(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-01-04
(45)【発行日】2024-01-15
(54)【発明の名称】セラミドが高含量含有された粒子を含む化粧料組成物およびその製造方法
(51)【国際特許分類】
A61K 8/11 20060101AFI20240105BHJP
A61K 8/06 20060101ALI20240105BHJP
A61K 8/34 20060101ALI20240105BHJP
A61K 8/36 20060101ALI20240105BHJP
A61K 8/37 20060101ALI20240105BHJP
A61K 8/41 20060101ALI20240105BHJP
A61K 8/63 20060101ALI20240105BHJP
A61K 8/68 20060101ALI20240105BHJP
A61Q 19/00 20060101ALI20240105BHJP
【FI】
A61K8/11
A61K8/06
A61K8/34
A61K8/36
A61K8/37
A61K8/41
A61K8/63
A61K8/68
A61Q19/00
(21)【出願番号】P 2020540296
(86)(22)【出願日】2019-01-21
(86)【国際出願番号】 KR2019000827
(87)【国際公開番号】W WO2019143206
(87)【国際公開日】2019-07-25
【審査請求日】2021-12-24
(31)【優先権主張番号】10-2018-0007030
(32)【優先日】2018-01-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】514112488
【氏名又は名称】エルジー ハウスホールド アンド ヘルスケア リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【氏名又は名称】阿部 達彦
(74)【代理人】
【識別番号】100122161
【氏名又は名称】渡部 崇
(72)【発明者】
【氏名】キョ・フン・イ
(72)【発明者】
【氏名】イ・スク・キム
【審査官】松元 麻紀子
(56)【参考文献】
【文献】特開2005-002017(JP,A)
【文献】特開2003-171269(JP,A)
【文献】特開2010-265268(JP,A)
【文献】国際公開第2004/004676(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61K 8/11
A61K 8/06
A61K 8/34
A61K 8/36
A61K 8/37
A61K 8/41
A61K 8/63
A61K 8/68
A61Q 19/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
セラミド
、フィトスフィンゴシン
、コレステロール、脂肪酸、脂肪アルコール及びオイルを含有する油相部と水相部とを混合することによってセラミドを捕集した粒子を含む化粧料組成物
を調製する方法であって、
混合過程において、前記油相部を乳化膜に通過させて水相部に分散させ、前記セラミドを捕集した粒子を調
製し、
前記セラミドを捕集した粒子はコア-シェル構造を有し、前記セラミドを捕集したコア及びフィトスフィンゴシンで形成された外部コーティング膜が多層ラメラ構造を有することを特徴とする、方法。
【請求項2】
前記セラミドは、粒子当たり10~50重量%含まれることを特徴とする、請求項1に記載の
方法。
【請求項3】
前記セラミドは、全体組成物100重量部に対して0.001~10重量部含まれることを特徴とする、請求項1に記載の
方法。
【請求項4】
前記セラミドは、セラミドEOP、セラミドNS、セラミドNP、セラミドAS、セラミドEOS、セラミドAP、セラミドNDS、グルコシルセラミドおよびオメガヒドロキシセラミドよりなる群から選ばれた一つ以上であることを特徴とする、請求項1に記載の
方法。
【請求項5】
前記フィトスフィンゴシンは、全体組成物100重量部に対して0.001~5重量部含まれることを特徴とする、請求項1に記載の
方法。
【請求項6】
前記化粧料組成物は、水中油型(O/W)剤形であることを特徴とする、請求項1に記載の
方法。
【請求項7】
前記化粧料組成物は
、中性脂質
、およびワックスよりなる群から選ばれた一つ以上の油相成分をさらに含むことを特徴とする、請求項1に記載の
方法。
【請求項8】
前記粒子は、フィトスフィンゴシン、コレステロール
、脂肪酸、脂肪アルコール、
およびオイル
を含む油相成分により形成された膜を有することを特徴とする、請求項1に記載の
方法。
【請求項9】
