(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-01-04
(45)【発行日】2024-01-15
(54)【発明の名称】ランダムアクセスプロシージャのための方法、端末デバイスおよび基地局
(51)【国際特許分類】
H04W 74/08 20240101AFI20240105BHJP
H04W 72/21 20230101ALI20240105BHJP
H04W 72/1268 20230101ALI20240105BHJP
【FI】
H04W74/08
H04W72/21
H04W72/1268
(21)【出願番号】P 2021556707
(86)(22)【出願日】2020-03-25
(86)【国際出願番号】 CN2020081173
(87)【国際公開番号】W WO2020192700
(87)【国際公開日】2020-10-01
【審査請求日】2021-12-10
(31)【優先権主張番号】PCT/CN2019/079945
(32)【優先日】2019-03-27
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】598036300
【氏名又は名称】テレフオンアクチーボラゲット エルエム エリクソン(パブル)
(74)【代理人】
【識別番号】100109726
【氏名又は名称】園田 吉隆
(74)【代理人】
【識別番号】100161470
【氏名又は名称】冨樫 義孝
(74)【代理人】
【識別番号】100194294
【氏名又は名称】石岡 利康
(74)【代理人】
【識別番号】100194320
【氏名又は名称】藤井 亮
(74)【代理人】
【識別番号】100150670
【氏名又は名称】小梶 晴美
(72)【発明者】
【氏名】リン, ツィーペン
(72)【発明者】
【氏名】ブランケンシップ, ユフェイ
(72)【発明者】
【氏名】ハリソン, ロバート マーク
【審査官】伊藤 嘉彦
(56)【参考文献】
【文献】特表2010-507989(JP,A)
【文献】特表2018-511236(JP,A)
【文献】特表2017-506440(JP,A)
【文献】国際公開第2019/064768(WO,A1)
【文献】Intel Corporation,Channel structure for two-step RACH[online],3GPP TSG RAN WG1 Meeting #96 R1-1902466,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_96/Docs/R1-1902466.zip>,2019年03月01日
【文献】Panasonic,On PUSCH enhancements for NR URLLC[online],3GPP TSG RAN WG1 Meeting #96 R1-1902447,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_96/Docs/R1-1902447.zip>,2019年03月01日
【文献】LG Electronics,PUSCH related techniques for LTE URLLC[online],3GPP TSG RAN WG1 Meeting #92 R1-1802183,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_92/Docs/R1-1802183.zip>,2018年03月02日
【文献】3rd Generation Partnership Project; Technical Specification Group Radio Access Network; NR; Physical layer procedures for data (Release 15)[online],3GPP TS 38.214 V15.4.0,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/Specs/archive/38_series/38.214/38214-f40.zip>,2019年01月11日,pp.22-25,83-88
【文献】3rd Generation Partnership Project; Technical Specification Group Radio Access Network; NR; Radio Resource Control (RRC) protocol specification (Release 15)[online],3GPP TS 38.331 V15.4.0,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/Specs/archive/38_series/38.331/38331-f40.zip>,2018年12月31日
【文献】RAN1,Signalling Aspects Related to Pi/2 BPSK[online],3GPP TSG RAN WG1 Meeting #93 R1-1807720,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_93/Docs/R1-1807720.zip>,2018年05月24日
【文献】3rd Generation Partnership Project; Technical Specification Group Radio Access Network; NR; Physical layer procedures for data (Release 15)[online],3GPP TS 38.214 V15.4.0,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/Specs/archive/38_series/38.214/38214-f40.zip>,2018年12月31日
【文献】Qualcomm Incorporated,Channel Structure for Two-Step RACH[online],3GPP TSG RAN WG1 Meeting #97 R1-1907255,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_97/Docs/R1-1907255.zip>,2019年05月04日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04W 4/00 - 99/00
H04B 7/24 - 7/26
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1,4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末デバイスにおける方法であって、
2ステップランダムアクセ
スについての要求メッセージを決定すること(702)であって、前記要求メッセージが、プリアンブルと1つまたは複数の物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)とを含む、要求メッセージを決定すること(702)と、
前記要求メッセージを送信すること(704)と
を含み、
固定変調符号化方式(MCS)表が、前記要求メッセージを決定するために使用されるように事前設定され、
前記要求メッセージ中のPUSCHについて、PI/2 2位相シフトキーイング(BPSK)が、前記端末デバイスにおいて無効にされるように事前設定される、方法。
【請求項2】
前記1つまたは複数のPUSCHの数が2つ以上であり、前記2つ以上のPUSCHがPUSCHの複数の繰返しである、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記2ステップランダムアクセ
スが、前のランダムアクセスの失敗により始動され、
前記
2ステップランダムアクセスについての前記PUSCHの前記複数の繰返しの数が、前記前のランダムアクセスについてのもの以上である、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記PUSCHの各繰返しが前記プリアンブルに関連付けられる、請求項2または3に記載の方法。
【請求項5】
前記PUSCHの前記複数の繰返しの数が、
無線リソース制御(RRC)シグナリングと、
前記端末デバイスにおける事前設定と、
プリアンブル情報、復調用参照信号(DMRS)情報、使用事例情報、および周波数帯域情報のうちの少なくとも1つに基づく決定と
のうちの少なくとも1つからのものである、請求項2から4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
前記プリアンブルと前記PUSCHのそれぞれの繰返しとが、時分割多重化および/または周波数分割多重化される、請求項2から5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
前記PUSCHの各繰返しが、冗長バージョン(RV)シーケンス中の対応するRVを使用する、請求項2から6のいずれか一項に記載の方法。
【請求項8】
前記RVシーケンスが、RRCシグナリングと、前記端末デバイスにおける事前設定とのうちの少なくとも1つからのものである、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記要求メッセージは、PUSCH中で搬送されるトランスポートブロック(TB)のサイズが、前記PUSCH中で搬送される前記TBの参照サイズに対して、スケーリングファクタでスケーリングされるように決定される、請求項1から8のいずれか一項に記載の方法。
【請求項10】
前記TBの前記参照サイズが、前記TBを搬送するために使用可能なリソースエレメント(RE)の数と、変調次数と、前記TBについてのターゲットコードレートとの第1の積に基づいて決定され、
前記TBの前記サイズが、前記スケーリングファクタと前記第1の積との第2の積に基づいて決定される、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記スケーリングファクタが、
RRCシグナリングと、
前記端末デバイスにおける事前設定と、
チャネル品質推定値に基づく値の事前設定されたセットからの選択と、
プリアンブル情報、DMRS情報、使用事例情報、および周波数帯域情報のうちの少なくとも1つに基づく決定と
のうちの少なくとも1つからのものである、請求項9または10に記載の方法。
【請求項12】
前記要求メッセージが、参照MCS表よりも低いスペクトル効率を有するMCS表に基づいて決定される、請求項1から11のいずれか一項に記載の方法。
【請求項13】
前記MCS表が、より低いスペクトル効率を有する1つまたは複数の行を前記参照MCS表中に追加することによって取得された表である、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記MCS表が、前記参照MCS表から、より高いスペクトル効率を有する1つまたは複数の行を削除することによって、取得される、請求項12または13に記載の方法。
【請求項15】
前記要求メッセージを決定するためにどのMCS表が使用されるべきであるかが、RRCシグナリングを介して示される、または
前記要求メッセージを決定するためにどのMCS表が使用されるべきであるかが、プリアンブル情報、DMRS情報、使用事例情報、および周波数帯域情報のうちの少なくとも1つに基づいて決定される、請求項1から14のいずれか一項に記載の方法。
【請求項16】
基地局における方法であって、
2ステップランダムアクセ
スについての要求メッセージを受信すること(802)であって、前記要求メッセージが、プリアンブルと1つまたは複数の物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)とを含む、要求メッセージを受信すること(802)と、
前記要求メッセージから前記1つまたは複数のPUSCHを取得すること(804)と
を含み、
固定変調符号化方式(MCS)表が、前記要求メッセージを決定するために使用されるように事前設定され、
前記要求メッセージ中のPUSCHについて、PI/2 2位相シフトキーイング(BPSK)が、前記基地局において無効にされるように事前設定される、方法。
【請求項17】
端末デバイス(900)であって、
少なくとも1つのプロセッサ(910)と、
少なくとも1つのメモリ(920)と
を備え、前記少なくとも1つのメモリ(920)が、前記少なくとも1つのプロセッサ(910)によって実行可能な命令を含んでおり、それにより、前記端末デバイス(900)は、
2ステップランダムアクセ
スについての要求メッセージを決定することであって、前記要求メッセージが、プリアンブルと1つまたは複数の物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)とを含む、要求メッセージを決定することと、
前記要求メッセージを送信することと
を行うように動作可能であり、
固定変調符号化方式(MCS)表が、前記要求メッセージを決定するために使用されるように事前設定され、
前記要求メッセージ中のPUSCHについて、PI/2 2位相シフトキーイング(BPSK)が、前記端末デバイスにおいて無効にされるように事前設定される、端末デバイス(900)。
【請求項18】
基地局(900)であって、
少なくとも1つのプロセッサ(910)と、
少なくとも1つのメモリ(920)と
を備え、前記少なくとも1つのメモリ(920)が、前記少なくとも1つのプロセッサ(910)によって実行可能な命令を含んでおり、それにより、前記基地局(900)が、
2ステップランダムアクセ
