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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-01-04
(45)【発行日】2024-01-15
(54)【発明の名称】ガスコンロ
(51)【国際特許分類】
   F24C 3/12 20060101AFI20240105BHJP
   F24C 3/10 20060101ALI20240105BHJP
【FI】
F24C3/12 K
F24C3/10 G
F24C3/12 X
【請求項の数】 5
(21)【出願番号】P 2020100787
(22)【出願日】2020-06-10
(65)【公開番号】P2021060185
(43)【公開日】2021-04-15
【審査請求日】2023-05-25
(31)【優先権主張番号】P 2019185915
(32)【優先日】2019-10-09
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】000115854
【氏名又は名称】リンナイ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000305
【氏名又は名称】弁理士法人青莪
(72)【発明者】
【氏名】伏屋 麻紀子
(72)【発明者】
【氏名】林 周作
【審査官】土屋 正志
(56)【参考文献】
【文献】特開昭61-153318(JP,A)
【文献】特開平08-135974(JP,A)
【文献】特開2004-101011(JP,A)
【文献】特開2018-173203(JP,A)
【文献】欧州特許出願公開第03376104(EP,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F24C 3/12
F24C 3/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
天板に開設したバーナ用開口に臨む、多数の炎口が形成されたバーナヘッド部を有するコンロバーナと、バーナ用開口を囲うようにして天板上に設置される五徳とを備えるガスコンロにおいて、
バーナヘッド部は、周方向に区分された複数の区分けヘッド領域を有し、これら複数の区分けヘッド領域に個別に燃料ガスを供給可能なバルブ手段を備え、
天板の前縁から最も離れたバーナヘッド部の部分に単一の区分けヘッド領域が存在する場合は、この区分けヘッド領域を第1点火区分けヘッド領域とし、天板の前縁から最も離れたバーナヘッド部の部分に横方向に隣接して2つの区分けヘッド領域が存在する場合は、これら2つの区分けヘッド領域のうちバーナヘッド部の中心から最も近い天板の横方向側縁から遠い方の区分けヘッド領域を第1点火区分けヘッド領域として、
点火時に、バルブ手段により第1点火区分けヘッド領域に最初に燃料ガスを供給して点火させることを特徴とするガスコンロ。
【請求項2】
請求項1記載のガスコンロであって、前記バーナヘッド部が周方向に区分された少なくとも3つの区分けヘッド領域を有するものにおいて、
前記天板の前縁から最も離れた前記バーナヘッド部の部分に単一の区分けヘッド領域が存在する場合は、この区分けヘッド領域の横方向一側と他側に隣接する2つの区分けヘッド領域のうちバーナヘッド部の中心から最も近い天板の横方向側縁から遠い方の区分けヘッド領域を第2点火区分けヘッド領域とし、天板の前縁から最も離れたバーナヘッド部の部分に横方向に隣接して2つの区分けヘッド領域が存在する場合は、これら2つの区分けヘッド領域のうちバーナヘッド部の中心から最も近い天板の横方向側縁に近い方の区分けヘッド領域を第2点火区分けヘッド領域として、
点火時に、前記バルブ手段により第1点火区分けヘッド領域の次に第2点火区分けヘッド領域に燃料ガスを供給することを特徴とするガスコンロ。
【請求項3】
前記第1点火区分けヘッド領域の火炎を検知する火炎検知手段を備え、点火時に、火炎検知手段により第1点火区分けヘッド領域の火炎を検知した後に、前記第2点火区分けヘッド領域に燃焼ガスを供給することを特徴とする請求項2記載のガスコンロ。
【請求項4】
前記バーナヘッド部の上面に炎口が形成されることを特徴とする請求項1~3の何れか1項記載のガスコンロ。
【請求項5】
天板に開設したバーナ用開口に臨む、多数の炎口が形成されたバーナヘッド部を有するコンロバーナと、バーナ用開口を囲うようにして天板上に設置される五徳とを備えるガスコンロであって、コンロバーナは、バーナヘッド部として、子バーナヘッド部と、子バーナヘッド部を囲う環状の親バーナヘッド部とを有する親子バーナで構成されるものにおいて、
