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特許7413349ランダムアクセス方法、データ受信方法及びその装置、通信システム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-01-04
(45)【発行日】2024-01-15
(54)【発明の名称】ランダムアクセス方法、データ受信方法及びその装置、通信システム
(51)【国際特許分類】
   H04W 74/08 20240101AFI20240105BHJP
【FI】
H04W74/08
【請求項の数】 1
(21)【出願番号】P 2021504445
(86)(22)【出願日】2018-08-31
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2021-12-02
(86)【国際出願番号】 CN2018103610
(87)【国際公開番号】W WO2020042160
(87)【国際公開日】2020-03-05
【審査請求日】2021-02-08
【審判番号】
【審判請求日】2022-12-16
(73)【特許権者】
【識別番号】000005223
【氏名又は名称】富士通株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100107515
【弁理士】
【氏名又は名称】廣田 浩一
(72)【発明者】
【氏名】チェヌ・ジョ
(72)【発明者】
【氏名】宋 磊
(72)【発明者】
【氏名】ジア・メイイ
(72)【発明者】
【氏名】ジャン・レイ
(72)【発明者】
【氏名】ワン・シヌ
【合議体】
【審判長】廣川 浩
【審判官】中木 努
【審判官】新田 亮
(56)【参考文献】
【文献】特表2012-529784(JP,A)
【文献】国際公開第2018/147346(WO,A1)
【文献】3GPP TS 38.321 V15.2.0(2018-06),p7,8,18-20,2018年6月20日アップロード, インターネット<URL:https://www.3gpp.org/ftp/Specs/archive/38_series/38.321/38321-f20.zip>
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04W4/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第一セルと、前記第一セルとは異なる第二セルとが設定される端末装置であって、
ネットワーク装置に、サービングセル上で、ビーム失敗回復要求のためのランダムアクセスプリアンブルを送信する第一送信ユニット;及び
前記ビーム失敗回復要求のための前記ランダムアクセスプリアンブルを送信した後に、第一通知を受信するときに、前記ランダムアクセスプリアンブルに対応するランダムアクセスプロシージャが成功裏に完了していると見なす第一確定ユニットを含み、
前記第一通知は、前記端末装置の下位層から受信される、前記サービングセルでの下りリンク制御チャネルの伝送が受信されることの通知であり、
前記サービングセルは、前記第一セルと前記第二セルのうち、前記ランダムアクセスプリアンブルが送信されるセルであり、
前記下りリンク制御チャネルの伝送は、C-RNTI(cell radio network temporary identifier)に関連している、端末装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、通信技術分野に関し、特に、ランダムアクセス方法、データ受信方法及びその装置、通信システムに関する。
【背景技術】
【0002】
ランダムアクセスプロシージャが端末装置の初期アクセス及び上りリンク同期化を実現するための重要なプロシージャである。ランダムアクセスプロシージャは競合ベースのランダムアクセスプロシージャ及び非競合ベースのランダムアクセスプロシージャを含む。ランダムアクセスプロシージャが非競合ベースのランダムアクセスプロシージャであるときに、ランダムアクセスプロシージャの成功とは、ランダムアクセスレスポンスメッセージ(Msg.2)が成功裏に受信されていることを指し、ランダムアクセスプロシージャの失敗とは、Msg.2に関するランダムアクセスプリアンブルの送信回数が最大回数に達している又は関連ランダムプロシージャが所定時間を超えているときにユーザがMsg.2を成功裏に受信できないことを指す。ランダムアクセスプロシージャが競合ベースのランダムアクセスプロシージャであるときに、ランダムアクセスプロシージャの成功とは、競合解決メッセージ(Msg.4)が成功裏に受信されていることを指し、ランダムアクセスプロシージャの失敗とは、Msg.4に関するランダムアクセスプリアンブルの送信回数が最大回数に達している又は関連ランダムプロシージャが所定時間を超えているときにユーザがMsg.4を成功裏に受信できないことを指す。
【0003】
なお、上述の背景技術についての紹介は、本発明の技術案を明確且つ完全に説明し、また、当業者がそれを理解しやすいためのものである。これらの技術案は、本発明の背景技術に記述されているため、当業者にとって周知であると解釈してはならない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
発明者が次のようなことを発見した。即ち、上述のランダムアクセスプロシージャの成功の確定方法はシングルキャリアのシナリオにのみついてのものであり、ネットワーク装置が端末装置のために複数のキャリアを設定しているときに、ランダムアクセスプロシージャが開始されるセルと、ランダムアクセスレスポンスが受信されるセルとは、同一又は異なる場合がある。図1B図1Cはそれぞれ同じである及び異なるシナリオを示す図である。図1Bに示すように、セル1でランダムアクセスプロシージャを開始した後に、依然としてセル1で該ランダムアクセスレスポンスを受信する。また、図1Cに示すように、セル1でランダムアクセスプロシージャを開始した後に、セル2で該ランダムアクセスレスポンスを受信する可能性がある。
【0005】
今のところ、従来技術ではマルチキャリアのシナリオにおいてランダムアクセスプロシージャの成功不成功を確定する完璧な方法が存在しない。
【0006】
上述の問題を解決するために、本発明の実施例はランダムアクセス方法、データ受信方法及びその装置、通信システムを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本実施例の第一側面によれば、ランダムアクセス装置が提供され、そのうち、前記装置は、
ネットワーク装置にランダムアクセスプリアンブルを送信するための第一送信ユニット;及び
端末装置が第一通知を受信したときに、又は、端末装置が第一通知を受信しており、且つ前記ランダムアクセスプリアンブルに関連する第一セルの条件が満足されたときに、前記ランダムアクセスプリアンブルに対応するランダムアクセスプロシージャが成功裏に完了していると確定(consider)するための第一確定ユニットを含み、
そのうち、前記第一通知は、前記端末装置の下位層(lower layer)から送信される、前記第一セルでの下りリンク制御チャネルの伝送が受信されたことの通知、及び/又は、下位層から送信される、前記ランダムアクセスプリアンブルをフィードバックするための下りリンク制御チャネルの伝送が受信されたことの通知である。
【0008】
本実施例の第二側面によれば、ランダムアクセス装置が提供され、そのうち、前記装置は、
ネットワーク装置にランダムアクセスプリアンブルを送信するための第二送信ユニット;及び
端末装置が下りリンク制御チャネルで下りリンク割り当てを受信しており、且つ受信した対応する伝送ブロックが成功裏にデコードされているときに、又は、端末装置が下りリンク制御チャネルで下りリンク割り当てを受信しており、且つ受信した対応する伝送ブロックが成功裏にデコードされており、且つ前記ランダムアクセスプリアンブルに関連する第一セルの条件が満足されたときに、前記ランダムアクセスプリアンブルに対応するランダムアクセスプロシージャが成功裏に完了していると確定するための第二確定ユニットを含み、
そのうち、前記下りリンク制御チャネルは、第二セルの下りリンク制御チャネル、及び/又は、前記ランダムアクセスプリアンブルをフィードバックするための下りリンク制御チャネルである。
【0009】
本実施例の第三側面によれば、データ受信装置が提供され、そのうち、前記装置は、
ネットワーク装置にランダムアクセスプリアンブルを送信するための第三送信ユニット;
第二セルで下りリンク制御情報をモニタリングするためのモニタリングユニットであって、そのうち、前記下りリンク制御情報は前記ランダムアクセスプリアンブルに関連している、モニタリングユニット;及び
第一セルで前記下りリンク制御情報によりスケジューリングされる下りリンクデータを受信するための受信ユニットであって、そのうち、前記第一セルは前記第二セルとは異なる、受信ユニットを含む。
【0010】
本実施例の第四側面によれば、ランダムアクセス方法が提供され、そのうち、前記方法は、
端末装置がネットワーク装置にランダムアクセスプリアンブルを送信し;
前記端末装置が第一通知を受信したときに、又は、前記端末装置が第一通知を受信しており、且つ前記ランダムアクセスプリアンブルに関連する第一セルの条件が満足されたときに、前記端末装置が、前記ランダムアクセスプリアンブルに対応するランダムアクセスプロシージャが成功裏に完了していると確定(consider)することを含み、
そのうち、前記第一通知は、下位層から送信される、前記第一セルでの下りリンク制御チャネルの伝送が受信されたことの通知、及び/又は、下位層から送信される、前記ランダムアクセスプリアンブルをフィードバックするための下りリンク制御チャネルの伝送が受信されたことの通知である。
【0011】
本実施例の第五側面によれば、ランダムアクセス方法が提供され、そのうち、前記方法は、
端末装置がネットワーク装置にランダムアクセスプリアンブルを送信し;及び
前記端末装置が下りリンク制御チャネルで下りリンク割り当てを受信しており、且つ受信した対応する伝送ブロックが成功裏にデコードされているときに、又は、前記端末装置が下りリンク制御チャネルで下りリンク割り当てを受信しており、且つ受信した対応する伝送ブロックが成功裏にデコードされており、且つ前記ランダムアクセスプリアンブルに関連する第一セルの条件が満足されたときに、前記端末装置は前記ランダムアクセスプリアンブルに対応するランダムアクセスプロシージャが成功裏に完了していると確定することを含み、
そのうち、前記下りリンク制御チャネルは、第二セルの下りリンク制御チャネル、及び/又は、前記ランダムアクセスプリアンブルをフィードバックするための下りリンク制御チャネルである。
【0012】
本実施例の第六側面によれば、データ送信方法が提供され、そのうち、前記方法は、
ネットワーク装置が端末装置により送信されるランダムアクセスプリアンブルを受信し;
前記ネットワーク装置が第二セルで前記端末装置に下りリンク制御情報を送信し、そのうち、前記下りリンク制御情報は前記ランダムアクセスプリアンブルに関連しており;及び
前記ネットワーク装置が第一セルで前記端末装置に前記下りリンク制御情報によりスケジューリングされる下りリンクデータを送信し、そのうち、前記第一セルは前記第二セルとは異なることを含む。
【0013】
本実施例の第七側面によれば、通信システムが提供され、該通信システムは端末装置を含み、該端末装置は前述の第一側面又は第二側面に記載のランダムアクセス装置を含み、又は、前述の第三側面に記載のデータ受信装置を含む。
【0014】
本発明の実施例の有益な効果は次の通りであり、即ち、受信した下りリンク制御チャネルと、セル又は端末装置が送信するランダムアクセスプリアンブルとの関係に基づいてランダムアクセスプロシージャの成功不成功を確定することにより、従来技術に存在する問題を解決することができ、端末装置は、データを正確に送受信することができるため、成功率を向上させ、再送回数を減少させ、エネルギー消費を節約することができる。
【0015】
なお、「含む/有する」のような用語は、本明細書に使用されるときに、特徴、要素、ステップ、又はアセンブルの存在を指すが、1つ又は複数の他の特徴、要素、ステップ、又はアセンブリの存在又は付加を排除しないということも指す。
【図面の簡単な説明】
【0016】
本発明の1つの図面又は1つの実施形態に記載の要素及び特徴は、1つ又は複数の他の図面又は実施形態に示した要素及び特徴と組み合わせることができる。また、図面では、類似した符号は、幾つの図面における対応する部品を示し、複数の実施形態に用いる対応部品を示すためにも用いられる。
【0017】
含まれている図面は、本発明の実施例への更なる理解を提供するために用いられ、これらの図面は、本明細書の一部を構成し、本発明の実施形態を例示し、文字記載とともに本発明の原理を説明するために用いられる。また、明らかのように、以下に記載される図面は、本発明の幾つかの実施例を示すためのものに過ぎず、当業者は、創造性のある労働をせずに、これらの図面に基づいて他の図面を得ることもできる。
図1A】本実施例における通信システムを示す図である。
図1B】本実施例におけるシナリオを示す図である。
図1C】本実施例におけるシナリオを示す図である。
