(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-12-28
(45)【発行日】2024-01-12
(54)【発明の名称】可変空気フィルタ組立体
(51)【国際特許分類】
B01D 46/10 20060101AFI20240104BHJP
F24F 13/28 20060101ALI20240104BHJP
【FI】
B01D46/10 A
F24F13/28
(21)【出願番号】P 2020568935
(86)(22)【出願日】2019-02-28
(86)【国際出願番号】 US2019019947
(87)【国際公開番号】W WO2019169070
(87)【国際公開日】2019-09-06
【審査請求日】2022-01-17
(32)【優先日】2018-02-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2018-07-05
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】520330342
【氏名又は名称】セカンド ネイチャー ブランズ,インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110000338
【氏名又は名称】弁理士法人 HARAKENZO WORLD PATENT & TRADEMARK
(72)【発明者】
【氏名】バリー,ケヴィン ジェームズ
(72)【発明者】
【氏名】ターキントン,タデウス ワース
(72)【発明者】
【氏名】カリファ,アリー
【審査官】壷内 信吾
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2007/0204576(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2017/0348624(US,A1)
【文献】特開2007-038191(JP,A)
【文献】特表2007-516829(JP,A)
【文献】特開2003-028491(JP,A)
【文献】特開平08-187411(JP,A)
【文献】特表2017-528310(JP,A)
【文献】特開平10-197022(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B01D 46/00-46/54
F24F 1/0007,1/0059-1/008,1/02,1/032-1/0355
F24F 7/00-7/007
F24F 7/04-7/06
F24F 7/08-9/00,12/00
F24F 13/08-13/32
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
暖房換気空調機(HVAC)システム用の空気フィルタ組立体であって、
前記空気フィルタ組立体は、
少なくとも1つの可変寸法を有するフィルタ要素と、
前記フィルタ要素との係合および前記フィルタ要素の支持をするフレームと、を備え、
前記フレームは、前記少なくとも1つの可変寸法を受け入れて前記フィルタ要素をその中に固定するように調整されるように、構成されており、
前記フレームは、HVACリターン内に配置されて、前記フィルタ要素をHVACシステムの空気の流路内に固定し、
前記フィルタ要素は、二次元の縮小を容易にする予備成形された折り畳みパターンを有する、空気フィルタ組立体。
【請求項2】
前記フレームは、長方形構成を形成する複数の直線セグメントを備える、請求項1に記載の空気フィルタ組立体。
【請求項3】
前記直線セグメントは、少なくとも1つのL-チャネルセグメントを備える、請求項2に記載の空気フィルタ組立体。
【請求項4】
前記直線セグメントは、少なくとも1つのC-チャネルセグメントを備える、請求項2に記載の空気フィルタ組立体。
【請求項5】
前記直線セグメントを前記長方形構成の角において一緒に接続するための複数のクリップをさらに備える、請求項2に記載の空気フィルタ組立体。
【請求項6】
前記直線セグメントをつなぎ合わせる少なくとも1つの弾性コードをさらに備える、請求項2に記載の空気フィルタ組立体。
【請求項7】
前記弾性コードは、少なくとも1つのコネクタによって一緒に係合された2つの末端端部を有する、請求項6に記載の空気フィルタ組立体。
【請求項8】
前記弾性コードは第1コネクタを有する第1端部と、第2コネクタを備える第2端部とを備え、
前記第1コネクタは第1磁石を備え、前記第2コネクタは第2磁石を備える、請求項6に記載の空気フィルタ組立体。
【請求項9】
前記直線セグメントは、可変寸法の長方形構成を形成する、請求項2に記載の空気フィルタ組立体。
【請求項10】
前記直線セグメントは、一次ストリップを4つのセグメントに折り曲げること、または4つのセグメントに分割することによって形成される、請求項9に記載の空気フィルタ組立体。
【請求項11】
前記直線セグメントのそれぞれはスロット付きエッジを備え、
前記直線セグメントのうちの2つは、一方の直線セグメントの前記スロット付きエッジのスロットが、他方の直線セグメントの前記スロット付きエッジのスロットと一致するときに係合する、請求項2に記載の空気フィルタ組立体。
【請求項12】
前記フレームは、直線状態に向かって付勢された少なくとも1つのフレキシブルアームを備える、請求項1に記載の空気フィルタ組立体。
【請求項13】
前記フィルタ要素を支持するために、前記フレームによって画定される領域にわたる少なくとも1つの格子要素をさらに備える、請求項1に記載の空気フィルタ組立体。
【請求項14】
前記少なくとも1つの格子要素は、前記フレームに画定された孔を通過する弾性コードを備える、請求項13に記載の空気フィルタ組立体。
【請求項15】
前記格子要素は、複数の平行なアームを備え、
前記アームのそれぞれは、その2つの端部のそれぞれに、前記フレームと係合するためのそれぞれの歯を備える、請求項13に記載の空気フィルタ組立体。
【請求項16】
前記フレームは、第1歯を有する第1フレーム部、および、第2歯を有する第2フレーム部を備え、
2つの前記フレーム部は、連結されたときに前記第1歯と第2歯との間にフィルタ要素の少なくとも一部を捕捉するように構成される、請求項1に記載の空気フィルタ組立体。
【請求項17】
少なくとも1つのエッジ部分フィルタ要素が、前記フレームおよび前記フィルタ要素の捕捉部分から外側に延びて、ガスケットを画定する、請求項16に記載の空気フィルタ組立体。
【請求項18】
前記フレームによって画定されたノッチと一致および係合するための突出部を有する格子組立体をさらに備える、請求項1に記載の空気フィルタ組立体。
【請求項19】
暖房換気空調機(HVAC)システム用の空気フィルタ組立体であって、
前記空気フィルタ組立体は、
少なくとも1つの可変寸法を有するフィルタ要素と、
前記フィルタ要素との係合および前記フィルタ要素の支持をするフレームと、を備え、
前記フレームは、前記少なくとも1つの可変寸法を受け入れて前記フィルタ要素をその中に固定するように調整されるように、構成されており、
前記フレームは、HVACリターン内に配置されて、前記フィルタ要素をHVACシステムの空気の流路内に固定し、
前記フレームは、
前記フィルタ要素のエッジを保持するための第1スロットを少なくとも有するフレームセグメント、およびスクリーンを備え、
前記フレームセグメントは、前記スクリーンのエッジを保持するための第2スロットを有する、空気フィルタ組立体。
【請求項20】
暖房換気空調機(HVAC)システム用の空気フィルタ組立体であって、
前記空気フィルタ組立体は、
少なくとも1つの可変寸法を有するフィルタ要素と、
前記フィルタ要素との係合および前記フィルタ要素の支持をするフレームと、を備え、
前記フレームは、前記少なくとも1つの可変寸法を受け入れて前記フィルタ要素をその中に固定するように調整されるように、構成されており、
前記フレームは、HVACリターン内に配置されて、前記フィルタ要素をHVACシステムの空気の流路内に固定し、
前記フレームは、折り畳みハブと、前記折り畳みハブに接続されたアームと、を備える、空気フィルタ組立体。
【請求項21】
前記アームは、前記フィルタ要素に接続される、請求項20に記載の空気フィルタ組立体。
【請求項22】
前記折り畳みハブは、折り畳まれた構成および拡張された構成を有する、請求項21に記載の空気フィルタ組立体。
【請求項23】
周辺シールを形成するためのエッジ処理をさらに備える、請求項1に記載の空気フィルタ組立体。
【請求項24】
前記フィルタ要素は、拡張された構成から縮小された構成への前記フィルタ要素の折り畳みを容易にするために折り目または折り線のパターンを有する、請求項1に記載の空気フィルタ組立体。
【請求項25】
前記フィルタ要素は、それを通過した空気を濾過するためのフィルタ媒体要素であって、少なくとも1つの周辺エッジを有する前記フィルタ媒体要素と、前記フィルタ媒体要素の前記周辺エッジに取り付けるためのエッジ処理と、を備える、請求項1に記載の空気フィルタ組立体。
