(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-01-04
(45)【発行日】2024-01-15
(54)【発明の名称】消火栓装置
(51)【国際特許分類】
A62C 35/20 20060101AFI20240105BHJP
A62C 3/00 20060101ALI20240105BHJP
【FI】
A62C35/20
A62C3/00 J
(21)【出願番号】P 2022102486
(22)【出願日】2022-06-27
(62)【分割の表示】P 2021059540の分割
【原出願日】2016-12-06
【審査請求日】2022-07-19
(73)【特許権者】
【識別番号】000003403
【氏名又は名称】ホーチキ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100079359
【氏名又は名称】竹内 進
(72)【発明者】
【氏名】梅原 寛
【審査官】神田 泰貴
(56)【参考文献】
【文献】特開2001-009053(JP,A)
【文献】特開2001-120680(JP,A)
【文献】特開2003-038674(JP,A)
【文献】特開2008-000482(JP,A)
【文献】特開2010-284307(JP,A)
【文献】特開2010-029415(JP,A)
【文献】特開2014-217646(JP,A)
【文献】特開2010-119643(JP,A)
【文献】特開2017-209145(JP,A)
【文献】特開2017-205251(JP,A)
【文献】特開2017-056020(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A62C 35/20
A62C 3/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
トンネル
の道路面より上方にある監視員通路
の路面下に埋込み設置され
た消火栓装置であって、
消火用水を放水するノズル付きホースが収納されるホース収納部と、
前記ホース収納部が内部に設置された筐体と、
前記筐体の上面
に配置され
、道路側とは反対側の開閉軸で上向きに開く扉と、
所定の操作がなされた場合に前記ホースに前記消火用水を供給
して前記ノズルから放水させる放水操作部と、
を備え、
前記放水操作部
及び前記ノズルは、
前記扉が閉じた状態で当該扉の下面に配置され、前記扉が開
かれた場合に
前記監視員通路の路面より上方の道路側に露出することを特徴とする消火栓装置。
【請求項2】
請求項1記載の消火栓装置
であって、
前記扉
が閉じた状態で当該扉の上面又は前記下面の少なくとも何れかに、前記放水操作部の操作案内が表示されたことを特徴とする消火栓装置。
【請求項3】
請求項1記載の消火栓装置
であって、
前記扉が閉
じた状態で、前記放水操作部の位置を確認可能であることを特徴とする消火栓装置。
【請求項4】
請求項3記載の消火栓装置
であって、
前記扉は、透光性又は金網状の材料で形成されたことを特徴とする消火栓装。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ノズル付きホースを引き出して消火用水又は消火泡を放出させるトンネル内の監視員通路に設置された消火栓装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、高速道路や自動車専用道路などのトンネル内に設置するトンネル非常用設備として消火栓装置が設けられており、消火栓装置は開放自在な消火栓扉を備え、先端にノズルを装着したホースと消火栓弁を含むバルブ類を収納している。
【0003】
消火栓装置は、一般的に、トンネル側壁に沿って例えば50メートル間隔でトンネル壁面に埋込み設置されている。火災を伴う車両事故が発生した場合には、監視員通路のあるトンネルでは、事故車両の運転者等の道路利用者は監視員通路の側面に設置されたステップ等により監視員通路に登り、トンネル壁面に設置された消火栓装置の消火栓扉を前方に開放してノズル付きのホースを取出して消火作業を行うようにしている。
【0004】
監視員通路は路面に対し高くした側壁通路として設けられ、トンネル内の車両通行を妨げることなく且つ安全にトンネル内に設置している消火栓装置を含む各種の機器の点検を行うことを可能としている。
【0005】
また、監視員通路のないトンネルにあっては、事故車両の運転者等の利用者は、トンネル壁面に設置された消火栓装置に近づき、同様に、消火栓扉を前方に開放してノズル付きのホースを取出して消火作業を行うようにしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【文献】特開2006-181057号公報
【文献】特開2008-055024号公報
【文献】特開2009-285126号公報
【文献】特開2017-209145号公報
【発明の概要】
【0007】
