(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-01-04
(45)【発行日】2024-01-15
(54)【発明の名称】情報提供システム、情報提供方法、情報提供サーバおよびプログラム
(51)【国際特許分類】
G09B 29/00 20060101AFI20240105BHJP
G06Q 50/10 20120101ALI20240105BHJP
G01C 21/26 20060101ALI20240105BHJP
G08G 1/005 20060101ALI20240105BHJP
G09B 29/10 20060101ALI20240105BHJP
【FI】
G09B29/00 A
G06Q50/10
G01C21/26 P
G08G1/005
G09B29/10 A
(21)【出願番号】P 2019203307
(22)【出願日】2019-11-08
【審査請求日】2022-08-22
(73)【特許権者】
【識別番号】519117329
【氏名又は名称】東京都チャレンジドプラストッパン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100149548
【氏名又は名称】松沼 泰史
(74)【代理人】
【識別番号】100139686
【氏名又は名称】鈴木 史朗
(74)【代理人】
【識別番号】100169764
【氏名又は名称】清水 雄一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100147267
【氏名又は名称】大槻 真紀子
(72)【発明者】
【氏名】岩見 英利子
(72)【発明者】
【氏名】八尋 洋光
【審査官】関口 英樹
(56)【参考文献】
【文献】特開2018-112579(JP,A)
【文献】特開2002-269444(JP,A)
【文献】特開2017-015646(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G08G1/00-99/00
G09B23/00-29/14
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報提供サーバと端末装置とを備える情報提供システムであって、
前記端末装置は、
前記端末装置の位置情報を生成する位置情報生成部と、
前記位置情報生成部によって生成された前記端末装置の位置情報を前記情報提供サーバに送信する通信部と、
表示部とを備え、
前記情報提供サーバは、
所定エリア内において車椅子利用者に生じたトラブルの解決策に関する情報として、パンク修理施設の情報、及びタクシー会社の電話番号を記憶する記憶部と、
前記端末装置の通信部によって送信された前記端末装置の位置情報を受信する通信部と、
前記情報提供サーバの通信部によって受信された前記端末装置の位置情報に基づいて、前記端末装置の周辺位置を特定する位置特定部と、
前記記憶部によって記憶されている情報の中から、前記位置特定部によって特定された前記端末装置の周辺位置にあるパンク修理施設の情報、及び前記端末装置の周辺位置からの呼び出しに適したタクシー会社の電話番号を抽出し、前記端末装置の周辺位置にあるパンク修理施設の情報、及び前記端末装置の周辺位置からの呼び出しに適したタクシー会社の電話番号を前記端末装置に表示させる表示データを生成する表示データ生成部とを備え、
前記端末装置が前記情報提供サーバに対して前記表示データを要求した場合に、
前記情報提供サーバの通信部は、前記表示データ生成部によって生成された前記表示データを前記端末装置に送信し、
前記表示部は、前記情報提供サーバの通信部によって送信された前記表示データに基づいて、前記端末装置の周辺位置にあるパンク修理施設の情報、及び前記端末装置の周辺位置からの呼び出しに適したタクシー会社の電話番号をトラブルの解決策を表示させるためのタブに対応づけて表示する、
情報提供システム。
【請求項2】
前記記憶部は、前記端末装置の利用者に生じたトラブルの解決策に関する情報として、前記所定エリア内の複数の病院に関する情報を記憶しており、
前記表示データ生成部は、前記記憶部によって記憶されている前記複数の病院に関する情報の中から、前記位置特定部によって特定された前記端末装置の周辺位置の病院の情報を抽出し、前記端末装置の周辺位置の病院の情報を前記端末装置に表示させる表示データを生成し、
前記表示部は、前記情報提供サーバの表示データ生成部によって生成された前記表示データに基づいて、前記端末装置の周辺位置の病院の情報を前記タブに対応づけて表示すると共に、前記端末装置の周辺位置の病院を含む地図を表示し、
前記端末装置の周辺位置の病院は、前記地図上にポイント表示される、
請求項1に記載の情報提供システム。
【請求項3】
前記記憶部は、前記端末装置の利用者に生じたトラブルの解決策に関する情報として、前記所定エリア内の複数の災害避難場所に関する情報を記憶しており、
前記表示データ生成部は、前記記憶部によって記憶されている前記複数の災害避難場所に関する情報の中から、前記位置特定部によって特定された前記端末装置の周辺位置の災害避難場所の情報を抽出し、前記端末装置の周辺位置の災害避難場所の情報を前記端末装置に表示させる表示データを生成し、
前記表示部は、前記情報提供サーバの表示データ生成部によって生成された前記表示データに基づいて、前記端末装置の周辺位置の災害避難場所の情報を前記タブに対応づけて表示すると共に、前記端末装置の周辺位置の災害避難場所を含む地図を表示し、
前記端末装置の周辺位置の災害避難場所は、前記地図上にポイント表示される、
請求項1に記載の情報提供システム。
【請求項4】
情報提供サーバと端末装置とを備える情報提供システムであって、
前記端末装置は、
前記端末装置の位置情報を生成する位置情報生成部と、
出発地および目的地の設定入力を受け付ける入力部と、
前記位置情報生成部によって生成された前記端末装置の位置情報と前記入力部において設定入力された前記出発地および前記目的地の情報を前記情報提供サーバに送信する通信部と、
表示部とを備え、
前記情報提供サーバは、
所定エリア内の複数のバリア情報を記憶する記憶部と、
前記端末装置の通信部によって送信された前記端末装置の位置情報と前記出発地および前記目的地の情報を受信する通信部と、
前記情報提供サーバの通信部によって受信された前記端末装置の位置情報に基づいて、前記端末装置の周辺位置を特定し、前記出発地および前記目的地の情報に基づいて、前記出発地から前記目的地までのルートを特定する位置特定部と、
前記記憶部によって記憶されているバリア情報の中から、前記位置特定部によって特定された前記ルート上のバリア情報を抽出し、前記ルート上のバリア情報を前記端末装置に表示させるバリア情報表示データを生成する表示データ生成部とを備え、
前記端末装置が前記情報提供サーバに対して前記バリア情報表示データを要求した場合に、前記情報提供サーバの通信部は、前記表示データ生成部によって生成された前記バリア情報表示データを前記端末装置に送信し、
前記表示部は、前記情報提供サーバの通信部によって送信された前記バリア情報表示データに基づいて、前記ルート上のバリア情報を表示すると共に、前記ルートを含む地図を表示し、
前記記憶部によって記憶されている複数のバリア情報には、前記所定エリア内の複数の位置において撮影された画像が含まれ、
前記画像は、前記ルート上のバリア情報を必要とする前記端末装置の利用者の目線の高さから撮影されたものである、
情報提供システム。
【請求項5】
情報提供サーバと端末装置とを備える情報提供システムの情報提供方法であって、
前記端末装置が前記端末装置の位置情報を生成する位置情報生成ステップと、
前記端末装置が前記位置情報生成ステップにおいて生成された前記端末装置の位置情報を前記情報提供サーバに送信する送信ステップと、
前記端末装置が表示を行う表示ステップと、
前記情報提供サーバが所定エリア内において車椅子利用者に生じたトラブルの解決策に関する情報として、パンク修理施設の情報、及びタクシー会社の電話番号を記憶する記憶ステップと、
前記情報提供サーバが、前記送信ステップにおいて送信された前記端末装置の位置情報を受信する受信ステップと、
前記情報提供サーバが、前記受信ステップにおいて受信された前記端末装置の位置情報に基づいて、前記端末装置の周辺位置を特定する位置特定ステップと、
前記情報提供サーバが、前記記憶ステップにおいて記憶された情報の中から、前記位置特定ステップにおいて特定された前記端末装置の周辺位置にあるパンク修理施設の情報、及び前記端末装置の周辺位置からの呼び出しに適したタクシー会社の電話番号を抽出し、前記端末装置の周辺位置にあるパンク修理施設の情報、及び前記端末装置の周辺位置からの呼び出しに適したタクシー会社の電話番号を前記端末装置に表示させる表示データを生成する表示データ生成ステップを備え、
前記端末装置が前記情報提供サーバに対して前記表示データを要求した場合に、
前記表示データ生成ステップにおいて生成された前記表示データが、前記端末装置に送信され、
前記表示ステップでは、前記送信ステップにおいて送信された前記表示データに基づいて、前記端末装置の周辺位置にあるパンク修理施設の情報、及び前記端末装置の周辺位置からの呼び出しに適したタクシー会社の電話番号がトラブルの解決策を表示させるためのタブに対応づけて表示される、
情報提供方法。
【請求項6】
情報提供サーバと端末装置とを備える情報提供システムの情報提供方法であって、
前記端末装置が前記端末装置の位置情報を生成する位置情報生成ステップと、
出発地および目的地の設定入力を受け付ける入力ステップと、
前記端末装置が前記位置情報生成ステップにおいて生成された前記端末装置の位置情報と前記入力ステップにおいて設定入力された前記出発地および前記目的地の情報を前記情報提供サーバに送信する送信ステップと、
前記端末装置が表示を行う表示ステップと、
