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特許7412509基準信号マッピングを用いた伝送リンク構成
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-12-28
(45)【発行日】2024-01-12
(54)【発明の名称】基準信号マッピングを用いた伝送リンク構成
(51)【国際特許分類】
   H04W 16/28 20090101AFI20240104BHJP
   H04W 72/11 20230101ALI20240104BHJP
   H04W 72/0453 20230101ALI20240104BHJP
   H04W 72/0457 20230101ALI20240104BHJP
   H04W 72/044 20230101ALI20240104BHJP
【FI】
H04W16/28
H04W72/11
H04W72/0453
H04W72/0457 110
H04W72/044
【請求項の数】 15
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2022183431
(22)【出願日】2022-11-16
(62)【分割の表示】P 2020572899の分割
【原出願日】2018-06-28
(65)【公開番号】P2023022109
(43)【公開日】2023-02-14
【審査請求日】2022-11-30
(73)【特許権者】
【識別番号】511151662
【氏名又は名称】中興通訊股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】ZTE CORPORATION
【住所又は居所原語表記】ZTE Plaza,Keji Road South,Hi-Tech Industrial Park,Nanshan Shenzhen,Guangdong 518057 China
(74)【代理人】
【識別番号】110001195
【氏名又は名称】弁理士法人深見特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ジアン,チュアンシン
(72)【発明者】
【氏名】ヂャン,シュージュエン
(72)【発明者】
【氏名】ルー,ヂャオフア
(72)【発明者】
【氏名】ガオ,ボー
(72)【発明者】
【氏名】メイ,モン
【審査官】野村 潔
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2014/0036859(US,A1)
【文献】特開2010-178129(JP,A)
【文献】特表2012-521173(JP,A)
【文献】特表2019-519135(JP,A)
【文献】Sony,Summary of SRS[online],3GPP TSG RAN WG1 #92b R1-1805678,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_92b/Docs/R1-1805678.zip>,2018年04月24日
【文献】3GPP; TSG RAN; NR; Radio Resource Control(RRC) protocol specification (Release 15),3GPP TS 38.331 V15.2.0(2018-06),2018年06月20日
【文献】ZTE,Maintenance for beam management[online],3GPP TSG RAN WG1 #94 R1-1808196,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_94/Docs/R1-1808196.zip>,2018年08月11日,(本願出願日以降に開示された出願人による文献)
【文献】Guangdong OPPO Mobile Telecom,Further discussion on SRS design for NR[online],3GPP TSG RAN WG1 adhoc_NR_AH_1709 R1-1715674,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_AH/NR_AH_1709/Docs/R1-1715674.zip>,2017年09月11日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24- 7/26
H04W 4/00-99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線通信のための方法であって、
ユーザ機器が、同一のSRSリソースの識別を有する第1のサウンディング基準信号(SRS)リソースと第2のSRSリソースとの間の対応性を判断するステップであって、前記第1のSRSリソースと前記第2のSRSリソースとは、コンポーネントキャリアのグループに属する異なるコンポーネントキャリアにより構成される、判断するステップと、
同一の空間関係パラメータを、前記コンポーネントキャリアのグループのための前記同一のSRSリソース識別子を有する前記第1のSRSリソースと前記第2のSRSリソースとに適用するステップとを備える、方法。
【請求項2】
前記空間関係パラメータは、基準信号のタイプを示し、前記基準信号のタイプは、SRS、チャネル状態情報基準信号(CSI-RS)、または同期信号ブロックのうちの1つである、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第1のSRSリソースまたは前記第2のSRSリソースのための時間ドメイン通信タイプは半永続的タイプ、または非周期的タイプである、請求項に記載の方法。
【請求項4】
前記ユーザ機器が、前記第1のSRSリソースまたは前記第2のSRSリソースのための基地局から構成情報を受信するステップをさらに含み、前記構成情報は、前記SRSリソースの識別を示すパラメータを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
無線通信のための方法であって、
基地局が、コンポーネントキャリアのグループに属する異なるコンポーネントキャリアにより、第1のサウンディング基準信号(SRS)リソースと、第2のSRSリソースとを構成するステップと
前記基地局が、前記第1のSRSリソースと、第2のSRSリソースとを同一のSRSリソースの識別により構成して、それにより、同一の空間関係パラメータを、前記コンポーネントキャリアのグループのための前記同一のSRSリソース識別子を有する前記第1のSRSリソースと前記第2のSRSリソースとに適用するステップとを備える、方法。
【請求項6】
前記空間関係パラメータは、基準信号のタイプを示し、前記基準信号のタイプは、SRS、チャネル状態情報基準信号(CSI-RS)、または同期信号ブロックのうちの1つである、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記第1のSRSリソースまたは前記第2のSRSリソースのための時間ドメイン通信タイプは半永続的タイプ、または非周期的タイプである、請求項5に記載の方法。
【請求項8】
無線通信装置であって、プロセッサを含み、前記プロセッサは、
同一のSRSリソースの識別を有する第1のサウンディング基準信号(SRS)リソースと第2のSRSリソースとの間の対応性を判断するように構成され、前記第1のSRSリソースと前記第2のSRSリソースとは、コンポーネントキャリアのグループに属する異なるコンポーネントキャリアにより構成され、前記プロセッサは、さらに、
同一の空間関係パラメータを、前記コンポーネントキャリアのグループのための前記同一のSRSリソースの識別を有する前記第1のSRSリソースと前記第2のSRSリソースとに適用するように構成される、無線通信装置。
【請求項9】
前記空間関係パラメータは、基準信号のタイプを示し、前記基準信号のタイプは、SRS、チャネル状態情報基準信号(CSI-RS)、または同期信号ブロックのうちの1つである、請求項8に記載の装置。
【請求項10】
前記第1のSRSリソースまたは前記第2のSRSリソースのための時間ドメイン通信タイプは半永続的タイプ、または非周期的タイプである、請求項8に記載の装置。