ところで、シールド工法等により作られた都市型トンネルにあっては、トンネル壁面に消火栓装置を埋込み設置できない構造であり、監視員通路の側壁面に消火栓装置を埋込み設置する必要がある。
【0008】
しかしながら、従来の消火栓のように扉を前開きする消火栓装置を監視員通路に設置した場合には、消火栓扉が開くと建築限界を超えて道路側に飛び出す問題がある。
【0009】
この問題を解決するため、監視員通路内に消火栓収納箱を埋込み設置し、道路側に面してスライド開閉される前扉を設けると共に、監視員通路面に上向きに開閉される上扉を設けた消火栓収納箱が提案されている。
【0010】
このように監視員通路に埋込み設置された消火栓収納箱によれば、車両事故による火災の発生時に、利用者は、道路に面した前扉を開くことで、ホース収納部から簡単且つ容易にノズル付きホースを引き出して消火を行うことができる。また、消火栓装置の前に車両が停止して前扉からの操作ができない場合には、監視員通路の上扉を開くことで、停止車両に妨げられることなく、ノズル付きホースを引き出して消火を行うことができる。
【0011】
このような監視員通路に設置された消火栓収納箱にあっては、前扉又は上扉を開いてノズル付きのホースを引き出した場合、筐体内に設けている消火栓弁開閉レバーを開位置に操作することで、消火栓収納箱に対し分離配置されている消火栓弁を遠隔的に開放させて、引き出されたホースに消火用水を供給して放水させる。
【0012】
しかしながら、前扉又は上扉を開くことで開放された例えば筐体の上部開口内部に消火栓開閉レバーが収納されているため、外部から見て消火栓弁開閉レバーが見つけづらく、操作に手間取る場合がある。また、道路利用者は筐体開口から内部に手を入れて消火栓開閉レバーを操作しなければならないため、道路側からも、また、監視員通路側からも操作しにくいという問題がある。
【0013】
また、前扉又は上扉を開くことで開放された例えば筐体の上部開口内部にノズルが収納されているため、外部から見てノズルが見つけづらく、操作に手間取る場合がある。また、道路利用者は筐体開口から内部に手を入れてノズルを取り出さなければならないため、道路側からも、また、監視員通路側からも操作しにくいという問題がある。
【0014】
本発明は、トンネル内の消火栓設備において、道路側及び監視員通路側からの消火栓弁開閉レバーの操作及びノズルの取出しを簡単且つ容易に操作可能とする消火栓装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0015】
(消火栓装置)
本発明は、トンネルの道路面より上方にある監視員通路の路面下に埋込み設置された消火栓装置であって、
消火用水を放水するノズル付きホースが収納されるホース収納部と、
ホース収納部が内部に設置された筐体と、
ホース収納部の上部に配置され、道路側とは反対側の開閉軸で上向きに開く扉と、
所定の操作がなされた場合にホースに消火用水を供給してノズルから放水させる放水操作部と、
を備え、
放水操作部及び記ノズルは、扉が閉じた状態で当該扉の下面に配置され、扉が開かれた場合に監視員通路の路面より上方の道路側に露出することを特徴とする。
【0016】
ここで、扉の前開き自在な配置とは、扉の後部側を軸として上向き回りに開閉自在に配置されることを意味する。
【0017】
扉が閉じた状態で当該扉の上面又は下面の少なくとも何れかに、放水操作部の操作案内が表示される。
【0018】
扉が閉じた状態で、放水操作部の位置を確認可能である。
【0019】
扉は、透光性又は金網状の材料で形成される。
【発明の効果】
【0020】
(基本的な効果)
本発明は、外部から供給される消火用水を放水可能なホースが収納された筐体と、筐体の上面に、前開き及び後開き自在に配置された上扉と、筐体から分離配置された消火栓弁を遠隔的に開閉操作する放水操作機構とを備え、放水操作機構は、筐体の両側面に、回転軸が互いに一致するように配置された一対の可動管継手と、筐体の内部で上扉の下方に配置され、一対の可動管継手により前開き自在に軸支された中扉と、一対の可動管継手の間に接続され、一方の可動管継手に供給される消火用水を消火栓弁に対するパイロット圧として他方の可動管継手へ連通制御することで、当該消火栓弁を開閉させる手動パイロット弁と、中扉の裏面に配置され、上扉が前開き又は後開きされた後に当該中扉が前開きされた場合に、手動パイロット弁を操作可能とする消火栓弁開閉レバーとを備えたため、トンネル内での火災を伴う車両事故の発生時に、運転者等の道路利用者が例えば道路側から上扉を開放させて、中扉を開く操作を行った場合、前開きした中扉の裏面に配置された消火栓弁開閉レバーが道路利用者の目の前に出現し、消火栓弁開閉レバーの位置は、道路に立っている道路利用者の腰から肩までの高さ程度の位置となり、操作に迷うことなく、容易に消火栓弁開閉レバーを開位置に操作して放水による消火を行うことができる。
【0021】
