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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-01-04
(45)【発行日】2024-01-15
(54)【発明の名称】折り畳み式遊具
(51)【国際特許分類】
   A47D 13/06 20060101AFI20240105BHJP
   A63H 33/42 20060101ALI20240105BHJP
【FI】
A47D13/06
A63H33/42 B
【請求項の数】 12
(21)【出願番号】P 2022506425
(86)(22)【出願日】2020-08-07
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-11-09
(86)【国際出願番号】 EP2020072290
(87)【国際公開番号】W WO2021023873
(87)【国際公開日】2021-02-11
【審査請求日】2022-06-09
(31)【優先権主張番号】62/883,716
(32)【優先日】2019-08-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】517042092
【氏名又は名称】ワンダーランド スイツァーランド アーゲー
(74)【代理人】
【識別番号】110002871
【氏名又は名称】弁理士法人坂本国際特許商標事務所
(72)【発明者】
【氏名】パセラ、ジョナサン エム.
【審査官】杉▲崎▼ 覚
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2009/0019637(US,A1)
【文献】実開昭49-003850(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47D 13/06
A63H 33/42
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の垂直チューブと、複数のX型フレームと、ラッチ機構とを備える折り畳み式遊具であって、
前記垂直チューブのそれぞれは、
バー部材と、
該バー部材の上部に取り付けられたコーナーと、
前記バー部材上に移動可能に配置されたスライダーを備え、
前記X型フレームのそれぞれは、前記コーナーと前記スライダーを介して2つの隣接する垂直チューブ間に接続された一対のフレーム部材を備え、該フレーム部材のそれぞれは、前記コーナーに回転可能に接続された第1の端部と、前記2つの隣接する垂直チューブのスライダーに回転可能に接続された第2の端部とを有しており、
前記ラッチ機構は、
互いに反対側の第1の端部および第2の端部を含み、前記第1の端部は1つの垂直チューブの前記コーナーに配置されるラッチ本体と、
前記第2の端部に配置されたロッキング部分であって、該ロッキング部分は、前記ラッチ本体の動きに応答して前記X型フレームのうちの1つの選択されたフレーム部材と係合および係合解除する係合面を有し、該係合面は、前記選択されたフレーム部材に沿って、該選択されたフレーム部材の第2の端部と前記1つの垂直チューブ上のスライダーとの間の回転可能な接続部に隣接する位置で、前記選択されたフレーム部材と直接接触する、ロッキング部分と、を備えている、
ことを特徴とする折り畳み式遊具。
【請求項2】
前記ラッチ本体は、前記コーナーに取り付けられた可撓性ラッチであり、前記ロッキング部分の係合面と前記X型フレームの選択されたフレーム部材の係合および係合解除は、前記可撓性ラッチの変形によって作動される、請求項1に記載の折り畳み式遊具。
【請求項3】
前記ロッキング部分の係合面がアーク構造であり、該アーク構造の寸法が前記X型フレームのフレーム部材の直径と一致する、請求項2に記載の折り畳み式遊具。
【請求項4】
前記ロッキング部分の係合面が、前記X型フレームの選択されたフレーム部材を保持するように適合されたフック構造である、請求項1に記載の折り畳み式遊具。
【請求項5】
前記ラッチ本体は、前記コーナーに対して旋回される回転可能なラッチであり、前記ロッキング部分の係合面と前記X型フレームの選択されたフレーム部材の係合および係合解除は、前記回転可能なラッチの回転によって作動される、請求項1に記載の折り畳み式遊具。
【請求項6】
前記ロッキング部分は、前記X型フレームの選択されたフレーム部材を捕捉するように適合された湾曲構造である、請求項5に記載の折り畳み式遊具。
【請求項7】
前記ラッチ機構は、前記第2の端部に配置され、前記ラッチ本体を作動させるための外力が加えられるように適合された解放部分をさらに備える、請求項1に記載の折り畳み式遊具。
【請求項8】
前記ラッチ機構は、前記ロッキング部分に接続され、前記ラッチ本体を曲げるために前記X型フレームに対してスライド可能に接触するように適合された引き込み部分をさらに備える、請求項1に記載の折り畳み式遊具。
【請求項9】
前記ロッキング部分は、第1のロッキング構造を含み、前記X型フレームの選択されたフレーム部材は、前記第1のロッキング構造と取り外し可能にロッキングする第2のロッキング構造を含む、請求項1に記載の折り畳み式遊具。
【請求項10】
前記第1のロッキング構造が空洞であり、前記第2のロッキング構造が突出であるか、または、前記第1のロッキング構造が突出であり、前記第2のロッキング構造が空洞である、請求項9に記載の折り畳み式遊具。
【請求項11】
前記複数のX型フレームは、前記折り畳み式遊具が展開モードにあるとき、前記2つの隣接する垂直チューブの上部に配置される、請求項1に記載の折り畳み式遊具。
【請求項12】
複数の垂直チューブと、複数のX型フレームと、ラッチ機構とを備える折り畳み式遊具であって、
前記垂直チューブのそれぞれは、
バー部材と、
該バー部材の上部に取り付けられたコーナーと、
前記バー部材上に移動可能に配置されたスライダーを備え、
前記X型フレームのそれぞれは、前記コーナーと前記スライダーを介して2つの隣接する垂直チューブ間に回転可能に接続され、前記折り畳み式遊具が展開モードにあるとき、前記2つの隣接する垂直チューブの上部に配置され、
前記ラッチ機構は、
互いに反対側の第1の端部および第2の端部を含み、前記第1の端部は1つの垂直チューブの前記コーナーに配置されるラッチ本体と、
前記第2の端部に配置されたロッキング部分であって、前記ラッチ本体の動きに応答して、前記1つの垂直チューブ上のスライダーに回転可能に接続された1つのX型フレームに係合および係合解除するように適合されたロッキング部分と、を備えている、