スについての要求メッセージを受信することであって、前記要求メッセージが、プリアンブルと1つまたは複数の物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)とを含む、要求メッセージを受信することと、
前記要求メッセージから前記1つまたは複数のPUSCHを取得することと
を行うように動作可能であり、
固定変調符号化方式(MCS)表が、前記要求メッセージを決定するために使用されるように事前設定され、
前記要求メッセージ中のPUSCHについて、PI/2 2位相シフトキーイング(BPSK)が、前記基地局において無効にされるように事前設定される、基地局(900)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示の実施形態は、一般に無線通信に関し、より詳細には、ランダムアクセスプロシージャのための方法、端末デバイスおよび基地局に関する。
【背景技術】
【0002】
このセクションは、本開示のより良い理解を容易にし得る態様を紹介する。したがって、このセクションの記述は、この観点において読み取られるべきであり、従来技術にあるものまたは従来技術にないものに関する承認として理解されるべきではない。
【0003】
新無線(new radio:NR)システムでは、
図1に示されているような4ステップ手法がランダムアクセスプロシージャのために使用され得る。この手法では、ユーザ機器(UE)は、同期信号(SS)を検出し、(複数の物理チャネル、たとえば、物理ブロードキャストチャネル(PBCH)および物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)上で配信され得る)ブロードキャストされたシステム情報を復号して、ランダムアクセス送信パラメータを収集し、その後に、アップリンク中で物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)プリアンブル(メッセージ1)を送信する。次世代ノードB(gNB)は、メッセージ1を検出し、ランダムアクセス応答(RAR、メッセージ2)で返答する。UEは、次いで、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)上でUE識別情報(メッセージ3)を送信する。次いで、gNBは、UEに競合解消メッセージ(CRM、メッセージ4)を送信して、複数のUEが同じPRACHプリアンブルを送信したときに引き起こされる衝突を解決する。
【発明の概要】
【0004】
本発明の概要は、発明を実施するための形態において以下でさらに説明される概念の選択を簡略化された形で紹介するために提供される。本発明の概要は、請求される主題の主要な特徴または不可欠な特徴を識別するものではなく、請求される主題の範囲を限定するために使用されるものでもない。
【0005】
本開示の目的のうちの1つは、ランダムアクセスプロシージャのための別のソリューションを提供することである。
【0006】
本開示の第1の態様によれば、端末デバイスにおいて実装される方法が提供される。本方法は、ランダムアクセスについての要求メッセージを決定することを含み得る。要求メッセージは、プリアンブルと1つまたは複数のPUSCHとを含み得る。本方法は、要求メッセージを送信することをさらに含み得る。
【0007】
本開示の一実施形態では、固定変調符号化方式(MCS)表が、要求メッセージを決定するために使用されるように事前設定され得る。
【0008】
本開示の一実施形態では、PI/2 2位相シフトキーイング(BPSK)が、端末デバイスにおいて無効にされるように事前設定され得る。
【0009】
本開示の一実施形態では、1つまたは複数のPUSCHの数が2つ以上であり得、2つ以上のPUSCHはPUSCHの複数の繰返しであり得る。
【0010】
本開示の一実施形態では、PUSCHの複数の繰返しは1つまたは複数のPUSCH送信セットに分割され得る。
【0011】
本開示の一実施形態では、ランダムアクセスは、前のランダムアクセスの失敗により始動され得る。アクセスについてのPUSCHの複数の繰返しの数が、前のランダムアクセスについてのもの以上であり得る。
【0012】
本開示の一実施形態では、PUSCHの各繰返しがプリアンブルに関連付けられ得る。
【0013】
本開示の一実施形態では、PUSCHの複数の繰返しの数が、無線リソース制御(RRC)シグナリングと、端末デバイスにおける事前設定と、プリアンブル情報、復調用参照信号(DMRS)情報、使用事例情報、および周波数帯域情報のうちの少なくとも1つに基づく決定とのうちの少なくとも1つからのものであり得る。
【0014】
本開示の一実施形態では、プリアンブルとPUSCHのそれぞれの繰返しとは、時分割多重化および/または周波数分割多重化され得る。
【0015】
本開示の一実施形態では、PUSCHの各繰返しが、冗長バージョン(RV)シーケンス中の対応するRVを使用し得る。
【0016】
本開示の一実施形態では、RVシーケンスは、RRCシグナリングと、端末デバイスにおける事前設定とのうちの少なくとも1つからのものであり得る。
【0017】
本開示の一実施形態では、ランダムアクセスについての各PUSCH送信セット中のPUSCHの繰返しの数が、前のランダムアクセスについてのもの以上であり得る。代替または追加として、ランダムアクセスについての1つまたは複数のPUSCH送信セットの数が、前のランダムアクセスについてのもの以上であり得る。
【0018】
本開示の一実施形態では、要求メッセージは、PUSCH中で搬送されるトランスポートブロック(TB)のサイズが、PUSCH中で搬送されるTBの参照サイズに対して、スケーリングファクタでスケーリングされるように決定され得る。
【0019】
本開示の一実施形態では、TBの参照サイズは、TBを搬送するために使用可能なリソースエレメント(RE)の数と、変調次数と、TBについてのターゲットコードレートとの第1の積に基づいて決定され得る。TBのサイズは、スケーリングファクタと第1の積との第2の積に基づいて決定され得る。
【0020】
本開示の一実施形態では、スケーリングファクタは、RRCシグナリングと、端末デバイスにおける事前設定と、チャネル品質推定値に基づく値の事前設定されたセットからの選択と、プリアンブル情報、DMRS情報、使用事例情報、および周波数帯域情報のうちの少なくとも1つに基づく決定とのうちの少なくとも1つからのものであり得る。
【0021】
本開示の一実施形態では、要求メッセージは、参照MCS表よりも低いスペクトル効率を有するMCS表に基づいて決定され得る。
【0022】
本開示の一実施形態では、MCS表は、より低いスペクトル効率を有する1つまたは複数の行を参照MCS表中に追加することによって取得された表であり得る。
【0023】
本開示の一実施形態では、MCS表は、参照MCS表から、より高いスペクトル効率を有する1つまたは複数の行を削除することによって、取得され得る。
【0024】
本開示の一実施形態では、参照MCS表は、変換プリコーダが有効にされた直交振幅変調(QAM)64低スペクトル効率(QAM64LowSE)MCS表であるか、または変換プリコーダが無効にされたQAM64LowSE MCS表であり得る。
【0025】
本開示の一実施形態では、MCS表は、参照MCS表の代わりにまたは参照MCS表とは別々に規定された表であり得る。
【0026】
本開示の一実施形態では、要求メッセージを決定するためにどのMCS表が使用されるべきであるかが、RRCシグナリングを介して示され得る。代替的に、要求メッセージを決定するためにどのMCS表が使用されるべきであるかは、プリアンブル情報、DMRS情報、使用事例情報、および周波数帯域情報のうちの少なくとも1つに基づいて決定され得る。
【0027】
本開示の一実施形態では、要求メッセージを決定するためにPI/2 BPSKが有効にされるべきであるかどうかが、RRCシグナリングを介して示され得る。代替的に、PI/2 BPSKは、端末デバイスにおいて有効にされるように事前設定され得る。
【0028】
本開示の一実施形態では、本方法は、ユーザデータを提供することと、基地局への送信を介してホストコンピュータにユーザデータをフォワーディングすることとをさらに含み得る。
【0029】
本開示の第2の態様によれば、ホストコンピュータと、基地局と、端末デバイスとを含む通信システムにおいて実装される方法が提供される。本方法は、ホストコンピュータにおいて、端末デバイスから基地局に送信されたユーザデータを受信することを含み得る。端末デバイスは、ランダムアクセスについての要求メッセージを決定し得る。要求メッセージは、プリアンブルと1つまたは複数のPUSCHとを含み得る。端末デバイスは要求メッセージを送信し得る。
【0030】
本開示の一実施形態では、本方法は、端末デバイスにおいて、基地局にユーザデータを提供することをさらに含み得る。
【0031】
本開示の一実施形態では、本方法は、端末デバイスにおいて、クライアントアプリケーションを実行し、それにより送信されるべきユーザデータを提供することをさらに含み得る。本方法は、ホストコンピュータにおいて、クライアントアプリケーションに関連付けられたホストアプリケーションを実行することをさらに含み得る。
【0032】
本開示の一実施形態では、本方法は、端末デバイスにおいて、クライアントアプリケーションを実行することをさらに含み得る。本方法は、端末デバイスにおいて、クライアントアプリケーションへの入力データを受信することをさらに含み得る。入力データは、ホストコンピュータにおいて、クライアントアプリケーションに関連付けられたホストアプリケーションを実行することによって提供され得る。送信されるべきユーザデータは、入力データに応答してクライアントアプリケーションによって提供され得る。
【0033】
本開示の第3の態様によれば、基地局において実装される方法が提供される。本方法は、ランダムアクセスについての要求メッセージを受信することを含み得る。要求メッセージは、プリアンブルと1つまたは複数のPUSCHとを含み得る。本方法は、要求メッセージから1つまたは複数のPUSCHを取得することをさらに含み得る。
【0034】
本開示の一実施形態では、固定MCS表が、基地局において1つまたは複数のPUSCHを取得するために使用されるように事前設定され得る。
【0035】
本開示の一実施形態では、PI/2 BPSKが、基地局において要求メッセージについて無効にされるように事前設定され得る。
【0036】
本開示の一実施形態では、1つまたは複数のPUSCHの数が2つ以上であり得、2つ以上のPUSCHはPUSCHの複数の繰返しであり得る。
【0037】
本開示の一実施形態では、PUSCHの複数の繰返しは1つまたは複数のPUSCH送信セットに分割され得る。
【0038】
本開示の一実施形態では、ランダムアクセスは、前のランダムアクセスの失敗により始動され得る。ランダムアクセスについてのPUSCHの複数の繰返しの数が、前のランダムアクセスについてのもの以上であり得る。
【0039】
本開示の一実施形態では、PUSCHの各繰返しがプリアンブルに関連付けられ得る。
【0040】
本開示の一実施形態では、PUSCHの複数の繰返しの数が、RRCシグナリング中で送信される、基地局において事前設定される、ならびにプリアンブル情報、DMRS情報、使用事例情報、および周波数帯域情報のうちの少なくとも1つに基づいて決定される、のうちの1つであり得る。
【0041】
本開示の一実施形態では、プリアンブルとPUSCHのそれぞれの繰返しとは、時分割多重化および/または周波数分割多重化され得る。
【0042】
本開示の一実施形態では、PUSCHの各繰返しが、RVシーケンス中の対応するRVを使用し得る。
【0043】
本開示の一実施形態では、RVシーケンスは、RRCシグナリング中で送信されるか、または基地局において事前設定され得る。
【0044】
本開示の一実施形態では、ランダムアクセスについての各PUSCH送信セット中のPUSCHの繰返しの数が、前のランダムアクセスについてのもの以上であり得る。代替または追加として、ランダムアクセスについての1つまたは複数のPUSCH送信セットの数が、前のランダムアクセスについてのもの以上であり得る。
【0045】
本開示の一実施形態では、PUSCH中で搬送されるTBのサイズが、PUSCH中で搬送されるTBの参照サイズに対して、スケーリングファクタでスケーリングされ得る。
【0046】
本開示の一実施形態では、TBの参照サイズは、TBを搬送するために使用可能なREの数と、変調次数と、TBについてのターゲットコードレートとの第1の積に基づいて決定され得る。TBのサイズは、スケーリングファクタと第1の積との第2の積に基づいて決定され得る。
【0047】
本開示の一実施形態では、スケーリングファクタは、RRCシグナリング中で送信される、基地局において事前設定される、値の事前設定されたセットからブラインド検出される、ならびにプリアンブル情報、DMRS情報、使用事例情報、および周波数帯域情報のうちの少なくとも1つに基づいて決定される、のうちの1つであり得る。
【0048】
本開示の一実施形態では、1つまたは複数のPUSCHは、参照MCS表よりも低いスペクトル効率を有するMCS表に基づいて取得され得る。
【0049】
本開示の一実施形態では、MCS表は、より低いスペクトル効率を有する1つまたは複数の行を参照MCS表中に追加することによって取得された表であり得る。
【0050】
本開示の一実施形態では、MCS表は、参照MCS表から、より高いスペクトル効率を有する1つまたは複数の行を削除することによって、取得され得る。
【0051】
本開示の一実施形態では、参照MCS表は、変換プリコーダが有効にされたQAM64LowSE MCS表であるか、または変換プリコーダが無効にされたQAM64LowSE MCS表であり得る。
【0052】
本開示の一実施形態では、MCS表は、参照MCS表の代わりにまたは参照MCS表とは別々に規定された表であり得る。
【0053】