また、利用者が監視員通路から上扉を後開きして、中扉を開いた場合にも、前開きした中扉の裏面に消火栓弁開閉レバーが配置されており、利用者は監視員通路から体をかがめることで、目の前に出現した消火栓弁開閉レバーを開位置に操作して放水による消火を行うことができる。
【0022】
(パイロット弁式放水操作機構による効果)
また、可動管継手を開閉軸に兼用させることで中扉の構造が簡単にでき、また、上扉には扉の開閉機構を設けるだけで良いことから、上扉の構造も簡単にできる。
【0023】
(ノズル係止機構による効果)
また、本発明の消火栓収納箱は、中扉の裏面に、ホースの先端に取り付けられたノズルが着脱自在に係止されるノズルホルダーが設けられたノズル係止機構を備え、ノズル係止機構は、中扉が前開きされた場合に、ノズルホルダーに係止されたノズルを外部に露出させるようにしたため、道路側からの操作により奥行き方向に前開きした中扉の裏面にノズルが係止されており、このノズルの係止位置は、道路に立っている利用者の腰から肩までの高さ程度の位置となり、利用者の目の前にノズルが現れることから、操作に迷うことなく、容易にノズル付きホースを引き出して消火を行うことができる。
【0024】
また、利用者が監視員通路から上扉を後開きして、中扉を前開きした場合にも、前開きした中扉の裏面にノズルが係止されており、利用者は監視員通路から体をかがめることで、目の前に出現したノズルを取り出し、容易にホースを引き出して消火を行うことができる。
【0025】
(ノズル係止機構及び消火栓弁開閉レバーを中扉に設ける効果)
両開き(前開き及び後開き)する上扉とは別に前開きする中扉を配置し、この中扉にノズルホルダー及び消火栓弁開閉レバーを設けたことで、上扉の開閉機構(両開き可能なヒンジ機構及び施解錠機構)と、ノズル係止機構や消火栓弁開閉レバーの配管伸縮機構を分離して別個に配置でき、消火栓収納箱の製造を容易にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【
図1】シールドトンネル内に設置した消火栓設備を含むトンネル非常用設備を示した説明図
【
図2】消火栓収納箱の外観を正面、平面及び側面から示した説明図
【
図3】消火栓収納箱の内部構造を正面、平面及び側面から示した説明図
【
図4】パイロット弁式の放水操作機構の実施形態を、前扉をスライド落下して開放させ上扉及び中扉を前開きした消火栓収納箱を正面から示した説明図
【
図5】パイロット弁式の放水操作機構の実施形態を、上扉を後開きさせ、中扉を前開きした消火栓収納箱を正面から示した説明図
【
図6】消火栓収納箱を横から見た断面で示した説明図
【
図7】
図4の放水制御機構を消火栓収納箱と共に路面側から見た断面で示した説明図
【
図8】電気式の放水操作機構の実施形態を、前扉をスライド落下して開放させ上扉及び中扉を前開きした消火栓収納箱を正面から示した説明図
【
図9】
図8の放水制御機構を消火栓収納箱と共に路面側から見た断面で示した説明図
【
図10】電動パイロット弁の操作回路の実施形態を示した回路ブロック図
【
図11】電動パイロット弁の操作回路の他の実施形態を示した回路ブロック図
【
図12】電動パイロット弁の操作回路の他の実施形態を示した回路ブロック図
【
図13】電動パイロット弁の操作回路の他の実施形態を示した回路ブロック図
【発明を実施するための形態】
【0027】
[トンネル非常用設備の概要]
図1は、自動車専用道路のトンネル内に設置された消火栓設備を含むトンネル非常用設備を示した説明図である。
図1に示すように、シールド工法により構築されたトンネル10内は円筒形のトンネル壁面12により覆われ、床版18により仕切られることで道路15が設けられており、この例にあっては、道路15は1方向2車線としている。
【0028】
床版18で仕切られた道路15の左側のトンネル壁面12に沿って監視員通路14が設けられ、監視員通路14の下側の内部空間はダクト22として利用され、電線管等が敷設される。監視員通路14は例えば高さが90センチメートル、通路幅が70センチメートルといった大きさをもつ。
【0029】
道路15が形成された床版18の下側はトンネル横方向に複数の区画に仕切られており、例えば、監視員通路14の下に位置する区画は、管理用通路20として使用され、また、管理用通路20はトンネル内での火災発生時には、緊急避難通路として使用される。管理用通路20には給水本管24が敷設されている。
【0030】
トンネル10の長手方向の50メートルおきには、消火栓設備16が設置され、消火栓設備16はホースが収納された消火栓収納箱30と放水制御機構収納部90に分離して設置されている。
【0031】
消火栓収納箱30は、監視員通路14の路面及び道路15側の壁面にかけて箱形に刳り貫かれた消火栓埋込部に配置されている。放水制御機構収納部90は、消火栓収納箱30の下側となる管理用通路20に配置され、給水本管24から分岐した分岐配管24aが引き込まれ、また、消火栓収納箱30に消火用水を供給する給水配管25が立ち上げられている。
【0032】
[消火栓設備]
図2は消火栓収納箱の外観を正面、平面及び側面から示した説明図、
