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特許7413266ストリーミングコンテンツリアルタイム共有方法およびシステム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-01-04
(45)【発行日】2024-01-15
(54)【発明の名称】ストリーミングコンテンツリアルタイム共有方法およびシステム
(51)【国際特許分類】
   H04N 21/242 20110101AFI20240105BHJP
   H04L 67/02 20220101ALI20240105BHJP
【FI】
H04N21/242
H04L67/02
【請求項の数】 14
(21)【出願番号】P 2020546315
(86)(22)【出願日】2018-03-07
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2021-08-19
(86)【国際出願番号】 KR2018002701
(87)【国際公開番号】W WO2019172469
(87)【国際公開日】2019-09-12
【審査請求日】2021-03-03
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】516014409
【氏名又は名称】ライン プラス コーポレーション
【氏名又は名称原語表記】LINE Plus Corporation
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【弁理士】
【氏名又は名称】宮崎 修
(72)【発明者】
【氏名】チョウ,ミンギョン
(72)【発明者】
【氏名】チェー,ジンウォン
(72)【発明者】
【氏名】ジョン,ジェホン
(72)【発明者】
【氏名】チョウ,ソンヨン
(72)【発明者】
【氏名】リュ,デウォン
【審査官】鈴木 順三
(56)【参考文献】
【文献】韓国登録特許第10-1467415(KR,B1)
【文献】韓国公開特許第10-2014-0019123(KR,A)
【文献】韓国公開特許第10-2014-0047232(KR,A)
【文献】特表2015-536056(JP,A)
【文献】大塚 雅博、水野 修,共同体験型コミュニケーションサービスにおけるコンテンツ同期配信方式,電子情報通信学会技術研究報告,Vol.112 No.464,日本,一般社団法人電子情報通信学会,2013年02月28日,pp. 305 - 310
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N 21/00 - 21/858
H04L 67/00 - 67/75
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピュータによって実施されるストリーミングコンテンツリアルタイム共有方法であって、
ストリーミングコンテンツを共有生成者端末に提供する段階、および
前記共有生成者端末から発生するリアルタイム共有要求または少なくとも1つの参加者端末から発生するリアルタイム参加要求に応答し、前記共有生成者端末に提供されているストリーミングコンテンツと同じストリーミングコンテンツを前記少なくとも1つの参加者端末にリアルタイムで提供する段階
を含み、
前記ストリーミングコンテンツと同じストリーミングコンテンツを前記少なくとも1つの参加者端末にリアルタイムで提供する段階は、
前記共有生成者端末に提供されているストリーミングコンテンツが含まれる前記共有生成者端末のプレイリストを前記少なくとも1つの参加者端末にリアルタイムで提供する段階をさらに含み、
前記共有生成者端末のプレイリストには、
前記共有生成者端末のコンテンツ選好情報および前記少なくとも1つの参加者端末のコンテンツ選好情報が表示され
前記共有生成者端末のコンテンツ選好情報は、
前記共有生成者端末が過去に再生したストリーミングコンテンツのヒストリー、過去にリアルタイム共有したストリーミングコンテンツのヒストリー、または過去にリアルタイム参加したストリーミングコンテンツのヒストリーに基づいて生成され、
前記少なくとも1つの参加者端末のコンテンツ選好情報は、
前記少なくとも1つの参加者端末が過去に再生したストリーミングコンテンツのヒストリー、過去にリアルタイム共有したストリーミングコンテンツのヒストリー、または過去にリアルタイム参加したストリーミングコンテンツのヒストリーに基づいて生成され、
前記共有生成者端末のコンテンツ選好情報および前記少なくとも1つの参加者端末のコンテンツ選好情報は、どのユーザがどの曲を選好しているかを、前記プレイリストから把握できるように表示される
ストリーミングコンテンツリアルタイム共有方法。
【請求項2】
前記ストリーミングコンテンツと同じストリーミングコンテンツを前記少なくとも1つの参加者端末にリアルタイムで提供する段階は、
前記少なくとも1つの参加者端末に提供されるストリーミングコンテンツが前記共有生成者端末に提供されているストリーミングコンテンツと同じタイミングで再生されるように制御すること
を特徴とする、請求項1に記載のストリーミングコンテンツリアルタイム共有方法。
【請求項3】
前記ストリーミングコンテンツと同じストリーミングコンテンツを前記少なくとも1つの参加者端末にリアルタイムで提供する段階は、
前記共有生成者端末に提供されているストリーミングコンテンツと前記少なくとも1つの参加者端末に提供されるストリーミングコンテンツに対して再生タイミングの同期化を実行する段階
を含む、請求項2に記載のストリーミングコンテンツリアルタイム共有方法。
【請求項4】
前記再生タイミングの同期化を実行する段階は、
前記共有生成者端末のネットワーク遅延情報と前記少なくとも1つの参加者端末のネットワーク遅延情報に基づき、前記共有生成者端末に提供されているストリーミングコンテンツと前記少なくとも1つの参加者端末に提供されるストリーミングコンテンツに対して前記再生タイミングの同期化を実行すること
を特徴とする、請求項3に記載のストリーミングコンテンツリアルタイム共有方法。
【請求項5】
前記少なくとも1つの参加者端末に提供されるストリーミングコンテンツに対する制御権限は、
前記少なくとも1つの参加者端末に付与される代りに前記共有生成者端末に付与されること
を特徴とする、請求項1に記載のストリーミングコンテンツリアルタイム共有方法。
【請求項6】
前記共有生成者端末のプレイリストを前記少なくとも1つの参加者端末にリアルタイムで提供する段階は、
前記共有生成者端末のコンテンツ選好情報または前記少なくとも1つの参加者端末のコンテンツ選好情報のうちの少なくとも1つに基づき、前記プレイリストに含まれてない少なくとも1つのストリーミングコンテンツを選択する段階
を含み、
前記選択された少なくとも1つのストリーミングコンテンツを前記共有生成者端末に推薦する段階、または
前記選択された少なくとも1つのストリーミングコンテンツを前記プレイリストに自動で追加する段階
のうちのいずれか1つの段階をさらに含む、
請求項1に記載のストリーミングコンテンツリアルタイム共有方法。
【請求項7】
前記ストリーミングコンテンツと同じストリーミングコンテンツを前記少なくとも1つの参加者端末にリアルタイムで提供する段階は、
前記少なくとも1つの参加者端末のユーザ情報を前記共有生成者端末と前記少なくとも1つの参加者端末に公開する段階
をさらに含む、請求項1に記載のストリーミングコンテンツリアルタイム共有方法。
【請求項8】
前記ストリーミングコンテンツを共有生成者端末に提供する段階は、
前記共有生成者端末から前記リアルタイム共有要求が発生する場合、前記ストリーミングコンテンツが提供される前記共有生成者端末のサービスプラットフォームと連携するSNS上に、前記共有生成者端末に提供されている前記ストリーミングコンテンツに関する情報を自動で掲載する段階
をさらに含む、請求項1に記載のストリーミングコンテンツリアルタイム共有方法。
【請求項9】
前記共有生成者端末から発生するリアルタイム共有要求は、