本開示の一実施形態では、1つまたは複数のPUSCHを取得するためにどのMCS表が使用されるべきであるかが、RRCシグナリング中で送信され得る。代替的に、1つまたは複数のPUSCHを取得するためにどのMCS表が使用されるべきであるかは、プリアンブル情報、DMRS情報、使用事例情報、および周波数帯域情報のうちの少なくとも1つに基づいて決定され得る。
【0054】
本開示の一実施形態では、PI/2 BPSKが、要求メッセージについて有効にされるべきであるかどうかが、RRCシグナリング中で送信され得る。代替的に、PI/2 BPSKは、基地局において要求メッセージについて有効にされるように事前設定され得る。
【0055】
本開示の第4の態様によれば、ホストコンピュータと、基地局と、端末デバイスとを含む通信システムにおいて実装される方法が提供される。本方法は、ホストコンピュータにおいて、基地局から、基地局が端末デバイスから受信した送信から発生したユーザデータを受信することを含み得る。基地局は、ランダムアクセスについての要求メッセージを受信し得る。要求メッセージは、プリアンブルと1つまたは複数のPUSCHとを含み得る。基地局は、要求メッセージから1つまたは複数のPUSCHを取得し得る。
【0056】
本開示の一実施形態では、本方法は、基地局において、端末デバイスからユーザデータを受信することをさらに含み得る。
【0057】
本開示の一実施形態では、本方法は、基地局において、ホストコンピュータへの、受信されたユーザデータの送信を始動することをさらに含み得る。
【0058】
本開示の第5の態様によれば、端末デバイスが提供される。端末デバイスは、少なくとも1つのプロセッサと少なくとも1つのメモリとを備え得る。少なくとも1つのメモリは、少なくとも1つのプロセッサによって実行可能な命令を含んでいることがあり、それにより、端末デバイスは、ランダムアクセスについての要求メッセージを決定するように動作可能であり得る。要求メッセージは、プリアンブルと1つまたは複数のPUSCHとを含み得る。端末デバイスは、要求メッセージを送信するようにさらに動作可能であり得る。
【0059】
本開示の一実施形態では、端末デバイスは、上記の第1の態様による方法を実施するように動作可能であり得る。
【0060】
本開示の第6の態様によれば、ホストコンピュータを含む通信システムが提供される。ホストコンピュータは、端末デバイスから基地局への送信から発生したユーザデータを受信するように設定された通信インターフェースを備え得る。端末デバイスは、無線インターフェースと処理回路とを備え得る。端末デバイスの処理回路は、ランダムアクセスについての要求メッセージを決定するように設定され得る。要求メッセージは、プリアンブルと1つまたは複数のPUSCHとを含み得る。端末デバイスの処理回路は、要求メッセージを送信するようにさらに設定され得る。
【0061】
本開示の一実施形態では、通信システムは、端末デバイスをさらに含み得る。
【0062】
本開示の一実施形態では、通信システムは、基地局をさらに含み得る。基地局は、端末デバイスと通信するように設定された無線インターフェースと、端末デバイスから基地局への送信によって搬送されたユーザデータをホストコンピュータにフォワーディングするように設定された通信インターフェースとを備え得る。
【0063】
本開示の一実施形態では、ホストコンピュータの処理回路は、ホストアプリケーションを実行するように設定され得る。端末デバイスの処理回路は、ホストアプリケーションに関連付けられたクライアントアプリケーションを実行し、それによりユーザデータを提供するように設定され得る。
【0064】
本開示の一実施形態では、ホストコンピュータの処理回路は、ホストアプリケーションを実行し、それにより要求データを提供するように設定され得る。端末デバイスの処理回路は、ホストアプリケーションに関連付けられたクライアントアプリケーションを実行し、それにより要求データに応答してユーザデータを提供するように設定され得る。
【0065】
本開示の第7の態様によれば、基地局が提供される。基地局は、少なくとも1つのプロセッサと少なくとも1つのメモリとを備え得る。少なくとも1つのメモリは、少なくとも1つのプロセッサによって実行可能な命令を含んでいることがあり、それにより、基地局は、ランダムアクセスについての要求メッセージを受信するように動作可能であり得る。要求メッセージは、プリアンブルと1つまたは複数のPUSCHとを含み得る。基地局は、要求メッセージから1つまたは複数のPUSCHを取得するようにさらに動作可能であり得る。
【0066】
本開示の一実施形態では、基地局は、上記の第3の態様による方法を実施するように動作可能であり得る。
【0067】
本開示の第8の態様によれば、ホストコンピュータを含む通信システムが提供される。ホストコンピュータは、端末デバイスから基地局への送信から発生したユーザデータを受信するように設定された通信インターフェースを備え得る。基地局は、無線インターフェースと処理回路とを備え得る。基地局の処理回路は、ランダムアクセスについての要求メッセージを受信するように設定され得る。要求メッセージは、プリアンブルと1つまたは複数のPUSCHとを含み得る。基地局の処理回路は、要求メッセージから1つまたは複数のPUSCHを取得するようにさらに設定され得る。
【0068】
本開示の一実施形態では、通信システムは、基地局をさらに含み得る。
【0069】
本開示の一実施形態では、通信システムは、端末デバイスをさらに含み得る。端末デバイスは、基地局と通信するように設定され得る。
【0070】
本開示の一実施形態では、ホストコンピュータの処理回路は、ホストアプリケーションを実行するように設定され得る。端末デバイスは、ホストアプリケーションに関連付けられたクライアントアプリケーションを実行し、それによりホストコンピュータによって受信されるべきユーザデータを提供するように設定され得る。
【0071】
本開示の第9の態様によれば、コンピュータプログラム製品が提供される。コンピュータプログラム製品は、少なくとも1つのプロセッサによって実行されたとき、少なくとも1つのプロセッサに、上記の第1および第3の態様のいずれかによる方法を実施させる命令を備え得る。
【0072】
本開示の第10の態様によれば、コンピュータ可読記憶媒体が提供される。コンピュータ可読記憶媒体は、少なくとも1つのプロセッサによって実行されたとき、少なくとも1つのプロセッサに、上記の第1および第3の態様のいずれかによる方法を実施させる命令を備え得る。
【0073】
本開示の第11の態様によれば、端末デバイスが提供される。端末デバイスは、ランダムアクセスについての要求メッセージを決定するための決定モジュールを備え得る。要求メッセージは、プリアンブルと1つまたは複数のPUSCHとを含み得る。端末デバイスは、要求メッセージを送信するための送信モジュールをさらに備え得る。
【0074】
本開示の第12の態様によれば、基地局が提供される。基地局は、ランダムアクセスについての要求メッセージを受信するための受信モジュールを備え得る。要求メッセージは、プリアンブルと1つまたは複数のPUSCHとを含み得る。基地局は、要求メッセージから1つまたは複数のPUSCHを取得するための取得モジュールをさらに備え得る。
【0075】
本開示の第13の態様によれば、基地局と少なくとも1つの端末デバイスとを含む通信システムにおいて実装される方法が提供される。本方法は、少なくとも1つの端末デバイスにおいて、ランダムアクセスについての要求メッセージを決定することを含み得る。要求メッセージは、プリアンブルと1つまたは複数のPUSCHとを含み得る。本方法は、少なくとも1つの端末デバイスにおいて、要求メッセージを送信することをさらに含み得る。本方法は、基地局において、ランダムアクセスについての要求メッセージを受信することをさらに含み得る。要求メッセージは、プリアンブルと1つまたは複数のPUSCHとを含み得る。本方法は、基地局において、要求メッセージから1つまたは複数のPUSCHを取得することをさらに含み得る。
【0076】
本開示の第14の態様によれば、少なくとも1つの端末デバイスと基地局とを備える通信システムが提供される。少なくとも1つの端末デバイスは、ランダムアクセスについての要求メッセージを決定し、要求メッセージを送信するように設定され得る。要求メッセージは、プリアンブルと1つまたは複数のPUSCHとを含み得る。基地局は、ランダムアクセスについての要求メッセージを受信し、要求メッセージから1つまたは複数のPUSCHを取得するように設定され得る。要求メッセージは、プリアンブルと1つまたは複数のPUSCHとを含み得る。
【0077】
本開示のこれらおよび他の目的、特徴および利点は、添付の図面とともに読み取られるべきである、本開示の例示的な実施形態の以下の詳細な説明から明らかになろう。
【図面の簡単な説明】
【0078】
【
図1】NRにおける4ステップランダムアクセスプロシージャを示す図である。
【
図2】NRにおける2ステップランダムアクセスプロシージャを示す図である。
【
図5】第2および第3の実施形態について説明するための図である。
【
図6】第2および第3の実施形態について説明するための図である。
【
図7】本開示の一実施形態による、端末デバイスにおいて実装される方法を示すフローチャートである。
【
図8】本開示の一実施形態による、基地局において実装される方法を示すフローチャートである。
【
図9】本開示のいくつかの実施形態を実践する際に使用するのに好適な装置を示すブロック図である。
【
図10】本開示の一実施形態による、端末デバイスを示すブロック図である。
【
図11】本開示の一実施形態による、基地局を示すブロック図である。
【
図12】いくつかの実施形態による、中間ネットワークを介してホストコンピュータに接続された通信ネットワークを示す図である。
【
図13】いくつかの実施形態による、基地局を介してユーザ機器と通信するホストコンピュータを示す図である。
【
図14】いくつかの実施形態による、通信システムにおいて実装される方法を示すフローチャートである。
【
図15】いくつかの実施形態による、通信システムにおいて実装される方法を示すフローチャートである。
【
図16】いくつかの実施形態による、通信システムにおいて実装される方法を示すフローチャートである。
【
図17】いくつかの実施形態による、通信システムにおいて実装される方法を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0079】
説明の目的で、以下の説明では、開示される実施形態の完全な理解を提供するために詳細が記載される。しかしながら、実施形態が、これらの具体的な詳細なしに、または等価な構成を用いて実装され得ることは、当業者には明らかである。
【0080】
4ステップランダムアクセスプロシージャでは、UEは、RAR中でタイミングアドバンスコマンドを受信した後に、およびPUSCH送信のタイミングを調節した後に、PUSCH(メッセージ3)を送信し、これは、PUSCHがサイクリックプレフィックス(CP)内にタイミング精度でgNBにおいて受信されることを可能にする。このタイミングアドバンス機能がない場合、システムがUEとgNBとの間の極めて小さい距離をもつセル中で適用されない限り、PUSCHを復調し、検出することが可能であるために、極めて大きいCPが必要とされるであろう。NRはまた、より大きいセルをサポートするので、UEにタイミングアドバンスを提供する必要があり、したがって、4ステップ手法は、ランダムアクセスプロシージャのために必要とされる。
【0081】
メッセージ2中で搬送されるランダムアクセス応答は、時間領域リソース割り当てのための4ビットと、メッセージ3のために使用されるべきMCSを識別する4ビットとを含む。時間領域リソース割り当てビットは、どのPUSCHマッピングタイプ(AまたはB)を使用すべきかと、どのスロットがパラメータK2を介してPUSCHを搬送するかと、スロットの開始に対する開始シンボルSと、直交周波数分割多重(OFDM)シンボルにおけるPUSCH送信の長さLとを識別するために、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)技術仕様(TS)38.214 V15.4.0における表6.1.2.1.1-2または表6.1.2.1.1-3とともに使用される。MCSを識別する4ビットは、以下で説明されるPUSCHについてのMCS表の最も低い16個のエントリによって与えられる、パラメータIMCS(MCSインデックス)とQm(変調次数)とを決定する。
【0082】
メッセージ3を搬送するPUSCHについてのトランスポートブロックサイズを決定するために、UEは、3GPP TS38.214 V15.4.0のセクション6.1.4.2において説明されるように、物理リソースブロック(PRB)内のPUSCHのために割り当てられるリソースエレメント(RE)の数(N’
RE)を
によって決定する。3GPP TS38.214 V15.4.0のセクション5.1.3.2のステップ2)において説明されるように、PUSCH情報ビットの中間数(N
info)が、N
info=N
RE・R・Q
m・vによって取得される。3GPP TS38.211のセクション3.2において規定されているように、パラメータvは、TBの送信のために使用されるレイヤの数である。使用される実際のトランスポートブロックサイズは、次いで、N
info≦3824であるかどうかに従って、3GPP TS38.214 V15.4.0のセクション5.1.3.2のステップ3)またはステップ4)のいずれかによって与えられる。
【0083】