【請求項26】
前記エッジ処理は前記フィルタ媒体要素の前記周辺エッジにシールを形成するための変形可能なガスケット、フランジ、または層を備え、前記エッジ処理は、前記フィルタ媒体要素と前記フレームとの間にシールを形成する、請求項25に記載の空気フィルタ組立体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[関連出願の相互参照]
本出願は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる、2018年2月28日に出願された、発明の名称が「折り畳み可能で拡張可能な空気フィルタのためのシステム、構成要素、装置、および方法」である、米国仮特許出願no.62/636,581;および、その全体が参照により本明細書に組み込まれる、2018年7月5日に出願された、発明の名称が「可変空気フィルタ組立体」である、米国仮特許出願no.62/694,091:に基づく優先権の利益を主張するものである。
【0002】
[技術分野]
本開示は、空気濾過のための装置に関する。より詳細には、本開示は可変サイズの空気フィルタ組立体に関する。
【背景技術】
【0003】
ほこり、粒子状物質、ならびに動物の毛およびふけのような他の空中浮遊物質を捕捉するための空気フィルタは、典型的には2辺のそれぞれに沿って少しずつ増分される様々な所定の長方形サイズで入手可能である。典型的な家庭用または企業用の各HVAC空気調和システムは、特定の寸法であるフィルタの定期的または不定期的の交換を必要とし、したがって、消費者は適切な寸法の交換品を見つける負担を負う。実際には、空気調和システムの容器構造は、最終的にそれらの公称寸法に従った正確な寸法決めはされておらず、したがって、適切なラベル付けされたフィルタが見つかったとしても、交換フィルタのいかなる変形なしで、十分にシールされたエッジを有する完全な適合は、最終的には保証されない。
【0004】
したがって、例えば、一方または両方の長方形寸法において少し小さいかまたは大きいフィルタの使用を含む妥協がなされ、フラストレーションのある消費者は提案されている定期的なフィルタの交換を遅らせたり、無視したりすることさえある。空気調和システムを通して駆動される空気が不適切に取り付けられたフィルタを迂回するとき、空中浮遊物質はフィルタにおいて最適には捕捉されず、これは、HVACシステム構成要素上の物質の蓄積を許し、呼吸器の問題を引き起こすか、または悪化させる可能性がある。フィルタ交換スケジュールが見逃されると、古いフィルタに蓄積された物質によるフィルタの閉塞はシステムの電力消費および摩耗を増大し、微生物の増殖を引き起こす可能性があり、これもまた呼吸器の健康に悪影響を及ぼす可能性がある。
【発明の概要】
【0005】
本概要は、以下の詳細な説明においてさらに説明される概念を簡単に紹介するために提供される。本概要は、特許請求される主題の重要な特徴または本質的な特徴を識別することを意図するものではなく、特許請求される主題の範囲を限定するものとして解釈されるべきものでもない。
【0006】
少なくとも1つの実施形態による空気フィルタ組立体は、少なくとも1つの可変寸法を有するフィルタ要素と、そのフィルタ要素との係合およびそのフィルタ要素の支持をするフレームとを含む。
【0007】
フレームは、長方形構成を形成する複数の直線セグメントを含んでもよい。
【0008】
直線セグメントは、少なくとも1つのL-チャネルセグメントを含んでもよい。
【0009】
直線セグメントは、少なくとも1つのC-チャネルセグメントを含んでもよい。
【0010】
空気フィルタ組立体は、直線セグメントを長方形構成の角において一緒に接続するための複数のクリップをさらに含んでもよい。
【0011】
空気フィルタ組立体は、直線セグメントをつなぎ合わせる少なくとも1つの弾性コードをさらに含んでもよい。
【0012】
弾性コードは、少なくとも1つのコネクタによって一緒に係合された2つの末端端部を有してもよい。
【0013】
弾性コードは、第1コネクタを有する第1端部と、第2コネクタを含む第2端部とを含んでもよい。
【0014】
第1コネクタは第1磁石を含んでもよく、第2コネクタは第2磁石を含んでもよい。
【0015】
直線セグメントは、可変寸法の長方形構成を形成する。
【0016】
直線セグメントは、一次ストリップを4つのセグメントに折り曲げること、または4つのセグメントに分割することによって形成してもよい。
【0017】
直線セグメントのそれぞれはスロット付きエッジを含んでもよく、直線セグメントの2つは、一方の直線セグメントのスロット付きエッジのスロットが、他方の直線セグメントのスロット付きエッジのスロットと一致するときに係合してもよい。
【0018】
フレームは、直線状態に向かって付勢されたフレキシブルアームを含んでもよい。
【0019】
フレキシブルアームは、円筒状凹面側と対向する円筒状凸面側とを有するばね鋼要素を含んでもよい。
【0020】
異形ばね鋼要素は直線状態に向かって自己付勢されてもよく、この状態では円筒状凹面側に沿って画定された長手チャネル軸に沿って延びる。
【0021】
空気フィルタ組立体は、フィルタ要素を支持するためにフレームによって画定される領域にわたる少なくとも1つの格子要素をさらに含んでもよい。
【0022】
少なくとも1つの格子要素は、フレームに画定された孔を通過する弾性コードを含んでもよい。
【0023】
フレームは重なり合った部分を有するフレーム要素を含むことができ、弾性コードは、重なり合った部分の一致した孔に通され、それによってフレーム要素の係合を維持する。
【0024】
フレーム要素は、直線セグメントと、弾性コードによって係合を維持された重複部分を有する角ピースと、を含んでもよい。
【0025】
格子要素は、複数の平行なアームを含んでもよい。
【0026】
アームのそれぞれは、その2つの端部のそれぞれに、フレームと係合するためのそれぞれの歯を含んでもよい。
【0027】
アームは、コードによって相互に接続され、コードに沿って規則的に間隔を開けていてもよい。
【0028】
アームおよびコードは、束に巻いてもよい。
【0029】
フレームは、第1歯を有する第1フレーム部と、第2歯を有する第2フレーム部とを含んでもよい。2つのフレーム部は連結されたときに、第1歯と第2歯との間にフィルタ要素の少なくとも一部を捕捉するように構成されてもよい。
【0030】
少なくとも1つのエッジ部分フィルタ要素は、フィルタ要素のフレームおよび捕捉部分から外側に延びて、ガスケットを画定することができる。
【0031】
空気フィルタ組立体は、フレームによって画定されたノッチと一致および係合するための突出部を有する格子組立体を含んでもよい。
【0032】
ノッチはそれぞれ、開口部を有し、格子組立体の突出部を受け入れて保持するための孔に向かって狭くなっているくさび形であってもよい。
【0033】
フレームは、フィルタ要素のエッジを保持するための少なくとも第1スロットを有するフレームセグメントを含んでもよい。
【0034】
空気フィルタ組立体はスクリーンをさらに含むことができ、フレームセグメントは、スクリーンのエッジを保持するための第2スロットを有してもよい。
【0035】
フィルタ要素はフィルタ媒体と、フィルタ媒体のエッジに取り付けられたエッジカフスとを含んでもよく、エッジカフスは、第1スロット内に取り外し可能に捕捉されるように構成してもよい。
【0036】
フレームは、折り畳みハブと、折り畳みハブに接続されたアームとを含んでもよい。
【0037】
アームは、フィルタ要素に接続されてもよい。
【0038】
折り畳みハブは、折り畳まれた構成、および拡張された構成を有してもよい。
【0039】
空気フィルタ組立体は、周辺シールを形成するためのエッジ処理をさらに含んでもよい。
【0040】
フィルタ要素は、それらの拡張された構成から縮小された構成への折り畳みを容易にするために折り目または折り線のパターンを有することができる。
【0041】
フィルタ要素はそれを通過した空気を濾過するためのフィルタ媒体要素を含むことができ、フィルタ媒体要素は、少なくとも1つの周辺エッジと、フィルタ媒体要素の周辺エッジに取り付けるためのエッジ処理とを有することができる。
【0042】
エッジ処理は、フィルタ媒体要素の周辺エッジにシールを形成するための変形可能なガスケット、フランジ、または層を含んでもよい。
【0043】
エッジ処理は、フィルタ媒体要素とフレームとの間にシールを形成してもよい。
【0044】
フィルタ要素は輸送または保管のために、拡張された長方形構成から縮小された構成に2回折り畳み可能であってもよい。
【0045】
フィルタ要素は、二次元の縮小を容易にする予備形成された折り畳みパターンを有してもよい。
【0046】
上述の概要および以下の詳細な説明は、以下に簡単に説明されるような特定の例示的な実施形態および特徴を示す図面を考慮して読まれるべきである。しかし、本概要および詳細な説明は、明示的に示された実施形態および特徴のみに限定されない。