前記共有生成者端末の電話帳上の知人、前記共有生成者端末にインストールされたSNS上の知人、または前記ストリーミングコンテンツが提供されるサービスプラットフォーム上の知人を対象とし、
前記少なくとも1つの参加者端末から発生するリアルタイム参加要求は、
前記少なくとも1つの参加者端末の電話帳上の知人、前記少なくとも1つの参加者端末にインストールされたSNS上の知人、または前記ストリーミングコンテンツが提供されるサービスプラットフォーム上の知人を対象とする、
請求項に記載のストリーミングコンテンツリアルタイム共有方法。
【請求項10】
コンピュータシステムにストリーミングコンテンツリアルタイム共有方法を実行させるためのコンピュータプログラムであって、
前記ストリーミングコンテンツリアルタイム共有方法は、
ストリーミングコンテンツを共有生成者端末に提供する段階、および
前記共有生成者端末から発生するリアルタイム共有要求または少なくとも1つの参加者端末から発生するリアルタイム参加要求に応答し、前記共有生成者端末に提供されているストリーミングコンテンツと同じストリーミングコンテンツを前記少なくとも1つの参加者端末にリアルタイムで提供する段階
を含み、
前記ストリーミングコンテンツと同じストリーミングコンテンツを前記少なくとも1つの参加者端末にリアルタイムで提供する段階は、
前記共有生成者端末に提供されているストリーミングコンテンツが含まれる前記共有生成者端末のプレイリストを前記少なくとも1つの参加者端末にリアルタイムで提供する段階をさらに含み、
前記共有生成者端末のプレイリストには、
前記共有生成者端末のコンテンツ選好情報および前記少なくとも1つの参加者端末のコンテンツ選好情報が表示され
前記共有生成者端末のコンテンツ選好情報は、
前記共有生成者端末が過去に再生したストリーミングコンテンツのヒストリー、過去にリアルタイム共有したストリーミングコンテンツのヒストリー、または過去にリアルタイム参加したストリーミングコンテンツのヒストリーに基づいて生成され、
前記少なくとも1つの参加者端末のコンテンツ選好情報は、
前記少なくとも1つの参加者端末が過去に再生したストリーミングコンテンツのヒストリー、過去にリアルタイム共有したストリーミングコンテンツのヒストリー、または過去にリアルタイム参加したストリーミングコンテンツのヒストリーに基づいて生成され、
前記共有生成者端末のコンテンツ選好情報および前記少なくとも1つの参加者端末のコンテンツ選好情報は、どのユーザがどの曲を選好しているかを、前記プレイリストから把握できるように表示される
コンピュータプログラム。
【請求項11】
コンピュータによって実現されるストリーミングコンテンツリアルタイム共有システムであって、
コンピュータ読み取り可能な命令を実行するように実現される少なくとも1つのプロセッサ
を含み、
前記少なくとも1つのプロセッサは、
ストリーミングコンテンツを共有生成者端末に提供する第1提供部、および
前記共有生成者端末から発生するリアルタイム共有要求または少なくとも1つの参加者端末から発生するリアルタイム参加要求に応答し、前記共有生成者端末に提供されているストリーミングコンテンツと同じストリーミングコンテンツを前記少なくとも1つの参加者端末にリアルタイムで提供する第2提供部
を含み、
前記第2提供部は、
前記共有生成者端末に提供されているストリーミングコンテンツが含まれる前記共有生成者端末のプレイリストを前記少なくとも1つの参加者端末にリアルタイムで提供し、
前記共有生成者端末のプレイリストには、
前記共有生成者端末のコンテンツ選好情報および前記少なくとも1つの参加者端末のコンテンツ選好情報が表示され
前記共有生成者端末のコンテンツ選好情報は、
前記共有生成者端末が過去に再生したストリーミングコンテンツのヒストリー、過去にリアルタイム共有したストリーミングコンテンツのヒストリー、または過去にリアルタイム参加したストリーミングコンテンツのヒストリーに基づいて生成され、
前記少なくとも1つの参加者端末のコンテンツ選好情報は、
前記少なくとも1つの参加者端末が過去に再生したストリーミングコンテンツのヒストリー、過去にリアルタイム共有したストリーミングコンテンツのヒストリー、または過去にリアルタイム参加したストリーミングコンテンツのヒストリーに基づいて生成され、
前記共有生成者端末のコンテンツ選好情報および前記少なくとも1つの参加者端末のコンテンツ選好情報は、どのユーザがどの曲を選好しているかを、前記プレイリストから把握できるように表示される
ストリーミングコンテンツリアルタイム共有システム。
【請求項12】
前記少なくとも1つの参加者端末に提供されるストリーミングコンテンツが前記共有生成者端末に提供されているストリーミングコンテンツと同じタイミングで再生されるように制御する制御部
をさらに含む、請求項11に記載のストリーミングコンテンツリアルタイム共有システム。
【請求項13】
前記制御部は、
前記共有生成者端末に提供されているストリーミングコンテンツと前記少なくとも1つの参加者端末に提供されるストリーミングコンテンツに対して再生タイミングの同期化を実行する、
請求項12に記載のストリーミングコンテンツリアルタイム共有システム。
【請求項14】
前記第1提供部は、
前記共有生成者端末から前記リアルタイム共有要求が発生する場合、前記ストリーミングコンテンツが提供される前記共有生成者端末のサービスプラットフォームと連携するSNS上に、前記共有生成者端末に提供されている前記ストリーミングコンテンツに関する情報を自動で掲載する、
請求項11に記載のストリーミングコンテンツリアルタイム共有システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
以下の説明は、ユーザに提供されているストリーミングコンテンツを他のユーザにもリアルタイムで提供する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
近年に普遍化が進んでいるスマートフォンやタブレット、PDA(Personal Digital Assistants)、PMP(Portable Multimedia Player)などのような携帯端末のほとんどは、音楽や動画などのストリーミングコンテンツ再生機能を支援している。ユーザはこのようなストリーミングコンテンツを直接選んで再生することができ、思い通りの再生順にプレイリストを生成してストリーミングコンテンツを連続して鑑賞することができる。プレイリスト生成技術の一例として、特許文献1(登録日2008年2月27日)には、音源データ再生装置に格納された複数の音源データに対するユーザプレイリストを作成する技術が開示されている。
【0003】
しかし、このようなユーザのプレイリストは、どのようなストリーミングコンテンツが含まれているかに関する情報が他のユーザに提供されて共有されるだけで、プレイリストに含まれるストリーミングコンテンツ自体を他のユーザと共有することはできない。したがって、他のユーザとプレイリストを共有するためには、プレイリストに含まれているストリーミングコンテンツ情報に基づいてストリーミングコンテンツを直接検索しなければならず、プレイリストを生成してから再生を要求しなければならないという不便があった。
【0004】
これにより、このような不便を解消しながらも、プレイリストに含まれるストリーミングコンテンツをユーザ同士が共有できるようにする技術が求められている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】韓国登録特許第10-0810276号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
一実施形態は、ストリーミングコンテンツを直接検索して再生を要求しなければならない不便を解消し、プレイリストに含まれるストリーミングコンテンツ自体をユーザと他のユーザとの間で共有することができる技術を提案する。
【0007】
