(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-01-04
(45)【発行日】2024-01-15
(54)【発明の名称】箱の型板の折り曲げプロセスおよび機構
(51)【国際特許分類】
B65B 5/06 20060101AFI20240105BHJP
B31B 50/36 20170101ALI20240105BHJP
B31B 50/25 20170101ALI20240105BHJP
【FI】
B65B5/06
B31B50/36
B31B50/25
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2022159929
(22)【出願日】2022-10-04
(62)【分割の表示】P 2021503225の分割
【原出願日】2019-04-05
【審査請求日】2022-10-04
(32)【優先日】2018-04-05
(33)【優先権主張国・地域又は機関】BE
(32)【優先日】2018-09-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2018-10-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】BE
(32)【優先日】2019-04-04
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】520386501
【氏名又は名称】アフェルコン・ベーフェーベーアー
(74)【代理人】
【識別番号】100118902
【氏名又は名称】山本 修
(74)【代理人】
【識別番号】100106208
【氏名又は名称】宮前 徹
(74)【代理人】
【識別番号】100196508
【氏名又は名称】松尾 淳一
(74)【代理人】
【識別番号】100172041
【氏名又は名称】小畑 統照
(72)【発明者】
【氏名】プロボウスト,デビッド・ミシェル
(72)【発明者】
【氏名】デ ダイカー,ヘルマン・ゲルマン
(72)【発明者】
【氏名】ファン ステーンキステ,ディミトリ・ダニエル・ラファエル
(72)【発明者】
【氏名】ヘイマーリンク,ステファーン・アルバート・マリー-ルイーズ
【審査官】種子島 貴裕
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2015/0360433(US,A1)
【文献】特開2007-331810(JP,A)
【文献】実公昭51-006358(JP,Y1)
【文献】特開昭51-098591(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65B 5/06
B31B 50/36
B31B 50/25
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ブランクから箱を形成する方法であって、
駆動ライン上にブランクを提供するステップであって、前記ブランクは、
前端パネル、中間パネル、底部パネル、後端パネルを含む、複数のパネルと、
各パネルが2つの対向する側部パネルに接続された、前記駆動ラインに対して横断方向に延びる複数の側部パネルと、
接続された側部パネルを伴うか、または伴わない接着タブと
を備えた、提供するステップと、
1つまたは複数の物品を前記底部パネル上に位置付けるステップと、
前記ブランクを前記駆動ライン上で前方へ動かすステップと、
前記ブランクが前記駆動ライン上を前方へ動くときに、
連続する前記側部パネルを
反対方向に交互に上下に折り曲げ、それによって、折り曲げられた各側部パネルが延びる前記パネルは強固にされるステップと、
前記ブランクが前記駆動ライン上を前方へ動くときに
、折り曲げられた前記側部パネルを
上または下の位置に保持するステップと
を含む、方法。
【請求項2】
前記後端パネルを上方に持ち上げて、前記箱の後面を形成するステップをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記後端パネルを前記底部パネルに対して第1の角度で保持して、前記ブランクが前記駆動ライン上を前方へ動くときに、前記箱の底部後端角部を維持するステップをさらに含む、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記前端パネルおよび前記中間パネルを持ち上げて、前記1つまたは複数の物品を覆って、前記箱の頂面および前面をそれぞれ形成し、それによって前記ブランクが前記駆動ライン上を前方へ動くときに、前記前端パネルが、前記後端パネルから延びる接着タブと接触するステップと、
前記前端パネルを前記中間パネルに対して第2の角度で保持して、前記ブランクが前記駆動ライン上を前方へ動くときに、前記箱の頂部前端角部を維持するステップと
をさらに含む、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記前端パネルおよび前記中間パネルが上に折り曲げられ、前記1つまたは複数の物品を覆う間に、前記底部パネルを下に保持するステップをさらに含む、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記後端パネルが持ち上げられて前記箱の前記後面を形成する間に、前記底部パネルを下に保持するステップをさらに含む、請求項4または5に記載の方法。
【請求項7】
水平方向に延びるへら部は、前記接着タブを下方に折り曲げ、前記へら部の前端縁部は、前記前端パネルと前記中間パネルとの間の境界と係合し、それによって、前記前端パネルおよび前記中間パネルを持ち上げて、前記1つまたは複数の物品を覆うときに、前記前端パネルは前記中間パネルに対して前記境界で曲がる、請求項4~6のいずれか一項に記載の方法。
【請求項8】
前記ブランクが前記駆動ライン上を前方へ動くときに、前記側部パネルを折り曲げて前記箱の左面および右面を形成するステップをさらに含む、請求項4~7のいずれか一項に記載の方法。
【請求項9】
折り曲げられた前記側部パネルは、ホルダを用いて
上または下の位置に保持される、請求項4~8のいずれか一項に記載の方法。
【請求項10】
前記ホルダの底部前端角部は面取りされている、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記ブランクが前記駆動ライン上を前方へ動くときに、前記中間パネルが完全に前記ホルダの前端縁部を通過する前に、前記前端パネルおよび前記中間パネルは持ち上げられ、前記1つまたは複数の物品を覆い始める、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記ブランクが前記駆動ライン上を前方へ動くときに、前記ホルダは動かない、請求項9~11のいずれか一項に記載の方法。
【請求項13】
前記ブランクが前記駆動ライン上を前方へ動くときに上下に動く、1つまたは複数のフィンガによって、前記側部パネルは交互に上下に折り曲げられる、請求項1~12のいずれか一項に記載の方法。
【請求項14】
前記底部パネルから延びる前記側部パネルは、下方に折り曲げられ、底部パネルを強固にする、請求項1~13のいずれか一項に記載の方法。
【請求項15】
ファンフォールド材料から箱を形成する方法であって、
ファンフォールド材料からブランクを形成するステップであって、前記ファンフォールド材料はファンフォールドの刻み目を含み、前記ブランクは、前記ブランクにわたって横断方向に延びる少なくとも1つの仮の刻み目を含む、形成するステップと、
ブランクを駆動ラインの長手方向の前方へ動かすステップであって、前記ブランクは、
前端パネル、中間パネル、底部パネル、後端パネルを含む、複数のパネルと、
各パネルが2つの対向する側部パネルに接続された、前記駆動ラインに対して横断方向に延びる複数の側部パネルと、
接続された側部パネルを伴うか、または伴わない接着タブと
を備えた、動かすステップと、
前記ブランクが前記駆動ライン上を前方へ動くときに、
連続する前記側部パネルを
反対方向に交互に上下に折り曲げ、それによって
、折り曲げられた
各側部パネルが延びる前記パネルは強固にされるステップと、
前記ブランクが前記駆動ライン上を前方へ動くときに
、折り曲げられた前記側部パネルを
上または下の位置に保持するステップと
を含む、方法。
【請求項16】
前記前端パネルおよび前記中間パネルを上に折り曲げて、前記底部パネルを覆って、箱の頂面および前面をそれぞれ形成するステップをさらに含む、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記後端パネルを上に折り曲げ、前記後端パネルを前記底部パネルに対してある角度で維持して、箱の後端底部角部を形成するステップをさらに含む、請求項15または16に記載の方法。
【請求項18】
前記後端パネルから延びる接着タブを、へら部を用いて押し下げるステップであって、前記中間パネルおよび前記前端パネルが上に折り曲げられ、前記底部パネルを覆って、箱の前面および頂面をそれぞれ形成するときに、前記へら部は、前記前端パネルと前記中間パネルとの間の境界に接触する前端縁部を備える、押し下げるステップをさらに含む、請求項17に記載の方法。
【請求項19】
前記側部パネルが交互に上下に折り曲げられた後に、前記ブランクが前記駆動ライン上で前方へ動くときに、前記側部パネルを所定の位置に保持するステップをさらに含む、請求項15~18のいずれか一項に記載の方法。
【請求項20】
前記前端パネル、前記中間パネル、および前記後端パネルが折り曲げられ、箱の頂面、前面、後面をそれぞれ形成するときに、前記底部パネルを下に保持するステップをさらに含む、請求項19に記載の方法。
【請求項21】
前記後端パネル
を折り曲げて箱の後壁を形成するステップと、
前記中間パネルと
前記前端パネルとを折り曲げて前記箱の前壁と上壁とをそれぞれ形成するステップと、
前記後端パネルから延びる前記接着タブをへら部を用いて下に折り曲げるステップと、
前記へら部の前端縁部を前記前端パネルと前記中間パネルとの間の境界に接触させて前記中間パネルと前記前端パネルとの間の折り曲げを容易にするステップと、
を
さらに含む、
請求項15に記載の方法。
【請求項22】
前記接着タブを折り曲げるときに前記へら部を
下方に移動させるステップをさらに含む、請求項21に記載の方法。
【請求項23】
前記前端パネルと前記中間パネルとの境界に接触させるときに前記へら部を水平方向に移動させるステップをさらに含む、請求項21に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[0001]本出願は、「Box Template Folding Process and Mechanisms」と題され、2019年4月4日に出願された米国特許出願第16/375,588号の優先権を主張する。米国特許出願第16/375,588号は、「Box Template Folding Process and Mechanisms」と題され、2018年9月11日に出願された米国特許出願第62/729,766号と、「Folding Sequence」と題され、2018年4月5日に出願されたベルギー国特許出願第2018/05231号と、「Box Template Folding Process and Mechanisms」と題され、2018年10月10日に出願されたベルギー国特許出願第2018/05698号の優先権および利益を主張する。これらの開示は、その全てが本明細書に参照として組み込まれる。
【0002】
[0002]本開示は、包装機に関する。より詳細には、本開示は、カスタマイズされた包装箱をシート材料から形成するための方法、および装置に関する。
【背景技術】
【0003】