TS38.214 V15.4.0では、PDSCH送信について、64QAMの最高変調次数をもつ2つのMCS表が規定されており、TS38.214 V15.4.0からの表5.1.3.1-1および表5.1.3.1-3を参照されたい。表5.1.3.1-1はOFDMのための「qam64」MCS表であり、表5.1.3.1-3はOFDMのための「qam64LowSE」表である。これらの表はまた、変換プリコーディングが無効にされたとき、PUSCHのために使用される。メッセージ3(Msg3)PUSCH送信では、UEは、変換プリコーディングを、上位レイヤ設定されたパラメータmsg3-transformPrecoderに従って「有効にされる」かまたは「無効にされる」かのいずれかであると見なすものとする。
【0084】
TS38.214 V15.4.0では、変換プリコーディングを伴うPUSCH送信について、64QAMの最高変調次数をもつ2つのMCS表が規定されており、TS38.214 V15.4.0からの表6.1.4.1-1および表6.1.4.1-2を参照されたい。表6.1.4.1-1は離散フーリエ変換(DFT)拡散OFDM(DFT-s-OFDM)のための「qam64」MCS表であり、表6.1.4.1-2はDFT-s-OFDMのための「qam64LowSE」MCS表である。表6.1.4.1-1および表6.1.4.1-2では、上位レイヤパラメータtp-pi2BPSKが設定された場合、q=1であり、他の場合、q=2であり、ここで、tp-pi2BPSKは、以下のように規定される。
tp-pi2BPSK ENUMERATED{enabled} OPTIONAL, --Need S
tp-pi2BPSK
フィールドが存在する場合、変換プリコーディングを伴うpi/2-BPSK変調を有効にし、他の場合、そのpi/2-BPSK変調を無効にする。
【0085】
図2に示されているように、2ステップランダムアクセスプロシージャでは、同期信号ブロック(SSB)とシステム情報とを検出するステップは、4ステップ手法の場合と同じであるが、初期アクセスは、チャネルアクセスの数を最小限に抑えるために2つのステップのみにおいて完了される。これは、たとえば、リッスンビフォアトークが送信の前に実行されなければならない未ライセンス周波数帯域における動作の場合に重要である。第1のステップにおいて、UEは、場合によってはPUSCH上の何らかの小さい追加のペイロードを伴う、RRC接続要求などの上位レイヤデータとともにランダムアクセスプリアンブルを含む、(メッセージAとして示される)ランダムアクセスについての要求メッセージを送る。第2のステップにおいて、gNBは、UE識別子割り振り、タイミングアドバンス情報、および競合解消メッセージなどを含む(メッセージBとして示される)応答メッセージを送る。
【0086】
2ステップランダムアクセスプロシージャを導入したとき、(msgAとして示される)メッセージA中のPUSCHは、関連付けられたランダムアクセスチャネル(RACH)プリアンブルの直後に送信され得る。したがって、通常PUSCHと比較すると、msgA中のPUSCHは、2つのUEが同じPUSCHリソースを選択するとき、他のPUSCHと衝突し得る。さらに、msgA PUSCHは、UEが正確なタイミングアドバンスを有しないことがあるので、gNBにおいてうまく時間整合されないことがある。msgAのプリアンブル部分は、そのプリアンブル部分においてデータ送信がないので、通常、PUSCH部分よりも良好な性能を有する。したがって、2ステップランダムアクセスプロシージャにおけるmsgA検出成功率を改善するためにPUSCH拡張に対する方法を提供することが望ましいであろう。
【0087】
本開示は、2ステップランダムアクセスプロシージャのための改善されたソリューションを提案する。このソリューションは、端末デバイスと基地局とを含む無線通信システムに適用され得る。端末デバイスは、無線アクセス通信リンクを通して基地局と通信することができる。基地局は、その基地局の通信サービスセル内にある端末デバイスに無線アクセス通信リンクを提供することができる。基地局は、たとえば、NRにおけるgNBであり得る。通信は、任意の好適な通信規格およびプロトコルに従って端末デバイスと基地局との間で実施され得ることに留意されたい。端末デバイスは、たとえば、デバイス、アクセス端末、ユーザ機器(UE)、移動局、モバイルユニット、加入者局などと呼ばれることもある。端末デバイスは、無線通信ネットワークにアクセスし、無線通信ネットワークからサービスを受信することができる、任意のエンドデバイスを指し得る。限定ではなく例として、端末デバイスは、ポータブルコンピュータ、デジタルカメラなどの画像キャプチャ端末デバイス、ゲーミング端末デバイス、音楽記憶および再生器具、モバイルフォン、セルラフォン、スマートフォン、タブレット、ウェアラブルデバイス、携帯情報端末(PDA)などを含み得る。
【0088】
モノのインターネット(IoT)シナリオでは、端末デバイスは、監視および/または測定を実施し、そのような監視および/または測定の結果を別の端末デバイスおよび/またはネットワーク機器に送信する、マシンまたは他のデバイスを表し得る。この場合、端末デバイスは、マシンツーマシン(M2M)デバイスであり得、M2Mデバイスは、3GPPコンテキストではマシン型通信(MTC)デバイスと呼ばれることがある。そのようなマシンまたはデバイスの特定の例は、センサー、電力計などの計量デバイス、産業用機械類、バイク、車両、あるいは家庭用または個人用電気器具、たとえば、冷蔵庫、テレビジョン、時計などの個人用ウェアラブルなどを含み得る。
【0089】
次に、ランダムアクセスプロシージャのための改善されたソリューションについて説明するために、いくつかの実施形態が説明される。第1の実施形態として、トランスポートブロックサイズ(TBS)スケーリングが、TBSスケーリングファクタSを使用することによってmsgA中のPUSCHのために実施され得る。TBSスケーリングファクタSは正値であり、S≦1である。TBSスケーリングを適用するために、既存のPUSCH TBS決定プロシージャは、MsgA PUSCHについてより低いコードレートを達成するように修正され得、したがって、TB送信のために使用される実際のスペクトル効率は、MCS表からの公称スペクトル効率(変調次数Qm×コードレートR)よりも低い。PUSCHのコードレートを低下させることによって、改善された復号性能が予想され得る。
【0090】
例示的な例として、MsgAを搬送するPUSCHでは、TBS決定は、TS38.214セクション「5.1.3.2 トランスポートブロックサイズ決定」におけるステップ2におけるPUSCH情報ビットの中間数(Ninfo)の計算が、Ninfo=NRE・R・Qm・vではなく、Ninfo=S・NRE・R・Qm・vによるTBSスケーリングを含むように修正され、MCS情報と時間領域リソース割り当てが、ダウンリンク制御情報(DCI)を使用してではなく、RRCシグナリングを介してシグナリングされ得ることを除いて、上記で説明されたようにメッセージ3を搬送するPUSCHのためのTBSを決定するためのプロシージャに従い得る。
【0091】
コードレートRと変調次数Qmとは、MCS表とともにMCSインデックスIMCSによって提供され得る。たとえば、コードレートRの値と変調次数Qmの値とは、最も小さいコードレートRを含んでいるMCS表の行によって決定され得る。変数NREは、TBを送信するために使用可能なリソースエレメント(RE)の数を表し、時間および周波数領域設定によって提供され得る。時間領域設定では、開始シンボルSおよびPUSCH持続時間Lを示す時間領域リソース割り当てビットは、(たとえば、ブロードキャストまたはUE固有)RRCシグナリングを介して提供され得る。周波数領域設定では、MsgA TB送信のために割り当てられたPRBの数は、(たとえば、ブロードキャストまたはUE固有)RRCシグナリングを介して提供され得る。たとえば、時間領域リソース割り当てパラメータは、3GPP TS38.214の表6.1.2.1.1-2または表6.1.2.1.1-3を使用して識別され得る。
【0092】
N
RE計算では、2つの変数
も必要とされ得る。
は、PUSCHのための割り当てられた持続時間におけるPRBごとのDMRSについてのREの数である。したがって、
は、DMRS符号分割多重化(CDM)グループおよびDMRSポートの数を含む、PUSCH送信のDMRS設定によって決定され得る。
は、他のオーバーヘッドのためのPRBごとのREの数である。簡単のために、
は、固定値、たとえば、
としてセットされ得る。
【0093】
たとえば、1つまたは複数の可能なTBSスケーリングファクタは、ページングとRARとのためのPDSCHのためのTBSスケーリングと同様に規定され得る。例示的な例として、以下の表1に示されている4つのエントリのスケーリングファクタ表が使用され得る。代替的に、以下の表2に示されている2つのエントリのスケーリングファクタ表が使用され得る。
表1:msgA PUSCHについてのTBS決定のためのスケーリングファクタ
表2:msgA PUSCHについてのTBS決定のためのスケーリングファクタ
【0094】
使用されるTBSスケーリングファクタSは、以下のオプションのうちの1つを介して決定され得る。第1のオプションとして、Sの値は、RRCシグナリング(たとえば、システム情報またはRRC専用シグナリング)中でシグナリングされ得る。このようにして、Sの半静的値はgNBからUEに送られ得、UEは、シグナリングされた値Sを適用し得る。シグナリングが随意である場合、UEにおいてSのデフォルト値が設定され得ることに留意されたい。第2のオプションとして、gNBは、Sについての可能な値、たとえば、表2に示されているような2つの可能な値のセットを設定し得る。UEは、そのセットから1つの値を選択し、所与のMsgA送信のためにその値を適用し得る。たとえば、UEは、参照信号受信電力(RSRP)などのチャネル品質の推定値に従ってスケーリングファクタSを選択し得る。チャネル品質が所定のしきい値を上回るまたは下回る場合、それぞれ、Sのより大きい値またはより小さい値が使用され得る。gNB受信機において、UEがSのどの値を選択するかは知られておらず、受信機は、Sのどの値が実際に使用されるかをブラインド検出し得る。たとえば、gNBは、表2中の2つの可能な値、S=0.5または0.25を試み得る。PUSCHの成功した検出を生じる値Sは、UEによって実際に適用される値と見なされ得る。PUSCHの成功した検出は、搬送されたトランスポートブロックの復号が巡回冗長検査(CRC)検査を成功裡に通過したとき、達成され得る。
【0095】
第3のオプションとして、Sの値は、他の知られているパラメータによって暗黙的に決定され得る。たとえば、他の知られているパラメータは、表1に示されている4つの可能なS値のセットから1つの値を選択するために使用され得る。値Sの導出のために使用され得る可能なパラメータは、限定はしないが、PRACHプリアンブル情報(たとえば、フォーマットおよび/またはID、PRACH機会)、DMRS情報、使用事例情報、周波数帯域情報(たとえば、ライセンス済みまたは未ライセンス、周波数範囲1(FR1)またはFR2)を含み得る。第4のオプションとして、Sは固定値をとり得る。たとえば、S=0.25である。第1の実施形態では、TBSスケーリングが適用されるので、低いコーディングレートが予想されるとき、より高い変調タイプも使用され得ることに留意されたい。
【0096】
第2の実施形態として、1つのPUSCH送信のために、PUSCH繰返しが使用され得る。たとえば、PUSCHは、MsgAについてK個の繰返しで設定され得、ここで、Kは整数であり、K≧1である。したがって、1つのPUSCH送信セットが、MsgA上位レイヤデータを搬送するTBのK個の繰返しから構成されるように規定され得る。MsgAにおいて、1つのPRACHプリアンブルの後に、PUSCH送信セットが続き得る。PUSCH送信セットの時間および周波数ロケーションは、PRACHプリアンブルを識別するインデックスに関係し得る。言い換えれば、K個の繰返しの各々は、その繰返しより前に送信されるPRACHプリアンブルに関連付けられ得る。K個の繰返しの各々は、時間および周波数における所定のロケーションにおいて送信され、PRACHプリアンブルを識別するインデックスに対応し得る。「繰返し」という用語は、ここででは、1つの繰返しがTB自体を指し、2つの繰返しがTB自体とTBの1つの繰返しとを指すようなやり方で使用される。
【0097】
時間領域において、UEは、時間における異なる瞬間においてセットのK個の繰返しの各々を送信し得る。K個の繰返しは、PRACHプリアンブルの終了に対してあらかじめ規定されたインスタンスにおいて開始する、K個の連続する、利用可能なアップリンク送信ユニットを占有し得る。たとえば、時分割複信(TDD)システムでは、ダウンリンク(DL)シンボル、ギャップシンボル、フレキシブルシンボル、サウンディング参照信号(SRS)のためのシンボルを含む、PUSCH送信のために利用不可能なシンボルは除外され得る。
【0098】
時間における所定のロケーションは、繰返しが始まることができるときの間のシンボルの単位での周期性と、システムフレーム番号に対して繰返しがいつ開始することができるかを示すオフセットと、開始シンボルの指示と、周期性およびオフセットによって識別されるシンボルに対するPUSCH送信の長さとのうちの1つまたは複数としてUEにシグナリングされ得る。例示的な例として、時間における所定のロケーションは、以下のパラメータ、すなわち、3GPP TS38.331 V15.4.0における情報エレメント(IE)ConfiguredGrantConfigにおける周期性、timeDomainOffset、およびtimeDomainAllocationのうちの1つまたは複数に従って示され得る。
【0099】
周波数領域では、K個の繰返しは、周波数ホッピングを使用することも使用しないこともある。周波数ホッピングが適用されない場合、K個の繰返しはPRBの同じセットを占有し得る。周波数ホッピングが適用される場合、K個の繰返しは、周波数ダイバーシティを達成するために、PRBの異なるセットを占有し得る。