【図面の簡単な説明】
【0047】
【
図1A】
図1Aは、少なくとも1つの実施形態による可変フィルタ組立体を示す。
【
図1B】
図1Bは、少なくとも1つの実施形態による、
図1Bの可変フィルタ組立体のフレームを、C-チャネルストリップの直線セグメントとして示す。
【
図1D】
図1Dは、少なくとも1つの実施形態による、
図1Cの末端端部をつなぎ合わし、さらに、相互に係合するストリップに形成された孔を示す。
【
図1E】
図1Eは、少なくとも1つの実施形態による、それぞれのフレームセグメントの周りに部分的に巻き付けられたフィルタ媒体要素のエッジを示す。
【
図1F】
図1Fは、少なくとも1つの実施形態による、スパイクバーによって固定された、
図1Aおよび1Eのフィルタ媒体要素の巻き付けられたエッジを示す。
【
図2A】
図2Aは、少なくとも1つの実施形態による、可変フィルタ組立体を示す。
【
図2B】
図2Bは、少なくとも1つの実施形態による、単一の弾性コード格子層を示す。
【
図2C】
図2Cは、少なくとも1つの実施形態による、二重弾性コード格子層を示す。
【
図2D】
図2Dは、少なくとも1つの実施形態による、
図2Aのフィルタ組立体のフレームのポールセグメントを示す。
【
図2E】
図2Eは、少なくとも1つの実施形態による、長方形形態に配置された
図2Dのポールセグメントを示す。
【
図2F】
図2Fは、少なくとも1つの実施形態による、ポールセグメントに沿って配置された格子フックを示す。
【
図2G】
図2Gは、少なくとも1つの実施形態による、ポールセグメントおよび格子フックの断面である。
【
図3A】
図3Aは、少なくとも1つの実施形態による、可変フィルタ組立体を示す。
【
図3B】
図3Bは、少なくとも1つの実施形態による、交差した直線フレームセグメントを含む、
図3Aのフィルタ組立体のフレームを示す。
【
図3C】
図3Cは、少なくとも1つの実施形態による、それらの交点で係合された交差フレームセグメントを示す。
【
図4A】
図4Aは、少なくとも1つの実施形態による、可変フレーム組立体である。
【
図4B】
図4Bは、少なくとも1つの実施形態による、
図4Aの組立体のフレームのL-チャネルの屈曲領域を示す。
【
図4C】
図4Cは、少なくとも1つの実施形態による、フレームが形成される直線ストリップを示す。
【
図4D】
図4Dは、少なくとも1つの実施形態による、フレームの角接合部を示す。
【
図4E】
図4Eは、少なくとも1つの実施形態による、クリップによって固定された
図4Dの角接合部を示す。
【
図5A】
図5Aは、少なくとも1つの実施形態による、組み立て式の(modular)フレーム組立体を示す。
【
図5B】
図5Bは、少なくとも1つの実施形態による、
図5Aのフレーム組立体のL-チャネルセグメントを示す。
【
図5C】
図5Cは、少なくとも1つの実施形態による、角クリップを有する2つのセグメントの角接合部を示す。
【
図5D】
図5Dは、少なくとも1つの実施形態による、ノッチ付きとしてのフレームのL-チャネルセグメントを示す。
【
図5E】
図5Eは、少なくとも1つの実施形態による、刻まれたフレームのL-チャネルセグメントを示す。
【
図6A】
図6Aは、少なくとも1つの実施形態による、拡張状態のフレームを示す。
【
図6B】
図6Bは、少なくとも1つの実施形態による、第1の縮小された状態および格子組立体における
図6Aのフレームを示す。
【
図7A】
図7Aは、少なくとも1つの実施形態による、拡張状態のフレームを示す。
【
図7B】
図7Bは、少なくとも1つの実施形態による、第1の縮小された状態および格子組立体における
図7Aのフレームを示す。
【
図8A】
図8Aは、少なくとも1つの実施形態によるフレームおよび格子組立体を示す。
【
図9A】
図9Aは、少なくとも1つの実施形態による、フレームおよび格子組立体を示す。
【
図10A】
図10Aは、少なくとも1つの実施形態による,可変フィルタ組立体を示す。
【
図11A】
図11Aは、少なくとも1つの実施形態による、サイズが最小化された状態のフィルタ媒体要素である。
【
図12A】
図12Aは、少なくとも1つの実施形態による、フィルタ組立体の分解斜視図である。
【
図13C】
図13Cは、少なくとも1つの実施形態による、メッシュ/グリッドの角部分を示す。
【
図13D】
図13Dは、少なくとも1つの実施形態による可変フレームおよび格子組立体を示す。
【
図14】
図14は、少なくとも1つの実施形態による、フィルタ組立体のためのカバーを示す。
【
図15A】
図15Aは、第1構成における、少なくとも1つの実施形態による拡張可能なフィルタ媒体要素を示す。
【
図16A】
図16Aは、少なくとも1つの実施形態による、組み立てられていないフレーム組立体の構成要素を示す。
【
図17】
図17は、少なくとも1つの実施形態による、フィルタ組立体を示す。
【
図18A】
図18Aは、少なくとも1つの実施形態による、交差アームを有するフレームを示す。
【
図18B】
図18Bは、少なくとも1つの実施形態による、フィルタ媒体要素を示す。
【
図19】
図19は、拡張長方形構成における、少なくとも1つの実施形態によるフィルタ組立体を示す。
【
図21A】
図21Aは、少なくとも1つの実施形態による、折り畳み可能なフィルタ媒体要素を示す。
【
図22A】
図22Aは、少なくとも1つの実施形態による、フィルタ媒体要素と共に使用するための輸送または保管パッケージである。
【
図23】
図23は、少なくとも1つの実施形態による、フィルタ組立体のエッジ部分の側面図である。
【
図24】
図24は、少なくとも1つの実施形態による、フィルタ組立体のエッジ部分の側面図である。
【
図25】
図25は、少なくとも1つの実施形態による、フィルタ組立体のエッジ部分の側面図である。
【
図26】
図26は、少なくとも1つの実施形態による、フィルタ組立体のエッジ部分の側面図である。
【
図27】
図27は、少なくとも1つの実施形態による、フィルタ組立体のエッジ部分の側面図である。
【
図28】
図28は、少なくとも1つの実施形態による、フィルタ組立体のエッジ部分の側面図である。
【
図30A】
図30Aは、少なくとも1つの実施形態による、フレームと、使用のために所定の位置にあるフィルタ要素と、を有するフィルタ組立体を示す。
【
図31A】
図31Aは、少なくとも1つの実施形態による、フレームと、使用のために所定の位置にあるフィルタ要素と、を有するフィルタ組立体を示す。
【
図32A】
図32Aは、所定の位置に支持インサートを有する、少なくとも1つの実施形態による、フィルタ組立体を示す。
【
図33A】
図33Aは、少なくとも1つの実施形態による、フィルタ媒体要素および支持インサートを有するフィルタ組立体を示す。
【
図34A】
図34Aは、少なくとも1つの実施形態による、フィルタ媒体要素および支持インサートを有するフィルタ組立体を示す。
【
図35A】
図35Aは、少なくとも1つの実施形態による、パッケージ内のフィルタ要素を示す。
【
図36A】
図36Aは、少なくとも1つの実施形態による、フィルタ組立体のためのフレームおよび格子を示す。
【
図36C】
図36Cは、様々な実施形態による、複数の代替グリッドパターンを示す。
【
図37A】
図37Aは、少なくとも1つの実施形態による、フィルタ組立体のエッジ部分の図である。
【
図37B】
図37Bは、少なくとも1つの実施形態による、
図37Aの周辺フレームセグメントおよび取り付けられたベゼルクリップの斜視図である。
【
図38A】
図38Aは、少なくとも1つの実施形態による、フィルタ媒体要素の一部を示す。
【
図39B】
図39Bは、少なくとも1つの実施形態による、折り畳まれた状態の
図39Aのフィルタ組立体の折り畳みブラケットハブを示す。
【
図39D】
図39Dは、完全に展開されたまたは開いた状態の、
図39Aのフィルタ組立体の折り畳みブラケットハブの斜視図である。
【
図40A】
図40Aは、少なくとも1つの実施形態による、拡張平面状態におけるフィルタ組立体を示す。
【
図41A】
図41Aは、少なくとも1つの実施形態による、
図39Bの折り畳みブラケットハブの2つの分離された構成要素を示す。
【
図42】
図42は、様々な実施形態による、
図39Bの折り畳みブラケットハブと共に使用するための様々なアームを示す。
【
図43A】
図43Aは、少なくとも1つの実施形態による、フィルタ媒体要素のためのエッジ処理の斜視図である。
【
図44】
図44は、少なくとも1つの実施形態による、有利な折り畳みパターンを有する拡張可能なフィルタ媒体要素を示す。
【
図45A】
図45Aは、少なくとも1つの実施形態による、有利な折り畳みパターンを有する拡張可能なフィルタ媒体要素を示す。
【
図45B】
図45Bは、少なくとも1つの実施形態による、拡張状態にあるフィルタ組立体を示す。
【
図46A】
図46Aは、少なくとも1つの実施形態による、別の有利な折り畳みパターンを有するフィルタ媒体要素を含むフィルタ組立体を示す。