【請求項11】
前記プロセッサは、
前記第1のSRSリソースまたは前記第2のSRSリソースのための基地局から構成情報を受信するように構成され、前記構成情報は前記SRSリソースの識別を示すパラメータを含む、請求項8に記載の装置。
【請求項12】
無線通信装置であって、プロセッサを含み、前記プロセッサは、
コンポーネントキャリアのグループに属する異なるコンポーネントキャリアにより、第1のサウンディング基準信号(SRS)リソースと、第2のSRSリソースとを構成し、
前記第1のSRSリソースと、第2のSRSリソースとを同一のSRSリソースの識別により構成して、それにより、同一の空間関係パラメータを、前記コンポーネントキャリアのグループのための前記同一のSRSリソースの識別を有する前記第1のSRSリソースと前記第2のSRSリソースとに適用する
ように構成される、無線通信装置。
【請求項13】
前記空間関係パラメータは、基準信号のタイプを示し、前記基準信号のタイプは、SRS、チャネル状態情報基準信号(CSI-RS)、または同期信号ブロックのうちの1つである、請求項12に記載の装置。
【請求項14】
前記第1のSRSリソースまたは前記第2のSRSリソースのための時間ドメイン通信タイプは半永続的タイプ、または非周期的タイプである、請求項12に記載の装置。
【請求項15】
コードが格納されたコンピュータプログラム製品であって、前記コードは、プロセッサによって実行されると、前記プロセッサに請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の方法を実現させる、コンピュータプログラム製品。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
技術分野
本文献は概して無線通信を対象とする。
【背景技術】
【0002】
背景
無線通信技術により、世界は接続およびネットワーク化がますます進んだ社会へと向かいつつある。無線通信の急成長および技術の発展により、容量および接続に対する需要が増えてきた。さまざまな通信シナリオの必要性を満たすために、エネルギ消費、デバイスコスト、スペクトル効率およびレイテンシなどの他の局面も重要である。既存の無線ネットワークと比べて、次世代のシステムおよび無線通信技術は、増加したユーザおよびデバイスをサポートをする必要があり、これにより、通信リンクをロバストかつ効率的に構成することが必要となる。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0003】
概要
本文献は、NR(New Radio:新しい無線)無線ネットワークにおける基準信号マッピ
ングを用いた伝送リンク構成のための方法、システムおよびデバイスに関する。一例においては、基準信号マッピングを用いて伝送リンクを構成することはビーム管理を含んでおり、これにより、複数のコンポーネントキャリア(component carrier:CC)および帯
域幅部分(bandwidth part:BWP)にわたって全方向に散在した複数のデバイスのために高スループットをサポートすることが可能となる。
【0004】
例示的な一局面において、無線通信方法が開示される。当該方法は、2つの基準信号間のマッピングに基づいて構成される少なくとも1つの伝送リンクを介してデータを送信するステップを含む。当該2つの基準信号の各々は、1つ以上のネットワークパラメータの異なるサブセットで構成される。
【0005】
別の例示的な局面においては、無線通信方法が開示される。当該方法は、2つの基準信号間のマッピングを送信するステップを含む。2つの基準信号の各々は、1つ以上のネットワークパラメータの異なるサブセットで構成される。
【0006】
さらに別の例示的な局面においては、無線通信方法が開示される。当該方法は、複数のサウンディング基準信号(sounding reference signal:SRS)リソースまたは複数の
SRSリソースセットのネットワークパラメータに基づいて、当該複数のSRSリソースセットを複数のグループに分割するステップと、当該複数のグループのうちの1つのグループ内において、複数のSRSリソースセットの各々における1つのSRSリソースだけを同じ時間に送信するステップとを含む。ここで、異なるSRSリソースセットにおける当該SRSリソースは同時に送信可能である。
【0007】
さらに別の例示的な局面においては、上述の方法は、プロセッサ実行可能コードの形式で具体化されるとともに、コンピュータ読取可能プログラム媒体に格納される。
【0008】
さらに別の例示的な実施形態においては、上述の方法を実行するように構成されるかまたは動作可能であるデバイスが開示される。
【0009】
上述および他の局面ならびにそれらの実現例は、添付の図面、以下の記載および添付の特許請求の範囲において、より詳細に記載される。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】ここに開示されている技術のいくつかの実施形態に従った、無線通信における基地局(base station:BS)およびユーザ機器(user equipment:UE)の例を示す図である。
図2】複数のCCのためのアップリンクビーム管理の例を示す図である。
図3】ビーム管理に用いられている複数のサウンディング基準信号(SRS)リソースセットの例を示す図である。
図4】無線通信方法の例を示す図である。
図5】無線通信方法の別の例を示す図である。
図6】無線通信方法のさらに別の例を示す図である。
図7】ここに開示されている技術のいくつかの実施形態に従った装置の一部分を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
詳細な説明
マイクロネットワークおよびピコセルネットワークを用いるミリメートル波スペクトル(およそ10GHz超)での混雑したモバイルユーザ環境に対して高いスループットを提供するために第5世代(Fifth Generation:5G)通信システムの準備が整いつつある。これらの周波数は広い帯域幅を提供するが、特にロバスト性の観点から、無線サービスのために従来から用いられている低周波数の場合よりも過酷な伝搬条件で動作する。これらのチャネル障害に対処するために、5GセルラーネットワークおよびNRセルラーネットワークは、ユーザのために許容可能な通信品質を維持するために、(たとえば、高指向性の伝送リンクを設定することによって)基準信号マッピングを用いて伝送リンクを構成し得る。一例においては、送信機ビームと受信機ビームとを微細に位置合わせすることを必要とする指向性リンクが、ビーム管理として公知である1セットの動作によって達成される。
【0012】
マルチCC(コンポーネントキャリア)アグリゲーション送信においては、帯域内(intra-band)CA(in-band carrier aggregation:インバンドキャリアアグリゲーション
)のために、UEの無線周波数(radio frequency:RF)が帯域内における複数のCC
のために共有されてもよく、UEが同時にビームを受信する。この能力は、単一のCCを用いる場合にも利用可能である。これらのCCは、たとえば同じ帯域内における同じCCグループに属しているか、または、同じアンテナコネクタを共有している。しかしながら、このNRビーム管理アーキテクチャにおいては、CSIレポーティング構成におけるパラメータキャリアが異なっている場合、チャネル状態情報(channel state information
:CSI)フィードバックは各CCごとに独立して実行されており、CCフィードバック間に直接的な関係は存在しない。
【0013】
基地局は、開示された技術に基づく異なるCC/BWPに対するダウンリンク(downlink:DL)ビーム管理のために、RS(reference signal:基準信号)とRS対応フィードバックとの間の関係について、マルチCCアグリゲーションスケジューリングをより適切に実現し得る。
【0014】
図1は、BS120、1つ以上のユーザ機器(UE)111、112および113を含む無線通信システム(たとえば、5GまたはNRセルラーネットワーク)の例を示す。いくつかの実施形態においては、UEは、BSに対してCSI(131,132,133)をフィードバックし得る。これにより、BSからUEまでのその後の通信(141,14