前記オイルは、シリコーン系オイル、エステル系オイル、トリグリセライド系オイル、炭化水素系オイルおよび植物性オイルよりなる群から選ばれた一つ以上であることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記ワックスは、炭化水素系ワックス、植物性ワックスおよびシリコーンワックスよりなる群から選ばれた一つ以上であることを特徴とする、請求項8に記載の
方法。
【請求項11】
当該化粧料組成物は、0.1~40,000cpsの粘度を有することを特徴とする、請求項1に記載の
方法。
【請求項12】
前記セラミドを捕集した粒子は、平均粒径が50~300μmである、請求項1に記載の方法。
【請求項13】
全体組成物100重量部に対して油相部は、20重量部以下含まれることを特徴とする、請求項
1に記載の化粧料組成物の製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、セラミドとフィトスフィンゴシンを含む粒子を含む化粧料組成物に関し、より詳細には、フィトスフィンゴシンを使用して多層ラメラ構造を有する粒子にセラミドを捕集させることによって、高含量のセラミドを含有しながらも、優れた剤形安定性と皮膚障壁回復効果を示す化粧料組成物に関する。
【背景技術】
【0002】
皮膚透過障壁の重要な機能を担当する皮膚角質細胞間脂質は、セラミド、コレステロール、脂肪酸、中性脂質などからなるが、このような主要成分の変化が皮膚障壁機能に影響を与えると知られている。
【0003】
そのうちセラミドは、皮膚角質細胞間脂質のラメラ構造を構成する主要な脂質であって、皮膚透過性障壁としての機能に必須の役割をするものとよく知られている。このようなセラミドは、皮膚老化が進行されるにつれて量が減少することが知られており、これにより、皮膚障壁機能が減少して皮膚内の水分量の減少および水分量の損失増加、角質層の脱殻現象などが起こり、損傷したり元気でない皮膚障壁となる。
【0004】
このような症状は、セラミドを皮膚に供給することによって改善され得るが、セラミドは、難溶性物質であって、その構造的特異性に起因して化粧料に多量含有されにくいという問題がある。セラミドが化粧品剤形に多量で含有される場合、セラミド粒子を小さく製造して使用すると、剤形内安定度が劣り、結晶化して析出されて、ゲルリングされる現象(ゲル化、gelation)が発生する。粒子サイズが小さくなると、粒子間の表面エネルギーが大きくなって、引力が大きく作用する。したがって、セラミド間の引力が大きくなるので、油相に完全に分散せず、水相として析出されて、セラミド間の結合によりゲル化が発生する。このような現象は、化粧品剤形の粘度によって影響を受けることができるが、通常、粘度が低いほど、セラミド結晶化がさらに容易に起こり、析出される場合が多い。したがって、実際に化粧品の剤形に適用時に、スキン、ローションのような低粘度の剤形には、セラミドを使用できる含量に制限がある。
【0005】
これを解決するために、特許文献1には、固相化シェルを用いた核剤上のセラミド関連技術を説明しているが、外部でセラミドを安定化させた粒子をまず作った後、これをエマルジョンに分散しておく方法を使用することによって、固体に固く作ったセラミドで流動度をなくす方式で安定度を具現している。しかしながら、このような方式は、セラミドを外部で安定化する段階で使用される多量のカプセル化剤によって実際に使用されるセラミド含量が減少し、化粧料組成物の重要な特性である使用感が顕著に劣る短所がある。
【0006】
また、特許文献2では、高圧乳化技術を活用したセラミドナノリポソームを製造することによって安定化する方法があるが、経皮吸収が増加しうるという長所があるが、粒子が小さくなると、粒子間の引力が強くなり、多量のセラミドを安定化するためには、その量に比例して含有される界面活性剤の量も増加するので、使用感が低下すると共に、皮膚刺激が発生する恐れがある。
【0007】
したがって、従来技術の限界を克服してセラミドを高含量で含有する化粧料組成物を安定化させることができる技術に対する必要性がまだ残っている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【文献】韓国特許出願第2008-0072355号公報
【文献】韓国特許出願第2003-0062910号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明者らは、高含量のセラミドを含む組成物の場合、セラミド粒子からセラミドが析出される問題点を改善させた化粧料組成物を開発するために研究した結果、フィトスフィンゴシンを用いることによって、セラミドを捕集した粒子が多層ラメラ構造を有するようにして、高含量のセラミドを含有しながらも、セラミドが析出されない、優れた剤形安定性と皮膚障壁回復効果を示す化粧料組成物を製造した。
【0010】
したがって、本発明の目的は、多層ラメラ構造を有する膜内部に高含量のセラミドを含みながらも、剤形内でセラミドが析出されない粒子を含む、剤形安定性に優れた化粧料組成物を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
