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特許7413508構成方法、通信装置、および通信システム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-01-04
(45)【発行日】2024-01-15
(54)【発明の名称】構成方法、通信装置、および通信システム
(51)【国際特許分類】
   H04W 28/24 20090101AFI20240105BHJP
   H04W 16/26 20090101ALI20240105BHJP
   H04W 88/08 20090101ALI20240105BHJP
【FI】
H04W28/24
H04W16/26
H04W88/08
【請求項の数】 12
(21)【出願番号】P 2022509685
(86)(22)【出願日】2019-08-15
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-10-17
(86)【国際出願番号】 CN2019100839
(87)【国際公開番号】W WO2021026902
(87)【国際公開日】2021-02-18
【審査請求日】2022-03-25
(73)【特許権者】
【識別番号】503433420
【氏名又は名称】華為技術有限公司
【氏名又は名称原語表記】HUAWEI TECHNOLOGIES CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】Huawei Administration Building, Bantian, Longgang District, Shenzhen, Guangdong 518129, P.R. China
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133569
【弁理士】
【氏名又は名称】野村 進
(72)【発明者】
【氏名】朱 元萍
(72)【発明者】
【氏名】史 玉▲龍▼
(72)【発明者】
【氏名】戴 明▲増▼
【審査官】吉村 真治▲郎▼
(56)【参考文献】
【文献】特表2012-523776(JP,A)
【文献】Huawei, HiSilicon,Bearer mapping in IAB network[online],3GPP TSG RAN WG2 #106 R2-1906969,2019年05月03日
【文献】Huawei,Backhaul RLC bearer management[online],3GPP TSG RAN WG3 #103bis R3-191837,2019年03月30日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24- 7/26
H04W 4/00-99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ドナー分散ユニット(DU)によって、ドナー集中ユニット(CU)から第1の構成情報を受信するステップであって、前記第1の構成情報は、データパケット内の1つまたは複数の第1のフィールドの1つまたは複数のそれぞれの値が、対応して、前記1つまたは複数の第1のフィールドの1つまたは複数のそれぞれの第1の値範囲を満たすとき、前記データパケットが前記ドナーDUと子ノードとの間の第1のチャネルを介して伝送されることを示し、前記第1の構成情報は、データパケット内の1つまたは複数の第2のフィールドの1つまたは複数のそれぞれの値が、対応して、前記1つまたは複数の第2のフィールドの1つまたは複数のそれぞれの第2の値範囲を満たすとき、前記データパケットが前記ドナーDUと子IABノードとの間にある第2のチャネルを介して伝送されることを示し、データパケットが、前記1つまたは複数の第1のフィールドの1つまたは複数のそれぞれの第1の値範囲および前記1つまたは複数の第2のフィールドの1つまたは複数のそれぞれの第2の値範囲のうちの1つのみを満たし得るもので、前記1つまたは複数の第1のフィールドの少なくとも1つが前記1つまたは複数の第2のフィールドの各々と異なるもので、前記1つまたは複数の第1のフィールドが、送信先インターネットプロトコル(IP)アドレス、識別サービスコードポイント、フローラベルのうちの1つまたは複数を含み、前記1つまたは複数の第2のフィールドが送信先IPアドレス、識別サービスコードポイント、フローラベルのうちの1つまたは複数を含む、ステップと、
前記ドナーDUによって、前記第1の構成情報を記憶するステップと
を含む構成方法。
【請求項2】
前記方法が、
前記ドナーDUによって、第1のデータパケットを受信するステップと、
前記第1のデータパケット内の前記1つまたは複数の第1のフィールドの前記1つまたは複数のそれぞれの値が、対応して、前記1つまたは複数の第1のフィールドの前記1つまたは複数のそれぞれの値範囲を満たすとき、前記ドナーDUによって、前記第1のチャネルを介して前記第1のデータパケットを伝送するステップと
をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
ドナー集中ユニット(CU)によって、第1の構成情報を取得するステップであって、前記第1の構成情報は、データパケット内の1つまたは複数の第1のフィールドの1つまたは複数のそれぞれの値が、対応して、前記1つまたは複数の第1のフィールドの1つまたは複数のそれぞれの第1の値範囲を満たすとき、前記データパケットがドナー分散ユニット(DU)と子ノードとの間の第1のチャネルを介して伝送されることを示し、前記第1の構成情報は、データパケット内の1つまたは複数の第2のフィールドの1つまたは複数のそれぞれの値が、対応して、前記1つまたは複数の第2のフィールドの1つまたは複数のそれぞれの第2の値範囲を満たすとき、前記データパケットが前記ドナーDUと子IABノードとの間にある第2のチャネルを介して伝送されることを示し、データパケットが、前記1つまたは複数の第1のフィールドの1つまたは複数のそれぞれの第1の値範囲および前記1つまたは複数の第2のフィールドの1つまたは複数のそれぞれの第2の値範囲のうちの1つのみを満たし得るもので、前記1つまたは複数の第1のフィールドの少なくとも1つが前記1つまたは複数の第2のフィールドの各々と異なるものである、ステップと、
前記ドナーCUによって、前記第1の構成情報を前記ドナーDUに送信するステップと
を含む構成方法。
【請求項4】
前記第1の構成情報が、前記1つまたは複数の第1のフィールドの前記1つまたは複数の第1の値範囲と前記第1のチャネルの識別子との間のマッピング関係を含む、請求項1から3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項5】
前記第1の構成情報が、前記1つまたは複数の第2のフィールドの前記1つまたは複数の第2の値範囲と前記第2のチャネルの識別子との間のマッピング関係を含む、請求項1から4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
前記1つまたは複数の第1のフィールドのうちの少なくとも1つのフィールドが、前記1つまたは複数の第2のフィールドの各々とは異なる、請求項1から5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
前記1つまたは複数の第1の値範囲の各第1のフィールドの前記第1の値範囲が、1つの値を含み、または複数の連続値または離散値を含み、前記1つまたは複数の第2の値範囲の各第2のフィールドの前記第2の値範囲が、1つの値を含み、または複数の連続値または離散値を含む、請求項1から6のいずれか一項に記載の方法。
【請求項8】
前記第1の構成が、F1APメッセージで搬送される、請求項1から7のいずれか一項に記載の方法。
【請求項9】
プロセッサを備えた通信装置であって、前記プロセッサはメモリに結合され、前記メモリは、コンピュータプログラムまたは命令を記憶するように構成され、前記プロセッサは、前記メモリ内の前記コンピュータプログラムまたは前記命令を実行して、請求項1から8のいずれか一項に記載の方法を実行するように構成された、通信装置。
【請求項10】
請求項1から8のいずれか一項に記載の方法を実行するように構成された通信装置。
【請求項11】
請求項1から8のいずれか一項に記載の方法を実行するために使用されるプログラムまたは命令を記憶したコンピュータ記憶媒体。
【請求項12】
請求項1または2に記載の方法を実行するように構成されたドナー分散ユニット(DU)と、請求項3に記載の方法を実行するように構成されたドナー集中ユニット(CU)とを備える通信システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、通信技術の分野に関し、特に、構成方法、通信装置、および通信システムに関する。
【背景技術】
【0002】
第4世代移動通信システムと比較して、第5世代(5G)移動通信システムは、様々なネットワーク性能インジケータに対するより厳しい要件を全面的に提案した。例えば、容量インジケータを1000倍増加させる必要があり、より広いカバレッジが必要とされ、超信頼性および低レイテンシが必要とされる。統合アクセスおよびバックホール(Integrated access and backhaul、IAB)システムは、密集して配備された大量のノードを使用することによって端末に柔軟で便利なアクセスおよびバックホールサービスを提供するように出現し、それによってカバレッジエリアを改善し、5Gのより厳しい性能インジケータを満たす。
【0003】
IABネットワークでは、異なるデータパケットのQoS要件を満たすために、IABネットワーク内の2つのノード間で異なるRLC channelが確立され得、異なるデータパケットは、伝送のための異なるRLC channelにマッピングされ得る。しかしながら、IABネットワークトポロジは比較的複雑である。任意の2つのノードのデータパケットが任意の2つのノード間の伝送のための適切なRLC channelにマッピングされない場合、IABネットワーク全体におけるデータパケットのQoS性能は保証されない可能性がある。その結果、ユーザ体験が大幅に低下する。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0004】
本出願の実施形態は、構成方法、通信装置、および通信システムを提供し、その結果、ドナーDUは、データパケットがマッピングされるべきRLCチャネルを決定し、データパケットを伝送のための適切なRLCチャネルにマッピングすることができ、それによってデータパケットのQoS要件を満たす。
【0005】
第1の態様によれば、構成方法が提供され、本方法は、ドナーDUまたはドナーDU内のチップによって実行され得る。本方法は、以下を含む。
【0006】
ドナーDUは、ドナーCUから第1の構成情報を受信し、第1の構成情報は、データパケット内の1つまたは複数の参照フィールドの1つまたは複数のそれぞれの値がデータパケットの1つまたは複数のマッピングフィールドを決定するために使用される、またはドナーDUとドナーDUの子ノードとの間のチャネルの数がデータパケットの1つまたは複数のマッピングフィールドを決定するために使用されることを示し、または第1の構成情報は、データパケットの1つまたは複数のマッピングフィールドを示し、1つまたは複数のマッピングフィールドは、ドナーDUと子ノードとの間の、データパケットを伝送するためのチャネルを決定するために使用される。
【0007】
ドナーDUは、第1のデータパケットを受信する。
【0008】
ドナーDUは、第1の構成情報に基づいて第1のデータパケットの1つまたは複数のマッピングフィールドを決定する。
【0009】
ドナーCUが1つまたは複数のマッピングフィールドを決定するようにドナーDUに示す方法によれば、データパケットのマッピングフィールドは、データパケットが伝送のための適切なRLCチャネル(channel)にマッピングされることを保証するために、異なるデータパケットの特性に基づいて決定されてもよく、マッピング規則は、IABネットワークにおける大量のデータパケットのマッピング要件を満たすように柔軟に設定され得る。
【0010】
任意選択で、前述のチャネルは、RLCチャネル、RLCベアラ、または論理チャネルであってもよい。
【0011】
任意選択で、本方法は、ドナーDUが、1つまたは複数のマッピングフィールドに基づいて、ドナーDUと子ノードとの間の、データパケットを伝送するためのチャネルを決定するステップ、をさらに含む。
【0012】
具体的には、ドナーDUがデータパケットのチャネルを決定するために2つのステップが存在する。第1のステップは、1つまたは複数のマッピングフィールドを決定することであり、第2のステップは、1つまたは複数のマッピングフィールドに基づいて、データパケットを伝送するためのチャネルを決定することである。
【0013】
任意選択で、前述の方法において、第1の構成情報は、1つまたは複数の参照フィールドの1つまたは複数のそれぞれの値が、対応して、1つまたは複数の参照フィールドの1つまたは複数のそれぞれの第1の参照値範囲を満たすとき、データパケットの1つまたは複数のマッピングフィールドがデータパケットの1つまたは複数の第1のフィールドであることを示す。
【0014】
任意選択で、第1の構成情報は、1つまたは複数の参照フィールドの1つまたは複数のそれぞれの値が、対応して、1つまたは複数の参照フィールドの1つまたは複数のそれぞれの第2の参照値範囲を満たすとき、データパケットの1つまたは複数のマッピングフィールドがデータパケットの1つまたは複数の第2のフィールドであることを示す。
【0015】
言い換えれば、第1の構成情報は、1つまたは複数の参照フィールドの参照値範囲の複数のセットを構成することができ、ドナーDUは、1つまたは複数のマッピングフィールドを決定するために、ドナーDUによって受信されたデータパケットによって満たされる参照値範囲の複数のセットのうちの1つを決定することができる。
【0016】
任意選択で、1つまたは複数の第1のフィールドは、1つまたは複数の第2のフィールドと同じフィールドを有してもよい。
【0017】
任意選択で、第1の構成情報は、1つまたは複数の参照フィールドの1つまたは複数のそれぞれの第1の参照値範囲と1つまたは複数の第1のフィールドとの間のマッピング関係を含む。
【0018】
任意選択で、第1の構成情報は1つまたは複数の参照フィールドを含む。
【0019】
任意選択で、前述の方法において、第1の構成情報は、データパケット内の複数の参照フィールドの1つまたは複数のそれぞれの値に対して第1の演算を実行した後に取得された出力値が、データパケットの1つまたは複数のマッピングフィールドを決定するために使用されることを示す。
【0020】
任意選択で、第1の構成情報は、データパケット内の複数の参照フィールドの1つまたは複数のそれぞれの値に対して第1の演算を実行した後に取得された出力値が第1の演算の値範囲を満たすとき、データパケットの1つまたは複数のマッピングフィールドはデータパケットの1つまたは複数の第1のフィールドであることを示す。
【0021】
任意選択で、第1の構成情報は、第1の演算の値範囲と1つまたは複数の第1のフィールドとの間のマッピング関係を含む。
【0022】
任意選択で、第1の構成情報は、データパケット内の複数の参照フィールドのそれぞれの値に対して第1の演算を実行した後に取得された出力値が第2の演算の値範囲を満たすとき、データパケットの1つまたは複数のマッピングフィールドはデータパケットの1つまたは複数の第2のフィールドであることを示す。
【0023】
任意選択で、第1の構成情報は複数の参照フィールドを含む。
【0024】
任意選択で、本方法は、以下をさらに含む。
【0025】
ドナーDUは、ドナーCUから第2の構成情報を受信し、第2の構成情報は、1つまたは複数のマッピングフィールドの1つまたは複数の値が、ドナーDUと子ノードとの間の、データパケットを伝送するためのチャネルを決定するために使用されることを示す。
【0026】
任意選択で、第2の構成情報は、1つまたは複数のマッピングフィールドの1つまたは複数のそれぞれの値が1つまたは複数のマッピングフィールドの1つまたは複数のそれぞれの第1のマッピング値範囲を満たすとき、ドナーDUと子ノードとの間の、データパケットを伝送するためのチャネルが第1のRLCチャネルであることを示す。
【0027】
任意選択で、第2の構成情報は、1つまたは複数のマッピングフィールドの1つまたは複数のそれぞれの第1のマッピング値範囲と第1のRLCチャネルの識別子との間のマッピング関係を含む。
【0028】
任意選択で、1つまたは複数の参照フィールドは、IPv4ヘッダフィールド、IPv6ヘッダフィールド、送信元ポート番号、および宛先ポート番号のうちの1つまたは複数を含む。
【0029】
任意選択で、IPv4データパケットのIPヘッダ内のフィールドは、バージョン、ヘッダ長、サービスタイプ(type of service)、DSCP、全長、識別子、フラグ、フラグメントオフセット、有効期間、プロトコル(すなわち、トランスポート層プロトコルタイプ)、ヘッダチェックサム、送信元IPアドレス、および宛先IPアドレスの1つまたは複数のフィールドを含み得る。
【0030】
任意選択で、IPv6データパケットのIPヘッダ内のフィールドは、バージョン、トラフィッククラス(traffic class)、DSCP、フローラベル、ペイロード長、次のヘッダ(すなわち、トランスポート層プロトコルタイプ)、ホップ制限、送信元IPアドレス、および宛先IPアドレスの1つまたは複数のフィールドを含み得る。
【0031】
任意選択で、前述の方法において、1つまたは複数のマッピングフィールドは、flow labelフィールド、DSCPフィールド、送信元IPアドレスフィールド、宛先IPアドレスフィールド、トランスポート層プロトコルタイプフィールド、トランスポート層送信元ポート番号、およびトランスポート層宛先ポート番号のうちの1つまたは複数を含む。
【0032】
第2の態様によれば、構成方法が提供され、本方法は、ドナーCUまたはドナーCU内のチップによって実行され得る。本方法は、以下を含む。
【0033】
ドナーCUは、第1の構成情報を取得し、第1の構成情報は、データパケット内の1つまたは複数の参照フィールドの1つまたは複数のそれぞれの値がデータパケットの1つまたは複数のマッピングフィールドを決定するために使用される、またはドナーDUとドナーDUの子ノードとの間のチャネルの数がデータパケットの1つまたは複数のマッピングフィールドを決定するために使用されることを示し、または第1の構成情報は、データパケットの1つまたは複数のマッピングフィールドを示し、1つまたは複数のマッピングフィールドは、ドナーDUと子ノードとの間の、データパケットを伝送するためのチャネルを決定するために使用される。
【0034】
ドナーCUは、第1の構成情報をドナーDUに送信する。
【0035】
任意選択で、第1の構成情報は、1つまたは複数の参照フィールドの1つまたは複数のそれぞれの第1の参照値範囲と1つまたは複数の第1のフィールドとの間のマッピング関係を含む。
【0036】
任意選択で、第1の構成情報は、データパケット内の複数の参照フィールドのそれぞれの値に対して第1の演算を実行した後に取得された出力値が、データパケットの1つまたは複数のマッピングフィールドを決定するために使用されることを示す。
【0037】
任意選択で、第1の構成情報は、データパケット内の複数の参照フィールドのそれぞれの値に対して第1の演算を実行した後に取得された出力値が第1の演算の値範囲を満たすとき、データパケットの1つまたは複数のマッピングフィールドはデータパケットの1つまたは複数の第1のフィールドであることを示す。
【0038】
任意選択で、第1の構成情報は、第1の演算の値範囲と1つまたは複数の第1のフィールドとの間のマッピング関係を含む。本方法は、以下をさらに含む。
【0039】
ドナーCUは、第2の構成情報をドナーDUへ送信し、第2の構成情報は、1つまたは複数のマッピングフィールドの1つまたは複数の値が、ドナーDUと子ノードとの間の、データパケットを伝送するためのチャネルを決定するために使用されることを示す。
【0040】
任意選択で、第2の構成情報は、1つまたは複数のマッピングフィールドの1つまたは複数のそれぞれの値が1つまたは複数のマッピングフィールドの1つまたは複数のそれぞれの第1のマッピング値範囲を満たすとき、ドナーDUと子ノードとの間の、データパケットを伝送するためのチャネルが第1のRLCチャネルであることを示す。
【0041】
任意選択で、第2の構成情報は、1つまたは複数のマッピングフィールドの1つまたは複数のそれぞれの第1のマッピング値範囲と第1のRLCチャネルの識別子との間のマッピング関係を含む。
【0042】
任意選択で、1つまたは複数の参照フィールドは、IPv4ヘッダフィールド、IPv6ヘッダフィールド、送信元ポート番号、および宛先ポート番号のうちの1つまたは複数を含む。
【0043】
任意選択で、IPv4データパケットのIPヘッダ内のフィールドは、バージョン、ヘッダ長、サービスタイプ(type of service)、DSCP、全長、識別子、フラグ、フラグメントオフセット、有効期間、プロトコル(すなわち、トランスポート層プロトコルタイプ)、ヘッダチェックサム、送信元IPアドレス、および宛先IPアドレスの1つまたは複数のフィールドを含み得る。
【0044】
任意選択で、IPv6データパケットのIPヘッダ内のフィールドは、バージョン、トラフィッククラス(traffic class)、DSCP、フローラベル、ペイロード長、次のヘッダ(すなわち、トランスポート層プロトコルタイプ)、ホップ制限、送信元IPアドレス、および宛先IPアドレスの1つまたは複数のフィールドを含み得る。
【0045】
任意選択で、1つまたは複数のマッピングフィールドは、flow labelフィールド、DSCPフィールド、送信元IPアドレスフィールド、宛先IPアドレスフィールド、トランスポート層プロトコルタイプフィールド、トランスポート層送信元ポート番号、およびトランスポート層宛先ポート番号のうちの1つまたは複数を含む。
【0046】
第3の態様によれば、本出願の一実施形態は、ドナーDUまたはドナーDU内のチップによって実行され得る構成方法を提供する。本方法は、以下を含む。
【0047】
ドナーDUは、ドナーCUから第1の構成情報を受信し、第1の構成情報は、データパケット内の1つまたは複数の第1のフィールドの1つまたは複数のそれぞれの値が、対応して、1つまたは複数の第1のフィールドの1つまたは複数のそれぞれの第1の値範囲を満たすとき、データパケットがドナーDUと子ノードとの間の第1のチャネルを介して伝送されることを示す。
【0048】
ドナーDUは、第1のデータパケットを受信する。
【0049】
第1のデータパケット内の1つまたは複数の第1のフィールドの1つまたは複数のそれぞれの値が、対応して、1つまたは複数の第1のフィールドの1つまたは複数のそれぞれの値範囲を満たすとき、データパケットは、ドナーDUと子IABノードとの間にある第1のRLCチャネルを介して伝送される。
【0050】
1つまたは複数の第1のフィールドは、DSCPおよびflow labelを含み、IPアドレスおよびDSCPを含み、IPアドレスおよびflow labelを含み、IPアドレス、DSCP、およびflow labelを含み、またはIPアドレス、トランスポート層プロトコルタイプ、およびトランスポート層ポート番号を含む。トランスポート層ポート番号は、トランスポート層送信元ポート番号および/またはトランスポート層宛先ポート番号を含む。
【0051】
任意選択で、第1の構成情報は、1つまたは複数の第1のフィールドの1つまたは複数の第1の値範囲と第1のチャネルの識別子との間のマッピング関係を含む。
【0052】
任意選択で、第1の構成情報は、データパケット内の1つまたは複数の第2のフィールドの1つまたは複数のそれぞれの値が、対応して、1つまたは複数の第2のフィールドの1つまたは複数のそれぞれの第2の値範囲を満たすとき、データパケットがドナーDUと子IABノードとの間にある第2のチャネルを介して伝送されることを示すためにさらに使用される。
【0053】