図2】実施例1におけるランダムアクセス方法のフローチャートである。
図3】実施例2におけるランダムアクセス方法のフローチャートである。
図4】実施例3におけるランダムアクセス方法のフローチャートである。
図5】実施例4におけるランダムアクセス方法のフローチャートである。
図6】実施例5におけるデータ受信方法のフローチャートである。
図7】実施例6におけるデータ送信方法のフローチャートである。
図8】実施例7におけるランダムアクセス装置の構成を示す図である。
図9】実施例8におけるランダムアクセス装置の構成を示す図である。
図10】実施例9におけるデータ受信装置の構成を示す図である。
図11】実施例10におけるデータ送信装置の構成を示す図である。
図12】実施例11におけるネットワーク装置の構成を示す図である。
図13】実施例11における端末装置の構成を示す図である。
図14】実施例11におけるデータ送受信方法のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0018】
添付した図面及び以下の説明を参照することにより、本発明の前述及び他の特徴が明らかになる。なお、明細書及び図面では、本発明の特定の実施形態を開示するが、それは、本発明の原理を採用し得る一部のみの実施形態を示し、理解すべきは、本発明は、記載される実施形態に限定されず、即ち、本発明は、添付した特許請求の範囲内のすべての変更、変形及び代替によるものも含むということである。
【0019】
本発明の実施例では、用語「通信ネットワーク」又は「無線通信ネットワーク」は、次のような任意の通信規格に準ずるネットワークを指しても良く、例えば、LTE(LTE、Long Term Evolution)、LTE-A(LTE-Advanced)、WCDMA(登録商標)(Wideband Code Division Multiple Access)、HSPA(High-Speed Packet Access)などである。
【0020】
また、通信システムにおける装置間の通信は、任意の段階の通信プロトコルに従って行われても良く、例えば、次のような通信プロトコルを含んでも良いが、それに限定されず、即ち、1G(generation)、2G、2.5G、2.75G、3G、4G、4.5G及び将来の5G、新無線(NR、New Radio)など、及び/又は、その他の従来の又は将来開発される通信プロトコルである。
【0021】
本発明の実施例では、用語「ネットワーク装置」は、例えば、通信システムにおける、端末装置を通信ネットワークに接続し、且つ該端末装置にサービスを提供する装置を指す。ネットワーク装置は、次のようなものを含んでも良いが、それに限定されず、即ち、基地局(BS、Base Station)、アクセスポイント(AP、Access Point)、送受信ポイント(TRP、Transmission Reception Point)、ブロードキャスト送信機、モバイル管理エンティティ(MME、Mobile Management Entity)、ネットワークゲートウェイ、サーバー、無線ネットワーク制御器(RNC、Radio Network Controller)、基地局制御器(BSC、Base Station Controller)などである。
【0022】
そのうち、基地局は、次のようなものを含んでも良いが、それに限定されず、即ち、ノードB(NodeB又はNB)、進化ノードB(eNodeB又はeNB)及び5G基地局(gNB)などであり、さらにRRH(Remote Radio Head)、RRU(Remote Radio Unit)、リレー(relay)又は低パワーノード(例えば、femto、picoなど)を含んでも良い。また、用語「基地局」は、それらの一部又はすべての機能を含んでも良く、各基地局は、特定の地理的領域に対して通信カバレッジを提供することができる。用語「セル」が指すのは、基地局及び/又はそのカバーする領域であっても良い、これは、該用語のコンテキストによるものである。
【0023】
本発明の実施例では、用語「ユーザ装置」(UE、User Equipment)又は「端末装置」(TE、Terminal Equipment)は、例えば、ネットワーク装置により通信ネットワークにアクセスし、且つネットワークからのサービスを受ける装置を指す。ユーザ装置は、固定したもの又は移動するものであっても良く、また、移動ステーション(MS、Mobile Station)、端末、加入者ステーション(SS、Subscriber Station)、アクセス端末(AT、Access Terminal)、ステーションなどとも称される。
【0024】
そのうち、ユーザ装置は、次のようなものを含んでも良いが、それに限定されず、例えば、携帯電話(Cellular Phone)、PDA(Personal Digital Assistant)、無線モデム、無線通信装置、携帯装置、マシンタイプ通信装置、ラップトップコンピュータ、コードレス電話機、スマートフォン、スマートウォッチ、デジタルカメラなどである。
【0025】
また、例えば、IoT(Internet of Things)などのシナリオでは、ユーザ装置は、さらに、監視又は測定を行うマシン又は装置であっても良く、例えば、次のようなものを含んでも良いが、それに限定されず、即ち、マシンタイプ通信(MTC、Machine Type Communication)端末、車載通信端末、D2D(Device to Device)端末、M2M(Machine to Machine)端末などである。
【0026】
また、用語「ネットワーク側」又は「ネットワーク装置側」とは、ネットワークの側を指し、又はる基地局であっても良く、上述のような1つ又は複数のネットワーク装置を含んでも良い。用語「ユーザ側」又は「端末側」又は「端末装置側」とは、ユーザ又は端末の側を指し、又はるUEであっても良く、上述のような1つ又は複数の端末装置を含んでも良い。
【0027】
以下、例を挙げて本発明の実施例におけるシナリオについて説明を行うが、本発明は、これに限られない。
【0028】
図1Aは本発明の実施例の通信システムを示す図であり、ユーザ装置及びネットワーク装置を例にとる場合を例示的に説明している。図1Aに示すように、通信システム100はネットワーク装置101及び端末装置102を含んでも良い。便宜のため、図1Aでは、1つのみの端末装置及び1つのみのネットワーク装置を例として説明しているが、本発明の実施例はこれに限られない。
【0029】
本発明の実施例では、ネットワーク装置101と端末装置102との間は、従来のトラフィック又は将来実施可能なトラフィックを行っても良い。例えば、これらのトラフィックは、eMBB(enhanced Mobile Broadband)、mMTC(massive Machine Type Communication)、URLLC(Ultra-Reliable and Low-Latency Communication)などを含んでも良いが、これに限定されない。
【0030】
将来の高周波数通信シナリオにおいて、通信リンクが物理的条件、例えば、天気、障害物、方向角度の変化などのファクターの影響を受けやすいため、元のビーム方向上の伝送の失敗を来す場合がある。ビーム失敗回復技術が主にこのようなシナリオについてのものであり、異なる方向のビームのパワーに対しての測定結果を用いて、信頼性のある新しいビーム方向を迅速に確定することで、リンクに対しての高速回復を実現することができる。ビーム失敗回復技術は、シングルキャリアの通信シナリオの場合に非常に有効であるだけであり、マルチキャリアのシナリオにおいて重要な役割を発揮することもできる。ビーム失敗回復プロシージャはランダムアクセスプロシージャ、例えば、ビーム失敗回復のためのランダムアクセスプロシージャ(random access procedure for beam failure recovery)に基づいて実現されても良い。端末装置は物理ランダムアクセスチャネルによりビーム失敗回復要求を送信し、該ビーム失敗回復要求は対応するランダムアクセスプリアンブルであり、ネットワーク装置にビーム失敗の発生を通知し、また、ネットワーク装置にその前に維持されたバックアップビームの番号を通信することで、端末装置のビームを該バックアップビームに切り替えることができる。ネットワーク装置はビーム失敗回復要求を受信した後に、自身のビームを端末により通知されるバックアップビームに切り替え、そして、該ビーム上で1つのビーム失敗回復レスポンスを送信し、ビーム失敗回復レスポンスは対応するランダムアクセスレスポンス(RAR、Random Access Response)である。端末装置は、幾つかの条件が満足されていると判断したときに、ビーム失敗回復プロシージャが成功したと確定することができる。なお、これらの条件の実施方式については、本発明の以下の実施例で説明する。
【0031】
また、本発明の実施例ではビーム失敗回復プロシージャに対応するランダムアクセスプロシージャを例にとって説明するが、本発明はこれに限られず、本発明は同様にランダムアクセスプロシージャを用いる他のシナリオに適用することもできる。
【0032】
以下、図面を参照しながら本発明の実施例について詳しく説明する。
【実施例1】
【0033】
図2は本実施例1におけるランダムアクセス方法のフローチャートであり、該方法は端末装置側に応用される。図2に示すように、該方法は以下のようなステップを含む。
【0034】
ステップ201:端末装置がネットワーク装置にランダムアクセスプリアンブルを送信し;
ステップ202:該端末装置が第一通知を受信したときに、該端末装置は、該ランダムアクセスプリアンブルに対応するランダムアクセスプロシージャが成功裏に完了していると確定し;
そのうち、該第一通知は、下位層から送信される、該第一セルでの下りリンク制御チャネルの伝送の受信済み(即ち、該下りリンク制御チャネルの伝送が受信されたこと)の通知、及び/又は、下位層から送信される、該ランダムアクセスプリアンブルをフィードバックするための下りリンク制御チャネルの伝送の受信済みの通知である。
【0035】
本実施例では、ステップ201において、端末装置は第一セルでランダムアクセスプロシージャを開始しても良く、例えば、端末装置は第一セルでネットワーク装置にランダムアクセスプリアンブルを送信する。1つの実施方式において、該端末装置はランダムアクセスプリアンブル集合におけるランダムアクセスプリアンブルを選択し、ランダムアクセスリソース集合におけるリソースを用いて該ランダムアクセスプリアンブルを送信しても良い。1つの実施方式において、ネットワーク装置は端末装置のため専用のランダムアクセスプリアンブル、及び/又は、ランダムアクセスリソース(例えば、ランダムアクセスチャネルリソース(RACH Resource)、及び/又は、ランダムアクセスプリアンブルフォーマット(Random Access Preamble Format)を割り当てても良く、端末装置はネットワーク側の割り当てに基づいてランダムアクセスプリアンブルを送信する。該ランダムアクセスプリアンブルの一部が物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)上の物理層にマッピングされ、端末装置が該ランダムアクセスプリアンブルを送信した後に、該端末装置は測定間隔の出現可能性を無視する。
【0036】
ステップ201において、該ランダムアクセスプロシージャはビーム失敗回復プロシージャについてのランダムアクセスプロシージャであっても良く、該ランダムアクセスプリアンブルはビーム失敗回復要求であっても良く、ネットワーク装置にビーム失敗の発生を通知するために用いられる。該端末装置の媒体アクセス制御実体(MAC entity)がビーム失敗回復要求に対応する非競合ランダムアクセスプリアンブルを送信しても良いが、本実施例はこれに限定されず、該ランダムアクセスプロシージャは他のシナリオ(例えば、切り替え、再確立)において開始されても良く、また、該ランダムアクセスプリアンブルはビーム失敗回復要求に対応することに限られない。
【0037】
本実施例では、ネットワーク装置は端末装置のランダムアクセスプリアンブルを受信した後に、端末装置にランダムアクセスレスポンスをフィードバックすることができ、例えば、物理下りリンク制御チャネル(PDCCH)により該ランダムアクセスレスポンスをキャリー(carry)する。端末装置は該PDCCHの伝送をモニタリングし又は該ランダムアクセスプリアンブルに関連するPDCCHの伝送をモニタリングすることで、ネットワーク装置送信の制御情報を成功裏に受信できるかを確定し、そして、ランダムアクセスプロシージャの成功不成功を判断することができる。しかし、マルチキャリアのシナリオの場合、ネットワーク装置が端末装置のために複数のキャリアを設定することがあり、端末装置のサービングセル(対応するキャリア)が変わる可能性があり、即ち、現在のサービングセル(第二セル)がステップ201でのサービングセル(第一セル)と異なり又は同じである可能性があり、該第二セルは、該ランダムアクセスプリアンブルをフィードバックするための下りリンク制御チャネルの伝送がモニタリングされるセルであり、又は、特殊セル(SpCell)である。前記特殊セルは次のようなものうちの少なくとも1つを含んでも良く、即ち、デュアル接続のときのマスターセル組(MCG)のプライマリセル(PCell);デュアル接続のときのセカンダリセル組(SCG)のプライマリセル(PSCell);及び、非デュアル接続のときのプライマリセルであるが、本発明はこれに限られない。よって、PDCCHの伝送を受信していても、該PDCCHの伝送がステップ201で送信されたランダムアクセスプリアンブルに対してのランダムアクセスレスポンスであるかを直接確定することができないため、ランダムアクセスプロシージャの成功不成功(完了しているか)を確定することができない。