2,143)のためのビーム管理を実行することが可能となる。UEは、たとえば、スマートフォン、タブレット、モバイルコンピュータ、マシン間(machine to machine:M2M)デバイス、モノのインターネット(Internet of Things:IoT)デバイスなどであってもよい。段落の見出しは、本文献では記載の読み易さを向上させるために用いられており、説明または実施形態(および/または実現例)をそれぞれの段落のみに限定するものではない。
【0015】
1.既存の実現例
ダウンリンクの場合、同期信号ブロック(synchronization signal block:SSBまたは同期/PBCHブロック)およびCSI-RSは、ダウンリンクビーム管理のために用いることができる。このNRアーキテクチャ設計は、基地局が、UEのためのCSIレポーティング構成(CSI-ReportConfigまたはレポーティング設定)を構成し得るとともに、各CSIレポーティング構成ごとに1つ以上のCSIリソース構成(CSI-ResourceConfigまたはリソース設定)を構成し得ることを特定している。1つのCSIリソース構成においては、1つのリソースセットを送信することができる。このリソースセットは、ビーム管理のためのいくつかのCSI-RSリソースまたはSSBを含み得る。DLビーム管理のために、UEは、「cri-RSRP」、「none」またはssb-Index-RSRP(Reference Signal Received Power:基準
信号受信電力)に設定されたreportQuantityを含むCSI-ReportConfigで構成される。リソースがCSI-RSである場合、リソースセットにおいて「反復(repetition)」パラメータが構成されなければならない。反復がオフである場合、UEはCSI-RSリソースセットから最適なCSI-RSリソースを選択し、次に、CRI(CSI-RSリソース・インジケータ)を基地局にレポートする必要がある。CRIは、リソースセットにおける選択されたCSI-RSリソースに対応している。反復=オンである場合、CRIはレポートされない可能性がある。このとき、UEは受信ビーム掃引を実行する。UEは、受信するべき最適な受信ビームのうち1つの受信ビームを選択することとなるが、基地局にレポートする必要はない。CSIレポーティング構成においてパラメータgroupBasedBeamReporting=enable(イネーブル)である場合、UEは2つのCRIまたはSSBRIをレポートする必要がある。すなわち、UEは(2つのCSI-RSリソースまたはSSBインデックスに対応する)2本のビームを選択し、ユーザはこれら2本のビームを同じ時間に受信することができる。CSIレポーティング構成におけるパラメータgroupBasedBeamReportingがdisable(ディスエーブル)である場合、UEはNのCRIまたはSSBRIを
レポートする必要がある。すなわち、UEは(NのCSI-RSリソースまたはSSBインデックスに対応する)Nのビームを選択する。この場合、Nは構成可能である。
【0016】
アップリンクの場合、このNRアーキテクチャにおいては、SRSリソースを送信する際に、基地局は、UEのために空間関連パラメータ(3GPP(登録商標)技術仕様書38.331におけるSRS-SpatialRelationInfoまたはspatialRelationInfo)を構成してもよい。たとえば、SRSリソースの送信ビームは、空間関連パラメータで構成された基準信号のビームと同じである。構成された基準信号はSSB、CSI-RS、SRSであってもよい(これらが機能するCCおよびBWPも通知される)。SSBまたはCSI-RSが構成される場合、UEは、SRSを送信する際にSSBまたはCSI-RSを受信するために用いられる受信ビームと同じビームを用いる。これは、チャネル相互関係またはビーム対応性の意図された用途である。これらの空間関連(または空間に関連する)パラメータは、その一例が以下の表1に示されており、典型的にはユーザのために構成されていない可能性もある。
【0017】
【表1】
【0018】
アップリンクビーム管理は高周波数で必要となる。この時、UEはいくつかのSRSリソースセットで構成されてもよい。パラメータ「usage」=当該セットのbeamManagementは、SRSリソースセットがビーム管理のために用いられることを示している。ビーム管理のための構成されたSRSリソースセットにおいては、各リソースセットにおける異なるSRSリソースは同じ時間に送信することができないが、異なるSRSリソースセットにおけるSRSリソースは同じ時間に送信することができる。言いかえれば、より高い層パラメータSRS-SetUseが「BeamManagement」に設定される場合、所定の時刻に送信することができるのは、複数のSRSセットの各々のうち1つのSRSリソースだけである。異なるSRSリソースセットにおけるSRSリソースは同時に送信することができる。利用可能な使用オプションを表2に示す。
【0019】
【表2】
【0020】
2.ダウンリンク(downlink:DL)通信のための例示的な実施形態
ダウンリンクビーム管理のために、単一キャリア送信の場合、基地局は、UEのフィードバックに従ってUEのための実際のデータ送信を実行するために、どんな種類の送信ビームを用いるべきかを判断し得る。UEが最大でM本のビームを同じ時間に受信できる能力を有する場合、基地局は概してMを上回る数のビームを一度に送信するようにUEをスケジューリングすることはせず、これ以外の場合には、ユーザは、このような複数本のビームを受信する能力を持たない。たとえば、M=2は、このUEが2枚のアンテナパネルを有しており、一度に最高で2本のビームを受信できることを意味している。
【0021】
マルチCCアグリゲーション送信の際、帯域間(inter-band)CAのために、独立したアンテナコネクタまたはRFチェーンまたは電力増幅器(power amplifier:PA)が利
用可能であるので、UEは別個の無線周波数ユニットを用いて、さまざまなビームを受信することができる。
【0022】
いくつかの実施形態においては、帯域内(intra-band)CA(インバンド(in-band)
キャリアアグリゲーション)の場合、帯域内での複数のCCのためにUEのRF(無線周
波数)が共有され得るとともに、ビームを受信するUEの能力はCCの当該能力と同じである。これらのCCは、たとえば同じ帯域内における同じCCグループに属しているか、または、同じアンテナコネクタもしくはPAを共有している。
【0023】
このNRビーム管理アーキテクチャにおいては、CSIレポーティング構成におけるパラメータキャリアが異なっている場合、ビーム管理についてのCRI/SSBRIフィードバックは各CCごとに独立して実行され、CCフィードバック同士の間に直接的な関係はない。
【0024】
この場合、CSIレポーティング構成およびリソース構成は各CCごとに独立して構成されており、CRI/SSBRIフィードバックのインデックスは、リソース構成下のリソースセットにおけるリソースオーダーのインデックスであるとともに、リソースセットにおけるローカル変数である。たとえば、異なるCC上のCSI-RSリソースIDが同じあっても、ビームは必ずしも同じではない。このような態様では、基地局が実際に信号を送信する際に、主として帯域内CAのために、CAの場合にUEが複数のCC上のビームを同時に受信できるかどうかを判断することが難しくなるかもしれない。
【0025】
たとえば、UEの能力を1(たとえば、M=1)であると想定する。2つのCCが集約されると、CC0上のUEによってフィードバックされるCRIは0であり、これは、CC0上に構成されたリソースセットにおける第1のCSI-RSリソースに対応している。同時に、CC1上のUEによってフィードバックされるCRIは1に等しく、これは、CC1上に構成されたリソースセットにおける第2のCSI-RSリソースに対応している。CC0およびCC1上のCSI-RSリソースは別個に構成される。基地局は、CC0上のCRI=0に対応するCSI-RSリソースと、CC1上のCRI=1に対応するCSI-RSリソースとが同時にUEによって受信可能であるかどうかを知ることはない。CC0上のCRI=0とCC1上のCRI=1とが同じUE受信ビームに対応していると想定すると、基地局は、このビームを用いてCC0およびCC1上のデータ信号または基準信号をスケジューリングし得るが、その他の場合には、スケジューリングすることはできない(なぜなら、UEの能力が1しかないからである)。