また、一実施形態は、プレイリストに含まれるストリーミングコンテンツ自体をユーザと他のユーザとの間で共有するにあたり、ユーザに提供されているストリーミングコンテンツを他のユーザにもリアルタイムで提供するストリーミングコンテンツリアルタイム共有方法およびシステム、コンピュータに結合されてストリーミングコンテンツリアルタイム共有方法をコンピュータに実行させるためにコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されたコンピュータプログラムとその記録媒体を提案する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
一実施形態によると、コンピュータによって実施されるストリーミングコンテンツリアルタイム共有方法は、ストリーミングコンテンツを共有生成者端末に提供する段階、および前記共有生成者端末から発生するリアルタイム共有要求または少なくとも1つの参加者端末から発生するリアルタイム参加要求に応答し、前記共有生成者端末に提供されているストリーミングコンテンツと同じストリーミングコンテンツを前記少なくとも1つの参加者端末にリアルタイムで提供する段階を含む。
【0009】
一側面によると、前記ストリーミングコンテンツと同じストリーミングコンテンツを前記少なくとも1つの参加者端末にリアルタイムで提供する段階は、前記少なくとも1つの参加者端末に提供されるストリーミングコンテンツが前記共有生成者端末に提供されているストリーミングコンテンツと同じタイミングで再生されるように制御することを特徴としてよい。
【0010】
他の側面によると、前記ストリーミングコンテンツと同じストリーミングコンテンツを前記少なくとも1つの参加者端末にリアルタイムで提供する段階は、前記共有生成者端末に提供されているストリーミングコンテンツと前記少なくとも1つの参加者端末に提供されるストリーミングコンテンツに対して再生タイミングの同期化を実行する段階を含んでよい。
【0011】
また他の側面によると、前記再生タイミングの同期化を実行する段階は、前記共有生成者端末のネットワーク遅延情報と前記少なくとも1つの参加者端末のネットワーク遅延情報に基づき、前記共有生成者端末に提供されているストリーミングコンテンツと前記少なくとも1つの参加者端末に提供されるストリーミングコンテンツに対して前記再生タイミングの同期化を実行することを特徴としてよい。
【0012】
また他の側面によると、前記少なくとも1つの参加者端末に提供されるストリーミングコンテンツに対する制御権限は、前記少なくとも1つの参加者端末に付与される代わりに前記共有生成者端末に付与されることを特徴としてよい。
【0013】
また他の側面によると、前記ストリーミングコンテンツと同じストリーミングコンテンツを前記少なくとも1つの参加者端末にリアルタイムで提供する段階は、前記共有生成者端末に提供されているストリーミングコンテンツが含まれる前記共有生成者端末のプレイリストを前記少なくとも1つの参加者端末にリアルタイムで提供する段階をさらに含んでよい。
【0014】
また他の側面によると、前記共有生成者端末のプレイリストには、前記共有生成者端末のコンテンツ選好情報および前記少なくとも1つの参加者端末のコンテンツ選好情報が表示されてよい。
【0015】
また他の側面によると、前記共有生成者端末のプレイリストを前記少なくとも1つの参加者端末にリアルタイムで提供する段階は、前記共有生成者端末のコンテンツ選好情報または前記少なくとも1つの参加者端末のコンテンツ選好情報のうちの少なくとも1つに基づき、前記プレイリストに含まれていない少なくとも1つのストリーミングコンテンツを選択する段階を含み、前記選択された少なくとも1つのストリーミングコンテンツを前記共有生成者端末に推薦する段階、または前記選択された少なくとも1つのストリーミングコンテンツを前記プレイリストに自動で追加する段階のうちのいずれか1つの段階をさらに含んでよい。
【0016】
また他の側面によると、前記共有生成者端末のコンテンツ選好情報は、前記共有生成者端末が過去に再生したストリーミングコンテンツのヒストリー、過去にリアルタイム共有したストリーミングコンテンツのヒストリー、または過去にリアルタイム参加したストリーミングコンテンツのヒストリーに基づいて生成され、前記少なくとも1つの参加者端末のコンテンツ選好情報は、前記少なくとも1つの参加者端末が過去に再生したストリーミングコンテンツのヒストリー、過去にリアルタイム共有したストリーミングコンテンツのヒストリー、または過去にリアルタイム参加したストリーミングコンテンツのヒストリーに基づいて生成されてよい。
【0017】
また他の側面によると、前記ストリーミングコンテンツを前記少なくとも1つの参加者端末にリアルタイムで提供する段階は、前記少なくとも1つの参加者端末のユーザ情報を、前記共有生成者端末と前記少なくとも1つの参加者端末に公開する段階をさらに含んでよい。
【0018】
また他の側面によると、前記ストリーミングコンテンツを共有生成者端末に提供する段階は、前記共有生成者端末から前記リアルタイム共有要求が発生する場合、前記ストリーミングコンテンツが提供される前記共有生成者端末のサービスプラットフォームと連携するSNS上に、前記共有生成者端末に提供されている前記ストリーミングコンテンツに関する情報を自動で掲載する段階をさらに含んでよい。
【0019】
さらに他の側面によると、前記共有生成者端末から発生するリアルタイム共有要求は、前記共有生成者端末の電話帳上の知人、前記共有生成者端末にインストールされたSNS上の知人、または前記ストリーミングコンテンツが提供されるサービスプラットフォーム上の知人を対象とし、前記少なくとも1つの参加者端末から発生するリアルタイム参加要求は、前記少なくとも1つの参加者端末の電話帳上の知人、前記少なくとも1つの参加者端末にインストールされたSNS上の知人、または前記ストリーミングコンテンツが提供されるサービスプラットフォーム上の知人を対象としてよい。
【0020】
一実施形態によると、コンピュータシステムにストリーミングコンテンツリアルタイム共有方法を実行させるためのコンピュータプログラムであって、前記ストリーミングコンテンツリアルタイム共有方法は、ストリーミングコンテンツを共有生成者端末に提供する段階、および前記共有生成者端末から発生するリアルタイム共有要求または少なくとも1つの参加者端末から発生されるリアルタイム参加要求に応答し、前記共有生成者端末に提供されているストリーミングコンテンツと同じストリーミングコンテンツを前記少なくとも1つの参加者端末にリアルタイムで提供する段階を含む。
【0021】
一実施形態によると、コンピュータが実現するストリーミングコンテンツリアルタイム共有システムは、コンピュータ読み取り可能な命令を実行するように実現される少なくとも1つのプロセッサを含み、前記少なくとも1つのプロセッサは、ストリーミングコンテンツを共有生成者端末に提供する第1提供部、および前記共有生成者端末から発生するリアルタイム共有要求または少なくとも1つの参加者端末から発生するリアルタイム参加要求に応答し、前記共有生成者端末に提供されているストリーミングコンテンツと同じストリーミングコンテンツを前記少なくとも1つの参加者端末にリアルタイムで提供する第2提供部を含む。
【0022】
一側面によると、前記ストリーミングコンテンツリアルタイム共有システムは、前記少なくとも1つの参加者端末に提供されるストリーミングコンテンツが前記共有生成者端末に提供されているストリーミングコンテンツと同じタイミングで再生されるように制御する制御部をさらに含んでよい。
【0023】
他の側面によると、前記制御部は、前記共有生成者端末に提供されているストリーミングコンテンツと前記少なくとも1つの参加者端末に提供されるストリーミングコンテンツに対して再生タイミングの同期化を実行してよい。
【0024】
また他の側面によると、前記第2提供部は、前記共有生成者端末に提供されているストリーミングコンテンツが含まれる前記共有生成者端末のプレイリストを前記少なくとも1つの参加者端末にリアルタイムで提供してよい。
【0025】
さらに他の側面によると、前記第1提供部は、前記共有生成者端末から前記リアルタイム共有要求が発生する場合、前記ストリーミングコンテンツが提供される前記共有生成者端末のサービスプラットフォームと連携するSNS上に、前記共有生成者端末に提供されている前記ストリーミングコンテンツに関する情報を自動で掲載してよい。