[0003]インターネットを介した物品およびサービスの販売は、近年急増しており、この傾向は継続するものと予想される。オンライン注文の大部分は顧客に出荷され、オンラインで購入された多くの製品は、出荷のために包装する必要がある。注文される広範な製品を包装することは、製造業者および配送業者にとっていくつかの困難を提示する場合がある。例えば、全ての形態およびサイズの製品を、包装して顧客に送る必要がある一方で、製造業者および/または配送業者は、このような製品を収容するための、限定された種類の箱サイズしか有し得ない。
【0004】
[0004]その結果、製品はしばしば大きすぎる箱の中に配置される。大きすぎる箱を用いると、追加の包装材料を費やすことになり、それは無駄でコストがかかる。さらに、出荷される製品のための大きすぎる包装箱は、箱内および製品周りに無駄な空間をもたらす。この余分な空間は、出荷中に箱の中で製品がずれるか、跳ね上がるか、または動き回る場合があり、それは搬送中に製品の損傷をもたらす。多くの場合、充填材料が箱の内側の製品周りに配置され、製品が大きく乱れるのを防止する。しかし余分な充填材料は、金銭と時間を費やす。
【0005】
[0005]上述の困難のいくつかを制限または排除するため、包装箱を特定の製品サイズにカスタマイズ可能な包装機が存在する。このような機械において、箱は、機械の中に送られるシート材料から形成される。この機械は、シート材料を箱の型板(すなわち「ブランク」)に切断する。このブランクは、次に箱に折り曲げられる。
【0006】
[0006]箱の型板に形成される前に、シート材料は、シート材料自体の頂部においてセグメントを交互に前後に折り曲げて、スタックにすることができる。したがって、シート材料は、セグメント間で材料にわたって延びる刻み目、または折り曲げ線を含む。これらの刻み目または折り曲げ線のため、(例えばシート材料自体が前後に折り曲げられる)ファンフォールド材料を使用してブランクを形成することが、問題となる場合がある。例えば、ファンフォールド材料から形成されたブランクは、ファンフォールド材料の複数のセグメントにわたって延びることが多い。したがって、ファンフォールド材料から形成されたブランクは、1つまたは複数のパネル、タブ、またはブランクの他のセクションにわたって延びる刻み目、または折り曲げ線を有することが多い。ブランクにわたって延びる、こ
れらのファンフォールドの刻み目または折り曲げ線は、「仮の刻み目」と称される。なぜならそれらは、ブランクが折り曲げられると想定される箇所には、ブランク上で合致する可能性が低いからである。すなわち、一般に包装機は、パネルとタブとの間の境界においてブランクを曲げて箱を形成し、仮の刻み目を、それらの境界と整合させる必要はない。したがって仮の刻み目は、ブランク材料に弱点を作り出す。それは、包装機内の曲げまたは他の箱の折り曲げプロセスの間に、ブランクの特定のパネルまたはタブを、崩壊させるか、曲げるか、引き裂くか、または潰し得る。
【0007】
[0007]ブランクにわたって延びる仮の刻み目によって提示される困難は、包装機が、一般的なファンフォールド材料から、上述のようにカスタマイズ可能な様々な箱のサイズを形成する作業を伴う場合、深刻になる。このような状況において、ブランクにわたって延びる仮の刻み目は、包装される製品のサイズに基づいて変化し得るブランクのサイズおよび構成に依拠して、ブランクの長さに沿った任意のポイントにおいて生じ得る。基本的に、ブランクにおける仮の刻み目の位置は、ブランクごとに変化し得る。この可変性は、製造業者および/または配送業者が、包装機を適応させて、カスタマイズ可能な包装の形成プロセス中に現われる困難仮の刻み目を克服するのを困難にする。
【0008】
[0008]したがって、当技術分野には、対処すべきいくつかの課題が存在する。本明細書で主張する主題は、任意の不利点を解決する実施形態、または上述のような環境においてのみ動作する実施形態に限定されない。むしろ「背景技術」は、本明細書で説明するいくつかの実施形態が実施され得る、1つの例示的な技術領域を示すために提供されるに過ぎない。
【発明の概要】
【0009】
[0009]本開示は、包装機に関する。より詳細には、本開示は、カスタマイズされた包装箱を一般的なファンフォールド材料から形成するための方法、および装置に関する。例えば、本開示の実施形態において、ブランクから箱を形成する方法は、ブランクを駆動ライン上に提供するステップを含む。ブランクは、前端パネル、中間パネル、底部パネル、後端パネル、および後端パネルから延びる接着タブを含む、複数のパネルを含むことができる。各パネルは、それらから延びる1つまたは複数の側部フラップを有する。このような実施形態において、方法は、ブランクを駆動ライン上で前方へ動かすステップ、および側部フラップを交互に上下に折り曲げるステップをさらに含む。
【0010】
[0010]本開示の1つの実施形態において、箱を形成する方法は、ブランクを駆動ライン上に提供するステップ、およびブランクをその上で前方へ動かすステップを含む。ブランクが駆動ライン上で前方へ動かされる間、ブランクの様々な側部フラップは、交互に上下に動かされ、側部フラップが延びるパネルを強固にする。さらにホルダは、所定の位置で上に折り曲げられた側部フラップを維持し、ブランクの底部パネルを下方に保持する一方で、ブランクの隣接するパネルを上に折り曲げて覆って、箱の後面、前面、および頂面を形成する。このような実施形態において、ホルダの底部前端角部は面取りされ、それによって、前端パネルがホルダの前端縁部を完全に通過する前に、ブランクの前端パネルを部分的に上に折り曲げることができる。
【0011】
[0011]本開示の1つの実施形態において、箱を形成する方法は、ブランクを駆動ライン上に提供するステップ、およびブランクをその上で前方へ動かすステップを含む。ブランクが駆動ライン上で前方へ動かされる間、ブランクの様々な側部フラップは、交互に上下に動かされ、側部フラップが延びるパネルを強固にする。このような実施形態において、ホルダは、所定の位置で上に折り曲げられた側部フラップを維持し、ブランクの底部パネルを下方に保持する一方で、ブランクの隣接するパネルは上に折り曲げられ、覆って箱の後面、前面、および頂面を形成する。さらに、へら状アームは接着タブを下方に折り曲げ
、へら部の前端縁部はブランクの前端の2枚のパネルの境界に接触する。このように、前端の2枚のパネルは境界で折り曲げられ、箱の頂面および前面を形成する。
【0012】
[0012]本開示の1つの実施形態において、箱を形成する方法は、ブランクを駆動ライン上に提供するステップ、およびブランクをその上で前方へ動かすステップを含む。ブランクが駆動ライン上で前方へ動く間、ブランクの様々な側部フラップは、交互に上下に動かされ、側部フラップが延びるパネルを強固にする。さらに、ホルダは、所定の位置で上に折り曲げられた側部フラップを維持し、ブランクの底部パネルを下に保持する一方で、ブランクの隣接するパネルを上に折り曲げて覆って、箱の後面、前面、および頂面を形成する。
【0013】
[0013]本開示の1つの実施形態において、ブランクから箱を形成する方法は、ブランクを駆動ライン上に提供するステップを含む。ブランクは、前端パネル、中間パネル、底部パネル、後端パネル、および後端パネルから延びる接着タブを含む、複数のパネルを含むことができる。各パネルは、それらから延びる1つまたは複数の側部フラップを有する。このような実施形態において、方法は、ブランクを駆動ライン上で前方に動かすステップ、および側部フラップを交互に上下に折り曲げるステップを含む。ホルダは、ブランクが駆動ライン上で前方へ動く間、折り曲げられた側部フラップを所定の位置に維持する。ブランクが前方へ動き続けるときに、2枚の前端パネルおよび2枚の後端パネルを上に折り曲げて覆って、箱の頂面、前面、後面、および接着タブ面をそれぞれ形成する。加えて、このような実施形態において、1つまたは複数の後端方形アームおよび1つまたは複数の前端方形アームは、箱の底部後端角部および頂部前端角部を、固定角度で維持する。
【0014】
[0014]本開示の1つの実施形態において、箱形成機は駆動ラインを含む。この駆動ラインは、長手方向と、ブランクを駆動ライン上で前方へ搬送するよう構成された駆動機構とを有する。箱形成機は、1つまたは複数のフィンガ、および1つまたは複数のホルダも含む。フィンガは、ブランクが駆動ライン上で前方へ動くときに、ブランクの側部フラップを交互に持ち上げ、押し下げるよう構成される。1つまたは複数のホルダは、ブランクが駆動ライン上で前方へ動くときに、ブランクの側部フラップを所定の位置に保持するよう構成される。
【0015】
[0015]1つの実施形態において、ブランクから箱を折り曲げる方法は、前進方向の移動を伴うフィードライン上で実施される。この方法は、ブランクの側部パネルがフィードラインの横断方向に延びるよう、フィードライン上にブランクを供給するステップを含む。1つまたは複数の物品は、ブランクの中央パネルに位置付けられる。このブランクは、1つまたは複数の物品を伴い、フィードラインに沿って前進される。中央パネルに対して対角線的に位置する側部パネルは、上方に折り曲げられる。後部パネルは上方に折り曲げられ、箱の後壁として所定の位置に保持される。前部パネルは、ブランクが前方へ動く間に、アームを上方に動かすことによって上方に折り曲げられる。前部パネルを上方に折り曲げることは、前部パネルをフィードライン下で第1の位置から箱の上の第2の位置に折り曲げることを含み、それによって箱は、前部パネルを用いて箱の前壁および上壁を形成するために、上方に動かされたアームによって前進する。
【0016】
[0016]1つの実施形態において、ブランクがフィードラインに沿って動く方向に前進しながら、ブランクから箱を折り曲げるためのデバイスが提供される。このデバイスは、ブランクの側部パネルがフィードラインの横断方向に延びるよう、フィードライン上にブランクを供給する供給セクションを含む。デバイスは、1つまたは複数の物品をブランクの中央パネルに位置付けるための、位置付けセクションをさらに含む。デバイスは、1つまたは複数の物品を伴うブランクを、フィードラインに沿って前進させるためのフィードセクションを含む。デバイスの第1の折り曲げセクションは、中央パネルに対して対角線的
に位置する側部パネルを上方に折り曲げるよう構成される。デバイスの第2の折り曲げセクションは、後部パネルを上方に折り曲げるよう、かつこのパネルを箱の後壁として所定の位置に保持するよう、構成される。デバイスの第3の折り曲げセクションは、アームをフィードラインの下の第1の位置から、箱の上の第2の位置に上方に動かすことによって、前部パネルを上方に折り曲げるよう構成され、それによって箱は、前部パネルを用いて箱の前壁および上壁を形成するために、上方に動かされたアームの下に位置する。
【0017】
[0017]この「発明の概要」は、以下の「発明を実施するための形態」でさらに説明する、簡略化した形態で概念の選択を紹介するために提供される。この「発明の概要」は、主張する主題の主要特徴または基本的特徴を特定するようにも、主張する主題の範囲を決定する補助として使用されるようにも、意図されない。開示する実施形態の、追加の特徴および利点は、以下の説明に記述されることになり、部分的に説明から明確となるか、または本開示の実施によって理解され得る。これらおよび他の特徴は、以下の説明および添付の「特許請求の範囲」から、より完全に明確となるか、または本開示の実施によって理解され得る。
【0018】
[0018]本発明の上記および他の利点および特徴を、より明白にするために、本発明のより詳細な説明が、添付の図に示される具体的な実施形態を参照して、提供される。これらの図は、本発明の例示的な実施形態のみを表わし、したがってその範囲を限定するものと考慮すべきではないことを理解されたい。本発明は、添付の図の使用を通して、追加の特性および詳細を伴って記述および説明する。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【