前記課題を解決するための手段として、本発明は、セラミドおよびフィトスフィンゴシンを含有する粒子を含む化粧料組成物を提供する。
【0012】
以下、本発明の構成を詳細に説明する。
【0013】
本発明の化粧料組成物は、セラミドおよびフィトスフィンゴシンを含有する粒子を含む。
【0014】
セラミド(ceramide)は、スフィンゴシン(sphingosine)またはフィトスフィンゴシン(phytosphingosine)に脂肪酸が連結されている構造を有するスフィンゴ脂質の一種である。セラミドは、皮膚角質層を構成する角質細胞間脂質のうち約40%以上を占め、角質層の構造形成や機能を示すのに必須の成分である。セラミドは、内部および外部のストレスによって細胞が損傷される場合、損傷された細胞を除去することによって、ストレスから個体を保護し、水分損失を防止し、皮膚障壁を強化させる機能を行う。
【0015】
本発明において、セラミドは、天然セラミドまたは疑似(pseudo)セラミドの両方を含むことができる。天然セラミドは、自然に存在するセラミドであって、動物、植物および微生物から抽出したセラミドでありうる。疑似セラミドは、天然セラミドの二重鎖ラメラ(lamellar)構造を有する化合物を通称するものである。
【0016】
本発明においてラメラ構造は、外側でセラミドのゲルリングを防止し、このようなラメラ構造が2層以上の多層ラメラ(multi-lamellar)層で囲まれたマクロエマルジョン(macroemulsion)を形成すると、セラミドの安定化に寄与し、適切な粘性および軽い使用感を具現することができる。
【0017】
本発明において、前記セラミドは、セラミドEOP、セラミドNS、セラミドNP、セラミドAS、セラミドEOS、セラミドNDS、セラミドAP、グルコシルセラミドおよびオメガヒドロキシセラミドよりなる群から選ばれた一つ以上でありうるが、これに制限されるものではない。
【0018】
前記セラミドは、粒子当たり平均10~50重量%で含まれ得る。難溶性脂質成分であるセラミドが水中油(O/W)剤形に安定に存在するためには、油相成分内に存在しなければならないので、前記粒子内セラミドが均一に捕集されるという前提の下に油相成分内含まれるセラミドの含有率が粒子内捕集されるセラミドの含有率を意味するものと理解され得る。本発明において、それぞれの粒子内含まれるセラミドの平均含量は、10~50重量%、例えば20~40重量%、25~35重量%でありうる。
【0019】
また、前記セラミドは、全体組成物100重量部対比0.001~10重量部で含まれ得、例えば0.01~7重量部、0.1~5重量部で含まれ得る。
【0020】
フィトスフィンゴシン(phytosphingosine)は、皮膚保護膜を成しているセラミド成分の一つであって、天然酵母から抽出して得ることができる。フィトスフィンゴシンは、合成スフィンゴイド成分であって、スフィンゴシンは、スフィンゴ脂質、スフィンゴ糖脂質、スフィンゴミエリンのような化合物の総称であって、窒素を有しており、動物の細胞膜などに分布している。問題性皮膚の原因菌の活性を阻害させて根本的な皮膚過敏反応を抑制し、問題性皮膚を改善し、優しく管理するのに助けになる。皮膚に弾力を付与して、老化で疲れた皮膚を改善するのに関与し、皮膚脂質膜の機能を補強し、皮膚保湿力の維持を助ける。皮膚および毛髪にコンディショニングを付与し、活力ある皮膚と健康な毛髪管理を助ける。
【0021】
本発明において、前記フィトスフィンゴシンは、全体組成物100重量部に対して0.001~5重量部で含まれ得、例えば0.01~3重量部、0.1~1重量部で含まれ得る。
【0022】
本発明による粒子は、フィトスフィンゴシンにより多層ラメラ構造の膜が形成されたものでありうる。前記粒子は、セラミドのような疎水性成分が親水性成分と混合されるとき、疎水性成分同士が結合されて形成されるものでありうる。本発明では、疎水性成分としてフィトスフィンゴシンをさらに含むことによって、上記のように結合されて形成された粒子の外部に多層ラメラ構造を有するコーティング膜が形成されて、さらに安定に高含量のセラミドを捕集することができる。前記粒子の膜がラメラ構造を有することによって、高含量のセラミドを含有しても、粒子の外にセラミドが析出されず、安定に維持され得る。
【0023】
前記粒子は、コアにセラミドを含有し、外部に多層ラメラ構造を有する膜が形成されることによって、コア-シェル構造を形成することができる。
【0024】
先立って前述したように、前記粒子は、フィトスフィンゴシンにより形成される外部のコーティング膜により高含量のセラミドを含有しても、従来発生した問題点であるゲル化現象を防止することができる。
【0025】