【発明の効果】
【0026】
一実施形態は、プレイリストに含まれるストリーミングコンテンツ自体をユーザと他のユーザとの間で共有する技術を提案することにより、ストリーミングコンテンツを直接検索して再生を要求しなければならない不便を解消することができる。
【0027】
また、一実施形態は、プレイリストに含まれるストリーミングコンテンツ自体をユーザと他のユーザとの間で共有するにあたり、ユーザに提供されているストリーミングコンテンツを他のユーザにもリアルタイムで提供するストリーミングコンテンツリアルタイム共有方法およびシステム、コンピュータプログラムとその記録媒体を提案することができる。
【図面の簡単な説明】
【0028】
図1】一実施形態における、ネットワーク環境の例を示した図である。
図2】一実施形態における、電子機器およびサーバの内部構成を説明するためのブロック図である。
図3】一実施形態における、サーバのプロセッサが含むことのできる構成要素の例を示したブロック図である。
図4】一実施形態における、サーバが実行することのできるストリーミングコンテンツリアルタイム共有方法を示したフローチャートである。
図5】一実施形態における、ストリーミングコンテンツが共有生成者端末に提供される過程の共有生成者端末のサービス画面を示した図である。
図6】一実施形態における、ストリーミングコンテンツをリアルタイムで共有しようとする少なくとも1つの参加者を選択する過程を説明するための共有生成者端末のサービス画面を示した図である。
図7】一実施形態における、ストリーミングコンテンツが提供される共有生成者端末のサービスプラットフォームと連携するSNSのサービス画面を示した図である。
図8】一実施形態における、ストリーミングコンテンツが少なくとも1つの参加者端末に提供される過程の少なくとも1つの参加者端末のサービス画面を示した図である。
図9】一実施形態における、共有生成者端末に提供されているストリーミングコンテンツと、少なくとも1つの参加者端末に提供されるストリーミングコンテンツに対して実行される再生タイミングの同期化を説明するための図である。
図10】一実施形態における、プレイリストが共有生成者端末に提供される過程の共有生成者端末のサービス画面を示した図である。
図11】一実施形態における、プレイリストが少なくとも1つの参加者端末に提供される過程の少なくとも1つの参加者端末のサービス画面を示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0029】
以下、本発明の実施形態について、添付の図面を参照しながら詳細に説明する。
【0030】
しかし、発明が実施形態によって制限されたり限定されたりしてはならない。また、各図面に提示された同じ参照符号は、同じ部材を示す。
【0031】
また、本明細書で使用される用語(Terminology)は、本発明の好ましい実施形態を適切に表現するために使用された用語であるが、これは、視聴者や運用者の意図、または本発明が属する分野の慣例などによって異なる場合がある。したがって、本用語に対する定義は、本明細書の全般にわたる内容に基づいて下されなければならない。例えば、本明細書に記載された単数形は、文章内で特別な言及がない限り複数形も含む。また、本明細書で使用される「含む(comprises)」および/または「含んでいる(comprising)」は、言及された構成要素、段階、動作、および/または素子が1つ以上の他の構成要素、段階、動作、および/または素子の存在または追加を排除しない。
【0032】
また、本発明の多様な実施例は互いに異なるが、相互排他的である必要はないことが理解されなければならない。例えば、ここに記載されている特定の形状、構造、および特性は、一実施形態と関連して、本発明の技術的思想および範囲を逸脱しない範囲内で他の実施例として実現されてよい。また、提示されたそれぞれの実施形態の範囲で個別の構成要素の位置、配置、または構成は、本発明の技術的思想および範囲を逸脱しない範囲内で変更されてもよいことが理解されなければならない。
【0033】
本発明で説明される実施形態は、ストリーミングコンテンツ自体をユーザと他のユーザとの間で共有する技術に関し、ユーザに提供されているストリーミングコンテンツを他のユーザにもリアルタイムで提供することにより、ユーザが聞いているストリーミングコンテンツを他のユーザが聞くために直接検索して再生を要求しなければならない不便を解消できるという長所を達成する。以下、ストリーミングコンテンツは、ストリーミングサービス(streaming service)の形態で提供されるオーディオコンテンツを例示して説明するが、これに制限あるいは限定されてはならず、ビデオコンテンツであってもよい。
【0034】
図1は、一実施形態に係る、ネットワーク環境の例を示した図である。図1のネットワーク環境は、複数の電子機器110、120、130、140、複数のサーバ150、160、およびネットワーク170を含む例を示している。このような図1は、発明の説明のための一例に過ぎず、電子機器の数やサーバの数が図1のように限定されることはない。
【0035】
複数の電子機器110、120、130、140は、コンピュータ装置によって実現される固定端末や移動端末であってよい。したがって、以下では、電子機器は端末を意味する。複数の電子機器110、120、130、140の例としては、スマートフォン、携帯電話、タブレット、ナビゲーション、PC(personal computer)、ノート型PC、デジタル放送用端末、PDA(Personal Digital Assistant)、PMP(Portable Multimedia Player)などがある。一例として、電子機器110は、無線または有線通信方式を利用し、ネットワーク170を介して他の電子機器120、130、140および/またはサーバ150、160と通信してよい。
【0036】
通信方式が限定されることはなく、ネットワーク170が含むことのできる通信網(一例として、移動通信網、有線インターネット、無線インターネット、放送網)を利用する通信方式だけではなく、機器間の近距離無線通信が含まれてよい。例えば、ネットワーク170は、PAN(personal area network)、LAN(local area network)、CAN(campus area network)、MAN(metropolitan area network)、WAN(wide area network)、BBN(broadband network)、インターネットなどのネットワークのうちの1つ以上の任意のネットワークを含んでよい。さらに、ネットワーク170は、バスネットワーク、スターネットワーク、リングネットワーク、メッシュネットワーク、スター-バスネットワーク、ツリーまたは階層的ネットワークなどを含むネットワークトポロジのうちの任意の1つ以上を含んでもよいが、これらに限定されることはない。
【0037】
サーバ150、160それぞれは、複数の電子機器110、120、130、140とネットワーク170を介して通信して命令、コード、ファイル、コンテンツ、サービスなどを提供する1つ以上のコンピュータ装置によって実現されてよい。
【0038】
一例として、サーバ160は、ネットワーク170を介して接続した第1電子機器110にアプリケーションのインストールのためのファイルを提供してよい。この場合、第1電子機器110は、サーバ160から提供されたファイルを利用してアプリケーションをインストールしてよい。また、第1電子機器110が含むオペレーティングシステム(OS)や、少なくとも1つのプログラム(一例として、ブラウザや前記インストールされたアプリケーション)の制御に従ってサーバ150に接続し、サーバ150が提供するサービスやコンテンツの提供を受けてもよい。例えば、第1電子機器110がアプリケーションの制御に従ってネットワーク170を介してサービス要請メッセージをサーバ150に送信すると、サーバ150はサービス要請メッセージに対応するコードを第1電子機器110に送信してよく、第1電子機器110は、アプリケーションの制御に従ってコードによる画面を構成して表示することにより、ユーザにコンテンツを提供してよい。