親バーナヘッド部は、周方向に区分された複数の区分けヘッド領域を有し、これら複数の区分けヘッド領域に個別に燃料ガスを供給可能な親バーナ用バルブ手段と、子バーナヘッド部に燃料ガスを供給可能な子バーナ用バルブ手段と、子バーナヘッド部の火炎を検知する火炎検知手段とを備え、
天板の前縁から最も離れた親バーナヘッド部の部分に単一の区分けヘッド領域が存在する場合は、この区分けヘッド領域を第1点火区分けヘッド領域とし、天板の前縁から最も離れた親バーナヘッド部の部分に横方向に隣接して2つの区分けヘッド領域が存在する場合は、これら2つの区分けヘッド領域のうちバーナヘッド部の中心から最も近い天板の横方向側縁から遠い方の区分けヘッド領域を第1点火区分けヘッド領域として、
点火時に、先ず、子バーナ用バルブ手段により子バーナヘッド部に燃料ガスを供給して点火させ、火炎検知手段により子バーナヘッド部の火炎を検知した後に、親バーナ用バルブ手段により親バーナヘッド部の複数の区分けヘッド領域のうち第1点火区分けヘッド領域に最初に燃料ガスを供給することを特徴とするガスコンロ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、天板に開設したバーナ用開口に臨む、多数の炎口が形成されたバーナヘッド部を有するコンロバーナと、バーナ用開口を囲うようにして天板上に設置される五徳とを備えるガスコンロに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、この種のガスコンロにおいて、五徳に載置した調理容器の大きさを検出する手段を備え、調理容器が所定径以下の場合は、コンロバーナの火力調節手段の調節範囲の最大値を下げるようにしたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。これによれば、五徳に小さな調理容器を載置した場合に、コンロバーナの火炎が調理容器の底面から外方に溢れ出る炎溢れを生じて、使用者に不安感を与えてしまうことを回避できる。
【0003】
然し、このようなガスコンロにおいても、点火電極でのスパーク不良等による点火の遅れにより比較的大きな炎で着火して、炎溢れが発生してしまうことがある。そして、天板の前縁やコンロバーナに近い天板の横方向側縁に向けて炎溢れが発生すると、天板の前方に立っている使用者や天板の側方に手を伸ばして作業している使用者に火炎が近づいて、使用者に不安感を与えてしまう。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開平9-53827号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、以上の点に鑑み、コンロバーナの点火時に炎溢れで使用者に不安感を与えることを可及的に回避できるようにしたガスコンロを提供することをその課題としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本願の第1発明は、天板に開設したバーナ用開口に臨む、多数の炎口が形成されたバーナヘッド部を有するコンロバーナと、バーナ用開口を囲うようにして天板上に設置される五徳とを備えるガスコンロにおいて、バーナヘッド部は、周方向に区分された複数の区分けヘッド領域を有し、これら複数の区分けヘッド領域に個別に燃料ガスを供給可能なバルブ手段を備え、天板の前縁から最も離れたバーナヘッド部の部分に単一の区分けヘッド領域が存在する場合は、この区分けヘッド領域を第1点火区分けヘッド領域とし、天板の前縁から最も離れたバーナヘッド部の部分に横方向に隣接して2つの区分けヘッド領域が存在する場合は、これら2つの区分けヘッド領域のうちバーナヘッド部の中心から最も近い天板の横方向側縁から遠い方の区分けヘッド領域を第1点火区分けヘッド領域として、点火時に、バルブ手段により第1点火区分けヘッド領域に最初に燃料ガスを供給して点火させることを特徴とする。
【0007】
また、本願の第2発明は、天板に開設したバーナ用開口に臨む、多数の炎口が形成されたバーナヘッド部を有するコンロバーナと、バーナ用開口を囲うようにして天板上に設置される五徳とを備えるガスコンロであって、コンロバーナは、バーナヘッド部として、子バーナヘッド部と、子バーナヘッド部を囲う環状の親バーナヘッド部とを有する親子バーナで構成されるものにおいて、親バーナヘッド部は、周方向に区分された複数の区分けヘッド領域を有し、これら複数の区分けヘッド領域に個別に燃料ガスを供給可能な親バーナ用バルブ手段と、子バーナヘッド部に燃料ガスを供給可能な子バーナ用バルブ手段と、子バーナヘッド部の火炎を検知する火炎検知手段とを備え、天板の前縁から最も離れた親バーナヘッド部の部分に単一の区分けヘッド領域が存在する場合は、この区分けヘッド領域を第1点火区分けヘッド領域とし、天板の前縁から最も離れた親バーナヘッド部の部分に横方向に隣接して2つの区分けヘッド領域が存在する場合は、これら2つの区分けヘッド領域のうちバーナヘッド部の中心から最も近い天板の横方向側縁から遠い方の区分けヘッド領域を第1点火区分けヘッド領域として、点火時に、先ず、子バーナ用バルブ手段により子バーナヘッド部に燃料ガスを供給して点火させ、火炎検知手段により子バーナヘッド部の火炎を検知した後に、親バーナ用バルブ手段により親バーナヘッド部の複数の区分けヘッド領域のうち第1点火区分けヘッド領域に最初に燃料ガスを供給することを特徴とする。