データパケット内の1つまたは複数の第1のフィールドの1つまたは複数のそれぞれの値が、対応して、1つまたは複数の第1のフィールドの1つまたは複数のそれぞれの第1の値範囲を満たすとき、データパケット内の1つまたは複数の第2のフィールドの少なくとも1つの第2のフィールドの値は、少なくとも1つの第2のフィールドの第2の値範囲を満たさない。
【0054】
データパケット内の1つまたは複数の第2のフィールドの1つまたは複数のそれぞれの値が、対応して、1つまたは複数の第2のフィールドの1つまたは複数のそれぞれの第2の値範囲を満たすとき、データパケット内の1つまたは複数の第1のフィールドの少なくとも1つの第1のフィールドの値は、少なくとも1つの第1のフィールドの第1の値範囲を満たさない。
【0055】
任意選択で、第1の構成情報は、1つまたは複数の第2のフィールドの1つまたは複数のそれぞれの第2の値範囲と第2のチャネルの識別子との間のマッピング関係をさらに含む。
【0056】
任意選択で、1つまたは複数の第1のフィールドは、1つまたは複数の第2のフィールド内のフィールドの一部を含む。フィールドのこの部分は、1つまたは複数のフィールドであり得る。
【0057】
任意選択で、1つまたは複数の第1のフィールドは、1つまたは複数の第2のフィールドのいずれも含まない。
【0058】
任意選択で、マッピング関係は1つまたは複数のフィールドを含み、1つまたは複数の第1のフィールドは、第1の値範囲を有するマッピング関係内のフィールドである。
【0059】
任意選択で、1つまたは複数の第2のフィールドは、送信元IPアドレス、宛先IPアドレス、DSCP、flow label、トランスポート層プロトコルタイプ、およびトランスポート層ポート番号の1つまたは複数のフィールドを含む。
【0060】
第4の態様によれば、本出願の一実施形態は、ドナーCUまたはドナーCU内のチップによって実行され得る構成方法を提供する。本方法は、以下を含む。
【0061】
ドナーCUは、第1の構成情報を取得し、第1の構成情報は、データパケット内の1つまたは複数の第1のフィールドの1つまたは複数のそれぞれの値が、対応して、1つまたは複数の第1のフィールドの1つまたは複数のそれぞれの第1の値範囲を満たすとき、データパケットがドナーDUと子ノードとの間の第1のチャネルを介して伝送されることを示す。
【0062】
ドナーCUは、第1の構成情報をドナーDUに送信する。
【0063】
1つまたは複数のフィールドは、DSCPおよびflow labelを含み、IPアドレスおよびDSCPを含み、IPアドレスおよびflow labelを含み、IPアドレス、DSCP、およびflow labelを含み、またはIPアドレス、トランスポート層プロトコルタイプ、およびトランスポート層ポート番号を含む。トランスポート層ポート番号は、トランスポート層送信元ポート番号および/またはトランスポート層宛先ポート番号を含む。
【0064】
任意選択で、第1の構成情報は、1つまたは複数の第1のフィールドの1つまたは複数のそれぞれの第1の値範囲と第1のチャネルの識別子との間のマッピング関係を含む。
【0065】
任意選択で、第1の構成情報は、データパケット内の1つまたは複数の第2のフィールドの1つまたは複数のそれぞれの値が、対応して、1つまたは複数の第2のフィールドの1つまたは複数のそれぞれの第2の値範囲を満たすとき、データパケットがドナーDUと子IABノードとの間にある第2のチャネルを介して伝送されることを示すためにさらに使用される。
【0066】
データパケット内の1つまたは複数の第1のフィールドの1つまたは複数のそれぞれの値が、対応して、1つまたは複数の第1のフィールドの1つまたは複数のそれぞれの第1の値範囲を満たすとき、データパケット内の1つまたは複数の第2のフィールドの少なくとも1つの第2のフィールドの値は、少なくとも1つの第2のフィールドの第2の値範囲を満たさない。
【0067】
データパケット内の1つまたは複数の第2のフィールドの1つまたは複数のそれぞれの値が、対応して、1つまたは複数の第2のフィールドの1つまたは複数のそれぞれの第2の値範囲を満たすとき、データパケット内の1つまたは複数の第1のフィールドの少なくとも1つの第1のフィールドの値は、少なくとも1つの第1のフィールドの第1の値範囲を満たさない。
【0068】
任意選択で、第1の構成情報は、1つまたは複数の第2のフィールドの1つまたは複数のそれぞれの第2の値範囲と第2のチャネルの識別子との間のマッピング関係をさらに含む。
【0069】
任意選択で、1つまたは複数の第1のフィールドは、1つまたは複数の第2のフィールド内のフィールドの一部を含む。フィールドのこの部分は、1つまたは複数のフィールドであり得る。
【0070】
任意選択で、1つまたは複数の第1のフィールドは、1つまたは複数の第2のフィールドのいずれも含まない。
【0071】
任意選択で、マッピング関係は1つまたは複数のフィールドを含み、1つまたは複数の第1のフィールドは、第1の値範囲を有するマッピング関係内のフィールドである。
【0072】
任意選択で、1つまたは複数の第2のフィールドは、送信元IPアドレス、宛先IPアドレス、DSCP、flow label、トランスポート層プロトコルタイプ、およびトランスポート層ポート番号の1つまたは複数のフィールドを含む。
【0073】
第5の態様によれば、本出願の一実施形態は、ドナーDUまたはドナーDU内のチップによって実行され得る構成方法を提供する。本方法は、以下を含む。
【0074】
ドナーDUは、ドナーCUから第1の構成情報を受信し、第1の構成情報は、データパケット内の1つまたは複数の第1のフィールドの1つまたは複数のそれぞれの値に対して第1の演算を実行することによって取得された出力値が、ドナーDUとドナーDUの下位子ノードとの間の、データパケットを伝送するためのチャネルを決定するために使用されることを示す。
【0075】
ドナーDUは、データパケットを受信する。
【0076】
ドナーDUは、第1の構成情報に基づいて、ドナーDUとIAB子ノードとの間の、データパケットを伝送するためのチャネルを決定する。
【0077】
任意選択で、第1の構成情報は、データパケット内の複数の第1のフィールドのそれぞれの値に対して第1の演算を実行することによって取得された出力値が第1の値範囲を満たすとき、データパケットを伝送するためのチャネルが第1のチャネルであることを示す。
【0078】
任意選択で、第1の構成情報は、第1の値範囲と第1のチャネルの識別子との間のマッピング関係を含む。
【0079】
任意選択で、第1の構成情報は、データパケット内の複数の第1のフィールドの1つまたは複数のそれぞれの値に対して第1の演算を実行することによって取得された出力値が第2の値範囲を満たすとき、データパケットを伝送するためのチャネルが第2のチャネルであることを示す。
【0080】
任意選択で、第1の構成情報は、第2の値範囲と第2のチャネルの識別子との間のマッピング関係を含む。
【0081】
任意選択で、第1の構成情報は複数の参照フィールドを含む。
【0082】
任意選択で、1つまたは複数の第1のフィールドは、flow labelフィールド、DSCPフィールド、送信元IPアドレスフィールド、宛先IPアドレスフィールド、トランスポート層プロトコルタイプフィールド、トランスポート層送信元ポート番号、およびトランスポート層宛先ポート番号のうちの1つまたは複数を含む。
【0083】
第6の態様によれば、本出願の一実施形態は、ドナーCUまたはドナーCU内のチップによって実行され得る構成方法を提供する。本方法は、以下を含む。
【0084】
ドナーCUは、第1の構成情報を取得し、第1の構成情報は、データパケット内の1つまたは複数の第1のフィールドの1つまたは複数のそれぞれの値に対して第1の演算を実行することによって取得された出力値が、ドナーDUとドナーDUの子ノードとの間の、データパケットを伝送するためのチャネルを決定するために使用されることを示す。
【0085】
ドナーDUは、第1の構成情報をドナーCUに送信する。
【0086】
任意選択で、第1の構成情報は、データパケット内の複数の第1のフィールドの1つまたは複数のそれぞれの値に対して第1の演算を実行した後に取得された出力値が第1の値範囲を満たすとき、データパケットを伝送するためのチャネルが第1のチャネルであることを示す。
【0087】
任意選択で、第1の構成情報は、第1の値範囲と第1のチャネルの識別子との間のマッピング関係を含む。
【0088】
任意選択で、第1の構成情報は、データパケット内の複数の第1のフィールドのそれぞれの値に対して第1の演算を実行することによって取得された出力値が第2の値範囲を満たすとき、データパケットを伝送するためのチャネルが第2のチャネルであることを示す。
【0089】
任意選択で、第1の構成情報は、第2の値範囲と第2のチャネルの識別子との間のマッピング関係を含む。
【0090】
任意選択で、第1の構成情報は複数の参照フィールドを含む。
【0091】
任意選択で、1つまたは複数の第1のフィールドは、flow labelフィールド、DSCPフィールド、送信元IPアドレスフィールド、宛先IPアドレスフィールド、トランスポート層プロトコルタイプフィールド、トランスポート層送信元ポート番号、およびトランスポート層宛先ポート番号のうちの1つまたは複数を含む。
【0092】
任意選択で、第1の態様から第6の態様の方法において、チャネルはRLCチャネルであってもよく、チャネルはRLCチャネル、RLCベアラ、または論理チャネルで置き換えられてもよい。
【0093】
第7の態様によれば、本出願の一実施形態は、装置を提供する。本出願で提供される装置は、前述の方法の態様におけるドナーCUまたはドナーDUを実現する機能を有し、第1の態様から第6の態様による前述の方法の態様に記載されたステップまたは機能を実行するように構成された対応する手段(means)を含む。ステップまたは機能は、ソフトウェア、ハードウェア、またはハードウェアおよびソフトウェアの組み合わせによって実現されてもよい。
【0094】
第8の態様によれば、本出願の一実施形態は通信装置を提供し、通信装置はドナーDUまたはドナーDU内のチップであり得る。通信装置はプロセッサを含み、プロセッサは、コンピュータプログラムまたは命令を実行するように構成され、その結果、通信装置は、第1の態様、第3の態様、および第5の態様による方法を実行することが可能になる。
【0095】
任意選択で、通信装置は、メモリをさらに含む。プロセッサはメモリに結合され、メモリはコンピュータプログラムまたは命令を記憶するように構成され、プロセッサはメモリ内のコンピュータプログラムまたは命令を実行するように構成される。
【0096】
任意選択で、通信装置は通信ユニットをさらに含んでもよい。通信ユニットは、通信装置内の別のデバイスまたは別の構成要素と通信するように構成される。例えば、通信装置はドナーDUであり、通信ユニットはドナーDUとドナーCUとの間のインターフェースを含む。任意選択で、通信ユニットは、ドナーDUのトランシーバおよびアンテナをさらに含んでもよい。例えば、通信装置はドナーDU内のチップであり、通信ユニットはチップの入出力回路またはインターフェースである。
【0097】
第9の態様によれば、本出願の一実施形態は通信装置を提供し、通信装置は、ドナーCUまたはドナーCU内のチップであり得る。通信装置はプロセッサを含み、プロセッサはコンピュータプログラムまたは命令を実行するように構成され、その結果、通信装置は、第2の態様、第4の態様、および第6の態様による方法を実行することが可能になる。
【0098】
任意選択で、通信装置は、メモリをさらに含む。プロセッサはメモリに結合され、メモリはコンピュータプログラムまたは命令を記憶するように構成され、プロセッサはメモリ内のコンピュータプログラムまたは命令を実行するように構成される。
【0099】
任意選択で、通信装置は通信ユニットをさらに含んでもよい。通信ユニットは、通信装置内の別のデバイスまたは別の構成要素と通信するように構成される。例えば、通信装置はドナーCUであり、通信ユニットはドナーCUとドナーDUとの間のインターフェースである。例えば、通信装置はドナーCU内のチップであり、通信ユニットはチップの入出力回路またはインターフェースである。
【0100】
第10の態様によれば、本出願の一実施形態は、チップを提供する。チップはプロセッサとインターフェース回路とを含み、インターフェース回路はプロセッサに結合されている。プロセッサは、コンピュータプログラムまたは命令を実行して、第1の態様から第6の態様のいずれか1つに記載の方法を実行するように構成される。インターフェース回路は、チップ以外のモジュールと通信するように構成される。
【0101】
第11の態様によれば、本出願の一実施形態は、コンピュータ記憶媒体を提供する。コンピュータ記憶媒体は、第1の態様から第6の態様のいずれか1つに記載の方法を実行するために使用されるプログラムを記憶する。プログラムが無線通信装置で実行されると、無線通信装置は、第1の態様から第6の態様のいずれか1つに記載の方法を実行することが可能になる。
【0102】
第12の態様によれば、本出願の一実施形態は、コンピュータプログラム製品を提供する。プログラム製品はプログラムを含む。プログラムが実行されると、第1の態様から第6の態様のいずれか1つに記載の方法が実行される。
【0103】
第13の態様によれば、本出願の一実施形態は、第1の態様による方法におけるドナーCU(またはドナーCU内のチップ)および第2の態様による方法におけるドナーDU(またはドナーDU内のチップ)を含む通信システムを提供する。あるい、通信システムは、第8の態様による通信装置と、第9の態様による通信装置と、を含む。
【0104】
本出願の実施形態の方法によれば、各データパケットが適切なRLC channelにマッピングされることを保証するために、各データパケットのマッピング規則が柔軟に設定され得、それによってQoS要件を満たし、ユーザ体験を改善する。
【0105】
本出願の実施形態または背景技術における技術的解決策をより明確に説明するために、以下では、本出願の実施形態または背景技術を説明するための添付の図面について説明する。
【図面の簡単な説明】
【0106】
図1】本出願の一実施形態による移動通信システム100のアーキテクチャ図である。
図2】本出願の一実施形態によるIABネットワーク200のアーキテクチャ図である。
図3】本出願の一実施形態によるIABネットワーク300のアーキテクチャ図である。
図4】本出願の一実施形態による、RLCチャネル、論理チャネル、およびプロトコルエンティティの間のマッピング関係の概略図である。
図5】本出願の一実施形態による、RLCチャネル、論理チャネル、およびプロトコルエンティティの間の別のマッピング関係の概略図である。
図6】本出願の一実施形態による構成方法の概略図である。
図7】本出願の一実施形態による別の構成方法の概略図である。
図8】本出願の一実施形態による別の構成方法の概略図である。
図9】本出願の一実施形態による別の構成方法の概略図である。
図10】本出願の一実施形態による別の構成方法の概略図である。
図11】本出願の一実施形態による別の構成方法の概略図である。
図12A】本出願の一実施形態による別の構成方法の概略図である。
図12B】本出願の一実施形態によるIAB donorの構造の概略図である。
図13】本出願の一実施形態によるネットワークデバイスの構造の概略図である。
図14】本出願の一実施形態による通信装置1400の構造の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0107】
以下では、本出願の実施形態の添付図面を参照して本出願の実施形態を説明する。
【0108】
図1は、本出願の一実施形態による移動通信システム100のアーキテクチャ図である。移動通信システム100は、少なくとも1つの端末(例えば、図1の端末110および端末120)と、少なくとも1つの無線バックホールデバイス(例えば、図1の無線バックホールデバイス130)と、少なくとも1つのアクセスネットワークデバイス(例えば、図1のアクセスネットワークデバイス140)と、少なくとも1つのコアネットワークデバイス(例えば、図1のコアネットワークデバイス150)と、を含む。
【0109】
前述の通信システムでは、端末は無線方式で無線バックホールデバイスに接続され、無線バックホールデバイスは無線方式でアクセスネットワークデバイスに接続され、これは、アクセスネットワークデバイスに直接接続されてもよいし、別の無線バックホールデバイスを使用してアクセスネットワークデバイスに間接的に接続されてもよい。アクセスネットワークデバイスは、有線または無線方式でコアネットワークデバイスに接続されてもよい。例えば、図1では、端末110は無線方式で無線バックホールデバイス130に接続され、無線バックホールデバイス130はアクセスネットワークデバイス140に直接接続されるか、または別の無線バックホールデバイスを使用してアクセスネットワークデバイス140に接続され、アクセスネットワークデバイス140は有線方式でコアネットワークデバイス150に接続される。
【0110】
本出願のこの実施形態における通信システムは、第4世代(fourth generation、4G)アクセス技術、例えばロングタームエボリューション(long term evolution、LTE)アクセス技術をサポートする通信システムであってもよい。あるいは、通信システムは、第5世代(fifth generation、5G)アクセス技術、例えば、新しい無線(new radio、NR)アクセス技術をサポートする通信システムであってもよい。あるいは、通信システムは、複数の無線技術をサポートする通信システム、例えば、LTE技術およびNR技術をサポートする通信システムであってもよい。また、通信システムは、未来志向の通信技術にも適用可能である。
【0111】
本出願のこの実施形態における端末(terminal)は、ユーザに音声またはデータ接続性を提供するデバイスであってもよく、端末は、ユーザ機器(user equipment、UE)、移動局(mobile station)、加入者ユニット(subscriber unit)、局(station)、端末機器(terminal equipment、TE)などと呼ばれてもよい。端末は、セルラ電話(cellular phone)、携帯情報端末(personal digital assistant、PDA)、無線モデム(modem)、ハンドヘルド(handheld)デバイス、ラップトップコンピュータ(laptop computer)、コードレス電話(cordless phone)、無線ローカルループ(wireless local loop、WLL)局、パッド(pad)などであってもよい。無線通信技術の発展に伴い、無線通信ネットワークにアクセスし、無線ネットワーク側と通信し、または無線ネットワークを使用して別の対象と通信することができる任意のデバイスは、本出願の実施形態における端末、例えば、高度道路交通における端末および車両、スマート家庭における家庭用デバイス、スマートグリッドにおける電力計読み取り機器または電圧監視機器、環境監視機器、高度セキュリティネットワークにおけるビデオ監視機器、またはキャッシュレジスタであってもよい。端末は、静的に固定されても取り外し可能であってもよい。
【0112】
本出願の実施形態におけるアクセスネットワークデバイスは、通信システムにアクセスする際に端末をサポートするように構成されたアクセスネットワーク側のデバイスであってもよい。アクセスネットワークデバイスは、基地局(base station、BS)、例えば、4Gアクセス技術を備えた通信システムの進化型NodeB(evolved nodeB、eNB)、5Gアクセス技術を備えた通信システムの次世代NodeB(next generation nodeB、gNB)、送受信ポイント(transmission reception point、TRP)、中継ノード(relay node)、またはアクセスポイント(access point、AP)と呼ばれてもよい。あるいは、アクセスネットワークデバイスは、ドナーノード、IABドナー(IAB donor)、ドナーgNB(DgNB、donor gNB)などと呼ばれてもよい。
【0113】
1つの可能な方法では、将来のアクセスネットワークはクラウド無線アクセスネットワーク(cloud radio access network、C-RAN)アーキテクチャを使用して実現され得るので、1つの可能な方法では、従来のアクセスネットワークデバイスのプロトコルスタックアーキテクチャおよび機能は2つの部分に分割される。一方の部分は集中ユニット(centralized unit、CU)と呼ばれ、他方の部分は分散ユニット(distributed unit、DU)と呼ばれる。1つのCUが1つのDUに接続されてもよいし、複数のDUが1つのCUを共有してもよい。これにより、コストを削減し、ネットワーク拡張を容易にすることができる。CUおよびDUは、プロトコルスタックに基づいて分割され得る。可能な方法では、無線リソース制御(radio resource control,RRC)層、サービス・データ・アダプテーション・プロトコル(service data adaptation protocol,SDAP)層、およびパケット・データ・コンバージェンス・プロトコル(packet data convergence protocol,PDCP)層がCUに展開され、残りの無線リンク制御(radio link control,RLC)層、メディアアクセス制御(media access control,MAC)層、および物理層がDUに展開される。
【0114】
本出願のこの実施形態におけるコアネットワークデバイスは、1つまたは複数のアクセスネットワークデバイスを制御することができ、システム内のリソースを均一に管理することができ、または端末用のリソースを構成することができる。例えば、コアネットワークデバイスは、4Gアクセス技術を有する通信システムにおけるモビリティ管理エンティティ(mobile management entity、MME)もしくはサービングゲートウェイ(serving gateway、SGW)、または5Gアクセス技術を有する通信システムにおけるアクセスおよびモビリティ管理機能(Access and Mobility Management Function、AMF)ネットワーク要素もしくはユーザプレーン機能(User Plane Function、UPF)ネットワーク要素であってもよい。
【0115】
本出願の実施形態における無線バックホールノードは、無線バックホールサービスを提供するノードであってもよく、無線バックホールサービスは、無線バックホールリンクを介して提供されるデータおよび/またはシグナリングバックホールサービスである。一態様では、無線バックホールノードは、アクセスリンク(access link、AL)を介して端末に無線アクセスサービスを提供することができる。別の態様では、無線バックホールノードは、ワンホップまたはマルチホップバックホールリンク(backhaul link、BL)を介してアクセスネットワークデバイスに接続されてもよい。したがって、無線バックホールノードは、端末とアクセスネットワークデバイスとの間でデータおよび/またはシグナリング転送を実現することができ、それによって通信システムのカバレッジエリアを拡張する。
【0116】
無線バックホールデバイスは、異なる通信システムにおいて異なる名称を有してもよい。例えば、ロングタームエボリューション(Long Term Evolution、LTE)システムまたはLTE-Aシステムでは、無線バックホールデバイスは、リレーノード(relay node、RN)と呼ばれてもよい。第5世代(the 5th generation、5G)移動通信技術システムでは、無線バックホールデバイスは、統合アクセスバックホールノード(integrated access and backhaul node、IAB node)と呼ばれてもよい。当然ながら、他の通信システムでは、無線バックホールデバイスは異なる名前を有してもよく、これは本明細書では限定されない。
【0117】
図2は、本出願の一実施形態によるIABネットワーク200のアーキテクチャ図である。以下では、図2を参照して、図1の端末、無線バックホールデバイス、およびアクセスネットワークデバイスについてさらに説明する。
【0118】