【0039】
図2は、一実施形態における、電子機器およびサーバの内部構成を説明するためのブロック図である。図2では、電子機器に対する例として第1電子機器110の内部構成を説明し、サーバに対する例としてサーバ150の内部構成を説明する。他の電子機器120、130、140やサーバ160も、同一または類似の内部構成を有してよい。
【0040】
電子機器110およびサーバ150は、メモリ211、221、プロセッサ212、222、通信モジュール213、223、および入力/出力インタフェース214、224を含んでよい。メモリ211、221は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、RAM(random access memory)、ROM(read only memory)、ディスクドライブのような永続的大容量記録装置を含んでよい。また、メモリ211、221には、オペレーティングシステムと、少なくとも1つのプログラムコード(一例として、第1電子機器110においてインストールされて実行されるアプリケーションなどのためのコード)が記録されてよい。このようなソフトウェア構成要素は、メモリ211、221とは別のコンピュータ読み取り可能な記録媒体からロードされてよい。このような別のコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、フロッピー(登録商標)ドライブ、ディスク、テープ、DVD/CD-ROMドライブ、メモリカードなどのコンピュータ読み取り可能な記録媒体を含んでよい。他の実施形態において、ソフトウェア構成要素は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体ではない通信モジュール213、223を通じてメモリ211、221にロードされてもよい。例えば、少なくとも1つのプログラムは、開発者またはアプリケーションのインストールファイルを配布するファイル配布システム(一例として、上述したサーバ160)がネットワーク170を介して提供するファイルによってインストールされるプログラム(一例として、上述したアプリケーション)に基づいてメモリ211、221にロードされてよい。
【0041】
プロセッサ212、222は、基本的な算術、ロジック、および入出力演算を実行することにより、コンピュータプログラムの命令を処理するように構成されてよい。命令は、メモリ211、221または通信モジュール213、223によって、プロセッサ212、222に提供されてよい。例えば、プロセッサ212、222は、メモリ211、221のような記録装置に記録されたプログラムコードにしたがって受信される命令を実行するように構成されてよい。
【0042】
通信モジュール213、223は、ネットワーク170を介して第1電子機器110とサーバ150とが互いに通信するための機能を提供してもよいし、他の電子機器(一例として、第2電子機器120)または他のサーバ(一例として、サーバ160)と通信するための機能を提供してもよい。一例として、第1電子機器110のプロセッサ212がメモリ211のような記録装置に記録されたプログラムコードに従って生成した要求(一例として、検索要求)が、通信モジュール213の制御に従ってネットワーク170を介してサーバ150に伝達されてよい。これとは逆に、サーバ150のプロセッサ222の制御に従って提供される制御信号や命令、コンテンツ、ファイルなどが、通信モジュール223とネットワーク170を経て第1電子機器110の通信モジュール213を通じて第1電子機器110に受信されてよい。例えば、通信モジュール213を通じて受信されたサーバ150の制御信号や命令などはプロセッサ212やメモリ211に伝達されてよく、コンテンツやファイルなどは、第1電子機器110がさらに含むことのできる記録媒体に記録されてよい。
【0043】
入力/出力インタフェース214は、入力/出力装置215とのインタフェースのための手段であってよい。例えば、入力装置は、キーボードまたはマウスなどの装置を、出力装置は、アプリケーションの通信セッションを表示するためのディスプレイのような装置を含んでよい。他の例として、入力/出力インタフェース214は、タッチスクリーンのように入力と出力のための機能が1つに統合された装置とのインタフェースのための手段であってもよい。より具体的な例として、第1電子機器110のプロセッサ212がメモリ211にロードされたコンピュータプログラムの命令を処理するにあたり、サーバ150や第2電子機器120が提供するデータを利用して構成されるサービス画面やコンテンツが、入力/出力インタフェース214を通じてディスプレイに表示されてよい。入力/出力インタフェース224も同様に、サーバ150のプロセッサ222がメモリ221にロードされたコンピュータプログラムの命令を処理するにあたり、サーバ150が提供するデータを利用して構成される情報を出力してよい。
【0044】
また、他の実施形態において、第1電子機器110およびサーバ150は、図2の構成要素よりも多くの構成要素を含んでもよい。しかし、大部分の従来技術的構成要素を明確に図に示す必要はない。例えば、第1電子機器110は、上述した入力/出力装置215のうちの少なくとも一部を含むように実現されてもよいし、トランシーバ、GPS(Global Positioning System)モジュール、カメラ、各種センサ、データベースなどのような他の構成要素をさらに含んでもよい。より具体的な例として、第1電子機器110がスマートフォンである場合、一般的にスマートフォンが含んでいる加速度センサやジャイロセンサ、カメラ、物理的な各種ボタン、タッチパネルを利用したボタン、入力/出力ポート、振動のための振動器などのような多様な構成要素が、第1電子機器110にさらに含まれるように実現されてよいことが理解できるであろう。
【0045】
以下では、ユーザに提供されているストリーミングコンテンツを他のユーザにもリアルタイムで提供するストリーミングコンテンツリアルタイム共有方法およびシステムの具体的な実施形態について説明する。
【0046】
図3は、一実施形態における、サーバのプロセッサが含むことのできる構成要素の例を示したブロック図であり、図4は、一実施形態における、サーバが実行することのできるストリーミングコンテンツリアルタイム共有方法を示したフローチャートである。また、図5は、一実施形態における、ストリーミングコンテンツが共有生成者端末に提供される過程の共有生成者端末のサービス画面を示した図であり、図6は、一実施形態における、ストリーミングコンテンツをリアルタイムで共有しようとする少なくとも1人の参加者を選択する過程を説明するための共有生成者端末のサービス画面を示した図であり、図7は、一実施形態における、ストリーミングコンテンツが提供される共有生成者端末のサービスプラットフォームと連携するSNSのサービス画面を示した図である。図8は、一実施形態における、ストリーミングコンテンツが少なくとも1つの参加者端末に提供される過程の少なくとも1つの参加者端末のサービス画面を示した図であり、図9は、一実施形態における、共有生成者端末に提供されているストリーミングコンテンツと前記少なくとも1つの参加者端末に提供されるストリーミングコンテンツに対して実行される再生タイミングの同期化を説明するための図であり、図10は、一実施形態における、プレイリストが共有生成者端末に提供される過程の共有生成者端末のサービス画面を示した図であり、図11は、一実施形態における、プレイリストが少なくとも1つの参加者端末に提供される過程の少なくとも1つの参加者端末のサービス画面を示した図である。
【0047】