図3は消火栓収納箱の内部構造を正面、平面及び側面から示した説明図である。
【0033】
(消火栓収納箱の外観構造)
図2に示すように、消火栓設備16の消火栓収納箱30は、監視員通路14の路面下の
内部空間に埋込み設置されている。消火栓収納箱30は、
図2(A)に示すように、筐体31の前面中央の下側に固定扉33が配置されると共に、固定扉33の上側に前扉32が上下方向にスライド自在に配置されている。
【0034】
また、
図2(B)に示すように、消火栓収納箱30の監視員通路14の路面側となる上面中央には、前扉32と同じ横幅の上扉36が配置され、更に、
図3に示すように、筐体31の内部で上扉36の下方には、上扉36よりも面積の小さな中扉40が配置されている。上扉36は、
図2(C)に示すように、上扉36aで示す前開きと、上扉36bで示す後開きができ、中扉40は、
図2(C)に示すように、中扉40aで示す前開きができる。
【0035】
ここで、上扉36aで示す前開きとは、上扉36の奥行側の後縁部を軸として上向き回りに開閉されること、上扉36bで示す後開きとは、上扉36の手前の前縁部を軸として上向き回りに開閉されることを意味し、また、中扉40の前開きとは、中扉40の後部側を軸として上向き回りに開閉されることを意味する。
【0036】
前扉32と上扉36は閉鎖状態で係止されており、利用者が道路15側から操作する場合には、前開きハンドル34を開操作すると、上扉36に対する前扉32の係止が解除され、前扉32は自重により固定扉33の裏側にスライド落下して消火栓収納箱30の前面上部を開口させ、更に、上扉36及び中扉40を前開きすることで、消火栓収納箱30の上面を開口させる。
【0037】
また、利用者が監視員通路14側から操作する場合には、後開きハンドル38を開操作すると、筐体31に対する上扉36の係止が解除され、上扉36を後開きし、中扉40を前開きすることで、消火栓収納箱30の上面を開口させる。
【0038】
ここで、前開きハンドル34の開操作、又は前扉32の落下に連動して上扉36の前開きが可能となり、前扉32が閉じている場合には、上扉36が前開きできずに後開きのみ可能になるように構成することで、利用者が監視員通路14側から操作する場合は、上扉36が常に後開きすることで道路15側への障壁となり、利用者が操作中に道路15に落下するという二次災害を防止することができる。
【0039】
消火栓収納箱30の前面左上部には通報装置パネル42が設けられる。通報装置パネル42には、赤色表示灯44、発信機45、電話ジャック46及び応答ランプ48が設けられている。赤色表示灯44は常時点灯し、消火栓設備の設置場所が遠方から分かるようにしている。
【0040】
火災時には、発信機45を押して押し釦スイッチをオンすると、発信信号が監視室の防災受信盤に送信されて火災警報が出され、これに伴い応答信号が火災受信機から送られて、応答ランプ48が点灯され、更に、赤色表示灯44が点滅される。
【0041】
(消火栓収納箱の内部構造)
図3に示すように、消火栓収納箱30の内部下側はホース収納部50となっており、保形構造のホース60を水平回りに内巻きしている。ここで、消火栓収納箱30の横幅は約1.4メートル程度、奥行きは約0.35メートル程度であることから、ホース収納部50に内巻きされたホース60の1ターンの長さは概ね3.5メートル程度となり、ホース長さは30メートル以上必要とすることから、ホース60は9ターン以上内巻きすればよい。
【0042】
消火栓収納箱30の中央にはガイドパイプ54、56で構成されたホースガイド52が
配置されている。ホースガイド52は金属パイプを使用しており、上面から前面にL型の屈曲した2本のガイドパイプ56を、
図2に示した前扉32と上扉36の開口の内側に配置し、前面の略中央で横向きにガイドパイプ54を配置して両端をガイドパイプ56に固定しており、前扉32、上扉36及び中扉40の開放状態で、上部前面及びこれに続く上部開口をガイドパイプ54、56で仕切ることで、ホース60の取出し空間が形成されている。
【0043】
また、ガイドパイプ56は、その上部を閉鎖している上扉36及び中扉40の下面に位置させ、上扉36及び中扉40を閉鎖状態でガイドパイプ56の上に載置して支える上扉支持構造としている。ここで、扉開口の2か所にガイドパイプ56が前後方向に位置して上扉36及び中扉40を支えており、閉鎖している上扉36に人が乗ったとしても、ガイドパイプ56により支えていることで、十分な支持強度が得られている。
【0044】
中扉40の裏面には消火栓弁開閉レバー68を備えた操作箱66が配置されている。操作箱66の内部には、後の説明で明らかにする手動パイロット弁が設けられており、消火栓弁開閉レバー68の操作により手動パイロット弁が操作され、
図1に示したように、管理用通路20に配置された放水制御機構収納部90に設けられた消火栓弁を遠隔制御させる。
【0045】
このように中扉40の裏面に消火栓弁開閉レバー68が設けられたことで、中扉40を前開きすると、扉裏面に保持されている消火栓弁開閉レバー68が消火栓収納箱30の上部に現れることになる。