【0008】
本発明(第1発明及び第2発明)によれば、バーナヘッド部(第2発明では親バーナヘッド部)の周方向に区分された複数の区分けヘッド領域のうち天板の前縁及び天板のバーナヘッド部に近い横方向側縁から遠く離れたものが第1点火区分けヘッド領域になり、点火時にこの第1点火区分けヘッド領域に最初に燃料ガスが供給されて点火される。そのため、点火の遅れで第1点火区分けヘッド領域において比較的大きな炎で着火しても、天板の前縁やバーナヘッド部に近い横方向側縁に向けて炎溢れが生ずることはない。従って、天板の前方に立っている使用者や天板の側方に手を伸ばして作業している使用者に火炎が近づいて、使用者に不安感を与えることを回避できる。
【0009】
また、バーナヘッド部が周方向に区分された少なくとも3つの区分けヘッド領域を有するものにおいて、天板の前縁から最も離れたバーナヘッド部の部分に単一の区分けヘッド領域が存在する場合は、この区分けヘッド領域の横方向一側と他側に隣接する2つの区分けヘッド領域のうちバーナヘッド部の中心から最も近い天板の横方向側縁から遠い方の区分けヘッド領域を第2点火区分けヘッド領域とし、天板の前縁から最も離れたバーナヘッド部の部分に横方向に隣接して2つの区分けヘッド領域が存在する場合は、これら2つの区分けヘッド領域のうちバーナヘッド部の中心から最も近い天板の横方向側縁に近い方の区分けヘッド領域を第2点火区分けヘッド領域として、点火時に、バルブ手段により第1点火区分けヘッド領域の次に第2点火区分けヘッド領域に燃料ガスを供給することが望ましい。これによれば、複数の区分けヘッド領域のうち天板の前縁に近い区分けヘッド領域には第2点火区分けヘッド領域よりも後で点火されることになる。そのため、天板の前縁に近い区分けヘッド領域への点火までに使用者が天板の前縁から離れる時間を稼ぐことができる。従って、天板の前縁に近い区分けヘッド領域での点火に際し炎溢れを生じても、天板前縁から離れた使用者に火炎は近づかず、使用者に与える不安感を軽減できる。
【0010】
また、この場合、第1点火区分けヘッド領域の火炎を検知する火炎検知手段を備え、点火時に、火炎検知手段により第1点火区分けヘッド領域の火炎を検知した後に、第2点火区分けヘッド領域に燃焼ガスを供給することが望ましい。これによれば、第1点火区分けヘッド領域に未着火状態で第2点火区分けヘッド領域に燃料ガスを供給した場合に発生する比較的大きな炎での着火を未然に防止することができる。
【0011】
更に、本発明においては、バーナヘッド部の上面に炎口が形成されることが望ましい。これによれば、バーナヘッド部の外周面に炎口を形成するものに比し、炎溢れが発生し難くなり、使用者に不安感を与えることをより効果的に回避できる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】本発明の第1実施形態のガスコンロの設置状況を示す斜視図。
図2】第1実施形態のガスコンロの左側コンロバーナの設置部の拡大平面図。
図3図2のIII-III線で切断した断面図。
図4】(a)第1実施形態のガスコンロの左側コンロバーナの上ヘッド部材の斜め下方から見た斜視図、(b)第1実施形態のガスコンロの左側コンロバーナの下ヘッド部材及びバーナホルダの斜め上方から見た斜視図。
図5】第1実施形態のガスコンロの右側コンロバーナの設置部の拡大平面図。
図6図5のVI-VI線で切断した断面図。
図7】(a)第1実施形態のガスコンロの右側コンロバーナの上ヘッド部材の斜め下方から見た斜視図、(b)第1実施形態のガスコンロの右側コンロバーナの下ヘッド部材及びバーナホルダの斜め上方から見た斜視図。
図8】第1実施形態のガスコンロの設置部上方に設けられたレンジフードの斜め下方から見た斜視図。
図9図2に対応する第2実施形態のガスコンロの要部の平面図。
図10図2に対応する第3実施形態のガスコンロの要部の平面図。
図11図2に対応する第4実施形態のガスコンロの要部の平面図。
図12図2に対応する第5実施形態のガスコンロの要部の平面図。