図1】[0019]材料フィーダシステム、ブランク切断機、製品供給機、および箱形成機を含む、例示的な箱形成機ならびにシステムを示す図である。
【
図2】[0020]製品供給機および箱形成機を含む、
図1に示されたシステムの拡大図である。
【
図3】[0021]ブランク形成機によって形成された、複数のパネル、側部フラップ、および接着タブを含む例示的なブランクを示す図である。
【
図4】[0022]ブランクをコンベアベルトに沿って前方へ運ぶ箱形成機の駆動ライン、複数のアーム、ホルダ、および側部フラップフィンガを示す図である。
【
図5】[0023]ブランクが駆動ライン上で前方へ動きながら、側部フラップフィンガが側部フラップの第1のセットを折り曲げて、さらに駆動ラインを前進しているブランクを示す図である。
【
図6】[0024]ブランクが駆動ライン上で前方へ動きながら、側部フラップフィンガが側部フラップのセットを上に折り曲げて、駆動ラインをさらに前進しているブランクを示す図である。
【
図7】[0025]ブランクが駆動ライン上で前方へ動きながら、複数の側部フラップが交互に上下に折り曲げられ、様々なパネルおよび側部フラップがホルダによって所定の位置に保持されて、駆動ラインをさらに前進しているブランクを示す図である。
【
図8】[0026]ブランクのパネルを起こして箱の前面および後面を形成する、箱形成機のアームを示す図である。
【
図9】[0027]後端方形アームが駆動ラインに沿って前方へ動きながら、後端方形アームのセットが起き上がるのを示すために、ブランクを伴わず箱形成機の駆動ラインを示す図である。
【
図10】後端方形アームが駆動ラインに沿って前方へ動きながら、後端方形アームのセットが起き上がるのを示すために、ブランクを伴わず箱形成機の駆動ラインを示す図である。
【
図11】[0028]ブランクが駆動ライン上で前方へ動きながら、箱の底部後角部をある角度に維持する、駆動ライン上の後端方形アームのセットの後部斜視図である。
【
図12】[0029]ブランクが駆動ライン上で前方へ動きながら、接着タブを下に折り曲げる、箱形成機のへら状アームを示す図である。
【
図13】[0030]ブランクが駆動ライン上で前方へ動きながら、ブランクのパネルを上に折り曲げて箱の前面を形成する、箱形成機のアームのセットを示す図である。
【
図14】[0031]ブランクが駆動ライン上で前方へ動きながら、ブランクの前端パネルを下に折り曲げて箱の頂面を形成する、
図13に例示したアームのセットを示す図である。
【
図15】[0032]ブランクが駆動ライン上で前方へ動きながら、箱の頂部前角部をある角度に維持する、箱形成機の前端方形アームを示す図である。
【
図16】[0033]ブランクが駆動ライン上で前方へ動きながら、ブランクの側部フラップを下に折り曲げて箱の側面を形成する、箱形成機の上側アームを示す図である。
【
図17】[0034]ブランクが駆動ライン上で前方へ動きながら、ブランクの側部フラップを上に折り曲げて箱の側面を形成する、箱形成機の下側アームを示す図である。
【
図18】[0035]本開示の1つの実施形態による、例示的な箱ブランクを示す図である。
【
図19】[0036]箱ブランクの側部フラップを上方に折り曲げるためのフィンガを示す図である。
【
図20A】[0037]箱ブランクを箱に折り曲げるための、例示的な折り曲げステップのシーケンスを示す図である。
【
図20B】箱ブランクを箱に折り曲げるための、例示的な折り曲げステップのシーケンスを示す図である。
【
図20C】箱ブランクを箱に折り曲げるための、例示的な折り曲げステップのシーケンスを示す図である。
【
図20D】箱ブランクを箱に折り曲げるための、例示的な折り曲げステップのシーケンスを示す図である。
【
図20E】箱ブランクを箱に折り曲げるための、例示的な折り曲げステップのシーケンスを示す図である。
【
図21】[0038]本開示の1つの実施形態による、箱を折り曲げるための例示的なデバイスの上面図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
[0039]本開示は、包装機に関する。より詳細には、本開示は、カスタマイズされた包装箱を一般的なファンフォールド材料から形成するための方法、および装置に関する。例えば、本開示の1つの実施形態において、ブランクから箱を形成する方法は、ブランクを駆動ライン上に提供するステップを含む。ブランクは、前端パネル、中間パネル、底部パネル、後端パネルを含む、複数のパネルを含むことができる。各パネルは、それらから延びる1つまたは複数の側部フラップを有する。加えて、各ブランクは、ブランクにわたって延びる1つまたは複数の仮の刻み目を含み得るか、または含み得ない。このような実施形態において、方法は、ブランクを駆動ラインで前方へ動かすステップ、および側部フラップを交互に上下に折り曲げるステップをさらに含む。
【0021】
[0040]本開示の実施形態は、箱の型板(すなわち「ブランク」)から箱を形成するための方法および装置を提供することによって、上記で説明した当技術分野における1つまたは複数の課題を解決する。このブランクは、ブランクにわたって延びる仮の刻み目を有し得るか、または有し得ない。本明細書で説明する方法および装置は、ファンフォールド材料から形成されたブランクの様々なパネルおよびフラップを強固にし、それによって仮の刻み目は、折り曲げプロセスまたは最終的な箱の構造的一体性に悪い影響を与えない、ステップおよびデバイスを含む。
【0022】
[0041]次に図を見ると、
図1は、材料フィーダシステム102、ブランク切断機104
、製品供給機106、および箱形成機108を含む、例示的な箱形成機ならびにシステム100を示す。
図1に示されるように、材料フィーダシステム102は、ファンフォールド材料110の様々なスタックを含む。これらはブランク切断機104の中に送られてよい。上記で言及したように、ファンフォールド材料110は、材料が折り曲げられ、接続されたファンフォールドのセグメント114のスタック110を形成する、刻み目112を含み得る。
【0023】
[0042]本明細書で示されるファンフォールド材料110は、コルゲート、段ボール、もしくは他の包装材料、またはそれらの組み合わせを含み得る。ファンフォールド材料が、コルゲート/段ボールを含み得る一方で、ファンフォールドのスタック110の1つまたは複数の他の実施形態は、包装および箱を形成するために使用される、コルゲート/段ボール以外の材料を含み得る。例えばファンフォールド材料は、様々なプラスチック、ゴム、紙、もしくは他の折り曲げ可能な材料、またはそれらの組み合わせを含み得る。それらは、包装および箱形成の技術分野において、一般的に知られている。
【0024】
[0043]ファンフォールド材料110はブランク切断機の中に送り込まれ、平坦な箱の型板すなわち「ブランク」を形成する。それは
図3でより詳細に示される。まず
図2を見ると、ブランク切断機104、製品供給機106、および箱形成機108の拡大図が示される。ブランク切断機104は、ブランクを箱形成機108に向けて搬送し、箱形成機108は、1つまたは複数の物品を包装するための箱に、ブランクを折り曲げる。
図2に示された例示的なシステムにおいて、製品供給機106は、箱形成機108がブランクを箱に折り曲げる前に、ブランク切断機104によって形成されるブランク上に、1つまたは複数の物品を送り込むコンベアベルト116を備え得る。
【0025】
[0044]加えて、製品供給機106は、1つまたは複数の包装される物品のサイズを判定する1つまたは複数の寸法走査機および/もしくはバーコード走査機を含む、1つまたは複数の走査機118を含み得る。次にサイズ情報は、ブランク切断機104に中継して伝えられ、次にブランク切断機104は、最終的な箱製品内の1つまたは複数の物品周りの余分な空間を最小限に抑える最適な寸法に、ブランクを切断し得る。一旦1つまたは複数の物品が、ブランク切断機104で形成されるブランクの適切な領域に配置されると、1つまたは複数の物品およびブランクは、箱形成機108の中に搬送される。それによって、箱形成機108は、ブランク上の1つまたは複数の物品周りに箱を形成し得る。
【0026】
[0045]上記で言及したように、ブランク形成機104で形成されるブランクは、平坦なシート材料を備え得る。これは、様々なサイズおよび形状の包装箱を形成するために様々な角度で折り曲げることができる、複数のパネル、側部フラップ、および/またはタブを有する。
図3は、ブランク切断機104によってファンフォールド材料110のセクションから切断した、ブランク300の1つの例を示す。参照として、
図3の右の矢印は、ブランク300が箱形成機108を動き抜ける、前方方向を示す。示された例において、ブランク300は前端パネルA、中間パネルB、底部パネルC、後端パネルD、および接着タブパネルEを備える。各パネルは、対向する側部パネルまたはフラップA’~E’をそれぞれ含む。それらは、対応するパネルA~Eの両側から横断方向に延び得る。
【0027】
[0046]前端パネルAは、ブランク300が箱形成機108に沿って動き抜けるときに、前方方向に向けられるため、「前端パネル」と呼ばれる。同様に、後端パネルDは、ブランク300が箱形成機108に向かって動き抜けるときに他のパネルの後ろに続くパネルを表わす。一般的に底部パネルCは、1つまたは複数の物品が製品供給機106によって配置され得る場所に位置付けられる。底部パネルCは、最終的な箱の底面を形成し得る。
【0028】
[0047]
図3に示されるブランク300は、ブランクの1つの構成の非限定例として意図
される。ブランク切断機104は、任意の数の形状、サイズ、およびパネル構成のブランクを形成し、任意の数の製品形状およびサイズを収容する箱を生成し得ることを、理解されたい。例えば、1つまたは複数の実施形態において、ブランクは、
図3に示されるよりも多くのパネル、または少ないパネルを有し得る。さらに、1つまたは複数の実施形態において、ブランクはブランクから延びた1つのみの側部パネルを有するか、ブランクから延びた2つよりも多い側部パネルを有するか、またはブランクから延びる側部パネルのないパネルを備え得る。1つまたは複数の実施形態において、接着タブを含まないか、または2つ以上の接着タブがブランクの様々な位置に位置付けられるブランクが、形成され得る。
【0029】
[0048]しかし、本開示による箱形成機の様々な実施形態を、例示および説明する目的のため、
図3に示されたブランク300を、後続の
図4~17で示されるブランク300とする。
図3のブランク300に示される点線は、箱形成機108がブランク300を折り曲げて箱を形成し得る、パネルおよび/またはタブの間の境界の、単なる例示であり得る。本開示の1つまたは複数の実施形態において、ブランク切断機104は、刻み目を付け、押圧し、折り目を付け、またはブランク300の境界線において材料に弱点を形成して材料に影響を与え得る。このように、ブランクは、側部パネルA’~E’またはパネルA~Eが箱形成機108によって処理されるとき、示された境界線において折り曲げられる可能性が高い。示されるブランク300は、以下の説明および図から明確となるように、矩形の箱を形成するよう構成される。
【0030】
[0049]
図4~
図17は、箱形成機108で箱を形成する方法の様々なステップ、およびブランクを箱に折り曲げる箱形成機108の構成要素を示す。これらの図において、ブランク300は、例示目的のために、物品または製品を伴わず、前方へ箱形成機108を動き抜けるところが示される。しかし、上述のように、箱が物品周りに形成されるようブランクが箱形成機108を動き抜ける前に、1つまたは複数の物品がブランク上へと配置され得ることを理解されたい。詳細には、本明細書に示されたブランク300の実施形態において、1つまたは複数の物品は、形成される箱の底面を形成する底部パネルC上に配置され得る。