【0026】
RSとRSとの間、かつ、異なるCC/BWP上のDLビーム管理のための対応するフィードバック間に関係を構築することにより、有利には、基地局が、マルチCCアグリゲーションスケジューリングをより適切に実現することが可能となる。
【0027】
いくつかの実施形態においては、UEは、異なるCC/BWP上でのビーム管理のために用いられるCSI-RSリソースまたはSSBインデックスをフィードバックし、これにより、CSI-RSリソース/SSBがUEによって同時に受信可能であるか否かを示す。オーバーヘッドを節減するために、UEは、異なるCC/BWP上でのビーム管理のために用いられるCSI-RSリソース/SSBの一部をフィードバックするだけで、CSI-RSリソース/SSBがUEによって同時に受信され得るかどうかを示し得る。UEは、各CC/BWP上のCRI/SSBRIをフィードバックした後、異なるCC/BWP上のこれらのCRI/SSBRIに対応する基準信号が同時に受信可能である否かについて、さらにフィードバックすることができる。
【0028】
既存の実現例においては、CSIレポーティング構成において構成されるRSのキャリアは、CSIレポーティング構成におけるパラメータキャリアによって判断される。異なるCSIレポーティング構成においては、キャリアパラメータによって設定された値は、(たとえば、異なるCCに対応して)異なる可能性がある。異なるCC/BWP上のDLビーム管理のためにRSとRS対応フィードバックとの間に関係を構築することは、異なるCSIレポーティング構成における対応するCSI-RSリソースまたはSSBの関係
を構築することと同等である。たとえば、ビーム管理のために、UEは、異なるCSIレポーティング構成間のRS関係またはマッピングをフィードバックして、(i)異なるCSIレポーティングにリンクされたSSBもしくはCSI-RSリソースがUEによって同時に受信可能であるかどうか、または、(ii)異なるCSIレポーティングにリンクされたCRI/SSBRIに対応する基準信号が同時に受信可能であるか否かを示す。
【0029】
いくつかの実施形態においては、異なるCSIレポーティング構成における基準信号関係をフィードバックすることは、各々のCSIレポーティング構成に対して1つ以上のレポーティングパラメータを追加することを含んでいてもよく、これらは、当該CSIレポーティング構成における対応する使用状態を示すために用いられてもよい。ビーム管理のCSI-RSリソースまたはSSBにおけるビーム管理のために用いられる対応するCSI-RSリソースまたはSSBと、新しく追加されたCSIレポーティング構成におけるCSI-RSリソースまたはSSBとは同じ時間に受信可能であってもよく、または同じ時間に受信可能でなくてもよい。一例においては、新しく追加されたパラメータは、CCのインデックスと、CC下のCSIレポーティング構成のIDとを含み得る。別の例においては、(BWPのインデックスも含み得る)新しく追加されたCCのインデックスは、当該CSIレポーティング構成におけるパラメータキャリアの値とは異なっている可能性がある。
【0030】
いくつかの実施形態においては、オーバーヘッドを最小限にするために、当該CSIレポーティング構成においてフィードバックされたCRI/SSBRIに対応するCSI-RSリソース/SSBと、新しく追加されたCSIレポーティング構成においてフィードバックされたCRI/SSBRIに対応するCSI-RSリソース/SSBとの間の関係がレポートされ得る。新しく追加されたCSIレポーティング構成においてフィードバックされるCRI/SSBRIは、UEからの最新のCRI/SSBRIフィードバックであってもよい。
【0031】
たとえば、CSIレポーティング構成におけるパラメータcri-RSRPおよびssb-Index-RSRPにおいては、1つ以上のパラメータが追加される。各々のパラメータは、1つのキャリアパラメータと1つ以上のCSIレポーティング構成パラメータとを含む。たとえば、{Carrier,CSI-ReportConfigID}は、当該CSIレポーティング構成に対応する基準信号と、キャリア上のCSI-ReportConfigIDにおけるCSIレポーティング内の対応する基準信号とが同じ時間に受信可能であるか否かをUEがレポートする必要があることを示している。
【0032】
たとえば、CSIレポーティング構成パラメータは、reportConfigId=0,キャリア(carrier)=0(CSIレポーティング構成に対応するRSがキャリア0
上で送信されることを示している)、groupBasedBeamReporting=イネーブル(enable)(UEが2つのCRIをレポートする必要があると想定する)、および、reportQuantity=cri-RSRP、を含む。言いかえれば、UEは、キャリア0に対応するCSI-RSリソースセットにおける2つのCRIをフィードバックするとともに、reportConfigID=0であり、これは、CRI0およびCRI1として表わされている。開示された技術に従って、新しいパラメータが追加される。このパラメータは、キャリア=1、reportConfigId=0を含み得る。一方で、UEはまた、キャリア1上のreportConfigId=0に対応するX CRIに対応するCSI-RSリソースと、キャリア0上のCRI0およびCRI1とが同じ時間に受信可能であるかどうかをフィードバックする必要があるかもしれない。たとえば、X=1であって、キャリア1上の対応するCRIがCRI0′である場合、UEは、CRI0′に対応するCSI-RSリソースがCRI0およびCRI1に対応するCSI-RSリソースと同時に受信可能であるかどうかをフィードバックする必要がある
【0033】
いくつかの実施形態においては、当該NRフィードバックメカニズムと比べると、UEは2ビット以上をフィードバックする必要がある。第1のビットは、CRI0′およびCRI0が同時に受信可能であるかどうかを示す。たとえば、1は、これらが同じ時間に受信可能であることを示し得るのに対して、0は、この機能がサポートされていないことを示し得る。第2のビットは、CRI0′およびCRI1が同時に受信可能であるかどうかを示す。UEが当該CSIレポーティング構成におけるN1のCRI/SSBRIをフィードバックする必要があり、新しく追加されたパラメータにおけるフィードバックに対応するCRI/SSBRIの数がN2であると想定すると、UEは、この新しく追加されたパラメータのためにN1N2ビットをフィードバックする必要があり、これはさらに、予めフィードバックされたN2のCRI/SSBRIおよびN1のCRI/SSBRI(RSに対応)が同じ時間に受信可能であるかどうかを示している。
【0034】
いくつかの実施形態においては、当該NRフィードバックメカニズムと比べると、より大量のUEフィードバックが必要となるが、基地局はこれらの付加的なフィードバックを用いて、複数のCC間でどのビームが共有可能であるかと、どのビームが共有可能でないかとを判断することができ、これにより、スケジューリングのエラーを減らすとともに、NRのこのメカニズムの欠陥を埋め合わせすることができる。
【0035】