図2において、端末1または端末2は、図1の端末110に対応し得る。IABノード1、IABノード2、IABノード3、およびIABノード4は、図1に示す無線バックホールデバイス130に対応する。ドナーノードは、図1のアクセスネットワークデバイス140に対応することができる。ドナーノードは、図1のコアネットワークデバイス150に有線で接続されてもよい。ドナーノードは、略してIABドナー(IAB donor)またはDgNB(すなわち、donor gNodeB)と呼ばれてもよい。
【0119】
図2に示すように、IABネットワーク200では、端末は無線方式で1つまたは複数のIABノードに接続されてもよく、1つまたは複数のIABノードは無線方式で互いに接続されてもよく、1つまたは複数のIABノードは無線方式でドナーノードに接続されてもよい。端末とIABノードとの間のリンクはアクセスリンクと呼ばれてもよく、IABノード間のリンク、およびIABノードとドナーノードとの間のリンクはバックホールリンクと呼ばれてもよい。
【0120】
サービス伝送の信頼性を保証するために、IABネットワークは、マルチホップIABノードネットワーキングおよびマルチコネクティビティIABノードネットワーキングをサポートする。したがって、端末とドナーノードとの間に複数の伝送パスが存在する可能性がある。1つのパスでは、IABノード間、およびIABノードとIABノードにサービスを提供するドナーノードとの間に、決定された階層関係がある。各IABノードは、親ノードとして、IABノードにバックホールサービスを提供するノードを考慮する。これに対応して、IABノードは、IABノードの親ノードの子ノードと考えられ得る。
【0121】
例えば、図2を参照されたい。IABノード1の親ノードはドナーノードであり、IABノード1はIABノード2およびIABノード3の親ノードであり、IABノード2およびIABノード3の両方はIABノード4の親ノードである。端末のアップリンクデータパケットは、1つまたは複数のIABノードを介してドナーノードに伝送され得、次いで、ドナーノードによってモバイルゲートウェイデバイス(例えば、5Gネットワークのユーザプレーン機能(user plane function、略してUPF)ネットワーク要素)に送信される。ドナーノードがモバイルゲートウェイデバイスからダウンリンクデータパケットを受信した後、ドナーノードは、1つまたは複数のIABノードを介してダウンリンクデータパケットを端末に送信する。端末1とドナーノードとの間のデータパケット伝送には、端末1→IABノード4→IABノード3→IABノード1→ドナーノード、および端末1→IABノード4→IABノード2→IABノード1→ドナーノードの2つの使用可能なパスがある。端末2とドナーノードとの間のデータパケット伝送には、端末2→IABノード4→IABノード3→IABノード1→ドナーノード、端末2→IABノード4→IABノード2→IABノード1→ドナーノード、および端末2→IABノード2→IABノード1→ドナーノードの3つの利用可能なパスがある。
【0122】
IABネットワークでは、端末とドナーノードとの間の1つの伝送パスは、1つまたは複数のIABノードを含み得ることが理解され得る。各IABノードは、親ノードへの無線バックホールリンクを維持する必要があり、さらに子ノードへの無線リンクを維持する必要がある。1つのIABノードが端末によってアクセスされるノードである場合、IABノードと子ノード(すなわち、端末)との間に無線アクセスリンクが存在する。1つのIABノードが別のIABノードにバックホールサービスを提供するノードである場合、IABノードと子ノード(すなわち、別のIABノード)との間に無線バックホールリンクが存在する。例えば、図2を参照されたい。パス「端末1→IABノード4→IABノード3→IABノード1→ドナーノード」では、端末1は無線アクセスリンクを介してIABノード4にアクセスし、IABノード4は無線バックホールリンクを介してIABノード3にアクセスし、IABノード3は無線バックホールリンクを介してIABノード1にアクセスし、IABノード1は無線バックホールリンクを介してドナーノードにアクセスする。
【0123】
前述のIABネットワークは単なる例である。マルチホップとマルチ接続が組み合わされたIABネットワークでは、IABネットワークにはより多くの他の可能性がある。例えば、ドナーノードと、別のドナーノードに接続されたIABノードとは、二重接続を形成して端末にサービスを提供する。可能な例は、本明細書では1つずつ列挙されない。
【0124】
図3は、本出願の一実施形態によるIABネットワーク300のアーキテクチャ図である。以下、図3を参照して、図2のIABノードおよびドナーノードについてさらに説明する。
【0125】
IABネットワークにおいて、ドナーノードは、集中ユニット(centralized unit、略してCU)(ドナーCUと呼ばれてもよい、Donor-CU)と分散ユニット(distributed unit、略してDU)(ドナーDUと呼ばれてもよい、Donor-DU)とが分離された形態であってもよい。
【0126】
Donor-CUは、ユーザプレーン(User plane、略してUP)(本明細書では略してCU-UPと呼ばれる)と制御プレーン(Control plane、略してCP)(本明細書では略してCU-CPと呼ばれる)とが分離された形態であってもよく、すなわち、Donor-CUはCU-CPおよびCU-UPを含む。
【0127】
IABネットワークでは、IABノードが親ノードとして機能するとき、IABノードは、アクセスネットワークデバイスと同様の役割として機能し、ドナー基地局によって管理される利用可能なエアインターフェースリソース上で、アップリンクデータ伝送に使用されるアップリンクリソースをスケジュールすることによってIABノードの子ノードに割り当てることができる。IABノードが子ノードとして機能するとき、IABノードにサービスする親ノードの場合、IABノードは、端末デバイスとして機能し、端末デバイスのような無線ネットワークにアクセスし、端末デバイスの機能を実行することができる。IABノードは、IABノードのために親ノードによってスケジュールされ、アップリンクデータ伝送に使用されるアップリンクリソースを取得するために、セル選択およびランダムアクセスなどの動作を実行することによって親ノードへの接続を確立する。限定ではなく例として、本出願のこの実施形態では、端末デバイスの機能を実行するIABノードの一部は、IABノードのモバイル端末(mobile terminal、MT)側またはIABノードのMT機能ユニットと呼ばれる。基地局と同様のアクセスネットワークデバイスとして機能するIABノードの一部は、IABノードのDU側またはIABノードのDU機能ユニットと呼ばれる。MT機能ユニットおよびDU機能ユニットは、単に論理的な分割であってもよく、IABノードに統合される。あるいは、MT機能ユニットとDU機能ユニットとは異なる物理デバイスであってもよい。
【0128】
図3に示すように、ドナーノードは、Donor-CUおよびDonor-DUを含む。IABノード1は、IABノード1のMT側とIABノード1のDU側とを含む。IABノード2は、IABノード2のMT側とIABノード2のDU側とを含む。
【0129】
図3に示されるように、ダウンリンク方向では、ドナーCUは、データパケットをドナーDUに送信し得る、または、運用、管理、および保守(operations,administration and maintenance、OAM)サーバは、データパケットをドナーDUに送信し得る(図3には示されていない)。ドナーDUは、BLリンクを介してIABノード1にデータパケットを送信し、次いで、IABノード1は、BLリンクを介してIABノード2にデータパケットを送信する。最後に、IABノード2は、ALリンクを介して端末にデータパケットを送信する。
【0130】
アップリンク方向では、端末は、ALリンクを介してデータパケットをIABノード2に送信することができ、IABノード2は、BLリンクを介してデータパケットをIABノード1に送信し、IABノード1は、BLリンクを介してデータパケットをドナーDUに送信する。最後に、ドナーDUはデータパケットをドナーCUに送信するか、またはドナーDUはデータパケットをOAMサーバに送信する(図3には示されていない)。
【0131】
図4および図5を参照されたい。図4および図5は、RLCチャネル、論理チャネル(logical channel、LCH)、およびプロトコルエンティティの間のマッピング関係の概略図である。図4または図5に示すように、RLCチャネル(channel)は、RLCエンティティとRLCエンティティの上位層プロトコルエンティティとの間のチャネルである。例えば、RLCエンティティの上位層がPDCPエンティティである場合、バックホールリンク上のRLCチャネルは、RLCエンティティとPDCPエンティティとの間のチャネルである。別の例として、RLCエンティティの上位層が、バックホールアダプテーションプロトコル(Backhaul Adaptation Protocol、BAP)層エンティティとも呼ばれるアダプテーションである場合、バックホールリンク上のRLCチャネルは、RLCエンティティとBAPエンティティとの間のチャネルである。したがって、RLCチャネルの定義は、RLCエンティティの上位層プロトコルエンティティに特に依存する。
【0132】
論理チャネルは、RLCエンティティとRLCエンティティの下位層プロトコルエンティティとの間のチャネルである。例えば、RLCエンティティの下位層はMAC層であり、論理チャネルはRLCエンティティとMACエンティティとの間のチャネルである。
【0133】
IABノードのRLCチャネルは、RLCエンティティおよびRLCベアラと1対1の対応関係にある。
【0134】
BAPエンティティとRLCエンティティとの間の関係は、図4に示すように、1つのBAPエンティティが複数のRLCエンティティに対応することであってもよく、図5に示すように、1つのBAPエンティティが1つのRLCエンティティに対応することであってもよい。これは、本出願において限定されない。
【0135】
加えて、BAP層は、データパケットに、無線バックホールノード(IABノード)によって特定され得るルーティング情報(routing information)を付加する機能、無線バックホールノードによって特定され得るルーティング情報に基づいてルート選択を実行する機能、データパケットに、サービス品質(quality of service、QoS)要件に関連し、無線バックホールノードによって特定され得る識別情報を付加する機能、データパケットに対して、無線バックホールノードを含む複数のリンクでQoSマッピングを実行する機能、データパケットにデータパケットタイプ指示情報を付加する機能、およびフロー制御機能を有するノードにフロー制御フィードバック情報を送信する機能のうちの1つまたは複数を有する。なお、これらの機能を有するプロトコル層の名称は、必ずしもBAP層である必要はなく、他の名称であってもよい。当業者は、これらの機能を有する任意のプロトコル層が本出願のこの実施形態におけるBAP層として理解され得ることを理解し得る。BHリンク上のRLCチャネルは、2つのノード間のBHリンク上のサービス識別チャネルとして理解され得、サービス識別チャネルは、データパケット伝送のための特定のサービス品質QoSを保証し得る。BHリンク上のRLCチャネルは、物理チャネルの概念ではなく論理概念として理解され得る。
【0136】
具体的には、BHリンク上のRLCチャネルは、BHリンク上の2つのIABノードのピアRLCチャネルとして理解され得る。例えば、図3では、ドナーDUは、RLCチャネル1およびRLCチャネル2を有する。IABノード1は、RLCチャネル1およびRLCチャネル2を有する。ドナーDUのRLCチャネル1のRLCエンティティおよびIABノード1のRLCチャネル1のRLCエンティティはピア(peer)RLCエンティティである。ドナーDUのRLCチャネル2のRLCエンティティおよびIABノード1のRLCチャネル2のRLCエンティティはピア(peer)RLCエンティティである。ドナーDUのRLCチャネル1およびIABノード1のRLCチャネル1はピアであり、ドナーDUのRLCチャネル2およびIABノード1のRLCチャネル2はピアであることがさらに理解され得る。ドナーノードDUとIABノード1との間のBHリンク上のRLCチャネル1は、ドナーDUのRLCチャネル1およびIABノード1のRLCチャネル1であり得る。ドナーノードDUとIABノード1との間のBHリンク上のRLCチャネル2は、ドナーDUのRLCチャネル2およびIABノード1のRLCチャネル2であり得る。
【0137】
RLCチャネル、RLCベアラ、および論理チャネルは1対1の対応関係にあるので、本出願のこの実施形態では、3つの用語は互いに置き換えられ得る。例えば、本出願のこの実施形態では、RLCチャネルは、RLCベアラまたは論理チャネルと置き換えられてもよい。同様に、BHリンク上のRLCベアラは、BHベアラまたはBHリンクベアラと呼ばれることもある。したがって、BHリンク上のRLCチャネルは、BHリンク上のRLCベアラ、BHリンク上の論理チャネル、BHベアラ、またはBHリンクベアラで置き換えられ得る。
【0138】
本出願の実施形態をより明確にするために、以下では、本出願の実施形態に関連するいくつかの内容および概念をまとめて説明する。
【0139】
(1)アクセスIABノードおよび中間IABノード
本出願の実施形態では、アクセスIABノードは、端末によってアクセスされるIABノードであり、中間IABノードは、別のIABノード(例えば、アクセスIABノードまたは別の中間IABノード)に無線バックホールサービスを提供するIABノードである。
【0140】
例えば、図2を参照されたい。パス「端末1→IABノード4→IABノード3→IABノード1→ドナーノード」において、IABノード4はアクセスIABノードであり、IABノード3およびIABノード1は中間IABノードである。IABノード3はIABノード4にバックホールサービスを提供し、IABノード1はIABノード3にバックホールサービスを提供する。
【0141】
IABノードは、IABノードにアクセスする端末のためのアクセスIABノードであることに留意されたい。別のIABノードにアクセスする端末の場合、IABノードは中間IABノードである。したがって、IABノードがアクセスIABノードであるか中間IABノードであるかは固定されておらず、特定の適用シナリオに基づいて決定される必要がある。
【0142】
(2)リンク、アクセスリンク、およびバックホールリンク
リンクは、パス上の2つの隣接ノード間のパスである。
【0143】
アクセスリンクは、端末によってアクセスされるリンクであるか、または端末とアクセスネットワークデバイスとの間、端末とIABノードとの間、端末とドナーノードとの間、または端末とドナーDUとの間のリンクであってもよい。あるいは、アクセスリンクは、IABノードがIABノードの親ノードと通信するための共通の端末デバイスとして機能するときに使用される無線リンクを含む。共通端末デバイスとして機能するとき、IABノードは、子ノードにバックホールサービスを提供しない。アクセスリンクは、アップリンクアクセスリンクおよびダウンリンクアクセスリンクを含む。本出願では、端末のアクセスリンクは無線リンクである。したがって、アクセスリンクは、無線アクセスリンクと呼ばれることもある。
【0144】
バックホールリンクは、IABノードが無線バックホールノードとして機能するときのIABノードと親ノードとの間のリンクである。無線バックホールノードとして機能するとき、IABノードは、子ノードに無線バックホールサービスを提供する。バックホールリンクは、アップリンクバックホールリンクおよびダウンリンクバックホールリンクを含む。本出願では、IABノードと親ノードとの間のバックホールリンクは無線リンクである。したがって、バックホールリンクは、無線バックホールリンクと呼ばれることもある。
【0145】
(3)ノードの前ホップノード、ノードの次のホップのノード、ノードの入口リンク(ingress link)、およびノードの出口リンク(egress link)
ノードの前ホップノードは、ノードを含むパス上にあり、ノードの前にデータパケットを受信する最後のノードである。
【0146】
ノードの次のホップのノードは、ノードを含むパス上にあり、ノードの後にデータパケットを受信する第1のノードである。
【0147】
ノードの入口リンクは、ノードとノードの前ホップノードとの間のリンクであり、ノードの前ホップリンクと呼ばれることもある。
【0148】
ノードの出口リンクは、ノードとノードの次のホップのノードとの間のリンクであり、ノードの次のホップのリンクと呼ばれることもある。
【0149】
(4)親ノードおよび子ノード:各IABノードは、IABノードに無線アクセスサービスおよび/または無線バックホールサービスを提供するノードを親ノード(parent node)と見なす。これに対応して、IABノードは、IABノードの親ノードの子ノード(child node)と見なされ得る。あるいは、子ノードは下位レベルノードと呼ばれることもあり、親ノードは上位レベルノードと呼ばれることもある。
【0150】
(5)データパケット
データパケットは、無線ベアラ(RB、radio bearer)におけるデータパケットであってもよい。RBは、データ無線ベアラ(data radio bearer、DRB)であってもよい。データパケットはユーザプレーンデータパケットであるか、またはシグナリング無線ベアラ(signaling radio bearer、SRB)であり得ることが理解され得る。データパケットは制御プレーンデータパケットであることが理解され得る。あるいは、データパケットは、運用、管理、および保守(operation,administration and maintenance、OAM)データパケットであってもよい。データパケットは管理プレーンデータパケットであることが理解され得る。
【0151】
(6)伝送(transmissionまたはtransmit)は、送信(send)および/または受信(receive)として理解され得る。例えば、データパケットは、ドナーDUと次のホップのIABノードとの間のRLCチャネルを介して伝送される。ドナーDUの場合、データパケットはRLCチャネルを介して次のホップのIABノードに送信される。次のホップのIABノードの場合、データパケットはRLCチャネルを介してドナーDUから受信される。
【0152】
(7)値範囲:本出願の実施形態では、値範囲は、1つまたは複数の値の範囲であってもよく、値範囲は、複数の連続値または離散値を含んでもよい。値範囲は、値スパンと呼ばれてもよい。値範囲の左範囲および右範囲が等しい場合、値範囲は1つの値のみを含み、値範囲の左範囲と右範囲とが等しくない場合、値範囲は、値範囲に入るすべての値を含む。あるいは、値範囲は、値リストと呼ばれてもよく、値リストは、1つの値または複数の連続値もしくは離散値を含んでもよい。
【0153】
(8)本出願の実施形態では、「複数の」は2つ以上を意味する。これを考慮して、本出願の実施形態では、「複数の」は「少なくとも2つ」としても理解され得る。「少なくとも1つ」は、1つまたは複数として理解され、例えば、1つ、2つ、またはそれ以上として理解され得る。例えば、「少なくとも1つを含む」は「1つ、2つ、またはそれ以上を含む」を意味し、それに限定されるものではない。例えば、「A、B、およびCのうちの少なくとも1つを含む」は、「A、B、またはCを含む」、「AおよびBを含む」、「AおよびCを含む」、「BおよびCを含む」、または「A、B、およびCを含む」を意味し得る。「および/または」という用語は、関連付けられた対象間の、関連付けの関係を記述し、3つの関係が存在し得ることを表す。例えば、Aおよび/またはBは、Aのみが存在する、AとBの両方が存在する、Bのみが存在する、の3つの場合を表すことができる。さらに、文字「/」は、特に明記しない限り、一般に、関連する対象間の「または」関係を表す。「システム」および「ネットワーク」という用語は、本出願の実施形態において交換可能に使用されてもよい。特に明記しない限り、本出願の実施形態で言及される「第1」および「第2」などの序数の用語は、複数の対象を区別するために使用されるが、複数の対象間の順序、時系列、優先度、または重要度を限定するために使用されない。
【0154】
図1図3の通信シナリオまたは通信ネットワークでは、異なるデータパケットのQoS要件を満たすために、無線バックホールリンク上の間で異なるRLC channelが確立され得、異なるデータパケットは、伝送のための異なるRLC channelにマッピングされ得る。例えば、データパケットをRLC channelにマッピングする2つの方法がある。1つの方法は1対1マッピングであり、すなわち、RB内のデータパケットはRLC channelに一意にマッピングされ、RLC channelはRB内のデータパケットのみを伝送するために使用される。比較的高いQoS要件(QoS要件は、遅延、帯域幅、信頼性などを含み得る)を有するRBなどのいくつかのUEの無線ベアラの場合、データパケット伝送性能を保証するために、1対1マッピング方式が考慮され得る。他の方法は多対1マッピングであり、すなわち、複数のRB(同じUEに属していてもよいし、異なるUEに属していてもよい)内のデータパケットが1つのRLC channelにマッピングされ、RLC channelは複数のRB内のデータパケットを伝送するために使用される。他のUEの無線ベアラ、例えば、低いQoS要件を有するRBの場合、多対1マッピング方式が考慮され得る。このようにして、複数のRBのデータパケットは1つのRLC channelを共有するので、IABネットワークは大量のRLC channelをサポートするように拡張することなく複数のユーザにサービスを提供することができる。
【0155】
しかしながら、IABネットワークでは大量のデータパケットを伝送する必要があり、ドナーDUとドナーDUの子ノード(すなわち、ドナーDUがダウンリンク伝送を行う次のホップのノードであり、例えば、図3に示すように、ドナーDUの子ノードはIABノード1である)との間に複数のRLC channelがある。ダウンリンクデータパケットを受信すると、ドナーDUは、データパケットがマッピングされるべき伝送のためのRLC channelを決定することに失敗する可能性がある。その結果、データパケットは伝送のための適切なRLC channelにマッピングされず、データパケットのQoS要件が保証され得ず、ユーザ体験が大幅に低下する。
【0156】
ドナーDUがデータパケットを伝送のための適切なRLC channelに確実にマッピングできるようにするために、本出願の実施形態は方法を提供する。ドナーCUはIABネットワーク全体のダウンリンク伝送状況を取得することができるので、ドナーCUはデータパケットのマッピング規則を事前に構成し、次いでマッピング規則をドナーDUに送信することができる。ドナーDUは、マッピング規則に基づいて、続いて受信されるデータパケットを伝送のための対応するRLCチャネルにマッピングする。本方法は、1対1マッピング方式および多対1マッピング方式の両方に適用可能である。マッピング規則について、本出願の実施形態は以下の解決策を提供する。
【0157】
解決策1:データパケットがマッピングされるRLC channelは、データパケット内の1つまたは複数のフィールドの1つまたは複数の値に基づいて決定され得る。例えば、ドナーCUは、1つまたは複数のフィールドの1つまたは複数の値が特定の条件を満たすとき、データパケットを特定のRLCチャネルにマッピングするようにドナーDUに示し得る。データパケットは、データパケット内の既存のフィールドを使用して適切なRLC channelにマッピングされ得る。データパケットのQoS要件が満たされるとき、ドナーCUとドナーDUとの間の追加の情報交換は必要とされず、それによって通信リソースが節約される。
【0158】