ことを特徴とする折り畳み式遊具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
この出願は、2019年8月7日に出願された米国仮出願第62/883,716号の利益を主張している。先の出願の開示は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
【0002】
本発明は、折り畳み式遊具に関し、より具体的には、シンプルで操作容易な機能を有し、安全で効果的な操作ができる折り畳み式遊具に関する。
【背景技術】
【0003】
交差したパターン内で旋回および配置された管状部材を介して、従来の遊具のX型フレームをラッチする(latching)様々な手段が存在する。X型フレームの従来のラッチング操作は、多数の構成要素のために複雑でコストがかかるか、または、消費者が遊具のX型フレームを折り畳みおよび展開するために複数のステップを必要とする。したがって、シンプルで操作容易な機能を有し、安全で効果的な操作ができる折り畳み式遊具の設計は、関連する機械設計業界において重要な問題である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、上記の欠点を解決するために、シンプルで操作容易な機能を有し、安全で効果的な操作ができる折り畳み式遊具を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
請求項に記載の発明によれば、折り畳み式遊具は、複数の垂直チューブ、複数のX型フレーム、およびラッチ機構を含む。各垂直チューブは、バー部材、コーナー、およびスライダーを含む。コーナーは、バー部材の上部に取り付けられている。スライダーは、バー部材上に移動可能に配置されている。X型フレームのそれぞれは、コーナーとスライダーを介して、2つの隣接する垂直チューブ間に回転可能に接続されている。ラッチ機構は、ラッチ本体およびロッキング部分(locking portion)を含む。ラッチ本体は、互いに反対側の第1の端部および第2の端部を含み、第1の端部は、1つの垂直チューブのコーナーに配置されている。ロッキング部分は第2の端部に配置されている。ロッキング部分は、ラッチ本体の動きに応答して、前記垂直チューブ上のスライダーに回転可能に接続された1つのX型フレームに係合および係合解除するように構成されている。
【0006】
請求項に記載の発明によれば、ラッチ本体は、コーナーに取り付けられた可撓性ラッチ(flexible latch)であり、ロッキング部分と前記X型フレームの係合および係合解除は、可撓性ラッチの変形によって作動される。
【0007】
請求項に記載の発明によれば、ロッキング部分は円弧構造(arc structure)であり、円弧構造の寸法は、X型フレームの直径と一致している。
【0008】
請求項に記載の発明によれば、ロッキング部分は、前記X型フレームの底面を保持するように適合されたフック構造(hook structure)である。
【0009】
請求項に記載の発明によれば、ラッチ本体は、コーナーに旋回(pivoted)される回転可能なラッチであり、ロッキング部分と前記X型フレームの係合および係合解除は、回転可能なラッチの回転によって作動される。
【0010】
請求項に記載の発明によれば、ロッキング部分は、前記X型フレームを捕捉するように構成された湾曲構造(crook structure)である。
【0011】
請求項に記載の発明によれば、ラッチ機構は、第2の端部に配置され、ラッチ本体を作動させるための外力が加えられるように適合された解放部分(releasing portion)をさらに含む。
【0012】
請求項に記載の発明によれば、ラッチ機構は、ロッキング部分に接続され、ラッチ本体を曲げるためにX型フレームに対してスライド可能に接触するように構成された引き込み部分(lead-in portion)をさらに含む。
【0013】
請求項に記載の発明によれば、ロッキング部分は、第1のロッキング構造を含み、X型フレームは、第1のロッキング構造と取り外し可能にロッキングする第2のロッキング構造を備える。
【0014】
請求項に記載の発明によれば、第1のロッキング構造は空洞(cavity)であり、第2のロッキング構造は突出(extrusion)であるか、または第1のロッキング構造は突出であり、第2のロッキング構造は空洞である。
【0015】
請求項に記載の発明によれば、折り畳み式遊具は、複数の垂直チューブ、複数のX型フレーム、およびラッチ機構を含む。各垂直チューブは、バー部材、コーナー、スライダーを含む。コーナーはバー部材の上部に取り付けられている。スライダーはバー部材上に移動可能に配置されている。X型フレームのそれぞれは、互いに交差した内側部材(inner member)と外側部材(outer member)を含み、コーナーとスライダーを介して2つの隣接する垂直チューブの間で回転可能に接続されている。ラッチ機構は、第1のハウジング(first housing)、第2のハウジング(second housing)、および、ロッキングギア(locking gear)を含む。第1のハウジングは、第1の係合部分(first engaging portion)および第1のロッキング部分(first locking portion)を有し、第1の係合部分は、外側部材と係合している。第2のハウジングは、第2の係合部分(second engaging portion)を有し、第1のハウジングと回転可能に組み立てられる。第2の係合部分は、内側部材と係合している。ロッキングギアは、第2のロッキング部分(second locking portion)を有し、第1のハウジングと第2のハウジングとの間に移動可能に配置されている。第1のロッキング部分および第2のロッキング部分は、ロッキングギアの動きに応答して、互いに係合および係合解除される。
【0016】
請求項に記載の発明によれば、ラッチ機構は、第2のハウジングとロッキングギアとの間に配置された弾性的構成要素(resilient component:弾力性のある構成要素)をさらに含み、弾性的構成要素の弾性的回復力(resilient recovering force:弾力性のある回復力)が、ロッキングギアを第1のハウジングに向かって押して、第1のロッキング部分を第2のロッキング部分と係合させる。
【0017】