上述のとおり、1つ以上のパラメータをCSIレポーティング構成において追加することができる。この場合、各パラメータは、1つのキャリアパラメータおよび1つ以上のCSIレポーティング構成IDを含んでおり、結果として、UEは当該CSIレポーティング構成におけるCSIをフィードバックすることが必要となる。当該CSIレポーティング構成に対応するRSと、新しく追加されたCSIレポーティング構成に対応するRSとの間の関係は、RSが同じ時間に受信可能であるかどうかを示している。これはまた、RSの空間パラメータが同じである(たとえば、空間ドメイン送信フィルタが同じである)か、またはポートが同じであるか、またはビームが同じであることを意味する可能性もある。空間パラメータ/ポート/ビームが同じであるので、これは同時に受信可能であることを意味する。異なるCSIレポーティング構成の時間ドメインタイプが異なっている(たとえば、周期的であるか、半永続的であるかまたは非周期的である)可能性があるので、異なるCSIレポーティング構成に対応する時間ドメインタイプの基準信号が異なっている可能性があるか、または、異なるCSIレポーティング構成に対応する基準信号が異なっている可能性がある。リソースセットは「反復」パラメータを含む。この「反復」パラメータは異なる値を有している可能性があるか、または、タイプD qcl-Typeを担持する異なるCSIレポーティング構成に対応する基準信号における送信構成インジケータ(Transmission Configuration Indicator:TCI)構成が異なっている可能性がある。開示された技術は、RSについての対応するフィードバック関係および/またはビーム管理において用いられるRSを示すために、以下のパラメータを用いるがこれらに限定されない。以下のパラメータとは、具体的には、BWP、CC、時間ドメインタイプ(たとえば、周期的、非周期的、半永続的)、空間パラメータを構成するかどうか(または、TCIにおけるタイプD qcl-Typeを構成するかどうか)、引数の構成(たとえば、オン/オフ)である。この構成レポートの例を表3に示す。
【0036】
【表3】
【0037】
他の実施形態においては、異なるCC/BWPにおける複数のCSIリソース構成は単一のCSIレポーティング構成において構成することができる。UEは、どのCC/BWPにおけるどのCSI-RSリソース/SSBが同時に受信可能である否かをフィードバックする必要がある。
【0038】
3.アップリンク(uplink:UL)通信のための例示的な実施形態
アップリンクビーム管理に関して、SRSがビーム管理のために用いられる場合、SRSリソースセットは、アンテナパネルによって送信可能であるSRSビームと見なすことができる。パネルは概してRFコネクタまたはアンテナコネクタを1つしか備えていないので、信号は一度に一方向だけにしか送信することができない。たとえば、SRSリソースセットにおけるSRSリソースに対応するビームである。ビーム管理のために用いられるSRSリソースセットの数はUEパネルの数に対応する。異なるパネルは異なるRFコネクタまたはアンテナコネクタで構成されており、このため、同じ時間にいくつかのビームを送信することができるパネルがいくつか存在している。SRSを構成する場合、基地局は、ビーム管理のためのUEの能力レポートに従ってUE SRSリソースセットの数と当該セット当たりのリソースの数とを構成する。
【0039】
いくつかの実施形態においては、最初のビームトレーニングが実行されて、チャネル相互関係が構築されない場合、基地局は、UEの能力フィードバックおよびパラメータ「usage」=beamManagementに従って、M1のリソースセットとともにU
Eを構成し、各リソースセットごとにM2のリソースを構成する。各リソースは、空間関連パラメータを担持していない。UEはM1のパネルを用いることとなる。各パネルは、異なる時間に異なるM2のビームに対応する合計M2のSRSリソースを送出する。したがって、ビーム管理のためのM1M2のSRSリソースの合計はM1M2のビームの合計に対応する。各SRSリソース下のM2のビームは、同じパネルから発生するので同じ時間に送信することができない。UEは、ある瞬間において最大でもM1のビームをそれぞれM1のSRSリソースセットから送信する。
【0040】
いくつかの実施形態においては(たとえば、単回のCC送信の際に)、予め定義されたビーム管理関係がUEと基地局との間に構築されてもよい。この予め定義された関係は、基地局がビームスケジューリングエラーを回避することを可能にし得る。たとえば、基地局は同じUEパネルによって複数のビームが同じ時間に送信されるようにスケジューリングすることはないだろう。なぜならUEがこの機能をサポートできないからである。
【0041】
他の実施形態においては(たとえば、複数のCCをスケジューリングする場合、かつ、特に帯域内CAスケジューリングのために)、当該NRプロトコルでの異なるCCまたはBWP下のSRSビーム管理は別々に実行される。特に、ビーム管理のために用いられるSRSリソースセットが空間相関パラメータで構成されていない場合、各々のCC/BWPのビーム管理は如何なる相関関係ももたない。これにより、基地局がスケジューリングエラーを引起す可能性が高くなる。
【0042】
図2は、複数のCCのためのアップリンクビーム管理の例を示す。図2に示されるように、かつ、空間関連パラメータ構成が存在しないので、SRS送信ビーム方向がUEによって完全に実現される。CC0上のSRSリソースセット#0下の4つのSRSリソースのビーム方向と、CC1上のSRSリソースセット#0下の4つのSRSリソースのビーム方向とが一対一の対応性を満たしていない場合、さらに、CC0上でスケジューリングされたビーム方向に向かってリソース#0によって送信されたビーム方向を基地局が調整している場合、リソース#0によって送信されたビーム方向もCC1上でスケジューリングされる。いくつかの実施形態においては、CC0およびCC1のリソース#0は異なるビーム方向を表わしており、同じパネルから入来するので、これらの2本のビームは、UEによって同じ時間に送信することができず、これによりスケジューリングエラーが生じることとなる。
【0043】
図2の文脈において記載されたように)異なるCC/BWP間のビーム管理がファジーになるという問題は、異なるCC/BWP間のビーム管理のために用いられるSRS間に対応性を構築することによって対処されてもよい。一般に、これらのCCは同じCCグループ(たとえば、同じ帯域内における複数のCC)に属している。これらのCCは同じRFコネクタもしくはアンテナコネクタまたは同じPAを共有する。この関係は、ここでは、異なるCC/BWP間のSRSリソースまたはリソースセット間の対応性またはマッピングを指している。2つのSRSリソース間に対応性があることは、これら2つのSRSリソースが同じ空間パラメータ(空間ドメイン送信フィルタ)または同じポートもしくは同じ送信ビームを共有すること、かつ、対応関係を有する2つのリソースがUEによって同時に送信可能であることを意味する。
【0044】
(1)リソースまたはリソースセットIDに基づいた実施形態。リソースまたはリソースセットのIDが対応関係を判断するために用いられてもよい。一例においては、異なるCC/BWP上で同じリソースIDを備えたリソース間に対応性があってもよい。別の例においては、異なるCC/BWP上で同じリソースセットIDを備えたリソースセット間に対応性があってもよい(この場合、同じリソースセットIDを備えたこれらのセット内のリソースが一対一の対応性を有していると想定する)。さらに別の例においては、Re
sourceConfig構造が1つ以上のSRSリソースセットを含み得るとともに、同じIDを備えたResourceConfigが互いに対応している。ResourceConfig IDが同じである場合、以下のとおり構成されたリソースセットは1つずつシーケンスに対応している。対応するリソースセット下のリソースは1つずつシーケンスに対応している。
【0045】
(2)予め定義された対応性に基づいた実施形態。異なるBWP/CC間のビーム管理のためのリソースセットは一対一の対応性を有するように予め定義されている。
【0046】
(3)RRCシグナリングまたはMACシグナリングに基づいた実施形態。無線リソース制御(Radio Resource Control:RRC)およびメディアアクセス制御(Medium Access Control:MAC)シグナリングを用いて、リソースセット/リソース/resour
ceConfigパラメータとBWP/CCパラメータとの間の対応性を構成してもよい。
【0047】
