(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-01-04
(45)【発行日】2024-01-15
(54)【発明の名称】リソース構成方法および装置、ならびにコンピュータ記憶媒体
(51)【国際特許分類】
H04L 27/26 20060101AFI20240105BHJP
H04W 72/20 20230101ALI20240105BHJP
H04W 16/28 20090101ALI20240105BHJP
H04W 72/0453 20230101ALI20240105BHJP
H04W 72/0446 20230101ALI20240105BHJP
【FI】
H04L27/26 113
H04L27/26 420
H04W72/20
H04W16/28
H04W72/0453
H04W72/0446
(21)【出願番号】P 2020526577
(86)(22)【出願日】2018-10-24
(86)【国際出願番号】 CN2018111749
(87)【国際公開番号】W WO2019095953
(87)【国際公開日】2019-05-23
【審査請求日】2020-05-14
(31)【優先権主張番号】201711122934.2
(32)【優先日】2017-11-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】510065207
【氏名又は名称】大唐移▲動▼通信▲設▼▲備▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】DATANG MOBILE COMMUNICATIONS EQUIPMENT CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】1/F, Building 1, No.5 Shangdi East Road, Haidian District,Beijing 100085, China
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【氏名又は名称】阿部 達彦
(72)【発明者】
【氏名】▲達▼ 人
(72)【発明者】
【氏名】李 ▲鉄▼
(72)【発明者】
【氏名】エクペンヨン・トニー
(72)【発明者】
【氏名】▲鄭▼ 方政
(72)【発明者】
【氏名】高 秋彬
(72)【発明者】
【氏名】任 斌
(72)【発明者】
【氏名】▲趙▼ ▲錚▼
【審査官】齊藤 晶
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2016/0227513(US,A1)
【文献】vivo,Discussion on Remaining Minimum System Information[online],3GPP TSG RAN WG1 Meeting #90bis R1-1717461,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_90b/Docs/R1-1717461.zip>,2017年10月09日
【文献】CATT,Offline summary for AI 7.1.2.2 Remaining details on Remaining Minimum System Information[online],3GPP TSG RAN WG1 Meeting 90bis R1-1718772,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_90b/Docs/R1-1718772.zip>,2017年10月09日
【文献】Qualcomm Incorporated,Remaining system information delivery consideration[online],3GPP TSG RAN WG1 Meeting 90bis R1-1718528,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_90b/Docs/R1-1718528.zip>,2017年10月09日
【文献】Ericsson,Details on TRS design[online],3GPP TSG RAN WG1 Meeting #NR3 R1-1716375,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_AH/NR_AH_1709/Docs/R1-1716375.zip>,2017年09月18日
【文献】LG Electronics,RMSI delivery and CORESET configuration[online],3GPP TSG RAN WG1 Meeting #90 R1-1713125,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_90/Docs/R1-1713125.zip>,2017年08月21日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04L 27/26
H04W 72/20
H04W 16/28
H04W 72/0453
H04W 72/0446
IEEE Xplore
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
残りの最小システム情報制御リソース集合および関連する同期情報ブロックが、周波数分割多重モードで同じビームを占有することを決定するステップと、
残りの最小システム情報制御リソース集合および関連する同期情報ブロックの構成パラメータを決定するステップとを備え、
各同期情報ブロックバースト集合内のすべての同期情報ブロックに関連する残りの最小システム情報制御リソース集合の構成パラメータは、同じであり、
前記残りの最小システム情報制御リソース集合の構成パラメータは、
残りの最小システム情報制御リソース集合によって占有された帯域幅と、
残りの最小システム情報制御リソース集合周波数領域位置と、
残りの最小システム情報制御リソース集合によって占有された連続または不連続の時間領域シンボルの数と、
前記残りの最小システム情報制御リソース集合の時間領域位置とのうちの1つまたは組み合わせを含み、
前記残りの最小システム情報制御リソース集合の構成パラメータが、前記残りの最小システム情報制御リソース集合の時間領域位置を含む場合、前記残りの最小システム情報制御リソース集合の時間領域位置は、関連する同期情報ブロックに関する相対オフセット値であり、
前記残りの最小システム情報制御リソース集合の時間領域開始位置は、関連する同期情報ブロックの開始シンボルと揃えられるが、前記残りの最小システム情報制御リソース集合の時間領域終了位置は、関連する同期情報ブロックの終了シンボルと揃えられておらず、
前記残りの最小システム情報制御リソース集合全体の周波数領域位置は、関連する同期情報ブロックの周波数領域位置の下にあり、