解決策2:異なるサービスタイプの大量のデータパケットがIABネットワークで伝送される必要があるとき、データパケットのマッピング規則は比較的複雑である可能性があり、大量のデータパケットのマッピング規則を構成する要件は、1つまたは複数のフィールドの1つまたは複数の値のみに基づいて柔軟に満たされない可能性がある。この場合、異なるデータパケットは、マッピングされるRLC channelを決定するために異なるフィールドを使用すると見なされ得る。例えば、データパケット1がマッピングされるRLC channelは、データパケット1内のフィールド1およびフィールド2に基づいて決定され得る。データパケット2がマッピングされるRLC channelは、データパケット2内のフィールド3およびフィールド4に基づいて決定され得、フィールド1、フィールド2、フィールド3、およびフィールド4は互いに異なる。
【0159】
しかしながら、この場合、1つのデータパケットを受信した後で、ドナーDUは、RLC channelマッピングを実行するために使用されるべきデータパケット内のフィールドを決定することに失敗する可能性がある。したがって、解決策2では、2つのマッピングプロセスが設定され得る。第1のマッピングプロセスでは、データパケット内の1つまたは複数のフィールド(これらのフィールドは、説明を容易にするために以下では参照フィールドと呼ばれる)の1つまたは複数の値に基づいて、1つまたは複数のマッピングフィールドが最初に決定される。第2のマッピングプロセスでは、RLC channelは、1つまたは複数のマッピングフィールドの1つまたは複数の値に基づいて決定される。
【0160】
このようにして、データパケットのマッピング規則は、データパケットが適切なRLC channelにマッピングされ、QoS要件が満たされることを保証するために、柔軟に設定され得る。加えて、2つのマッピングプロセスでは、データパケット内の既存のフィールドが使用される。したがって、ドナーCUとドナーDUとの間の追加の情報交換は引き起こされず、それによって、通信リソースが節約される。
【0161】
以下、具体的な添付図面を参照して、解決策1および解決策2を説明する。
【0162】
解決策1
図6は、本出願の一実施形態による構成方法の概略図である。図6に示すように、図6の方法は以下のステップを含む。
【0163】
S601:ドナーCUは、第1の構成情報を取得し、第1の構成情報は、データパケット内の1つまたは複数の第1のフィールドの1つまたは複数のそれぞれの値が1つまたは複数の第1のフィールドの1つまたは複数のそれぞれの第1の値範囲を満たすとき、データパケットは、ドナーDUとドナーDUの子ノードとの間の第1のRLCチャネルを介して伝送されることを示す。任意選択で、データパケットはダウンリンクデータパケットであり、ドナーDUによって受信され得るが、ドナーDUによって受信された特定のデータパケットではない任意のデータパケットであり得る。第1の構成情報は、データパケットの識別子を搬送しない場合がある。言い換えれば、データパケットを受信した後で、ドナーDUは、第1の構成情報に基づいて、データパケットを伝送するためのRLCチャネルを決定し得る。
【0164】
S602:ドナーCUは、第1の構成情報をドナーDUに送信する。
【0165】
任意選択で、第1の構成情報は、ドナーCUによってドナーDUに送信されるF1アプリケーションプロトコル(F1 application protocol、F1AP)メッセージで搬送されてもよい。
【0166】
任意選択で、第1の構成情報を受信した後で、ドナーDUは第1の構成情報を記憶してもよい。
【0167】
S603:ドナーDUは、第1のデータパケットを受信する。
【0168】
S604:ドナーDUは、第1のデータパケット内の1つまたは複数の第1のフィールドの1つまたは複数のそれぞれの値が、1つまたは複数の第1のフィールドの1つまたは複数のそれぞれの第1の値範囲を満たすかどうか判定する。
【0169】
S605:第1のデータパケット内の1つまたは複数の第1のフィールドの1つまたは複数のそれぞれの値が1つまたは複数の第1のフィールドの1つまたは複数のそれぞれの第1の値範囲を満たすとき、ドナーDUは、第1のRLCチャネルを介してドナーDUの子ノードに第1のデータパケットを送信する。
【0170】
例えば、図3を参照されたい。ドナーDUの子ノードはIABノード1である。
【0171】
S603~S605は任意である。
【0172】
図6の方法によれば、各第1のフィールドは、値および第1の値範囲を有する。各第1のフィールドの値が第1のフィールドの第1の値範囲を満たすとき、データパケットは第1のRLCチャネルを介して伝送される。
【0173】
任意選択で、各第1のフィールドの第1の値範囲は、1つの値を含んでもよいし、複数の連続値または離散値を含んでもよい。
【0174】
例えば、第1の構成情報において、複数の第1のフィールドはフィールド1およびフィールド2を含み、フィールド1の値範囲はA1~A2であり、フィールド2の値範囲はB1~B2である。ドナーDUによって受信された第1のデータパケットでは、フィールド1の値はaであり、フィールド2の値はbである。値aがA1~A2の値範囲内にあり、値bがB1~B2の値範囲内にあるとき、ドナーDUは第1のRLCチャネルを介して第1のデータパケットを伝送する。
【0175】
任意選択で、第1の構成情報は、1つまたは複数の第1のフィールドの1つまたは複数のそれぞれの第1の値範囲と第1のRLCチャネルの識別子との間のマッピング関係を含み得る。例えば、第1の構成情報は、フィールド1のA1~A2の値範囲と第1のRLCチャネルの識別子との間のマッピング関係、およびフィールド2のB1~B2の値範囲と第1のRLCチャネルの識別子との間のマッピング関係を含む。
【0176】
任意選択で、第1の構成情報は1つまたは複数の第1のフィールドをさらに含んでもよい。言い換えれば、第1の構成情報は、1つまたは複数の第1のフィールドと、各第1のフィールドの第1の値範囲と、第1のRLCチャネルの識別子とを含む。任意選択で、この場合、第1の構成情報は1つまたは複数のフィールドを含むことができ、1つまたは複数の第1のフィールドは、1つまたは複数のフィールド内に第1の値範囲を有するフィールドである。1つまたは複数のフィールド内の1つまたは複数の第1のフィールド以外のフィールドは、第1の値範囲を有さないか、または第1の値範囲はヌルである。
【0177】
任意選択で、第1の構成情報は1つまたは複数の第1のフィールドを含まなくてもよく、ドナーDUおよびドナーCUは1つまたは複数の第1のフィールドを事前構成してもよい。
【0178】
本出願の実施形態における事前構成は、ドナーDUおよび/またはドナーCUに静的に書き込むこととして理解され得る。例えば、1つまたは複数の第1のフィールドは、ドナーDUおよび/またはドナーCUが送達されるときにドナーDUおよび/またはドナーCUに書き込まれる。あるいは、事前構成は、ドナーCUが、第1の構成情報以外の構成情報を使用して、1つまたは複数の第1のフィールドをドナーDUに示し得ることとして理解され得る。事前構成の概念は、以下では再び詳細に説明されない。
【0179】
前述の第1の実装形態では、第1の構成情報は、データパケット内の1つまたは複数の第2のフィールドの1つまたは複数のそれぞれの値が1つまたは複数の第2のフィールドの1つまたは複数のそれぞれの第2の値範囲を満たすとき、データパケットが、ドナーDUとドナーDUの子ノードとの間にある第2のRLCチャネルを介して伝送されることをさらに示すことができる。
【0180】
同様に、各第2のフィールドは、値および第2の値範囲を有し、各第2のフィールドの値は、第2のフィールドの第2の値範囲を満たす必要がある。
【0181】
例えば、第1の構成情報において、複数の第2のフィールドはフィールド1およびフィールド3を含み、フィールド1の値範囲はA3~A4であり、フィールド3の値範囲はC1~C2である。ドナーDUによって受信された第1のデータパケットでは、フィールド1の値はaであり、フィールド3の値はcである。値aがA3~A4の値範囲内にあり、値cがC1~C2の値範囲内にあるとき、ドナーDUは第2のRLCチャネルを介して第1のデータパケットを伝送する。
【0182】
任意選択で、第1の構成情報は、1つまたは複数の第2のフィールドの1つまたは複数のそれぞれの第2の値範囲と第2のRLCチャネルとの間のマッピング関係を含み得る。例えば、第1の構成情報は、フィールド1のA3~A4の値範囲と第2のRLCチャネルの識別子との間のマッピング関係、およびフィールド3のC1~C2の値範囲と第2のRLCチャネルの識別子との間のマッピング関係を含む。
【0183】
任意選択で、第1の構成情報は、1つまたは複数の第2のフィールドを含んでもよく、1つまたは複数の第2のフィールドを含まなくてもよく、ドナーDUおよびドナーCUは、1つまたは複数の第2のフィールドを事前構成してもよい。詳細については、1つまたは複数の第1のフィールドの内容を参照されたい。詳細は本明細書では繰り返し説明されない。
【0184】
表1は、本出願のこの実施形態における第1の構成情報の概略表である。表1は単なる例であり、第1の構成情報は別の方法で搬送されてもよいことに留意されたい。これは、本出願のこの実施形態において限定されない。加えて、本出願の実施形態におけるすべての表は単なる例であり、構成情報は別の方法で搬送されてもよい。以下では詳細について説明されない。
【0185】
データパケット内に合計N個のフィールドがあると仮定する。表1の1行目に示すように、フィールド1、フィールド2、フィールド3、...、およびフィールドNがあり、Nは1以上の整数である。1つまたは複数の第1のフィールドは、N個のフィールドの一部または全部、例えば表1のフィールド1およびフィールド2であってもよく、第1の構成情報は、データパケット内のフィールド1の値がフィールド1の第1の参照値範囲(例えば、A1~A2)を満たし、データパケット内のフィールド2の値がフィールド2の第1の参照値範囲(例えば、B1~B2)を満たすとき、データパケットが第1のRLCチャネルを介して伝送されることを示す。第1の構成情報は、フィールド1、フィールド2、...、およびフィールドN、フィールド1の第1の参照値範囲、フィールド2の第1の参照値範囲、および第1のRLCチャネルの識別子を含み得る。フィールド3、...、およびフィールドNの参照値範囲はヌル(NULL)である。本出願のこの実施形態では、参照値範囲がNULLであることは、参照値範囲がN/Aである、適用できない(not applicable)などとして理解され得る。
【0186】
1つまたは複数の第2のフィールドは、N個のフィールドの一部または全部、例えば表1のフィールド1およびフィールド3であってもよく、第1の構成情報は、データパケット内のフィールド1の値がフィールド1の第2の参照値範囲(例えば、A3~A4)を満たし、データパケット内のフィールド3の値がフィールド3の第2の参照値範囲(例えば、C1~C2)を満たすとき、データパケットが第2のRLCチャネルを介して伝送されることを示す。第1の構成情報は、フィールド1、フィールド2、...、およびフィールドN、フィールド1の第2の参照値範囲、フィールド3の第2の参照値範囲、および第2のRLCチャネルの識別子を含み得る。フィールド2、フィールド4、...、およびフィールドNの参照値範囲はヌル(NULL)である。
【0187】
類推によれば、1つまたは複数の第Kのフィールドは、N個のフィールドのうちのいくつかまたはすべてであり得る。データパケット内の1つまたは複数の第Kのフィールドの1つまたは複数のそれぞれの値が、対応して、1つまたは複数の第Kのフィールドの1つまたは複数のそれぞれの値範囲を満たすとき、データパケットは第KのRLCチャネルを介して伝送され、Kは1以上の整数である。第1の構成情報は、フィールド1、フィールド2、...、およびフィールドN、1つまたは複数の第Kのフィールドの1つまたは複数のそれぞれの値範囲、および第KのRLCチャネルの識別子を含み得る。1つまたは複数の第Kのフィールド以外のフィールドの参照値範囲はヌル(NULL)である。
【0188】
【表1】
【0189】
任意選択で、1つのデータパケットは、1つまたは複数の第1のフィールドの1つまたは複数のそれぞれの第1の値範囲、または1つまたは複数の第2のフィールドの1つまたは複数のそれぞれの第2の値範囲のみを満たすことができる。すなわち、データパケットは、1つまたは複数の第1のフィールドの1つまたは複数の第1の値範囲と、1つまたは複数の第2のフィールドの1つまたは複数の第2の値範囲との両方を満たすことができない。表1を参照されたい。データパケットは、表1の1つの行のみを満たすことができるが、表1の2つの行、3つの行、またはそれ以上の行を満たすことはできない。
【0190】
言い換えれば、データパケット内の1つまたは複数の第1のフィールドの1つまたは複数のそれぞれの値が、対応して、1つまたは複数の第1のフィールドの1つまたは複数のそれぞれの第1の値範囲を満たすとき、データパケット内の1つまたは複数の第2のフィールドの少なくとも1つの第2のフィールドの値は、少なくとも1つの第2のフィールドの第2の値範囲を満たさない。データパケット内の1つまたは複数の第2のフィールドの1つまたは複数のそれぞれの値が、対応して、1つまたは複数の第2のフィールドの1つまたは複数のそれぞれの第2の値範囲を満たすとき、データパケット内の1つまたは複数の第1のフィールドの少なくとも1つの第1のフィールドの値は、少なくとも1つの第1のフィールドの第1の値範囲を満たさない。
【0191】
データパケットは、1つまたは複数の第1のフィールドの1つまたは複数のそれぞれの第1の値範囲、および1つまたは複数の第2のフィールドの1つまたは複数のそれぞれの第2の値範囲のうちの1つのみを満たすことができる。このようにして、データパケットを伝送のための適切なRLCチャネルにマッピングするために、データパケットを伝送するために使用されるRLCチャネルが第1のRLCチャネルまたは第2のRLCチャネルであるとドナーDUが一意に決定できることが保証され得る。これにより、データパケットが前述の2つの条件の両方を満たすとき、ドナーDUは、データパケットが第1のRLCチャネルを介して伝送されるかデータパケットが第2のRLCチャネルを介して伝送されるかを決定することに失敗することを回避することができる。その結果、データパケットを伝送するために適切なRLCチャネルが選択されない。
【0192】
1つまたは複数の第1のフィールドおよび1つまたは複数の第2のフィールド内の「第1」および「第2」という用語は、識別のためにのみ使用されるが、限定を構成することを意図するものではなく、「第1」および「第2」という用語は交換され得る。
【0193】
任意選択で、1つまたは複数の第1のフィールドと1つまたは複数の第2のフィールドとの間に重複フィールド(重複フィールドは同じフィールドとして理解され得る)が存在してもよい。すなわち、1つまたは複数の第1のフィールドは、1つまたは複数の第2のフィールド内のいくつかのフィールド(1つまたは複数のフィールドであり得る)を含み得る。例えば、他のフィールドと重複するフィールドが重複フィールドと呼ばれる。重複フィールドの第1の値範囲および重複フィールドの第2の値範囲は、同じであっても異なっていてもよい。
【0194】
例えば、1つまたは複数の第1のフィールドは、1つまたは複数の第2のフィールドと部分的に同じであり得る。
【0195】
例えば、1つまたは複数の第1のフィールドは、1つまたは複数の第2のフィールドと完全に同じであり得る。この場合、データパケットが表1の2つの行を満たさない限り、少なくとも1つの重複フィールドの第1の値範囲が重複フィールドの第2の値範囲と異なることが保証され得る。
【0196】
任意選択で、1つまたは複数の第1のフィールドと1つまたは複数の第2のフィールドとは重複しなくてもよい(重複しないことは異なっていると理解され得る)。すなわち、1つまたは複数の第1のフィールドは、1つまたは複数の第2のフィールドのいずれも含まない。
【0197】
任意選択で、1つまたは複数の第1のフィールドおよび1つまたは複数の第2のフィールドは、IABネットワーク内のダウンリンクデータパケットで搬送される任意の1つまたは複数のフィールド、例えば、IABネットワーク内のダウンリンクデータパケットの様々なプロトコル層データヘッダ内の1つまたは複数のフィールドであってもよい。これは、本出願のこの実施形態において限定されない。
【0198】
任意選択で、1つまたは複数の第1のフィールドは、送信元インターネットプロトコル(internet protocol、IP)アドレス(代替として送信元IPアドレスとして表されてもよい)、宛先IPアドレス(代替として宛先IPアドレスとして表されてもよい)、識別サービスコードポイント(differentiated services code point、DSCP)、フローラベル(flow label)、トランスポート層プロトコルタイプ、トランスポート層送信元ポート番号、およびトランスポート層宛先ポート番号である7つのフィールドのうちの1つまたは複数を含んでもよい。1つまたは複数の第1のフィールドは、前述の7つのフィールドのうちの任意のn個のフィールドのうちの任意の1つまたは組み合わせであってもよい(nは1より大きく7以下の正の整数である)ことが理解され得る。
【0199】
任意選択で、flow labelは、ドナーDUによってサービスされるIABノードのUEの異なるRBのデータパケットを区別するために使用され得る。DSCPは、ドナーDUによってサービスされるIABノードのUEの異なるRBのデータパケットを区別するために使用され得る。IPアドレスは、IABネットワーク内のいくつかの特別なタイプのサービスのデータパケット、例えば、OAMサービスのデータパケットを区別するために使用され得る。トランスポート層プロトコルタイプおよびトランスポート層ポート番号は、いくつかの特殊なタイプのサービスのデータパケット、例えば、OAMサービスのデータパケット(TCPはトランスポート層で使用される)、IABノードとドナーCUとの間にSCTPアソシエーション(association)が確立されるときに使用されるハンドシェイクパケットまたはSCTPハートビートパケットなどのストリーム制御伝送プロトコル(stream control transmission protocol、SCTP)に関連する対話型データパケットを区別するために使用され得る。1つまたは複数のフィールドの組み合わせは、IABネットワーク内の状況に基づいて選択され得、その結果、データパケットを適切なRLCチャネルにマッピングするために、ドナーDUによって受信され得るデータパケットに対してマッピング規則が柔軟に定式化され得、それによって異なるデータパケットのQoS要件が保証される。
【0200】
例えば、1つまたは複数の第1のフィールドは、IPアドレス(送信元IPアドレスまたは宛先IPアドレスであり、これは以下の説明でも同様であり、ここでは詳細は説明されない)、DSCP、flow label、トランスポート層プロトコルタイプ、トランスポート層ポート番号、flow label+DSCP、IPアドレス+flow label、IPアドレス+DSCP、IPアドレス+flow label+DSCP、またはIPアドレス+トランスポート層プロトコルタイプ+トランスポート層ポート番号であってもよい。ここでのIPアドレスは、送信元IPアドレスおよび/または宛先IPアドレスを含み、ここでのトランスポート層ポート番号は、送信元ポート番号および/または宛先ポート番号を含む。当然ながら、1つまたは複数の第1のフィールドは、代替的に、前述の7つのフィールドの別の組み合わせであってもよく、他の組み合わせは本明細書では1つずつ列挙されていない。
【0201】
任意選択で、1つまたは複数の第2のフィールドは、送信元IPアドレス、宛先IPアドレス、DSCP、flow label、トランスポート層プロトコルタイプ、トランスポート層送信元ポート番号、およびトランスポート層宛先ポート番号である7つのフィールドのうちの1つまたは複数を含み得る。1つまたは複数の第2のフィールドは、前述の7つのフィールドのうちの任意のn個のフィールドのうちの任意の1つまたは組み合わせであってもよい(nは1より大きく7以下の正の整数である)ことが理解され得る。
【0202】
例えば、1つまたは複数の第2のフィールドは、IPアドレス、DSCP、flow label、トランスポート層プロトコルタイプ、トランスポート層ポート番号、flow label+DSCP、IPアドレス+flow label、IPアドレス+DSCP、IPアドレス+flow label+DSCP、またはIPアドレス+トランスポート層プロトコルタイプ+トランスポート層ポート番号であってもよい。ここでのIPアドレスは、送信元IPアドレスおよび/または宛先IPアドレスを含み、ここでのトランスポート層ポート番号は、送信元ポート番号および/または宛先ポート番号を含む。当然ながら、1つまたは複数の第2のフィールドは、代替的に、前述の7つのフィールドの別の組み合わせであってもよく、他の組み合わせは本明細書では1つずつ列挙されていない。
【0203】
当然ながら、本明細書における1つまたは複数の第2のフィールドは、1つまたは複数の第1のフィールドと完全に同じではない、すなわち、少なくとも1つのフィールドは異なる。
【0204】
例えば、1つまたは複数の第1のフィールドはIPアドレスであってもよく、1つまたは複数の第2のフィールドはIPアドレス+DSCPである。
【0205】
表2は、第1の構成情報の概略表であり、上記の第1の実装形態における内容は、表2を参照して以下に説明される。表2の1行目はフィールドを示し、表2の2行目から8行目は対応するフィールドの値範囲または値を示し、表2の「IPアドレス」は送信元IPアドレスまたは宛先IPアドレスを示すことができ、表2の「トランスポート層ポート番号」は送信元ポート番号または宛先ポート番号を示すことができ、表2の「N/A」は、第1の構成情報が「N/A」に対応するフィールドの値範囲を含まないことを示す。
【0206】
表2に示すように、IPアドレスが120.109.1.1から120.109.1.10のいずれか1つであるとき、データパケットは、RLC channel識別子が#1(すなわち、IPアドレス120.109.1.1から120.109.1.10のいずれか1つとRLC channel識別子#1との間にマッピング関係があり、以下の表2の各行はマッピング関係を示し、繰り返し説明されない)であるRLC channelを介して伝送される。フローラベルが121であるとき、データパケットは、RLC channel識別子が#2であるRLC channelを介して伝送される。DSCPが122であるとき、データパケットは、RLC channel識別子が#3であるRLC channelを介して伝送される。フローラベルが123であり、DSCPが124であるとき、データパケットは、RLC channel識別子が#4であるRLC channelを介して伝送される。IPアドレスが125.130.1.1であり、DSCPが126であるとき、データパケットは、RLC channel識別子が#5であるRLC channelを介して伝送される。IPアドレスが127.168.2.101であり、フローラベルが128であるとき、データパケットは、RLC channel識別子が#6であるRLC channelを介して伝送される。IPアドレスが129.113.105.0であり、フローラベルが130であり、DSCPが131であるとき、データパケットは、RLC channel識別子が#7であるRLC channelを介して伝送される。IPアドレスが225.230.12.101であり、トランスポート層プロトコルタイプがTCPであり、トランスポート層ポート番号が68であるとき、データパケットは、RLC channel識別子が#8であるRLC channelを介して伝送される。
【0207】
【表2】
【0208】
任意選択で、第1の構成情報は表2の任意の行を示してもよい。例えば、第1の構成情報は表2の1行目を示してもよく、すなわち、IPアドレスが120.109.1.1~120.109.1.10のいずれか1つであるとき、データパケットはRLC channel識別子が#1であるRLC channelを介して伝送される。この場合、第1の構成情報は、IPアドレス120.109.1.1~120.109.1.10のいずれか1つとRLC channel識別子#1との間のマッピング関係を含み得る。
【0209】