【
図46B】
図46Bは、少なくとも1つの実施形態による、
図46Aのフィルタ媒体要素を、一度パッケージから解放された、図示される平面状態に戻す、アーム内で使用するための異形ばね鋼要素を示す。
【
図47A】
図47Aは、少なくとも1つの実施形態による、二次元縮小を容易にするための優先的な折り畳みパターンを有する、拡張可能なフィルタ要素の第1側面を示す。
【
図48B】
図48Bは、少なくとも1つの実施形態による、
図47Aの拡張可能なフィルタ要素上に取り付けられたフレームエッジとして使用するための発泡体要素を示す。
【
図49】
図49は、少なくとも1つの実施形態による、二次元縮小を容易にするために有利な折り目パターンを有する折り目付きフィルタ媒体要素を有するフィルタを示す。
【
図50】
図50は、少なくとも1つの実施形態による、フィルタ組立体を示す。
【
図53】
図53は、折り畳みハブが開いた中央領域を有する、少なくとも1つの実施形態による、拡張可能なフィルタ要素を示す。
【発明を実施するための形態】
【0048】
これらの説明は、より広範な発明の主題の理解を提供するのに十分な詳細を有する特定の実施形態である。これらの説明は、本発明の主題を明示的に説明された実施形態および特徴に限定することなく、これらの特定の実施形態の特定の特徴をさらに詳しく説明し、例示する。これらの説明を考慮すると、本発明の主題の範囲から逸脱することなく、追加および類似の実施形態ならびに特徴が生じる可能性が高い。
【0049】
図面およびこれらの説明において示された、または暗示された任意の寸法は、例示的な目的のために提供される。したがって、図面およびこれらの説明の範囲内のすべての実施形態が、そのような例示的な寸法に従ってなされるわけではない。図面は、必ずしも縮尺通りではない。従って、図面およびこれらの説明の範囲内の全ての実施形態が、図面における相対的寸法に関する図面の見かけの縮尺によってなされているわけではない。しかしながら、各図面について、少なくとも1つの実施形態は、図面の見かけの相対的縮尺に従って作られる。
【0050】
排他的な代替物として説明または暗示されない限り、図面および説明の全体にわたる特徴は、いくつかの特定の実施形態に明示的に関連付けられた特徴が他の実施形態と組み合わされ得るように、累積的であるとみなされるべきである。
【0051】
図面は、例えば、フレーム、フレームによってその外縁に沿って支持されたフィルタ要素、およびフィルタ要素をさらに支持するためにフレーム要素間に画定された領域にわたる格子を含む、フィルタ組立体およびその構成要素の様々な実施形態を示す。フィルタ要素は、それらを通過する空気を濾過するためのフィルタ媒体要素を含む。フィルタ媒体要素は一般に多孔質であり、層状であってもよく、織物、ならびに、不織布、パイル、フェルト、および発泡体などの不織材料を含んでもよい。媒体要素は、スパンボンドまたはモールドされた材料を含むことができる。媒体要素は、抗菌特性を有する材料を含んでもよい。他のフィルタ媒体材料および特性は、これらの説明の範囲内である。場合によっては、フィルタ要素がサブフレームと、様々な特定の層と、エッジ処理と、を含む。
【0052】
全体を通して、フレーム、フィルタ要素、および他の構成要素のある程度のサイズのばらつきは、図面および説明によって可能になる。説明は、展開され、使用の準備をしたフィルタ組立体の一般的な平面構成または幾何学的形状を参照した、フィルタ平面を参照して特徴を説明する。
【0053】
図1Aは、本明細書で「折り畳み可能な単純フレーム」と称されるフレームを有する、少なくとも1つの実施形態による可変フィルタ組立体を示す。組立体は、フィルタ平面内に長方形形態で配置された直線セグメントの周辺フレーム100によって支持される拡張可能なフィルタ媒体要素110を含む。
図1Bに示すように、直線セグメント102は、所望の寸法に従って、間隔をあけた折り畳み位置で、その長さに沿って任意の場所で折り畳み可能なC-チャネルストリップ104を折り畳むことによって形成される。次に、折り曲げられたストリップの末端端部は、あらゆる余分なストリップ材料を除去するために、長さに切断され、
図1Cに示すようにつなぎ合わされる。ストリップに沿って形成された孔はセグメントを形成するための測定および折り畳みを容易にし、
図1Dに示されているように、それらの末端端部で2つの端部セグメントをつなぎ合わせることを容易にする。
図1Eおよび
図1Fに示されるように、フィルタ媒体要素110のエッジは、それぞれの周辺フレームセグメント102の周りに部分的に巻き付けられ、それぞれのスパイクバー106によってセグメントに固定されることができる。各スパイクバー106は、直線フレームセグメント102が形成されるC-チャネルストリップ104内の孔と等しく間隔をあけたスパイクを有する。
【0054】
図2Aは、本明細書で「ポールフレーム」と呼ばれるフレーム200を有する、少なくとも1つの実施形態による、可変フィルタ組立体を示す。組立体は、フィルタ平面内に長方形形態で配置された管状のポールセグメント202を有する、周辺フレーム200によって支持される拡張可能なフィルタ媒体要素210を含む。ポールセグメントは、コネクタ206(磁気性であってもよい)のそれぞれで終端する2つの対向端部を有する、内側に捕捉されたショックコード204(
図2D)によってつなぎ合わされる。ショックコードは、例えばポリプロピレン、または他の天然もしくは合成繊維で作られた織られた繊維シースで覆われたコアを形成する弾性ストランドを有する、バンジーコードのような弾性コードとすることができる。フレームは、ポールセグメントが長方形形態で配置され、ショックコードの端部の2つのコネクタが
図2Eに示すようにつなぎ合わされるとき、ショックコード204の張力によって剛性のある構成に維持される。拡張したフィルタ媒体要素の濾過領域を横切って延伸された第2ショックコードセグメント222は、拡張可能な格子220を形成する。第2ショックコードセグメントが通される格子フック224は
図2Fに示すように、ポールセグメントに沿って滑動して格子パターンを変化させることができる。
図2Gに示すように、各格子フック224は、ポールセグメント内で移動可能に捕捉されたボルトと、ボルトからポールセグメントの壁に形成された長手スリットを通って延びるシャンクと、ショックコードセグメントに係合するためにシャンクによって運ばれるループまたは目と、を有する。
【0055】
図3Aは、本明細書で「ボックスディバイダ」と称されるフレームを有する、少なくとも1つの実施形態による、可変フィルタ組立体を示す。組立体がフィルタ平面内で砂時計の形で交差するように配置された、直線フレームセグメント302の分割されたフレーム300によって、支持される拡張可能なフィルタ媒体要素310を含む。直線セグメントは、長手エッジに沿って間隔をあけたノッチ306を有するノッチストリップ304(
図3B)を折り畳むこと、および分割することによって形成される。
図3Cに示すように、フレームセグメントは2つのノッチが2つのフレームセグメントの交点で一致するところで、1つのセグメントのスロット付きエッジが別のセグメントと係合するようになる場合に、相互に係合する。砂時計の形は
図3Bに示されるように、並列する2つの外側フレームセグメント、ならびにフレームの中心で横断(crossing)および交差(intersecting)する2つの内側フレームセグメントによって画定される。フィルタ媒体要素は、フィルタ媒体要素の周縁部分が、外側フレームセグメントに接着された状態で、フレーム上に拡張することができる。一度組み立てられると、可変フィルタ組立体は、全体として外側が長方形形態を有する。
【0056】
図4Aは、本明細書で「折り畳み可能フレーム」と称される、少なくとも1つの実施形態による、可変フレーム組立体400を示す。組立体は、可変寸法における外側の長方形形態を画定する4つの直線L-チャネルセグメント402を含む。直線セグメントは、一次ストリップ404を4つのセグメント(
図4C)に折り曲げること、または分割することによって形成される。ストリップは、折り目またはエンボスライン408(
図4C)の周りの各セグメントの90度の折り目によってL-チャネルセグメントの形成を容易にする、その長手エッジの間でストリップの長さを延長する長手方向の折り目またはエンボスライン408を有する。セグメントの4つの角接合部(
図4D)は、各角で角クリップ406(
図4E)によって維持される。可変フレーム組立体は、本明細書に説明される様々なフィルタ組立体の実施形態を支持または強化するのに有用である。
【0057】
図5Aは、本明細書で「角クリップ付き組み立て式フレーム」と称される、少なくとも1つの実施形態による、フレーム組立体500を示す。組立体は、フィルタ平面内の可変寸法の外側が長方形である形態(外側長方形形態)を画定する4つの直線L-チャネルセグメント502(
図5B)を含んでいる。直線セグメントは、一次ストリップ504(