前記残りの最小システム情報制御リソース集合および関連する同期情報ブロックの周波数領域位置の相対オフセット粒度は所定値であり、前記所定値は、ゼロ以上の数値であり、前記相対オフセット粒度は、異なる周波数帯域において異なる値を有する、
ことを特徴とするリソース構成方法。
【請求項2】
前記残りの最小システム情報制御リソース集合によって占有された連続または不連続の時間領域シンボルの数は、1、2、3、4、6または8であることを特徴とする請求項1に記載のリソース構成方法。
【請求項3】
前記残りの最小システム情報制御リソース集合占有帯域幅によって占有される帯域幅は、以下の集合{48, 72, 96}、{24, 36, 48}、{16, 24, 32}、{12, 18, 24}、{8, 12, 16}および{6, 9, 12}のうちのいずれか1つであることを特徴とする請求項1に記載のリソース構成方法。
【請求項4】
残りの最小システム情報制御リソース集合および関連する同期情報ブロックが、周波数分割多重モードで同じビームを占有することを決定するように構成された第1のユニットと、
残りの最小システム情報制御リソース集合および関連する同期情報ブロックの構成パラメータを決定するように構成された第2のユニットとを備え、
各同期情報ブロックバースト集合内のすべての同期情報ブロックに関連する残りの最小システム情報制御リソース集合の構成パラメータは、同じであり、
前記残りの最小システム情報制御リソース集合の構成パラメータは、
残りの最小システム情報制御リソース集合によって占有された帯域幅と、
残りの最小システム情報制御リソース集合周波数領域位置と、
残りの最小システム情報制御リソース集合によって占有された連続または不連続の時間領域シンボルの数と、
前記残りの最小システム情報制御リソース集合の時間領域位置とのうちの1つまたは組み合わせを含み、
前記残りの最小システム情報制御リソース集合の構成パラメータが、前記残りの最小システム情報制御リソース集合の時間領域位置を含む場合、前記残りの最小システム情報制御リソース集合の時間領域位置は、関連する同期情報ブロックに関する相対オフセット値であり、
前記残りの最小システム情報制御リソース集合の時間領域開始位置は、関連する同期情報ブロックの開始シンボルと揃えられるが、前記残りの最小システム情報制御リソース集合の時間領域終了位置は、関連する同期情報ブロックの終了シンボルと揃えられておらず、
前記残りの最小システム情報制御リソース集合全体の周波数領域位置は、関連する同期情報ブロックの周波数領域位置の下にあ
り、
前記残りの最小システム情報制御リソース集合および関連する同期情報ブロックの周波数領域位置の相対オフセット粒度は所定値であり、前記所定値は、ゼロ以上の数値であり、前記相対オフセット粒度は、異なる周波数帯域において異なる値を有する、
ことを特徴とするリソース構成装置。
【請求項5】
コンピュータに請求項1から請求項
3のいずれか一項に記載の方法を実行させるように構成されたコンピュータ実行可能命令を記憶することを特徴とする、コンピュータ記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、2017年11月14日に中国特許局に提出し、出願番号が201711122934.2であり、発明名称が「リソース構成方法および装置、ならびにコンピュータ記憶媒体」との中国特許出願を基礎とする優先権を主張し、その開示の総てをここに取り込む。
【0002】
本発明は、通信技術分野に関し、特にリソース構成方法および装置、ならびにコンピュータ記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0003】
最小システム情報(Minimum system information, MSI)は、端末が初期アクセスを行うために必要なシステム情報であり、最小システム情報の一部は、新しい無線(NR)-物理放送チャネル(Physical Broadcasting Channel, PBCH)を通じて送信され、略してNR-PBCHと呼ばれ、残りの最小システム情報(Remaining minimum system information, RMSI)はNR-PDSCHを通じて送信されの制御下でデータを送受信するように構成される。さらに、RMSIを送信するNR-PDSCHは、NR-PDCCHによってスケジュールされる。このNR-PDCCH(RMSIを搬送するためのNR-PDSCHをスケジュールするために使用される)は、RMSI制御リソース集合(Control Resource set, CORESET)の構成情報によって示される。ここで、RMSI CORESETの構成情報は、NR-PBCHを通じて送信される。現在の規格で説明されているように、RMSI CORESETの構成情報の最大ビット幅は8ビットである。
【0004】
各RMSI CORESETは、1つの同期ブロック(SS Block)に関連付けられている。RMSI CORESETとSSブロックには2つの多重化モード、つまり周波数分割多重化(Frequency Division Multiplexing,FDM)と時分割多重化(Time Division Multiplexing,TDM)がある。SSブロックに関連付けられたRMSI CORESETは、時間領域内にこのSSブロックと同じ数のシンボルを占有する。周波数分割多重化モードにより、RMSI CORESETと関連するSSブロックを同じビームで送信できるようになり、アナログビームスキャンモードに非常に適している。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の実施形態は、リソース構成方法および装置、ならびにコンピュータ記憶媒体を提供し残りの最小システム情報制御リソース集合および関連する同期情報ブロックが周波数分割多重モードで同じビームを占有する場合、残りの最小システム情報制御リソース集合の構成がより柔軟になり、より多くのアプリケーションシナリオに適用できる。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の実施形態によって提供されるリソース構成方法は、
残りの最小システム情報制御リソース集合および関連する同期情報ブロックが、周波数分割多重モードで同じビームを占有することを決定するステップと、
残りの最小システム情報制御リソース集合および関連する同期情報ブロックの構成パラメータを決定するステップとを備え、
各同期情報ブロックバースト集合内のすべての同期情報ブロックに関連する残りの最小システム情報制御リソース集合の構成パラメータは、同じである。
【0007】