【0031】
[0050]
図4は、ブランク300が左から箱形成機108に入っている、箱形成機108の内側部分を示す。参照として、本明細書において「前方」方向と呼ぶ方向は、
図4および後続の図においては、左から右を示す。箱形成機108は、ブランク300を箱形成機108を通して前方へ運ぶ、駆動ライン400を備え得る。この目的で、駆動ライン400は、ブランク300を駆動ライン400に沿って前方へ搬送する、1つまたは複数の駆動機構を備え得る。1つまたは複数の実施形態は、コンベアベルト、チェーン、回転面、レールなど、またはそれらの組み合わせなどの、異なる駆動機構を備え得る。
【0032】
[0051]箱形成機108は、1つまたは複数のアーム402、ホルダ404、側部パネルフィンガ406も備え得る。それらの全てを、後続の図を参照してさらに詳細に説明する。
図4に示されるように、ブランク300が駆動ライン400に沿って前方へ動き始めるときに、平坦状態で箱形成機108に入り得る。例えば
図4に示されるように、前端パネルAおよび関連の側部パネルA’は、ブランク300が箱形成機108に入るときに、全体的に平坦である。
【0033】
[0052]しかし、ブランク300が駆動ライン400に沿って前方へ動くときに、側部パネルフィンガ406は、側部パネルA’~E’を交互に上下に押し得る。例えば
図5に示されるように、駆動ライン400がブランク300を前方へ動かすときに、側部パネルA’が押し下げられ、側部パネルフィンガ406が側部パネルB’の下に位置付けられるよう、側部パネルフィンガ406は上下に動き得る。その後、
図6に示されるように、ブラ
ンク300が駆動ライン400上を前方へ動き、側部パネルB’をブランク300の中間パネルBに対して、ある角度で持ち上げるときに、側部パネルフィンガ406は上に動き得る。
図6に示されるように、一旦側部パネルフィンガ406が再び上に動くと、次に側部パネルフィンガ406は、側部パネルC’の上に位置付けられてよい。
【0034】
[0053]本明細書で説明するように、側部フラップを交互に上下に折り曲げることは、交互の側部フラップが上下に折り曲げられることを意味する。換言すると、1つの側部フラップが下に折り曲げられ、隣接または後続の側部フラップは上に折り曲げられ、それが続く。その結果、1つおきの側部パネルは上に折り曲げられ、他の1つおきの側部パネルは下に折り曲げられる。
【0035】
[0054]
図5および
図6にそれぞれ示される側部パネルA’および側部パネルB’などの側部パネルが、側部パネルフィンガ406によって押し下げられるか、または持ち上げられるとき、側部パネルが延びるパネルは強固にされ得る。例えば、側部パネルB’が持ち上げられるために、側部パネルB’が延びる中間パネルBは強固にされる。側部パネルB’に堅固に固定された中間パネルBは、側部パネルB’と中間パネルBとの間の境界以外の箇所で曲がるか、または曲げ損ねる可能性は低い。なぜなら、中間パネルBから延びる側部パネルB’は折り曲げられ、もはや中間パネルBと同一平面にないからである。同様に、下方に折り曲げられた/曲げられた側部パネルA’は、側部パネルA’が延びる前端パネルAを強固にし得る。ブランク300が駆動ライン400上で前方へ動きながら、側部パネルA’~E’が交互に上下に曲げられるときの、他のパネルA~Eも同様である。
【0036】
[0055]ブランク300が駆動ライン400上で前方へ動くときに、パネルA~Eを強固にすることは、パネルA~Eを強化し、本明細書で説明する後続の箱形成プロセスのブランク折り曲げ方法およびステップ中に、隣接するパネル間の適切な境界線において、パネルA~Eが曲げられるか、または折り曲げられることを保証し得る。これらの線に沿ってブランク300の様々なパネルを強固にすることは、パネル間の境界以外の箇所において、ブランク300にわたって延びる仮の刻み目に沿って、パネルが曲げられるか、または折り曲げられるリスクを軽減させ得る。
【0037】
[0056]
図6は、ブランク300にわたって延びる仮の刻み目112の例を示す。
図6に示されるように、ファンフォールド材料110から切断されたブランク300は、ファンフォールドの刻み目112を跨いで延び、ブランク300上に「仮の刻み目」を作り出す。ブランク300の仮の刻み目112は、ブランク材料に弱点を形成し得る。それは、箱形成プロセス中に、パネルA~Eおよび側部パネルA’~E’を誤って曲げるか、または折り曲げる。しかし、側部パネルB’が側部パネルフィンガ406によって、ある角度に持ち上げられるので、中間パネルBおよび側部パネルB’は強固にされ得る。すなわち、中間パネルBに対する側部パネルB’の角度によって、中間パネルBは、仮の刻み目112に沿って曲げられるのではなく、隣接するパネルAとパネルCとの間の適切な境界において曲げられる傾向となり得る。
【0038】
[0057]同様に、
図5および
図6に示されるように、前端パネルAは、前端パネルAから延びる側部パネルA’が、前端パネルAに対してある角度で折り下げられるので、強固にされる。ブランク300が駆動ライン400に沿って前方へ動くときに、ホルダ404は、パネルの平坦位置で下に折り曲げられたパネルを維持し得る。例えば、
図6に示されたホルダ404は、ブランク300が駆動ライン400に沿って前方へ動くときに、側部パネルA’の上に載置される低縁部を備える。1つまたは複数の実施形態において、ホルダ404は固定式であってよい。1つまたは複数の他の実施形態において、ホルダ404は、様々なブランクおよびパネル構成の要件に調整するために、一時的または恒久的に扱われてよい。後続の図で明確になるが、ホルダ404は、ブランク300が駆動ライン40
0上を前方へ動くときに、上方に折り曲げられた側部パネルA’~E’の位置も、維持し得る。
【0039】
[0058]
図7は、
図6で示されたよりも、駆動ラインをさらに進んで動かされたブランク300を示す。
図7は、側部パネルD’を上方に押しやって後端パネルDを強固にする、側部パネルフィンガ406を示す。示されるように、側部パネルA’は下に折り曲げられ、側部パネルB’は上に折り曲げられ、側部パネルC’は下に折り曲げられ、側部パネルD’は上に折り曲げられ、および側部パネルE’は下に折り曲げられ得る。このように、側部パネルフィンガ406は側部パネルA’~E’を交互に上下に折り曲げ、その一方でホルダ404は、ブランク300が駆動ライン400に沿って前方へ動くときに、側部パネルA’~E’の位置を上方または下方のいずれかに(または平坦に)維持し得る。
【0040】
[0059]一旦側部パネルA’~E’が折り曲げられ、それぞれのパネルA~Eを強固にすると、次にブランク300は、いくつかの曲げ/折り曲げステップを経て箱を形成し得る。
図8に示されるように、一旦前端パネルAが完全にホルダ404の前縁部を過ぎると、前端パネルAおよび中間パネルBが通過した、1つまたは複数のアーム402は、ブランク300が駆動ライン400に沿って前方へ動くときに、起こされ得る。アーム402が、示されるように前縁パネルAおよび中間パネルBを持ち上げるとき、ブランク300は、示された仮の刻み目112に沿ってではなく、中間パネルBと底部パネルCとの間の境界に沿って曲げられてよい。したがって、上下に折り曲げられた側部パネルA’~E’によってパネルA~Eを強固にすることは、ブランク300にわたって横断方向に延び得るいかなる仮の刻み目112も、箱形成機108の折り曲げステップに悪影響を及ぼさないことを保証する。
【0041】
[0060]さらに、
図8に示されるように、後端パネルDおよび接着タブパネルEは、パネルDおよびEの下から駆動ライン400の上に起き得る1つまたは複数の後端方形アームによって、持ち上げられ/上方に折り曲げられてよい。後端パネルDおよび接着タブパネルEは、前端パネルAおよび中間パネルBがアーム402によって持ち上げられる直前または直後に、同時に持ち上げられ/上方に折り曲げられてよい。
【0042】
[0061]上部404aおよび下部404bを含み得るホルダ404は、
図8に示される折り曲げステップ中に、様々な側部パネルA’~E’を所定の位置に維持し得る。加えて、他のパネルA、B、D、およびEは、アーム402および後端方形アームによって持ち上げられながら、ホルダ404は底部パネルCを下に保持し得る。このように、ブランク300は、本明細書で説明する折り曲げステップ中に駆動ライン400から離れて持ち上げられない。
【0043】
[0062]さらに、本開示の1つまたは複数の実施形態において、ホルダ404の前端低角部は、面取りされるか、または角度が付けられてよい。これらのような実施形態において、前縁パネルAおよび/または中間パネルBが、駆動ライン400によってホルダ404の前縁部を完全に過ぎて動く前に、アーム402は、前端および中間パネルA、Bを持ち上げ始めてよい。このような実施形態において、ホルダ404の面取りされた角部は、箱形成機108において箱をブランク300から形成するスピードを増加させ得る。なぜなら、アーム402が前端および中間パネルA、Bを持ち上げ/折り曲げ始める前に、前縁および中間パネルA、Bがホルダ404を完全に通過する必要がある場合よりも早く、アームが前端および中間パネルA、Bを持ち上げ/折り曲げ始め得るからである。
【0044】
[0063]後端パネルDおよび接着タブパネルEを持ち上げる、
図8を参照して上述した後端方形アームは、駆動ライン400上に配設されたブランク300のために示されない。しかし
図9は、上にブランク300を伴わない駆動ライン400を例示し、後端方形アー
ム900の実施形態を示す。後端方形アーム900が、ブランク300の後端パネルDおよび接着タブパネルEを持ち上げる前に、後端方形アーム900は、駆動ライン400と面一に、または駆動ライン400の下に、位置し得る。
図9は、後端方形アーム900が駆動ライン400の上に起き上がり始め、後端パネルDおよび接着タブパネルEを上方に持ち上げるときの、後端方形アーム900を示す。1つまたは複数の実施形態において、後端方形アーム900は、
図10に示されるように、それらが直角になるまで上方に延び得る。
【0045】
[0064]1つまたは複数の実施形態において、箱形成機108は、1つのみの後端方形アーム900または3つ以上の後端方形アーム900を含み得る。加えて、本開示の1つまたは複数の実施形態において、後端方形アーム900は、形成される箱の形状、および底部パネルCに対する後端パネルDの必要な角度に依拠して、任意の数の角度で上方に延びてもよい。これらのラインに沿って、
図11は、駆動ライン400上のブランク300を伴い上方に延びる後端方形アーム900のセットの斜視図を示す。示されるように、後端方形アーム900は、駆動ライン400の上で上方に延び、後端パネルDおよび底部パネルCを、パネルD、C間の境界に沿って互いに対してある角度で曲げる。本開示の1つまたは複数の実施形態において、示される後端方形アーム900は、ブランク300を伴い駆動ライン400に沿って動き、ブランク300が前方へ動くときに、箱の底部後端角部を維持する。
【0046】
[0065]次に
図12を見ると、箱形成機108はへら部1200をさらに含み得る。このへら部1200は下方に延びて、ブランクが駆動ラインに沿って前方へ動くときに、接着タブパネルEを下に折り曲げる。へら部は、接着タブパネルEを下方に折り曲げ、同時に後端パネルDは持ち上げられる。1つまたは複数の他の実施形態において、へら部1200は、後端パネルDが持ち上げられた後に接着タブパネルEを下方に折り曲げてよい。さらに、へら部1200は、駆動ライン400にわたって横断して延びる前端縁部1202を備え得る。
【0047】
[0066]
図13に示されるように、アーム402で持ち上げられたパネルAによって隠されている、へら部1200の前端縁部1202は、前端パネルAと中間パネルBとの間の境界に向かって延び、かつ接触し得る。