任意選択で、第1の構成情報は表2の任意の複数の行(例えば、2行、3行、またはそれ以上の行)を示してもよい。例えば、第1の構成情報は表2の1行目および5行目を示すことができ、すなわち、IPアドレスが120.109.1.1~120.109.1.10のいずれか1つであるとき、データパケットはRLC channel識別子が#1であるRLC channelを介して伝送される。IPアドレスが125.130.1.1であり、DSCPが126であるとき、データパケットは、RLC channel識別子が#5であるRLC channelを介して伝送される。この場合、第1の構成情報は、IPアドレス120.109.1.1~120.109.1.10のいずれか1つとRLC channel識別子#1との間のマッピング関係、およびIPアドレス125.130.1.1とDSCP126とRLC channel識別子#5との間のマッピング関係を含み得る。
【0210】
例えば、ドナーDUによって受信された第1のデータパケット内のIPアドレスが125.130.1.1であり、DSCPの値が126である場合、ドナーDUは、表2に基づいて、RLC channel識別子が#5であるRLC channelを介して第1のデータパケットを伝送することを決定することができる。
【0211】
図6の方法によれば、データパケットは、データパケット内の既存のフィールドを使用して適切なRLCチャネルにマッピングされ得る。データパケットのQoS要件が満たされるとき、ドナーCUとドナーDUとの間の追加の情報交換は必要とされず、それによって通信リソースが節約される。さらに、ドナーCUは、異なるデータパケットの特性に基づいて、異なるデータパケットのためのマッピングフィールドを柔軟に選択し、柔軟なマッピング規則を構成し得る。マッピング規則を使用してIABネットワーク内の大量のデータパケットを均一にマッピングすることができ、それによってマッピング効率が向上する。
【0212】
図7は、本出願の一実施形態による別の構成方法の概略図である。図7に示すように、図7の方法は以下のステップを含む。
【0213】
S701:ドナーCUは、第1の構成情報を取得し、第1の構成情報は、データパケット内の1つまたは複数の第1のフィールドの1つまたは複数のそれぞれの値に対して第1の演算を実行することによって取得された出力値が、ドナーDUとドナーDUの子ノードとの間の、データパケットを伝送するためのRLCチャネルを決定するために使用されることを示す。
【0214】
任意選択で、データパケットはダウンリンクデータパケットであり、ドナーDUによって受信され得るが、ドナーDUによって受信された特定のデータパケットではない任意のデータパケットであり得る。第1の構成情報は、データパケットの識別子を搬送しない場合がある。言い換えれば、データパケットを受信した後で、ドナーDUは、第1の構成情報に基づいて、データパケットを伝送するためのRLCチャネルを決定し得る。
【0215】
S702:ドナーCUは、第1の構成情報をドナーDUに送信する。
【0216】
任意選択で、第1の構成情報は、ドナーCUによってドナーDUに送信されるF1APメッセージで搬送されてもよい。
【0217】
任意選択で、第1の構成情報を受信した後で、ドナーDUは第1の構成情報を記憶してもよい。
【0218】
S703:ドナーDUは、第1のデータパケットを受信する。
【0219】
S704:ドナーDUは、第1のデータパケット内の1つまたは複数の第1のフィールドの1つまたは複数のそれぞれの値に対して第1の演算を実行することによって取得された出力値に基づいて、ドナーDUとドナーDUの子ノードとの間の、第1のデータパケットを伝送するためのRLCチャネルを決定する。
【0220】
S705:RLCチャネルを介してドナーDUの子ノードに第1のデータパケットを送信する。
【0221】
例えば、図3を参照されたい。ドナーDUの子ノードはIABノード1である。
【0222】
図7の方法によれば、各第1のフィールドは値を有し、各フィールドの値に対して第1の演算を実行することによって出力値が取得され得る。
【0223】
第1の構成情報は、データパケット内の複数の第1のフィールドのそれぞれの値に対して第1の演算を実行することによって取得された出力値が第1の値範囲を満たすとき、データパケットが第1のRLCチャネルを介して伝送されることを示すことができる。
【0224】
任意選択で、出力値の第1の値範囲は、1つの値を含んでもよいし、複数の連続値または離散値を含んでもよい。
【0225】
任意選択で、第1の演算は、ハッシュ演算、排他的論理和演算などであってもよい。第1の演算のタイプは、本出願のこの実施形態では限定されず、任意の演算が、本出願のこの実施形態における第1の演算であってもよい。
【0226】
任意選択で、第1の構成情報は、第1の値範囲と第1のRLCチャネルの識別子との間のマッピング関係を含んでもよい。
【0227】
任意選択で、第1の構成情報は複数の第1のフィールドを含んでもよい。すなわち、第1の構成情報は、複数の第1のフィールドと、第1の値範囲と、第1のRLCチャネルの識別子とを含む。
【0228】
任意選択で、第1の構成情報は複数の第1のフィールドを含まなくてもよく、ドナーDUおよびドナーCUは1つまたは複数の第1のフィールドを事前構成してもよい。本明細書における事前構成の概念については、図6の関連する内容を参照されたい。
【0229】
任意選択で、第1の構成情報は第1の演算を含んでもよい。あるいは、第1の構成情報は第1の演算を含まなくてもよく、ドナーDUおよびドナーCUは第1の演算を事前構成してもよい。あるいは、ドナーCUは、第1の構成情報に加えて他の情報を使用して第1の演算をドナーDUに示すことができる。本明細書における事前構成の概念については、図6の関連する内容を参照されたい。
【0230】
表3は第1の構成情報の概略表であり、図7の内容は表3を参照して以下に説明される。表3の1行目はフィールドを示し、表3の2行目から8行目は対応するフィールドの値範囲または値を示す。
【0231】
表3に示すように、1つまたは複数の第1のフィールドのそれぞれの値に対して第1の演算を実行することによって取得された出力値(説明を簡単にするために以下では出力値と呼ばれる)が範囲O1を満たすとき、データパケットは第1のRLCチャネル(すなわち、出力値の範囲O1と第1のRLCチャネルとの間にはマッピング関係があり、以下の表3の各行はマッピング関係を示し、繰り返し説明されない)を介して伝送される。出力値が範囲O2を満たすとき、データパケットは第2のRLCチャネルを介して伝送される。出力値が範囲O3を満たすとき、データパケットは第3のRLCチャネルを介して伝送される。類推すると、出力値が範囲Okを満たすとき、データパケットは第KのRLCチャネルを介して伝送される。Kは1以上の整数であってもよい。例えば、Kが1の場合、出力値は範囲O1のみに対応し、Kが2の場合、出力値は範囲O1および範囲O2に対応する。表3の範囲Okは、1つの値を含んでもよく、または複数の連続値または離散値を含んでもよいことに留意されたい。
【0232】
【表3】
【0233】
任意選択で、表3の出力値の範囲O1、範囲O2、範囲O3、...、および範囲Okは、ドナーDUによって受信され得るすべてのデータパケットの1つまたは複数の第1のフィールドに対して第1の演算を実行することによって取得された出力値を含み得る。このようにして、ドナーDUは、第1の構成情報に基づいて、受信データパケットの1つまたは複数の第1のフィールドに対して第1の演算を実行することによって取得された出力値にかかわらず、データパケットを伝送するためのRLCチャネルを決定することができる。
【0234】
任意選択で、表3の範囲O1、範囲O2、範囲O3、...、および範囲Okは互いに重複しない。このようにして、データパケットを受信すると、ドナーDUは、第1の構成情報に基づいて、データパケットを伝送するためのRLCチャネルを一意に決定して、データパケットを伝送のための適切なRLCチャネルにマッピングすることができる。
【0235】
任意選択で、第1の構成情報は表3の任意の行を示してもよい。例えば、第1の構成情報は、表3の1行目を示すことができる。この場合、第1の構成情報は、出力値の範囲O1と第1のRLCチャネルとの間のマッピング関係を含み得る。
【0236】
任意選択で、第1の構成情報は表3の複数の行(例えば、2行、3行、もしくはそれ以上の行またはすべての行)を示してもよい。例えば、第1の構成情報は、表3の1行目および2行目を示すことができる。この場合、第1の構成情報は、出力値の範囲O1と第1のRLCチャネルとの間のマッピング関係、および出力値の範囲O2と第2のRLCチャネルとの間のマッピング関係を含み得る。
【0237】
例えば、第1のデータパケット内の1つまたは複数の第1のフィールドのそれぞれの値に対して第1の演算を実行することによって取得された出力値が表3の範囲O3を満たすとき、ドナーDUは、第3のRLCチャネルを介してドナーDUの子ノードに第1のデータパケットを送信する。
【0238】
任意選択で、1つまたは複数の第1のフィールドは、IABネットワーク内のダウンリンクデータパケットで搬送される任意の1つまたは複数のフィールド、例えば、IABネットワーク内のダウンリンクデータパケットの様々なプロトコル層データヘッダ内の1つまたは複数のフィールドであってもよい。これは、本出願のこの実施形態において限定されない。
【0239】
任意選択で、1つまたは複数の第1のフィールドは、送信元IPアドレス、宛先IPアドレス、DSCP、flow label、トランスポート層プロトコルタイプ、トランスポート層送信元ポート番号、およびトランスポート層宛先ポート番号である7つのフィールドのうちの1つまたは複数を含み得る。1つまたは複数の第1のフィールドは、前述の7つのフィールドのうちの任意のn個のフィールドのうちの任意の1つまたは組み合わせであってもよい(nは1より大きく7以下の正の整数である)ことが理解され得る。
【0240】
例えば、1つまたは複数の第1のフィールドは、IPアドレス、DSCP、flow label、トランスポート層プロトコルタイプ、トランスポート層ポート番号、flow label+DSCP、IPアドレス+flow label、IPアドレス+DSCP、IPアドレス+flow label+DSCP、またはIPアドレス+トランスポート層プロトコルタイプ+トランスポート層ポート番号であってもよい。ここでのIPアドレスは、送信元IPアドレスおよび/または宛先IPアドレスを含む。当然ながら、1つまたは複数の第1のフィールドは、代替的に、前述の7つのフィールドの別の組み合わせであってもよく、他の組み合わせは本明細書では1つずつ列挙されていない。
【0241】
図7の方法によれば、1つまたは複数のフィールドの値が多く存在し得るが、1つまたは複数のフィールドの値に対して第1の演算を実行することによって得られる出力値の値範囲が縮小され得る。したがって、1つまたは複数のフィールドの値を使用してRLCチャネルが決定され、データパケットが適切なRLC channelにマッピングされ、それによってデータパケットのQoS要件を満たすように、大量のデータパケットのマッピング要件を満たすために制限されたRLCチャネルが使用され得る。加えて、図7の方法によれば、1つまたは複数の既存のフィールドの値が使用され、ドナーCUとドナーDUとの間の追加の情報交換は必要とされず、それによって通信リソースが節約される。
【0242】
以上、図6および図7を参照して、本出願の実施形態における解決策1を説明した。解決策1では、データパケットが伝送のための適切なRLCチャネルにマッピングされるように、ドナーCUは、データパケットを伝送するためのRLCチャネルを決定するための方法を直接示す。
【0243】
以下では、本出願の実施形態における解決策2について説明する。解決策2と解決策1との違いは、ドナーCUが、まず、データパケットがマッピングされるべきRLCチャネルを決定するために使用されるフィールドをドナーDUに示し、次いで、ドナーDUは、フィールドに基づいて、データパケットがマッピングされるべきRLCチャネルを決定することにある。以下の説明を容易にするために、データパケットがマッピングされるべきRLC channelを決定するために使用されるフィールドはマッピングフィールドと呼ばれ、マッピングフィールドを決定するために使用されるフィールドは参照フィールドと呼ばれる。
【0244】
解決策2
図8は、本出願の一実施形態による別の構成方法の概略図である。図8に示されているように、以下のステップが含まれる。
【0245】
S801~S804は第1のマッピングプロセスであり、ドナーCUは、1つまたは複数のマッピングフィールドを決定するようにドナーDUに示すことができる。
【0246】
S801:ドナーCUは、第1の構成情報を取得し、第1の構成情報は、1つまたは複数のマッピングフィールドを決定するようにドナーDUに示す。
【0247】
ここで取得することは、例えば、ネットワーク管理システムから受信するなど、別のネットワーク要素からドナーCUによって生成、決定、または受信することとして理解され得る。
【0248】
1つまたは複数のマッピングフィールドは、ドナーDUとドナーDUの子ノードとの間の、データパケットを伝送するためのRLCチャネルを決定するために使用される。
【0249】
第1の実装形態では、第1の構成情報は、データパケット内の1つまたは複数の参照フィールドの1つまたは複数のそれぞれの値が、データパケットの1つまたは複数のマッピングフィールドを決定するために使用されることを示すことができる。
【0250】
第1の例では、第1の構成情報は、1つまたは複数の参照フィールドの1つまたは複数のそれぞれの値が、対応して、1つまたは複数の参照フィールドの1つまたは複数のそれぞれの第1の参照値範囲を満たすとき、データパケットの1つまたは複数のマッピングフィールドがデータパケットの1つまたは複数の第1のフィールドであることを示すことができる。
【0251】
第2の例では、第1の構成情報は、データパケット内の複数の参照フィールドの1つまたは複数のそれぞれの値に対して第1の演算を実行することによって取得された出力値が、データパケットの1つまたは複数のマッピングフィールドを決定するために使用されることを示す。
【0252】
任意選択で、第1の構成情報は、データパケット内の複数の参照フィールドのそれぞれの値に対して第1の演算を実行することによって取得された出力値が第1の演算の値範囲を満たすとき、データパケットの1つまたは複数のマッピングフィールドはデータパケットの1つまたは複数の第1のフィールドであることを示すことができる。
【0253】
第2の実装形態では、第1の構成情報は、データパケットの1つまたは複数のマッピングフィールドを決定するために、ドナーDUとドナーDUの子ノードとの間のRLCチャネルの数が使用されることを示すことができる。
【0254】
第3の実装形態では、第1の構成情報は、1つまたは複数のマッピングフィールドを示す。
【0255】
前述のいくつかの実装形態では、データパケットはダウンリンクデータパケットであり、ドナーDUによって受信され得るがドナーDUによって受信された特定のデータパケットではない任意のデータパケットであり得る。第1の構成情報は、データパケットの識別子を搬送しない場合がある。言い換えれば、データパケットを受信した後、ドナーDUは、第1の構成情報に基づいて、1つまたは複数のマッピングフィールドを決定し得る。
【0256】
S802:ドナーCUは、第1の構成情報をドナーDUに送信する。
【0257】
任意選択で、第1の構成情報を受信した後で、ドナーDUは第1の構成情報を記憶してもよい。
【0258】
任意選択で、第1の構成情報は、ドナーCUによってドナーDUに送信されるF1APメッセージで搬送されてもよい。
【0259】
S803:ドナーDUは、第1のデータパケットを受信する。
【0260】
S804:ドナーDUは、第1の構成情報に基づいて第1のデータパケットの1つまたは複数のマッピングフィールドを決定する。
【0261】
第1の実装形態では、ドナーDUは、第1のデータパケット内の1つまたは複数の参照フィールドの1つまたは複数のそれぞれの値に基づいてデータパケットの1つまたは複数のマッピングフィールドを決定する。
【0262】
第1の例では、ドナーDUは、1つまたは複数の参照フィールドの1つまたは複数のそれぞれの値が、対応して、1つまたは複数の参照フィールドの1つまたは複数のそれぞれの第1の参照値範囲を満たすかどうかを判定することができる。1つまたは複数の参照フィールドの1つまたは複数のそれぞれの値が、対応して、1つまたは複数の参照フィールドの1つまたは複数のそれぞれの第1の参照値範囲を満たすとき、データパケットの1つまたは複数のマッピングフィールドが第1のデータパケットの1つまたは複数の第1のフィールドである。
【0263】
第2の例では、ドナーDUは、第1のデータパケット内の複数の参照フィールドのそれぞれの値に対して第1の演算を実行することによって取得された出力値が第1の演算の値範囲を満たすかどうか判定することができる。第1のデータパケット内の複数の参照フィールドのそれぞれの値に対して第1の演算を実行することによって取得された出力値が第1の演算の値範囲を満たすとき、第1のデータパケットの1つまたは複数のマッピングフィールドはデータパケットの1つまたは複数の第1のフィールドである。
【0264】
第2の実装形態では、ドナーDUとドナーDUの子ノードとの間のRLCチャネルの数は、第1のデータパケットの1つまたは複数のマッピングフィールドを決定するために使用される。
【0265】
すなわち、第2の構成情報は、ドナーDUとドナーDUの子ノードとの間のRLCチャネルの数に基づいて第1のデータパケットの1つまたは複数のマッピングフィールドを決定するようにドナーDUに示す。
【0266】
第3の実装形態では、ドナーDUは、第1の構成情報に基づいて1つまたは複数のマッピングフィールドを取得することができる。
【0267】
S805~S808は第2のマッピングプロセスであり、ドナーCUは、1つまたは複数のマッピングフィールドの1つまたは複数の値に基づいてRLCチャネルを決定するようにドナーDUに示すことができる。
【0268】
S805~S808は任意である。
【0269】
S805:ドナーCUは、第2の構成情報を取得し、第2の構成情報は、1つまたは複数のマッピングフィールドの1つまたは複数の値が、ドナーDUとドナーDUの子ノードとの間の、データパケットを伝送するためのRLCチャネルを決定するために使用されることを示す。
【0270】
任意選択で、S805およびS801は同時に実行されてもよく、例えば、同じメッセージで搬送されてもよい。
【0271】
第1の実装形態では、第2の構成情報は、データパケット内の1つまたは複数のマッピングフィールドの1つまたは複数のそれぞれの値に対して第1の演算を実行することによって取得された出力値が、ドナーDUとドナーDUの子ノードとの間の、データパケットを伝送するためのRLCチャネルを決定するために使用されることを示す。ここでの1つまたは複数のマッピングフィールドは、図7の1つまたは複数の第1のフィールドである。詳細については、図7の方法を参照されたく、ここでは詳細は繰り返されない。
【0272】
第2の実装形態では、第2の構成情報は、1つまたは複数のマッピングフィールドのそれぞれの1つまたは複数の値が1つまたは複数のマッピングフィールドの1つまたは複数のそれぞれの第1のマッピング値範囲を満たすとき、ドナーDUとドナーDUの子ノードとの間の、データパケットを伝送するためのRLCチャネルが第1のRLCチャネルであることを示す。以下、第2の実装形態について説明する。
【0273】
任意選択で、第2の構成情報は、1つまたは複数のマッピングフィールドの1つまたは複数のそれぞれの第1のマッピング値範囲と第1のRLCチャネルの識別子との間のマッピング関係を含む。
【0274】
1つまたは複数のマッピングフィールドの各々の第1の参照値範囲は、別のマッピングフィールドの第1の参照値範囲と異なってもよいことに留意されたい。
【0275】
任意選択で、各マッピングフィールドの第1の参照値範囲は、1つの値を含んでもよいし、複数の連続値または離散値を含んでもよい。
【0276】
表4は、本出願のこの実施形態における第2の構成情報の概略表である。
【0277】
1つまたは複数のマッピングフィールドは、表4の1行目に示すように、M個のマッピングフィールド、すなわち、マッピングフィールド1、マッピングフィールド2、...、およびマッピングフィールドMであり、Mは1以上の整数であると仮定する。
【0278】
表4の2行目に示すように、データパケットのマッピングフィールド1の値がマッピングフィールド1の第1のマッピング値範囲を満たし、マッピングフィールド2の値がマッピングフィールド2の第1のマッピング値範囲を満たし、マッピングフィールドMの値がマッピングフィールドMの第1のマッピング値範囲を満たすとき、データパケットを伝送するためのRLCチャネルは第1のRLCチャネルである。
【0279】
表4の3行目に示すように、データパケットのマッピングフィールド1の値がマッピングフィールド1の第2のマッピング値範囲を満たし、マッピングフィールド2の値がマッピングフィールド2の第2のマッピング値範囲を満たし、マッピングフィールドKの値がマッピングフィールドKの第2のマッピング値範囲を満たすとき、データパケットを伝送するためのRLCチャネルは第2のRLCチャネルである。
【0280】
類推すると、表4の5行目に示すように、第2の構成情報は、1つまたは複数のマッピングフィールドのそれぞれの値が、対応して、1つまたは複数のマッピングフィールドのそれぞれの第Yのマッピング値範囲を満たすとき、データパケットを伝送するためのRLCチャネルが第YのRLCチャネルであることをさらに示すことができ、Yは1以上の整数である。詳細は本明細書では繰り返し説明されない。
【0281】
【表4】
【0282】
任意選択で、表4のすべての行は、データパケット内のM個のマッピングフィールドのすべての可能な値をカバーしてもよい。このようにして、データパケットを受信した後で、ドナーDUは、データパケット内のM個のマッピングフィールドの値にかかわらず、第2の構成情報に基づいて、データパケットを伝送するためのRLCチャネルを決定することができる。
【0283】
任意選択で、データパケット内の1つまたは複数のマッピングフィールドのそれぞれの値が表4の1つの行のみを満たすことができるように、表4の行のマッピング値範囲が設定されてもよい。このようにして、データパケットを受信した後、ドナーDUは、第2の構成情報に基づいて、データパケットを伝送するためのRLCチャネルを一意に決定して、データパケットを伝送のための適切なRLCチャネルにマッピングすることができる。
【0284】
例えば、S804において、ドナーDUは、データパケットの1つまたは複数のマッピングフィールドがIPアドレス、DSCP、およびflow labelであると判定する。
【0285】
この場合、第2の構成情報は、IPアドレス、DSCP、およびflow labelの値に基づいて、ドナーDUとドナーDUの子ノードとの間の、データパケットを伝送するためのRLCチャネルを決定することをドナーDUに示す。
【0286】
表5は、本出願のこの実施形態における第2の構成情報の概略表である。表5に示すように、表5の1行目はフィールドを示し、表5の2行目から5行目は対応するフィールドの値範囲または値を示す。
【0287】
【表5】
【0288】
S806:ドナーCUは、第2の構成情報をドナーDUに送信する。
【0289】
任意選択で、S806およびS802のシーケンスは限定されない。S806およびS802は同時に実行されてもよく、例えば、同じF1APメッセージで搬送されてもよい。あるいは、S802が最初に実行され、次いでS806が実行される。あるいは、S806が最初に実行されてもよく、次いでS802が実行される。
【0290】
S807:ドナーDUは、第2の構成情報に基づいて、ドナーDUとドナーDUの子ノードとの間の、第1のデータパケットを伝送するためのRLCチャネルを決定する。
【0291】
任意選択で、S807およびS804は同時に実行されてもよく、またはS804が最初に実行され、次いでS807が実行される。
【0292】
例えば、表5を参照されたい。例えば、データパケットのIPアドレスが120.109.1.8であり、DSCPが123であり、flow labelが125である場合、ドナーDUは、RLCチャネル識別子が#2であるRLCチャネルを介してデータパケットを伝送することを決定することができる。