この方法では、残りの最小システム情報制御リソース集合および関連する同期情報ブロックが、周波数分割多重モードで同じビームを占有することを決定し、残りの最小システム情報制御リソース集合および関連する同期情報ブロックの構成パラメータを決定し、各同期情報ブロックバースト集合内のすべての同期情報ブロックに関連する残りの最小システム情報制御リソース集合の構成パラメータは、同じである。それにより、残りの最小システム情報制御リソース集合および関連する同期情報ブロックが周波数分割多重モードで同じビームを占有する場合に、残りの最小システム情報制御リソース集合の構成がより柔軟になり、より多くのアプリケーションシナリオに適用できる。
【0008】
任意選択で、前記残りの最小システム情報制御リソース集合の構成パラメータは、以下の1つまたは組み合わせを含む:
残りの最小システム情報制御リソース集合によって占有された帯域幅、
残りの最小システム情報制御リソース集合周波数領域位置、
残りの最小システム情報制御リソース集合によって占有された連続または不連続の時間領域シンボルの数、
前記残りの最小システム情報制御リソース集合の時間領域位置。
【0009】
任意選択で、前記残りの最小システム情報制御リソース集合の時間領域位置は、関連する同期情報ブロックに関する相対オフセット値である。
【0010】
任意選択で、前記残りの最小システム情報制御リソース集合の時間領域開始位置は、関連する同期情報ブロックの開始シンボルと揃えられるか、または、前記残りの最小システム情報制御リソース集合の時間領域終了位置は、関連する同期情報ブロックの終了シンボルと揃えられる。
【0011】
任意選択で、前記構成された残りの最小システム情報制御リソース集合および関連する同期情報ブロックの周波数領域位置は、次の関係のいずれかを満たす:
前記構成された残りの最小システム情報制御リソース集合および関連する同期情報ブロックによって共有される中心周波数領域位置であり、かつ前記構成された残りの最小システム情報制御リソース集合は2つの部分に分割され、関連する同期情報ブロック上下に対称的に分散され、
前記構成された残りの最小システム情報制御リソース集合全体の周波数領域位置は、関連する同期情報ブロックの周波数領域位置の下にあり、
前記構成された残りの最小システム情報制御リソース集合全体の周波数領域位置は、関連する同期情報ブロックの周波数領域位置の上にある。
【0012】
任意選択で、前記残りの最小システム情報制御リソース集合によって占有された連続または不連続の時間領域シンボルの数は、1、2、3、4、6または8である。
【0013】
任意選択で、前記残りの最小システム情報制御リソース集合占有帯域幅によって占有される帯域幅は、以下の集合:{48, 72, 96}、{24, 36, 48}、{16, 24, 32}、{12, 18, 24}、{8, 12, 16}および{6, 9, 12}のうちのいずれかの1つである。
【0014】
任意選択で、前記残りの最小システム情報制御リソース集合および関連する同期情報ブロックの周波数領域位置相対オフセット粒度は所定値である。
【0015】
任意選択で、前記相対オフセット粒度は、異なる周波数帯域または周波数範囲において異なる値を有する。
【0016】
任意選択で、前記所定値は、ゼロ以上の数値である。
【0017】
本発明の実施形態によって提供されるリソース構成装置は、
プログラム命令を格納するように構成されたメモリと、
メモリに格納されているプログラム命令を呼び出し、取得したプログラムに従って、以下のプロセスを実行するように構成されたプロセッサとを備え、
前記プロセッサは、残りの最小システム情報制御リソース集合および関連する同期情報ブロックが、周波数分割多重モードで同じビームを占有することを決定し、
残りの最小システム情報制御リソース集合および関連する同期情報ブロックの構成パラメータを決定し、各同期情報ブロックバースト集合内のすべての同期情報ブロックに関連する残りの最小システム情報制御リソース集合の構成パラメータは、同じである。
【0018】
任意選択で、前記残りの最小システム情報制御リソース集合の構成パラメータは、
残りの最小システム情報制御リソース集合によって占有された帯域幅と、
残りの最小システム情報制御リソース集合周波数領域位置と、
残りの最小システム情報制御リソース集合によって占有された連続または不連続の時間領域シンボルの数と、
前記残りの最小システム情報制御リソース集合の時間領域位置とのうちの1つまたは組み合わせを含む。
【0019】
任意選択で、前記残りの最小システム情報制御リソース集合の時間領域位置は、関連する同期情報ブロックに関する相対オフセット値である。
【0020】
任意選択で、前記残りの最小システム情報制御リソース集合の時間領域開始位置は、関連する同期情報ブロックの開始シンボルと揃えられるか、または、前記残りの最小システム情報制御リソース集合の時間領域終了位置は、関連する同期情報ブロックの終了シンボルと揃えられる。
【0021】
任意選択で、前記構成された残りの最小システム情報制御リソース集合および関連する同期情報ブロックの周波数領域位置は、次の関係のいずれかを満たす:
前記構成された残りの最小システム情報制御リソース集合および関連する同期情報ブロックによって共有される中心周波数領域位置であり、かつ前記構成された残りの最小システム情報制御リソース集合は2つの部分に分割され、関連する同期情報ブロック上下に対称的に分散され、
前記構成された残りの最小システム情報制御リソース集合全体の周波数領域位置は、関連する同期情報ブロックの周波数領域位置の下にあり、
前記構成された残りの最小システム情報制御リソース集合全体の周波数領域位置は、関連する同期情報ブロックの周波数領域位置の上にある。
【0022】
任意選択で、前記残りの最小システム情報制御リソース集合によって占有された連続または不連続の時間領域シンボルの数は、1、2、3、4、6または8である。
【0023】
任意選択で、前記残りの最小システム情報制御リソース集合占有帯域幅によって占有される帯域幅は、以下の集合:{48, 72, 96}、{24, 36, 48}、{16, 24, 32}、{12, 18, 24}、{8, 12, 16}および{6, 9, 12}のうちのいずれか1つである。
【0024】
任意選択で、前記残りの最小システム情報制御リソース集合および関連する同期情報ブロックの周波数領域位置相対オフセット粒度は所定値である。
【0025】
任意選択で、前記相対オフセット粒度は、異なる周波数帯域または周波数範囲において異なる値を有する。
【0026】
任意選択で、前記所定値は、ゼロ以上の数値である。
【0027】
本発明の実施形態によって提供される別のリソース構成装置は、
残りの最小システム情報制御リソース集合および関連する同期情報ブロックが、周波数分割多重モードで同じビームを占有することを決定するように構成された第1のユニットと、
残りの最小システム情報制御リソース集合および関連する同期情報ブロックの構成パラメータを決定するように構成された第2のユニットとを備え、
各同期情報ブロックバースト集合内のすべての同期情報ブロックに関連する残りの最小システム情報制御リソース集合の構成パラメータは、同じである。
【0028】
