点にして上下揺動可能な状態でロプス8に支持されている。
【0033】
図3,6に示されるように、
図1に実線で示されるように、カバー20が枢支軸芯Xを揺動支点にして上昇側に揺動操作され、連結リンク28が屈曲状態になると、カバー20は、左の後車輪2と右の後車輪2の間の空間を後車輪2の後方から覆うようにカバー状態になり、草刈装置9から機体後方向きに排出された刈り草が左右の後車輪2の間から後上方に飛散することがカバー20によって防止され、かつ、後車輪2によって跳ね上げられた土砂が運転部5に入ることがカバー20によって防止される。カバー20がカバー状態になると、
図4に示される如く第1連結部材29に設けられたピンホルダー34に回転操作可能に支持されているロックピン35を作用状態に切り換え操作する。すると、ロックピン35から延ばされたロックアーム35aがカバー20の手前壁20bに設けられた位置決め36(
図6,7参照)に係合し、カバー20がロックアーム35a及びロックピン35によってカバー状態に保持される。ロックピン35は、ピンホルダー34、第1連結部材29及び第1支持部材24を介して中連結部材22に支持されている。
【0034】
図7に示されるように、
図1に二点鎖線で示されるように、カバー20が枢支軸芯Xを揺動支点にしてカバー状態に対して走行機体後方側に下降揺動操作され、連結リンク28が伸展状態になってカバー20を引っ張り支持すると、カバー20は、物置き状態になり、機体の点検を行う際に使用される工具などの物品をカバー20に載置することが可能である。
【0035】
〔ツールボックスの構成〕
図1,2,3に示されるように、カバー20よりも前側において、左右一対の後車輪2の間にツールボックス37が設けられている。機体の点検を行う際などに使用される工具などをツールボックス37に格納しておくことが可能である
。
【0036】
具体的には、
図5に示されるように、ツールボックス37は、ボックス本体37aと、ボックス本体37aのツール出入れ口38を開閉する蓋37bと、を備えている。
図6,7に示されるように、ボックス本体37aは、ツール出入れ口38が機体後方向きに開口する状態で左右の機体フレーム23の後部23aどうしの間に嵌め込まれ、左右の機体フレーム23の間に設けられた支持部39、及び、ロプス8に設けられた第1支持部材24に連結ネジによって固定されている。蓋37bは、
図6,7に示されるように、ボックス本体37aのうち、ツール出入れ口38よりも低い部位に設けられた蓋支持部40に揺動開閉可能かつ脱着可能に支持されるように構成されている。
図7に示されるように、蓋37bは、開かれた際、蓋受け台41によって下方から受け止められて開き姿勢に保持される。
図6,7に示されるように、ボックス本体37aのうちのツール出入れ口38よりも高い部位と蓋37bとにわたり、蓋37bを閉じ状態に固定するロック機構42が設けられている。
【0037】
〔別実施形態〕
(1)
図8は、別の実施形態を備えるカバー43を示す後面図である。別の実施形態を備えるカバー43は、
図8,9に示されるように、カバー状態でのみロプス8に支持され、物置き状態に状態変更することが不能になっている。
【0038】
(2)上記した実施形態では、カバー20,43がロプス8に支持される例を示したが、カバーを支持する専用の支持部材を走行機体に備え、専用の支持部材にカバーを支持するものであってもよい。
【0039】
(3)上記した実施形態では、3枚の刈り刃15が備えられた例を示したが、2枚以下、4枚以上の刈り刃を備えるものであってもよい。
【産業上の利用可能性】
【0040】
本発明は、前車輪と後車輪の間において走行機体に支持されるリヤディスチャージ型の草刈装置を備える各種の乗用型草刈機に適用できる。
【符号の説明】
【0041】
1 前車輪
2 後車輪
6 運転座席
8 ロプス
8a 支柱部
9 草刈装置
20 カバー
37 ツールボックス
43 カバー