【0293】
S808:ドナーDUは、RLCチャネルを介してドナーDUの子ノードに第1のデータパケットを送信する。
【0294】
例えば、ドナーDUは、RLCチャネル識別子が#1であるRLCチャネルを介してドナーDUの子ノードへ第1のデータパケットを送信する。
【0295】
あるいは、図6の方法を使用してS805~S808が置き換えられてもよい。これは、本出願のこの実施形態において限定されない。
【0296】
任意選択で、S805~S808は独立して実行されてもよく、S801~S804に依存しない、すなわち、S801~S804は任意である。
【0297】
図8の方法によれば、ドナーCUは、最初に、1つまたは複数のマッピングフィールドを決定するようにドナーDUに示すことができ、データパケットのマッピングフィールドは、IABネットワークにおける大量のデータパケットのマッピング要件を満たすようにマッピング規則を柔軟に設定するために、異なるデータパケットの特性に基づいて決定され得る。
【0298】
以下では、図9図11を参照して、図8の第1のマッピングプロセスについて個別に説明する。なお、図8図11の内容は相互に参照され得る。
【0299】
図9は、本出願の一実施形態による別の構成方法の概略図である。図9は、図8の第1の実装形態における第1の例に対応する。図9に示すように、図9の方法は以下のステップを含む。
【0300】
S901:ドナーCUは、第1の構成情報を取得し、第1の構成情報は、データパケット内の1つまたは複数の参照フィールドの1つまたは複数のそれぞれの値が、対応して、1つまたは複数の参照フィールドの1つまたは複数のそれぞれの第1の参照値範囲を満たすとき、データパケットの1つまたは複数のマッピングフィールドがデータパケットの1つまたは複数の第1のフィールドであることを示すことができる。
【0301】
1つまたは複数のマッピングフィールドは、ドナーDUとドナーDUの子ノードとの間の、データパケットを伝送するためのRLCチャネルを決定するために使用される。
【0302】
ここで取得することは、例えば、ネットワーク管理システムから受信するなど、別のネットワーク要素からドナーCUによって生成、決定、または受信することとして理解され得る。
【0303】
任意選択で、第1の構成情報は、1つまたは複数の参照フィールドの1つまたは複数のそれぞれの第1の参照値範囲と1つまたは複数の第1のフィールドとの間のマッピング関係を含む。
【0304】
1つまたは複数の参照フィールドの各々の第1の参照値範囲の名前および別の参照フィールドの第1の参照値範囲はすべて第1の参照値範囲であるが、第1の参照値範囲は異なっていてもよいことに留意されたい。
【0305】
任意選択で、各参照フィールドの第1の参照値範囲は、1つの値を含んでもよいし、複数の連続値または離散値を含んでもよい。
【0306】
表6は、本出願のこの実施形態で提供される第1の構成情報の概略表である。
【0307】
1つまたは複数の参照フィールドは、表6の1行目に示すように、K個の参照フィールド、すなわち、参照フィールド1、参照フィールド2、...、および参照フィールドKであり、Kは1以上の整数であると仮定する。表6の2行目から5行目は、対応するフィールドの値範囲、値、またはマッピングフィールドを示す。
【0308】
表6の2行目に示すように、データパケットの参照フィールド1の値が参照フィールド1の第1の参照値範囲を満たし、参照フィールド2の値が参照フィールド2の第1の参照値範囲を満たし、参照フィールドKの値が参照フィールドKの第1の参照値範囲を満たすとき、1つまたは複数のマッピングフィールドは1つまたは複数の第1のフィールドである。
【0309】
表6の3行目に示すように、データパケットの参照フィールド1の値が参照フィールド1の第2の参照値範囲を満たし、参照フィールド2の値が参照フィールド2の第2の参照値範囲を満たし、参照フィールドKの値が参照フィールドKの第2の参照値範囲を満たすとき、1つまたは複数のマッピングフィールドは1つまたは複数の第2のフィールドである。
【0310】
類推すると、第1の構成情報は、表6の5行目に示すように、1つまたは複数の参照フィールドの1つまたは複数のそれぞれの値が、対応して、1つまたは複数の参照フィールドの1つまたは複数のそれぞれの第Xの参照値範囲を満たすとき、データパケットの1つまたは複数のマッピングフィールドはデータパケットの1つまたは複数の第Xのフィールドであり、Xは1以上の整数であることをさらに示すことができる。詳細は本明細書では繰り返し説明されない。
【0311】
【表6】
【0312】
任意選択で、表6では、任意の2行の1つまたは複数のマッピングフィールドが重複フィールドを有してもよく、例えば、1つまたは複数の第1のフィールドと1つまたは複数の第2のフィールドとが同じフィールドを有してもよい。
【0313】
任意選択で、表6のすべての行は、データパケット内のK個の参照フィールドのすべての可能な値をカバーすることができる。このようにして、データパケットを受信した後で、ドナーDUは、第1の構成情報に基づいて、データパケット内のK個の参照フィールドの値にかかわらず、1つまたは複数のマッピングフィールドを決定することができる。
【0314】
任意選択で、データパケット内の1つまたは複数の参照フィールドの1つまたは複数のそれぞれの値が表6の1つの行のみを満たすことができるように、表6の行の参照値範囲が設定され得る。このようにして、データパケットを受信した後で、ドナーDUは、第1の構成情報に基づいて、データパケットを伝送のための適切なRLCチャネルにマッピングするために、1つまたは複数のマッピングフィールドを一意に決定することができる。
【0315】
任意選択で、第1の構成情報は1つまたは複数の参照フィールドを含む。
【0316】
任意選択で、1つまたは複数の参照フィールドは、インターネットプロトコルバージョン4(Internet Protocol version 4、IPv4)データパケットのIPヘッダ内の任意のフィールド、インターネットプロトコルバージョン6(Internet Protocol version 6、IPv6)データパケットのIPヘッダ内の任意のフィールド、送信元ポート番号(すなわち、トランスポート層の送信元ポート番号であり、トランスポート層送信元ポート番号とも呼ばれる)、宛先ポート番号(すなわち、トランスポート層の宛先ポート番号であり、トランスポート層宛先ポート番号とも呼ばれる)のうちの1つまたは複数を含む。
【0317】
IPv4データパケットのIPヘッダ内の任意のフィールドは、バージョン、ヘッダ長、サービスタイプ(type of service)、DSCP、全長、識別子、フラグ、フラグメントオフセット、有効期間、プロトコル(すなわち、トランスポート層プロトコルタイプ)、ヘッダチェックサム、送信元IPアドレス、および宛先IPアドレスの1つまたは複数を含み得る。サービスタイプのフィールド内のいくつかのビット(例えば、6ビット)はDSCPフィールドであるため、任意選択で、第1の構成情報に含まれる参照フィールドは、DSCPフィールドまたはサービスタイプのフィールドのうちの1つを含み得る。
【0318】
IPv6データパケットのIPヘッダ内の任意のフィールドは、バージョン、トラフィッククラス(traffic class)、DSCP、フローラベル、ペイロード長、次のヘッダ(すなわち、トランスポート層プロトコルタイプ)、ホップ制限、送信元IPアドレス、および宛先IPアドレスの1つまたは複数のフィールド、のうちの1つまたは複数を含み得る。トラフィッククラスのフィールド内のいくつかのビット(例えば、6ビット)はDSCPフィールドであるため、任意選択で、第1の構成情報に含まれる参照フィールドは、DSCPフィールドまたはトラフィッククラスのフィールドのうちの1つを含み得る。
【0319】
任意選択で、1つまたは複数のマッピングフィールドは、IABネットワーク内のダウンリンクデータパケットで搬送される任意の1つまたは複数のフィールド、例えば、IABネットワーク内のダウンリンクデータパケットの様々なプロトコル層データヘッダ内の1つまたは複数のフィールドであってもよい。これは、本出願のこの実施形態において限定されない。
【0320】
任意選択で、1つまたは複数のマッピングフィールドは、flow labelフィールド、DSCPフィールド、送信元IPアドレスフィールド、宛先IPアドレスフィールド、トランスポート層プロトコルタイプフィールド、トランスポート層送信元ポート番号、およびトランスポート層宛先ポート番号のうちの1つまたは複数を含む。詳細については、図7の関連する内容を参照されたい。詳細は本明細書では繰り返し説明されない。
【0321】
表7は、本出願のこの実施形態で提供される第1の構成情報の概略表である。表7は、表6の一例として理解され得る。
【0322】
表7の1行目はDSCPフィールドを示し、表7の2行目から8行目はDSCPフィールドおよび1つまたは複数のマッピングフィールドの値範囲を示す。表7では、1つまたは複数の第1のフィールドがDSCPフィールドである例が説明に使用されている。表7のDSCPは、IPv4データパケットのIPヘッダ内の任意のフィールド、IPv6データパケットのIPヘッダ内の任意のフィールド、送信元ポート番号、および宛先ポート番号のうちの1つまたは複数のフィールドで置き換えられてもよいことを当業者は理解し得る。DSCPが複数のフィールドで置き換えられる場合、表7の各行は、複数のフィールドの値がそれぞれ値範囲を満たすとき、1つまたは複数のマッピングフィールドがどのフィールドであるかを示す。
【0323】
表7に示すように、データパケット内のDSCPの値が範囲D1を満たすとき、1つまたは複数のマッピングフィールドはIPアドレスおよびflow labelである。データパケット内のDSCPの値が範囲D2を満たすとき、1つまたは複数のマッピングフィールドはflow labelである。出力値が範囲D3を満たすとき、1つまたは複数のマッピングフィールドはDSCPである。出力値が範囲D4を満たすとき、1つまたは複数のマッピングフィールドはIPアドレスである。出力値が範囲D5を満たすとき、1つまたは複数のマッピングフィールドはIPアドレスおよびDSCPである。出力値が範囲D6を満たすとき、1つまたは複数のマッピングフィールドは、IPアドレス、DSCP、およびflow labelである。出力値が範囲D7を満たすとき、1つまたは複数のマッピングフィールドはflow labelおよびDSCPである。出力値が範囲D8を満たすとき、1つまたは複数のマッピングフィールドは、IPアドレス、トランスポート層プロトコルタイプ、およびトランスポート層ポート番号である。残りは類推によって推測されてもよい。ここでのIPアドレスは、送信元IPアドレスおよび/または宛先IPアドレスであり得る。トランスポート層ポート番号は、トランスポート層送信元ポート番号および/またはトランスポート層宛先ポート番号であり得る。
【0324】
【表7】
【0325】
任意選択で、第1の構成情報は、表7の各行を示してもよく、例えば、各行のDSCPの範囲と1つまたは複数のマッピングフィールドとの間のマッピング関係を含んでもよい。
【0326】
S902:ドナーCUは、第1の構成情報をドナーDUに送信する。
【0327】
S903:ドナーDUは、第1のデータパケットを受信する。
【0328】
S904:ドナーDUは、第1のデータパケット内の1つまたは複数の参照フィールドの1つまたは複数のそれぞれの値が、対応して、1つまたは複数の参照フィールドの1つまたは複数のそれぞれの第1の参照値範囲を満たすかどうか判定する。
【0329】
表6を参照されたい。ドナーDUは、第1のデータパケット内の1つまたは複数の参照フィールドの1つまたは複数のそれぞれの値が、対応して、表6の特定の行の1つまたは複数の参照フィールドの1つまたは複数のそれぞれの値範囲を満たすかどうかを判定することができる。第1のデータパケット内の1つまたは複数の参照フィールドの1つまたは複数のそれぞれの値が、対応して、表6の行内の1つまたは複数の参照フィールドの1つまたは複数のそれぞれの値範囲を満たす場合、第1のデータパケットの1つまたは複数のマッピングフィールドは、その行に対応する1つまたは複数のマッピングフィールドである。
【0330】
例えば、表7を参照されたい。第1のデータパケットのDSCPの値が範囲D6を満たす場合、第1のデータパケットの1つまたは複数のマッピングフィールドは、IPアドレス+DSCP+flow labelである。
【0331】
S905:第1のデータパケット内の1つまたは複数の参照フィールドの1つまたは複数のそれぞれの値が1つまたは複数の参照フィールドの1つまたは複数のそれぞれの第1の参照値範囲を満たすとき、ドナーDUは、第1のデータパケットの1つまたは複数のマッピングフィールドがデータパケットの1つまたは複数の第1のフィールドであると判定する。
【0332】
任意選択で、図9の方法は、図8のS805からS808をさらに含んでもよい。詳細については、図8を参照されたい。詳細は本明細書では繰り返し説明されない。
【0333】
図9の方法によれば、1つまたは複数のマッピングフィールドは、1つまたは複数の既存の参照フィールドの1つまたは複数の値を、1つまたは複数の参照フィールドの1つまたは複数の値範囲と比較することによって決定され得る。これは単純かつ効率的であり、ドナーCUとドナーDUとの間の追加の情報交換は引き起こされず、それによって通信リソースが節約される。
【0334】
図10は、本出願の一実施形態による別の構成方法の概略図である。図10は、図8の第1の実装形態における第2の例に対応する。図10に示すように、図10の方法は以下のステップを含む。
【0335】
S1001:ドナーCUは、第1の構成情報を取得し、第1の構成情報は、データパケット内の複数の参照フィールドのそれぞれの値に対して第1の演算を実行することによって取得された出力値が、データパケットの1つまたは複数のマッピングフィールドを決定するために使用されることを示す。
【0336】
各参照フィールドは値を有し、各参照フィールドの値に対して第1の演算を実行することによって出力値が取得され得る。
【0337】
任意選択で、第1の構成情報は、出力値と1つまたは複数のマッピングフィールドとの間のマッピング関係を示すことができる。
【0338】
任意選択で、第1の構成情報は、データパケット内の複数の参照フィールドのそれぞれの値に対して第1の演算を実行することによって取得された出力値が第1の値範囲を満たすとき、データパケットの1つまたは複数のマッピングフィールドは1つまたは複数の第1のフィールドであることを示すことができる。
【0339】
任意選択で、第1の演算は、ハッシュ演算、排他的論理和演算などであってもよい。第1の演算のタイプは、本出願のこの実施形態では限定されず、任意の演算が、本出願のこの実施形態における第1の演算であってもよい。
【0340】
任意選択で、出力値の第1の値範囲は、1つの値を含んでもよいし、複数の連続値または離散値を含んでもよい。
【0341】
任意選択で、第1の構成情報は、出力値の第1の値範囲と1つまたは複数の第1のフィールドとの間のマッピング関係を含んでもよい。
【0342】
任意選択で、第1の構成情報は複数の参照フィールドを含んでもよい。すなわち、第1の構成情報は、複数の参照フィールド、第1の値範囲、および1つまたは複数の第1のフィールドを含む。
【0343】
任意選択で、第1の構成情報は複数の参照フィールドを含まなくてもよく、ドナーDUおよびドナーCUは複数の参照フィールドを事前構成してもよい。
【0344】
任意選択で、第1の構成情報は第1の演算を含んでもよい。あるいは、第1の構成情報は第1の演算を含まなくてもよく、ドナーDUおよびドナーCUは第1の演算を事前構成してもよい。
【0345】
事前構成については、図6の関連内容を参照されたい。詳細は本明細書では繰り返し説明されない。
【0346】
任意選択で、第1の構成情報は、データパケット内の複数の参照フィールドの1つまたは複数のそれぞれの値に対して第1の演算を実行することによって取得された出力値が第2の値範囲を満たすとき、データパケットの1つまたは複数のマッピングフィールドは1つまたは複数の第2のフィールドであることをさらに示すことができる。
【0347】
表8は第1の構成情報の概略表であり、以下では表8を参照して説明する。表8の1行目は、フィールドを示し、表3の2行目から6行目は、対応するフィールドの1つまたは複数の値範囲または1つまたは複数の値を示す。
【0348】
表8に示すように、1つまたは複数の第1のフィールドの1つまたは複数のそれぞれの値に対して第1の演算を実行することによって取得された出力値(説明を容易にするために以下で出力値と呼ばれる)が範囲O1を満たすとき、1つまたは複数のマッピングフィールドは、1つまたは複数の第1のフィールドである(すなわち、出力値の範囲O1と1つまたは複数の第1のフィールドとの間にはマッピング関係があり、以下の表8の各行はマッピング関係を示し、繰り返し説明されない)。出力値が範囲O2を満たすとき、1つまたは複数のマッピングフィールドは1つまたは複数の第2のフィールドである。出力値が範囲O3を満たすとき、1つまたは複数のマッピングフィールドは1つまたは複数の第3のフィールドである。類推すると、出力値が範囲Ozを満たすとき、1つまたは複数のマッピングフィールドは1つまたは複数の第Zのフィールドである。Zは、1以上の整数であってもよい。例えば、Zが1の場合、出力値は範囲O1のみに対応し、Zが2の場合、出力値は範囲O1および範囲O2に対応する。
【0349】
【表8】
【0350】
任意選択で、表8の出力値の範囲O1、範囲O2、範囲O3、...、および範囲Ozは、ドナーDUによって受信され得るすべてのデータパケットの1つまたは複数の参照フィールドに対して第1の演算を実行することによって取得された出力値を含んでもよい。このようにして、ドナーDUは、第1の構成情報に基づいて、受信データパケットの1つまたは複数の参照フィールドに対して第1の演算を実行することによって取得された出力値に関係なく、1つまたは複数のマッピングフィールドを決定することができる。
【0351】
任意選択で、表8の範囲O1、範囲O2、範囲O3、...、および範囲Ozは互いに重複しない。このようにして、データパケットを受信すると、ドナーDUは、1つまたは複数のマッピングフィールドに基づいてデータパケットを伝送のための適切なRLCチャネルにマッピングするために、第1の構成情報に基づいて1つまたは複数のマッピングフィールドを一意に決定することができる。
【0352】
任意選択で、第1の構成情報は表8の任意の行を示してもよい。例えば、第1の構成情報は、表8の1行目を示すことができる。この場合、第1の構成情報は、出力値の範囲O1と1つまたは複数の第1のフィールドとの間のマッピング関係を含むことができる。
【0353】
任意選択で、第1の構成情報は表8の複数の行(例えば、2行、3行、もしくはそれ以上の行またはすべての行)を示してもよい。例えば、第1の構成情報は、表8の1行目および2行目を示すことができる。この場合、第1の構成情報は、出力値の範囲O1と1つまたは複数の第1のフィールドとの間のマッピング関係、および出力値の範囲O2と1つまたは複数の第2のフィールドとの間のマッピング関係を含むことができる。
【0354】
任意選択で、1つまたは複数の第1のフィールドは、1つまたは複数の第2のフィールドと完全に同じではない、すなわち、少なくとも1つの第1のフィールドは、1つまたは複数の第2のフィールドとは異なる。1つまたは複数の第1のフィールドと、1つまたは複数の第2のフィールドとは、重複フィールドを有してもよい。
【0355】
任意選択で、1つまたは複数の参照フィールドは、IPv4データパケットのIPヘッダ内の任意のフィールド、IPv6データパケットのIPヘッダ内の任意のフィールド、送信元ポート番号(すなわち、トランスポート層の送信元ポート番号であり、トランスポート層送信元ポート番号とも呼ばれる)、宛先ポート番号(すなわち、トランスポート層の宛先ポート番号であり、トランスポート層宛先ポート番号とも呼ばれる)のうちの1つまたは複数を含む。IPv4データパケットのIPヘッダ内のフィールドおよびIPv4データパケットのIPヘッダ内のフィールドについては、図9の関連内容を参照されたい。詳細は本明細書では繰り返し説明されない。
【0356】
任意選択で、1つまたは複数のマッピングフィールドは、IABネットワーク内のダウンリンクデータパケットで搬送される任意の1つまたは複数のフィールド、例えば、IABネットワーク内のダウンリンクデータパケットの様々なプロトコル層データヘッダ内の1つまたは複数のフィールドであってもよい。これは、本出願のこの実施形態において限定されない。
【0357】
任意選択で、1つまたは複数のマッピングフィールドは、送信元IPアドレス、宛先IPアドレス、DSCP、flow label、トランスポート層プロトコルタイプ、トランスポート層送信元ポート番号、およびトランスポート層宛先ポート番号である7つのフィールドのうちの1つまたは複数を含み得る。1つまたは複数のマッピングフィールドは、前述の7つのフィールドのうちの任意のn個のフィールドのうちの任意の1つまたは組み合わせであってもよい(nは1より大きく7以下の正の整数である)ことが理解され得る。
【0358】
例えば、1つまたは複数のマッピングフィールドは、IPアドレス、DSCP、flow label、トランスポート層プロトコルタイプ、トランスポート層ポート番号、flow label+DSCP、IPアドレス+flow label、IPアドレス+DSCP、IPアドレス+flow label+DSCP、またはIPアドレス+トランスポート層プロトコルタイプ+トランスポート層ポート番号であってもよい。ここでのIPアドレスは、送信元IPアドレスおよび/または宛先IPアドレスを含み、ここでのトランスポート層ポート番号は、トランスポート層送信元ポート番号および/またはトランスポート層宛先ポート番号を含む。当然ながら、1つまたは複数のマッピングフィールドは、代替的に、前述の7つのフィールドの別の組み合わせであってもよく、他の組み合わせは本明細書では1つずつ列挙されていない。
【0359】
表9は、本出願のこの実施形態で提供される第1の構成情報の別の概略表である。表9の1行目はフィールドを示し、表9の2行目から8行目は対応するフィールドの値範囲または値を示す。表9は、表8の一例として理解され得る。
【0360】
表9に示すように、1つまたは複数の第1のフィールドの1つまたは複数のそれぞれの値に対して第1の演算を実行することによって取得された出力値(説明を容易にするために以下で出力値と呼ばれる)が範囲O1を満たすとき、1つまたは複数のマッピングフィールドは、IPアドレスおよびflow labelである(すなわち、出力値の範囲O1と1つまたは複数の第1のフィールドとの間にはマッピング関係があり、以下の表9の各行はマッピング関係を示し、繰り返し説明されない)。出力値が範囲O2を満たすとき、1つまたは複数のマッピングフィールドはflow labelである。出力値が範囲O3を満たすとき、1つまたは複数のマッピングフィールドはDSCPである。類推すると、出力値が範囲O8を満たすとき、1つまたは複数のマッピングフィールドは、IPアドレス+トランスポート層プロトコルタイプ+トランスポート層ポート番号である。
【0361】
【表9】
【0362】
S1002:ドナーCUは、第1の構成情報をドナーDUに送信する。
【0363】
S1003:ドナーDUは、第1のデータパケットを受信する。
【0364】
S1004:ドナーDUは、第1のデータパケット内の複数の参照フィールドのそれぞれの値に対して第1の演算を実行することによって取得された出力値に基づいて、第1のデータパケットの1つまたは複数のマッピングフィールドを決定する。
【0365】
例えば、表8を参照されたい。第1のデータパケット内の複数の参照フィールドのそれぞれの値に対して第1の演算を実行することによって取得された出力値が範囲O1を満たすとき、1つまたは複数のマッピングフィールドは1つまたは複数の第1のフィールドである。
【0366】
例えば、表9を参照されたい。第1のデータパケット内の複数の参照フィールドのそれぞれの値に対して第1の演算を実行することによって取得された出力値が範囲O1を満たすとき、1つまたは複数のマッピングフィールドはIPアドレス+flow labelである。