本発明の他の実施形態によって提供されるコンピュータ記憶媒体は、前記コンピュータに上記いずれかの方法を実行させるように構成されたコンピュータ実行可能命令を記憶することを特徴とするコンピュータ記憶媒体である。
【図面の簡単な説明】
【0029】
本発明に係る実施例や従来の技術方案をより明確に説明するために、以下に実施例を説明するために必要な図面をについて簡単に紹介する。無論、以下の説明における図面は本発明に係る実施例の一部であり、当業者は、創造性作業を行わないことを前提として、これらの図面に基づいて他の図面を得ることができる。
【0030】
【
図1】本発明の実施形態によって提供される周波数分割多重モードにおけるRMSI CORESET構成方法の概略図である。
【
図2】本発明の実施形態によって提供されるSSブロックサブキャリア間隔(subcarrier spacing,SCS)およびRMSI CORESET SCSがそれぞれ{15,15}、{30,30}、{120,120}kHzとして構成される場合のFDM構成方法の概略図である。
【
図3】本発明の実施形態によって提供されるSSブロック(SCS)およびRMSI CORESET SCSが{15,30}kHzとして構成される場合のFDM構成方法の概略図である。
【
図4】本発明の実施形態によって提供されるSSブロック(SCS)およびRMSI CORESET SCSがそれぞれ{30,315}、{60,30}、{240,120}kHzとして構成される場合のFDM構成方法の概略図である。
【
図5】本発明の実施形態によって提供されるSSブロック(SCS)およびRMSI CORESET SCSが{240,60}kHzとして構成される場合のFDM構成方法の概略図である。
【
図6】本発明の実施形態によって提供される周波数分割多重モードにおいて、RMSI CORESETの周波数領域オフセットが1ビットによって示され、0であるシナリオの概略図である。
【
図7】本発明の実施形態によって提供される周波数分割多重モードにおいて、RMSI CORESET周波数領域オフセットが1ビットによって示され、1であるシナリオの概略図である。
【
図8】本発明の実施形態によって提供されるリソース構成方法のフロー概略図である。
【
図9】本発明の実施形態によって提供されるリソース構成装置の構造概略図である。
【
図10】本発明の実施形態によって提供される別のリソース構成装置の構造概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0031】
本発明に係る実施例の目的、技術案及びメリットをより明確にするため、以下、本発明に係る実施例の図面を参考しながら、本発明に係る実施例の技術案を明確かつ完全に説明する。説明した実施例は本発明の一部の実施例にすぎず、全部の実施例ではないのが明らかである。本発明の実施例に基づき、当業者は、創造性作業を行わない限りに得られた他の実施例は、全部本発明の保護範囲に属する。
【0032】
本発明の技術案は多様な通信システムに応用することができる。例えば、GSM(Global System of Mobile communication)システム、CDMA(Code Division Multiple Access)システム、WCDMA(登録商標)(Wideband Code Division Multiple Access)システム、GPRS(General Packet Radio Service)、LTE(Long Term Evolution)システム、LTE-A(Advanced long term evolution)システム、UMTS(Universal Mobile Telecommunication System)新しい無線(New radio,NR)等に応用できる。
【0033】
また、本発明に係る実施例において、UE(User Equipment)は、MS(Mobile Station)、移動端末(Mobile Terminal)、MT(Mobile Telephone)、携帯(handset)及び携帯機器(portable equipment)を含むが、それに限られない。当該ユーザ設備は、RAN(Radio Access Network,RAN)を介して1つまたは複数のコアネットワークと通信することができる。例えば、ユーザ設備は、MT(Cellular phoneとも呼ばれる)、無線通信機能を有するコンピュータなどを含むこともできる。ユーザ設備は、携帯式、ポケット式、手持ち式、コンピュータに内蔵されるかまたは、車載の移動装置であることもできる。
【0034】
本発明に係る実施例において、基地局(例えば、接続点)は、AN(Access Network)で無線インターフェースにおいて、1つまたは複数のセクターを介して無線端末と通信する設備であることができる。基地局は、受信した無線フレームとIP組み分けを相互に転換して、無線端末とアクセスネットワークの他の部分間のルーターとすることができる。ここで、アクセスネットワークの他の部分は、IPネットワークを含むことができる。基地局は、無線インターフェースに対する属性管理を協調することができる。例えば、基地局は、GSMまたはCDMAの基地局(Base Transceiver Station,BTS)であってもよいし、WCDMA(登録商標)の基地局(NodeB)であってもよく、LTEの進化型基地局(NodeBまたはeNBまたはe-NodeB,evolutional Node B)、または5G NRにおける基地局(gNB)であってもよいが、本発明をそれに限定しない。
【0035】
本発明の実施形態は、リソース構成方法および装置、ならびにコンピュータ記憶媒体を提供して、残りの最小システム情報制御リソース集合および関連する同期情報ブロックが周波数分割多重モードで同じビームを占有する場合に、残りの最小システム情報制御リソース集合の構成がより柔軟になり、より多くのアプリケーションシナリオに適用できる。
【0036】
本発明の実施形態によって提供される技術的解決策では、RMSI CORESETおよび関連するSSブロックは、周波数分割多重モードを採用する。
図1を参照すると、周波数領域では、RMSI CORESETは、SSブロックの両側に対称的かつコンパクトに分散された2つの部分に等分される。時間領域では、RMSI CORESETおよび関連するSSブロックは同じ数のシンボルを占有する。ここで、RMSI CORESETおよび関連するSSブロックは、SSブロックに含まれるPBCHを通じてRMSI CORESETの構成情報が通知されるため、当該RMSI CORESETは、当該SSブロックに関連付けられる。
【0037】
いくつかの特別な設計は、いくつかのアプリケーションシナリオで必要とされる。たとえば、NR(New radio)テクノロジでは、SSブロックが帯域幅の中心位置にない場合があるため、上記の