また、本発明において、前記粒子のサイズは、視覚的に確認可能なサイズでありうる。本発明において前記粒子は、50~300μmのサイズ、例えば100~300μm、150~300μmのサイズでありうる。前記のような範囲のサイズを有する粒子は、本発明が目的しようとする高含量のセラミドを含有しながらも、粒子が結晶化されても、セラミドが析出されないので、ゲル化現象を防止すると共に、優れた剤形安定性を示すことができる。
【0026】
前記粒子は、膜乳化法により製造されたものであり得、これにより、均一なサイズに製造され得る。前記粒子のサイズが50μm未満であれば、本発明において目的とする高含量のセラミドを含有することができず、300μmを超過すると、粒子内セラミドが析出されて、剤形安定性が劣る問題が発生する。
【0027】
本発明による化粧料組成物は、油相成分をさらに含むことができる。本発明の組成物は、コレステロール、中性脂質、脂肪酸、脂肪アルコール、オイルおよびワックスよりなる群から選ばれた一つ以上の油相成分をさらに含むことができる。本発明において、前記油相成分は、組成物内に含まれて、セラミドが捕集された粒子を形成することができるように助ける。
【0028】
本発明において、コレステロール(cholesterol)は、組成物内でセラミドを安定化させるために、当業界において通常使用されてきた成分であって、その種類が特に制限されるものではない。
【0029】
本発明において、前記中性脂質は、スクアランおよび/または炭素数7~18の脂肪酸を有するトリグリセリドを含むことができ、前記脂肪酸は、炭素数16~22のパルミチン酸、ステアリン酸およびベヘン酸よりなる群から選ばれた一つ以上でありうる。また、前記脂肪アルコールは、炭素数16~22のセチルアルコール、セテアリルアルコール、ステアリルアルコールおよびベヘニルアルコールよりなる群から選ばれた一つ以上でありうるが、これに制限されるものではない。
【0030】
前記オイルおよびワックスは、当業界において化粧品の成分として通常使用されるものを全部適用することができる。例えば、前記オイルとしては、シリコーン系オイル、エステル系オイル、トリグリセライド系オイル、炭化水素系オイルまたは植物性オイルを使用することができ、必要に応じてこれらの成分を一つ以上配合して使用することができる。
【0031】
例えば、前記シリコーン系オイルとしては、シリコーン系流動性オイルまたはオイルに分散しているシリコーン系クロスポリマーなどを使用することができる。例えば、シリコーン系流動性オイルとしては、シクロペンタシロキサン、シクロヘキサシロキサン、シクロヘプタシロキサン、シクロメチコン、シクロフェニルメチコン、シクロテトラシロキサン、シクロトリシロキサン、ジメチコン、カプリルジメチコン、カプリリルトリメチコン、カプリリルメチコン、セテアリルメチコン、ヘキサデシルメチコン、ヘキシルメチコン、ラウリルメチコン、ミリスチルメチコン、フェニルメチコン、ステアリルメチコン、ステアリルジメチコン、トリフルオロプロピルメチコン、セチルジメチコン、ジフェニルシロキシフェニルトリメチコン、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、メチルトリメチコンまたはフェニルトリメチコンなどを使用することができる。前記シリコーン系オイル成分は、単独または二種類以上のオイルを混用して使用することができる。シリコーン系クロスポリマーとしては、ジメチコンクロスポリマー、ジメチコン/ビニルジメチコンクロスポリマー、ジメチコンPEG-10/15クロスポリマーまたはPEG-12ジメチコン/PPG-20クロスポリマーを使用することができるが、これに制限されるものではない。
【0032】
エステル類オイルとしては、アスコルビルパルミテート、アスコルビルリノレート、アスコルビルステアレート、ジイソステアリルマレート、ベンジルベンゾエート、ベンジルラウレート、ブチレングリコールジカプリレート/ジカプリート、ブチレングリコールジイソノナノエート、ブチレングリコールラウレート、ブチレングリコールステアレート、ブチルイソステアレート、セテアリルイソノナノエート、セテアリルノナノエート、セチルカプリレート、セチルエチルヘキサノアート、セチルイソノナノエート、エチルヘキシルカプリレート/カプリート、エチルヘキシルイソノナノエート、エチルヘキシルイソステアレート、エチルヘキシルラウレート、ヘキシルラウレート、オクチルドデシルイソステアレート、イソプロピルイソステアレート、イソステアリルイソノナノエート、イソステアリルイソステアレート、イソセチルエチルヘキサノアート、ネオペンチルグリコールジカプリート、ネオペンチルグリコールジエチルヘキサノアート、ネオペンチルグリコールジノナノエート、ネオペンチルグリコールジイソステアレート、ペンタエリスリチルステアレート、ペンタエリスリチルテトラエチルヘキサノアート、ジペンタエリスリチルヘキサアッシドエステル、ポリグリセリル-2ジイソステアレート、ポリグリセリル-2ジイソステアレート、ポリグリセリル-2セスキイソステアレート、ポリグリセリル-2イソステアレート、ポリグリセリル-2イソステアレート、ポリグリセリル-2テトライソステアレート、ポリグリセリル-2トリイソステアレート、ポリグリセリル-3ジイソステアレート、ポリグリセリル-3イソステアレート、ポリグリセリル-4ジイソステアレート、ポリグリセリル-4イソステアレート、ポリグリセリル-6ジイソステアレート、ポリグリセリル-6セスキイソステアレートまたはトリエチルヘキサノインなどを使用することができる。