図14に示されるように、ブランク300が駆動ライン400に沿って前方へ動くときに、アーム402は、前端パネルAと中間パネルBとの間の境界を越えて上方に上がり続けてよい。アーム402がこのように上方に上がるときに、へら部1200の前端縁部は、前端パネルAと中間パネルBとの間の境界に接触し、それによって前端パネルAは、その境界において、前端縁部1202に沿って中間パネルBに対して曲がり得る。
【0048】
[0067]中間パネルBから延びる曲げられた側部パネルB’は、前端パネルAと中間パネルBとの間の適切な折り曲げ位置に対する助けとなり得ることを、理解されたい。例えば
図14に示されるように、上方に折り曲げられた側部パネルB’は、底部パネルCおよび/または側部パネルC’に接触して、アーム402が前端パネルAを押し下げるときに中間パネルBがさらに曲がるのを防止する。上述のように、後端パネルDが押し上げられ、かつ接着タブパネルEがへら部1200によって押し下げられるときの、後端パネルDから延びた側部パネルD’についても同じである。したがって、本明細書で説明するように、側部パネルA’~E’を曲げることは、アーム402、後端方形アーム900、およびへら部1200が様々なパネルA~Eを押し込むときに、ブランク300の適切な折り曲げを保証するようにも機能し得る。
【0049】
[0068]
図15に示されるように、ブランク300が駆動ライン400に沿って前方へ動くときに、アーム402はブランク300の前端パネルAに沿って移動し、へら部120
0によって下に折り曲げられた接着タブパネルEに対して前端パネルAを下に押圧し得る。これが生じると、へら部1200は、接着タブパネルEと前端パネルAとの間から後退し得る。1つの実施形態において、へら部1200は、前端パネルAが接着タブパネルEに接触する直前に後退し得る。別の実施形態において、へら部1200は、前端パネルAが接着タブパネルEと接触した直後に後退し得る。さらに別の実施形態において、へら部1200は、前端パネルAが接着タブパネルEに接触すると同時に後退し得る。
【0050】
[0069]
図15に示されるように、一旦前端パネルAがアーム402によって下方に折り曲げられると、前端パネルAは箱1500の頂面を形成し得る。これらのラインに沿って、中間パネルBは、箱1500の前面を形成し、底部パネルCは、箱1500の底面を形成し、かつ後端パネルDは、箱1500の後面を形成し得る。
【0051】
[0070]さらに、
図15に示されるように、箱形成機108は、前端方形アーム1502を備え得る。一旦前端パネルAが押し下げられて箱1500の頂面を形成したら、前端方形アーム1502は下方に延び、箱1500の頂面および前面に接触し得る。したがって、1つの実施形態において、前端方形アーム1502は、頂面に接触するよう構成された第1の構成要素1502aと、前面に接触するよう構成された第2の構成要素1502bとを備え得る。ブランク300から形成された矩形の箱1500を示す、例示された実施形態において、第1および第2の構成要素1502a、1502bは、互いに対して90°の角度で配設される。このような実施形態において、前端方形アーム1502は、ブランクが駆動ライン400に沿って前方へ動くときに、箱1500の前端角部を90°の角度に維持し得る。
【0052】
[0071]しかし、前端方形アーム1502の第1および第2の構成要素は、形成される箱の形状に依拠して、互いに対して様々な他の角度で配設され得ることを理解されたい。例えば、1つまたは複数の実施形態において、箱形成機108は、矩形ではない形状の箱を形成し得る。これらのような実施形態において、前端方形アーム1502は、互いに対して90°より大きいか、または90°未満の角度が付いた、第1および第2の構成要素1502a、1502bを有し得る。加えて、図で例示された実施形態は、1つの前端方形アーム1502を示すが、箱形成機108の1つまたは複数の他の実施形態は、2つ以上の前端方形アーム1502を備え得る。
【0053】
[0072]同様に、上述のように、後端方形アーム900は、駆動ライン400から垂直に上方に延び、ブランク300が駆動ライン400に沿って前方へ動くときに、箱1500の後端底部角部を90°の角度に維持し得る。しかし、前端方形アーム1502の場合のように、後端方形アーム900は、駆動ライン400に対して90°以外の角度で配設され、矩形の箱以外の箱の角部を形成し得る。
【0054】
[0073]箱形成機108は、ブランク300の残りの側部パネルを折り曲げるよう構成された、上側および下側アームも備え、箱1500の右側面および左側面を形成し得る。
図16および
図17は、上側アームおよび下側アーム1600、1700をそれぞれ例示する。上側アーム1600は、前端パネルAから延びる側部パネルA’に接触しながら下に動き、側部パネルA’を下に折り曲げて、箱1500の右面の少なくとも一部を形成し得る。同様に、箱形成機108の下側アーム1700は、底部パネルCから延びる側部パネルC’に接触しながら上方に延び、側部パネルC’を折り曲げて、箱1500の右面の少なくとも一部を形成し得る。同様に、対向する上側および下側アーム1600、1700は、箱1500の左面を形成するために、同じく様々な側部パネルを折り曲げることによって、箱1500の左面を形成し得る。
【0055】
[0074]本明細書で説明する様々な折り曲げステップ中、箱1500を形成しながら様々
なパネルを共に接着する、1つまたは複数の方法が提供され得ることを理解されたい。例えば、1つまたは複数の実施形態において、箱形成機108は、接着タブパネルEに、接着剤または他の接着材料を適用するステップを含み得る。追加または代替として、箱形成機108は、前端パネルAの少なくとも一部に、接着剤または他の接着材料を適用する方法を含み得る。これらのような実施形態において、前端パネルAおよび接着タブパネルEは、それらが接触されたときに互いに接着し得る。
【0056】
[0075]同様に、本開示における箱形成機104の1つまたは複数の実施形態は、接着剤または他の接着材料を、箱1500の左面および右面を形成する様々な側部パネルに適用する方法を含み得る。このように、本明細書で説明するように、箱形成機108の駆動ライン400に沿ってブランクのパネルが所定の位置に曲げられ/折り曲げられた後、箱は完全な形を残し得る。
【0057】
[0076]本明細書で説明する、箱形成機108の様々な構成要素は、構成要素、形状、および構成を備えるか、または本明細書で説明する以外の、互いに対する異なる角度または距離で配設され、その一方で、本明細書で説明するそれらの適切な機能を維持し得ることを、理解されたい。例えば、駆動ライン400にわたって横断方向に延びるアーム402は、細長い矩形の棒として例示される。しかし、アーム402の1つまたは複数の他の実施形態は、1つまたは複数のロッド状の棒、平坦プレート、または不規則な形状の構成要素を含み得る。
【0058】
[0077]さらに、例えば、アーム402が駆動ライン400にわたって垂直方向に横断して延びるよう例示されるが、1つまたは複数の実施形態は、駆動ライン400にわたって非垂直方向に延びるアーム402を含み得る。
【0059】
[0078]さらに、例えば、本開示は側部パネルフィンガ406が、その後端部に向かってテーパーが付いた、全体的に円形のロッドを備えて例示するが、1つまたは複数の他の実施形態は、他の形状および/またはサイズの側部パネルフィンガ406を備え得る。例えば、1つまたは複数の他の実施形態において、側部パネルフィンガは、矩形のロッド、プレート、または本明細書で説明するのと同じ機能を実施可能な、他の不規則な形状の構成要素を備え得る。
【0060】
[0079]さらに、例えば、本開示の駆動ライン、へら部、後端方形アーム、前端方形アーム、およびホルダは、本明細書で説明するもの以外の形状および構成要素を備えるか、または示されたもの以外の角度で位置付けられてよい。他の実施形態のこれらの構成要素は、本明細書で説明する機能と同じ機能を実施し得る。
【0061】
[0080]例えば、へら部1200および前端方形アーム1502は、駆動ライン400の上から下方へ延びるよう例示される。しかし、1つまたは複数の実施形態において、へら部1200および/もしくは前端方形アーム1502は、それらの説明する機能を実施するために、駆動ライン400の下から、または駆動ライン400の側部へ延び得る。さらに、例えばへら部1200および/または前端方形アーム1502は、本明細書で例示するような駆動ライン400の長手方向に平行ではなく、駆動ライン400に対してある角度をつけて延び得る。
【0062】
[0081]本明細書で説明する箱形成機108によって実行される、様々なステップおよび折り曲げプロセスは、他の実施形態においては変化し得ることも理解されたい。さらに、本明細書で例示目的に示されるブランク300は、様々な他の形状およびサイズの箱を形成するために、変更され得る。したがって、ステップ、折り曲げプロセス、およびこれらのステップが実行される順番は、本開示の1つまたは複数の他の実施形態において、再配
置、変更、または削除され得る。
【0063】
[0082]例えば、1つまたは複数の実施形態において、ブランク300は接着タブパネルEを備えなくてよい。このような実施形態において、箱形成機108は、本明細書で説明するへら部を備えてもよく、備えなくてもよい。さらに、例えば、本開示の1つまたは複数の実施形態において、箱形成機108によって形成される箱は、1つまたは複数の表面が開放された、開放箱であってよい。このような実施形態において、箱形成機108は、箱の左面および/または右面を形成するための、1つまたは複数の上側および下側アームを含んでもよく、含まなくてもよい。同様に、このような実施形態において、箱形成機108は、箱1500の開放頂部を形成するために、1つまたは複数の物品の頂部を覆うよう、前端パネルを起こしてもよく、起こさなくてもよい。
【0064】
[0083]次に
図18~
図21に注目すると、別の箱ブランクおよび方法、ならびに箱ブランクを箱に折り曲げるためのデバイスを示す。例えば、
図18はブランク1800を示す。ブランク1800は、
図18で上面図が示される。ブランク1800は、ブランク300に多くの点で類似であるか、または同一である。例えば、ブランク1800は4つの中心パネルA、B、C、およびDを有する。4つの中心パネルの各々は、箱の壁を形成するために提供される。
図18の構成において、パネルBは箱の下壁を形成し、パネルAおよびCは箱の垂直壁を形成し、パネルDは箱の上壁を形成する。この図は、いかにして箱の長さl、幅b、および高さhがブランク1800の寸法から得られるかを示す。これは当業者には明確であり、さらなる説明はしない。
【0065】
[0084]パネルA、B、C、およびDの各々は、A’、B’、C’、およびD’それぞれで表わす2つの側部フラップを有する。これらの側部フラップは、箱の2つの側壁を形成するために提供される。本実施形態において、閉鎖フラップA’’が、ブランク1800の移動方向1802または長手方向に、パネルAにさらに提供される。閉鎖フラップA’’は、箱が形成されるときに、パネルAをパネルDに接続するために役立つ。これは、以下の図を参照してさらに説明する。
図18において、閉鎖フラップA’’は、パネルAの長手方向に突出するフラップとして形成される。代替として、閉鎖フラップA’’がブランクの全幅に延びるよう、対応する側部フラップにも閉鎖フラップA’’は提供され得る。その利点は、無駄な部分を破棄する必要がないことである。
【0066】
[0085]
図18において、材料のV字型部分は、隣接する側部フラップ間で切り取られている。実際上、これはいくつかの場合に側部フラップを折り曲げるときに有利である。これは、側部フラップが明白に例示された、