図1に示される構成方法(SSブロックの両側を均一、対称、コンパクトに配置)では、問題が発生する場合がある。別の例では、隣接セルの干渉を回避するために、RMSI CORESETおよびSSブロックは交代に配置され、周波数領域で隣接するセル間でオーバーラップしない。
【0038】
システム帯域幅がSSブロックの帯域幅より大きい場合、RMSI CORESETおよびSSブロックは、
図2に示されるように、周波数分割多重化モードを採用することができる。
【0039】
単一ビームおよびマルチビームのシナリオに関係なく、RMSI CORESETおよび関連するSSブロックは、同じビームを介して送信される。端末は、SSブロックを監視しながら、対応するRMSI CORESETを監視する。特にシミュレートされたビームスキャンシナリオでは、RMSI CORESETおよび関連するSSブロックは、同じビームを介して送信されるため、RMSI CORESETを送信するために追加の時間領域シンボルリソースは必要ない。
【0040】
さらに、SSブロックサブキャリア間隔(subcarrier spacing,SCS)およびRMSI CORESET SCSは、同じであっても異なっていてもよい。SSブロック(SCS)およびRMSI CORESET SCS構成集合を表1に示し、
図2と3に示す:
【0041】
【0042】
図2から5では、「A」はRMSI CORESETによって占有される帯域幅である。物理リソースブロック(Physical Resource Block,PRB)は粒度である。「B」は、RMSI CORESETによって占有される連続時間領域シンボルの数である。「D」は、PRBが粒度である端末の最小キャリア帯域幅である。「a」は、SSブロックが占有する帯域幅である。「b」は、SSブロックによって占有される時間領域シンボルの数である。また、「c」は、SSブロックに対するRMSI CORESETの周波数領域オフセットのインデックスであり、PRBも粒度である場合がある。
【0043】
同じ中心キャリア周波数で、SSブロックバースト(burst)集合内のすべてのSSブロック内のNR-PBCHは、SSブロックインデックスを除いて同じ内容を運ぶ。したがって、RMSI CORESETおよびSSブロックがFDMまたはTDMを採用しているかどうかに関係なく、SSブロックバースト内のすべてのSSブロックに関連付けられたRMSI CORESETは同じ構成(たとえば、同じ占有帯域幅、周波数領域の位置、同じ中心キャリア波周波数での占有時間領域シンボルなど)を有する。
【0044】
したがって、任意選択で、RMSI CORESETおよびSSブロックがFDMモードまたはTDMモードを採用するかどうかに関係なく、同じ中心キャリア周波数で、1つのSSブロックバースト内の各SSブロックに関連するRMSI CORESETは、以下のような同じ構成パラメータを有する:
◎RMSI CORESETによって占有される帯域幅(
図2で「A」と表示)
◎RMSI CORESET 周波数領域位置
◎RMSI CORESETによって占有される連続または不連続の時間領域シンボルの数(
図2で「B」と表示)
【0045】
RMSI CORESETにより占有される各時間領域シンボル上に同じ占有帯域幅が存在すると仮定される、すなわち、「A」は、RMSI CORESETにより占有される各時間領域シンボル上に同じ値である。したがって、RMSI CORESETによって占有されるPRBの総数は、たとえば次の式を使用して計算できる。
【0046】
RMSI CORESETによって占有されるPRBの総数 = 各時間領域シンボルの占有帯域幅×占有される連続時間領域シンボルの数=「A」×「B」。
【0047】
さらに、FDMモードの場合、RMSI CORESETによって占有される連続時間領域シンボルの数は、例えば、「B」= 4のように、SSブロックと同じになるように構成されてもよい。帯域幅は十分に大きいため、RMSI CORESETによって占有される連続時間領域シンボルの数もSSブロックのとは異なる場合がある。さらに、周波数領域帯域幅の割り当て、定義、構成、およびRMSI CORESETによって占有される連続時間領域シンボルの数と比較して、必要なPRBの数に基づいて複数のパラメータ集合を定義する方が効果的である{占有される連続または非連続の数時間領域シンボル、占有帯域幅}。
【0048】
同時に、RMSIスケジューリングを運ぶNR-PDCCHの信頼できる送信が考慮される。NR-PDCCHのアグリゲーションレベル8をサポートするには、NR-PDCCHによって占有されるPRBの総数が少なくとも48 PRBである必要がある。したがって、たとえば、NR-PDCCHによって占有されるPRBの総数の候補集合は、{48,72,96} PRBである。
【0049】
RMSI CORESETおよび関連するSSブロックが周波数分割多重モードを採用する場合、RMSI CORESET構成情報は、少なくともパラメータ集合{占有帯域幅、占有された連続または不連続の時間領域シンボルの数}を含む。
【0050】
例えば、RMSI CORESETおよび関連するSSブロックが周波数分割多重化モードを採用する場合、RMSI CORESET構成情報は、以下の表2に示すように、パラメータ集合{占有帯域幅、占有される連続または不連続時間領域シンボルの数}を含むことができる。
【0051】
【0052】
NR-PBCHによって運ばれるRMSI CORESET構成情報のビット数を最小化するために、RMSI CORESETの時間領域位置は、関連するSSブロックに対する相対的なオフセット値であり得る。RMSI CORESET時間領域開始位置は、SSブロック開始シンボルと揃えられるか、または、RMSI CORESET時間領域終了位置は、SSブロック終了シンボルと揃えられる。このようにして、RMSI CORESETによって占有される連続時間領域シンボルの数がどのように構成されていても、RMSI CORESETの時間領域位置がSSブロックによって占有されるシンボル内にあることを保証できる。
【0053】
したがって、任意選択で、RMSI CORESETおよび関連するSSブロックが周波数分割多重化モードを採用する場合、RMSI CORESETの時間領域位置は、関連するSSブロックに対する相対オフセット値である。RMSI CORESET時間領域開始位置は、SSブロック開始シンボルと揃えられるか、または、RMSI CORESET時間領域終了位置は、SSブロック終了シンボルと揃えられる。
【0054】
以下の内容は、SSブロック(SCS)およびRMSI CORESET SCSのすべての構成集合は、RMSIのすべての{占有帯域幅、占有される連続または不連続時間領域シンボルの数}構成集合を含む、すべてのケースをサポートする。
【0055】
RMSI CORESETの周波数領域位置は、関連するSSブロックに対する周波数領域オフセット位置によって特定されるべきである。具体的には、達成する多くの方法がまだある。例えば、基準点は、それぞれ、RMSI CORESETによって占有される帯域幅およびSSブロックによって占有される帯域幅の中心位置、開始位置または終了位置であり得る。FDMモードでは、