【0033】
トリグリセリド系オイルとしては、C8-C12アッシドトリグリセリド、C12-C18アッシドトリグリセリド、カプリリック/カプリクトリグリセリド、カプリリック/カプリク/ラウリックトリグリセリド、C10-C40イソアルキルアッシドトリグリセリド、C10-C18トリグリセリド、グリセリルトリアセチルヒドロステアレート、ソイビーングリセリド、トリベヘニン、トリカプリン、トリエチルヘキサノイン、トリヘプタノイン、トリイソステアリン、トリパルミチンまたはトリステアリンを使用することができる。
【0034】
炭化水素系オイルとしては、流動パラフィン(リキッドパラフィン、ミネラルオイル)、パラフィン、ワセリン、マイクロクリスタリンワックスまたはスクアレンなどを使用することができる。
【0035】
植物性オイルとしては、アボカドオイル、小麦胚芽オイル、ローズヒップオイル、シアバター、アーモンドオイル、オリーブオイル、マカダミアオイル、アルガンオイル、メドウフォームオイル、ひまわりオイル、ひまし油、椿オイル、とうもろこしオイル、紅花オイル、大豆オイル、菜の花オイル、マカダミアナッツオイル、ホホバーオイル、パームオイル、パーム核オイルまたはココナッツオイルを使用することができる。
【0036】
前記ワックスとしては、一般的に化粧料に使用される炭化水素系ワックス、植物性ワックスまたはシリコーンワックスなどのすべてのワックスを使用することができる。例えば、キャンデリラワックス、カルナウバワックス、ライスワックス、ビーズワックス、ラノリン、オゾケライト、セレシンワックス、パラフィンワックス、マイクロクリスタリンワックス、C30-C45アルキルジメチルシリルポリプロピルシルセスキオキサン、エチレン/プロピレンコポリマーまたはポリエチレンワックスを含むことができるが、これに制限されるものではない。
【0037】
前記油相成分は、その含量が特に制限されるものではなく、組成物内に先立って記述した粒子を除いた残りの含量で含まれ得る。
【0038】
本発明において、粒子の多層ラメラ構造を有する膜は、フィトスフィンゴシン、コレステロール、中性脂質、脂肪酸、脂肪アルコール、オイルおよびワックスよりなる群から選ばれた一つ以上の油相成分により形成されたものでありうる。
【0039】
また、前記油相成分として効能を示す活性成分をさらに含むことができる。例えば、前記活性成分としては、レチノール、ビタミンEのような親油性活性成分を含むことができる。
【0040】
また、本発明による化粧料組成物は、0.1~40,000cpsの粘度を有する剤形でありうる。セラミドは、低粘度の組成物内で結晶化がよく起こる傾向があって、セラミドが析出されやすい。しかしながら、本発明のように、フィトスフィンゴシンを含む場合、セラミド粒子の外部に多層ラメラ構造を有するコーティング膜が形成されるので、高粘度だけでなく、低粘度の剤形においてもセラミドが析出されない安定した粒子を製造することができる。
【0041】
本発明の化粧料組成物は、通常の化粧品に使用可能なすべての種類の成分、例えば保湿剤、増粘剤、紫外線遮断剤、中和剤、香料、防腐剤、酸化防止剤または色素をさらに含むことができる。
【0042】
前記保湿剤としては、炭化水素類、油脂類、硬化油類、エステル類、脂肪酸類、低級アルコール類、グリコール類、グリセロール類、高級アルコール類、シリコーン油類、フッ素系油類、ラノリン誘導体類または植物ステロール誘導体類でありうるが、これに制限されるものではない。例えば、前記保湿剤は、グリセリル、ブチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ジグリセリン、ペンチレングリコール、イソプレングリコールおよびエリスリトールよりなる群から選ばれた一つ以上を含むことができる。
【0043】
前記増粘剤は、粘度調節のための高分子として、植物、動物または微生物由来の高分子であるかまたは合成高分子でありうる。例えば、前記増粘剤は、アクリレート/C10-30アルキルアクリレートクロスポリマー、グアガム、キサンタンガム、ナットウガム、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ソジウムポリアクリレート、グリセリルポリアクリレートおよびヒドロキシプロピルセルロースよりなる群から選ばれたものでありうるが、これに制限されるものではない。