図13図2に対応する第6実施形態のガスコンロの要部の平面図。
図14図2に対応する第7実施形態のガスコンロの要部の平面図。
【発明を実施するための形態】
【0013】
図1を参照して、本発明の実施形態のガスコンロは、コンロ本体1をシステムキッチンのカウンタトップCTに形成したコンロ開口CTaに落とし込むようにして配置するビルトイン式コンロであり、左右2個のコンロバーナ2,3を備えている。左側のコンロバーナ2は、図2図3に示す如く、コンロ本体1の開放された上面を覆う天板4の左半部に開設したバーナ用開口41に臨むバーナヘッド部21を有している。右側のコンロバーナ3も、図5図6に示す如く、天板4の右半部に開設したバーナ用開口41に臨むバーナヘッド部31を有している。また、ガスコンロは、各バーナ用開口41,41を囲うようにして天板4上に設置される五徳5,5を備えている。尚、天板4には、各バーナ用開口41,41と各コンロバーナ2,3のバーナヘッド部21,31との間の隙間を閉塞するリング部材42,42が装着されている。また、コンロ本体1の前面の操作パネル11には、左右のコンロバーナ2,3用の左右の点消火釦12,12が設けられている。各点消火釦12,12は、その回動操作で各コンロバーナ2,3の火力を指示することもできる。
【0014】
図4を参照して、左側のコンロバーナ2のバーナヘッド部21は、周方向に区分された第1乃至第4の4個の区分けヘッド領域21~21を有している。具体的に説明すれば、バーナヘッド部21は、環状の下ヘッド部材22と、下ヘッド部材22上に設置される環状の上ヘッド部材23とで構成されている。下ヘッド部材22の上面には、周方向に等間隔で4個の放射状リブ221が立設されている。また、上ヘッド部材23の下面には、周方向に等間隔で4個の放射状リブ231が垂設されている。そして、下ヘッド部材22の各放射状リブ221の上縁に上ヘッド部材23の各放射状リブ231の下縁を当接させることで、バーナヘッド部21を、前方の第1区分けヘッド領域21と、左方の第2区分けヘッド領域21と、後方の第3区分けヘッド領域21と、右方の第4区分けヘッド領域21とに区分けしている。また、上ヘッド部材23の上面には、各区分けヘッド領域21~21から混合気が噴出する多数の炎口24が形成されている。
【0015】
バーナヘッド部21は、コンロ本体1内の左半部に固定のバーナホルダ13に形成した複数の支持孔131に、下ヘッド部材22に垂設した複数の支柱222の下端部を嵌入することで、バーナホルダ13上に支持されている。また、下ヘッド部材22には、各区分けヘッド領域21~21の中央部から下方にのびる混合管部223が垂設されている。更に、バーナホルダ13には、第1乃至第4の各区分けヘッド領域21~21からのびる混合管部223の下端開口に臨む第1乃至第4の各ノズル25~25が設けられている。また、下ヘッド部材22には、各混合管部223の上端開口に僅かな隙間を存して対向する案内板部224が設けられている。各ノズル25~25から噴射された燃料ガスは、各案内板部224に衝突して各区分けヘッド領域21~21内に拡散する。これにより発生するラジアルベンチュリ効果で各混合管部223の下端開口から一次空気が吸い込まれ、混合気が生成される。
【0016】
左側のコンロバーナ2に対するガス供給路26には安全弁261が介設されている。安全弁261は、点消火釦12による点火操作時に、点消火釦12の操作信号が入力されるコンロバーナ2用のコントローラ6による制御で開弁され、後述する熱電対28の起電力が低下して失火が検知されたときや後述する鍋底温度センサ29が調理容器の過熱を検知したときに、コントローラ6による制御で閉弁される。また、ガス供給路26は、安全弁261の下流側で第1乃至第4の各ノズル25~25に連なる第1乃至第4の分岐路26~26に分岐されている。第1乃至第4の各分岐路26~26には、第1乃至第4の各開閉弁262~262と第1乃至第4の各火力調節弁263~263とが介設されている。そして、これら開閉弁262~262により各区分けヘッド領域21~21に個別に燃料ガスを供給可能なバルブ手段を構成している。
【0017】
また、左側のコンロバーナ2には、点消火釦12による点火操作時にコントローラ6による制御でスパークする点火電極27と、熱電対28と、五徳5に載置する調理容器の底面に当接してその温度を検出する鍋底温度センサ29とが付設されている。点火電極27は、上ヘッド部材23の後述する第1点火区分けヘッド領域たる第3区分けヘッド領域21に合致する部分の上面内周側角部に形成した点火炎口24aに臨ませて設けられている。また、熱電対28は、上ヘッド部材23の第3区分けヘッド領域21と第4区分けヘッド領域21とに跨る上面内周側角部に形成した火炎検知用炎口24bに臨ませて設けられている。そして、熱電対28により第1点火区分けヘッド領域の火炎を検知する火炎検知手段が構成される。更に、上ヘッド部材23には、各放射状リブ231の垂設箇所の内周寄り部分の両脇に位置して、隣接する区分けヘッド領域に火移りさせるための火移り炎口24cが形成されている。