図3図11を参照すると、一実施形態に係るサーバ150には、コンピュータによって実現されるストリーミングコンテンツリアルタイム共有システムが構成されてよい。サーバ150は、クライアント(client)である複数の電子機器110、120、130、140を対象にストリーミングコンテンツリアルタイム共有サービスを提供するものであり、電子機器110、120、130、140上にインストールされた専用アプリケーションやサーバ150と関連するウェブ/モバイルサイトへの接続によるサービス要求に応答し、ストリーミングコンテンツ自体を電子機器110、120、130、140との間で共有するストリーミングコンテンツリアルタイム共有方法を実行するものである。
【0048】
さらに詳しく説明すると、サーバ150は、ユーザの電子機器(例えば、第1電子機器110)にストリーミングコンテンツを提供し、ユーザの電子機器110に提供されているストリーミングコンテンツを他のユーザの電子機器(例えば、第2電子機器120)にもリアルタイムで提供することにより、ユーザの電子機器110と他のユーザの電子機器120との間でストリーミングコンテンツ自体を共有することができる。
【0049】
以下、複数の電子機器110、120、130、140は複数の端末110、120、130、140と記載し、ストリーミングコンテンツが提供されているユーザの端末は共有生成者端末と記載し、ストリーミングコンテンツがリアルタイムで共有される、サービスの対象である他のユーザの端末(共有生成者端末に提供されているストリーミングコンテンツと同じストリーミングコンテンツがリアルタイムで提供される端末)は参加者端末と記載する。
【0050】
サーバ150が図4に係るストリーミングコンテンツリアルタイム共有方法を実行するように、サーバ150のプロセッサ222は、構成要素として、図3に示すように、第1提供部310、第2提供部320、および制御部330を含んでよい。実施形態によって、プロセッサ222の構成要素は、選択的にプロセッサ222に含まれても除外されてもよい。また、実施形態によって、プロセッサ222の構成要素は、プロセッサ222の機能の表現のために分離されても併合されてもよい。例えば、プロセッサ222の構成要素のうちの少なくとも一部は、ユーザの端末に含まれるプロセッサによって実現されてよい。
【0051】
このようなプロセッサ222およびプロセッサ222の構成要素は、図4のストリーミングコンテンツリアルタイム共有方法が含む段階410~段階420を実行するようにサーバ150を制御してよい。例えば、プロセッサ222およびプロセッサ222の構成要素は、メモリ221が含むオペレーティングシステムのコードと少なくとも1つのプログラムのコードとによる命令(instruction)を実行するように実現されてよい。
【0052】
ここで、プロセッサ222の構成要素は、サーバ150に記録されたプログラムコードが提供する命令に従ってプロセッサ222によって実行される、プロセッサ222の互いに異なる機能(different functions)の表現であってよい。例えば、サーバ150がストリーミングコンテンツを共有生成者端末に提供するように上述した命令に従ってサーバ150を制御するプロセッサ222の機能的表現として、第1提供部310が利用されてよい。
【0053】
プロセッサ222は、段階410の前に、サーバ150の制御と関連する命令がロードされたメモリ221から必要な命令を読み取ってよい(図示せず)。この場合、読み取られた命令は、以下で説明する段階410~段階420をプロセッサ222が実行するように制御するための命令を含んでよい。
【0054】
段階410において、第1提供部310は、ストリーミングコンテンツを共有生成者端末に提供してよい。例えば、共有生成者端末のユーザがストリーミングコンテンツを鑑賞するためにストリーミングコンテンツ再生要求を発生すれば、第1提供部310は、共有生成者端末から受信されるストリーミングコンテンツ再生要求に応答してストリーミングコンテンツを共有生成者端末に提供してよい。以下、ストリーミングコンテンツが共有生成者端末(または参加者端末)に提供されるということは、ストリーミングコンテンツが共有生成者端末(または参加者端末)にストリーミングされて共有生成者端末(または参加者端末)のユーザが鑑賞できるように再生されることを意味する。
【0055】
このように、第1提供部310がストリーミングコンテンツを共有生成者端末に提供するようになれば、図5に示すように、共有生成者端末のサービス画面500には、現在提供されているストリーミングコンテンツに関する情報が表示されてよい。例えば、サービス画面500の一側にはストリーミングコンテンツの映像510が表示されて、他の一側にはストリーミングコンテンツの総再生時間、現在の再生時点、ストリーミングコンテンツの名称、アーティストなどの情報520が表示されてよい。
【0056】
このとき、共有生成者端末のサービス画面500には、ストリーミングコンテンツの再生動作を制御するための制御ボタン521が表示されてよい。制御ボタン521は、共有生成者端末のユーザがストリーミングコンテンツの再生に関する制御を行えるように支援するためのものであって、第1提供部310はこのような制御ボタン521を共有生成者端末のサービス画面500にアクティブ化の状態で表示することにより、ストリーミングコンテンツに対する制御権限を共有生成者端末に付与してよい。以下、制御ボタン521がアクティブ化の状態で表示されるということは、ユーザが制御ボタン521に対する入力を発生させることができる状態で制御ボタン521が表示されることを意味する。この反面、制御ボタン521が非アクティブ化の状態で表示されるということは、ユーザが制御ボタン521に対する入力を発生させることができない状態で制御ボタン521が表示されることを意味する。
【0057】
特に、共有生成者端末のサービス画面500には、リアルタイム共有要求を発生させるための共有ボタン522が表示されてよい。共有ボタン522は、共有生成者端末に提供されているストリーミングコンテンツを他の端末(例えば、参加者端末)にリアルタイムで共有させる共有要求を発生させるためのものであって、第1提供部310は、共有ボタン522でユーザの入力が発生する場合にリアルタイム共有要求を発生させて、以下で説明する第2提供部320の動作が実行されるようにしてよい。
【0058】
さらに詳しく説明すると、共有ボタン522でユーザ入力が発生すると、第1提供部310は、図6に示すように、リアルタイム共有の対象となる知人を選択するためのウィンドウ610を共有生成者端末のサービス画面600上に表示してよい。このようなウィンドウ610には、共有生成者端末の電話帳上の知人、共有生成者端末にインストールされたSNS上の知人、またはストリーミングコンテンツが提供されるサービスプラットフォーム上の知人のリストが出力され、ユーザの選択入力によってリアルタイム共有の対象となる少なくともいずれか1人の知人を選択してよい。以下、リアルタイム共有の対象となる少なくともいずれか1人の知人を選択するということは、共有生成者端末に提供されているストリーミングコンテンツ自体をリアルタイムで共有させる対象となる少なくともいずれか1つの参加者端末を選択することを意味する。
【0059】
ここで、共有生成者端末に提供されているストリーミングコンテンツのリアルタイム共有は、共有生成者端末から発生するリアルタイム共有要求の他にも、少なくとも1つの参加者端末から発生するリアルタイム参加要求に応答して実行されてよい。例えば、少なくとも1つの参加者端末から発生するリアルタイム参加要求は、少なくとも1つの参加者端末上のサービスプラットフォーム(ストリーミングコンテンツが再生されるサービスプラットフォーム)で少なくとも1人の参加者端末のユーザによって入力されてよい。このような場合、リアルタイム参加要求は、リアルタイム共有要求と同様に、少なくとも1つの参加者端末上サービスプラットフォームに出力される知人(少なくとも1つの参加者端末の電話帳上の知人、SNS上の知人、またはサービスプラットフォーム上の知人)のリストから、共有しようとするストリーミングコンテンツを再生しているいずれか1つの共有生成者が選択されることに応答して発生してよい。
【0060】