【0044】
本発明による化粧料組成物は、当業界において通常製造されるいかなる剤形にも製造され得る。例えば、前記化粧料組成物は、柔軟化粧水または栄養化粧水などのような化粧水、スプレータイプの化粧水、フェイシャルローション、ボディローションなどのような乳液、栄養クリーム、水分クリーム、アイクリームなどのようなクリーム、スティック、エッセンス、化粧軟膏、スプレー、ジェル、パック、サンスクリーン、メイクアップベース、液体タイプまたはスプレータイプなどのファンデーション、パウダー、クレンジングローション、クレンジングオイルのようなメイクアップ除去剤、クレンジングフォーム、石鹸、ボディウォッシュなどのような洗浄剤などの剤形を有することができるが、これに制限されるものではない。
【0045】
一具体例において、前記化粧料組成物の剤形は、水中油型(O/W)または油中水型(W/O)剤形でありうる。
【0046】
本発明の化粧料組成物は、通常の使用方法によって使用され得、ユーザの皮膚状態または好みによってその使用回数を異ならしめることができる。
【0047】
また、本発明は、セラミドおよびフィトスフィンゴシンを含む油相部と水相部を混合して、セラミドが捕集された粒子を製造する段階を含む化粧料組成物の製造方法を提供する。
【0048】
本発明において、水相部は、水(精製水)と混合され得る親水性を有する成分を意味し、油相部は、水(精製水)と混合されない疎水性を有する成分を意味するものと理解され得る。
【0049】
前記水相部は、組成物に粘度を付与するための成分を含むことができる。前記成分により組成物に粘度が付与されると、セラミドを含む粒子の製造時に粒子が均一に分散して、安定性に優れた粒子を製造することができる。万一、組成物に粘度が形成されないまま粒子を製造すると、粒子が均一に分散せず、上層に分離される現象が発生して、粒子同士が結合されるような粒子安定性の問題が発生することがある。前記油相部は、全体組成物100重量部に対して20重量部以下、例えば10重量部以下で含まれ得る。上記のような油相部の含量の範囲で本発明が目的とするマクロエマルジョンを製造することができる。油相部の含量が20重量部以下である場合、水相部との混合により形成される粒子のサイズは、50~100μmであり得、10重量部以下である場合、100~300μmでありうるので、本発明において目的とする高含量のセラミドを含有する粒子を製造することができる。万一、前記油相部の含量が20重量部を超過すると、形成される粒子の数が過度に多くなるので、撹拌時に物理的なストレスに起因して粒子がこわれてサイズが小さくなる問題が発生することがあり、この際、形成される粒子のサイズは、50μmより小さくてもよい。
【0050】
本発明において、セラミドが捕集された粒子を製造する方法は、通常の膜乳化法を用いることができる。より具体的に、セラミドとフィトスフィンゴシンを含む油相部を乳化膜に通過させて水相部に分散させ、油相部を分散相に転換して、エマルジョンを製造する段階を含むものでありうる。本発明では、核剤またはカプセル化剤のような粒子形成のために使用されてきた成分を使用せず、膜乳化法によりセラミドを含有する粒子を製造することによって、皮膚への塗布時に使用感に優れた化粧料組成物を製造することができる。
【0051】
下記実施例では、セラミドおよびフィトスフィンゴシンを含む油相部と精製水を含む水相部をそれぞれ加温溶解した後、油相部を水相部内で乳化膜に通過させて粒子を製造した。この際、乳化膜は、細孔のサイズが1μm~2mmである乳化膜を使用することができ、多孔性アルミナ、多孔性ジルコニア、多孔性ステンレスまたは多孔性ガラスでありうる。
【0052】
また、前記膜乳化は、0.1~100kPaの圧力で乳化膜に前記セラミドが含まれた油相部を通過させることができ、これにより、粒子のサイズを調節することができる。前記粒子が分散している溶液は、20~40℃で冷却させることによって、セラミドを含有する粒子を含む化粧料組成物を製造することができる。
【0053】
上記のように製造された粒子は、セラミドを高含量含有することができ、組成物内で長期間の間安定に存在することができる。
【0054】
本発明の利点および特徴、そしてそれらを達成する方法は、詳細に後述されている実験例および製造例を参照すると、明確になるだろう。しかしながら、本発明は、以下に開示される実験例および製造例に限定されるものではなく、互いに異なる多様な形態に具現され、ただ本発明の開示が完全にし、本発明の属する技術分野における通常の知識を有する者に発明の範疇を完全に知らせるために提供されるものである。
【発明の効果】
【0055】
本発明による化粧料組成物は、フィトスフィンゴシンを用いてセラミド粒子の外部に多層ラメラ構造を有するコーティング膜を形成させることによって、粒子が高含量のセラミドを含有しながらも、高粘度だけでなく、低粘度の剤形においてもセラミドが析出される現象なしに安定に存在し、優れた皮膚障壁回復効果を示す化粧料組成物を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0056】