【0018】
図5乃至図7を参照して、右側のコンロバーナ3は、バーナヘッド部31として、子バーナヘッド部31aと、子バーナヘッド部31aを囲う環状の親バーナヘッド部31bとを有する親子バーナで構成されている。また、親バーナヘッド部31bは、周方向に区分された第1乃至第4の4個の区分けヘッド領域31b~31bを有している。具体的に説明すれば、子バーナヘッド部31aと親バーナヘッド部31bは、環状の共通の下ヘッド部材32と、下ヘッド部材32上に設置される環状の共通の上ヘッド部材33とで構成されている。下ヘッド部材32の上面には、子バーナヘッド部31aと親バーナヘッド部31bとを区分けする環状リブ321aと、環状リブ321aより径方向外方の親バーナヘッド部31b側に位置する、周方向に等間隔で4個の放射状リブ321とが立設されている。また、上ヘッド部材33の下面には、子バーナヘッド部31aと親バーナヘッド部31bとを区分けする環状リブ331aと、環状リブ331aより径方向外方の親バーナヘッド部31b側に位置する、周方向に等間隔で4個の放射状リブ331とが垂設されている。そして、下ヘッド部材32の環状リブ321aと各放射状リブ321との上縁に上ヘッド部材33の環状リブ331aと各放射状リブ331との下縁を当接させることで、バーナヘッド部31を、内周側の子バーナヘッド部31aと外周側の親バーナヘッド部31bとに区分けすると共に、親バーナヘッド部31bを、前方の第1区分けヘッド領域31bと、左方の第2区分けヘッド領域31bと、後方の第3区分けヘッド領域31bと、右方の第4区分けヘッド領域31bとに区分けしている。また、上ヘッド部材33の上面には、各区分けヘッド領域31b~31b及び子バーナヘッド部31aから混合気が噴出する多数の炎口34が形成されている。
【0019】
バーナヘッド部31は、コンロ本体1内の右半部に固定のバーナホルダ13に形成した複数の支持孔131に、下ヘッド部材32に垂設した複数の支柱322の下端部を嵌入することで、バーナホルダ13上に支持されている。また、下ヘッド部材32には、各区分けヘッド領域31b~31bの中央部と子バーナヘッド部31aの周方向一箇所から下方にのびる混合管部323が垂設されている。更に、バーナホルダ13には、第1乃至第4の各区分けヘッド領域31b~31bからのびる混合管部323の下端開口に臨む第1乃至第4の各ノズル35~35と子バーナヘッド部31aからのびる混合管部の下端開口に臨む第5ノズル35が設けられている。また、下ヘッド部材32には、各混合管部323の上端開口に僅かな隙間を存して対向する案内板部324が設けられている。そして、上記左側のコンロバーナ2と同様に、各混合管部323の下端開口から一次空気を吸い込むラジアルベンチュリ効果が得られるようにしている。
【0020】
右側のコンロバーナ3に対するガス供給路36には、安全弁361が介設されている。安全弁361は、点消火釦12による点火操作時に、点消火釦12の操作信号が入力されるコンロバーナ3用のコントローラ6による制御で開弁され、後述する熱電対38の起電力が低下して失火が検知されたときや後述する鍋底温度センサ39が調理容器の過熱を検知したときに、コントローラ6による制御で閉弁される。ガス供給路36は、安全弁361の下流側で第1乃至第5の各ノズル35~35に連なる第1乃至第5の分岐路36~36に分岐されている。第1乃至第5の各分岐路36~36には、第1乃至第5の各開閉弁362~362と第1乃至第5の各火力調節弁363~363とが介設されている。そして、第1乃至第4開閉弁362~362により第1乃至第4の各区分けヘッド領域31b~31bに個別に燃料ガスを供給可能な親バーナ用バルブ手段を構成し、第5開閉弁362により子バーナヘッド部31aに燃料ガスを供給可能な子バーナ用バルブ手段を構成している。
【0021】
また、右側のコンロバーナ3には、点消火釦12による点火操作時にコントローラ6による制御でスパークする点火電極37と、熱電対38と、五徳5に載置する調理容器の底面に当接してその温度を検出する鍋底温度センサ39とが付設されている。点火電極37は、上ヘッド部材33の子バーナヘッド領域31の後部に合致する部分の上面内周側角部に形成した点火炎口34aに臨ませて設けられている。また、熱電対38は、上ヘッド部材33の点火炎口34aから周方向一方に若干離れた上面内周側角部に形成した火炎検知用炎口34bに臨ませて設けられている。そして、熱電対38により、子バーナヘッド部31aの火炎を検知する火炎検知手段が構成される。更に、上ヘッド部材33には、環状リブ331a及び各放射状リブ331の垂設箇所近傍に位置して、各区分けヘッド領域と子バーナヘッド領域31との間及び隣接する区分けヘッド領域間で火移りさせるための火移り炎口34cが形成されている。