前記情報提供サーバが所定エリア内の複数のバリア情報を記憶する記憶ステップと、
前記情報提供サーバが、前記送信ステップにおいて送信された前記端末装置の位置情報と前記出発地および前記目的地の情報を受信する受信ステップと、
前記情報提供サーバが、前記受信ステップにおいて受信された前記端末装置の位置情報に基づいて、前記端末装置の周辺位置を特定し、前記出発地および前記目的地の情報に基づいて、前記出発地から前記目的地までのルートを特定する位置特定ステップと、
前記情報提供サーバが、前記記憶ステップにおいて記憶されたバリア情報の中から、前記位置特定ステップにおいて特定された前記ルート上のバリア情報を抽出し、前記ルート上のバリア情報を前記端末装置に表示させるバリア情報表示データを生成する表示データ生成ステップを備え、
前記端末装置が前記情報提供サーバに対して前記バリア情報表示データを要求した場合に、
前記表示データ生成ステップにおいて生成された前記バリア情報表示データが、前記端末装置に送信され、
前記表示ステップでは、前記送信ステップにおいて送信された前記バリア情報表示データに基づいて、前記ルート上のバリア情報を表示すると共に、前記ルートを含む地図が表示され、
前記記憶ステップによって記憶されている複数のバリア情報には、前記所定エリア内の複数の位置において撮影された画像が含まれ、
前記画像は、前記ルート上のバリア情報を必要とする前記端末装置の利用者の目線の高さから撮影されたものである、
情報提供方法。
【請求項7】
所定エリア内において車椅子利用者に生じたトラブルの解決策に関する情報として、パンク修理施設の情報、及びタクシー会社の電話番号を記憶する記憶部と、
端末装置によって送信された前記端末装置の位置情報を受信する通信部と、
前記通信部によって受信された前記端末装置の位置情報に基づいて、前記端末装置の周辺位置を特定する位置特定部と、
前記記憶部によって記憶されている情報の中から、前記位置特定部によって特定された前記端末装置の周辺位置にあるパンク修理施設の情報、及び前記端末装置の周辺位置からの呼び出しに適したタクシー会社の電話番号を抽出し、前記端末装置の周辺位置にあるパンク修理施設の情報、及び前記端末装置の周辺位置からの呼び出しに適したタクシー会社の電話番号を前記端末装置に表示させる表示データを生成する表示データ生成部とを備え、
前記端末装置が情報提供サーバに対して前記表示データを要求した場合に、
前記通信部は、前記表示データ生成部によって生成された前記表示データを前記端末装置に送信し、
前記端末装置は、前記通信部によって送信された前記表示データに基づいて、前記端末装置の周辺位置にあるパンク修理施設の情報、及び前記端末装置の周辺位置からの呼び出しに適したタクシー会社の電話番号をトラブルの解決策を表示させるためのタブに対応づけて表示する、
情報提供サーバ。
【請求項8】
所定エリア内の複数のバリア情報を記憶する記憶部と、
端末装置によって送信された前記端末装置の位置情報と出発地および目的地の情報を受信する通信部と、
前記通信部によって受信された前記端末装置の位置情報に基づいて、前記端末装置の周辺位置を特定し、前記出発地および前記目的地の情報に基づいて、前記出発地から前記目的地までのルートを特定する位置特定部と、
前記記憶部によって記憶されているバリア情報の中から、前記ルート上のバリア情報を抽出し、前記ルート上のバリア情報を前記端末装置に表示させるバリア情報表示データを生成する表示データ生成部とを備え、
前記端末装置が情報提供サーバに対して前記バリア情報表示データを要求した場合に、
前記通信部は、前記表示データ生成部によって生成された前記バリア情報表示データを前記端末装置に送信し、
前記端末装置は、前記通信部によって送信された前記バリア情報表示データに基づいて、前記ルート上のバリア情報を表示すると共に、前記ルートを含む地図を表示し、
前記記憶部によって記憶されている複数のバリア情報には、前記所定エリア内の複数の位置において撮影された画像が含まれ、
前記画像は、前記ルート上のバリア情報を必要とする前記端末装置の利用者の目線の高さから撮影されたものである、
情報提供サーバ。
【請求項9】
コンピュータを請求項
7又は請求項
8に記載の情報提供サーバとして動作させるためのプログラムであって、前記コンピュータを前記情報提供サーバが備える各部として機能させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報提供システム、情報提供方法、情報提供サーバおよびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、電子的に経路探索を行う経路探索装置が知られている(特許文献1参照)。特許文献1に記載された経路探索装置には、電子地図データを参照するデータ参照部と、経路探索の出発点、目的地、並びに経路探索上の歩行者の要求を特定するパラメータを入力する探索条件入力部と、コストデータを参照して探索条件に適合する経路を歩行者に応じて探索する経路探索部とが備えられている。特許文献1には、歩行の困難度や安全性を考慮したコストデータを用いることによって、歩行の困難度の低い経路、歩行の安全性の高い経路などの探索を柔軟に行うことができる旨が記載されている。
ところで、特許文献1に記載された技術では、経路探索装置(ナビゲーション装置)の表示部が地図、メニューなどを表示するものの、仮に経路探索装置のユーザが、ユーザの周辺位置の複数の情報(複数の周辺情報)を表示部に表示させようとする場合に、経路探索装置のユーザは、複数の周辺情報が記録されているリンクデータに複数回アクセス(参照)する必要がある。
【0003】
また、従来から、サーバと、サーバとから提供される地図情報を表示する機能を備えた電子装置を含む表示システムが知られている(特許文献2参照)。特許文献2に記載された表示システムでは、サーバが、移動体の走行の障害となり得るバリア地点およびバリア地点の障害情報と、地図データを記憶する記憶手段と、バリア地点を表示させるときのバリア地点への推奨される進入方向を決定する決定手段と、地図データを参照し、進入方向を表す案内情報およびバリア地点を含む地図情報を生成する生成手段と、生成された地図情報を電子装置に提供する提供手段とを有し、電子装置が、提供手段により提供された地図情報を表示する表示手段を有する。
ところで、特許文献2に記載された技術では、携帯端末がリクエストに応じてサーバから配信された車椅子の現在位置周辺のバリア地点への進入方向を推奨する情報の表示を行うものの、仮に携帯端末の利用者が、バリア地点への進入方向を推奨する情報以外の情報(他の情報)を表示部に表示させようとする場合に、携帯端末の利用者は、他の情報が記憶されている他のサーバにアクセスする必要がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2003-121191号公報
【文献】特開2019-056674号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上述した問題点に鑑み、本発明は、端末装置の利用者が複数のサイトにアクセスする必要なく、端末装置の周辺位置に関する複数の情報を端末装置に表示させることができる情報提供システム、情報提供方法、情報提供サーバおよびプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様は、情報提供サーバと端末装置とを備える情報提供システムであって、前記端末装置は、前記端末装置の位置情報を生成する位置情報生成部と、前記位置情報生成部によって生成された前記端末装置の位置情報を前記情報提供サーバに送信する通信部と、表示部とを備え、前記情報提供サーバは、所定エリア内において車椅子利用者に生じたトラブルの解決策に関する情報として、パンク修理施設の情報、及びタクシー会社の電話番号を記憶する記憶部と、前記端末装置の通信部によって送信された前記端末装置の位置情報を受信する通信部と、前記情報提供サーバの通信部によって受信された前記端末装置の位置情報に基づいて、前記端末装置の周辺位置を特定する位置特定部と、前記記憶部によって記憶されている情報の中から、前記位置特定部によって特定された前記端末装置の周辺位置にあるパンク修理施設の情報、及び前記端末装置の周辺位置からの呼び出しに適したタクシー会社の電話番号を抽出し、前記端末装置の周辺位置にあるパンク修理施設の情報、及び前記端末装置の周辺位置からの呼び出しに適したタクシー会社の電話番号を前記端末装置に表示させる表示データを生成する表示データ生成部とを備え、前記端末装置が前記情報提供サーバに対して前記表示データを要求した場合に、前記情報提供サーバの通信部は、前記表示データ生成部によって生成された前記表示データを前記端末装置に送信し、前記表示部は、前記情報提供サーバの通信部によって送信された前記表示データに基づいて、前記端末装置の周辺位置にあるパンク修理施設の情報、及び前記端末装置の周辺位置からの呼び出しに適したタクシー会社の電話番号をトラブルの解決策を表示させるためのタブに対応づけて表示する、情報提供システムである。