図2に示すように、3種類の相対関係が考慮される。
【0056】
図2(a):RMSI CORESETおよび関連するSSブロックは、中心周波数領域の位置を共有する。
【0057】
図2(b):RMSI CORESETの周波数領域の位置は、関連するSSブロックの周波数領域の位置の下にある。
【0058】
図2(c):RMSI CORESETの周波数領域の位置は、関連するSSブロックの周波数領域の位置の上にある。
【0059】
したがって、任意選択で、RMSI CORESETおよび関連するSSブロックが周波数分割多重化モードを採用する場合、それらの間の周波数領域位置関係は、以下の関係のうちの1つであり得る。
【0060】
RMSI CORESETおよび関連するSSブロックは中心位置を共有する。つまり、RMSI CORESETの半分は関連するSSブロックの上にあり、もう半分は関連するSSブロックの下にあり、2つの半分はSSブロックの両側に対称的に配置されている。たとえば、
図2(a)では、SSB0(SSブロックの略)の2つの側のCS0(RMSI CORESETの略)は完全なCS0を構成し、これらの2つのCS0はSSB0の両側に対称的に分布している。つまり、これら2つのCS0の中心は、SSB0の中心と重合する(他の実施形態にも同じことが当てはまり、後で繰り返さない)。
【0061】
RMSI CORESET全体は、関連するSSブロックの下にある。たとえば、
図2(c)では、CS0は関連するSS0の下に配置されている(同じことが他の実施形態にも適用可能であり、後で繰り返されない)。
【0062】
RMSI CORESET全体は、関連するSSブロックの上にある。たとえば、
図2(b)では、CS0は関連するSS0の上に配置されている(同じことが他の実施形態にも適用可能であり、後で繰り返されない)。
【0063】
NR-PBCHによって運ばれるRMSI CORESET構成情報のビット数を最小化するため、およびより大きな最小端末帯域幅をサポートするために、
図2の周波数領域オフセットパラメータ「c」の粒度が1つのPRBではなく、複数のPRBになる場合がある。この粒度は、周波数帯域の最小端末帯域幅または最大キャリア周波数帯域幅に従って決定することもできる。さらに、端末固有のRRCシグナリングによって通知されるCORESETの周波数領域割り当て情報を考慮して、リソースブロックグループ(RBG)ビットマッピングモードが採用されている場合、各RBG = 6 RPBなので、周波数領域の粒度ここでのオフセットパラメータ「c」は、6つのPRBとして決定することもできる。
【0064】
したがって、任意選択で、RMSI CORESETおよび関連するSSブロックが周波数分割多重化モードを採用する場合、それらの周波数領域位置間の相対オフセットの粒度は、規格によって事前定義され得る。すなわち、cは所定値である。異なる値が異なる周波数帯域または周波数範囲に使用される場合がある。たとえば、端末の最小帯域幅が小さい場合、粒度は1 PRBになる。また、端末の最小帯域幅が大きい場合、粒度は複数のPRB、たとえば6つのPRBになる。一般に、周波数領域の位置表示は最大2ビットで通知される。さらに、1ビットの周波数領域オフセットパラメータのみを使用して、周波数領域の最小オフセット間隔と最大オフセット間隔を示すことができる。
【0065】
例えば、周波数領域位置指示が1ビット{0,1}によって示されるとき、表示が0である場合、オフセットは、c = 0として設定され得る。すなわち、周波数に間隔がない。
図6に示すように、RMSI CORESETと関連するSSブロック間、周波数領域での間隔がない。
図7に示すように、表示が1、つまりc = 1の場合、RMSI CORESETおよび関連するSSブロックは端末の最小帯域幅全体を占め、それらの間の周波数領域の間隔は最大になる。
【0066】
要約すると、
図8を参照すると、本出願の実施形態によって提供されるリソース構成方法は、以下のステップを備える。
【0067】
S101:残りの最小システム情報制御リソース集合および関連する同期情報ブロックが、周波数分割多重モードで同じビームを占有することを決定する。
【0068】
S102:残りの最小システム情報制御リソース集合および関連する同期情報ブロックの構成パラメータを決定する。各同期情報ブロックバースト集合内のすべての同期情報ブロックに関連する残りの最小システム情報制御リソース集合の構成パラメータは、同じである。
【0069】
本出願の実施形態によって提供される方法は、ネットワーク側で実行されても、端末側で実行されてもよく、特定の実行主体は限定されないことに留意されたい。
【0070】
この方法では、残りの最小システム情報制御リソース集合および関連する同期情報ブロックが、周波数分割多重モードで同じビームを占有することを決定し、残りの最小システム情報制御リソース集合および関連する同期情報ブロックの構成パラメータを決定し、各同期情報ブロックバースト集合内のすべての同期情報ブロックに関連する残りの最小システム情報制御リソース集合の構成パラメータは、同じである。それにより、残りの最小システム情報制御リソース集合および関連する同期情報ブロックが周波数分割多重モードで同じビームを占有する場合に、残りの最小システム情報制御リソース集合の構成がより柔軟になり、より多くのアプリケーションシナリオに適用できる。
【0071】
任意選択で、前記残りの最小システム情報制御リソース集合の構成パラメータは、以下の1つまたは組み合わせを含む:
◎残りの最小システム情報制御リソース集合によって占有された帯域幅
◎残りの最小システム情報制御リソース集合周波数領域位置
◎残りの最小システム情報制御リソース集合によって占有された連続または不連続の時間領域シンボルの数
◎前記残りの最小システム情報制御リソース集合の時間領域位置。
【0072】
任意選択で、前記残りの最小システム情報制御リソース集合の時間領域位置は、関連する同期情報ブロックに関する相対オフセット値である。
【0073】
任意選択で、前記残りの最小システム情報制御リソース集合の時間領域開始位置は、関連する同期情報ブロックの開始シンボルと揃えられるか、または、前記残りの最小システム情報制御リソース集合の時間領域終了位置は、関連する同期情報ブロックの終了シンボルと揃えられる。
【0074】
任意選択で、前記構成された残りの最小システム情報制御リソース集合および関連する同期情報ブロックの周波数領域位置は、次の関係のいずれかを満たす:
◎前記構成された残りの最小システム情報制御リソース集合および関連する同期情報ブロックによって共有される中心周波数領域位置であり、かつ前記構成された残りの最小システム情報制御リソース集合は2つの部分に分割され、関連する同期情報ブロック上下に対称的に分散される。
◎前記構成された残りの最小システム情報制御リソース集合全体の周波数領域位置は、関連する同期情報ブロックの周波数領域位置の下にある。