【0100】
周波数における所定のロケーションは、開始仮想リソースブロックとして、および連続して割り当てられたリソースブロックに関する長さとして、繰返しについてシグナリングされ得る。例示的な例として、周波数における所定のロケーションは、3GPP TS38.331 V15.4.0におけるIE ConfiguredGrantConfigにおけるパラメータfrequencyDomainAllocationを使用して識別され得る。各繰返しが周波数における異なるロケーションを占有するように設定され得る場合、各繰返しは、frequencyDomainAllocationの異なる値で設定され得る。
【0101】
パラメータKは、以下のオプションのうちの1つを使用してUEに提供され得る。第1のオプションとして、Kの値は、RRCシグナリングを介してシグナリングされ得る。RRCシグナリングは、ブロードキャストシステム情報または専用シグナリング中で搬送され得る。このようにして、Kの半静的値はgNBからUEに送られ得、UEは、シグナリングされた値KをPUSCH送信のセット中で適用し得る。シグナリングが随意である場合、UEにおいてKのデフォルト値が設定され得ることに留意されたい。第2のオプションとして、Kは固定値をとり得る。たとえば、K=2である。第3のオプションとして、Kは、他のパラメータ、たとえば、PRACHプリアンブル情報(たとえば、フォーマットおよび/またはID、PRACH機会)、DMRS情報、使用事例情報、周波数帯域情報(たとえば、ライセンス済みまたは未ライセンス、FR1またはFR2)に関連し得る。
【0102】
随意に、繰返しの単位は均一であり得、ここで、その単位はスロットまたはミニスロットであり得る。たとえば、
図3に示されているように、1つのPUSCH送信セットが4つの繰返しから構成され、繰返し単位はスロットである。単位がスロットであり、K>1である場合、MsgAのTBについて、UEは、K個の連続する、指定されたスロットにわたってTBを繰り返し得る。2つの代替形態が、各スロット中のPUSCHロケーションについて可能である。第1の代替形態では、UEは、各スロット中の同じシンボル割り当てを適用し得る。すなわち、PUSCHは、各指定されたスロット中の同じ{開始,終了}シンボルロケーションを占有し得る。第2の代替形態では、UEは、各指定されたスロット中の異なる{開始,終了}シンボル割り当てのPUSCHを使用することを可能にされ得る。
【0103】
単位がミニスロットであり、K>1である場合、UEは、K個の連続する、指定されたミニスロットにわたってTBを繰り返し得る。ミニスロットのK個の繰返しが、スロット境界を横断することを必要とする場合、UEは、以下の代替形態のうちの1つを使用し得る。第1の代替では、UEは、スロット境界横断を生じることになるミニスロット繰返しにおいてPUSCH送信を終了し得る。ミニスロット持続時間とKの値とに応じて、UEは、K個の繰返しを完了することが可能でないことがある。第2の代替形態では、UEは、スロット境界横断にかかわらず、K個の繰返しを完了し得る。代わりに、繰返しの単位が不均一であり得ることに留意されたい。たとえば、MsgA TBの第1、第2、第3の繰返しは、それぞれ、7シンボルミニスロットと、(14個のシンボルを含んでいる)スロットと、4シンボルミニスロットとを使用し得る。
【0104】
上記の説明では、K個の指定されたスロットは(および指定されたミニスロットについて同様に)以下のうちの1つを指し得る。
1)絶対スロット番号付けによるK個のスロット。この代替形態では、TDDシステムについて、スロット(またはスロット中のいくつかのシンボル)がダウンリンク送信のためにマークされた場合、いくつかのスロットは、PUSCH送信のために利用可能でないことがある。そのような利用不可能なスロットはスキップされ、実際のPUSCH繰返しのための潜在的にK個のスロットよりも少ないスロットをもたらす。
2)PUSCH送信のために利用可能であるK個のスロット。この代替形態では、TDDシステムについて、PUSCH送信のために利用不可能なスロットにより、PUSCH送信は、絶対スロット番号付けに関するK個のスロットよりも多いスロットに及び得る。
3)周期性とtimeDomainOffsetとに従って規定されるK個のスロット。
【0105】
随意に、PUSCH送信のK個の繰返し間で、K個のPUSCH繰返しの各々が、異なる冗長バージョン(RV)を使用し得るように、RVシーケンスが規定され得る。非限定的な例として、K個の繰返し(n=1、2、...、K)の間のn番目の送信機会では、n番目の送信機会は、提供されたRVシーケンス中の(mod(n-1,4)+1)番目の値に関連付けられ得る。
【0106】
RVシーケンスは、以下のオプションのうちの1つによってUEに提供され得る。第1のオプションとして、RVシーケンスは、RRC設定され得る。RRCシグナリングは、システム情報、またはRRC専用シグナリングであり得る。第2のオプションとして、RVシーケンスは固定され得る。長さ4のRVシーケンスの例は、{0,0,0,0}、{0,2,3,1}、{0,3,0,3}などを含み得る。
【0107】
第3の実施形態として、繰り返されるPUSCH送信は、漸進的msgA試行のために使用され得る。たとえば、UEがmsgA試行を行うとき、msgA試行は失敗し得、UEは再び試みる必要がある。j番目のmsgA試行を送った後に、UEは、gNBがMsgBを送るかどうかを確かめるために待ち得る。msgBが、あらかじめ規定された時間間隔内に受信されない場合、UEは、j番目のmsgAが失敗したと考え得、(j+1)番目のmsgA試行を行い得る。(j+1)番目の試行の成功確率を改善するために、UEは、漸進的msgA試行においてPUSCH送信をますます繰り返し得る。
【0108】
一例として、PUSCH送信セットは繰り返され得、ここで、PUSCH送信セットは所与のTBのK個の繰返しから構成され得る。たとえば、j番目のmsgA試行において、UEは、PUSCH送信をL
j回繰り返し得る。(j+1)番目のmsgA試行において、UEは、PUSCH送信をL
j+1回繰り返し得、ここで、L
j+1>L
j≧1である。1つのPUSCH送信がMsgA TBのK個の繰返しから構成され、j番目および(j+1)番目のmsgA試行が、それぞれ、TBのK*L
j個およびK*L
j+1個の繰返しを使用すると考える。たとえば、
図4に示されているように、第1の/第2の/第3のMsgA試行は、所与のMsgA TBの1/2/4PUSCH送信セットを使用する。
【0109】
別の例として、PUSCH送信セットの長さは、各々がMsgA試行に失敗した後に増加される。たとえば、j番目のmsgA試行において、PUSCH送信セットはMsgA TBのKj個の繰返しから構成され得、UEはMsgA TBをKj回繰り返し得る。(j+1)番目のmsgA試行において、PUSCH送信セットはMsgA TBのKj+1個の繰返しから構成され得、UEはMsgA TBをKj+1回繰り返し得、ここで、Kj+1>Kj≧1である。KjおよびKj+1の値は、それぞれ、j番目および(j+1)番目のmsgA送信によって使用されるパラメータ、および/または数j、および/または繰返しの数を増加させるためのステップサイズによって決定され得る。
【0110】
上記の第2および第3の実施形態では、1つの送信中の繰り返されるPUSCH送信および/またはPUSCH繰返しは、2ステップランダムアクセスにおいてmsgA PUSCH送信のために設定されたPUSCHタイミング周波数リソースの連続するまたは所定のセット上でのものであり得る。1つのmsgA送信のためのPRACH機会およびPUSCH機会は、時分割多重化されたおよび/または周波数分割多重化された様式のものであり得る。
【0111】
たとえば、
図5は、時分割多重化(TDM)様式で2つのPUSCH機会と多重化されたPRACH機会を示す。図示のように、1つのmsgA送信は、PRACH機会における1つのプリアンブル送信と、第1の時間間隔においてPUSCH機会#1上で搬送されるトランスポートブロックの1つのPUSCH送信と、第2の時間間隔においてPUSCH機会#2上で搬送されるトランスポートブロックの第2のPUSCH送信とを含み得る。この例では、PRACH送信と両方のPUSCH送信とは、同じ周波数領域リソースを占有する。
【0112】
図6は、
図5に示されている例の変形態を示す。図示のように、PRACH送信と2つのPUSCH送信とは、依然として別個の時間間隔において送信されるが、PUSCH機会はまた、PRACHおよび互いとは異なる周波数リソースを占有し得る。異なる周波数リソースにおいてPUSCHトランスポートブロックを送信することは、マルチパスフェージングチャネルにおけるダイバーシティ利得を提供することによって、または周波数において干渉が変動する、干渉に対するロバストネスを向上させることによって、性能を改善し得る。
【0113】
第4の実施形態として、PUSCH性能を改善するために、低スペクトル効率64QAM MCS表(「qam64LowSE」表、たとえば、TS38.214 V15.4.0、表5.1.3.1-3および表6.1.4.1-2)が使用され得る。qam64LowSE MCS表は、通常のqam64、MCS表(たとえば、TS38.214 V15.4.0、表5.1.3.1-1および表6.1.4.1-1)よりも低いターゲットコーディングレートをもつより低いMCS値を含んでいる。詳細には、0~5の範囲内のMCSインデックスIMCSは、通常の64QAM MCS表1(「qam64」表、たとえば、TS38.214 V15.4.0、表6.1.4.1-1:MCSインデックステーブル1)におけるスペクトル効率エントリよりも低いスペクトル効率エントリを提供することができる。
【0114】
例示的な例として、さらにより低いスペクトル効率をもつMCS値のより多くの行が、「qam64LowSE」MCS表に追加され得る。随意に、高スペクトル効率をもつMCS値のいくつかの行が、「qam64LowSE」MCS表から削除され得る。これは、OFDMのための新しい「qam64LowSE2」MCS表と、DFT-s-OFDMのための新しい「qam64LowSE2」MCS表とを作成し得る。OFDMのための新しい「qam64LowSE2」MCS表は、以下の表3に示されている。示されているように、より低いスペクトル効率をもつ2つの行がI
MCS=0および1を用いて追加され、OFDMのqam64MCS表(たとえば、TS38.214 V15.4.0、表5.1.3.1-3:PDSCHについてのMCSインデックス表3)中で最も高いスペクトル効率をもつ2つの行が削除される。また、DFT-s-OFDMについての同様のqam64LowSE2 MCS表が導入され得る。
表3:変換プリコーディングが無効にされたPUSCHについてのqam64LowSE2 MCSインデックステーブル
【0115】
随意に、2ステップランダムアクセス(RA)においてmsgA PUSCHのためにどの表が使用されることになるかを決定するために、何らかのRRCシグナリングがシグナリングされ得る。たとえば、以下のフィールドは、MCS表を選択するために、(たとえば、ブロードキャストRRCまたUE固有)RRCシグナリングに追加され得る。
mcs-Table-msgA ENUMERATED{qam64,qam64LowSE,qam64LowSE2}
OPTIONAL, --Need S
mcs-TableTransformPrecoder-msgA ENUMERATED{qam64,qam64LowSE,qam64LowSE2}
OPTIONAL, --Need S
【0116】
同様に、変換プリコーダを使用すべきか否かに関する対応する設定も、以下で示されているように、(たとえば、ブロードキャストまたはUE固有)RRCシグナリングでシグナリングされ得る。
transformPrecoderMsgA ENUMERATED{enabled,disabled}
OPTIONAL, --Need S
【0117】
代替的に、固定表が2ステップRAのために適用され得る。たとえば、qam64LowSE MCS表が使用されるべきであることがあらかじめ規定され得る。さらに、変換プリコーディングを使用すべきか否かは、使用すべきMCS表とともに、MsgAのためにあらかじめ規定され得る。たとえば、変換プリコーディングは、PUSCH MsgAについて常に無効にされ得る。
【0118】
代替的に、どの表が使用されるべきであるかは、他のファクタ、たとえば、PRACHプリアンブル情報(PRACHフォーマットおよび/またはプリアンブルID、PRACH機会)、DMRS情報、使用事例情報、周波数帯域情報(たとえば、ライセンス済みまたは未ライセンス、FR1またはFR2)によって決定され得る。
【0119】
随意に、新しいMCS表が、msgA PUSCH送信のための既存の表とは別々に規定され得る。たとえば、以下で示される8エントリの表4は、変換プリコーディングが無効にされたMsgA PUSCHのために使用され得る。MsgA PUSCHが再送信を有しない場合、表4中に予約済みエントリが含まれない。
表4:変換プリコーディングが無効にされたPUSCHについてのqam64LowSE2 MCSインデックステーブル
【0120】
MsgA PUSCHが再送信を有する場合、以下の表5に示されているように、各変調次数についていくつかの予約済み行が含まれ得る。
表5:変換プリコーディングが無効にされたPUSCHについてのqam64LowSE2 MCSインデックステーブル
【0121】
随意に、変換プリコーディングが有効にされたときにmsgA PUSCHのためにPI/2 BPSKがサポートされるべきであるかどうかが、以下の代替形態とともに考えられ得る。第1の代替形態として、PI/2-BPSKは、常に有効にされるかまたは無効にされ得る。第2の代替形態として、PI/2-BPSKが有効にされるべきであるかどうかが、RRCシグナリングを介してシグナリングされ得る。シグナリングは、可能な場合、セル固有RRCシグナリングまたはUE専用RRCシグナリングであり得る。例示的な例として、以下のパラメータtp-pi2BPSK-msgAが、セル固有PUSCHパラメータを設定するために使用されるPUSCH-ConfigCommon IEにおいて規定され得る。