【0038】
よって、本実施例では、ステップ202の前に、該方法はさらに、端末装置の下位層が下りリンク制御チャネルの伝送を受信していること(図示せず)を含む。
【0039】
本実施例では、該端末装置の下位層(lower layer)が端末装置の上位層に対して定義されるものであり、該端末装置の下位層は端末装置の物理層であっても良く、該端末装置の上位層はMAC層又は無線リソース制御(RRC)層であっても良い。なお、その具体的な意味については従来技術の定義を参照することができ、本実施例ではこれについて限定しない。
【0040】
1つの実施方式において、該下りリンク制御チャネルの伝送は該第一セルの下りリンク制御チャネルの伝送であり、該第一セルは、該ランダムアクセスプリアンブルに対応するランダムアクセスプロシージャが開始されるセルであり、又は、該ランダムアクセスプリアンブルが送信されるセルである。該端末装置の下位層は該端末装置のMAC実体に該下りリンク制御チャネルの伝送の受信済みの第一通知を送信し、ステップ202では、該端末装置のMAC実体が該第一通知を受信したときに、該ランダムアクセスプリアンブルに対応するランダムアクセスプロシージャが成功裏に完了していると確定する(又は見なす(consider))ことができる。該下りリンク制御チャネルの伝送が該第一セルの下りリンク制御チャネルの伝送であると確定しており、該第一セルが、該ランダムアクセスプリアンブルに対応するランダムアクセスプロシージャが開始されるセルであり、又は、該ランダムアクセスプリアンブルが送信されるセルであるので、端末装置は、該第一セルの下りリンク制御チャネルで正常に通信が行われていると推定することができ、そして、ステップ201でのランダムアクセスプリアンブルに対応するランダムアクセスプロシージャが成功裏に完了していると確定することができる。
【0041】
1つの実施方式において、該下りリンク制御チャネルの伝送は該ステップ201でのランダムアクセスプリアンブルをフィードバックするための下りリンク制御チャネルの伝送である。該端末装置の下位層は該端末装置のMAC実体に該下りリンク制御チャネルの伝送の受信済みの第一通知を送信する。例えば、該下りリンク制御チャネルの伝送はビーム失敗回復要求をフィードバックするための下りリンク制御チャネルの伝送である。この場合、ステップ202では、該端末装置のMAC実体が該第一通知を受信したときに、該ランダムアクセスプリアンブル(例えば、ビーム失敗回復要求)に対応するランダムアクセスプロシージャが成功裏に完了していると確定する(又は見なす(consider))ことができる。該下りリンク制御チャネルの伝送が該ランダムアクセスプリアンブルをフィードバックするための下りリンク制御チャネルの伝送であると確定しているので、該下りリンク制御チャネルの伝送がステップ201でのランダムアクセスプリアンブルに対してのレスポンスであると確定することができ、そして、ステップ201でのランダムアクセスプリアンブルに対応するランダムアクセスプロシージャが成功裏に完了していると確定することができる。
【0042】
本実施例では、上述の2つの実施方式は単独で実施されても良く、組み合わせて実施されても良い。例えば、該下りリンク制御チャネルの伝送は、第一セルでの、ステップ201におけるランダムアクセスプリアンブルをフィードバックするための下りリンク制御チャネルの伝送であるが、本実施例はこれに限定されない。
【0043】
本実施例では、該下りリンク制御チャネルの伝送は、セル無線ネットワーク一時識別子(C-RNTI)又はランダムアクセス無線ネットワーク一時識別子(RA-RNTI)に関連している(is addressed to)。例えば、該下りリンク制御チャネルはC-RNTI又はRA-RNTIによりスクランブルされていても良いが、具体的なスクランブル方法については従来技術を参照することができ、ここではその詳しい説明を省略する。
【0044】
本実施例では、ステップ202の後に、ランダムアクセスプロシージャが成功裏に完了しているから、該方法はさらに次のようなこと(図示せず)を含み、即ち、該端末装置が該ランダムアクセスプロシージャに関連する上下りリンク信号の送信又は受信を停止することである。例えば、端末装置は、該ランダムアクセスプロシージャに対応するランダムアクセスプリアンブルの送信を停止し、及び/又は、端末装置は、該ランダムアクセスプロシージャに対応するランダムアクセスレスポンスの受信を停止し、及び/又は、端末装置は、該ランダムアクセスプロシージャに対応するランダムアクセスレスポンスにより指示される上りリンク伝送などを停止しても良いが、本実施例はこれに限定されない。
【0045】
上述の実施例により、下りリンク制御チャネルの伝送と、セル又は端末装置により送信されるランダムアクセスプリアンブルとの関係に基づいてランダムアクセスプロシージャの成功不成功を確定することにより、端末装置は、データを正確に送受信することができるため、成功率を向上させ、再送回数を減少させ、エネルギー消費を節約することができる。
【実施例2】
【0046】
図3は本実施例2におけるランダムアクセス方法のフローチャートであり、該方法は端末装置側に応用される。図3に示すように、該方法は以下のようなステップを含む。
【0047】
ステップ301:端末装置がネットワーク装置にランダムアクセスプリアンブルを送信し;
ステップ302:該端末装置が第一通知を受信しており、且つ該ランダムアクセスプリアンブルに関連する第一セルの条件が満足されたときに、該端末装置は、該ランダムアクセスプリアンブルに対応するランダムアクセスプロシージャが成功裏に完了していると確定し;
そのうち、該第一通知は、下位層から送信される、該第一セルでの下りリンク制御チャネルの伝送の受信済みの通知、及び/又は、下位層から送信される、該ランダムアクセスプリアンブルをフィードバックするための下りリンク制御チャネルの伝送の受信済みの通知である。
【0048】
本実施例では、ステップ301の実施方式については実施例1におけるステップ201を参照することができ、ここではその詳しい説明を省略する。
【0049】
本実施例では、ステップ302の前に、該方法はさらに次のようなこと(図示せず)を含んでも良く、即ち、端末装置の下位層が下りリンク制御チャネルの伝送を受信しており、そして、該端末装置のMAC実体に該下りリンク制御チャネルの伝送の受信済みの第一通知を送信することである。なお、該下りリンク制御チャネルの伝送の具体的な実施方式については実施例1を参照することができ、ここではその詳しい説明を省略する。
【0050】
本実施例では、実施例1との相違点は次のようなことにあり、即ち、実施例1では、端末装置が該第一通知を受信したときに、該ランダムアクセスプリアンブルに対応するランダムアクセスプロシージャが成功裏に完了していると確定するに対して、本実施例では、該第一通知を受信している以外に、端末装置がさらに、該ランダムアクセスプリアンブルに関連の第一セルの条件が満足されているかを判断する必要があり、該第一通知を受信しており、且つ該条件が満足されているときに、該端末装置は、該ランダムアクセスプリアンブルに対応するランダムアクセスプロシージャが成功裏に完了していると確定する。
【0051】
本実施例では、該ランダムアクセスプリアンブルに関連する第一セルの条件は、第一セルが第二セルと同じであり、又は、第一セルが第二セルとは異なるということである。なお、該第一セル及び第二セルの具体的な意味については実施例1を参照することができ、ここではその詳しい説明を省略する。
【0052】
1つの実施方式において、該下りリンク制御チャネルの伝送は該第一セルの下りリンク制御チャネルの伝送である。該端末装置の下位層は該端末装置のMAC実体に該下りリンク制御チャネルの伝送の受信済みの第一通知を送信する。この場合、ステップ302では、該端末装置のMAC実体が該第一通知を受信しており、且つ第一セルが第二セルと同じであるときに、該ランダムアクセスプリアンブルに対応するランダムアクセスプロシージャが成功裏に完了していると確定する(又は見なす(consider))ことができる。該第一セルが第二セルと同じであり、該下りリンク制御チャネルの伝送が該第一セル及び/又は第二セルの下りリンク制御チャネルの伝送であると確定しているから、端末装置は、該第一セル及び/又は第二セルの下りリンク制御チャネルで正常な通信が行われていると推定することができ、そして、ステップ301でのランダムアクセスプリアンブルに対応するランダムアクセスプロシージャが成功裏に完了していると確定することができる。
【0053】
1つの実施方式において、該下りリンク制御チャネルの伝送は該ステップ301でのランダムアクセスプリアンブルをフィードバックするための下りリンク制御チャネルの伝送である。該端末装置の下位層は該端末装置のMAC実体に該下りリンク制御チャネルの伝送の受信済みの第一通知を送信する。例えば、該下りリンク制御チャネルの伝送は回復失敗請求をフィードバックビームするための下りリンク制御チャネルの伝送である。この場合、ステップ302では、該端末装置のMAC実体が該第一通知を受信しており、且つ第一セルが第二セルと同じであるときに、該ランダムアクセスプリアンブル(例えば、ビーム失敗回復要求)に対応するランダムアクセスプロシージャが成功裏に完了していると確定する(又は見なす(consider))ことができる。該下りリンク制御チャネルの伝送が該ランダムアクセスプリアンブルをフィードバックするための下りリンク制御チャネルの伝送であると確定しているので、該下りリンク制御チャネルの伝送がステップ301でのランダムアクセスプリアンブルに対してのレスポンス(ビーム失敗回復要求レスポンス)であると確定することができ、そして、ステップ301でのランダムアクセスプリアンブルに対応するランダムアクセスプロシージャが成功裏に完了していると確定することができる。
【0054】
本実施例では、上述の2つの実施方式は単独で実施されても良く、組み合わせて実施されても良い。例えば、該下りリンク制御チャネルの伝送は、第一セルでの、ステップ301におけるランダムアクセスプリアンブルをフィードバックする下りリンク制御チャネルの伝送であるが、本実施例はこれに限定されない。
【0055】
1つの実施方式において、該下りリンク制御チャネルの伝送は該第一セルでの下りリンク制御チャネルの伝送である。該端末装置の下位層は該端末装置のMAC実体に該下りリンク制御チャネルの伝送の受信済みの第一通知を送信する。この場合、ステップ302では、該端末装置のMAC実体が該第一通知を受信しており、且つ第一セルが第二セルとは異なるときに、該ランダムアクセスプリアンブルに対応するランダムアクセスプロシージャが成功裏に完了していると確定する(又は見なす(consider))ことができる。該第一セルが第二セルとは異なり、該下りリンク制御チャネルの伝送が該第一セルの下りリンク制御チャネルの伝送であり、第二セルの下りリンク制御チャネルの伝送でないと確定しており、また、該第一セルが、該ランダムアクセスプリアンブルに対応するランダムアクセスプロシージャが開始されるセルであり、又は、該ランダムアクセスプリアンブルが送信されるセルであるので、端末装置は、該第一セルの下りリンク制御チャネルで正常な通信が行われていると推定することができ、そして、ステップ301でのランダムアクセスプリアンブルに対応するランダムアクセスプロシージャが成功裏に完了していると確定することができる。
【0056】
1つの実施方式において、該下りリンク制御チャネルの伝送は該ステップ301におけるランダムアクセスプリアンブルをフィードバックするための下りリンク制御チャネルの伝送であり、該端末装置の下位層は該端末装置のMAC実体に該下りリンク制御チャネルの伝送の受信済みの第一通知を送信し、例えば、該下りリンク制御チャネルの伝送はビーム回復失敗請求をフィードバックするための下りリンク制御チャネルの伝送である。この場合、ステップ302では、該端末装置のMAC実体が該第一通知を受信しており、且つ第一セルが第二セルとは異なるときに、該ランダムアクセスプリアンブル(例えば、ビーム失敗回復要求)に対応するランダムアクセスプロシージャが成功裏に完了していると確定する(又は見なす(consider))ことができる。該下りリンク制御チャネルの伝送が該ランダムアクセスプリアンブル(第一セルで送信される)をフィードバックするための下りリンク制御チャネルの伝送であると確定しているから、該下りリンク制御チャネルの伝送がステップ301でのランダムアクセスプリアンブルに対してのレスポンス(ビーム失敗回復要求レスポンス)であると確定することができ、そして、ステップ301でのランダムアクセスプリアンブルに対応するランダムアクセスプロシージャが成功裏に完了していると確定することができる。
【0057】
本実施例では、上述の2つの実施方式は単独で実施されても良く、組み合わせて実施されても良い。例えば、該下りリンク制御チャネルの伝送は第一セルでの、ステップ301におけるランダムアクセスプリアンブルをフィードバックするための下りリンク制御チャネルの伝送であるが、本実施例はこれに限定されない。