本発明の一態様は、情報提供サーバと端末装置とを備える情報提供システムであって、前記端末装置は、前記端末装置の位置情報を生成する位置情報生成部と、出発地および目的地の設定入力を受け付ける入力部と、前記位置情報生成部によって生成された前記端末装置の位置情報と前記入力部において設定入力された前記出発地および前記目的地の情報を前記情報提供サーバに送信する通信部と、表示部とを備え、前記情報提供サーバは、所定エリア内の複数のバリア情報を記憶する記憶部と、前記端末装置の通信部によって送信された前記端末装置の位置情報と前記出発地および前記目的地の情報を受信する通信部と、前記情報提供サーバの通信部によって受信された前記端末装置の位置情報に基づいて、前記端末装置の周辺位置を特定し、前記出発地および前記目的地の情報に基づいて、前記出発地から前記目的地までのルートを特定する位置特定部と、前記記憶部によって記憶されているバリア情報の中から、前記位置特定部によって特定された前記ルート上のバリア情報を抽出し、前記ルート上のバリア情報を前記端末装置に表示させるバリア情報表示データを生成する表示データ生成部とを備え、前記端末装置が前記情報提供サーバに対して前記バリア情報表示データを要求した場合に、前記情報提供サーバの通信部は、前記表示データ生成部によって生成された前記バリア情報表示データを前記端末装置に送信し、前記表示部は、前記情報提供サーバの通信部によって送信された前記バリア情報表示データに基づいて、前記ルート上のバリア情報を表示すると共に、前記ルートを含む地図を表示し、前記バリア情報には、前記所定エリア内の複数の位置において撮影された画像が含まれ、前記画像は、前記ルート上のバリア情報を必要とする前記端末装置の利用者の目線の高さから撮影されたものである、情報提供システムである。
【0010】
本発明の一態様の情報提供システムでは、前記記憶部は、前記端末装置の利用者に生じたトラブルの解決策に関する情報として、前記所定エリア内の複数の病院に関する情報を記憶しており、前記表示データ生成部は、前記記憶部によって記憶されている前記複数の病院に関する情報の中から、前記位置特定部によって特定された前記端末装置の周辺位置の病院の情報を抽出し、前記端末装置の周辺位置の病院の情報を前記端末装置に表示させる表示データを生成し、前記表示部は、前記情報提供サーバの表示データ生成部によって生成された前記表示データに基づいて、前記端末装置の周辺位置の病院の情報を前記タブに対応づけて表示すると共に、前記端末装置の周辺位置の病院を含む地図を表示し、前記端末装置の周辺位置の病院は、前記地図上にポイント表示されてもよい。
【0011】
本発明の一態様の情報提供システムでは、前記記憶部は、前記端末装置の利用者に生じたトラブルの解決策に関する情報として、前記所定エリア内の複数の災害避難場所に関する情報を記憶しており、前記表示データ生成部は、前記記憶部によって記憶されている前記複数の災害避難場所に関する情報の中から、前記位置特定部によって特定された前記端末装置の周辺位置の災害避難場所の情報を抽出し、前記端末装置の周辺位置の災害避難場所の情報を前記端末装置に表示させる表示データを生成し、前記表示部は、前記情報提供サーバの表示データ生成部によって生成された前記表示データに基づいて、前記端末装置の周辺位置の災害避難場所の情報を前記タブに対応づけて表示すると共に、前記端末装置の周辺位置の災害避難場所を含む地図を表示し、前記端末装置の周辺位置の災害避難場所は、前記地図上にポイント表示されてもよい。
【0015】
本発明の一態様は、情報提供サーバと端末装置とを備える情報提供システムの情報提供方法であって、前記端末装置が前記端末装置の位置情報を生成する位置情報生成ステップと、前記端末装置が前記位置情報生成ステップにおいて生成された前記端末装置の位置情報を前記情報提供サーバに送信する送信ステップと、前記端末装置が表示を行う表示ステップと、前記情報提供サーバが所定エリア内において車椅子利用者に生じたトラブルの解決策に関する情報として、パンク修理施設の情報、及びタクシー会社の電話番号を記憶する記憶ステップと、前記情報提供サーバが、前記送信ステップにおいて送信された前記端末装置の位置情報を受信する受信ステップと、前記情報提供サーバが、前記受信ステップにおいて受信された前記端末装置の位置情報に基づいて、前記端末装置の周辺位置を特定する位置特定ステップと、前記情報提供サーバが、前記記憶ステップにおいて記憶された情報の中から、前記位置特定ステップにおいて特定された前記端末装置の周辺位置周辺位置にあるパンク修理施設の情報、及び前記端末装置の周辺位置からの呼び出しに適したタクシー会社の電話番号を抽出し、前記端末装置の周辺位置周辺位置にあるパンク修理施設の情報、及び前記端末装置の周辺位置からの呼び出しに適したタクシー会社の電話番号を前記端末装置に表示させる表示データを生成する表示データ生成ステップを備え、前記端末装置が前記情報提供サーバに対して前記表示データを要求した場合に、前記表示データ生成ステップにおいて生成された前記表示データが、前記端末装置に送信され、前記表示ステップでは、前記送信ステップにおいて送信された前記表示データに基づいて、前記端末装置の周辺位置にあるパンク修理施設の情報、及び前記端末装置の周辺位置からの呼び出しに適したタクシー会社の電話番号がトラブルの解決策を表示させるためのタブに対応づけて表示される、情報提供方法である。
本発明の一態様は、情報提供サーバと端末装置とを備える情報提供システムの情報提供方法であって、前記端末装置が前記端末装置の位置情報を生成する位置情報生成ステップと、出発地および目的地の設定入力を受け付ける入力ステップと、前記端末装置が前記位置情報生成ステップにおいて生成された前記端末装置の位置情報と前記入力ステップにおいて設定入力された前記出発地および前記目的地の情報を前記情報提供サーバに送信する送信ステップと、前記端末装置が表示を行う表示ステップと、前記情報提供サーバが所定エリア内の複数のバリア情報を記憶する記憶ステップと、前記情報提供サーバが、前記送信ステップにおいて送信された前記端末装置の位置情報と前記出発地および前記目的地の情報を受信する受信ステップと、前記情報提供サーバが、前記受信ステップにおいて受信された前記端末装置の位置情報に基づいて、前記端末装置の周辺位置を特定し、前記出発地および前記目的地の情報に基づいて、前記出発地から前記目的地までのルートを特定する位置特定ステップと、前記情報提供サーバが、前記記憶ステップにおいて記憶された前記バリア情報の中から、前記位置特定ステップにおいて特定された前記ルート上のバリア情報を抽出し、前記ルート上のバリア情報を前記端末装置に表示させるバリア情報表示データを生成する表示データ生成ステップを備え、前記端末装置が前記情報提供サーバに対して前記バリア情報表示データを要求した場合に、前記表示データ生成ステップにおいて生成された前記バリア情報表示データが、前記端末装置に送信され、前記表示ステップでは、前記送信ステップにおいて送信された前記バリア情報表示データに基づいて、前記ルート上のバリア情報を表示すると共に、前記ルートを含む地図が表示され、前記バリア情報には、前記所定エリア内の複数の位置において撮影された画像が含まれ、前記画像は、前記ルート上のバリア情報を必要とする前記端末装置の利用者の目線の高さから撮影されたものである、情報提供方法である。
【0016】
本発明の一態様は、所定エリア内において車椅子利用者に生じたトラブルの解決策に関する情報として、パンク修理施設の情報、及びタクシー会社の電話番号を記憶する記憶部と、端末装置によって送信された前記端末装置の位置情報を受信する通信部と、前記通信部によって受信された前記端末装置の位置情報に基づいて、前記端末装置の周辺位置を特定する位置特定部と、前記記憶部によって記憶されている情報の中から、前記位置特定部によって特定された前記端末装置の周辺位置にあるパンク修理施設の情報、及び前記端末装置の周辺位置からの呼び出しに適したタクシー会社の電話番号を抽出し、前記端末装置の周辺位置にあるパンク修理施設の情報、及び前記端末装置の周辺位置からの呼び出しに適したタクシー会社の電話番号を前記端末装置に表示させる表示データを生成する表示データ生成部とを備え、前記端末装置が情報提供サーバに対して前記表示データを要求した場合に、前記通信部は、前記表示データ生成部によって生成された前記表示データを前記端末装置に送信し、前記端末装置は、前記通信部によって送信された前記表示データに基づいて、前記端末装置の周辺位置にあるパンク修理施設の情報、及び前記端末装置の周辺位置からの呼び出しに適したタクシー会社の電話番号をトラブルの解決策を表示させるためのタブに対応づけて表示する、情報提供サーバである。
本発明の一態様は、所定エリア内の複数のバリア情報を記憶する記憶部と、端末装置によって送信された前記端末装置の位置情報と前記出発地および前記目的地の情報を受信する通信部と、前記通信部によって受信された前記端末装置の位置情報に基づいて、前記端末装置の周辺位置を特定し、前記出発地および前記目的地の情報に基づいて、前記出発地から前記目的地までのルートを特定する位置特定部と、前記記憶部によって記憶されているバリア情報の中から、前記ルート上のバリア情報を抽出し、前記ルート上のバリア情報を前記端末装置に表示させるバリア情報表示データを生成する表示データ生成部とを備え、前記端末装置が情報提供サーバに対して前記バリア情報表示データを要求した場合に、前記通信部は、前記表示データ生成部によって生成された前記バリア情報表示データを前記端末装置に送信し、前記端末装置は、前記通信部によって送信された前記バリア情報表示データに基づいて、前記ルート上のバリア情報を表示すると共に、前記ルートを含む地図を表示し、前記バリア情報には、前記所定エリア内の複数の位置において撮影された画像が含まれ、前記画像は、前記ルート上のバリア情報を必要とする前記端末装置の利用者の目線の高さから撮影されたものである、情報提供サーバである。
【0017】
本発明の一態様は、コンピュータを上記に記載の情報提供サーバとして動作させるためのプログラムであって、前記コンピュータを前記情報提供サーバが備える各部として機能させるためのプログラムである。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、端末装置の利用者が複数のサイトにアクセスする必要なく、端末装置の周辺位置に関する複数の情報を端末装置に表示させることができる情報提供システム、情報提供方法、情報提供サーバおよびプログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【
図1】第1実施形態の情報提供システムの概略構成の一例を示す図である。
【