図5D~5E)を4つのセグメントに折り曲げること、または分割することによって形成される。ストリップ504は、折り目またはエンボスラインにおいて、各セグメントの90度の折り目によってL-チャネルセグメントの形成を容易にするために、その長手エッジの間でストリップの長さを延びる、長手方向の折り目またはエンボスラインを有する。セグメントの4つの角接合部は、各角において角クリップ506(
図5C)によって維持される。可変フレーム組立体は、本明細書に説明される様々なフィルタ組立体の実施形態を、支持または強化するのに有用である。
【0058】
図6Bは、少なくとも1つの実施形態による、フレームおよび格子組立体を示し、本明細書では「組み立て式フレーム」と称されるフレームを有する。組立体は、4つの直線L-チャネルセグメント602を有するフレーム600(
図6A)と、4つのL-チャネル90度折り曲げ角片606と、を含む。直線セグメントは、可変寸法の外側長方形形態を画定するために、角片から延びる直線部分を可変的に重複させることができる。フィルタ面に対応するL-チャネル面内の予備形成された孔は、増分可変寸法で一致するように、規則的に間隔をあけて配置される。ショックコードのようなフレキシブル引張コード620は、フィルタ平面におけるフレーム内の領域を横切る格子を形成する孔を通される。直線セグメントおよび角片フレーム要素の重なり合う部分の一致したそれぞれの孔を通るコードは、フレームの所望の寸法において、直線セグメントおよび角片の係合を維持する。
図6B中のフレーム600は、
図6Aの拡張状態に対して第1方向に縮小される。
図6Cのフレーム600は、第1方向に垂直な第2方向にさらに縮小される。
【0059】
図7Aは、本明細書で「組み立て式フレーム+グリッド」と呼ばれる、少なくとも1つの実施形態による、フレームおよび格子組立体700を示す。組立体700は、所望の外側長方形寸法によって配置された、4つの角領域片706と、複数のエッジ領域片702と、を含む。角領域片、およびエッジ領域片のそれぞれは、一緒になって格子を画定する、末端L-チャネルフレームセグメントと、フィルタ平面内でそこから延びる追加のフレームアームと、を有する。3つの構成は、角領域およびエッジ領域片の重複配置を変化させることによって示される。示す構成のうち最大のものでは、中央グリッド部720がエッジ領域片の間のフィルタ平面内に設置される。
図7Bのフレーム700は、
図7Aの拡張状態に対して第1方向に縮小される。
図7Cのフレーム700は、第1方向に垂直な第2方向にさらに縮小される。
【0060】
図8Aは、フレーム400(例えば、
図4Aに示すフレーム)と、少なくとも1つの実施形態による、本明細書では「グリッドロール」と称される格子組立体820と、を示している。格子組立体はそれぞれの端部に、フレームセグメントのフィルタ平面部分を貫通するための歯824を有する、複数の平行格子アーム822(
図8C)を含んでいる。格子アームは相互接続され、コード826に沿って規則的に間隔をあけており、コードは伸縮不能であってもよく、またはショックコードのような可変長であってもよい。格子アームは、便利な輸送および保管のために束に巻かれ得る(
図8D)。格子組立体820(
図8A~
図8B)はまた、歯を受け入れる孔がフレームセグメントを貫通することによって形成されるフレーム(例えば
図4Aおよび
図5A)と共に使用することができ、そして、孔がフィルタ平面内のフレーム内に既に形成されているフレーム(例えば
図6A)と共に使用することができる。
【0061】
図9Aは、フレーム400(例えば、
図4Aに示すフレーム)と、本明細書では「折り返し&スナップ格子」と称される、少なくとも1つの実施形態による、格子組立体920とを示す。格子組立体920が含む、複数の格子アーム922のそれぞれは、それぞれの端部に、フレームセグメントのフィルタ平面部分を貫通し、または係合するための歯908を有する。
図9Bに示すように、各格子アームは、終端される、または折り畳まれることができる、規則的に間隔をあけたノッチ906を有するストリップ904から形成される。格子アームから延びる歯は、その両端部で90度に折り畳まれたストリップにおいて、2つのノッチ間にある部である。各歯をフレームセグメントに通し、平らに折り畳んで各格子アームの端部を固定することができる。格子組立体920はまた、歯を受け入れるための孔がフレームセグメントを貫通することによって形成されるフレーム(例えば、
図4Aおよび
図5A)と共に使用されることができ、そして、フレームと共に使用されることができる(例えば、
図6Aであり、孔がフィルタ平面内のフレーム内に既に形成されている。
【0062】
図10Aは、本明細書で「磁気折り畳みフィルタ」と称されるフィルタ媒体要素1010を有する、少なくとも1つの実施形態による、可変フィルタ組立体を示す。拡張可能なフィルタ媒体要素は、フィルタ平面内に長方形形態で配置された直線セグメントの周辺フレーム1000によって支持される。少なくとも1つの実施形態においては、フレームセグメントおよびフィルタ媒体要素が磁気引力によって係合される(
図10E)。フィルタ媒体要素1010は平行アコーディオン折り線1012(
図10B)に沿って折り畳むことができ、そして、次いで、
図10Dに示されるように、縮小した輸送サイズまたは状態で輸送および保管するための2種類の折り畳まれた構成のために、アコーディオンに折り畳まれた構成の中心で
図10Cに示されるように折り曲げることによって長さを半分にすることができる。
【0063】
図11Eは、本明細書で「磁気折り畳み式フィルタ」と称されるフィルタ媒体要素を有する、少なくとも1つの実施形態による、フィルタ組立体を示す。フレーム(
図11D)は4つの角クリップによってつなぎ合わされた4つの直線L-チャネルセグメントを含む。フィルタ媒体要素(
図11A~11C)は、長方形フィルタ媒体要素のエッジに平行な折り目または折り線によって一緒につなぎ合わされた複数のパネルを含む。したがって、フィルタ媒体要素は輸送および保管に便利な最小化された構成(
図11Aの「輸送サイズ」を参照)にマップ折り畳みか、またはそうでなければ縮小されるように、二次元に伸びる折り目線に沿って潰され得る。フィルタ媒体要素に外側エッジに沿った磁気ストリップはフレームに係合し、フレームはまた、磁石または磁気取り付けのための他の適切な材料を有する。フレームは、フィルタ媒体要素を支持するための格子を形成するように、対向する外側フレームセグメントの間にわたる、1つ(
図11D)またはそれ以上の格子アームを有することができる。
【0064】
図12Aは、本明細書で「フラットフィルタサンドイッチ設計」と称される、少なくとも1つの実施形態による、フィルタ組立体を示す。フレキシブルで折りたたみ可能なフィルタ媒体要素が、2つの長方形フレーム部のインターロックする歯の間に捕捉される。
図12Cに示されるように、フレキシブルな外側ガスケットとして機能する、フィルタ媒体要素の余分なエッジ部分は、2つのフレーム部がそれらのインターロック歯によって係合されるときに形成されるフレームの側面から外側に延びる(
図12B)。
【0065】
図13A~
図13Cは、本明細書で「グリッド内の折り畳み可能フレームスナップ」と称される、少なくとも1つの実施形態による、可変フレームおよび格子組立体を示す。組立体がフィルタ平面内に長方形形態で配置された、直線セグメントの周辺フレームを含む。直線セグメントはL-チャネルストリップを折り畳むことによって形成され、このストリップはストリップのフィルタ平面において形成された、間隔をあけたノッチで折り畳み可能である。ノッチはくさび形であり、広い口を有し、そして、孔に向かって内側へ狭くなる。孔は、設置時に格子を形成するスナップインメッシュまたはグリッドのノブ付き突出部を保持する。ノッチおよび突出部は一致するように、そしてサイズの可変を可能にするように、等しく間隔をあけられる。フレームストリップのあらゆる余分な部分は長方形形態から自由に切断することができ、そしてメッシュまたはグリッドは、所望の寸法に切断または予備成形される。メッシュの外側エッジに沿った突出部とフレームセグメント中の孔との係合は、任意の最終的な所望の寸法および構成で組立体を維持する。種々のフィルタ媒体要素は、格子によるフィルタ平面を横切る支持を備えた
図13A~
図13Cの組立体と共に、設置または使用することができる。
【0066】
図14は、少なくとも1つの実施形態による、フィルタ組立体のためのカバーを示し、カバーは美観のためのロゴまたは他のグラフィックを有する。カバーは、例えば、フィルタ媒体要素を支持するための格子として、機能するように切り欠き領域を有してもよい。図示の実施形態では、象のロゴまたはグラフィックが表されている。他のグラフィックイラストレーション、ロゴ、およびアートワークは、これらの説明の範囲内である。
【0067】