【0046】
中扉40の前開きで扉裏面に保持されている消火栓弁開閉レバー68が現れる位置は、路面15から概ね0.9~1.3メートルの範囲のいずれかとなり、これは路面15に立った利用者の腰から肩までの範囲に相当し、目の前に消火栓弁開閉レバー68が出現することから、消火栓弁開閉レバー68の操作が容易にできる。
【0047】
また、上扉36を後開きした場合にも、中扉40の前開きで扉裏面に保持されている消火栓弁開閉レバー68が現れる位置は、監視員通路14の路面から概ね0.2~0.4メートルの範囲のいずれかとなり、監視員通路14に体をかがめて後開きハンドル38を操作している利用者の目の前に消火栓弁開閉レバー68が出現し、利用者は監視員通路14側から消火栓弁開閉レバー68を容易に操作することができる。
【0048】
中扉40の裏面にはノズル係止機構としてノズルホルダー64が配置され、ノズルホルダー64にホース60の先端に設けられた泡ノズル62が着脱自在に係止されている。このため中扉40を前開きすると、扉裏面に保持されている泡ノズル62が消火栓収納箱30の上部に現れることになる。
【0049】
中扉40の前開きで扉裏面に保持されている泡ノズル62が現れる位置は、消火栓弁開閉レバー68の場合と同様に、路面15に立った利用者の腰から肩までの範囲に相当し、目の前に泡ノズル62が出現することから、泡ノズル62の取出しが容易にできる。
【0050】
また、上扉36を後開きした場合にも、中扉40の前開きで扉裏面に保持されている泡ノズル62は、監視員通路14に体をかがめて後開きハンドル38を操作している利用者の目の前に出現し、利用者は監視員通路14側からノズル62を容易に取り出すことができる。
【0051】
ホース収納部50に内巻きされたホース60は、
図3(B)の平面に示すように、筐体31の長手方向の後方側ラインとガイドパイプ56が位置する前面側で内側に湾曲したラ
イン、及び筐体31の左右両端部の2つの半円からなる略長円形の状態で巻かれている。
【0052】
筐体31内に重ねて内巻きされたホース60は、略長円形の長手部分がガイドパイプ56により内側に変形されることで、外側に広がろうとする反発力がホース60に発生し、これがホース60を筐体内壁側に押し付ける力となり、重ねて内巻きしたホース60が内側に崩れてしまうことを確実に防止可能としている。
【0053】
また、ホース60を外部に引き出す場合には、半円部分の変形によるホース60を押し出そうとする力に加え、長手部分についても、ガイドパイプ56による変形力によるホースを押し出そうとする力が発生し、ホースの引き出し力を低減可能としている。
【0054】
[放水操作機構]
図4は前扉をスライド落下して開放させ上扉及び中扉を前開きした消火栓収納箱を正面から示した説明図であり、
図5は上扉を後開きさせ、中扉を前開きした消火栓収納箱を正面から示した説明図である。また、
図6は消火栓収納箱の横から見た断面を示した説明図であり、
図6(A)に前扉、上扉及び中扉の閉鎖状態の断面を示し、
図6(B)に前扉をスライド開放して上扉及び中扉を前開きした状態の断面を示し、
図6(C)に上扉を後開きして中扉を前開きした状態の断面を示す。
【0055】
図4、
図5及び
図6に示すように、上扉36と筐体31との間には、ガススプリング41が設けられている。ガススプリング41は、上扉36が前開き及び後開きされる場合、利用者が上扉36を持ち上げるときの力を補助する方向に作用する。中扉40には、利用者が持ち上げるときの力を補助する装置が設けられていないが、上扉36と同様に、ガススプリング等の補助装置を設けるようにしても良い。
【0056】
また、前開き状態で示す中扉40の裏面に配置された操作箱66には、手動パイロット弁65(
図7参照)が収納されており、消火栓弁開閉レバー68により開閉操作が行われる。
【0057】
操作箱66(手動パイロット弁65)からは中扉40の裏面に沿ってパイロット配管86、88が引き出されており、可動管継手となる左右一対のスイベルジョイント80を介して、筐体31側のパイロット配管86、88に連結されている。
【0058】
一対のスイベルジョイント80は、筐体31に固定された配管接続部82側と、中扉40の裏面に固定された配管接続部84側とが互いに回転可能であり、中扉40側のパイロット配管86、88と、筐体31側のパイロット配管86、88とを自在に連結させている。
【0059】
また、両スイベルジョイント80は、回転軸が互いに一致するように配置されており、中扉40は、両スイベルジョイントの回転軸周りに開閉(前開き)する。このような機構とすることで、中扉40用の回転軸を別に設ける必要がなく、簡潔な構成とすることができる。
【0060】