【0022】
また、本実施形態のガスコンロは、図8に示す如く、カウンタトップCTの上方に位置するレンジフードRHの下面に配置した、左右一対のCCDカメラから成る位置検出手段7,7を備えている。各位置検出手段7,7は、左右の各コンロバーナ2,3の設置部を俯瞰して撮像し、各五徳5,5に載置された調理容器P(図2図5参照)のバーナヘッド部21,31に対する位置相関、即ち、調理容器Pの中心位置とバーナヘッド部21,31の中心位置との位置関係を検出する。
【0023】
左側の位置検出手段7からの検出情報は、左側のコンロバーナ2用のコントローラ6に送信され、右側の位置検出手段7からの検出情報は、右側のコンロバーナ3用のコントローラ6に送信される。そして、各コントローラ6,6は、各位置検出手段7,7で検出された調理容器Pのバーナヘッド部21,31に対する位置相関に基づいて、調理容器P全体が均等に加熱されるように、各火力調節弁263~263,363~363により各区分けヘッド領域21~21,31b~31bでの火力を調節する。例えば、左側のコンロバーナ2において、調理容器Pの中心がバーナヘッド部21の中心に対し図2に示す如く斜め左後方にずれている場合には、前方と右方に位置する第1と第4の区分けヘッド領域21,21での火力を点消火釦12の回動操作で指示された火力よりも弱くし、左方と後方に位置する第2と第3の区分けヘッド領域21,21での火力を指示された火力よりも強くして、調理容器P全体が均等に加熱されるようにする。また、右側のコンロバーナ3において、例えば、調理容器Pの中心がバーナヘッド部31の中心に対し図5に示す如く後方にずれている場合は、左右に位置する第2と第4の区分けヘッド領域31b,31bの火力を点消火釦12の回動操作で指示された火力に維持しつつ、前方に位置する第1区分けヘッド領域31bの火力を指示された火力よりも弱く、後方に位置する第3区分けヘッド領域31bの火力を指示された火力より強くして、調理容器P全体が均等に加熱されるようにする。
【0024】
ところで、左側のコンロバーナ2への点火が遅れると、比較的大きな炎で着火して、火炎が調理容器Pの底面外方に溢れてしまうことがある。そして、天板4の前縁やコンロバーナ2に近い天板4の横方向側縁、即ち、左側縁に向けて炎溢れが発生すると、天板4の前方に立っている使用者や天板4の左側方のカウンタトップCTの部分に手を伸ばして作業している使用者に火炎が近づいて、使用者に不安感を与えてしまう。
【0025】
そこで、本実施形態では、天板4の前縁から最も離れたバーナヘッド部21の部分に存する単一の区分けヘッド領域である第3区分けヘッド領域21図2で♯1の符号を付した第1点火区分けヘッド領域、第3区分けヘッド領域21の左側と右側に隣接する第2と第4の2つの区分けヘッド領域21,21のうちバーナヘッド部21の中心から最も近い天板4の横方向側縁、即ち、左側縁から遠い方の区分けヘッド領域である第4区分けヘッド領域21図2で♯2の符号を付した第2点火区分けヘッド領域、天板4の左側縁に近い第2区分けヘッド領域21図2で♯3の符号を付した第3点火区分けヘッド領域、天板4の前縁に最も近い第1区分けヘッド領域21図2に♯4の符号を付した第4点火区分けヘッド領域に選定している。そして、点消火釦12による点火操作が行われたときに、先ず、第3開閉弁262の開弁で、第1点火区分けヘッド領域たる第3区分けヘッド領域21に燃料ガスを供給して点火させる。その後、第3区分けヘッド領域21への点火が熱電対28により検知されたところで、第4開閉弁262と第2開閉弁262と第1開閉弁262とを時間差を存して順に開弁させ、第2点火区分けヘッド領域たる第4区分けヘッド領域21と第3点火区分けヘッド領域たる第2区分けヘッド領域21と第4点火区分けヘッド領域たる第1区分けヘッド領域21とに順に火移り点火させる。
【0026】
これによれば、点火の遅れで第3区分けヘッド領域21において比較的大きな炎で着火しても、天板4の前縁や左側縁に向けて炎溢れが生ずることはない。従って、天板4の前方に立っている使用者や天板4の左側方のカウンタトップCT上に手を伸ばして作業している使用者に火炎が近づいて、使用者に不安感を与えることを回避できる。また、天板4の前縁に近い第1区分けヘッド領域21には他の区分けヘッド領域よりも後で点火されることになる。そのため、第1区分けヘッド領域21への点火までに使用者が天板4の前縁から離れる時間を稼ぐことができる。従って、第1区分けヘッド領域21での点火に際し炎溢れを生じても、天板4の前縁から離れた使用者に火炎は近づかず、使用者に与える不安感を軽減できる。