図15A~15Cは、少なくとも1つの実施形態による、3つの構成における、拡張可能なフィルタ媒体要素を示す。フィルタ媒体要素は、フィルタ媒体要素を2つのフィルタ平面寸法のうちの1つに潰すために平行アコーディオン折り線に沿ってそれぞれ折り畳むことができる、一対のパネルを有する。2つのパネルは長さがフィルタ媒体要素を半分にするように、エッジストリップを折り曲げることを容易にする中央の折り目または折り線を有するエッジストリップによってつなぎ合わされ、従って、2つのフィルタ平面寸法のうちの第2のフィルタ媒体要素を更に減少させる。したがって、拡張可能なフィルタ媒体要素は輸送および保管のために、潰され、および折り畳まれた構成に縮小されることができる。
【0068】
図16A~16Bは、本明細書で「直線フレーム-直線+角」と称される、少なくとも1つの実施形態による、フレーム組立体を示す。組立体は、セグメントの長さによって、フィルタ平面内で可変寸法の外側長方形形態を画定する4つの直線L-チャネルセグメントを含む。セグメントの4つの角接合部は、各角で角クリップによって維持される。フィルタ媒体要素を支持する格子として機能する、2つの対角線の内側フレームセグメントは、フレームの中心で横断および交差する。各内側フレームセグメントは、対角線上に対向する角間のフレームの内側領域にわたる。内側フレームセグメントは、それらが係合されるそれらの中心に接合部を有して、所定の位置にスナップされる。フレームセグメントは接合部において、互いに対して部分的に回転可能であり、これにより、つなぎ合わされた内側フレームセグメントは輸送および保管のためにほぼ平行に縮小された構成で配置されることができる。可変フレーム組立体は、本明細書で説明される様々なフィルタ組立体の実施形態を支持または強化するのに有用である。
【0069】
図17は、本明細書で「平面フレーム」と称される、少なくとも1つの実施形態による、可変フレームおよび格子、もしくはフィルタ組立体を示す。組立体は、長方形形態に配列された直線セグメントの周辺フレームによって支持されるフィルタ平面要素を含む。図示されたフィルタ平面要素は、格子、フィルタ組立体、および他の例の両方を表すことができる。フレームセグメントは当接する角接合部を画定するために、それらの端部において、例えば45度でアングルカットされる。
【0070】
図18A~18Cは、少なくとも1つの実施形態による、フィルタ組立体を示す。長方形の周辺を有するフィルタ媒体要素(
図18B)は、その上にロゴまたは他のグラフィックが
図18Cに示されている中央ハブから外側に延びる4つのアームを有する取り外し可能な格子によって支持される。
【0071】
図19~20Cは、少なくとも1つの実施形態による、拡張長方形構成から、輸送および保管に便利な縮小された構成へと、2回折り畳むことができる、フィルタ組立体を示す。フィルタ組立体は、折り畳み可能な直線セグメントの長方形の周辺フレームによって支持されたフィルタ媒体要素と、周辺フレーム内に画定された長方形の内側を横切るアームのグリッドによって画定された格子と、を含む。
【0072】
図19~20Dのフィルタ媒体要素、および図面に示され、本明細書に説明される様々な他のフィルタ組立体および媒体要素は、起伏する不織布パイル層および支持グリッド繊維層を使用する層状フィルタ媒体を有してもよい。
【0073】
図21A~21Cは、少なくとも1つの実施形態による、拡張状態における、折り畳み可能なフィルタ媒体要素2110を示す。折り目または折り線のパターンは、媒体要素を拡張された構成(
図21A)から輸送および保管に便利な縮小された構成(
図2C)に折り畳むことを容易にする。縮小された構成は、フィルタ平面内の拡張された構成に対して4分の1のサイズの面積を有する。特に図示された折り畳みパターンは本明細書では「折り紙クレーン折り畳み」と呼ばれる。有利には、拡張された構成の4つの外側角部2112が、縮小された構成を、縮小された構成の反対側の角部を占める、媒体要素の中心2114から斜めに横切る位置で縮小された構成において、一緒にされる。
【0074】
図22Aは、少なくとも1つの実施形態による、フィルタ媒体要素が
図22Bに示されるような縮小された構成で配置され得る、輸送または保管パッケージである。フィルタ媒体要素は、例えば、
図21A~21Cまたは様々な実施形態による他のものであってもよい。
図22A~22Bに示されるパッケージは、開口として示される密封フラップを有する軟質壁の封筒または袋である。
【0075】
図23によるフィルタ組立体において、周辺フレームセグメント2300は、スクリーン2320および拡張可能で交換可能なフィルタ要素2310を保持するクリップとして機能する。フレームセグメントは例えば、押出ストリップセグメントであってもよい。断面図において、フレームセグメントは、外側エッジ壁2302と、スクリーンおよびフィルタを保持するためにそれぞれ形成された2つのスロットが間にある、3つの内側へ延びるストリップと、を有する。スクリーンは、下部ストリップ2304と中央ストリップ2306との間に画定された第1スロット内に保持される。フィルタ要素は、中央ストリップと上部ストリップ2308との間に画定された第2スロット内に保持される。上部ストリップの内側エッジの下面に沿って下側に延びるビード2309は、フィルタ要素を保持するのに役立つ。フィルタ要素2310は、アコーディオン折り畳みフィルタ媒体2314と、フィルタ媒体の周辺エッジが捕捉されるエッジカフ2312と、を有する。フィルタ要素は、第2スロット内のエッジカフ2312とビード2309との係合によって、フレームセグメントに沿って保持される。
【0076】
図24によるフィルタ組立体において、周辺フレームセグメントは、スクリーンおよび拡張可能で交換可能なフィルタ要素を保持するクリップとして機能する。フレームセグメントは、例えば、押出ストリップセグメントから形成することができる。断面図において、フレームセグメントは、外側エッジ壁と、スクリーンおよびフィルタ要素を保持するためにそれぞれ形成された2つのスロットが間にある、3つの内側へ延びるストリップとを有する。スクリーンは、固定された下部ストリップと固定された中央ストリップとの間に画定された第1スロット内に保持される。フィルタ要素は、中央ストリップと折り畳み上部ストリップとの間に画定された第2スロット内に保持される。上部ストリップは、ヒンジによってエッジ壁に接続されており、第2スロットを開いてフィルタ要素を受け入れ、そして閉じてフィルタ要素を保持することを可能にする。フィルタ要素は、アコーディオン折り畳みフィルタ媒体と、フィルタ媒体の周辺エッジが捕捉されるエッジカフとを有する。フィルタ要素は、第2スロット内のエッジカフと折り畳み上部ストリップとの係合によって、フレームセグメントに沿って保持される。
【0077】
図25によるフィルタ組立体において、周辺フレームセグメントは、正面スクリーンと裏面スクリーンとの間に拡張可能で交換可能なフィルタ要素を保持するクリップとして機能する。フレームセグメントは例えば、押出ストリップセグメントであってもよい。断面図において、フレームセグメントは、外側エッジ壁と、スクリーンおよびフィルタ要素を保持するための2つのスロットが形成された3つの内側へ延びるストリップと、を有する。バックスクリーンは、下部ストリップと中央ストリップとの間に画定された第1スロット内に保持される。フィルタ要素および前面スクリーンは、中央ストリップと上部ストリップとの間に画定された第2スロット内に保持される。前面スクリーンのエッジに沿った内在のバルブ状の折り畳みは、フィルタ要素を保持するのに役立つ。フィルタ要素は、アコーディオン折り畳みフィルタ媒体と、フィルタ媒体の周辺エッジが捕捉されるエッジカフと、を有する。フィルタ要素は、第2スロット内のエッジカフと上部スクリーンのバルブ状の折り畳みと、の係合によって、フレームセグメントに沿って保持される。
【0078】
図26によるフィルタ組立体において、周辺フレームセグメントは、正面スクリーンと裏面のスクリーンとの間に拡張可能で交換可能なフィルタ要素を保持するクリップとして機能する。フレームセグメントは、例えば、押出ストリップセグメントであってもよい。断面図において、フレームセグメントは、外エッジ壁と、3つのスロットが画定される4つの内側へ延びるストリップと、を有する。裏面のスクリーン、フィルタ要素、および前面スクリーンをそれぞれ保持するために、裏面スロット、中央スロット、および前面スロットが画定される。フィルタ要素は、アコーディオン折り畳みフィルタ媒体と、フィルタ媒体の周辺エッジが捕捉されるエッジカフと、を有する。フィルタ要素は、中央スロット内のエッジカフの係合によって、フレームセグメントに沿って保持される。
【0079】
図27によるフィルタ組立体において、周辺フレームセグメントは、スクリーンおよび拡張可能で交換可能なフィルタ要素を保持するクリップとして機能する。フレームセグメントは、例えば、押出ストリップセグメントであってもよい。断面図において、フレームセグメントは、外側エッジ壁と、スクリーンおよびフィルタ要素をそれぞれ保持するための2つのスロットが形成された3つの内側へ延びるストリップと、を有する。スクリーンは、下部ストリップと中央ストリップとの間に画定された第1スロット内に保持される。フィルタ要素は、中央ストリップと上部L-形状ストリップとの間に画定された第2スロット内に保持される。ベゼルクリップは、L-形状ストリップの上部延在アーム上に取り付き、そしてフィルタ要素を保持するためにさらに係合する。フィルタ要素は、アコーディオン折り畳みフィルタ媒体と、フィルタ媒体の周辺エッジが捕捉されるエッジカフと、を有する。フィルタ要素は、第2スロット内のエッジカフとベゼルクリップとの係合によって、フレームセグメントおよびベゼルクリップに沿って保持される。