本実施形態では、中扉40用の回転軸を兼ねる可動管継手としてスイベルジョイントを使用しているが、回転管継手(ロータリージョイント)や可撓管継手(フレキシブルジョイント)等の他の方式の継手を使用してもよい。また、中扉40用の回転軸を別に設け、可撓管(フレキシブルホース)等により中扉40側と筐体31側のパイロット配管86、88を接続するようにすることも可能であり、この場合、中扉40を閉じた際に可撓管が弛んで消火栓弁開閉レバー68に絡まる等、他部位への干渉を防止する機構を設けるようにした方が良い。
【0061】
[放水制御機構の構成]
図7は放水制御機構を監視員通路側の消火栓収納箱と共に路面側から見た断面で示した説明図である。
【0062】
(パイロット弁式放水制御機構)
図7に示すように、消火栓収納箱30が配置された監視員通路14の内部空間の下側となる管理用通路20には放水制御機構収納部90が配置されている。
【0063】
放水制御機構収納部90には、放水制御機構を構成するバルブ類として、加圧開放型の消火栓弁92、自動調圧弁94、泡混合器96が設けられる。
【0064】
給水本管24から分岐された分岐配管24aは消火栓弁92の1次側に接続され、消火栓弁92に続いて自動調圧弁94と泡混合器96が接続される。混合器96には泡原液タンク98からの配管が接続され、泡混合器96を流れる消火用水に泡原液を所定割合で混合させた泡消火用水を、給水配管25を介して消火栓収納箱30のホース60に供給するようにしている。
【0065】
消火栓弁92には、加圧開放を行うための弁開閉機構として、シリンダ室100にピストン102が摺動自在に設けられ、ピストン102には弁体105がピストンロッドにより連結され、シリンダ室100の反対側にはスプリング104が組み込まれている。
【0066】
通常状態で消火栓弁92は、シリンダ室100から消火用水を排出してパイロット圧を減圧してゼロとし、ピストン102をスプリング104により閉鎖方向に押して、弁体105を弁座に当接させることにより1次側と2次側の流路を閉じて閉鎖状態としている。
【0067】
消火栓弁92を開放させるには、シリンダ室100に消火用水を供給してパイロット圧を加圧させることで、スプリング104に抗してピストン102を外側にストロークさせ、弁体105を弁座から離して1次側と2次側を連通させることで開放状態とする。
【0068】
消火栓弁92を遠隔操作により開放させるため、消火栓収納箱30の操作箱66には、消火栓弁開閉レバー68により開閉される手動パイロット弁65が設けられている。
【0069】
手動パイロット弁65の1次側には、分岐配管24aから引き出されたパイロット配管86が一方のスイベルジョイント80を経由して接続され、手動パイロット弁65の2次側は、他方のスイベルジョイント80を経由したパイロット配管88により消火栓弁92のシリンダ室100に接続されている。
【0070】
(消火栓設備の動作)
トンネル10内で火災を伴う車両事故が発生した場合には、道路利用者は火災発生場所に近い消火栓設備16に出向き、
図2に示した通報装置パネル42の発信機45を押して監視センターの防災受信盤に火災通報信号を送信し、防災受信盤から確認応答信号を受信して応答ランプ48が点灯されると共に赤色表示灯44が点滅され、監視センター側への通報完了を確認する。
【0071】
続いて、道路15側から消火作業を行うため、消火栓収納箱30の前開きハンドル34を操作して係止を解除すると、前扉32がスライド落下して開放され、また、上扉36及び中扉40を前開きすると、前開きした中扉40の裏面に係止された泡ノズル62が上部に露出される。
【0072】
道路利用者は、ノズルホルダー64から泡ノズル62を取り外してホース60を引き出すが、このとき引き出されるホース60はガイドパイプ54、56に摺接しながら、滑らかに引き出される。
【0073】
なお、消火栓収納箱30の前に車両が停止していて前面側から操作できない場合には、利用者は監視員通路14から操作することになる。
【0074】
続いて、中扉40の裏面に配置されて目の前に出現している操作箱66の消火栓弁開閉レバー68を開方向に操作すると、手動パイロット弁65が開放され、分岐配管24aからの消火用水がパイロット配管86、手動パイロット弁65及びパイロット配管88を介して消火栓弁92のシリンダ室100に供給されてパイロット圧が加圧され、スプリング104に抗してピストン102を外側にストロークさせ、弁体105を弁座から離すことで消火栓弁92が開放される。
【0075】
消火栓弁92が開放されると給水本管24からの消火用水が消火栓弁92、自動調圧弁94、泡混合器96を介して給水配管25から消火栓収納箱30のホース60に向かって流れる。
【0076】
消火栓収納箱30から引き出されたホース60の泡ノズル62から泡消火用水が放出される場合には、消火用水に泡混合器96で泡原液が所定割合で混合され、空気を巻き込むことで形成される消火泡が放出される。
【0077】
また、消火栓弁92が開放された場合に、ポンプ起動信号を消火ポンプ設備に送信して起動させる必要があることから、水圧を検知してオンする圧力スイッチ112を消火栓弁92の2次側に設けている。
【0078】