【0058】
本実施例では、該下りリンク制御チャネルの伝送はセル無線ネットワーク一時識別子(C-RNTI)又はランダムアクセス無線ネットワーク一時識別子(RA-RNTI)に関連しており(is addressed to)、その具体的な実施方式については実施例1を参照することができ、ここではその詳しい説明を省略する。
【0059】
本実施例では、ステップ302の後に、ランダムアクセスプロシージャが成功裏に完了しているから、該方法はさらに次のようなこと(図示せず)を含み、即ち、該端末装置が該ランダムアクセスプロシージャに関連する上下りリンク信号の送信又は受信を停止することである。なお、その具体的な実施方式については実施例1を参照することができ、ここではその詳しい説明を省略する。
【0060】
本実施例では、上述の条件によってランダムアクセスプロシージャのシナリオをさらに明確にすることができ、即ち、該ランダムアクセスプリアンブルに対応するランダムアクセスプロシージャが開始されるセル(又は該ランダムアクセスプリアンブルが送信されるセル)が、該ランダムアクセスプリアンブルをフィードバックするための下りリンク制御チャネルの伝送がモニタリングされるセル(又は特殊セル)と同じであり又は異なるシナリオである。また、下りリンク制御チャネルの伝送と、セル又は端末装置により送信されるランダムアクセスプリアンブルとの関係に基づいてランダムアクセスプロシージャの成功不成功を確定することができる。これにより、端末装置は、データを正確に送受信することができるため、成功率を向上させ、再送回数を減少させ、エネルギー消費を節約することができる。
【実施例3】
【0061】
図4は本実施例3におけるランダムアクセス方法のフローチャートであり、該方法は端末装置側に応用される。図4に示すように、該方法は以下のようなステップを含む。
【0062】
ステップ401:端末装置がネットワーク装置にランダムアクセスプリアンブルを送信し;
ステップ402:該端末装置が下りリンク制御チャネルで下りリンク割り当てを受信しており、且つ受信した対応する伝送ブロックが成功裏にデコードされているときに、該端末装置は、該ランダムアクセスプリアンブルに対応するランダムアクセスプロシージャが成功裏に完了していると確定し;
そのうち、該下りリンク制御チャネルは、第二セルの下りリンク制御チャネル、及び/又は、該ランダムアクセスプリアンブルをフィードバックするための下りリンク制御チャネルである。
【0063】
本実施例では、ステップ401の実施方式については実施例1におけるステップ201を参照することができ、ここではその詳しい説明を省略する。
【0064】
本実施例では、実施例1との相違点は次のようなことにあり、即ち、実施例1では、端末装置が該第一通知を受信したときに、該ランダムアクセスプリアンブルに対応するランダムアクセスプロシージャが成功裏に完了していると確定するに対して、本実施例では、データチャネルが後続の上下りリンク伝送を指示する情報をキャリー(carry)する可能性があり、又は、データチャネルの送信がチャネル品質の検出のために用いられ、データチャネルで伝送されるデータを成功裏に受信(復号化)した場合にのみそれにより指示される情報に基づいて後続の送受信を行うことができるので、PDCCHの受信と、PDCCH上でスケジューリングされる下りリンクデータチャネル(PDSCH)の受信との両方に基づいて、該ランダムアクセスプリアンブルに対応するランダムアクセスプロシージャの成功不成功を判断する必要がある。
【0065】
本実施例では、ネットワーク装置は端末装置のランダムアクセスプリアンブルを受信した後に、端末装置にランダムアクセスレスポンスをフィードバックすることができ、例えば、物理下りリンク制御チャネル(PDCCH)で受信した下りリンク割り当てにより該レスポンスをキャリー(carry)する。端末装置は該下りリンク割り当て(downlink assignment)モニタリングし、又は、該ランダムアクセスプリアンブルに関連付けられる下りリンク割り当てをモニタリングすることで、ネットワーク装置送信の制御情報を成功裏に受信できるか確定し、そして、ランダムアクセスプロシージャの成功不成功を判断することができる。しかし、マルチキャリアのシナリオの場合、ネットワーク装置が端末装置のために複数のキャリアを設定する可能性があり、端末装置のサービングセル(対応するキャリア)が変わる可能性があり、即ち、現在のサービングセル(第二セル)がステップ401でのサービングセル(第一セル)と異なり又は同じである可能性があり、該第二セルは該ランダムアクセスプリアンブルをフィードバックするための下りリンク割り当てがモニタリングされるセルであり、又は特殊セル(SpCell)である。よって、PDCCH上で下りリンク割り当てを受信していても、該下りリンク割り当てがステップ401で送信されるランダムアクセスプリアンブルに対してのランダムアクセスレスポンスであるかを直接確定することができないため、ランダムアクセスプロシージャの成功不成功(完了しているか)を確定するができない。
【0066】
よって、本実施例では、ステップ402の前に、該方法はさらに次のようなこと(図示せず)を含んでも良く、即ち、端末装置が下りリンク制御チャネル上の下りリンク割り当てをモニタリングし、該PDCCH上で下りリンク割り当てを受信したときに、該PDCCHでスケジューリングされるPDSCH上で伝送ブロック(PDSCH上でデータは伝送ブロックを基本伝送ユニットとする)を受信し、該受信した伝送ブロックを復号化することである。
【0067】
本実施例では、該下りリンク割り当てとは、下りリンクデータのスケジューリングを含む下りリンク制御情報(DCI)を指す。例えば、端末装置の下位層(例えば、物理層)で、PDSCHの指示を含む1つのDCIを受信しており、端末装置はDCIの中の指示情報に基づいて対応するリソース上でPDSCHを受信し、受信したPDSCHは、事前設定のルールに従って巡回冗長検査(CRC)を行うことができる。CRCが成功したときに、端末装置は伝送ブロックの復号化が成功したと見なすことができる。
【0068】
1つの実施方式において、該下りリンク制御チャネルは該第二セルの下りリンク制御チャネルであり、該第二セルは該ランダムアクセスプリアンブルをフィードバックするための下りリンク割り当てがモニタリングされるセルであり、又は、特殊セル(SpCell)である。この場合、ステップ402では、該端末装置のMAC実体が該下りリンク制御チャネルで下りリンク割り当てを受信しており、且つ受信した対応する伝送ブロックが成功裏にデコードされているときに、該ランダムアクセスプリアンブルに対応するランダムアクセスプロシージャが成功裏に完了していると確定する(又は見なす(consider))ことができる。該第二セルの下りリンク割り当て及び対応する伝送ブロックを成功裏に受信しているので、ネットワーク装置と端末装置との間で通信が正常に行われており、該ランダムアクセスプロシージャを継続して行う必要がないと確定することができ、そして、ステップ401におけるランダムアクセスプリアンブルに対応するランダムアクセスプロシージャが成功裏に完了していると確定することができる。
【0069】
該実施方式では、オプションとして、該伝送ブロックは該第一セルで受信する伝送ブロックであっても良いが、本実施例はこれに限定されない。
【0070】
1つの実施方式において、該下りリンク制御チャネルは該ステップ401でのランダムアクセスプリアンブルをフィードバックするための下りリンク制御チャネルであり、例えば、該下りリンク制御チャネルは回復失敗請求をフィードバックするための下りリンク制御チャネルである。この場合、ステップ402では、該端末装置のMAC実体が該下りリンク制御チャネルで下りリンク割り当てを受信しており、且つ受信した対応する伝送ブロックが成功裏にデコードされているときに、該ランダムアクセスプリアンブル(例えば、ビーム失敗回復要求)に対応するランダムアクセスプロシージャが成功裏に完了していると確定する(又は見なす(consider))ことができる。該ランダムアクセスプリアンブルをフィードバックするための下りリンク割り当て及び対応する伝送ブロックを成功裏に受信しているから、ネットワーク装置と端末装置との間で正常な通信が行われており、該ランダムアクセスプロシージャを継続して行う必要がないと推定することができ、そして、ステップ401におけるランダムアクセスプリアンブルに対応するランダムアクセスプロシージャが成功裏に完了していると確定することができる。
【0071】
該実施方式では、オプションとして、該伝送ブロックは該第一セルで受信する伝送ブロックであっても良いが、本実施例はこれに限定されない。
【0072】
本実施例では、上述の2つの実施方式は単独で実施されても良く、組み合わせて実施されても良い。例えば、該下りリンク制御チャネルは、第二セルでの、ステップ401におけるランダムアクセスプリアンブルをフィードバックするための下りリンク制御チャネルであるが、本実施例はこれに限定されない。
【0073】
本実施例では、該下りリンク制御チャネルは、セル無線ネットワーク一時識別子(C-RNTI)又はランダムアクセス無線ネットワーク一時識別子(RA-RNTI)に関連しており(PDCCH for the C-RNTI or RA-RNTI)、その具体的な実施方式については実施例1を参照することができ、ここではその詳しい説明を省略する。
【0074】
本実施例では、ステップ402の後に、ランダムアクセスプロシージャが成功裏に完了しているから、該方法はさらに次のようなこと(図示せず)を含み、即ち、該端末装置が該ランダムアクセスプロシージャに関連する上下りリンク信号の送信又は受信を停止することである。なお、その具体的な実施方式については実施例1を参照することができ、ここではその詳しい説明を省略する。
【0075】
上述の実施例により、下りリンク制御チャネルと、セル又は端末装置が送信するランダムアクセスプリアンブルとの関係に基づいてランダムアクセスプロシージャの成功不成功を確定することにより、端末装置は、データを正確に送受信することができるため、成功率を向上させ、再送回数を減少させ、エネルギー消費を節約することができる。
【実施例4】
【0076】
図5は本実施例4におけるランダムアクセス方法のフローチャートであり、該方法は端末装置側に応用される。図5に示すように、該方法は以下のようなステップを含む。
【0077】
ステップ501:端末装置がネットワーク装置にランダムアクセスプリアンブルを送信し;
ステップ502:該端末装置が下りリンク制御チャネルで下りリンク割り当てを受信しており、且つ受信した対応する伝送ブロックが成功裏にデコードされており、且つ該ランダムアクセスプリアンブルに関連する第一セルの条件が満足されたときに、該端末装置は、該ランダムアクセスプリアンブルに対応するランダムアクセスプロシージャが成功裏に完了していると確定し;
そのうち、該下りリンク制御チャネルは、第二セルの下りリンク制御チャネル、及び/又は、該ランダムアクセスプリアンブルをフィードバックするための下りリンク制御チャネルである。
【0078】
本実施例では、ステップ501の実施方式については実施例1におけるステップ501を参照することができ、ここではその詳しい説明を省略する。
【0079】
よって、本実施例では、ステップ502の前に、該方法はさらに次のようなこと(図示せず)を含んでも良く、即ち、端末装置が下りリンク制御チャネル上の下りリンク割り当てをモニタリングし、該PDCCH上で下りリンク割り当てを受信したときに、該PDCCHでスケジューリングされるPDSCH上で伝送ブロック(PDSCH上でデータは伝送ブロックを基本伝送ユニットとする)を受信し、該受信した伝送ブロックをデコードすることである。なお、該下りリンク制御チャネルの具体的な実施方式については実施例3を参照することができ、ここではその詳しい説明を省略する。
【0080】
本実施例では、実施例3との相違点は次のようなことにあり、即ち、実施例3では、端末装置が該下りリンク割り当てを受信しており、且つ受信した対応する伝送ブロックが成功裏にデコードされているときに、該ランダムアクセスプリアンブルに対応するランダムアクセスプロシージャが成功裏に完了していると確定するに対して、本実施例では、該下りリンク割り当てを受信しており、且つ受信した対応する伝送ブロックが成功裏にデコードされている以外に、端末装置がさらに、該ランダムアクセスプリアンブルに関連する第一セルの条件が満足されたかを判断する必要があり、該下りリンク割り当てを受信しており、且つ受信した対応する伝送ブロックが成功裏にデコードされており、且つ該条件が満足されたときに、該端末装置は、該ランダムアクセスプリアンブルに対応するランダムアクセスプロシージャが成功裏に完了していると確定する。
【0081】
本実施例では、該ランダムアクセスプリアンブルに関連する第一セルの条件は、第一セルが第二セルと同じであり、又は、第一セルが第二セルとは異なるということである。なお、該第一セルの具体的な意味については実施例1を参照することができ、該第二セルは該ランダムアクセスプリアンブルをフィードバックするための下りリンク割り当てがモニタリングされるセルであり、又は、特殊セル(SpCell)である。該条件は実施例2と同様である。
【0082】