図18において示される実施形態である。本開示による方法は、隣接する側部フラップが単に1回の切断で互いから分離され、材料のV字部が切り取られていないブランク1800から作られる使用法も可能にする。換言すると、ブランク1800の側部フラップは、ブランク1800の横断方向に、ブランクの縁部から始まり、ブランクの中心軸に向けて延び、側部フラップの長さと同じ長さにわたって、直線切断することによって形成することができる。当業者は、側部フラップA’、B’、C’、およびD’を、側部パネル全体を形成する寸法、または部分的に形成する寸法にすることができることを、さらに理解するであろう。側部パネルが部分的に形成されるのみである場合、一般に側部パネルは中央に開口部を有し、それによって箱は完全に閉鎖されない。これは、いくつかの状況において有利である。側部パネルが完全に形成されたとき、側部フラップを接触されるか、または重複させることができる。異なる組み合わせも可能である。
【0067】
[0086]ブランクを、所定の寸法を有する箱に形成するために作り出すことができる。ブランク自体を作り出すことは、様々な方法で実施され得る。
図18に示されるブランクは、包装される物品のサイズに対して作ることができる。
図18に示されるブランクは、以
下のブランクの折り曲げ方に関する説明で参照される。しかし、ブランク1800および以下の説明は、単に例示であることを理解されたい。
【0068】
[0087]
図19は、ブランク1800の側部パネルを上方に折り曲げるところを示す。この上方への折り曲げは、ブランク1800の移動方向1802に前進する間に実施し得る。この目的のため、ブランクは、その長手方向をフィード方向にして、フィードライン上に位置付けられる。フィードラインのいずれかの側に提供されるのは、フィンガアーム1806を介してブランクに対して位置付けることができる、フィンガ1804である。移動方向1802にブランクを動かすことによって、4つの側部パネルD’、C’、B’、およびA’はフィンガ1804を通過する。フィンガ1804は、側部パネルに対して位置付けることができる。より詳細には、フィンガ1804とブランク1800の中心軸との間の距離は調整可能であり、それによってフィンガ1804を、ブランク1800の横断方向に位置付けることができる。これは、フィンガ1804が、側部パネルの位置において、横断方向に位置付けられるのを可能にする。より詳細には、フィンガ1804は、中心パネルの近傍において、側部パネルと重複して位置付けられてよい。
【0069】
[0088]フィンガ1804は、遠位端が移動方向1802の反対に延びるよう、かつ遠位端が少なくとも僅かに下方に向くよう、方向付けられてよい。僅かに下方に向けることは、少なくとも遠位端の位置において、フィンガが水平面に対して最大30°、好ましくは最大20°、より好ましくは最大15°の角度を形成するよう、画定される。
【0070】
[0089]フィンガアーム1806は、フィンガ1804の高さを制御するために、さらに提供される。これは、
図9の矢印1808で示される。フィンガ1804の高さは、側部フラップD’が、移動方向1802に前進することによってフィンガ1804の遠位端に到達するときに、遠位端が側部フラップD’の上に位置されるよう、制御され得る。次にフィンガは、側部フラップC’がフィンガ1804に到達するときに、フィンガの遠位端が側部フラップC’の下に置かれるように、下方1808に動かすことができる。その結果、フィンガは側部フラップC’の下で係合し、矢印1810で示されるように、側部フラップC’を上方に折り曲げる。フィンガの遠位端は、ここで側部フラップD’を押圧でき、これは欠点とはならない。この説明に基づき、かつ
図9と組み合わせ、当業者は、フラップに対するフィンガ1804の形成および制御が、側部フラップを上方に折り曲げるか、または上方に折り曲げないかを、非常に簡単な方法で可能にすることを理解するであろう。横断方向の調整機能により、側部フラップは、箱の幅bに関わらず、上方に折り曲げること、または上方に折り曲げないこともできる。この構造は、デバイスが、形成されることになる異なる寸法の箱を、簡単な方法で折り曲げるのを可能にする。この構造は、簡単な方法も提供する。
【0071】
[0090]ブランクがフィードライン上を前進移動する間に、上方に折り曲げられた側部フラップを所定の位置に保持する目的で、側部フラップホルダアーム1814に取り付けられた、側部フラップホルダ1812がさらに提供される。側部フラップホルダ1812は別の図には示されないが、さらなる折り曲げステップの間に、側部フラップを折り曲げた位置に保持するため、好ましくは存在するものとする。
【0072】
[0091]側部フラップC’および側部フラップA’を上方に折り曲げることによって、以下でさらに説明するように、セグメントCおよびセグメントAを箱の垂直壁を形成する目的で上方に折り曲げるため、セグメントCおよびセグメントAの剛性が大幅に増加する。側部フラップC’およびA’が上方に折り曲げられるため、中心パネルCおよびAも、パネルCおよびAの可撓性が、側部フラップC’およびA’に接続する位置において大幅に減少するという点で、強化される。当業者は、一旦側部フラップC’およびA’が上方に折り曲げられると、セクションCおよびAの剛性が高くなることを、理解するであろう。
これは、セグメントCおよびAが、上方に折り曲げる確実性を害することなく、あまり制御せずに、大雑把な方法でさえ、上方に折り曲げるのを可能にする。側部フラップC’およびA’が上方に折り曲げられた後、側部フラップB’も任意で少なくとも部分的に上方に折り曲げることができる。側部フラップB’を、例えば約35°上方に折り曲げると、側部フラップC’およびA’の望ましくない展開を防止する。すなわち、これは側部フラップB’を部分的に上方に折り曲げることによって防止される。
【0073】
[0092]当業者は、プレート状材料が、折り曲げるために取り扱われるときに、折り曲げ中にプレート状材料が全体的に十分に支持されない場合は、望ましくない折り曲げが容易に生じることを、理解するであろう。このような状況は、初めに側部フラップC’およびA’を上方に折り曲げることによって回避される。側部フラップA’およびC’が、中心パネルAおよびCそれぞれに対してある角度を形成する限り、AセグメントおよびCセグメントに望ましくない折り曲がりが生じることは、ほとんど不可能となる。これは、異なる寸法を有する箱が、1つのデバイスで折り曲げられる場合に、特に有利である。これは、セグメントAおよびCが、より大雑把および/またはあまり制御せずに取り扱われるのが可能である場合、箱が大幅に容易に折り曲げることができ、折り曲げる方法が大幅に堅牢であるためである。これは、それぞれのパネルを上方に折り曲げる間に、必ずしもパネルAおよび/もしくはC全体を支持する必要のない、アームもしくは押圧要素、または折り曲げ要素を提供することを可能にする。
【0074】
[0093]
図20Aは、ブランク1800を示す。
図20Aの状況において、物品1816は、すでにブランク1800のパネルB上に配置されている。側部フラップC’およびA’は、すでに上方に折り曲げられている。
図20Aの状況において、中心パネルA、B、C、Dは、まだ上方に折り曲げられておらず、まだフィードライン(
図20では示されない)上に載っている。移動方向は
図20Aの矢印1802で示される。ブランク1800が移動方向1802に動くとき、接着剤1818が、ブランク1800の前端部において、グルーガン1820を介してパネルDに適用される。
図20Aは、方法の当初の段階において、アーム1822がフィードラインの下、したがってブランク1800の下に延びるのをさらに示す。
【0075】
[0094]
図20Bは、アーム1822が、フィードラインの下の位置から上方に動く、さらなるステップを示す。アーム1822の、この上方への動きは、矢印1824で示される。アーム1822の上方への動き1824の間、ブランク1800は、やはり移動方向1802に前進できる。後壁は、後側においてアクチュエータ1824を介して上方に折り曲げられる。後壁を上方に折り曲げるところが、矢印1828で示される。アクチュエータ1826は、別の方法で具現化され得る。側部フラップA’およびC’は、すでに上方に折り曲げられているため、ブランクのセグメントAおよびCは堅固であり、アーム1822およびアクチュエータ1826によって容易に上方に折り曲げることができる。ブランクのサイズに依拠して、第1のセグメントDの望ましくない折れ曲がりが、アーム1822の上方への動き1824によって生じ得る。アーム1822が、常にセグメントDの下に位置するので、移動方向1802によって、および重力によって、折り曲げは一般に前方方向(
図20Bでは時計回り方向)に向けられることになる。アームの上方の動きによって、アームは、セグメントDが望ましくない前方へ折り曲がる場合でさえ、セグメントDを上方に動かすことができる。適用した接着剤1818は、このような制御されない動きによって、アーム1822にぶつかること、またはブランク1800の別の部分にぶつかることはない。
【0076】
[0095]当業者は、接着剤の適用、側部フラップA’およびC’の上方への折り曲げ、および物品のブランク上への配置の正確な順番は、実施形態によって変化し得ることを理解するであろう。
【0077】
[0096]
図20Cは、折り曲げのさらなる段階を示す。ブランク1800の後部パネルAは、箱の後壁を形成するよう、上方に完全に折り曲げられている。アクチュエータ1826は、後壁Aを正確に位置付けておくために、ブランクの前進移動1802を追尾する。後壁Aが上方に折り曲げられるとき、位置付けフィンガ1830は、矢印1832で示されるように上から前方かつ下方へ、箱の上側まで動かされる。この前方かつ下方の動き1832によって、位置付けフィンガ1830は、上述のように重複を形成する閉鎖フラップA’’を、前方へ折り曲げる。
【0078】
[0097]位置付けフィンガ1830は、第1のセグメントDを捕捉する機能をさらに有する。第1のセグメントDは、箱の上側を形成するよう、アーム1822によって物品を覆って折り曲げられる。上述のように、上部セグメントDは望ましくない折れ曲がりを有する場合があり、この前部セグメントDの折り曲げの動きは、完全には制御されない。箱のサイズ、シート材料の強度、および折り曲げのスピードに依拠して、前部セグメントDは、箱の上壁がアーム1822によって、より早くまたはより遅く、任意で大きい力を加えられると、下方に落ちる。この落下は、矢印1834で示される。第1のセグメントDの落下1834は、位置付けフィンガ1830によって制止される。第1のセグメントDに仮の折り目が存在する場合、第1のセグメントDは早くかつ急に落下し得る。したがって、第1のセグメントDを全ての場合に正確に捕らえるよう、実質的に箱の前の位置まで延びた位置付けフィンガ1830を有することは、有利となる。当業者は、位置付けフィンガ1830の形状は、本明細書で開示する原則の適用に対して重要ではないことを、理解するであろう。フィンガを形付けるための最も重要な事項は、適用される接着剤との横断方向における相補性である。フィンガおよび接着剤は、横断方向に見られるように、好ましくは重複しない。したがって当業者は、2つ以上のフィンガを形成することも可能であり、横断方向に見られるように、接着剤は、フィンガ同士の間に適用されることを、理解するであろう。これは、第1のセグメントDに付けられた接着剤1818が、望ましくない接触、誤った位置での接触、または物品および/もしくは閉鎖フラップA’’との早急な接触を回避する。接着剤1818が位置付けフィンガ1830と接触するのを防止するために、位置付けフィンガ1830は、横断方向に見て細い形状をとってよく、箱に対して中央に配置され得る。その一方で接着剤は、幅方向に見て偏心的に適用され、そのため中央には適用されない。
【0079】
[0098]