tp-pi2BPSK-msgA ENUMERATED{enabled} OPTIONAL, --Need S
tp-pi2BPSK-msgA
フィールドが存在する場合、msgAのための変換プリコーディングを伴うpi/2-BPSK変調を有効にし、他の場合、そのpi/2-BPSK変調を無効にする。
【0122】
第5の実施形態として、上記で説明された第1~第4の実施形態について、msgA試行は、「プリアンブルとPUSCHの両方」または「PUSCHのみ」のいずれかをもつ送信を含み得る。
【0123】
以下で、ソリューションは、
図7~
図17を参照しながらさらに説明される。
図7は、本開示の一実施形態による、端末デバイスにおいて実装される方法を示すフローチャートである。ブロック702において、端末デバイスは、ランダムアクセスについての要求メッセージを決定する。要求メッセージは、プリアンブルと1つまたは複数のPUSCHとを含む。ブロック704において、端末デバイスは要求メッセージを送信する。ランダムアクセスは2ステップランダムアクセスであり得、要求メッセージはメッセージAであり得る。たとえば、要求メッセージは、以下で説明される3つのオプションのうちの1つまたは複数を用いてブロック702において決定され得る。要求メッセージは、ブロック704においてエアインターフェースを通して基地局に送信され得る。
【0124】
第1のオプションとして、1つまたは複数のPUSCHの数が2つ以上であり、2つ以上のPUSCHはPUSCHの複数の繰返しである。このようにして、要求メッセージのPUSCH送信の信頼性が改善され得、したがって、要求メッセージの検出/復号レートが2ステップランダムアクセスプロシージャにおいて改善され得る。たとえば、PUSCHの複数の繰返しは1つまたは複数のPUSCH送信セットに分割され得る。各PUSCH送信セットは、PUSCHの2つ以上の繰返しを含み得る。
【0125】
第2および第3の実施形態において上記で説明されたように、PUSCHの各繰返しがプリアンブルに関連付けられ得る。PUSCHの複数の繰返しの数は、端末デバイスにおけるRRCシグナリングおよび/または事前設定から取得され得る。代替的に、PUSCHの複数の繰返しの数は、プリアンブル情報、DMRS情報、使用事例情報、および周波数帯域情報のうちの少なくとも1つに基づいて決定され得る。プリアンブルとPUSCHのそれぞれの繰返しとは、時分割多重化および/または周波数分割多重化され得る。随意に、PUSCHの各繰返しが、冗長バージョン(RV)シーケンス中の対応するRVを使用し得る。RVシーケンスは、端末デバイスにおけるRRCシグナリングおよび/または事前設定から取得され得る。
【0126】
第1のオプションは、要求メッセージの再送信の場合に適用され得る。たとえば、ランダムアクセスは、前のランダムアクセスの失敗により始動され得る。この場合、アクセスについてのPUSCHの複数の繰返しの数は、前のランダムアクセスについてのもの以上であり得る。たとえば、ランダムアクセスについての各PUSCH送信セット中のPUSCHの繰返しの数は、前のランダムアクセスについてのもの以上であり得る。追加または代替として、ランダムアクセスについての1つまたは複数のPUSCH送信セットの数が、前のランダムアクセスについてのもの以上であり得る。
【0127】
第2のオプションとして、PUSCH中で搬送されるTBのサイズは、PUSCH中で搬送されるTBの参照サイズに対して、スケーリングファクタでスケーリングされる。スケーリングファクタは、1よりも小さいかまたはそれに等しい正値であり得る。第1の実施形態において上記で説明されたように、TBの参照サイズは、TBを搬送するために使用可能なREの数と、変調次数と、TBについてのターゲットコードレートとの第1の積に基づいて決定され得る。TBのサイズは、スケーリングファクタと第1の積との第2の積に基づいて決定され得る。スケーリングファクタは、端末デバイスにおけるRRCシグナリングおよび/または事前設定から取得され得る。代替的に、スケーリングファクタは、チャネル品質推定値に基づいて値の事前設定されたセットから選択され得る。代替的に、スケーリングファクタは、プリアンブル情報、DMRS情報、使用事例情報、および周波数帯域情報のうちの少なくとも1つに基づいて決定され得る。
【0128】
第3のオプションとして、要求メッセージは、参照MCS表よりも低いスペクトル効率を有するMCS表に基づいて決定される。たとえば、第4の実施形態において上記で説明されたように、MCS表は、より低いスペクトル効率を有する1つまたは複数の行を参照MCS表中に追加することによって取得された表であり得る。随意に、MCS表は、参照MCS表から、より高いスペクトル効率を有する1つまたは複数の行を削除することによって、取得され得る。例示的な例として、参照MCS表は、変換プリコーダが有効にされたQAM64LowSE MCS表であるか、または変換プリコーダが無効にされたQAM64LowSE MCS表であり得る。MCS表は、参照MCS表の代わりにまたは参照MCS表とは別々に規定された表であり得る。
【0129】
随意に、要求メッセージを決定するためにどのMCS表が使用されるべきであるかが、RRCシグナリングを介して示され得る。代替的に、固定MCS表が、要求メッセージを決定するために使用されるように事前設定され得る。代替的に、要求メッセージを決定するためにどのMCS表が使用されるべきであるかは、プリアンブル情報、DMRS情報、使用事例情報、および周波数帯域情報のうちの少なくとも1つに基づいて決定され得る。
【0130】
随意に、要求メッセージを決定するためにPI/2 BPSKが有効にされるべきであるかどうかが、RRCシグナリングを介して示され得る。代替的に、PI/2 BPSKは、端末デバイスにおいて有効にされるかまたは無効にされるように事前設定され得る。
【0131】
図8は、本開示の一実施形態による、基地局において実装される方法を示すフローチャートである。ブロック802において、基地局は、ランダムアクセスについての要求メッセージを受信する。要求メッセージは、プリアンブルと1つまたは複数のPUSCHとを含む。ブロック804において、基地局は、要求メッセージから1つまたは複数のPUSCHを取得する。ランダムアクセスは2ステップランダムアクセスであり得、要求メッセージはメッセージAであり得る。要求メッセージは、ブロック802においてエアインターフェースを通して端末デバイスから受信され得る。1つまたは複数のPUSCHは、以下で説明される3つのオプションのうちの1つまたは複数を用いてブロック804において取得され得る。2つ以上のPUSCHが要求メッセージ中に含まれるとき、後で説明されるように、2つ以上のPUSCHの一部または全部がブロック804において取得され得ることに留意されたい。
【0132】
第1のオプションとして、1つまたは複数のPUSCHの数が2つ以上であり、2つ以上のPUSCHはPUSCHの複数の繰返しである。このようにして、要求メッセージの検出/復号レートは、2ステップランダムアクセスプロシージャにおいて改善され得る。たとえば、PUSCHの複数の繰返しは1つまたは複数のPUSCH送信セットに分割され得る。各PUSCH送信セットは、PUSCHの2つ以上の繰返しを含み得る。
【0133】
第2および第3の実施形態において上記で説明されたように、PUSCHの各繰返しがプリアンブルに関連付けられ得る。PUSCHの複数の繰返しの数は、RRCシグナリング中で端末デバイスに送信され得る。代替的に、RRCシグナリングを送信する必要はなく、PUSCHの複数の繰返しの数は、基地局と端末デバイスの両方において事前設定され得る。代替的に、PUSCHの複数の繰返しの数は、基地局によって、プリアンブル情報、DMRS情報、使用事例情報、および周波数帯域情報のうちの少なくとも1つに基づいて決定され得る。プリアンブルとPUSCHのそれぞれの繰返しとは、時分割多重化および/または周波数分割多重化され得る。随意に、PUSCHの各繰返しが、RVシーケンス中の対応するRVを使用し得る。RVシーケンスは、RRCシグナリング中で端末デバイスに送信され得る。代替的に、RRCシグナリングを送信する必要はなく、RVシーケンスは、基地局と端末デバイスの両方において事前設定され得る。
【0134】
第1のオプションは、要求メッセージの再送信を受信する場合に適用され得る。たとえば、ランダムアクセスは、前のランダムアクセスの失敗により始動され得る。この場合、アクセスについてのPUSCHの複数の繰返しの数は、前のランダムアクセスについてのもの以上であり得る。たとえば、ランダムアクセスについての各PUSCH送信セット中のPUSCHの繰返しの数は、前のランダムアクセスについてのもの以上であり得る。追加または代替として、ランダムアクセスについての1つまたは複数のPUSCH送信セットの数が、前のランダムアクセスについてのもの以上であり得る。対応して、基地局は、上記で説明された要求メッセージの設定に基づいてPUSCHの複数の繰返しの少なくとも一部を取得し得る。たとえば、PUSCHのある(1つまたは複数の)繰返しが正しく復号され得る場合、PUSCHの他の繰返しは省略され得る。
【0135】
第2のオプションとして、PUSCH中で搬送されるTBのサイズは、PUSCH中で搬送されるTBの参照サイズに対して、スケーリングファクタでスケーリングされる。スケーリングファクタは、1よりも小さいかまたはそれに等しい正値であり得る。第1の実施形態において上記で説明されたように、TBの参照サイズは、TBを搬送するために使用可能なREの数と、変調次数と、TBについてのターゲットコードレートとの第1の積に基づいて決定され得る。TBのサイズは、スケーリングファクタと第1の積との第2の積に基づいて決定され得る。スケーリングファクタは、RRCシグナリング中で端末デバイスに送信され得る。代替的に、RRCシグナリングを送信する必要はなく、スケーリングファクタは、基地局と端末デバイスの両方において事前設定される。代替的に、スケーリングファクタは、値の事前設定されたセットからブラインド検出され得る。代替的に、スケーリングファクタは、プリアンブル情報、DMRS情報、使用事例情報、および周波数帯域情報のうちの少なくとも1つに基づいて決定され得る。対応して、基地局は、スケーリングファクタに基づいて要求メッセージからPUSCHを取得し得る。
【0136】
第3のオプションとして、1つまたは複数のPUSCHは、参照MCS表よりも低いスペクトル効率を有するMCS表に基づいて取得され得る。たとえば、第4の実施形態において上記で説明されたように、MCS表は、より低いスペクトル効率を有する1つまたは複数の行を参照MCS表中に追加することによって取得された表であり得る。随意に、MCS表は、参照MCS表から、より高いスペクトル効率を有する1つまたは複数の行を削除することによって、取得され得る。例示的な例として、参照MCS表は、変換プリコーダが有効にされたQAM64LowSE MCS表であるか、または変換プリコーダが無効にされたQAM64LowSE MCS表であり得る。MCS表は、参照MCS表の代わりにまたは参照MCS表とは別々に規定された表であり得る。
【0137】
随意に、1つまたは複数のPUSCHを取得するためにどのMCS表が使用されるべきであるかが、RRCシグナリング中で端末デバイスに送信され得る。代替的に、RRCシグナリングを送信する必要はなく、固定MCS表が、基地局と端末デバイスの両方において1つまたは複数のPUSCHを取得するために使用されるように事前設定され得る。代替的に、1つまたは複数のPUSCHを取得するためにどのMCS表が使用されるべきであるかが、プリアンブル情報、DMRS情報、使用事例情報、および周波数帯域情報のうちの少なくとも1つに基づいて決定される。
【0138】
随意に、1つまたは複数のPUSCHを取得するためにPI/2 BPSKが有効にされるべきであるかどうかが、RRCシグナリングを介して端末デバイスに示され得る。代替的に、RRCシグナリングを送信する必要はなく、PI/2 BPSKは、基地局と端末デバイスの両方において有効にされるかまたは無効にされるように事前設定され得る。関与する機能に応じて、図中で連続して示されている2つのブロックが、事実上、実質的にコンカレントに実行され得るか、またはブロックが、時々、逆の順序で実行され得ることに留意されたい。
【0139】
一実施形態では、本開示はまた、ランダムアクセス送信において使用されるべき情報ビットの数を決定するための方法を提供する。本方法は、変調次数Qmと、コードレートRと、PUSCHを搬送するリソースエレメントの数NREとを含むパラメータのセットを決定することを含み得る。本方法は、情報ペイロードスケーリングファクタSを決定することをさらに含み得る。本方法は、ランダムアクセス送信において使用されるべき情報ビットの中間数をNinfo=S・NRE・R・Qmとして計算することをさらに含み得る。本方法は、ランダムアクセス送信において使用されるべき情報ビットの数を形成するために情報ビットの中間数を量子化することをさらに含み得る。
【0140】
随意に、情報ペイロードスケーリングファクタSを決定するステップは、チャネル品質推定値に従って値のセットからSの値を選択することをさらに含み得る。Sの値は、より高いチャネル品質についてより高くなり得る。
【0141】