請求項に記載の発明によれば、ラッチ機構は、第1のハウジング上に移動可能に配置された解放部分(releasing portion)をさらに含み、解放部分の突起は、第1のハウジングの穴に取り外し可能に挿入されて、第2のロッキング部分を第1のロッキング部分から分離する。
【0018】
請求項に記載の発明によれば、内側部材および外側部材は、第2のロッキング部分を第1のロッキング部分と位置合わせするように、第1の係合部分および第2の係合部分を介して第1のハウジングに対して第2のハウジングを回転させるように旋回される。
【0019】
請求項に記載の発明によれば、折り畳み式遊具は、複数の垂直チューブ、複数のX型フレーム、およびラッチ機構を含む。各垂直チューブは、バー部材、コーナー、およびスライダーを含む。コーナーは、バー部材の上部に取り付けられている。スライダーは、バー部材上に移動可能に配置されている。X型フレームのそれぞれは、コーナーとスライダーを介して、2つの隣接する垂直チューブの間に回転可能に接続されている。ラッチ機構は、ラッチ本体とアクチュエータ(actuator)を含む。ラッチ本体は、1つのX型フレーム上に移動可能に配置され、1つの垂直チューブのバー部材上に形成された空洞に係合および係合解除するように構成されている。アクチュエータは、ラッチ本体に結合され、X型フレーム上に配置され、バー部材に対してラッチ本体を動かすための外力によって作動されるように構成されている。
【0020】
請求項に記載の発明によれば、ラッチ機構はさらに弾性的構成要素を含み、弾性的構成要素の両端はそれぞれX型フレームおよびラッチ本体に接続されている。
【0021】
請求項に記載の発明によれば、前記X型フレームは、シャフトを介して前記垂直チューブのスライダーに旋回され、ラッチ本体は、スライド可能かつ回転可能な方法でシャフトと組み立てられたトラック(track)を備える。
【0022】
請求項に記載の発明によれば、ラッチ本体は、前記X型フレームから突出して空洞に挿入され、前記X型フレームの内側に配置されて空洞から分離する。
【0023】
請求項に記載の発明によれば、折り畳み式遊具は、複数の垂直チューブ、複数のX型フレーム、およびラッチ機構を含む。各垂直チューブは、バー部分、コーナー、およびスライダーを含む。コーナーは、バー部材の上部に取り付けられている。スライダーは、バー部材上に移動可能に配置されている。X型フレームのそれぞれは、コーナーとスライダーを介して、2つの隣接する垂直チューブの間に回転可能に接続されている。ラッチ機構は、ラッチ本体とロッキング部分とを含む。ラッチ本体は1つのX型フレームに取り付けられ、1つの垂直チューブのスライダーで回転可能に組み立てられる。ロッキング部分は、ラッチ本体から伸長(stretched from)している。ロッキング部分は、スライダーに対するラッチ本体の回転に応答して、スライダーと係合および係合解除するように構成されている。
【0024】
請求項に記載の発明によれば、ラッチ機構は、ロッキング部分に配置され、ロッキング部分を変形させるために外力が加えられるように構成された解放部分をさらに含む。
【0025】
請求項に記載の発明によれば、スライダーの底面には切り欠き(notch)が形成されており、ロッキング部分は、切り欠きに係合および係合解除するために可撓性(flexible)である。
【0026】
請求項に記載の発明によれば、折り畳み式遊具は、複数の垂直チューブ、複数のX型フレーム、およびラッチ機構を含む。各垂直チューブは、バー部材、コーナー、およびスライダーを含む。コーナーは、バー部材の上部に取り付けられている。スライダーは、バー部材上に移動可能に配置されている。X型フレームのそれぞれは、コーナーとスライダーを介して、2つの隣接する垂直チューブの間に回転可能に接続されている。ラッチ機構は、ラッチ本体とロッキング部分とを含む。ラッチ本体は、互いに反対側の第1の端部および第2の端部を含み、第1の端部は、1つの垂直チューブのスライダーに取り付けられている。ロッキング部分は第2の端部に配置されている。ロッキング部分は、ラッチ本体の変形に応答して、前記垂直チューブのコーナーに係合および係合解除するように構成されている。
【0027】
請求項に記載の発明によれば、ラッチ機構は、第2の端部に配置され、ラッチ本体を曲げるための外力が加えられるように構成された解放部分をさらに含む。
【0028】
請求項に記載の発明によれば、コーナーは、ラッチ機構のロッキング部分と一致する(matched with)ロック部分(locked portion)を含み、ロッキング部分が切り欠きでありロック部分が突起(protrusion)であるか、または、ロッキング部分が突起でありロック部分が切り欠きである。
【0029】
請求項に記載の発明によれば、折り畳み式遊具は、複数の垂直チューブ、複数のX型フレーム、およびラッチ機構を含む。各垂直チューブは、バー部材、コーナーおよびスライダーを含む。コーナーは、バー部材の上部に取り付けられている。スライダーは、バー部材上に移動可能に配置されている。X型フレームのそれぞれは、互いに交差しコーナーとスライダーを介して2つの隣接する垂直チューブ間で回転可能に接続されている内側部材と外側部材を含む。ラッチ機構は、ラッチ本体およびロッキング部分を含む。ラッチ本体は、互いに対向する第1の端部および第2の端部を含み、第1の端部は、1つのX型フレームの内側部材上に配置される。ロッキング部分は第2の端部上に配置されている。ロッキング部分は、ラッチ本体の動きに応答して、前記X型フレームの外側部材に係合および係合解除するように構成されている。
【0030】
展開モード(unfolded mode)および平行モード(parallel mode)での垂直チューブとX型フレームとの間の構造的関係は、本発明における折り畳み式遊具のすべての実施形態に適している。各実施形態のラッチ機構の配置は、設計要求に応じて、他の実施形態のラッチ機構とは異なり得る。第1の実施形態では、折り畳み式遊具は、垂直チューブのコーナーにラッチ機構が配置され、そして、ラッチ機構は、ロッキング部分のアーク構造(arc structure)を利用してX型フレームに係合および係合解除するために曲げおよび変形させられることができる。第2の実施形態では、折り畳み式遊具は、X型フレームに係合および係合解除するために、垂直チューブのコーナーにラッチ機構が配置される。しかしながら、ラッチ機構のロッキング部分は、第1の実施形態のアーク構造ではなく、フック構造(hook structure)として形作ることができる。第3の実施形態では、折り畳み式遊具は、X型フレームに係合および係合解除するために、垂直チューブのコーナーにラッチ機構が配置され、そして、ラッチ機構のラッチ本体は、ロッキング部分およびX型フレームに係合および係合解除するために曲げおよび変形させられることができ、これは、ロッキング部分の空洞がX型フレームの突出をロックまたはロック解除できることを意味する。