図20Dは、折り曲げの方法のさらなる段階を示す。
図20Dにおいて、後壁Aは上方に折り曲げられており、後壁Aはアクチュエータ1826によって所定の位置に保持される。この時点で、前壁Cも、アーム1822の動きによって上方に折り曲げられている。前壁Cは、好ましくは別のアクチュエータ1836によって所定の位置に保持される。ブランクのCセグメントによって形成された、上方を向いた前壁は、アクチュエータ1836によって最適に所定の位置に保持することができる。これは、矢印1838で示される。アクチュエータ1836は、側部パネルと上部パネルとの間の角度が直角となるよう形成するフィンガ(図示せず)を用いて、箱の上側の位置に提供され得る。類似のフィンガをアクチュエータ1826に提供することができ、それによってアクチュエータ1826および1836は、箱を垂直かつ直角に保持することができる。前壁Cおよび後壁Aを位置付けることによって、上壁Dも、閉鎖フラップA’’に対して正確に位置付けられる。これは、アーム1822が、閉鎖フラップA’’に対して前部セグメントDを押圧するのを可能にし、それによって接着剤1818は、ブランク1800の前部Dと後部Aとの間に付く。位置付けフィンガ1830は、ここで後退され得る。後退は、矢印1840で示されるように、位置付けフィンガ1830を後方に能動的に動かすことによって成し得る。代替、および/または追加として、位置付けフィンガ1830は、箱の移動方向1802における前進移動によって、相対的に後退させることができる。押圧1842が実行された後、箱は、ブランクのBセグメントによって形成された下側、ブランクのCセ
グメントによって形成された前壁、ブランクのAセグメントによって形成された後壁、およびブランクのDセグメントによって形成された上壁を伴って形成される。側壁は、上方に折り曲げられた側部フラップA’およびC’によって、すでに部分的に形成されている。
【0080】
[0099]
図20Eにおいて、箱は、側部フラップD’を下方1844に折り曲げることによって、かつ側部フラップB’を上方1846に折り曲げることによって、完成される。接着剤は、側部フラップの1つに提供することができ、それによって側部フラップB’を側部フラップD’に固定することができる。代替として、側部フラップB’およびD’を、すでに上方に折り曲げられている側部フラップA’およびC’に接着させることができる。当業者は、側部フラップB’を上方に折り曲げ、側部フラップD’を下方に折り曲げる順番を、上述の折り曲げ原則に大きく影響することなく、変更することもできることを、理解するであろう。
図20Eは、いかにしてアーム1822が、箱Dの上側を閉鎖フラップA’’に最終的に押圧1842できるかを、さらに示す。
図20Eは、位置付けフィンガが後退されたところも示す。
【0081】
[00100]
図21は、ブランクから箱に折り曲げるためのデバイスの、上面図を示す。こ
のデバイスは、カスタムサイズに作られた箱の中に、異なる寸法の異なる物品を包装するために提供される。この目的のため、デバイスは、ブランク1800を供給するための供給セクション1900を有する。ブランクは、側部パネルがフィードライン1902に対して横断方向になるよう、供給セクションの位置において、フィードライン1902上に位置付けられる。フィードライン1902は、ブランクを移動方向1802に前進させるために提供される。デバイスには、位置付けセクション1904がさらに提供される。位置付けセクション1904において、物品1816は、ブランク1800上に正確に位置付けられる。実際、供給部1906が物品のために提供される。供給部1906は、動作可能に供給セクション1900と連動されてよく、それによって供給セクション1900を介して供給されるブランク1800は、供給部を介して供給される物品1816、1816’の形状および寸法に対応した形状および寸法を有する。より詳細には、供給された、連続した物品1816、1816’は異なる寸法を有し、供給セクション1900を介して供給された対応するブランク1800は、対応する異なる寸法を有する。
【0082】
[00101]位置付けセクション1904の位置において、物品1816はブランク180
0の中心パネルB上に位置付けられる。当業者は、上記の説明に基づき、物品が中心パネルC上にも位置付けられてよいことを理解するであろう。いくつかの動作において、例えば、アーム1822を動かすこと、およびフィンガ1804を位置付けることは、動作中に別々に実施される必要がある。アーム1822の動きは、ブランク1800の移動方向によって僅かに複雑になるが、当業者は、このようなデバイスを、同じ動作原則に基づいて構築され得ることを理解するであろう。そのとき、閉鎖フラップA’’を箱の外側に接続させること、または閉鎖フラップをパネルDに移動させることを選ぶことが可能である。
【0083】
[00102]閉鎖フラップA’’がパネルDの位置に形成される場合、方法は上述のように
、かつ図に示されるように実施することができる。次に閉鎖フラップD’’は、箱の垂直側壁の位置において、パネルAと重複することになる。次にアーム1822は、閉鎖フラップおよびパネルAを側壁に対して押圧するために、さらに提供される場合がある。
【0084】
[00103]物品1816がブランク1800上に位置付けられた後、ブランク1800は
、フィードライン1902によって第1の折り曲げセクション1908まで前進される。第1の折り曲げセクション1908の位置において、
図19を参照して上記で説明したフィンガ1804は、物品1816に対して対角線的に位置付けられた側部フラップを、上
方に折り曲げるよう準備する。
図21は、2つのフィンガ1804が、フィードライン1902の各々の側において側部フラップを上方に折り曲げる目的で、いかにしてブランクの各々の側で供給されるかを示す。当業者は、物品1816のサイズに依拠したブランクの幅に依拠して、フィンガ1804は、フィンガアーム1806によって、フィードライン1902に近付くよう、または離れるよう動かされ得ることを理解するであろう。
【0085】
[00104]
図21の実施形態において、第1の折り曲げセクションは、接着剤をブランク
1800の前部セグメントに適用するためのグルーガン1820を、さらに備える。グルーガン1820は、フィードライン上の異なる箇所にも提供され得ることを、理解されたい。
【0086】
[00105]
図21は、第2の折り曲げセクション1910および第3の折り曲げセクショ
ン1912をさらに示す。デバイスの動作の説明を簡略化するために、第2の折り曲げセクション1910および第3の折り曲げセクション1912は、デバイスの異なる部品として示される。実際、これらのセグメントまたはセクション1910および1912は、一体化で形成されるか、または互いに統合される場合がある。さらに、他のセクション1900および1904は、一体化で形成されるか、または互いに統合される場合もある。第2の折り曲げセクション1910の位置において、後壁が上方に折り曲げられる。位置付けフィンガ1830は、一般にこの折り曲げセクション1910の位置にも提供される。
図21は、位置付けフィンガを細く、かつグルーガン1820が、接着剤を偏心的に適用し、一方で位置付けフィンガ1830は中央に延びるよう提供されるように示す。
【0087】
[00106]第3の折り曲げセクション1912に提供されるのは、
図20を参照して上記
で説明したように、フィードライン1902の下の位置から箱の上の位置に動かすアーム1822である。この動きのため、およびブランクの移動方向に前進する動きのために、アームは、
図20を参照した上述の機能を簡易な方法で実施することができる。位置付けフィンガ1830はアクチュエータに取り付けてもよく、それによって位置付けフィンガ1830が移動方向1802に動くのを可能にする。位置付けフィンガ1830は、その最中に可動であってもよい。アーム1822は、フィードラインの両側に提供された2つの部品から提供され得る。これは、アームが、フィードライン1902とぶつかることなく、簡易な方法でフィードラインの下の位置へ動くのを可能にする。
【0088】
[00107]デバイスは、側部フラップB’およびD’を、上方および下方に折り曲げるた
めの、さらに別の折り曲げセクション(図示せず)を備えることができる。側部フラップB’およびD’には、それらを互いに、またはそれらを側部フラップA’および/またはC’に接続するために、ここで接着剤を提供することができる。デバイスは、例えば1つまたは複数のストラップを、箱の周りに固定するのを保証するための、さらに別の包装セクションを備えることもできる。デバイスは、箱にラベルを貼るセクションをさらに備えることができる。代替として、供給デバイス1900と供給部1906との間の動作連結に基づいて、ブランクにはすでにラベルが供給されている場合がある。
【0089】
[00108]本明細書で説明する折り曲げステップおよびプロセスの順番、数、およびタイ
プを変更することは、製造業者および/または配送業者が任意の数の箱の形状およびサイズを形成することを可能にし得ることを、理解されたい。これらの様々な箱の形状およびサイズは、変更され、設計され、かつカスタマイズされてよく、箱の中に包装されることになる任意の数の製品形状およびサイズに適応させる。したがって、本開示の箱形成機は、箱材料を無駄にすることなく、または包装材料を追加することなく、製品周りに適合された、カスタマイズされた箱を形成するよう構成される。加えて、本開示の箱形成機は、このような箱を、本明細書で説明する箱形成ステップおよび/またはプロセスに悪影響を与える、ファンフォールドの刻み目(仮の刻み目)を用いないで、形成するよう構成され
る。したがって、本明細書で説明する方法、プロセス、および装置は、ファンフォールドの刻み目を有する一般のファンフォールド材料から、カスタマイズ可能な箱を首尾よく形成し得る。
【0090】
[00109]本明細書の開示に照らして、実施形態は、様々な形態をとってよく、または本
明細書で説明する特徴の様々な異なる組み合わせを含み得る。例として、ブランクから箱を形成する方法は、
駆動ライン上にブランクを提供するステップであって、このブランクは、
前端パネル、中間パネル、底部パネル、後端パネルを含む、複数のパネルと、
各パネルが2つの対向する側部パネルに接続された、駆動ラインに対して横断的に延びる複数の側部パネルと、
接続された側部パネルを伴うか、または伴わない接着タブと
を備えた、提供するステップと、
1つまたは複数の物品を底部パネル上に位置付けるステップと、
ブランクを駆動ライン上で前方へ動かすステップと、
ブランクが駆動ライン上を前方へ動くときに、側部パネルを交互に上下に折り曲げ、それによって、各折り曲げられた側部パネルが延びるパネルが強固にされるステップと、
ブランクが駆動ライン上を前方へ動くときに、所定の位置で上に折り曲げられた側部パネルを保持するステップと
を含むことができる。
【0091】
[00110]いくつかの実施形態において、方法は、後端パネルを上方に持ち上げて、箱の
後面を形成するステップも含む。いくつかの実施形態において、方法は、後端パネルを底部パネルに対して第1の角度で保持して、ブランクが駆動ライン上を前方へ動くときに、箱の底部後端角部を維持するステップも含む。
【0092】
[00111]いくつかの実施形態において、方法は、
前端パネルおよび中間パネルを持ち上げて、1つまたは複数の物品を覆って、箱の頂面および前面をそれぞれ形成し、それによってブランクが駆動ライン上を前方へ動くときに、前端パネルが、後端パネルから延びる接着タブと接触するステップと、
前端パネルを中間パネルに対して第2の角度で保持して、ブランクが駆動ライン上を前方へ動くときに、箱の前端角度を維持するステップと
も含む。
【0093】
[00112]いくつかの実施形態において、方法は、前端パネルおよび中間パネルを上に折