図2】第1実施形態の情報提供システムの端末装置の外観の一例を示す図である。
【
図3】
図2に示す情報提供サービスのトップ画面の全体を示す図である。
【
図4】端末装置の表示部が端末装置の周辺位置に関する複数の情報を表示する時の端末装置の表示画面の一例を示す図である。
【
図5】端末装置の表示部が端末装置の周辺位置に関する複数の情報を表示する時の端末装置の表示画面の一例を示す図である。
【
図6】端末装置の表示部が端末装置の周辺位置に関する複数の情報を表示する時の端末装置の表示画面の他の例を示す図である。
【
図7】端末装置の表示部が端末装置の周辺位置に関する複数の情報を表示する時の端末装置の表示画面の他の例を示す図である。
【
図8】
図4(A)中のタブ「トラブル解決▽」が開かれた状態を示す図である。
【
図9】端末装置の表示部がトラブルの解決策に関する情報としてパンク修理施設に関する情報を表示する時の端末装置の表示画面の一例を示す図である。
【
図10】端末装置の表示部がトラブルの解決策に関する情報としてタクシー会社の電話番号を表示する時の端末装置の表示画面の一例を示す図である。
【
図11】端末装置の表示部がトラブルの解決策に関する情報として病院に関する情報を表示する時の端末装置の表示画面の一例を示す図である。
【
図12】端末装置の表示部がトラブルの解決策に関する情報として災害避難場所に関する情報を表示する時の端末装置の表示画面の一例を示す図である。
【
図13】第1実施形態の情報提供システムにおいて端末装置の利用者に提供される雷門地下駐車場から浅草寺までのルート上の複数のバリア情報などの一覧を示す図である。
【
図14】第1実施形態の情報提供システムにおいて端末装置の利用者に提供される雷門地下駐車場から浅草寺までのルートを示す地図を示す図である。
【
図15】
図14に示す雷門地下駐車場から浅草寺までのルート上のバリア情報に含まれる画像が端末装置に表示されている状態を示す図である。
【
図16】第1実施形態の情報提供システムにおいて端末装置の利用者に提供される都営浅草線浅草駅A2b地上出口から浅草寺までのルート上の複数のバリア情報などの一覧を示す図である。
【
図17】第1実施形態の情報提供システムにおいて端末装置の利用者に提供される都営浅草線浅草駅A2b地上出口から浅草寺までのルートを示す地図の一例を示す図である。
【
図18】
図17に示す都営浅草線浅草駅A2b地上出口から浅草寺までのルート上のバリア情報に含まれる画像が端末装置に表示されている状態を示す図である。
【
図19】第1実施形態の情報提供システムにおいて実行される処理の一例を説明するためのシーケンス図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、本発明の情報提供システム、情報提供方法、情報提供サーバおよびプログラムの実施形態について説明する。
【0021】
<第1実施形態>
図1は第1実施形態の情報提供システム1の概略構成の一例を示す図である。
図1に示す例では、情報提供システム1が、情報提供サーバ1Aと、端末装置1Bとを備えている。
図1に示す例では、情報提供システム1が1つの端末装置1Bを備えているが、他の例では、情報提供システム1が、複数の端末装置(複数の端末装置には、端末装置1Bが含まれる。)を備えていてもよい。
【0022】
図1に示す例では、端末装置1Bが、位置情報生成部1B1と、通信部1B2と、表示部1B3と、入力部1B4とを備えている。
位置情報生成部1B1は、端末装置1Bが受信した例えばGPS(Global Positioning System)信号などに基づいて、端末装置1Bの位置情報を生成する。
通信部1B2は、例えばネットワークNWを介して情報提供サーバ1A等との通信を行う。通信部1B2は、位置情報生成部1B1によって生成された端末装置1Bの位置情報を情報提供サーバ1Aに送信する。
表示部1B3は、後述する情報などの表示を行う。入力部1B4は、例えば端末装置1Bの利用者等による設定入力などを受け付ける。
【0023】
情報提供サーバ1Aは、記憶部1A1と、通信部1A2と、位置特定部1A3と、表示データ生成部1A4とを備えている。
記憶部1A1は、所定エリア(例えば「日本全国」、「関東」、「東京都」等)内の複数の位置に関する情報を記憶する。所定エリア内の複数の位置に関する情報は、例えば情報提供サーバ1Aの管理者等によって予め収集される。
通信部1A2は、例えばネットワークNWを介して端末装置1B等との通信を行う。通信部1A2は、端末装置1Bの通信部1B2によって送信された端末装置1Bの位置情報を受信する。
位置特定部1A3は、情報提供サーバ1Aの通信部1A2によって受信された端末装置1Bの位置情報に基づいて、端末装置1Bの周辺位置を特定する。端末装置1Bを携帯している端末装置1Bの利用者が例えば浅草駅前に位置する場合に、位置特定部1A3は、端末装置1Bの位置情報に基づいて、浅草駅前から例えば半径500メートルの円内の各位置を、端末装置1Bの周辺位置として特定する。周辺位置の範囲としては、半径100メートルから2キロメートルの間の円内が好ましく、また、端末装置1Bの利用者の利便性を考慮して、300メートルから600メートルの間の円内がより好ましい。
【0024】
表示データ生成部1A4は、記憶部1A1によって記憶されている複数の位置(例えば「東京都中央区〇〇」、「東京都千代田区△△」、「東京都台東区◇◇」等)に関する情報の中から、位置特定部1A3によって特定された端末装置1Bの周辺位置(例えば浅草駅前から例えば半径500メートルの円内の各位置)に関する複数の情報(例えば「台東区浅草2丁目●●のトイレの情報」、「台東区雷門2丁目□□の駐車場の情報」、「台東区雷門2丁目◆◆の公園(災害避難場所)の情報」等)を抽出する。
また、表示データ生成部1A4は、端末装置1Bの周辺位置に関する複数の情報を端末装置1Bに表示させる表示データを生成する。
【0025】
図1に示す例では、例えば端末装置1Bの利用者による操作に応じて、端末装置1Bが、複数の情報を端末装置1Bに表示させる表示データを情報提供サーバ1Aに要求した場合に、情報提供サーバ1Aの通信部1A2は、表示データ生成部1A4によって生成された表示データを端末装置1Bに送信する。端末装置1Bの表示部1B3は、情報提供サーバ1Aの通信部1A2によって送信された表示データに基づいて、端末装置1Bの周辺位置に関する複数の情報(例えば「台東区浅草2丁目●●のトイレの情報」、「台東区雷門2丁目□□の駐車場の情報」、「台東区雷門2丁目◆◆の公園(災害避難場所)の情報」等)を表示する。
【0026】
そのため、
図1に示す例では、端末装置1Bの利用者は、端末装置1Bの周辺位置に関する複数の情報(例えば「台東区浅草2丁目●●のトイレの情報」、「台東区雷門2丁目□□の駐車場の情報」、「台東区雷門2丁目◆◆の公園(災害避難場所)の情報」等)を得るために複数のサイト(例えばトイレ情報のサイト、病院情報のサイト、公園(災害避難場所)情報のサイトなど)にアクセスする必要なく、端末装置1Bの周辺位置に関する複数の情報を端末装置1Bに表示させることができる。
詳細には、
図1に示す例では、端末装置1Bの利用者は、情報提供サーバ1Aに表示データを要求するための操作を1回のみ行うことによって、端末装置1Bの周辺位置に関する複数の情報を端末装置1Bに表示させることができる。
【0027】
図2は第1実施形態の情報提供システム1の端末装置1Bの外観の一例を示す図である。
図3は
図2に示す情報提供サービスのトップ画面の全体を示す図である。
図2に示す例では、端末装置1Bの表示画面1BDが、情報提供サーバ1Aによって端末装置1Bに提供される情報提供サービスのトップ画面になっている。
図2に示す状態のトップ画面をスクロールすることによって、
図3中の「NEWS」よりも下側(
図3の下側)のコンテンツが、端末装置1Bに表示される。
図2および
図3に示す例では、情報提供サービスのトップ画面に、「目的地検索・コース選択」の部分と、「WEBマガジン」の部分と、「施設・サービス」の部分と、「らくゆく関連ニュース」の部分と、「らくゆくサイト基本情報」の部分とが含まれている。
【0028】
図4および
図5は端末装置1Bの表示部1B3が端末装置1Bの周辺位置に関する複数の情報を表示する時の端末装置1Bの表示画面1BDの一例を示す図である。
図4(A)に示す例では、端末装置1Bの周辺位置に関する複数の情報(例えば「台東区浅草2丁目●●のトイレの情報」、「台東区雷門2丁目□□の駐車場の情報」、「台東区雷門2丁目◆◆の公園(災害避難場所)の情報」等)のうちの、「台東区浅草2丁目●●のトイレの情報」を含む「東京都(台東区)のトイレ一覧」が、端末装置1Bに表示されている。
図4(B)に示す例では、
図4(A)中の「台東区浅草2丁目●●のトイレの情報」の詳細が、端末装置1Bに表示されている。具体的には、
図4(B)に示す例では、「台東区浅草2丁目●●のトイレの情報」として、「多目的トイレ(男女兼用1室)」、「導線:トイレ前路面傾斜約2°」、「入り口幅:約90cm(手動ドア/横スライド)」、「広さ:W約200cm×D約180cm」、「設備:洋式便器/手すり/オストメイト(蛇口位置高い)/おむつ交換台・ベビーシート(約75cm×約55cm)/手洗い」、「奥山おまいりまち入口」および「浅草寺本堂エレベータから約80mと最も近いトイレ。若干古いが段差や傾斜がないため比較的入りやすくオストメイトがついている。ドアが少し重くロックかかりにくいので要注意。」の情報が、例えば情報提供サーバ1Aの管理者等によって予め収集されており、端末装置1Bの利用者に提供される。
図4(C)に示す例では、
図4(A)中の「台東区浅草2丁目〇〇のトイレの情報」の詳細が、端末装置1Bに表示されている。具体的には、