【0031】
第4の実施形態では、折り畳み式遊具は、垂直チューブのコーナーにラッチ機構が配置され、そして、ラッチ機構のラッチ本体は回転可能であり、ロッキング部分の湾曲構造を利用して、X型フレームに係合および係合解除することができる。第5の実施形態では、折り畳み式遊具は、X型フレーム上にラッチ機構が配置され、X型フレームの内側部材と外側部材との間の回転をロックおよびロック解除して、折り畳み式遊具を展開および折り畳む。第6の実施形態では、折り畳み式遊具は、垂直チューブに係合および係合解除するためにX型フレーム上にラッチ機構が配置され、そして、ラッチ機構のラッチ本体は、X型フレーム内にスライド可能に配置される。
【0032】
第7の実施形態では、折り畳み式遊具は、垂直チューブに係合および係合解除するためにX型フレーム上にラッチ機構が配置され、ラッチ機構のラッチ本体は、X型フレーム上に回転可能に配置される。第8の実施形態では、折り畳み式遊具は、スライダーとコーナーの間を拘束(constrain)または拘束解放(release constraint)するために、垂直チューブのコーナーに係合および係合解除するためのスライダー上のラッチ機構が配置される。第9の実施形態では、折り畳み式遊具は、X型フレームの1つの部材上にラッチ機構が配置され、そして、ラッチ機構は、X型フレームの別の部材と係合して、X型フレームの回転およびバー部材に対するスライダーの動きを拘束することができる。結論として、本発明のラッチ機構は、折り畳み式遊具にシンプルで操作容易な機能を提供することができ、ラッチ機構は、折り畳み式プラヤードを折り畳みおよび展開するための安全かつ効果的な操作を提供することができる。
【0033】
本発明のこれらおよび他の目的は、様々な図および図面に示されている好ましい実施形態の以下の詳細な説明を読んだ後、当業者には間違いなく明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0034】
図1図1は、本発明の第1の実施形態による、展開モードの折り畳み式遊具の図である。
図2図2は、本発明の第1の実施形態による、ロッキングモード(locking mode)の折り畳み式遊具の一部の図である。
図3図3は、本発明の第1の実施形態による、ロック解除モードの折り畳み式遊具の一部の図である。
図4図4は、本発明の第1の実施形態による、平行モードに切り替えられたロック解除された折り畳み式遊具の一部の図である。
図5図5は、本発明の第2の実施形態による、ロッキングモードの折り畳み式遊具の一部の図である。
図6図6は、本発明の第2の実施形態による、ロック解除モードの折り畳み式遊具の一部の図である。
図7図7は、本発明の第3の実施形態による、ロッキングモードの折り畳み式遊具の一部の図である。
図8図8は、本発明の第3の実施形態による、ロック解除モードの折り畳み式遊具の一部の図である。
図9図9は、本発明の第4の実施形態による、折り畳み式遊具の一部の図である。
図10図10は、本発明の第5の実施形態による、折り畳み式遊具の図である。
図11図11は、本発明の第5の実施形態による、折り畳み式遊具の一部の分解図である。
図12図12は、本発明の第5の実施形態による、ロッキングモードの折り畳み式遊具の部分の側面図である。
図13図13は、本発明の第5の実施形態による、ロック解除モードの折り畳み式遊具の部分の側面図である。
図14図14は、本発明の第6の実施形態による、折り畳み式遊具の図である。
図15図15は、本発明の第6の実施形態による、ロッキングモードの折り畳み式遊具の一部の図である。
図16図16は、本発明の第6の実施形態による、ロック解除モードの折り畳み式遊具の一部の図である。
図17図17は、本発明の第6の実施形態による、平行モードに切り替えられたロック解除された折り畳み式遊具の一部の図である。
図18図18は、本発明の第7の実施形態による、折り畳み式遊具の図である。
図19図19は、本発明の第7の実施形態による、ロッキングモードの折り畳み式遊具の一部の図である。
図20図20は、本発明の第7の実施形態による、ロック解除モードの折り畳み式遊具の一部の図である。
図21図21は、本発明の第8の実施形態による、折り畳み式遊具の図である。
図22図22は、本発明の第8の実施形態による、折り畳み式遊具の一部の図である。
図23図23は、本発明の第9の実施形態による折り畳み式遊具の一部の図である。
図24図24は、本発明の第5の実施形態による平行モードの折り畳み式遊具の図である。
【発明を実施するための形態】
【0035】
図1から図4を参照されたい。図1は、本発明の第1の実施形態による、展開モードの折り畳み式遊具10の図である。図2から図4は、本発明の第1の実施形態による、異なる使用モード(operation modes)での折り畳み式遊具10の一部の図である。折り畳み式遊具10は、子供のための保護された遊び場を提供するために、閉鎖空間を形成するために織物製品(textile products)と組み立てることができる。折り畳み式遊具10は、複数の垂直チューブ12、複数のX型フレーム14、およびラッチ機構16を含むことができる。各垂直チューブ12は、バー部材18、コーナー20およびスライダー22を含むことができる。コーナー20およびスライダー22は、垂直チューブ12の一部であることができ、または垂直チューブ12から独立した要素として表現することができる。
【0036】
コーナー20は、バー部材18の上部に取り付けることができる。スライダー22は、バー部材18上に移動可能に配置することができる。各X型フレーム14は、互いに交差し、コーナー20およびスライダー22を介して2つの隣接する垂直チューブ12との間で回転可能に接続される内側部材24および外側部材26を含むことができる。折り畳み式遊具10は、展開モードと平行モード(折り畳まれたモードを意味する)との間で切り替え可能である。平行モードの折り畳み式遊具10は、以下の図24に示すことができる。図1に示されるように、スライダー22がコーナー20の近くで上向きに動かされる場合、内側部材24および外側部材26はX型形状として設定され、折り畳み式遊具10は、保護された遊び場を提供するために展開モードで固定することができる。スライダー22がバー部材18に対して下向きに動かされると、内側部材24は時計回り方向に回転し、外側部材26は反時計回り方向に回転し、したがって、バー部材18、内側部材24および外側部材26をほぼ平行にすることができるので、折り畳み式遊具10は平行モードで固定することができる。