1つの実施方式において、該下りリンク制御チャネルは該第二セルの下りリンク制御チャネルである。この場合、ステップ502では、該端末装置のMAC実体が該下りリンク制御チャネルで下りリンク割り当てを受信しており、且つ受信した対応する伝送ブロックが成功裏にデコードされており、且つ第一セルが第二セルと同じであるときに、該ランダムアクセスプリアンブルに対応するランダムアクセスプロシージャが成功裏に完了していると確定する(又は見なす(consider))ことができる。該第一セルが第二セルと同じであるシナリオにおいて、該第一セル及び/又は第二セルの下りリンク割り当て及び対応する伝送ブロックを成功裏に受信しているから、ネットワーク装置と端末装置との間で正常な通信が行われており、該ランダムアクセスプロシージャを継続して行う必要がないと判断することができ、そして、ステップ501でのランダムアクセスプリアンブルに対応するランダムアクセスプロシージャが成功裏に完了していると確定することができる。
【0083】
該実施方式では、オプションとして、該伝送ブロックは該第一セル及び/又は第二セルで受信する伝送ブロックであっても良いが、本実施例はこれに限定されない。
【0084】
1つの実施方式において、該下りリンク制御チャネルは該ステップ501におけるランダムアクセスプリアンブルをフィードバックするための下りリンク制御チャネルであり、例えば、該下りリンク制御チャネルはビーム回復失敗請求をフィードバックするための下りリンク制御チャネルである。この場合、ステップ502では、該端末装置のMAC実体が該下りリンク制御チャネルで下りリンク割り当てを受信しており、且つ受信した対応する伝送ブロックが成功裏にデコードされており、且つ第一セルが第二セルと同じであるときに、該ランダムアクセスプリアンブル(例えば、ビーム失敗回復要求)に対応するランダムアクセスプロシージャが成功裏に完了していると確定する(又は見なす(consider))ことができる。該第一セルが第二セルと同じであるシナリオにおいて、該ランダムアクセスプリアンブルをフィードバックするための下りリンク割り当て及び対応する伝送ブロックを成功裏に受信しているので、ネットワーク装置と端末装置との間で正常な通信が行われており、該ランダムアクセスプロシージャを継続して行う必要がないと推定することができ、そして、ステップ501におけるランダムアクセスプリアンブルに対応するランダムアクセスプロシージャが成功裏に完了していると確定することができる。
【0085】
該実施方式では、オプションとして、該伝送ブロックは該第一セル及び/又は第二セルで受信する伝送ブロックであっても良いが、本実施例はこれに限定されない。
【0086】
本実施例では、上述の2つの実施方式は単独で実施されても良く、組み合わせて実施されても良い。例えば、該下りリンク制御チャネルは、第二セルでの、ステップ501におけるランダムアクセスプリアンブルをフィードバックするための下りリンク制御チャネルであるが、本実施例はこれに限定されない。
【0087】
1つの実施方式において、該下りリンク制御チャネルは該第二セルの下りリンク制御チャネルである。この場合、ステップ502では、該端末装置のMAC実体が該下りリンク制御チャネルで下りリンク割り当てを受信しており、且つ受信した対応する伝送ブロックが成功裏にデコードされており、且つ第一セルが第二セルとは異なるときに、該ランダムアクセスプリアンブルに対応するランダムアクセスプロシージャが成功裏に完了していると確定する(又は見なす(consider))ことができる。該第一セルが第二セルとは異なるシナリオにおいて、該第二セルの下りリンク割り当て及び対応する伝送ブロックを成功裏に受信しているから、ネットワーク装置と端末装置との間で通信が正常に行われており、該ランダムアクセスプロシージャを継続して行う必要がないと推定することができ、そして、ステップ501におけるランダムアクセスプリアンブルに対応するランダムアクセスプロシージャが成功裏に完了していると確定することができる。
【0088】
該実施方式では、オプションとして、該伝送ブロックは該第一セルで受信する伝送ブロックであっても良いが、本実施例はこれに限定されない。
【0089】
1つの実施方式において、該下りリンク制御チャネルは該ステップ501におけるランダムアクセスプリアンブルをフィードバックするための下りリンク制御チャネルであり、例えば、該下りリンク制御チャネルはビーム回復失敗請求をフィードバックするための下りリンク制御チャネルである。この場合、ステップ502では、該端末装置のMAC実体が該下りリンク制御チャネルで下りリンク割り当てを受信しており、且つ受信した対応する伝送ブロックが成功裏にデコードされており、且つ第一セルが第二セルとは異なときに、該ランダムアクセスプリアンブル(例えば、ビーム失敗回復要求)に対応するランダムアクセスプロシージャが成功裏に完了していると確定する(又は見なす(consider))ことができる。第一セルが第二セルとは異なるシナリオにおいて、該ランダムアクセスプリアンブル(第一セルで送信される)をフィードバックするための下りリンク割り当て及び対応する伝送ブロックを成功裏に受信しているので、ネットワーク装置と端末装置との間で正常な通信が行われており、該ランダムアクセスプロシージャを継続して行う必要がないと推定することができ、そして、ステップ501におけるランダムアクセスプリアンブルに対応するランダムアクセスプロシージャが成功裏に完了していると確定することができる。
【0090】
該実施方式では、オプションとして、該伝送ブロックは該第一セルで受信する伝送ブロックであっても良いが、本実施例はこれに限定されない。
【0091】
本実施例では、上述の2つの実施方式は単独で実施されても良く、組み合わせて実施されても良い。例えば、該下りリンク制御チャネルは、第二セルでの、ステップ501におけるランダムアクセスプリアンブルをフィードバックするための下りリンク制御チャネルであるが、本実施例はこれに限定されない。
【0092】
本実施例では、該下りリンク制御チャネルは、セル無線ネットワーク一時識別子(C-RNTI)又はランダムアクセス無線ネットワーク一時識別子(RA-RNTI)に関連している。なお。その具体的な実施方式については実施例3を参照することができ、ここではその詳しい説明を省略する。
【0093】
本実施例では、ステップ502の後に、ランダムアクセスプロシージャが成功裏に完了しているので、該方法はさらに次のようなこと(図示せず)を含み、即ち、該端末装置が該ランダムアクセスプロシージャに関連する上下りリンク信号の送信又は受信を停止することである。なお、その具体的な実施方式については実施例1を参照することができ、ここではその詳しい説明を省略する。
【0094】
本実施例では、このような条件によってランダムアクセスプロシージャのシナリオをさらに明確にすることができ、即ち、該ランダムアクセスプリアンブルに対応するランダムアクセスプロシージャが開始されるセル(又は該ランダムアクセスプリアンブルが送信されるセル)が、該ランダムアクセスプリアンブルをフィードバックするための下りリンク割り当てがモニタリングされるセル(又は特殊セル)と同じであり又は異なるシナリオである。また、下りリンク制御チャネルと、セル又は端末装置が送信するランダムアクセスプリアンブルとの関係に基づいてランダムアクセスプロシージャの成功不成功を確定することができる。これにより、端末装置は、データを正確に送受信することができるため、成功率を向上させ、再送回数を減少させ、エネルギー消費を節約することができる。
【0095】
なお、上述の実施例1-4は単独で実施されても良く、任意の2つ以上を組み合わせて実施されても良い。即ち、ランダムアクセスプロシージャの成功不成功(完了しているか)を確定するときに、実施例1-4におけるステップ202、302、402、502のうちの任意の2つ以上のステップを組み合わせて判断を行っても良く、そのうちの少なくとも1つのステップの要求が満足されたときに、ランダムアクセスプロシージャが成功裏に完了していると確定しても良いが、ここではその網羅的な記載を省略する。
【0096】
上述の実施例1-4におけるステップ202、302、402、502では上述の異なるシナリオにおける端末装置のMAC実体のビヘイビア(behavior)を説明しており、即ち、如何にランダムアクセスプロシージャの成功不成功(完了しているか)を確定するかを説明している。以下、実施例5及び図6に基づいて上述のシナリオ(図1C)において端末装置の物理層のビヘイビア(操作)を説明する。
【実施例5】
【0097】
図6は本実施例5におけるランダムアクセス方法のフローチャートであり、該方法は端末装置側に応用される。図6に示すように、該方法は以下のようなステップを含む。
【0098】
ステップ601:端末装置がネットワーク装置にランダムアクセスプリアンブルを送信し;
ステップ602:端末装置が第二セルで下りリンク制御情報をモニタリングし、そのうち、該下りリンク制御情報は該ランダムアクセスプリアンブルに関連しており;
ステップ603:該端末装置が第一セルで該下りリンク制御情報によりスケジューリングされる下りリンクデータを受信し、そのうち、該第一セルは該第二セルとは異なる。
【0099】
本実施例では、ステップ601の実施方式については実施例1のステップ201を参照することができ、ここではその詳しい説明を省略する。例えば、端末装置は第一セルで該ランダムアクセスプリアンブルを送信することができる。即ち、第一セルは、該ランダムアクセスプリアンブルが送信されるセルであるが、本実施例はこれに限定されない。該第一セルはさらに、該下りリンク制御情報に関連付けされる参照信号索引(index)が提供されるセル、及び/又は、該ランダムアクセスプリアンブルに対応するビーム失敗回復の設定が送信されるセルであっても良い。
【0100】
例えば、該第一セルは該ランダムアクセスプリアンブルが送信されるセルであり、該ランダムアクセスプリアンブルがビーム失敗回復要求であるときに、ステップ601の前に、該方法はさらに次のようなこと(図示せず)を含んでも良く、即ち、該端末装置がネットワーク装置により上位層シグナリングを用いて送信する第一設定を受信し、該第一設定(例えば、PRACH-ResourceDedicatedBFR)はビーム失敗回復のための特定のPRACHリソースを指示し、該第一設定は次のような設定情報の少なくとも1つを含んでも良く、即ち、ビーム失敗回復のために設定するルートシーケンス情報、非競合ビーム失敗回復ベースのランダムアクセス機会設定情報、ビーム失敗回復を受信するためのサーチ空間情報、候補ビーム参照信号リスト情報、ランダムアクセスプロシージャ(例えば、該ランダムアクセスプロシージャは、(for)ビーム失敗回復についてのランダムアクセスプロシージャであっても良い)の優先度を区別するためのパラメータである。端末装置は該第一設定に基づいて該第一セルで該ランダムアクセスプリアンブルを送信する。
【0101】
例えば、該第一セルは、該下りリンク制御情報によりスケジューリングされる下りリンクデータと関連付けられる参照信号索引が提供されるセルであっても良く、そのうち、参照信号索引は該下りリンクデータと関連付けられており、該下りリンクデータが該参照信号索引に対応する参照信号と関連付けられるQCL(quasi co-located)パラメータに基づいて受信されるものであると示し、該方法はさらに次のようなこと(図示せず)を含んでも良く、即ち、端末装置が、第一セルでネットワーク装置が上位層シグナリングにより送信する参照信号索引を受信し、該参照信号索引はネットワーク装置が候選ビーム参照信号リスト(candidateBeamRSlist)から選択した索引である。該参照信号は次のようなものうちの少なくとも1つを含んでも良く、即ち、チャネル状態情報参照信号(CSI-RS、Channel State Information Reference Signal)、同期信号(SS、Synchronization Signal)、物理ブロードキャストチャネル(PBCH、Physical Broadcast Channel)である。
【0102】
例えば、該第一セルは該ランダムアクセスプリアンブルに対応するビーム失敗回復の設定が送信されるセルであっても良く、即ち、該ランダムアクセスプリアンブルがビーム失敗回復要求であるときに、ステップ601の前に、該方法はさらに次のようなこと(図示せず)を含んでも良く、即ち、該端末装置が、第一セルでネットワーク装置が上位層シグナリングにより送信する第一設定(ビーム失敗回復の設定)を受信することである。なお、該第一設定は具体的には前述と同様であり、ここではその詳しい説明を省略する。
【0103】
本実施例では、ランダムアクセスプリアンブルが送信されるセルは、参照信号索引が提供されるセルと同じであっても良く、ランダムアクセスプリアンブルに対応するビーム失敗回復の設定が送信されるセルと同じであっても良いが、本実施例はこれに限定されない。
【0104】
本実施例では、ステップ602において、該下りリンク制御情報はステップ601におけるランダムアクセスプリアンブルに関連しており、ランダムアクセスレスポンス(例えば、BFR RAR)を示し、例えば、該下りリンク制御情報(DCI)は下りリンク制御チャネルによりキャリー(carry)され、下りリンクデータをスケジューリングするために用いられる。該DCIの具体的な実施方式については従来技術を参照することができる。該下りリンク制御チャネルは該ランダムアクセスプリアンブルをフィードバックするための下りリンク制御チャネルであり、即ち、PRACHの伝送に対応するPDCCHである。なお、該下りリンク制御チャネルの実施方式については実施例3又は実施例4を参照することができ、ここではその詳しい説明を省略する。