図4(C)に示す例では、「台東区浅草2丁目〇〇のトイレの情報」として、「多目的トイレ(男女各1室)」、「導線:トイレ前:段差約2cm/路面傾斜約2°-4°」、「入り口幅:約90cm(手動ドア(横スライド))」、「広さ:W約200cm×D約175cm」、「設備:洋式便器/手すり/おむつ交換台・ベビーシート(約75cm×約60cm)/ベビーチェア/手洗い」および「浅草寺本堂エレベータから約100mと比較的近く、公衆トイレとしては清潔感がありおすすめ。オストメイトは付いていない。」の情報が、例えば情報提供サーバ1Aの管理者等によって予め収集されており、端末装置1Bの利用者に提供される。
【0029】
図5(A)に示す例では、
図4(A)中の「台東区雷門2丁目●●のトイレの情報」の詳細が、端末装置1Bに表示されている。具体的には、
図5(A)に示す例では、「台東区雷門2丁目●●のトイレの情報」として、「多目的WC(1/4/7階/男女兼用 各1室)」、「導線:施設入口:スロープ傾斜あり(正面:7°裏手:4°)」、「入り口幅:約100cm(手動ドア/横スライド)」、「広さ:W約220cm×D約225cm」および「雷門交差点の浅草文化観光センター内のトイレ。1階・4階・7階に車いす対応トイレがあり広くてきれい(1階はオストメイト対応)。」の情報が、例えば情報提供サーバ1Aの管理者等によって予め収集されており、端末装置1Bの利用者に提供される。
図5(B)に示す例では、
図4(A)中の「台東区駒形1丁目●●のトイレの情報」の詳細が、端末装置1Bに表示されている。具体的には、
図5(B)に示す例では、「台東区駒形1丁目●●のトイレの情報」として、「多目的トイレ(男女兼用1室)」、「導線:段差・傾斜なし(A2bエレベータ地下付近改札外トイレ)」、「入り口幅:約100cm(自動ドア/横スライド)」、「広さ:W約245cm×D約195cm」、「設備:洋式便器/手すり/オストメイト/おむつ交換台・ベビーシート(約75cm×約65cm)/手洗い」および「都営浅草線A2bエレベータ地下付近にある改札外多目的トイレ。内部は広く駅付近での利用の際はおすすめ。」の情報が、例えば情報提供サーバ1Aの管理者等によって予め収集されており、端末装置1Bの利用者に提供される。
【0030】
図6および
図7は端末装置1Bの表示部1B3が端末装置1Bの周辺位置に関する複数の情報を表示する時の端末装置1Bの表示画面1BDの他の例を示す図である。
図6(A)に示す例では、端末装置1Bの周辺位置に関する複数の情報(例えば「台東区浅草2丁目●●のトイレの情報」、「台東区雷門2丁目□□の駐車場の情報」、「台東区雷門2丁目◆◆の公園(災害避難場所)の情報」等)のうちの、「台東区雷門2丁目□□の駐車場の情報」を含む「東京都(台東区)の駐車場一覧」が、端末装置1Bに表示されている。
図6(B)に示す例では、
図6(A)中の「台東区雷門2丁目□□の駐車場の情報」の詳細が、端末装置1Bに表示されている。具体的には、
図6(B)に示す例では、「台東区雷門2丁目□□の駐車場の情報」として、「雷門地下駐車場地下1階車いす駐車場よりエレベータホールへ。営業時間は7:00~23:00(年中無休)、駐在事務所あり。」の情報が、例えば情報提供サーバ1Aの管理者等によって予め収集されており、端末装置1Bの利用者に提供される。
【0031】
図7(A)に示す例では、
図6(A)中の「台東区浅草2丁目□□の駐車場の情報」の詳細が、端末装置1Bに表示されている。具体的には、
図7(A)に示す例では、「台東区浅草2丁目□□の駐車場の情報」として、「24時間営業」の情報が、例えば情報提供サーバ1Aの管理者等によって予め収集されており、端末装置1Bの利用者に提供される。
図7(B)に示す例では、
図6(A)中の「台東区雷門1丁目□□の駐車場の情報」の詳細が、端末装置1Bに表示されている。具体的には、
図7(B)に示す例では、「台東区雷門1丁目□□の駐車場の情報」として、「平日8-24 30分300円最大3000円」、「休日8-24 20分400円」および「夜間24-8 60分100円最大600円」の情報が、例えば情報提供サーバ1Aの管理者等によって予め収集されており、端末装置1Bの利用者に提供される。
【0032】
図4~
図7に示す例では、端末装置1Bの表示部1B3が端末装置1Bの周辺位置に関する複数の情報を表示する時の端末装置1Bの表示画面1BDに、端末装置1Bの位置において端末装置1Bの利用者に生じたトラブルの解決策を表示させるためのタブ「トラブル解決▽」が含まれている。詳細には、タブ「トラブル解決▽」が、
図4(A)、
図4(B)、
図4(C)、
図5(A)、
図5(B)、
図6(A)、
図6(B)、
図7(A)および
図7(B)に示す各表示画面1BDの右上部分に配置されている。
そのため、
図4~
図7に示す例では、端末装置1Bの利用者が、安心感を持つことができ、端末装置1Bの利用者の不安を低減することができる。特に、端末装置1Bの表示部1B3が端末装置1Bの周辺位置に関する複数の情報を表示する時の端末装置1Bの表示画面1BDに、端末装置1Bの位置において端末装置1Bの利用者に生じたトラブルの解決策を表示させるためのタブ「トラブル解決▽」が常に含まれている場合、端末装置1Bの利用者が、トラブルの解決策の情報に直ちにアクセスすることができる。
【0033】
図2および
図3に示す例では、
図4および
図5に示すようなトイレの情報、
図6および
図7に示すような駐車場の情報の他に、ホテルの情報が、例えば情報提供サーバ1Aの管理者等によって予め収集されており、端末装置1Bの利用者に提供される。
例えば「台東区雷門2丁目●●のホテルの情報」として、「雷門交差点すぐ、浅草が一望できる」および「13階のエントランスホールに車いすトイレ(オストメイト対応)あり」の情報が、例えば情報提供サーバ1Aの管理者等によって予め収集されており、端末装置1Bの利用者に提供される。
【0034】
図2および
図3に示す例では、
図4および
図5に示すようなトイレの情報、
図6および
図7に示すような駐車場の情報の他に、ガソリンスタンドの情報が、例えば情報提供サーバ1Aの管理者等によって予め収集され、端末装置1Bの利用者に提供される。
例えば「台東区駒形1丁目●●のガソリンスタンドの情報」として、「月曜日-金曜日:8時00分~21時00分」、「土曜日:8時00分~20時00分」および「日曜日:9時00分~19時00分」の情報が、例えば情報提供サーバ1Aの管理者等によって予め収集されており、端末装置1Bの利用者に提供される。
また、例えば「台東区寿2丁目●●のガソリンスタンドの情報」として、「営業時間:8時00分~19時00分 日曜日定休」の情報が、例えば情報提供サーバ1Aの管理者等によって予め収集されており、端末装置1Bの利用者に提供される。
【0035】
図8は
図4(A)中のタブ「トラブル解決▽」が開かれた状態を示す図である。
図8に示す例では、端末装置1Bの利用者に提供されるトラブルの解決策に関する情報として、「パンク修理」、「タクシー」、「病院」および「災害避難」に関する情報が、例えば情報提供サーバ1Aの管理者等によって予め収集され、情報提供サーバ1Aの記憶部1A1に記憶されている。
また、
図8に示す例では、
図8中のボタン「救急車を呼ぶ」が「電話番号119」の短縮ダイヤルボタンとして機能し、
図8中のボタン「警察を呼ぶ」が「電話番号110」の短縮ダイヤルボタンとして機能する。
【0036】
図1および
図8に示す例では、情報提供サーバ1Aの記憶部1A1が、端末装置1Bの利用者に生じたトラブルの解決策に関する情報として、所定エリア(例えば「日本全国」、「関東」、「東京都」等)内の複数のパンク修理施設に関する情報(例えば複数のパンク修理施設の住所など)を記憶している。
情報提供サーバ1Aの表示データ生成部1A4は、記憶部1A1によって記憶されている複数のパンク修理施設に関する情報の中から、位置特定部1A3によって特定された端末装置1Bの周辺位置(例えば浅草駅前から例えば半径500メートルの円内の各位置)のパンク修理施設の情報を抽出する。また、表示データ生成部1A4は、端末装置1Bの周辺位置のパンク修理施設の情報を端末装置1Bに表示させる表示データを生成する。
端末装置1Bの表示部1B3は、情報提供サーバ1Aの表示データ生成部1A4によって生成された表示データに基づいて、端末装置1Bの周辺位置のパンク修理施設の情報を表示すると共に、端末装置1Bの周辺位置のパンク修理施設を含む地図を表示する。
端末装置1Bの周辺位置のパンク修理施設は、その地図上にポイント表示される。
【0037】
図9は端末装置1Bの表示部1B3がトラブルの解決策に関する情報としてパンク修理施設に関する情報を表示する時の端末装置1Bの表示画面1BDの一例を示す図である。
図9(A)に示す例では、情報提供サーバ1Aの表示データ生成部1A4によって抽出された端末装置1Bの周辺位置(例えば浅草駅前から例えば半径500メートルの円内の各位置)のパンク修理施設の情報として、「台東区浅草3丁目●●の◆◆サイクルの情報」と、「台東区浅草3丁目〇〇の◇◇TOURINGの情報」と、「台東区浅草4丁目△△の▽▽サイクルの情報」とが、端末装置1Bに表示されている。
図9(B)に示す例では、端末装置1Bの周辺位置のパンク修理施設として、「◆◆サイクル」と「◇◇TOURING」と「▽▽サイクル」とが、端末装置1Bの表示部1B3によって地図上にポイント表示されている。
【0038】
また、
図1および
図8に示す例では、情報提供サーバ1Aの記憶部1A1が、端末装置1Bの利用者に生じたトラブルの解決策に関する情報として、所定エリア(例えば「日本全国」、「関東」、「東京都」等)内の各位置からの呼び出しに適した複数のタクシー会社の電話番号を記憶している。
情報提供サーバ1Aの表示データ生成部1A4は、記憶部1A1によって記憶されている複数のタクシー会社の電話番号の中から、位置特定部1A3によって特定された端末装置1Bの周辺位置(例えば浅草駅前から例えば半径500メートルの円内の各位置)からの呼び出しに適したタクシー会社の電話番号を抽出する。また、表示データ生成部1A4は、端末装置1Bの周辺位置からの呼び出しに適したタクシー会社の電話番号を端末装置1Bに表示させる表示データを生成する。