り曲げて、1つまたは複数の物品を覆う間に、底部パネルを下に保持するステップも含む。類似で、いくつかの実施形態において、方法は、後端パネルが持ち上げられて箱の後面を形成する間に、底部パネルを下に保持するステップも含む。
【0094】
[00113]いくつかの実施形態において、水平方向に延びるへら部は、接着タブを下方に
折り曲げ、へら部の前端縁部は、前端パネルと中間パネルとの間の境界と係合し、それによって、前端パネルおよび中間パネルを持ち上げて、1つまたは複数の物品を覆うときに、前端パネルは中間パネルに対して境界で曲がる。
【0095】
[00114]いくつかの実施形態において、方法は、ブランクが駆動ライン上を前方へ動く
ときに、側部パネルを折り曲げて箱の左面および右面を形成するステップも含む。いくつかの実施形態において、上に折り曲げられた側部パネルは、ホルダを用いて所定の位置に保持される。いくつかの実施形態において、ホルダの底部前端角部は面取りされている。いくつかの実施形態において、ブランクが駆動ライン上を前方へ動くときに、中間パネルが完全にホルダの前端縁部を通過する前に、前端パネルおよび中間パネルは持ち上げられ
、1つまたは複数の物品を覆い始める。いくつかの実施形態において、ホルダは、ブランクが駆動ライン上を前方へ動くときに、動かない。
【0096】
[00115]いくつかの実施形態において、側部パネルは、ブランクが駆動ライン上を前方
へ動くときに上下に動く、1つまたは複数のフィンガによって、交互に上下に折り曲げられる。いくつかの実施形態において、底部パネルから延びる側部パネルは、下方に折り曲げられ、底部パネルを強固にする。
【0097】
[00116]別の実施形態において、ファンフォールド材料から箱を形成する方法は、
ファンフォールド材料からブランクを形成するステップであって、ファンフォールド材料はファンフォールドの刻み目を含み、ブランクは、ブランクにわたって横断方向に延びる少なくとも1つの仮の刻み目を含む、形成するステップと、
ブランクを、駆動ラインの長手方向に前方へ動かすステップであって、ブランクは、
前端パネル、中間パネル、底部パネル、後端パネルを含む、複数のパネルと、
各パネルが2つの対向する側部パネルに接続された、駆動ラインに対して横断方向に延びる複数の側部パネルと、
接続された側部パネルを伴うか、または伴わない接着タブと
を備えた、動かすステップと、
ブランクが駆動ライン上を前方へ動くときに、側部パネルを交互に上下に折り曲げ、それによって、各折り曲げられた側部パネルが延びるパネルは強固にされるステップと、
ブランクが駆動ライン上を前方へ動くときに、所定の位置で上に折り曲げられた側部パネルを保持するステップと
を含む。
【0098】
[00117]いくつかの実施形態において、方法は、前端パネルおよび中間パネルを上に折
り曲げて、底部パネルを覆って、箱の頂面および前面をそれぞれ形成するステップも含む。いくつかの実施形態において、方法は、後端パネルを上に折り曲げ、後端パネルを底部パネルに対してある角度で維持して、箱の後端底部角部を形成するステップを、さらに含む。いくつかの実施形態において、方法は、後端パネルから延びる接着タブを、へら部を用いて押し下げるステップも含む。このへら部は、中間パネルおよび前端パネルが上に折り曲げられ、底部パネルを覆って、箱の前面および頂面をそれぞれ形成するときに、前端パネルと中間パネルとの間の境界に接触する前端縁部を備える。
【0099】
[00118]いくつかの実施形態において、方法は、側部パネルが交互に上下に折り曲げら
れた後、ブランクが駆動ライン上で前方へ動くときに、側部パネルを所定の位置に保持するステップも含む。いくつかの実施形態において、方法は、前端パネル、中間パネル、および後端パネルが折り曲げられ、箱の頂面、前面、および後面をそれぞれ形成するときに、底部パネルを下に保持するステップをさらに含む。
【0100】
[00119]別の実施形態において、箱形成機は、
長手方向および駆動機構を有する駆動ラインであって、この駆動機構は、ブランクを駆動ライン上で長手方向の前方へ搬送する、駆動ラインと、
駆動ラインの隣に配設され、上下に動いてブランクの側部パネルを交互に上下に曲げるよう構成される、1つまたは複数のフィンガと、
1つまたは複数のフィンガから前方へ位置付けられ、ブランクが駆動ライン上で前方へ動くときに、ブランクの側部パネルを所定の位置に保持するよう位置付けられる、1つまたは複数のホルダと
を含む。
【0101】
[00120]いくつかの実施形態において、箱形成機は、駆動ラインに配設された、1つま
たは複数の後端方形アームも含む。いくつかの実施形態において、1つまたは複数の後端方形アームは、下方位置および上昇位置を有する。上昇位置にある1つまたは複数の後端方形アームは、ブランクが駆動ライン上で前方へ動くときに、ブランクから作られた箱の底部後端角部の角度を維持する。
【0102】
[00121]いくつかの実施形態において、箱形成機は、駆動ラインの上に少なくとも部分
的に配設された、1つまたは複数の前端方形アームも含む。いくつかの実施形態において、1つまたは複数の前端方形アームは、ブランクが駆動ライン上で前方へ動くときに、ブランクから形成された箱の頂部前端角部の角度で維持するよう構成される。
【0103】
[00122]いくつかの実施形態において、箱形成機は、駆動ラインの長手方向前方へ面し
た前端縁部を有するへら部も含む。いくつかの実施形態において、へら部の少なくとも一部は、駆動ラインと平行の面を備える。いくつかの実施形態において、へら部の少なくとも一部は、駆動ラインの上に配設される。
【0104】
[00123]いくつかの実施形態において、1つまたは複数のフィンガの各々は、その後端
部に向かってテーパーが付いた細長い部材を備える。いくつかの実施形態において、1つまたは複数のフィンガの各々の細長い部材は、駆動ラインの長手方向で、駆動ラインに平行に配設される。
【0105】
[00124]別の実施形態において、方法は、ブランクから箱を折り曲げるために提供され
る。この方法は、移動の前進方向のフィードライン上で実施される。方法は、
ブランクの側部パネルがフィードラインに対して横断方向に延びるよう、フィードライン上にブランクを供給するステップと、
ブランクの中央パネルに、1つまたは複数の物品を位置付けるステップと、
1つまたは複数の物品を伴うブランクを、フィードラインに沿って前進させるステップと、
中央パネルに対して対角線的に位置する側部パネルを、上方に折り曲げるステップと、
後端パネルを上方に折り曲げ、このパネルを箱の後壁として所定の位置に保持するステップと、
ブランクの前方への動きの間、フィードラインの下の第1の位置から箱の上の第2の位置まで、アームを上方に動かすことによって、前部パネルを上方に折り曲げ、それによって、前部パネルを用いて箱の前壁および上壁を形成するために、アームの上方の動きによって箱を前進させるステップと
を含む。
【0106】
[00125]いくつかの実施形態において、側部パネルを上方に折り曲げることは、側部パ
ネルの下の位置付けフィンガによって、フィードライン上のブランクの前方への移動中に実施される。
【0107】
[00126]いくつかの実施形態において、ブランクは、フィードラインの移動方向に連続
的に延びる、少なくとも4つの中心パネルを有し、中央パネルは、少なくとも4つの中心パネルの3番目によって形成される。
【0108】
[00127]いくつかの実施形態において、方法は、
箱が形成されるときに重複するブランクの2つの領域のうち、少なくとも一方における接着ゾーンに接着剤を適用するステップと、
箱が少なくとも部分的に形成された後、接着ゾーンの位置においてブランクを押圧するステップと
も含む。
【0109】
[00128]いくつかの実施形態において、領域同士の間で早急な接触を防止するため、押
圧する前に、位置付けフィンガが、領域同士の間に接着ゾーンに隣接して配置され、その後領域同士は、少なくとも部分的に箱を形成するよう、互いに対して位置付けられ、その後位置付けフィンガは領域同士の間から外される。
【0110】
[00129]いくつかの実施形態において、位置付けフィンガは、移動方向に箱の上に延び
、それによって箱の上壁は、アームが前部パネルを上方に折り曲げるときに、位置付けフィンガの上に位置する。
【0111】
[00130]いくつかの実施形態において、方法は、上壁に接続された側部パネルを下方に
折り曲げるステップ、および下壁に接続された側部パネルを上方に折り曲げるステップも含み、それによって上述の側部パネルは、箱の側壁を形成する。
【0112】
[00131]別の実施形態において、デバイスは、ブランクから箱を折り曲げるために提供
される。このデバイスは、
移動方向を前進するフィードラインと、
ブランクの側部パネルがフィードラインに対して横断方向に延びるよう、フィードライン上にブランクを供給する供給セクションと、
1つまたは複数の物品をブランクの中央パネルに位置付けるための、位置付けセクションと、
1つまたは複数の物品を伴うブランクを、フィードラインに沿って前進させるためのフィードセクションと、
中央パネルに対して対角線的に位置する側部パネルを上方に折り曲げるための、第1の折り曲げセクションと、
後部パネルを上方に折り曲げるよう、かつこのパネルを箱の後壁として所定の位置に保持するための、第2の折り曲げセクションと、
フィードラインの下で、アームを第1の位置から箱の上の第2の位置に上方に動かすことによって、前部パネルを上方に折り曲げるための第3の折り曲げセクションであって、それによって箱は、前部パネルを用いて箱の前壁および上壁を形成するために、上方に動かされたアームの下に位置する、第3の折り曲げセクションと
を含む。
【0113】
[00132]いくつかの実施形態において、第1の折り曲げセクションはフィンガを備え、
これらのフィンガは、対向するフィンガ間の距離をブランクの幅に調整するよう、フィードラインに対して横断方向に可動である。これらのフィンガは、移動方向の反対方向に延び、中央パネルに対して対角線的に位置する上記側部パネルの下を把持するために、上方および下方に動くことができる遠位端を伴う。
【0114】
[00133]いくつかの実施形態において、デバイスは、
箱が形成されるときに重複するブランクの2つの領域のうち、少なくとも一方における接着ゾーンに接着剤を適用するためのグルーガンと、
箱が少なくとも部分的に形成された後、接着ゾーンの位置においてブランクを押圧するための、押圧要素と
も含む。
【0115】
[00134]いくつかの実施形態において、デバイスは、フィードラインの上に位置する位
置付けフィンガを備える。この位置付けフィンガは、領域同士の間の早急な接触を防止するために、領域同士の間に延びるよう、移動方向に可動である。その後、これらの領域は、少なくとも部分的に箱を形成するよう、互いに対して位置付けられ、その後位置付けフ
ィンガは領域同士の間から外すことができる。
【0116】
[00135]いくつかの実施形態において、押圧要素はアームによって形成される。押圧要
素は、ブランクを接着ゾーンの位置に押圧する間に、移動方向に動かすために、さらに提供される。
【0117】
[00136]いくつかの実施形態において、デバイスは、上壁に接続された側部パネルを下
方に折り曲げるため、および下壁に接続された側部パネルを上方に折り曲げるための、第4の折り曲げセクションをさらに備え、それによって上述の側部パネルは、箱の側壁を形成する。
【0118】
[00137]本発明は、主旨または基本的な特性から逸脱することなく、他の特定の形態で
具現化され得る。説明した実施形態は、全ての点で例示のみとして考慮すべきであり、限定として考慮するべきではない。したがって本発明の範囲は、前述の説明によってではなく、添付の特許請求の範囲によって示される。特許請求の範囲の同等物における意味および範囲内の全ての変更は、特許請求の範囲内に包含されることになる。