【0367】
任意選択で、図10の方法は、図8のS805からS808をさらに含んでもよい。詳細については、図8を参照されたい。詳細は本明細書では繰り返し説明されない。
【0368】
図10の方法によれば、1つまたは複数の既存の参照フィールドの1つまたは複数の値に対して演算を実行することによって取得された出力値を出力値の範囲と比較することによって、1つまたは複数のマッピングフィールドが決定され得る。これは単純かつ効率的であり、ドナーCUとドナーDUとの間で追加の情報インタラクションを引き起こさず、それによって通信リソースが節約される。
【0369】
図11は、本出願の一実施形態による別の構成方法の概略図である。図11は、図8の第2の実装形態に対応する。図11に示すように、図11の方法は以下のステップを含む。
【0370】
S1101:ドナーCUは、第1の構成情報を取得し、第1の構成情報は、ドナーDUとドナーDUの子ノードとの間のRLCチャネルの数がデータパケットの1つまたは複数のマッピングフィールドを決定するために使用されることを示す。
【0371】
第1の構成情報は、ドナーDUとドナーDUの子ノードとの間のRLCチャネルの数と1つまたは複数のマッピングフィールドとの間のマッピング関係を示すことができる。
【0372】
任意選択で、第1の構成情報は、ドナーDUとドナーDUの子ノードとの間のRLCチャネルの数が第1の値範囲を満たすとき、データパケットの1つまたは複数のマッピングフィールドは1つまたは複数の第1のフィールドであることを示すことができる。
【0373】
任意選択で、第1の値範囲は、1つの値を含んでもよいし、複数の連続値または離散値を含んでもよい。
【0374】
任意選択で、第1の構成情報は、第1の値範囲と1つまたは複数の第1のフィールドとの間のマッピング関係を含んでもよい。
【0375】
表10は第1の構成情報の概略表であり、以下では表10を参照して説明する。表10の1行目は、各列の内容(RLCチャネルの数の範囲、および1つまたは複数のマッピングフィールド)を示しており、表10の2行目から6行目は、1行目の内容の値範囲を示している。
【0376】
表10に示すように、ドナーDUとドナーDUの子ノードとの間のRLCチャネルの数(説明を簡単にするために以下でRLCチャネルの数と呼ばれる)が範囲O1を満たすとき、1つまたは複数のマッピングフィールドは1つまたは複数の第1のフィールドである(すなわち、RLCチャネルの数の範囲O1と1つまたは複数の第1のフィールドとの間にはマッピング関係があり、以下の表10の各行はマッピング関係を示し、繰り返し説明されない)。RLCチャネルの数が範囲O2を満たすとき、1つまたは複数のマッピングフィールドは1つまたは複数の第2のフィールドである。RLCチャネルの数が範囲O3を満たすとき、1つまたは複数のマッピングフィールドは1つまたは複数の第3のフィールドである。類推すると、RLCチャネルの数が範囲Ozを満たすとき、1つまたは複数のマッピングフィールドは1つまたは複数の第Zのフィールドである。Zは、1以上の整数であってもよい。例えば、Zが1の場合、出力値は範囲O1のみに対応し、Zが2の場合、出力値は範囲O1および範囲O2に対応する。
【0377】
【表10】
【0378】
任意選択で、表10の出力値の範囲O1、範囲O2、範囲O3、...、および範囲Ozは、RLCチャネルのすべての可能な数をカバーし得る。このようにして、ドナーDUは、第1の構成情報に基づいて、RLCチャネルの数に関係なく、1つまたは複数のマッピングフィールドを決定することができる。
【0379】
任意選択で、表10の範囲O1、範囲O2、範囲O3、...、および範囲Ozは互いに重複しない。このようにして、データパケットを受信すると、ドナーDUは、1つまたは複数のマッピングフィールドに基づいてデータパケットを伝送のための適切なRLCチャネルにマッピングするために、第1の構成情報に基づいて1つまたは複数のマッピングフィールドを一意に決定することができる。
【0380】
任意選択で、第1の構成情報は表10の任意の行を示してもよい。例えば、第1の構成情報は、表10の1行目を示すことができる。この場合、第1の構成情報は、RLCチャネルの数の範囲O1と1つまたは複数の第1のフィールドとの間のマッピング関係を含み得る。
【0381】
任意選択で、第1の構成情報は表10の複数の行(例えば、2行、3行、もしくはそれ以上の行またはすべての行)を示してもよい。例えば、第1の構成情報は、表10の1行目および2行目を示すことができる。この場合、第1の構成情報は、RLCチャネルの数の範囲O1と1つまたは複数の第1のフィールドとの間のマッピング関係、およびRLCチャネルの数の範囲O2と1つまたは複数の第2のフィールドとの間のマッピング関係を含み得る。
【0382】
任意選択で、1つまたは複数の第1のフィールドは、1つまたは複数の第2のフィールドと完全に同じではない、すなわち、少なくとも1つの第1のフィールドは、1つまたは複数の第2のフィールドとは異なる。1つまたは複数の第1のフィールドと、1つまたは複数の第2のフィールドとは、重複フィールドを有してもよい。
【0383】
任意選択で、1つまたは複数のマッピングフィールドは、IABネットワーク内のダウンリンクデータパケットで搬送される任意の1つまたは複数のフィールド、例えば、IABネットワーク内のダウンリンクデータパケットの様々なプロトコル層データヘッダ内の1つまたは複数のフィールドであってもよい。これは、本出願のこの実施形態において限定されない。
【0384】
任意選択で、1つまたは複数のマッピングフィールドは、送信元IPアドレス、宛先IPアドレス、DSCP、flow label、トランスポート層プロトコルタイプ、トランスポート層送信元ポート番号、およびトランスポート層宛先ポート番号である7つのフィールドのうちの1つまたは複数を含み得る。1つまたは複数の第1のフィールドは、前述の7つのフィールドのうちの任意のn個のフィールドのうちの任意の1つまたは組み合わせであってもよい(nは1より大きく7以下の正の整数である)ことが理解され得る。
【0385】
例えば、1つまたは複数のマッピングフィールドは、IPアドレス、DSCP、flow label、トランスポート層プロトコルタイプ、トランスポート層ポート番号、flow label+DSCP、IPアドレス+flow label、IPアドレス+DSCP、IPアドレス+flow label+DSCP、またはIPアドレス+トランスポート層プロトコルタイプ+トランスポート層ポート番号であってもよい。ここでのIPアドレスは、送信元IPアドレスおよび/または宛先IPアドレスを含む。当然ながら、1つまたは複数のマッピングフィールドは、代替的に、前述の7つのフィールドの別の組み合わせであってもよく、他の組み合わせは本明細書では1つずつ列挙されていない。
【0386】
S1102:ドナーCUは、第1の構成情報をドナーDUに送信する。
【0387】
S1103:ドナーDUは、第1のデータパケットを受信する。
【0388】
S1104:ドナーDUは、第1の構成情報に基づいて第1のデータパケットの1つまたは複数のマッピングフィールドを決定する。
【0389】
例えば、表10を参照されたい。RLCチャネルの数が範囲O1を満たすとき、第1のデータパケットの1つまたは複数のマッピングフィールドは1つまたは複数の第1のフィールドである。
【0390】
任意選択で、図11は、S805からS808をさらに含んでもよい。詳細については、表8の説明を参照されたい。詳細は本明細書では繰り返し説明されない。
【0391】
図11の方法によれば、データパケットがマッピングされるRLCチャネルは、ドナーDUとドナーDUの子ノードとの間のRLCチャネルの数に基づいて柔軟に決定され得る。例えば、RLCチャネルの数が比較的多い場合、それはRLCチャネルのリソースが比較的十分であることを示し、データパケットは、データパケット内のflow labelフィールドに基づいて、専用RLCチャネル、例えば1対1マッピング方式のRLCチャネルにマッピングされ得る。RLCチャネルの数が比較的少ない場合、それは、RLCチャネルのリソースが比較的不十分であることを示し、データパケットは、データパケット内のDSCPフィールドに基づいて、共有RLCチャネル、例えば多対1マッピング方式のRLCチャネルにマッピングされ得る。したがって、各データパケットが伝送のための適切なRLC channelにマッピングされることが保証される。加えて、ドナーDUとドナーDUの子ノードとの間のRLCチャネルの数は、データパケットがマッピングされるべきRLCチャネルを決定するために使用される。したがって、ドナーCUとドナーDUとの間の追加の情報交換は引き起こされず、それによって、通信リソースが節約される。
【0392】
図12Aは、本出願の一実施形態による別の構成方法の概略図である。図12Aは、図8の第3の実装形態に対応する。図12Aに示すように、図12Aの方法は以下のステップを含む。
【0393】
S1201:ドナーCUは、第1の構成情報を取得し、第1の構成情報は、データパケットの1つまたは複数のマッピングフィールドを示す。
【0394】
任意選択で、第1の構成情報はデータパケットの識別子を搬送してもよい。この場合、第1の構成情報は、複数のデータパケットに対応する1つまたは複数のマッピングフィールドを含むことができる。例えば、複数のデータパケットは、次の期間にドナーDUによって受信されるデータパケットである。
【0395】
任意選択で、第1の構成情報はデータパケットの識別子を搬送しなくてもよい。例えば、ドナーCUがドナーDUに1つまたは複数のデータパケットを送信する前に、ドナーCUは、次の期間に送信されるべき、1つまたは複数のデータパケットに対応する1つまたは複数のマッピングフィールドを示すために、第1の構成情報をドナーDUに送信する。
【0396】
任意選択で、1つまたは複数のマッピングフィールドは、送信元IPアドレス、宛先IPアドレス、DSCP、flow label、トランスポート層プロトコルタイプ、トランスポート層送信元ポート番号、およびトランスポート層宛先ポート番号である7つのフィールドのうちの1つまたは複数を含み得る。1つまたは複数のマッピングフィールドは、前述の7つのフィールドのうちの任意のn個のフィールドのうちの任意の1つまたは組み合わせであってもよい(nは1より大きく7以下の正の整数である)ことが理解され得る。
【0397】
例えば、1つまたは複数のマッピングフィールドは、IPアドレス、DSCP、flow label、トランスポート層プロトコルタイプ、トランスポート層ポート番号、flow label+DSCP、IPアドレス+flow label、IPアドレス+DSCP、IPアドレス+flow label+DSCP、またはIPアドレス+トランスポート層プロトコルタイプ+トランスポート層ポート番号であってもよい。ここでのIPアドレスは、送信元IPアドレスおよび/または宛先IPアドレスを含む。当然ながら、1つまたは複数のマッピングフィールドは、代替的に、前述の7つのフィールドの別の組み合わせであってもよく、他の組み合わせは本明細書では1つずつ列挙されていない。
【0398】
S1202:ドナーCUは、第1の構成情報をドナーDUに送信する。
【0399】
S1203:ドナーDUは、第1のデータパケットを受信する。
【0400】
S1204:ドナーDUは、第1の構成情報に基づいて第1のデータパケットの1つまたは複数のマッピングフィールドを決定する。
【0401】
ドナーDUは、第1の構成情報を読み取ることによって1つまたは複数のマッピングフィールドを決定することができる。
【0402】
任意選択で、図12Aは、S805からS808をさらに含んでもよい。詳細については、表8の説明を参照されたい。詳細は本明細書では繰り返し説明されない。
【0403】
図12Aの方法によれば、ドナーCUは、データパケットの1つまたは複数のマッピングフィールドをドナーDUに直接示すことができる。これは単純かつ直接的であり、各データパケットが伝送のための適切なRLC channelにマッピングされ、それによってQoS要件を満たすことを保証するために、比較などの演算およびドナーDUによる演算を必要としない。
【0404】
前述の解決策1および解決策2では、ドナーDUによって受信されたデータパケットは、ドナーCUから受信され得るか、または、別のネットワークデバイス(例えば、OAMサーバまたはネットワーク管理システム)から受信され得る。データパケットを生成すると、ドナーCUは、データパケット内の1つまたは複数のマッピングフィールドのための1つまたは複数のマッピングフィールドの1つまたは複数の値をそれぞれ設定する必要があり、その結果、ドナーDUは、データパケット内の1つまたは複数のマッピングフィールドの1つまたは複数の値ならびに図6図12Aの第1の構成情報および/または第2の構成情報に基づいて、データパケットがマッピングされるべきRLCチャネルを決定する。
【0405】
図12Bは、本出願の一実施形態によるIAB donorの構造の概略図である。図12Bに示すように、IAB donor(すなわち、ドナー基地局、IABドナー、またはドナーノード)は、1つのIAB donor CUおよび1つまたは複数のIAB donor DU、例えばIAB donor DU 1およびIAB donor DU 2を含むことができる。IAB donor CUは、IAB donor CUのユーザプレーン(user plane、UP)およびIABドナーCUの制御プレーン(control plane、CP)を含む。IAB donor CUのUP(略してIAB donor CU-UPと呼ばれてもよい)とIAB donor DU(例えば、IAB donor DU 1およびIAB donor DU 2)との間のインターフェースは、F1-Uインターフェースである。IAB donor CUのCPとIAB donor DU(例えば、IAB donor DU 1およびIAB donor DU 2)との間のインターフェースは、F1-Cインターフェースである。
【0406】
IAB donor CUのUPは、データパケットを生成し、データパケットの1つまたは複数のマッピングフィールドの1つまたは複数の値を設定することができるが、IAB donor CUのUPは、データパケットの1つまたは複数のマッピングフィールドの1つまたは複数の値をどのように設定するかを決定することができない場合がある。したがって、本出願のこの実施形態は方法を提供し、方法は以下のステップを含む。
【0407】
M1:IAB donor CUのCPは、IAB donor CUのUPに構成情報を送信する。
【0408】
構成情報は、ベアラ情報と1つまたは複数のマッピングフィールドとの間の対応関係を含む。
【0409】
任意選択で、ベアラ情報は、ベアラを特定するために使用される情報であってもよく、GTP TEID、またはGTP TEIDおよび宛先IPアドレスであってもよい。あるいは、ベアラ情報は、UEの識別子およびUEのデータ無線ベアラ(data radio bearer、DRB)の識別子を含むことができる。GTP TEIDは、汎用パケット無線サービストンネリングプロトコル(general packet radio service tunneling protocol、略してGTP)トンネルのトンネルエンドポイント識別子(tunnel endpoint identifier、略してTEID)である。GTPトンネルは、IAB donor CU-UPとUEによってアクセスされるIABノードとの間のF1インターフェースのユーザプレーントンネルであり、UEのDRBと1対1の対応関係にある。本出願では、GTP TEIDは、ダウンリンクGTP TEID(すなわち、IABノードによって割り当てられたTEID)、またはアップリンクGTP TEID(すなわち、IAB donor CU-UPによって割り当てられたTEID)であり得る。宛先IPアドレスは、IABノードのIPアドレスである。
【0410】
任意選択で、IAB donor CUを通過したデータパケットがGTP TEIDフィールドを使用してUEのDRBを区別するために使用され得るとき、ベアラ情報はGTP TEIDのみを含み得る。IAB donor CUを通過したデータパケットが、GTP TEIDフィールドのみを使用してUEのDRBを区別するために使用され得ないとき、ベアラ情報は宛先IPアドレスをさらに含み得る。
【0411】
任意選択で、1つまたは複数のマッピングフィールドについては、図6図12Aの内容を参照されたい。例えば、1つまたは複数のマッピングフィールドは、DSCPおよびflow labelのうちの1つまたは複数であってもよい。
【0412】
例えば、表11は、構成情報の概略表である。構成情報は、IPアドレスが第1のIPアドレスであり、GTP TEIDが第1のGTP TEIDであるとき、データパケットのDSCPの値は第1のDSCPであり、データパケットのflow labelフィールドの値は第1のflow labelであることを示すことができる。
【0413】
【表11】
【0414】
任意選択で、IAB donor CUのCPとIAB donor CUのUPの両方がベアラ情報を記憶する。
【0415】
M2:IAB donor CUのUPは、構成情報に基づいてデータパケットの1つまたは複数のマッピングフィールドの1つまたは複数の値を決定する。
【0416】
任意選択で、IAB donor CUのUPは、ベアラ情報を記憶することができる。構成情報を受信した後、IAB donor CUのUPは、データパケットを生成するために、IAB donor CU-UPに記憶されたベアラ情報を参照して、データパケットの1つまたは複数のマッピングフィールドの1つまたは複数の値を決定することができる。
【0417】
例えば、IAB donor CU-UPは第1のデータパケットを受信し、第1のデータパケットはUEのユーザプレーンダウンリンクデータパケットであり、IAB donor DUおよびIABノードを使用してUEに送信される必要がある。IAB donor CU-UPは、最初に、第1のデータパケットのベアラ情報を決定する。例えば、IAB donor CU-UPが第1のデータパケットを受信すると、QoSフロー(QoS flow)に関連する情報が第1のデータパケットの外部にカプセル化される。データパケットが属するUE DRBは、QoS flowとUE DRBとの間の事前構成されたマッピング関係に基づいて決定され得、ベアラ情報がさらに決定される。次いで、1つまたは複数のマッピングフィールドの1つまたは複数の値は、ベアラ情報と構成情報内のマッピングフィールドとの間の対応関係に基づいて決定される。第1のデータパケットは、送信対象のデータパケットを取得するためにカプセル化されてもよく、新たにカプセル化されたヘッダは、1つまたは複数のマッピングフィールドの決定された1つまたは複数の値を搬送する。
【0418】
M3:IAB donor CUのUPがIAB donor DUにデータパケットを送信する。
【0419】
本方法によれば、IAB-donor-CU-UPは、DSCPおよび/またはflow labelの適切な値をダウンリンクデータパケットに追加することができ、その結果、IAB-donor-DUは、事前構成されたマッピング規則に従ってデータパケットに対してベアラマッピングを実行する。
【0420】
以上、図6図12Bを参照して、本出願の実施形態における解決策1および解決策2について説明した。解決策1および解決策2は、一例としてダウンリンクを使用して説明されており、解決策1および解決策2の内容はアップリンクにも適用可能であることに留意されたい。この場合、図6図12BのドナーDUは、アクセスIABノード(例えば、図3のIABノード2)に置き換えられ得る。図6図12BにおけるドナーDUとドナーDUの子ノードとの間のRLCチャネルは、アクセスIABノードとアクセスIABノードの親ノードとの間のRLCチャネルで置き換えられ得る。図6図12Bでは、ドナーDUがRLCチャネルを介してドナーDUの子ノードにデータパケットを送信することは、アクセスIABノードがRLCチャネルを介してアクセスIABノードの親ノードにデータパケットを送信することに置き換えられ得る。アクセスIABノードによって、アクセスIABノードと親ノードとの間にあり、データパケットを伝送するためのRLCチャネルを決定することに関与する構成情報および決定プロセスは、ドナーDUによって、ドナーDUと子ノードとの間にあり、データパケットを伝送するためのRLCチャネルを決定することに関与する構成情報および図6図12Bの決定プロセスと同じである。
【0421】
図13は、本出願の一実施形態によるネットワークデバイスの構造の概略図であり、例えば、基地局の構造の概略図であってもよい。例えば、図13は、ドナー基地局の構造の概略図であり得る。基地局110がドナー基地局であるとき、ドナー基地局に含まれるDUはドナーDUであり得、ドナー基地局に含まれるCUはドナーCUであり得る。図13に示されるように、基地局は、前述した方法の実施形態におけるドナー基地局の機能を実行するために、図1図3に示されるシステムに適用され得る。基地局110は、1つまたは複数のDU1101および1つまたは複数のCU1102を含むことができる。DU1101は、少なくとも1つのアンテナ11011と、少なくとも1つの無線周波数ユニット11012と、少なくとも1つのプロセッサ11013と、少なくとも1つのメモリ11014とを含むことができる。DU1101は、無線周波数信号を送受信し、無線周波数信号およびベースバンド信号を変換し、部分ベースバンド処理を実行するように主に構成される。CU1102は、少なくとも1つのプロセッサ11022および少なくとも1つのメモリ11021を含むことができる。CU1102およびDU1101は、インターフェースを介して互いに通信することができる。制御プレーン(Control plane)インターフェースは、Fs-C、例えばF1-Cであってもよく、ユーザプレーン(User Plane)インターフェースは、Fs-U、例えばF1-Uであってもよい。
【0422】
CU 1102は、ベースバンド処理を実行し、基地局の制御などを実行するように主に構成される。DU1101およびCU1102は、物理的に一緒に配置されてもよく、または物理的に分離されてもよく、すなわち分散基地局であってもよい。CU1102は、基地局の制御センタであり、処理ユニットと呼ばれることもあり、ベースバンド処理機能を完了するように主に構成される。例えば、CU1102は、前述の方法の実施形態のネットワークデバイスに関連する動作手順を実行するために基地局を制御するように構成されてもよい。
【0423】
任意選択で、CUおよびDUのベースバンド処理は、無線ネットワークのプロトコル層に基づいて分割されてもよい。例えば、CUには、パケット・データ・コンバージェンス・プロトコル(packet data convergence protocol、PDCP)層およびPDCP層の上位のプロトコル層の機能が設定される。DUには、無線リンク制御(radio link control、RLC)層やメディアアクセス制御(media access control、MAC)層などのPDCPより下位のプロトコル層の機能が設定される。別の例では、CUは、無線リソース制御(radio resource control、RRC)層およびパケット・データ・コンバージェンス・プロトコル(packet data convergence protocol、PDCP)層の機能を実現する。DUは、無線リンク制御(radio link control、RLC)層、メディアアクセス制御(media access control、MAC)層、および物理(physical、PHY)層の機能を実現する。
【0424】
加えて、任意選択で、基地局110は、1つまたは複数の無線周波数ユニット(RU)、1つまたは複数のDU、および1つまたは複数のCUを含むことができる。DUは、少なくとも1つのプロセッサ11013および少なくとも1つのメモリ11014を含むことができ、RUは、少なくとも1つのアンテナ11011および少なくとも1つの無線周波数ユニット11012を含むことができ、CUは、少なくとも1つのプロセッサ11022および少なくとも1つのメモリ11021を含むことができる。
【0425】