【0027】
更に、第1点火区分けヘッド領域たる第3区分けヘッド領域21への点火を検知した後に第2点火区分けヘッド領域たる第4区分けヘッド領域21に燃料ガスを供給するため、第3区分けヘッド領域21に未着火状態で第4区分けヘッド領域21に燃料ガスを供給した場合に発生する比較的大きな炎での着火を未然に防止することができる。また、バーナヘッド部21の上面に炎口24を形成しているため、バーナヘッド部21の外周面に炎口を形成するものに比し、炎溢れが発生し難くなり、使用者に不安感を与えることをより効果的に回避できる。
【0028】
右側のコンロバーナ3においては、天板4の前縁から最も離れた親バーナヘッド部31bの部分に存する単一の区分けヘッド領域である第3区分けヘッド領域31b図5で♯1の符号を付した第1点火区分けヘッド領域、第3区分けヘッド領域31bの左側と右側に隣接する第2と第4の2つの区分けヘッド領域31b,31bのうちバーナヘッド部31の中心から最も近い天板4の横方向側縁、即ち、右側縁から遠い方の区分けヘッド領域である第2区分けヘッド領域31b図5で♯2の符号を付した第2点火区分けヘッド領域、天板4の右側縁に近い第4区分けヘッド領域31b図5で♯3の符号を付した第3点火区分けヘッド領域、天板4の前縁に最も近い第1区分けヘッド領域31b図5で♯4の符号を付した第4点火区分けヘッド領域に選定している。
【0029】
そして、点消火釦12による点火操作が行われたときに、先ず、第5開閉弁362の開弁で子バーナヘッド部31aに燃料ガスを供給して点火する。その後、子バーナヘッド部31aの点火が熱電対38により検知されたところで、第3開閉弁362と第2開閉弁362と第4開閉弁362と第1開閉弁362とを順に開弁させ、第1点火区分けヘッド領域たる第3区分けヘッド領域31bと第2点火区分けヘッド領域たる第2区分けヘッド領域31bと第3点火区分けヘッド領域たる第4区分けヘッド領域31bと第4点火区分けヘッド領域たる第1区分けヘッド領域31bとに順に火移り点火させる。これにより、上述した左側のコンロバーナ2と同様に点火時の炎溢れで使用者に不安感を与えることを回避できる。
【0030】
尚、上記第1実施形態では、天板4の前縁から最も離れたバーナヘッド部21の部分に第3区分けヘッド領域21が単独で存在しているが、図9に示す第2実施形態の如く、天板4の前縁から最も離れたバーナヘッド部21の部分に、横方向に隣接して第2と第3の2つの区分けヘッド領域21,21が存在するようにしてもよい。この場合は、上記2つの区分けヘッド領域21,21のうちバーナヘッド部21の中心から最も近い天板4の横方向側縁、即ち、左側縁から遠い方の第3区分けヘッド領域21を♯1の符号を付した第1点火区分けヘッド領域(点火時に最初に燃料ガスを供給して点火する区分けヘッド領域)に選定する。更に、天板4の左側縁に近い方の第2区分けヘッド領域21を♯2の符号を付した第2点火区分けヘッド領域(点火時に2番目に燃料ガスを供給する区分けヘッド領域)に選定し、天板4の前縁に近い第1と第4の2つの区分けヘッド領域21,21のうち天板4の左側縁から遠い第4区分けヘッド領域21を♯3の符号を付した第3点火区分けヘッド領域(点火時に3番目に燃料ガスを供給する区分けヘッド領域)に選定し、天板4の左側縁に近い第1区分けヘッド領域21を♯4の符号を付した第4点火区分けヘッド領域(点火時に最後に燃料ガスを供給する区分けヘッド領域)に選定する。
【0031】
また、図10図11に示す第3、第4実施形態の如く、バーナヘッド部21を周方向に第1乃至第3の3つの区分けヘッド領域21,21,21に区分けすることも可能である。そして、図10に示す第3実施形態の如く、天板4の前縁から最も離れたバーナヘッド部21の部分に、横方向に隣接して第2と第3の2つの区分けヘッド領域21,21が存在する場合は、これら2つの区分けヘッド領域21,21のうちバーナヘッド部21の中心から最も近い天板4の横方向側縁、即ち、左側縁から遠い方の第3区分けヘッド領域21を♯1の符号を付した第1点火区分けヘッド領域に選定し、第2区分けヘッド領域21を♯2の符号を付した第2点火区分けヘッド領域に選定し、天板4の前縁に最も近い第1区分けヘッド領域21を♯3の符号を付した第3点火区分けヘッド領域に選定する。
【0032】