【
図1】本発明によって製造された粒子を顕微鏡で観察した写真であって(左:光学顕微鏡、右:偏光顕微鏡)、(a)は、比較例1の組成による粒子を示し、(b)は、比較例2の組成による粒子を示し、(c)は、実施例1の組成による粒子を示すものである。
【
図2】本発明によって製造された粒子を常温で4週間保管した後、電子顕微鏡で観察した写真であって、(a)は、比較例1の組成による粒子を示し、(b)は、比較例2の組成による粒子を示し、(c)は、実施例1の組成による粒子を示すものである。
【
図3】本発明によって製造された粒子を含む化粧料組成物を4週間皮膚に塗布した後の皮膚の水分含量をグラフで示した結果である(n=22、*p<0.05)。
【
図4】本発明のセラミド粒子を含む化粧料組成物のセラミドの含量による皮膚障壁回復率を示すグラフである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0057】
以下、本発明を下記実施例により詳細に説明する。ただし、下記実施例は、本発明を例示するものに過ぎず、本発明の内容が下記実施例に限定されるものではない。
【0058】
[実施例1および比較例1、2:化粧料組成物の製造]
下記表1の組成によって化粧料組成物を製造した。具体的に、実施例1の化粧料組成物は、次のような方法で製造した。まず、水相部を温度調節と撹拌が可能な連続相タンクに投入して、40~60℃で加温溶解した後、50~500rpmで撹拌した。また、セラミドを含有する油相部は、分散相タンクに入れて、50~90℃で加温溶解し、0.1~100kPaの圧力を加えて、膜乳化法でセラミド粒子を製造した。製造されたセラミド粒子を含む化粧料組成物は、30℃まで冷却して、最終的に脂質膜構造を有する粒子を含む化粧料組成物を製造した。
【0059】
比較例1および比較例2の組成物は、それぞれ、油相部にセラミドとフィトスフィンゴシンおよびフィトスフィンゴシンを添加しないことを除いて、実施例1と同じ方法で製造した。
【0060】
【0061】
[実験例1.セラミド粒子の特性の確認]
1)粒子形態の確認
前記実施例1で製造したセラミド粒子を光学顕微鏡と偏光顕微鏡で観察した。
図1の(a)は、セラミドを含まない比較例1の組成による粒子を示し、(b)は、セラミドを安定化させるために通常使用される脂質を含む比較例2の組成によるセラミド粒子を示し、(c)は、フィトスフィンゴシンをさらに含む実施例1の組成によるセラミド粒子を示すものである。
【0062】
図1および
図2を参照すると、セラミドを含まないか(a)、セラミドと通常の脂質を含む(b)は、単純に疎水性成分が結合されている形態である単層の一般的な脂質カプセル形態を示すことを確認することができる。また、比較例2の場合、
図2の(b)に示されたように、粒子の表面にワックスが析出されることを確認することができる。
【0063】
反面、セラミドとフィトスフィンゴシンを含む(c)は、上記の二つの場合とは異なって、粒子の外壁がシェル(shell)形態に区分されて、特定の構造体を形成しており、
図2(c)に示されたように、セラミドを高含量含有しても析出されないことを確認することができる。
【0064】
2)皮膚保湿改善効果の確認
前記実施例1の化粧料組成物を皮膚に4週間塗布して皮膚保湿を測定した(
図3)。
【0065】
本測定を完了した試験対象者22人は、全部女性であって、平均年齢は、満47.182才であった。選定された試験対象者は、特別な皮膚症状はなく、試験に影響を及ぼすことができる疾患や薬物服用歴もなかった。
【0066】
機器的評価のために、試験対象者は、室内温度20~25℃、湿度40~60%の恒温恒湿条件の控室で30分間安静をとって、皮膚表面の温度と湿度を測定空間の環境に適応させ、安静をとる間には、水分摂取を制限した。客観的測定のために、研究者1人が測定し、毎測定時に同じ部位を測定した。
【0067】
皮膚保湿の測定は、Corneometer CM825(Courage-Khazaka electronic GmbH,Germany)を使用して試験製品の使用前後に顔の同じ部位を測定した。測定時にコルネオメータープローブを皮膚に接触させてセンサーを通じて3回実施して、その平均値を皮膚保湿の評価資料に使用した。単位は、単位定数であるA.U.で表現され、測定値が増加するほど皮膚保湿も増加することを意味する。
【0068】
その結果、本発明による化粧料組成物を塗布して2週後からは、皮膚保湿が、塗布前対比約7.93%増加することを確認することができ、4週が過ぎた後には、塗布前対比約7.23%増加することを確認することができた。したがって、本発明による化粧料組成物は、皮膚保湿の改善を助けることを確認した。
【0069】