【0037】
図2から図4に示されるように、ラッチ機構16は、ラッチ本体28、ロッキング部分30、解放部分32、および引き込み部分34を含むことができる。ラッチ本体28は、互いに反対側の第1の端部281および第2の端部282を含むことができる。第1の端部281は、旋回接続(pivoting connection)または剛性接続(rigid connection)を介して垂直チューブ12のコーナー20上に配置することができる。可能な状況では、第1の端部281は、バー部材18の上部などの垂直チューブ12の上部に任意選択で配置され得る。ロッキング部分30は、第2の端部282上に配置することができ、ラッチ本体28が押されるかまたは曲げられるときに、取り外し可能な方法でX型フレーム14に係合および係合解除するために使用される。例えば、ラッチ本体28は、第1の方向D1に曲げられて、図2のロッキングモードから図3のロック解除モードへのように、ロッキング部分30をX型フレーム14から係合解除することができ、ラッチ本体28は、第2の方向D2に押されて、図3のロック解除モードから図2のロッキングモードへのように、ロッキング部分をX型フレーム14と係合させることができる。解放部分32は、第2の端部282上に配置され、ロッキング部分30に隣接し、外力によって押されてラッチ本体28を曲げて、ロッキング部分30をX型フレーム14から係合解除することができる。引き込み部分34は、ロッキング部分30に接続することができ、X型フレーム14がスライダー22を介して垂直チューブ12に対して上方に移動するときに、ラッチ機構16をX型フレーム14でロックするように、ラッチ本体28を曲げて変形させるガイドとして、X型フレーム14に対してスライド可能に接触するために使用される。
【0038】
図2から図4に示される第1の実施形態では、ラッチ本体28は、コーナー20に取り付けられた可撓性ラッチであり得る。ラッチ本体28は、変形および曲げられて、ロッキング部分30およびX型フレーム14の係合および係合解除を作動させることができる。その上、ロッキング部分30はアーク構造であり得、アーク構造の寸法(ラジアン測定など)は、X型フレーム14の直径(ラジアン測定など)と類似のものであり得、したがって、ラッチ機構16は、タイトフィット方式でX型フレーム14と係合することができ、それでも、解放部分32を押してラッチ本体28を曲げることによって、X型フレーム14から容易に係合解除することができる。ラッチ機構16がX型フレーム14から係合解除された後、スライダー22は、X型フレーム14の内側部材24および外側部材26をほぼ平行モードに回転させるように、バー部材18に対して下向きに動かすことができ、そして、折り畳み式遊具10は簡単に保管するために折り畳むことができる。折り畳み式遊具10が展開する準備ができている場合、スライダー22は、バー部材18に対して上方に移動することができ、引き込み部分34は、ラッチ機構16のロッキング部分30を案内して、X型フレームとロックすることができ、これにより、垂直チューブ12に対するX型フレーム14の動きが抑制され、折り畳み式遊具10を展開モードで固定することができる。
【0039】
折り畳み式遊具10が展開モードにあるとき、折り畳み式遊具10には、地面に平行な別個のトップレール(top rail)がないことに留意されたい。X型フレーム14は、垂直チューブ12の上部に配置されており、したがって、内側部材24および外側部材26は、任意選択でトップレールとして機能することができる。
【0040】
図1図5および図6を参照されたい。図5および図6は、本発明の第2の実施形態による、異なる動作モードでの折り畳み式遊具10の一部の図である。第2の実施形態では、同じ数字を有する要素は、第1の実施形態と同じ構造および機能を有し、簡単にするために、ここでは詳細な説明を省略している。この第2の実施形態では、第2の実施形態のラッチ機構16は、フック構造として成形されたロッキング部分30’を含むことができ、フック構造は、X型フレーム14の底面を保持するために使用される。第2の実施形態では、フック構造下のテーパーをラッチ機構16の解放部分32として設定することができ、そして、X型フレーム14に隣接するテーパーの側面は、ラッチ機構16の引き込み部分34として設定することができる。第2の実施形態における折り畳み式遊具10の折り畳みおよび展開の動作は、第1の実施形態における折り畳み式遊具10と同様であり、簡単にするために、ここでは詳細な説明を省略している。
【0041】
図1図7および図8を参照されたい。図7および図8は、本発明の第3の実施形態による、異なる動作モードでの折り畳み式遊具10の一部の図である。第3の実施形態では、同じ数字を有する要素は、前述の実施形態と同じ構造および機能を有し、簡単にするために、ここでは詳細な説明を省略している。第3の実施形態のラッチ機構16は、X型フレーム14をクリップ(clip)する(第1の実施形態を意味する)ことはなく、X型フレーム14をバックル(buckle)する(第2の実施形態を意味する)こともない。この第3の実施形態では、第3の実施形態のラッチ機構16は、第1のロッキング構造36を有するロッキング部分30”を含むことができ、X型フレーム14は、それに応じて第2のロッキング構造38を含むことができる。第1のロッキング構造36は、垂直チューブ12とX型フレーム14との間の相対的な動きを制限するために、取り外し可能な方法で第2のロッキング構造38とロックすることができる。第1のロッキング構造36および第2のロッキング構造38は、それぞれ、空洞および突出であり得る。突出は、ラッチ機構16とX型フレーム14との間の相対的な動きを制限するために空洞に挿入される。ラッチ機構16は、外力によって押されて変形させられて、突出を空洞から分離することができ、次いで、X型フレーム14は、垂直チューブ12およびラッチ機構16に対して自由に移動することができる。第1のロッキング構造36および第2のロッキング構造38の構造は、設計要求に従って設計することができる。例えば、第1のロッキング構造36および第2のロッキング構造38は、円形の形態、六角形の形態、または楕円形の形態であり得る。第3の実施形態における折り畳み式遊具10の折り畳みおよび展開の動作は、前述の実施形態における折り畳み式遊具10と同様であり、簡単にするために、ここでは詳細な説明を省略している。