一例においては、1つ以上のパラメータが1つのSRSリソース下で追加されてもよく、各パラメータは、BWPおよびCC下でCC、BWPおよび別のSRSリソースで構成されている。この新しく追加されたパラメータは、SRSリソースID、CC ID、BWP IDを含み得るが、これは、このSRSリソースと新しく追加されたSRSリソースとの間に対応性があることを示すために用いられる。新しく追加されたSRSリソースのCC/BWP IDはまた、新しく追加されたパラメータを有していてもよい。複数のパラメータが当該SRSリソース下で追加される場合、複数のCC/BWP下のSRSリソースはこのSRSリソースと関係している。
【0048】
別の例においては、1つ以上のパラメータはSRSリソースセット下で追加される。この場合、各パラメータは、CC、SRSリソースセット、BWPおよびSRSリソースセット、または他のいくつかのリソースで構成されている。新しく追加されたパラメータは、SRSリソースセットIDまたは複数のリソースID、CC IDおよびBWP IDを含み得るとともに、当該SRSリソースセットが(たとえば、一対一の対応性で)新しく追加されたSRSリソースセット下のリソースに対応していることを示すために用いられてもよく、また、リソースセット下の当該リソースセットが新しく追加されたパラメータに含まれているSRSリソースに対応していることを示すために用いられてもよい。
【0049】
実施形態(1)、(2)および(3)は、ビーム管理の際に(たとえば、パラメータusg=SRSリソースセット下のbeamManagementである場合)SRSのために実現されてもよい。これらの実施形態は以下に記載される実施形態と組合わされてもよい。
【0050】
4.リソースセットグループ化に基づいたUL通信のための例示的な実施形態
既存の実現例においては、ULビーム管理は、単回のCC送信のためであっても問題となる可能性がある。たとえば、図3に示されるように、3つのSRSリソースセットが、CC0およびBWP0下でのビーム管理のために構成されてもよい。最初の2つのSRSリソースセット(たとえば、セット#0およびセット#1)下でのすべてのリソースについて空間関連パラメータは存在せず、第3のSRSリソースセット(たとえば、セット#2)下での各々のSRSリソースは、第1のSRSリソースセットのうちのいくつかのリソースに対応するSRSリソースIDを含む空間関連パラメータを用いるように構成されている。一例においては、SRSリソース#8および#9の空間相関パラメータのRSは、それぞれ、SRSリソースセット#0下におけるSRSリソース#0および#1であってもよい。このNRメカニズムに従うと、異なるSRSリソースセット下のSRSリソースを同じ時間に送信することができる。これは、リソース#0および#9を同じ時間に送
信できることを意味する。しかしながら、リソース#0および#9は同じパネルから送信されるが同じ時間に送信することはできない。なぜなら、リソース#9のビームがこのNRメカニズムと一致しないリソース#1のビームと同じであるからである。
【0051】
図3の文脈に記載される明らかな不一致は、SRSリソースまたはSRSリソースセットの特性に基づいて多重化するULビーム管理によって解決されてもよい。SRSリソースセットがグループ化されるとともに、いくつかのグループのうちの1グループにおけるSRSリソースセットがグループ化の後に適合される。先に述べたルールの通り、各リソースセット内の異なるSRSリソースは同じ時間に送信することができないのに対して、異なるSRSリソースセット内のSRSリソースは同じ時間に送信することができ、さらに、各時間ごとに1つのSRSリソースセットにおいて1つのSRSリソースだけを送信することができる。SRSリソースセットのグループ化は以下の特性に基づき得るがこれらに限定されない。
【0052】
特性1: SRSリソースセット下のすべてのSRSリソースが空間関連パラメータを含んでいるかどうか。たとえば、空間関連パラメータを含むSRSリソースセットは、同じSRSリソースセットグループ(たとえば、グループ#0)に属しており、空間関連パラメータのないSRSリソースセットは、別のSRSリソースセットグループ(たとえば、グループ#1)に属している。グループ化の後、少なくともグループ#1内においては以下のルールが満たされるべきである。各リソースセットにおける異なるSRSリソースは同じ時間に送信することができず、異なるSRSリソースセットにおけるSRSリソースは同じ時間に送信することができ、さらに、各時間ごとに1つのSRSリソースセットにおいてSRSリソースを1つだけ送信することができる。グループ#0に関しては、ルールが満たされても満たされなくてもよい。
【0053】
特性2: SRSセット下のすべてのSRSリソースが空間依存パラメータを含む場合、空間関連パラメータにおけるRSのタイプはグループ化を実現するために用いられてもよい(たとえば、RSはCSI-RS、SSBまたはSRSであってもよい)。
【0054】
一例においては、空間関連パラメータを含まないSRSリソースセットはSRSリソースセットグループ#0に属しており、空間関連パラメータはSRSリソースセットグループ#1に属するSRSリソースセットであり、空間関連パラメータはSRSリソースセットグループ#2に属するCSI-RSリソースセットである。
【0055】
別の例においては、空間パラメータにおけるRSタイプはSRSによってグループ化されている。1つまたはいくつかのSRSリソースセット下のSRSリソースの空間パラメータがすべてSRSである場合、RSリソースセット下のSRSリソースを同じ時間に送信することができるかどうかは、対応する空間パラメータにおけるSRSを同じ時間に送信することができるかどうかに依存しており、たとえば、2つのSRSリソースにおける空間関連パラメータにおける構成されたSRSリソースが同じであるかまたは同じ時間に送信することができる場合、当該2つのSRSリソースは同じ時間に送信することができる。
【0056】
特性3: SRSリソース下のすべてのSRSリソース時間ドメインタイプ(半永続的、周期的、非周期的)。たとえば、非周期的なSRSリソースセットはSRSリソースセットグループ#0に属しており、半永続的なSRSリソースセットはSRSリソースセットグループ#1に属しており、周期的なSRSリソースセットはSRSリソースセットグループ#2に属している。
【0057】
特性4: SRSセットはCCおよび/またはBWPに属している。たとえば、同じC
CおよびBWPに属するリソースセットは同じSRSリソースセットグループに属している。
【0058】
特性5: 反復パラメータの値に基づく。一例においては、2つのSRSリソースが同じ空間パラメータを含んでおり、2つのSRSリソースのSRSリソースセット引数がオフに設定される場合、これら2つのSRSリソースは同じ時間に送信することができない。別の例においては、2つのSRSリソースが同じ空間パラメータを含んでおり、これらの空間パラメータが同じSRSリソースである場合、これらの3つのSRSリソースは同じ時間に送信することができない。さらに別の例においては、2つのSRSリソースが他のSRSリソースと同じ空間パラメータを含んでいる場合、これら3つのSRSリソースは同じ時間に送信することができない。いくつかの実施形態においては、空間パラメータはSRS、CSI-RSまたはSSBを含み得る。反復が1つのSRSリソースセットに対してオンである場合、リソースセット内のSRSリソースが同じ空間送信フィルタで送信されてもよい。
【0059】
特性6: 特性1~5のうち2つの特性の組合わせに基づく。たとえば、同じCC/BWPおよび時間ドメインタイプに属するSRSリソースセットは同じグループである。
【0060】
いくつかの実施形態においては、上述のルールはビーム管理のためのSRSリソースセットのために用いられてもよい(たとえば、セットの特性が異なる場合、セットグループは異なっている)。加えて、グループ化の後、いくつかのグループだけがそのルールを満たしていてもよい。たとえば、空間関連パラメータを担持しないSRSリソースセットを担持するグループだけが選択されてルールを満たし得る(当該グループ内においては、各リソースセットにおける異なるSRSリソースは同じ時間に送信することができず、異なるSRSリソースセットにおけるSRSリソースは同じ時間に送信することができ、さらに、各時間ごとにSRSリソースセットにおいて1つのSRSリソースだけを送信することができる)一方で、他のグループは当該ルールを満たしていなくてもよい。