また、図11に示す第4実施形態の如く、天板4の前縁から最も離れたバーナヘッド部21の部分に第2区分けヘッド領域21が単独で存在する場合は、第2区分けヘッド領域21を♯1の符号を付した第1点火区分けヘッド領域に選定し、第2区分けヘッド領域21の横方向一側と他側に隣接する第1と第3の2つの区分けヘッド領域21,21のうちバーナヘッド部21の中心から最も近い天板4の横方向側縁、即ち、左側縁から遠い方の第3区分けヘッド領域21を♯2の符号を付した第2点火区分けヘッドに選定し、天板4の左側縁に近い方の第1区分けヘッド領域21を♯3の符号を付した第3点火区分けヘッド領域に選定する。
【0033】
また、図12乃至図14に示す第5乃至第7実施形態の如く、バーナヘッド部21を周方向に第1と第2の2つの区分けヘッド領域21,21に区分けすることも可能である。そして、図12に示す第5実施形態の如く、天板4の前縁から最も離れたバーナヘッド部21の部分に第2区分けヘッド領域21が単独で存在する場合は、第2区分けヘッド領域21を♯1の符号を付した第1点火区分けヘッド領域に選定し、残りの第1区分けヘッド領域21を♯2の符号を付した第2点火区分けヘッド領域に選定する。
【0034】
尚、第5実施形態では、第1区分けヘッド領域21がバーナヘッド部21の前半部、第2区分けヘッド領域21がバーナヘッド部21の後半部に位置しているが、バーナヘッド部21の後半部に第1区分けヘッド領域21の一部と第2区分けヘッド領域21の一部とが存在していてもよい。この場合、バーナヘッド部21の後半部に位置する一方の区分けヘッド領域の部分の周長がバーナヘッド部21の後半部に位置する他方の区分けヘッド領域の部分の周長よりも長ければ、天板4の前縁から最も離れたバーナヘッド部21の部分に一方の区分けヘッド領域が単独で存在すると看做す。例えば、図13に示す第6実施形態の如く、バーナヘッド部21の後半部に位置する第2区分けヘッド領域21の部分の周長がバーナヘッド部21の後半部に位置する第1区分けヘッド領域21の部分の周長よりも長い場合は、天板4の前縁から最も離れたバーナヘッド部21の部分に第2区分けヘッド領域21が単独で存在すると看做す。そして、第2区分けヘッド領域21を♯1の符号を付した第1点火区分けヘッド領域に選定し、残りの第1区分けヘッド領域21を♯2の符号を付した第2点火区分けヘッド領域に選定する。
【0035】
また、図14に示す第7実施形態の如く、バーナヘッド部21の後半部に位置する第1区分けヘッド領域21の部分の周長とバーナヘッド部21の後半部に位置する第2区分けヘッド領域21の部分の周長とが等しければ、天板4の前縁から最も離れたバーナヘッド部21の部分に横方向に隣接して第1と第2の両区分けヘッド領域21,21が存在すると看做す。そして、2つの区分けヘッド領域21,21のうちバーナヘッド部21の中心から最も近い天板4の横方向側縁、即ち、左側縁から遠い方の第2区分けヘッド領域21を♯1の符号を付した第1点火区分けヘッド領域に選定し、第1区分けヘッド領域21を♯2の符号を付した第2点火区分けヘッド領域に選定する。
【0036】
尚、親子バーナであるコンロバーナ3の親バーナヘッド部31bの区分けヘッド領域についても上記第2乃至第7実施形態と同様の構造を採用することができる。
【0037】
以上、本発明の実施形態について図面を参照して説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、上記実施形態では、点火時に、先ず、第1点火区分けヘッド領域に燃料ガスを供給して点火した後、第2点火区分けヘッド領域以降の区分けヘッド領域に1つずつ順に燃料ガスを供給しているが、第1点火区分けヘッド領域に点火した後に第1点火区分けヘッド領域の両隣りの2つの区分けヘッド領域に同時に燃料ガスを供給してから手前の区分けヘッド領域に燃料ガスを供給してもよい。また、上記実施形態では、バーナヘッド部21や親バーナヘッド部31bの区分け個数を2~4個としているが、5個以上とすることも可能である。更に、上記実施形態のガスコンロはビルトイン式コンロであるが、ガス台上に設置される卓上式コンロにも同様に本発明を適用できる。
【符号の説明】
【0038】
2,3…コンロバーナ、21,31…バーナヘッド部、31a…子バーナヘッド部、31b…親バーナヘッド部、21~21,31b~31b…区分けヘッド領域、♯1…第1点火区分けヘッド領域、♯2…第2点火区分けヘッド領域、24,34…炎口、263~263…開閉弁(バルブ手段)、363~363…開閉弁(親バーナ用バルブ手段)、363…開閉弁(子バーナ用バルブ手段)、28,38…熱電対(火炎検知手段)、4…天板、41,41…バーナ用開口、5,5…五徳。
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