火災が鎮火して消火作業が終了した場合には、消火栓弁開閉レバー68を閉位置に戻し、手動パイロット弁65を閉鎖させる。手動パイロット弁65が閉鎖すると、オリフィス108を介してシリンダ室100の水がゆっくりと排水されて、パイロット圧がゼロに減圧する。パイロット圧がゼロに減圧すると、スプリング104によりピストン102が押し戻されて弁座に当接し、これにより消火栓弁92が閉鎖して消火泡の放出が停止する。
【0079】
また、放水制御機構を点検する場合には、担当者が管理用通路20に配置された放水制御機構収納部90に出向き、手動開放弁106を開くと、シリンダ室100に消火用水が供給されてパイロット圧が加圧され、消火栓弁92を開放させて所定の放水試験を行うことを可能としている。
【0080】
なお、パイロット配管88に設けられた逆止弁91は、手動開放弁106を開いたときに逆流して、消火栓収納箱30の手動パイロット弁65までのパイロット配管88内に充水されることを防いでいる。
【0081】
放水試験が終了した場合には、手動開放弁106を閉じ、オリフィス108からの排水で消火栓弁92が閉鎖される。この場合、オリフィス108からの排水では時間がかかることから、手動排水弁110を開いて排水させることで、消火栓弁92を短時間で閉鎖させるようにしても良い。その場合には、手動排水弁110を開いたときにオリフィス108側に逆流することを防ぐために、逆止弁109を設けるようにする。
【0082】
(電気式放水操作機構)
図8は電気式の放水操作機構の実施形態を、前扉をスライド落下して開放させ上扉及び中扉を前開きした消火栓収納箱を正面から示した説明図、
図9は
図8の消火栓収納箱に対
する放水制御機構を路面側から見た断面で示した説明図であり、当該放水制御機構は、
図7の実施形態と同じ構成である。
【0083】
図8及び
図9に示すように、本実施形態の放水操作機構にあっては、回動連結部113周りに開閉する中扉40の裏面に配置された操作箱66には消火栓弁開閉レバー68と、消火栓弁開閉レバー68の開閉操作を検出する開閉操作検出部114が設けられている。
【0084】
一方、筐体31側には、電動パイロット弁130が配置され、電動パイロット弁130に対し開閉操作回路134が設けられている。電動パイロット弁130には、
図9に示すように、管理用通路20に設置された放水制御機構収納部90からのパイロット配管86、88が連結されている。
【0085】
中扉40の操作箱66に設けられた開閉操作検出部114と、筐体31の開閉操作検出部114との間を接続する信号線115は、配線貫通部116を介して接続され、操作箱66から配線貫通部116の間は、フレキシブルに配線されている。
【0086】
(操作回路)
図10は電動パイロット弁の操作回路の実施形態を示した回路ブロック図であり、
図10(A)は電動パイロット弁の全閉状態を示し、
図10(B)は電動パイロット弁の全開状態を示す。
【0087】
図10に示すように、本実施形態の操作回路は、中扉40の操作箱66に設けられた開閉操作検出部114、電動パイロット弁130に設けられた開閉操作回路134で構成される。
【0088】
開閉操作検出部114には、消火栓弁開閉レバー68の開位置でオンし、閉位置でオフする開検出スイッチ136と、消火栓弁開閉レバー68の閉位置でオンし、開位置でオフする閉検出スイッチ138が設けられている。
【0089】
開閉操作回路134には、電動パイロット弁130の全閉位置でb側に切り替わり、電動パイロット弁130の全開位置でa側に切り替わる2回路のリミットスイッチ140、142が設けられている。
【0090】
電動パイロット弁130は、モータ144と弁本体146で構成される。モータ144は、端子A-C間に所定の直流駆動電圧を印加すると弁本体146を開方向に回動させ、端子B-C間に所定の直流駆動電圧を印加すると弁本体146を閉方向に回動させる。
【0091】
図10の操作回路の動作は次ようになる。運用中は、消火栓弁開閉レバー68は閉位置にあり、操作回路は
図10(A)に示す状態にあり、モータ144に対し駆動電圧は供給されず、全閉位置に停止している。
【0092】
この状態で消火栓弁開閉レバー68を開位置に操作すると、開閉操作検出部114の開検出スイッチ136がオンし、閉検出スイッチ138がオフする。このため駆動電圧プラス側、開検出スイッチ136、リミットスイッチ140、モータ144及び駆動電圧マイナス側となる経路で駆動電圧の印加による駆動電流が端子A-C間に流れ、モータ144は弁本体146を開方向に駆動する。
【0093】
弁本体146が全開位置に達すると
図10(B)に示すように、リミットスイッチ140、142がa側に切り替わり、モータ144に対し駆動電圧が印加されなくなり、モータ144が停止する。
【0094】
また、
図10(B)に示す全開状態で、消火栓弁開閉レバー68を閉位置に操作すると、開閉操作検出部114の開検出スイッチ136がオフし、閉検出スイッチ138がオンする。このため駆動電圧プラス側、閉検出スイッチ138、リミットスイッチ142、モータ144及び駆動電圧マイナス側となる経路で駆動電圧の印加による駆動電流が端子B-C間に流れ、モータ144は弁本体146を閉方向に駆動する。