【0105】
本実施例では、ステップ602の前に、該方法はさらに次のようなこと(図示せず)を含んでも良く、即ち、端末装置が、ネットワーク装置が上位層シグナリングにより送信すする第二設定を受信し、該第二設定はビーム失敗回復要求のランダムアクセスレスポンス(BFR RAR、即ち、ビーム失敗回復要求レスポンス)のサーチ空間を指示し、また、該下りリンク制御情報をモニタリングすることは、端末装置が該第二設定に基づいて該サーチ空間で下りリンク制御チャネル(C-RNTIによりスクランブルされている)を受信し、そして、デスクランブルした後に、該下りリンク制御情報を取得することを含む。
【0106】
本実施例では、該第二セルは、該下りリンク制御情報がモニタリングされるセルであり、又は、該第二セルはSpcellである。
【0107】
本実施例では、第一セルが第二セルとは異なるときに、ステップ603において、端末装置は、第一セルで該下りリンク制御情報によりスケジューリングされる下りリンクデータを受信すると見なし(assume)、そのうち、受信は検出、モニタリング、復調、復号などの操作のうちの少なくとも1つを含む。
【0108】
本実施例では、上述の上位層シグナリングは媒体アクセス制御(MAC、Media Access Control)層又は無線リソース制御(RRC)シグナリングであっても良い。
【0109】
これにより、端末装置は、該第一セルで該下りリンクデータを受信したときに、該第一セルのチャネル品質が良くなっていると推定することができ、そして、第一セルのビーム失敗が回復していると確定することができる。これにより、対応するランダムプロシージャをタイムリーに停止し、エネルギー消費を節約することができる。
【実施例6】
【0110】
図7は本実施例6におけるデータ送信方法のフローチャートであり、該方法はネットワーク装置側に応用される。図7に示すように、該方法は以下のようなステップを含む。
【0111】
ステップ701:ネットワーク装置が端末装置送信のランダムアクセスプリアンブルを受信し;
ステップ702:該ネットワーク装置が第二セルで端末装置に下りリンク制御情報を送信し、そのうち、該下りリンク制御情報は該ランダムアクセスプリアンブルに関連しており;
ステップ703:該ネットワーク装置が第一セルで該端末装置に該下りリンク制御情報によりスケジューリングされる下りリンクデータを送信し、そのうち、該第一セルは該第二セルとは異なる。
【0112】
本実施例では、ステップ701-703は実施例5のステップ601-603に対応するため、ここでは重複説明を省略する。
【0113】
例えば、該第一セルは該ランダムアクセスプリアンブルが送信されるセルであり、該ランダムアクセスプリアンブルがビーム失敗回復要求であるときに、ステップ701の前に、該方法はさらに次のようなこと(図示せず)を含んでも良く、即ち、ネットワーク装置が上位層シグナリングにより該端末装置に第一設定を送信することであり、該第一設定の具体的な実施方式については実施例5を参照することができ、ここではその詳しい説明を省略する。
【0114】
例えば、該第一セルは、該下りリンク制御情報によりスケジューリングされる下りリンクデータと関連付けられる参照信号索引が提供されるセルであっても良く、該参照信号は、候選ビーム参照信号であっても良く、該方法はさらに次のようなこと(図示せず)を含んでも良く、即ち、ネットワーク装置が候選ビーム参照信号リスト(candidateBeamRSlist)のうちから1つの参照信号索引を選択し、第一セルで上位層シグナリングにより端末装置に該参照信号索引を送信することである。
【0115】
例えば、該第一セルは、該ランダムアクセスプリアンブルに対応するビーム失敗回復の設定が送信されるセルであっても良く、即ち、該ランダムアクセスプリアンブルがビーム失敗回復要求であるときに、ステップ701の前に、該方法はさらに次のようなこと(図示せず)を含んでも良く、即ち、ネットワーク装置が第一セルで上位層シグナリングにより端末装置に第一設定(ビーム失敗回復の設定)を送信することであり、該第一設定は具体的には前述と同様であるから、ここではその詳しい説明を省略する。
【0116】
本実施例では、上述の上位層シグナリングは媒体アクセス制御(MAC、Media Access Control)層又は無線リソース制御(RRC)シグナリングであっても良い。
【0117】
本実施例では、ステップ702において、ネットワーク装置はC-RNTIによりPDCCHをスクランブルし、該PDCCHは該ランダムアクセスプリアンブルをフィードバックするためのPDCCHであり、該PDCCHはDCIをキャリー(carry)し、また、第二セルで端末装置に該DCIを送信する。
【0118】
本実施例では、該第二セルは、該下りリンク制御情報が送信されるセルであり、又は、該第二セルはSpcellである。
【0119】
本実施例では、ステップ703において、第一セルが第二セルとは異なるときに、ネットワーク装置は第一セルで該端末装置に該下りリンク制御情報によりスケジューリングされる下りリンクデータを送信することで、端末装置に、第一セルで該下りリンク制御情報によりスケジューリングされる下りリンクデータを受信させ、第二セルで該下りリンク制御情報によりスケジューリングされる下りリンクデータを受信させない。
【0120】
本実施例では、ステップ703において、該ネットワーク装置はステップ701で受信したランダムアクセスプリアンブルに対応する参照信号に基づいて該下りリンクデータを送信し、そのうち、該方法はさらに次のようなこと(図示せず)を含んでも良く、即ち、該ネットワーク装置が上位層シグナリングにより該ランダムアクセスプリアンブルのランダムアクセス機会(RACH occasion)と、該参照信号との対応関係を設定し、該上位層シグナリングはRRCシグナリングであっても良い。該対応関係及びランダムアクセスプリアンブルに基づいて、該ランダムアクセスプリアンブルに対応する参照信号を確定することができる。該ネットワーク装置が該下りリンクデータを送信するために使用するアンテナポートと該参照信号を送信するために使用するアンテナポートとはQCLである。該参照信号は次のようなものうちの少なくとも1つを含んでも良く、即ち、チャネル状態情報参照信号(CSI-RS、Channel State Information Reference Signal)、同期信号(SS、Synchronization Signal)、物理ブロードキャストチャネル(PBCH、Physical Broadcast Channel)などである。
【0121】
これにより、ネットワーク装置は、正確な指示情報を用いて下りリンクデータを送信することができるため、データ伝送の成功率を向上させ、再送回数を減少させ、エネルギー消費を節約することができる。
【実施例7】
【0122】
本実施例7ではさらにランダムアクセス装置が提供される。該装置が問題を解決する原理が実施例1又は実施例2の方法と類似しているから、その具体的な実施については実施例1又は実施例2の方法の実施を参照することができ、ここでは、内容が同じである重複説明が省略される。
【0123】
図8は該ランダムアクセス装置の構成を示す図である。図8に示すように、該装置800は以下のようなものを含む。
【0124】
第一送信ユニット801:ネットワーク装置にランダムアクセスプリアンブルを送信し;
第一確定ユニット802:端末装置が第一通知を受信したときに、又は、端末装置が第一通知を受信しており、且つ該ランダムアクセスプリアンブルに関連する第一セルの条件が満足されたときに、該ランダムアクセスプリアンブルに対応するランダムアクセスプロシージャが成功裏に完了していると確定(consider)し;
そのうち、該第一通知は、該端末装置の下位層から送信される、該第一セルでの下りリンク制御チャネルの伝送の受信済みの通知、及び/又は、下位層から送信される、該ランダムアクセスプリアンブルをフィードバックするための下りリンク制御チャネルの伝送の受信済みの通知である。
【0125】
本実施例では、第一送信ユニット801及び第一確定ユニット802の実施方式については実施例1のステップ201-202、実施例2のステップ301-302を参照することができ、ここではその詳しい説明を省略する。
【0126】
本実施例では、該条件は、該第一セルが第二セルと同じであり、又は、該第一セルが第二セルとは異なるということである。なお、該第一セル及び第二セルの実施方式については実施例1又は実施例2を参照することができ、ここではその詳しい説明を省略する。
【0127】
本実施例では、ランダムアクセスプリアンブルはビーム失敗回復要求であり、該下りリンク制御チャネルの伝送はC-RNTI又はRA-RNTIに関連している(is addressed to)。
【0128】
本実施例では、オプションとして、該装置はさらに次のようなもの(図示せず)を含む。
【0129】
第一送受信ユニット:下りリンク制御チャネルの伝送を受信し、該端末装置のMAC実体に、該下りリンク制御チャネルの伝送を受信したことの第一通知を送信し、該端末装置のMAC実体は下位層から送信される第一通知を受信する。なお、該下りリンク制御チャネルの伝送の具体的な実施方式については実施例1を参照することができ、ここではその詳しい説明を省略する。
【0130】
本実施例では、オプションとして、該装置はさらに以下のようなもの(図示せず)を含む。
【0131】
第一処理ユニット:ランダムアクセスプロシージャが成功裏に完了した後に、該ランダムアクセスプロシージャに関連する上下りリンク信号の送信又は受信を停止し、及び/又は、測定間隔の出現可能性を無視する。
【0132】
上述の実施例により、下りリンク制御チャネルの伝送と、セル又は端末装置が送信するランダムアクセスプリアンブルとの関係に基づいてランダムアクセスプロシージャの成功不成功を確定することにより、端末装置は、データを正確に送受信することができるため、成功率を向上させ、再送回数を減少させ、エネルギー消費を節約することができる。
【実施例8】
【0133】
本実施例8ではさらにランダムアクセス装置が提供される。該装置が問題を解決する原理が実施例3又は実施例4の方法と同様であるから、その具体的な実施については実施例3又は実施例4の方法の実施を参照することができ、ここでは内容が同じである重複説明が省略される。
【0134】
図9は該ランダムアクセス装置の構成を示す図であり、図9に示すように、該装置900は以下のようものを含む。
【0135】
第二送信ユニット901:ネットワーク装置にランダムアクセスプリアンブルを送信し;
第二確定ユニット902:端末装置が下りリンク制御チャネルで下りリンク割り当てを受信しており、且つ受信した対応する伝送ブロックが成功裏にデコードされているときに、又は、端末装置が下りリンク制御チャネルで下りリンク割り当てを受信しており、且つ受信した対応する伝送ブロックが成功裏にデコードされており、且つ該ランダムアクセスプリアンブルに関連する第一セルの条件が満足されたときに、該ランダムアクセスプリアンブルに対応するランダムアクセスプロシージャが成功裏に完了していると確定し;
そのうち、該下りリンク制御チャネルは、第二セルでの下りリンク制御チャネル、及び/又は、該ランダムアクセスプリアンブルをフィードバックするための下りリンク制御チャネルである。
【0136】
本実施例では、第二送信ユニット901及び第二確定ユニット902の実施方式については実施例3のステップ401-402、実施例4のステップ501-502を参照することができ、ここではその詳しい説明を省略する。
【0137】
本実施例では、該条件は、該第一セルが第二セルと同じであり、又は、該第一セルが第二セルとは異なるという条件である。なお、該第一セル及び第二セルの実施方式については実施例1又は2を参照することができ、ここではその詳しい説明を省略する。
【0138】
本実施例では、該伝送ブロックは該第一セルで受信される伝送ブロックであり、該ランダムアクセスプリアンブルはビーム失敗回復要求であり、該下りリンク制御チャネルはC-RNTI又はRA-RNTIに関連している。
【0139】
本実施例では、オプションとして、該装置はさらに次のようなもの(図示せず)を含む。
【0140】
第二送受信ユニット:下りリンク制御チャネル上の下りリンク割り当てをモニタリングし、該PDCCH上で下りリンク割り当てを受信したときに、該PDCCHでスケジューリングされるPDSCH上で伝送ブロック(PDSCH上でデータは伝送ブロックを基本伝送ユニットとする)を受信し、受信した該伝送ブロックをデコードする。なお、該下りリンク制御チャネルの具体的な実施方式については実施例3を参照することができ、ここではその詳しい説明を省略する。
【0141】
本実施例では、オプションとして、該装置はさらに以下のようなこと(図示せず)を含む。
【0142】
第二処理ユニット:ランダムアクセスプロシージャが成功裏に完了した後に、該ランダムアクセスプロシージャに関連する上下りリンク信号の送信又は受信を停止し、及び/又は、測定間隔の出現可能性を無視する。
【0143】