一実施形態では、本開示はまた、ランダムアクセス送信において使用されるトランスポートブロックを繰り返すための方法を提供する。本方法は、トランスポートブロックの繰返しの第1の数Kを決定することを含み得る。本方法は、トランスポートブロックのK個の繰返しの各々について時間および周波数におけるロケーションを決定することをさらに含み得る。本方法は、第1のランダムアクセスプリアンブルを送信することをさらに含み得る。本方法は、各々K個の繰返しの時間および周波数ロケーションにおける、ならびに各々第1のランダムアクセスプリアンブルに関連付けられた、トランスポートブロックのK個の繰返しを送信することをさらに含み得る。
【0142】
随意に、本方法は、トランスポートブロックを繰り返すための繰返しの第2の数K2を決定することをさらに含み得、ここで、K2はKよりも高い。本方法は、トランスポートブロックのK2個の繰返しの各々について時間および周波数におけるロケーションを決定することをさらに含み得る。本方法は、第2のランダムアクセスプリアンブルを送信することをさらに含み得る。本方法は、各々K2個の繰返しの時間および周波数ロケーションにおける、ならびに各々第2のランダムアクセスプリアンブルに関連付けられた、トランスポートブロックのK2個の繰返しを送信することをさらに含み得る。
【0143】
随意に、プリアンブルおよび繰返しは時分割多重化され得、プリアンブルとは異なる、サブキャリアのセット中に繰返しがあり得る。たとえば、第1のランダムアクセスプリアンブルは、OFDMシンボルの第1のセット中で、およびサブキャリアの第1のセット中で送信され得る。K個の繰返しの各々は、他のK個の繰返しとは異なる、OFDMシンボルのセット中で、およびOFDMシンボルの第1のセットから送信され得る。K個の繰返しのうちの少なくとも1つは、サブキャリアの第1のセットとは別個であるサブキャリアの第2のセットを占有し得る。
【0144】
上記の説明に基づいて、本開示の少なくとも1つの態様は、基地局と少なくとも1つの端末デバイスとを含む通信システムにおいて実装される方法を提供する。本方法は、少なくとも1つの端末デバイスにおいて、ランダムアクセスについての要求メッセージを決定することを含み得る。要求メッセージは、プリアンブルと1つまたは複数のPUSCHとを含み得る。本方法は、少なくとも1つの端末デバイスにおいて、要求メッセージを送信することをさらに含み得る。本方法は、基地局において、ランダムアクセスについての要求メッセージを受信することをさらに含み得る。要求メッセージは、プリアンブルと1つまたは複数のPUSCHとを含み得る。本方法は、基地局において、要求メッセージから1つまたは複数のPUSCHを取得することをさらに含み得る。
【0145】
図9は、本開示のいくつかの実施形態を実践する際に使用するのに好適な装置を示すブロック図である。たとえば、上記で説明された、端末デバイスと基地局とのうちのいずれか1つが、装置900を通して実装され得る。図示のように、装置900は、プロセッサ910と、プログラムを記憶するメモリ920と、随意に、有線通信および/または無線通信を通して他の外部デバイスとデータを通信するための通信インターフェース930とを含み得る。
【0146】
プログラムは、上記で説明されたように、プロセッサ910によって実行されたとき、装置900が、本開示の実施形態に従って動作することを可能にする、プログラム命令を含む。すなわち、本開示の実施形態は、プロセッサ910によって実行可能なコンピュータソフトウェアによって、またはハードウェアによって、またはソフトウェアとハードウェアとの組合せによって、少なくとも部分的に実装され得る。
【0147】
メモリ920は、ローカル技術環境に好適な任意のタイプのものであり得、半導体ベースメモリデバイス、フラッシュメモリ、磁気メモリデバイスおよびシステム、光メモリデバイスおよびシステム、固定メモリおよびリムーバブルメモリなど、任意の好適なデータ記憶技術を使用して実装され得る。プロセッサ910は、ローカル技術環境に好適な任意のタイプのものであり得、非限定的な例として、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)およびマルチコアプロセッサアーキテクチャに基づくプロセッサのうちの1つまたは複数を含み得る。
【0148】
図10は、本開示の一実施形態による、端末デバイスを示すブロック図である。図示のように、端末デバイス1000は、決定モジュール1002と送信モジュール1004とを備える。決定モジュール1002は、ブロック702に関して上記で説明されたように、ランダムアクセスについての要求メッセージを決定するように設定され得る。要求メッセージは、プリアンブルと1つまたは複数のPUSCHとを含む。送信モジュール1004は、ブロック704に関して上記で説明されたように、要求メッセージを送信するように設定され得る。
【0149】
図11は、本開示の一実施形態による、基地局を示すブロック図である。図示のように、基地局1100は、受信モジュール1102と取得モジュール1104とを備える。受信モジュール1102は、ブロック802に関して上記で説明されたように、ランダムアクセスについての要求メッセージを受信するように設定され得る。要求メッセージは、プリアンブルと1つまたは複数のPUSCHとを含む。取得モジュール1104は、ブロック804に関して上記で説明されたように、要求メッセージから1つまたは複数のPUSCHを取得するように設定され得る。上記で説明されたモジュールは、ハードウェア、またはソフトウェア、または両方の組合せによって実装され得る。
【0150】
上記の説明に基づいて、本開示の少なくとも1つの態様は、少なくとも1つの端末デバイスと基地局とを備える通信システムを提供する。少なくとも1つの端末デバイスは、ランダムアクセスについての要求メッセージを決定し、要求メッセージを送信するように設定され得る。要求メッセージは、プリアンブルと1つまたは複数のPUSCHとを含み得る。基地局は、ランダムアクセスについての要求メッセージを受信し、要求メッセージから1つまたは複数のPUSCHを取得するように設定され得る。要求メッセージは、プリアンブルと1つまたは複数のPUSCHとを含み得る。
【0151】
図12を参照すると、一実施形態によれば、通信システムが、無線アクセスネットワークなどのアクセスネットワーク3211とコアネットワーク3214とを備える、3GPPタイプセルラネットワークなどの通信ネットワーク3210を含む。アクセスネットワーク3211は、NB、eNB、gNBまたは他のタイプの無線アクセスポイントなど、複数の基地局3212a、3212b、3212cを備え、各々が、対応するカバレッジエリア3213a、3213b、3213cを規定する。各基地局3212a、3212b、3212cは、有線接続または無線接続3215上でコアネットワーク3214に接続可能である。カバレッジエリア3213c中に位置する第1のUE3291が、対応する基地局3212cに無線で接続するか、または対応する基地局3212cによってページングされるように設定される。カバレッジエリア3213a中の第2のUE3292が、対応する基地局3212aに無線で接続可能である。この例では複数のUE3291、3292が示されているが、開示される実施形態は、唯一のUEがカバレッジエリア中にある状況、または唯一のUEが、対応する基地局3212に接続している状況に等しく適用可能である。
【0152】
通信ネットワーク3210は、それ自体、ホストコンピュータ3230に接続され、ホストコンピュータ3230は、スタンドアロンサーバ、クラウド実装サーバ、分散型サーバのハードウェアおよび/またはソフトウェアにおいて、あるいはサーバファーム中の処理リソースとして具現され得る。ホストコンピュータ3230は、サービスプロバイダの所有または制御下にあり得、あるいはサービスプロバイダによってまたはサービスプロバイダに代わって動作され得る。通信ネットワーク3210とホストコンピュータ3230との間の接続3221および3222は、コアネットワーク3214からホストコンピュータ3230に直接延び得るか、または随意の中間ネットワーク3220を介して進み得る。中間ネットワーク3220は、パブリックネットワーク、プライベートネットワーク、またはホストされたネットワークのうちの1つ、またはそれらのうちの2つ以上の組合せであり得、中間ネットワーク3220は、もしあれば、バックボーンネットワークまたはインターネットであり得、特に、中間ネットワーク3220は、2つまたはそれ以上のサブネットワーク(図示せず)を備え得る。
【0153】
図12の通信システムは全体として、接続されたUE3291、3292とホストコンピュータ3230との間のコネクティビティを可能にする。コネクティビティは、オーバーザトップ(OTT)接続3250として説明され得る。ホストコンピュータ3230および接続されたUE3291、3292は、アクセスネットワーク3211、コアネットワーク3214、任意の中間ネットワーク3220、および考えられるさらなるインフラストラクチャ(図示せず)を媒介として使用して、OTT接続3250を介して、データおよび/またはシグナリングを通信するように設定される。OTT接続3250は、OTT接続3250が通過する、参加する通信デバイスが、アップリンクおよびダウンリンク通信のルーティングに気づいていないという意味で、透過的であり得る。たとえば、基地局3212は、接続されたUE3291にフォワーディング(たとえば、ハンドオーバ)されるべき、ホストコンピュータ3230から発生したデータを伴う着信ダウンリンク通信の過去のルーティングについて、通知されないことがあるかまたは通知される必要がない。同様に、基地局3212は、UE3291から発生してホストコンピュータ3230に向かう発信アップリンク通信の将来ルーティングに気づいている必要がない。
【0154】
次に、一実施形態による、前の段落において説明されたUE、基地局およびホストコンピュータの例示的な実装形態が、
図13を参照しながら説明される。通信システム3300では、ホストコンピュータ3310が、通信システム3300の異なる通信デバイスのインターフェースとの有線接続または無線接続をセットアップおよび維持するように設定された通信インターフェース3316を含む、ハードウェア3315を備える。ホストコンピュータ3310は、記憶能力および/または処理能力を有し得る、処理回路3318をさらに備える。特に、処理回路3318は、命令を実行するように適応された、1つまたは複数のプログラマブルプロセッサ、特定用途向け集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ、またはこれらの組合せ(図示せず)を備え得る。ホストコンピュータ3310は、ホストコンピュータ3310に記憶されるかまたはホストコンピュータ3310によってアクセス可能であり、処理回路3318によって実行可能である、ソフトウェア3311をさらに備える。ソフトウェア3311はホストアプリケーション3312を含む。ホストアプリケーション3312は、UE3330およびホストコンピュータ3310において終端するOTT接続3350を介して接続するUE3330など、リモートユーザにサービスを提供するように動作可能であり得る。リモートユーザにサービスを提供する際に、ホストアプリケーション3312は、OTT接続3350を使用して送信されるユーザデータを提供し得る。
【0155】
通信システム3300は、通信システム中に提供される基地局3320をさらに含み、基地局3320は、基地局3320がホストコンピュータ3310およびUE3330と通信することを可能にするハードウェア3325を備える。ハードウェア3325は、通信システム3300の異なる通信デバイスのインターフェースとの有線接続または無線接続をセットアップおよび維持するための通信インターフェース3326、ならびに基地局3320によってサーブされるカバレッジエリア(
図13に図示せず)中に位置するUE3330との少なくとも無線接続3370をセットアップおよび維持するための無線インターフェース3327を含み得る。通信インターフェース3326は、ホストコンピュータ3310への接続3360を容易にするように設定され得る。接続3360は直接であり得るか、あるいは、接続3360は、通信システムのコアネットワーク(
図13に図示せず)を、および/または通信システムの外部の1つまたは複数の中間ネットワークを通過し得る。図示の実施形態では、基地局3320のハードウェア3325は、処理回路3328をさらに含み、処理回路3328は、命令を実行するように適応された、1つまたは複数のプログラマブルプロセッサ、特定用途向け集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ、またはこれらの組合せ(図示せず)を備え得る。基地局3320は、内部的に記憶されるかまたは外部接続を介してアクセス可能なソフトウェア3321をさらに有する。
【0156】
通信システム3300は、すでに言及されたUE3330をさらに含む。UE3330のハードウェア3335は、UE3330が現在位置するカバレッジエリアをサーブする基地局との無線接続3370をセットアップおよび維持するように設定された、無線インターフェース3337を含み得る。UE3330のハードウェア3335は、処理回路3338をさらに含み、処理回路3338は、命令を実行するように適応された、1つまたは複数のプログラマブルプロセッサ、特定用途向け集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ、またはこれらの組合せ(図示せず)を備え得る。UE3330は、UE3330に記憶されるかまたはUE3330によってアクセス可能であり、処理回路3338によって実行可能である、ソフトウェア3331をさらに備える。ソフトウェア3331はクライアントアプリケーション3332を含む。クライアントアプリケーション3332は、ホストコンピュータ3310のサポートのもとに、UE3330を介して人間のまたは人間でないユーザにサービスを提供するように動作可能であり得る。ホストコンピュータ3310では、実行しているホストアプリケーション3312は、UE3330およびホストコンピュータ3310において終端するOTT接続3350を介して、実行しているクライアントアプリケーション3332と通信し得る。ユーザにサービスを提供する際に、クライアントアプリケーション3332は、ホストアプリケーション3312から要求データを受信し、要求データに応答してユーザデータを提供し得る。OTT接続3350は、要求データとユーザデータの両方を転送し得る。クライアントアプリケーション3332は、クライアントアプリケーション3332が提供するユーザデータを生成するためにユーザと対話し得る。