【0080】
図28によるフィルタ組立体において、周辺フレームセグメントは、スクリーンおよび拡張可能で交換可能なフィルタ要素を保持するクリップとして機能する。フレームセグメントは、例えば、押出ストリップセグメントであってもよい。断面図において、フレームセグメントは、外側エッジ壁と、スクリーンおよびフィルタ要素をそれぞれ保持するための2つのスロットが形成された3つの内側へ延びるストリップと、を有する。スクリーンは、下部ストリップと中央ストリップとの間に画定された第1スロット内に保持される。フィルタ要素は、中央ストリップと上側ストリップとの間に画定された第2スロット内に保持される。ベゼルクリップは上部ストリップの上に取り付き、そしてフィルタ要素を保持するためにさらに係合する。ベゼルクリップの下面に沿って内側方向に延びるビードは、フィルタ要素を保持するのに役立つ。フィルタ要素は、アコーディオン折り畳みフィルタ媒体と、フィルタ媒体の周辺エッジが捕捉されるエッジカフと、を有する。フィルタ要素は、第2スロット内のエッジカフとベゼルクリップのビードとの係合によって、フレームセグメントおよびベゼルクリップに沿って保持される。
【0081】
図29Aは、少なくとも1つの実施形態による、フィルタ組立体を示し、ここで、周辺フレームは、拡張可能で交換可能なフィルタ要素を保持する。
図29Bに示されるように、フレームは4つの直線セグメントを有し、それぞれがフィルタ要素のそれぞれのエッジにスナップ嵌めするヒンジングベゼルを有する。フィルタ要素は、図面の複数の実施形態について示されているように、輸送および保管のための便利なサイズへの縮小のために折り畳み可能である。フレームは、2つの図の他方において、フィルタ要素なしで示されている。
【0082】
図30Aおよび30Bは、少なくとも1つの実施形態による、フィルタ組立体を示す。周辺フレームは、拡張可能で交換可能なフィルタ要素を保持する。フレームは4つの直線セグメントを有する。フィルタ要素は、図面において複数の実施形態について示されているように、輸送および保管のための便利なサイズへの縮小のために折り畳み可能である。
図30Aにおいて、フィルタ要素が所定の位置にあるフレームが示されており、そして
図30Bにおいて、フィルタ要素が立ち上げられたフレームが示されている。フィルタ要素は、C-チャネル外側サブフレームと、外側サブフレームによって保持されるエッジを有するフィルタ媒体要素と、を有する。支持インサートの特定の実施形態は、サブフレームエッジに平行なアームのグリッドとして示され、格子として機能するようにフィルタ要素の中心でつなぎ合わされる。
【0083】
図31Aおよび31Bは、少なくとも1つの実施形態による、フィルタ組立体を示す。周辺フレームは、拡張可能で交換可能なフィルタ要素を保持する。フレームは4つの直線セグメントを有する。フィルタ要素は図面において複数の実施形態について示されているように、輸送および保管のための便利なサイズに縮小するために折り畳み可能である。
図31Aにおいて、フィルタ要素が所定の位置にあるフレームが示されており、そして
図31Bにおいて、フィルタ要素が立ち上げられたフレームが示されている。フィルタ要素は、C-チャネル外側サブフレームと、外側サブフレームによって保持されるエッジを有するフィルタ媒体要素と、を有する。支持インサートの特定の実施形態は、アームのグリッドとして示され、2つのアームの各々は隅から隅へと、サブフレームエッジに対して角度が付けられて延び、フィルタ要素の中心でつなぎ合わされて、格子として機能する。
【0084】
図32Aおよび32Bは、少なくとも1つの実施形態による、フィルタ組立体を示す。周辺フレームは、拡張可能で交換可能なフィルタ要素を保持する。フレームは4つの直線セグメントを有する。フィルタ要素は、図面において複数の実施形態について示されているように、輸送および保管のための便利なサイズへの縮小のために折り畳み可能である。フィルタ要素は、C-チャネル外側サブフレームと、外側サブフレームによって保持されるエッジを有するフィルタ媒体要素と、を有する。支持インサートの特定の実施形態は、フィルタ媒体要素を支持し保持するように、サブフレームのエッジの下で取り外し可能に係合する、テーパ付き端部を有する単一のアームとして示される。
図32Aにおいて、所定の位置にある支持インサートが示され、
図32Bにおいて、持ち上げられた支持インサートが示される。
【0085】
図33Aは、少なくとも1つの実施形態による、フィルタ組立体を示す。周辺フレームは、拡張可能で交換可能なフィルタ要素を保持する。フレームは、4つの隅でつなぎ合わされた4つの直線セグメントを有する。フレームには、フィルタ要素を保持するために、四隅にファスナーが含まれている。フィルタ要素は、図面において複数の実施形態について示されているように、輸送および保管のための便利なサイズへの縮小のために折り畳み可能である。フィルタ要素(
図33B)は、C-チャネル外側サブフレームと、外側サブフレームによって保持されたエッジを有するフィルタ媒体要素と、を有する。支持インサートの特定の実施形態が、中央ハブに取り付けられた4つのアームのグリッドとして、
図33Cに示されている。アームは、便利なサイズに縮小するために、フィルタ平面の外へ、一緒に折り畳むことができる。使用のために、アームは、90度の間隔で延びて、
図33Aに示されるように、格子として機能するようにサブフレームまたはフレームセグメントと係合するフィルタ平面内に離れて広がる。
【0086】
図34A~34Cは、
図33A~33Cに示されるような類似の実施形態を示す。
図34A~34Cにおいて、この実施形態における支持インサートの4つのアームが、フィルタ要素の長方形形態の中央のハブ要素に合致し、そしてつなぎ合わされる。
【0087】
図35Aは、少なくとも1つの実施形態による、輸送または保管のための、パッケージ内の折り畳まれた状態のフィルタ要素を示す。
図35Bは、パッケージから取り外され、少なくとも部分的に展開された、
図35Aのフィルタ要素を示す。
図35Cはフレームの内側エッジにおいて、対応する磁石または磁気応答性材料と係合するために、外側エッジに磁気ストリップを有する折り畳み式フィルタ要素を示す。
【0088】
図36A~36Bは、本明細書で「スナップフレーム」と称される、少なくとも1つの実施形態による、フィルタ組立体のためのフレームおよび格子を示す。組立体がセグメントの長さに従って、フィルタ平面内の可変寸法において外側長方形形態を画定する4つの直線セグメントを含む。それらの間に長方形の空間を画定する間隔をあけたアームのグリッドが、フィルタ媒体要素を支持する格子として機能するように、フィルタ組立体の内側を横切って延びる。各フレームセグメントに沿った少なくとも1つのクリップが、グリッドをフレームに固定する。クリップは、フィルタ媒体要素のエッジを固定し、同様にフレームおよびグリッドに固定してもよい。
図36Cには、さまざまな代替グリッドパターンも示されている。
【0089】
図37Aは、少なくとも1つの実施形態による、フィルタ組立体のエッジ部分を示す。周辺フレームセグメントは、拡張可能で交換可能なフィルタ要素、および任意選択的にはスクリーンを保持するクリップとして機能する(例えば、スクリーンについては
図28を参照)。フレームセグメントは、例えば、押出ストリップセグメントであってもよい。
図37Bに示されるように、フレームセグメントは、外側エッジ壁と、スクリーンおよびフィルタ要素をそれぞれ保持するために2つのスロットが形成された3つの内側へ延びるストリップと、を有する。スクリーンまたは格子は、下側ストリップと中央ストリップとの間に画定された第1スロット内に保持してもよい。フィルタ要素は、中央ストリップと上側ストリップとの間に画定された第2スロット内に保持される。
図37Dに別個に示されているベゼルクリップは、
図37Bに示されているように上側ストリップ上に取り付けられ、
図37Aに示されているように、フィルタ要素とさらに係合して保持する。
【0090】
図38Cは、少なくとも1つの実施形態による、フィルタ組立体を示す。輸送および保管のために便利なサイズに縮小するために折り畳み可能なフィルタ要素(
図38A)は、外側サブフレームと、外側サブフレームによって保持されるエッジを有するフィルタ媒体要素と、を有する。フィルタ平面内の組立体の中央に一緒に取り付けられた直線アーム(
図38Bおよび38C)のグリッドは、フィルタ媒体要素を支持するための格子として機能する。
【0091】