上述の実施例により、下りリンク制御チャネルと、セル又は端末装置が送信するランダムアクセスプリアンブルとの関係に基づいてランダムアクセスプロシージャの成功不成功を確定することにより、端末装置は、データを正確に送受信することができるため、成功率を向上させ、再送回数を減少させ、エネルギー消費を節約することができる。
【実施例9】
【0144】
本実施例9ではさらにデータ受信装置が提供される。該装置が問題を解決する原理が実施例5の方法に類似しているため、その具体的な実施については実施例5の方法の実施を参照することができ、ここでは内容が同じである重複説明が省略される。
【0145】
図10は該データ受信装置の構成を示す図であり、図10に示すように、該装置1000は以下のようなものを含む。
【0146】
第三送信ユニット1001:ネットワーク装置にランダムアクセスプリアンブルを送信し;
モニタリングユニット1002:第二セルで下りリンク制御情報をモニタリングし、そのうち、該下りリンク制御情報は該ランダムアクセスプリアンブルに関連しており;
受信ユニット1003:第一セルで該下りリンク制御情報によりスケジューリングされる下りリンクデータを受信し、そのうち、該第一セルは該第二セルとは異なる。
【0147】
本実施例では、該第一セル及び第二セルの実施方式については実施例5を参照することができ、ここではその詳しい説明を省略する。
【0148】
本実施例では、第三送信ユニット1001、モニタリングユニット1002、受信ユニット1003の実施方式については実施例5のステップ601-603を参照することができる。
【0149】
本実施例では、該ランダムアクセスプリアンブルはビーム失敗回復のための上位層シグナリングの設定に基づいて送信され、該ランダムアクセスプリアンブルはビーム失敗回復要求である。
【0150】
本実施例では、オプションとして、該装置はさらに次のようなもの(図示せず)を含んでも良い。
【0151】
第三送受信ユニット:ネットワーク装置が上位層シグナリングにより送信する第一設定を受信し、該第一設定(例えば、PRACH-ResourceDedicatedBFR)は、ビーム失敗回復のための特定のPRACHリソースを指示し、該第一設定は具体的には既存の規格を参照することができ、第三送信ユニット1001は該第一設定に基づいて該第一セルで該ランダムアクセスプリアンブルを送信し;又は
第三送受信ユニット:第一セルでネットワーク装置が上位層シグナリングにより送信する参照信号索引を受信し、該参照信号索引はネットワーク装置が候選ビーム参照信号リスト(candidateBeamRSlist)のうちから選んだ索引であり;又は
第三送受信ユニット:第一セルでネットワーク装置が上位層シグナリングにより送信する第一設定(ビーム失敗回復の設定)を受信する。なお、該第一設定は具体的には前述と同様であり、ここではその詳しい説明を省略する。
【0152】
これにより、端末装置は、該第一セルで該下りリンクデータを受信したときに、該第一セルのチャネル品質が良くなっていると推定することができ、そして、第一セルのビーム失敗が回復していると確定することができる。これにより、対応するランダムプロシージャをタイムリーに終了し、エネルギー消費を節約することができる。
【実施例10】
【0153】
本実施例10はさらにデータ送信装置を提供する。該装置が問題を解決する原理が実施例6の方法と類似しているので、その具体的な実施については実施例6の方法の実施を参照することができ、ここでは内容が同じである重複説明が省略される。
【0154】
図11は該データ送信装置の構成を示す図であり、図11に示すように、該装置1100は以下のようなものを含む。
【0155】
第一受信ユニット1101:端末装置が送信するランダムアクセスプリアンブルを受信し;
第四送信ユニット1102:第二セルで該端末装置に下りリンク制御情報を送信し、そのうち、前記下りリンク制御情報は前記ランダムアクセスプリアンブルに関連しており;
第五送信ユニット1103:第一セルで前記端末装置に前記下りリンク制御情報によりスケジューリングされる下りリンクデータを送信し、そのうち、前記第一セルは前記第二セルとは異なる。
【0156】
本実施例では、該第一セル及び第二セルの実施方式については実施例5を参照することができ、ここではその詳しい説明を省略する。
【0157】
本実施例では、第一受信ユニット1101、第四送信ユニット1102、第五送信ユニット1103の実施方式については、実施例6のステップ701-703を参照することができ。
【0158】
本実施例では、該ランダムアクセスプリアンブルはビーム失敗回復のための上位層シグナリングの設定に基づいて送信され、該ランダムアクセスプリアンブルはビーム失敗回復要求である。
【0159】
本実施例では、オプションとして、該装置はさらに以下のようなもの(図示せず)を含んでも良い。
【0160】
第四送受信ユニット:上位層シグナリングにより端末装置に第一設定を送信し、該第一設定(例えば、PRACH-ResourceDedicatedBFR)は、ビーム失敗回復のための特定のPRACHリソースを指示する。なお、該第一設定は具体的には既存の規格を参照することができ;又は
第四送受信ユニット:候選ビーム参照信号リスト(candidateBeamRSlist)のうちから参照信号索引を選択し、第一セルで上位層シグナリングにより端末装置に該参照信号索引を送信し;又は
第四送受信ユニット:上位層シグナリングにより第一セルで端末装置に第一設定(ビーム失敗回復の設定)を送信する。なお、該第一設定は具体的には前述と同様であり、ここではその詳しい説明を省略する。
【0161】
これにより、ネットワーク装置は、正確な指示情報を用いて下りリンクデータを送信することができるので、データ伝送の成功率を向上させ、再送回数を減少させ、エネルギー消費を節約することができる。
【実施例11】
【0162】
本実施例ではさらに通信システムが提供される。該通信システムについては図1Aを参照することができ、ここでは実施例1及び2と同じ内容が省略される。
【0163】
本実施例では、通信システム100は端末装置102を含んでも良く、それは、実施例7又は実施例8に記載のランダムアクセス装置800又は900が構成されており、又は、実施例9に記載のデータ受信装置1000が構成されている。
【0164】
オプションとして、該通信システムはさらにネットワーク装置101を含んでも良く、それは、実施例10に記載のデータ送信装置1100が構成されている。
【0165】
本実施例はさらにネットワーク装置を提供し、それは例えば基地局であっても良いが、本発明はこれに限られず、他のネットワーク装置であっても良い。
【0166】
図12は本発明の実施例におけるネットワーク装置の構成を示す図である。図12に示すように、ネットワーク装置1200は処理器1210(例えば、中央処理器CPU)及び記憶器1220を含んでも良く、記憶器1220は処理器1210に接続される。そのうち、該記憶器1220は各種のデータを記憶することができ、また、情報処理用のプログラム1230をさらに記憶することができ、且つ処理器1210の制御下で該プログラム1230を実行することができる。
【0167】
例えば、処理器1210はプログラム1230を実行して実施例6に記載のデータ送信方法を実現するように構成されても良い。例えば、処理器1210は次のような制御を行うように構成されても良く、即ち、端末装置送信のランダムアクセスプリアンブルを受信し;第二セルで該端末装置に下りリンク制御情報を送信し、そのうち、該下りリンク制御情報は該ランダムアクセスプリアンブルと関連しており;及び、第一セルで該端末装置に該下りリンク制御情報によりスケジューリングされる下りリンクデータを送信し、そのうち、該第一セルは該第二セルとは異なる。
【0168】
また、図12に示すように、ネットワーク装置1200はさらに送受信機1240、アンテナ1250などを含んでも良く、そのうち、これらの部品の機能が従来技術と類似しているから、ここではその詳しい説明を省略する。なお、ネットワーク装置1200は図12に示すすべての部品を含む必要がない。また、ネットワーク装置1200はさらに図12にない部品を含んでも良いが、これについては従来技術を参照することができる。
【0169】
また、本発明の実施例はさらに端末装置を提供し、本発明はこれに限られず、他の装置であっても良い。
【0170】
図13は本発明の実施例における端末装置を示す図である。図13に示すように、該端末装置1300は処理器1310及び記憶器1320を含んでも良く、記憶器1320はデータ及びプログラムを記憶しており、処理器1310に接続される。なお、該図は例示に過ぎず、さらに他の類型の構造を用いて、該構造に対して補充又は代替を行うことで、電気通信機能又は他の機能を実現しても良い。
【0171】
例えば、処理器1310はプログラムを実行して実施例1又は実施例2に記載のランダムアクセス方法を実現するように構成されても良い。例えば、処理器1310は次のような制御を行うように構成されても良く、即ち、ネットワーク装置にランダムアクセスプリアンブルを送信し;及び、該端末装置が第一通知を受信したときに、又は、第一通知を受信しており、且つ該ランダムアクセスプリアンブルに関連する第一セルの条件が満足されたときに、該ランダムアクセスプリアンブルに対応するランダムアクセスプロシージャが成功裏に完了していると確定(consider)し、そのうち、該第一通知は、下位層から送信される、該第一セルでの下りリンク制御チャネルの伝送の受信済みの通知であり、及び/又は、下位層から送信される、該ランダムアクセスプリアンブルをフィードバックするための下りリンク制御チャネルの伝送の受信済みの通知である。
【0172】
例えば、処理器1310はプログラムを実行して実施例3又は実施例4に記載のランダムアクセス方法を実現するように構成されても良い。例えば、処理器1310は次のような制御を行うように構成されても良く、即ち、ネットワーク装置にランダムアクセスプリアンブルを送信し;及び、下りリンク制御チャネルで下りリンク割り当てを受信しており、且つ受信した対応する伝送ブロックが成功裏にデコードされているときに、又は、下りリンク制御チャネルで下りリンク割り当てを受信しており、且つ受信した対応する伝送ブロックが成功裏にデコードされており、且つ該ランダムアクセスプリアンブルに関連する第一セルの条件が満足されたときに、該端末装置は、該ランダムアクセスプリアンブルに対応するランダムアクセスプロシージャが成功裏に完了していると確定し、そのうち、該下りリンク制御チャネルは、第二セルの下りリンク制御チャネル、及び/又は、該ランダムアクセスプリアンブルをフィードバックするための下りリンク制御チャネルである。
【0173】
例えば、処理器1310はプログラムを実行して実施例5に記載のデータ受信方法を実現するように構成されても良い。例えば、処理器1310は次のような制御を行うように構成されても良く、即ち、ネットワーク装置にランダムアクセスプリアンブルを送信し;第二セルで下りリンク制御情報をモニタリングし、そのうち、該下りリンク制御情報は該ランダムアクセスプリアンブルと関連しており;及び、第一セルで該下りリンク制御情報によりスケジューリングされる下りリンクデータを受信し、そのうち、該第一セルは該第二セルとは異なる。
【0174】
図13に示すように、該端末装置1300はさらに通信モジュール1330、入力ユニット1340、表示器1350、電源1360を含んでも良い。そのうち、これらの部品の機能が従来技術に類似しているから、ここではその詳しい説明を省略する。なお、端末装置1300は図13に示すすべての部品を含む必要がない。また、端末装置1300はさらに図13に無い部品を含んでも良いが、これについては従来技術を参照することができる。
【0175】
図14は本実施例におけるデータ送受信方法のフローチャートであり、図14に示すように、該方法は以下のようなステップを含む。
【0176】
ステップ1401:端末装置がネットワーク装置にランダムアクセスプリアンブルを送信し;
ステップ1402:ネットワーク装置が第二セルで下りリンク制御情報を送信し、該下りリンク制御情報はPDCCHによりキャリー(carry)され、該PDCCHは該ランダムアクセスプリアンブルをフィードバックするためのPDCCHであり;
ステップ1403:ネットワーク装置が第一セルで該下りリンク制御情報によりスケジューリングされる下りリンクデータを送信し;
ステップ1404:端末装置が第二セルで下りリンク制御情報をモニタリングし、第一セルで該下りリンクデータをモニタリングし、該下りリンクデータをデコードする。
【0177】
なお、上述のステップ1401-1404の実施方式については実施例5-6を参照することができ、また、ステップ1401、1404は端末装置の下位層(例えば、物理層)により実現されるため、ここではその詳しい説明を省略する。さらに、本実施例はステップ1402-1404の実行順序について限定せず、これらのステップは同時に行われても良い。
【0178】
ステップ1405:端末装置の下位層が下りリンク制御チャネルの伝送を受信したときに、MAC層に第一通知を送信し、該第一通知は具体的には実施例1を参照することができ、ここではその詳しい説明を省略する。
【0179】