また、少なくとも1つの参加者端末のリアルタイム参加要求は、共有生成者端末のSNS上に掲載されたタイムラインポスト(共有生成者端末に提供されているストリーミングコンテンツに関する情報を示すポスト)に対する少なくとも1つの参加者端末のユーザ入力によって発生してよい。以下、共有生成者端末のSNSは、ストリーミングコンテンツが提供されて再生される共有生成者端末のサービスプラットフォームと連携するSNSを意味するが、これに制限あるいは限定されてはならず、ストリーミングコンテンツが提供されるサービスプラットフォームとは関係のない別のSNSであってもよい。
【0061】
例えば、第1提供部310は、ストリーミングコンテンツを共有生成者端末に提供している最中に、図5に示すように、共有ボタン522によって共有生成者端末からリアルタイム共有要求が発生する場合、図7に示すように、共有生成者端末のSNS上のサービス画面700に、共有生成者端末に提供されているストリーミングコンテンツに関する情報710を自動で掲載してよい。このとき、共有生成者端末に提供されているストリーミングコンテンツに関する情報710は、ストリーミングコンテンツをリアルタイムで共有することを知らせる内容711と、ストリーミングコンテンツの名称やアーティストなどの情報と、少なくとも1つの参加者端末がリアルタイム参加要求を発生させるための参加ボタン713を含んでよい。このような共有生成者端末のSNS上のサービス画面700は、少なくとも1つの参加者端末にも同じように提供され、少なくとも1つの参加者端末のサービス画面700上の参加ボタン713でユーザの入力が発生する場合には少なくとも1つの参加者端末のリアルタイム参加要求が発生して、以下で説明する第2提供部320の動作が実行されてよい。
【0062】
これにより、段階420において、第2提供部320は、共有生成者端末から発生するリアルタイム共有要求または少なくとも1つの参加者端末から発生するリアルタイム参加要求に応答し、共有生成者端末に提供されているストリーミングコンテンツと同じストリーミングコンテンツを少なくとも1つの参加者端末にリアルタイムで提供してよい。このとき、第2提供部320は、共有生成者端末以外の1つの参加者端末だけにストリーミングコンテンツのリアルタイム共有を実行するのではなく、複数の参加者端末すべてに対してストリーミングコンテンツのリアルタイム共有を実行してよい。
【0063】
このように、第2提供部320でストリーミングコンテンツを少なくとも1つの参加者端末に提供するようになれば、図8に示すように、少なくとも1つの参加者端末のサービス画面800には、提供されるストリーミングコンテンツに関する情報が表示されてよい。例えば、サービス画面800の一側にはストリーミングコンテンツの映像810が表示され、他の一側にはストリーミングコンテンツの総再生時間、現在の再生時点、ストリーミングコンテンツの名称、アーティストなどの情報820が表示されてよい。
【0064】
このとき、少なくとも1つの参加者端末のサービス画面800には、ストリーミングコンテンツの再生動作を制御するための制御ボタン821が表示されてよいが、共有生成者端末のサービス画面500に表示される制御ボタン521とは異なり、非アクティブ化の状態で表示されてよい。すなわち、第2提供部320は、共有生成者端末に提供されているストリーミングコンテンツと同じストリーミングコンテンツを少なくとも1つの参加者端末に提供するだけであるため、提供されるストリーミングコンテンツに対する制御権限は少なくとも1つの参加者端末には付与しない。しかし、これに制限あるいは限定されてはならず、制御ボタン821が非アクティブ化の状態で表示されるだけでなく、少なくとも1つの参加者端末のサービス画面800に初めから表示されなくてもよい。
【0065】
図に示されてはいないが、段階420において、制御部330は、少なくとも1つの参加者端末に提供されるストリーミングコンテンツが共有生成者端末に提供されているストリーミングコンテンツと同じタイミングで再生されるように、第1提供部310および/または第2提供部320を制御してよい。具体的に、制御部330は、共有生成者端末に提供されているストリーミングコンテンツと少なくとも1つの参加者端末に提供されるストリーミングコンテンツに対して再生タイミングの同期化を実行し、共有生成者端末に提供されているストリーミングコンテンツと少なくとも1つの参加者端末に提供されるストリーミングコンテンツそれぞれの再生時点を一致させることにより、少なくとも1つの参加者端末に提供されるストリーミングコンテンツが共有生成者端末に提供されているストリーミングコンテンツと同じタイミングで再生されるように制御してよい。例えば、図9に示すように、第1提供部310が共有生成者端末に提供しているストリーミングコンテンツの現在の再生時点が4分28秒の総再生時間のうちの1分37秒であれば、制御部330は、少なくとも1つの参加者端末に提供されるストリーミングコンテンツを、4分28秒の総再生時間のうちの1分37秒の再生時点から再生されるように第2提供部320を制御してよい。
【0066】
ここで、共有生成者端末および少なくとも1つの参加者端末には、サーバ150に接続するそれぞれのネットワークを介してストリーミングコンテンツが提供されるため、共有生成者端末および少なくとも1つの参加者端末それぞれが利用するネットワーク性能の差により、ストリーミングコンテンツの再生時間に差(遅延)が生じることがある。したがって、制御部330は、共有生成者端末および少なくとも1つの参加者端末それぞれのネットワーク遅延情報を考慮した上で、共有生成者端末に提供されているストリーミングコンテンツと少なくとも1つの参加者端末に提供されるストリーミングコンテンツとの時間同期を合わせて再生タイミングの同期化を実行してよい。
【0067】
また、ストリーミングコンテンツの再生時間の差(遅延)は、共有生成者端末および少なくとも1つの参加者端末それぞれが利用するネットワーク性能の差だけでなく、ハードウェア的特性の差(ハードウェアのスペックの差)や、ストリーミングコンテンツを再生するコーデックの差によって生じることもある。これにより、制御部330は、共有生成者端末および少なくとも1つの参加者端末それぞれのネットワーク遅延情報を考慮するときに、共有生成者端末および少なくとも1つの参加者端末それぞれのハードウェア的特性の差およびコーデックの差をさらに考慮した上で、共有生成者端末に提供されているストリーミングコンテンツと少なくとも1つの参加者端末に提供されるストリーミングコンテンツとの時間同期を合わせて再生タイミングの同期化を実行してよい。
【0068】
以上、第1提供部310、第2提供部320、および制御部330により、共有生成者端末に提供されているストリーミングコンテンツが少なくとも1つの参加者端末にリアルタイムで共有および提供されることについて説明したが、ストリーミングコンテンツだけでなく、ストリーミングコンテンツが含まれる共有生成者端末のプレイリストが、少なくとも1つの参加者端末にリアルタイムで共有および提供されてもよい。以下、プレイリストとは、現在再生されているストリーミングコンテンツを含む複数のストリーミングコンテンツのリストを意味する。
【0069】
例えば、段階410において、第1提供部310は、共有生成者端末にストリーミングコンテンツを提供することに留まらず、図10に示すように、ストリーミングコンテンツを含むプレイリスト1020を共有生成者端末のサービス画面1000に提供してよい。このとき、共有生成者端末のサービス画面1000には、プレイリスト1020に含まれるストリーミングコンテンツの再生動作を制御するための制御ボタン1010がアクティブ化の状態で表示されることにより、共有生成者端末のユーザが制御ボタン1010を利用してプレイリスト1020に対する再生動作を制御できるようにしてよい。
【0070】
これにより、第2提供部320は、段階420において、共有生成者端末に提供されているストリーミングコンテンツと同じストリーミングコンテンツを少なくとも1つの参加者端末にリアルタイムで提供するだけでなく、図11に示すように、共有生成者端末に提供されているプレイリスト1120を少なくとも1つの参加者端末のサービス画面1100にリアルタイムで提供してよい。同じように、少なくとも1つの参加者端末のサービス画面1100には、プレイリスト1120に含まれるストリーミングコンテンツの再生動作を制御するための制御ボタン1110が表示されてよいが、プレイリスト1120に含まれるストリーミングコンテンツに対する制御権限は少なくとも1つの参加者端末には付与されないため、共有生成者端末とは異なり、非アクティブ化の状態で表示されてよい。