図39Aは少なくとも1つの実施形態によるフィルタ組立体を示し、フィルタ要素は、輸送および保管のために便利なサイズに縮小するために折り畳み可能であり、外側サブフレームと、外側サブフレームによって保持されるエッジを有するフィルタ媒体要素と、を有する。フィルタ平面内の組立体の中心に一緒に取り付けられた直線状アームのグリッドは、フィルタ媒体要素を支持する格子として機能する。拡張された構成では、フィルタ組立体は正方形の形状を有する。四つのアームは、本明細書で「ブーメランブラケット」と称される、折り畳みブラケットハブ(
図39B~39D)によってつなぎ合わされ、正方形の側面に対してフィルタ媒体要素の45度中心軸に沿って一致されたヒンジを有する。ヒンジの周りにブラケットハブを折り畳むことは、フィルタ要素を
図21Cの図示された折り畳みパターンに縮小することを有利に容易にする。
【0092】
図40A~40Cは、少なくとも1つの実施形態による、フィルタ組立体を示す。図示されているフィルタ組立体は
図39Aに示されているものと同様であり、
図21Cに図示され、
図41にも示されている折り畳みパターンに折り畳みブラケットハブを使用することによって折り畳み可能である。
【0093】
図41A~41Cは、少なくとも1つの実施形態による、
図39B~39Dの折り畳みブラケットハブの構造をさらに示す。折りたたみブラケットハブには、2つのベース要素があり、ヒンジによってつなぎ合わされている。ヒンジはブラケットハブが折り畳まれた構成に縮小されたときに一緒に合わせられ、ブラケットハブが拡張された構成に開かれたときに、フィルタ平面に広がっていく。各ベース要素は2つのソケットを支持し、各ソケットは雄-雌係合でアームの内側端部を受け入れる。ソケットは互いに90度の間隔で向けられ、その結果、各ソケットによって支持されるアームを備えた拡張された構成ではアームがフィルタ平面内で90の刻みで配置され、それぞれがフィルタ組立体のそれぞれの外側エッジに向けて外側に延びる(例えば、
図39Aおよび40Aを参照)。
【0094】
図42は、
図41A~41Cの折り畳みブラケットハブと共に使用するための種々のアームを示す。
図41Aにおいて、ブラケットハブのソケットは、それらが保持するアーム内に、ある程度のサイズ範囲または形状の多様性を受け入れるために、長手スリットを有する円形円筒形として示されている。他の実施形態におけるソケットは、
図42に示されるアームのいずれかに対応する、またはそうでなければそれを受け入れる他の形態をとってもよい。アームおよびソケットの両方の他の断面形状は、明示的に示されたものを超えて、これらの説明の範囲内である。
【0095】
図43Aおよび43Bは、少なくとも1つの実施形態による、フィルタ媒体要素のためのエッジ処理を示す。一実施形態においては、エッジ処理は、フィルタ媒体要素のエッジ上にクリップ留めし、そのエッジを保持するC-チャネルストリップを含む。C-チャネルストリップは、例えば、その長さに沿って剛性であってもよく、例えば、押出成形によって形成されてもよい。別の実施形態においては、エッジ処理は、フィルタ媒体要素のエッジならびに任意の外側フレームまたは他のホスト構造の間のシールとして機能する、発泡体または他の弾性圧縮性材料で形成された、変形可能なC-チャネルガスケットを含む。
【0096】
図44は、便利な輸送、保管、またはサイズの可変のために、より小さな面積を占めるように、媒体要素の二次元の縮小を容易にするための有利な折り畳みパターンを有する拡張可能なフィルタ媒体要素を示す。
【0097】
図45Aは、便利な輸送、保管、またはサイズの可変のための媒体要素の二次元縮小を容易にするために、優先的な折り畳みパターンを有する拡張可能なフィルタ媒体要素を示す。
図45Aにおいて、中央ストリップに接続された4つのアームを有する組み立て式の交差格子を、円筒状凹面側と、対向する円筒状凸面側と、を有する異形ばね鋼で形成することができる。そのような形態を有するそのような材料は有利にフレキシブルであり、そして展開されたときに拡張された構成に向かって付勢される。
【0098】
図46Aは、便利な輸送、保管、またはサイズの可変のために、フィルタ媒体要素4600の二次元縮小を容易にするための有利な折り畳みパターンを特徴とするフィルタ媒体4602を有する、拡張可能なフィルタ媒体要素4600を示す。中央ストリップ4610に接続された4つのアーム4606を有する組み立て式交差格子4604は、反対の側面に反対の曲率を有する、異形ばね鋼要素から形成され得る。媒体要素4600のエッジおよび角に沿って、同じ、類似の、または他の半剛体弾性材料の追加のエッジセグメント4608が示されている。
図46Bに示されるように、異形ばね鋼要素4612は、円筒凹状(チャネルが形成された)側面4614と、反対側の円筒状凸面側面4616と、を有する。有利には、異形ばね鋼4612は、任意の屈曲または折り畳まれた状態から、円筒状凹面4614に沿って画定されるその長手チャネル軸4620に沿って延びるその直線状態に向かって、自己付勢される。したがって、異形ばね鋼4612は、折り畳まれたフィルタ媒体要素が、例えば、縮小された状態で輸送および保管に使用されるパッケージまたは他の束縛から解放されるとき、フィルタ媒体要素4600において、
図46Aの平面状態への開放および展開力ならびに自己拡張作用を提供する。
【0099】
図47Aは便利な輸送、保管、またはサイズの可変のための媒体要素の二次元縮小を容易にするために、優先的な折り畳みパターンを有する折り目付きフィルタ媒体要素を有する拡張可能なフィルタ要素の第1側面を示す。保管および輸送のためのサイズ縮小、ならびに展開のための拡張のために、フィルタ要素は、機械的ヒンジを有する折り畳み式フレームによって、その外側エッジに沿って係合される。フィルタ要素は、少なくとも1つの実施形態によれば、発泡体基材(
図47C)上にプリーツ付き紙上部層(
図47B)を有してもよい。
【0100】
図48Aは、
図47Aの拡張可能なフィルタ要素の第2側面を示す。フィルタ媒体要素は4象限を有し、それぞれが特徴的な折り畳みパターンを有する2つの象限タイプが示されるように、対角線上にそれぞれ対向する要素と対称である。2つの第1タイプの折り畳み象限4802は媒体要素の中心を横切って対角線上に対向し、そして2つの第2タイプの折り畳み象限4804は、第1タイプの折り畳み象限4802に隣接し、その間にある、媒体要素の中心を横切って対角線上に対向する。図示するように、折り畳みブラケットハブおよびアームは、
図48Aの拡張可能なフィルタ要素に含まれてもよい。例えば、PETのようなプラスチックで構成された、半剛性の支柱も、フィルタ要素のエッジに沿って含めてもよい。また、発泡体または他の弾性圧縮性材料(
図48B)で形成されたエッジ処理が、フィルタ要素のエッジと任意の外側フレームまたは他のホスト構造との間のシールとして機能するように含まれてもよい。
【0101】
図49は、便利な輸送、保管、またはサイズの可変のための、媒体要素の二次元縮小を容易にするために、有利な折り畳みパターンを有する折り目付きフィルタ媒体要素を有する、拡張可能なフィルタの第1面(「上面図」)を示す。フィルタ要素は、フィルタ要素のエッジと任意の外側フレームまたは他のホスト構造との間のシールとして機能することができる折り畳み可能な発泡体フレームによって、その外側エッジに沿って係合される。
【0102】
図50は、
図47Aの拡張可能なフィルタ要素の第2側面(「背面図」)を示す。フィルタ平面内の組立体の中心に一緒に取り付けられた直線状アームのグリッドは、フィルタ媒体要素を支持する格子として機能する。拡張された構成では、フィルタ組立体は正方形の形状を有する。4つのアームは、ばねを有するロックヒンジを有する折り畳みハブによって結合される。ハブは、それぞれ互いに垂直で、そして、それぞれ拡張フィルタ組立体の正方形の形態の側面に平行な、2つの軸に沿って折り畳み可能である。4つのアームがハブから延び、正方形の形態中の4つの象限を画定する。折り畳みハブおよびアームは、フィルタ媒体要素を支持するための折り畳み格子を画定する。
図51および52はフィルタ媒体要素を有さない、
図50の折り畳み格子を示す。
【0103】
図53は、
図50と同様の拡張可能なフィルタ要素を示す。
図53の折り畳みハブは、
図50のものとは対照的に、開いた中央の正方形領域を有し、これは、折り畳みによってフィルタ要素が縮小されるときに、折り畳みパターンの中心に集められたフィルタ媒体を有利に受け入れることができる。
図54は
図53のフィルタ要素の中央部分の拡大図であり、折り畳みハブの開いた中央領域およびばね要素を示す。
図55は、フィルタ媒体要素のない
図50の折り畳み格子を示す。
【0104】
特定の実施形態および特徴は、図面を参照して説明されている。これらの説明は、任意の単一の実施形態または任意の特定の特徴のセットに限定されず、そして、これらの説明の範囲および添付の請求項の精神から逸脱することなく、類似の実施形態および特徴を生じてもよく、または修正および追加をしてもよいことが理解される。