【0042】
図1および図9を参照されたい。図9は、本発明の第4の実施形態に係る折り畳み式遊具10の一部の図である。第4の実施形態では、同じ数字を有する要素は、前述の実施形態と同様の構造および機能を有し、簡単にするために、ここでは詳細な説明を省略している。例えば、引き込み部分34は、X型フレーム14にスライド可能に隣接してラッチ本体28'を変形させることができる傾斜面を有し、第2のロッキング構造38は、空洞として設計された第1のロッキング構造36に挿入するための突出であり得る。この第4の実施形態では、第4の実施形態のラッチ機構16は、回転可能なラッチとして設計されたラッチ本体28’を含むことができ、回転可能なラッチは、垂直チューブ12のコーナー20に旋回することができ、さらに、ラッチ機構16は、湾曲構造として設計されたロッキング部分30Aを含み得る。湾曲構造は、曲げて互いに接続された2つの部分を有し得、X型フレーム14の部材の2つの対向する側面は2つの部分によってクリップされ、X型フレーム14の部材の底面は2つの部分の間の接続によって保持される。ラッチ本体28'は、コーナー20に対して時計回り方向R1または反時計回り方向R2に回転することができ、ロッキング部分30Aは、垂直チューブ12とX型フレーム14との間の相対的な動きを拘束または可能にするために、それに応じてX型フレーム14を捕捉または分離することができる。第4の実施形態では、ラッチ本体28’は、好ましくは時計回り方向R1に回転される。しかしながら、ラッチ本体28'と垂直チューブ12との間に適切なギャップがある場合(ラッチ本体28'またはコーナー20またはスライダー22の形状を変更することにより)、ラッチ本体28’は、係合および係合解除のために反時計回り方向R2に回転させることができる。さらに、固定構成要素(リベット、ボルトまたはねじなど)をオプションでセットして、ラッチ本体28’とコーナー20を接続することができ、それに応じて、ラッチ本体28’とコーナー20との間に間隔が存在し得る。第4の実施形態における折り畳み式遊具10の折り畳みおよび展開の動作は、前述の実施形態における折り畳み式遊具10と同様であり、簡単にするために、ここでは詳細な説明を省略している。
【0043】
図9に示されるように、第4の実施形態におけるラッチ機構16およびX型フレーム14は、第3の実施形態のように、係合および係合解除のために突出および空洞を任意に利用することができることに留意されたい。ただし、実際の係合および係合解除の適用は、前述した手段に限定されない。
【0044】
図10から図13および図24を参照されたい。図10は、本発明の第5の実施形態による折り畳み式遊具10’の図である。図11は、本発明の第5の実施形態による折り畳み式遊具10’の一部の分解図である。図12および図13は、本発明の第5の実施形態による、異なる動作モードでの折り畳み式遊具10’の部分の側面図である。図24は、本発明の第5の実施形態による、平行モードでの折り畳み式遊具10’の図である。第5の実施形態では、同じ数字を有する要素は、前述の実施形態と同じ構造および機能を有し、簡単にするために、ここでは詳細な説明を省略している。折り畳み式遊具10’は、複数の垂直チューブ12、複数のX型フレーム14、およびラッチ機構16’を含むことができる。ラッチ機構16’は、X型フレーム14の交差部分に配置することができる。ラッチ機構16’の厚さは、好ましくは、内側部材24および外側部材26の重なり合った寸法に類似することができ、その結果、折り畳み式遊具10’の外見は、展開モードおよび平行モードで平らにすることができる。
【0045】
図11から図13に示されるように、ラッチ機構16’は、第1のハウジング40、第2のハウジング42、ロッキングギア44、および弾性的構成要素46を含むことができる。第1のハウジング40は、第1の係合部分48および第1のロッキング部分50を有することができる。第1の係合部分48は、第1のハウジング40の縁部に形成され、外側部材26と係合するために使用される窪み構造(sunken structure)であり得る。第1のロッキング部分50(図12および図13に示される)は、第1のハウジング40の本体の内部に形成され、ロッキングギア44でロックするために使用される空洞構造(cavity structure)であり得る。第2のハウジング42は、第1のハウジング40と回転可能に組み立てることができ、内側部材24と係合するために使用される第2の係合部分52を有することができる。第2の係合部分52は、第2のハウジング42の縁部に形成された窪み構造であり得、これは、第1の係合部分48と同様であり得る。
【0046】
ロッキングギア44は、第1のハウジング40と第2のハウジング42との間に移動可能に配置することができる。ロッキングギア44は、第2のロッキング部分54を有することができ、第2のロッキング部分54は、第1のロッキング部分50の空洞構造に適合した突起構造(protruding structure)として設計することができる。内側部材24および外側部材26は、第1のハウジング40とロッキングギア44との間に配置することができる。第2のロッキング部分54が第1のロッキング部分50から分離されて第1のハウジング40とロッキングギア44との間の回転を可能にするとき、内側部材24は外側部材26に対して回転することができ、そして、第2のロッキング部分54が第1のロッキング部分50に挿入されるとき、内側部材24は外側部材26に対して回転することができない。弾性的構成要素46は、第2のハウジング42とロッキングギア44との間に配置することができる。弾性的構成要素46は、圧縮ばねであり得る。弾性的構成要素46の弾力性のある回復力は、第1のロッキング部分50と第2のロッキング部分54との係合を維持するために、ロッキングギア44を第1のハウジング40に向かって押すことができる。
【0047】