端末装置1Bの表示部1B3は、情報提供サーバ1Aの表示データ生成部1A4によって生成された表示データに基づいて、端末装置1Bの周辺位置からの呼び出しに適したタクシー会社の電話番号を表示する。
【0039】
図10は端末装置1Bの表示部1B3がトラブルの解決策に関する情報としてタクシー会社の電話番号を表示する時の端末装置1Bの表示画面1BDの一例を示す図である。
図10に示す例では、情報提供サーバ1Aの表示データ生成部1A4によって抽出された端末装置1Bの周辺位置(例えば浅草駅前から例えば半径500メートルの円内の各位置)からの呼び出しに適した複数のタクシー会社の電話番号が、端末装置1Bに表示されている。
端末装置1Bに表示されている複数のタクシー会社の電話番号のいずれかが、例えば端末装置1Bの利用者によって選択された場合には、そのタクシー会社の電話番号の短縮ダイヤルボタンが、端末装置1Bの表示部1B3によって端末装置1Bに表示される。
【0040】
また、
図1および
図8に示す例では、情報提供サーバ1Aの記憶部1A1が、端末装置1Bの利用者に生じたトラブルの解決策に関する情報として、所定エリア(例えば「日本全国」、「関東」、「東京都」等)内の複数の病院に関する情報(例えば複数の病院の名称、診療科、住所など)を記憶している。
情報提供サーバ1Aの表示データ生成部1A4は、記憶部1A1によって記憶されている複数の病院に関する情報の中から、位置特定部1A3によって特定された端末装置1Bの周辺位置(例えば浅草駅前から例えば半径500メートルの円内の各位置)の病院の情報を抽出する。また、表示データ生成部1A4は、端末装置1Bの周辺位置の病院の情報を端末装置1Bに表示させる表示データを生成する。
端末装置1Bの表示部1B3は、情報提供サーバ1Aの表示データ生成部1A4によって生成された表示データに基づいて、端末装置1Bの周辺位置の病院の情報を表示すると共に、端末装置1Bの周辺位置の病院を含む地図を表示する。
端末装置1Bの周辺位置の病院は、その地図上にポイント表示される。
【0041】
図11は端末装置1Bの表示部1B3がトラブルの解決策に関する情報として病院に関する情報を表示する時の端末装置1Bの表示画面1BDの一例を示す図である。
図11(A)に示す例では、情報提供サーバ1Aの表示データ生成部1A4によって抽出された端末装置1Bの周辺位置(例えば浅草駅前から例えば半径500メートルの円内の各位置)の病院の情報として、「台東区浅草2丁目●●の◆◆医院の情報」と、「台東区雷門1丁目〇〇の◇◇医院の情報」と、「台東区浅草4丁目△△の▽▽医院の情報」と、「台東区浅草4丁目■■の□□医院の情報」とが、端末装置1Bに表示されている。
図11(B)に示す例では、端末装置1Bの周辺位置の病院として、「◆◆医院」と「◇◇医院」と「▽▽医院」と「□□医院」とが、端末装置1Bの表示部1B3によって地図上にポイント表示されている。
【0042】
また、
図1および
図8に示す例では、情報提供サーバ1Aの記憶部1A1は、端末装置1Bの利用者に生じたトラブルの解決策に関する情報として、所定エリア(例えば「日本全国」、「関東」、「東京都」等)内の複数の災害避難場所に関する情報(例えば複数の災害避難場所の名称、住所など)を記憶している。
情報提供サーバ1Aの表示データ生成部1A4は、記憶部1A1によって記憶されている複数の災害避難場所に関する情報の中から、位置特定部1A3によって特定された端末装置1Bの周辺位置(例えば浅草駅前から例えば半径500メートルの円内の各位置)の災害避難場所の情報を抽出する。また、表示データ生成部1A4は、端末装置1Bの周辺位置の災害避難場所の情報を端末装置1Bに表示させる表示データを生成する。
端末装置1Bの表示部1B3は、情報提供サーバ1Aの表示データ生成部1A4によって生成された表示データに基づいて、端末装置1Bの周辺位置の災害避難場所の情報を表示すると共に、端末装置1Bの周辺位置の災害避難場所を含む地図を表示する。
端末装置1Bの周辺位置の災害避難場所は、その地図上にポイント表示される。
【0043】
図12は端末装置1Bの表示部1B3がトラブルの解決策に関する情報として災害避難場所に関する情報を表示する時の端末装置1Bの表示画面1BDの一例を示す図である。
図12(A)に示す例では、情報提供サーバ1Aの表示データ生成部1A4によって抽出された端末装置1Bの周辺位置(例えば浅草駅前から例えば半径500メートルの円内の各位置)の災害避難場所の情報として、「台東区雷門2丁目●●の駒形公園の情報」と、「台東区雷門1丁目〇〇の田原公園の情報」と、「台東区浅草7丁目△△の隅田公園(浅草側)の情報」とが、端末装置1Bに表示されている。
例えば「台東区雷門2丁目●●の駒形公園の情報」として、「台東区一時避難指定」、「赤色の駒形堂が目印の公園。浅草駅からもすぐの大きな道路に囲まれている公園」、「面積504.08(平方メートル)」および「台東区公園課公園管理担当」の情報が、例えば情報提供サーバ1Aの管理者等によって予め収集されており、端末装置1Bの利用者に提供される。
例えば「台東区雷門1丁目〇〇の田原公園の情報」として、「台東区一時避難指定」および「東京都台東区の田原小学校に隣接する区立の街区公園です。面積1798平方メートル」の情報が、例えば情報提供サーバ1Aの管理者等によって予め収集されており、端末装置1Bの利用者に提供される。
例えば「台東区浅草7丁目△△の隅田公園(浅草側)の情報」として、「台東区一時避難指定」、「隅田公園自由広場一帯」、「(施設の種類)避難場所」、「(収容人数)31000人」、「(施設規模)35500平方メートル」および「(対象とする災害の分類)指定無し」の情報が、例えば情報提供サーバ1Aの管理者等によって予め収集されており、端末装置1Bの利用者に提供される。
図12(B)に示す例では、端末装置1Bの周辺位置の災害避難場所として、「駒形公園」と「田原公園」と「隅田公園(浅草側)」とが、端末装置1Bの表示部1B3によって地図上にポイント表示されている。
【0044】
図1に示す例では、端末装置1Bの入力部1B4は、例えば端末装置1Bの利用者等による例えば端末装置1Bの利用者等の出発地および目的地の設定入力を受け付ける。
入力部1B4が出発地および目的地の設定入力を受け付けた場合、端末装置1Bの通信部1B2は、出発地および目的地の情報を情報提供サーバ1Aに送信し、情報提供サーバ1Aの通信部1A2は、端末装置1Bの通信部1B2によって送信された出発地および目的地の情報を受信する。
情報提供サーバ1Aの位置特定部1A3は、出発地および目的地の情報に基づいて、出発地から目的地までのルートを特定する。
情報提供サーバ1Aの表示データ生成部1A4は、記憶部1A1によって記憶されている所定エリア(例えば「日本全国」、「関東」、「東京都」等)内の複数の位置に関する情報の中から、位置特定部1A3によって特定されたルート上のバリア情報を抽出する。また、表示データ生成部1A4は、そのルート上のバリア情報を端末装置1Bに表示させるバリア情報表示データを生成する。
【0045】
図1に示す例では、例えば端末装置1Bの利用者による操作に応じて、端末装置1Bが、上述したルート上のバリア情報を端末装置1Bに表示させるバリア情報表示データを情報提供サーバ1Aに要求した場合に、情報提供サーバ1Aの通信部1A2は、表示データ生成部1A4によって生成されたバリア情報表示データを端末装置1Bに送信する。端末装置1Bの表示部1B3は、情報提供サーバ1Aの通信部1A2によって送信されたバリア情報表示データに基づいて、ルート上のバリア情報を表示すると共に、そのルートを含む地図を表示する。
図1に示す例では、所定エリア(例えば「日本全国」、「関東」、「東京都」等)内の複数のバリア情報が、例えば情報提供サーバ1Aの管理者等によって予め収集されており、端末装置1Bの利用者に提供される。
【0046】
図13は第1実施形態の情報提供システム1において端末装置1Bの利用者に提供される雷門地下駐車場から浅草寺までのルート上の複数のバリア情報などの一覧を示す図である。
図13に示す例では、雷門地下駐車場から浅草寺までのルート上の複数のバリア情報として、「雷門交差点横断歩道」の情報と、「雷門付近」の情報と、「浅草寺本堂スロープ」の情報とが、端末装置1Bに表示され、端末装置1Bの利用者に提供される。「雷門交差点横断歩道」の情報には、「段差約2cm・傾き約4°」の旨が含まれる。「雷門付近」の情報には、「激しい混雑あり」の旨および「迂回する場合は右手側道へ」の案内が含まれる。「浅草寺本堂スロープ」の情報には、「2階スロープ緩衝部の約10cmの緩い段差に要注意」の旨が含まれる。
図13に示す例では、上述したバリア情報の他に、雷門地下駐車場から浅草寺までのルート案内情報が、例えば情報提供サーバ1Aの管理者等によって予め収集されており、端末装置1Bに表示され、端末装置1Bの利用者に提供される。具体的には、雷門地下駐車場から浅草寺までのルート案内情報に、「雷門地下駐車場地下1階車いす駐車場よりエレベータを利用し駐車場1階出口へ」、「雷門をくぐり(混雑時は側道より)仲見世商店街へ、10時より前が空いている」、「仲見世通り(約250m)を直進、滑らかな石畳が続く」、「宝蔵門をくぐり浅草寺本堂へ直進(約20m)」、「境内左手のエレベータ看板を目印に裏手へまわる」、「看板裏のゆるいスロープを上がりエレベータで2階へ」および「スロープを上がり浅草寺本堂へ」の旨が含まれる。
【0047】
図14は第1実施形態の情報提供システム1において端末装置1Bの利用者に提供される雷門地下駐車場から浅草寺までのルートを示す地図の一例を示す図である。