【0157】
図13に示されているホストコンピュータ3310、基地局3320およびUE3330は、それぞれ、
図12のホストコンピュータ3230、基地局3212a、3212b、3212cのうちの1つ、およびUE3291、3292のうちの1つと同様または同等であり得ることに留意されたい。つまり、これらのエンティティの内部の働きは、
図13に示されているようなものであり得、別個に、周囲のネットワークトポロジーは、
図12のものであり得る。
【0158】
図13では、OTT接続3350は、仲介デバイスとこれらのデバイスを介したメッセージの正確なルーティングとへの明示的言及なしに、基地局3320を介したホストコンピュータ3310とUE3330との間の通信を示すために抽象的に描かれている。ネットワークインフラストラクチャが、ルーティングを決定し得、ネットワークインフラストラクチャは、UE3330からまたはホストコンピュータ3310を動作させるサービスプロバイダから、またはその両方からルーティングを隠すように設定され得る。OTT接続3350がアクティブである間、ネットワークインフラストラクチャは、さらに、ネットワークインフラストラクチャが(たとえば、ネットワークの負荷分散考慮または再設定に基づいて)ルーティングを動的に変更する判断を行い得る。
【0159】
UE3330と基地局3320との間の無線接続3370は、本開示全体にわたって説明される実施形態の教示に従う。様々な実施形態のうちの1つまたは複数は、無線接続3370が最後のセグメントを形成するOTT接続3350を使用して、UE3330に提供されるOTTサービスの性能を改善する。より正確には、これらの実施形態の教示は、レイテンシを改善し、それにより、低減されたユーザ待ち時間などの利益を提供し得る。
【0160】
1つまたは複数の実施形態が改善する、データレート、レイテンシおよび他のファクタを監視する目的での、測定プロシージャが提供され得る。測定結果の変動に応答して、ホストコンピュータ3310とUE3330との間のOTT接続3350を再設定するための随意のネットワーク機能がさらにあり得る。測定プロシージャおよび/またはOTT接続3350を再設定するためのネットワーク機能は、ホストコンピュータ3310のソフトウェア3311およびハードウェア3315でまたはUE3330のソフトウェア3331およびハードウェア3335で、またはその両方で実装され得る。実施形態では、OTT接続3350が通過する通信デバイスにおいて、またはその通信デバイスに関連して、センサー(図示せず)が展開され得、センサーは、上記で例示された監視された量の値を供給すること、またはソフトウェア3311、3331が監視された量を算出または推定し得る他の物理量の値を供給することによって、測定プロシージャに参加し得る。OTT接続3350の再設定は、メッセージフォーマット、再送信セッティング、好ましいルーティングなどを含み得、再設定は、基地局3320に影響を及ぼす必要がなく、再設定は、基地局3320に知られていないかまたは知覚不可能であり得る。そのようなプロシージャおよび機能は、当技術分野において知られ、実践され得る。いくつかの実施形態では、測定は、スループット、伝搬時間、レイテンシなどのホストコンピュータ3310の測定を容易にするプロプライエタリUEシグナリングを伴い得る。測定は、ソフトウェア3311および3331が、ソフトウェア3311および3331が伝搬時間、エラーなどを監視する間にOTT接続3350を使用して、メッセージ、特に空のまたは「ダミー」メッセージが送信されることを引き起こすことにおいて、実装され得る。
【0161】
図14は、一実施形態による、通信システムにおいて実装される方法を示すフローチャートである。通信システムは、
図12および
図13を参照しながら説明されたものであり得る、ホストコンピュータと基地局とUEとを含む。本開示の簡単のために、
図14への図面参照のみがこのセクションに含まれる。ステップ3410において、ホストコンピュータはユーザデータを提供する。ステップ3410の(随意であり得る)サブステップ3411において、ホストコンピュータは、ホストアプリケーションを実行することによって、ユーザデータを提供する。ステップ3420において、ホストコンピュータは、UEにユーザデータを搬送する送信を始動する。(随意であり得る)ステップ3430において、基地局は、本開示全体にわたって説明される実施形態の教示に従って、ホストコンピュータが始動した送信において搬送されたユーザデータをUEに送信する。(また、随意であり得る)ステップ3440において、UEは、ホストコンピュータによって実行されるホストアプリケーションに関連するクライアントアプリケーションを実行する。
【0162】
図15は、一実施形態による、通信システムにおいて実装される方法を示すフローチャートである。通信システムは、
図12および
図13を参照しながら説明されたものであり得る、ホストコンピュータと基地局とUEとを含む。本開示の簡単のために、
図15への図面参照のみがこのセクションに含まれる。本方法のステップ3510において、ホストコンピュータはユーザデータを提供する。随意のサブステップ(図示せず)において、ホストコンピュータは、ホストアプリケーションを実行することによって、ユーザデータを提供する。ステップ3520において、ホストコンピュータは、UEにユーザデータを搬送する送信を始動する。送信は、本開示全体にわたって説明される実施形態の教示に従って、基地局を介して進み得る。(随意であり得る)ステップ3530において、UEは、送信において搬送されたユーザデータを受信する。
【0163】
図16は、一実施形態による、通信システムにおいて実装される方法を示すフローチャートである。通信システムは、
図12および
図13を参照しながら説明されたものであり得る、ホストコンピュータと基地局とUEとを含む。本開示の簡単のために、
図16への図面参照のみがこのセクションに含まれる。(随意であり得る)ステップ3610において、UEは、ホストコンピュータによって提供された入力データを受信する。追加または代替として、ステップ3620において、UEはユーザデータを提供する。ステップ3620の(随意であり得る)サブステップ3621において、UEは、クライアントアプリケーションを実行することによって、ユーザデータを提供する。ステップ3610の(随意であり得る)サブステップ3611において、UEは、ホストコンピュータによって提供された受信された入力データに反応してユーザデータを提供する、クライアントアプリケーションを実行する。ユーザデータを提供する際に、実行されたクライアントアプリケーションは、ユーザから受信されたユーザ入力をさらに考慮し得る。ユーザデータが提供された特定の様式にかかわらず、UEは、(随意であり得る)サブステップ3630において、ホストコンピュータへのユーザデータの送信を始動する。方法のステップ3640において、ホストコンピュータは、本開示全体にわたって説明される実施形態の教示に従って、UEから送信されたユーザデータを受信する。
【0164】
図17は、一実施形態による、通信システムにおいて実装される方法を示すフローチャートである。通信システムは、
図12および
図13を参照しながら説明されたものであり得る、ホストコンピュータと基地局とUEとを含む。本開示の簡単のために、
図17への図面参照のみがこのセクションに含まれる。(随意であり得る)ステップ3710において、本開示全体にわたって説明される実施形態の教示に従って、基地局は、UEからユーザデータを受信する。(随意であり得る)ステップ3720において、基地局は、ホストコンピュータへの、受信されたユーザデータの送信を始動する。(随意であり得る)ステップ3730において、ホストコンピュータは、基地局によって始動された送信において搬送されたユーザデータを受信する。
【0165】
概して、様々な例示的な実施形態は、ハードウェアまたは専用回路、ソフトウェア、論理あるいはそれらの任意の組合せで実装され得る。たとえば、いくつかの態様は、ハードウェアで実装され得、他の態様は、コントローラ、マイクロプロセッサまたは他のコンピューティングデバイスによって実行され得るファームウェアまたはソフトウェアで実装され得るが、本開示はそれに限定されない。本開示の例示的な実施形態の様々な態様は、ブロック図、フローチャートとして、または何らかの他の図式表現を使用して、例示および説明され得るが、本明細書で説明されるこれらのブロック、装置、システム、技法または方法は、非限定的な例として、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、専用回路または論理、汎用ハードウェアまたはコントローラまたは他のコンピューティングデバイス、あるいはそれらの何らかの組合せで実装され得ることを十分に理解されたい。
【0166】
したがって、本開示の例示的な実施形態の少なくともいくつかの態様が、集積回路チップおよびモジュールなど、様々な構成要素において実践され得ることを諒解されたい。したがって、本開示の例示的な実施形態は、集積回路として具現される装置において実現され得、ここで、集積回路は、本開示の例示的な実施形態に従って動作するように設定可能である、データプロセッサ、デジタル信号プロセッサ、ベースバンド回路および無線周波数回路のうちの少なくとも1つまたは複数を具現するための回路(ならびに場合によってはファームウェア)を備え得ることを諒解されたい。
【0167】
本開示の例示的な実施形態の少なくともいくつかの態様が、1つまたは複数のコンピュータまたは他のデバイスによって実行される、1つまたは複数のプログラムモジュールでなど、コンピュータ実行可能命令で具現され得ることを諒解されたい。概して、プログラムモジュールは、コンピュータまたは他のデバイス中のプロセッサによって実行されたとき、特定のタスクを実施するか、または特定の抽象データ型を実装する、ルーチン、プログラム、オブジェクト、構成要素、データ構造などを含む。コンピュータ実行可能命令は、ハードディスク、光ディスク、リムーバブル記憶媒体、固体メモリ、RAMなど、コンピュータ可読媒体上に記憶され得る。当業者によって諒解されるように、プログラムモジュールの機能は、様々な実施形態において必要に応じて、組み合わせられるかまたは分散され得る。さらに、機能は、集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)など、ファームウェアまたはハードウェア等価物において全体的にまたは部分的に具現され得る。
【0168】
「一実施形態(one embodiment)」、「一実施形態(an embodiment)」などへの本開示における言及は、説明される実施形態が、特定の特徴、構造、または特性を含み得ることを示すが、あらゆる実施形態が、必ずしも、特定の特徴、構造、または特性を含むとは限らない。その上、そのような句は必ずしも同じ実施形態を指しているとは限らない。さらに、特定の特徴、構造、または特性が実施形態に関して説明されるとき、明示的に説明されるか否かにかかわらず、他の実施形態に関してそのような特徴、構造、または特性を実装することは当業者の知識内にあることが具申される。
【0169】
様々なエレメントについて説明するために、「第1の」および「第2の」などの用語が本明細書で使用され得るが、これらのエレメントは、これらの用語によって限定されるべきでないことを理解されたい。これらの用語は、あるエレメントを別のエレメントと区別するために使用されるにすぎない。たとえば、本開示の範囲から逸脱することなく、第1のエレメントは第2のエレメントと呼ばれることがあり、同様に、第2のエレメントは第1のエレメントと呼ばれることがある。本明細書で使用される「および/または」という用語は、関連する列挙された用語のうちの1つまたは複数のいずれかのおよびすべての組合せを含む。
【0170】
本明細書で使用される専門用語は、特定の実施形態を説明するためのものにすぎず、本開示を限定するものではない。本明細書で使用される単数形「a」、「an」および「the」は、文脈が別段に明確に示すのでなければ、複数形をも含むものとする。本明細書で使用される「備える、含む(comprises)」、「備える、含む(comprising)」、「有する(has)」、「有する(having)」、「含む(includes)」および/または「含む(including)」という用語は、述べられた特徴、エレメント、および/または構成要素の存在を指定するが、1つまたは複数の他の特徴、エレメント、構成要素および/またはそれらの組合せの存在または追加を排除しないことをさらに理解されよう。本明細書で使用される「接続する(connect)」、「接続する(connects)」、「接続する(connecting)」および/または「接続された(connected)」という用語は、2つのエレメントの間の直接および/または間接的接続をカバーする。
【0171】
本開示は、明示的に本明細書で開示される特徴の任意の新規の特徴または組合せあるいはその任意の一般化のいずれかを含む。本開示の上記の例示的な実施形態への様々な修正および適応は、添付の図面とともに読まれるとき、上記の説明に鑑みて、当業者に明らかになり得る。しかしながら、任意のおよびすべての修正が、依然として、本開示の非限定的なおよび例示的な実施形態の範囲内に入る。