ラッチ機構16’は、第1のハウジング40上に移動可能に配置された解放部分56を有し得、解放部分56の突起58は、第1のハウジング40上の穴60に取り外し可能に挿入され得る。解放部分56が第1のハウジング40の凹状部分(concave portion)に移動する場合、突起58は穴60に挿入されて第2のロッキング部分54を第1のロッキング部分50から押し離すことができ、次に、ロッキングギア44は第1のハウジング40に対して回転することができ、その結果、内側部材24は外側部材26に対して回転することができる。解放部分56に加えられた外力が除去されると、弾性的構成要素46の弾性的回復力は、ロッキングギア44を押して、第2のロッキング部分54を第1のロッキング部分50でロックすることができ、次に、突起58を穴60から取り外すことができ、その結果、解放部分56は第1のハウジング40の凹状部分から離れることができる。
【0048】
第1のロッキング部分50および第2のロッキング部分54のロックが解除されると、内側部材24および外側部材26は、第1のハウジング40および第2のハウジング42のアセンブリを介して旋回することができ、そして、スライダー22は、折り畳み式遊具10を折り畳むまたは展開する準備をするために下向きにスライドさせることができる。スライダー22を上方にスライドさせて内側部材24および外側部材26を回転させる場合、第2のハウジング42およびロッキングギア44は、第1のハウジング40に対して回転させることができる。第2のロッキング部分54が第1のロッキング部分50と整列する場合、弾性的構成要素46は、ロッキングギア44の第2のロッキング部分54を押して、第1のハウジング40の第1のロッキング部分50とロックし、内側部材24と外側部材26との間の相対的回転を拘束するように、折り畳み式遊具10は、展開モードで固定することができる。
【0049】
図14から図17を参照されたい。図14は、本発明の第6の実施形態による折り畳み式遊具10”の図である。図15から図17は、本発明の第6の実施形態による、異なる動作モードでの折り畳み式遊具10”の一部の図である。第6の実施形態では、同じ数字を有する要素は、前述の実施形態と同じ構造および機能を有し、簡単にするために、ここでは詳細な説明を省略している。折り畳み式遊具10”は、複数の垂直チューブ12、複数のX型フレーム14、およびラッチ機構16”を含むことができる。ラッチ機構16”は、X型フレーム14とスライダー22との間の接続部に配置することができる。
【0050】
図15および図16に示されるように、ラッチ機構16”は、ラッチ本体62、アクチュエータ64、および弾性的構成要素66を含むことができる。弾性的構成要素66は、圧縮ばねであり得る。ラッチ本体62は、X型フレーム14の部材の内側など、X型フレーム14上に移動可能に配置することができる。アクチュエータ64は、ラッチ本体62に結合され得、X型フレーム14上にスライド可能に配置され得る。アクチュエータ64が、外力または弾性的構成要素66の弾性的回復力によってX型フレーム14の部材に対して押されると、ラッチ本体62を同時に動かすことができる。弾性的構成要素66は、X型フレーム14とラッチ本体62との間に配置することができる。弾性的構成要素66の弾性的回復力は、ラッチ本体62を押して、垂直チューブ12のバー部材18に形成された空洞68と係合することができる。アクチュエータ64は、外力によってバー部材18に対して後方に移動して、ラッチ本体62をバー部材18の空洞68から切り離すことができ、弾性的構成要素66は、弾性的回復力を蓄えるために圧縮することができる。一方、X型フレーム14は、折り畳み式遊具10”を折り畳むために、垂直チューブ12に対して回転させることができる。
【0051】
図16および図17に示されるように、X型フレーム14は、シャフト70を介して垂直チューブ12のスライダー22に旋回することができ、ラッチ本体62は、スライド可能かつ回転可能な方法でシャフト70と組み立てられるトラック72を有することができる。シャフト70およびトラック72の組み立ては、垂直チューブ12のスライダー22に対して、X型フレーム14およびラッチ機構16”の回転を可能にすることができる。したがって、ラッチ本体62は、X型フレーム14から突起し、バー部材18の空洞68に挿入して、垂直チューブ12とX型フレーム14との間の回転を拘束することができ、
折り畳み式遊具10”は展開モードで固定できる。ラッチ本体62が空洞68から分離され、X型フレーム14の部材の内側に配置される場合、X型フレーム14は、折り畳み式遊具10”を折り畳むために垂直チューブ12に対して回転させることができる。
【0052】
図18から図20を参照されたい。図18は、本発明の第7の実施形態による折り畳み式遊具10”の図である。図19および図20は、本発明の第7の実施形態による、異なる動作モードでの折り畳み式遊具10”の一部の図である。第7の実施形態では、同じ数字を有する要素は、前述の実施形態と同じ構造および機能を有し、簡単にするために、ここでは詳細な説明を省略している。折り畳み式遊具10”は、X型フレーム14とスライダー22との間の接続部に配置されたラッチ機構16”を含むことができる。ラッチ機構16”は、ラッチ本体74、ロッキング部分76、および解放部分78を含むことができる。
【0053】
ラッチ本体74は、X型フレーム14に取り付けられ、垂直チューブ12のスライダー22と回転可能に組み立てられ得る。ロッキング部分76は、ラッチ本体74から伸長することができ、解放部分78は、ロッキング部分76の前端に配置することができる。また、スライダー22の底面221に切り欠き80を形成することができる。図19に示すように、ラッチ本体74を時計回りに回転させてロッキング部分76をスライダー22のノッチ80と係合させることができるので、X型フレーム14は、折り畳み式遊具10”を展開モードで固定するために、垂直チューブ12に対して回転できない。図20に示されるように、解放部分78は、外力によって押されてラッチ本体74を曲げることができるので、ロッキング部分76は柔軟であり、変形してスライダー22の切り欠き80から外れることができ、そして、X型フレーム14は、垂直チューブ12に対して反時計回り方向に回転させて、折り畳み式遊具10”を折り畳むことができる。
【0054】
図21および図22を参照されたい。図21は、本発明の第8の実施形態による折り畳み式遊具10Aの図である。図22は、本発明の第8の実施形態による折り畳み式遊具10Aの一部の図である。第8の実施形態では、同じ数字を有する要素は、前述の実施形態と同じ構造および機能を有し、簡単にするために、ここでは詳細な説明を省略している。折り畳み式遊具10Aは、スライダー22上に配置され、垂直チューブ12のコーナー20と係合するために使用されるラッチ機構16Aを含むことができる。
【0055】