【0095】
弁本体146が全閉位置に達すると
図10(A)に示すように、リミットスイッチ140、142がb側に切り替わり、モータ144に対し駆動電圧が印加されなくなり、モータ144が停止する。
【0096】
(操作回路の他の実施形態)
図11、
図12及び
図13は電動パイロット弁の操作回路の他の実施形態を示した回路ブロック図である。
図11の操作回路の実施形態にあっては、中扉40の操作箱66に2回路の開閉操作検出部114-1,114-2を設け、信頼性を向上させている。
【0097】
開閉操作検出部114-1は駆動電圧のプラス側に設けられ、消火栓弁開閉レバー68の開位置でオンし、閉位置でオフする開検出スイッチ136-1と、消火栓弁開閉レバー68の閉位置でオンし、開位置でオフする閉検出スイッチ138-1が設けられている。この点は
図10の実施形態と同じである。
【0098】
これに加え駆動電圧のマイナス側に開閉操作検出部114-2が設けられ、消火栓弁開閉レバー68の開位置でオンし、閉位置でオフする開検出スイッチ136-2と、消火栓弁開閉レバー68の閉位置でオンし、開位置でオフする閉検出スイッチ138-2が設けられている。
【0099】
このように2回路の開閉操作検出部114-1、114-2が設けられたことで、駆動電圧のプラス側及びマイナス側の両方のラインをオン、オフされ、消火栓弁開閉レバー68の操作の信頼性を向上可能としている。
【0100】
図12の操作回路の実施形態は、電源電圧のプラス側のラインに、2回路の開閉操作検出部114-1、114-2を直列に設け、開検出スイッチ136-1、136-2及び閉検出スイッチ138-1、138-2の各々のアンド接続とすることで、電動パイロット弁130の開閉駆動の信頼性を向上させている。
【0101】
図13の操作回路の実施形態は、電源電圧のプラス側のラインに、2回路の開閉操作検出部114-1、114-2を直列に設け、開検出スイッチ136-1、136-2はアンド接続とし、閉検出スイッチ138-1、138-2はオア接続とすることで、電動パイロット弁130の開閉駆動の信頼性を向上させている。
【0102】
[本発明の変形例]
(消火栓設備)
上記の実施形態は、消火泡を放出させる泡消火栓設備を例にとっているが、これに限定されず、消火用水を放水させる消火栓設備としても良い。
【0103】
(中扉)
消火作業時に上扉が開いた状態で、中扉の開閉に関わらず操作方法が確認できるように、中扉の表面及び裏面に操作案内を表示したり、操作案内表示板を設けたりするようにしても良い。
【0104】
また、消火作業時に上扉が開いた状態で、中扉を開く前に泡ノズルや消火栓弁開閉レバーの位置が確認できるように、中扉に透光性の材料や金網状の材料を使用するようにしてもよい。
【0105】
(ノズル係止機構)
上記の実施形態では、ノズル係止機構として、泡ノズルを中扉から引くことで係止が解除されるノズルホルダーを設けているが、これに限定されず、例えば、マグネット、マジックテープ(登録商標)、吸盤、両面テープ等により泡ノズルを係止するようにしてもよく、また、中扉の開閉方向とは異なる、例えば、泡ノズルの先端方向にスライドして泡ノズルの係止を解除するようにしても良い。
【0106】
(その他)
また本発明は、その目的と利点を損なうことのない適宜の変形を含み、更に、上記の実施形態に示した数値による限定は受けない。
【符号の説明】
【0107】
10:トンネル
12:トンネル壁面
14:監視員通路
15:道路
16:消火栓設備
18:床版
20:管理用通路
22:ダクト
24:給水本管
24a:分岐配管
25:給水配管
30:消火栓収納箱
31:筐体
32:前扉
33:固定扉
34:前開きハンドル
34a,38a:ハンドル本体
36:上扉
38:後開きハンドル
40:中扉
41:ガススプリング
42:通報装置パネル
44:赤色表示灯
45:発信機
46:電話ジャック
48:応答ランプ
50:ホース収納部
52:ホースガイド
54,56:ガイドパイプ
60:ホース
62:泡ノズル
64:ノズルホルダー
65:手動パイロット弁
66:操作箱
68:消火栓弁開閉レバー
80:スイベルジョイント(可動管継手)
82、84:配管接続部
86,88:パイロット配管
90:放水制御機構収納部
91:逆止弁
92:消火栓弁
94:自動調圧弁
96:泡混合器
98:泡原液タンク
100:シリンダ室
102:ピストン
104:スプリング
105:弁体
106:手動開放弁
108:オリフィス
110:手動排水弁
112:圧力スイッチ
113:回動連結部
114:開閉操作検出部
115:信号線
116:配線貫通部
130:電動パイロット弁
134:開閉回路部
136、136-1、136-2:開検出スイッチ
138、138-1、138-2:閉検出スイッチ
140,142:リミットスイッチ
144:モータ
146:弁本体