本実施例では、ステップ1405及び1404の実行順序について限定せず、ステップ1405はステップ1404と同時に実行されても良く、例えば、ステップ1405はステップ1404におけるデータのデコードが成功した後に実行されても良く、DCI受信後且つデータデコード前に実行されても良いが、本実施例はこれに限定されない
ステップ1406:条件が満足されたかを判断し、満足されたときに、MAC実体はステップ1401におけるランダムアクセスプリアンブルに対応するランダムアクセスプロシージャが成功裏に完了していると確定する。
【0180】
なお、上述のステップ1406の実施方式については実施例1-4のステップ202、302、402、502を参照することができ、それは端末装置のMAC層により実現され、ここではその詳しい説明を省略する。
【0181】
本実施例では、ステップ1401の前に、該方法はさらに次のようなこと(図示せず;オプション)を含んでも良く、即ち、ネットワーク装置が端末装置に参照信号索引及び/又は第一設定を送信することである。なお、具体的には実施例5を参照することができ、ここではその詳しい説明を省略する。
【0182】
本発明の実施例はさらにコンピュータ可読プログラムを記憶している記憶媒体を提供し、そのうち、前記コンピュータ可読プログラムは、ランダムアクセス装置又は端末装置に、実施例1乃至実施例4の任意の1つの記載のランダムアクセス方法を実行させる。
【0183】
本発明の実施例はさらにコンピュータ可読プログラムを提供し、そのうち、ランダムアクセス装置又は端末装置の中で前記プログラムを実行するときに、前記プログラムは、前記ランダムアクセス装置又は端末装置に、実施例1乃至実施例4の任意の1つに記載のランダムアクセス方法を実行させる。
【0184】
本発明の実施例はさらにコンピュータ可読プログラムを記憶している記憶媒体を提供し、そのうち、前記コンピュータ可読プログラムは、データ受信装置又は端末装置に、実施例5に記載のデータ受信方法を実行させる。
【0185】
本発明の実施例はさらにコンピュータ可読プログラムを提供し、そのうち、データ受信装置又は端末装置の中で前記プログラムを実行するときに、前記プログラムは、前記データ受信装置又は端末装置に実施例5に記載のデータ受信方法を実行させる。
【0186】
本発明の実施例はさらにコンピュータ可読プログラムを記憶した記憶媒体を提供し、そのうち、前記コンピュータ可読プログラムは、データ送信装置又はネットワーク装置に、実施例6に記載のデータ送信方法を実行させる。
【0187】
本発明の実施例はさらにコンピュータ可読プログラムを提供し、そのうち、データ送信装置又はネットワーク装置において前記プログラムを実行するときに、前記プログラムは、前記データ送信装置又はネットワーク装置に、実施例6に記載のデータ送信方法を実行させる。
【0188】
また、上述の装置及び方法は、ソフトウェア又はハードウェアにより実現されても良く、ハードウェアとソフトウェアとの組み合わせにより実現されても良い。本発明は、さらに、下記のようなコンピュータ読み取り可能なプログラムに関し、即ち、該プログラムは、ロジック部品により実行されるときに、該ロジック部品に、上述の装置又は構成部品を実現させ、又は、該ロジック部品に、上述の各種の方法又はステップを実現させる。ロジック部品は、例えば、FPGA(Field Programmable Gate Array)、マイクロプロセッサ、コンピュータに用いる処理器などであっても良い。本発明は、さらに、上述のプログラムを記憶した記憶媒体、例えば、ハードディスク、磁気ディスク、光ハードディスク、DVD、フラッシュメモリなどにも関する。
【0189】
さらに、図面に記載の機能ブロックのうちの1つ又は複数の組み合わせ及び/又は機能ブロックの1つ又は複数の組み合わせは、本明細書に記載の機能を実行するための汎用処理器、デジタル信号処理器(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)又は他のプログラム可能な論理部品、ディスクリートゲート又はトランジスタ論理部品、ディスクリートハードウェアアセンブリ又は他の任意の適切な組む合わせとして実現されても良い。また、図面に記載の機能ブロックのうちの1つ又は複数の組み合わせ及び/又は機能ブロックの1つ又は複数の組み合わせは、さらに、計算装置の組み合わせ、例えば、DSP及びマイクロプロセッサの組み合わせ、複数のマイクロプロセッサ、DSPと通信により接続される1つ又は複数のマイクロプロセッサ又は他の任意の構成の組み合わせとして構成されても良い。
【0190】
以上、本発明の好ましい実施形態を説明したが、本発明はこのような実施形態に限定されず、本発明の趣旨を離脱しない限り、本発明に対するあらゆる変更は本発明の技術的範囲に属する。
【0191】
また、上述の実施例などに関し、さらに以下の付記を開示する。
【0192】
(付記1)
ランダムアクセス方法であって、
前記方法は以下のようなステップを含み、即ち、
端末装置がネットワーク装置にランダムアクセスプリアンブルを送信し;及び
前記端末装置が第一通知を受信したときに、又は、前記端末装置が第一通知を受信しており、且つ前記ランダムアクセスプリアンブルに関連する第一セルの条件が満足されたときに、前記端末装置は前記ランダムアクセスプリアンブルに対応するランダムアクセスプロシージャが成功裏に完了していると確定(consider)し、
そのうち、前記第一通知は、下位層から送信される、前記第一セルでの下りリンク制御チャネルの伝送が受信されたことの通知、及び/又は下位層から送信される、前記ランダムアクセスプリアンブルをフィードバックするための下りリンク制御チャネルの伝送が受信されたことの通知である、方法。
【0193】
(付記2)
付記1に記載の方法であって、
前記第一セルは、
前記ランダムアクセスプリアンブルに対応するランダムアクセスプロシージャが開始されるセル;又は
前記ランダムアクセスプリアンブルが送信されるセルである、方法。
【0194】
(付記3)
付記1又は2に記載の方法であって、
前記条件は、前記第一セルが第二セルと同じであり、又は、前記第一セルが第二セルとは異なることである、方法。
【0195】
(付記4)
付記3に記載の方法であって、
前記第二セルは、
前記ランダムアクセスプリアンブルをフィードバックするための下りリンク制御チャネルの伝送がモニタリングされるセル;又は
特殊セル(SpCell)である、方法。
【0196】
(付記5)
付記1乃至4のうちの任意の1項に記載の方法であって、
前記ランダムアクセスプリアンブルはビーム失敗回復要求である、方法。
【0197】
(付記6)
付記1乃至5のうちの任意の1項に記載の方法であって、
前記下りリンク制御チャネルの伝送はC-RNTI又はRA-RNTIに関連している(is addressed to)、方法。
【0198】
(付記7)
付記1乃至6のうちの任意の1項に記載の方法であって、
前記方法はさらに、
前記ランダムアクセスプロシージャが完成した後に、前記端末装置が前記ランダムアクセスプロシージャに関連する上下りリンク信号の送信又は受信を停止することを含む、方法。
【0199】
(付記8)
ランダムアクセス方法であって、
前記方法は以下のようなステップを含み、即ち、
端末装置がネットワーク装置にランダムアクセスプリアンブルを送信し;及び
前記端末装置が下りリンク制御チャネルで下りリンク割り当てを受信しており、且つ受信した対応する伝送ブロックが成功裏にデコードされているときに、又は、前記端末装置が下りリンク制御チャネルで下りリンク割り当てを受信しており、且つ受信した対応する伝送ブロックが成功裏にデコードされており、且つ前記ランダムアクセスプリアンブルに関連する第一セルの条件が満足されたときに、前記端末装置は、前記ランダムアクセスプリアンブルに対応するランダムアクセスプロシージャが成功裏に完了していると確定し;
そのうち、前記下りリンク制御チャネルは、第二セルの下りリンク制御チャネル、及び/又は、前記ランダムアクセスプリアンブルをフィードバックするための下りリンク制御チャネルである、方法。
【0200】
(付記9)
付記8に記載の方法であって、
前記第一セルは、
前記ランダムアクセスプリアンブルに対応するランダムアクセスプロシージャが開始されるセル;又は
前記ランダムアクセスプリアンブルが送信されるセルである、方法。
【0201】
(付記10)
付記8又は9に記載の方法であって、
前記条件は、前記第一セルが第二セルと同じであり、又は前記第一セルが第二セルとは異なることである、方法。
【0202】
(付記11)
付記10前記方法であって、
前記第二セルは、
前記ランダムアクセスプリアンブルをフィードバックするための下りリンク割り当てがモニタリングされるセル;又は
特殊セル(SpCell)である、方法。
【0203】
(付記12)
付記8乃至11のうちの任意の1項に記載の方法であって、
前記伝送ブロックは前記第一セルで受信する伝送ブロックである、方法。
【0204】
(付記13)
付記8乃至12のうちの任意の1項に記載の方法であって、
前記ランダムアクセスプリアンブルはビーム失敗回復要求である、方法。
【0205】
(付記14)
付記8乃至13のうちの任意の1項に記載の方法であって、
前記下りリンク制御チャネルはC-RNTI又はRA-RNTIに関連している、方法。
【0206】
(付記15)
付記8乃至14のうちの任意の1項に記載の方法であって、
前記方法はさらに、
前記ランダムアクセスプロシージャが完成した後に、前記端末装置が前記ランダムアクセスプロシージャに関連する上下りリンク信号の送信又は受信を停止することを含む、方法。
【0207】
(付記16)
付記1乃至15のうちの任意の1項に記載の方法であって、
前記方法はさらに、
前記端末装置が測定間隔の出現可能性を無視することを含む、方法。
【0208】
(付記17)
データ受信方法であって、
前記方法は以下のようなステップを含み、即ち、
端末装置がネットワーク装置にランダムアクセスプリアンブルを送信し;
前記端末装置が第二セルで下りリンク制御情報をモニタリングし、そのうち、前記下りリンク制御情報は前記ランダムアクセスプリアンブルに関連しており;及び
前記端末装置が第一セルで前記下りリンク制御情報によりスケジューリングされる下りリンクデータを受信し、そのうち、前記第一セルは前記第二セルとは異なる、方法。
【0209】
(付記18)
付記17に記載の方法であって、
前記第一セルは、前記下りリンク制御情報によりスケジューリングされる下りリンクデータと関連付けられる参照信号索引が提供されるセルであり、又は
前記第一セルは、前記ランダムアクセスプリアンブルが送信されるセルであり、又は
前記第一セルは、前記ランダムアクセスプリアンブルに対応するビーム失敗回復の設定が送信されるセルである、方法。
【0210】
(付記19)
付記17又は18に記載の方法であって、
前記ランダムアクセスプリアンブルは、ビーム失敗回復のための上位層シグナリングの設定に基づいて送信される、方法。
【0211】
(付記20)
付記17乃至19のうちの任意の1項に記載の方法であって、
前記第二セルは前記下りリンク制御情報がモニタリングされるセルであり、又は、前記第二セル是Spcellである、方法。
【0212】
(付記21)
付記17乃至20のうちの任意の1項に記載の方法であって、
前記端末装置は、設定された候選ビーム参照信号リストから選択された索引に対応する参照信号に基づいて前記下りリンクデータを受信する、方法。
【0213】
(付記22)
データ送信方法であって、
前記方法は以下のようなステップを含み、即ち、
ネットワーク装置が端末装置により送信されるランダムアクセスプリアンブルを受信し;
前記ネットワーク装置が第二セルで前記端末装置に下りリンク制御情報を送信し、そのうち、前記下りリンク制御情報は前記ランダムアクセスプリアンブルに関連しており;及び
前記ネットワーク装置が第一セルで前記端末装置に前記下りリンク制御情報によりスケジューリングされる下りリンクデータを送信し、そのうち、前記第一セルは前記第二セルとは異なる、方法。
【0214】
(付記23)
付記22に記載の方法であって、
前記第一セルは、前記下りリンク制御情報によりスケジューリングされる下りリンクデータと関連付けられる参照信号索引が提供されるセルであり、又は
前記第一セルは、前記ランダムアクセスプリアンブルが受信されるセルであり、又は
前記第一セルは、前記ランダムアクセスプリアンブルに対応するビーム失敗回復の設定が受信されるセルである、方法。
【0215】
(付記24)
付記22又は23に記載の方法であって、
前記ランダムアクセスプリアンブルはビーム失敗回復のための上位層シグナリングの設定に基づいて受信される、方法。
【0216】
(付記25)
付記22乃至24のうちの任意の1項に記載の方法であって、
前記第二セルは前記下りリンク制御情報が送信されるセルであり、又は、前記第二セル是は特殊セル(Spcell)である、方法。
【0217】
(付記26)
付記22乃至25のうちの任意の1項に記載の方法であって、
前記ネットワーク装置が前記下りリンクデータを送信するに使用するアンテナポートと、参照信号を送信するに使用するアンテナポートとはQCLであり、そのうち、前記ネットワーク装置は上位層シグナリングにより前記ランダムアクセスプリアンブルのランダムアクセス機会(RACH occasion)と前記参照信号との対応関係を設定する、方法。
図1A
図1B
図1C
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14