ラッチ機構16Aは、ラッチ本体82、ロッキング部分84、および解放部分86を含むことができる。ラッチ本体82は、互いに対向する第1の端部821および第2の端部822を有することができる。第1の端部821は、垂直チューブ12のスライダー22に取り付けることができ、第2の端部822は、ラッチ本体82の自由端部であり得る。ロッキング部分84は、第2の端部822に配置され得、コーナー20に配置されたロック部分88と組み立てるために使用され得る。解放部分86は、第2の端部822上に配置され、ロッキング部分84に接続され得る。図22に示されるように、ロッキング部分84は切り欠きとして設計することができ、ロック部分88は、前述の切り欠きと係合する突起として設計することができる。しかしながら、設計要求に応じて、ロッキング部分84は突起として形作られ得、ロック部分88は切り欠きとして形作られ得る。
【0056】
図21および図22に示すように、ロッキング部分84がロック部分88とロックされると、スライダー22を下向きにスライドさせることができず、内側部材24と外側部材26を互いに対して回転させることができないので、折り畳み式遊具10Aは展開モードで固定されることができる。解放部分86が外力によって押されてラッチ本体82を曲げ変形させると、ロッキング部分84をロック部分88から分離することができ、スライダー22を下向きにスライドさせることができ、そして、内側部材24は、折り畳み式遊具10Aを折り畳むように、外側部材26に対してほぼ平行モードに回転させることができる。
【0057】
図23を参照されたい。図23は、本発明の第9の実施形態による折り畳み式遊具10の一部の図である。第9の実施形態では、同じ数字を有する要素は、前述の実施形態と同じ構造および機能を有し、簡単にするために、ここでは詳細な説明を省略している。折り畳み式遊具10は、複数の垂直チューブ12、複数のX型フレーム14、およびラッチ機構16Bを含むことができる。ラッチ機構16Bは、ラッチ本体28B、ロッキング部分30、解放部分32、および引き込み部分34を含むことができる。ラッチ本体28Bは、互いに反対側の第1の端部28IBおよび第2の端部282Bを含むことができる。第1の端部28IBは、1つのX型フレーム14の内側部材24上に配置することができる。ロッキング部分30は、第2の端部282B上に配置することができ、取り外し可能な方法でX型フレーム14の外側部材26と係合するために使用することができる。解放部分32に外力が加えられると、ラッチ本体28を曲げてロッキング部分30を外側部材26から係合解除することができ、スライダー22を下向きにスライドさせて折り畳み式遊具10を折り畳むことができる。スライダー22がバー部材18に対して上方にスライドされると、引き込み部分34は、ロッキング部分30を外側部材26と整列させるように、ラッチ本体28Bを押して曲げることができる。次に、ロッキング部分30を押して外側部材26とロックし、折り畳み式遊具10を展開モードで固定することができる。
【0058】
図10および図21に示す展開モードおよび平行モードにおける垂直チューブとX型フレームとの構造的関係は、本発明における折り畳み式遊具のすべての実施形態に適している。各実施形態のラッチ機構の配置は、設計要求に応じて、他の実施形態のラッチ機構とは異なり得る。第1の実施形態では、折り畳み式遊具は、垂直チューブのコーナーにラッチ機構を配置し、ラッチ機構を曲げて変形させて、ロッキング部分のアーク構造を利用して、X型フレームに係合および係合解除することができる。第2の実施形態では、折り畳み式遊具は、X型フレームに係合および係合解除するために、垂直チューブのコーナーにラッチ機構を配置する。しかしながら、ラッチ機構のロッキング部分は、第1の実施形態のアーク構造ではなく、フック構造として形作ることができる。第3の実施形態では、折り畳み式遊具は、X型フレームに係合および係合解除するために垂直チューブのコーナーにラッチ機構を配置し、また、ラッチ機構のラッチ本体を曲げたり変形させたりしてロッキング部分やX型フレームと係合および係合解除することができ、これは、ロッキング部分の空洞がX型フレームの突出をロックまたはロック解除できることを意味する。
【0059】
第4の実施形態では、折り畳み式遊具は、垂直チューブのコーナーにラッチ機構を配置し、ラッチ機構のラッチ本体を回転させ、ロッキング部分の湾曲構造を利用して、X型フレームに係合および係合解除することができる。第5の実施形態では、折り畳み式遊具は、X型フレーム上にラッチ機構を配置し、X型フレームの内側部材と外側部材との間の回転をロックおよびロック解除して、折り畳み式遊具を展開および折り畳む。第6の実施形態では、折り畳み式遊具は、垂直チューブに係合および係合解除するためにX型フレーム上にラッチ機構を配置し、ラッチ機構のラッチ本体は、X型フレーム内にスライド可能に配置される。
【0060】
第7の実施形態では、折り畳み式遊具は、垂直チューブに係合および係合解除するためにX型フレーム上にラッチ機構を配置し、ラッチ機構のラッチ本体は、X型フレーム上に回転可能に配置される。第8の実施形態では、折り畳み式遊具は、スライダーとコーナーとの間を拘束または拘束解放するために、垂直チューブのコーナーに係合および係合解除するためのスライダー上のラッチ機構を配置する。第9の実施形態では、折り畳み式遊具は、X型フレームの1つの部材にラッチ機構を配置し、そして、ラッチ機構は、X型フレームの別の部材と係合して、X型フレームの回転およびバー部材に対するスライダーの動きを制限することができる。結論として、本発明のラッチ機構は、折り畳み式遊具に単純で操作しやすい機能を提供することができ、ラッチ機構は、折り畳み式遊具を折り畳みおよび展開するための安全かつ効果的な操作を提供することができる。
【0061】
当業者は、本発明の教示を保持しながら、装置および方法の多数の修正および変更を行うことができることを容易に理解するであろう。したがって、上記の開示は、特許請求の範囲によってのみ制限されると解釈されるべきである。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
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図18
図19
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図22
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図24