【0061】
いくつかの実施形態においては、グループ内のルールは、より高い層パラメータSRS-SetUseが「BeamManagement」に設定される場合に、複数のSRSセットの各々におけるSRSリソースを1つだけ所与の時刻に送信することができるというものである。異なるSRSリソースセットにおけるSRSリソースは同時に送信することができる。
【0062】
いくつかの実施形態においては、ハイレベルパラメータの使用=beamMangementである場合、複数のSRSリソースセットの各セットは一度に1つのSRSリソースしか送信させることができないが、異なるSRSリソースセットにおけるSRSリソースは同じ時間に送信することができる。この時点では、これらのSRSリソースセットの特性は同じであって同じグループに属しているはずである。異なるグループにおけるSRSリソースセットはこれらのルールを満たしていない可能性がある。
【0063】
5.開示された技術に基づいた例示的な方法
次世代セルラーネットワークにおけるスループットを向上させるためのビーム管理の使用を、さまざまな実現例について記載される以下の例において説明する。
【0064】
例1 開示された技術は、RS構成フィールドに基づいてビーム管理のためにRS間および/またはRS対応フィードバック間の関係を構築することができる。
【0065】
(a)RSは、SRS、CSI-RS、SSBまたはTRSのうち少なくとも1つを含む。
【0066】
(b)RS間の関係は、RSリソース、RSリソースセットまたはRSresourceConfigのうち少なくとも1つの間の関係を指している。
【0067】
(c)構成ドメインは、BWP、CC、時間ドメインタイプ(周期、非周期的、半永続的)、空間パラメータを構成するかどうか、反復パラメータ値(オン/オフ)の構成、および、空間パラメータに含まれるRSのタイプ、といったパラメータのうち1つ以上の組合せを指している。
【0068】
例2 例1に基づいて、ビーム管理のための基準信号の対応性が、異なる構成ドメインにおいて構築され得る。
【0069】
例3 例1に基づいて、異なるCSIレポーティング構成においてビーム管理のために用いられるRS間の対応関係が構築され得る。
【0070】
例4 例2または例3に基づいて、異なる構成フィールドまたは異なるレポーティング構成におけるCCまたはBWPの値は異なっている可能性がある。
【0071】
例5 例3に基づいて、各々のCSIレポーティング構成における対応するRSと、新しく追加されたCSIレポーティング構成における対応するRSとの間の対応関係を示すために、1つ以上のレポーティングパラメータが当該各々のCSIレポーティング構成において新しく追加される。
【0072】
例6 例2~例5のうちのいずれかに基づくと、RSはCRI/SSBRIに対応する基準信号を指す。
【0073】
例7 例5に基づいて、新しく追加されたパラメータはCCまたはBWP情報を含み得る。
【0074】
例8 例1に基づいて、構成ドメインパラメータはSRSリソースセットに基づくこととなる。SRSリソースセットがグループ化されるとともに、グループ化の後に当該グループ内のSRSリソースセットが満たされる。各リソースセットにおける異なるSRSリソースは同じ時間に送信することができない。異なるSRSリソースセットにおけるSRSリソースを同じ時間に送信することができるとともに、1つのSRSリソースセットにおいて各時間にSRSリソースを1つだけ送信することができる。
【0075】
例9 例2または例4に基づいて、リソースまたはリソースセットのIDに基づいて対応性が判断される。
【0076】
例10 例2または例4に基づいて、無線リソース制御(RRC)シグナリングまたはメディアアクセス制御(MAC)シグナリングを用いて対応性を構成する。
【0077】
上述の例は、たとえば方法400、方法500および方法600といった以下に記載の方法の文脈に組込まれてもよい。
【0078】
図4は、無線通信のための例示的な方法についてのフローチャートを示す。方法400は、ステップ410において、2つの基準信号間のマッピングに基づいて構成される少なくとも1つの伝送リンクを介してデータを送信するステップを含む。2つの基準信号の各々は、1つ以上のネットワークパラメータの異なるサブセットで構成されている。
【0079】
図5は、無線通信のための別の例示的な方法についてのフローチャートを示す。方法500は、ステップ510において、2つの基準信号間のマッピングを送信するステップを含む。2つの基準信号の各々は、1つ以上のネットワークパラメータの異なるサブセットで構成されている。
【0080】
いくつかの実施形態において、方法500はさらに、マッピングに基づいて構成される少なくとも1つの伝送リンクを介してデータを受信するステップを含み得る。
【0081】
方法400および方法500はさらに、サウンディング基準信号(SRS)、チャネル状態情報基準信号(CSI-RS)または同期信号ブロック(SSBもしくは同期/PBCHブロック)を含む2つの基準信号の各々を含み得るとともに、帯域幅経路(bandwidth path:BWP)、コンポーネントキャリア(CC)、時間ドメイン通信タイプ、空間パラメータ、または反復パラメータの値を含む1つ以上のネットワークパラメータを含み得る。
【0082】
いくつかの実施形態においては、方法400および方法500におけるマッピングは、第1のCSI-RSリソースまたはSSBと第2のCSI-RSリソースまたはSSBとの間であり、この場合、第1のCSI-RSリソースまたはSSBと第2のCSI-RSリソースまたはSSBとが異なるCCまたはBWPにあり、マッピングは、異なるCCおよびBWPに対応する複数のCSI-RSリソースまたはSSBが同時に受信可能であるか否かを特定している。
【0083】
いくつかの実施形態においては、方法400および方法500におけるマッピングは、第1のCSI-RSリソースまたはSSBと第2のCSI-RSリソースまたはSSBとの間であり、この場合、第1のCSI-RSリソースまたはSSBと第2のCSI-RSリソースまたはSSBとが異なるCSIレポーティング構成にリンクされており、マッピングは、異なるCSIレポーティング構成に対応する複数のCSI-RSリソースまたはSSBが同時に受信可能であるか否かを特定している。一例においては、CSIレポーティング構成は異なるCCまたはBWPにリンクされている。
【0084】
いくつかの実施形態においては、第1のCSI-RSリソースまたはSSBと第2のCSI-RSリソースまたはSSBとの間のマッピングは、CRI(CSI-RSリソース・インジケータ)またはSSBRI(SS/PBCHブロック・リソース・インジケータ)に対応する。
【0085】
いくつかの実施形態においては、新しいパラメータは、(i)CCのインデックスまたはBWPのインデックスと、(ii)CSIレポーティング構成内に構成されるCSIレポーティング構成の識別とを含み得る。この場合、マッピングは、CSIレポーティング構成にリンクされた第1のCSI-RSリソースまたはSSBと、新しいパラメータにリンクされた第2のCSI-RSリソースまたはSSBとの間である。
【0086】
いくつかの実施形態においては、方法400および方法500におけるマッピングは第1のSRSリソースと第2のSRSリソースとの間であり、当該マッピングは、1つ以上のネットワークパラメータの異なるサブセットに対応する複数のSRSリソースが同時に送信可能であるか否かを特定している。一例においては、当該マッピングは、1つ以上のネットワークパラメータの異なるサブセットを有する、SRSリソースの識別またはリソースセットの識別に基づいていてもよい。別の例においては、当該マッピングは、無線リソース制御(RRC)シグナリングまたはメディアアクセス制御(MAC)シグナリングを用いて構成されてもよい。
【0087】
いくつかの実施形態においては、方法400および方法500におけるマッピングは、複数の基準信号が、同一の空間ドメイン送信フィルタ、同一の空間ドメイン受信フィルタ、同一のアンテナポート、または同一のビームのうち1つ以上に関連付けられているかどうかを特定している。