◎前記構成された残りの最小システム情報制御リソース集合全体の周波数領域位置は、関連する同期情報ブロックの周波数領域位置の上にある。
【0075】
任意選択で、前記残りの最小システム情報制御リソース集合によって占有された連続または不連続の時間領域シンボルの数は、1、2、3、4、6または8である。
【0076】
任意選択で、前記残りの最小システム情報制御リソース集合占有帯域幅によって占有される帯域幅は、以下の集合:{48, 72, 96}、{24, 36, 48}、{16, 24, 32}、{12, 18, 24}、{8, 12, 16}および{6, 9, 12}のうちのいずれか1つである。
【0077】
上記の実施形態の表2に示す内容は、残りの最小システム情報制御リソース集合によって占有された連続または不連続の時間領域シンボルの数と、残りの最小システム情報制御リソース集合占有帯域幅との組み合わせとしてのみ機能することに留意されたい。本願の実施形態は、表2に示される組み合わせに限定されない。実際の需要に従って、異なる残りの最小システム情報制御リソース集合によって占有された連続または不連続の時間領域シンボルの数は、異なる残りの最小システム情報制御リソース集合占有帯域幅に対応し得る。
【0078】
任意選択で、前記残りの最小システム情報制御リソース集合および関連する同期情報ブロックの周波数領域位置相対オフセット粒度は所定値である。
【0079】
任意選択で、前記相対オフセット粒度は、異なる周波数帯域または周波数範囲において異なる値を有する。
【0080】
任意選択で、前記所定値は、ゼロ以上の数値であり、すなわち、上記の実施形態におけるcの値は、0であってもよく、または実際の値に特に依存する0より大きい別の値であってもよい。
【0081】
図9を参照すると、本発明の実施形態によって提供されるリソース構成装置は、
プログラム命令を格納するように構成されたメモリ520と、
前記メモリに格納されているプログラム命令を呼び出し、得られたプログラムに従って、以下のプロセスを実行するように構成されたプロセッサ500と、プロセッサ500の制御下でデータを送受信するように構成される送受信機510とを備える。
【0082】
前記プロセッサ500は、残りの最小システム情報制御リソース集合および関連する同期情報ブロックが、周波数分割多重モードで同じビームを占有することを決定する。
【0083】
残りの最小システム情報制御リソース集合および関連する同期情報ブロックの構成パラメータを決定し、各同期情報ブロックバースト集合内のすべての同期情報ブロックに関連する残りの最小システム情報制御リソース集合の構成パラメータは、同じである。
【0084】
任意選択で、前記残りの最小システム情報制御リソース集合の構成パラメータは、以下の1つまたは組み合わせを含む:
◎残りの最小システム情報制御リソース集合によって占有された帯域幅
◎残りの最小システム情報制御リソース集合周波数領域位置
◎残りの最小システム情報制御リソース集合によって占有された連続または不連続の時間領域シンボルの数
◎前記残りの最小システム情報制御リソース集合の時間領域位置。
【0085】
任意選択で、前記残りの最小システム情報制御リソース集合の時間領域位置は、関連する同期情報ブロックに関する相対オフセット値である。
【0086】
任意選択で、前記残りの最小システム情報制御リソース集合の時間領域開始位置は、関連する同期情報ブロックの開始シンボルと揃えられるか、または、前記残りの最小システム情報制御リソース集合の時間領域終了位置は、関連する同期情報ブロックの終了シンボルと揃えられる。
【0087】
任意選択で、前記構成された残りの最小システム情報制御リソース集合および関連する同期情報ブロックの周波数領域位置は、次の関係のいずれかを満たす:
◎前記構成された残りの最小システム情報制御リソース集合および関連する同期情報ブロックによって共有される中心周波数領域位置であり、かつ前記構成された残りの最小システム情報制御リソース集合は2つの部分に分割され、関連する同期情報ブロック上下に対称的に分散される。
◎前記構成された残りの最小システム情報制御リソース集合全体の周波数領域位置は、関連する同期情報ブロックの周波数領域位置の下にある。
◎前記構成された残りの最小システム情報制御リソース集合全体の周波数領域位置は、関連する同期情報ブロックの周波数領域位置の上にある。
【0088】
任意選択で、前記残りの最小システム情報制御リソース集合によって占有された連続または不連続の時間領域シンボルの数は、1、2、3、4、6または8である。
【0089】
任意選択で、前記残りの最小システム情報制御リソース集合占有帯域幅によって占有される帯域幅は、以下の集合:{48, 72, 96}、{24, 36, 48}、{16, 24, 32}、{12, 18, 24}、{8, 12, 16}および{6, 9, 12}のうちのいずれか1つである。
【0090】
任意選択で、前記残りの最小システム情報制御リソース集合および関連する同期情報ブロックの周波数領域位置相対オフセット粒度は所定値である。
【0091】
任意選択で、前記相対オフセット粒度は、異なる周波数帯域または周波数範囲において異なる値を有する。
【0092】
任意選択で、前記所定値は、ゼロ以上の数値である。
【0093】
ここで、
図9において、バスアーキテクチャは、いずれ数の相互接続するバス及びブリッジを備える。具体的に、プロセッサ500が代表となる1つまたは複数のプロセッサ及びメモリ520が代表となるメモリの多様な回路により接続される。バスアーキテクチャは、外部設備、電圧レギュレーター及び電力管理回路等の他の回路を接続することもできる。これらは、当該分野の周知技術であるため、本発明において、詳細に説明しない。バスインターフェースはインターフェースを提供する。送受信機510は、複数の部品であることができ、即ち、送信機及び受信機を備え、伝送媒体を介して他の装置と通信するユニットを提供する。プロセッサ500は、バスアーキテクチャ及び通常の処理を管理し、メモリ520は、プロセッサ500が動作する際に利用するデータを記憶することができる。
【0094】
プロセッサ500は、中央処理装置(CPU)、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit,ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(Field-Programmable Gate Array,FPGA)または複合プログラマブルロジックデバイス(complex Programmable Logic Device,CPLD)とすることが出来る。
【0095】
なお、
図9に示す装置は、ネットワーク側の装置であってもよいし、端末側の装置であってもよい。実際の要求に応じて、
図9に示されていない他の装置をさらに追加および設定することができ、その詳細はここでは説明されない。
【0096】