図14に示す例では、情報提供サーバ1Aの位置特定部1A3によって特定された雷門地下駐車場から浅草寺までのルートを含む地図が、端末装置1Bに表示されている。詳細には、雷門地下駐車場から浅草寺までのルートのスタート地点である雷門地下駐車場の位置が記号「S」によって表示され、ゴール地点である浅草寺の位置が記号「G」によって表示されている。
また、上述した3つのバリア情報に対応する「雷門交差点横断歩道」の位置と「雷門付近」の位置と「浅草寺本堂スロープ」の位置とが、記号「!」によって表示されている。
【0048】
図1に示す例では、情報提供サーバ1Aの記憶部1A1によって記憶されている複数のバリア情報に、所定エリア内の複数の位置において撮影された画像が含まれる。それらの画像は、例えば情報提供サーバ1Aの管理者等によって、車椅子利用者の目線の高さから撮影されたものである。
【0049】
図15は
図14に示す雷門地下駐車場から浅草寺までのルート上のバリア情報に含まれる画像が端末装置1Bに表示されている状態を示す図である。詳細には、
図15(A)は、雷門地下駐車場から浅草寺までのルート上の「雷門交差点横断歩道」のバリア情報に含まれる画像が端末装置1Bに表示された状態を示している。
図15(B)は、雷門地下駐車場から浅草寺までのルート上の「雷門付近」のバリア情報に含まれる画像が端末装置1Bに表示された状態を示している。
図15(C)は、雷門地下駐車場から浅草寺までのルート上の「浅草寺本堂スロープ」のバリア情報に含まれる画像が端末装置1Bに表示された状態を示している。
図14および
図15(A)に示す例では、例えば端末装置1Bの利用者が、端末装置1Bに表示されている雷門地下駐車場から浅草寺までのルート上の「雷門交差点横断歩道」の位置を示す記号「!」をクリックまたはタップすることによって、
図15(A)に示すように、「雷門交差点横断歩道」の画像が地図上に表示される。
図14および
図15(B)に示す例では、例えば端末装置1Bの利用者が、端末装置1Bに表示されている雷門地下駐車場から浅草寺までのルート上の「雷門付近」の位置を示す記号「!」をクリックまたはタップすることによって、
図15(B)に示すように、「雷門付近」の画像が地図上に表示される。
図14および
図15(C)に示す例では、例えば端末装置1Bの利用者が、端末装置1Bに表示されている雷門地下駐車場から浅草寺までのルート上の「浅草寺本堂スロープ」の位置を示す記号「!」をクリックまたはタップすることによって、
図15(C)に示すように、「浅草寺本堂スロープ」の画像が地図上に表示される。
図14および
図15に示す例では、
図15(A)に示す画像が、例えば情報提供サーバ1Aの管理者等によって、「雷門交差点横断歩道」の位置において車椅子利用者の目線の高さから予め撮影され、情報提供サーバ1Aの記憶部1A1に記憶されている。同様に、
図15(B)および
図15(C)に示す画像が、車椅子利用者の目線の高さから予め撮影され、情報提供サーバ1Aの記憶部1A1に記憶されている。
【0050】
図14に示す例では、雷門地下駐車場から浅草寺までのルート上の記号「◎」(5か所)の位置において例えば情報提供サーバ1Aの管理者等によって車椅子利用者の目線の高さから予め撮影された画像が、情報提供サーバ1Aの記憶部1A1に記憶されている。
詳細には、例えば端末装置1Bの利用者が、端末装置1Bに表示されている雷門地下駐車場から浅草寺までのルート上の「雷門」の位置を示す記号「◎」をクリックまたはタップすることによって、「雷門」の位置において予め撮影された画像(図示せず)、および、例えば情報提供サーバ1Aの管理者等によって予め作成されたテキスト情報「正面または側道より仲見世商店街へ」が、地図上に表示される。
例えば端末装置1Bの利用者が、端末装置1Bに表示されている雷門地下駐車場から浅草寺までのルート上の「仲見世通り商店街」の位置を示す記号「◎」をクリックまたはタップすることによって、「仲見世通り商店街」の位置において予め撮影された画像(図示せず)、および、例えば情報提供サーバ1Aの管理者等によって予め作成されたテキスト情報「混雑時は亀屋を右折し側道を利用」が、地図上に表示される。
例えば端末装置1Bの利用者が、端末装置1Bに表示されている雷門地下駐車場から浅草寺までのルート上の「宝蔵門」の位置を示す記号「◎」をクリックまたはタップすることによって、「宝蔵門」の位置において予め撮影された画像(図示せず)、および、例えば情報提供サーバ1Aの管理者等によって予め作成されたテキスト情報「広々とした道が浅草寺境内へ続く」が、地図上に表示される。
例えば端末装置1Bの利用者が、端末装置1Bに表示されている雷門地下駐車場から浅草寺までのルート上の「浅草寺エレベータ前」の位置を示す記号「◎」をクリックまたはタップすることによって、「浅草寺エレベータ前」の位置において予め撮影された画像(図示せず)、および、例えば情報提供サーバ1Aの管理者等によって予め作成されたテキスト情報「浅草寺正面左手にエレベータ看板あり」が、地図上に表示される。
例えば端末装置1Bの利用者が、端末装置1Bに表示されている雷門地下駐車場から浅草寺までのルート上の「浅草寺本堂エレベータ」の位置を示す記号「◎」をクリックまたはタップすることによって、「浅草寺本堂エレベータ」の位置において予め撮影された画像(図示せず)、および、例えば情報提供サーバ1Aの管理者等によって予め作成されたテキスト情報「エレベータホールから2階へ」が、地図上に表示される。
【0051】
図16は第1実施形態の情報提供システム1において端末装置1Bの利用者に提供される都営浅草線浅草駅A2b地上出口から浅草寺までのルート上の複数のバリア情報などの一覧を示す図である。
図16に示す例では、都営浅草線浅草駅A2b地上出口から浅草寺までのルート上の複数のバリア情報として、「駒形橋西詰交差点横断歩道」の情報と、「雷門手前」の情報と、上述した「雷門付近」の情報と、上述した「浅草寺本堂スロープ」の情報とが、端末装置1Bに表示され、端末装置1Bの利用者に提供される。「駒形橋西詰交差点横断歩道」の情報には、「歩道との段差約2cm・傾き2-5°、車道の路面傾斜は2-3°」の旨が含まれる。「雷門手前」の情報には、「段差約2cm・傾き約5°、車道側へ傾いており要注意」の旨が含まれる。
図16に示す例では、上述したバリア情報の他に、都営浅草線浅草駅A2b地上出口から浅草寺までのルート案内情報が、例えば情報提供サーバ1Aの管理者等によって予め収集されており、端末装置1Bに表示され、端末装置1Bの利用者に提供される。具体的には、都営浅草線浅草駅A2b地上出口から浅草寺までのルート案内情報に、「都営浅草線浅草駅改札を出てA2bエレベータで地上へ」、「エレベータ出口より横断歩道(駒形橋西詰交差点)を渡る」、「左手の並木藪蕎麦・北海道物産本舗を目印に雷門方向へ直進、人力車を利用する場合は右手道路向かいの時代屋がおすすめ」、「前方の雷門交差点を横断し雷門へ」、「雷門をくぐり(混雑時は側道より)仲見世商店街へ」、「仲見世通り(約250m)を直進、滑らかな石畳が続く」、「宝蔵門をくぐり浅草寺本殿へ。広々しており混雑時でも比較的スムーズ」、「境内左手のエレベータ看板を目印に裏手へまわる」、「看板裏のゆるいスロープを上がりエレベータで2階へ」および「浅草寺本堂内は滑らかな石畳で浅草寺境内を一望できる」の旨が含まれる。
【0052】
図17は第1実施形態の情報提供システム1において端末装置1Bの利用者に提供される都営浅草線浅草駅A2b地上出口から浅草寺までのルートを示す地図の一例を示す図である。
図17に示す例では、情報提供サーバ1Aの位置特定部1A3によって特定された都営浅草線浅草駅A2b地上出口から浅草寺までのルートを含む地図が、端末装置1Bに表示されている。詳細には、都営浅草線浅草駅A2b地上出口から浅草寺までのルートのスタート地点である都営浅草線浅草駅A2b地上出口の位置が記号「S」によって表示され、ゴール地点である浅草寺の位置が記号「G」によって表示されている。
また、上述した4つのバリア情報に対応する「駒形橋西詰交差点横断歩道」の位置と「雷門手前」の位置と「雷門付近」の位置と「浅草寺本堂スロープ」の位置とが、記号「!」によって表示されている。
【0053】
図18は
図17に示す都営浅草線浅草駅A2b地上出口から浅草寺までのルート上のバリア情報に含まれる画像が端末装置1Bに表示されている状態を示す図である。詳細には、
図18(A)は、都営浅草線浅草駅A2b地上出口から浅草寺までのルート上の「駒形橋西詰交差点横断歩道」のバリア情報に含まれる画像が端末装置1Bに表示された状態を示している。
図18(B)は、都営浅草線浅草駅A2b地上出口から浅草寺までのルート上の「雷門手前」のバリア情報に含まれる画像が端末装置1Bに表示された状態を示している。
図17および
図18(A)に示す例では、例えば端末装置1Bの利用者が、端末装置1Bに表示されている都営浅草線浅草駅A2b地上出口から浅草寺までのルート上の「駒形橋西詰交差点横断歩道」の位置を示す記号「!」をクリックまたはタップすることによって、
図18(A)に示すように、「駒形橋西詰交差点横断歩道」の画像が地図上に表示される。
図17および
図18(B)に示す例では、例えば端末装置1Bの利用者が、端末装置1Bに表示されている都営浅草線浅草駅A2b地上出口から浅草寺までのルート上の「雷門手前」の位置を示す記号「!」をクリックまたはタップすることによって、
図18(B)に示すように、「雷門手前」の画像が地図上に表示される。
図17および
図18に示す例では、
図18(A)に示す画像が、例えば情報提供サーバ1Aの管理者等によって、「駒形橋西詰交差点横断歩道」の位置において車椅子利用者の目線の高さから予め撮影され、情報提供サーバ1Aの記憶部1A1に記憶されている。同様に、
図18(B)に示す画像が、車椅子利用者の目線の高さから予め撮影され、情報提供サーバ1Aの記憶部1A1に記憶されている。
【0054】
図17に示す例では、都営浅草線浅草駅A2b地上出口から浅草寺までのルート上の記号「◎」(7か所)の位置において例えば情報提供サーバ1Aの管理者等によって車椅子利用者の目線の高さから予め撮影された画像が、情報提供サーバ1Aの記憶部1A1に記憶されている。