一例では、CU1102は、1つまたは複数の基板を含んでもよく、複数の基板は、単一のアクセス規格の無線アクセスネットワーク(例えば、5Gネットワーク)を共同でサポートしてもよく、異なるアクセス規格の無線アクセスネットワーク(例えば、LTEネットワーク、5Gネットワーク、または別のネットワーク)を別々にサポートしてもよい。メモリ11021およびプロセッサ11022は、1つまたは複数の基板にサービスを提供してもよい。言い換えれば、メモリとプロセッサは各基板上に別々に配置されてもよい。あるいは、複数の基板が、同じメモリおよび同じプロセッサを共有してもよい。加えて、必要な回路が各基板上にさらに配置されてもよい。DU1101は1つまたは複数の基板を含んでもよく、複数の基板は、単一のアクセス規格の無線アクセスネットワーク(例えば、5Gネットワーク)を共同でサポートしてもよく、または異なるアクセス規格の無線アクセスネットワーク(例えば、LTEネットワーク、5Gネットワークまたは別のネットワーク)を別々にサポートしてもよい。メモリ11014およびプロセッサ11013は、1つまたは複数の基板にサービスを提供してもよい。言い換えれば、メモリとプロセッサは各基板上に別々に配置されてもよい。あるいは、複数の基板が、同じメモリおよび同じプロセッサを共有してもよい。加えて、必要な回路が各基板上にさらに配置されてもよい。
【0426】
任意選択で、CU1102のプロセッサ11022は、図6図12BにおけるドナーCUの機能を実行するために、メモリ11021内のプログラムまたは命令を実行し得る。
【0427】
任意選択で、DU1101のプロセッサ11013は、図6図12BにおけるドナーDUの機能を実行するために、メモリ11014内のプログラムまたは命令を実行し得る。
【0428】
任意選択で、CU1102のプロセッサ11022は、図6図12Bの第1の構成情報および/または第2の構成情報を取得することができ、CU1102のメモリ11021は、図6図12Bの第1の構成情報および/または第2の構成情報を記憶することができる。CU1102は、CU1102とDU1101との間のインターフェースを介してDU1101に構成情報を送信することができ、構成情報は、図6図12Bの第1の構成情報および/または第2の構成情報であり得る。
【0429】
任意選択で、DU1101は、CU1102とDU1101との間のインターフェースを介してCU1102からデータパケットを受信することができ、またはネットワークインターフェースを介して別のネットワークデバイスからデータパケットを受信することができ、例えば、ネットワークインターフェースを介してOAMサーバからデータパケットを受信することができる。
【0430】
任意選択で、DU1101のプロセッサ11013は、図6図12Bの第1の構成情報および/または第2の構成情報に基づいて対応する動作、例えば、S604、S704、S804、S807、S904、S1004、S1104、またはS1204の動作を実行することができる。
【0431】
任意選択で、DU1101のプロセッサ11013は、第1のRLCチャネルを介してアンテナ11011を使用することにより、例えばS605、S705、またはS808の動作のように、DUの子ノード、例えばIABノード1にデータパケットを送信することができる。
【0432】
図14は、本出願の一実施形態による通信装置1400の構造の概略図である。通信装置1400は、前述の方法の実施形態で説明した方法を実行することができる。詳細については、前述の方法の実施形態における説明を参照されたい。通信装置1400は、通信デバイス、回路、ハードウェア構成要素、またはチップで使用されてもよい。例えば、通信装置1400は、ドナーCU、ドナーCU内のチップ、ドナーDU、ドナーDU内のチップ、アクセスIABノード、またはアクセスIABノード内のチップであってもよい。
【0433】
図14に示すように、通信装置1400は、処理ユニット1401と、通信ユニット1402とを含む。任意選択で、通信装置1400は、記憶ユニット1403をさらに含む。
【0434】
処理ユニット1401は、処理機能を有する装置であってもよく、1つまたは複数のプロセッサを含んでいてもよい。プロセッサは、汎用プロセッサ、専用プロセッサなどであってもよい。プロセッサは、ベースバンドプロセッサまたは中央処理ユニットであってもよい。ベースバンドプロセッサは、通信プロトコルおよび通信データを処理するように構成されてもよい。中央処理ユニットは、装置(例えば、基地局、端末、またはチップ)を制御し、ソフトウェアプログラムを実行し、ソフトウェアプログラムのデータを処理するように構成されてもよい。
【0435】
通信ユニット1402は、信号を入力(受信)または出力(送信)するための装置であってもよく、別のネットワークデバイスまたはデバイス内の別の構成要素と信号伝送を実行するように構成される。
【0436】
記憶ユニット1403は、記憶機能を有する装置であってもよく、1つまたは複数のメモリを含んでいてもよい。
【0437】
任意選択で、処理ユニット1401、通信ユニット1402、および記憶ユニット1403は、通信バスを使用して接続される。
【0438】
任意選択で、記憶ユニット1403は独立して存在してもよく、通信バスを使用して処理ユニット1401に接続される。あるいは、記憶ユニット1403は、処理ユニット1401に統合されてもよい。
【0439】
通信装置1400は、本出願のこの実施形態ではドナーDUであり得る。ドナーDUの概略図は、図13に示すDU1101の概略図であってもよい。任意選択で、装置1400の通信ユニット1402は、DU1101とCU1102との間のインターフェースを含んでもよい。任意選択で、通信ユニット1402は、DU1101の無線周波数ユニット11012およびアンテナ11011をさらに含んでもよい。
【0440】
通信装置1400は、本出願のこの実施形態におけるドナーDU内のチップであり得る。通信ユニット1402は、入力/出力インターフェース、ピン、回路などであってもよい。記憶ユニット1403は、レジスタ、キャッシュ、RAMなどであってもよく、記憶ユニット1403は、処理ユニット1401と統合されてもよい。記憶ユニット1403は、ROMまたは静的情報および命令を記憶することができる別の種類の静的記憶デバイスであってもよく、記憶ユニット1403は、処理ユニット1401から独立していてもよい。任意選択で、無線通信技術の発展に伴い、無線周波数ユニットが通信装置1400に統合されてもよい。例えば、図13に示す無線周波数ユニット11012は、通信ユニット1402に統合される。
【0441】
通信装置1400がドナーDUまたはドナーDU内のチップであるとき、処理ユニット1401は、前述の実施形態においてドナーDUによって実行される方法を完了することができる。
【0442】
可能な設計では、処理ユニット1401は命令を含んでもよく、命令はプロセッサにおいて実行されてもよく、その結果、通信装置1400は前述の実施形態における端末の方法を実行する。
【0443】
別の可能な設計では、記憶ユニット1403は命令を記憶し、命令は処理ユニット1401において実行されてもよく、その結果、通信装置1400が前述の実施形態における端末の方法を実行する。任意選択で、記憶ユニット1403はデータをさらに記憶してもよい。任意選択で、処理ユニット1401はまた、命令および/またはデータを記憶してもよい。
【0444】
例えば、通信ユニット1402は、ドナーCUから図6図12Bの構成情報を受信し得、通信ユニット1402は、ドナーCUまたは別のネットワークデバイスからデータパケットを受信し得、処理ユニット1401は、データパケットを伝送するためのRLCチャネルを決定し、または、マッピングフィールドを決定し得る。詳細については、図6図12BのドナーDUの関連する内容を参照されたい。詳細は本明細書では繰り返し説明されない。
【0445】
通信装置1400は、本出願のこの実施形態ではドナーCUであり得る。ドナーCUの概略図は、図13に示されたCU1102の概略図であり得る。任意選択で、装置1400の通信ユニット1402は、DU1101とCU1102との間のインターフェースを含んでもよい。任意選択で、通信ユニット1402は、ドナーCUと別のネットワークデバイスとの間のインターフェースをさらに含み得る。
【0446】
通信装置1400は、本出願のこの実施形態におけるドナーCU内のチップであり得る。通信ユニット1402は、入力/出力インターフェース、ピン、回路などであってもよい。記憶ユニット1403は、レジスタ、キャッシュ、RAMなどであってもよく、記憶ユニット1403は、処理ユニット1401と統合されてもよい。記憶ユニット1403は、ROMまたは静的情報および命令を記憶することができる別の種類の静的記憶デバイスであってもよく、記憶ユニット1403は、処理ユニット1401から独立していてもよい。
【0447】
通信装置1400がドナーCUまたはドナーCU内のチップであるとき、処理ユニット1401は、前述の実施形態においてドナーCUによって実行される方法を完了することができる。
【0448】
可能な設計では、処理ユニット1401は命令を含んでもよく、命令はプロセッサにおいて実行されてもよく、その結果、通信装置1400は前述の実施形態におけるドナーCUの方法を実行する。
【0449】
別の可能な設計では、記憶ユニット1403は命令を記憶し、命令は処理ユニット1401において実行されてもよく、その結果、通信装置1400が前述の実施形態におけるアクセスネットワークデバイスの方法を実行する。任意選択で、記憶ユニット1403はデータをさらに記憶してもよい。任意選択で、処理ユニット1401はまた、命令および/またはデータを記憶してもよい。
【0450】
例えば、処理ユニット1401は、図6図12Bの構成情報を取得してもよく、通信ユニット1402は、構成情報をドナーDUに送信してもよい。詳細については、図6図12BのドナーCUの関連する内容を参照されたい。詳細は本明細書では繰り返し説明されない。
【0451】
通信装置1400は、本出願のこの実施形態におけるIABノード、例えば、アクセスIABノードまたはドナーDUの子ノードであってもよい。任意選択で、装置1400の通信ユニット1402は、アクセスIABノードのトランシーバおよびアンテナを含んでもよい。任意選択で、通信ユニット1402は、アクセスIABノードと別のネットワークデバイスとの間のインターフェース、例えば、アクセスIABノードとドナーCUとの間のF1インターフェースをさらに含んでもよい。
【0452】
通信装置1400は、本出願のこの実施形態におけるドナーIABノード内のチップであってもよい。通信ユニット1402は、入力/出力インターフェース、ピン、回路などであってもよい。記憶ユニット1403は、レジスタ、キャッシュ、RAMなどであってもよく、記憶ユニット1403は、処理ユニット1401と統合されてもよい。記憶ユニット1403は、ROMまたは静的情報および命令を記憶することができる別の種類の静的記憶デバイスであってもよく、記憶ユニット1403は、処理ユニット1401から独立していてもよい。
【0453】
通信装置1400がドナーDUの子ノードまたはドナーDUの子ノード内のチップであるとき、処理ユニット1401は、前述の実施形態においてドナーDUの子ノードによって実行される方法を完了することができる。
【0454】
可能な設計では、処理ユニット1401は命令を含んでもよく、命令はプロセッサにおいて実行されてもよく、その結果、通信装置1400は、前述の実施形態におけるドナーDUの子ノードの方法を実行する。
【0455】
別の可能な設計では、記憶ユニット1403は命令を記憶し、命令は処理ユニット1401において実行されてもよく、その結果、通信装置1400が前述の実施形態におけるドナーDUの子ノードの方法を実行する。任意選択で、記憶ユニット1403はデータをさらに記憶してもよい。任意選択で、処理ユニット1401はまた、命令および/またはデータを記憶してもよい。
【0456】
例えば、通信ユニット1402は、RLCチャネルを介してドナーDUからデータパケットを受信することができる。詳細については、図6図12BのドナーDUの子ノードの関連する内容を参照されたい。詳細は本明細書では繰り返し説明されない。
【0457】
通信装置1400がアクセスIABノードまたはアクセスIABノード内のチップであるとき、処理ユニット1401は、前述の実施形態におけるアクセスIABノードによって実行される方法を完了することができる。
【0458】
可能な設計では、処理ユニット1401は命令を含んでもよく、命令はプロセッサにおいて実行されてもよく、その結果、通信装置1400は前述の実施形態におけるアクセスIABノードの方法を実行する。
【0459】
別の可能な設計では、記憶ユニット1403は命令を記憶し、命令は処理ユニット1401において実行されてもよく、その結果、通信装置1400が前述の実施形態におけるアクセスIABノードの方法を実行する。任意選択で、記憶ユニット1403はデータをさらに記憶してもよい。任意選択で、処理ユニット1401はまた、命令および/またはデータを記憶してもよい。
【0460】
例えば、通信ユニット1402は、ドナーCUから構成情報を受信し得、通信ユニット1402は、ドナーCUまたは別のネットワークデバイスからデータパケットを受信し得、処理ユニット1401は、データパケットを伝送するためのRLCチャネルを決定し、または、マッピングフィールドを決定し得る。通信ユニット1402は、RLCチャネルを介してアクセスIABノードの親ノードにデータパケットを送信することができる。詳細については、前述の方法の実施形態の内容を参照されたい。
【0461】
以上、本出願のこの実施形態における方法フローチャートについて説明した。ドナーCUは、ドナーCUの方法または手順のステップに対応する機能ユニット(means)を有してもよく、ドナーDUは、ドナーDUの方法または手順のステップに対応する機能ユニットを有してもよいことを理解されたい。前述したモジュールまたはユニットのいずれか1つまたは複数は、ソフトウェア、ハードウェア、またはこれらの組み合わせを使用して実装され得る。前述のモジュールまたはユニットのいずれか1つがソフトウェアを使用して実装される場合、ソフトウェアはコンピュータプログラム命令の形態で存在し、メモリに記憶される。プロセッサは、前述した方法の手順を実現するために、プログラム命令を実行するように構成され得る。
【0462】
本出願のプロセッサは、ソフトウェアを実行する以下のコンピューティングデバイス、すなわち、中央処理ユニット(central processing unit、CPU)、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、マイクロコントローラユニット(microcontroller unit、MCU)、または人工知能プロセッサのうちの少なくとも1つを含むことができるが、これらに限定されない。各コンピューティングデバイスは、ソフトウェア命令を実行することによって動作または処理を実行するように構成された1つまたは複数のコアを含むことができる。プロセッサは、独立した半導体チップであってもよく、または半導体チップを形成するために別の回路と集積されてもよい。例えば、プロセッサおよび別の回路(例えば、符号化/復号回路、ハードウェア加速回路、または様々なバスおよびインターフェース回路)は、SoC(システムオンチップ)を形成し得る。あるいは、プロセッサは、ASICの組み込みプロセッサとしてASICに統合されてもよく、プロセッサと統合されたASICは、独立してパッケージ化されてもよく、または別の回路とパッケージ化されてもよい。ソフトウェア命令を実行することによって動作または処理を実行するように構成されたコアに加えて、プロセッサは、必要なハードウェアアクセラレータを、例えば、フィールドプログラマブルゲートアレイ(field programmable gate array、FPGA)、PLD(プログラマブル論理デバイス)、または専用の論理演算を実現する論理回路をさらに含み得る。
【0463】
本出願の実施形態におけるメモリは、以下のタイプ、すなわち、読み出し専用メモリ(read-only memory、ROM)もしくは静的情報および命令を記憶することができる別のタイプの静的記憶デバイス、またはランダムアクセスメモリ(random access memory、RAM)もしくは情報および命令を記憶することができる別のタイプの動的記憶デバイスのうちの少なくとも1つを含んでもよく、または電気的消去可能プログラマブル読み出し専用メモリ(Electrically erasable programmabler-only memory、EEPROM)であってもよい。いくつかのシナリオでは、メモリは、代替として、コンパクトディスク読み出し専用メモリ(compact disc read-only memory、CD-ROM)もしくは別のコンパクトディスク記憶装置、光ディスク記憶装置(コンパクトディスク、レーザディスク、光ディスク、デジタル多用途ディスク、ブルーレイディスクなどを含む)、磁気ディスク記憶媒体もしくは別の磁気記憶デバイス、または命令もしくはデータ構造の形態で予想されるプログラムコードを搬送もしくは記憶することができ、コンピュータによってアクセスされ得る任意の他の媒体であってもよい。ただし、メモリはこれに限定されるものではない。
【0464】
データバスに加えて、バスは、電源バス、制御バス、ステータス信号バスなどをさらに含んでもよい。ただし、明確な説明のために、図では様々なタイプのバスがバスとして示されている。
【0465】
一実装プロセスでは、前述の方法におけるステップは、プロセッサ内のハードウェア集積論理回路を使用することにより、またはソフトウェアの形態の命令を使用することによって実装されてもよい。本出願の実施形態を参照して開示されている方法のステップは、ハードウェアプロセッサによって直接実行されて完了されてもよいし、プロセッサにおけるハードウェアとソフトウェアモジュールの組み合わせを使用して実行されて完了されてもよい。ソフトウェアモジュールは、ランダムアクセスメモリ、フラッシュメモリ、読み出し専用メモリ、プログラマブル読み出し専用メモリ、電気的消去可能プログラマブルメモリ、またはレジスタなどの当技術分野の成熟した記憶媒体に配置されてもよい。記憶媒体はメモリ内に配置され、プロセッサはメモリ内の情報を読み取り、プロセッサのハードウェアと組み合わせて前述の方法内のステップを完了する。繰り返しを避けるために、ここでは詳細は説明されない。
【0466】
本出願の実施形態で提供される方法によれば、本出願の一実施形態は、前述の装置および1つまたは複数のネットワークデバイスを含むシステムをさらに提供する。
【0467】
「第1の」、「第2の」、「第3の」、「第4の」、および本明細書の様々な数は、単に説明を容易にする識別のために使用されており、本出願の実施形態の範囲を限定するものとは見なされないことをさらに理解されたい。
【0468】
本明細書内の「および/または」という用語は、関連する対象間の関連付け関係のみを記載し、3つの関係が存在してよいことを表すことを理解されたい。例えば、Aおよび/またはBは、Aのみが存在する、AとBの両方が存在する、Bのみが存在する、の3つの場合を表すことができる。加えて、本明細書内の文字「/」は、一般に、関連する対象間の「または」関係を表す。
【0469】
前述のプロセスの順序番号は、本出願の様々な実施形態における実行順序を示さないことを理解されたい。プロセスの実行順序は、プロセスの機能と内部ロジックとに基づいて決定されるべきであり、本出願の実施形態の実装プロセスに対する制限として解釈されるべきではない。
【0470】
本明細書に開示された実施形態を参照して説明される様々な例示的論理ブロック(illustrative logical block)およびステップ(step)が、電子ハードウェア、またはコンピュータソフトウェアと電子ハードウェアの組み合わせを使用して実装され得ることを当業者なら認識されよう。機能がハードウェアとソフトウェアのどちらを使用して実行されるかは、技術的解決策の特定の用途および設計制約条件に依存する。当業者であれば、特定の用途ごとに異なる方法を用いて、説明されている機能を実現することができるが、その実装形態は、本出願の範囲を超えるものと考えられるべきではない。
【0471】
本出願で提供されるいくつかの実施形態では、開示されたシステム、装置、および方法は、他の方法で実現されてもよいことが理解されるべきである。例えば、説明された装置の実施形態は、単なる例である。例えば、ユニットへの分割は、論理的な機能分割に過ぎず、実際の実装では他の分割であってもよい。例えば、複数のユニットまたは構成要素は、別のシステムに組み合わされてもよく、もしくは統合されてもよく、または一部の特徴は無視されてもよく、もしくは実行されなくてもよい。加えて、表示または論述されている相互結合または直接結合または通信接続は、いくつかのインターフェースを介して実装されてもよい。装置またはユニット間の間接結合または通信接続は、電子的、機械的、または他の形態で実装されてもよい。
【0472】
前述の実施形態の全部または一部は、ソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア、またはこれらの任意の組み合わせを使用して実装されてもよい。ソフトウェアが、実施形態を実現するために使用される場合、実施形態の全部または一部は、コンピュータプログラム製品の形式で実現されてもよい。コンピュータプログラム製品は1つまたは複数のコンピュータ命令を含む。コンピュータプログラム命令がコンピュータ上でロードされて実行されると、本出願の実施形態による手順または機能の全部または一部が生成される。コンピュータは、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、コンピュータネットワーク、または別のプログラマブル装置であり得る。コンピュータ命令は、コンピュータ可読記憶媒体に記憶されてもよく、またはコンピュータ可読記憶媒体から別のコンピュータ可読記憶媒体に伝送されてもよい。例えば、コンピュータ命令は、ウェブサイト、コンピュータ、サーバ、またはデータセンタから別のウェブサイト、コンピュータ、サーバ、またはデータセンタに、有線(例えば、同軸ケーブル、光ファイバ、もしくはデジタル加入者線(DSL))または無線(例えば、赤外線、電波、もしくはマイクロ波)方式で伝送され得る。コンピュータ可読記憶媒体は、コンピュータによってアクセス可能な任意の使用可能な媒体、または1つまたは複数の使用可能な媒体を組み込んだ、サーバもしくはデータセンタなどのデータ記憶デバイスであってもよい。使用可能な媒体は、磁気媒体(例えば、フロッピーディスク、ハードディスク、または磁気テープ)、光学媒体(例えばDVD)、半導体媒体(例えば、ソリッドステートディスク)などであってもよい。
【0473】
前述の説明は、本出願の特定の実装形態に過ぎず、本出願の保護範囲を限定することは意図されていない。本出願において開示された技術的範囲内で当業者によって容易に想到されるいかなる変形または置換も、本出願の保護範囲内に入るものとする。したがって、本出願の保護範囲は、特許請求の範囲の保護範囲に従うものとする。
【符号の説明】
【0474】
100 移動通信システム
110 端末、基地局
120 端末
130 無線バックホールデバイス
140 アクセスネットワークデバイス
150 コアネットワークデバイス
200 IABネットワーク
300 IABネットワーク
1101 DU
1102 CU
11011 アンテナ
11012 無線周波数ユニット
11013 プロセッサ
11014 メモリ
11021 メモリ
11022 プロセッサ
1400 通信装置
1401 処理ユニット
1402 通信ユニット
1403 記憶ユニット
図1
図2
図3
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図5
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図9
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図12A
図12B
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図14