[実施例2、3および比較例3.セラミド含量別の化粧料組成物の製造]
セラミドの含量による経皮水分損失量を確認するために、下記表2の組成で化粧料組成物を製造した。この際、セラミドの含量を除いては、前記実施例1と同じ方法で化粧料組成物を製造した。
【0070】
【0071】
[実験例2.皮膚障壁回復率の確認]
損傷した皮膚モデルにセラミドの含量を異ならしめて3日間塗布し、経皮水分損失量(TEWL)を測定して、皮膚障壁回復率を確認した。
【0072】
本実験の試験対象者5人は、全部女性であって、平均年齢は、満29.2才であった。選定された試験対象者は、特別な皮膚症状はなく、試験に影響を及ぼすことができる疾患や薬物服用歴もなかった。
【0073】
本試験では、試験対象者の左前腕部にSLS 1%パッチを付着して皮膚刺激を誘導した。同じ試験担当者が指定された試験部位にパッチを付着して、24時間の間皮膚刺激を誘導した後、皮膚刺激の有無を評価し、試験製品の塗布部位と無塗布部位とに分けて機器測定を実施した。
【0074】
機器的評価のために、試験対象者は、室内温度20~25℃、湿度40~60%の恒温恒湿条件の控室で30分間安静をとって、皮膚表面の温度と湿度を測定空間の環境に適応させ、安静をとる間には、水分摂取を制限した。客観的測定のために、研究者1人が測定し、毎測定時に同じ部位を測定した。
【0075】
経皮水分損失量の測定は、Tewameter TM300(Cutometer(登録商標)MPA 580,Courage-Khazaka electronic GmbH,Germany)を使用して試験製品の使用前後に前腕部の同じ部位を測定した。同じ試験担当者がすべての試験対象者の前腕部に同じ圧力でプローブを接触して経皮水分損失量を測定した。テヴァメータープローブを皮膚に接触させて、センサーを通じて3回実施して、その平均値を皮膚障壁回復率の評価資料に使用した。皮膚障壁の回復率は、下記の式を用いて計算し、皮膚障壁回復率が高いほど試験製品により経皮水分損失量が改善されて、皮膚障壁回復を助けることを意味する。
【0076】
[皮膚障壁回復率(%)=(皮膚刺激後のTEWL-測定当時のTEWL)/(皮膚刺激後のTEWL-皮膚刺激前のTEWL)*100]
【0077】
前記組成物を皮膚に塗布した後、経皮水分損失量を通した皮膚障壁回復率のグラフを
図4に示した。
【0078】
図4に示されたように、1日目にセラミドが6重量部含有された実施例3において最も速い皮膚障壁回復を示し、3日目には、セラミドが含有された化粧料において皮膚障壁がさらに多く回復したことを確認することができた(p<0.05)。前記結果を通じて、本発明による粒子が高含量のセラミドを含有しながらも、目的とする効果を具現することができることを確認した。
【0079】
[実験例3.剤形安定性の確認]
先立って製造した実施例1、比較例1および2の組成物を多様な温度条件で長期間保管して剤形安定性を確認した。組成物は、25℃、0℃および45℃の温度条件で保管し、0℃から45℃を循環するチャンバーに保管して、温度変化に対する剤形安定性も共に確認した。その結果を下記表3に示した。
【0080】
【0081】
前記表3に記載したように、セラミドを捕集していない一般脂質カプセルである比較例1の場合、45℃で粒子同士が結合される(合体)結果を示し、比較例2の場合、0℃を除いてはすべての温度条件で粒子同士が結合されるか、粒子内部の物質が析出され、粒子表面が壊れる結果を示した。反面、本発明の実施例1の場合には、すべての温度条件で粒子が安定に存在することを確認した。
【0082】
[実施例4~6.セラミドが高含量含有された粒子を含む化粧料組成物の製造]
前記製造されたセラミドが高含量含有された粒子を含む化粧料組成物が粘度に関係なく適用されることを確認するために、下記表4の組成で化粧料組成物を製造した。具体的に、実施例4~6の化粧料組成物は、次のような方法で製造した。まず、水相部をガムミキサーに投入して均一に分散させた後、最終的に前記実施例2で製造した化粧料組成物から分離したセラミド粒子を添加した後、5分間撹拌して、化粧料組成物を製造した。
【0083】
【0084】
[実験例4.剤形安定性の確認]
先立って製造した実施例4~6組成物を多様な温度条件で長期間保管して剤形安定性を確認した。組成物は、25℃、0℃および45℃の温度条件で保管し、0℃から45℃を循環するチャンバーに保管して、温度変化に対する剤形安定性も共に確認した。粘度は、製造後にブルックフィールド粘度計(spindle #4,30rpm)を用いて25℃で測定し、その結果を下記表5に示した。
【0085】
【0086】
実験結果、実施例6の場合は、実施例4および5のような測定基準で測定時に粘度が20000cpsを超えて、測定が不可能であった。前記実験を通じて、実施例4~6の組成物は、粘度に関係なく、セラミド粒子がよく分散することを確認し、安定性にも問題がないことを確認した。