詳細には、例えば端末装置1Bの利用者が、端末装置1Bに表示されている都営浅草線浅草駅A2b地上出口から浅草寺までのルート上の「駒形橋西詰交差点」の位置を示す記号「◎」をクリックまたはタップすることによって、「駒形橋西詰交差点」の位置において予め撮影された画像(図示せず)、および、例えば情報提供サーバ1Aの管理者等によって予め作成されたテキスト情報「正面大通りを渡り右折して雷門方面へ」が、地図上に表示される。
例えば端末装置1Bの利用者が、端末装置1Bに表示されている都営浅草線浅草駅A2b地上出口から浅草寺までのルート上の「並木藪蕎麦・北海道物産本舗」の位置を示す記号「◎」をクリックまたはタップすることによって、「並木藪蕎麦・北海道物産本舗」の位置において予め撮影された画像(図示せず)、および、例えば情報提供サーバ1Aの管理者等によって予め作成されたテキスト情報「広い通りを直進、前方に雷門が見える」が、地図上に表示される。
【0055】
図1に示す例では、情報提供サーバ1Aの記憶部1A1は、所定エリア(例えば「日本全国」、「関東」、「東京都」等)内の複数の位置に関する情報として、複数のバリアフリー情報(例えば
図4(B)、
図4(C)、
図5(A)、
図5(B)、
図6(B)などに示す情報)を記憶している。
情報提供サーバ1Aの表示データ生成部1A4は、記憶部1A1によって記憶されている複数のバリアフリー情報の中から、位置特定部1A3によって特定された端末装置1Bの周辺位置(端末装置1Bが浅草駅前に位置する場合には、例えば浅草駅前から例えば半径500メートルの円内の各位置)のバリアフリー情報を抽出する。
また、表示データ生成部1A4は、端末装置1Bの周辺位置のバリアフリー情報を端末装置1Bに表示させるバリアフリー情報表示データを生成する。
【0056】
図1に示す例では、例えば端末装置1Bの利用者による操作に応じて、端末装置1Bが、端末装置1Bの周辺位置(端末装置1Bが浅草駅前に位置する場合には、例えば浅草駅前から例えば半径500メートルの円内の各位置)のバリアフリー情報を端末装置1Bに表示させるバリアフリー情報表示データを情報提供サーバ1Aに要求した場合に、情報提供サーバ1Aの通信部1A2は、表示データ生成部1A4によって生成されたバリアフリー情報表示データを端末装置1Bに送信する。端末装置1Bの表示部1B3は、情報提供サーバ1Aの表示データ生成部1A4によって生成されたバリアフリー情報表示データに基づいて、端末装置1Bの周辺位置のバリアフリー情報を表示する(例えば
図4(B)、
図4(C)、
図5(A)、
図5(B)、
図6(B)に示す例のように表示する)。また、表示部1B3は、端末装置1Bの周辺位置のバリアフリー施設を含む地図を表示する(例えば
図9(B)、
図11(B)、
図12(B)に示す例のように表示する)。
【0057】
図19は第1実施形態の情報提供システム1において実行される処理の一例を説明するためのシーケンス図である。
図19に示す例では、ステップS1において、情報提供サーバ1Aの記憶部1A1が、例えば情報提供サーバ1Aの管理者等によって予め収集された所定エリア(例えば「日本全国」、「関東」、「東京都」等)内の複数の位置に関する情報を記憶する。
次いで、ステップS2では、端末装置1Bが、複数の位置に関する情報を端末装置1Bに表示させる表示データを情報提供サーバ1Aに要求する。
次いで、ステップS3では、情報提供サーバ1Aが、端末装置1Bの位置情報を端末装置1Bに要求する。
次いで、ステップS4では、端末装置1Bの位置情報生成部1B1が、例えばGPS信号などに基づいて、端末装置1Bの位置情報を生成する。
次いで、ステップS5では、端末装置1Bの通信部1B2が、ステップS4において生成された端末装置1Bの位置情報を情報提供サーバ1Aに送信し、情報提供サーバ1Aの通信部1A2が端末装置1Bの位置情報を受信する。
【0058】
次いで、ステップS6では、情報提供サーバ1Aの位置特定部1A3が、ステップS5において情報提供サーバ1Aの通信部1A2によって受信された端末装置1Bの位置情報に基づいて、端末装置1Bの周辺位置を特定する。
次いで、ステップS7では、情報提供サーバ1Aの表示データ生成部1A4が、ステップS1において記憶された複数の位置に関する情報の中から、ステップS6において特定された端末装置1Bの周辺位置に関する複数の情報を抽出する。
また、ステップS7では、表示データ生成部1A4が、端末装置1Bの周辺位置に関する複数の情報を端末装置1Bに表示させる表示データを生成する。
【0059】
次いで、ステップS8では、情報提供サーバ1Aの通信部1A2が、ステップS7において生成された表示データを端末装置1Bに送信し、端末装置1Bの通信部1B2が表示データを受信する。
次いで、ステップS9では、端末装置1Bの表示部1B3が、ステップS8において情報提供サーバ1Aの通信部1A2によって送信された表示データに基づいて、端末装置1Bの周辺位置に関する複数の情報を表示する。
【0060】
例えば車椅子利用者などの障がい者、高齢者、ベビーカー利用者などが目的地まで到着するために事前に入手しておきたい情報(段差などのバリア情報、多目的トイレなどのバリアフリー情報、トラブル解決情報など)は複数あり、これらの情報を個別に検索してあらかじめ入手しておくのに手間がかかる。特に、トラブル解決情報などは、事前に情報を入手しておかないと、目的地までに向かう途中に突然のトラブルに見舞われた場合、対応が困難となる。
障がい者向けのナビゲーションアプリはいくつか存在するが、車椅子利用者のユーザ目線での情報の提供や表示設定などになっていない。
一方、第1実施形態の情報提供システム1では、地図情報にトラブル解決情報(アクセス情報)を付加することで、システム利用者が目的地までに向かう途中に突然のトラブルに見舞われた場合に、必要な情報をすぐに入手することができる。また、現在地における情報をその時点で入手することができるため、出発地から目的地までの経路を考慮して、あらかじめ情報を入手しておく手間が省ける。
つまり、第1実施形態の情報提供システム1では、現在地で発生したトラブルを解決するための、サービスや施設へのアクセス情報が表示される。アクセス情報には、システム利用者(車椅子利用者や高齢者、ベビーカー利用者)が現在地で利用できるサービスに関する情報、システム利用者が現在地から行動できる範囲に存在する施設に関する情報などが含まれる。施設の位置は、地図にポイント表示される。施設までの経路が端末装置1Bに表示される。
【0061】
また、第1実施形態の情報提供システム1では、地図情報に現場で撮影された画像を含むバリア情報を付加することで、車椅子利用者のユーザ目線での情報を提供することができる。
つまり、第1実施形態の情報提供システム1では、出発地から目的地までの間にあるバリア情報が地図上に表示される。バリア情報には、現場で撮影された画像が含まれる。第1実施形態の情報提供システム1では、画像は、バリア情報を必要とする車椅子利用者の目線(100~130cm、好ましくは110~120cm)から撮影された写真である。バリア情報には、歩道の段差、傾斜、道幅、路面状況(街路樹の根盛り)などの情報が含まれる。
【0062】
また、第1実施形態の情報提供システム1では、地図情報におすすめのバリアフリー情報を付加することで、車椅子利用者のユーザ目線での情報を提供することができる。
つまり、第1実施形態の情報提供システム1では、車椅子利用者である情報提供サーバ1Aの管理者等が現場に直接行って情報を収集し、システム利用者におすすめできるバリアフリー情報のみを表示する。バリアフリー情報には、例えば入口の広さが85cm以上の多目的トイレ(導線、内観360°画像、広さ、設備、解説文)、有人のガソリンスタンド、車椅子で利用可能な駐車場、情報検索休憩を行うスペース情報、飲食店・ショップ情報などが含まれる。
【0063】
第1実施形態の情報提供システム1を適用することによって、車椅子利用者などの障がい者、高齢者、ベビーカー利用者をメインターゲットとしたポータルサイトの中に組み込まれた地図アプリ(ナビゲーションシステム)を実現することができる。
第1実施形態の情報提供システム1では、地図情報として既存サービスを使用することができ、地図情報に障がい者向けの情報などを付加したサービスを提供することができる。
【0064】
以上、本発明を実施するための形態について実施形態を用いて説明したが、本発明はこうした実施形態に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変形および置換を加えることができる。上述した各実施形態および各例に記載の構成を適宜組み合わせてもよい。
【0065】
なお、上述した実施形態における情報提供システム1が備える各部の機能全体あるいはその一部は、これらの機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することによって実現しても良い。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD-ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶部のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含んでも良い。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであっても良い。
【符号の説明】
【0066】
1…情報提供システム、1A…情報提供サーバ、1A1…記憶部、1A2…通信部、1A3…位置特定部、1A4…表示データ生成部、1B…端末装置、1B1…位置情報生成部、1B2…通信部、1B3…表示部、1B4…入力部、1BD…表示画面、NW…ネットワーク