【0088】
いくつかの実施形態においては、方法400および方法500における伝送リンクは指向性伝送リンクを含み、当該方法はビーム管理実現例の一部である。
【0089】
図6は、無線通信のための別の例示的な方法についてのフローチャートを示す。方法600は、ステップ610において、SRSリソースまたはSRSリソースセットのネットワークパラメータに基づいて複数のSRS(サウンディング基準信号)リソースセットを複数のグループに分割するステップを含む。いくつかの実施形態においては、ネットワークパラメータは、時間ドメイン通信タイプ、コンポーネントキャリア(CC)、帯域幅部分(BWP)、空間関連情報、および反復パラメータの値のうち1つ以上を含む。
【0090】
方法600は、ステップ620において、複数のグループのうちの1つのグループ内において、同じ時間に、複数のSRSリソースセットの各々において1つのSRSリソースだけを送信するステップを含む。いくつかの実施形態においては、異なるSRSリソースセットにおけるSRSリソースは同時に送信することができる。
【0091】
いくつかの実施形態においては、ネットワークパラメータの同一の値を備えたSRSリソースセットはすべて、複数のグループのうち同じグループにグループ化される。
【0092】
いくつかの実施形態においては、複数のグループのうち第1のグループ、第2のグループおよび第3のグループの各SRSリソースについての時間ドメイン通信タイプは、それぞれ、半永続的、周期的、および非周期的である。
【0093】
いくつかの実施形態においては、第1のグループにおけるSRSリソースはすべて、空間関連情報を含み、第2のグループにおけるSRSリソースはすべて、空間関連情報を含まない。一例においては、空間関連情報は或るタイプの基準信号を含む。この場合、第1のグループは、このタイプの基準信号に基づいて複数のサブグループに分割される。別の例においては、基準信号のタイプは、SRS、チャネル状態情報基準信号(CSI-RS)または同期信号ブロック(SSBもしくは同期/PBCHブロック)のうちの1つである。
【0094】
6.開示された技術の実現例
図7は、ここに開示された技術のいくつかの実施形態に従った装置の一部分を示すブロック図である。基地局または無線デバイス(もしくはUE)などの装置705は、本文献において提示されるとともに方法400、方法500および方法600を含むがこれらに限定されない技術のうち1つ以上を実現するマイクロプロセッサなどのプロセッサ電子機器710を含み得る。装置705は、アンテナ720などの1つ以上の通信インターフェイスを介して無線信号を送信および/または受信するためのトランシーバ電子機器715を含み得る。装置705はデータを送受信するための他の通信インターフェイスを含み得る。装置705は、データおよび/または命令などの情報を格納するように構成された1つ以上のメモリ(明確には図示せず)を含み得る。いくつかの実現例においては、プロセッサ電子機器710は、トランシーバ電子機器715の少なくとも一部を含み得る。いくつかの実施形態においては、開示された技術、モジュールまたは機能のうちの少なくともいくつかは装置705を用いて実現される。
【0095】
本明細書は添付の図面と共に単に例示的なものとみなされるよう意図されている。この
場合、例示的とは例を意味しており、特に記載のない限り、理想的な実施形態または好ましい実施形態を示唆するものではない。この明細書中において用いられる場合、「または」は、特に明確な指定のない限り「および/または」を含むように意図されている。
【0096】
この明細書中に記載される実施形態のうちいくつかは、ネットワーク化された環境においてコンピュータによって実行されるプログラムコードなどのコンピュータ実行可能命令を含む、コンピュータ読取可能媒体において具体化される、コンピュータプログラムプロダクトによって一実施形態において実現され得る方法またはプロセスの概略的な文脈に記載されている。コンピュータ読取可能媒体は、読取専用メモリ(Read Only Memory:ROM)、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory:RAM)、コンパクトディスク(compact disc:CD)、デジタルバーサタイルディスク(digital versatile disc:DVD)などを含むがこれらに限定されない取外し可能な記憶装置および取外し不可能な記憶装置を含み得る。したがって、コンピュータ読取可能媒体は非一時的な記憶媒体を含み得る。一般に、プログラムモジュールは、特定のタスクを実行するかまたは特定の抽象データタイプを実現するルーチン、プログラム、オブジェクト、コンポーネント、データ構造などを含み得る。コンピュータ実行可能命令またはプロセッサ実行可能命令、関連するデータ構造およびプログラムモジュールは、この明細書中に開示される方法のステップを実行するためのプログラムコードの例を提示する。このような実行可能命令または関連するデータ構造の特定のシーケンスは、このようなステップまたはプロセスに記載される機能を実現するための対応する動作の例を表わす。
【0097】
開示された実施形態のうちのいくつかは、ハードウェア回路、ソフトウェアまたはそれらの組合せを用いるデバイスまたはモジュールとして実現することができる。たとえば、ハードウェア回路実現例は、たとえば、プリント回路基板の一部として一体化される別個のアナログコンポーネントおよび/またはデジタルコンポーネントを含み得る。代替的には、または付加的には、開示されたコンポーネントまたはモジュールは、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit:ASIC)および/またはフィー
ルドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array:FPGA)デバイ
スとして実現することができる。いくつかの実現例は、付加的には、または代替的には、このアプリケーションの開示された機能に関連するデジタル信号処理の運用上の必要性に応じて最適化されたアーキテクチャを備えた特化されたマイクロプロセッサであるデジタル信号プロセッサ(digital signal processor:DSP)を含む。同様に、各モジュール内のさまざまなコンポーネントまたはサブコンポーネントはソフトウェア、ハードウェアまたはファームウェアにおいて実現されてもよい。モジュール間および/または当該モジュール内のコンポーネント間の接続は、インターネットを介する通信、有線ネットワークを介する通信、または適切なプロトコルを用いた無線ネットワークを介する通信を含むがこれらに限定されない、当該技術において公知の接続方法および媒体のうちいずれかを用いて提供されてもよい。
【0098】
本文献は多くの詳細を含んでいるが、これら詳細は、クレームされている発明の範囲またはクレームされる可能性のあるものの範囲を限定するものとして解釈されるべきではなく、特定の実施形態に特有の特徴を記載するものとして解釈されるべきである。本文献において別個の実施形態の文脈中に記載されているいくつかの特徴も、単一の実施形態において組合せて実現することができる。逆に、単一の実施形態の文脈に記載されているさまざまな特徴も、複数の実施形態において別々に、または任意の好適な下位の組合せで実現することができる。さらに、特徴は、何らかの組合せで動作するものとして上述され得るとともにそのようなものとして初めにクレームされ得るが、クレームされた組合せから得られる1つ以上の特徴は、場合によっては、その組合せから除外することができ、クレームされた組合せは、下位の組合せまたは下位の組合せの変形例に向けられてもよい。同様に、添付の図面において動作が特定の順序で記載されているが、これは、このような動作
が、望ましい結果を得るために、示される特定の順序でもしくは順々に行われること、または、図示されるすべての動作が実行されることを必要とするものとして理解されるべきではない。
【0099】
実現例および例がほんの数例のみ記載されており、他の実現例、改善例および変形例が、本開示に記載および例示されるものに基づいて実施され得る。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7