【0071】
また、共有生成者端末のプレイリスト1020が少なくとも1つの参加者端末にリアルタイムで共有および提供される場合、プレイリスト1020には、共有生成者端末のコンテンツ選好情報および少なくとも1つの参加者端末のコンテンツ選好情報1021が表示されてよい。ここで、共有生成者端末のコンテンツ選好情報は、共有生成者端末が過去に再生したストリーミングコンテンツのヒストリー、過去にリアルタイム共有したストリーミングコンテンツのヒストリー、または過去にリアルタイム参加したストリーミングコンテンツのヒストリーに基づいて生成され、少なくとも1つの参加者端末のコンテンツ選好情報1021は、少なくとも1つの参加者端末が過去に再生したストリーミングコンテンツのヒストリー、過去にリアルタイム共有したストリーミングコンテンツのヒストリー、または過去にリアルタイム参加したストリーミングコンテンツのヒストリーに基づいて生成されてよい。
【0072】
さらに、プレイリスト1020、1120は、共有生成者端末のコンテンツ選好情報または少なくとも1つの参加者端末のコンテンツ選好情報1021に基づいてアップデートされてよい。例えば、第1提供部310または第2提供部320は、共有生成者端末のコンテンツ選好情報または少なくとも1つの参加者端末のコンテンツ選好情報1021のうちの少なくとも1つに基づいて、プレイリスト1020、1120に含まれてない少なくとも1つのストリーミングコンテンツを選択した後、選択された少なくとも1つのストリーミングコンテンツを共有生成者端末に推薦し、共有生成者端末のユーザに少なくとも1つのストリーミングコンテンツをプレイリスト1020、1120に追加するかを確認して、少なくとも1つのストリーミングコンテンツをプレイリスト1020、1120に追加してアップデートしてよい。他の例として、第1提供部310または第2提供部320は、共有生成者端末のコンテンツ選好情報または少なくとも1つの参加者端末のコンテンツ選好情報1021のうちの少なくとも1つに基づいて、プレイリスト1020、1120に含まれてない少なくとも1つのストリーミングコンテンツを選択した後、選択された少なくとも1つのストリーミングコンテンツをプレイリスト1020、1120に自動で追加してアップデートしてよい。
【0073】
さらに、プレイリスト1020、1120が共有生成者端末のサービス画面1000および少なくとも1つの参加者端末のサービス画面1100に提供されるにあたり、共有生成者端末のプレイリスト1020のリアルタイム共有サービスを受けている参加者の情報が追加で公開されてよい。例えば、共有生成者端末のプレイリスト1020が合計6人の参加者端末にリアルタイムで共有および提供されている場合、図10または図11に示すように、共有生成者端末のサービス画面1000上のプレイリスト1020および参加者端末それぞれのサービス画面1100上のプレイリスト1120には、共有生成者端末のプレイリスト1020が6人の参加者端末に共有されていることを知らせる情報が表示されてよい。
【0074】
このように、上述した実施形態によると、共有生成者端末に提供されているストリーミングコンテンツおよびプレイリストを少なくとも1つの参加者端末にリアルタイムで提供し、ストリーミングコンテンツおよびプレイリストをユーザ間でリアルタイムで共有する方法およびシステムが提案されることにより、ユーザが聞いているストリーミングコンテンツを他のユーザが聞くために直接検索して再生を要求しなければならない不便を解消することができるという長所を達成することができる。
【0075】
上述した装置は、ハードウェア構成要素、ソフトウェア構成要素、および/またはハードウェア構成要素とソフトウェア構成要素との組み合わせによって実現されてよい。例えば、実施形態で説明された装置および構成要素は、プロセッサ、コントローラ、ALU(arithmetic logic unit)、デジタル信号プロセッサ、マイクロコンピュータ、FPGA(field programmable gate array)、PLU(programmable logic unit)、マイクロプロセッサ、または命令を実行して応答することができる様々な装置のように、1つ以上の汎用コンピュータまたは特殊目的コンピュータを利用して実現されてよい。処理装置は、オペレーティングシステム(OS)およびOS上で実行される1つ以上のソフトウェアアプリケーションを実行してよい。また、処理装置は、ソフトウェアの実行に応答し、データにアクセスし、データを記録、操作、処理、および生成してもよい。理解の便宜のために、1つの処理装置が使用されるとして説明される場合もあるが、当業者は、処理装置が複数個の処理要素および/または複数種類の処理要素を含んでもよいことが理解できるであろう。例えば、処理装置は、複数個のプロセッサまたは1つのプロセッサおよび1つのコントローラを含んでよい。また、並列プロセッサのような、他の処理構成も可能である。
【0076】
ソフトウェアは、コンピュータプログラム、コード、命令、またはこれらのうちの1つ以上の組み合わせを含んでもよく、思うままに動作するように処理装置を構成したり、独立的または集合的に処理装置に命令したりしてよい。ソフトウェアおよび/またはデータは、処理装置に基づいて解釈されたり、処理装置に命令またはデータを提供したりするために、いかなる種類の機械、コンポーネント、物理装置、コンピュータ記録媒体または装置に具現化されてよい。ソフトウェアは、ネットワークによって接続されたコンピュータシステム上に分散され、分散された状態で記録されても実行されてもよい。ソフトウェアおよびデータは、1つ以上のコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されてよい。
【0077】
実施形態に係る方法は、多様なコンピュータ手段によって実行可能なプログラム命令の形態で実現されてコンピュータ読み取り可能な媒体に記録されてよい。ここで、媒体は、コンピュータ実行可能なプログラムを継続して記録するものであっても、実行またはダウンロードのために一時記録するものであってもよい。また、媒体は、単一または複数のハードウェアが結合した形態の多様な記録手段または格納手段であってよく、あるコンピュータシステムに直接接続する媒体に限定されることはなく、ネットワーク上に分散して存在するものであってもよい。媒体の例としては、ハードディスク、フロッピー(登録商標)ディスク、および磁気テープのような磁気媒体、CD-ROMおよびDVDのような光媒体、フロプティカルディスク(floptical disk)のような光磁気媒体、およびROM、RAM、フラッシュメモリなどを含み、プログラム命令が記録されるように構成されたものであってよい。また、媒体の他の例として、アプリケーションを配布するアプリケーションストアやその他の多様なソフトウェアを供給または配布するサイト、サーバなどで管理する記録媒体または格納媒体が挙げられる。
【0078】
以上のように、実施形態を、限定された実施形態および図面に基づいて説明したが、当業者であれば、上述した記載から多様な修正および変形が可能であろう。例えば、説明された技術が、説明された方法とは異なる順序で実行されたり、かつ/あるいは、説明されたシステム、構造、装置、回路などの構成要素が、説明された方法とは異なる形態で結合されたりまたは組み合わされたり、他の構成要素または均等物によって代替されたり置換されたとしても、適切な結果を達成することができる。
【0079】
したがって、異なる実施形態であっても、特許請求の範囲と均等なものであれば、添付される特許請求の範囲に属する。
図1
図2
図3
図4
図5
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図7
図8
図9
図10
図11