図10を参照すると、本出願の実施形態によって提供される別のリソース構成装置は、
残りの最小システム情報制御リソース集合および関連する同期情報ブロックが、周波数分割多重モードで同じビームを占有することを決定するように構成された第1のユニット11と、
残りの最小システム情報制御リソース集合および関連する同期情報ブロックの構成パラメータを決定するように構成された第2のユニット12とを備える。
【0097】
各同期情報ブロックバースト集合内のすべての同期情報ブロックに関連する残りの最小システム情報制御リソース集合の構成パラメータは、同じである。
【0098】
第1のユニットは、メモリであり得、第2のユニットは、プロセッサであり得る。すなわち、本出願の実施形態によって提供される装置は、
図9に示される構造に限定されず、送受信機およびバスインターフェースなどのコンポーネントを含まなくてもよい。
【0099】
本願の実施形態は、上述のコンピューティング装置によって使用されるコンピュータプログラム命令を格納するように構成されたコンピュータ記憶媒体を提供し、コンピュータプログラム命令は、上述のリソース構成方法を実行するためのプログラムを含む。
【0100】
前記コンピュータ記憶媒体は、コンピュータにアクセス可能な任意の利用可能な媒体またはデータ記憶装置であり得る。磁気メモリ(例えば、フロッピーディスク、ハードディスク、磁気テープ、光磁気ディスク(MO)など)、光学メモリ(例えば、CD、DVD、BD、HVD等)、半導体メモリ(例えば、ROM、EPROM、EEPROM、不揮発性メモリ(NAND FLASH(登録商標))、ソリッドステートディスク(SSD))等を含むがこれらに限定されない。
【0101】
本願の実施形態によって提供される方法は、端末装置に適用することができ、ネットワーク装置にも適用することができる。
【0102】
ここで、端末装置は、ユーザ機器(User Equipment,略して「UE」)、移動局(Mobile Station,略して「MS」)、移動体端末(Mobile Terminal,略して「MT」)などと呼ぶこともできる。オプションとして、端末は、無線アクセスネットワーク(radio Access Network, RAN)を介して1つ以上のコアネットワークと通信する機能を持つことができる。例えば、端末は、携帯電話(または「セルラー」電話と呼ばれる)、または携帯機能を備えたコンピュータとすることができる。例えば、端末は、携帯型、ポケット型、ハンドヘルド型、コンピュータ組み込み型、または車両搭載型モバイル装置であってもよい。
【0103】
ネットワーク装置は、基地局(例えば、アクセスポイント)であり得、これは、エアインターフェース上の1つ以上のセクターを介して無線端末と通信するアクセスネットワーク内の装置を意味する。基地局は、受信されたエアフレームとIPパケット間の相互変換を実行するために使用され、無線端末と残りのアクセスネットワーク間のルーターとして使用される。基地局はさらに、エアインターフェースの属性管理を調整することができる。例えば、基地局は、GSMまたはCDMAにおける基地トランシーバ局(BTS)であり得るか、またはWCDMA(登録商標)におけるノードBであり得るか、またはLTEにおける進化型ノードB(ノードBまたはeNBまたはeノードB)であり得る。これは、本発明の実施形態では限定されない。
【0104】
要約すると、本願の実施形態では、RMSI CORESET構成情報のビットに対する制限を考慮して、RMSI CORESETは、可能な限りより柔軟に構成され、その結果、ネットワークを展開することが許可され得る。さまざまなシナリオの要件を満たすために、さまざまなシナリオをより柔軟に満足させることができる。
【0105】
本分野の技術者として、本発明の実施形態が、方法、システム或いはコンピュータプログラム製品を提供できるため、本発明は完全なハードウェア実施形態、完全なソフトウェア実施形態、またはソフトウェアとハードウェアの両方を結合した実施形態を採用できることがわかるはずである。さらに、本発明は、一つ或いは複数のコンピュータプログラム製品の形式を採用できる。当該製品はコンピュータ使用可能なプログラムコードを含むコンピュータ使用可能な記憶媒体(ディスク記憶装置、CD-ROM、光学記憶装置等を含むがそれとは限らない)において実施する。
【0106】
以上は本発明の実施形態の方法、装置(システム)、およびコンピュータプログラム製品のフロー図および/またはブロック図によって、本発明を記述した。理解すべきことは、コンピュータプログラム命令によって、フロー図および/またはブロック図における各フローおよび/またはブロックと、フロー図および/またはブロック図におけるフローおよび/またはブロックの結合を実現できる。プロセッサはこれらのコンピュータプログラム命令を、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、組込み式処理装置、或いは他のプログラム可能なデータ処理装置設備の処理装置器に提供でき、コンピュータ或いは他のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサは、これらのコンピュータプログラム命令を実行し、フロー図における一つ或いは複数のフローおよび/またはブロック図における一つ或いは複数のブロックに指定する機能を実現する。
【0107】
これらのコンピュータプログラム命令は、又、コンピュータ或いは他のプログラム可能なデータ処理装置を特定方式で動作させるコンピュータ読取記憶装置に記憶できる。これによって、命令を含む装置は当該コンピュータ読取記憶装置内の命令を実行でき、フロー図における一つ或いは複数のフローおよび/またはブロック図における一つ或いは複数のブロックに指定する機能を実現する。
【0108】
これらコンピュータプログラム命令はさらに、コンピュータ或いは他のプログラム可能なデータ処理装置設備に実装もできる。コンピュータプログラム命令が実装されたコンピュータ或いは他のプログラム可能設備は、一連の操作ステップを実行することによって、関連の処理を実現し、コンピュータ或いは他のプログラム可能な設備において実行される命令によって、フロー図における一つ或いは複数のフローおよび/またはブロック図における一つ或いは複数のブロックに指定する機能を実現する。
【0109】
上述した実施形態に記述された技術的な解決手段を改造し、或いはその中の一部の技術要素を置換することもできる。そのような、改造と置換は本発明の各実施形態の技術の範囲から逸脱するとは見なされない。
【0110】
無論、当業者によって、上述した実施形態に記述された技術的な解決手段を改造し、或いはその中の一部の技術要素を置換することもできる。そのような、改造と置換は本発明の各実施形態の技術の範囲から逸脱するとは見なされない。そのような改造と置換は、すべて本発明の請求の範囲に属する。
【符号の説明】
【0111】
11 第1のユニット
12 第2のユニット
500 プロセッサ
510 送受信機
520 メモリ